JP2000156514A - 太陽電池用透明導電膜および太陽電池 - Google Patents

太陽電池用透明導電膜および太陽電池

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conductive film
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Kuniyoshi Omura
邦嘉 尾村
Paraniapagounda Beruchaami
パラニアパゴウンダ ベルチャーミ
Miwa Tsuji
美輪 辻
Takeshi Nishio
剛 西尾
Takeshi Hibino
武司 日比野
Mikio Murozono
幹夫 室園
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗率が低く、光透過率が高い二酸化錫を主
成分とする太陽電池用透明導電膜とこれを用いた高変換
効率の太陽電池を提供する。 【解決手段】 パイロゾル法により透光性基板上に形成
された二酸化錫を主成分とする膜であって、そのX線回
折パターンが(200)面および(110)面の回折ピ
ークを有し、(110)面の回折強度を100とした場
合の(200)面の回折強度が5以上80以下の特性を
示す膜を太陽電池用透明導電膜として用いる。また、こ
の透光性導電性膜を用いて高変換効率のCdS/CdT
e太陽電池を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池用透明導
電膜、およびその膜を用いた太陽電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】太陽電池の透明導電膜としては、常圧C
VD法、真空蒸着法あるいはスパッタ法等によりガラス
等の透光性基板上に形成された錫酸化物等の金属酸化膜
が用いられている。これらの錫酸化物を主成分とした透
明導電膜に関しては、特開昭61−115354号公
報、特開平5−67797号公報に膜の結晶構造、配向
性等の最適条件が記載されている。
【0003】特開昭61−115354号公報では、X
線回折パターンにおいて(200)面に最強ピークを持
つ酸化錫膜の透光性電極を用いることにより、非晶質太
陽電池の変換効率向上が可能であるとしている。しか
し、スプレー法、CVD法、真空蒸着法、スパッタ法等
により上記X線回折パターンを有する酸化錫膜を作製で
きる旨記載されているが、スプレー法以外については、
上記X線回折パターンと太陽電池の変換効率との関連を
実験的に検討した記述は無い。
【0004】さらに、特開平5−67797号公報に
は、X線パターンにおいて(200)面と(110)面
の回折ピークを有し、(200)面の回折強度を100
とした場合の(110)面の回折強度が20以上120
以下であり、最強回折角度におけるX線散乱強度がその
近傍のバックグラウンドにおけるX線散乱強度の10倍
以上である二酸化錫を主体とする透明導電膜を用いるこ
とにより、変換効率の高い太陽電池が得られる旨が記載
されている。
【0005】また、単層膜では太陽電池性能が十分に得
られないため、(110)面に配向した膜を形成した上
に、(200)面に配向した二酸化錫膜を形成した透明
導電膜を作製し、この複層膜のX線パターンが上記のピ
ーク強度比になることが最適であるとしている。但し上
記公報には、この透明導電膜の形成方法として、スプレ
ー法、常圧CVD、スパッタ法を挙げているが、常圧C
VD以外の方法については実験的に検討した記述が無
い。
【0006】上記の錫化合物を主成分とする透明導電膜
の各種形成法の他に、近年では錫化合物を主成分とする
溶質を溶解した溶液に超音波振動を加えて霧化し、その
霧化した溶液微粒子を、加熱された製膜用基板に接触さ
せることにより、前記微粒子中の前記溶質を熱分解さ
せ、前記基板上に錫酸化物を主体とする透明導電膜を形
成する方法(以下、パイロゾル法と云う)が検討されて
いる。パイロゾル法は、CVD法等のように原材料の加
熱気化、気化された原材料の輸送経路の加熱、製膜用基
板の加熱等に多くのエネルギーを消費することなく、製
膜用基板を加熱するのみで膜形成ができ、製膜装置も簡
便である。
【0007】さらに、この方法によれば、導電性向上の
ために添加するフッ素化合物やアンチモン化合物等の添
加物が溶液微粒子中に一定濃度で含有させることができ
るので、これらの添加元素が均一にドーピングされた均
質な透明導電膜が得られる。また、パイロゾル法は、超
音波振動を加えて霧化した極めて微細な溶液微粒子を製
膜用基板に接触させて膜形成するので、スプレー法に較
べて均一で緻密な透明導電膜が得られる。上記のような
多くの利点があることから、パイロゾル法は太陽電池用
透明導電膜の製膜方法として有望視されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者がパイロゾル法により、二酸化錫を主成分とする透明
導電膜をガラス等の透光性基板上に形成する検討を行っ
た結果、従来の上記提案によるX線パターンを有する透
明導電膜では、いずれも抵抗率が高く、シート抵抗を下
げるためには錫酸化膜の膜厚を厚くする必要があること
が明らかになった。 そして、このように膜厚を厚くす
るとシート抵抗は低くなるが、光線透過率が低下し、こ
の膜を用いた太陽電池の変換効率が低下するという問題
点に遭遇した。これらのことから、本発明者は、二酸化
錫を主成分とする透明導電膜が同一のX線パターンを有
するものであっても、膜の形成法が異なることによっ
て、膜の特性が異なるものと推察するに至った。
【0009】本発明の目的は、パイロゾル法における上
記の利点を生かし、かつ上記の問題点を解決するため
に、二酸化錫を主成分とする透明導電膜のX線回折パタ
ーンを適切に制御することにより、抵抗率が低く、かつ
光線透過率の高い安定した特性の太陽電池用透明導電膜
を得ることである。また本発明は、この太陽電池用透明
導電膜を用いることにより、高変換効率で高品質の太陽
電池を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による二酸化錫を
主成分とする太陽電池用透明導電膜は、パイロゾル法で
透光性基板上に形成されたものであって、そのX線回折
パターンが(200)面と(110)面の回折ピークを
有し、(110)面の回折強度を100とした場合の
(200)面の回折強度が5以上80以下であることを
特徴とするものである。これにより、抵抗率が低く、か
つ光線透過率が高い、優れた電気的、光学的特性を有す
る太陽電池用透明導電膜が得られ、これを用いることに
より太陽電池の高変換効率化が可能となる。
【0011】また、本発明による太陽電池は、上記透明
導電膜を透光性基板上に形成し、その透明導電膜上に形
成された硫化カドミウム(以下、CdSと記す)からな
るn型半導体膜、前記n型半導体膜上に形成されたテル
ル化カドミウム(以下、CdTeと記す)からなるp型
半導体膜を具備したものであり、これにより変換効率が
高いCdS/CdTe太陽電池を提供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】一般的に高効率太陽電池を実現可
能な透明導電膜の目標特性は、膜厚が2000〜100
00オングストローム、抵抗率が1×10-4〜5×10
-4Ω・cm、光線透過率が光波長400〜800nmの
可視領域で80〜95%程度とされている。本発明者ら
は、上記の電気的、光学的特性を満たす透明導電膜を探
求するために、パイロゾル法により透光性基板上に二酸
化錫を主成分とする透明導電膜を形成する場合の条件を
種々検討した。その中で特に、X線回折法による前記透
明導電膜の構造解析の結果と抵抗率、光線透過率、およ
びこれらを用いたCdS/CdTe太陽電池の変換効率
との関連を実験的に調べた。
【0013】上記の検討の結果、本発明者は、X線回折
パターンが(200)面と(110)面の回折ピークを
有し、(110)面の回折強度を100とした場合の
(200)面の回折強度(以下、(200)面の回折強
度比と云う)が5以上80以下であるものが高効率太陽
電池用透明導電膜として最適であり、上記の目標特性を
満たすと同時に、CdS/CdTe太陽電池の変換効率
を大幅に向上できることを見出した。
【0014】また、上記検討により、(200)面の回
折強度比が5未満あるいは80を越える透明導電膜は、
上記の5以上80以下のものに較べて著しく抵抗率が高
くなり、加えて(200)面の回折強度比が80を越え
る場合は光線透過率が著しく低下することが明らかにな
った。これらの透明導電膜は、上記の目標特性を満たこ
とができず、この膜を用いたCdS/CdTe太陽電池
は内部抵抗が高く、満足すべき変換効率を得ることがで
きなかった。
【0015】本発明による透明導電膜の好ましい形成方
法は、錫化合物にドープ材料としてのフッ素化合物また
はアンチモン化合物を添加した溶質を水またはエタノー
ル等の溶媒に溶解させた溶液に、超音波振動を加えて霧
化して前記溶液を微粒子化させ、この微粒子を予め加熱
したガラス基板等の透光性の膜形成用基板表面に接触さ
せることにより、前記微粒子中に含まれている前記溶質
を前記膜形成用基板表面またはその近傍で熱分解させ、
前記膜形成用基板表面に二酸化錫を主成分とする膜(以
下、Sn02膜と云う)を形成させる方法である。
【0016】上記錫化合物として、一般的には二塩化ジ
メチル錫を用いるが、トリメチル塩化錫等のハロゲン化
アルキル化合物、カルボン酸塩、βージケトン錯体、ア
ルコキシド、ハロゲン化アルキル化合物、四塩化錫等の
ハロゲン化物等、種々の錫化合物を用いることができ
る。形成されるSn02膜のX線回折パターンは、溶液
の濃度や霧化条件等にも影響されるが、前記膜形成用基
板の加熱温度に大きく支配される。例えば錫化合物とし
て二塩化ジメチル錫を用いた場合には、上記加熱温度が
450℃〜600℃の範囲において上記本発明のX線回
折パターンを有する透明導電膜を形成することが容易と
なる。一方、前記膜形成用基板の温度が450℃未満で
は、形成される膜のX線回折パターンは(200)面の
回折強度比が5未満になり、600℃を越えると、(2
00)面の回折強度比が80を越え易くなる。より好ま
しくは450℃〜550℃の範囲である。
【0017】以上にように、本発明の透明導電膜は低抵
抗率、高光線透過率で均質であることから、CdS/C
dTe系、銅インジウムセレン系、ガリウム砒素系等の
化合物半導体太陽電池、非晶質あるいは多結晶系の薄膜
シリコン太陽電池等の各種の太陽電池に用いることによ
り、変換効率を高めることが可能となる。例えば、ガラ
ス基板上に本発明によるSn02膜を形成し、カドミウ
ムと硫黄を含む有機金属化合物を熱分解させる方法等に
より、前記透明導電膜上にCdS膜をn型半導体として
形成し、さらに、このCdS膜上にp型半導体層として
CdTe膜を近接昇華法等により形成してp−n接合を
形成する。そして、前記CdTe膜上に集電体を形成
し、この集電体と電気的に接続された+側電極を形成す
ると共に、n型半導体膜と電気的に接続された−側電極
を形成することにより、高効率、高品質のCdS/Cd
Te太陽電池が構成できる。
【0018】
【実施例】以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明する。
【0019】《実施例1》図1に模式的に示す製膜装置
により、錫化合物として二塩化ジメチル錫を用いて、低
アルカリ性ガラス製の膜形成用ガラス基板1上にSn0
2膜2を形成した。前記ガラス基板1の加熱温度は40
0〜650℃の範囲で変化させ、これに対応させて製膜
時間を20〜30秒の範囲で調整し、一定の膜厚(45
00オングストローム)の各種Sn02膜2を製膜して
それらの特性を検討した。
【0020】二塩化ジメチル錫粉末100gとフッ化ア
ンモン粉末4gを360ccの水に溶解させて調製した
ソース溶液8をソース容器3に入れ、周波数1MHzの
超音波振動子4を稼働させ、ソース溶液8を微粒子7の
状態に霧化した。この微粒子7をキャリアガス導入管6
から導入したキャリアガスとしての空気とともに、微粒
子噴出口5から噴出させ、これらを微粒子導入管10を
経てマッフル炉11内に導入した。
【0021】マッフル炉11内に導入された微粒子7
は、マッフル炉11中を移動する金属製搬送ベルト12
上に載置したガラス基板1の表面に接触する。こうして
Sn02膜2をガラス基板1上に形成した。ガラス基板
1は、ヒータ9により加熱された搬送ベルト12からの
伝熱とマッフル炉11内からの輻射熱により表面温度を
所定の各温度に保持した。製膜に利用されなかった微粒
子7や気化した錫化合物、フッ素化合物および水は、ガ
ス排出管13を通して排出させた。
【0022】このようにして各設定温度にガラス基板1
を加熱して作製した各Sn02膜2について、X線回折
パターン、および光波長550nmでの光線透過率と抵
抗率を測定した。その結果、図2に示すように、(20
0)面の回折強度比が5〜80の範囲では、抵抗率は5
×10-4Ω・cm以下の低い値を示し、光線透過率は9
0%以上の高い値を示した。これらの優れた膜特性が得
られた場合のガラス基板1の加熱温度は450℃〜60
0℃の範囲であり、(200)面の回折強度比は加熱温
度が高まるにつれて強くなる傾向を示した。
【0023】上記の温度範囲で得られたSn02膜2の
X線回折図の一例として、ガラス基板1の加熱温度が5
60℃の場合のX線回折図を図3に示す。この例の(2
00)面の回折強度比は20であり、図2を参照すれ
ば、上記の5〜80の回折強度比範囲の中でも比較的、
抵抗率、光線透過率ともに優れた透明導電膜が得られて
いることが分かる。なお、上記の温度範囲で得られた各
Sn02膜2のX線回折パターンは、最強回折角度にお
けるX線散乱強度がその近傍のバックグラウンドにおけ
るX線散乱強度の10倍以上であった。
【0024】一方、(200)面の回折強度比が4と弱
い場合には、光線透過率は92%と良好であったが、抵
抗率は2×10-3と高い値を示した。この時の加熱温度
は400℃であり、そのX線回折図は図4に示す通りで
あった。また、(200)面の回折強度比が85、90
と強い場合には、光線透過率は70%以下と低く、しか
も抵抗率は1.5×10-3以上と大きい値を示した。図
5に(200)面の回折強度比が85の場合のX線回折
図を示す。このときのガラス基板1の加熱温度は630
℃であった。
【0025】上記の検討結果から、(200)面と(1
10)面の回折ピークを有し、(200)面の回折強度
比が5以上80以下であるX線回折パターンを有するS
n02膜が太陽電池用透明導電膜としての優れた特性を
有することが見出された。
【0026】《実施例2》図6に、本実施例で作製した
CdS/CdTe太陽電池の断面構造図を示す。1cm
角のガラス基板14上に、実施例1と同一の条件でガラ
ス基板1の加熱温度を変化させ、実施例1と同様の方法
で膜厚4500オングストロームの各種Sn02膜15
を形成した。このSn02膜15上に有機カドミウム化
合物の熱分解法でCdS膜16を形成し、さらにこのC
dS膜16上に近接昇華法によりCdTe膜17を形成
し、このCdTe膜17上にカーボン膜18を形成し
た。さらに、カーボン膜18とSn02膜15上にAg
In電極19を形成してCdS/CdTe太陽電池素子
を構成した。
【0027】上記CdS膜16は、ジメチルジチオカル
バミン酸カドミウム錯体を加熱して気化させた蒸気中
に、Sn02膜15を形成したガラス基板14を450
℃に加熱して配し、その表面で前記錯体の蒸気を熱分解
させ、Sn02膜15上に形成した。また、上記CdT
e膜17は、CdTeソ−ス基板の設置された容器中に
Sn02膜15とCdS膜16が積層されたガラス基板
14を設置し、容器内を1torrに減圧し、CdTe
ソ−ス基板を640℃、前記ガラス基板14を600℃
に設定して2分間保持し、CdS膜14上に形成した。
【0028】さらに、CdTe膜17上にカーボンペー
ストを塗布し、乾燥してプラス側電極としてのカーボン
膜18を形成し、カーボン膜18上とSn02膜15上
にAgIn電極19を形成し、CdS/CdTe太陽電
池素子を構成した。このようにして構成した各太陽電池
素子の変換効率を、ソーラーシミュレータを用いて、2
5℃、AM1.5、100mW/cm2の条件下で測定
した。
【0029】その結果、図2に示すように、(200)
面の回折強度比が5〜80の範囲のSn02膜15を用
いた太陽電池素子の変換効率は、いずれも15%以上の
高い値を示した。これらの場合に用いたSn02膜15
は、ガラス基板14の加熱温度450℃〜600℃の範
囲で得られたもので、実施例1の項で述べたように優れ
た膜特性を有し、それらの特性に対応した優れた変換効
率が確認された。一方、(200)面の回折強度比が4
と弱いSn02膜15を用いた場合には、変換効率が1
2.2%、また、前記回折強度比が85、90と強い場
合には、変換効率が12.7%、12.5%に止まっ
た。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、(20
0)面の回折強度比が5以上80以下のX線回折パター
ンを有する二酸化錫を主成分とする透明導電膜をパイロ
ゾル法により形成することにより、光線透過率が高く、
抵抗率が低い太陽電池用透明導電膜を得ることができ
る。この膜は太陽電池用透明導電膜として優れた特性を
備えており、これを用いることにより、特に高変換効率
のCdS/CdTe太陽電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において用いた太陽電池用透明
導電膜を形成する装置を説明するための模式図である。
【図2】本発明の実施例と比較例におけるSn02膜、
およびこれらを用いた太陽電池の諸特性を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施例におけるSn02膜のX線回折
図である。
【図4】比較例におけるSn02膜のX線回折図であ
る。
【図5】他の比較例におけるSn02膜のX線回折図で
ある。
【図6】本発明の実施例におけるCdS/CdTe太陽
電池素子の模式断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 Sn02膜 3 ソース容器 4 超音波振動子 5 微粒子噴出口 6 キャリアガス導入管 7 溶液微粒子 8 ソース溶液 9 ヒータ 10 微粒子導入管 11 マッフル炉 12 搬送ベルト 13 ガス排出管 14 ガラス基板 15 Sn02膜 16 CdS膜 17 CdTe膜 18 カーボン膜 19 AgIn電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 美輪 大阪府守口市松下町1番1号 松下電池工 業株式会社内 (72)発明者 西尾 剛 大阪府守口市松下町1番1号 松下電池工 業株式会社内 (72)発明者 日比野 武司 大阪府守口市松下町1番1号 松下電池工 業株式会社内 (72)発明者 室園 幹夫 大阪府守口市松下町1番1号 松下電池工 業株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA09 CB11 CB27 DA03 FA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錫化合物を主成分とする溶質を溶解した
    溶液に超音波振動を加えて霧化し、その霧化した前記溶
    液の微粒子中の前記溶質を熱分解することにより、透光
    性基板上に形成された二酸化錫を主成分とする透明導電
    膜であって、X線回折パターンが(200)面および
    (110)面の回折ピークを有し、(110)面の回折
    強度を100とした場合の(200)面の回折強度が5
    以上80以下であることを特徴とする太陽電池用透明導
    電膜。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の太陽電池用透明導電膜
    を形成した透光性基板、前記透明導電膜上に形成された
    硫化カドミウムからなるn型半導体膜、および前記n型
    半導体膜上に形成されたテルル化カドミウムからなるp
    型半導体膜を備えた太陽電池。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245134A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Clean Venture 21:Kk 光電変換装置およびその光電変換素子の製造方法

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