JP2000158748A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000158748A
JP2000158748A JP10337944A JP33794498A JP2000158748A JP 2000158748 A JP2000158748 A JP 2000158748A JP 10337944 A JP10337944 A JP 10337944A JP 33794498 A JP33794498 A JP 33794498A JP 2000158748 A JP2000158748 A JP 2000158748A
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recording
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forming apparatus
image forming
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JP10337944A
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English (en)
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Sumitoshi Saotome
純俊 早乙女
Sunao Matsumoto
直 松本
Hideaki Okamoto
英明 岡本
Satoshi Yoshihara
諭 吉原
Shigehisa Hotta
薫央 堀田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障や機能向上化に伴って廃棄される廃棄物
の排出量を低減させる。 【解決手段】 画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬
送手段であるカット紙基本ブロック6、記録媒体に画像
を記録する記録ヘッドを用いる記録手段であるキャリッ
ジブロック4および基本ブロック3、搬送手段6および
記録手段3,4を制御する制御手段である制御ブロック
1等を有する。各ブロックは、それぞれ相互に独立した
状態に分割されて構成されており、さらに、互いに隣接
するブロック同士がロックレバー14等によって着脱自
在に係止されるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に画像を
形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する画像形成装置、あるいはコンピューターや
ワードプロセッサ等を含む複合機やワークステーション
の出力機器として用いられる画像形成装置は、記録用紙
やプラスチック薄板(OHP用シートなど)等の記録媒
体に、画像情報に基づいて画像(文字や記号等も含む)
を形成していくように構成されている。このような画像
形成装置の記録方式は、例えば、電子写真方式、インク
ジェット方式、ワイヤドット方式、感熱方式、熱転写方
式およびレーザービーム方式等に分けることができる。
【0003】記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交差
する方向に記録ヘッドを主走査させながら画像を記録し
ていくシリアル型の画像形成装置においては、記録媒体
を所定の記録位置にセットした後、キャリッジ上に搭載
した記録ヘッドを記録媒体に沿って移動させる。記録ヘ
ッドによって画像を記録し、所定幅分の記録と所定量の
紙送り(副走査)とを同期させて実行することにより、
記録媒体に画像が形成される。一方、記録媒体を搬送方
向に送る副走査のみで記録するラインタイプの画像形成
装置においては、記録媒体を所定の記録位置にセット
し、一括して1行分の画像形成を連続的に行ないながら
所定量の紙送りを行なうことにより、記録媒体に画像が
形成される。
【0004】上記のインクジェット方式の画像形成装置
は、インクジェット記録ヘッドから記録媒体にインクを
吐出して記録を行なうものであり、ヘッドのコンパクト
化が容易であり、高精細な画像を高速で形成することが
でき、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録すること
ができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式
であるため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用し
てカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有
している。中でも、紙幅方向に多数の吐出口を配列した
ラインタイプの記録ヘッドを使用するライン型の画像形
成装置は、画像形成の一層の高速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット方式の記録ヘッドは、エッチン
グ、蒸着、スパックリング等の半導体製造プロセスを経
て、基板上に成膜された電気熱変換体、電極、液路壁お
よび天板等を形成することにより、高密度の液路配置
(吐出口配置)を有するものを容易に製造することがで
き、一層のコンパクト化を図ることができる。また、I
C技術やマイクロ加工技術の長所を活用することによ
り、記録ヘッドの長尺化や面状化(2次元化)が容易で
あり、記録ヘッドのフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】以下に、従来技術に係るインクジェットプ
リンタ装置の全体概略を説明する。
【0007】図13は、従来のインクジェット記録装置
を記録媒体の搬送方向に切断した状態で示す断面図であ
る。
【0008】給紙トレー101上に積載された用紙フィ
ルム等の記録媒体102は、不図示の紙送りモータで駆
動された給紙ローラ103によってプラテンローラ10
4まで搬送され、プラテンローラ104に到達した時点
で不図示の駆動切換手段により給紙ローラ103への駆
動が切断され、以降は、プラテンローラ104と後述す
るピンチローラ105とによって図示矢印A方向に搬送
される。ピンチローラ105は記録媒体102の給送経
路中に配設されており、記録媒体102をプラテンロー
ラ104に向けて押圧する。符号107は排紙ローラ1
08に対向して設けられた拍車であり、排紙ローラ10
8との間に記録媒体102を挟持し搬送力を生じさせ、
プラテンローラ104と排紙ローラ108との間で記録
媒体102のコックリングを防ぎ、位置規制を行う。符
号109はインクを吐出する記録ヘッドであり、記録媒
体102を挟んだ対向面には、断面形状が略L字形でほ
ぼ紙幅と同じ幅に形成されたプラテン110が配置され
る。
【0009】本記録装置は、インクジェット記録方式を
採用しているため、記録ヘッド109のインク吐出口と
記録媒体102の被記録面との間隔が比較的微小であ
り、記録媒体102と吐出口との接触を避けるべくその
間隔が厳しく管理されなければならない。そのため、記
録媒体102のコックリングを防ぐとともに、記録ヘッ
ド109と記録媒体102との相互間の位置規制を行っ
ている。
【0010】図14は、図13に示した従来のインクジ
ェット記録装置を、外装を取り外した状態で示す斜視図
である。
【0011】本従来の記録装置は、ガイドシャフト11
1,115がプラテンローラ104と平行に配置され、
キャリッジ112がキャリッジモータ113の駆動力を
不図示のタイミングベルトによって受けて、ガイドシャ
フト111,115に沿って副走査方向(図示矢印B方
向)に往復駆動される。タイミングベルトは装置の両側
に配置された不図示のプーリに張架されており、一方の
プーリはキャリッジモータ113の出力軸の端部に圧入
されている。キャリッジ112には4個のインクタンク
116および記録ヘッド109(図13参照)が搭載さ
れ、記録ヘッド109は記録媒体102との間に所定の
間隔(例えば1.0mm)をおいて対向配置されてい
る。その対向面には所定配列の複数のインク吐出口から
成るインク吐出口群が形成されており、記録データに基
づいて各インク吐出口の電気熱交換体(発熱素子)を駆
動することにより飛翔インク滴を形成し、このインク滴
を記録媒体102(図13参照)に付着させることで記
録が行われる。
【0012】図15は、図13等に示した従来のインク
ジェット記録装置における回復ユニットを示す平面図で
ある。
【0013】符号117はホームポジションにおいて記
録ヘッド109(図13参照)のインク吐出口形成面に
対向する位置に設けられ、ゴム等の弾性材料で形成され
た密閉キャップであり、記録ヘッド109のインク吐出
口に対して当接および離脱ができるように支持されてい
る。密閉キャップ117は、非記録時における記録ヘッ
ド109のインク吐出口を密閉し、乾燥を防ぐ。符号1
18は吸引キャップであり、吸引回復処理に際して用い
られる。吸引回復処理とは、吸引キャップ118によっ
て吐出口を密閉した状態で吸引力を作用させて吸引を行
うことにより、吐出口からインクを強制的に排出させ
て、インク中の気泡や塵挨、または増粘して記録に適さ
なくなったインク等の吐出不良要因を除去する処理であ
る。なお、吸引回復処理は吸引キャップ118に接続さ
れた不図示のポンプにより吸引力を発生させて行なう。
ポンプによって吸引された廃インクは、不図示の廃イン
ク吸収体に送られる。
【0014】符号119はホームポジションにおいてキ
ャリッジ112(図14参照)の底部に形成された不図
示の凹部に対向し、紙面に対して垂直に昇降してキャリ
ッジ112を押し上げる凸部であり、キャリッジ112
を上限位置まで押し上げた状態で密閉キャップ117を
上昇させ記録ヘッド109の吐出口を確実に密閉する。
符号120は記録ヘッド109の吐出口付近に付着した
インクを除去するゴム製のブレードであり、記録ヘッド
109側に突出して記録ヘッド109の移動の過程でワ
イピングを行なうための位置と、吐出口に当接しない後
退位置との間で移動できるように支持されている。符号
121は回復モータ、符号122は回復モータ121か
らの動力の伝達を受けてポンプ、密閉キャップ117、
吸引キャップ118、プレード120の移動をそれぞれ
行なわせるカム装置、符号123はカム装置122に形
成されたフラグであり、符号124はフラグ123の位
置を検出するフォトインタラプタである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記に説
明した従来の記録装置には、製品を作る上で環境に負荷
を与えない、製品を使う上で環境に負荷を与えない、製
品を廃棄する上で環境に負荷を与えない等の、環境に対
する配慮がされていないという問題点がある。こういっ
た地球環境問題を解決するためには、政府間の国際的な
取り組みとともに、製造者、消費者としての我々のライ
フスタイルも変更する必要がある。子孫に良好な自然環
境や天然資源を継続するためには、現在の多消費型ライ
フスタイルを省エネルギー型や、廃棄物処理型から資源
リサイクル型へと変化させ、資源循環型の社会を構築し
なければならない。
【0016】使用済み製品の処理においても、シュレッ
ダーによる機械粉砕と磁力選別とによって鉄やアルミ等
を回収する従来からの廃棄物処理作業にとどまらず、シ
ュレッダーによる機械粉砕前に有害物含有部品や希少金
属含有部品を除去する作業や、さらには再使用部品の取
り外し等のための手解体作業が必要となりつつある。使
用済み製品から回収した部品・ユニットを修理して再生
し、新製品に使用することは、社会的に認知されてきて
おり、将来は当前のことになると考えられる。
【0017】リサイクルの容易な製品を市場に提供する
ことは、メーカーに課せられた最低限の責任であり、こ
の新たに与えられたリサイクルという命題によって、メ
ーカーにおける製品開発の進め方も大きな転機を迎えて
いる。部品等の解体や分別回収を容易にするためには、
製品の構造や材料の見直しが必要であり、製造技術の転
換を迫られるケースも出てくる。しかし、この場合であ
っても、メーカーの立場では、製品の性能が低下したり
コストが増大化することは避けなければならない。部品
等の解体や分別回収を容易にしつつも、製品の性能低下
やコスト増大化を招くことを防ぐための最適な解を探す
ため、新たな設計手段の確立や技術開発が急がれている
が、環境に配慮されている製品はまだ少ない。
【0018】コンピュータによる情報化、ネットワーク
化は、これまでビジネス社会のことであったが、インタ
ーネットの出現でパーソナルコンピュータが家庭にも急
速に入り込み始め、最近では、家庭用テレビゲーム機や
テレビにもインターネットに接続出来る機種が発表され
ており、家庭でも色々な情報をやり取り出来るようにな
ってきている。
【0019】このように、デジタル映像機器の普及やイ
ンターネットによる画像文化の拡大により、ユーザが自
ら画像を加工するケースが増えたことに伴い、ユーザー
が記録装置に求める機能として、よりきれいな画像をプ
リントアウトしたいという高画質化のニーズがますます
高まりつつある。また、プリントアウト量の増大によっ
て、より早くプリントアウトしたいという高速化のニー
ズが高まりつつあるなか、記録装置の市場は、企業間の
熾烈な競争により価格競争の激化、機能競争の激化を生
んでいる。そのため、より高度の機能を持った製品の登
場により、ユーザーが現在使用している製品の機能の陳
腐化を招き、買い換え等のためにその製品が廃棄される
ということが、一般的に行われてきた。
【0020】また、記録装置の現状の製造現場では、製
品の高機能化に伴って生産ラインで取り扱う部品の種類
が多くなり、保管や供給のための部品管理に多くの労力
が費やされている。さらに、製品の機種ごとに部品の取
付構造が異なるため、製品毎に組立行程が異なってい
た。さらには、全体の組立を完了するまで実際の記録動
作を行うことが不可能であるため、組立完了前に記録装
置の良否判定が出来ないので、万一不良が発生していた
場合には、製品を分解して不良部を補修した後に、再び
組立を始めからやり直さなければならなかった。この場
合には、再組立を行った部分について再び検査を行う必
要があり、検査を繰り返すという無駄が多かった。これ
らにより、製品の生産性向上が阻害されていた。
【0021】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、故障や機能の向上化に伴って廃棄される廃棄物の
排出量を低減させることができる画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置は、画像が記録される記録媒
体を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送され
た前記記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを用いる記
録手段と、前記搬送手段および前記記録手段を制御する
制御手段とを有する画像形成装置であって、前記搬送手
段、前記記録手段および前記制御手段はそれぞれ相互に
独立したブロックに分割された状態に構成され、前記各
手段は互いに隣接する前記手段同士が着脱自在に係止さ
れるように構成されていることを特徴とする。
【0023】上記本発明によれば、あるブロックが故障
したり、あるいはあるブロックをアップグレードさせた
いときには、そのブロックだけを交換すればよく、他の
ブロックはそのまま継続して使用される。そのため、画
像形成装置の一部が故障しただけでも装置全体が廃棄さ
れていた従来技術に比べて、廃棄物の排出量が低減され
る。
【0024】また、前記搬送手段、前記記録手段および
前記制御手段以外の他の機能手段がさらに着脱自在に係
止されるように構成されていることにより、画像形成装
置の機能を進化させることが可能となるため、装置の機
能の陳腐化が抑えられ、装置が長期間にわたってユーザ
ーに使用し続けられることとなる。その結果、画像形成
装置のライフサイクルがさらに長期化されるため、廃棄
物の排出量を一層低減することが可能となる。加えて、
このように、ユーザーが希望に応じて機能手段を追加で
きる構成とすることにより、使用頻度が少ない機能を備
えたブロックを、必ずしも予め装置に組み込んでおく必
要がなくなる。そのため、不要なブロックが過剰生産さ
れることが抑えられるので、省資源化、省エネルギー化
および廃棄物排出量の低減化を図ることが可能となる。
【0025】さらに、前記各手段には、互いに隣接する
前記手段同士を電気的に接続するための電気的結合部材
が備えられている構成としてもよい。
【0026】さらには、前記電気的結合部材は、前記各
手段の所定の位置にそれぞれ配設され、前記手段同士が
係止されるときに前記各手段の相互の位置決めを行うよ
うに構成されていることが好ましい。
【0027】また、前記各手段に電源を供給する電源手
段をさらに有し、前記各手段同士が積み重ねられた状態
で係止され、前記電源は下段側の前記手段から上段側の
前記手段に順に供給され、画像記録を実行させる記録指
令信号は上段側の前記手段から下段側の前記手段に順に
伝達されるように構成されていてもよい。
【0028】さらに、前記電源を伝達する電源伝達経路
および前記記録指令信号を伝達する信号伝達経路が前記
各手段のいずれか一方の側部の近傍に配置されている構
成としてもよい。
【0029】さらには、前記搬送手段および前記電源手
段の上に前記記録手段が重ねられ、前記記録手段の上に
前記制御手段が重ねられて構成されていることが好まし
い。
【0030】加えて、前記搬送手段と前記記録手段と
は、前記記録手段に用いられる前記記録ヘッドの記録可
能領域の下方に、前記搬送手段によって前記記録媒体が
搬送されるような位置関係で互いに係止されている構成
とすることが好ましい。
【0031】また、前記画像形成装置を構成する部品の
うちの寿命が比較的に長い部品で構成された基本手段が
前記各手段から独立して設けられている構成としてもよ
い。
【0032】さらに、前記搬送手段、前記記録手段およ
び前記制御手段が、先端に突起部が設けられ根元部近傍
を中心として外部から回動することができるように構成
された突起部材と、前記突起部が係合される被係合部材
とからなる係止手段によって互いに係止されるように構
成することにより、ユーザーが各手段同士の着脱を容易
に行うことが可能となる。
【0033】また、前記記録ヘッドは、吐出口からイン
クを吐出して前記記録媒体に画像を記録するインクジェ
ット記録ヘッドである構成としてもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0035】図1は本発明のインクジェットプリンタの
一実施形態の構成を示すブロック図、図2は図1に示し
たインクジェットプリンタを構成する全てのブロックを
示す分解斜視図である。なお、図2における各ユニット
は透視図で示しており、各ユニットの内部の主要構成部
品も示されている。
【0036】画像形成装置である本実施形態のインクジ
ェットプリンタは、電装部、記録手段(主走査部)およ
び搬送手段(副走査部)の3つに大別されている。電装
部は制御手段である制御ブロック1および電源手段であ
る電源ブロック2の2つのブロックで構成され、記録手
段(主走査部)は基本ブロック3、キャリッジブロック
4および回復ブロック5の3つのブロックで構成され、
搬送手段(副走査部)はカット紙基本ブロック6および
給紙ブロック7の2つのブロックで構成されている。つ
まり、本実施形態のインクジェットプリンタは、合計で
7つのブロックで構成されている。
【0037】以下に、本実施形態のインクジェットプリ
ンタの詳しい構成と、その機能アップ、バージョンアッ
プのための手段について説明する。
【0038】図3は、図2に示したインクジェットプリ
ンタの制御ブロックを示す透視斜視図である。
【0039】図3に示す符号8はプリンタと外部コンピ
ュータ(不図示)とを接続するプリンタケーブル(不図
示)が接続されるコネクタである。符号10は、外部コ
ンピュータから送られた印字データをキャリッジブロッ
ク4へ転送して、キャリッジモータ、紙送りモータおよ
び回復モータの回転を制御したり、各種センサからの信
号を処理したり、外部コンピュータから送られた印字デ
ータ等を記録ヘッドヘ転送するコントロール基板であ
る。また、符号11は、操作パネルに設けられた電源ボ
タン、オンラインボタンおよび回復ボタン等の各種の操
作ボタン12の下方にタクトスイッチが配置され、さら
にLED等の電気部品が実装されたパネル基板である。
また、符号13は、後述する第1および第2の中継基板
17,18とコネクタ13a,13bを介して接続され
る制御中継基板である。コネクタ13a,13bは、制
御中継基板13の裏面に実装され、制御ブロック1の図
示裏面側において外装カバーの外部に露出している。
【0040】これらのコントロール基板10、パネル基
板11および制御中継基板13は、それぞれ不図示のね
じによって制御ブロック1の外装カバー内に固定されて
いる。また、コネクタ8は、不図示のケーブルによって
図示矢印Aの経路で後述するコントロール基板10に接
続されている。
【0041】制御ブロック1の両側部には、制御ブロッ
ク1を隣接するブロックに固定するための係止手段を構
成するロックレバー14が設けられている。ロックレバ
ー14は、制御ブロック1の外装カバーの側面を挟ん
で、その内側にばね座金(不図示)を介してねじ止めさ
れた突起部材としてのロック部材15を有している。ロ
ック部材15の先端部にはL字形の突起部が形成されて
いる。なお、図3に示すロック部材15は、先端部が制
御ブロック1の外装カバーの下方に露出した係合位置に
配置されており、この先端部のL字形部分が隣接するブ
ロックの被係合部材と係合する。ロック部材15は、開
放時には、図示点線で示す位置に配置される。
【0042】制御ブロック1は、キャリッジブロック4
や基本ブロック3等の隣接するブロックの所定位置に位
置決めし、ロック部材15を回動させてロック部材15
の端部を隣接するブロックの被係合部材に係合させるこ
とにより、その隣接するブロックに固定される。例え
ば、制御ブロック1の裏面に形成された不図示の位置決
めピンをキャリッジブロック4上面の位置決め穴部に挿
入させ、コネクタ13a,13bを介して第1および第
2の中継基板17,18と制御中継基板13とを接続さ
せた後、前述のロックレバー14を回転させて、制御ブ
ロック1をキャリッジブロック4に固定する。なお、ロ
ック部材15を逆向きに回動させることにより、隣接す
るブロックに対する制御ブロック1の固定が解除され
る。このように、ロックレバー14によって、制御ブロ
ック1は隣接するブロックに対して着脱自在となってい
る。なお、本実施形態では、ロックレバー14は図示反
対側の側面部にも2ヵ所に配置されており、制御ブロッ
ク1を合計で3つのロック部材15で固定する構成とな
っている。
【0043】制御ブロック1は、記録ヘッドの駆動の高
速化や多ノズル化を図る際や、接続する外部コンピュー
タのインターフェースの違い、印字データ転送方法の違
い等に応じて、ユーザーが必要なものを選択し交換す
る。
【0044】例えば、プリンタ購入時から使用していた
記録ヘッドの駆動周波数が10kHzで、数年後に20
kHzの記録ヘッドが発売された場合には、ユーザーは
20kHzの記録ヘッドと共に、それに対応するコント
ロール基板10を有する制御ブロック1を購入し、それ
まで使用してきたものと交換するだけで、高速印字が可
能なプリンタを得ることができる。また、プリンタ購入
時には、各ユーザーが自分の所有するコンピュータに適
したインターフェース部(コネクタ等)を備えた制御ブ
ロック1を選択することが可能であり、コンピュータの
買い替えによってインターフェース部が変わった場合で
も、それに適合する制御ブロック1のみを交換すれば、
同じプリンタを使用することができる。
【0045】このように、コントロール基板10やイン
ターフェース部が変わっても、隣接するブロック同士を
固定するためのロックレバー14、ロック部材15、位
置決めピンおよび電気的結合部材である各コネクタ等の
形状は変わらず、またそれぞれ所定の位置に配設されて
いるので、現在使用している制御ブロックとプリンタの
性能を向上させる新しい制御ブロックとの交換が可能と
なっている。
【0046】制御ブロック1は基本ブロック3に対して
コネクタ13a,13bが確実に接続されていればよ
く、高い位置合わせ精度が要求されないので、制御ブロ
ック1の裏面に形成された不図示の位置決めピンは無く
てもよい。この場合には、制御ブロック1のコネクタ1
3a,13bを基本ブロック3のコネクタに接続させる
ことにより各ブロック1,3同士の位置決めを行った後
に、ロックレバー14を用いて、制御ブロック1、基本
ブロック3およびキャリッジブロック4同士を互いに固
定すればよい。
【0047】なお、上記のようにして現在使用している
ブロックと新しいブロックとの交換が可能となっている
こと、およびコネクタの接続によって互いに隣接するブ
ロック同士の位置合わせを行い得ることは、以下に詳し
く説明する他の各ブロックについても同様である。
【0048】図4は、図2に示した基本ブロックを示す
透視斜視図である。
【0049】基本ブロック3は、第1の中継基板17、
第2の中継基板18、後述するキャリッジ27を駆動す
るキャリッジモータ19、フレーム20、外装カバー8
8、ロックレバー14およびロック部材15を有してい
る。
【0050】第1の中継基板17には、制御ブロック1
の制御中継基板13のコネクタ13aに接続されるコネ
クタ17aと、後述するキャリッジブロック4に備えら
れたキャリッジ中継基板30のコネクタ30aに接続さ
れるコネクタ17bとが実装されている。各コネクタ1
7a,17bは、それぞれ制御ブロック1、キャリッジ
ブロック4に対向する位置に配置されている。また、第
2の中継基板18には、制御中継基板13のコネクタ1
3bに接続されるコネクタ18aと、後述するカット紙
基本ブロック6に備えられたカット紙中継基板47のコ
ネクタに接続されるコネクタ18bとが実装されてい
る。各コネクタ18a,18bは、制御ブロック1、カ
ット紙基本ブロック6に対向する位置にそれぞれ配置さ
れている。
【0051】キャリッジモータ19は、フレーム20に
不図示のねじによってねじ止めされており、キャリッジ
モータ19の出力軸19aの端部には、駆動伝達部材2
1が圧入されている。
【0052】図5は、図4に示した駆動伝達部材と、そ
の駆動伝達部材が噛み合わされる被駆動伝達部材とを示
す斜視図である。
【0053】図5に示すように、駆動伝達部材21には
6つの凸部21aが設けられており、各凸部21aの先
端には傾斜部21bが形成されている。これにより、基
本ブロック3をキャリッジブロック4(図2参照)と結
合させる時に、駆動伝達部材21の凸部21aが後述す
る被駆動伝達部材22の凸部22aとぶつかっても、凸
部21aが破損してしまうことを防止することができ
る。
【0054】再び図4を参照して説明すると、基本ブロ
ック3とキャリッジブロック4(図2参照)との結合状
態において、キャリッジモータ19の駆動伝達部21,
22に負荷をかけないために、フレーム20は、多くの
曲げ構造部を有する板金を用いて、振動やねじりに耐え
る充分な剛性を持つように構成されている。なお、フレ
ーム20は、板金でなくアルミダイキャストで形成して
もよい。
【0055】基本ブロック3に備えられたロックレバー
14およびロック部材15も、制御ブロック1で説明し
たものと同じ形状、機構を有するように構成されてい
る。本実施形態の基本ブロック3では、ロックレバー1
4およびロック部材15は基本ブロック3の図示左右の
側面に各1カ所ずつ配置されている。基本ブロック3
は、これらのロックレバー14およびロック部材15に
よって後述するキャリッジブロック4に固定される。符
号24aは、制御ブロック1のロック部材15の先端の
L字形部分が挿入されて係合される、被係合部材として
の係合穴である。符号25は、後述する回復ブロック5
のコネクタに接続されるコネクタであり、不図示のケー
ブルを介して第1の中継基板17に接続されている。
【0056】基本ブロック3は、キャリッジモータ19
やフレーム2など、プリンタの構成部品のうちの比較的
に高価格で寿命が長い部品で構成されており、プリンタ
のベースとなるブロックである。基本ブロック3は、キ
ャリッジモータ19やフレーム20が壊れたり、キャリ
ッジモータ19の変更がない限り、他のブロックの進化
や変更に対応し続けることが可能である。しかし、基本
ブロック3を新規の基本ブロックと交換するときに、そ
れまで使用してきた他の周辺ブロックがその新規の基本
ブロックに対応できない場合には、全ての周辺ブロック
も同時に交換しなければならない。そのため、基本ブロ
ック3の寿命は、インクジェットプリンタ全体の寿命で
あると言える。
【0057】図6は、図2に示したキャリッジブロック
を示す透視斜視図である。
【0058】キャリッジブロック4は、Bk(ブラッ
ク),C(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー)
のインクが入った4つのインクタンク26と、記録ヘッ
ドを保持しインクを吐出しながら走査方向(図示矢印C
方向)に往復移動されるキャリッジ27と、キャリッジ
27を支持する2本のガイドシャフト29a,29b
と、第1の中継基板17のコネクタ17b(図4参照)
に接続されるコネクタ30aが実装されたキャリッジ中
継基板30と、外装32の切り欠き部に設けられ、軸部
31aを支点に図示矢印D方向に自在に回動可能であ
り、インクタンク26および記録ヘッドを着脱する際に
開閉される蓋31とを有している。なお、キャリッジ2
7に取り付けられる上記の記録ヘッドは、ノズルの開口
部である吐出口からインクを吐出して記録媒体に記録を
行ういわゆるインクジェット記録ヘッドである。
【0059】符号24bは、制御ブロック1(図3参
照)のロック部材15先端のL字形部分が挿入されて係
合される係合穴である。また、キャリッジブロック4の
図示背面の、基本ブロック3に設けられたロック部材1
5に対向する位置には、不図示の係合穴が設けられてい
る。
【0060】キャリッジブロック4は、さらに、後述す
るカット紙基本ブロック6に固定されたときにプラテン
ローラに対向するピンチローラ、一端がキャリッジ中継
基板30に接続され、他端がキャリッジ上のキャリッジ
基板(不図示)に接続されるフレキシブルケーブル、キ
ャリッジ27に駆動を伝達するタイミングベルトおよび
プーリ、ガイドシャフト29a,29bの両端を支持す
るフレーム等の不図示の構成を有している。
【0061】インクタンク26の交換方法や、キャリッ
ジ27およびピンチローラ等の動作は従来のプリンタと
同様である。また、フレキシブルケーブルの材質や配線
方法は、すでに多くのインクジェットプリンタで見られ
るものと同様である。
【0062】キャリッジ27および記録ヘッドの制御信
号は、コントロール基板10から制御中継基板13、第
1の中継基板17、キャリッジ中継基板30およびフレ
キシブルケーブルを介して伝達される。2本のガイドシ
ャフト29a,29bは、工場でキャリッジブロック4
が組み立てられるときに、キャリッジが水平方向にスム
ーズに動くように、平行度が調整されている。
【0063】キャリッジブロック4は、基本ブロック3
との固定結合面である図示背面に形成された不図示の位
置決めピンを基本ブロック3の不図示の位置決め穴部に
挿入させ、第1の中継基板17のコネクタ17bとキャ
リッジ中継基板30のコネクタ30aとを接続させ、駆
動伝達部材21と被駆動伝達部材22と(共に図5参
照)を噛み合わせた後、前述のロックレバー14を回転
させて、基本ブロック3に固定される。
【0064】ここで、図5に示すように、被駆動伝達部
材22は、一端にプーリ(不図示)が圧入された軸23
の他端に圧入されており、先端に傾斜部22bが形成さ
れた6つの凸部22aが設けられている。駆動伝達部材
21と被駆動伝達部材22ととは、駆動伝達部材21の
凸部21aおよび凹部21cと、被駆動伝達部材22の
凹部22cおよび凸部22aとが互いに噛み合わされる
ことによって連結され、キャリッジモータ19の出力が
プーリ、タイミングベルトを介してキャリッジ27(図
6参照)に伝達される。なお、各凸部22aの先端に傾
斜部22bが形成されていることにより、キャリッジブ
ロックを基本ブロック3(図4参照)と結合させる時
に、被駆動伝達部材21の凸部22aが駆動伝達部材2
1の凸部21aとぶつかっても、凸部22aが破損して
しまうことを防止することができる。
【0065】キャリッジブロック4は、インクタンク2
6の容量の違いや色数(3色、4色、6色等)によるイ
ンクカートリッジの大きさの違い等に応じて、ユーザー
が必要なものを選択して交換する。例えば、購入時から
使用していたインクカートリッジがBk,C,M,Yの
4色のものであり、購入から数年後に濃淡インク6色を
使ったインクカートリッジが発売されたような場合に
は、ユーザーは、6色カートリッジと共に、それに対応
するキャリッジサイズを有するキャリッジブロック4
と、6色カートリッジに対応するコントロール基板10
を有する制御ブロック1とを購入し、それまで使用して
きたものと交換することより、6色のインクを使った画
像記録を行うことが可能となる。
【0066】本実施形態では、各ブロック同士を固定す
るロックレバー14および位置決めピンや、各コネク
タ、キャリッジモータ19の位置および形状が統一され
ているので、インクカートリッジやキャリッジのサイズ
が変わっても、それまで使用していたキャリッジブロッ
ク4と新しく購入したキャリッジブロック4とを交換す
ることが可能となっている。また、キャリッジブロック
4の交換に伴ってカートリッジのサイズが異なる場合で
あっても、キャリッジの位置をずらすことによって記録
ヘッドの基準ノズル位置が統一されるため、副走査方向
の印字開始位置は変わらない。従って、印字可能領域も
同じとなる。
【0067】図7は、図2に示した回復ブロック、電源
ブロックおよびカット紙基本ブロックを示す透視斜視図
である。
【0068】回復ブロック5は、吸引キャップ34、密
閉キャップ35、不図示のプレード、回復モータおよび
回復ポンプ等で構成されている。回復ブロック5の機能
および動作は、図15を参照して説明した従来技術と同
様であり、非使用時に密閉キャップ35で記録ヘッドの
ノズルを密閉して乾燥を防いだり、吸引キャップ34と
回復ポンプとによる吸引回復動作でノズル内の気泡を除
去したり、インク吐出口形成面に付着したインクをプレ
ードで除去したりする。
【0069】回復ブロック5は、記録ヘッドのインク吐
出口形成面の直下に配置する必要がある。そのため、回
復ブロック5は、後述するカット紙基本ブロック6の位
置決めピン36a,36bで位置決めされ、さらに、カ
ット紙基本ブロック6の互いに対向する2面に形成され
た固定爪37に回復ブロック5の凹部38(共に一方は
不図示)が係合されることによって、カット紙基本ブロ
ック6に固定される。
【0070】コネクタ39は基本ブロック3(図4参
照)のコネクタ25に接続され、回復モータの駆動電流
や駆動信号が、基本ブロック3の第1の中継基板17お
よびコネクタ25を介して、制御ブロック1の制御中継
基板13から回復ブロック5へ伝達される。
【0071】回復ブロック5は、キャリッジブロック4
を交換してインクタンク容量や色数が変更されたとき
に、一緒に交換する。つまり、回復ブロック5は、記録
ヘッドの数、大きさ、各色間のノズルピッチが変わると
きに交換されるブロックとなっている。
【0072】カット紙基本ブロック6は、給紙モータ4
0、プラテンローラ41、プラテン42、排紙拍車4
3、排紙拍車43に対向する不図示の排紙ローラ、これ
らの部品を保持するフレーム44、外装45、外装45
の底部にスライド可能に保持される排紙トレー46、第
2の中継基板18のコネクタ18bに接続されるコネク
タ47aと後述する電源ブロック2のコネクタにケーブ
ルを介して接続される不図示のコネクタとが実装された
カット紙中継基板47、ロックレバー14およびロック
部材15等によって構成されている。
【0073】カット紙基本ブロック6は、従来のプリン
タにおける副走査部と同じ機能を有している。符号44
a,44bはフレーム44の図示左右の側面部にそれぞ
れ設けられた軸受部であり、キャリッジブロック4の2
本のガイドシャフト29a,29bの両端をそれぞれ支
持する。軸受部44a,44bは、左右の高さの精度が
ある一定の許容値内になるように設けられている。ま
た、プラテンローラ41の高さは軸受部44a,44b
の上面(ガイドシャフト29a,29bとの接点)を基
準として、ある一定の許容値内になるように規制されて
いる。そのため、カット紙基本ブロック6にキャリッジ
ブロック4を固定すると、平行度が調整されて組立てら
れた2本のガイドシャフト29a,29bとの組み合せ
により、記録ヘッドの吐出口面とプラテンローラ41と
の間の距離(紙間距離)および平行度は、ある一定の精
度許容値内に収まる構成となっている。従って、本実施
形態のプリンタも従来のプリンタと同等の紙間距離精度
を実現することができ、高い印字精度を達成することが
可能である。
【0074】また、カット紙基本フレーム6に対するキ
ャリッジブロック4(図6参照)の副走査および主走査
方向に関する位置は、外装45の図示左右の側壁上面に
それぞれ設けられた位置決めピン45a,45bをキャ
リッジブロック4のフレームに形成された不図示の位置
決め穴部に挿入させることによって規制される。また、
フレーム44は、外装45の内側に設けられた不図示の
位置決めピンによって位置規制されているので、軸受部
44a,44bと位置決めピン45a,bとの位置関係
も高精度に保つことができる。なお、位置決めピン45
a,45bはフレーム44に形成されたエンボスであっ
てもよい。
【0075】ロックレバー14およびロック部材15
は、図7に示すように、外装45の各側面にそれぞれ2
つずつ設けられている。ロックレバー14は制御ブロッ
ク1に設けられたものと同様に構成されており、例えば
コインをスリット部14aに差し込んで回転させること
により、ロックレバー14の固定状態と解除状態とを切
り換えることができる。このように、本実施形態におけ
る係止手段は、特別な工具を用いずに固定状態と解除状
態との切り換えを行うことができる。外装45の各側面
に設けられている2つのロックレバー14およびロック
部材15は、2本のガイドシャフト29a,29bのそ
れぞれの中心の延長が通る位置で、かつ、互いが同じ高
さとなる位置に構成されている。そのため、カット紙基
本フレーム6に基本ブロック3およびキャリッジブロッ
ク4(共に図2を参照)が固定されたときに、ガイドシ
ャフト29a,29bおよび軸受部44a,44bにね
じれや曲げ等のストレスがかからず、ガイドシャフト2
9a,29bおよび軸受部44a,44bの平行度を保
つことができる。
【0076】電源ブロック2は、内部に収容された電源
基板(不図示)と、電源コード55と、コネクタ2aと
を有している。また、電源ブロック2の図示左右の側面
の下部には、カット紙基本ブロック6の背面側に形成さ
れた2ヶ所の溝部56に係合される凸部57がそれぞれ
設けられている。電源ブロック2は、各凸部57を溝部
56に差し込み、コネクタ2aがカット紙基本ブロック
6に設けられている不図示のコネクタに接続されるまで
図示矢印E方向にスライドさせることにより、カット紙
基本ブロック6に取り付けられる。
【0077】なお、上記のようにカット紙基本ブロック
6に対して電源ブロック2をスライドさせているときに
は、カット紙基本ブロック6に設けられたロック部59
の凸部59aが電源ブロック2の底面に当接しており、
ロック部59は弾性変形して図示下方に撓む。コネクタ
2aの接続が行われるまで電源ブロック2をさらにスラ
イドさせると、ロック部59の凸部59aが電源ブロッ
ク2の底面の後部に形成された不図示の凹部に係合し、
撓んでいたロック部59は元の状態に戻る。このように
して、ロック部59の凸部59が電源ブロック2の凹部
に係合されることにより、電源ブロック2はカット紙基
本ブロック6から不用意に外れないように保持される。
【0078】電源ブロック2から供給される電圧は、電
源基板、カット紙中継基板47、第2の中継基板18、
制御中継基板13およびコントロール基板10を介し
て、給紙モータ40、回復モータ、キャリッジモータ1
9および不図示の各種センサ等に送電される。
【0079】電源ブロック2は各国の電源電圧の違いに
応じて種別されており、それぞれの国で入手できる電源
ブロック2は基本的には1種類である。ユーザーは国ご
とに適合する電源ブロック2を選択して使用する。電源
ブロック2は、故障もしくは寿命に達して使えなくなっ
た場合に、ユーザーが同じ物を購入すればよい。ただ
し、周辺ブロックの交換によって各部品(モータ類、セ
ンサ短)の駆動電圧が変わった場合等は、それに対応し
た新しい電源ブロック2を購入すればよい。また、電源
ブロック2も他のブロックと同様に、溝部47やロック
部59等からなる保持部およびコネクタ2a等の位置と
形状が統一されているので、それまで使用していたプリ
ンタを外国で使用する場合も、その国に適合した電源ブ
ロック2だけを現地で購入して交換すれば、そのプリン
タの他のブロックをその国で使用し続けることができ
る。
【0080】図8は、図2に示した給紙ブロックを示す
斜視図である。
【0081】給紙ブロック7は、画像が形成される記録
紙が載置される給紙トレー48、ゴム製のピックアップ
ローラ49aを備えた給紙ローラ49、紙幅調整レバー
50および紙厚切り換えレバー51を有している。給紙
ローラ49の一方の端部には給紙ローラギヤ49bが圧
入されており、この給紙ローラギヤ49bには、プラテ
ンローラ41の端部に備えられた伝達ギヤ41a(図7
参照)からギヤ52a,52b,52cを介して駆動動
力が伝達される。また、給紙ブロック7の両側面には、
カット紙基本ブロック6に対する位置決めを行うための
位置決めピン53a,53bが設けられている。
【0082】給紙ブロック7は、従来のプリンタにおい
ては一般的にASF(オートシートフィーダ)といわれ
た部分に相当するものであり、給紙トレー48上に載置
された複数の記録紙を給紙ローラ49(ピックアップロ
ーラ49a)によって一番上から一枚ずつ分離して、カ
ット紙基本ブロック6のプラテンローラ41(図7参
照)へ給紙する機能を持っている。
【0083】給紙ブロック7は、位置決めピン53a,
53bをカット紙基本ブロック6に設けられた凹部54
a,54b(図7参照)に係合させ、下面をカット紙基
本ブロック6のフレームに突き当てることによって、カ
ット紙基本ブロック6に取り付けられる。ギヤ52a
は、給紙ブロック7の外装部分から外部に露出してお
り、給紙ブロック7をカット紙基本ブロック6に取り付
けると回復ブロック5(図7参照)の不図示の揺動ギヤ
と対向し、伝達ギヤ41aの回転によってその揺動ギヤ
と噛み合う。伝達ギヤ41aから供給される駆動動力
は、揺動ギヤ、ギヤ52a,52b,52cおよび給紙
ローラギヤ49bを介して給紙ローラ49に伝達され、
ピックアップローラ49aによって給紙トレー48上の
記録紙が1枚ずつ分離されて、プラテンローラ41へ搬
送される。
【0084】給紙ブロック7は、給紙方法の違いに対応
してユーザーが交換できるように構成されている。例え
ば、カセット給紙やロール給紙が必要であれば、ユーザ
ーはカセット給紙ブロック、ロール給紙ブロック(不図
示)を選択すればよい。この場合も、カット紙基本ブロ
ック6に対する位置決めピンや突き当て面の形状、駆動
を伝達するギヤ列の位置等はすべて統一化されているた
め、ユーザーは多様な給紙方式を所望に応じて選択して
用いることができる。
【0085】次に、本実施形態のインクジェットプリン
タの組立順序について、図2を参照して説明する。
【0086】まず最初に、電源ブロック2および回復ブ
ロック5を前述したようにしてカット紙基本ブロック6
に固定し(工程1,工程2)、さらに、給紙ブロック7
をカット紙基本ブロック6の上方からスライドさせて固
定する(工程3)。
【0087】次に、キャリッジブロック4と基本ブロッ
ク3とを互いに固定し(工程4)、カット紙基本ブロッ
ク6の位置決めピン45a,45bによって、カット紙
基本ブロック6に対するキャリッジブロック4および基
本ブロック3の位置決め(工程5)を行った後に、コイ
ン等を用いてロックレバー14を回転させて、ブロック
3,4をカット紙基本ブロック6に固定する。これによ
り、カット紙基本ブロック6と基本ブロック3およびキ
ャリッジブロック4とは、キャリッジブロック4に備え
られる記録ヘッドの記録可能領域の下方に、カット紙基
本ブロック6による記録媒体の搬送が行われるような位
置関係で互いに係止される。
【0088】最後に、制御ブロック1をキャリッジブロ
ック4上に位置決めした後(工程6)、上記と同様にし
てロックレバー14を回転させて、カット紙基本ブロッ
ク6にキャリッジブロック4を固定する。
【0089】このようにして、電源ブロック2およびカ
ット紙基本ブロック6の上に基本ブロック3およびキャ
リッジブロック4が重ねられ、それらのブロック3,4
の上に制御ブロック1が重ねられた本実施形態のプリン
タが構成される。
【0090】本実施形態のプリンタでは、各ブロックの
図示左側部近傍にコネクタがそれぞれ配置されているた
め、電源ブロック2から供給される電源を各ブロックに
送電する電源送電経路、および制御ブロック1から各ブ
ロックに記録指令信号を伝送する信号伝送経路がプリン
タの図示左側部近傍に配置される。そのため、電源は下
段側のカット紙基本ブロック6から上段側の制御ブロッ
ク1に順に供給され、画像記録を実行させる記録指令信
号は上段側の制御ブロック1から下段側のカット紙基本
ブロック6に順に伝達される。なお、上記の電源送電経
路および信号伝送経路は、例えば図示右側部近傍に配置
されていてもよい。
【0091】図9は、図2に示した7つのブロックを相
互に組み立てた状態で示す斜視図である。本実施形態の
インクジェットプリンタは、上述した7つのブロックに
よって図9に示すように構成される。なお、本実施形態
のインクジェットプリンタにおいても、外部コンピュー
タとの接続方法や記録紙のセット方法等の使用方法は、
従来のプリンタと同様である。
【0092】図10は、図7等に示したカット紙基本ブ
ロックおよび図8等に示した給紙ブロックの代わりに用
いられる、他の搬送手段としての厚紙対応ブロックを示
す透視斜視図である。
【0093】厚紙対応ブロック60は、上記のカット紙
基本ブロック6および給紙ブロック7の代わりにキャリ
ッジブロック4および基本ブロック3の下部に取付けら
れるものである。厚紙対応ブロック60は、第2の中継
基板18のコネクタ18b(図4参照)に接続されるコ
ネクタ61aが実装された厚紙中継基板61、キャリッ
ジブロック4の2本のガイドシャフト29a,29b
(図6参照)を支持するフレーム62、外装63、後述
する搬送ベルト64を駆動、昇降させる際にユーザーに
操作される操作ボタンを備えた操作パネル65、記録媒
体を印字開始位置まで送るとともに、印字動作中は記録
媒体の間欠送りを行なう搬送ベルト64、搬送ベルト6
4を駆動する搬送モータ66、搬送ベルト64を図示矢
印F方向に昇降させる4つ(うち1つは不図示)のラッ
クアンドピニオン機構68、搬送ベルト64を昇降させ
る昇降モータ69、ロックレバー14およびロック部材
15等によって構成されている。
【0094】厚紙対応ブロック60は、カット紙基本ブ
ロック6における軸受部44a,44b(図7参照)に
対応する位置に同等の精度で形成された軸受部62a,
62b(図中の右側は不図示)と位置決めピン70a,
70bとにより、キャリッジブロック4との位置決めが
行なわれる。さらに、カット紙基本ブロック6における
ロックレバー14(図7参照)に対応する位置に設けら
れたロックレバー14およびロック部材15によって、
厚紙対応ブロック60にキャリッジブロック4が固定さ
れる。したがって、紙間距離および平行度の精度は、カ
ット紙基本ブロック6を用いたときと同等となり、同程
度の品位で印字可能である。
【0095】厚紙対応ブロック60を使用するときも、
上記に説明した電源ブロック2および回復ブロック5と
同じものが使用可能である。厚紙対応ブロック60の、
カット紙基本ブロック6の溝部56、ロック部59およ
びコネクタに対応する位置には、溝部、ロック部および
コネクタ(いずれも不図示)がそれぞれ設けられてお
り、電源ブロック2は図示矢印G方向にスライドされ
て、厚紙対応ブロック60に固定される。
【0096】また、厚紙対応ブロック60には、カット
紙基本ブロック6の位置決めピン36a,36bおよび
固定爪37に対応する位置に、位置決めピンおよび固定
爪(いずれも不図示)がそれぞれ設けられている。これ
らにより、厚紙対応ブロック60には、回復ブロック5
がカット紙基本ブロック6に対する場合と同様に固定さ
れている。従って、回復ブロック5の吸引キャップ3
4、密閉キャップ35(図7参照)およびブレードと、
記録ヘッドの吐出口面との位置関係は、カット紙基本ブ
ロック6を使用したときと同様になる。
【0097】以上のように、カット紙基本ブロック6お
よび給紙ブロック7の代わりに厚紙対応ブロック60を
使用することにより、紙やOHPシート等だけでなく木
やプラスチック等の厚みのある板材やジグソーパズルと
いった多様な記録媒体への画像形成が可能となる。厚紙
対応ブロック60を用いる場合のプリンタの組立順序
は、まず、厚紙対応ブロック60に回復ブロック5およ
び電源ブロック2を固定した後に、互いに固定された状
態のキャリッジブロック4と基本ブロック3とを厚紙対
応ブロック60の上に位置決めし、コイン等を用いてロ
ックレバー14を回転させて固定することにより行われ
る。
【0098】上記のように組み立てられたプリンタで
は、搬送ベルト64上に記録媒体を載置し、外部コンピ
ュータから印字データを制御ブロック1(図3参照)に
転送すると、まず昇降モータ69およびラックアンドピ
ニオン機構68によって搬送ベルト64および記録媒体
が上昇され、記録媒体の記録面が所定の高さに到達した
時点で停止する。次に、搬送ベルト64が図示矢印H方
向に回転して記録媒体を搬送し、記録ヘッドによって画
像記録が行なわれる。なお、搬送ベルト64の昇降動作
および搬送動作の切り替えは、不図示の駆動切替手段に
よって行われている。昇降モータ69および搬送モータ
66には、カット紙基本ブロック6の給紙モータ40と
同じモータが使用されているため、モータの制御はカッ
ト紙基本ブロック6の場合と同様に行われる。従って、
カット紙基本ブロック6および給紙ブロック7の代わり
に厚紙対応ブロック60を使用する場合であっても、制
御ブロック1を交換する必要はない。
【0099】図11は、図3等に示した制御ブロックの
代わりに用いられる、他の制御手段としてのプリンタ制
御ブロックおよびインターフェースブロックを示す斜視
図である。
【0100】図3等を参照して説明した制御ブロック1
は、コントロール基板10、パネル基板11、制御中継
基板13および外部コンピュータに接続されるコネクタ
8で構成されていたが、制御ブロック1は、外部コンピ
ュータとのインターフェース部分を別個のブロックと
し、図11に示すように、プリンタ制御ブロック77と
インターフェースブロック78(以下、「I/Fブロッ
ク78」という。)との2つのブロックに分割した構成
としてもよい。
【0101】プリンタ制御ブロック77は、キャリッジ
モータ、紙送りモータ、回復モータの回転を制御した
り、各種センサからの信号を処理するコントロール基板
79と、電源ボタン、オンラインボタン、回復処理ボタ
ン等の各種の操作ボタン12が設けられた操作パネル、
タクトスイッチ、LED等の電気部品が実装されたパネ
ル基板11と、後述するインターフェース中継基板82
に接続されるコネクタ80とを有している。
【0102】I/Fブロック78は、外部コンピュータ
に接続されるコネクタ8と、プリンタ制御ブロック77
に接続されるコネクタ81と、内部に固定されたインタ
ーフェース中継基板82(以下、「I/F中継基板8
2」という。)とを有している。I/Fブロック78の
両側面には、ロックレバー14が配置されている。
【0103】プリンタ制御ブロック77とI/Fブロッ
ク78とは、コネクタ80,81を介して接続され、I
/Fブロック78に設けられた2つのロックレバー14
によって互いに固定される。
【0104】このように、プリンタ制御ブロック77と
I/Fブロック78とが分割されているので、プリンタ
に接続される外部コンピュータのインターフェースを例
えばIEEE1284(ケーブル接続)からIrDA
(赤外線通信)に変える場合には、ユーザはIrDA用
のI/Fブロックを購入して交換すればよい。IrDA
用のI/Fブロック、IEEE1284用のI/Fブロ
ックおよび他の種類のI/Fブロックは、プリンタ制御
ブロック77に接続されるコネクタ81の種類および位
置、ロックレバー14の位置が互いに同じになるように
構成されているので、相互に交換することができるよう
になっている。I/Fブロック78の種類が異なって
も、I/Fブロック78からプリンタ制御ブロック77
に転送されるデータの形式は同じなので、本実施形態は
I/Fブロック78を交換するだけで、インターフェー
スの変更に対応することができる。
【0105】図12は、図7等に示したカット紙基本ブ
ロックおよび図8等に示した給紙ブロックや、図10に
示した厚紙対応ブロックの代わりに用いられる、更なる
他の搬送手段としての自走式ブロックを示す透視斜視図
である。
【0106】本実施形態のプリンタでは、記録媒体を搬
送する搬送手段(副走査部)として、図7等に示したカ
ット紙基本ブロック6および給紙ブロック7や、図10
に示した厚紙対応ブロック60の代わりに、記録媒体に
対してプリンタ全体を移動させて画像を記録するための
自走式ブロック83を用いてもよい。
【0107】自走式ブロック83は、記録媒体に対して
プリンタ全体を移動させる不図示の自走装置と、第2の
中継基板18のコネクタ18b(図4参照)に接続され
るコネクタ84aと、電源ブロック2のコネクタ2a
(図7参照)にケーブルを介して接続される不図示のコ
ネクタが実装された自走中継基板84とを有している。
また、自走式ブロック83は、上方から電源ブロック2
を取付けることができるように構成されている。自走式
ブロック83の電源ブロック2が取り付けられる部分
は、カット紙基本ブロック6における溝部56a,56
bおよびロック部59(図7参照)と同じ構成となって
おり、図7等を参照して説明したものと全く同じ電源ブ
ロック2を使うことができる。
【0108】自走式ブロック83には、位置決めピン8
7a,87bおよびロックレバー(いずれも不図示)が
設けられている。自走式ブロック83の位置決めピン8
7a,87bは、カット紙基本ブロック6における位置
決めピン45a,45bに対応する位置に設けられてい
る。自走式ブロック83に対するキャリッジブロック4
および基本ブロック3の位置決めおよび固定は、位置決
めピン87a,87bおよびロックレバーを用いて行わ
れる。
【0109】このように、自走ブロック83を用いるこ
とにより、A4やB5といった定形サイズの記録媒体だ
けでなく、長さが数メートルに及ぶ大きいサイズの記録
媒体に画像を形成することが可能となる。
【0110】以上説明したように、本実施形態のプリン
タは各機能要素ごとにブロック化されており、各ブロッ
クは互いに着脱自在に係止されるように構成されている
ので、例えばあるブロックが故障したり、あるいはある
ブロックをアップグレードさせたいときには、そのブロ
ックだけを交換すればよく、他のブロックはそのまま継
続して使用することができる。そのため、プリンタの一
部が故障しただけでもプリンタ全体が廃棄されていた従
来技術に比べて、廃棄物の排出量を低減することができ
る。また、各ブロックに互換性を持たせて、機種が異な
るプリンタに共通して各ブロックを使用することができ
るようにすることにより、プリンタの開発工数および生
産工数の削減化および保守性やサービス性の向上を図る
ことができ、ひいてはプリンタの信頼性の更なる向上を
図ることができる。
【0111】さらに、本実施形態のプリンタは、制御ブ
ロック1、基本ブロック3、キャリッジブロック4およ
びカット紙基本ブロック6等の基本要素ブロックに加え
て、他の機能ブロックも同様に着脱自在に係止されるよ
うに構成することにより、プリンタの機能を進化させる
ことが可能となる。そのため、プリンタの機能の陳腐化
が抑えられ、プリンタが長期間にわたってユーザーに使
用し続けられることとなる。その結果、プリンタのライ
フサイクルがさらに長期化されるため、廃棄物の排出量
をさらに低減することができる。加えて、使用頻度が少
ない機能を備えたブロックを必ずしも予め装置に組み込
む必要がなくなるため、不要なブロックが過剰生産され
ることが抑えられ、省資源化、省エネルギー化および廃
棄物排出量の低減化を図ることができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、搬送手段、記録手段および制御手段がそれぞれ
相互に独立したブロックに分割された状態に構成され、
互いに隣接する手段同士が着脱自在に係止されるように
構成されているので、故障や機能の向上化に伴って廃棄
される廃棄物の排出量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタの構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリンタを構成す
る全てのブロックを示す分解斜視図である。
【図3】図2に示したインクジェットプリンタの制御ブ
ロックを示す透視斜視図である。
【図4】図2に示した基本ブロックを示す透視斜視図で
ある。
【図5】図4に示した駆動伝達部材と、その駆動伝達部
材が噛み合わされる被駆動伝達部材とを示す斜視図であ
る。
【図6】図2に示したキャリッジブロックを示す透視斜
視図である。
【図7】図2に示した回復ブロック、電源ブロックおよ
びカット紙基本ブロックを示す透視斜視図である。
【図8】図2に示した給紙ブロックを示す斜視図であ
る。
【図9】図2に示した7つのブロックを相互に組み立て
た状態で示す斜視図である。
【図10】図7等に示したカット紙基本ブロックおよび
図8等に示した給紙ブロックの代わりに用いられる厚紙
対応ブロックを示す透視斜視図である。
【図11】図3等に示した制御ブロックの代わりに用い
られる、プリンタ制御ブロックおよびインターフェース
ブロックを示す斜視図である。
【図12】図7等に示したカット紙基本ブロックおよび
図8等に示した給紙ブロックや、図10に示した厚紙対
応ブロックの代わりに用いられる自走式ブロックを示す
透視斜視図である。
【図13】従来のインクジェット記録装置を記録媒体の
搬送方向に切断した状態で示す断面図である。
【図14】図13に示した従来のインクジェット記録装
置を、外装を取り外した状態で示す斜視図である。
【図15】図13等に示した従来のインクジェット記録
装置における回復ユニットを示す平面図である。
【符号の説明】
1 制御ブロック 2 電源ブロック 2a コネクタ 3 基本ブロック 4 キャリッジブロック 5 回復ブロック 6 カット紙基本ブロック 7 給紙ブロック 8,13a、13b,17a,17b,18a,18
b,25,30a,39,47a,61a,80,8
1,84 コネクタ 10 コントロール基板 11 パネル基板 12 操作ボタン 13 制御中継基板 14 ロックレバー 14a スリット部 15 ロック部材 17 第1の中継基板 18 第2の中継基板 19 キャリッジモータ 19a 出力軸 20,44,62 フレーム 21 駆動伝達部材 21a,22a,57,57a,57b,59a 凸
部 21b,22b 傾斜部 21c,22c,38,54a,54b 凹部 22 被駆動伝達部材 23 軸 24a,24b 係合穴 26 インクタンク 27 キャリッジ 29a,29b ガイドシャフト 30 キャリッジ中継基板 31 蓋 31a 軸部 32,45,63 外装 34 吸引キャップ 35 密閉キャップ 36a,36b,45a,45b,53a,53b,7
0a,70b,87a,87b 位置決めピン 37 固定爪 40 給紙モータ 41 プラテンローラ 41a 伝達ギヤ 42 プラテン 43 排紙拍車 44a,44b,62a,62b 軸受部 46 排紙トレー 47 カット紙中継基板 48 給紙トレー 49 給紙ローラ 49a ピックアップローラ 49b 給紙ローラギヤ 50 紙幅調整レバー 51 紙厚切り換えレバー 52a,52b,52c ギヤ 55 電源コード 56,56a,56b 溝部 59 ロック部 60 厚紙対応ブロック 61 厚紙中継基板 64 搬送ベルト 65 操作パネル 66 搬送モータ 68 ラックアンドピニオン機構 69 昇降モータ 77 プリンタ制御ブロック 78 インターフェースブロック 79 コントロール基板 82 インターフェース中継基板 83 自走式ブロック 84 自走中継基板 88 外装カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉原 諭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 堀田 薫央 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C058 AB09 AC07 AE02 AE09 AE13 AF04 AF17 AF25 AF31 2C061 AQ05 BB30 BB37 CF02 CF06 CF07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録される記録媒体を搬送する搬
    送手段と、該搬送手段によって搬送された前記記録媒体
    に画像を記録する記録ヘッドを用いる記録手段と、前記
    搬送手段および前記記録手段を制御する制御手段とを有
    する画像形成装置であって、 前記搬送手段、前記記録手段および前記制御手段はそれ
    ぞれ相互に独立したブロックに分割された状態に構成さ
    れ、前記各手段は互いに隣接する前記手段同士が着脱自
    在に係止されるように構成されていることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段、前記記録手段および前記
    制御手段以外の他の機能手段がさらに着脱自在に係止さ
    れるように構成されている請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各手段には、互いに隣接する前記手
    段同士を電気的に接続するための電気的結合部材が備え
    られている請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記電気的結合部材は、前記各手段の所
    定の位置にそれぞれ配設され、前記手段同士が係止され
    るときに前記各手段の相互の位置決めを行うように構成
    されている請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記各手段に電源を供給する電源手段を
    さらに有し、前記各手段同士が積み重ねられた状態で係
    止され、前記電源は下段側の前記手段から上段側の前記
    手段に順に供給され、画像記録を実行させる記録指令信
    号は上段側の前記手段から下段側の前記手段に順に伝達
    されるように構成されている請求項1から4のいずれか
    1項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記電源を伝達する電源伝達経路および
    前記記録指令信号を伝達する信号伝達経路が前記各手段
    のいずれか一方の側部の近傍に配置されている請求項5
    に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送手段および前記電源手段の上に
    前記記録手段が重ねられ、前記記録手段の上に前記制御
    手段が重ねられて構成されている請求項5または6に記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送手段と前記記録手段とは、前記
    記録手段に用いられる前記記録ヘッドの記録可能領域の
    下方に、前記搬送手段によって前記記録媒体が搬送され
    るような位置関係で互いに係止されている請項7に記載
    の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成装置を構成する部品のうち
    の寿命が比較的に長い部品で構成された基本手段が前記
    各手段から独立して設けられている請求項1から8のい
    ずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記搬送手段、前記記録手段および前
    記制御手段が、先端に突起部が設けられ根元部近傍を中
    心として外部から回動することができるように構成され
    た突起部材と、前記突起部が係合される被係合部材とか
    らなる係止手段によって互いに係止されるように構成さ
    れている請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形
    成装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、吐出口からインク
    を吐出して前記記録媒体に画像を記録するインクジェッ
    ト記録ヘッドである請求項1から10のいずれか1項に
    記載の画像形成装置。
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