JP2000164107A - 漏電遮断器復旧装置 - Google Patents

漏電遮断器復旧装置

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JP2000164107A
JP2000164107A JP10340043A JP34004398A JP2000164107A JP 2000164107 A JP2000164107 A JP 2000164107A JP 10340043 A JP10340043 A JP 10340043A JP 34004398 A JP34004398 A JP 34004398A JP 2000164107 A JP2000164107 A JP 2000164107A
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leakage breaker
earth leakage
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lever
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Akira Dobashi
明 土橋
Yasuhiro Tanada
康寛 棚田
Kazufumi Senura
和文 泉浦
Masaaki Tanaka
正明 田中
Chikashi Okabayashi
親志 岡林
Shinichi Koeda
真一 小枝
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Sankosha Corp
Sankosha Co Ltd
NTT Hokkaido Personal Communication Network Co Ltd
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Sankosha Corp
Sankosha Co Ltd
NTT Hokkaido Personal Communication Network Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏電遮断器が過電流以外の雷サージ等の一過
性の原因で作動したことを検出して、自動的に復旧させ
る。 【解決手段】 負荷側の通信機器20等に過電流が流れ
ると、変流器61を有する過電流検出部60でその過電
流が検出され、状態保持部70のリレー72が自己保持
される。リレー72のブレーク接点72cがオフとなる
ので、駆動部80のモータ81に対する電源の供給は停
止され、漏電遮断器10が作動しても開閉レバー16は
復旧されない。雷サージで漏電遮断器10が作動する
と、過電流検出部60による過電流の検出はないので、
リレー72は動作しない。従って、ブレーク接点72c
はオンとなっており、漏電遮断器10の作動でリレー3
0のブレーク接点32がオンになると、NiCd電池5
0からの電流によってモータ81が駆動され、復旧レバ
ー84を介して漏電遮断器10は復旧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雷サージ等の一過
性の原因によって作動した漏電遮断器を復旧させるため
の漏電遮断器復旧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば携帯電話の中継器のよう
に、通信柱の上部に取り付けられた通信機器への電源供
給は、交流100V等の商用電源から過電流遮断機能付
きの漏電遮断器を介して行っている。漏電遮断器は差動
変流器を備えており、負荷側の機器の絶縁破壊による漏
電によって各線の電流に差が生じると、この差動変流器
の二次側に電流が生じるので、これを検出して回路を遮
断し、感電事故等を防ぐものである。一般的な漏電遮断
器は、25mA〜30mAの漏電電流で、0.1秒以内
に遮断する特性を持っている。一方、漏電遮断器の有す
る過電流遮断機能は、通常の配線用遮断器と同様に定格
電流(例えば、15A)を越える負荷電流が流れたとき
に、これを検知して回路を遮断するものである。負荷電
流に対する遮断時間は、例えば、定格電流では不動作、
定格電流の1.25倍の電流では60分以内、定格電流
の2倍の電流では2分以内というように、過電流に応じ
た遮断時間特性を持っている。このような漏電遮断器で
は、例えば、負荷側の通信機器の絶縁劣化により漏電が
発生して電源線から大地に漏電電流が流れると、これを
検出して回路が遮断される。また、負荷側の通信機器が
故障し、定格電流を越える電流が数秒〜数分の間継続し
て流れると、過電流遮断機能が働いて回路が遮断され
る。このように、過電流遮断機能付きの漏電遮断器を用
いることにより、通信機器の漏電や故障を検出して回路
を遮断し、この通信機器への電源供給を停止して事故の
発生や障害の波及を抑制するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
漏電遮断器では、次のような課題があった。例えば、通
信柱の上部に取り付けられた携帯電話の中継器のような
通信機器では、電源線を介して侵入する雷サージによる
破損を防止するために、この電源線と大地との間にバリ
スタや避雷管等の避雷装置を設けている。これにより、
電源線に誘起されて侵入してきた雷サージは、避雷装置
を介して大地に放電され、通信機器の破損が防止され
る。このような通信機器に、漏電遮断器を介して電源を
供給すると、雷サージが電源線から大地に流れたとき
に、各電源線を流れる電流に差が生じ、この漏電遮断器
が作動して回路が遮断される。この場合、避雷装置で保
護された通信機器には異常がないので、漏電遮断器を再
投入すれば、直ちに正常な状態に復旧することができ
る。ある統計によれば、このような通信機器に用いられ
た漏電遮断器の遮断動作の内で、80〜90%が再投入
のみで復旧することが報告されている。しかし、従来の
漏電遮断器を復旧するためには、この漏電遮断器の前面
に設けられた開閉用のレバーを操作する必要があるの
で、復旧作業のための要員を確保しなければならず、か
つ現場へ出向いて作業するために、復旧までに長時間を
要するという課題があった。本発明は、前記従来技術が
持っていた課題を解決し、漏電遮断器が過電流以外の原
因で作動したことを検出し、人手を介さず自動的に復旧
させる漏電遮断器復旧装置と、これを用いた回路遮断装
置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、漏電遮断器復旧装置に
おいて、漏電遮断器の負荷側に接続され、該漏電遮断器
を介して供給される電源を整流して二次電池を充電する
充電部と、前記漏電遮断器の負荷側の電圧、または該漏
電遮断器の開閉レバーの位置を検出することによって該
漏電遮断器が遮断したことを検知する遮断検知部と、前
記漏電遮断器の負荷側の回路に流れる負荷電流を監視
し、該負荷電流が所定の値を越えたときにこれを検出し
て過電流検出信号を出力する過電流検出部と、前記過電
流検出部から出力された過電流検出信号を保持する信号
保持部と、前記遮断検知部によって前記漏電遮断器が遮
断状態であることが検出され、かつ前記信号保持部に前
記過電流検出信号が保持されていないときに、前記二次
電池から供給される電力によって該漏電遮断器の開閉レ
バーを駆動して開位置から閉位置に復旧させる駆動部と
を備えている。
【0005】第1の発明によれば、以上のように漏電遮
断器復旧装置を構成したので、次のような作用が行われ
る。漏電遮断器を介して供給された電源は、充電部によ
って整流されて二次電池が充電される。また、過電流検
出部によって負荷電流が監視され、この負荷電流が所定
の値を越えていると該過電流検出部から過電流検出信号
が出力され、信号保持部によって保持される。ここで、
漏電遮断器が作動して負荷側への電力の供給が停止され
ると、遮断検知部によってこの漏電遮断器が遮断したこ
とが検出される。このとき、信号保持部には過電流検出
信号が保持されているので、駆動部は動作せず、漏電遮
断器は復旧されない。一方、雷サージ等によって漏電遮
断器が作動し、遮断検知部によってこの漏電遮断器が遮
断状態になったことが検出されたときに、負荷電流が所
定の値を越えていなければ、信号保持部には過電流検出
信号が保持されていない。これにより、駆動部が動作し
て漏電遮断器の開閉レバーが開位置から閉位置に駆動さ
れ、この漏電遮断器は復旧される。
【0006】第2の発明は、第1の発明の漏電遮断器復
旧装置における駆動部を、前記二次電池から供給される
電力によって駆動されるモータと、前記モータの回転速
度を減じて伝達する減速ギアと、前記減速ギアから伝達
された回転運動を往復運動に変換するカムと、前記カム
の往復運動を前記漏電遮断器の開閉レバーに伝達する復
旧レバーと、前記復旧レバーが所定の位置に戻ったこと
を検出して前記モータと前記二次電池との間を切断し、
該モータを停止させる位置検出スイッチとで構成してい
る。第2の発明によれば、駆動部において次のような作
用が行われる。遮断検知部で漏電遮断器が遮断状態であ
ることが検出されたときに、信号保持部に過電流検出信
号が保持されていないと、二次電池から電力が供給され
てモータが駆動される。モータの回転速度は減速ギアに
よって減じられてカムに伝達され、往復運動に変換され
る。カムの往復運動は復旧レバーを介して漏電遮断器の
開閉レバーに伝達され、この漏電遮断器は復旧される。
一方、開閉レバーを復旧した後、復旧レバーが所定の位
置に戻ると、位置検出スイッチによってモータへの電源
が切断されて元の状態に復旧する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
漏電遮断器復旧装置とこれに接続された漏電遮断器の構
成図である。図2は、図1の漏電遮断器復旧装置及び漏
電遮断器の外観を示す斜視図である。また、図3は、図
1の漏電遮断器復旧装置及び漏電遮断器の構造を示す一
部切り欠き平面図及びその断面図である。図2及び図3
に示すように、この漏電遮断器復旧装置は漏電遮断器1
0の横に隣接して取り付け、この漏電遮断器が漏電電流
を検出して作動したときに、その開閉レバーを機械的に
閉位置に復旧させるためのものである。図1に示すよう
に、漏電遮断器10は、例えば携帯電話の中継器のよう
に通信柱の上部に取り付けられた通信機器20へ、交流
100V等の商用電源を供給するときに、この通信機器
20の障害等による漏電や過電流を検出して電源回路を
遮断し、障害の波及を防止するものである。この漏電遮
断器10は、例えば交流100Vの商用電源が与えられ
る端子11a,11bを有している。端子11a,11
bは、スイッチ部12a,12b、及び差動変流器13
の一次側を介して負荷側の端子14a,14bに接続さ
れている。差動変流器13は、一次側の2本の線に流れ
る電流の差に応じて、二次側の巻線に電流が流れるよう
になったものであり、この差動変流器13の二次側に検
出部15が接続されている。検出部15は、差動変流器
13の二次側の巻線に流れる電流が、例えば25mAを
越えたときに短時間(例えば、0.1秒以内)にスイッ
チ部12a,12bを開くものであり、このスイッチ部
12a,12bを機械的に開くための開閉レバー16が
接続されている。開閉レバー16は、一旦開放されたス
イッチ部12a,12bを、外部からの操作によって閉
じることができるような構造になっている。
【0008】また、漏電遮断器10は、定格電流(例え
ば、15A)を越える負荷電流が流れたときに、これを
検知して回路を遮断する過電流遮断機能を有している。
過電流遮断機能は、例えば図示しないバイメタルを介し
て負荷電流を流すことにより、定格電流では不動作、定
格電流の1.25倍の電流では60分以内、定格電流の
2倍の電流では2分以内というように、過電流に応じた
遮断時間特性でスイッチ部12a,12bを遮断する機
能である。漏電遮断器10の負荷側の端子14a,14
bには、通信機器20が接続されている。通信機器20
の電源入力側には、雷サージ保護用のバリスタ21a,
21bが設けられており、これらのバリスタ21a,2
1bを介して大地GNDに接続されている。更に、この
漏電遮断器10の負荷側の端子14a,14bには、漏
電遮断器復旧装置の遮断検知部(例えば、リレー)30
と充電部40とが接続されている。
【0009】リレー30は、漏電遮断器10の遮断状態
を検知するものであり、この漏電遮断器10を介して交
流100Vが印加されるリレーコイル31とブレーク接
点32を有している。漏電遮断器10が投入されて交流
100Vが供給されているときにはブレーク接点32が
開き、この漏電遮断器10が作動して回路が開放された
ときにブレーク接点32が閉じるようになっている。充
電部40は交流100Vを整流して所定の直流電圧を生
成し、二次電池を充電するものであり、この出力側にN
iCd電池50等の充電可能な電池が接続されている。
そして、漏電遮断器10が投入されてるときは、充電部
40によってNiCd電池50が常に完全に充電されて
いるようになっている。この漏電遮断器復旧装置は、更
に過電流検出部60、信号保持部70、及び駆動部80
を備えている。過電流検出部60は、漏電遮断器10の
負荷側の端子14bから、通信機器20に流れる負荷電
流を監視し、この負荷電流が所定の値(例えば、15
A)を越えたときに過電流検出信号を出力するものであ
り、漏電遮断器10の端子14bと通信機器20との間
に設けられた変流器61を有している。変流器61は、
一次巻線を通して通信機器20に流れる負荷電流(一次
電流)に応じて二次巻線に二次電流を出力するものであ
り、この二次巻線が整流回路62の交流入力側に接続さ
れている。整流回路62は、例えばブリッジ接続された
整流用のダイオード、平滑用のコンデンサ、及び出力電
圧制限用のツェナーダイオード等で構成され、変流器6
1の二次電流を整流して直流電圧を生成するものであ
る。そして、例えば変流器61の一次側に15Aの電流
が流れたときに、整流回路62の出力電圧が8Vとなる
ように設定されている。
【0010】整流回路62の出力側には、定電圧回路6
3の入力側が接続されている。定電圧回路63は、整流
回路62の出力電圧が所要電圧(例えば、8V)以上で
あれば、安定した一定の電源電圧(例えば、5V)を生
成して出力するものである。定電圧回路63の出力側か
ら、電圧比較器64に対する電源電圧が供給されるよう
になっている。電圧比較器64は、+入力端子に印加さ
れた電圧と、−入力端子に印加された電圧とを比較し、
+入力端子の電圧の方が高いときに、出力端子からレベ
ル“H”の信号(即ち、過電流検出信号)を出力するも
のである。一方、定電圧回路63から供給される電源電
圧が所定の電圧以下のときや、−入力端子の電圧の方が
高いときには、電圧比較器64の出力端子のレベルは
“L”となる。電圧比較器64の+入力端子には、整流
回路62の出力電圧が、抵抗器65,66で分圧されて
印加されるようになっている。また、−入力端子には、
定電圧回路63の出力側に接続された抵抗器67とツェ
ナーダイオード68の直列回路で生成された基準電圧が
印加されるようになっている。電圧比較器64の出力側
には、信号保持部70が接続されている。
【0011】信号保持部70は、過電流検出部60で検
出された過電流検出信号を保持するものであり、フォト
スイッチ71及びリレー72を有している。フォトスイ
ッチ71は、発光ダイオード71aと半導体スイッチ7
1bとで構成され、この発光ダイオード71aに電流が
流れて光が出力されたときに、半導体スイッチ71bの
抵抗が減少してオン状態となるものである。発光ダイオ
ード71aに、電圧比較器64の出力側が接続されてい
る。リレー72は、リレーコイル72a、メーク接点7
2b、及びブレーク接点72c等で構成されている。リ
レーコイル72aの一端は、リセットスイッチ73を介
してNiCd電池50の+端子に接続され、このリレー
コイル72aの他端がフォトスイッチ71の半導体スイ
ッチ71bの一端に接続されている。半導体スイッチ7
1bの他端は、NiCd電池50の−端子に接続されて
いる。メーク接点72bは、半導体スイッチ71bに並
列接続されている。なお、リセットスイッチ73は、押
したときにオフとなるモメンタリ・スイッチである。
【0012】駆動部80は、漏電遮断器10が作動して
開閉レバー16が閉位置から開位置に移動したときに、
信号保持部70に過電流検出信号が保持されていなけれ
ば、この開閉レバー16を開位置から閉位置に復旧させ
るものであり、モータ81、減速ギア82、カム83、
復旧レバー84、及び位置検出スイッチ(例えば、マイ
クロスイッチ)85等で構成されている。モータ81の
一端は、信号保持部70内のリレー72のブレーク接点
72cを介してNiCd電池50の+端子に接続され、
その他端は、リレー30のブレーク接点32を介してこ
のNiCd電池50の−端子に接続されている。減速ギ
ア82は、モータ81の回転を減速してカム83に伝達
し、このカム83を約10秒で1回転させるものであ
る。カム83はモータ81の回転運動を往復運動に変え
て復旧レバー84に伝達するものである。復旧レバー8
4の一端は回転自在に固定され、その他端が漏電遮断器
10の開閉レバー16に接するように取り付けられるて
いる。マイクロスイッチ85は、復旧レバー84の位置
を検出するものであり、この復旧レバー84が、開閉レ
バー16の開位置に対応する位置にある時に接点が開
き、この開閉レバー16の閉位置及び中間位置では、接
点が閉じるように設定されている。マイクロスイッチ8
5の接点は、リレー30のブレーク接点32に並列に接
続されている。
【0013】次に、図1の漏電遮断器復旧装置の動作
を、(1)雷サージ時の動作と、(2)過電流時の動作
とに分けて説明する。 (1) 雷サージ時の動作 正常状態では漏電遮断器10は投入されており、負荷側
の端子14a,14bの間には、交流100Vが供給さ
れている。これにより、リレー30は動作してブレーク
接点32はオフとなっている。また、充電部40によっ
て、NiCd電池50は完全に充電されている。ここで
漏電遮断器10の電源側の端子11a,11bに供給さ
れる商用電源に、雷から誘導された雷サージが重畳して
印加されたとする。雷サージは、漏電遮断器10を介し
て、負荷側の通信機器20に侵入する。通信機器20の
電源入力側には、雷サージから中継器等を保護するため
のバリスタ21a,21bが設けられているので、この
雷サージは、例えばバリスタ21aを介して大地GND
に放電される。雷サージによる電流は、漏電遮断器10
の端子11aから端子14aを通り、バリスタ21aを
介して大地GNDに流れるが、端子11bから端子14
bを通る経路には流れないので、差動変流器13の一次
側の2本の線に流れる電流に差が生じる。これにより、
差動変流器13の二次側の巻線に電流が流れ、検出部1
5がこれを検出して開閉レバー16が駆動され、スイッ
チ部12a,12bが開いて通信機器20への電源供給
が遮断される。
【0014】このとき、漏電遮断器10の端子11bと
通信機器20との間には、15Aを越える過電流は流れ
ないので、過電流検出部60の変流器61の二次電流は
小さく、整流回路62の出力電圧は8V以下となる。こ
のため、電圧比較器64の出力信号は“L”である。従
って、信号保持部70のフォトスイッチ71はオフの状
態のままであり、リレー72は動作せず、ブレーク接点
72cはオンの状態である。漏電遮断器10が遮断する
と、開閉レバー16が開位置に移動するとともに、この
漏電遮断器10の負荷側の端子14a,14bに供給さ
れていた交流100Vが遮断される。これにより、リレ
ー30のブレーク接点32はオンとなり、NiCd電池
50からブレーク接点72cを介してモータ81に電源
が供給され、このモータ81が回転を開始する。モータ
81の回転は、減速ギア82を介してカム83に伝達さ
れ、このカム83は1回転/10秒の速度で回転する。
カム83の回転により、復旧レバー84は固定された一
端を中心にしてその他端が往復運動を行う。復旧レバー
84の他端には、開位置に移動した漏電遮断器10の開
閉レバー16が接しているので、この開閉レバー16は
閉位置の方向に徐々に押し上げられる。
【0015】復旧レバー84の閉位置からの移動によ
り、マイクロスイッチ85はオンとなり、リレー30の
状態にかかわらずモータ81の回転は続行される。復旧
レバー84が開閉レバー16を完全に押し上げると、漏
電遮断器10は投入され、通信機器20への電源供給が
復旧される。また、リレー30にも交流100Vが印加
され、ブレーク接点32はオフとなる。復旧レバー84
は、開閉レバー16を閉位置まで完全に押し上げた後、
この開閉レバー16を閉位置に残したまま、開位置方向
に移動する。復旧レバー84が開位置まで戻ると、マイ
クロスイッチ85がオフとなり、モータ81への電源回
路が切断され、このモータ81は停止して元の状態に復
旧する。
【0016】(2) 過電流時の動作 漏電遮断器10の負荷側の端子14a,14bに接続さ
れた通信機器20に障害が発生して、例えば30Aの負
荷電流が流れたとする。漏電遮断器10の端子11bと
通信機器20との間には、定格電流を越える過電流が流
れるので、過電流検出部60の変流器61の二次側には
大きな電流が流れ、整流回路62の出力電圧は8V以上
となる。整流回路62の出力電圧は、定電圧回路63に
与えられ、この定電圧回路63から5Vの安定した電圧
が出力され、電圧比較器64の電源電圧として供給され
る。また、定電圧回路63の出力電圧は、抵抗器67と
ツェナーダイオード68に与えられ、このツェナーダイ
オード68のツェナー電圧が基準電圧として電圧比較器
64の−入力端子に与えられる。また、整流回路62の
出力電圧は、抵抗器65,66で分圧されて電圧比較器
64の+入力端子に与えられる。負荷電流が定格電流を
越えているので、整流回路62の出力電圧は所定の電圧
よりも高くなり、電圧比較器64から、“H”の過電流
検出信号が出力される。電圧比較器64から“H”の過
電流検出信号が与えられると、フォトスイッチ71はオ
ンとなり、リレー72のリレーコイル72aにNiCd
電池50からの電流が流れる。これにより、メーク接点
72bがオンとなり、ブレーク接点72cはオフとな
る。メーク接点72bがオンとなることにより、リレー
72は自己保持状態となり、フォトスイッチ71のオン
/オフに拘らず、ブレーク接点72cはオフの状態に保
持される。
【0017】一方、漏電遮断器10では、その電流通路
に設けられたバイメタルが定格値を越える過電流による
熱で反り、2分以内にスイッチ部12a,12bが開か
れ、通信機器20への電源供給が遮断される。漏電遮断
器10が遮断すると、開閉レバー16は開位置に移動
し、リレー30のブレーク接点32はオンとなる。しか
し、信号保持部70のブレーク接点72はオフとなって
いるので、モータ81に対する電源は供給されず、この
モータ41は停止したままである。このため、漏電遮断
器10は自動的には復旧されず、遮断された状態に保た
れる。この漏電遮断器10を復旧するには、作業員が現
場の通信機器20の状態を確認し、故障原因を取り除い
た後、リセットスイッチ73を押してリレー72の自己
保持状態を解除すれば良い。これにより、ブレーク接点
72cが復旧してオンとなり、モータ81に電源が供給
され、駆動部80によって開閉レバー16は、閉位置に
復旧される。
【0018】以上のように、本実施形態の漏電遮断器復
旧装置では、次の(i)〜(v)のような効果がある。 (i) 漏電遮断器10の開閉レバー16を復旧するた
めの駆動部80を有するので、人手による操作なしに、
自動的にこの漏電遮断器10を復旧することができる。 (ii) 負荷電流の大きさを監視して過電流を検出する
過電流検出部60と、過電流の場合にその状態を保持し
て駆動部80の動作を停止させる信号保持部70を有し
ている。これにより、負荷側の故障による過電流の場合
には、漏電遮断器10の再投入が行われず、雷サージ等
による一過性の漏電の場合にのみ、再投入が行われるの
で、再投入による事故の波及を防止することができる。 (iii) 過電流検出部60は、負荷電流を検出するため
の変流器61と、この変流器61の二次側に流れる電流
から電圧比較器64の電源と比較用の電圧を生成する整
流回路62と定電圧回路63を備えている。これによ
り、電圧比較器64のための独立した安定化電源回路を
設ける必要がないので回路構成が簡単で、かつ精度の高
い過電流検出を行うことができる。 (iv) 充電部40とNiCd電池50等の充電可能な
二次電池を有しているので、停電時にも漏電遮断器10
を自動的に復旧することができる。 (v) 漏電遮断器10を改造することなく、これに隣
接して取り付けるだけで良いので、既存の漏電遮断器に
自由に付加することができる。
【0019】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(f)のようなものがある。 (a) 漏電遮断器10は過電流遮断機能を備えている
が、必ずしも過電流遮断機能を備えたものである必要は
ない。過電流遮断機能を備えていない場合には、安全の
ために、漏電遮断器10の電源側に過電流遮断器を設け
ることが望ましい。 (b) 漏電遮断器10の遮断を検知する遮断検知部と
して、リレー30を用いているが、マイクロスイッチ等
を用いてこの漏電遮断器10の開閉レバー16の位置を
検出することにより、遮断状態を検知するようにしても
良い。 (c) 過電流検出部60の構成は図1の構成に限定さ
れず、負荷電流が所定の値を越えたときにその過電流の
発生を検出できるものであれば、どのような構成でも良
い。例えば、負荷電流が所定の値以上のときに、整流回
路62の出力電圧によってフォトスイッチ71をオン状
態にするような変流比を有する変流器61を用いて、定
電圧回路63や電圧比較器64等を削除することができ
る。これにより、例えば、正常時の負荷電流が1Aで、
過電流の検出を15Aに設定する場合のように、その差
が大きくて厳密な検出精度を必要としないときには、構
成の簡素化を図ることができる。
【0020】(d) 過電流検出部60の定電圧回路6
3を削除し、NiCd電池50から電圧比較器64及び
ツェナーダイオード68に電源を供給するようにしても
良い。 (e) 信号保持部70は図1の構成に限定されず、過
電流検出部60で検出された過電流検出信号を保持する
ことができるものであれば、どのような構成でも良い。
例えば、永久磁石や機械的なラッチ機構を備えたラッチ
型のリレーを用い、過電流検出部60から与えられる過
電流検出信号でこのリレーをラッチして、出力側のブレ
ーク接点を開くようにしても良い。 (f) 駆動部80は図1の構成に限定されず、漏電遮
断器10の開閉レバー16が開位置に移動し、かつ信号
保持部70に過電流検出信号が保持されていないとき
に、この開閉レバー16を開位置から閉位置に復旧させ
ることができるものであれば、どのような構成でも良
い。例えば、モータ81やカム84等に代えて、ソレノ
イドコイル等を用いることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、漏電遮断器の開閉用の開閉レバーを復旧する
ための駆動部を有するので、人手による復旧操作なし
に、自動的にこの漏電遮断器を復旧することができると
いう効果がある。更に、負荷電流の大きさを監視して過
電流を検出する過電流検出部と、過電流の場合にその状
態を保持して駆動部の動作を停止させる信号保持部を有
している。これにより、負荷側の故障による過電流の場
合には、漏電遮断器の再投入が停止されるので、再投入
による事故の拡大及び波及を防止することができるとい
う効果がある。第2の発明によれば、第1の発明の駆動
部を、モータ、減速ギア、カム、及び復旧レバーによる
機械的な要素で構成している。これにより、漏電遮断器
に隣接して取り付けるだけで、電気的に接続する必要が
なく、この漏電遮断器を自動的に復旧させることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す漏電遮断器復旧装置と
これに接続された漏電遮断器の構成図である。
【図2】図1の漏電遮断器復旧装置及び漏電遮断器の外
観を示す斜視図である。
【図3】図1の漏電遮断器復旧装置及び漏電遮断器の構
造を示す一部切り欠き平面図及びその断面図である。
【符号の説明】
10 漏電遮断器 12a,12b スイッチ部 13 差動変流器 16 開閉レバー 20 通信機器 30,72 リレー 40 充電部 50 NiCd電池 60 過電流検出部 61 変流器 62 整流回路 63 定電圧回路 64 電圧比較器 70 信号保持部 71 フォトスイッチ 73 リセットスイッチ 80 駆動部 81 モータ 82 減速ギア 83 カム 84 復旧レバー 85 マイクロスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 棚田 康寛 北海道札幌市中央区大通西2丁目9番地 エヌ・ティ・ティ北海道パーソナル通信網 株式会社内 (72)発明者 泉浦 和文 北海道札幌市中央区大通西2丁目9番地 エヌ・ティ・ティ北海道パーソナル通信網 株式会社内 (72)発明者 田中 正明 東京都品川区大崎4丁目3番8号 株式会 社サンコーシヤ内 (72)発明者 岡林 親志 東京都品川区大崎4丁目3番8号 株式会 社サンコーシヤ内 (72)発明者 小枝 真一 東京都品川区大崎4丁目3番8号 株式会 社サンコーシヤ内 Fターム(参考) 2G014 AA16 AA27 AB09 AC19 5G030 AB02 CA01 FC04 XX01 XX18 YY12 YY18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏電遮断器の負荷側に接続され、該漏電
    遮断器を介して供給される電源を整流して二次電池を充
    電する充電部と、 前記漏電遮断器の負荷側の電圧、または該漏電遮断器の
    開閉レバーの位置を検出することによって該漏電遮断器
    が遮断したことを検知する遮断検知部と、 前記漏電遮断器の負荷側の回路に流れる負荷電流を監視
    し、該負荷電流が所定の値を越えたときにこれを検出し
    て過電流検出信号を出力する過電流検出部と、 前記過電流検出部から出力された過電流検出信号を保持
    する信号保持部と、 前記遮断検知部によって前記漏電遮断器が遮断状態であ
    ることが検出され、かつ前記信号保持部に前記過電流検
    出信号が保持されていないときに、前記二次電池から供
    給される電力によって該漏電遮断器の開閉レバーを駆動
    して開位置から閉位置に復旧させる駆動部とを、 備えたことを特徴とする漏電遮断器復旧装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動部は、 前記二次電池から供給される電力によって駆動されるモ
    ータと、 前記モータの回転速度を減じて伝達する減速ギアと、 前記減速ギアから伝達された回転運動を往復運動に変換
    するカムと、 前記カムの往復運動を前記漏電遮断器の開閉レバーに伝
    達する復旧レバーと、 前記復旧レバーが所定の位置に戻ったことを検出して前
    記モータと前記二次電池との間を切断し、該モータを停
    止させる位置検出スイッチとを、 有することを特徴とする請求項1記載の漏電遮断器復旧
    装置。
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