JP2000152666A - 方形波電圧発生装置 - Google Patents
方形波電圧発生装置Info
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Abstract
μs以上、フラットトップのドループが10%以下かつ
ピーク値が100kV以上の方形波電圧を発生する。 【解決手段】 この方形波電圧発生装置100は、高電
圧のパルス電圧PVを発生するマルクス回路40と、そ
の出力部に並列に接続された電圧裁断ギャップ50と、
マルクス回路40の出力部に並列に接続された中間蓄積
コンデンサ60と、マルクス回路40の出力部とこの方
形波電圧発生装置100の出力部との間に直列に接続さ
れた出力ギャップスイッチ80とを備えている。中間蓄
積コンデンサ60は、マルクス回路40の等価静電容量
の1/10以下かつ負荷20の浮遊静電容量の10倍以
上の静電容量を持ち、かつマルクス回路40の等価イン
ダクタンスの1/10以下の浮遊インダクタンスを持
つ。出力ギャップスイッチ80は、レーザをトリガに用
いたレーザトリガギャップから成る。
Description
ャップや高電圧機器等のような負荷に、高電圧の方形波
電圧を印加して、当該負荷の絶縁破壊電圧を試験するこ
と等に用いられる方形波電圧発生装置に関する。より具
体的には、前記負荷のns領域のごく短時間からμs領
域までのV−t特性(絶縁破壊電圧−時間特性)を考慮
した絶縁破壊電圧を試験する等のために、立上りが急峻
で(例えば立上り時間が100ns以下)、パルス幅が
長く(例えば5μs以上)、フラットトップの平坦度が
良い(例えばドループが10%以下)高電圧(例えばピ
ーク値が100kV以上)の方形波電圧を発生する方形
波電圧発生装置に関する。この明細書において方形波電
圧とは、波形が方形、矩形またはそれらに近い波形の電
圧のことである。
特性は、印加電圧波形の影響を顕著に受けるため、これ
らの絶縁破壊電圧の試験には、印加電圧波形の選定が重
要である。
生が容易等の理由から、雷インパルス電圧等の標準波形
が用いられて来た。
ジや断路器等の開閉サージによる過電圧波形は、標準波
形とは大きく異なり、立上り時間が例えば数十ns〜数
百nsという急峻な立上りを有し、かつ継続時間も例え
ば数μs〜数十μs以上というように長い。
絶縁破壊電圧を正確に試験する等のためには、印加電圧
として、立上りが急峻で(例えば立上り時間が100n
s以下)、パルス幅が長く(例えば5μs以上)、フラ
ットトップの平坦度が良い(例えばドループが10%以
下)高電圧(例えばピーク値が100kV以上)の方形
波電圧を用いる、好ましくは立上り時間が50ns以
下、パルス幅が10μs以上、フラットトップのドルー
プが5%以下かつピーク値が300kV以上の方形波電
圧を用いるのが、より現実に近い波形であるので、非常
に効果的である。
できる方形波電圧発生装置の従来例を図3〜図5にそれ
ぞれ示す。
12とインダクタ14とを梯子状に複数段組み合わせた
パルス成形ネットワーク10と、出力スイッチ16とを
組み合わせて、高電圧の方形波電圧RVを発生させる構
成をしている。この方形波電圧RVを、例えば高電圧ギ
ャップや高電圧機器等から成る負荷20に印加する。
部電極32と内部電極34との間に誘電体36を満たし
たパルス形成ライン30と、出力スイッチ38とを組み
合わせて、高電圧の方形波電圧RVを発生させる構成を
している。
ルス電圧PVを発生するマルクス回路40と、当該パル
ス電圧PVの波尾部を裁断する電圧裁断ギャップ50と
を組み合わせて、高電圧の方形波電圧RVを発生させる
構成をしている。
に充電された多数のキャパシタをギャップスイッチによ
って直列に切り換えて、高電圧のパルス電圧PVを発生
するものである。その回路図の一例を図6に示す。C1
〜Cn はキャパシタ、Gはギャップスイッチ、Rは充電
抵抗、rは高周波振動抑制用の制動抵抗、GS は始動ギ
ャップ、42および44は出力端である。
波形の一例を図7に示す。この明細書では次のように定
義している。即ち、ピーク値VP を100%としてその
30%点bと90%点cとを結ぶ線が、0%ラインおよ
び100%ラインとそれぞれ交わる点a、d間の時間が
立上り時間TR である。ピーク値点eから裁断点fまで
がフラットトップ(平坦部)FTであり、その間の時間
がパルス幅TP である。ピーク値VP と裁断点fの電圧
との差電圧V1 のピーク値VP に対する割合が、即ち
(V1 /VP )×100が、フラットトップFTのドル
ープDR [%]である。即ち、パルス幅TP でのドルー
プDR である。
圧発生装置は、パルス幅TP がμsオーダーの方形波電
圧RVを発生させることは可能であるけれども、その場
合は立上り時間TR を短くすることができない。例え
ば、パルス幅TP が10μsの方形波電圧RVを発生さ
せる装置では、立上り時間TR をサブμs(即ちμsの
1/10程度)にするのが実用上は限界である。これ
は、パルス幅TP を長くかつ立上り時間TR を短くする
ためには、前述したキャパシタ12とインダクタ14の
必要段数が非常に多くなり、非現実的になるからであ
る。例えば、パルス幅TP を10μsかつ立上り時間T
R を10nsにする場合は、約1000段も必要にな
る。これは非現実的である。
波電圧RVの立上り時間TR を10ns程度にすること
は可能であるけれども、パルス幅TP を長くすることが
できない。
の比誘電率をεr 、比透磁率をμr、Cを光速(3×1
08 m/s)とすれば、パルス成形ライン30の単位長
さ当たりの発生パルス幅τは次式で表される。
利用できるのは、比誘電率εr が大きくかつ数百kV〜
MV級の電圧に対して実用的なものは、水(純水)しか
ない。誘電体36が水の場合、εr ≒80、μr ≒1で
あるから、10μsのパルス幅TP を得るためには、パ
ルス形成ライン30の長さは約17mにもなる。これは
非現実的である。
2MΩ・mが限界なので、誘電体36が水の場合のパル
ス形成ライン30の時定数は7〜14μsとなり、パル
ス幅TP が10μsの場合に5〜10%のドループDR
を実現することはできない。
は、マルクス回路40の静電容量は一般的に大きいの
で、方形波電圧RVのパルス幅TP を5〜10μs以上
にすることは可能であるけれども、立上り時間TR を大
きくすることができない。即ち、数百kV〜MV級のパ
ルス電圧PVを発生するマルクス回路40の浮遊インダ
クタンスは大きく、通常は10μH程度もあるので、立
上り時間TR はμsオーダーが小さくする限界である。
s以下、パルス幅が5μs以上、フラットトップのドル
ープが10%以下かつピーク値が100kV以上の方形
波電圧を発生することのできる方形波電圧発生装置を提
供することを主たる目的としている。
幅が10μs以上、フラットトップのドループが5%以
下かつピーク値が300kV以上の方形波電圧を発生す
ることのできる方形波電圧発生装置を提供することを第
2の目的としている。
生装置は、高電圧のパルス電圧を発生するマルクス回路
と、このマルクス回路の出力部に並列に接続された電圧
裁断ギャップと、前記マルクス回路の出力部に並列に接
続されていて、前記マルクス回路の等価静電容量の1/
10以下かつ前記負荷の浮遊静電容量の10倍以上の静
電容量を持ち、かつ前記マルクス回路の等価インダクタ
ンスの1/10以下の浮遊インダクタンスを持つ中間蓄
積コンデンサと、前記マルクス回路の出力部とこの方形
波電圧発生装置の出力部との間に直列に接続されてい
て、レーザをトリガに用いたレーザトリガギャップから
成る出力ギャップスイッチとを備えることを特徴として
いる(請求項1)。
ス電圧を発生させると、中間蓄積コンデンサの静電容量
はマルクス回路の等価静電容量の1/10以下と小さい
ので、ごく短時間で中間蓄積コンデンサが充電される。
中間蓄積コンデンサの充電が完了した時点で出力ギャッ
プスイッチをオンさせると、急峻な立上りの電圧が出力
部に発生する。出力ギャップスイッチのオン直後に、わ
ずかに出力電圧が降下する場合があるが、その後速やか
にマルクス回路から電圧が供給されるので、長波尾の出
力電圧が維持される。その後電圧裁断ギャップをオンさ
せると、出力電圧の波尾部で電圧裁断が起こり、所定の
パルス幅の方形波電圧が出力部に発生する。
オン時間が非常に短いレーザトリガギャップから成るの
で、しかも負荷に最初に電圧を印加することになる中間
蓄積コンデンサの浮遊インダクタンスは、マルクス回路
の等価インダクタンスの1/10以下と非常に小さいの
で、立上り時間の短い急峻な立上りの方形波電圧を発生
することができる。しかも、マルクス回路の等価静電容
量は一般的に大きいので、長い時間電圧を維持すること
が可能であり、従ってパルス幅が長くかつドループの小
さい方形波電圧を発生することができる。
パルス幅が5μs以上、フラットトップのドループが1
0%以下かつピーク値が100kV以上の方形波電圧を
発生することができる。
1/50以下かつ前記負荷の浮遊静電容量の50倍以上
の静電容量を持ち、かつ前記マルクス回路の等価インダ
クタンスの1/50以下の浮遊インダクタンスを持つ中
間蓄積コンデンサと、エキシマレーザをトリガに用いた
レーザトリガギャップから成る出力ギャップスイッチと
を用いれば(請求項2)、中間蓄積コンデンサの充放電
をより速やかに行うことができるので、しかもエキシマ
レーザを用いたレーザトリガギャップはターンオン時間
が極めて短いので、立上り時間が50ns以下、パルス
幅が10μs以上、フラットトップのドループが5%以
下かつピーク値が300kV以上の方形波電圧を発生す
ることができる。
圧発生装置の一例を示す回路図である。図2は、図1の
方形波電圧発生装置の等価回路図である。図5の従来例
と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下に
おいては当該従来例との相違点を主に説明する。
のパルス電圧PVを発生する前述したようなマルクス回
路40と、このマルクス回路40の出力部に(即ちその
出力端42、44間に)並列に接続された前述したよう
な電圧裁断ギャップ50と、マルクス回路40の出力部
に(即ちその出力端42、44間に)並列に接続された
中間蓄積コンデンサ60と、マルクス回路40の出力部
(即ちその非接地側の出力端42)とこの方形波電圧発
生装置100の出力部(即ちその非接地側の出力端10
2)に直列に接続された出力ギャップスイッチ80とを
備えている。104は、この方形波電圧発生装置100
の接地側の出力端である。
圧RVの出力部に、即ち出力端102、104間に、前
述したような負荷20が接続される。この負荷20は、
この例では例えば高電圧ギャップであり、図2に示すよ
うに、互いに直列接続された浮遊静電容量C20および浮
遊インダクタンスL20で等価的に表すことができる。
列に充電された多数のキャパシタをギャップスイッチに
よって直列に切り換えて高電圧のパルス電圧PVを発生
するものであり、その回路図の一例は図6に示したとお
りである。このマルクス回路40は、パルス電圧発生時
は、図2に示すように、互いに直列接続された等価静電
容量C40、等価インダクタンスL40、等価抵抗R40およ
びギャップG40で等価的に表すことができる。等価静電
容量C40は、図6の直列切換時の各段のキャパシタC1
〜Cn の静電容量を等価的に表したものであり、等価イ
ンダクタンスL 40は、直列切換時の各段に存在するイン
ダクタンスを等価的に表したものである。等価抵抗R40
は、図6の直列切換時の各段の制動抵抗rを等価的に表
したものであり、マルクス回路40と中間蓄積コンデン
サ60との間での振動発生を抑制する作用をもする。こ
のマルクス回路40は、例えば油入式のものであり、そ
のようにすれば小型化を図ることができる。
のパルス電圧PVを容易に発生することができる。ま
た、その等価静電容量C40は一般的に大きいので、換言
すれば等価静電容量C40を大きくすることは容易である
ので、波尾の電圧を長く維持する、即ち波尾の長いパル
ス電圧PVを発生することが可能である。
0から出力されるパルス電圧PVの波尾部を裁断するも
のである。この電圧裁断ギャップ50には、通常は直列
抵抗が挿入されている。これらは、図2に示すように、
互いに直列接続されたギャップG50、直列抵抗R50およ
び浮遊インダクタンスL50で等価的に表すことができ
る。レーザをトリガに用いたレーザトリガギャップで
は、スイッチング時間(トリガパルスを入れてからオン
するまでの時間)およびターンオン時間(オンし始めて
から完全にオンするまでの時間)が短く、ジッタ(時間
のばらつき)も小さいという特長を有しているので、こ
の電圧裁断ギャップ50には、レーザトリガギャップを
用いるのが好ましい。その内でも、エキシマレーザをト
リガに用いたレーザトリガギャップを用いるのがより好
ましく、そのようにすれば、スイッチング時間およびタ
ーンオン時間をより短く、かつジッタをより小さくする
ことができる。
うに、静電容量C60、漏れ抵抗R60および浮遊インダク
タンスL60で等価的に表すことができる。この中間蓄積
コンデンサ60は、マルクス回路40の等価静電容量C
40より十分小さく、かつ負荷20の浮遊静電容量C20よ
り十分大きな静電容量C60を持ち、かつ極めて小さい浮
遊インダクタンスL60を持つものである。具体的には、
この中間蓄積コンデンサ60は、マルクス回路40の等
価静電容量C40の1/10以下(好ましくは1/50以
下)かつ負荷20の浮遊静電容量C20の10倍以上(好
ましくは50倍以上)の静電容量C60を持ち、かつマル
クス回路40の等価インダクタンスL40の1/10以下
(好ましくは1/50以下)の浮遊インダクタンスL60
を持つものである。
同軸円筒状電極間に純水を誘電体として満たした水キャ
パシタを用いるのが好ましい。そのようにすれば、高耐
圧かつ超低インダクタンスを比較的簡単に実現すること
ができる。
うに超低インダクタンスであるので、これとターンオン
時間が極めて短い後述する出力ギャップスイッチ80と
組み合わせることによって、立上りの急峻な方形波電圧
RVを発生する作用を奏する。
の例のように、制動抵抗70を直列に挿入しておくのが
好ましい。そのようにすれば、放電回路中に存在する浮
遊インダクタンスと浮遊静電容量とで発生するローカル
な電圧振動を抑制することができる。この制動抵抗70
は、図2に示すように、抵抗R70、浮遊インダクタンス
L70および浮遊静電容量C70で等価的に表すことができ
る。
リガに用いたレーザトリガギャップから成る。レーザト
リガギャップは、前述したように、スイッチング時間お
よびターンオン時間が短く、かつジッタも小さいという
特長を有しており、急峻な立上りの方形波電圧RVを発
生する作用を奏する。この出力ギャップスイッチ80
は、図2に示すように、ギャップG80、浮遊インダクタ
ンスL80および浮遊静電容量C80で等価的に表すことが
できる。
シマレーザをトリガに用いたレーザトリガギャップを用
いるのが好ましく、そのようにすれば、スイッチング時
間およびターンオン時間をより短く、かつジッタをより
小さくすることができる。より具体的には、集光特性の
良い不安定共振器を用いたエキシマレーザを使用するの
が好ましい。
動作を説明すると、マルクス回路40からパルス電圧P
Vを発生させると、中間蓄積コンデンサ60の静電容量
はマルクス回路40の等価静電容量に比べて十分に小さ
いので、ごく短時間で中間蓄積コンデンサ60が充電さ
れる。中間蓄積コンデンサ60の充電が完了した時点で
出力ギャップスイッチ80をオンさせると、急峻な立上
りの電圧が出力部に発生する。出力ギャップスイッチ8
0のオン直後に、わずかに出力電圧が降下する場合があ
るが、その後速やかにマルクス回路40から電圧が供給
されるので、長波尾の出力電圧が維持される。その後電
圧裁断ギャップ50をオンさせると、出力電圧の波尾部
で電圧裁断が起こり、所定のパルス幅TP の方形波電圧
RVが出力部に発生する。
ーンオン時間が非常に短いレーザトリガギャップから成
るので、しかも負荷20に最初に電圧を印加することに
なる中間蓄積コンデンサ60の浮遊インダクタンスはマ
ルクス回路40の等価インダクタンスに比べて十分に小
さいので、立上り時間TR の短い急峻な立上りの方形波
電圧RVを発生することができる。しかも、マルクス回
路40の等価静電容量は一般的に大きいので、長い時間
電圧を維持することが可能であり、従ってパルス幅TP
が長くかつドループDR の小さい方形波電圧RVを発生
することができる。
下、パルス幅TP が5μs以上、フラットトップFTの
ドループDR が10%以下かつピーク値VP が100k
V以上の方形波電圧RVを発生することができる。
40の1/50以下かつ負荷20の浮遊静電容量C20の5
0倍以上の静電容量C60を持ち、かつマルクス回路40
の等価インダクタンスL40の1/50以下の浮遊インダ
クタンスL60を持つ中間蓄積コンデンサ60と、エキシ
マレーザをトリガに用いたレーザトリガギャップから成
る出力ギャップスイッチ80とを用いれば、中間蓄積コ
ンデンサ60の充放電をより速やかに行うことができる
ので、しかもエキシマレーザを用いたレーザトリガギャ
ップは前述したようにターンオン時間が極めて短い(例
えば数ns)ので、立上り時間TR が50ns以下、パ
ルス幅TP が10μs以上、フラットトップFTのドル
ープDR が5%以下かつピーク値VP が300kV以上
の方形波電圧RVを発生することができる。
0を用いれば、例えば、高電圧ギャップや高電圧機器等
の絶縁破壊電圧を試験する場合に、より現実に近い波形
の電圧で試験することができるので、これらの絶縁破壊
電圧をより正確に試験することができる。
チ80の後段(即ち負荷20側)に設けるよりも、この
例のように出力ギャップスイッチ80の前段(即ちマル
クス回路40側)に設ける方が好ましい。そのようにす
れば、当該制動抵抗70の浮遊静電容量C70を出力ギャ
ップスイッチ80のオンよりも前に充電することができ
るので、方形波電圧RVの立上りの急峻化に有利であ
る。
ラットトップFTのドループをDR[%]以下にするに
は、この方形波電圧発生装置100の対地間の等価漏れ
抵抗(これは殆どが中間蓄積コンデンサ60の漏れ抵抗
R60である)をRE [Ω]とした場合、マルクス回路4
0の等価静電容量C40[F]は、次式を満足するものに
すれば良い。
RE )}]×100
ッチ80のオン直後に、即ち方形波電圧RVの波頭部
で、例えば図8に拡大して示すように、若干ではあるが
V2 だけ出力電圧が降下する。方形波電圧RVのピーク
値VP に対するこの電圧V2 の比が(即ちV2 /VP )
×100が、波頭部の落込み率VD [%]である。この
落込み率をVD [%]以下にするには、出力ギャップス
イッチ80以降の負荷20を含む対地間の静電容量の総
和(これは殆どが負荷20の浮遊静電容量C20である)
をCE [F]とした場合、中間蓄積コンデンサ60の静
電容量C60[F]は、次式を満足するものにすれば良
い。
るので、次のような効果を奏する。
路および電圧裁断ギャップを備えているので、高電圧で
しかもパルス幅が長くかつドループの小さい方形波電圧
を発生することができると共に、浮遊インダクタンスの
非常に小さい中間蓄積コンデンサおよびターンオン時間
の非常に短いレーザトリガギャップから成る出力ギャッ
プスイッチを備えているので、立上りの急峻な方形波電
圧を発生することができる。その結果、立上り時間が1
00ns以下、パルス幅が5μs以上、フラットトップ
のドループが10%以下かつピーク値が100kV以上
の方形波電圧を発生することができる。
ンデンサの充放電をより速やかに行うことができるの
で、しかもエキシマレーザを用いたレーザトリガギャッ
プはターンオン時間が極めて短いので、立上り時間が5
0ns以下、パルス幅が10μs以上、フラットトップ
のドループが5%以下かつピーク値が300kV以上の
方形波電圧を発生することができる。
に存在する浮遊インダクタンスと浮遊静電容量とで発生
するローカルな電圧振動を抑制することができる。しか
も、制動抵抗の浮遊静電容量を出力ギャップスイッチの
オンよりも前に充電することができるので、方形波電圧
の立上りの急峻化に有利である。
ス幅TP において所定のドループD R を実現することが
できる。
の波頭部における所定の落込み率V D を実現することが
できる。
す回路図である。
る。
電圧発生装置の一例を示す回路図である。
生装置の一例を示す回路図である。
用いた方形波電圧発生装置の一例を示す回路図である。
図である。
す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 高電圧の方形波電圧を発生してそれを負
荷に印加する方形波電圧発生装置において、高電圧のパ
ルス電圧を発生するマルクス回路と、このマルクス回路
の出力部に並列に接続された電圧裁断ギャップと、前記
マルクス回路の出力部に並列に接続されていて、前記マ
ルクス回路の等価静電容量の1/10以下かつ前記負荷
の浮遊静電容量の10倍以上の静電容量を持ち、かつ前
記マルクス回路の等価インダクタンスの1/10以下の
浮遊インダクタンスを持つ中間蓄積コンデンサと、前記
マルクス回路の出力部とこの方形波電圧発生装置の出力
部との間に直列に接続されていて、レーザをトリガに用
いたレーザトリガギャップから成る出力ギャップスイッ
チとを備えることを特徴とする方形波電圧発生装置。 - 【請求項2】 前記中間蓄積コンデンサは、前記マルク
ス回路の等価静電容量の1/50以下かつ前記負荷の浮
遊静電容量の50倍以上の静電容量を持ち、かつ前記マ
ルクス回路の等価インダクタンスの1/50以下の浮遊
インダクタンスを持つものであり、前記出力ギャップス
イッチは、エキシマレーザをトリガに用いたレーザトリ
ガギャップから成るものである請求項1記載の方形波電
圧発生装置。 - 【請求項3】 前記出力ギャップスイッチの前記マルク
ス回路側に直列に制動抵抗を接続している請求項1また
は2記載の方形波電圧発生装置。 - 【請求項4】 前記方形波電圧のパルス幅TP [s]で
の目標とするドループをDR [%]とし、この方形波電
圧発生回路の対地間の等価漏れ抵抗をRE [Ω]とした
場合、前記マルクス回路の等価静電容量C40[F]が次
式を満足するものである請求項1、2または3記載の方
形波電圧発生装置。 DR <[1−exp{−TP /(C40×RE )}]×1
00 - 【請求項5】 前記方形波電圧の波頭部の目標とする落
込み率をVD [%]とし、前記出力ギャップスイッチ以
降の前記負荷を含む対地間の静電容量の総和をC
E [F]とした場合、前記中間蓄積コンデンサの静電容
量C60[F]が次式を満足するものである請求項1、
2、3または4記載の方形波電圧発生装置。 VD <{1−C60/(C60+CE )}×100
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---|---|---|---|
JP31905198A JP3574340B2 (ja) | 1998-11-10 | 1998-11-10 | 方形波電圧発生装置 |
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---|---|---|---|
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JP3574340B2 JP3574340B2 (ja) | 2004-10-06 |
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