JP2000153383A - レーザクラッド溶接法 - Google Patents

レーザクラッド溶接法

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JP2000153383A
JP2000153383A JP10328932A JP32893298A JP2000153383A JP 2000153383 A JP2000153383 A JP 2000153383A JP 10328932 A JP10328932 A JP 10328932A JP 32893298 A JP32893298 A JP 32893298A JP 2000153383 A JP2000153383 A JP 2000153383A
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JP
Japan
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welding
laser clad
pipe
cladding
residual stress
Prior art date
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JP10328932A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Yamashita
鐵生 山下
Koji Okimura
浩司 沖村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管内面の応力腐食割れを確実に防いで内部
流体の漏洩を防止することができるレーザクラッド溶接
法を提供する。 【解決手段】 配管同士の溶接結合或いは配管の外側よ
り同配管に別の構造物を溶接する継手構造において、溶
接部内面にレーザクラッド溶接を行う場合、始めは矢印
Aのように左から右に向かってスパイラルに施工する
が、レーザクラッド溶接部の最終端側においては矢印B
のようにレーザクラッド溶接方向を逆にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザクラッド溶接
法に関し、具体的には配管内面の表面改質部においてレ
ーザクラッド溶接を行う場合の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力関連のプラント或いは各種エネル
ギ関連のプラントには配管が用いられる場合が多く、そ
の接続は配管同士を溶接結合する、或いは、配管の外側
より同配管に別の構造物を溶接結合する等の場合が多
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、配管同
士或いは配管と他の構造物との溶接部内面には溶接後に
非常に高い引張りの残留応力が発生するために、運転時
において、この残留応力が基で、応力腐食割れ感受性の
高い材料等においては配管内面に応力腐食割れが発生
し、配管内を流れる内部流体の漏洩事故につながる場合
が多い。
【0004】従って本発明は上記従来技術に鑑み、配管
内面の応力腐食割れを確実に防いで内部流体の漏洩を防
止することができるレーザクラッド溶接法を提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のレーザクラッド溶接法は、配管同士の溶接結合或い
は配管の外側より同配管に別の構造物を溶接結合する継
手構造において、溶接部内面にレーザクラッド溶接を行
う場合、レーザクラッド溶接部の最終端側のレーザクラ
ッド溶接方向を逆にすることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0007】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係る配管溶接継手構造を示す要部断面図である。
同図において、1は配管、2は左右の配管1同士を突き
合わせて溶接接合した溶接部である。
【0008】この突合せ配管溶接継手構造において、溶
接部2の内面を含む配管内面7の周方向全体にレーザク
ラッド溶接が行われてレーザクラッド溶接部3が施され
ている。そして、このレーザクラッド溶接部3における
レーザクラッド溶接順序は、図示例では始めは矢印Aの
ように左から右へ向かってスパイラルに施行されている
が、レーザクラッド溶接部3の最終端側8においては矢
印Bのように逆向き(右から左)に施工されている。
【0009】配管1内には内部流体4が流れているが、
溶接部2及びレーザクラッド溶接部3による左右配管1
の結合により、内部流体4が外部へ漏洩しないように機
密性を保持している。
【0010】なお、レーザクラッド溶接部3の溶接後の
板厚は現時点で大体2mm程度であり、このレーザクラ
ッド溶接部3は、溶接前に予め配管内面を円周方向に削
った部分に応力腐食割れを起こさない母材(例えばイン
コネル600)と異種材料(例えばインコネル690)
のスリーブを差し込み、このスリーブをレーザにより溶
かす方法によって施される。現時点で、このスリーブの
板厚は大体1.5mm程度である。
【0011】次に本実施の形態1の作用・効果について
説明する。
【0012】従来、図2に示すような配管1同士の溶接
継手構造においては、溶接部2の内面9において、溶接
完了後に図3に示すように非常に高い引張り残留応力1
0が発生している。配管1内には内部流体4が流れてお
り、もし、配管材料が応力腐食割れの感受性が高い材質
のものである場合には、運転中において、この高い引張
り残留応力10部分より応力腐食割れ6が発生し、内部
流体4が外部へ漏洩する事故につながる。
【0013】そこで、このような漏洩事故の予防保全と
して、或いは、小さな応力腐食割れが発生した場合の対
策として、上記のように溶接部4の内面を含む配管内面
7にレーザクラッド溶接を行ってレーザクラッド溶接部
3を施すことにより、表面改質をするという方法がとら
れる。但し、レーザクラッド溶接を行ったとしても、図
4に示すように新たにレーザクラッド溶接部3に高引張
り残留応力11が発生するため、レーザクラッド溶接部
3の材料は高引張り残留応力が発生していても応力腐食
割れを起こさない材質のものが用いられる。
【0014】しかしながら、図4に示すように、レーザ
クラッド溶接を一方向(矢印A方向)にのみ最初から最
終まで行うと、溶接最終部分と母材との境界付近12に
おいて高引張り残留応力が発生する。このため、この溶
接境界付近12における母材部の応力腐食割れが問題と
なる。
【0015】従って、この溶接境界付近12における高
引張り残留応力を抑えるため、上記のように、レーザク
ラッド溶接施工において、レーザクラッド溶接部3の最
終端側8のレーザクラッド溶接方向を逆にする。即ち、
最終端側8のレーザクラッド溶接方向を逆にすることに
よって、図4に点線14で示すように、レーザクラッド
溶接後の溶接境界付近12における残留応力レベルを、
溶接の最初の部分13の残留応力レベルと同程度にする
ことができる。
【0016】<実施の形態2>図5は本発明の実施の形
態2に係る配管溶接継手構造を示す要部断面図である。
同図では、管台17が圧力容器15を貫通し、管台17
の外側より管台17に圧力容器15が溶接されている
(溶接部16)。この場合にも、図6に示すように溶接
部16の管台内面22においては溶接後に非常に高い引
張り残留応力23が発生するため、図5に示すように、
上記実施の形態1と同様に管台内面22の高引張り残留
応力発生部分にレーザクラッド溶接を行ってレーザクラ
ッド溶接部21を施す。
【0017】そして、レーザクラッド溶接部21及びそ
の近傍の母材部においては、図4に示す配管溶接継手構
造の例と同傾向の引張り残留応力分布が発生するため、
図5に示すように、最初のレーザクラッド溶接方向は矢
印Aのように左から右へ向かう方向とするが、レーザク
ラッド溶接部21の最終端側20においてはレーザクラ
ッド溶接方向を矢印Bのように逆向き(右から左)とす
る。
【0018】このことによって、溶接境界付近22の残
留応力を、図4に点線14で示す残留応力のように低下
させることができる。
【0019】なお、レーザクラッド溶接方向をレーザク
ラッド溶接部3,21の最終端側8,20において逆向
きにすることによって溶接境界付近12,24の残留応
力が低下する理由は、レーザクラッド溶接による残留応
力が溶接が進行する度に再分布するため、前の引張り残
留応力場が打ち消され、圧縮残留応力場に移行してくる
ためである。即ち、レーザクラッド溶接による残留応力
は、図3に示すように中心で引張り、左右で圧縮の残留
応力が管軸方向に連続するため、溶接が進行すると、引
張り残留応力の部分に圧縮残留応力が重なってくるため
である。
【0020】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、本発明のレーザクラッド溶接法は、配
管同士の溶接結合或いは配管の外側より同配管に別の構
造物を溶接結合する継手構造において、溶接部内面にレ
ーザクラッド溶接を行う場合、レーザクラッド溶接部の
最終端側のレーザクラッド溶接方向を逆にすることを特
徴とする。
【0021】従って、このレーザクラッド溶接法によれ
ば、レーザクラッド溶接部の最終端側のレーザクラッド
溶接方向を逆にするため、前記最終端側の溶接境界付近
おけるレーザクラッド溶接後の残留応力レベルを低く抑
えることができる。このため、配管内面の応力腐食割れ
を確実に防いで内部流体の漏洩を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る配管溶接継手構造
を示す要部断面図である。
【図2】配管同士の溶接部の内面に応力腐食割れが発生
した状態を示す説明図である。
【図3】配管同士の溶接後に発生する残留応力の説明図
である。
【図4】レーザクラッド溶接後に発生する残留応力の説
明図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る配管溶接継手構造
を示す要部断面図である。
【図6】レーザクラッド溶接後に発生する残留応力の説
明図である。
【符号の説明】
1 配管 2,16 溶接部 3,21 レーザクラッド溶接部 4,18 内部流体 6 応力腐食割れ 7,22 配管内面 8,20 レーザクラッド溶接部の最終端側 9 溶接部の内面 11 レーザクラッド溶接後の高引張り残留応力 12 溶接境界付近 13 レーザクラッド溶接部の最初の部分 14 逆向き溶接後の残留応力 15 圧力容器 17 管台 A,B レーザクラッド溶接順序

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管同士の溶接結合或いは配管の外側よ
    り同配管に別の構造物を溶接結合する継手構造におい
    て、溶接部内面にレーザクラッド溶接を行う場合、レー
    ザクラッド溶接部の最終端側のレーザクラッド溶接方向
    を逆にすることを特徴とするレーザクラッド溶接法。
JP10328932A 1998-11-19 1998-11-19 レーザクラッド溶接法 Withdrawn JP2000153383A (ja)

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