JP2000152975A - 経腸栄養剤及び飲料水溶液の保存容器およびその接続部材 - Google Patents

経腸栄養剤及び飲料水溶液の保存容器およびその接続部材

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JP2000152975A JP11262548A JP26254899A JP2000152975A JP 2000152975 A JP2000152975 A JP 2000152975A JP 11262548 A JP11262548 A JP 11262548A JP 26254899 A JP26254899 A JP 26254899A JP 2000152975 A JP2000152975 A JP 2000152975A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトバック式の経腸栄養剤保存容器におい
て、水分補給後にも異物や菌の侵入を防止することがで
き、また、内容物の液漏れの生じないソフトバック式の
経腸栄養剤保存容器を提供する。 【解決手段】 本体上部にレトルト保存用の第1封止部
と使用時に異物や菌の侵入防止用の第2封止部が形成さ
れてなり、本体下部に未使用保証構造の取出口を有する
突出部が形成されてなることを特徴とするソフトバック
式の経腸栄養剤保存容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なソフトバッ
ク式の経腸栄養剤保存容器に関するものである。より詳
しくは、消化態、半消化態以外の濃厚な栄養剤や流動食
などの経腸栄養剤を被術者に挿入する経腸栄養補給用チ
ューブ(経鼻的または経皮的に用いる経腸栄養カテーテ
ル)、さらに必要に応じて、栄養点滴セット(経腸栄養
剤保存容器への接続部材、接続ゴム、点滴筒、ローラ・
クランプ等を有する輸液セットなど)を通じて補給する
際に用いられるソフトバック式の経腸栄養剤保存容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、消化態、半消化態以外の濃厚な栄
養剤や流動食などの経腸栄養剤を被術者に挿入する経腸
栄養補給用チューブ(経鼻的または経皮的に用いる経腸
栄養カテーテル)、さらに必要に応じて、栄養点滴セッ
ト(経腸栄養剤保存容器への接続部材、接続ゴム、点滴
筒、ローラ・クランプ等を有する輸液セットなど)を通
じて補給する際に用いられている経腸栄養剤保存容器の
代表的なものとしては、上部開放型の注ぎ口付濃厚流動
食専用容器が用いられている。該注ぎ口付濃厚流動食専
用容器においては、該容器の下部に設けられた流動食取
出口に接合された延長チューブを介して経鼻経腸栄養カ
テーテル等の各個の被術者の症状等に応じて選択された
カテーテルを被術者の鼻とか口から胃の中まで該カテー
テルの先端部に設けられたX線感受部をモニタしながら
差し込み、該カテーテルの先端部近傍に設けられた複数
個の穴より流動食を胃に流し込むようにするものであ
る。こうした上部開放型の注ぎ口付濃厚流動食専用容器
を用いた濃厚流動食の院内感染予防に配慮した取り扱い
方法としては、毎食配膳30分前に調整した濃厚(高
栄養)流動食を消毒済みの注ぎ口付濃厚流動食専用容器
に分注する。配膳された濃厚流動食は、細菌に対し良
好な培地となるので、直ちに注入開始する。手指を洗浄
し汚染を防止する。一度に注入しない場合、残量は直
ちに密封し、保冷する。室温での放置は避ける。残量
を使用する場合、病棟の電子レンジで適温にし、注入す
る。注入後の専用コップは下膳車に返却する。病室に
放置しないこと。経腸栄養製剤は各病棟で作製使用す
るが、これも細菌汚染の温床であり、取り扱いには注意
を要する。上部開放型の注ぎ口付濃厚流動食専用容器
は一回(被術者に必要とされる分量)注入が終了した
ら、追加投与することなく、消毒した後に使用する。消
毒法は80倍ミルトン液または50倍テゴ51液を使用
し、内側も消毒されるように空気を追い出し、1時間以
上つけておく、とするものである。なお、該濃厚流動食
専用容器は消毒して再使用することができるように硬質
系樹脂成形品が用いられている。
【0003】なお、院内感染を予防する目的で、注ぎ口
付濃厚流動食専用容器の注ぎ口には、該注ぎ口に嵌合す
る蓋体が着脱自在に取り付けられるようになってきてい
る。そして、被術者の病状などに応じて所定容量の濃厚
流動食を分注する際、および該濃厚流動食を補給した後
に被術者へ水分補給(さらには、容器内部に残留する濃
厚流動食を希釈化して完全に被術者に補給する目的もあ
る)を行うために飲料水を注ぎ口より注ぎ入れる際以外
は、注ぎ口は当該蓋体が装着され閉じた状態にある。
【0004】しかしながら、こうした上部開放型の注ぎ
口付濃厚流動食専用容器では、濃厚流動食や飲料水を流
動食容器に注ぎ入れる際に、看護婦などが蓋体を外して
専用コップ等の容器に調整した濃厚流動食や飲料水を医
者の処方箋に従って所要量になるように該濃厚流動食専
用容器に付された目盛りに注意しながら注入する必要が
ある。そのため、この注入(分注)操作中はどうしても
空気中の異物や菌が侵入するため装置内の無菌状態を保
持することができず、注ぎ口よりの汚染などから菌注入
の機会が増加する。また、こうした操作は、看護婦など
が手作業で行う必要上、そのたびに手を消毒し、手袋や
マスクをして注意深く行う必要があり、看護婦などへの
負担が大きいものであった。また、濃厚流動食専用容器
に注ぎ込まれる流動食や飲料水も、毎回調整を行う必要
があり、調理師などへの負担が大きいほか、コスト高に
なり患者の医療費負担が増大するものでもあった。
【0005】そこで、濃厚流動食専用容器への菌の侵入
による院内感染や異物の混入を防止し、かつ経腸栄養剤
を予め殺菌処理して保存できるようにレトルト保存可能
な容器とし、さらに取出口に未開封の保証ができるよう
に未開封保証構造を設けた、ソフトバッグ式の経腸栄養
剤保存容器が使われるようになってきている。
【0006】こうした従来のソフトバック式の経腸栄養
剤保存容器では、経腸栄養剤を所定量封入した後、12
1℃×30分間滅菌処理されている。そして、該経腸栄
養剤保存容器本体の下部に取り付けられた経腸栄養剤取
出口を有する硬質樹脂製の経腸栄養剤取出用部材には、
内容物が無菌状態にあり、該内容物の正当性、安全性等
を証明するためのキャップ(未開封証明構造物)が装着
されており、使用時に該キャップを切り離して開栓し、
これに連結チューブを接続することで、無菌系を保証し
ようとするものである。
【0007】しかしながら、水分補給するには、該ソフ
トバック式の経腸栄養剤保存容器の上部を消毒したハサ
ミ等でカットし、この切り口より飲料水を適当な注入器
により注ぎ込む必要があった。そのため、一旦、経腸栄
養剤保存容器の上部をカットした後は、かかる切り口は
開放したままであり、該開放部からの菌の侵入の機会が
多く院内感染や異物混入のおそれが残っているのが現状
である。
【0008】また、この経腸栄養剤取出口を有する硬質
系樹脂製の経腸栄養剤取出用部材は、軟質系樹脂製の経
腸栄養剤保存容器本体に、通常は熱シールにより溶融接
着して取り付けられている。この異種材質同士の熱シー
ルでは本体の外周縁部のシール部分に比して、十分な接
着強度が得られにくく、内容物の封入や滅菌処理時、さ
らにはその後の移送運搬時や取り扱い時等に、外的負荷
(特に滅菌処理)が加えられることで、経腸栄養剤取出
用部材と経腸栄養剤保存容器本体との接着部分では十分
なシール状態が保たれず、内容物が当該接着部分より漏
れ出すとした問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上記問題点に鑑み、ソフトバック式の経腸栄養剤保
存容器において、水分補給後にも異物や菌の侵入を防止
することができ、また、内容物の液漏れの生じないソフ
トバック式の経腸栄養剤保存容器を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、ソフトバック式の経腸栄養剤保存容器に
関し鋭意検討した結果、上部に2重の封止構造を設ける
ことで、水分補給後にも異物や菌の侵入を効果的に防止
できるので院内感染の予防ができるとともに、経腸栄養
剤保存容器本体の一部を用いて取出口を形成すること
で、シール接着する際に強度のバラツキがなく、一定の
接着強度を確保することができるため、予定する外的負
荷量(例えば、JISなどで要求される量)の範囲内で
は、なんら液漏れを起こすことがない経腸栄養剤保存容
器を得ることができることを見出し、かかる知見に基づ
き本発明を完成するに至ったものである。
【0011】すなわち、本発明の目的は、下記(1)〜
(23)により達成される。
【0012】(1) 本体上部にレトルト保存用の第1
封止部と使用時に異物や菌の侵入防止用の第2封止部が
形成されてなり、本体下部に未使用保証構造の取出口を
有する突出部が形成されてなることを特徴とするソフト
バック式の経腸栄養剤保存容器。
【0013】(2) 前記第1封止部と第2封止部の間
に切り込み部を設けてなることを特徴とする上記(1)
に記載の経腸栄養剤保存容器。
【0014】(3) 前記内側の第2封止部が、開閉自
在なジッパー式のシール構造を有することを特徴とする
上記(1)または(2)に記載の経腸栄養剤保存容器。
【0015】(4) 前記内側の第2封止部が、栄養分
保存容器本体に一端が支持された弾性基部片とその先端
に設けられた落下菌ないし異物の侵入を防止する弁体部
位とからなる構造を有することを特徴とする上記(1)
または(2)に記載の経腸栄養剤保存容器。
【0016】(5) 上部に設けられた2重の封止部
は、栄養分保存容器に封入された内容物を前記取出口よ
り取り出した後に、前記第1封止部と第2封止部の間を
切断して、内側の第2封止部を開いて水分を注ぎ込んだ
後、該第2封止部を閉じて、異物ないし菌の侵入を防止
すべく形成されていることを特徴とする上記(1)〜
(4)のいずれか1つに記載の経腸栄養剤保存容器。
【0017】(6) 前記突出部に形成された取出口の
未開封保証構造が、該突出部の外周縁部がシールされ、
該突出部の先端シール部よりも本体側の側面シール部に
切り込み部を設けた構造によって構成されていることを
特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の
経腸栄養剤保存容器。
【0018】(7) 前記突出部には、開封された取出
口に系外の接続部材を導入し易くするための挿入ガイド
機構が設けられてなることを特徴とする上記(1)〜
(6)のいずれか1つに記載の経腸栄養剤保存容器。
【0019】(8) 前記挿入ガイド機構が、取出口を
開口させるための機構であることを特徴とする上記
(7)に記載の経腸栄養剤保存容器。
【0020】(9) 前記取出口を開口させるための機
構として、切り込み部よりも本体側の突出部に、該突出
部の軸線に直交する面内に延びるように、少なくとも1
つの凸部ないし凹部が形成されていることを特徴とする
上記(8)に記載の経腸栄養剤保存容器。
【0021】(10) 前記取出口を開口させるための
構造として、前記切り込み部よりも本体側の突出部に、
該突出部の軸線に直交する面内に延びるように、少なく
とも1つの熱印加部ないし高周波印加部が形成されてい
ることを特徴とする上記(8)に記載の経腸栄養剤保存
容器。
【0022】(11) 前記取出口を開口させるための
構造として、前記切り込み部よりも本体側の突出部に、
該突出部の軸線に直交する面内に延びるように、少なく
とも1つのシート状物が外接されていることを特徴とす
る上記(8)に記載の経腸栄養剤保存容器。
【0023】(12) 前記取出口を開口させるための
構造として、開口化部材が、少なくとも系外の接続部材
を導入するまでは突出部の経腸栄養剤流路部に保持され
ていることを特徴とする上記(8)に記載の経腸栄養剤
保存容器。
【0024】(13) 前記挿入ガイド機構として、取
出口の開封時にシート状物の先端部が該取出口よりも外
側に出るように、該突出部の軸線方向に延びるように、
該シート状物の一部が切り込み部よりも本体側の突出部
の内面に固定されていることを特徴とする上記(7)に
記載の経腸栄養剤保存容器。
【0025】(14) 前記挿入ガイド機構として、切
り込み部よりも容器本体側の突出部の内面にリブが形成
されていることを特徴とする上記(8)に記載の経腸栄
養剤保存容器。
【0026】(15) 前記取出口を含む前記突出部の
横幅が、加熱滅菌処理によるねじれを防止し得るように
広く形成されていることを特徴とする上記(1)〜(1
4)のいずれか1つに記載の経腸栄養剤保存容器。
【0027】(16) 前記取出口を含む前記突出部の
横幅が、下記式 2≦y/x≦6 (ここで、xは取出口を含む前記突出部の横幅であり、
yは経腸栄養剤保存容器本体の横幅である。)を満足す
るように広く形成されていることを特徴とする上記
(1)〜(15)のいずれか1つに記載の経腸栄養剤保
存容器。
【0028】(17) 一端が上記(15)または(1
6)に記載の経腸栄養剤保存容器の取出口に接合し得る
構造を有し、他端が経腸栄養補給用チューブまたは経腸
栄養カテーテルと接続し得る構造を有することを特徴と
する接続部材。
【0029】(18) 前記経腸栄養剤保存容器の取出
口を含む突出部に接合する側の先端部が、開封された取
出口に導入し易くするための挿入ガイド構造となってい
ることを特徴とする上記(17)に記載の接続部材。
【0030】(19) 前記挿入ガイド構造が、斜めに
切断された挿入開口部を有することを特徴とする上記
(18)に記載の接続部材。
【0031】(20) 経腸栄養剤保存容器の取出口と
の接続部より内容物がにじみ出すのを防止し得る材料
で、形成または表面処理されていることを特徴とする上
記(17)〜(19)のいずれか1つに記載の接続部
材。
【0032】(21) 上記(1)〜(16)のいずれ
か1つに記載の経腸栄養剤保存容器の開封後の取出口に
導入し易くための挿入ガイド構造部、および挿入後に接
続部材が取出口から脱落するのを防止するための脱落防
止構造部が設けられてなることを特徴とする経腸栄養剤
保存容器用の接続部材。
【0033】(22) 前記挿入ガイド構造部が、前記
容器開封後の取出口の断面形状に適合するように扁平し
た断面楕円形状の挿入部であることを特徴とする上記
(21)に記載の接続部材。
【0034】(23) 前記脱落防止構造部が、接続部
材の前記容器開封後の取出口への挿入部の外周上に設け
られてなる鉢巻き状の突出部であることを特徴とする上
記(21)または(22)に記載の接続部材。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明のソフトバック式の経腸栄
養剤保存容器は、本体上部にレトルト保存用の第1封止
部と使用時に異物や菌の侵入防止用の第2封止部が形成
されてなり、本体下部に未使用保証構造の取出口を有す
る突出部が形成されてなることを特徴とするものであ
る。
【0036】以下に、本発明の実施の形態を図面を用い
て詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明のソフトバック式の経腸栄
養剤保存容器の代表的な一実施形態を表す概略図であ
る。
【0038】図1に示すように、本実施形態のソフトバ
ック式の経腸栄養剤保存容器101には、本体上部にレト
ルト保存用の第1封止部103と使用時に異物や菌の侵入
防止用の第2封止部105が形成されており、本体下部に
未使用保証構造(開封構造を含む)の取出口を有する突
出部107が形成されている。
【0039】また、前記第1封止部103と第2封止部105
の間に上部切り込み部109が設けられている。これによ
り、図中に示す破線に沿って第2封止部105に並行に切
り裂くことができ、上部の第1封止部103を取り除くこ
とができる。
【0040】なお、本体上部にレトルト保存用の第1封
止部103は、本体上部を含む本体の全周縁部にわたっ
て、例えば、熱シールまたは高周波シールにより溶融接
着されたシール構造のレトルト保存用の第1封止部103
およびこれに連通する全周縁部にわたるレトルト保存用
の周縁封止部111が形成されている。また、レトルト保
存用の周縁封止部111のうち、容器本体上部であって、
上記2重の封止部103、105が設けられていない封止部11
1の軸線ないしその近傍には、本経腸栄養剤保存容器101
をフック等に吊して支持するための穴112があけられて
いる事が望ましい。すなわち、上記2重の封止部103、1
05を容器本体上部の端から端まで全体にわたって設けて
もよいが、むしろ水が簡単に注入できる程度の範囲に止
めるのが、支持用の穴112を形成でき機能的でもあり、
また開封時に異物や菌の侵入を最小限に止めることがで
きる点からしても優れている。
【0041】また、本実施態様による第2封止部105
は、開閉自在なジッパー式のシール構造(開閉自在なジ
ッパー式のシール構造としては、ジッパー付き食品保存
袋「ジップロック」(登録商標)で用いられているのと
同様の構造が例示できる。)を有するものである。当該
第2封止部105を設けることにより、本体111内の内容物
である経腸栄養剤を取出口より、例えば、栄養点滴セッ
ト(輸液セット)、経腸栄養チューブ(カテーテル)を
通じて被術者に補給した後に、従来は、ソフトバック式
の経腸栄養剤保存容器の上部をカットして水分を注入し
ていたが、本実施態様では、先述したように、図中に示
す破線に沿って第2封止部105に並行に切り裂き、上部
の第1封止部103を取り除き、当該第2封止部105を開封
し、ここより必要な水分を注入すればよく、注入後は、
当該ジッパー式の第2封止部105を簡単かつ素早く指で
パチパチと確実に閉じ、指先の感触で密閉された感じが
わかるので、閉め忘れがなく以後の異物や菌の侵入を防
止することができるのである。なお、本実施態様による
第2封止部105である開閉自在なジッパー式のシール構
造を有する容器(バッグ)は、フィルム成形工程で、該
フィルムを延伸して巻きとる捲取ロールの所定の位置に
適当な大きさの溝部を設けて凸部を有するフィルムを形
成し、同様にして、該凸部に対応する凹部を有するフィ
ルムを形成する事ができ、これらを重ね合わせて適当な
金型で打ち抜き、周縁部を熱シールで溶融接着すること
で、所望の開閉自在なジッパー式のシール構造を有する
容器(バッグ)を作る事ができる。また、上記したよう
に一体的に開閉自在なジッパー式のシール構造を有する
容器(バッグ)を製造しなくとも、本体部分と当該開閉
自在なジッパー式のシール構造を有する本体上部とを別
々に製造し、後で熱ないし高周波等により溶融接着して
一体化させて所望の容器(バッグ)を製造してもよい。
この際、延伸方向が該ジッパーの長手方向となるように
して製造しておくことで、切り込み部から、切る方向
(図1に破線で示す方向)の指向性が製造時に付与され
るため、極めて簡単に切る事ができる(なお、このこと
は、後述する本体下部の突出部に設けた切り込み部にお
いても同様におこなうことができる。)。
【0042】なお、本発明の経腸栄養剤保存容器では、
その製造方法に関しては、何ら制限を受けるものではな
く、従来既知の製造技術を適宜組み合わせて製造するこ
とができる事は言うまでもない。
【0043】なお、本発明では、上記実施形態のほか、
前記第2封止部を図2に示すような他の実施形態とする
ことによっいても所期の目的を達成することができる。
【0044】すなわち、図2に示すように、本発明の他
の実施態様としての第2封止部205は、栄養分保存容器
本体202に一端が、例えば、熱融着などにより接着支持
された弾性基部片207とその先端に設けられた落下菌や
異物の侵入を防止する弁体部位209とからなる構造を有
する。該弁体部位209は、図2の破線で示すように、弾
性基部片207を起点にして上に持ち上げることができ、
離せば元の状態(図2の実線で示す弁体部位209の状
態)に戻る。そのため、熱ないし高周波シール等により
融着されたレトルト保存可能なように封止された第1封
止部203を切り取った後に、該弁体部位209を持ち上げて
水分を注入した後、元の状態に戻すことで、異物や菌の
侵入(特に、落下菌や異物の侵入)を封止(防止)する
ことができる。
【0045】なお、本発明では、上部に設けられた2重
の封止部は、上記実施形態に示すものに限定されるもの
ではなく、栄養分保存容器に封入された内容物を取出口
より取り出した後に、前記第1封止部と第2封止部の間
を切断して、内側の第2封止部を開いて水分を注ぎ込ん
だ後、該第2封止部を閉じて、異物や菌の侵入を防止す
ることができるように形成されているものであれば、特
に制限されるものではなく、従来既知の封止構造を適宜
選択して利用することができる。
【0046】次に、前記突出部107に形成された取出口
の未開封保証構造としては、該突出部107の外周縁部113
がシールされ、該突出部107の先端シール部115よりも容
器本体102側の側面シール融着部に下部切り込み部117を
設けた構造によって構成されている。すなわち、下部切
り込み部117より、図1の突出部107に示す破線に沿って
切り裂く(=開封する)ことで、突出部107に取出口
(当該破線の位置に作られる切り口)を形成することが
できる。従って、未開封では取出口(切り口)は形成さ
れておらず、内容物の安全性は保証されるものである。
一方、切り裂いた後は開封部を閉じて元に戻すことはで
きず、未開封での内容物の未使用性も保証される。
【0047】さらに、本発明では、前記突出部には、開
封された取出口(開封時に形成される切り口)に系外の
接続部材を導入し(差し込み)易くするための挿入ガイ
ド機構、特に取出口を開口させるための機構が設けられ
ている事が望ましい。本実施態様では、前記取出口を開
口させるための機構として、図1(A)および図1
(B)(図1のA−A′線に沿った断面拡大図)に示す
ように、切り込み部117よりも本体102側の突出部107
に、該突出部107の軸線Lに直交する面内に延びるよう
に、少なくとも1個、好ましくは2〜5個(図1では4
個を例示)の凸部(ないし凹部)119が形成されてい
る。かかる構造を設けることで、突出部107に示す破線
に沿って切り裂いた(=開封した)状態では、図1
(C)に示すように、当該取出口(切り口)は閉じた状
態になって場合に、図1(B)のA−A′線に沿った断
面拡大図に示す矢印の方向に親指と人差し指とで押すこ
とで、確実に開口する方向に力が向かうようにできるた
め、図1(E)のような全体が曲がった状態になること
なく、図1(D)に示すように、取出口(切り口)を開
口状態にすることができる。さらに、本発明では、該突
出部107の軸線Lに並行に面内に延びるように凸部(な
いし凹部)を形成することもできるが、該突出部107の
軸線Lに直交する面内に延びるように凸部(ないし凹
部)を形成することで、系外の接続部材を導入した際に
内容液を流出しにくくする効果を奏するほか、切り込み
部から切り裂く場合にも、該凸部(ないし凹部)がガイ
ド的な役割をし、該に凸部(ないし凹部)に沿って切り
裂ける利点を有する。
【0048】また、突出部の経腸栄養剤流路内部には、
系外の接続部材を導入した(差し込んだ)後に抜けにく
いように、凹凸形状やテーパーにしてもよい。すなわ
ち、現在市販されている多くの系外の接続部材は、例え
ば、図6に示すように、(1)略テーパー状の円柱形状
の先端部が、経腸栄養剤保存容器の突出部607の取出口
(切り口)に導入し易いように斜めにカットされた系外
の接続部材620や、図7に示すように、(2)特にテー
パーを設けていない真っ直ぐな円柱形状の先端部が、経
腸栄養剤保存容器の突出部707の取出口(切り口)に導
入し易いように斜めにカットされた系外の接続部材720
などがある。したがって、こうした系外の接続部材に対
応する経腸栄養剤保存容器の突出部では、該突出部の経
腸栄養剤流路の内周面と系外の接続部材の外周面とが接
触面を多くかつ突出部が系外の接続部材を押さる力を利
用して突出部から系外の接続部材が脱離することなく、
液漏れを防止する事ができるように、例えば、図6に示
すように、(1)系外の接続部材620を導入したときの
突出部607(特に経腸栄養剤流路)の形状が略逆テーパ
ー状の円柱形状になるものや、図7に示すように、
(2)系外の接続部材720を導入したときの突出部707
(特に経腸栄養剤流路)の形状が、特にテーパーがなく
真っ直ぐなの円柱形状になるものである。
【0049】さらに、本発明では、図8に示すように、
突出部807の軸線Lに並行に面内に延びるように凸部819
(ないし凹部)を形成することもできるが、この場合に
は、切り込み部817から切り裂く場合にガイドとなる凸
部が図6、7に示すように切り裂き線に並行に設けられ
ていないため、引き裂く際に切り裂き線に並行に力が加
わりにくく、むしろ凸部(ないし凹部)819が切り裂く
際にガイド的な働きをしてしまい該凸部(ないし凹部)
819に並行に切り裂かれてしまったりして、きれいな切
り口にならず、そのため液漏れが生じるほか、ひどい場
合には、切り裂きが、本体まで達してしまい使いものに
ならなくなるおそれがあり、わざわざ消毒したハサミ等
を用いて慎重に切り取る必要が生ずる。また、経腸栄養
剤保存容器の突出部807に系外の接続部位820を導入した
ときに、図8(c)に示すように、突出部807と系外の
接続部位820との接触面に凸部819による隙間aができる
ため、経腸栄養剤や水が漏れるおそれがある。
【0050】また、本発明の挿入ガイド機構、特に取出
口を開口させるための機構(開口化機構)としては、上
記実施形態に限定されるものではなく、例えば、図1に
示す凸部(ないし凹部)を形成する代わりに、前記切り
込み部よりも本体側の突出部に、該突出部の軸線に直交
する面内に延びるように、少なくとも1つの熱印加部な
いし高周波印加部が形成されていてもよい。この場合に
も、該熱印加部ないし高周波印加部は、熱硬化ないし熱
架橋されて材質強度が異なるようになり、凸部(ないし
凹部)と同様の働きをすることができる。同様に材質の
強度を変えるものとしては、図3(A)〜(C)に示す
ように、下部切り込み部317よりも本体側の突出部307
に、該突出部307の軸線Lに直交する面内に延びるよう
に、少なくとも1つの短冊状のシート状物321が外接
(ないし内接)されていてもよい。好ましくは、該シー
ト状物321の中央部323を薄くし、両端部325を厚くする
ことで、図3(B)の矢印で示す向きに押すことで、図
3(C)に示すような開口状態を顕著に生じさせること
ができるものである。さらに、取出口を開口させるため
の機構(開口化機構)としては、図4に示すように、突
出部407の経腸栄養剤流路部427に開口化部材429が保持
されていてもよい。この場合の開口化部材429は、系外
の接続部材を導入するまでは突出部407にあり、開口状
態を保持することができものであれば、特に制限される
ものではなく、図4(A)、(C)、(D)に示すよう
に、経腸栄養剤流路部427に少なくとも一部が内接する
(好ましくは全周面部がぴったりと当接する)形状を有
するの開口化部材429を用いることができ、具体的に
は、図4(A)に示すように、中空の円筒(中空パイ
プ)形状の開口化部材、図4(C)に示すように、中実
の略球状の形状ないしラグビーボール状の形状の開口化
部材、図4(D)に示すように中実の円柱逆円錐台形状
(逆テーパー状の逆切頭円錐形状)の開口化部材などを
利用することができる。該開口化部材429は、図4
(A)及び(B)に示すように円柱形状のように中空の
ものにあっては、突出部407に(例えば、流路部に突起
物を設けてこれにより係止させるなどの方法により)固
定化させ、該中空部を経腸栄養剤流路部として利用する
こともできる。この場合には、図4(A)に示すように
当該中空部内径に対応する外径を有する外径も持つ接続
部材420を用いる必要がある。一方、図4(C)や
(D)に示すように、中実の円柱パイプまたは中実の球
状物等の場合には、固定化してもよいほか、固定化する
ことなく、系外の接続部材420を導入する際に、該接続
部材420により突かれて、突出部407の経腸栄養剤流路部
427から外れて、経腸栄養剤保存容器の本体側に押し出
される。この場合には、開口化部材429が、経腸栄養剤
流路を塞がないように経腸栄養剤よりも比重を軽くし、
浮き上がるようにすることもできるほか、さらに、図4
(C)及び(D)に示すように、当該開口化部材429が
未開封時に設置されている経腸栄養剤流路部427上部に
突出部側から保存容器本体側に向けて拡径するように逆
テーパーを設けておき、開口化部材429が突出部側には
下がらない構造にしてもよい。なお、本発明における取
出口を開口させるための機構としては、上述したものに
限定されるものではなく、従来既知の開口化機構を適宜
採用することができる事は言うまでもない。
【0051】また、本発明の挿入ガイド機構は、上記取
出口を開口させるための構造以外のの他の実施形態とし
て、例えば、図5に示すように、下部切り込み部517よ
り切り裂いて突出部の先端(下端)の周縁封止部515を
切り取って取出口を開封する時に短冊状のシート状物52
7(例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)
製)の先端部528が該取出口(切り口)よりも外側に出
るように、該突出部507の軸線方向に延びるように、該
シート状物527の一部が下部切り込み部517よりも本体側
の突出部507の内面に固定されていてもよい。この場合
には、該シート状物527の先端部528がガイドの役割を果
たし、これに沿って系外の接続部材をスムーズに挿入す
ることができるものである。なお、本発明における挿入
ガイド機構としては、上述したものに限定されるもので
はなく、従来既知の挿入ガイド機構を適宜採用すること
ができる事は言うまでもない。
【0052】また、本発明の容器側の挿入ガイド機構で
は、さらに、上記取出口を開口させるための構造の他の
実施形態として、例えば、リブが切り込み部よりも本体
側の突出部の内面に形成されていても良い。この場合に
は、挿入ガイド機能の他に、系外の接続部材を導入した
際に、該リブにより系外の接続部材を保持でき、かつ確
実にシールすることができるものである。こうしたリブ
(突出部)や図1に示す凹凸部は、容器本体シートと一
体的に成形しても良いが、シートの片側に突出部や凹凸
形状を作ったシート材を、容器本体を張り付けて作るた
めの2枚のシート材の内側に張り合わせた後に、容器本
体用のシート材を融着等により張り付けて製造してもよ
い。
【0053】また、容器本体の周縁封止部のうち、容器
本体下部から突出部に至る周縁封止部は、広く(幅を厚
く)して補強することが望ましい。これは、使用時に被
術者が動くなどして保存容器が引っ張られたりした場合
に、当該部分が捻れたりするなどの形態変化を起こしや
すく、これにより取出口が狭められたり塞がれたりする
ことが生じ得るおすれがあるためである。
【0054】また、本発明の経腸栄養剤保存容器は、前
記取出口を含む前記突出部の横幅が、加熱滅菌処理によ
るねじれを防止し得るように広く形成されていることを
特徴とするものである。
【0055】図9は、本発明のソフトバック式の経腸栄
養剤保存容器の取出口を含む前記突出部の横幅が、加熱
滅菌処理によるねじれを防止し得るように広く形成され
ているものの代表的な一実施形態を表す概略図である。
【0056】図9(a)に示すように、本実施形態のソ
フトバック式の経腸栄養剤保存容器901の取出口を含む
前記突出部907の横幅は、加熱滅菌処理によるねじれを
防止し得るように広く形成されている。具体的には、前
記取出口を含む前記突出部907の横幅が、下記式 2≦y/x≦6、好ましくは、3≦y/x≦5 (ここで、xは図9(a)に示すように、取出口を含む
前記突出部の横幅であり、yは図9(a)に示すよう
に、経腸栄養剤保存容器本体の横幅である。)を満足す
るように広く形成されていることが望ましい。上記式で
2>y/xの場合には、特に問題はないが、これに接続
させる接続部材が大きなものとなり、取り扱いが不便で
あるほか、接続時の取出口面積が大きくなり細菌等が侵
入する危険性が大きくなるほか、万一、接続部材が抜け
おりた場合、大量の内容物が流れ出すため、被術者の安
全性の観点から好ましくない。一方、上記式でy/x>
6の場合には、加熱滅菌処理によるねじれを防止するこ
とが困難となり、接続部材を取り付け難く、取り付け後
に、内容物がねじれにより生じた皺に沿って漏れ出す場
合があるため好ましくない。
【0057】さらに、好ましくは、図9(a)に示すよ
うに、経腸栄養剤保存容器本体と突出部との間の周縁封
止部は、ゆるやかなスロープ状にすることが望ましく、
図9(b)に示すように、こうしたスロープ状にせずに
いきなりその横幅を狭めるのは、加熱滅菌処理によるね
じれを生じさせやすい。そのため、下記式 0.5≦z/x≦10、 好ましくは、0.7≦z/x≦5、より好ましくは1≦
z/x≦3 (ここで、xは図9(a)に示すように、取出口を含む
前記突出部の横幅であり、zは図9(a)に示すよう
に、経腸栄養剤保存容器本体と突出部との間の高さであ
る。)を満足するように経腸栄養剤保存容器本体と突出
部との間の周縁封止部は、ゆるやかなスロープ状にする
ことが望ましい。
【0058】また、経腸栄養剤保存容器901の取出口を
含む前記突出部907を上記の如く広く形成する場合に
は、該突出部の先端シール部よりも本体側の側面シール
部に切り込み部を設けた構造とし、系外の接続部材を導
入し易くするための挿入ガイド機構は設けなくとも良
い。これは、前記突出部907を上記の如く広く形成する
ことで、簡単に開口させることができ、かつ系外の接続
部材を導入(挿入)することができるとする利点を有す
るからである。
【0059】次に、経腸栄養剤保存容器901の取出口を
含む前記突出部を上記の如く広く形成する場合には、こ
れに対応する接続部材を用いることが望ましい。すなわ
ち、対応する接続部材の一端が経腸栄養剤保存容器の広
く形成された取出口を含む前記突出部に接合し得る構造
を有し、接続部材の他端が経腸栄養補給用チューブまた
は経腸栄養カテーテルと接続し得る構造を有することを
特徴とするものである。
【0060】図10は、本発明のソフトバック式の経腸
栄養剤保存容器の取出口を含む前記突出部を上記の如く
広く形成する場合に、これに対応する接続部材の代表的
な一実施形態を表す概略図である。
【0061】図10に示すように、本実施形態の接続部
材11は、口径の異なる2つの円筒体が接合した(繋がっ
た)形をしている。このうち口径の大きい円筒部13が前
記経腸栄養剤保存容器の取出口を含む突出部に接合する
側であり、この口径の大きい円筒部13側の先端部15が、
開封された取出口に導入し易くするための挿入ガイド構
造となっていることが望ましい。前記挿入ガイド構造と
しては、口径の大きい円筒部13の先端部15が、斜めにカ
ットされた(竹を斜めに割った形に切断された)挿入開
口部17を有するものである。また、口径の大きい円筒部
13の中程の外周囲には、接続する際につかみやすく、ま
た接続後に内容物の液漏れおよび抜け落ちを防止する目
的で、リブ(凹凸部)23やフランジなどが適当数設けら
れていても良いし、外周囲表面を粗面処理してもよい。
また、口径の大きい円筒部13側の先端部15は、先端に行
くほどその口径が緩やかに狭まっていても良い。こうす
ることにより、より開封した取出口に素早く挿入するこ
とができるためである。一方、口径の小さい円筒部19
は、経腸栄養補給用チューブまたは経腸栄養カテーテル
と接続し得る側であり、こうしたチューブに挿入しやす
いように、その先端部21は、絞ってあることが好まし
い。また、口径の異なる円筒部を接合した(繋げた)形
にするには、成形加工しれば、簡単に製造できるが、口
径の異なる円筒部の境界部分は強度的に弱く、折れやす
いため、特に口径の小さい円筒部は、肉厚を大きくした
り、スロープを設けて応力集中を避け折れ難くしても良
い。
【0062】また、上記接続部材は、経腸栄養剤保存容
器の取出口との接続部より内容物がにじみ出すのを防止
し得る材料で、形成または表面処理されていることが望
ましい。ここで、経腸栄養剤保存容器の取出口との接続
部より内容物がにじみ出すのを防止し得る材料として
は、疎水性樹脂であれば良いが、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、四フッ化エチレン樹脂(テフロン:米
国のデュポン社の商品名)、ABS樹脂(アクリロニト
リル,ブタジエン,スチレンを共重合もしくはブレンド
して得られる丈夫な熱可塑性樹脂)等が挙げられる。ま
た、こうした疎水性樹脂を表面処理する場合には、その
基材には、親水性樹脂を用いてもよく、表面を破水性処
理(例えば、親水性樹脂による表面被覆処理など)すれ
ばよい。
【0063】次に、本発明の経腸栄養剤保存容器用の接
続部材の他の実施の形態としては、上述したソフトバッ
ク式の経腸栄養剤保存容器の開封後の取出口に導入し易
くための挿入ガイド構造部、および挿入後に接続部材が
取出口から脱落するのを防止するための脱落防止構造部
が設けられてなるをことを特徴とするものである。
【0064】本発明の経腸栄養剤保存容器用の接続部材
側の挿入ガイド構造部としては、特に制限されるもので
はなく従来公知の挿入ガイド構造を適当に利用すること
ができるが、好ましくは、前記容器開封後の取出口の断
面形状に適合するように扁平した断面楕円形状の挿入部
であることが望ましい。これは、本発明の容器開封後の
取出口は、上述したようにねじ切り式のキャップ等のも
のを用いることなく、容器本体と一体的に形成されてい
るため、その断面形状が扁平した断面楕円形状を有して
いる。従って、既存の経腸栄養剤保存容器用の接続部材
のように、挿入部の断面形状が円形状をしている場合に
は、適合性が悪くなり、気密性が十分に保持できないた
め、取出口の両端から内容部が漏れだしてしまったり、
接続部材が抜け落ちたりするなどの問題が生じる。その
ため、接続部材の挿入部の断面形状も扁平した断面楕円
形状に形成することが望ましいものである。ただし、接
続部材のうち、経腸栄養補給用チューブに接続される側
の挿入部は、従来と同様に断面形状が円形状をしている
ことが望ましい。
【0065】また、本発明の経腸栄養剤保存容器用の接
続部材側の脱落防止構造部としては、特に制限されるも
のではなく従来公知の脱落防止構造を適当に利用するこ
とができるが、好ましくは、接続部材の前記容器開封後
の取出口への挿入部の外周上に設けられてなる鉢巻き状
の突出部であることが望ましい。特に、図1に示すよう
に容器側の突出部の内面部に凹凸形状が設けられている
場合には、かかる凹凸形状に適合する突出部形状とする
のが望ましい。
【0066】なお、本発明のソフトバック式の経腸栄養
剤保存容器に使用する事のできる材料に関しては、レト
ルト処理することができ、四季を通じて寒暖差の厳しい
条件下でも十分に長期保存ができるように、耐熱性、耐
寒性、熱変動性などの特性に優れ、かつ高周波シールや
熱シールができ、また加工性、切る方向への指向性を付
与された材料であれば特に制限されるものではなく、従
来既知のレトルトバッグ用に開発された材料等の中から
適宜選択して使用する事ができるものであり、例えば、
アルミまたはSiO2 蒸着のポリエステル−ナイロン−
CCPの三層構造物、ナイロン−アルミまたはSiO2
蒸着のポリエステル−ナイロン−CCPの四層構造物等
が例示できる。
【0067】また、本発明のソフトバック式の経腸栄養
剤保存容器は、消化態、半消化態以外の濃厚な栄養剤や
流動食(これらの栄養剤や流動食には抗生物質等の薬剤
を含んでいてもよい)などの経腸栄養剤、並びに飲料水
(さらにこれに適当な水溶性のビタミンC等の栄養剤や
抗生物質等の薬剤等を溶解したものであってもよい)な
どの飲料用水溶液を、順々に被術者に挿通した経腸栄養
補給用チューブ(経鼻的または経皮的に用いる経腸栄養
カテーテル)、さらに必要に応じて、栄養点滴セット
(経腸栄養剤保存容器への接続部材、接続ゴム、点滴
筒、ローラ・クランプ等を有する輸液セットなど)を通
じて補給する際に用いられるのものである。また、従来
の上部開放型の注ぎ口付濃厚流動食専用容器のように、
その都度、経腸栄養剤を調整する必要がないように、安
全に長期間の保存が可能で、緊急性を要するような場
合、さらには、今後の高齢化により自宅や介護施設で高
度医療を受けた後に適切に経腸栄養剤を補給させる必要
性が生じた場合などにも好適に対応できるものである。
【0068】本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存
容器の製法に関しては、何ら制限を受けるものではな
く、従来既知のソフトバック式の保存容器の製造技術を
適宜利用して製造することができる。例えば、2枚のフ
ィルムを重ね合わせて適当な金型で打ち抜き、周縁封止
部(第1封止部と第2封止部部にそれぞれの内容物を注
入するために該容器を横向きに倒置した状態で上部側に
くる位置に未融着部分をそれぞれ残しておくのが望まし
い)となる部分を熱ないし高周波等により溶融接着した
後、該容器を横向きに倒置した状態で第1封止部と第2
封止部部に未融着部分よりそれぞれの内容物を入れ、内
容物を注入するために残しておいた未融着部分を熱ない
し高周波等により溶融接着し、その後、加熱滅菌するこ
とにより、本発明のソフトバック式の保存容器を作る事
ができる。さらに必要に応じて、支持用の穴や切り込み
部、さらにはシート状物等の挿入ガイド機構を適当な時
期に形成することができる。ここで、容器下部の突出部
に設ける切り込み部は、フィルムの成形時に延伸方向が
横手方向(=切る方向)となるようにして製造しておく
ことで、切る方向の指向性が製造時に付与されるため、
該切り込み部から極めて簡単に切るとる事ができる。
【0069】
【発明の効果】(1) 本発明のソフトバック式の経腸
栄養剤保存容器は、本体上部にレトルト保存用の第1封
止部と使用時に異物や菌の侵入防止用の第2封止部が形
成されてなり、本体下部に未使用保証構造の取出口を有
する突出部が形成されてなるものであるため、水分補給
後にも異物や菌の侵入を防止することができ、また、内
容物の液漏れの生じない。
【0070】(2) 上記(1)のソフトバック式の経
腸栄養剤保存容器において、前記第1封止部と第2封止
部の間に切り込み部を設けてなるため、上記(1)に記
載の作用効果を奏するほか、簡単に切るとることがで
き、消毒したハサミ等を準備しなくても良いとする利点
がある。
【0071】(3) 上記(1)または(2)のソフト
バック式の経腸栄養剤保存容器において、前記内側の第
2封止部が、開閉自在なジッパー式のシール構造を有す
るため、上記(1)〜(2)に記載の作用効果を奏する
ほか、飲料水を注ぐ作業が簡単で確実に行うことがで
き、水分等の飲料水補給時の異物や菌の侵入を最小限に
抑える事ができるほか、水分等の飲料水補給後の異物や
菌の侵入も完全に防止できるとする利点を有する。ま
た、経腸栄養剤を被術者に補給後に、飲料水(さらにこ
れに適当な水溶性のビタミンC等の栄養剤や抗生物質等
の薬剤等を溶解したものであってもよい)などの飲料用
水溶液を、該第1封止部をその都度開閉することにより
何度かに分けて補給させることもできる。
【0072】(4) 上記(1)または(2)のソフト
バック式の経腸栄養剤保存容器において、前記内側の第
2封止部が、栄養分保存容器本体に一端が支持された弾
性基部片とその先端に設けられた落下菌や異物の侵入を
防止する弁体部位とからなる構造を有するため、上記
(1)〜(2)に記載の作用効果を奏するほか、水を注
ぐ作業が簡単で確実に行うことができるとする利点を有
する。
【0073】(5) 上記(1)〜(4)のいずれか1
つのソフトバック式の経腸栄養剤保存容器において、上
部に設けられた2重の封止部は、栄養分保存容器に封入
された内容物を前記取出口より取り出した後に、前記第
1封止部と第2封止部の間を切断して、内側の第2封止
部を開いて水分を注ぎ込んだ後、該第2封止部を閉じ
て、異物や菌の侵入を防止すべく形成されているため、
上記(1)〜(4)に記載の作用効果と同様の効果を奏
することができる。
【0074】(6) 上記(1)〜(5)のいずれか1
つのソフトバック式の経腸栄養剤保存容器において、前
記突出部に形成された取出口の未開封保証構造が、該突
出部の外周縁部がシールされ、該突出部の先端シール部
よりも本体側の側面シール部に切り込み部を設けた構造
によって構成されているため、上記(1)〜(5)に記
載の作用効果を奏することができるほか、従来の取出口
の未開封保証構造のように複雑な構造(取出口に融着さ
れたキャップをネジ切る必要のある未開封保証構造)を
要し、本体と材質の異なるこれら取出口部材とを接着さ
せる手間も必要なく、極めて簡便に製造できてかつ液漏
れの心配のないものであるとする利点を有する。
【0075】(7) 上記(1)〜(6)のいずれか1
つのソフトバック式の経腸栄養剤保存容器において、前
記突出部には、開封された取出口に系外の接続部材を導
入し易くするための挿入ガイド機構が設けられてなるた
め、上記(1)〜(6)に記載の作用効果を奏すること
ができるほか、取出口を開封した後に、系外の接続部材
を取出口に挿入する際に手間取ることなく素早く挿入作
業を完了でき、当該取出口からの異物や菌の侵入を防止
することができるほか、挿入に手間取ることで、内容液
が噴き出したり、取出口が破れたり、めくれたりして液
漏れをしたりすることもあり得るなど、作業上のトラブ
ルが生じやすい作業であるため、こうした心配をしなく
て良く、挿入作業を行う医療関係者に敬遠されることも
なく、また精神的な負担も軽減できる。
【0076】(8) 上記(7)のソフトバック式の経
腸栄養剤保存容器において、前記挿入ガイド機構が、取
出口を開口させるための機構であるため、上記(1)〜
(6)に記載の作用効果を奏することができるほか、上
記(7)に記載の作用効果を達成する上で極めて簡便な
手段であるため、特にその効果に優れる。
【0077】(9) 上記(8)のソフトバック式の経
腸栄養剤保存容器において、前記取出口を開口させるた
めの機構として、切り込み部よりも本体側の突出部に、
該突出部の軸線に直交する面内に延びるように、少なく
とも1つの凸部ないし凹部が形成されているものであ
り、上記(1)〜(8)に記載の作用効果を奏すること
ができるが、とりわけ、上記(7)〜(8)の作用効果
が顕著であり、当該達成手段の中でも極めて有用な手段
の1つであると言える。
【0078】(10) 上記(8)のソフトバック式の
経腸栄養剤保存容器において、前記取出口を開口させる
ための構造として、前記切り込み部よりも本体側の突出
部に、該突出部の軸線に直交する面内に延びるように、
少なくとも1つの熱印加部ないし高周波印加部が形成さ
れているものであり、上記(1)〜(8)に記載の作用
効果を奏することができるが、とりわけ、上記(7)〜
(8)の作用効果が顕著であり、当該達成手段の中でも
極めて有用な手段の他の1つであると言える。
【0079】(11) 上記(8)のソフトバック式の
経腸栄養剤保存容器において、前記取出口を開口させる
ための構造として、前記切り込み部よりも本体側の突出
部に、該突出部の軸線に直交する面内に延びるように、
少なくとも1つのシート状物が外接されているものであ
り、上記(1)〜(8)に記載の作用効果を奏すること
ができるが、とりわけ、上記(7)〜(8)の作用効果
が顕著であり、当該達成手段の中でも極めて有用な手段
のさらに他の1つであると言える。
【0080】(12) 上記(8)のソフトバック式の
経腸栄養剤保存容器において、前記取出口を開口させる
ための構造として、開口化部材が、少なくとも系外の接
続部材を導入するまでは突出部の経腸栄養剤流路部に保
持されているものであり、上記(1)〜(8)に記載の
作用効果を奏することができるが、とりわけ、上記
(7)〜(8)の作用効果が顕著であり、当該達成手段
の中でも極めて有用な手段のさらにまた他の1つである
と言える。
【0081】(13) 上記(7)のソフトバック式の
経腸栄養剤保存容器において、前記挿入ガイド機構とし
て、取出口の開封時にシート状物の先端部が該取出口よ
りも外側に出るように、該突出部の軸線方向に延びるよ
うに、該シート状物の一部が切り込み部よりも本体側の
突出部の内面に固定されているため、上記(1)〜
(6)に記載の作用効果を奏することができるほか、上
記(7)に記載の作用効果を達成する上で極めて簡便な
他の1つの手段であるため、特にその効果に優れる。
【0082】(14) 上記(8)のソフトバック式の
経腸栄養剤保存容器において、前記挿入ガイド機構とし
て、切り込み部よりも本体側の突出部の内面にリブが形
成されているため、上記(8)に記載の作用効果に加え
て、系外の接続部材を導入した際に、該リブにより系外
の接続部材を保持でき、かつ確実にシールすることがで
きるものである。
【0083】(15) 上記(1)〜(14)のソフト
バック式の経腸栄養剤保存容器において、前記取出口を
含む前記突出部の横幅が、広く形成されていることによ
り、上記(1)〜(14)に記載の作用効果を奏するこ
とができるほか、加熱滅菌処理による取出口を含む前記
突出部のねじれを防止し得るとする特有の作用効果を奏
するものである。
【0084】(16) 上記(15)のソフトバック式
の経腸栄養剤保存容器において、前記取出口を含む前記
突出部の横幅が、下記式2≦y/x≦6(ここで、xは
取出口を含む前記突出部の横幅であり、yは経腸栄養剤
保存容器本体の横幅である。)を満足するように広く形
成されていることにより、上記(1)〜(15)に記載
の作用効果を奏することができるほか、特に上記(1
5)の加熱滅菌処理による取出口を含む前記突出部のね
じれを防止し得るとする特有の作用効果がより顕著に得
られるものである。
【0085】(17) 本発明の接続部材は、一端が上
記(15)または(16)のソフトバック式の経腸栄養
剤保存容器の取出口に接合し得る構造を有し、他端が経
腸栄養補給用チューブまたは経腸栄養カテーテルと接続
し得る構造を有することにより、簡単な操作により両者
を接続することができる。
【0086】(18) 上記(17)の接続部材におい
て、前記ソフトバック式の経腸栄養剤保存容器の取出口
を含む突出部に接合する側の先端部が、開封された取出
口に導入し易くするための挿入ガイド構造となっている
ことにより、前記経腸栄養剤保存容器の取出口を開封し
た後に、当該接続部材を取出口に挿入する際に手間取る
ことなく素早く挿入作業を完了でき、当該取出口からの
異物や菌の侵入を防止することができるほか、挿入に手
間取ることで、内容液が噴き出したり、取出口が破れた
り、めくれたりして液漏れをしたりすることもあり得る
など、作業上のトラブルが生じやすい作業であるため、
こうした心配をしなくて良く、挿入作業を行う医療関係
者に敬遠されることもなく、また精神的な負担も軽減で
きる。
【0087】(19) 上記(18)の接続部材におい
て、前記挿入ガイド構造が、斜めに切断された挿入開口
部を有することにより、上記(18)の作用効果のう
ち、特に当該接続部材を取出口に挿入する際に手間取る
ことなく素早く挿入作業を完了でき、当該取出口からの
異物や菌の侵入を防止することができるとする効果がよ
り顕著に得られるものである。
【0088】(20) 上記(17)〜(19)の接続
部材において、前記ソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器の取出口との接続部より内容物がにじみ出すのを防止
し得る材料で、形成または表面処理されていることによ
り、上記(17)〜(19)の作用効果のうち、特に内
容液が噴き出したり、液漏れをしたりするのを防止する
ことができるとする効果がより顕著に得られるものであ
る。
【0089】(21) 本発明の経腸栄養剤保存容器用
の接続部材は、上記(1)〜(16)のソフトバック式
の経腸栄養剤保存容器の開封後の取出口に導入し易くた
めの挿入ガイド構造部、および挿入後に接続部材が取出
口から脱落するのを防止するための脱落防止構造部が設
けられてなることにより、前記経腸栄養剤保存容器の取
出口を開封した後に、当該接続部材を取出口に挿入する
際に手間取ることなく素早く挿入作業を完了でき、当該
取出口からの異物や菌の侵入を防止することができるほ
か、挿入に手間取ることで、内容液が噴き出したり、取
出口が破れたり、めくれたりして液漏れをしたりするこ
ともあり得るなど、作業上のトラブルが生じやすい作業
であるため、こうした心配をしなくて良く、挿入作業を
行う医療関係者に敬遠されることもなく、また精神的な
負担も軽減できる。
【0090】(22) 上記(21)の接続部材におい
て、前記挿入ガイド構造部が、前記容器開封後の取出口
の断面形状に適合するように扁平した断面楕円形状の挿
入部であることにより、上記(18)の作用効果のう
ち、特に当該接続部材を取出口に挿入する際に手間取る
ことなく素早く挿入作業を完了でき、当該取出口からの
異物や菌の侵入を防止することができるとする効果がよ
り顕著に得られるものである。
【0091】(23) 上記(21)または(22)の
接続部材において、前記脱落防止構造部が、接続部材の
前記容器開封後の取出口への挿入部の外周上に設けられ
てなる鉢巻き状の突出部であることにより、上記(2
1)または(22)効果がより顕著に得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器の代表的な一実施形態を表す概略図である。図1
(A)は、ソフトバック式の経腸栄養剤保存容器の全体
の表す概略図である。図1(B)は、図1(A)の経腸
栄養剤保存容器の突起部の軸線に直交する面内に延びる
ように凸部を形成する箇所(A−A′線)の断面拡大断
面である。図1(C)は、図1(A)の経腸栄養剤保存
容器の突出部に示す破線に沿って切り裂く(=開封す
る)ことで、突出部に形成された取出口(当該破線の位
置に作られる切り口)の断面拡大断面である。図1
(D)は、図1(C)の経腸栄養剤保存容器の突出部に
形成された取出口の両側より、矢印で示すように押して
取出口が開口した状態を表す取出口の断面拡大断面であ
る。図1(E)は、図1(A)の経腸栄養剤保存容器の
突起部の軸線に直交する面内に延びるように凸部を形成
しなかった場合に、経腸栄養剤保存容器の突出部に示す
破線に沿って切り裂く(=開封する)ことで、突出部に
形成された取出口をその両側より、矢印で示すように押
した場合に、開口されずに取出口全体が曲がってしまっ
た状態を表す取出口の断面拡大断面である。
【図2】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器の上部構造の代表的な他の一実施形態を表す概略図で
あって、栄養分保存容器本体に一端が接着支持された弾
性基部片とその先端に設けられた落下菌や異物の侵入を
防止する弁体部位とからなる構造を有する第2封止部お
よびその近傍を表す部分断面図である。
【図3】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器下部の突出部の代表的な他の一実施形態を表す概略図
であって、該突出部の挿入ガイド機構として、切り込み
部よりも本体側の突出部に、該突出部の軸線に直交する
面内に延びるように、少なくとも1つのシート状物が外
接されてなる取出口を開口させるための機構(開口化機
構)が設けられている当該突出部を表す概略図である。
図3(A)は、開口化機構が設けられている当該突出部
の全体を表す概略図である。図3(B)は、図3(A)
の経腸栄養剤保存容器の突出部に示す破線に沿って切り
裂く(=開封する)ことで、突出部に形成された取出口
(当該破線の位置に作られる切り口)の断面拡大断面で
ある。図3(C)は、図3(B)の経腸栄養剤保存容器
の突出部に形成された取出口の両側より、矢印で示すよ
うに押して取出口が開口した状態を表す取出口の断面拡
大断面である。
【図4】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器下部の突出部の代表的なさらに他の一実施形態を表す
概略図である。図4(A)、(C)、(D)は、経腸栄
養剤保存容器下部の突出部の挿入ガイド機構として、突
出部の経腸栄養剤流路部に開口化部材(図4(A)は中
空の円筒形状の開口化部材、図4(C)は中実の略球状
ないしラグビーボール形状の開口化部材、図4(D)は
逆テーパーを有するの中実の円柱形状の開口化部材)が
保持されてなる取出口を開口させるための機構(開口化
機構)が設けられている当該突出部、さらに図4(A)
では、対応する系外の接続部材を表す概略図である。図
4(B)は、図4(A)に使われている開口化部材を表
す概略図である。
【図5】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器下部の突出部の代表的なさらにまた他の一実施形態を
表す概略図である。図5(A)は、経腸栄養剤保存容器
下部の突出部の挿入ガイド機構として、該突出の軸線方
向に延びるように、シート状物の一部が切り込み部より
も本体側の突出部の内面に固定されてなる機構が設けら
れている当該突出部を表す概略図である。図5(B)
は、図5(A)の経腸栄養剤保存容器の突出部に示す破
線に沿って切り裂いた(=開封した)状態(シート状物
の先端部が該取出口(切り口)よりも外側に出た状態)
を表す概略図である。
【図6】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器下部の突出部(図6(A))及び対応する系外の接続
部材(図6(B))の代表的な一実施形態を表す概略図
である。
【図7】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器下部の突出部(図7(A))及び対応する系外の接続
部材(図7(B))の代表的な他の一実施形態を表す概
略図である。
【図8】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器下部の突出部(図8(A))及び対応する系外の接続
部材(図8(B))の代表的な他の一実施形態を表す概
略図であり、図8(C)は、図8(B)の系外の接続部
材を図8(A)のソフトバック式の経腸栄養剤保存容器
下部の突出部に導入した(差し込んだ)状態での、図8
(A)の経腸栄養剤保存容器の突起部の軸線に並行して
面内に延びるように凸部を形成した箇所(A−A′線)
の断面拡大断面である。
【図9】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存容
器の取出口を含む前記突出部の横幅が、加熱滅菌処理に
よるねじれを防止し得るように広く形成されているもの
の代表的な一実施形態を表す概略図であり、図9(a)
は、経腸栄養剤保存容器本体と突出部との間の周縁封止
部をゆるやかなスロープ状にしたものであり、図9
(b)は、こうしたスロープ状にせずにいきなりその横
幅を狭めたものである。
【図10】 本発明のソフトバック式の経腸栄養剤保存
容器の取出口を含む前記突出部を上記の如く広く形成す
る場合に、これに対応する接続部材の代表的な一実施形
態を表す概略図であり、図10(a)は口径の異なる円
筒部を単に接合した(繋げた)形のものであり、図10
(b)は口径の異なる円筒部をスロープを設けて滑らか
に接合した(繋げた)形のものである。
【付号の説明】
101…ソフトバック式の経腸栄養剤保存容器、102…栄養
分保存容器本体、 103…第1封止部、105…第2
封止部、 107…突出部、109…上部切り
込み部、 111…周縁封止部、112…支持用
穴、 113…突出部の両サイドの周縁
封止部、115…突出部の先端(下端)の周縁封止部、117
…下部切り込み部、 119…開口化機能を持
つ凸部、202…栄養分保存容器本体、 203…第1
封止部、205…第2封止部、 207…弾性
基部片、209…弁体部、 307…突出
部、311…周縁封止部、 313…突出部の
両サイドの周縁封止部、315…突出部の先端(下端)の
周縁封止部、317…下部切り込み部、 317…
下部切り込み部、321…短冊状のシート状物、 3
23…シート状物の中央部、325…シート状物321の両端
部、 407…突出部、411…周縁封止部、
413…突出部の両サイドの周縁封止部、415…突出部
の先端(下端)の周縁封止部、417…下部切り込み部、
420…系外の接続部材、427…経腸栄養剤流
路部、 429…開口化部材、507…突出部、
511…周縁封止部、513…突出部の両サ
イドの周縁封止部、515…突出部の先端(下端)の周縁
封止部、517…下部切り込み部、 527…短冊
状のシート状物、528…短冊状のシート状物の先端部、6
07…突出部、 611…周縁封止部、6
13…突出部の両サイドの周縁封止部、615…突出部の先
端(下端)の周縁封止部、617…下部切り込み部、
619…開口化機能を持つ凸部、620…系外の接続
部材、 707…突出部、711…周縁封止部、
713…突出部の両サイドの周縁封止部、7
15…突出部の先端(下端)の周縁封止部、717…下部切
り込み部、 719…開口化機能を持つ凸部、7
20…系外の接続部材、 811…周縁封止部 813…突出部の両サイドの周縁封止部、815…突出部の先
端(下端)の周縁封止部、817…下部切り込み部、
819…開口化機能を持つ凸部、820…系外の接続
部材、 a…隙間部分。901…経腸栄養剤保
存容器、 902…栄養分保存容器本体、907…突出
部、 911…周縁封止部、913…突出
部の両サイドの周縁封止部、915…突出部の先端(下
端)の周縁封止部、917…下部切り込み部、x…取出口
を含む前記突出部の横幅、y…経腸栄養剤保存容器本体
の横幅、z…経腸栄養剤保存容器本体と突出部との間の
高さ、11…接続部材、 13…口径の
大きい円筒部、15…口径の大きい円筒部側の先端部、17
…斜めにカットされた挿入開口部、19…口径の小さい円
筒部、 21…口径の小さい円筒部側の先端部、
23…リブ(凸部)。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体上部にレトルト保存用の第1封止部
    と使用時に異物や菌の侵入防止用の第2封止部が形成さ
    れてなり、 本体下部に未使用保証構造の取出口を有する突出部が形
    成されてなることを特徴とするソフトバック式の経腸栄
    養剤保存容器。
  2. 【請求項2】 前記第1封止部と第2封止部の間に切り
    込み部を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の
    経腸栄養剤保存容器。
  3. 【請求項3】 前記内側の第2封止部が、開閉自在なジ
    ッパー式のシール構造を有することを特徴とする請求項
    1または2に記載の経腸栄養剤保存容器。
  4. 【請求項4】 前記内側の第2封止部が、栄養分保存容
    器本体に一端が支持された弾性基部片とその先端に設け
    られた落下菌ないし異物の侵入を防止する弁体部位とか
    らなる構造を有することを特徴とする請求項1または2
    に記載の経腸栄養剤保存容器。
  5. 【請求項5】 上部に設けられた2重の封止部は、栄養
    分保存容器に封入された内容物を前記取出口より取り出
    した後に、前記第1封止部と第2封止部の間を切断し
    て、内側の第2封止部を開いて水分を注ぎ込んだ後、該
    第2封止部を閉じて、異物ないし菌の侵入を防止すべく
    形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の経腸栄養剤保存容器。
  6. 【請求項6】 前記突出部に形成された取出口の未開封
    保証構造が、該突出部の外周縁部がシールされ、該突出
    部の先端シール部よりも本体側の側面シール部に切り込
    み部を設けた構造によって構成されていることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載の経腸栄養剤保
    存容器。
  7. 【請求項7】 前記突出部には、開封された取出口に系
    外の接続部材を導入し易くするための挿入ガイド機構が
    設けられてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の経腸栄養剤保存容器。
  8. 【請求項8】 前記挿入ガイド機構が、取出口を開口さ
    せるための機構であることを特徴とする請求項7に記載
    の経腸栄養剤保存容器。
  9. 【請求項9】 前記取出口を開口させるための機構とし
    て、切り込み部よりも本体側の突出部に、該突出部の軸
    線に直交する面内に延びるように、少なくとも1つの凸
    部ないし凹部が形成されていることを特徴とする請求項
    8に記載の経腸栄養剤保存容器。
  10. 【請求項10】 前記取出口を開口させるための構造と
    して、前記切り込み部よりも本体側の突出部に、該突出
    部の軸線に直交する面内に延びるように、少なくとも1
    つの熱印加部ないし高周波印加部が形成されていること
    を特徴とする請求項8に記載の経腸栄養剤保存容器。
  11. 【請求項11】 前記取出口を開口させるための構造と
    して、前記切り込み部よりも本体側の突出部に、該突出
    部の軸線に直交する面内に延びるように、少なくとも1
    つのシート状物が外接されていることを特徴とする請求
    項8に記載の経腸栄養剤保存容器。
  12. 【請求項12】 前記取出口を開口させるための構造と
    して、開口化部材が、少なくとも系外の接続部材を導入
    するまでは突出部の経腸栄養剤流路部に保持されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の経腸栄養剤保存容
    器。
  13. 【請求項13】 前記挿入ガイド機構として、取出口の
    開封時にシート状物の先端部が該取出口よりも外側に出
    るように、該突出部の軸線方向に延びるように、該シー
    ト状物の一部が切り込み部よりも本体側の突出部の内面
    に固定されていることを特徴とする請求項7に記載の経
    腸栄養剤保存容器。
  14. 【請求項14】 前記挿入ガイド機構として、切り込み
    部よりも容器本体側の突出部の内面にリブが形成されて
    いることを特徴とする請求項8に記載の経腸栄養剤保存
    容器。
  15. 【請求項15】 前記取出口を含む前記突出部の横幅
    が、加熱滅菌処理によるねじれを防止し得るように広く
    形成されていることを特徴とする請求項1〜14のいず
    れか1項に記載の経腸栄養剤保存容器。
  16. 【請求項16】 前記取出口を含む前記突出部の横幅
    が、下記式 2≦y/x≦6 (ここで、xは取出口を含む前記突出部の横幅であり、
    yは経腸栄養剤保存容器本体の横幅である。)を満足す
    るように広く形成されていることを特徴とする請求項1
    〜15のいずれか1項に記載の経腸栄養剤保存容器。
  17. 【請求項17】 一端が請求項15または16に記載の
    経腸栄養剤保存容器の取出口に接合し得る構造を有し、
    他端が経腸栄養補給用チューブまたは経腸栄養カテーテ
    ルと接続し得る構造を有することを特徴とする接続部
    材。
  18. 【請求項18】 前記経腸栄養剤保存容器の取出口を含
    む突出部に接合する側の先端部が、開封された取出口に
    導入し易くするための挿入ガイド構造となっていること
    を特徴とする請求項17に記載の接続部材。
  19. 【請求項19】 前記挿入ガイド構造が、斜めに切断さ
    れた挿入開口部を有することを特徴とする請求項17に
    記載の接続部材。
  20. 【請求項20】 経腸栄養剤保存容器の取出口との接続
    部より内容物がにじみ出すのを防止し得る材料で、形成
    または表面処理されていることを特徴とする請求項17
    〜19のいずれか1項に記載の接続部材。
  21. 【請求項21】 請求項1〜16のいずれか1項に記載
    の経腸栄養剤保存容器の開封後の取出口に導入し易くた
    めの挿入ガイド構造部、および挿入後に接続部材が取出
    口から脱落するのを防止するための脱落防止構造部が設
    けられてなることを特徴とする経腸栄養剤保存容器用の
    接続部材。
  22. 【請求項22】 前記挿入ガイド構造部が、前記容器開
    封後の取出口の断面形状に適合するように扁平した断面
    楕円形状の挿入部であることを特徴とする請求項21に
    記載の接続部材。
  23. 【請求項23】 前記脱落防止構造部が、接続部材の前
    記容器開封後の取出口への挿入部の外周上に設けられて
    なる鉢巻き状の突出部であることを特徴とする請求項2
    1または22に記載の接続部材。
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