JP2000157515A - 磁気共鳴画像形成システム用シ―ルドグラディエントコイルアッセンブリおよびコイルアッセンブリの構成方法 - Google Patents

磁気共鳴画像形成システム用シ―ルドグラディエントコイルアッセンブリおよびコイルアッセンブリの構成方法

Info

Publication number
JP2000157515A
JP2000157515A JP11335111A JP33511199A JP2000157515A JP 2000157515 A JP2000157515 A JP 2000157515A JP 11335111 A JP11335111 A JP 11335111A JP 33511199 A JP33511199 A JP 33511199A JP 2000157515 A JP2000157515 A JP 2000157515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary
gradient
coil set
shield
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11335111A
Other languages
English (en)
Inventor
Labros S Petropoulos
ラブロス エス. ペトロポーラス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Philips Nuclear Medicine Inc
Original Assignee
Picker International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Picker International Inc filed Critical Picker International Inc
Publication of JP2000157515A publication Critical patent/JP2000157515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/42Screening
    • G01R33/421Screening of main or gradient magnetic field
    • G01R33/4215Screening of main or gradient magnetic field of the gradient magnetic field, e.g. using passive or active shielding of the gradient magnetic field
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/42Screening
    • G01R33/421Screening of main or gradient magnetic field

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気共鳴画像形成システム用のグラディエント
コイルアッセンブリおよびコイルアッセンブリの構成方
法が提供される。 【解決手段】磁気共鳴画像形成システム用シールドグラ
ディエントコイルアッセンブリ(22)を構成する方法
が提供される。グラディエントコイル構造体は、2つの
組の一次グラディエントコイル(60、62)と、単一
の組のシールド(スクリーン)コイル(64)とを備え
る。この構造は、dB/dtと渦電流効果を最小にしつ
つ超高速MRシーケンスの性能を強化する高効率の一次
コイルセットを含む2機能の勾配構造を利用すると共に
本来的に低いdB/dtと渦電流レベルとを有する従来
の画像形成用途に適切な高品質勾配磁場を有する低効率
の一次コイルセットを含むMR用途に適切である。さら
に、最小インダクタンス/エネルギアルゴリズムは、2
つの一次コイルと1つの二次グラディエントセットの設
計を支援する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴画像形成
用シールドグラディエントコイルアッセンブリに関す
る。しかし、勾配磁場を発生する他の用途と関連して本
発明の利用が行われることも理解すべきである。
【0002】
【従来の技術】グラディエントコイルアッセンブリは、
磁気共鳴画像形成システム内の画像形成領域の近傍の主
磁場に交差して磁気勾配を生成するために、電流パルス
によって共通にパルス印加される。従来、磁気共鳴画像
形成システムの磁気勾配の生成のための方法は、電気絶
縁の中空の円筒状形成器の上に別個のコイルを束状また
は分布形態で卷回し、また限定された電圧の電流源によ
ってコイルを駆動する方法から構成された。
【0003】従来の束状コイル設計は、z勾配生成のた
めにマクスウェルおよび修正マクスウェル対と、xおよ
び/またはy勾配生成のためにゴレーまたは修正ゴレー
(マルチアーク)サドルコイルとを含む。典型的に、こ
れらの方法は、所望の勾配強度、勾配均一性およびイン
ダクタンス(蓄積されたエネルギに関して)が達成され
るまで、円筒状の形成器の上にコイルループまたはアー
クを 反復して配置する方法から構成された。これらの
以前の設計は、「前方接近」により概して展開され、こ
の方法では初期コイル位置の設定が規定され(すなわち
初期コイル分布)、磁場とインダクタンス/エネルギが
計算され、また特定の設計パラメータ内になければ、コ
イル位置が移動され(統計学的にまたは他の方法で)、
また結果が再評価された。適切な設計が得られるまで、
反復手順は継続された。磁気共鳴画像形成システムで磁
場を発生するより最近の方法は、「逆接近」法を利用し
ている。逆接近法では、勾配磁場は、画像形成体積内部
の指定された空間位置の所定の値に適合するように強制
され、またこのような磁場を生成する能力を有する連続
電流密度が計算される。逆接近法では、一次グラディエ
ントコイルは有限の寸法を有し、一方二次またはシール
ドコイルの寸法は制限されないままである(無限)と仮
定される。一次コイルとシールドコイル両方のために連
続電流分布を生成した後、シールドコイルを望ましい寸
法に抑制するために、アポダイゼイションアルゴリズム
がシールドコイルの連続電流密度に実行される。シール
ドコイルの連続電流の修正に続き、両方のコイルのため
に別個の電流パターンを得るために流れ関数の技術が用
いられる。ビオ・サバールの法則を別個の電流パターン
に適用することによって、ディスクレタイゼーション手
順が適切であったことが保証される。この方法によっ
て、前方接近方法と比較してより高い勾配強度とより速
いスルーレートとを有する一般にエネルギ効率のより優
れたグラディエントコイルアッセンブリが創出された。
【0004】1つの特定の従来技術の方法がMoric
hへの米国特許第5,296,810号に開示されてい
る。Morichは、磁気共鳴利用のための円筒形状の
シールドグラディエントコイルアッセンブリを説明して
いる。Morichは、グラディエントコイルアッセン
ブリの設計について逆接近法を用い、この場合一次コイ
ルは有限の長さを有し、一方シールドコイルの長さは無
限である。この構造によって、高い勾配強度とスルーレ
ートを有するコイルが生成され、一方同時に、シールド
コイルの長さが一次コイルの長さよりもかなり長い(2
0%以上)場合に、渦電流効果が低減される。シールド
コイルの電流を所望の次元境界内に抑制するために、ア
ポダイゼイション技術(例えばグアシアンアポダイゼイ
ション)が使用される。このようにして、シールドコイ
ルの全長は一次グラディエントコイルの全長よりも約2
0%長い。この発明によれば、一次コイルと二次コイル
セットの数の間には1対1の対応性がある。かくして、
径方向の形成における一次および二次セットの数は常に
同一である。
【0005】逆接近法に基づくもう1つの従来技術シー
ルドグラディエントコイル設計がSugimotoへの
米国特許第5,132,618号に開示されている。こ
の設計では、一次コイルとシールドコイル両方の長さは
無限と仮定され、また一次コイルと二次コイル両方の連
続電流密度はこの仮定に基づいてモデル化されている。
両方の一次および二次コイルの電流密度を抑制するため
に、切り捨てが再び用いられる。この方法の結果は前述
のMorich特許の結果と同様であるが、この場合、
一次コイルの電流の追加の切り捨てによって、画像形成
領域内部の渦電流効果のレベル増加が生じる。この発明
によれば、一次コイルと二次コイルセットの数の間には
1対1の対応性がある。かくして、径方向の形成におけ
る一次および二次セットの数は常に同一である。
【0006】Roemer等への米国特許第4,79
4,338号は、前方接近方法に基づきシールドグラデ
ィエントコイルセットを設計する代替方法を開示してい
る。その結果は、勾配強度とスルーレートに関して適度
な効率から低い効率を有するシールドグラディエントコ
イルセットである。さらに、画像形成領域内部の渦電流
効果を制御する方法には前提条件はない。この発明によ
れば、一次コイルと二次コイルセットの数の間には1対
1の対応性がある。かくして、径方向の形成における一
次および二次セットの数は常に同一である。
【0007】上に参照した従来技術に述べたように、従
来のシールドグラディエントコイルセットの設計は、各
々の一次コイルのために、マグネット容器とマグネット
シールドの近傍の一次コイルの周辺磁場をシールドする
対応スクリーンコイルがあるという前提に概して基づい
ている。この方法によれば、2機能のシールドグラディ
エントコイルセットは2組の一次コイル(x、y、z)
と2組の二次コイル(x、y、z)を含む必要がある。
特に、各スクリーンコイルは1つのみの一次コイルに関
連づけることができ、かくして2機能のグラディエント
コイルセットの場合、6つの一次コイルと6つの二次コ
イルが必要である。
【0008】Katznelson等への米国特許第
5,736,858号は、2組のシールドコイルによっ
てシールドされた2組の一次コイルを有する2機能のコ
イル形状部を開示し、この場合各々の一次コイルはシー
ルドコイルと1対1の対応性を有する。すなわち、2つ
の異なったシールドコイルが、異なった長さと画像形成
体積とを有する2つの異なった一次コイルをスクリーン
するために使用される。したがって、勾配形成における
一次および二次コイルの数は常に同一である。Katz
nelsonのコイル形状部は逆接近法を用いて設計さ
れ、この場合直線性とコイル性能との間の妥協が考慮さ
れた。さらに、画像形成体積および2つのグラディエン
トコイルセットの性能レベルは異なっている。さらに、
両方の一次グラディエントコイルセットは異なった長さ
を有する。特に、より優れた直線性、より低い効率およ
びより大きな画像形成体積を有する一次コイルとシール
ドグラディエントコイルの組合せは、より高い効率を有
するが、より低い磁場品質とより小さな画像形成体積と
を有する一次およびシールドコイルの組合せよりも縦方
向により長い。かくして、完全なグラディエントコイル
構造は12のグラディエントコイル(6つの一次コイル
群と6つのスクリーンコイル群)から成り、これらは、
各々が3つの一次および3つのシールドコイルから成る
2つの別々のモジュール式のシールドグラディエントコ
イル構成要素として構成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、磁気共鳴画
像形成システム用グラディエントコイルアッセンブリを
構成する方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る方法は、
(a)第1の連続電流分布が、2次元によって規定され
る第1の面の所定の有限の幾何学的境界内に閉じ込めら
れ、また画像形成領域に交差して第1の勾配磁場を発生
するように、第1の一次コイルセットのために第1の連
続電流分布を生成するステップであって、第1の勾配磁
場が画像形成領域内の指定の空間位置の所定の値に抑制
されるステップと;(a)第2の連続電流分布が、2次
元によって規定される第2の面の所定の有限の幾何学的
境界内に閉じ込められ、また画像形成領域に交差して第
2の勾配磁場を発生するように、第2の一次コイルセッ
トのために第2の連続電流分布を生成するステップであ
って、第2の勾配磁場が画像形成領域内の指定の空間位
置の所定の値に抑制されるステップと;(c)第3の連
続電流分布が、一次コイルセットと第2の一次コイルセ
ットとを囲む面の所定の有限の幾何学的境界内に閉じ込
められるように、シールドコイルセットのために第3の
連続電流分布を生成し、この結果、第3の連続電流分布
が、シールドコイルセットによって規定される領域外の
領域で、第1の連続電流密度によって発生される第1の
周辺磁場と、第2の連続電流密度によって発生される第
2の周辺磁場とをほぼ消去する磁場を発生するステップ
と:を含む。本発明は、2つの一次グラディエントコイ
ルセットと、共通のスクリーンコイルセットとを有する
シールドグラディエントコイルアッセンブリを提供す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する方法につ
いて、添付図面を参考にして実施例によって詳細に説明
する。図1を参照すると、主磁場制御器10は超伝導ま
たは抵抗性の磁石12を制御し、この磁石12によって
略均質で時間的に一定な磁場が検査範囲14内のz軸に
沿って生成される。診療台(図示せず)は被験者を検査
領域14内に支持する。磁気共鳴エコー手段は一連の無
線周波数(RF)と磁場グラディエントパルスとを印加
して、磁気的スピンを反転または励起し、磁気共鳴を引
き起こし、磁気共鳴を再集束し、磁気共鳴を操作し、空
間的にまた他の方法で磁気共鳴を符号化し、スピンを飽
和させ、また同様に磁気共鳴画像形成と分光的シーケン
スとを生成する。より詳しくは、グラディエントパルス
増幅器20は、2機能のグラディエントコイルアッセン
ブリ22に結合された2つのグラディエントコイルセッ
トの一方に電流パルスを印加して、検査範囲14のx、
yおよびz軸に沿って磁場勾配を生成する。以下により
詳細に述べるように、シールドグラディエントコイル構
造体22は、各一次コイルセットの周辺磁場を個別また
は一緒にスクリーンするために使用される2組の一次コ
イルおよび単一の組のシールドまたはスクリーンコイル
から構成される。デジタル無線周波数送信器24は、検
査領域にRFパルスを送信するためにRFコイル全体2
6に無線周波パルスまたはパルス波束を送信する。典型
的な無線周波パルスは、互いに共にとられる短持続の直
接隣接したパルス部分の波束から成り、また加えられる
勾配によって所定の磁気共鳴操作が達成される。全体的
な利用のため、前記共鳴信号は一般にRFコイル全体2
6によって受信される。
【0012】被験者の局所領域の画像を生成するため
に、特別な無線周波コイルが所定の領域に連続的に置か
れる。例えば、穴の同一中心の所定の領域を囲んで挿入
可能なRFコイルを挿入することが可能である。挿入可
能なRFコイル30は、磁気共鳴を励起して、患者の検
査領域から発する磁気共鳴信号を受信するために使用さ
れる。代わりに、挿入可能なRFコイルは、コイル全体
のRF伝送によって導入される共振信号を受信するため
にのみ使用することができる。生成無線周波信号はRF
コイル全体26、挿入可能なRFコイル、または他の特
別なRFコイルによって捕捉され、また受信機30、好
ましくはデジタル受信機によって復調される。
【0013】シーケンス制御回路40はグラディエント
パルス増幅器20と送信機24とを制御して、エコー平
坦画像形成、エコーボリューム画像形成、グラディエン
トおよびスピンエコー画像形成、高速スピンエコー画像
形成および類似形成のような任意の複数の多数エコーシ
ーケンスを発生する。所定のシーケンスのために、受信
機30は各RF励起パルスに続いて続けざまに複数のデ
ータラインを受信する。最終的に、受信された無線周波
信号は復調され、また2次元フーリエ変換または他の適
切な再構成アルゴリズムを行う再構築プロセッサ50に
よって画像表示に再構成される。画像は、患者を通して
平坦なスライス、平坦な平行のスライス列、3次元の体
積等を表すことが可能である。次に画像は画像メモリ5
2に記憶され、人が読み取ることができる、得られた画
像の表示を提供するビデオモニタ54のようなディスプ
レイによって、このメモリにアクセスすることが可能で
ある。
【0014】図2A及び2Bでは、2機能のグラディエ
ントコイル構造体22は一次グラディエントコイル6
0、62の2つの独立組と、個別または一緒に各一次コ
イルセットの周辺磁場をスクリーンする単一の組のシー
ルド(スクリーン)コイル64を含む。第1の一次コイ
ルセット60の全長はLaとして示され、他方第2の一
次コイルセット62の長さはLa’として示される。2
つの長さLa、La’は互いに等しいか、または異なり
得る。さらに、共通シールドコイルセット64の長さは
数学的な計算では無限と仮定されるが、物理的な現実で
はLbに切り捨てられる。第1の一次コイルセットの半
径はaとして示され、シールドコイルセットの半径は
a’として示され、一方第2の一次コイルセットの半径
はbとして示される。
【0015】(第1の組の一次グラディエントコイル
と、第2の組の一次コイルと同一のシールドコイルの組
を有する)第1の高効率の独立シールドされたモジュー
ル式のグラディエントコイルセット60は、超高速MR
シーケンスのような高速画像形成用途と共に使用するた
めに意図され、この場合強磁界の強さと同時に弱磁界の
品質がかなり小さな画像体積にわたって許容し得る。
(第2の一次グラディエントコイルセットと、第1の一
次コイルセットと同一のシールドコイルセットを有す
る)第2の低効率の独立シールドされたモジュール式の
グラディエントコイルセット62は、従来のMR画像形
成用途と共に使用するために意図され、また本来的に低
いdB/dtと渦電流レベルとを有する全体の有効範囲
にとって適切な画像形成体積にわたって強磁界の品質
(均一性と直線性)を有する相対的に弱磁界の強さを示
す。
【0016】次に、理論的な展開、設計手順および模範
的なシールドグラディエントコイル構造体の結果につい
て説明する。特に、理論的な展開、設計、および磁場の
z成分が横方向(x、yグラディエントコイル)、なら
びに軸方向のグラディエントコイル(zグラディエント
コイル)に沿って直線的に変動するグラディエントコイ
ルの結果について示す。横方向コイルの典型としてxグ
ラディエントコイルの全体を示す。
【0017】このようなグラディエントコイル構造体を
設計するためのフローチャートが図3に示されている。
最初に、共通のシールドを有する第1の一次コイル(ス
テップ1)および共通のシールドを有する第2の一次コ
イル(ステップ2)の幾何学的な構造が選択される。次
のステップとして、エネルギ/インダクタンス最小化ア
ルゴリズムを用いて、同一の共通のシールドを有する各
一次コイルの最適化工程が実行される(ステップ3)。
このステップに従って、規定の画像形成体積内の渦電流
が両方の一次コイル構造(ステップ4)について評価さ
れる。共通のシールドを有するいずれかの一次コイルか
らの渦電流がこの特定の体積の渦電流目標値に適合する
ならば(ステップ5)、各一次コイルとシールドコイル
とをディスクレタイズすることによって前に進む。目標
は、各一次コイルと共通シールドコイルが同一の電流を
共有する場合、それらが正確な整数の巻数を持たなけれ
ばならないことである(ステップ7)。この条件が満足
されないならば、磁場特性および/またはコイル半径お
よび/または長さが修正され(ステップ8)、また再び
ステップ3から進む。ステップ5からの渦電流が画像形
成体積内の目標残留渦電流に適合しなければ、磁場特性
および/またはコイル半径および/または長さが修正さ
れ(ステップ6)、また再びステップ3から進む。この
サイクルは、目標基準を満たす許容し得る解決方法(ス
テップ9)が見つかるまで続く。
【0018】エネルギ最適化アルゴリズム(ステップ
3)の理論的な展開は、横方向および軸方向のグラディ
エントコイルについて説明する。説明は、1つのみの一
次およびスクリーンコイル構造体について行われるの
で、第2の一次およびシールドコイル構造体を最適化す
るためのアルゴリズムは前のアルゴリズムとまったく同
じである。
【0019】有限のシールド横方向(x)グラディエン
トコイルの設計は、逆接近法に基づく一次コイル(勾配
磁場を発生するコイル)の設計を含む。この横方向コイ
ルについては、勾配磁場は、このコイルの幾何学的中心
の周囲のx方向で反対称でなければならず、他方yとz
方向に沿って対称である。このような磁場を発生するた
めに、一次コイルの電流の分析式は次のように書くこと
ができる: ここで、δ(ρ−a)は、半径aを有する円筒面に電流
が閉じ込められるという限定である。内部コイル長さに
対する限定、円筒面の電流密度の閉じ込め、ja ψとja
zの方位角および軸方向の対称、および電流密度が連続
方程式に従うという要求によって、次のようにコイルの
幾何学的中心の周囲の両方の成分に関するフーリエ級数
展開が行われる: ここで、ja ψnはフーリエ係数であり、Laは内部コイ
ルの全長を表し、また電流はシリンダの端部から流れる
ことができないので、kn=(2nπ)/Laである。
さらに、両方の電流成分は|z|>La/2について零
である。
【0020】一次およびシールドコイル両方の外側にあ
る領域の一次コイルの周辺磁場を最小にするために、シ
ールドコイル用電流のフーリエ変換は次の関係を満たさ
なければならない: ここで、Im'、Kmは、第1と第2の種類の修正ベッセ
ル関数の論理に関する導関数を表す。この場合、両方の
コイル内部の領域の磁場のz成分に関する式は次のよう
に書くことができる: さらに、記憶された磁気エネルギに関する式もまた次の
ように書くことができる:
【0021】次のステップとして、関数εはWとBzに
関して次のように構成される: ここで、λjはラグランジェ乗数であり、またBzSC
規定N点における磁場のz成分の制約値を表す。電流係
数ja ψnに関して、E、電流の二次関数を最小化するこ
とによって、ja ψn'が次式を満足しなければならない
マトリックス式が得られる: ここで、ラグランジェ乗数の評価は制約式を介して行う
ことができる。
【0022】前の無限加算をM項で切り捨て、またコン
パクトな表示法を用いることによって、前の式は次のよ
うに修正される。 または行列形式で、次式。 しかし これによって次式が導かれる。
【0023】前のマトリックス式を反転して、ja ψn'
に関する、したがって電流密度に関する解が得られる。
両方の一次およびシールドコイルに関する連続電流分布
を評価する場合、流れ関数の技術が用いられ、ループ当
たりの所定の共通電流値について両方のコイルに関して
絶対整数の巻数が得られるような方法で、両方の一次お
よびシールドコイルの電流密度をディスクレタイズす
る。次に、図3のステップ4からステップ9で進み、デ
ィスクレタイゼーション、勾配磁場および所望の画像形
成体積内部の渦電流を計算する。
【0024】一次グラディエントコイルの設計のため
に、第1の一次コイルの円筒半径は0.365620m
に等しく、またその全長は1.046800mに制限さ
れる。第2の一次コイルについては、円筒半径は0.3
61175mに等しく、全長は1.015500mであ
る。さらに、二次コイルの半径は0.443485mに
等しい。第1の一次コイルの設計に関する制約を表1に
示す。単一シールドを有する第2の一次コイルに関する
制約を表2に示す。
【0025】 表1:第1の一次グラディエントコイルおよび共通シー
ルド構造体の設計のために使用された制約設定。ρとz
の値はm、BzSC(2n)の値はTである。表1に示し
たように、第1の制約点は第1の一次および単一シール
ドコイルの勾配強度を20.0mT/mと規定し、第2
の制約点は、勾配(x)軸に沿ってまた勾配磁場の同一
中心について25.5cmの距離まで勾配磁場の−5%
の直線性を規定し、一方第3の制約点は、45cmの画
像形成体積内部の勾配磁場の−20%の均一性を規定す
る。
【0026】 表2:第2の一次グラディエントコイルおよび共通シー
ルド構造体の設計のために使用された制約設定。ρとz
の値はm、BzSC(2n)の値はTである。表2に示し
たように、第1の制約点は第2の一次および単一シール
ドコイルの勾配強度を25.8mT/mと規定し、第2
の制約点は、勾配(x)軸に沿ってまた勾配磁場の同一
中心について24.5cmの距離まで勾配磁場の−8%
の直線性を規定し、一方第3の制約点は、45cmの画
像形成体積内部の勾配磁場の−31%の均一性を規定す
る。
【0027】表1、2のこれらの制約の存在と図3の逆
接近法の適用によって、第1、第2の一次コイルおよび
単一シールドコイルの電流密度に関するフーリエ係数の
値が生成される。流れ関数の技術を一次コイルとシール
ドコイル両方の連続電流密度に適用して、これらのコイ
ルの別個の電流パターンが生成された。特に、第1の一
次およびシールド構造については、流れ関数の技術は2
2の別個のループを一次コイルに、また12のループを
単一シールドに生成する。ループ当たりの共通の電流は
328.19アンペアである。この場合、別個のコイル
構造からの渦電流は45cmDSVの0.182%上方
である。
【0028】392.59アンペアの共通電流を有する
22のループを使用して、またそのループをシールドコ
イルの12の別個のループに直列接続して第2の一次電
流密度をディスクレタイズし、(ここではループ当たり
の電流は第2の一次コイルと同じである)、第2の一次
コイル構造が生成される。この場合、392.59アン
ペアで直列動作する単一シールドを有する第2の一次ル
ープのための渦電流は0.457%にすぎない。図3の
最適化アルゴリズム(ステップ3)が使用されなかった
ならば、単一シールドを有する第2の一次コイルの渦電
流レベルは、両方のコイルを流れる電流がループ当たり
392.59アンペアに等しい場合、8.63%のオー
ダとなる。最後に、表3は単一シールドを有する第1と
第2の一次コイルの磁気特性を例示している。
【0029】 表3:共通シールドコイルを使用した第1と第2の一次
コイルに関する勾配磁場特性。
【0030】最初に、有限のシールド横方向zグラディ
エント(軸方向)コイルの設計は、逆接近法に基づく一
次コイル(勾配磁場を発生するコイル)の設計を含む。
この横方向コイルについては、勾配磁場は、このコイル
の幾何学的中心の周囲のz方向で反対称でなければなら
ず、他方xとy方向に沿って対称である。かくして、こ
の場合電流密度に対する方位角の依存はない。このよう
な磁場を発生するために、一次コイルの電流の分析式は
次のように書くことができる: ここで、δ(ρ−a)は、半径aを有する円筒面に電流
が閉じ込められるという限定である。内部コイル長さに
対する限定、円筒面の電流密度の閉じ込め、ja ψの方
位角および軸方向の対称、および電流密度が連続方程式
に従うという要求によって、次のようにコイルの幾何学
的中心の周囲の両方の成分に関するフーリエ級数展開が
行われる: ここで、ja ψnはフーリエ係数であり、Laは内部コイ
ルの全長を表し、また電流はシリンダの端部から流れる
ことができないので、kn=(2nπ)/Laである。
さらに、電流成分は|z|>La/2について零であ
る。
【0031】一次コイルおよびシールドコイル両方の外
側にある領域の一次コイルの周辺磁場を最小にするため
に、シールドコイル用電流のフーリエ変換は次の関係を
満たさなければならない: この場合、次式を伴う。 ここで、Im、Kmは、第1と第2の種類の修正ベッセル
関数の論理に関する導関数を表す。この場合、両方のコ
イル内部の領域の磁場のz成分に関する式は次のように
書くことができる: さらに、記憶された磁気エネルギに関する式もまた次の
ように書くことができる:
【0032】次のステップとして、WとBzに関して関
数εを次のように構成する: ここで、λjはラグランジェ乗数であり、またBzSC
規定N点における磁場のz成分の制約値を表す。電流係
数ja ψnに関して、E、電流の二次関数を最小化するこ
とによって、ja ψn'が次式を満足しなければならない
マトリックス式が得られる: ここで、ラグランジェ乗数の評価は制約式を介して行う
ことができる。
【0033】前の無限加算をM項で切り捨て、またコン
パクトな表示法を用いることによって、前の式は次のよ
うに修正される。 または行列形式で、次式。 しかし、次式 これによって次式が導かれる。
【0034】前のマトリックス式を反転して、ja ψn'
に関する、したがって電流密度に関する解が得られる。
両方の一次およびシールドコイルに関する連続電流分布
を評価する場合、質量中心の技術を適用することによっ
て、ループ当たりの所定の共通電流値について両方のコ
イルに関して絶対整数の巻数を得なければならないとい
う余分の制約を有する両方の一次およびシールドコイル
の別個のループパターンが得られる。次に、図3のステ
ップ4からステップ9に進み、ディスクレタイゼーショ
ン、勾配磁場および所望の画像形成体積内部の渦電流を
計算する。
【0035】同様の設計手順が軸方向のグラディエント
コイルのために行われた。この場合、第1の一次コイル
の円筒半径は0.358500mに等しく、またその全
長は1.0440mに制限される。第2の一次コイルに
ついては、円筒半径は0.36225mに等しく、全長
は1.0660mに等しい。さらに、共通の二次コイル
の半径は0.433225mに等しい。第1の一次コイ
ルの設計に関する制約を表4に示す。共通シールドを有
する第2の一次コイルの制約について表5に示す。
【0036】 表4:第1の一次グラディエントコイルおよび共通シー
ルド構造体の設計のために使用された制約設定。ρとz
の値はm、BzSC(2n)の値はTである。表4に示し
たように、第1の制約点は第1の一次および共通シール
ドコイルの勾配強度を20.0mT/mと規定し、第2
の制約点は、勾配(z)軸に沿ってまた勾配磁場の同一
中心について22.5cmの距離まで勾配磁場の−5%
の直線性を規定し、一方制約点の残りは、45cmの画
像形成体積内部の勾配磁場の均一性を規定する。
【0037】 表5:第2の一次グラディエントコイルおよび共通シー
ルド構造体の設計のために使用された制約設定。ρとz
の値はm、BzSC(2n)の値はTである。表5に示し
たように、第1の制約点は第2の一次および共通シール
ドコイルの勾配強度を30.0mT/mと規定し、第2
の制約点は、勾配z軸に沿ってまた勾配磁場の同一中心
について22.5cmの距離まで勾配磁場の−5%の直
線性を規定し、一方制約点の残りは、45cmの画像形
成体積内部の勾配磁場の均一性を規定する。
【0038】表4、5のこれらの制約の存在と図3の逆
接近法の適用によって、第1、第2の一次コイルおよび
単一シールドコイルの電流密度に関するフーリエ係数の
値が生成される。質量中心の技術を一次コイルとシール
ドコイル両方の連続電流密度に適用して、これらのコイ
ルの別個の電流パターンが生成された。特に、第1の一
次コイル構造およびシールド構造については、質量中心
の技術は52の別個のループを一次コイルに、また34
のループを単一シールドに生成する。ループ当たりの共
通の電流は318.88アンペアである。この場合、別
個のコイル構造からの渦電流は45cmDSVの0.3
29%上方である。
【0039】391.65アンペアの共通電流を有する
60のループを使用して、またそのループをシールドコ
イルの34の別個のループに直列接続して第2の一次電
流密度をディスクレタイズし(ここではループ当たりの
電流は第2の一次コイルと同じである)、第2の一次コ
イル構造が生成される。この場合、391.65アンペ
アで直列動作する単一シールドを有する第2の一次ルー
プのための渦電流は0.542%にすぎない。図3の最
適化アルゴリズム(ステップ3)が使用されなかったな
らば、単一シールドを有する第2の一次コイルの渦電流
レベルは、両方のコイルを流れる電流がループ当たり3
92.59アンペアに等しい場合、11.21%のオー
ダとなる。最後に、表6は単一シールドを有する第1と
第2の一次コイルの磁気特性を例示している。
【0040】 表6:共通シールドコイルを使用した第1と第2の一次
コイルに関する勾配磁場特性。
【0041】図4A、4B、4Cは、2つの一次コイル
セット60、62を単一シールドコイルセット64に電
気接続する代わりの方法を示している。図4A、4B、
4Cによれば、代替方法は、2つの一次コイルと単一シ
ールドとの直列または並列接続、または2つの一次コイ
ルと単一シールドとの間の独立接続を含む。半径の要求
に応じて、一次およびシールドコイルを挟むか、または
積み重ねできることもまた意図される。
【0042】要約すると、本発明の2機能のグラディエ
ントコイルアッセンブリは、規定の画像形成体積にわた
って2つの独立一次コイルセットの周辺磁場を制御する
ために、1つのみのシールドコイルセットを利用する。
第1の一次コイル単一シールド構造は、低品質磁場を有
する高効率の構造であり、また第2の一次コイル単一シ
ールド構造は、適度な勾配強度と高品質磁場とを有する
従来の効率の構造である。各々の一次単一シールドコイ
ル構造によって、共通の画像形成体積内部に所望の磁場
品質を生成できるように、単一シールドの2つの一次コ
イル構造を調整することができる。第2のシールドコイ
ルセットは不必要なので、単一の共通シールドセットを
有する2つの一次コイルセットの構造は製造コスト低減
の助けとなる。さらに、2つの機能の勾配セットの構造
はより単純かつコンパクトであり得る。両方のコイルが
同一の長さを有するような方法で、各々の一次単一シー
ルドコイル構造によって所望の磁場品質を生成できるよ
うに、単一シールドの2つの一次コイル構造を調整する
ことができる。
【0043】コイル効率を犠牲にしてより優れた直線
性、および/または直線性を犠牲にしてより大きな効率
を得るために、規定の電流パターンを変更できることを
理解すべきである。さらに、円筒状のグラディエントコ
イルの寸法(半径および/または長さ)は、好ましい用
途に従って大きくしまたは小さくするために変更するこ
とができる。さらに、2つの一次コイルの長さは類似ま
たは異なり得る。また単一シールドを有する2つの一次
コイルが生成する透視画像形成体積は、同一または異な
り得る。
【0044】2つの一次コイルと単一シールドコイルセ
ットは当業者に既知の任意の方法でそれぞれの1本また
は複数のグラディエントパイプに装着できると意図され
る。各々の一次コイルは、誘電体の裏張りの各側面にエ
ッチングすることができる。各々の一次コイルは別々の
裏張りにエッチングすることができ、またグラディエン
トパイプ構造の内面または外面に配置することができ
る。さらに、2つの一次コイルセットと二次グラディエ
ント構造とを装着するために、単一または二重の形成器
を使用することができる。
【0045】本発明は、楕円形状、平坦形状、フレア形
状等のような他の代わりのグラディエントコイル形状、
ならびに非対称のグラディエントコイル設計またはその
任意の組合せに適用することができる。また本発明は、
垂直に(または横方向に)方向付けた主磁場に適切なグ
ラディエントコイル構造体の設計に適用することができ
る。さらに、開示した一次およびスクリーンコイルセッ
トは束ねる(集める)ことができるか、または前方また
は逆接近法を用いて拇印設計を生成することができる。
さらに、2つの一次コイルとシールドコイルは、束状設
計および/または拇印設計の任意の混合設計を有するこ
とができる。
【0046】既知の方法で、零の正味スラスト力または
トルクを提案した設計アルゴリズムに組み込むことがで
きる。さらに、スクリーンコイルの合計数が一次コイル
の合計数よりも少なく、またスクリーンコイルの数が零
でない限り、2つ以上の一次コイルと1つ以上のスクリ
ーンコイルもまた上述の工程を用いることによって設計
できることが意図される。共通のシールドセットを有す
る第1の一次コイルを、共通のシールドセットを有する
第2の一次コイルから同時にまたは別々に最適化できる
こともまた意図される。
【0047】
【発明の効果】2つの一次グラディエントコイルセット
を有する例示した2機能のグラディエントコイルアッセ
ンブリおよび共通のスクリーンコイルセットは、いくつ
かの利点を有する。1つの利点は、2つの独立した一次
グラディエントコイルセットをスクリーンするための単
一シールドグラディエントコイルセットの提供である。
他の利点は、電気的または機械的に異なった2つの一次
コイルをスクリーンするために、単一シールドコイルを
利用する2機能のシールドグラディエントコイルアッセ
ンブリの提供である。他の利点は、多数の一次コイルセ
ットをスクリーンするために、より少ない数のシールド
コイルセットを利用する2機能のシールドグラディエン
トコイルアッセンブリの提供である。他の利点は、逆接
近法と渦電流最適化とを用いて、2機能の単一シールド
の2つの一次コイルグラディエントセットを設計するた
めの方法の提供である。他の利点は、既存のグラディエ
ントコイル構造体に較べ改良された勾配強度と立ち上が
り時間とを有するシールドされた2機能のグラディエン
トコイルアッセンブリの提供である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従って設計されたシールドされた2
機能のグラディエントコイルアッセンブリを含む磁気共
鳴画像形成装置の概略図である。
【図2】 2Aは、図1のシールドされた2機能のグラ
ディエントコイルアッセンブリの端面の概略図である。
2Bは、図1のシールドされた2機能のグラディエン
トコイルアッセンブリの縦断面の概略図である。
【図3】 図1のシールドされた2機能のグラディエン
トコイルアッセンブリを設計するためのフローチャート
である。
【図4】 4A、4B、4Cは、2つの一次コイルセッ
トを図1のグラディエントコイルアッセンブリの共通シ
ールドコイルセットに電気接続する代替方法を示してい
る。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気共鳴画像形成システム用シールドグ
    ラディエントコイルアッセンブリを構成する方法であっ
    て、 (a)第1の連続電流分布が、2次元によって規定され
    る第1の面の所定の有限の幾何学的境界内に閉じ込めら
    れると共に画像形成領域に交差して第1の勾配磁場を発
    生するように、第1の一次コイルセット(60)のため
    に第1の連続電流分布を生成するステップであって、前
    記第1の勾配磁場が画像形成領域内の指定の空間位置の
    所定の値に抑制されるステップと、 (b)第2の連続電流分布が、2次元によって規定され
    る第2の面の所定の有限の幾何学的境界内に閉じ込めら
    れると共に画像形成領域に交差して第2の勾配磁場を発
    生するように、第2の一次コイルセット(62)のため
    に第2の連続電流分布を生成するステップであって、前
    記第2の勾配磁場が画像形成領域内の指定の空間位置の
    所定の値に抑制されるステップと、 (c)第3の連続電流分布が、一次コイルセットと第2
    の一次コイルセットとを囲む面の所定の有限の幾何学的
    境界内に閉じ込められるように、シールドコイルセット
    (64)のために第3の連続電流分布を生成し、この結
    果、前記第3の連続電流分布が、シールドコイルセット
    によって規定される領域外の領域で、前記第1の連続電
    流密度によって発生される前記第1の周辺磁場と、前記
    第2の連続電流密度によって発生される前記第2の周辺
    磁場とをほぼ消去する磁場を発生するステップと、 を含む方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、 d)i)前記第1の一次グラディエントコイルセット及
    びシールドコイルセットと、ii)前記第2の一次グラ
    ディエントコイルセット及びシールドコイルセットとの
    ために、規定の画像形成体積内の渦電流を評価するステ
    ップと、 e)前記第1の一次グラディエントコイルセットまたは
    前記第2の一次グラディエントコイルセットの少なくと
    も一方の特性を修正し、次にi)前記第1の一次グラデ
    ィエントコイルセット及びシールドコイルセットまたは
    ii)前記第2の一次グラディエントコイルセット及び
    シールドコイルセットからの渦電流が規定の画像形成体
    積の渦電流目標値に適合しない場合、ステップa)から
    ステップd)を繰り返すステップと、をさらに含む方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、 f) i)前記第1の一次グラディエントコイルセット
    及びシールドコイルセットまたはii)前記第2の一次
    グラディエントコイルセット及びシールドコイルセット
    からの渦電流が規定の画像形成体積の渦電流目標値に適
    合しない場合、i)前記第1の一次グラディエントコイ
    ルセット及びシールドコイルセットと、ii)前記第2
    の一次グラディエントコイルセット及びシールドコイル
    セットとをディスクレタイズするステップと、 g)前記第1の一次グラディエントコイルセットまたは
    前記第2の一次グラディエントコイルセットの少なくと
    も一方の特性を修正し、次にi)前記第1の一次グラデ
    ィエントコイルセット及びシールドコイルセットが正確
    な整数巻数を有しない場合、または前記第2の一次グラ
    ディエントコイルセット及びシールドコイルセットが正
    確な整数巻数を有しない場合、ステップa)からステッ
    プf)を繰り返すステップと、 をさらに含む方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップe)と前記ステップg)の
    少なくとも一方のステップが、 h) i)前記第1の一次グラディエントコイルセット
    及びシールドコイルセットまたはii)前記第2の一次
    グラディエントコイルセット及びシールドコイルセット
    の長さおよび半径の少なくとも一方を修正するステップ
    を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップe)と前記ステップg)の
    少なくとも一方のステップが、 i) i)前記第1の一次グラディエントコイルセット
    及びシールドコイルセットまたはii)前記第2の一次
    グラディエントコイルセット及びシールドコイルセット
    の磁場抑制を修正するステップを含む、請求項3または
    請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップe)と前記ステップg)の
    少なくとも一方のステップが、 j) i)前記第1の一次グラディエントコイルセット
    及び共通のシールドコイルセットまたはii)前記第2
    の一次グラディエントコイルセット及び共通のシールド
    コイルセットの磁場抑制を修正するステップを含む、請
    求項3または請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の一次コイルセットが、超高速
    MRシーケンスと共に使用するために意図された高効率
    一次コイルであり、また第2の一次コイルセットが従来
    のMR画像形成用途と共に使用するために意図された低
    効率の一次コイルセットである、請求項1から6のいず
    れか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかの方法によっ
    て構成されるシールドコイルアッセンブリ。
  9. 【請求項9】 磁気共鳴画像形成システム用シールドグ
    ラディエントコイルアッセンブリであって、 (a)第1の連続電流分布が、2次元によって規定され
    る第1の面の所定の有限の幾何学的境界内に閉じ込めら
    れると共に画像形成領域に交差して第1の勾配磁場を発
    生するように、第1の連続電流分布が生成されている第
    1の一次コイルセット(60)であって、前記第1の勾
    配磁場が画像形成領域内の指定の空間位置の所定の値に
    抑制されている第1の一次コイルセットと、 (b)第2の連続電流分布が、2次元によって規定され
    る第2の面の所定の有限の幾何学的境界内に閉じ込めら
    れると共に画像形成領域に交差して第2の勾配磁場を発
    生するように、第2の連続電流分布が生成されている第
    2の一次コイルセット(62)であって、前記第2の勾
    配磁場が画像形成領域内の指定の空間位置の所定の値に
    抑制されている第2の一次コイルセットと、 (c)第3の連続電流分布が、一次コイルセットと第2
    の一次コイルセットとを囲む面の所定の有限の幾何学的
    境界内に閉じ込められるように、第3の連続電流分布を
    生成されており、この結果、前記第3の連続電流分布
    が、シールドコイルセットによって規定される領域外の
    領域で、前記第1の連続電流密度によって発生される第
    1の周辺磁場と、前記第2の連続電流密度によって発生
    される第2の周辺磁場とをほぼ消去する磁場を発生する
    シールドコイルセットと、を含むシールドコイルアッセ
    ンブリ。
  10. 【請求項10】 比較的小さな画像形成体積にわたって
    品質が許容し得る比較的強磁界の強度勾配を生成するた
    めの第1のグラディエントコイルセット(60)と、比
    較的大きな画像形成体積にわたって品質が許容し得る比
    較的弱磁界の強度勾配を生成するための第2のグラディ
    エントコイルセット(62)と、両方の第1と第2のグ
    ラディエントコイルセット(60、62)をシールドす
    るためのシールドコイルセット(64)と、を含む磁気
    共鳴画像形成システム用シールドグラディエントコイル
    アッセンブリ。
  11. 【請求項11】 請求項8から10のいずれか1項に記
    載のシールドコイルアッセンブリを組み込んだ診断画像
    形成装置。
JP11335111A 1998-11-25 1999-11-25 磁気共鳴画像形成システム用シ―ルドグラディエントコイルアッセンブリおよびコイルアッセンブリの構成方法 Pending JP2000157515A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/200.659 1998-11-25
US09/200,659 US6049207A (en) 1998-11-25 1998-11-25 Double-duty gradient coil assembly having two primary gradient coil sets and a common screening coil set

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000157515A true JP2000157515A (ja) 2000-06-13

Family

ID=22742628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11335111A Pending JP2000157515A (ja) 1998-11-25 1999-11-25 磁気共鳴画像形成システム用シ―ルドグラディエントコイルアッセンブリおよびコイルアッセンブリの構成方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6049207A (ja)
EP (1) EP1004890A3 (ja)
JP (1) JP2000157515A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7205766B2 (en) 2004-11-30 2007-04-17 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Magnet system and MRI system

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000025146A1 (en) * 1998-10-28 2000-05-04 Koninklijke Philips Electronics N.V. Mri apparatus with a mechanically integrated eddy current shield in the gradient system
US6342787B1 (en) * 2000-11-22 2002-01-29 Philips Medical Systems (Cleveland) Real-time multi-axis gradient distortion correction using an interactive shim set
DE10109543B4 (de) * 2001-02-28 2006-03-30 Siemens Ag Verfahren zum Betrieb eines Gradientenspulensystems eines Magnetresonanzgeräts
US6538443B2 (en) 2001-03-20 2003-03-25 Koninklijke Philips Electronics N.V. MRI gradient coil with variable field of view and apparatus and methods employing the same
DE10120284C1 (de) * 2001-04-25 2003-01-02 Siemens Ag Gradientenspulensystem und Magnetresonanzgerät mit dem Gradientenspulensystem
US6479999B1 (en) 2001-06-05 2002-11-12 Koninklijke Philips Electronics N.V. Efficiently shielded MRI gradient coil with discretely or continuously variable field of view
US20030232101A1 (en) * 2002-03-18 2003-12-18 Immugen Pharmaceuticals, Inc. Topical formulations of resorcinols and cannibinoids and methods of use
WO2004046745A1 (en) * 2002-11-20 2004-06-03 Koninklijke Philips Electronics N.V. Self-shielded gradient field coil for magnetic resonance imaging
US7378849B2 (en) * 2003-10-07 2008-05-27 Sra International, Inc. Method and apparatus for obtaining spatial information and measuring the dielectric constant of an object
EP1750592B1 (en) 2004-05-14 2016-12-28 Evalve, Inc. Locking mechanisms for fixation devices
US7382133B1 (en) * 2005-04-29 2008-06-03 Fonar Corporation Self-shielded gradients and method of designing and producing self-shielded gradients
US7932722B2 (en) * 2009-04-27 2011-04-26 General Electric Company Transversely folded gradient coil
CN105445683B (zh) * 2015-11-16 2018-05-11 河海大学 一种柱面横向自屏蔽梯度线圈设计方法
CN108107390A (zh) * 2017-12-29 2018-06-01 鑫高益医疗设备股份有限公司 一种超导磁体外磁屏蔽线圈的优化设计方法
CN110456293B (zh) * 2019-07-22 2021-07-20 惠仁望都医疗设备科技有限公司 一种自屏蔽梯度线圈的设计方法
CN112858972A (zh) * 2019-11-28 2021-05-28 西门子(深圳)磁共振有限公司 梯度线圈及磁共振成像系统
GB202106961D0 (en) * 2021-05-14 2021-06-30 Magnetic Shields Ltd A magnetic shield

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0216590B2 (en) * 1985-09-20 2001-06-06 Btg International Limited Magnetic field screens
US4794338A (en) * 1987-11-25 1988-12-27 General Electric Company Balanced self-shielded gradient coils
US5296810A (en) * 1992-03-27 1994-03-22 Picker International, Inc. MRI self-shielded gradient coils
JPH03182232A (ja) * 1989-12-11 1991-08-08 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
US5311135A (en) * 1992-12-11 1994-05-10 General Electric Company Multiple tap gradient field coil for magnetic resonance imaging
JPH0884716A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Toshiba Corp 勾配磁場コイル
GB2295020B (en) * 1994-11-03 1999-05-19 Elscint Ltd Modular whole - body gradient coil
US5561371A (en) * 1995-09-27 1996-10-01 General Electric Company Transverse gradient coil

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7205766B2 (en) 2004-11-30 2007-04-17 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Magnet system and MRI system

Also Published As

Publication number Publication date
EP1004890A3 (en) 2003-01-22
EP1004890A2 (en) 2000-05-31
US6049207A (en) 2000-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000157515A (ja) 磁気共鳴画像形成システム用シ―ルドグラディエントコイルアッセンブリおよびコイルアッセンブリの構成方法
US6078177A (en) Flared gradient coil set with a finite shield current
US5952830A (en) Octapole magnetic resonance gradient coil system with elongate azimuthal gap
US5036282A (en) Biplanar gradient coil for magnetic resonance imaging systems
JP3935843B2 (ja) 連続可変視界を伴うmriの勾配コイルアセンブリ、画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システムのための勾配コイルシステムをデザインする方法
EP0365065A1 (en) Magnetic field screens
JP2006506155A (ja) 磁気共鳴撮像用の自己遮蔽傾斜磁場コイル
US20100060282A1 (en) Three-dimensional asymmetric transverse gradient coils
US5177441A (en) Elliptical cross section gradient oil
RU2313102C2 (ru) Устройство магнитного резонанса с антенной системой возбуждения
US6262576B1 (en) Phased array planar gradient coil set for MRI systems
JP3682627B2 (ja) 磁気共鳴撮像装置
US6342787B1 (en) Real-time multi-axis gradient distortion correction using an interactive shim set
JPH08594A (ja) 傾斜磁界コイル機構および磁気共鳴画像装置
EP0690312B1 (en) Asymmetric gradient coils for magnetic resonance imaging
US6100692A (en) Gradient coil set with a finite shield current
US6278276B1 (en) Phased array gradient coil set with an off center gradient field sweet spot
JPH0824240A (ja) 磁気共鳴撮像装置
US6236203B1 (en) Super shielding of finite length structures in open magnetic and electric systems
EP0913699B1 (en) Planar gradient coil system for MRI positioned on only one side of the subject to be examined
EP1094330B1 (en) Apparatus for magnetic resonance imaging and method of designing a gradient coil assembly
US6462547B1 (en) Magnetic resonance tomography apparatus having a gradient coil system with a structural design wherein a scalar product of a natural oscillation mode and Lorentz forces is minimized toward zero
WO1999054747A1 (en) Magnetic gradient field projection
US6538442B2 (en) MRI system having RF shielding gradient coil structure
EP1411367A2 (en) Gradient coil for magnetic resonance imaging