JP2000159374A - 無端ベルト搬送装置 - Google Patents

無端ベルト搬送装置

Info

Publication number
JP2000159374A
JP2000159374A JP10338763A JP33876398A JP2000159374A JP 2000159374 A JP2000159374 A JP 2000159374A JP 10338763 A JP10338763 A JP 10338763A JP 33876398 A JP33876398 A JP 33876398A JP 2000159374 A JP2000159374 A JP 2000159374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endless belt
roller
slide
meandering
conveying device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10338763A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Fujiwara
徹 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP10338763A priority Critical patent/JP2000159374A/ja
Publication of JP2000159374A publication Critical patent/JP2000159374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品の加工精度や組み立て精度が低い場
合であっても,常に蛇行を最小限にとどめるよう制御で
きる無端ベルト搬送装置を提供すること。 【解決手段】 無端ベルト1を張架するローラの一方を
スライドローラ2とし,他方を可変傾斜ローラ5とす
る。無端ベルト1を走行させると,スライドローラ2
が,無端ベルト1の蛇行の向きと逆向きにスライドする
ことにより,無端ベルト1の見かけの蛇行量が小さく抑
えられる。スライドローラ2がストロークエンドセンサ
7に接触したら,可変傾斜ローラ5の傾斜を切り替えて
蛇行およびスライドの向きを逆転させる。以後これを繰
り返せば,スライドローラ2のスライド位置を一定の範
囲内に維持しつつ,無端ベルト1の見かけの蛇行量を小
さく抑さえることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,画像形成装置の用
紙搬送系,転写ベルト,感光体ベルト等に用いられる無
端ベルト搬送装置に関する。さらに詳細には,無端ベル
トの蛇行の規制を図った無端ベルト搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の形態として,用紙
搬送系,転写ベルト,感光体ベルト等に無端ベルト搬送
装置を用いたものがある。画像形成装置における無端ベ
ルト搬送装置は,ベルト外周面上に転写材やトナー像や
静電潜像を担持しつつ搬送するためのものである。
【0003】例えば,タンデム式カラー画像形成装置の
用紙搬送系に用いられている無端ベルト搬送装置の場
合、用紙搬送ベルト上に担持されつつ搬送される用紙に
対して,複数の感光体から各々異なる色のトナー像を多
重転写させることによりカラー画像が得られるものであ
る。ところが,用紙搬送ベルトが蛇行した場合には,感
光体から用紙の正確な位置にトナー像を多重転写するこ
とができず,画像の位置ズレを引き起こすことになる。
他の部分に用いられている無端ベルト搬送装置の場合に
も,同様にベルトの蛇行により種々の弊害がもたらされ
る。
【0004】そこで,ベルトの蛇行による弊害を防止す
るために,蛇行を抑制する技術や蛇行の発生の程度を安
定させる技術がいくつか提案されている。前者の代表的
な技術としては,例えば,用紙搬送ベルトの内側端部に
形成されたガイドリブをベルトを張架するローラの端部
に形成された溝によって案内することでベルトの横移動
を防止するものがある。また,後者の代表的な技術とし
ては,ベルトを張架する複数本のローラのうち,一本の
ローラを他のローラに対する平行な位置から予め所定の
角度に傾けておくものがある。このローラの傾きによっ
て発生する蛇行量をキャンセルすべく感光体上への潜像
形成位置を予めずらしておくのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前述の
各従来技術には,次に説明する問題点があった。すなわ
ち前者の,蛇行を抑制する技術においては,ベルトのガ
イドリブに大きな負担がかかりベルトの早期磨耗や破損
につながる。特に,ローラやベルトの成形や組み立ての
精度が低いために蛇行の傾向が強い場合に顕著である。
一方,後者の,蛇行の発生の程度を安定させる技術にお
いても,ローラやベルトの成形や組み立ての精度が低い
場合には,ローラの傾け量に対してベルトの蛇行量がば
らつき,想定した蛇行を安定して発生させることが困難
である。この場合には,予め感光体上へ形成する潜像の
位置をずらしておいても,蛇行の程度が予想と異なって
しまい,画像ズレを抑制することが困難となる。
【0006】本発明は,前記した従来の無端ベルト搬送
装置が有する問題点を解決するためになされたものであ
る。すなわちその課題とするところは,無端ベルト搬送
装置を構成するローラやベルトの成形や装置の組み立て
精度がさほど高くない場合であっても,常に蛇行を最小
限にとどめるように制御できる無端ベルト搬送装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた本発明は,複数本の張架ローラに無端ベル
トを巻き掛け,複数本の張架ローラのうち少なくとも1
本の回転により無端ベルトを走行させる無端ベルト搬送
装置であって,複数本の張架ローラのうち少なくとも1
本が,軸に対してスライドすることが可能なスライドロ
ーラであり,複数本の張架ローラのうち少なくとも1本
が,他の張架ローラに対する角度を変更することが可能
な可変傾斜ローラであり,可変傾斜ローラの角度の可変
範囲には,無端ベルトの蛇行が発生する向きが互いに逆
向きである2つの領域が含まれている。
【0008】ここにおいてスライドローラと可変傾斜ロ
ーラとは,別々の張架ローラであってもよいし,1本の
張架ローラが両者を兼ねていてもよい。無端ベルトを走
行させる駆動ローラとスライドローラとの関係も同様で
ある。また,駆動ローラと可変傾斜ローラとの関係も同
様である。
【0009】この種の無端ベルト搬送装置では,運転す
ると不可避的に無端ベルトと張架ローラとの間に軸方向
のスラスト力が作用し,蛇行が発生する。しかしながら
本発明の無端ベルト搬送装置では,張架ローラのうち少
なくとも1本がスライドローラであるため,スライドロ
ーラがそのスラスト力を受けて蛇行の向きと逆向きにス
ライドする。無端ベルトの見かけの蛇行量は,その真の
蛇行量からスライドローラのスライドの分を差し引いた
残りとなる。このため,無端ベルトの見かけの蛇行量が
小さく抑さえられる。そして,可変傾斜ローラの角度
を,2つの領域の一方から他方へ変更すると,無端ベル
トの蛇行の向きおよびその反動であるスライドローラの
スライドの向きがともに逆転する。このため,可変傾斜
ローラの角度を,2つの領域の間で適宜切り換えながら
運転すれば,スライドローラのスライド位置を一定の範
囲内に維持しつつ,無端ベルトの見かけの蛇行量を小さ
く抑さえることができる。したがって,常に無端ベルト
の蛇行量を最小限にとどめるよう制御することができ
る。
【0010】そして,本発明の無端ベルト搬送装置にお
いては,スライドローラがそのスライド範囲の端部に達
したことを検出するスライド位置検出手段を有すること
が望ましく,このスライド位置検出手段の検出信号に基
づいて,可変傾斜ローラの角度を前記した2つの領域の
一方から他方へ変更するとよい。このようにした場合に
は,運転により無端ベルトの蛇行およびスライドローラ
のスライドが発生すると,やがてスライドローラがスラ
イド範囲の端部に到達する。このときスライド位置検出
手段が検出信号を発し,これにより可変傾斜ローラの角
度が2つの領域の一方から他方へ変更される。これ以後
は,無端ベルトの蛇行およびスライドローラのスライド
がそれまでとは逆向きになる。これが繰り返されること
により,無端ベルトやスライドローラの位置が一定の範
囲内に維持される。
【0011】ここで,スライド範囲とは,スライドロー
ラがスライドしうる範囲のことである。ただし,機械的
に移動可能な範囲ぎりぎりをスライド範囲とする必要は
ない。すなわち,機械的に移動可能な範囲ぎりぎりより
少し手前のところでスライド位置検出手段が検出信号を
発するようにしてもよい。この場合には,スライド位置
検出手段が検出信号を発する両側の位置に挟まれた範囲
が実質的なスライド範囲となる。
【0012】また,本発明の無端ベルト搬送装置におい
てスライドローラと可変傾斜ローラとは,前述のように
1本の張架ローラに両者を兼ねさせてもよい。しかしな
がら,スライドローラと可変傾斜ローラとを別々の張架
ローラとした方が実際上は構成しやすい。駆動ローラと
可変傾斜ローラとの関係も同様である。
【0013】さらに,本発明の無端ベルト搬送装置にお
いては,無端ベルトの少なくとも一方の縁にガイドリブ
を設け,そしてスライドローラと同軸に固定フランジを
設け,この固定フランジがガイドリブに接して無端ベル
トの蛇行を規制するようにするとより好ましい。このよ
うにすると,無端ベルトの見かけの蛇行は,固定フラン
ジにより許容される範囲内に抑えられる。しかし無端ベ
ルトの内側ではスライドローラがその分大きくスライド
している。すなわち,無端ベルトを走行させることによ
るスラスト力のほとんどはスライドローラのスライドが
受け持っている。これにより,無端ベルトの見かけの蛇
行をほとんどゼロに抑えつつ,無端ベルトと張架ローラ
との間にストレスが掛かることを防止している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,本発明を具体化した実施の
形態について,図面を参照しつつ詳細に説明する。本実
施の形態は,コピー,ファックス,プリンタ等の画像形
成装置において,用紙搬送ベルトや転写ベルトや感光体
ベルト等に用いられる無端ベルト搬送装置である。
【0015】本実施の形態に係る無端ベルト搬送装置1
0は,図1にその概略構成を示すように,無端ベルト1
と,無端ベルト1を張架するためのスライドローラ2お
よび可変傾斜ローラ5により構成されている。
【0016】スライドローラ2は,図2に示すように装
置本体に固定された軸3に対して軸方向左右にスライド
可能に支持されている。また,スライドローラ2の両端
には,金属製のフランジ4,4が取り付けられている。
そして,軸3の両端には,スライドローラ2がスライド
可能な範囲の限界付近に達したことを検出するためのス
トロークエンドセンサ7,7が設けられている。そし
て,左右いずれかのフランジ4がストロークエンドセン
サ7に接触すると,ストロークエンドセンサ7とフラン
ジ4とが導通して検出信号が発せられるようになってい
る。また,軸3は,駆動モータ11と連結されている。
【0017】一方,可変傾斜ローラ5は,図1に示すよ
うに,その軸6の角度を,A領域内の角度A1とB領域
内の角度B1とのいずれかに切り替えることが可能なよ
うに構成されている。可変傾斜ローラ5の角度がA領域
内にあるときと,B領域内にあるときとでは,無端ベル
ト1の蛇行が発生する向きが互いに逆向きである。すな
わち,可変傾斜ローラ5の角度がA領域内にあるときに
蛇行の向きが図1中X向きであったとすれば,可変傾斜
ローラ5の角度がB領域内にあるときの蛇行の向きは図
1中Y向きである。
【0018】以上の構成を有する無端ベルト搬送装置1
0は,可変傾斜ローラ5の軸6の角度を,角度A1ある
いは角度B1においた状態で使用される。駆動モータ1
1の回転駆動がスライドローラ2に伝達されると,この
回転に伴い無端ベルト1が走行する。また,可変傾斜ロ
ーラ5も回転する。このとき,無端ベルト搬送装置10
においては,無端ベルト1とスライドローラ2および無
端ベルト1と可変傾斜ローラ5との間には不可避的に軸
方向のスラスト力が作用し,蛇行が発生する。しかしな
がら,スライドローラ2がそのスラスト力を受けて,無
端ベルト1の蛇行の向きと逆向きにスライドする。した
がって,無端ベルト1の走行距離あたりの見かけの蛇行
量は,その真の蛇行量からスライドローラ2のスライド
の分を差し引いた残りとなる。このため,無端ベルト1
の見かけの蛇行量が小さく抑さえられる。
【0019】このときスライドローラ2は,無端ベルト
1の蛇行の向きと逆向きにスライドしていくので,やが
てそのフランジ4,4の一方がストロークエンドセンサ
7に接触して検出信号が発せられることとなる。このと
きには,スライドローラ2がスライド可能な範囲の端部
近傍に達している。そこで,可変傾斜ローラ5の角度
を,角度A1および角度B1の一方から他方へ変更すれ
ばよい。すると,無端ベルト1の蛇行の向き,およびそ
の反動であるスライドローラ2のスライドの向きがとも
に逆転する。これにより,スライドローラ2がスライド
可能な範囲の限界に至ってしまうことが防がれる。
【0020】その後スライドローラ2は,それまでとは
逆向きにスライドしていくので,やがて反対側のフラン
ジ4がストロークエンドセンサ7に接触して検出信号が
発せられることとなる。このときには再び可変傾斜ロー
ラ5の角度を変更すればよい。これを反復することによ
って,スライドローラ2のスライド位置や無端ベルト1
の蛇行位置が一定の範囲内に維持される。また,無端ベ
ルト1の走行距離あたりの見かけの蛇行量も小さく抑さ
えられる。したがって,常に無端ベルト1の蛇行量を最
小限にとどめるよう制御することができる。
【0021】ここで,スライド可能な範囲とは,スライ
ドローラ2が機械的にスライドしうる範囲のことであ
る。ただし,機械的に移動可能な範囲ぎりぎりをスライ
ド範囲とする必要は必ずしもない。すなわち,機械的に
移動可能な範囲ぎりぎりより少し手前のところでストロ
ークエンドセンサ7が検出信号を発するようにしてもよ
い。この場合には,ストロークエンドセンサ7が検出信
号を発する両側の位置に挟まれた範囲が実質的なスライ
ド範囲となる。
【0022】無端ベルト搬送装置10における可変傾斜
ローラ5の傾斜角度と蛇行量の絶対値との関係を図3に
示す。図3において,実線で示すカーブA,カーブBは
それぞれ,図1中のA領域およびB領域にて傾斜角(A
領域とB領域との境界からのずれ角)を大きくしていっ
たときの蛇行量を示している。これからわかるように,
A領域とB領域とのいずれでも傾斜角が大きくなればな
るほど蛇行量の絶対値も大きくなる。ただしその向きは
互いに逆である。ここで,カーブAとカーブBとで傾き
は一致していない。なぜなら,蛇行量は傾斜角のみなら
ず,無端ベルト搬送装置10の各部品の加工精度や組み
付け精度などといった,制御しきれない因子にも影響さ
れるからである。
【0023】図3中に破線で示すカーブA',カーブB'
はそれぞれ,スライドローラ2をスライドできない固定
ローラで置き換えた場合の蛇行量を示している。これか
らわかるようにカーブA,カーブBは,カーブA',カ
ーブB'よりも傾きが小さい。これは,無端ベルト搬送
装置10では,スライドローラ2を採用したことにより
無端ベルト1の見かけの蛇行量が小さく抑えられている
ことの現れである。また,カーブAとカーブBとの傾き
の差も,カーブA'とカーブB'との傾きの差よりも小さ
い。このことは,スライドローラ2を採用したことによ
り無端ベルト1の蛇行量の発生の程度が安定しているこ
とを示している。
【0024】続いて,第2の実施の形態について説明す
る。本実施の形態に係る無端ベルト搬送装置20は,図
4に示すように,無端ベルト21に設けられたガイドリ
ブ28と,スライドローラ22の軸23に設けられた固
定フランジ29とに特徴を有している。可変傾斜ローラ
25などその他の部分は前述の無端ベルト搬送装置10
の場合と同様である。そこで特徴部分について詳細に説
明する。
【0025】無端ベルト搬送装置20においては,無端
ベルト21の内面の両側の縁辺部にガイドリブ28,2
8が形成されている。そして,スライドローラ22の軸
23には,スライドローラ22の両側に固定フランジ2
9,29が設けられている。固定フランジ29,29
は,スライドローラ22と異なり,軸23に対してスラ
イドすることはできない。両側の固定フランジ29,2
9間の間隔は,スライドローラ22の幅よりも長い。す
なわちその差が,スライドローラ22のスライド可能範
囲である。また,両側の固定フランジ29,29にわた
る外幅は,両側のガイドリブ28,28の内幅よりわず
かに狭い。なお,固定フランジ29,29は,前述の無
端ベルト搬送装置10におけるストロークエンドセンサ
7,7としての役割をも有している。
【0026】無端ベルト搬送装置20を運転させると,
前述の無端ベルト搬送装置10の場合と同様に,無端ベ
ルト21の蛇行と,それと逆向きのスライドローラ22
のスライドとが発生する。しかし無端ベルト21が蛇行
すると,すぐに一方のガイドリブ28が固定フランジ2
9に接触するので,無端ベルト21はそれ以上蛇行する
ことができない。
【0027】それ以後は,スライドローラ22のスライ
ドのみが進行することとなる。すなわちこの状態では,
無端ベルト21を走行させることによるスラスト力のほ
とんどはスライドローラ22のスライドが受け持ってい
る。もちろんこの状態でのスライドローラ22のスライ
ドは,ガイドリブ28が固定フランジ29に接触する前
と比べて速い。また,このスライドにより,ガイドリブ
28と固定フランジ29との間のストレスが緩和されて
いる。このため,ガイドリブ28が固定フランジ29に
乗り上げてしまうようなことはない。
【0028】そして,やがてスライドローラ22が固定
フランジ29に接触するので,そのときに可変傾斜ロー
ラ25の傾斜を切り替えて蛇行およびスライドの向きを
逆転させればよい。以後これを反復することにより,前
述の無端ベルト搬送装置10の場合と同様に,限られた
蛇行の範囲内で運転を続けることができる。
【0029】最後に,第3の実施の形態について説明す
る。本実施の形態に係る無端ベルト搬送装置30は,図
5に示すように,前述の無端ベルト搬送装置20におけ
る固定フランジ29の構成を少し変えたものである。具
体的には,固定フランジ39をスライドローラ32の片
側に1個のみ設けるとともに,固定フランジ39の周面
に溝40を形成したものである。そして無端ベルト31
のガイドリブ38を溝40に案内するようにした。これ
により,無端ベルト31の見かけの蛇行は,ガイドリブ
28が溝40の中で移動可能な範囲内に限定されてい
る。なお,ガイドリブ38も,固定フランジ39のある
側にのみ設ければ十分である。
【0030】無端ベルト搬送装置30の場合でも,前述
の無端ベルト搬送装置20の場合と同様に,無端ベルト
31の見かけの蛇行の範囲が限定されており,スライド
ローラ32のスライドがそのストレスを緩和する役割を
有している。これにより,限られた蛇行の範囲内で運転
を続けることができる。なお,無端ベルト搬送装置30
には,ストロークエンドセンサとしての役割をも有する
ガイドリブ38が片方にしかないので,その反対側に
は,第1の実施の形態の場合のようなストロークエンド
センサ7を設ければよい。
【0031】以上詳細に説明したように前述の各実施の
形態に係る無端ベルト搬送装置では,スライドローラが
そのスラスト力を受けて蛇行の向きと逆向きにスライド
するようにしている。これにより,無端ベルトの見かけ
の蛇行量は,その真の蛇行量からスライドローラ2のス
ライドの分を差し引いた残りとなる。このため,無端ベ
ルトの見かけの蛇行量が小さく抑さえられる。そして,
可変傾斜ローラの角度を,2つの領域の一方から他方へ
変更すると,無端ベルトの蛇行の向きおよびその反動で
あるスライドローラのスライドの向きがともに逆転す
る。このため,可変傾斜ローラの角度を,2つの領域の
間で適宜切り換えながら運転することで,スライドロー
ラのスライド位置を一定の範囲内に維持しつつ,無端ベ
ルトの見かけの蛇行量を小さく抑さえることができる。
したがって,常に無端ベルトの蛇行量を最小限にとどめ
るよう制御することができる。
【0032】そして,ストロークエンドセンサを設けて
いるので,スライドローラがそのスライド範囲の限界付
近に来ていることを察知できる。したがって,この検出
信号に基づいて可変傾斜ローラの傾斜角度の繰り替えを
反復することにより,無端ベルトやスライドローラの位
置を一定の範囲内に維持しつつ,運転を続行することが
できる。
【0033】また,無端ベルトにガイドリブを設けると
ともにスライドローラの軸に固定フランジを設けること
により,無端ベルトの見かけの蛇行範囲をごく限られた
範囲に限定することができる。そして,スライドローラ
のスライドが無端ベルト21の走行によるスラスト力の
ほとんどを受け持つことにより,その状態においてもス
トレスが緩和されている。
【0034】以上説明した無端ベルト搬送装置10,2
0,および30は,例えば図6に示すタンデム型画像形
成装置200の用紙搬送系201に用いることができ
る。タンデム型画像形成装置200は,4つの画像形成
ユニット3C,3M,3Y,3Kで形成されるトナー像
を,用紙搬送系201により搬送される用紙上に重ね合
わせて画像を形成するものである。この用紙搬送系20
1に前記した構成を有する無端ベルト搬送装置を用いる
ことで無端ベルトの蛇行を最小限にとどめることができ
る。このため,用紙上に転写されるトナー像の画像ズレ
が抑制される。なお,用紙搬送系の他,転写ベルトや感
光体ベルトにも適用可能である。
【0035】なお,本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良,変形が可能である。
【0036】例えば,ストロークエンドセンサとして
は,前述のようなスライドローラとの接触による導通を
見る方式のものの他,光電式のセンサでもよい。さら
に,スライドローラの回転数をカウントして,一定の回
転数に達したら切り換え信号を発生するようにしてもよ
いし,一定の回転時間毎に切り換え信号を発生させても
よい。また,前述の各実施の形態では,スライドローラ
と可変傾斜ローラとは別々の張架ローラとしたが,1本
の張架ローラに両者を兼ねさせてもよい。ただし,スラ
イドローラと可変傾斜ローラとを別々の張架ローラとし
た方が実際上は構成しやすい。駆動ローラと可変傾斜ロ
ーラとの関係も同様である。また,図7のように,テン
ションローラ50を含む系に適用してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,無端ベルト搬送装置を構成するローラやベルト
の成形や装置の組み立て精度が低い場合であっても,常
に見かけの蛇行を最小限にとどめるよう制御することの
できる無端ベルト搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る無端ベルト搬送装置の
構成を示す図である。
【図2】スライドローラの断面図である。
【図3】ローラの傾斜角度と蛇行量との関係を示すグラ
フである。
【図4】第2の実施の形態に係る無端ベルト搬送装置の
構成を示す図である。
【図5】第3の実施の形態に係る無端ベルト搬送装置の
構成を示す図である。
【図6】タンデム式画像形成装置の全体構成図である。
【図7】テンションローラを有する無端ベルト搬送系の
構成図である。
【符号の説明】
1,21,31 無端ベルト 2,22,32 スライドローラ 5,25 可変傾斜ローラ 7 ストロークエンドセンサ 10,20,30 無端ベルト搬送装置 28,38 ガイドリブ 29,39 固定フランジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の張架ローラに無端ベルトを巻き
    掛け,前記複数本の張架ローラのうち少なくとも1本の
    回転により前記無端ベルトを走行させる無端ベルト搬送
    装置において,前記複数本の張架ローラのうち少なくと
    も1本が,軸に対してスライドすることが可能なスライ
    ドローラであり,前記複数本の張架ローラのうち少なく
    とも1本が,他の張架ローラに対する角度を変更するこ
    とが可能な可変傾斜ローラであり,前記可変傾斜ローラ
    の角度の可変範囲に,前記無端ベルトの蛇行が発生する
    向きが互いに逆向きである2つの領域が含まれることを
    特徴とする無端ベルト搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する無端ベルト搬送装置
    において,前記スライドローラがそのスライド範囲の端
    部に達したことを検出するスライド位置検出手段を有
    し,前記スライド位置検出手段の検出信号に基づいて,
    前記可変傾斜ローラの角度を,前記2つの領域の一方か
    ら他方へ変更することを特徴とする無端ベルト搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する無端
    ベルト搬送装置において,前記スライドローラと前記可
    変傾斜ローラとが,別々の張架ローラであることを特徴
    とする無端ベルト搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    つに記載する無端ベルト搬送装置において,前記無端ベ
    ルトの少なくとも一方の縁に設けられたガイドリブと,
    前記スライドローラと同軸に設けられるとともに前記ガ
    イドリブに接して前記無端ベルトの蛇行を規制する固定
    フランジとを有することを特徴とする無端ベルト搬送装
    置。
JP10338763A 1998-11-30 1998-11-30 無端ベルト搬送装置 Pending JP2000159374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10338763A JP2000159374A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 無端ベルト搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10338763A JP2000159374A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 無端ベルト搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000159374A true JP2000159374A (ja) 2000-06-13

Family

ID=18321238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10338763A Pending JP2000159374A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 無端ベルト搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000159374A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110817501A (zh) * 2019-02-19 2020-02-21 住华科技股份有限公司 输送装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110817501A (zh) * 2019-02-19 2020-02-21 住华科技股份有限公司 输送装置
CN110817501B (zh) * 2019-02-19 2021-03-23 住华科技股份有限公司 输送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4413854B2 (ja) 画像形成装置
KR101169847B1 (ko) 벨트 부재 반송 디바이스 및 그것을 구비한 화상 형성 장치
US8494432B2 (en) Image forming apparatus for transferring a toner image
JP2009186910A (ja) ベルト寄り防止装置、及び、それを備えた画像形成装置
JP5760653B2 (ja) ベルト搬送装置および画像形成装置
JP5102518B2 (ja) 画像形成装置
JP5509778B2 (ja) ベルト搬送装置と画像形成装置
JP2004109469A (ja) 画像形成装置
JP2008001447A (ja) 画像形成装置
JP6643012B2 (ja) ベルト搬送装置及び画像形成装置
JP5366783B2 (ja) 画像形成装置
JP6537412B2 (ja) ベルト搬送装置及び画像形成装置
JPH0656294A (ja) 画像形成装置における無端ベルト搬送装置
JP2004149241A (ja) ベルトユニット及び画像形成装置
JP2008290875A (ja) ベルト搬送装置および画像形成装置
JP2000159374A (ja) 無端ベルト搬送装置
JP2001146335A (ja) 画像形成装置
JP2008111928A (ja) ベルト移動装置およびこれを用いた画像形成装置
JP2005162466A (ja) ベルト駆動装置
JP2004029133A (ja) 画像形成装置
JPH012070A (ja) 画像形成装置
JP2006259483A (ja) 画像形成装置
JP2009047888A (ja) ベルト寄り制御方法、ベルト駆動装置及び画像形成装置
JP2913810B2 (ja) エンドレスベルト搬送装置
JP2000266139A (ja) ベルト搬送装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050614