JP2000153634A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法

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JP2000153634A
JP2000153634A JP10328704A JP32870498A JP2000153634A JP 2000153634 A JP2000153634 A JP 2000153634A JP 10328704 A JP10328704 A JP 10328704A JP 32870498 A JP32870498 A JP 32870498A JP 2000153634 A JP2000153634 A JP 2000153634A
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Kouko Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解像度に応じて像担持体を露光する光ビーム
を最適状態に調整して、像周辺部まで鮮明な高解像度画
像を形成すること。 【解決手段】 画像情報に基づいて発光信号発生器5が
レーザビームを出力して回転駆動される感光ドラム7上
を露光走査して感光ドラム7上に静電潜像を形成する画
像形成装置において、発光信号発生器5により出力され
たレーザビームの光量を調整する光量調整部1を有する
構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に基づい
て発光部が光ビームを出力して回転駆動される光導電性
の像担持体上を露光走査して前記像担持体上に静電潜像
を形成する画像形成装置および画像形成装置の制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2297691号明細書、並びに特公昭42−2391
0号公報、及び特公昭43−24748号公報等に記載
されているように多数の方法が知られているが、一般に
は、光導電物質を利用し種々の手段により感光体上に電
気的潜像を形成し、次いでトナーを用いて潜像を形成
し、必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した
後、加熱、或いは溶剤蒸気等により定着して複写物を得
るものである。
【0003】また、トナーを用いて電気的潜像を可視化
する方法も種々知られている。例えば、米国特許第28
74063号明細書に記載されている磁気ブラシ現像
法,同221776号明細書に記載されているパウダー
クラウド法及びファーブラシ現像法、液体現像法等、多
数の現像法が知られている。
【0004】これらの現像法において、特に、トナー及
びキャリアを主体とする現像剤を用いる磁気ブラシ法、
カスケード法等が広く実用化されている。これらの方法
は、いずれも、比較的安定に良画像の得られる優れた方
法である。しかし、いずれの現像方法も2成分現像剤に
まつわる、キャリアの劣化、トナーとキャリアの混合比
の変動、装置の複雑化、トナーの飛散、キャリアによる
すじむら等の共通の欠点を有する。
【0005】このような欠点を回避するために、トナー
のみよりなる1成分現像剤を用いる現像方法が各種提案
されている。例えば、米国特許第3909258号明細
書には、電気的に導電性を有する磁性トナーを用いて現
像する方法が提案されている。これは内部に磁性を有す
る円筒状の導電性スリーブに導電性磁性現像剤を支持
し、これを静電像に接触せしめて現像するものである。
【0006】この際、現像部においてトナー粒子により
記録体表面とスリーブ表面の間に導電路が形成され、こ
の導電路を経てスリーブよりトナー粒子に電荷が導か
れ、静電像画像部との間のクーロン力によりトナー粒子
が画像部に付着して現像される。この導電性磁性トナー
を用いる現像方法は、従来の2成分現像法にまつわる問
題点を回避した優れた方法であるが反面、トナーが導電
性であるため(現像した画像を記録体から普通紙等の最
終的な支持部材へ、静電的に転写することが困難である
という欠点を有している。
【0007】この問題を解決するために、静電的に転写
することが可能な高抵抗トナーを用いる現像方法とし
て、特開昭52−94140号公報にトナー粒子の誘電
分極を利用した現像方法が示されている。しかし、かか
る方法は、本質的に現像速度が遅く現像画像の濃度が充
分に得られない等の欠点を有しており、実用上困難であ
った。
【0008】高抵抗の磁性トナーを用いるその他の方法
として、トナー粒子相互の摩擦、トナー粒子とスリーブ
との摩擦等により、トナー粒子を摩擦帯電し、これを静
電保持部材に接触して現像する方法が知られている。し
かし、これらの方法は、トナー粒子と摩擦部材との接触
回数が少なく、摩擦帯電不十分になりやすい、あるい
は、帯電したトナー粒子とスリーブとのクーロン力が強
いときには、トナー粒子がスリーブ上で凝集しやすい、
等の欠点を有しており、実用上困難な点が多いことが指
摘されている。
【0009】これに対して、特開昭54−43036号
公報において、上述の欠点を除去した新規な現像方法が
提案されている。これは、スリーブ上にトナーを極めて
薄く塗布し、これを摩擦帯電し、次いでこれを磁界の作
用下で静電像に極めて近接させ、かつ接触させることな
く対向させ、現像するものである。
【0010】この方法によれば、磁性トナーを極めて薄
く塗布するという構成をとることにより、磁性トナーと
スリーブとの接触機会を増加させ、現像に供するのに必
要な摩擦帯電電荷量をトナーに与えることを可能にして
いる。
【0011】上述した現像装置を用いた電子写真方式の
画像形成装置の画像形成方法は現在アナログからデジタ
ルに変わってきている。このようなデジタル電子写真方
式の画像形成装置は、プロセススピード,画像処理等を
組み合わせることにより、出力画像の解像度の切り替え
を行うことも可能である。例えば通常解像度「600d
pi」の電子写真方式の画像形成装置で、プロセススピ
ードを半分にし画像処理を変更することで「1200d
pi」とするプリンタ等が存在している。
【0012】このような電子写真方式の画像形成装置で
は、画像解像度を変えるため、潜像の画素サイズを解像
度に合わせて変更することが出来なくてはならない。こ
の画素サイズの制御は露光装置の発光時間の変更等で行
われていることが多い。通常の解像度に対して解像度を
高くする場合には、感光体周方向の潜像に対してはプロ
セススピードを落とすことにより画素サイズを適正化
し、感光体長手方向の潜像に対しては露光装置の発光時
間を短くすることで、高くした解像度に適正な画素サイ
ズの潜像を形成させている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したような露光装
置の発光時間の変更等によって潜像の画素サイズを変え
るのは、解像度切り替えを行う電子写真方式の画像形成
装置において簡易な方法である。
【0014】しかしながら、電子写真方式の画像形成装
置で使用される感光体の感度が高い場合などでは、通常
使用される解像度が低い状態に露光系が調整してあるた
めに、解像度を高くした際に露光装置の発光時間を短く
するなどの補正が行われた場合、露光装置の光学系の立
ち上がり等があり積分光量が必要なだけ得られないた
め、感光体の電位を十分に減衰させることが出来ず、高
解像度出力の際に画像のコントラスト電位を確保できな
くなるという問題点があった。
【0015】以下、図7を参照して、従来の画像形成装
置のレーザ出力光量について説明する。
【0016】図7は、従来の画像形成装置のレーザ出力
光量を示す特性図であり、(a)は「600dpi」で
画像形成する場合に対応し、(b)は「1200dp
i」で画像形成する場合に対応する。なお、横軸は時間
を示し、縦軸はレーザ光量を示す。
【0017】(a)において、Aは発振信号で、露光系
のレーザ出力の同期信号であり、露光系はこの発振信号
Aに同期してレーザ出力を開始する。Bはレーザ立ち上
がり時間で、発振信号Aが入ってから露光系のレーザ出
力が感光体の帯電電位を落とすのに十分な光量に達する
までの時間である。
【0018】また、(b)において、Cはレーザ出力時
間で、発振信号Aにより露光系がレーザ光を出力(発
光)する時間を示す。
【0019】(a)に示すように、通常、発振信号Aが
入ってから、レーザ出力が感光体7の帯電電位を落とす
のに十分な光量に達するまでの立ち上がり時間Bがあ
る。
【0020】しかし、通常使用される解像度である「6
00dpi」の潜像を再現させる場合においては、露光
系が通常使用される「600dpi」に調整してあるた
めに、潜像の再現性を落とすほどレーザの立ち上がり時
間Bは影響しない。
【0021】しかしながら、上記した「600dpi」
により潜像を形成した画像形成装置を「1200dp
i」程度の高解像度モードに切換えて感光ドラム上に潜
像形成した場合、(b)に示すようにレーザの立ち上が
り時間Bのレーザ出力時間Cに対する割合が高くなって
しまう。そのため上述したように潜像の再現に影響を及
ぼしてしまい、感光ドラム上に形成された潜像の中央部
では十分に電位は落ちているが、周辺部では落ちていな
いというように、周辺部がぼやけた潜像(なまった潜
像)になってしまい、高画質化のための高解像度化が逆
効果になってしまうという問題点があった。
【0022】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第11の発
明の目的は、画像情報に基づいて発光部が光ビームを出
力して回転駆動される光導電性の像担持体上を露光走査
して前記像担持体上に静電潜像を形成する画像形成装置
において、設定される解像度に基づいて調整手段が前記
発光部により出力された光ビームの光量を調整すること
により、解像度に応じて像担持体を露光する光ビームを
最適状態に調整して、像周辺部まで鮮明な高解像度画像
を形成することができる画像形成装置および画像形成装
置の制御方法を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、画像情報に基づいて発光部(図1に示す発光信号発
生器5内の半導体レーザ)が光ビーム(レーザビーム)
を出力して回転駆動される光導電性の像担持体上(図1
に示す感光ドラム7)を露光走査して前記像担持体上に
静電潜像を形成する画像形成装置において、前記発光部
により出力された光ビームの光量を調整する調整手段
(図1に示す光量調整部1)を有するものである。
【0024】本発明に係る第2の発明は、設定される解
像度に基づいて、前記発光部による光ビームの出力光量
を制御するとともに、前記調整手段による光量調整を制
御する制御手段(図1に示すCPU10がROM12ま
たはその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づい
て調整制御する)を設けたものである。
【0025】本発明に係る第3の発明は、前記制御手段
(図1に示すCPU10)は、設定される解像度が高解
像度(1200dpi)である場合、前記発光部による
光ビームの出力光量を増大させる(通常の2倍にする)
とともに、前記調整手段による前記発光部により出力さ
れた光ビームの光量を減少させる(図1に示す光量調整
部1の透過率を低い状態にする)ように制御するもので
ある。
【0026】本発明に係る第4の発明は、前記調整手段
(図1に示す光量調整部1)は、光ビームの光路上(図
1に示す発光信号発生器5内の半導体レーザとコリメー
タ2の間のレーザ光路上)に介在して、透過される光ビ
ームの光量を調整するものである。
【0027】本発明に係る第5の発明は、前記調整手段
(図1に示す光量調整部1)は、印加される電圧に応じ
て透過される光ビームの光量を調整するものであり、前
記制御手段は、設定される解像度に基づいて、前記調整
手段への印加電圧を制御するものである。
【0028】本発明に係る第6の発明は、前記調整手段
(図1に示す光量調整部1)は、液晶パネルを用いたも
のである。
【0029】本発明に係る第7の発明は、前記液晶パネ
ルは、表示素子に強誘電性液晶を用いたものである。
【0030】本発明に係る第8の発明は、前記強誘電性
液晶は、電界に対して2つの光学安定状態を有するもの
であり、前記2つの光学安定状態は、電界の向きに応じ
て光ビームの透過効率の低い状態または高い状態の2種
類の状態となるものである。
【0031】本発明に係る第9の発明は、前記制御手段
(図1に示すCPU10)は、設定される解像度が低解
像度である場合、前記光ビームの透過効率が高い状態に
なるように前記液晶パネルに対する印加電圧を制御する
ものである。
【0032】本発明に係る第10の発明は、前記制御手
段(図1に示すCPU10)は、設定される解像度が高
解像度である場合、前記光ビームの透過効率が低い状態
になるように前記液晶パネルに対する印加電圧を制御す
るものである。
【0033】本発明に係る第11の発明は、画像情報に
基づいて発光部が光ビームを出力して回転駆動される光
導電性の像担持体上を露光走査して前記像担持体上に静
電潜像を形成する画像形成装置の制御方法において、設
定される解像度に基づいて、前記発光部による光ビーム
の出力光量を調整するとともに、前記発光部により出力
された光ビームの光量を調整する調整工程(図6のステ
ップ(1),(4),(5),(8),(9),(1
0))を有するものである。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
す画像形成装置の概略構成を示す図であり、特に露光光
学系に対応する。
【0035】図において、5は発光信号発生器で、波長
650nmの半導体レーザとその駆動回路により構成さ
れ、画像信号15に基づいて光ビーム(レーザビーム)
を照射する。1は光量調整部、例えば液晶パネル(後述
する図3,図4に示す)で、レーザビームの光路上に介
在して、駆動部8により印加される電圧に応じて透過さ
れるレーザビームの光量を調整する。
【0036】4はポリゴンミラーで、発光信号発生器5
より光量調整部1,コリメータ2,シリンドリカルレン
ズ3を介して照射されるレーザビーム23によりドラム
モータ9により回転駆動される像担持体である感光ドラ
ム7上を結像レンズ6を介して露光走査して、感光ドラ
ム7上に静電潜像を形成する。
【0037】10はCPUで、ROM12または図示し
ない他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて、
画像形成装置全体を総括制御する。11はRAMで、C
PU10の作業領域として用いられる。また、CPU1
0は、図示しない所定の通信媒体を介してホストコンピ
ュータ等の外部装置または図示しない設定部により設定
される解像度に基づいて、駆動部8による光量調整部1
への印加電圧を制御するとともに、発光信号発生器5に
よるレーザの出力(発光)時間ならびにレーザの出力光
量およびドラムモータ9による感光ドラム7の回転を制
御する。
【0038】なお、画像信号15は、図示しない所定の
通信媒体を介してホストコンピュータ等の外部装置より
入力される画像情報に基づいて生成されるものであって
も、図示しないリーダ部により読み取られた画像情報に
基づいて生成されるものであってもよい。
【0039】なお、画像形成装置は、解像度が「120
0dpi」または「600dpi」で画像形成可能であ
り、解像度は、図示しない所定の通信媒体を介してホス
トコンピュータ等の外部装置から所定の信号を送出する
こと、または図示しない設定部(操作パネルの所定のキ
ー操作)により設定することができる。
【0040】図2は、図1に示した画像形成装置の概略
構成を説明する断面図であり、特に、画像形成部に対応
する。なお、図1と同一のものには同一の符号を付して
ある。
【0041】図において、22は帯電ローラで、感光ド
ラム7を一様帯電する。24は現像装置で、レーザビー
ム23により感光ドラム7上に形成された静電潜像を所
定の現像剤、例えばトナーのみよりなる1成分の現像剤
により現像する。25は転写ローラで、現像装置24に
より現像された感光ドラム7上のトナー像を給送される
記録紙等の記録媒体に転写する。26はクリーナで、感
光ドラム7上の残留トナーを清掃除去する。27は定着
器で、転写ローラ25により記録紙上に転写された現像
剤像を記録紙上に定着させる。
【0042】なお、本実施形態では、帯電ローラ22に
よる感光体ドラム7の帯電条件は、感光ドラム7のドラ
ム帯電電位を「−400V」、露光部であるベタ電位を
「50V」とする。また、現像装置24による現像条件
は、感光ドラム7と現像スリーブの距離を「300μ
m」とし、現像バイアスのAC成分は「2.0kH
z」,「1.5kVpp」の矩形波を用い、DC成分は
「−200V」とすることで現像コントラストをドット
再現性が良好であった「150V」と設定した。
【0043】さらに、現像剤は磁性1成分トナーを使用
し、重量平均径が「5μm」以上、磁性トナーに内添さ
れる磁性体の重量が磁性トナーの重量の「10%」以上
の負帯電性トナーを使用した。
【0044】また、本実施形態では、通常の記録解像度
を「600dpi」(1Pixcelのサイズ=「4
2.3μm」)とし、高解像度モードを「1200dp
i」として出力可能としている。なお、「600dp
i」と「1200dpi」の2種類の解像度の切り替え
は以下の方法を採っている。
【0045】感光ドラム7の回転方向の潜像のサイズの
適正化(ドットサイズを「600dpi」の「42μ
m」から「1200dpi」の「21μm」にする)
は、装置のプロセススピードを半分にし(毎分の出力枚
数を半分にし)、レーザのスキャンスピードを変えるこ
となく潜像のサイズを適正化している。
【0046】感光ドラム7に長手方向(回転方向と直行
する方向)の潜像のサイズの適正化は、後述する図5に
示すように「600dpi」の1画素を2分割し、レー
ザのスポット位置をずらして「600dpi」の1/2
画素の中央にスポットが来るようにしている。また、感
光ドラム7の表面上のスポットサイズを通常の「42μ
m」から「21μm」にする方法としては、レーザの発
光時間を半分にし、感光ドラム7の電位を落とすための
積分光量を調整することによって行っている。
【0047】また、本実施形態では、図1に示した発光
信号発生器5内の半導体レーザとコリメータ2の間のレ
ーザ光路上にレーザ光の出力光量を調整する光量調整部
1を設けている。
【0048】さらに、本実施形態では、出力光量を調整
する光量調整部1に液晶パネルを用いている。また、そ
の液晶パネルには表示素子に強誘電性液晶を用いてい
る。なお、強誘電性液晶は、電界に対して2つの光学安
定状態があり、電界の向きによってレーザ光の透過効率
を2種類持つことが可能である。
【0049】また、本実施形態では通常の「600dp
i」の解像度では透過効率の高い状態を、「1200d
pi」の高解像度で透過効率が低い状態になる電解を液
晶に対して与えている。
【0050】図3は、図1に示した光量調整部1の構成
を示す断面図であり、光量調整部1に液晶パネルを用い
た場合に対応する。なお、図3の説明は省略する。
【0051】図4は、図1に示した光量調整部1の構成
を示す断面図であり、光量調整部1に強誘電性液晶(F
LC;Ferroelectric Liquid C
rystal)パネルを用いた場合に対応する。なお、
図4の説明は省略する。
【0052】図5は、本発明の画像形成装置によるレー
ザ出力光量を示す特性図であり、(a)は「600dp
i」で画像形成する場合に対応し、(b)は「1200
dpi」で画像形成する場合に対応する。なお、横軸は
時間を示し、縦軸はレーザ光量を示す。
【0053】(a)において、Aは発振信号で、発光信
号発生器5内の半導体レーザのレーザ出力の同期信号で
あり、発光信号発生器5の半導体レーザは、この発振信
号Aに同期してレーザ出力を開始する。Bはレーザ立ち
上がり時間で、発振信号Aが入ってから発光信号発生器
5のレーザ出力が感光ドラム7の帯電電位を落とすのに
十分な光量に達するまでの時間である。
【0054】また、(b)において、Cはレーザ出力時
間で、発振信号Aにより発光信号発生器5の半導体レー
ザがレーザ光を出力(発光)する時間を示す。
【0055】(a)に示すように、通常、発振信号Aが
入ってからの発光信号発生器5によるレーザ出力が感光
ドラム7の帯電電位を落とすのに十分な光量に達するま
での立ち上がり時間Bがある。
【0056】しかし、「600dpi」の潜像を再現さ
せる場合は、潜像の再現性を落とすほどレーザの立ち上
がり時間Bは影響しない。
【0057】(b)に示すように、本発明では高解像度
でレーザを使用する場合には、発光信号発生器5に半導
体レーザに印加する電圧を高くすることにより、レーザ
の出力を急激に立ち上げ、レーザ出力時間Cに対する立
ち上げ時間Bの割合を減少させ、立ち上げ時間Bによっ
て潜像の周辺部がぼやけてしまうこと(潜像のなまり)
を防止している。
【0058】また、レーザにかける電圧を高くしたこと
により、レーザの出力光量は増大しているため、そのま
までは感光ドラム7の積分光量は多すぎ、必要とされる
電位よりも低くなってしまうが、本発明では感光ドラム
7の表面上の光量を光量調整部1により調整して、感光
ドラム7の表面上に適正な電位の潜像を得ることが出来
る。
【0059】その結果、解像度を複数持つ電子写真方式
の画像形成装置で、高解像度出力を行う際に感光ドラム
7の電位を十分に減衰させ、コントラスト電位を確保
し、高品位な画像出力を行うことがきる。
【0060】以下、図6のフローチャートを参照して、
本発明の制御方法について説明する。
【0061】図6は、本発明の画像形成装置の制御方法
の一例を示すフローチャートであり、図1に示したCP
U10がROM12又はその他の記録媒体に格納された
プログラムに基づいて実行する。なお、(1)〜(1
0)は各ステップを示す。
【0062】まず、図示しない所定の通信媒体を介して
ホストコンピュータ等の外部装置または図示しない設定
部により設定される解像度が「1200dpi」か否か
を判定し(1)、解像度が「1200dpi」でない、
即ち解像度が「600dpi」と判定された場合は、装
置のプロセススピード(毎分の出力枚数)を通常のスピ
ードに設定し(2)、発光信号発生器5によるレーザの
発光時間を通常の出力時間に設定し(3)、発光信号発
生器5によるレーザの出力光量を通常の出力光量に設定
し(4)、光量調整器1の透過効率を高い状態に設定し
(5)、潜像形成処理を実行する(10)。
【0063】一方、ステップ(1)で解像度が「120
0dpi」と判定された場合は、装置のプロセススピー
ド(毎分の出力枚数)を通常の半分に設定し(6)、発
光信号発生器5によるレーザの出力時間を通常の半分に
設定し(7)、発光信号発生器5によるレーザの出力光
量を通常の2倍に設定し(8)、光量調整部1の透過効
率を低い状態に設定し(9)、潜像形成処理を実行する
(10)。
【0064】以上より、光導電性の像担持体である感光
ドラム7と、感光ドラム7の表面を帯電する帯電ローラ
22と、帯電された感光ドラム7の表面を露光してにデ
ジタル静電潜像を形成する発光信号発生器5と、前記静
電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置24と、
前記像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写する
転写ローラ25と、転写されたトナー像を転写材に定着
する定着器27を有する出力画像の解像度切替えが可能
な電子写真方式の画像形成装置において、デジタル静電
潜像を形成する発光信号発生器5の出力光量を低下する
ことなく感光ドラム7の表面上の光量を調整する光量調
整部1を有することにより、解像度を複数持つ電子写真
方式の画像形成装置で、高解像度出力を行う際に感光ド
ラム7の電位を十分に減衰させコントラスト電位を確保
し、高品位な高解像度画像を出力することができる。
【0065】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
て実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことは言うまでもない。
【0066】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0067】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディス
ク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,C
D−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリ
カード,ROM,EEPROM等を用いることができ
る。
【0068】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0069】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0070】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適応できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウエアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0071】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
エアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明,第4〜7の発明によれば、画像情報に基づいて
発光部が光ビームを出力して回転駆動される光導電性の
像担持体上を露光走査して前記像担持体上に静電潜像を
形成する画像形成装置において、調整手段が前記発光部
により出力された光ビームの光量を調整するので、発光
部による光ビームの出力光量を調整することなく、像担
持体表面上を露光する光ビームの光量を調整することが
できるとともに、発光部による光ビームの出力光量が調
整されても、像担持体表面上を露光する光ビームの光量
を一定に保つことができる。
【0073】第2の発明によれば、設定される解像度に
基づいて、制御手段が前記発光部による光ビームの出力
光量を制御するとともに、調整手段による光量調整を制
御するので、解像度に応じて像担持体を露光する光ビー
ムを最適な状態に調整することができる。
【0074】第3の発明によれば、前記制御手段は、設
定される解像度が高解像度である場合、前記発光部によ
る光ビームの出力光量を増大させるとともに、、前記調
整手段による前記発光部により出力された光ビームの光
量を減少させるように制御するので、発光部による光ビ
ームの出力光量を増大させて光ビームの立ち上がり時間
を短縮するとともに、発光部より出力された光ビームの
光量を十分に減衰させて像担持体上の最適なコントラス
ト電位を確保して、高解像度画像形成時の潜像周辺部の
ぼやけを防止することができる。
【0075】第8〜10の発明によれば、前記強誘電性
液晶は、電界に対して2つの光学安定状態を有するもの
であり、前記2つの光学安定状態は、電界の向きに応じ
て光ビームの透過効率の低い状態または高い状態の2種
類の状態であるので、発光部により出力された光ビーム
の光量を解像度に応じて2段階に調整することができ
る。
【0076】第11の発明によれば、画像情報に基づい
て光ビームを発光部が出力して回転駆動される光導電性
の像担持体上を露光走査して前記像担持体上に静電潜像
を形成する画像形成装置の制御方法において、設定され
る解像度に基づいて、前記発光部による光ビームの出力
光量を調整するとともに、前記発光部により出力された
光ビームの光量を調整するので、解像度に応じて像担持
体を露光する光ビームを最適な状態に調整することがで
きる。
【0077】従って、解像度に応じて像担持体を露光す
る光ビームを最適状態に調整して、像周辺部まで鮮明な
高解像度画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略
構成を示す図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の概略構成を説明す
る断面図である。
【図3】図1に示した光量調整部の構成を示す断面図で
ある。
【図4】図1に示した光量調整部の構成を示す断面図で
ある。
【図5】本発明の画像形成装置による出力レーザ光量を
示す特性図である。
【図6】本発明の画像形成装置の制御方法の一例を示す
フローチャートである。
【図7】従来の画像形成装置のレーザ出力光量を示す特
性図である。
【符号の説明】
1 光量調整部 2 コリメータ 5 発光信号発生器 7 感光ドラム 10 CPU 11 RAM 12 ROM
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA22 AA33 AA34 AA54 AA63 CB03 CB05 CB63 2H045 AA01 CB31 DA24 2H088 EA33 HA06 HA08 HA10 HA28 JA17 MA20 5C072 AA03 BA16 DA14 HA02 HA13 HB02 HB04 XA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいて発光部が光ビームを
    出力して回転駆動される光導電性の像担持体上を露光走
    査して前記像担持体上に静電潜像を形成する画像形成装
    置において、 前記発光部により出力された光ビームの光量を調整する
    調整手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 設定される解像度に基づいて、前記発光
    部による光ビームの出力光量を制御するとともに、前記
    調整手段による光量調整を制御する制御手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、設定される解像度が高
    解像度である場合、前記発光部による光ビームの出力光
    量を増大させるとともに、前記調整手段による前記発光
    部により出力された光ビームの光量を減少させるように
    制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、前記発光部と前記像担
    持体との間の光ビームの光路上に介在して、透過される
    光ビームの光量を調整することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段は、印加される電圧に応じ
    て透過される光ビームの光量を調整するものであり、 前記制御手段は、設定される解像度に基づいて、前記調
    整手段への印加電圧を制御することを特徴とする請求項
    4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記調整手段は、液晶パネルを用いたこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記液晶パネルは、表示素子に強誘電性
    液晶を用いたことを特徴とする請求項6記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記強誘電性液晶は、電界に対して2つ
    の光学安定状態を有するものであり、前記2つの光学安
    定状態は、電界の向きに応じて光ビームの透過効率の低
    い状態または高い状態の2種類の状態であることを特徴
    とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、設定される解像度が低
    解像度である場合、前記光ビームの透過効率が高い状態
    になるように前記液晶パネルに対する印加電圧を制御す
    ることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、設定される解像度が
    高解像度である場合、前記光ビームの透過効率が低い状
    態になるように前記液晶パネルに対する印加電圧を制御
    することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 画像情報に基づいて発光部が光ビーム
    を出力して回転駆動される光導電性の像担持体上を露光
    走査して前記像担持体上に静電潜像を形成する画像形成
    装置の制御方法において、 設定される解像度に基づいて、前記発光部による光ビー
    ムの出力光量を調整するとともに、前記発光部により出
    力された光ビームの光量を調整する調整工程を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004063789A1 (fr) * 2003-01-08 2004-07-29 Qing Shan Wang Projecteur à laser de balayage à lignes multiples divisées

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