JP2000156363A - 基板乾燥装置 - Google Patents

基板乾燥装置

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JP2000156363A
JP2000156363A JP10329769A JP32976998A JP2000156363A JP 2000156363 A JP2000156363 A JP 2000156363A JP 10329769 A JP10329769 A JP 10329769A JP 32976998 A JP32976998 A JP 32976998A JP 2000156363 A JP2000156363 A JP 2000156363A
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JP
Japan
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substrate
atmosphere
temperature
drying apparatus
gas
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JP10329769A
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English (en)
Inventor
Hiromi Kiyose
浩巳 清瀬
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板支持部材を基板の外周縁に当接させるこ
とで基板を支持した状態で基板を回転させて該基板を乾
燥させる際に要する処理時間(タクトタイム)を短縮す
ることができる基板乾燥装置を提供する。 【解決手段】 雰囲気遮断板12には、チャックピン8
の配設位置と一致するように、4本のノズル28が取り
付けられており、各ノズル28の吐出口28aがチャッ
クピン8と対向している。また、各ノズル28は配管3
0によってバルブ32を介して温調N2ガス供給部34
に接続されており、制御部22からの指令に基づきバル
ブ32を開くと、高温窒素ガス(高温N2ガス)が各ノ
ズル28に供給されて吐出口28aからチャックピン8
に向けて吐出される。こうしてチャックピン8に高温窒
素ガスが吹き付けられ、チャックピン8と基板Sとの当
接部36の乾燥処理を促進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄処理された半
導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガ
ラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、光ディスク用基
板などの各種基板(以下、単に「基板」という)を乾燥
させるための基板乾燥装置であって、特に基板の外周縁
を支持した状態で回転させて該基板を乾燥させる基板乾
燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、純水などの洗浄液により洗浄
処理された基板を乾燥する方法として、基板を回転させ
ることで基板に付着した洗浄液を除去する方法がある。
図5は、この乾燥方法を利用した従来の基板乾燥装置を
示す概要図である。
【0003】この基板乾燥装置では、同図に示すよう
に、鉛直方向に回転軸101が延びており、この回転軸
101の先端部にスピンベース102が固着されてい
る。また、このスピンベース102の上面103には、
複数箇所、例えば4箇所にチャックピン104が上方に
向けて立設されている。各チャックピン104の上端部
は基板Sの外周縁と当接可能な形状に仕上げられてお
り、基板Sを各チャックピン104の上端部に当接させ
ることで基板Sをほぼ水平姿勢で支持可能となってい
る。こうして基板Sの外周縁をチャックピン104によ
って当接支持した状態で、回転軸101の下方端部に連
結されたモータ(図示省略)を作動させると、スピンベ
ース102が基板Sとともに回転軸101回りに矢印方
向Rに回転する。その結果、基板Sに付着していた洗浄
液が基板Sの周囲へと飛散し、基板Sの乾燥処理が行わ
れる。なお、飛散した液滴(洗浄液)はスピンベース1
02を取り囲むように配置されたカップ105に捕集さ
れ、図示を省略する回収部に回収される。
【0004】また、上記乾燥方法を利用した基板乾燥装
置としては、この装置以外に、図5に示す装置にさらに
基板Sと対向して雰囲気遮断板を配置して雰囲気遮断板
と基板Sとの間に乾燥処理空間を形成するとともに、こ
の乾燥処理空間に窒素ガスや不活性ガスなどの雰囲気形
成気体を供給する機構を付加した装置がある。この装置
では、特に雰囲気遮断板を設けたことによりカップ10
5内部の雰囲気をカップ105外の大気と離隔するとと
もに、基板Sの上面側の雰囲気を窒素ガスなどの雰囲気
形成気体の雰囲気に維持することができ、基板Sの上面
にウォーターマークが発生するのを効果的に防止してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した2
つのタイプの基板乾燥装置は、いずれも基板Sを回転さ
せることで基板S上の液滴を基板外に遠心拡散させて基
板乾燥を行うものであり、乾燥処理の初期段階では、ま
ず基板中央部分が乾燥され、徐々に乾燥領域が基板Sの
外周縁側に広がっていく。しかしながら、洗浄液の一部
は基板Sの外周縁とチャックピン104との当接部10
6に入り込んでおり、上記のようにして基板Sの表面全
体が乾燥した時点では、まだ当接部106に洗浄液が残
存しており、この残存洗浄液を乾燥させて基板全体の乾
燥処理を完了するためには、さらに暫く乾燥処理を継続
させる必要がある。すなわち、当接部106における乾
燥処理が基板乾燥処理全体を律速している。したがっ
て、基板乾燥処理に要する時間、つまり基板乾燥装置の
タクトタイムを短縮するためには、当接部106での乾
燥処理の短縮を図る必要がある。
【0006】なお、このような問題は、図5に示した基
板支持形態における特有の問題というわけではなく、例
えば特開平9−171984号公報に記載されているよ
うに基板の外周縁に複数のチャックピンを基板の外周側
から当接させて基板を挟み込むようにして基板を支持す
る場合にも生じる問題である。つまり、基板の外周縁と
チャックピン(基板支持部材)とが当接して基板を支持
し、その当接部に洗浄液が入り込むような構成を具備す
る基板乾燥装置全般に共通する問題である。
【0007】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、基板支持部材を基板の外周縁に当接
させることで基板を支持した状態で基板を回転させて該
基板を乾燥させる際に要する処理時間(タクトタイム)
を短縮することができる基板乾燥装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、基板の外周
縁を支持した状態で回転させて該基板を乾燥させる基板
乾燥装置であって、上記目的を達成するために、基板の
外周縁と当接して基板を支持する基板支持部材と、前記
基板支持部材と前記基板とが当接する当接部に選択的に
熱を与えて前記当接部での乾燥処理を促進させる選択加
熱手段とを備えている(請求項1)。
【0009】この発明は、基板全体の乾燥処理時間(タ
クトタイム)が基板支持部材と基板との当接部における
乾燥処理によって律速されることに着目したものであ
る。具体的には、この発明では、基板支持部材と基板と
が当接する当接部に対して熱が選択的に与えられて当接
部での乾燥処理が促進されることでタクトタイムが短縮
される。
【0010】なお、前記選択加熱手段を、少なくとも基
板温度よりも高い温度に温調された高温気体を前記当接
部に供給する温調気体供給機構により構成したり(請求
項2)、前記当接部の近傍に配置された熱発生源と、前
記熱発生源を駆動する熱発生源駆動部とで構成すること
ができる(請求項3)。
【0011】また、前記基板支持部材に支持された基板
の一主面から所定距離だけ離れて対向配置された雰囲気
遮断板と、前記雰囲気遮断板と前記基板との間に雰囲気
形成気体を供給する雰囲気形成部とをさらに備える(請
求項4)ことで、基板と雰囲気遮断板とで形成される空
間が装置外部の雰囲気から分離されるとともに、その空
間に雰囲気形成気体(例えば、窒素ガスや不活性がスな
ど)の雰囲気が形成されて基板表面へのウォーターマー
クの発生を効果的に防止することができる。
【0012】また、雰囲気遮断板を設けた場合、この雰
囲気遮断板にノズルを取り付けるとともに、このノズル
に高温気体を与えて当該ノズルの吐出口から前記当接部
に向けて高温気体を吐出するようにして前記温調気体供
給機構(選択加熱手段)を構成したり(請求項5)、前
記基板支持部材と対向した状態で前記雰囲気遮断板に熱
発生源を取り付け、この熱発生源を前記熱発生源駆動部
により駆動するようにして前記選択加熱手段を構成する
ことができる。
【0013】さらに、前記熱発生源を前記雰囲気遮断板
に取り付けた場合、前記熱発生源が前記基板支持部材と
対向する状態を維持したまま、前記雰囲気遮断板を前記
基板の回転動作に同期して回転させるようにしてもよく
(請求項7)、この場合、乾燥処理のために基板を回転
させている際、常に熱発生源からの熱を効率良く前記基
板支持部材に与えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる基板乾
燥装置を備えた基板処理装置の一の実施形態を示す模式
図である。また、図2は、図1の部分斜視図である。こ
の基板処理装置では、図1に示すように、鉛直方向に延
びる回転軸2の下方端部にモータ4が連結される一方、
その上方端部にスピンベース6が固着されている。ま
た、このスピンベース6の上面6aには、図2に示すよ
うに、4つのチャックピン8がほぼ等間隔で上方に向け
て立設されており、これら4つのチャックピン8で基板
Sをほぼ水平姿勢で支持可能となっている。すなわち、
各チャックピン8の上端部には、基板Sの外周縁に対応
して切欠部が形成されており、この切欠部に合わせて基
板Sをチャックピン8に係合させると、基板Sの外周縁
がチャックピン8と当接して支持される。なお、この実
施形態では、4つのチャックピン8で基板Sを支持して
いるが、チャックピン8の本数はこれに限定されるもの
ではなく、任意である。また、基板Sの支持形態は、こ
れに限定されるものではなく、「発明が解決しようとす
る課題」の項で説明した特開平9−171984号公報
に記載されているように基板の外周縁に複数のチャック
ピンを基板の外周側から当接させて基板を挟み込むよう
にして基板を支持するようにしてもよい。
【0015】このように基板支持部材として機能するチ
ャックピン8によって基板Sを水平支持した状態で、モ
ータ4を作動させると、スピンベース6が基板Sととも
に回転軸2回りに回転して基板Sに付着していた洗浄液
が基板Sの周囲に遠心飛散する。なお、飛散した液滴
(洗浄液)を捕集すべく、従来例(図5)と同様に、ス
ピンベース6を取り囲むようにカップ10を配置してい
る。
【0016】また、この実施形態では、チャックピン8
によって支持されている基板Sの一方主面である上面に
対向するように、雰囲気遮断板12が配置されている。
すなわち、この雰囲気遮断板12は、上記のようにして
回転する基板Sの上面を常に覆う程度の大きさ、例えば
スピンベース6と同程度の大きさを有しており、上部に
接続された支持軸14に支持されるようにして固定配置
されている。このため、基板S、カップ10および雰囲
気遮断板12とで囲まれた乾燥処理空間SPが形成され
て雰囲気分離される。
【0017】この支持軸14は中空管となっており、そ
の内部には2重構造のチューブ16が挿入されており、
その先端部が雰囲気遮断板12のほぼ中央部に露出し、
基板Sの上面中央部を臨んでいる。また、この2重構造
チューブ16を構成する内側のチューブ16aの他方端
はバルブ18を介して純水供給部20と接続されてお
り、装置全体を制御する制御部22からの指令に基づき
バルブ18を開くと、洗浄液としての純水がバルブ18
および内側チューブ16aを介して基板Sの上面中央部
に供給される。一方、2重構造チューブ16を構成する
外側のチューブ16bの他方端はバルブ24を介してN
2ガス供給部26と接続されており、制御部22からの
指令に基づきバルブ24を開くと、雰囲気形成気体とし
て機能する窒素ガス(N2ガス)がバルブ24および外
側チューブ16bを介して乾燥処理空間SPに供給さ
れ、窒素ガス雰囲気が形成される。このように、この実
施形態では、N2ガス供給部26が雰囲気形成部として
機能しており、このN2ガス供給部26によって窒素ガ
ス雰囲気を形成しているが、窒素ガスの代わりに不活性
がスを雰囲気形成気体として用いてもよい。
【0018】また、雰囲気遮断板12には、チャックピ
ン8の配設位置と一致するように、4本のノズル28が
取り付けられており、各ノズル28の吐出口28aがチ
ャックピン8と対向可能となっている。また、各ノズル
28は配管30によってバルブ32を介して温調N2ガ
ス供給部34に接続されている。この温調N2ガス供給
部34は、装置外部から供給される窒素ガスを昇温して
少なくとも基板Sの温度よりも高い高温窒素ガスを得る
ものであり、制御部22からの指令に基づきバルブ32
を開くと、高温窒素ガス(高温N2ガス)がバルブ32
および配管30を介して各ノズル28に供給されて吐出
口28aからチャックピン8に向けて吐出する。したが
って、こうして高温窒素ガスをノズル28の吐出口28
aから吐出されることでチャックピン8に向けて高温窒
素ガスが吹き付けられ、チャックピン8と基板Sとの当
接部36を選択的に加熱して当接部36の乾燥処理を促
進させることができる。このように、この実施形態で
は、ノズル28および温調N2ガス供給部34により温
調気体供給機構(選択加熱手段)が構成されている。な
お、この実施形態では、高温気体として窒素ガスを用い
ているが、窒素ガスの代わりに温調空気や温調不活性ガ
スなどを用いてもよいことはいうまでもない。
【0019】次に、上記のように構成された基板処理装
置の動作について説明する。この基板処理装置は、薬液
などの処理液によってエッチングや現像などの所定の処
理を受けた基板Sに対して、まず純水(洗浄液)による
洗浄処理を行い、その後で乾燥処理を行う装置であり、
次のようにして制御部22のメモリ(図示省略)に記憶
されているプログラムやデータなどに基づき洗浄処理お
よび乾燥処理がこの順序で実行される。
【0020】洗浄・乾燥処理すべき基板Sが搬送ロボッ
ト(図示省略)によって装置内に搬入され、チャックピ
ン8に支持される。このとき、モータ4は回転停止して
おり、各バルブ18,24,32はいずれも閉状態とな
っている。
【0021】次に、バルブ18のみが開いて純水供給部
20から純水がバルブ18および内側チューブ16aを
介して基板Sの上面中央部に供給されるとともに、モー
タ4が作動して基板Sが回転軸2回りに低速回転する。
これにより、基板Sの上面に供給された純水が基板上面
を外周方向へと流れ、基板Sに対する洗浄処理が実行さ
れる。
【0022】洗浄処理が完了すると、バルブ18を閉じ
て純水供給を停止する一方、バルブ24を開いて窒素ガ
スをバルブ24および外側チューブ16bを介して乾燥
処理空間SPに供給して窒素ガス雰囲気を形成する。ま
た、純水供給停止および窒素ガス雰囲気の形成開始と同
時に、基板Sの回転数を上昇させて基板Sに付着してい
る純水を遠心力によって振り飛ばす。
【0023】こうして、基板表面の乾燥処理がほぼ完了
すると、バルブ32をさらに開いて温調N2ガス供給部
で温調された高温窒素ガス(高温N2ガス)をバルブ3
2および配管30を介して各ノズル28に与え、高温窒
素ガスを各吐出口28aからチャックピン8に向けて吐
出する。これによって、チャックピン8と基板Sとの当
接部36が局部的に加熱されて当接部36の乾燥処理が
促進されて、チャックピン8と基板Sとの間に入り込ん
だ純水が短時間で除去される。その結果、基板全体の乾
燥処理時間(タクトタイム)を短縮することができる。
【0024】こうして、全体の乾燥処理が完了すると、
バルブ24、32を閉じて窒素ガスの供給を停止すると
ともに、モータ4を停止させて基板Sを静止させた後、
搬送ロボットによって乾燥処理済みの基板Sが次の基板
処理工程に向けて搬出される。
【0025】なお、上記実施形態では、乾燥処理を開始
し、基板表面の乾燥処理が進行した後で、ノズル28か
ら高温窒素ガスを吐出して当接部36の乾燥促進を図っ
ているが、高温窒素ガスの供給タイミングはこれに限定
されるものではなく、乾燥処理の開始と同時に高温窒素
ガスの供給を開始してもよい。
【0026】また、基板表面の乾燥処理が完了し、モー
タ4を停止させて基板Sを静止させた状態で高温窒素ガ
スを供給するようにしてもよい。具体的には、次のよう
にして高温窒素ガスの供給を行う。
【0027】すなわち、基板表面の乾燥処理が完了する
と、バルブ24を閉じて窒素ガスの供給を停止させると
同時に、モータ4を停止させて図1および図2に示すよ
うに、ノズル28の吐出口28aのほぼ直下位置にチャ
ックピン8が位置するように位置決め停止させる。ここ
で、位置決めするためには、例えば位置決め用のセンサ
を取り付けてセンサ出力に基づき位置決め制御したり、
モータ4の回転軸(図示省略)にエンコーダやパルスジ
ェネレータなどを取り付けてこれらからの出力パルスに
基づき位置決め制御することで、基板Sおよびスピンベ
ース6を正確に位置決めすることができる。
【0028】位置決めが完了すると、バルブ32を開い
て温調N2ガス供給部34で温調された高温窒素ガス
(高温N2ガス)をバルブ32および配管30を介して
各ノズル28に与え、高温窒素ガスを各吐出口28aか
らチャックピン8に向けて吐出する。これによって、当
接部36の乾燥処理が促進されて全体の乾燥処理時間を
短縮することができる。
【0029】また、上記実施形態において、N2ガス供
給部26から供給される窒素ガスは雰囲気形成気体とし
て機能するため、窒素ガスの温度については任意である
が、乾燥処理を促進させるためには窒素ガスを昇温させ
ておくことが望ましい。したがって、N2ガス供給部2
6を設ける代わりに、温調N2ガス供給部34から供給
される高温窒素ガスをバルブ24を介して外側チューブ
16bに与えるように構成してもよく、これによって装
置構成を簡素化することができる。
【0030】また、上記実施形態では、ノズル28を雰
囲気遮断板12に取り付けているが、ノズル28の取付
位置はこれに限定されるものではなく、例えば、ノズル
28の吐出口28aがチャックピン8を臨むようにカッ
プ10やスピンベース6に取り付けるようにしてもよ
い。
【0031】さらに、上記実施形態では、チャックピン
(基板支持部材)8と基板Sとが当接する当接部36に
選択的に熱を与えて当接部36での乾燥処理を促進させ
る選択加熱手段を、ノズル28と温調N2ガス供給部3
4とで構成しているが、次の実施形態で詳述するように
ヒータなどの熱発生源を設けて熱発生駆動部によって当
接部への熱供給を制御するようにしてもよい。
【0032】ところで、上記実施形態では、雰囲気遮断
板12を固定配置しているため、基板Sの回転中も雰囲
気遮断板12は静止した状態に保たれている。その結
果、乾燥処理空間SPの外周部で、いわゆる風切り現象
が生じて、乾燥処理にむらが発生し易いという問題があ
る。この問題を解消するためには次の実施形態に詳述す
るように、雰囲気遮断板12を基板Sおよびスピンベー
ス6の回転と同期して同一方向に回転させればよい。
【0033】図3は、この発明にかかる基板乾燥装置を
備えた基板処理装置の他の実施形態を示す模式図であ
る。また、図4は、図1の部分斜視図である。この基板
処理装置が先に説明した装置(図1)と大きく相違する
点は、この実施形態では雰囲気遮断板12が基板Sの回
転と同期して同一方向に回転自在に構成されている点
と、選択加熱手段としてヒータが用いられている点であ
り、その他の構成は先の実施形態とほぼ同一である。し
たがって、以下の説明においては、相違点を中心に説明
し、同一構成については同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0034】この基板処理装置では、支持軸14の下方
端部に中空のモータ38が固着され、さらにこのモータ
38に雰囲気遮断板12の中空軸12aが接続されてお
り、回転軸2の延長線上に延びる仮想軸(図3の2点鎖
線)RA回りに雰囲気遮断板12が回転するように構成
されている。そして、これら支持軸14、中空モータ3
8および雰囲気遮断板12の中空軸12aの中空部分を
貫通するように、2重構造チューブ16が貫通されてい
る。このチューブ16は図3に示すように中空軸12a
内部の軸受40により支持され、さらに雰囲気遮断板1
2とチューブ16との間に形成される隙間にラビリンス
42が設けられている。
【0035】また、雰囲気遮断板12には、チャックピ
ン8の配設位置と一致するように、4個のヒータ44が
取り付けられており、各ヒータ44がチャックピン8と
対向配置されている。また、各ヒータ44はヒータ駆動
回路(熱発生源駆動部)46と電気的に接続されてお
り、制御部22からの指令に基づきヒータ44をON/
OFF制御することができるようになっている。
【0036】次に、上記のように構成された基板処理装
置の動作について説明する。この基板処理装置は、先の
実施形態(図1)と同様に、薬液などの処理液によって
エッチングや現像などの所定の処理を受けた基板Sに対
して、まず純水(洗浄液)による洗浄処理を行い、その
後で乾燥処理を行う装置であり、次のようにして制御部
22のメモリ(図示省略)に記憶されているプログラム
やデータなどに基づき洗浄処理および乾燥処理がこの順
序で実行される。
【0037】洗浄・乾燥処理すべき基板Sが搬送ロボッ
ト(図示省略)によって装置内に搬入され、チャックピ
ン8に支持される。このとき、モータ4は回転停止して
おり、各バルブ18,24はいずれも閉状態となってい
る。
【0038】次に、ヒータ44がチャックピン8と対向
するように、雰囲気遮断板12とスピンベース6のうち
少なくとも一方を回転移動させて位置決めする。なお、
この位置決めは、上記したように位置決め用センサから
の出力や、モータ4、38に取り付けられたエンコーダ
やパルスジェネレータ等からの出力パルスに基づき容易
に行うことができる。
【0039】そして、この位置関係を維持したまま、モ
ータ4、38を同期駆動して雰囲気遮断板12および基
板Sを同期して同一方向に回転させる。これによって風
切りの影響を抑制しながら、先の実施形態とほぼ同様に
して洗浄処理を行うことができる。
【0040】また、洗浄処理が完了すると、バルブ18
を閉じて純水供給を停止する一方、バルブ24を開いて
窒素ガスをバルブ24および外側チューブ16bを介し
て乾燥処理空間SPに供給して窒素ガス雰囲気を形成す
る。また、純水供給停止および窒素ガス雰囲気の形成開
始と同時に、基板Sおよび雰囲気遮断板12の回転数を
上昇させて基板Sに付着している純水を遠心力によって
振り飛ばす。このときも、基板Sおよび雰囲気遮断板1
2が同期して同一方向に回転するため、風切りの影響を
抑えることができる。
【0041】さらに乾燥処理の開始と同時に、ヒータ4
4をON状態、つまり作動させて熱をチャックピン8に
向けて与える。すると、チャックピン8と基板Sとの当
接部36が局部的に加熱されて当接部36の乾燥処理が
促進されて、チャックピン8と基板Sとの際に入り込ん
だ純水が短時間で除去される。その結果、基板全体の乾
燥処理時間(タクトタイム)を短縮することができる。
【0042】こうして、全体の乾燥処理が完了すると、
バルブ24を閉じて窒素ガスの供給を停止し、ヒータ4
4をOFF状態、つまり停止させるとともに、モータ
4、38を停止させて基板Sおよび雰囲気遮断板12を
静止させた後、搬送ロボットによって乾燥処理済みの基
板Sが次の基板処理工程に向けて搬出される。
【0043】なお、図3の実施形態では、乾燥処理の開
始と同時にヒータ44を作動させるとともに、乾燥処理
の完了と同時に停止させているが、ヒータ44の作動タ
イミングは任意であり、例えばヒータ44の昇温時間を
考慮して乾燥処理前からヒータ44に給電しておいた
り、乾燥処理の途中でヒータ44を作動させたり、乾燥
処理完了前にヒータ44への給電を停止してヒータ44
の余熱によって当接部36に対する最終的な乾燥処理を
行うようにしてもよい。
【0044】また、上記実施形態では、ヒータ44を雰
囲気遮断板12に取り付けているが、ヒータ44の取付
位置はこれに限定されるものではなく、例えば、ヒータ
44の熱放射面(図示省略)がチャックピン8を臨むよ
うにカップ10やスピンベース6に取り付けたり、チャ
ックピン8にヒータ44を直接取り付けるようにしても
よい。
【0045】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、図1の実施形態では、回転しない雰囲気遮
断板12に対して温調気体供給機構(ノズル28および
温調N2ガス供給部34)を組み合わせた装置であり、
図3の実施形態では回転する雰囲気遮断板12に対して
熱発生源(ヒータ44)と熱発生源駆動部(ヒータ駆動
回路46)を組み合わせた装置であるが、これらの組合
せを入れ替えてもよい。
【0046】また、上記実施形態は、いずれも雰囲気遮
断板12を設けた基板処理装置に本発明を適用したもの
であるが、雰囲気遮断板12を有しない基板処理装置に
も本発明を適用することができることはいうまでもな
い。この場合、例えば上記したようにノズル28やヒー
タ44を、チャックピン8と対向するように、カップ1
0やスピンベース6に取り付けたり、チャックピン8に
ヒータ44を直接取り付けることができる。
【0047】さらに、上記実施形態では、洗浄機能と乾
燥機能とを兼ね備えた基板処理装置に本発明を適用して
いるが、本発明の適用対象はこれに限定されるものでは
なく、洗浄機能および乾燥機能に加えて薬液処理機能を
備えた基板処理装置や、専ら乾燥処理のみを行う基板処
理装置(基板乾燥装置)にも適用することができること
はいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、基板
支持部材と基板とが当接する当接部に対して熱を選択的
に与えるように構成しているので、乾燥処理全体の処理
時間(タクトタイム)を律速する当接部での乾燥処理を
促進することができ、タクトタイムを短縮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる基板乾燥装置を備えた基板処
理装置の一の実施形態を示す模式図である。
【図2】図1の部分斜視図である。
【図3】この発明にかかる基板乾燥装置を備えた基板処
理装置の他の実施形態を示す模式図である。
【図4】図1の部分斜視図である。
【図5】従来の基板乾燥装置を示す概要図である。
【符号の説明】
8…チャックピン(基板支持部材) 12…雰囲気遮断板 28…ノズル 28a…吐出口 36…当接部 44…ヒータ(熱発生源) 46…ヒータ駆動回路(熱発生源駆動部) S…基板 SP…乾燥処理空間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の外周縁を支持した状態で回転させ
    て該基板を乾燥させる基板乾燥装置において、 基板の外周縁と当接して基板を支持する基板支持部材
    と、 前記基板支持部材と前記基板とが当接する当接部に選択
    的に熱を与えて前記当接部での乾燥処理を促進させる選
    択加熱手段とを備えたことを特徴とする基板乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記選択加熱手段は、少なくとも基板温
    度よりも高い温度に温調された高温気体を前記当接部に
    供給する温調気体供給機構を備えた請求項1記載の基板
    乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記選択加熱手段は、前記当接部の近傍
    に配置された熱発生源と、前記熱発生源を駆動する熱発
    生源駆動部とを備えた請求項1記載の基板乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記基板支持部材に支持された基板の一
    主面から所定距離だけ離れて対向配置された雰囲気遮断
    板と、 前記雰囲気遮断板と前記基板との間に雰囲気形成気体を
    供給する雰囲気形成部とをさらに備えた請求項1ないし
    3のいずれかに記載の基板乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記温調気体供給機構は、前記雰囲気遮
    断板に取り付けられたノズルと、前記ノズルに高温気体
    を与えて前記ノズルの吐出口から前記当接部に向けて高
    温気体を吐出する温調気体供給部とを備えている請求項
    4記載の基板乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記熱発生源は、前記基板支持部材と対
    向した状態で前記雰囲気遮断板に取り付けられた請求項
    4記載の基板乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記熱発生源が前記基板支持部材と対向
    する状態を維持したまま、前記雰囲気遮断板は前記基板
    の回転動作に同期して回転する請求項6記載の基板乾燥
    装置。
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