JP2000156102A - 光源制御方法と装置 - Google Patents

光源制御方法と装置

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JP2000156102A
JP2000156102A JP32737998A JP32737998A JP2000156102A JP 2000156102 A JP2000156102 A JP 2000156102A JP 32737998 A JP32737998 A JP 32737998A JP 32737998 A JP32737998 A JP 32737998A JP 2000156102 A JP2000156102 A JP 2000156102A
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light source
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JP32737998A
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Nobuhito Matsushiro
信人 松代
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 物体1を光源2で照射し、光源波長に対
する物体の分光反射率データ群を得る。分光反射率デー
タ群はグルーピングされ、それぞれ平均化される。こう
してサンプル数の少ない新たな分光反射率データを得
る。元の分光反射率データと新たな分光反射率データと
の誤差を計算し、その誤差が最小になるようにサンプル
数を最適化する。 【効果】 要求される物体色を再現するための光源の分
光分布に対する観測雑音の影響を減少させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の分光反射率
を持つ物体を光源で照射して、要求される物体色を再現
するための、光源の分光分布を決定する光源制御方法と
光源制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物体は、それぞれ固有の分光反射率を持
つ。物体を任意の分光分布を持つ光源で照射すると、任
意の物体色を再現することができる。例えば、物体を青
味がかった光源で照射すれば冷たい色合いで物体色を再
現でき、赤みがかった光源で照射すれば温かい色合いで
物体色を表現できる。要求される物体色が決まっている
場合、その物体色を再現するために光源の分光分布を調
整する。この調整方法は、例えば(文献:N.Ohta and
G.Wyszacki :“Designing illuminats that render giv
en objects in prescribed colors”, J.Optical Socie
ty of America, 66. 269−275(1976))に紹介されてい
る。
【0003】まず、物体の分光反射率をRji(j=1,2,…,
m)(i=1,2,…,n)とする。jは物体上の観測点の数であ
る。物体の各部の色合いについて、それぞれ要求する色
に再現することを求めるためである。iは離散的に選択
した光源波長である。実際には、可視光の広い領域にわ
たって、均一に分散した多種の波長が選択されることが
望ましい。要求される物体色を三刺激値(CIE)(X
j,Yj,Zj)(j=1,2,…,m)で表す。例えば、物体のj
=2の観測点の物体色は(X2,Y2,Z2)で表され
る。光源の分光分布をPi(i=1,2,…,m)とする。即ち、
波長iでの光源の光強度はPiである。
【0004】ここで、X,Y,Zの等色関数をそれぞれ
f(x),f(y),f(z)とする。等色関数という
のは、光源の波長毎に物体色を三刺激値(Xj,Yj,Z
j)で表現するための換算用の関数である。なお、ここ
では下記のようにy座標の等色関数f(yi)を規格化
しておく。 ΣPi*f(yi)=100 …(1) (Σは、i=1からi=mまでの累積加算演算である)
【0005】以上から、要求される物体色(Xj,Yj
j)と、物体の分光反射率Rjiと光源の分光分布Pi
の関係は下記のようになる。 Xj=ΣRji*Pi*f(xi) …(2) Yj=ΣRji*Pi*f(yi) …(3) Zj=ΣRji*Pi*f(zi) …(4) (Σは、i=1からi=mまでの累積加算演算である) これらの式によって、要求される物体色を表現する光源
の分光分布を求める。(1)式によりy座標の等色関数
f(yi)を規格化しておいたので、XZ平面を調べて
光源の分光分布範囲を決定する。Xの値に対するZの最
大値と最小値とを順に求める計算を繰り返せば、光源の
分光分布を、三刺激値の範囲として求めることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には次のような解決すべき課題があった。
上記のような方法で光源の分光分布を求める場合には、
選択した光源波長の種類即ち上記nの数が多いほどよ
い。しかしながら、nの数を増加させていくと観測雑音
も増加し、求めようとする光源の分光分布範囲、即ち三
刺激値の範囲が冗長になってしまうという問題がある。
即ち、光源の分光分布を高い精度で決定することが難し
くなるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉所定の分光反射率を持つ物体を光源で照射し
て、光源波長に対する上記物体の分光反射率データ特性
を測定して、この測定により取得した分光反射率データ
群を、光源波長の近い所定数の隣接データごとにまとめ
て、複数の隣接データ群にグルーピングし、上記各所定
数の隣接データ毎に、隣接データに依存した分光反射率
データを求めて、新たな分光反射率データ群を生成し、
元の分光反射率データと新たな分光反射率データとの誤
差を計算し、その誤差が最小となるように上記所定数を
選択して、選択した所定数を用いて生成された上記新た
な分光反射率データ群の示す分光反射率データ特性が、
要求される物体色を再現するように、上記光源の分光分
布を決定することを特徴とする光源制御方法。
【0008】〈構成2〉構成1に記載の光源制御方法に
おいて、元の分光反射率データと新たな分光反射率デー
タとの誤差を計算する場合に、光源波長に応じて、計算
された誤差に重み付けをして、その誤差の総和が最小と
なるように上記所定数を選択することを特徴とする光源
制御方法。
【0009】〈構成3〉所定の分光反射率を持つ物体を
照射する光源と、光源波長に対する上記物体の分光反射
率データ特性を測定して、この測定により取得した分光
反射率データ群を、光源波長の近い所定数の隣接データ
ごとにまとめて、所定数の隣接データ群にグルーピング
し、上記各所定数の隣接データ毎に、隣接データに依存
した分光反射率データを求めて、新たな分光反射率デー
タ群を生成する算出部と、元の分光反射率データと新た
な分光反射率データとの誤差を計算し、その誤差が最小
となるように上記所定数を選択する情報量算出部と、選
択した所定数を用いて生成された上記新たな分光反射率
データ群の示す分光反射率データ特性が、要求される物
体色を再現するように、上記光源の分光分布を決定する
色度座標解算出部を備えたことを特徴とする光源制御装
置。
【0010】〈構成4〉構成3に記載の光源制御装置に
おいて、情報量算出部は、元の分光反射率データと新た
な分光反射率データとの誤差を計算する場合に、光源波
長に応じて、計算された誤差に重み付けをして、その誤
差の総和が最小となるように上記所定数を選択すること
を特徴とする光源制御装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、具体例1の光源の制御方法説明図
である。例えば、この図に示した物体1を光源2で照射
したとき、物体1を所定の物体色で再現することが要求
されているものとする。このとき、光源2の分光分布を
定めるために、図に示すようなブロック構成の光源制御
装置を使用する。この装置は、マルチスペクトルカメラ
3を接続したパーソナルコンピュータ等により構成され
る。
【0012】図に示す装置は、分光反射率データメモリ
4、新分光反射率データメモリ6を備える。これらはい
ずれもコンピュータの記憶装置中に設定される。また、
図に示す平均値算出部5、情報量算出部7、色座標解算
出部8は、コンピュータのプロセッサ及び該当する機能
を持つプログラムモジュールにより実現される。分光反
射率データメモリ4は、マルチスペクトルカメラ3によ
って撮影した物体1の分光反射率データを記憶しておく
メモリである。物体1は、所定の分光反射率を持つが、
マルチスペクトルカメラ3は、光源波長が短いものから
長いものまで多数の波長毎にその分光反射率データを取
得して、分光反射率データメモリ4に記憶させる機能を
持つ。
【0013】平均値算出部5は、後で説明するように、
分光反射率データメモリ4に記憶した分光反射率データ
群を光源波長の近い所定数の隣接データ毎にまとめて、
複数の隣接データ群にグルーピングする処理を行う部分
である。即ち、これによって、サンプル数の減少処理を
行う。新分光反射率データメモリ6には、この例では、
上記所定数を4点にした場合、6点にした場合、8点に
した場合の、3種類の分光反射率データ群を格納するよ
うにしている。4点の隣接データをまとめた場合には、
4点の分光反射率データが平均化され、1つの分光反射
率データとなる。
【0014】従って、図のRji(1)の分光反射率デー
タ群は、元のRjiの分光反射率データ群と比べると、サ
ンプル数が4分の1に減少している。Rji(2)の分光
反射率データ群は6分の1、Rji(3)の分光反射率デ
ータ群は8分の1である。
【0015】情報量算出部7は、分光反射率データメモ
リ4に記憶された元の分光反射率データ群と新分光反射
率データメモリ6に記憶された新たな分光反射率データ
群とを受け入れて両者を比較し、両者の誤差計算を行
う。この例では、新分光反射率データメモリ6に3種類
の新たな分光反射率データ群が格納されている。従っ
て、3種類のそれぞれについて元の分光反射率データ群
との比較を行う。そして、その誤差が最小となるものを
見つける。情報量算出部7は、誤差が最小となった新た
な分光反射率データ群を選択して、色座標解算出部8に
出力する機能を持つ。
【0016】色座標解算出部8は、新たな分光反射率デ
ータ群と要求する物体色CIE(X j,Yj,Zj)を用
いて、光源の分光分布CIE(X,Y,Z)を求める。
ここで、上記分光反射率データのグルーピングについて
の説明を行う。
【0017】図2は、グルーピングの説明図である。図
の(a)には、横軸に光源波長をとり、縦軸に分光反射
率をとったグラフを示した。これは、ある物体の分光反
射率特性を示すものである。図の特性曲線Aの円Bに示
す部分をグルーピングする例を(b)に示す。円Bの部
分では、当初、図に示すように、6点の光源波長に対す
る分光反射率データが取得されていたものとする。この
データが図1に示す分光反射率データメモリ4に記憶さ
れる。この場合に、例えばここでは2点の隣接データ毎
に平均値を求めて、サンプル数を2分の1に減少させて
いる。即ち、図の(b)の上の円中の6点のサンプルを
下の円のように3点に減少させる。ここで、上の円と下
の円とを比較した場合、各サンプル点を滑らかな曲線A
で結んだ場合の結果はあまり変化がない。これは、グル
ーピングによってサンプル数が減少してもその差が無い
場合の例である。
【0018】一方、図の(a)に示す円Eの部分につい
て、同様のグルーピングを行った結果を(c)に示す。
円Eの部分は、(c)の上の円Eに示したように、観測
雑音の影響によって滑らかな曲線になっていない。上の
円のサンプル数は(b)と同様に6点とする。このケー
スで、(b)と同様に2点の隣接データ毎に平均値を求
めて、サンプル数を3点に減少させたところを下の円E
に示す。この場合、各サンプル点を滑らかな曲線Aで結
んだ場合の結果が上の円と下の円で大きく異なる。即
ち、グルーピングによりサンプル数を減少させて、観測
雑音による影響を小さくしている。
【0019】ところが、こうしてグルーピングをする
と、サンプル数の減少によって、上の円と下の円の曲線
Aの形状に次第に大きな差が生じてくる。これが誤差で
あり、この誤差が最少になるように、図1の情報量算出
部7が機能する。上記のように、平均値算出部5は、分
光反射率データメモリ4に記憶された多数の分光反射率
データを隣接するもの同士、それぞれ4点ずつ、6点ず
つ、8点ずつグルーピングし平均値をとり、サンプル数
を減少させて、新たな分光反射率データメモリとする。
【0020】既に説明したように、サンプル数が多いほ
ど光源の分光反射率特性を正確に求めることができるは
ずである。従って、サンプル数をむやみに減少させる
と、この正確性を損なうことになる。このため、サンプ
ル数をどこまで減少させると最適かどうかという検証が
必要になる。サンプル数の異なるモデル間の比較を行
い、最適化をするために、情報量基準による最適化を行
う。情報量算出部7は、その機能を持つ部分である。
【0021】図3には、情報量算出部の動作説明図を示
す。図1に示した情報量算出部7は、分光反射率データ
メモリ4に格納された元の分光反射率データ群と、新分
光反射率データメモリ6に格納された新たな分光反射率
データ群のうちの1組を受け入れて、その誤差を計算す
る。この誤差計算は、例えば図の(a)に示すように、
平均値をとって得た各新分光反射率データと元の分光反
射率データの絶対値誤差の総和を求める。この計算は、
減少したサンプル数n′分行う。
【0022】次に、誤差の情報量を計算する。ここで
は、例えばMDL情報量をとる例を説明する。(b)
は、MDL情報量を計算する式で、ガウシアン分布に従
って計算を行う。(c)は、サンプリング数がnで物体
の観測点の数がmとしたときのMDL情報量である。こ
のような計算を行うことによって、グルーピングをする
隣接データの数を変えた場合の誤差を比較する。誤差が
最小となる隣接データの数が例えば4点ならば、4点平
均によって新たな分光反射率データを得ればよい。この
結果、情報量算出部7から色座標解算出部8に対し最適
化された新たな分光反射率データ群が出力される。
【0023】色度座標解算出部8は、従来技術で説明し
た要領で光源の分光分布を求める。まず、物体の分光反
射率をRji(j=1,2,…,m)(i=1,2,…,n)とする。jは物体
上の観測点の数である。iは離散的に選択した光源波長
である。jとiの設定方法は従来同様でよい。要求され
る物体色を三刺激値(CIE)(Xj,Yj,Zj)(j=1,
2,…,m)で表す。光源の分光分布をPi(i=1,2,…,m)とす
る。これらの定義も従来技術と同様である。
【0024】ここで、X,Y,Zの等色関数をそれぞれ
f(x),f(y),f(z)とする。ここでは下記の
ようにy座標のf(yi)を規格化しておく。 ΣPi*f(yi)=100 …(1) (Σは、i=1からi=mまでの累積加算演算である)
【0025】以上から、要求される物体色(Xj,Yj
j)と、物体の分光反射率Rjiと光源の分光分布Pi
の関係は下記のようになる。 Xj=ΣRji*Pi*f(xi) …(2) Yj=ΣRji*Pi*f(yi) …(3) Zj=ΣRji*Pi*f(zi) …(4) (Σは、i=1からi=mまでの累積加算演算である) これらの式によって、要求される物体色を表現する光源
の分光分布を求める。(1)式によりy座標のf
(yi)を規格化しておいたので、XZ平面を調べて光
源の分光分布範囲を決定する。
【0026】図4には、実際に観測点が2で、380n
mから780nmの間の波長の光を照射できる光源を用
いた実験結果を示す。図4の横軸は光源波長、縦軸は物
体1の分光反射率である。m=1とm=2との2点を観
測点とした。このときのサンプル数を80即ち分光反射
率データの数を80とした。そして、グルーピングによ
って新たな分光反射率データ群の数を20,40とし
た。即ち、2点と4点の平均を取ってそれぞれサンプル
数を4分の1あるいは2分の1にした。m=1の観測点
の物体色の色度座標XYZは、(21,27,28)で
ある。また、m=2の観測点の物体色の色度座標XYZ
は、(30,32,13)である。
【0027】図5には、光源のXZ平面の説明図を示
す。図1の色度座標解算出部8では、この図に示すよう
に、XZ平面で光源の分光分布範囲、即ち三刺激値の範
囲を求める。サンプル数80で、全く観測誤差が含まれ
ていない場合に、上記の計算をして求めた光源の分光特
性範囲を(a)に示す。ここで、元の分光反射率データ
に標準偏差1パーセントの雑音が含まれていたものとす
ると、従来の計算では、(b)に示すような分光分布範
囲となる。即ち、範囲が広く冗長度が大きすぎる。
(c)には、本発明の方法により最適化されたサンプル
数40で光源の分光分布範囲を求めた結果を示す。
【0028】(b)と(c)を比較してわかるように、
グルーピングの最適化を行うことによって、XZ平面か
ら見た光源の分光分布範囲を十分に絞り込むことが可能
になる。即ち、観測雑音の影響を減少させ、冗長な部分
を削除することによって、正確な分光分布を得ることが
できる。
【0029】図6は、以上の動作をまとめた、具体例1
の光源制御方法動作フローチャートである。図のステッ
プS1において、まず図1に示す光源2を用いて物体1
を照射し、物体1の分光反射率データ群を得る。マルチ
スペクトルカメラ3から分光反射率データメモリ4に入
力された分光反射率データ群は、平均値算出部5によっ
て、ステップS2において、複数の隣接データ群にグル
ーピングされる。そして、ステップS3において、平均
値算出部5は、隣接データ群毎に平均値を算出して、新
分光反射率データ群を生成する。その結果が新分光反射
率データメモリ6に記憶される。
【0030】次に、情報量算出部7は、ステップS4に
おいて、分光反射率データメモリ4に記憶された元の分
光反射率データ群と新分光反射率データメモリ6に記憶
された新たな分光反射率データ群との誤差計算を行う。
そして、ステップS5において、その誤差が最小になる
ようなグルーピングをする隣接データ数を求める。情報
量算出部7は、その結果を色座標解算出部8に出力す
る。色座標解算出部8は、ステップS6において、新た
な分光反射率データと要求する物体色から光源の分光分
布を求める。なお、上記の例において、誤差の最小値を
求めるための計算をMDL情報量を用いて行ったが、例
えばよく知られたAIC情報量を用いて計算をしてもよ
い。また、隣接データの平均値を求めてグルーピングを
行うようにしたが、隣接データに依存した分光反射率デ
ータであればよく、中間値や相乗平均値等を求めてグル
ーピングをするようにしてもよい。
【0031】〈具体例1の効果〉以上のように、具体例
1によれば、物体を光源で照射して取得した分光反射率
データ群を、光源波長の近い所定数の隣接データ毎にま
とめて、複数の隣接データ群にグルーピングし、各所定
数の隣接データ毎に、分光反射率データの平均値を求め
て、新たな分光反射率データ群を生成し、誤差が最小と
なる新たな分光反射率データ群の示す特性が、要求され
る物体色を再現するように光源の分光分布を決定するの
で、観測雑音の影響を減少させ、正確な分光分布を得る
ことができる。
【0032】〈具体例2〉図7は、具体例1の光源の制
御装置ブロック図である。この具体例では、図1に示し
た情報量算出部7を波長依存情報量算出部11とした。
その他の部分は図1の例と同様である。この波長依存情
報量算出部11の動作を図8を用いて説明する。
【0033】図8は、波長依存情報量算出部11の動作
説明図である。これを、図3に示したものと比較する
と、(b)の式でMDL基準値の計算を行う場合に、各
波長に係数Wiが付加されている点が異なる。この計算
結果を図3のものと区別するために、図8の(b)では
WMDLと表現した。即ち、ここでは、波長毎に重み付
けを行った誤差計算を行う。
【0034】例えば、図2に示す(a)のグラフを参照
する。ここで、円Bの波長の部分は全体的に物体色に与
える影響が小さく、円Eの波長の部分は物体色に与える
影響が大きいとする。このとき、円Bの部分の誤差計算
の際の重み付け係数を小さくし、円Eの部分の誤差計算
の際の重み付け係数を大きくする。これによって、元の
分光反射率データと新分光反射率データとの誤差比較を
より最適化することが可能になる。こうして、図8
(c)に示すような結果を得る。重み付けの係数W
値は、実験的に決定すればよい。その他の部分は具体例
1と同様のため説明を省略する。
【0035】〈具体例2の効果〉元の分光反射率データ
と新たな分光反射率データとの誤差を計算する場合に、
光源波長に応じて、計算された誤差に重み付けをして、
その誤差の総和が最小となるようにすれば、より最適な
グルーピングが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1の光源の制御装置ブロック図である。
【図2】グルーピングの説明図である。
【図3】情報量算出部の動作説明図である。
【図4】分光反射率の説明図である。
【図5】光源のXZ平面説明図である。
【図6】具体例1の光源制御方法動作フローチャートで
ある。
【図7】具体例2の光源の制御装置ブロック図である。
【図8】波長依存情報量算出部の動作説明図である。
【符号の説明】
1 物体 2 光源 3 カメラ 4 分光反射率データメモリ 5 平均値算出部 6 新分光反射率データメモリ 7 情報量算出部 8 色座標解算出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の分光反射率を持つ物体を光源で照
    射して、 光源波長に対する前記物体の分光反射率データ特性を測
    定して、 この測定により取得した分光反射率データ群を、光源波
    長の近い所定数の隣接データごとにまとめて、複数の隣
    接データ群にグルーピングし、 前記各所定数の隣接データ毎に、隣接データに依存した
    分光反射率データを求めて、新たな分光反射率データ群
    を生成し、 元の分光反射率データと新たな分光反射率データとの誤
    差を計算し、その誤差が最小となるように前記所定数を
    選択して、 選択した所定数を用いて生成された前記新たな分光反射
    率データ群の示す分光反射率データ特性が、要求される
    物体色を再現するように、前記光源の分光分布を決定す
    ることを特徴とする光源制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光源制御方法におい
    て、 元の分光反射率データと新たな分光反射率データとの誤
    差を計算する場合に、光源波長に応じて、計算された誤
    差に重み付けをして、その誤差の総和が最小となるよう
    に前記所定数を選択することを特徴とする光源制御方
    法。
  3. 【請求項3】 所定の分光反射率を持つ物体を照射する
    光源と、 光源波長に対する前記物体の分光反射率データ特性を測
    定して、この測定により取得した分光反射率データ群
    を、光源波長の近い所定数の隣接データごとにまとめ
    て、所定数の隣接データ群にグルーピングし、前記各所
    定数の隣接データ毎に、隣接データに依存した分光反射
    率データを求めて、新たな分光反射率データ群を生成す
    る算出部と、 元の分光反射率データと新たな分光反射率データとの誤
    差を計算し、その誤差が最小となるように前記所定数を
    選択する情報量算出部と、 選択した所定数を用いて生成された前記新たな分光反射
    率データ群の示す分光反射率データ特性が、要求される
    物体色を再現するように、前記光源の分光分布を決定す
    る色度座標解算出部を備えたことを特徴とする光源制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光源制御装置におい
    て、 情報量算出部は、元の分光反射率データと新たな分光反
    射率データとの誤差を計算する場合に、光源波長に応じ
    て、計算された誤差に重み付けをして、その誤差の総和
    が最小となるように前記所定数を選択することを特徴と
    する光源制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006517721A (ja) * 2003-02-14 2006-07-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 照明パラメータを制御する方法、制御デバイス及び照明システム
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