JP2000266139A - ベルト搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

ベルト搬送装置および画像形成装置

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JP2000266139A
JP2000266139A JP11070191A JP7019199A JP2000266139A JP 2000266139 A JP2000266139 A JP 2000266139A JP 11070191 A JP11070191 A JP 11070191A JP 7019199 A JP7019199 A JP 7019199A JP 2000266139 A JP2000266139 A JP 2000266139A
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steering
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトの位置ずれが大きくなってしまうこと
が抑制されたベルト搬送装置、およびそのベルト搬送装
置を適用した画像形成装置を提供する。また、低コスト
でベルトの位置を高精度に制御できるベルト搬送装置、
およびそのベルト搬送装置を適用した画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 第1、第2の中間転写ベルト位置調整モ
ードを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト搬送装置お
よび画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像形成装置の高速化、小型化等
が望まれ、トナー像を坦持するトナー坦持体(例えば、
中間転写体や感光体等)または用紙を坦持する用紙坦持
体にベルトを用いた画像形成装置の要請が高まってい
る。ベルトを用いた画像形成装置では、ベルトのウォー
ク(蛇行)を抑制することが、画質を向上させる上で極
めて重要である。このベルトのウォークを抑制する方法
として、例えば、ベルトの幅方向の位置を検出し、その
検出されたベルトの位置に応じてステアリングロールの
傾斜角度を制御することにより、ベルトの幅方向の位置
を制御するステアリング方式が考えられる。このステア
リング方式は、ベルトリブやエッジガイドによりベルト
をガイドする方式に比べ、ベルトに加わる力が少なく、
ベルトのウォークの抑制に適した方式である。この方式
では、ベルト幅方向のベルトのエッジ位置をエッジセン
サで検出し、そのエッジセンサで検出されたエッジ位置
を、あらかじめ記憶されたベルトのエッジの形状(エッ
ジプロファイル)と比較し、その比較結果に基づいて、
ベルトの幅方向の位置ずれを是正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方法では、エッジ
センサで検出されたエッジ位置と、あらかじめ記憶され
たベルトのエッジプロファイルとを比較するときに、エ
ッジセンサで検出されたエッジ位置と、あらかじめ記憶
されたベルトのエッジプロファイルとの位相がずれない
ように、通常ベルトの表面もしくは裏面の所定位置にマ
ークを設け、そのマークが検出されたタイミングで、エ
ッジセンサが検出したエッジ位置をサンプリングし、あ
らかじめ記憶されたエッジプロファイルと比較してい
る。従って、ベルトが起動してから、ベルトのマークが
検出されるまでの間は、エッジプロファイルと比較する
ことができない。ここで、例えば、ベルトが起動してか
ら、ベルトのマークが検出されるまでの間、ステアリン
グロールの傾斜角度を所定の角度に固定することが考え
られるが、その所定の角度が、画像形成装置の使用環境
に適切な角度であるとは限らない。そこで、ステアリン
グロールの最適な傾斜角度を算出し、ベルトが起動して
からベルトのマークが検出されるまでの間、ステアリン
グロールの傾斜角度を、その算出された傾斜角度に固定
する方法が考えられる。この方法では、ベルトを新たに
駆動する前に、前回そのベルトを駆動した時のステアリ
ングロールの傾斜角度に基づいて、ベルトを新たに駆動
するときのステアリングロールの最適な傾斜角度を算出
している。ところが、ベルトの停止状態が長かったり、
ベルトの交換や画像形成装置の設置場所の変更等の環境
変化があり、ベルトを新たに駆動するときのそのベルト
の幅方向の位置ずれが、前回ベルトを駆動したときの位
置ずれよりも大きい場合、ベルトの走行を開始すると、
ベルトの走行直後に、そのベルトの位置ずれが一旦さら
に大きくなる恐れがある。このとき、ベルトの走行直後
のそのベルトの位置ずれが極端に大きくなってしまう
と、ベルトの位置を制御することができなくなったり、
最悪の場合、ベルトが画像形成装置本体のフレーム等に
接触し、そのベルトが破損することもある。
【0004】また、ベルトの幅方向の位置をエッジセン
サで検出し、その検出されたベルトの位置に応じてステ
アリングロールの傾斜角度を制御することにより、ベル
トの幅方向の位置を制御するステアリング方式では、ス
テアリングロールの傾斜角度を制御するために、例え
ば、そのステアリングロールを駆動するステアリングモ
ータを用意し、エッジセンサが検出した位置と、制御ゲ
インとに基づいて、そのステアリングモータを正転/逆
転させる正逆転量Sを計算させることが考えられる。例
えばステアリングモータとしてステップモータを用いる
と、正逆転量Sは整数の値で求める必要がある。ここ
で、ステップモータの分解能が高い(モータのステップ
数が大きい)場合は、ステップモータのステップ角度を
細かく設定することができ、ベルト位置の制御を高精度
で行うことができる。
【0005】ところが、分解能の低いステップモータを
用いた場合、モータが1ステップ分回転するときのその
モータの回転角度の変化量は、高分解能のステップモー
タの1ステップ分の回転角度の変化量よりも大きくなる
ので、低分解能のモータにおいても、高分解能のモータ
を用いた場合と同じ制御ゲインを用いてモータを正転/
逆転させる正逆転量Sを算出すると、結果的にモータの
回転角度の変化量が大きくなり、ベルトの位置をうまく
制御できないという問題がある。
【0006】この問題の対策として、低分解能のステッ
プモータを用いるときには制御ゲインを小さい値に設定
することが考えられるが、エッジセンサが検出した位置
とエッジプロファイルとの差が微少の場合、モータの正
逆転量Sがゼロと算出されてしまう可能性がある。つま
り、ベルトの位置ずれが微少の場合、今度は逆に、ステ
ップモータの回転角度の変化量はゼロとなり、やはり、
ベルトの位置をうまく制御できないという問題がある。
【0007】従って、ベルトの位置を高精度で制御する
方法として、高分解能のステップモータ(マイクロステ
ップ方式のステップモータ)を用いる方法や、減速機を
用いることにより低分解能のステップモータの分解能を
高くする方法が考えられるが、高分解能のステップモー
タを用いる方法では、そのステップモータの制御方式が
複雑なためコスト高になるという問題がある。一方、減
速機を用いる方法では、減速機の精度等が問題となりス
テップモータの回転角度の制御を高精度に行うことが難
しく、このため、ベルトの蛇行を抑制することが難し
く、用紙に形成される画像が劣化しやすいという問題が
ある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、ベルトの位置
ずれが大きくなってしまうことが抑制されたベルト搬送
装置、およびそのベルト搬送装置を適用した画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、低コストでベルトの位置
を高精度に制御できるベルト搬送装置、およびそのベル
ト搬送装置を適用した画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のベルト搬
送装置は、所定の経路に沿って移動するベルト、上記ベ
ルトの、所定の基準移動経路からの幅方向の位置ずれを
検出する位置ずれ検出手段、上記ベルトに接しステアリ
ング制御位置を変えることにより上記ベルトの幅方向の
位置ずれを是正するステアリング部材、上記ステアリン
グ部材のステアリング制御位置を所定の第1の分解能で
ステップ的に変化させるステアリング制御手段、上記位
置ずれ検出手段により検出された上記ベルトの位置ずれ
に基づいて、上記ステアリングロールの現在のステアリ
ング制御位置からの、上記ベルトの幅方向の位置ずれを
補正するためのステアリング制御位置変化量を、上記第
1の分解能よりも高分解能である第2の分解能で算出す
る高分解能変化量算出手段、上記ステアリング部材の現
在のステアリング制御位置と上記高分解能変化量算出手
段により算出されたステアリング制御位置変化量とに基
づいて新たなステアリング制御位置を算出するステアリ
ング制御位置算出手段、および上記ステアリング部材の
現在のステアリング制御位置と、上記ステアリング制御
位置算出手段により算出された新たなステアリング制御
位置とに基づいて、上記ステアリング部材のステアリン
グ制御位置の変化量を上記第1の分解能で算出する低分
解能変化量算出手段を備え、上記ステアリング制御手段
が、上記ステアリング部材のステアリング制御位置を、
上記低分解能変化量算出手段で算出されたステアリング
制御位置変化量だけ変化させるものであることを特徴と
する。
【0011】ここで、本発明の第1のベルト搬送装置
は、上記ステアリング制御手段が、ステップモータを有
し、そのステップモータを回動させることにより、上記
ステアリング部材のステアリング制御位置をステップ的
に変化させるものであることが好ましい。
【0012】また、本発明の第1の画像形成装置は、ト
ナー像を形成しそのトナー像を最終的に所定の用紙上に
転写して定着することによりその用紙上に画像を形成す
る画像形成装置において、トナー像を形成あるいは搬送
する工程に採用された、所定の経路に沿って移動するベ
ルト、上記ベルトの、所定の基準移動経路からの幅方向
の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段、上記ベルトに
接しステアリング制御位置を変えることにより上記ベル
トの幅方向の位置ずれを是正するステアリング部材、上
記ステアリング部材のステアリング制御位置を所定の第
1の分解能でステップ的に変化させるステアリング制御
手段、上記位置ずれ検出手段により検出された上記ベル
トの位置ずれに基づいて、上記ステアリングロールの現
在のステアリング制御位置からの、上記ベルトの幅方向
の位置ずれを補正するためのステアリング制御位置変化
量を、上記第1の分解能よりも高分解能である第2の分
解能で算出する高分解能変化量算出手段、上記ステアリ
ング部材の現在のステアリング制御位置と上記高分解能
変化量算出手段により算出されたステアリング制御位置
変化量とに基づいて新たなステアリング制御位置を算出
するステアリング制御位置算出手段、および上記ステア
リング部材の現在のステアリング制御位置と、上記ステ
アリング制御位置算出手段により算出された新たなステ
アリング制御位置とに基づいて、上記ステアリング部材
のステアリング制御位置の変化量を上記第1の分解能で
算出する低分解能変化量算出手段を備え、上記ステアリ
ング制御手段が、上記ステアリング部材のステアリング
制御位置を、上記低分解能変化量算出手段で算出された
ステアリング制御位置変化量だけ変化させるものである
ことを特徴とする。
【0013】また、本発明の第2のベルト搬送装置は、
所定の経路に沿って移動するベルト、上記ベルトの、移
動経路に交わる方向の、そのベルトのエッジ位置を検出
するエッジセンサ、上記ベルトに接しステアリング制御
位置を変えることにより上記ベルトの移動経路を制御す
るステアリング部材、上記エッジセンサにより検出され
た上記ベルトのエッジ位置と、変更自在に設定された制
御ゲインとに基づいて、上記ステアリング部材の現在の
ステアリング制御位置からの、上記ベルトの幅方向の位
置ずれを補正するためのステアリング制御位置変化量を
求める第1の変化量算出手段、および上記ステアリング
部材のステアリング制御位置を、上記第1の変化量算出
手段で算出されたステアリング制御位置変化量だけ変化
させるステアリング制御手段を備え、上記第1の変化量
算出手段が、上記エッジセンサで検出されたエッジ位置
の、所定の基準位置からのエッジ位置ずれ量に応じて制
御ゲインを変化させるものであることを特徴とする。
【0014】ここで、本発明の第2のベルト搬送装置
は、上記第1の変化量算出手段が、上記エッジ位置ずれ
量が所定範囲内にある場合に、その所定範囲から外れた
場合と比べ、制御ゲインを、0を含む小さな値に変化さ
せるものであることが好ましい。
【0015】また、本発明の第2のベルト搬送装置は、
上記ベルトが、無端状のベルトであって、所定の循環移
動経路に沿って循環的に移動するものであり、このベル
ト搬送装置がさらに、上記ベルトのエッジプロファイル
を記憶しておく記憶手段と、上記ベルトの所定位置がそ
のベルトの循環移動経路上の所定位置を通過したことを
検知する検知手段と、上記エッジセンサにより検出され
た上記ベルトのエッジ位置を、上記記憶手段に記憶され
たエッジプロファイルを参照して補正することにより、
そのベルトの、所定の基準移動経路からの幅方向の位置
ずれを算出する位置ずれ算出手段と、上記位置ずれ算出
手段で算出されたベルトの幅方向の位置ずれに基づい
て、上記ステアリング部材の現在のステアリング制御位
置からの、ベルトの幅方向の位置ずれを補正するための
ステアリング制御位置変化量を求める第2の変化量算出
手段とを備え、上記ステアリング制御手段は、上記ステ
アリング部材のステアリング制御位置を、上記ベルトが
移動を開始してから上記検知手段による検知があるまで
の間は、上記第1の変化量算出手段で算出されたステア
リング制御位置変化量だけ変化させるとともに、上記検
知手段による検知があった以後は上記第2の変化量算出
手段で算出されたステアリング制御位置変化量だけ変化
させるものであることが好ましい。
【0016】また、本発明の第2の画像形成装置は、ト
ナー像を形成しそのトナー像を最終的に所定の用紙上に
転写して定着することによりその用紙上に画像を形成す
る画像形成装置において、トナー像を形成あるいは搬送
する工程に採用された、所定の経路に沿って移動するベ
ルト、上記ベルトの、移動経路に交わる方向の、そのベ
ルトのエッジ位置を検出するエッジセンサ、上記ベルト
に接しステアリング制御位置を変えることにより上記ベ
ルトの移動経路を制御するステアリング部材、上記エッ
ジセンサにより検出された上記ベルトのエッジ位置と、
変更自在に設定された制御ゲインとに基づいて、上記ス
テアリング部材の現在のステアリング制御位置からの、
上記ベルトの幅方向の位置ずれを補正するためのステア
リング制御位置変化量を求める第1の変化量算出手段、
および上記ステアリング部材のステアリング制御位置
を、上記第1の変化量算出手段で算出されたステアリン
グ制御位置変化量だけ変化させるステアリング制御手段
を備え、上記第1の変化量算出手段が、上記エッジセン
サで検出されたエッジ位置の、所定の基準位置からのエ
ッジ位置ずれ量に応じて制御ゲインを変化させるもので
あることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0018】図1は、本発明のベルト搬送装置の一実施
形態を適用した、本発明の画像形成装置の一実施形態を
示す概略構成図である。
【0019】この画像形成装置は中間転写ベルト1を備
えている。この中間転写ベルト1は、駆動ロール2、ス
テアリングロール3、バックアップロール4、およびア
イドラーロール5,6,7により所定の張力で張設され
ている。この駆動ロール2により、中間転写ベルト1は
矢印方向(以下、プロセス方向と呼ぶ)Pに循環移動す
る。また、ステアリングロール3は、中間転写ベルト1
の幅方向(図1が示されている紙面の垂直方向。以下、
ラテラル方向と呼ぶ)の位置を調整するためのロールで
ある。
【0020】また、この画像形成装置は、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色に対応した4つの画像形成ユニット8,
9,10,11を備えている。これら4つの画像形成ユ
ニット8,9,10,11は、中間転写ベルト1の移動
経路上の、駆動ロール2よりも下流側かつアイドラーロ
ール5よりも上流側におけるプロセス方向Pに並ぶよう
に配置されている。
【0021】各画像形成ユニット8,9,10,11そ
れぞれは、表面にトナー像が形成される感光体ドラム8
a,9a,10a,11aを備えている。これら各感光
体ドラム8a,9a,10a,11aは、画像形成装置
本体フレーム(図示せず)に、一次転写位置T1を経由
しながら矢印D方向に回転自在に支持されている。各感
光体ドラム8a,9a,10a,11aに形成されたト
ナー像は、一次転写位置T1において中間転写ベルト1
に転写される。さらに、各画像形成ユニット8,9,1
0,11それぞれは、各感光体ドラム8a,9a,10
a,11aの表面をレーザビーム等で露光走査するラス
タ走査器8b,9b,10b,11bを有している。ま
た、各感光体ドラム8a,9a,10a,11aの周囲
には、そのドラム回転方向Dに、クリーナ8f,9f,
10f,11f、帯電器8c,9c,10c,11c、
および現像器8d,9d,10d,11dが順に配設さ
れており、中間転写ベルト1を介在させて、各感光体ド
ラム8a,9a,10a,11aとの間に一次転写ロー
ル8e,9e,10e,11eが配設されている。
【0022】また、中間転写ベルト1の移動経路上の、
駆動ロール2よりも下流側かつ一次転写ロール8eより
も上流側には、中間転写ベルト1の裏面に設けられたマ
ーク(図示せず)を検知するベルトホームセンサ12が
配置されている。さらに、中間転写ベルト1の移動経路
上の、アイドラーロール5よりも下流側かつステアリン
グロール3よりも上流側には、エッジセンサ13が配置
されている。このエッジセンサ13は、中間転写ベルト
1のラテラル方向R(図1が示される紙面の垂直方向。
後述する図2、図3参照)に関して、中間転写ベルト1
のエッジ(後述する図2、図3に示すエッジ1aに相
当)の位置を検出するセンサである。これらベルトホー
ムセンサ12およびエッジセンサ13それぞれから出力
される信号は、ステアリング制御部20(後述する図4
参照)に入力される。
【0023】図2は、エッジセンサの一例である接触型
センサを示す概略構成図である。
【0024】エッジセンサ13は接触子13bを備えて
おり、その接触子13bは、その中間部位に設けられた
支軸13cを中心としてZ方向に回動自在に支持されて
いる。その接触子13bの一端13dは、スプリング1
3aにより、約0.1Nの圧接力で中間転写ベルト1の
一方のエッジ1aに圧接した状態に保たれている。ま
た、接触子13bの他端13eに対向する位置には、接
触子13bのZ方向の変位を検出する変位センサ13f
が配置されている。
【0025】中間転写ベルト1がプロセス方向P(図2
が示される紙面の垂直方向)に移動すると、その中間転
写ベルト1の蛇行(ラテラル方向Rの移動)や、その中
間転写ベルト1のエッジ1a自体の形状により、エッジ
センサ13の接触子13bが支軸13cを中心としてZ
方向に変位する。このとき、中間転写ベルト1のエッジ
1aのラテラル方向Rの変位量に応じて、そのエッジセ
ンサ13の接触子13bのZ方向の変位量が変化する。
この変位量の変化に応じて変位センサ13fから出力さ
れる信号が変動し、これにより、中間転写ベルト1のエ
ッジ1aのラテラル方向Rの位置が連続的に検出され
る。
【0026】図3は、エッジセンサの別の例である非接
触型センサを示す概略構成図である。
【0027】エッジセンサ13は、中間転写ベルト1の
エッジ1aを間において、LED(Light Emi
tting Diode)13gと、そのLED13g
から発せられ中間転写ベルト1のエッジ1aの横を通過
した光の光量を検出する光量センサ13hが配置されて
いる。このエッジセンサ13は、中間転写ベルト1がプ
ロセス方向Pに移動すると、その中間転写ベルト1のラ
テラル方向Rの変動や、その中間転写ベルト1のエッジ
1a自体の形状により、LED13gから発せられ中間
転写ベルト1のエッジ1aの横を通過する光の光量が変
化する。従って、中間転写ベルト1のエッジ1aのラテ
ラル方向Rの位置が連続的に検出される。
【0028】このエッジセンサ13それぞれにより検出
された信号は、後述するステアリング制御部20に入力
される。このステアリング制御部20は、エッジセンサ
13により検出された中間転写ベルト1のエッジ1aの
ラテラル方向Rの位置に基づいて偏心カム23(後述す
る図4参照)の偏心量を変えることにより、ステアリン
グロール3の傾斜角度を調整するものである。このステ
アリングロール3の傾斜角度が調整されることにより、
中間転写ベルト1のラテラル方向の位置ずれが是正され
る。この中間転写ベルト1のラテラル方向の位置ずれが
是正される様子については後に詳しく述べる。
【0029】図1に戻って説明を続ける。
【0030】この画像形成装置において、画像が形成さ
れる用紙14は図示せぬ給紙カセットに収容され、その
給紙カセットの用紙繰出側に設けられたピックアップロ
ール15により一枚ずつ繰り出される。繰り出された用
紙14は、所定数設けられたロール対16により図中破
線で示す経路を辿って二次転写位置T2に搬送される。
その二次転写位置T2には、中間転写ベルト1に接離自
在に接触する二次転写ロール17が配置されている。こ
の二次転写ロール17は、中間転写ベルト1に転写され
たトナー像を用紙14に転写するロールである。
【0031】定着器19は、用紙14に転写されたトナ
ー像をその用紙14に定着するものである。
【0032】続いて、上記の構成を有する画像形成装置
が中間転写ベルト1の蛇行を是正する様子について、図
4を参照しながら説明する。
【0033】図4は、図1に示す画像形成装置におい
て、エッジセンサで検出される信号の経路を具体的に示
した図である。
【0034】この画像形成装置はステアリングアーム2
2を備えている。このステアリングアーム22はその中
間部位を支軸24にて回動自在に支持されている。ま
た、このステアリングアーム22の一端22aには、ス
テアリングロール3の一端が回動自在に接続され、他端
22bには、ステップモータ21の回転軸に固定された
偏心カム23が圧接されている。このステップモータ2
1は、回転角度がステップ的に変化するモータである。
【0035】また、この画像形成装置はステップモータ
21の駆動を制御するステアリング制御部20を備えて
いる。
【0036】中間転写ベルト1の走行が開始されると、
エッジセンサ13は、その中間転写ベルト1のエッジの
ラテラル方向の位置を検出し、その位置を表すベルトエ
ッジ信号E(t)(t;時間)をステアリング制御部2
0に向けて出力する。また、ベルトホームセンサ12
は、中間転写ベルト1の走行によりその中間転写ベルト
1の裏面のマークがそのベルトホームセンサ12の上を
通過するときにそのマークを検出し、そのマークが検出
された旨を表すベルトホーム信号をステアリング制御部
20に向けて出力する。ベルトホームセンサ12が出力
したベルトホーム信号がステアリング制御部20に入力
されると、そのステアリング制御部20は、エッジセン
サ13が出力したベルトエッジ信号を連続的にサンプリ
ングし、そのサンプリングされたベルトエッジ信号に基
づいて、ステップモータ21の回転角度を表す制御信号
をそのステップモータ21に出力する。ステップモータ
21は、その制御信号に基づいて回転し、その回転量に
応じてステアリングロール3の傾斜角度が制御され、中
間転写ベルト1の蛇行修正が行われる。
【0037】図5は、その中間転写ベルトの蛇行が修正
される様子の説明図である。
【0038】図5(a),(b),(c)それぞれに
は、左から順に、ステアリングロール3の正面図、ステ
アリングアーム22の正面図、および、偏心カム23が
取り付けられたステップモータ21の側面図が示されて
いる。
【0039】図5(a)には、ステップモータ21が所
定の回転角度で停止し、その停止角度に対応してステア
リングロール3がほぼ水平(傾きがほぼゼロ)に保持さ
れた状態が示されている。このステアリングロール3
は、一端3bをピボット(固定)とし他端3aをステア
リングアーム22により移動自在な片持ち方式で支持さ
れている。
【0040】尚、以下では、ステップモータ21が取り
得る回転角度に対応したそのステップモータ21の回転
位置をステップ位置と呼び、各ステップ位置を、あるス
テップ位置を基準ステップ位置としたときのその基準ス
テップ位置から各ステップ位置に変化するのに必要なス
テップ数で表わす。また、ステップモータ21が現在の
ステップ位置から新たなステップ位置に変化するときの
ステップ位置の変化をステップ位置変化量と呼ぶ。
【0041】図5(a)に示す状態からステップモータ
21が回動してステップ位置を変更し、図5(b)に示
すように、偏心カム23が反時計廻りに回転すると、そ
の偏心カム23の偏心位置に応じてステアリングアーム
22がθ1方向に回動する。これにより、ステアリング
ロール3の一端3aが上方に移動し、ステアリングロー
ル3の傾斜角度が、ステップモータ21のステップ位置
変化量に応じた角度だけ変化する。ステアリングロール
3の一端3aが上方に移動すると、中間転写ベルト1
は、ステアリングロール3の一端3a側に移動する。
【0042】これに対して、図5(c)に示すように、
偏心カム23が時計廻りに回転すると、その偏心カム2
3の偏心位置に応じてステアリングアーム22がθ2方
向に回動し、今度は逆に、ステアリングロール3の一端
3aがステアリングアーム22によって押し下げられ
る。このとき、中間転写ベルト1は、ステアリングロー
ル3の一端3aとは反対側の他端3b側に移動する。
【0043】この画像形成装置では、上記のように、ス
テアリング制御部20が、エッジセンサ13が出力した
ベルトエッジ信号に基づいてステップモータ21を駆動
することにより、ステアリングロール3の傾斜角度が制
御され、中間転写ベルト1の蛇行を修正している。この
蛇行を修正するためには、中間転写ベルト1のエッジ位
置を高精度で検出し、その検出結果に基づいてステアリ
ングロール3の傾斜角度を最適条件で細かく設定するシ
ステムが必要であり、本実施形態の画像形成装置は、そ
のシステムを備えている。以下に、そのシステムについ
て説明する。
【0044】図6は、そのシステムの一例を示す構成図
である。
【0045】図6に示すコントローラ20aは、上述し
たステアリング制御部20の一部を構成するものであ
る。コントローラ20aは、補償器20b、ステップモ
ータドライバ20c、A/D変換器20d、演算部20
e、および記憶部20fを備えている。
【0046】また、ステアリングモジュール25は、ス
テアリングロール3、ステアリングアーム22、偏心カ
ム23、および支軸24を含むメカ機構であり、ベルト
モジュール30は、先述した中間転写ベルト1と、その
中間転写ベルト1を張設する駆動ロール2等のロールを
含むメカ機構である。
【0047】コントローラ20aが有するA/D変換器
20dは、エッジセンサ13から出力されるアナログの
ベルトエッジ信号E(t)をデジタル信号に変換し、そ
のデジタル化したエッジ信号を演算部20eに与えるも
のである。その演算部20eは、A/D変換器20dか
ら与えられるデジタル化したベルトエッジ信号E(t)
から、エッジ位置e(r,n)を算出する。以下、r
は、最初にベルトホーム信号が検出されてからの中間転
写ベルト1の回転数、nは、中間転写ベルト1のプロセ
ス方向Pに関する部位に対応した番地を表す。ここで
は、nは0〜50までの整数である。また記憶部20f
は、中間転写ベルト1のエッジの形状を表すエッジプロ
ファイルp(n)がテーブル形式で記憶されている。こ
のエッジプロファイルは、ステアリングロールの傾斜角
度を所定の角度に固定した状態で中間転写ベルト1を走
行させて測定したエッジ位置である。
【0048】また、コントローラ20aが有する補償器
20bは、中間転写ベルト1自体の、基準位置からのラ
テラル方向に関する位置ずれ量(以下、ウォーク量と呼
ぶ)W(r,n)に基づいて、中間転写ベルト1の位置
ずれを補正するために必要なステップモータ21のステ
ップ位置変化量S(r,n)を算出し、そのステップ位
置変化量S(r,n)を表す制御信号をステップモータ
ドライバ20cに出力するものである。このステップモ
ータドライバ20cは、補償器20bから出力された制
御信号にしたがってステップモータ21を駆動するもの
で、このステップモータ21の駆動により、ステアリン
グモジュール25を構成するステアリングロール3の傾
斜角度が制御される。
【0049】上記のような構成のシステムでは、エッジ
センサ13の検出により得られたベルトエッジ信号E
(t)は、A/D変換器20dでデジタル信号に変換さ
れ、演算部20eで、回転数r、番地nにおけるエッジ
位置e(r,n)が生成される。
【0050】次に、記憶部20fに記憶されたエッジプ
ロファイルp(n)を用いて、上述のように取得したエ
ッジ位置e(r,n)とこれに対応するエッジプロファ
イルp(n)との差分を算出する。これにより、エッジ
位置e(r,n)から、そのエッジ位置e(r,n)に
埋もれているエッジプロファイルp(n)が取り除か
れ、中間転写ベルト1自体のラテラル方向の位置を表す
データが算出される。この算出されたデータと、中間転
写ベルト1の基準位置を表す基準位置データREFとの
差分を算出することにより、ウォーク量W(r,n)が
求められる。
【0051】そのウォーク量W(r,n)は、補償器2
0bで補償され、ステップ位置変化量S(r,n)が算
出される。モータドライバ20cは、この算出されたス
テップ位置変化量S(r,n)だけ、ステップモータ2
1のステップ位置を変化させる。ステップモータ21の
ステップ位置が変化すると、そのステップ位置の変化に
対応して、ステアリングモジュール25を構成するステ
アリングロール3の傾斜角度が変化する。これにより、
中間転写ベルト1のラテラル方向の位置が制御され、そ
の中間転写ベルト1の蛇行が抑制される。
【0052】この画像形成装置は、このように中間転写
ベルト1の蛇行の修正を行いながら、用紙14に画像を
形成する画像形成モードを実行する。以下に、この画像
形成モードについて説明する。
【0053】画像形成モードの実行にあたっては、ベル
トホームセンサ12から出力されたベルトホーム信号を
基準として、ラスタ走査器8b,9b,10b,11b
(図1参照)から、画像信号に基づいて露光光が照射さ
れ、各感光体ドラム8a,9a,10a,11a表面そ
れぞれに静電潜像が書き込まれる。その後、各感光体ド
ラム8a,9a,10a,11aそれぞれに形成された
静電潜像が、現像器8d,9d,10d,11dそれぞ
れにより現像され、各感光体ドラム8a,9a,10
a,11aそれぞれに、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックのトナー像が形成される。各感光体ドラム8
a,9a,10a,11aそれぞれに形成されたトナー
像は、一次転写位置T1において中間転写ベルト1に順
次重ね転写(一次転写)され、これによってその中間転
写ベルト1にカラーのトナー像が形成される。その後、
そのカラーのトナー像は中間転写ベルト1の走行により
二次転写位置T2に搬送されるとともに、その二次転写
位置T2に用紙14も搬送される。二次転写位置T2に
搬送されたカラーのトナー像は、その二次転写位置T2
に配置された二次転写ロール17により、用紙14に一
括転写(二次転写)される。カラーのトナー像が転写さ
れた用紙14は、用紙搬送系18によって定着器19に
送られてその定着器19により定着処理(加熱、加圧
等)が施され、用紙14に転写されたカラーのトナー像
がその用紙14に定着する。定着処理(加熱、加圧等)
がなされた用紙14は、図示せぬトレイに排出される。
【0054】このように構成された画像形成装置は、中
間転写ベルト1の位置を調整する中間転写ベルト位置調
整モードとして、2つのモードを有している。1つは、
中間転写ベルト1の回転が開始してから、最初にベルト
ホーム信号が検出されるまでの間に行われる第1の中間
転写ベルト位置調整モードであり、もう1つは、ベルト
ホーム信号が検出された後に行われる第2の中間転写ベ
ルト位置調整モードである。
【0055】
【実施例】以下、実施例について説明する。
【0056】上述したステップモータ21として2種類
のステップモータを用意した。1つは、360度を10
0分割したときの1分割に相当する角度R=3.6度の
間隔でモータの回転角度をステップ的に変化させる10
0分割(以下、この分割数をステップモータの分解能と
呼ぶ)のステップモータであり、もう1つは、360度
を1000分割したときの1分割に相当する角度R=
0.36度の間隔でモータの回転角度をステップ的に変
化させる1000分割のステップモータである。
【0057】実施例1の画像形成装置として、1000
分割のステップモータ21を備えた画像形成装置を用意
した。この実施例1の画像形成装置では、第1,第2の
中間転写ベルト位置調整モードのうちの第1の中間転写
ベルト位置調整モードのみを実行させて中間転写ベルト
1の位置を調整する。また、実施例2の画像形成装置と
して、100分割のステップモータ21を備えた画像形
成装置を用意した。この実施例2の画像形成装置では、
第1,第2の中間転写ベルト位置調整モードのうちの第
2の中間転写ベルト位置調整モードのみを実行させて中
間転写ベルト1の位置を調整する。
【0058】以下、実施例1,2について順に説明す
る。
【0059】(実施例1)実施例1の画像形成装置にお
いては、ステップモータ21に、ステアリング制御部2
0が出力する制御信号が入力されると、そのステップモ
ータ21のステップ位置は、現在のステップ位置から、
以下に示す(1)式で求められるステップ位置変化量S
だけ変化する。
【0060】
【数1】
【0061】ここで、Kは制御ゲインであり、Wは、図
6に示す演算部20eで算出されたエッジ位置e(r,
n)に基づいて算出されるウォーク量である。また、K
Wは、少数第1位まで算出される値であり、intは、
その少数第1位まで算出されたKWを整数化することを
表す。
【0062】図7は、実施例1の画像形成装置が備えて
いる中間転写ベルト1の位置ずれを是正するために実行
される第1の中間転写ベルト位置調整モードのフローチ
ャートを示す図、図8は、そのフローチャート実行時に
おける、中間転写ベルトのラテラル方向の位置ずれを示
す図である。
【0063】実施例1の画像形成装置において、第1の
中間転写ベルト位置調整モードの実行が開始されると、
中間転写ベルト1の回転が開始され、エッジセンサ13
により検出されたベルトエッジ信号に基づいて、図6に
示す演算部20eでエッジ位置e(r,n)が算出され
る(ステップS1)。尚、ここでは、中間転写ベルト1
の回転が開始してから最初にベルトホーム信号が検出さ
れた時点を、中間転写ベルト1の回転数0、すなわち中
間転写ベルト1の1回転目が開始された時点とし、中間
転写ベルト1の回転が開始してからベルトホーム信号が
検出されるまでの間は、回転数r=−1と設定する。
【0064】ステップS1においてエッジ位置e(r,
n)が得られると、ステップS2に進み、そのステップ
S1で検出されたエッジ位置e(r,n)の絶対値|e
(r,n)|が基準値E0より小さいか否かが判断され
る。ここで、基準値E0は、第1の中間転写ベルト位置
調整モードを実行する前に中間転写ベルト1のエッジ位
置を予め測定することにより得られた、その中間転写ベ
ルト1のエッジプロファイルの最大値(ここでは0.4
mm)に設定してある。尚、第1の中間転写ベルト位置
調整モードの実行開始前に中間転写ベルト1を交換した
場合等、第1の中間転写ベルト位置調整モードの実行開
始前と実行開始後とでE0の値が異なる場合は、E0の
値を、交換後の中間転写ベルト1に対応した値に変更す
ればよい。
【0065】ステップS2において、|e(r,n)|
<E0(=0.4mm)と判断されると、(1)式に示
す制御ゲインK=0に設定し、ステップモータ21のス
テップ位置変化量Sを0にしたまま(すなわち、ステッ
プモータ21のステップ位置を固定することにより、ス
テアリングロール3の傾斜角度を固定する)、ステップ
S3に進み、ベルトホームセンサ12からベルトホーム
信号が出力されたか否かが判断される。ベルトホーム信
号が出力されていないと判断されると、再度ステップS
1に進み、ステップS2で|e(r,n)|<E0であ
ると判断されつづける限り、ステップモータ21のステ
ップ位置変化量S=0のまま、ステップS3でベルトホ
ーム信号が出力されるまで、ステップS1〜ステップS
3のループが繰り返し実行される。
【0066】図8(A)に、中間転写ベルト1の回転数
と、その中間転写ベルト1の位置ずれとの関係を示す。
破線は、中間転写ベルト1のエッジ位置を示し、実線
は、エッジ位置からエッジプロファイルが取り除くこと
により算出されたその中間転写ベルト1自体の、基準位
置からの位置ずれ量(ウォーク量)を示す。
【0067】ここでは、中間転写ベルト1の走行開始時
(r=−1)において、エッジ位置は約1.0mmであ
るため、ステップS2において、ステップS1で検出さ
れたエッジ位置e(r,n)が基準値E0(=0.4m
m)より大きい、すなわち、|e(r,n)|≧E0と
判断される。|e(r,n)|≧E0と判断されると、
ステップS4に進み、以下に示す(2)式を用いて、
(1)式に示す制御ゲインKを算出する。
【0068】
【数2】
【0069】K0;定数制御ゲインKが算出されると、
ステップS5に進み、上述した(1)式中のKに(2)
式を用いて算出されたKを代入するとともに、(1)式
中のWにe(r,n)を代入してステップ位置変化量S
を算出し、その算出されたステップ位置変化量Sだけス
テップモータ21のステップ位置を変更し、ステアリン
グロール3の傾斜角度を調整する。
【0070】つまり、実施例1の画像形成装置は、ステ
ップS2において、エッジ位置e(r,n)が、−0.
4mm<e(r,n)<0.4mmの範囲にあるか否か
を判断し、エッジ位置e(r,n)がその範囲内に入っ
た場合は、制御ゲインKを0に設定してステアリングロ
ール3の傾斜角度を固定し、中間転写ベルト1の位置の
是正は行わず、一方、エッジ位置e(r,n)がその範
囲から外れた場合は、(2)式で表される制御ゲインK
をe(r,n)の値に応じて変化させてステアリングロ
ール3の傾斜角度を制御し、中間転写ベルト1の位置の
是正を積極的に行っている。つまり、実施例1の画像形
成装置では、エッジ位置e(r,n)が0.4mmより
も大きい場合は、中間転写ベルト1のウォーク量が大き
いと判断して、中間転写ベルト1の位置の是正を積極的
に行っており、一方、エッジ位置e(r,n)が0.4
mmよりも小さい場合は、中間転写ベルト1のウォーク
量はそれほど大きくはないと判断して、中間転写ベルト
1の位置の是正は行っていない。
【0071】このようにして中間転写ベルト1の位置の
是正を行うと、中間転写ベルト1のウォーク量が大きい
ほど、ステップ位置変化量Sが大きくなる。このため、
ステアリングロール3の傾斜角度が大きくなり、中間転
写ベルト1の位置ずれに対する修正量が大きくなる。つ
まり、中間転写ベルト1のウォーク量が大きい場合は、
その中間転写ベルト1の位置ずれに対する修正量が大き
く、一方、中間転写ベルト1のウォーク量が小さい場合
は、その中間転写ベルト1の位置ずれに対する修正量が
小さく設定され、中間転写ベルト1のウォーク量に応じ
て、中間転写ベルト1の位置ずれを効果的に是正するこ
とができる。
【0072】ステップS5において、ステップ位置変化
量Sが算出されたら、ステップS3に進み、ベルトホー
ムセンサ12からベルトホーム信号が出力されたか否か
が判断される。ベルトホーム信号が出力されていないと
判断されると、再度ステップS1に進み、ステップS2
で|e(r,n)|≧E0であると判断されつづける限
り、ステップS3でベルトホーム信号が出力されるま
で、ステップS1、S2、S4、S5、およびS3のル
ープが繰り返し実行される。このループの実行により、
中間転写ベルト1の位置ずれは小さくなり、ここでは、
図8(A)に示すように、ステップS3でベルトホーム
信号が出力されたと判断された時点(ベルト回転数r=
0)では、中間転写ベルト1のウォーク量は約0.4m
mである。
【0073】ステップS3でベルトホーム信号が出力さ
れたと判断されると、中間転写ベルト1の回転数r=
0、中間転写ベルト1の番地n=0に設定されステップ
S6に進み、回転数r=0、番地n=0におけるエッジ
位置e(0,0)が算出される。エッジ位置e(0,
0)が算出されると、ステップS7に進み、その算出さ
れたエッジ位置e(0,0)に基づいて、回転数r=
0、番地n=0における中間転写ベルト1のウォーク量
W(0,0)が算出される。このウォーク量W(0,
0)は、以下の(3)式で表されるウォーク量W(r,
n)において、r=0、n=0とすることにより算出さ
れる。
【0074】
【数3】
【0075】W(r,n)は、回転数r、番地nにおけ
る、中間転写ベルト1のウォーク量である。従って、W
(0,0)は、回転数r=0、番地n=0におけるウォ
ーク量である。このW(0,0)は、エッジ位置e
(0,0)と、予め測定されたエッジプロファイルp
(n)のうちの番地n=0におけるp(0)との差分で
あり、この差分を算出することによりウォーク量W
(0,0)が算出される。ウォーク量W(0,0)が算
出されると、ステップS8に進み、(2)式を用いて、
回転数r=0、番地n=0におけるK=K0・(e
(0,0)−E0)が算出され、さらに、上述した
(1)式のKに、その算出されたK0・(e(0,0)
−E0)が代入されるとともに、WにステップS7で算
出されたウォーク量W(0,0)が代入され、回転数r
=0、番地n=0におけるステップ位置変化量S(0,
0)が算出される。ステップ位置変化量S(0,0)が
算出されると、ステップモータ21は、その算出された
ステップ位置変化量S(0,0)に対応するステップ数
だけ回転してステップ位置を変更し、ステアリングロー
ル3の傾斜角度が調整される。
【0076】ステップS8において、ステップ位置変化
量S(0,0)が算出されたら、ステップS9に進み、
中間転写ベルト1の走行を終了する旨の終了信号が入力
されたか否かが判断される。終了信号が入力されていな
いと判断されると、ステップS10に進み、番地nが、
最大値N(ここでは50)であるか否かが判断される。
この時点では番地n=0であるので、最大値N(=5
0)ではないと判断され、ステップS11で番地nがイ
ンクリメントされてn=1となり、ステップS6に戻
る。ステップS6に戻ると、今度は、中間転写ベルト1
の回転数r=0、中間転写ベルト1の番地n=1におけ
るエッジ位置e(0,1)が検出され、ステップS7、
ステップS8それぞれで、回転数r=0、番地n=1に
おけるウォーク量W(0,1)、ステップ位置変化量S
(0,1)が算出される。ステップモータ21は、その
算出されたステップ位置変化量S(0,1)に対応する
ステップ数だけ回転し、これにより、ステアリングロー
ル3の傾斜角度が調整される。その後、ステップS9
で、中間転写ベルト1の走行を終了する旨の終了信号が
入力されていないと判断されるのであれば、この時点で
は番地n=1であるので、ステップS10で、番地nが
最大値N(=50)ではないと判断され、ステップS1
1に進み、番地nがインクリメントされてn=2とな
り、再度ステップS6に戻る。
【0077】以下同様にして、ステップS9で終了信号
が入力されていないと判断されるのであれば、ステップ
S10で、番地nが最大値N(=50)であると判断さ
れるまで、ステップS6〜ステップS11のループが繰
り返し実行される。このループが繰り返し実行されるこ
とにより、中間転写ベルト1の回転数r=0と、中間転
写ベルト1の番地n=0,1,2,……,50それぞれ
との組み合わせにおけるエッジ位置e(0,0),e
(0,1),e(0,2),……,e(0,50)が検
出され、ステップモータ21は、各エッジ位置e(0,
0),e(0,1),e(0,2),……,e(0,5
0)に基づいて求められたステップ位置変化量S(0,
0),S(0,1),S(0,2),……,S(0,5
0)それぞれに対応するステップ数だけ順次回転し、中
間転写ベルト1のラテラル方向の位置が制御される。こ
こで、ステップS10において、番地nが最大値N(=
50)であると判断されると、ステップS3に戻り、ベ
ルトホーム信号が出力されたら中間転写ベルト1の回転
数rがインクリメントされr=1となる。このインクリ
メントにより、中間転写ベルト1の1回転目が終了とな
る。図8(A)に示すように、中間転写ベルト1が1回
転し終えた時点では、中間転写ベルト1のウォーク量
は、約0.2mmである。
【0078】また、ステップS3においてr=1にイン
クリメントされると、今度はその中間転写ベルト1の回
転が2回転目に入り、再度ステップS6〜ステップS1
1のループが繰り返し実行され、r=1(中間転写ベル
ト1の回転が2回転目)において、番地n=0,1,
2,……,50それぞれのときのステップ位置変化量S
(1,0),S(1,1),S(1,2),……,S
(1,50)が求められ、ステップモータ21が、それ
らステップ位置変化量S(1,0),S(1,1),S
(1,2),……,S(1,50)それぞれに対応する
ステップ数だけ順次回転する。ここで、ステップS10
において、番地nが最大値N(=50)であると判断さ
れると、ステップS3に戻り、ベルトホーム信号が出力
されたら中間転写ベルト1の回転数rがインクリメント
されr=2となる。このインクリメントにより、中間転
写ベルト1の2回転目が終了となる。図8(A)に示す
ように、中間転写ベルト1が2回転し終えた時点では、
中間転写ベルト1のウォーク量は、ほぼ0mmとなって
いる。
【0079】以下、同様にして、rが順次インクリメン
トされ、ステップモータ21は、r=0,1,2,3…
…、n=0,1,2,……,50それぞれの組合わせに
対応したステップ位置変化量S(r,n)に対応するス
テップ数だけ回転し、中間転写ベルト1の位置が制御さ
れる。図8(A)に示すように、中間転写ベルト1の位
置ずれは、その中間転写ベルト1が2回転し終えたころ
に是正されていることがわかる。
【0080】尚、参考として、図8(B)に、中間転写
ベルト1の回転数と、ステップモータ21のステップ位
置変化量S(r,n)との関係を示す。ここで、ステッ
プ位置変化量S(r,n)は、中間転写ベルト1の回転
数rにおいて、番地n−1におけるステップモータ21
のステップ位置が、番地nにおけるステップモータ21
のステップ位置に変化するときのステップ位置の変化量
である。また図8(C)に、中間転写ベルト1の回転数
rと、ステップモータ21のステップ位置との関係を示
す。尚、ステップ位置は、回転数r=−1のときのステ
ップモータ21のステップ位置を基準位置としてある。
【0081】このように、実施例1の画像形成装置にお
いて、第1の中間転写ベルト位置調整モードを実行する
ことにより、中間転写ベルト1の位置ずれが是正される
る。ここで、1000分割のステップモータ21を備え
るが、第1の中間転写ベルト位置調整モードを有さない
画像形成装置(比較例1)を用いた場合、中間転写ベル
ト1の位置がどのように制御されるかについて説明す
る。
【0082】図9は、比較例1の画像形成装置におい
て、中間転写ベルトの位置ずれを是正するために実行さ
れるフローチャートであり、図10は、そのフローチャ
ート実行時における、中間転写ベルトのラテラル方向の
位置ずれを示す図である。
【0083】図9に示すフローチャートと、図7に示す
フローチャートとの相違点は、図9に示すフローチャー
トが、図7に示すフローチャートのステップS1,S
2,S4,S5を備えていない点のみである。尚、図9
に示すフローチャートを実行するにあたり、中間転写ベ
ルト1が回転し始めてから、最初にベルトホーム信号が
出力されるまでの間、ステップモータ21のステップ位
置は所定のステップ位置に固定されている。また、比較
例1の画像形成装置においても、実施例1と同様に、ス
テップモータのステップ位置変化量Sは上述した(1)
式で表される。
【0084】図10(A)は、中間転写ベルト1の回転
数と、エッジ位置および中間転写ベルトのウォーク量そ
れぞれとの関係を示すグラフである。図8(A)と図1
0(A)とを比較すると、中間転写ベルト1の回転を開
始した時点(r=−1)でのウォーク量と、最も大きい
ウォーク量との差Zは、図8(A)の方が小さい。従っ
て、第1の中間転写ベルト位置調整モードを実行するこ
とにより、中間転写ベルト1の走行を開始してから、ベ
ルトホーム信号が検出される間の、中間転写ベルト1の
ウォーク量Wが抑制されていることがわかる。
【0085】尚、参考として、図10(B)に、中間転
写ベルト1の回転数と、ステップモータのステップ位置
変化量との関係を示し、図10(C)に、中間転写ベル
ト1の回転数と、ステップモータのステップ位置との関
係を示す。
【0086】(実施例2)ここで、実施例2の画像形成
装置の説明に先立って、図9に示すフローチャートにし
たがって中間転写ベルトの位置を是正する、分解能10
00のステップモータを備えた比較例1の画像形成装置
を用いたときに、中間転写ベルト1の回転を開始し、最
初にベルトホーム信号が検出された時点以後の、中間転
写ベルトのラテラル方向の位置ずれが是正される様子に
ついて説明する。
【0087】図11は、比較例1の画像形成装置におい
て、図9に示すフローチャート実行時における、中間転
写ベルトのラテラル方向の位置ずれが是正される様子を
示す図である。尚、図11では、ベルトホーム信号が出
力された時点での中間転写ベルトのウォーク量が0.2
mmの場合の例が示されている。
【0088】図11(A)は、中間転写ベルト1の回転
数と、エッジ位置および中間転写ベルトのウォーク量そ
れぞれとの関係、図11(B)は、中間転写ベルト1の
回転数と、ステップモータのステップ位置変化量との関
係、図11(C)は、中間転写ベルト1の回転数と、ス
テップモータのステップ位置との関係を示す。
【0089】図11(A)から、中間転写ベルト1の位
置ずれは、その中間転写ベルト1が2回転し終えたころ
に是正されていることがわかる。
【0090】次に、比較例1の画像形成装置において、
1000分割のステップモータ21の代わりに、100
分割のステップモータ21を備えた画像形成装置(比較
例2)を用意し、この比較例2の画像形成装置を用いた
ときの、中間転写ベルトのラテラル方向の位置ずれにつ
いて説明する。尚、比較例2の画像形成装置において
も、ステップモータのステップ位置変化量Sは、上述し
た(1)式で表される。
【0091】図12は、比較例2の画像形成装置におい
て、中間転写ベルトのラテラル方向の位置ずれを示す図
である。
【0092】尚、ここでは、(1)式において、算出さ
れたウォーク量W(r,n)に対して、ステップモータ
のステップ数変化量S(r,n)が小さい値に設定され
るように、制御ゲインKを小さい値に設定してある。
【0093】図12(A)は、中間転写ベルト1の回転
数と、エッジ位置および中間転写ベルトのウォーク量そ
れぞれとの関係、図12(B)は、中間転写ベルト1の
回転数と、ステップモータのステップ位置変化量との関
係、図12(C)は、中間転写ベルト1の回転数と、ス
テップモータのステップ位置との関係を示す。
【0094】図12(A)に示すように、中間転写ベル
トのウォーク量は約−0.2mmで飽和していしまい、
位置ずれが是正されていないことがわかる。そこで、比
較例2の画像形成装置において、(1)式で表されるス
テップ位置変化量Sの算出に用いられる制御ゲインK
を、図12の場合における制御ゲインKよりも大きい値
に設定することによりステップモータのステップ数変化
量を大きくしたときの、中間転写ベルトのラテラル方向
の位置ずれの是正を試みた。
【0095】図13は、そのときの中間転写ベルトのラ
テラル方向の位置ずれを示す図である。
【0096】図13(A)は、中間転写ベルト1の回転
数と、エッジ位置および中間転写ベルトのウォーク量そ
れぞれとの関係、図13(B)は、中間転写ベルト1の
回転数と、ステップモータのステップ位置変化量との関
係、図13(C)は、中間転写ベルト1の回転数と、ス
テップモータのステップ位置との関係を示す。
【0097】制御ゲインKを大きくしても、図13
(A)に示すように、中間転写ベルトのウォーク量が約
−0.1mmで飽和していしまい、位置ずれが是正され
ていないことがわかる。
【0098】このように、比較例1の画像形成装置で
は、図11(A)に示すように、位置ずれが是正されて
いるが、ステップモータ21として高分解能のモータ
(分解能1000)を用いる必要があり、コストがかか
るという問題がある。一方、比較例2の画像形成装置で
は、低コスト化を図るために、ステップモータ21とし
て低分解能のモータ(分解能100)を用いているが、
このような低分解能のモータでは、図12(A)、図1
3(A)に示すように、位置ずれを是正することができ
ないという問題がある。そこで、減速機を用いて、低分
解能のステップモータの分解能を高分解能にする方法が
考えられるが、この方法では、減速機の精度等が問題と
なりステップモータの制御を高精度に行うことが難し
い。
【0099】これに対し、実施例2の画像形成装置で
は、上述したように、低分解能のステップモータ(分解
能100)が用いられ、さらに、第2の中間転写位置調
整モードが実行される。このように、第2の中間転写位
置調整モードを実行することにより、高分解能のステッ
プモータの代わりに低分解能のステップモータを用いて
も、中間転写ベルト1の位置ずれが精度よく是正され
る。以下に、その中間転写ベルト1の位置ずれが是正さ
れる原理について説明する。
【0100】図14は、ステップモータのステップ位置
と、中間転写ベルトが1回転する間のウォーク量の最大
値(以下、ウォーク速度と呼ぶ)との関係を示すグラフ
である。
【0101】図14に示すように、ステップモータのス
テップ位置(すなわちステアリングロールの傾斜角度)
とウォーク速度との間には直線Lで表される線形の対応
関係がある。従って、ステップモータのステップ位置
(ステアリングロールの傾斜角度)を正確に制御するこ
とにより、中間転写ベルト1のウォーク速度を0にでき
ることがわかる。
【0102】以下、実施例2において、ステップモータ
のステップ位置(ステアリングロールの傾斜角度)をど
のように制御しているかについて説明する。
【0103】図15は、実施例2の画像形成装置が実行
する第2の中間転写ベルト位置調整モードのフローチャ
ートを示す図、図16は、そのフローチャート実行時に
おける、中間転写ベルトのラテラル方向の位置ずれを示
す図である。
【0104】中間転写ベルト1の回転が開始され、ステ
ップS1でベルトホーム信号が出力されたと判断される
と、中間転写ベルト1の回転数r=0、中間転写ベルト
1の番地n=0にリセットされる。ここでは、図16
(A)に示すように、ベルトホーム信号が出力された時
点(r=0)での、ベルトのウォーク量は約0.2mm
である。ベルトホーム信号が出力されると、ステップS
2に進み、回転数r=0、番地n=0におけるエッジ位
置e(0,0)が検出される。エッジ位置e(0,0)
が検出されると、ステップS3に進み、エッジ位置e
(0,0)とエッジプロファイルp(0)との差分か
ら、回転数r=0、番地n=0におけるウォーク量W
(0,0)を算出する。ウォーク量W(0,0)が算出
されると、ステップS4に進み、その算出されたウォー
ク量W(0,0)に基づいて、回転数r=0、番地n=
0において、中間転写ベルト1の位置ずれを是正するの
に必要なステップ位置変化量S0(0,0)が算出され
る。このステップ位置変化量S0(0,0)は、以下の
(4)式で表されるステップ位置変化量S0(r,n)
において、r=0、n=0とすることにより算出され
る。
【0105】
【数4】
【0106】このステップ位置変化量S0(r,n)
は、回転数r、番地nにおける、中間転写ベルト1の位
置ずれを是正するのに必要なステップモータ21のステ
ップ位置変化量を、実施例2の画像形成装置が備えてい
るステップモータ21の分解能100よりも高分解能で
ある分解能1000で算出したときのステップモータ2
1のステップ位置変化量である。従って、(4)式で求
められたステップ位置変化量S0をそのまま用いて、分
解能100のステップモータのステップ位置を変更しよ
うとすると、分解能100のステップモータ21では本
来設定できないステップ位置を新たなステップ位置と設
定する場合が出てくる。そこで、(4)式で求められた
ステップ位置変化量S0に基づいて、分解能100のス
テップモータ21が設定可能なステップ位置のみを新た
なステップ位置に設定するステップ位置変化量Sを算出
する。そのステップ位置変化量Sは、以下のようにして
算出される。
【0107】ステップS4においてステップ位置変化量
S0(0,0)が算出されると、ステップS5に進み、
その算出されたステップ位置変化量S0(0,0)に基
づいて、回転数r=0、番地n=0において、分解能1
00のステップモータ21が設定可能なステップ位置の
中から1つのステップ位置A(0,0)が設定される。
このステップ位置A(0,0)は、現在のステップ位置
とのステップ位置変化量がステップS4で算出されたス
テップ位置変化量S0(0,0)に最も近いように設定
される。このA(0,0)は、以下の(5)式で表され
るステップ位置A(r,n)において、r=0、n=0
とすることにより算出される。
【0108】
【数5】
【0109】A(r,n)は、回転数r、番地nにおけ
る、ステップモータ21のステップ位置である。
【0110】(5)式から、A(0,0)=int{S
0(0,0)}となる。
【0111】ステップS5において、A(0,0)が算
出されると、ステップS6に進み、その算出されたA
(0,0)に基づいて、回転数r=0、番地n=0にお
いて、ステップモータのステップ位置を現在のステップ
位置からステップ位置A(0,0)にするのに必要なス
テップ位置変化量S(0,0)が算出される。このステ
ップ位置変化量S(0,0)は、以下の(6)式で表さ
れるステップ位置変化量S(r,n)において、r=
0、n=0とすることにより算出される。
【0112】
【数6】
【0113】だだし、n−1;0以上の整数 つまり、S(0,0)=int{A(0,0)}とな
る。
【0114】このようにしてステップ位置変化量S
(0,0)を算出し、その算出されたステップ位置変化
量S(0,0)に対応したステップ数だけステップモー
タ21を回転しステアリングロール3の傾斜角度を調整
する。ステップS6において、ステップ位置変化量S
(0,0)が算出されたら、ステップS7に進み、中間
転写ベルト1の走行を終了する旨の終了信号が入力され
たか否かが判断される。終了信号が入力されていないと
判断されると、ステップS8に進み、番地nが、最大値
N(ここでは50)であるか否かが判断される。この時
点では番地n=0であるので、最大値N(=50)では
ないと判断され、ステップS9で番地nがインクリメン
トされてn=1となり、ステップS2に戻る。ステップ
S2に戻ると、今度は、中間転写ベルト1の回転数r=
0、中間転写ベルト1の番地n=1におけるエッジ位置
e(0,1)が検出され、ステップS3、ステップS4
それぞれで、中間転写ベルト1の回転数r=0、中間転
写ベルト1の番地n=1に対応したウォーク量W(0,
1)、ステップ位置変化量S0(0,1)が算出され
る。その後、ステップS5に進み、(5)式を用いて、
A(0,1)を算出する。
【0115】 A(0,1)=int{ΣS0(r,n)} =int{S0(0,0)+S0(0,1)} A(0,1)が算出されたらステップS6に進み、
(6)式を用いて、ステップ位置変化量S(0,1)を
算出する。
【0116】 S(0,1)=int{A(r,n)−A(r,n−1)} =int{A(0,1)−A(0,0)} このようにして算出されたステップ位置変化量S(0,
1)に対応したステップ数だけステップモータ21を回
動しステアリングロール3の傾斜角度を調整する。その
後、ステップS7で、中間転写ベルト1の走行を終了す
る旨の終了信号が入力されていないと判断されるのであ
れば、この時点では番地n=1であるので、ステップS
8で、番地nが最大値N(=50)ではないと判断さ
れ、ステップS9に進み、番地nがインクリメントされ
てn=2となり、再度ステップS2に戻る。
【0117】以下、ステップS7で、中間転写ベルト1
の走行を終了する旨の終了信号が入力されていないと判
断されるのであれば、ステップS8で、番地nが最大値
N(=50)であると判断されるまで、ステップS2〜
ステップS9のループが繰り返し実行される。このルー
プが繰り返し実行されることにより、中間転写ベルト1
の回転数r=0と、中間転写ベルト1の番地n=0,
1,2,……,50それぞれとの組み合わせにおけるエ
ッジ位置e(0,0),e(0,1),e(0,2),
……,e(0,50)が検出され、ステップモータ21
は、各エッジ位置e(0,0),e(0,1),e
(0,2),……,e(0,50)に基づいて求められ
たステップ位置変化量S(0,0),S(0,1),S
(0,2),……,S(0,50)それぞれに対応した
ステップ数だけ順次回動し、中間転写ベルト1のラテラ
ル方向の位置が制御される。ここで、ステップS8にお
いて、番地nが最大値N(=50)であると判断される
と、ステップS1に戻り、ベルトホーム信号が出力され
たら中間転写ベルト1の回転数rがインクリメントされ
r=1となる。このインクリメントにより、中間転写ベ
ルト1の、最初にベルトホーム信号を検出してからの1
回転目が終了となる。図16(A)に示すように、中間
転写ベルト1が1回転し終えた時点では、中間転写ベル
ト1のウォーク量は、約0.1mmである。また、図1
6(C)に示すように、ステップモータ21のステップ
位置は、回転数rが0から1になるまでの間に、−1、
−2、−3、−2と変化している。
【0118】また、ステップS1においてr=1にイン
クリメントされると、今度はその中間転写ベルト1の回
転が2回転目に入り、再度ステップS2〜ステップS9
のループが繰り返し実行され、r=1(中間転写ベルト
1の回転が2回転目)において、番地n=0,1,2,
……,50それぞれのときのステップ位置変化量S
(1,0),S(1,1),S(1,2),……,S
(1,50)が求められ、ステップモータ21が、それ
らステップ位置変化量S(1,0),S(1,1),S
(1,2),……,S(1,50)それぞれに対応した
ステップ数だけ順次回動する。ここで、ステップS8に
おいて、番地nが最大値N(=50)であると判断され
ると、ステップS1に戻り、ベルトホーム信号が出力さ
れたら中間転写ベルト1の回転数rがインクリメントさ
れr=2となる。このインクリメントにより、中間転写
ベルト1の2回転目が終了となる。図16(A)に示す
ように、中間転写ベルト1が2回転し終えた時点では、
中間転写ベルト1のウォーク量は、ほぼ0mmとなって
いる。また、図16(C)に示すように、ステップモー
タ21のステップ位置は、回転数rが1から2になるま
での間に、−2、−1、0と変化している。
【0119】以下、同様にして、rが順次インクリメン
トされ、ステップモータ21は、r=0,1,2,3…
…、n=0,1,2,……,50それぞれの組合わせに
対応したステップ位置変化量S(r,n)だけ順次回動
し、中間転写ベルト1の位置が制御される。図16
(A)に示すように、中間転写ベルト1の位置ずれは、
その中間転写ベルト1が2回転し終えたころに是正され
ていることがわかる。
【0120】実施例2の画像形成装置では、ステップS
4において、ステップ位置変化量S0(r,n)を、実
施例2の画像形成装置が備えているステップモータ21
の分解能100よりも高分解能である分解能1000で
算出し、ステップS5において、その算出されたステッ
プ位置変化量S0(r,n)と、ステップモータ21の
ステップ位置A(r,n−1)とに基づいて、ステップ
位置A(r,n)を算出し、ステップS6において、ス
テップモータ21のステップ位置A(r,n)と、ステ
ップ位置A(r,n−1)との差分を算出することによ
り、ステップモータ21のステップ位置変化量S(r,
n)を求めている。
【0121】このように、そのステップモータ21の分
解能100よりも高分解能である分解能1000でステ
ップモータ21のステップ位置変化量S0(r,n)を
求め、その算出されたステップ位置変化量S0(r,
n)と、回転数r,番地n−1におけるステップモータ
21のステップ位置A(r,n−1)とに基づいて、実
施例2の画像形成装置が備えている分解能100のステ
ップモータ21のステップ位置A(r,n)を算出する
ことにより、ステップモータ21のステップ位置を、実
施例2の画像形成装置が備えている分解能100のステ
ップモータ21よりも高分解能である分解能1000の
ステップモータのステップ位置に近づけることができ
る。従って、低分解能のステップモータを用いても、図
16(A)に示すように、中間転写ベルト1の位置ずれ
が是正される。
【0122】分解能1000(高分解能)のステップモ
ータのステップ位置を表す図11(C)と、分解能10
0(低分解能)のステップモータのステップ位置を表す
図12(C)、図13(C)、および図16(C)それ
ぞれとを比較すると、図16(C)に示すステップモー
タのステップ位置の軌跡が、図11(C)に示すステッ
プモータのステップ位置の軌跡に最も近いことがわかる
(図11(C)におけるステップ位置−30は、図12
(C)、図13(C)、および図16(C)におけるス
テップ位置−3に相当する)。このように、低分解能の
ステップモータを用いても、そのステップモータのステ
ップ位置を、高分解能のステップモータのステップ位置
に近づけることにより、低コストで、その中間転写ベル
ト1の位置ずれを精度よく是正することができる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベルトの位置ずれが大きくなってしまうことが抑制され
たベルト搬送装置、およびそのベルト搬送装置を適用し
た画像形成装置が得られる。
【0124】また、本発明によれば、低コストでベルト
の位置を高精度に制御できるベルト搬送装置、およびそ
のベルト搬送装置を適用した画像形成装置替えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベルト搬送装置の一実施形態を適用し
た、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す概略構成
図である。
【図2】エッジセンサの一例である接触型センサを示す
概略構成図である。
【図3】エッジセンサの別の例である非接触型センサを
示す概略構成図である。
【図4】図1に示す画像形成装置において、エッジセン
サで検出される信号の経路を具体的に示した図である。
【図5】中間転写ベルトの蛇行が修正される様子の説明
図である。
【図6】ステアリングロール3の傾斜角度を最適条件で
細かく設定するシステムの一例を示す図である。
【図7】実施例1の画像形成装置が備えている中間転写
ベルト1の位置ずれを是正するために実行される第1の
中間転写ベルト位置調整モードのフローチャートを示す
図である。
【図8】図7に示すフローチャート実行時における、中
間転写ベルトのラテラル方向の位置ずれを示す図であ
る。
【図9】比較例1の画像形成装置において、中間転写ベ
ルトの位置ずれを是正するために実行されるフローチャ
ートである。
【図10】図9に示すフローチャート実行時における、
中間転写ベルトのラテラル方向の位置ずれを示す図であ
る。
【図11】比較例1の画像形成装置において、図9に示
すフローチャート実行時における、中間転写ベルトのラ
テラル方向の位置ずれが是正される様子を示す図であ
る。
【図12】比較例2の画像形成装置において、上述した
(1)式に示す制御ゲインKを小さい値に設定したとき
の中間転写ベルトのラテラル方向の位置ずれを示す図で
ある。
【図13】制御ゲインKを、図12の場合における制御
ゲインKよりも大きい値に設定したときの中間転写ベル
トのラテラル方向の位置ずれを示す図である。
【図14】ステップモータのステップ位置と、中間転写
ベルトが1回転する間の位置ずれ量の最大値との関係を
示すグラフである。
【図15】実施例2の画像形成装置が実行する第2の中
間転写ベルト位置調整モードのフローチャートを示す図
である。
【図16】図15に示すフローチャート実行時におけ
る、中間転写ベルトのラテラル方向の位置ずれを示す図
である。
【符号の説明】
1 中間転写ベルト 1a エッジ 2 駆動ロール 3 ステアリングロール 3a,13e,22b 他端 3b,13d,22a 一端 4 バックアップロール 5,6,7 アイドラーロール 8,9,10,11 画像形成ユニット 8a,9a,10a,11a 感光体ドラム 8b,9b,10b,11b ラスタ走査器 8c,9c,10c,11c 帯電器 8d,9d,10d,11d 現像器 8e,9e,13e,11e 一次転写ロール 8f,9f,13f,11f クリーナ 12 ベルトホームセンサ 13 エッジセンサ 13b 接触子 13c,24 支軸 13f 変位センサ 13g LED 13h 光量センサ 14 用紙 15 ピックアップロール 16 ロール対 17 二次転写ロール 18 用紙搬送系 19 定着器 20 ステアリング制御部 20a コントローラ 20b 補償器 20c ステップモータドライバ 20d A/D変換器 20e 演算部 20f 記憶部 21 ステップモータ 22 ステアリングアーム 23 偏心カム 25 ステアリングモジュール
フロントページの続き Fターム(参考) 2H032 BA09 BA18 CA01 2H035 CA05 CB06 CF02 CG01 CG03 2H072 AA01 AA16 AA21 AB00 CA05 CB07 JA03 3F049 AA02 BB11 DB01 EA22 LA01 LB03 3J049 AA01 AB05 BB05 BB22 BE08 BE09 BG04 CA08 CA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の経路に沿って移動するベルト、 前記ベルトの、所定の基準移動経路からの幅方向の位置
    ずれを検出する位置ずれ検出手段、 前記ベルトに接しステアリング制御位置を変えることに
    より前記ベルトの幅方向の位置ずれを是正するステアリ
    ング部材、 前記ステアリング部材のステアリング制御位置を所定の
    第1の分解能でステップ的に変化させるステアリング制
    御手段、 前記位置ずれ検出手段により検出された前記ベルトの位
    置ずれに基づいて、前記ステアリングロールの現在のス
    テアリング制御位置からの、前記ベルトの幅方向の位置
    ずれを補正するためのステアリング制御位置変化量を、
    前記第1の分解能よりも高分解能である第2の分解能で
    算出する高分解能変化量算出手段、 前記ステアリング部材の現在のステアリング制御位置と
    前記高分解能変化量算出手段により算出されたステアリ
    ング制御位置変化量とに基づいて新たなステアリング制
    御位置を算出するステアリング制御位置算出手段、およ
    び前記ステアリング部材の現在のステアリング制御位置
    と、前記ステアリング制御位置算出手段により算出され
    た新たなステアリング制御位置とに基づいて、前記ステ
    アリング部材のステアリング制御位置の変化量を前記第
    1の分解能で算出する低分解能変化量算出手段を備え、 前記ステアリング制御手段が、前記ステアリング部材の
    ステアリング制御位置を、前記低分解能変化量算出手段
    で算出されたステアリング制御位置変化量だけ変化させ
    るものであることを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記ステアリング制御手段が、ステップ
    モータを有し、該ステップモータを回動させることによ
    り、前記ステアリング部材のステアリング制御位置をス
    テップ的に変化させるものであることを特徴とする請求
    項1記載のベルト搬送装置。
  3. 【請求項3】 トナー像を形成し該トナー像を最終的に
    所定の用紙上に転写して定着することにより該用紙上に
    画像を形成する画像形成装置において、 トナー像を形成あるいは搬送する工程に採用された、所
    定の経路に沿って移動するベルト、 前記ベルトの、所定の基準移動経路からの幅方向の位置
    ずれを検出する位置ずれ検出手段、 前記ベルトに接しステアリング制御位置を変えることに
    より前記ベルトの幅方向の位置ずれを是正するステアリ
    ング部材、 前記ステアリング部材のステアリング制御位置を所定の
    第1の分解能でステップ的に変化させるステアリング制
    御手段、 前記位置ずれ検出手段により検出された前記ベルトの位
    置ずれに基づいて、前記ステアリングロールの現在のス
    テアリング制御位置からの、前記ベルトの幅方向の位置
    ずれを補正するためのステアリング制御位置変化量を、
    前記第1の分解能よりも高分解能である第2の分解能で
    算出する高分解能変化量算出手段、 前記ステアリング部材の現在のステアリング制御位置と
    前記高分解能変化量算出手段により算出されたステアリ
    ング制御位置変化量とに基づいて新たなステアリング制
    御位置を算出するステアリング制御位置算出手段、およ
    び 前記ステアリング部材の現在のステアリング制御位置
    と、前記ステアリング制御位置算出手段により算出され
    た新たなステアリング制御位置とに基づいて、前記ステ
    アリング部材のステアリング制御位置の変化量を前記第
    1の分解能で算出する低分解能変化量算出手段を備え、 前記ステアリング制御手段が、前記ステアリング部材の
    ステアリング制御位置を、前記低分解能変化量算出手段
    で算出されたステアリング制御位置変化量だけ変化させ
    るものであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 所定の経路に沿って移動するベルト、 前記ベルトの、移動経路に交わる方向の、該ベルトのエ
    ッジ位置を検出するエッジセンサ、 前記ベルトに接しステアリング制御位置を変えることに
    より前記ベルトの移動経路を制御するステアリング部
    材、 前記エッジセンサにより検出された前記ベルトのエッジ
    位置と、変更自在に設定された制御ゲインとに基づい
    て、前記ステアリング部材の現在のステアリング制御位
    置からの、前記ベルトの幅方向の位置ずれを補正するた
    めのステアリング制御位置変化量を求める第1の変化量
    算出手段、および前記ステアリング部材のステアリング
    制御位置を、前記第1の変化量算出手段で算出されたス
    テアリング制御位置変化量だけ変化させるステアリング
    制御手段を備え、 前記第1の変化量算出手段が、前記エッジセンサで検出
    されたエッジ位置の、所定の基準位置からのエッジ位置
    ずれ量に応じて制御ゲインを変化させるものであること
    を特徴とするベルト搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の変化量算出手段は、前記エッ
    ジ位置ずれ量が所定範囲内にある場合に、該所定範囲か
    ら外れた場合と比べ、制御ゲインを、0を含む小さな値
    に変化させるものであることを特徴とする請求項4記載
    のベルト搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記ベルトは、無端状のベルトであっ
    て、所定の循環移動経路に沿って循環的に移動するもの
    であり、このベルト搬送装置がさらに、 前記ベルトのエッジプロファイルを記憶しておく記憶手
    段と、 前記ベルトの所定位置が該ベルトの循環移動経路上の所
    定位置を通過したことを検知する検知手段と、 前記エッジセンサにより検出された前記ベルトのエッジ
    位置を、前記記憶手段に記憶されたエッジプロファイル
    を参照して補正することにより、該ベルトの、所定の基
    準移動経路からの幅方向の位置ずれを算出する位置ずれ
    算出手段と、 前記位置ずれ算出手段で算出されたベルトの幅方向の位
    置ずれに基づいて、前記ステアリング部材の現在のステ
    アリング制御位置からの、ベルトの幅方向の位置ずれを
    補正するためのステアリング制御位置変化量を求める第
    2の変化量算出手段とを備え、 前記ステアリング制御手段は、前記ステアリング部材の
    ステアリング制御位置を、前記ベルトが移動を開始して
    から前記検知手段による検知があるまでの間は、前記第
    1の変化量算出手段で算出されたステアリング制御位置
    変化量だけ変化させるとともに、前記検知手段による検
    知があった以後は前記第2の変化量算出手段で算出され
    たステアリング制御位置変化量だけ変化させるものであ
    ることを特徴とする請求項4記載のベルト搬送装置。
  7. 【請求項7】 トナー像を形成し該トナー像を最終的に
    所定の用紙上に転写して定着することにより該用紙上に
    画像を形成する画像形成装置において、 トナー像を形成あるいは搬送する工程に採用された、所
    定の経路に沿って移動するベルト、 前記ベルトの、移動経路に交わる方向の、該ベルトのエ
    ッジ位置を検出するエッジセンサ、 前記ベルトに接しステアリング制御位置を変えることに
    より前記ベルトの移動経路を制御するステアリング部
    材、 前記エッジセンサにより検出された前記ベルトのエッジ
    位置と、変更自在に設定された制御ゲインとに基づい
    て、前記ステアリング部材の現在のステアリング制御位
    置からの、前記ベルトの幅方向の位置ずれを補正するた
    めのステアリング制御位置変化量を求める第1の変化量
    算出手段、および前記ステアリング部材のステアリング
    制御位置を、前記第1の変化量算出手段で算出されたス
    テアリング制御位置変化量だけ変化させるステアリング
    制御手段を備え、 前記第1の変化量算出手段が、前記エッジセンサで検出
    されたエッジ位置の、所定の基準位置からのエッジ位置
    ずれ量に応じて制御ゲインを変化させるものであること
    を特徴とする画像形成装置。
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