JP2000158285A - 主軸装置 - Google Patents

主軸装置

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JP2000158285A
JP2000158285A JP10340335A JP34033598A JP2000158285A JP 2000158285 A JP2000158285 A JP 2000158285A JP 10340335 A JP10340335 A JP 10340335A JP 34033598 A JP34033598 A JP 34033598A JP 2000158285 A JP2000158285 A JP 2000158285A
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mist
nozzle
spindle
passage
mist passage
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JP10340335A
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Yoshiharu Inaguma
義治 稲熊
Futoshi Sugimoto
太 杉本
Shigeru Matsunaga
茂 松永
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単でコストが安く、かつ加工箇所に
安定的にミストを供給する。 【解決手段】 プッシュロッド6と工具ホルダ14の円
筒部14bとの間のミスト通路内に 、外周に主軸スピ
ンドル2の回転方向と同一方向のねじ部16が形成さ
れ、下流側開口部1 7bが上流側開口部17aよりも
縮径した内孔17を有するノズル15を設け、プッシュ
ロ ッド6のミスト通路6a内で遠心分離したミスト
を、ノズル15と工具ホルダ14の円筒部 14bとの
間の空間20において再びミスト化するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に形成された
通路を経てミストなどの切削剤を加工箇所に供給するよ
うにした工作機械の主軸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年工作機械の加工において、環境への
影響やコストなどを考慮して、微量の切削油とエアを混
合してミスト状にしたものを主軸内部の通路を経て加工
箇所に供給してワークの加工をすることが行われてい
る。この種の主軸装置として、例えば特開平9−664
37号に開示されているものがある。このものは、主軸
外部からエアと切削油を別々の通路で供給し、主軸また
は工具ホルダ内に設けたミスト発生装置によりエアと切
削油を混合してミスト化し、工具先端より加工箇所に供
給するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−66437
号に開示されているものは、エアと切削油を別々の通路
で主軸内に供給し、主軸内部で混合してミスト化するよ
うにしており、このような構成とすることでミストが主
軸内部を通過する軸線方向での距離が短くなるので、主
軸内部の通路を流通するミストには主軸回転の遠心力に
よる遠心分離が発生し難く、主軸を高速回転させても加
工箇所に安定的にミストを供給できるという利点があ
る。
【0004】しかし、エア用通路と切削油用通路の2つ
の通路及び、別々に供給されたエアと切削油を混合する
ためのミスト発生装置をスペースの限られた主軸内部に
設ける必要があるので、主軸内部の構造が複雑になり、
コストが高くなってしまうという問題があった。本願発
明は、構造が簡単でコストが安く、かつ主軸を高速回転
させても加工箇所に安定的にミストを供給できる主軸装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、請求項1の発明において
は、主軸外部においてエアと切削油を混合して発生させ
たミストを前記主軸と工具ホルダ及び工具内部に形成し
たミスト通路を経て加工箇所に供給する主軸装置におい
て、前記工具ホルダの手前の前記ミスト通路内に、前記
ミストの流通方向において下流側開口部が上流側開口部
よりも縮径した内孔及び、この内孔の半径方向外方に形
成された外孔を有するノズルを設けたことを特徴とする
ものである。
【0006】請求項2の発明においては、請求項1に記
載の主軸装置において、前記ノズルの外周または前記ノ
ズルが設けられる位置の前記ミスト通路内周のいずれか
に前記主軸の回転方向と同一方向のねじ部を形成したこ
とを特徴とするものである。また、請求項3の発明にお
いては、請求項1または請求項2に記載の主軸装置にお
いて、前記ノズルよりも下流位置の前記ミスト通路内
に、前記ノズル内孔の下流側開口部よりも大径の上流側
開口部を有するノズルを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態を
図1及び図2に基づいて説明する。主軸装置1は、主軸
スピンドル2が、軸受ハウジング4に保持される軸受3
及び主軸後部の図略の軸受により回転可能に支持されて
おり、軸受3の後方で主軸スピンドル2の外周に嵌着さ
れたビルトインモータ5により軸線回りに回転駆動され
るようになっている。
【0008】主軸スピンドル2の内部には、クランプユ
ニット10が設けられており、このクランプユニット1
0は主に、円筒形状のクランプ筒11及び円周方向で複
数に分割されている独立したクランプ片12から構成さ
れている。また、主軸スピンドル2の内部には、軸芯に
ミスト通路6aが形成されたプッシュロッド6が挿入さ
れており、主軸装置1の外部に設置されているミスト発
生装置8から供給されるミストを主軸スピンドル2の後
部から前部に向かって流通させるようになっている。プ
ッシュロッド6は、先端に形成されたねじ部により前記
クランプユニット10のクランプ筒11の内周に螺着さ
れ、クランプ筒11と一体的になっている。
【0009】また、クランプ筒11の内部でプッシュロ
ッド6の前方には、ロックナット13がプッシュロッド
6の先端面と当接状態で螺着されており、主軸スピンド
ル2の回転時にプッシュロッド6とクランプ筒11の結
合が解けないように緩み止めの役割をなしている。そし
て、このロックナット13の内部には、外周に主軸スピ
ンドル2の回転方向と同一方向のねじ部16(外孔)が
形成されたノズル15が嵌着されている。このノズル1
5のねじ部16の巻き方向は、主軸スピンドル2の回転
方向が主軸装置1の正面(図1、図2の左方向)からみ
て時計回り(右回り)の場合、ノズル15を正面からみ
て右ねじ(右回りにねじ溝を辿ると前進する)が形成さ
れている。主軸スピンドル2の回転方向が反時計まわり
(左回り)の場合は、ノズル15のねじ部16の巻き方
向も左回りとなる。このねじ部16は1条ねじに限ら
ず、2条ねじ、3条ねじなどの多条ねじでもよい。
【0010】ノズル15の内部には、ミストの流通方向
(図1、図2において右から左)において上流側から下
流側にかけて徐々に縮径している内孔17が形成されて
いる。なお、前記プッシュロッド6のミスト通路6aは
プッシュロッド6の先端部においてノズル15のねじ部
16の外径と略同等径まで拡径してその端面に開口し、
ノズル15の内孔17の上流側開口部17aと対向して
いる。
【0011】主軸スピンドル2先端に形成されているテ
ーパ穴2aには、先端に工具Tが装着される工具ホルダ
14のテーパ部14aが挿入され、この工具ホルダ14
の中央に形成されている円筒部14bはクランプ筒11
の内孔に挿入されている。工具ホルダ14には、ミスト
通路6aと略同等径のミスト通路14cが形成され、こ
のミスト通路14cの上流端には、前記内孔17の下流
側開口部17bよりも大径の開口部19aを有し、上流
側から下流側にかけて徐々に拡径している内孔19が形
成されたノズル18が嵌着されている。
【0012】主軸装置1の後部に設けられる皿ばね7に
より、プッシュロッド6及びこれと一体のクランプ筒1
1を主軸スピンドル2の軸線後方(図1、図2の右方
向)に移動させてクランプ片12を半径方向外方に拡径
させ、テーパ部14aをテーパ穴2aに押圧させること
で、工具ホルダ14を主軸スピンドル2にクランプする
ようになっている。
【0013】次に、上記構成の第1の実施の形態の作用
について説明する。先端に工具Tを装着した工具ホルダ
14を、皿ばね7とプッシュロッド6により主軸スピン
ドル2の先端にクランプし、ビルトインモータ5により
主軸スピンドル2を回転駆動した状態において、主軸装
置1の外部に設置されているミスト発生装置8により発
生させたミストを主軸スピンドル2の後部からミスト通
路6aに供給する。
【0014】ミスト通路6aに供給されたミストは、こ
のミスト通路6a内を主軸スピンドル2の後部から前部
へ流通するが、ミスト通路6a内を流通するミストには
主軸スピンドル2の回転による遠心力が作用する。これ
により、ミスト通路6aに供給されたミストは、主軸ス
ピンドル2の後部においてはミスト通路6a内のどの位
置でもエアと切削油がほぼ均一に分布した状態である
が、主軸スピンドル2の前部に流れるに従い遠心力の影
響により、エアに比べ比重の大きい切削油の粒子は半径
方向外方に偏り、比重の小さいエアは半径方向内方に偏
る遠心分離を起こす。よって、ミスト通路6a内のミス
トは、プッシュロッド6の先端付近では半径方向内方と
外方とで濃度が異なる状態になっている。
【0015】ミストはこの状態でプッシュロッド6の先
端まで達し、半径方向外方に偏った切削油は拡径された
ミスト通路6aに沿って流通し、ノズル15のねじ部1
6に至る。ノズル15のねじ部16は主軸スピンドル2
の回転方向と同一方向の巻き方向になっているので、ね
じ部16のねじ溝16aに流入した切削油は主軸スピン
ドル2の回転による空気の流れにより、ねじ溝16a内
を上流側から下流側(図1、図2の右から左)へ流通さ
れ、ノズル15と工具ホルダ14の円筒部14bとの間
の空間20に流入する。
【0016】一方、半径方向内方に偏ったエアはプッシ
ュロッド6の先端からノズル15の内孔17に流入し、
下流側開口部17bから前記空間20に流入する。そし
て、空間20に流入したエアは空間20を通過して開口
部19aからノズル18の内孔19を通過してミスト通
路14cに流入するので、空間20では半径方向内方が
半径方向外方に比べエアの流れが著しく速くなり、圧力
が低い状態になる。
【0017】よって、ミスト通路6a内で遠心分離しノ
ズル15のねじ溝16aを流通され空間20に流入した
切削油は、ノズル15の内孔17を流通することで増速
されてノズル18に流入するエアの流れにより内方に吸
引され、このエアと合流して混合されて再び均一にミス
ト化される。そして、空間20でミスト化されたミスト
は、開口部19aから工具ホルダ14に形成されたミス
ト通路14cに流入し、工具ホルダ14の先端に装着さ
れる工具Tに形成されるミスト通路を流通して加工箇所
に供給される。このとき、空間20から工具Tの先端の
加工箇所までの距離が短いので、空間20でミスト化さ
れミスト通路14cを流通するミストは遠心分離を起こ
し難く、安定的に加工箇所に供給される。
【0018】なお、上記第1の実施の形態では、外周に
ねじ部16を形成したノズル15をロックナット13の
内部に嵌着するようにしたが、ノズル15の外周は平坦
にしてロックナット13の内周にねじ部16を形成する
ようにしてもよい。また、このねじ部16が形成されて
いることにより、ねじ溝16a内の切削油をより効率的
に下流側へ流通させることができるが、このねじ部16
は必ずしも設ける必要はなく、単なる孔を形成するだけ
でもよい。また、ノズル18でミスト通路14cを絞る
ことでノズル15により増速され空間20からミスト通
路14cに流入するエアの流速を落とさないようにして
いるが、このノズル18は必ずしも設ける必要はない。
【0019】次に、本発明における第2の実施の形態を
図3乃至図5に基づいて説明する。第2の実施の形態
は、第1の実施の形態とはクランプ機構の違いからその
軸芯に所望の直径のミスト通路が形成できず、軸芯の周
囲に2つのミスト通路が形成されているクランプ機構を
採用した主軸装置に本発明を適用したものである。第1
の実施の形態と第2の実施の形態は工具ホルダ及びクラ
ンプユニットの構成が異なるが、その他は基本的に同様
な構成である。
【0020】主軸装置31は図3、図4に示すように、
主軸スピンドル32が、軸受ハウジング34に保持され
る軸受33及び主軸後部の図略の軸受により回転可能に
支持されており、軸受33の後方で主軸スピンドル32
の外周に嵌着されたビルトインモータ35により軸線回
りに回転駆動されるようになっている。主軸スピンドル
32の内部には、クランプユニット40が設けられてお
り、このクランプユニット40は主に、内筒41及び外
筒42から構成されている。外筒42は内筒41の外方
位置でフロントキャップ50に取付けられており、クラ
ンプ用ボール44を半径向にのみ移動可能に保持してい
る。
【0021】内筒41は、外筒42の内孔に挿入され軸
方向において外筒42と相対移動可能になっている。内
筒41は、主軸スピンドル32の後方から前方に向かっ
て(図3、図4の右から左)順に、大径孔41a、小径
孔41b、2つのミスト通路49が形成されている。2
つのミスト通路49が形成される先端部には、図3及び
図4の断面とは90°位相の異なる位置に、図3及び図
4において2点鎖線で示すように、クランプ用ボール4
4が係合する凹部43が形成されている。
【0022】また、主軸スピンドル32の内部には、軸
芯にミスト通路36aが形成されたプッシュロッド36
が挿入されており、主軸装置31の外部に設置されてい
るミスト発生装置38から供給されるミストを主軸スピ
ンドル32の後部から前部に向かって流通させようにな
っている。プッシュロッド36は、先端に形成されたね
じ部により前記クランプユニット40の内筒41の内周
に螺着され、内筒41と一体的になっている。
【0023】内筒41の小径孔41bの内部には、外周
に主軸スピンドル32の回転方向と同一方向のねじ部4
6(外孔)が形成されたノズル45が嵌着されている。
このねじ部46の巻き方向は、前述の第1の実施形態と
同様である。ノズル45の内部には、ミストの流通方向
において上流側から下流側(図3、図4において右から
左)にかけて徐々に縮径している内孔47が形成されて
おり、この内孔47は下流側において2つに分岐してノ
ズル45の端面に開口部47bとして開口している。こ
の開口部47bは、これよりも大径の前記2つのミスト
通路49と円周方向で同じ位相に開口しており、ミスト
通路49の上流側開口部49aに臨んでいる。開口部4
7b及び開口部49aの間にはフィルタ48が設けられ
ており、このフィルタ48はフィルタ部分の一部拡大正
面図(図3、図4の左からみた図)である図5に示すよ
うに、各メッシュの大きさが開口部47bよりも小さく
なっている。
【0024】なお、前記プッシュロッド36のミスト通
路36aはプッシュロッド36の先端部においてノズル
45のねじ部46の外径と略同等径まで拡径してその端
面に開口し、ノズル45の内孔47の上流側開口部47
aと対向している。フロントキャップ50先端に形成さ
れているテーパ穴50aと外筒42の外周面の間には、
先端に工具Tが装着される工具ホルダ51のテーパ部5
1aが挿入されている。工具ホルダ51には、外筒42
の先端部に形成された2つのミスト通路49と対向する
ようにミスト通路51bが形成されている。
【0025】主軸装置31の後部に設けられる皿ばね3
7によりプッシュロッド36及びこれと一体の内筒41
を主軸スピンドル32の軸線後方(図3、図4の右方
向)に移動させてクランプ用ボール44を半径方向外方
に移動させてテーパ部51aのクランプ孔に挿入するこ
とで、工具ホルダ51を主軸スピンドル32にクランプ
するようになっている。
【0026】次に、上記構成の第2の実施の形態の作用
について説明する。先端に工具Tを装着した工具ホルダ
51を、皿ばね37とプッシュロッド36により主軸ス
ピンドル32の先端にクランプし、ビルトインモータ3
5により主軸スピンドル32を回転駆動した状態におい
て、主軸装置31の外部に設置されているミスト発生装
置38により発生させたミストを主軸スピンドル32の
後部からミスト通路36aに供給する。
【0027】ミスト通路36aに供給されたミストは、
第1の実施形態と同様に、主軸スピンドル32の前部に
流れるに従い遠心力の影響により、エアに比べて比重の
大きい切削油の粒子は半径方向外方に遠心分離を起こ
す。ミストはこの状態でプッシュロッド36の先端まで
達し、半径方向外方に偏った切削油は拡径されたミスト
通路36aに沿って流通し、ノズル45のねじ部46に
至る。ノズル45のねじ部46は主軸スピンドル32の
回転方向と同一方向の巻き方向になっているので、ねじ
部46のねじ溝46aに流入した切削油は主軸スピンド
ル32の回転による空気の流れにより、ねじ溝46a内
を上流側から下流側(図3、図4の右から左)へ流通さ
れ、ノズル45とその下流のミスト通路49との間の空
間52に流入する。
【0028】一方、半径方向内方に偏ったエアはプッシ
ュロッド36の先端からノズル45の内孔47に流入し
て先端で2つに分岐し、下流側開口部47bから前記空
間52に流入する。よって、ミスト通路36a内で遠心
分離しノズル45のねじ溝46aを流通され空間52に
流入した切削油は、この空間52内でノズル45の内孔
47を流通して開口部47bから流出したエアと合流し
て混合されて再びミスト化される。そして、空間52で
ミスト化されたミストは、フィルタ48のメッシュによ
り微粒子化され、開口部49aからミスト通路49のに
流入して下流側の開口部49bから流出する。開口部4
9bから流出したミストは、ミスト通路49と対向して
形成されている工具ホルダ51のミスト通路51bに流
入し、工具ホルダ51の先端に装着される工具Tに形成
されるミスト通路を流通して加工箇所に供給される。こ
のとき、空間52から工具Tの先端の加工箇所までの距
離が短いので、空間52でミスト化されミスト通路4
9,51bを流通するミストは遠心分離を起こし難く、
安定的に加工箇所に供給される。
【0029】また、フィルタ48によりミストが微粒子
化されるので、遠心力の影響を受け難くなり、より安定
的にミストを供給することができる。なお、上記第2の
実施の形態では、外周にねじ部46を形成したノズル4
5を内筒41の小径孔41bに嵌着するようにしたが、
ノズル45の外周は平坦にして小径孔41bの内周にね
じ部46を形成するようにしてもよい。また、このねじ
部46が形成されていることにより、ねじ溝46a内の
切削油をより効率的に下流側へ流通させることができる
が、このねじ部46は必ずしも設ける必要はなく、単な
る孔を形成するだけでもよい。
【0030】また、ノズル45とミスト通路49の間に
フィルタ48を設けるようにしたが、このフィルタ48
必ずしも必要ではなく、設けなくてもよい。
【0031】
【発明の効果】上述したように請求項1の発明によれ
ば、主軸外部から供給され主軸先端に至るまでの間に遠
心分離したミストを、加工箇所に近い工具ホルダの手前
で再び均一にミスト化させることができ、簡単でコスト
が安い構成により加工箇所に安定的にミストを供給する
ことができる。
【0032】また、請求項2の発明によれば、遠心分離
してミスト通路の外方に偏った切削油を効率的に下流側
へ流通させることができ、工具ホルダの手前で安定的に
再ミスト化することができる。また、請求項3の発明に
よれば、遠心分離してミスト通路の内方に偏ったエアの
流速を減速させないようにすることができ、工具ホルダ
の手前で確実に再ミスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における主軸装置の
断面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における主軸装置の
一部断面図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】フィルタ部分の一部拡大正面図である。
【符号の説明】
1,31 主軸装置 2,32 主軸スピンドル 6,36 プッシュロッド 6a,36a ミスト通路 8,38 ミスト発生装置 10,40 クランプユニット 13 ロックナット 14,51 工具ホルダ 14c,51b ミスト通路 15,45 ノズル 16,46 ねじ部 16a,46a ねじ溝 17,47 内孔 17a,47a 上流側開口部 17b,47b 下流側開口部 20,52 空間 49 ミスト通路 49a 上流側開口部 51b ミスト通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸外部においてエアと切削油を混合し
    て発生させたミストを前記主軸と工具ホルダ及び工具内
    部に形成したミスト通路を経て加工箇所に供給する主軸
    装置において、前記工具ホルダの手前の前記ミスト通路
    内に、前記ミストの流通方向において下流側開口部が上
    流側開口部よりも縮径した内孔及び、この内孔の半径方
    向外方に形成された外孔を有するノズルを設けたことを
    特徴とする主軸装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の主軸装置において、前
    記ノズルの外周または前記ノズルが設けられる位置の前
    記ミスト通路内周のいずれかに前記主軸の回転方向と同
    一方向のねじ部を形成したことを特徴とする主軸装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の主軸装
    置において、前記ノズルよりも下流位置の前記ミスト通
    路内に、前記ノズル内孔の下流側開口部よりも大径の上
    流側開口部を有するノズルを設けたことを特徴とする主
    軸装置。
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Cited By (4)

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