JP2000160475A - 布帛、および衣服 - Google Patents

布帛、および衣服

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JP2000160475A
JP2000160475A JP10336072A JP33607298A JP2000160475A JP 2000160475 A JP2000160475 A JP 2000160475A JP 10336072 A JP10336072 A JP 10336072A JP 33607298 A JP33607298 A JP 33607298A JP 2000160475 A JP2000160475 A JP 2000160475A
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cloth
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carbon fiber
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JP10336072A
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Katsuhiko Umeda
克彦 梅田
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FALCON TECHNOLOGY KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性炭素繊維が持つ良好な吸臭効果と遠赤外
線放射能力を維持しつつ、バクテリアなどの繁殖を防ぐ
抗菌効果を有する布帛、および衣服を提供する. 【解決手段】 布帛10は、活性炭素繊維活性炭素繊維
よりなる織糸13で織成した織布の片面に銅15を付着
させた構成を具備する。布帛10の銅が付着されていな
い面を人体に対向させて配置することにより、活性炭素
繊維による吸臭効果と、炭素と銅のイオン化傾向の差に
より、身体から出る汗の水分を介して炭素と銅が電気的
に結合され、異種金属結合と同じ効果を発揮させて銅の
イオン化を促進させて、強力な殺菌効果を得ると共に、
遠赤外線放射効率を向上させている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠赤外線を放射
し、吸臭、殺菌効果を発揮する炭素繊維、活性炭素繊維
よりなる布帛、および衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、炭素繊維の優れた遠赤外線放
射性能を活かして、布団、畳、靴の中敷き、カイロなど
の製品が開発されている。また、フェノール繊維(ノボ
ロイド繊維)で織成された織物を、焼成炉中で炭化させ
て炭素繊維の布帛とした後、加熱炉(賦活炉)で焼成活
性化して構成される活性炭素繊維よりなる布帛は、繊維
表面に微細な穴を有し、1グラム当たりの表面積を2,
000m2程度として活性前の5,000倍とした繊維
で構成されている。活性炭素繊維よりなる布帛の主な用
途は、臭いなどの吸着であったが、近年、遠赤外線の放
射体として用いられるようになった。
【0003】吸臭体、遠赤外線放射体等いずれも大きな
表面積の特徴を生かした用途であるが、バクテリアなど
の微生物が浸入した場合、水分と栄養の条件が整うとバ
クテリアは繁殖して、かえって悪臭を放つなどの弊害が
あった。従来は、炭素繊維、活性炭素繊維の吸着力を利
用して、予め抗菌消臭剤を布帛に含浸させて、バクテリ
アの繁殖を防いでいたが、経時的に消耗する抗菌消臭剤
の補充をしなければならず、管理面では必ずしも満足さ
れていなかった。
【0004】また、遠赤外線は布帛の表裏両面から放射
されるので、遠赤外線放射を目的として使用される場合
は、裏面に反射シートなどを張付けて放射を反転させて
いた。しかし、反射シートは柔軟性、通気性、通水性を
阻害してしまうので、使用範囲が限定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は炭素
繊維が持つ良好な吸臭効果と遠赤外線放射能力を維持し
つつ、バクテリアなどの繁殖を防ぐ抗菌効果を有する布
帛、および衣服を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の布帛は、炭素繊
維、あるいは活性炭素繊維よりなる織布の片面に銅、チ
タン等の金属箔を付着させた構成を具備する。また、本
発明の衣服は炭素繊維よりなる織布の片面に金属箔を付
着させた布帛よりなり、金属箔が付着されていない面を
人体に対向させて配置することにより、炭素による吸臭
効果と、炭素と銅、チタン等の金属箔のイオン化傾向の
差により、身体から出る汗の水分で、炭素と金属が電気
的に結合され、異種金属結合と同じ効果を発揮させて金
属のイオン化を促進させて、強力な殺菌効果を得ると共
に、遠赤外線放射効率を向上させている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により
詳述する。図1は本発明の実施の形態を示す炭素繊維よ
りなる布帛の拡大斜視図、図2は図1線A−A断面図で
ある。布帛10はフェノール繊維による平織の織りもの
を焼成炉中で焼成させて、各織糸13を炭素化させてい
る。この炭素繊維よりなる布帛10に、スパッタリング
加工、または蒸着加工により金属箔を付着させている。
金属箔は、例えば銅、チタン等の金属であって、この実
施例では銅15を付着させている。いずれの場合も銅1
5は、炭素繊維よりなる織糸13の表面の全面を覆うこ
となく、図3に示すように、半面のみを被覆する。この
ように、銅15を織糸13の半面13Bに付着させるこ
とにより、布帛10が加熱されたとき、炭素繊維が放射
する遠赤外線は銅15面で反射されて銅15が付着され
ていない半面13Aからのみ放射される。また、銅15
が付着されていない半面13Aの炭素繊維よりなる布帛
面は良い吸臭体となる。
【0008】このように、銅15をスパッタリングでそ
の片面に付着させた布帛10は、生地の風合いを維持さ
せつつ、透湿性、通気性を有している。また、水洗い、
ドライクリーニング等が可能であって、クリーニング処
理によって銅が剥がれたり変色したりすることがない。
また、フェノ−ル繊維による織りものを焼成炉中で焼成
させた後、賦活炉で焼成活性化させた活性炭素繊維は、
より高い吸臭力と遠赤外線放射力を有し、活性炭素繊維
よりなる布帛に金属箔をスパッタリングで付着させて
も、より効率の良い遠赤外線の放射と吸臭効果を有する
ものとなる。
【0009】上記構成よりなる布帛10で衣服を構成し
た場合を説明する。……図4参照身体200に接触する
側には炭素繊維よりなる織糸13の銅15が被覆されて
いない面10Aを対向させ、銅15による被覆面10B
を外方に配置する。このように配置する衣服100は体
温で昇温し、遠赤外線を放射する。このとき、織糸13
の片面は銅15で被覆されているので、銅付着(被覆)
面10B方向から放射される遠赤外線は、銅15面で反
射されて、銅15が被覆されていない面10Aからの放
射となる。すなわち、炭素繊維よりなる織糸13から放
射される遠赤外線は全て面10Aから放射し、身体20
0方向への放射となる。
【0010】さらに、身体200から出た汗などの塩分
を含んだ水分は、図5に示す模式図で表すように、織糸
13の炭素と、織糸13に付着している銅15を電気的
に結合させて、織糸13に付着する銅をイオン化させ
る。このイオン化された銅イオン150が殺菌効果を発
揮する。このように、水分(汗)と栄養の条件が整って
いる肌着等の衣服において、バクテリアなどの微生物が
浸入した場合であっても、汗の水分が織糸13の炭素
と、金属銅15を電気的に結合させて銅イオン150を
発生させ、このイオン化された銅が殺菌効果を発揮して
バクテリアの繁殖を防止する。乾燥した状態において
は、銅のイオン化がなされず殺菌力もないが、この状態
においてはバクテリアの繁殖はなく、遠赤外線の放射は
身体200方向に放射される。また、衣服100の表面
から外方に放射されようとする遠赤外線の放射は銅15
が被覆されている面10Bで反射されて、人体200に
向けて放射されるので、放射効率も改善される。
【0011】以上説明したように、炭素繊維よりなる織
糸13で織成した布帛に銅15付着手段により、その片
面に銅15を付着させた布帛10は、炭素繊維が持つ良
好な吸臭効果と遠赤外線放射能力を維持しつつ、バクテ
リアなどの繁殖を防ぐ抗菌効果を有する布帛となる。
【0012】この実施の形態では、スパッタリング加工
を説明したが、蒸着加工によって、銅を付着させること
もできる。ここで、スパッタリング加工と蒸着加工を比
較すると、蒸着による銅の付着はスパッタリングによる
付着に比べて密着性が低い。そこで、密着性を要求され
る用途には、布帛にスパッタリングによる銅付着を行
い、密着性をあまり要求されない布帛には蒸着による銅
の付着を行うとよい。このように、銅の付着手段は用途
によって選択可能である。また、活性炭素繊維よりなる
布帛に金属箔を付着させた素材により構成する衣服は、
より効率のよい遠赤外線の放射と殺菌力を発揮する。
【0013】
【発明の効果】本発明によって、炭素繊維、活性炭素繊
維の持つ遠赤外線放射効果と吸臭効果を阻害することな
く、強い殺菌効果を持つ布帛、および衣服が実現され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の布帛の拡大斜視図。
【図2】図1A−A線の断面図。
【図3】銅を付着させた織糸の断面図。
【図4】本発明の衣服の作用説明図。
【図5】銅イオン発生の模式図。
【符号の説明】
10 布帛 13 織糸 13A 銅が付着しない面 13B 銅が付着した面 15 銅 100 衣服 200 人体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布の片面に金属箔を付着させてなる布
    帛において、 織布は炭素繊維よりなることを特徴とする布帛。
  2. 【請求項2】 金属箔の付着手段はスパッタリングであ
    る請求項1記載の布帛。
  3. 【請求項3】 金属箔の付着手段は蒸着である請求項1
    記載の布帛。
  4. 【請求項4】 織布は活性炭素繊維よりなることを特徴
    とする布帛。
  5. 【請求項5】 人体被覆機構を備える布帛製の衣服にお
    いて、 衣服を構成する布帛は、炭素繊維よりなる織布の片面に
    金属箔を付着させてなり、金属箔の付着されていない面
    を人体に対向する面に配置してなる衣服。
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