JP2000162918A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2000162918A
JP2000162918A JP10340677A JP34067798A JP2000162918A JP 2000162918 A JP2000162918 A JP 2000162918A JP 10340677 A JP10340677 A JP 10340677A JP 34067798 A JP34067798 A JP 34067798A JP 2000162918 A JP2000162918 A JP 2000162918A
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jam
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Junichi Nakayama
純一 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャム処理時の定着ローラへのトナオフセッ
トによる転写材の汚れを防止できるようにする。 【解決手段】 転写材が定着ジャムした際のジャム処理
後のリカバリー中に、ウェブ巻取軸16によりクリーニ
ングウェブ14を所定量巻き取ることにより、定着ロー
ラ10へのトナーオフセットによる転写材の汚れを防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着回転体と加圧
回転体との間に形成されるニップ部に未定着のトナー像
が転写された転写材を挟持搬送し、発熱体による発熱で
未定着のトナー像を転写材に熱定着する定着装置、及び
該定着装置を備えた電子写真方式によって画像形成を行
う複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置に
よる画像形成では、電子写真感光体の表面を帯電装置に
よって一様に帯電し、帯電された電子写真感光体の表面
を露光装置によって露光して静電潜像を形成する。そし
て、この静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成
し、このトナー像を転写装置によって転写材に転写した
後、定着装置によりトナー像を転写材上に永久固着画像
として定着して、出力する。
【0003】前記定着装置としては、ヒータにより加熱
される定着ローラと該定着ローラに圧接される加圧ロー
ラとを備え、これら両ローラにより形成される圧接ニッ
プ部に、トナー像が静電的に形成された転写材を通過さ
せて該トナー像を転写材に定着固定するタイプのものが
ある。このタイプの定着装置は、熱効率が高く、安全性
に優れ、小形化が可能である等の利点があり、広く実用
化されている。
【0004】しかしながら、このタイプの定着装置で
は、定着ローラに転写材上のトナー像が直接接触するの
で、定着時にトナーの一部が定着ローラに付着し、この
付着トナーが次に到来する転写材に付着して画質の劣化
を招来する、いわゆるオフセット現象が発生することが
ある。
【0005】そこで、このオフセットを回避するため
に、従来では、定着ローラの表面をトナーに対する離型
性が良好な材料で構成したり、シリコンオイルを塗布す
る等の手段が採られている。しかしながら、かかる手段
を採っても上記オフセットを完全に排除することは困難
であるので、近年、定着ローラに付着したトナーをクリ
ーニング手段でクリーニングするタイプのものが提案さ
れている。
【0006】このクリーニング手段としては、不織布等
からなるクリーニングウェブ(帯状のクリーニング部
材)を回転駆動されている定着ローラに常に当接させつ
つ該ウェブを順次巻き取っていき、その巻き取る間に定
着ローラの表面を該クリーニングウェブで擦りつつクリ
ーニングするものがある。
【0007】上述のようなクリーニング手段は、順次繰
り出される新鮮なクリーニングウェブ面が定着ローラ面
に常に摺接され、また、クリーニングウェブを巻き取る
際に拭き取ったオフセットトナーを逐次回収しているの
で、クリーニング機能に優れている。
【0008】また、クリーニングウェブの交換頻度を減
らすために(ランニングコストの削減)、該ウェブの巻
き取り速度を極度に遅くしても、通常の画像形成時では
充分にクリーニング効果を発揮することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ク
リーニング手段を採用しても、次のような場合には不都
合が発生する場合がある。
【0010】即ち、転写材が定着装置を通過中にジャム
が発生した場合(以下、定着ジャムという)には、操作
者は、定着装置の動作を停止してジャム処理用の開閉扉
を開放し、詰まっている転写材を排除する。この際、操
作者がジャムを起している転写材を引き出すと、未定着
トナーが付着した転写材が定着ローラによってしごかれ
るようになるので、定着ローラに多量のトナーが付着す
る可能性が高い。
【0011】なお、前記定着ジャムとは、ジャムが定着
装置内で発生した場合のみならず、例えばジャムが給紙
カセットで発生し、先の転写材が定着装置内で定着ロー
ラと加圧ローラとにより挟持されたような場合等も含め
る。従って、定着ローラと加圧ローラとの間に転写材が
挟持されていれば、本明細書でいう定着ジャムであり、
ジャム、停電、装置のドアカバーの開放等のいかなる理
由で前記定着ローラと加圧ローラとの間に転写材が挟持
されたかを問わない。
【0012】また、装置本体の動作中に定着ジャムが発
生すると、定着ジャム処理のために装置本体電源が遮断
され、定着ローラの温度は低下する。そして、定着ジャ
ム処理後、装置本体電源がオンされると装置は再始動さ
れ、この再始動と同時に定着ヒータヘ通電される。その
後、定着ローラの温度が上昇すると、定着ローラが駆動
状態になる。
【0013】また、べタ黒画像等のトナー量の多い転写
材を定着中にジャムが発生した場合、ジャム処理時に定
着ローラには多量のトナーが付着するオフセットが発生
し、クリーニングウェブに蓄積されている場合がある。
この状態で定着ローラの回転を開始すると、クリーニン
グウェブからトナーが漏れ出して、後続の転写材の画像
面を汚したり、溶着トナーが加圧ローラに転移されて後
続の転写材の裏面を汚す場合がある。
【0014】そこで本発明は、転写材の画像面及び裏面
がトナーによる汚染を防止できるようにした定着装置及
び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、互いに圧接しながら回転自在に配設された
一対の定着用回転体と、該一対の定着用回転体のうちの
少なくとも一方を加熱する加熱手段とを有し、前記一対
の定着用回転体の間に形成される定着ニップ部に、未定
着のトナー像を担持した転写材を挟持搬送し、前記加熱
手段の加熱で前記未定着のトナー像を転写材に熱定着す
る定着装置において、前記一対の定着用回転体のうちの
少なくとも前記転写材上の未定着のトナー像に接触する
側の一方の回転体に摺接して、該回転体表面に付着した
トナーを除去するクリーニング部材と、該クリーニング
部材の前記一方の回転体との摺接部分をずらすように前
記クリーニング部材を回収するクリーニング部材回収手
段と、前記転写材のジャムを検知するジャム検知手段
と、前記転写材がジャムした際のジャム処理終了を検知
するジャム処理終了検知手段とを備え、前記ジャム処理
終了検知手段によりジャム処理の終了を検知した後、前
記クリーニング部材回収手段により前記クリーニング部
材を所定量回収することを特徴としている。
【0016】また、前記ジャム処理終了検知手段により
ジャム処理の終了を検知した後、前記クリーニング部材
回収手段による前記クリーニング部材の回収動作終了ま
では、前記回転体の回転を停止させることを特徴として
いる。
【0017】また、ジャムした転写材が定着装置内に存
在するか否かを判定する定着ジャム判定手段を有し、該
定着ジャム判定手段による判定によりジャムした転写材
が定着装置内に存在する場合には、前記ジャム処理終了
検知手段によりジャム処理の終了を検知した後、前記ク
リーニング部材回収手段により前記クリーニング部材を
所定量回収することを特徴としている。
【0018】また、定着装置内でジャムした際のジャム
処理時に、前記回転体に付着するトナー量を予測するト
ナー量予測手段を有し、該トナー量予測手段で予測した
トナー量に応じて、前記クリーニング部材回収手段によ
り前記クリーニング部材を所定量回収することを特徴と
している。
【0019】また、定着装置内でジャムした際のジャム
処理時に、前記回転体に付着するトナー量を検知するト
ナー量検知手段を有し、該トナー量検知手段で検知した
トナー量に応じて、前記クリーニング部材回収手段によ
り前記クリーニング部材を所定量回収することを特徴と
している。
【0020】また、本発明の画像形成装置は、転写材上
に未定着トナー像を担持させる画像形成部と、前記未定
着トナー像を担持した転写材を加熱、加圧して、該転写
材上にトナー像を定着させる定着装置とを備え、該定着
装置が、請求項1、2、3、4又は5に記載の定着装置
であることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0022】〈実施の形態1〉図1は、本実施の形態に
係る定着装置を備えた画像形成装置(本実施の形態では
電子写真方式の複写機)を示す概略構成図である。
【0023】この図において、1は像担時体としての回
転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムとい
う)、2は帯電ローラ、3は露光装置、4は現像装置、
5は転写ローラ、6は定着装置である。感光ドラム1、
帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写ローラ5
で画像形成部が構成されている。
【0024】感光ドラム1は、本実施の形態では負帯電
の有機感光体でアルミニウム製のドラム基体(不図示)
上に感光層(不図示)を有しており、所定のプロセスス
ピードで矢印a方向(時計方向)に回転駆動され、その
回転過程において帯電ローラ2により負極性の一様な帯
電処理を受ける。
【0025】帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に所定
の押圧力で当接して回転駆動され、帯電バイアス電源
(不図示)から帯電ローラ2に対して所定の帯電バイア
スを印加して、感光ドラム1を所定の極性、電位に帯電
処理する。
【0026】露光装置3は、入力される画像情報に応じ
てレーザー光による露光Lを反射ミラー3aを介して帯
電処理された感光ドラム1上に行って静電潜像を形成す
る。
【0027】現像装置4は、本実施の形態では現像スリ
ーブ4aを有する反転現像装置であり、現像スリーブ4
aには現像バイアス電源(不図示)から所定の現像バイ
アスが印加される。
【0028】転写ローラ5は、感光ドラム1表面に所定
の押圧力で当接して回転駆動され、転写バイアス電源
(不図示)から所定の転写バイアスが印加される。
【0029】定着装置6は、ドラム状の回転自在に支持
された定着ローラ10と加圧ローラ11を有しており、
定着ローラ10と加圧ローラ11との間の定着ニップ部
Nに未定着トナー像が転写されている転写材Pを挟持搬
送し、定着ローラ10内に設けた定着ヒータ12による
熱によって未定着トナー像を転写材P上に定着させる
(定着装置6の詳細な構成は後述する)。
【0030】次に、上記した画像形成装置の画像形成動
作について説明する。
【0031】画像形成時には、感光ドラム1は駆動手段
(不図示)により矢印a方向に所定のプロセススピード
で回転駆動され、帯電バイアスが印加された帯電ローラ
2により負極性の一様な帯電処理を受ける。
【0032】そして、帯電処理された感光ドラム1表面
に露光装置3から反射ミラー3aを介してレーザー光露
光が与えられ、入力される画像情報に応じた静電潜像が
形成される。そして、現像バイアスが印加された現像ス
リーブ4aによって静電潜像が現像され、トナー像とし
て可視化される。
【0033】そして、感光ドラム1表面のトナー像が転
写ローラ5と感光ドラム1との間の転写ニップ部に到達
すると、このタイミングに合わせて転写材Pがこの転写
ニップ部に搬送され、転写バイアスが印加された転写ロ
ーラ5によりトナー像が転写される。トナー像が転写さ
れた転写材Pは定着装置6に搬送され、定着ローラ10
と加圧ローラ11間の定着ニップ部Nで、定着ヒータ1
2による熱で未定着トナー像を転写材P上に加熱、加圧
して定着した後、外部に排出する。
【0034】次に、上記した定着装置6について詳細に
説明する。
【0035】図2は、上記画像形成装置の定着装置を示
す概略側断面図である。
【0036】図2に示すように、定着装置6の上流側
(右側)にはベルト等により構成される転写材Pの搬送
部20が配設され、定着装置6の下流側(左側)には定
着済みの転写材Pを排出する排出部23が配設されてい
る。
【0037】定着ヒータ12を内部に設けた定着ローラ
10の下面側には加圧ローラ11が圧接配置され、定着
ローラ10と加圧ローラ11とにより定着ニップ部Nが
形成される。定着ローラ10には不図示の駆動手段によ
り回転駆動力が与えられ、定着ローラ10の回転(時計
方向の回転)により圧接する加圧ローラ11が従動回転
する。
【0038】定着ローラ10の右側には、その表面温度
を検出するためのサーミスタ13が、定着ローラ10に
所定圧力で圧接配置されている。即ち、サーミスタ13
の配置位置は、定着ローラ10の回転方向(時計方向)
に対して、次に説明する押圧ローラ16の下流側であ
り、かつ定着ニップ部Nの上流側である。
【0039】定着ローラ10の上方には、クリーニング
ウェブ14の既使用分(オフセットトナーによる被汚染
部分)を回収し、かつ未使用分供給するウェブ巻取軸1
6が配設されており、クリーニングウェブ14の使用済
み分が巻き取られている。また、定着ローラ10の上方
には、クリーニングウェブ14の未使用分をスタックし
ておくウェブ供給軸15が配設されている。ウェブ巻取
軸16には、該ウェブ巻取軸16を回転駆動する駆動モ
ータ(不図示)が連結されており、ウェブ供給軸15は
ウェブ巻取り軸16に従動である。
【0040】また、定着ローラ10の上部には回転自在
な押圧ローラ17が配設され、該押圧ローラ17により
クリーニングウェブ14が定着ローラ10に所定のニッ
プ幅Lで圧接される。
【0041】搬送部20は、搬送ベルト21等を有して
おり、該搬送ベルト21の上面に転写材Pが載置され
る。搬送ベルト21の上面側には、転写材Pを検出する
ためのフォトセンサからなる搬送センサ22が配設され
ている。搬送部20の左端と定着ニップ部Nとの間に
は、転写材Pを定着ニップ部Nに導く定着ガイド18が
配置されている。
【0042】排出部23には、ピン24を中心に回転し
て開閉可能な排紙ドア25が配設されており、排紙ドア
25を開いて、ジャム紙を排除する排紙作業を行う。排
紙ドア22にはフォトセンサからなる排紙センサ26が
配設されており、該排紙センサ26は定着ニップ部Nを
通過した転写材Pを検出する。また、装置本体(不図
示)にはジャム処理終了検知手段としてのドアセンサ2
7が配設されており、排紙ドア25の開閉を検出する。
【0043】本実施の形態の定着装置6は上記のように
構成されており、トナー像が転写された転写材Pが搬送
ベルト21により定着ニップ部Nに向けて矢印b方向に
搬送され、定着ガイド18を介して定着ニップ部Nに挟
持搬送される。この際に、定着ローラ10と加圧ローラ
11とにより付与される熱と圧力とによってトナー像が
転写材Pに溶着固定された後、排紙ローラ19a、19
bを通して装置外に排出される。
【0044】次に、定着装置6の制御系の構成を、図3
に基づいて説明する。
【0045】図3に示すように、CPU、ROM、RA
M等を備えた制御部31には、定着ローラ10を回転駆
動する定着ローラ駆動回路32と、ウェブ巻取軸16を
回転駆動するウェブ駆動回路34と、サーミスタ13が
検出した定着ローラ10の温度を認識する定着ローラ温
度検知回路36と、定着ローラ10を加熱する定着ヒー
タ12と、定着ジャム判定回路37とが接続されてお
り、以下に述べるジャム処理時等における制御を行う。
【0046】定着ローラ駆動回路32には定着ローラ駆
動モータ33が、ウェブ駆動回路34には巻取軸駆動モ
ータ35が、定着ローラ温度検知回路36にはサーミス
タ13が、定着ジャム判定回路37には搬送センサ22
と排紙センサ26がそれぞれ接続されている。搬送セン
サ22、排紙センサ26は、上記した定着ジャムを検出
し、定着ジャム判定回路37は、搬送センサ22、排紙
センサ26からの信号によりジャム処理の終了を検知す
る。
【0047】次に、上記した画像形成時にジャムが発生
してその処理時における定着装置6の動作について説明
する。
【0048】画像形成時にジャム(定着ジャム)が発生
すると、制御部31は搬送センサ22、排紙センサ26
等のジャム紙検知センサから入力される信号により、画
像形成動作を停止するように制御する。
【0049】そして、ユーザーは、画像形成装置内に残
されジャム紙を取り除く事になる。この際、定着ローラ
10と加圧ローラ11間の定着ニップ部N内に取り残さ
れた転写材は、下流側から排出される方向に不図示のハ
ンドルを回して処理する。なお、このハンドルと定着ロ
ーラ10の駆動ギアは、不図示のワンウェイクラッチを
介して定着ニップ部N内の転写材が、定着ニップ部Nの
下流側からしか排出されないように構成されている。
【0050】その後、画像形成装置内の搬送センサ2
2、排紙センサ26を含む全てのジャム紙検知センサか
らの信号により、ジャム紙の残りが無い事が確認され、
定着ジャム判定回路37でジャム処理の終了が検知され
る。
【0051】定着ジャム判定回路37でジャム処理の終
了が検知されると、ウェブ駆動回路34を20秒間駆動
する。これによりクリーニングウェブ14は、ウェブ巻
取り軸16に約2mm巻き取られる。この間、定着ヒー
ター12の点灯を開始し、画像形成時のサーミスタ13
により検知される定着ローラ10の温度が画像形成時の
目標温度(Tl)に達するように温調を始める。
【0052】そして、定着ローラ10の温度が画像形成
時の目標温度(Tl)より低い所定の温度(T2)に達
したら、定着ローラ10の空転を開始し、ジャム処理中
の加圧ローラ10の温度低下を抑えるようにするが、上
記クリーニングウェブ14の巻き取り動作が終了するま
では、たとえ目標温度(Tl)より低い所定の温度(T
2)に達しても、定着ローラ10の回転を開始しないよ
うに制御される。
【0053】即ち、定着ローラ10の回転開始は、「ク
リーニングウェブ14の巻き取り動作が終了する、かつ
定着ローラ10の温度が目標温度(Tl)より低い所定
の温度(T2)以上になる」という条件になる。
【0054】そして、上記条件を満足して定着ローラ1
0が回転開始された後、定着ローラ10の温度が画像形
成時の目標温度(Tl)に達したら定着ローラ10の回
転を停止し、画像形成再開の待機状態に入る。
【0055】なお、画像形成の再開は、不図示の画像形
成開始スイッチをユーザーがオンする事により行われ
る。また、画像形成中と待機中の目標温調温度は等しく
上記Tlである。
【0056】上記したジャム処理時には大量のトナー
が、転写材から定着ローラ10にオフセットされる。こ
の要因としては大別して2つ有る。
【0057】1つは、ジャム発生からジャム処理終了ま
での時間が短く、定着ローラ10が比較的高温の時に
は、トナーが溶けすぎる事が要因である、いわゆる高温
オフセットが生じる。ジャム処理時の高温オフセット
は、ジャム処理時の定着ローラ10の回転速度が、通常
の画像形成時の定着ローラ10の回転速度より著しく遅
い事が原因である。
【0058】もう1つは、ジャム発生からジャム処理終
了までの時間が長く、定着ローラ10の温度が低下して
しまった時には、トナーが転写材に定着しきれずに、い
わゆる低温オフセットが生じる。
【0059】定着ローラ10に付着したトナーをクリー
ニングするクリーニングウェブ14は、オフセットトナ
ーによりジャム処理時の定着ローラ10の回転方向上流
側が中心に汚れる事が多い。これにより従来では、ジャ
ム紙の画像量が多い場合、この汚れ量が多く次の定着ロ
ーラ回転時に、クリーニングウェブ14と定着ローラ1
0間のオフセットトナーの一部が定着ローラ10に連れ
回り、クリーニングウェブ14をすり抜け、定着ニップ
部Nで加圧ローラ11に転移して加圧ローラ11を汚し
てしまう。
【0060】一方、本実施の形態では上記したように、
ジャム処理が終了するとウェブ駆動回路34を駆動し
て、クリーニングウェブ14のトナーで著しく汚れた部
分をトナーごとウェブ巻取軸16に巻き取って回収し、
次回の定着ローラ回転時にクリーニングウェブ14から
オフセットトナーがすり抜ける事を防止することができ
る。
【0061】また、この時、クリーニングウェブ14の
未使用面も定着ローラ10の回転方向下流側に供給され
るため、定着ローラ10の回転開始時に定着ローラ10
に連れ回り、加圧ローラ10に転移しそうになったトナ
ーはクリーニングウェブ14の未使用面で回収すること
ができる。
【0062】なお、上記した本実施の形態では、ウェブ
巻取り軸16の駆動の終了を検知するまでは、定着ロー
ラ10の回転を開始しない構成であったが、ウェブ巻取
り軸16の駆動の終了を検知する手段を有しない場合で
も、定着ローラ10の回転開始前にウェブ巻取り軸16
の駆動を開始するように設定する事で、同様の効果を得
ることができる。
【0063】〈実施の形態2〉本実施の形態も、実施の
形態1の図1〜3を用いて説明する。本実施の形態で
は、ジャムが発生した際に、ジャム紙が定着装置内に取
り残された「定着ジャム」の場合にのみ、ジャム処理終
了から画像形成再開までの、いわゆるリカバリー時にク
リーニングウェブ14のトナーで著しく汚れた部分をト
ナーごとウェブ巻取軸16に巻き取って回収するように
した。
【0064】次に、画像形成時にジャムが発生してその
処理時における定着装置6の動作について説明する。
【0065】本実施の形態では、画像形成時にジャムが
発生すると、制御部31は搬送センサ22、排紙センサ
26等のジャム紙検知センサから入力される信号によ
り、画像形成動作を停止するように制御する。そして、
ユーザーは、画像形成装置内に残されジャム紙を取り除
く事になる。
【0066】そして、画像形成動作の停止と同時に、定
着ジャム判定回路37は、搬送センサ22及び排紙セン
サ26からの信号に基づき転写材Pが定着装置6内に存
在するか否かを判定すると、制御部31はその結果を記
憶する。
【0067】この際、定着ジャム判定回路37による判
定結果が、定着装置6内にジャム紙が存在する定着ジャ
ムであった場合には、ジャム処理終了後は上記実施の形
態1と同様に、クリーニングウェブ14のトナーで著し
く汚れた部分をトナーごとウェブ巻取軸16に巻き取っ
て回収する。また、定着ジャム判定回路37による判定
結果が、定着ジャム以外のジャムであった場合には、ク
リーニングウェブ14はそのままの状態である。
【0068】このように本実施の形態では、ジャムが定
着ジャムの時にのみ、クリーニングウェブ14のトナー
で著しく汚れた部分をトナーごとウェブ巻取軸16に巻
き取って回収することにより、転写材の画像面及び裏面
のトナーによる汚染を効率的に防止することができる。
【0069】また、定着ジャム以外のジャムではクリー
ニングウェブ14を巻き取らないで、クリーニングウェ
ブ14の消費が抑えられ、クリーニングウェブ14の使
用寿命が長くなる。
【0070】上記した定着ジャムであるか否かの判断
は、この他にも、画像形成装置内のどこでジャムが発生
したか、或はジャム発生時に画像形成装置内のどのジャ
ム検知センサがジャム紙の存在を検知しているか等の情
報により判断してもよい。
【0071】また、定着ジャム判定回路37への信号
は、排紙ドア25の開閉に伴う信号を発するドアセンサ
27の信号を使用してもよい。排紙ドア25が開放され
るのは、ジャム処理の場合が多いからである。
【0072】なお、ここでの定着ジャムとはジャムの発
生原因に関わらず、定着装置6内に転写材が残されるジ
ャムのことである。
【0073】〈実施の形態3〉本実施の形態も、実施の
形態1の図1〜3を用いて説明する。本実施の形態で
は、定着ジャムが発生した際に、予測したオフセットト
ナー量に応じてクリーニングウェブの巻取り量を制御す
るようにした。
【0074】次に、画像形成時に定着ジャムが発生して
その処理時における定着装置6の動作について説明す
る。
【0075】本実施の形態では、定着ジャムが発生する
と、制御部31は搬送センサ22、排紙センサ26等の
ジャム紙検知センサから入力される信号により、画像形
成動作を停止するように制御する。そして、ユーザー
は、定着装置6内に残されジャム紙を取り除く事にな
る。
【0076】そして、ジャム処理終了時の定着ローラ1
0の温度を、サーミスタ13から入力される信号により
定着ローラ温度検知回路36で検知し、制御部31は定
着ローラ温度検知回路36から入力される信号に基づき
オフセットトナー量を予測する。
【0077】そして、制御部31は、ジャム処理終了時
のサーミスタ13の検知する定着ローラ10の温度が1
50℃以上のときは、ウェブ駆動回路34を20秒間駆
動してクリーニングウェブ14をウェブ巻取り軸16に
約2mm巻き取り、定着ローラ10の温度が100℃〜
160℃の時は、ウェブ駆動回路34を10秒間駆動し
てクリーニングウェブ14をウェブ巻取り軸16に約1
mm巻き取り、定着ローラ10の温度が100℃以下の
時は、ウェブ駆動回路34を20秒間駆動してクリーニ
ングウェブ14をウェブ巻取り軸16に約2mm巻き取
るように制御する。
【0078】このように本実施の形態では、ジャム処理
時のオフセットトナー量を定着ローラ10の温度から予
測して、リカバリー時に巻き取るクリーニングウェブ1
4の量を切り替えてクリーニングウェブ14のトナーで
著しく汚れた部分をトナーごとウェブ巻取軸16に巻き
取って回収することにより、必要な量だけしかクリーニ
ングウェブ14を消費せずに済むため、確実にオフセッ
トトナーによるジャム処理後の転写材の汚れを防止しつ
つ、クリーニングウェブ10の使用寿命をより長くする
ことができる。
【0079】本実施の形態では、定着ローラ10の温度
からオフセットトナー量を予測する構成であったが、こ
れ以外にも、定着装置内のジャム転写材のトナー量を、
画像形成する像担持体(感光ドラム)の表面電位、像担
持体への露光量、形成する画像データの量などから予測
したり、定着装置内のジャム転写材のトナー量からオフ
セットトナー量を予測するなどの手法を用いても、同様
の効果を得る事が出来る。
【0080】また、定着ニップ部Nとクリーニングウェ
ブ14の近傍にオフセットトナー量検知手段としての濃
度センサを設け、ジャム処理時に検知した定着ローラ1
0表面にオフセットしたトナー量を、濃度として検知す
るようにしてもよい。この場合には、濃度センサでオフ
セット量を検知することにより、更にクリーニングウェ
ブ14の量を切り替えを行う事が出来る。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、転
写材がジャムした際のジャム処理終了後に、クリーニン
グ部材回収手段によりクリーニング部材を所定量回収す
ることにより、定着ニップ部でのクリーニング部材のト
ナーで著しく汚れた部分がトナーごと回収されることに
よって、転写材の画像面及び裏面のトナーによる汚染を
防止摺ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る定着装置を備えた画
像形成装置を示す概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態1における画像形成装置の
定着装置を示す概略構成図。
【図3】本発明の実施の形態1における定着装置の制御
系を示すブロック図。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 3 露光装置 4 現像装置 5 転写ローラ 6 定着装置 10 定着ローラ(回転体) 11 加圧ローラ(回転体) 12 定着ヒータ(加熱手段) 13 サーミスタ 14 クリーニングウェブ(クリーニング部材) 15 供給軸 16 ウェブ巻取軸(クリーニング部材回収手段) 17 押圧ローラ 20 搬送部 22 搬送センサ(ジャム検知手段) 23 排出部 26 排紙センサ(ジャム検知手段) 27 ドアセンサ(ジャム処理終了検知手段) 31 制御部 36 定着ローラ温度検知回路(トナ量予測手段) 37 定着ジャム判定回路(定着ジャム判定手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接しながら回転自在に配設され
    た一対の定着用回転体と、該一対の定着用回転体のうち
    の少なくとも一方を加熱する加熱手段とを有し、前記一
    対の定着用回転体の間に形成される定着ニップ部に、未
    定着のトナー像を担持した転写材を挟持搬送し、前記加
    熱手段の加熱で前記未定着のトナー像を転写材に熱定着
    する定着装置において、 前記一対の定着用回転体のうちの少なくとも前記転写材
    上の未定着のトナー像に接触する側の一方の回転体に摺
    接して、該回転体表面に付着したトナーを除去するクリ
    ーニング部材と、 該クリーニング部材の前記一方の回転体との摺接部分を
    ずらすように前記クリーニング部材を回収するクリーニ
    ング部材回収手段と、 前記転写材のジャムを検知するジャム検知手段と、 前記転写材がジャムした際のジャム処理終了を検知する
    ジャム処理終了検知手段とを備え、 前記ジャム処理終了検知手段によりジャム処理の終了を
    検知した後、前記クリーニング部材回収手段により前記
    クリーニング部材を所定量回収する、 ことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記ジャム処理終了検知手段によりジャ
    ム処理の終了を検知した後、前記クリーニング部材回収
    手段による前記クリーニング部材の回収動作終了まで
    は、前記回転体の回転を停止させる、請求項1記載の定
    着装置。
  3. 【請求項3】 ジャムした転写材が定着装置内に存在す
    るか否かを判定する定着ジャム判定手段を有し、 該定着ジャム判定手段による判定によりジャムした転写
    材が定着装置内に存在する場合には、前記ジャム処理終
    了検知手段によりジャム処理の終了を検知した後、前記
    クリーニング部材回収手段により前記クリーニング部材
    を所定量回収する、 請求項1記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 定着装置内でジャムした際のジャム処理
    時に、前記回転体に付着するトナー量を予測するトナー
    量予測手段を有し、 該トナー量予測手段で予測したトナー量に応じて、前記
    クリーニング部材回収手段により前記クリーニング部材
    を所定量回収する、 請求項1記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 定着装置内でジャムした際のジャム処理
    時に、前記回転体に付着するトナー量を検知するトナー
    量検知手段を有し、 該トナー量検知手段で検知したトナー量に応じて、前記
    クリーニング部材回収手段により前記クリーニング部材
    を所定量回収する、 請求項1記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 転写材上に未定着トナー像を担持させる
    画像形成部と、 前記未定着トナー像を担持した転写材を加熱、加圧し
    て、該転写材上にトナー像を定着させる定着装置とを備
    え、 該定着装置が、請求項1、2、3、4又は5に記載の定
    着装置である、 ことを特徴とする画像形成装置。
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