JP2000152597A - 三相パルスモータ - Google Patents

三相パルスモータ

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JP2000152597A JP32569298A JP32569298A JP2000152597A JP 2000152597 A JP2000152597 A JP 2000152597A JP 32569298 A JP32569298 A JP 32569298A JP 32569298 A JP32569298 A JP 32569298A JP 2000152597 A JP2000152597 A JP 2000152597A
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洋 中川
Yutaka Maeda
豊 前田
Yosuke Muraguchi
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雅章 成久
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各相磁極の配置関係を考慮することにより、
どの相によってスッテップ歩進が行われても、位置ずれ
を生じない三相パルスモータを得る。 【解決手段】 一定間隔で歯部が形成されたスケール11
には、移動自在に、櫛形のスライダ13が対向配置されて
いる。スライダ13には、その両側に、磁極とコイルとが
それぞれ2分割された、第1U相磁極13U1と第2U相磁
極13U2が配置されている。また、2分割されたコイルは
直列に接続されている。各磁極のコイルには、それぞれ
電気角2π/3ラジアンずつ位相をずらして電圧が印加さ
れる。U相コイル15U1,15U2に最大電圧を印加したと
き、それぞれのコイルには図の極性の電流が流れ、各磁
極間には図に示す経路で磁束が流れる。よって、V相ー
U相間とW相ーU相間の磁路は同じ長さとなり、U相自
身の推力ベクトルとV、W相がU相に寄与する合成推力
ベクトルの位相は一致し、位置ずれを生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、産業用ロ
ボットなどのように比較的大きな推力が要求されるFA
(ファクトリーオートメーション)機器に用いて好適な
パルスモータに係り、特に、位置精度の極めて高い三相
パルスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、パルスモータはパルス信
号に基づいて歩進動作を行わせるものである。例えば、
図4に示すリニアパルスモータは、磁束発生部である1
次側のスライダ3に供給されるパルス信号によって、ス
ライダ3または2次側のスケール1をステップ状に歩進
動作させる。この図は、三相リニアパルスモータの概略
構成図であり、長尺板状の磁性体によって構成された2
次側のスケール1の上面には、1次側のスライダ3が、
ローラ等からなる支持機構(図示せず)によってスケー
ル1の長手方向へ移動自在に支持された状態で載置され
ている。この例では、スケール1は固定された状態にな
っており、その上面には、長手方向に沿ってピッチPの
間隔で歯部1a、1a・・・が形成されている。
【0003】一方、スライダ3はE字状に形成されてお
り、U相磁極3U、V相磁極3V及びW相磁極3Wによ
り構成され、スケール1の歯部1aとの間に一定の空隙
をもって対向配置されている。また、U相磁極3U、V
相磁極3V及びW相磁極3Wのそれぞれの端面には、ス
ケール1の長手方向に沿って、一定間隔P/2ピッチで
極歯3aと凹溝が交互に形成されており、それぞれの凹
溝には、隣り合うもの同志の極性が互いに逆極性となる
ように、永久磁石7が挿入配置されている。
【0004】また、U相磁極3Uに対してV相磁極3V
及びW相磁極3Wは、それぞれ、相対位置関係がP/3
ピッチずつ変位するように構成されている。このように
構成されたU相磁極3U、V相磁極3V及びW相磁極3
Wには、それぞれ、この順にU相コイル5U、V相コイ
ル5V及びW相コイル5Wが卷回されている。このよう
に構成されたリニアパルスモータの動作について説明す
る。図5は、スライダ3の各磁極に卷回された三相コイ
ルの結線図であり、U相コイル5U、V相コイル5V及
びW相コイル5Wは電気角2π/3ラジアンずつの位相角
をもってスター結線されている。
【0005】一方、図4は、U相コイル5Uに最大電圧
が印加された位相角における、各相コイルに流れる電流
経路と磁束経路及びスライダ3がステップした状態位置
を示している。図4に示すように、U相磁極3Uにおい
ては、U相コイル5Uに図の×印から紙表より紙裏に向
かって電流が流れ、紙裏から・印へ戻るので、電流と磁
束の右ネジの法則にしたがって、図の矢印の向きの磁束
が発生し、この磁束は永久磁石のS極側からN極側へ流
入して、スケール1の歯部1aへ流れ出す。
【0006】一方、V相コイル5V及びW相コイル5W
は、この位相角においては、それぞれ、U相コイル5U
とは極性が反対で1/2の電圧が印加され、各々、図に示
すように×印から・印に電流が流れる。この結果、V相
磁極3V及びW相磁極3Wにおいては、それぞれの永久
磁石のS極からN極に向かう図の矢印のような磁束が発
生する。これにより、V相磁極3V及びW相磁極3Wか
らU相磁極3Uに流れる磁束のルートが形成されて、U
相磁極3Uに対向するスケール1の歯部1aにこの磁束
が流れて、磁束の閉ループが形成される。この結果、U
相磁極3Uがスケール1の歯部1aに対して磁気的に安
定した位置となり、スライダ3はこの位置で停止する。
以下同様に、V相コイル5Vが最大電圧のときは、V相
磁極3Vがスライダ1の歯部1aに対向する位置に移動
して停止する、というようにスライダ1のステップ歩進
が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の説明は
磁路の長さについては無視してある。したがって、U相
磁極3Uが最大に励磁されたとき、V相磁極3VとW相
磁極3Wから磁束が1/2ずつ均等にU相磁極3Uに流れ
るものとして説明している。しかし、U相磁極3Uに対
するV相磁極3VとW相磁極3Wの磁束経路の長さが異
なるために、V相磁極3VからU相磁極3Uに流れる磁
束の大きさとW相磁極3WからU相磁極3Uに流れる磁
束の大きさが異なる。
【0008】一般的には、磁路の長さを考慮すると、U
相磁極3Uに発生する磁束の大きさを1としたとき、V
相磁極3VからU相磁極3Uに流れるの磁束の大きさは
0.8、W相磁極3WからU相磁極3Uに流れる磁束の大
きさは0.3程度になってしまう。このため、U相磁極3
Uに作用する合成推力ベクトルは、U相磁極3Uで発生
した磁束による推力ベクトルに対して位相がずれる。こ
の結果、スケール1の歯部1aに対するU相磁極3Uの
対向位置が理論上の位置よりずれてしまう。これについ
て、さらに詳しく説明する。図6(a)、(b)、
(c)は、従来技術のリニアパルスモータにおける各動
作モードでの磁束経路を示す状態図であり、図7は、各
相コイルに印加する電圧波形である。
【0009】また、図8(a)〜(g)は、従来技術に
おける各動作モードでの推力ベクトル図である。したが
って、図6、図7、図8を用いて説明する。先ず、図7
の電気角θ1(90度)の位置に示すように、U相コイ
ル5Uに最大電圧(したがってU相磁極3Uに最大励
磁)が加わったときは、V相コイル5V及びW相コイル
5Wには、それぞれ、U相コイル3Uの電圧の1/2の逆
方向電圧が印加される。この結果、図6(a)に示すよ
うに、各相コイル5U、5V、5Wの励磁電流の向き
は、それぞれ、図のように×印から・印に流れる向きと
なる。この結果、U相磁極3Uの磁束に、V相磁極3V
からの磁束φu-vとW相磁極3Wからの磁束φu-wが加算
されてU相磁極3Uに流れ込む。
【0010】この状態を図8の推力ベクトル図を用いて
説明する。この図を説明するに当たって、ベクトルU、
ベクトルV、ベクトルWは、それぞれ、U相磁極3U、
V相磁極3V、W相磁極3Wが最大励磁(したがって、
U相コイル5U、V相コイル5V、W相コイル5Wがそ
れぞれ最大電圧)となったときのそれぞれの推力ベクト
ルの大きさである。また、ベクトルUバー、ベクトルV
バー、ベクトルWバーは、それぞれ、最大電圧が印加さ
れたコイルの相の磁極に寄与する他相の推力ベクトルで
ある。例えば、図6(a)で説明すれば、U相磁極3U
が最大ベクトルUのとき、V相磁極3Vからの磁束φu-
vに基づく推力はその向きも考慮してベクトルVバーと
し、W相磁極3Wからの磁束φu-wに基づく推力はその
向きも考慮してベクトルWバーとする。
【0011】先ず、前述の図6(a)の、U相磁極3U
が最大励磁されたときについて、各磁極からの磁路の長
さを無視すれば、図8(g)に示すように、U相磁極3
Uの合成推力ベクトルU’は ベクトルUに、0.5の大
きさのベクトルVバーと0.5の大きさのベクトルWバー
がベクトル加算されたものである。したがって、合成推
力ベクトルU’はU相自身のベクトルUと位相が一致す
る。よって、他の磁極からの磁束による推力が加わって
も、U相磁極3Uに位置ずれを生じさせるような推力は
作用しない。すなわち、図4に示すスケール1の歯部1
aに対するU相磁極3Uの対向位置に位置ずれは生じな
い。
【0012】ところが、実際には磁路の長さの相違によ
って、前述のように、ベクトルVバーがベクトルUに寄
与する大きさは0.8程度、ベクトルWバーがベクトルU
に寄与する大きさは0.3程度になってしまう。したがっ
て、図8(a)に示すように、U相磁極3Uが最大励磁
されたときの合成推力ベクトルU’は、(ベクトルU)
+(0.8×ベクトルVバー)+(0.3×ベクトルWバー)
となり、図に示すように、合成ベクトルU’はベクトル
Uに対して位相ずれを生じる。このため、図4の歯部1
aに対するU相磁極3Uの位置がずれ、リニアパルスモ
ータに位置ずれが生じてしまう。また、位置、速度セン
サを付け、リニアサーボモータとして運転する場合は、
誘起電圧の位相ずれが発生してモータの力率が低下し、
推力が低下するという問題を生じる。
【0013】次に、図7の電気角θ2(210度)の位
置に示すように、V相コイル5Vに最大電圧(したがっ
てV相磁極3Vに最大励磁)が加わったときは、U相コ
イル5U及びW相コイル5Wには、それぞれ、V相5イ
ル3Vの電圧の1/2の逆方向電圧が印加される。したが
って、図6(b)において、V相磁極3Vが最大励磁さ
れたときは、各相コイルには図に示す極性の電流が流
れ、V相磁極3Vの磁束に、U相磁極3Uからの磁束φ
v-uと、W相磁極3Wからの磁束φv-wが加算されて流れ
込む。この場合は、図からも明らかなように両磁束の磁
路の長さは同じである。これを推力ベクトルで説明する
と、図8(b)のように合成ベクトルV’は、(ベクト
ルV)+(0.5×べクトルUバー)+(0.5×ベクトルW
バー)となり、合成推力ベクトルV’とベクトルVの位
相は一致する。したがって、リニアパルスモータとして
運転した場合に位置ずれは生じない。また、サーボモー
タとした場合の誘起電圧位相ずれもない。
【0014】次に、図7の電気角θ3(330度)の位
置に示すように、W相コイル5Wに最大電圧(したがっ
てW相磁極3Wに最大励磁)が加わったときは、U相コ
イル5U及びV相コイル5Vには、それぞれ、W相コイ
ル5Wの電圧の1/2の逆方向電圧が印加される。したが
って、図6(c)において、W相磁極3Wが最大励磁さ
れたときは、図のように、W相磁極3Wに発生する磁束
に、U相磁極3Uからの磁束φw-uと、V相磁極3Vか
らの磁束φw-vが加算されて流れ込む。この場合は図か
らも明らかなように、U相磁極3Uからの磁路がV相磁
極3Vからの磁路より長くなっている。これを推力ベク
トルで説明すると、図8(c)のように、合成推力ベク
トルW’は、(ベクトルW)+(0.8×ベクトルVバ
ー)+(0.3×ベクトルUバー)となり、合成推力ベク
トルW’はベクトルWに対して位相ずれを生じる。した
がってこの場合は、リニアパルスモータに位置ずれや誘
起電圧の位相ずれを生じる。
【0015】同様に、直進方向(または回転方向)を反
対にした場合の推力ベクトルを、図8(d),(e)、
(f)に示す。この場合も、U相が最大励磁の位置で合
成推力ベクトルU’は位相ずれを生じ(d)、W相が最
大励磁の位置でも合成推力ベクトルW’は位相ずれを生
じ(e)、V相が最大励磁の位置では合成推力ベクトル
は位相ずれを起こさない(f)。このように、三相リニ
アパルスモータでは、各相の磁束経路の長さの相違に起
因して、スライダ3の磁極3aとスケール1の歯部1a
が位置ずれを生じて停止する。これが、FAのロボット
の位置ずれやプリンタのキャリッジの位置ずれとなって
表れ、精密な位置制御や印字精度などに不具合を生じ
る。
【0016】また、エンコーダフィードバックによるサ
ーボモータとして運転した場合は、誘起電圧の位相ずれ
による力率低下から推力リップルとなるモータに速度リ
ップルを生じたり、負荷への加振力となり、組み込まれ
る機械に振動を与えたりする問題を生じる。特に、半導
体関連のウエハ搬送用として用いる場合などは、振動は
深刻な問題となる。さらに、この誘起電圧の位相ずれは
正逆で異なることから、フィードバック用センサの磁極
位相合わせが難しくなる(中間位置に合わせなければな
らない)など、種々の問題を生じる。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、各相磁極の配置関係を考慮すること
によって、どの相によってスッテップ歩進が行われて
も、位置ずれを生じない三相リニアパルスモータを提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の三相パルスモータは、例えば、U相、V
相、W相の磁極を、スケールの歯部のピッチPに対して
P/3ピッチずつ変位させて配置すると共に、各相を電
気角2π/3ラジアンずつずらして駆動させる三相パルス
モータにおいて、U相の磁極とコイルを2分割し、この
2分割されたU相磁極を、電気角が同じになるように、
磁束発生部の両端に配置させ、且つU相のコイルを直列
接続したことを特徴とする。このような構成により、各
相間の磁束経路の長さを同じにして推力ベクトルの位相
ずれをなくし、もって、磁束発生部の磁極とスケールの
歯部の位置関係にずれが生じないようにしたものであ
る。
【0019】すなわち請求項1に係る三相パルスモータ
は、特定方向に沿って等間隔Pで歯部が形成された磁性
体材料からなる二次側スケールと、この二次側スケール
の歯部が形成された方向へ移動自在に支持された一次側
磁束発生部とからなり、一次側磁束発生部は、二次側ス
ケールの歯部に対して一定の空隙を隔てて各々対向する
N個の磁極を有し、各々の磁極は、歯部が形成された方
向に沿って、所定寸法P/Nずつ変位させて配置された
鉄心と、各々の鉄心に卷回されたコイルとを備え、コイ
ルに電気角2π/3ラジアンずつ位相をずらして順次電圧
を印加させることにより、各磁極と二次側スケールの各
歯部との間に順次磁束を発生させ、一次側磁束発生部を
二次側スケールに対して相対移動させる三相パルスモー
タにおいて、一次側磁束発生部のN個の磁極の内、第一
の電気角に相当する磁極の鉄心とコイルはそれぞれ2分
割され、2分割された2つの鉄心は電気角が同じになる
ように磁束発生部の両端部分に配置され、且つ2分割さ
れた2つのコイルは直列接続されたことを特徴とする。
【0020】請求項2に係る三相パルスモータは、請求
項1記載の三相パルスモータにおいて、N個の磁極は、
U相、V相及びW相から成り、且つ第1の電気角に相当
する磁極はU相磁極であり、このU相磁極が2分割され
て電気角が同じになるように磁束発生部の両端部に配置
され、且つ2分割された2つのコイルは直列接続されて
いることを特徴とする。
【0021】請求項3に係る三相パルスモータは、請求
項2記載の三相パルスモータにおいて、2分割されたU
相の磁極の間に、V相及びW相が、この順序に、2π/3
ラジアンずつ位相をずらして励磁されるように配置され
ていることを特徴とする。
【0022】請求項4に係る三相パルスモータは、請求
項2記載の三相パルスモータにおいて、2分割されたU
相の磁極の間に、V相、W相、U相、V相、W相が、こ
の順序に、2π/3ラジアンずつ位相をずらして例示され
るように配置されていることを特徴とする。
【0023】請求項5に係る三相パルスモータは、請求
項1〜請求項4の何れか1項記載の三相パルスモータに
おいて、一次側磁束発生部の各々の磁極には、二次側ス
ケールの歯部の方向に沿って、一定間隔P/2で磁性材
料と永久磁石が交互に形成され、且つ永久磁石は隣り合
うもの同志の極性が互いに逆方向になるように配置され
ていることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。本発明の特徴は、例えば、
U相磁極を2分してV相磁極とW相磁極の両側に配置さ
せるように構成したことにある。図1(a)、(b)、
(c)は、本発明における三相リニアパルスモータの各
動作モードでの磁束経路を示す状態図である。
【0025】先ず、この実施の形態の三相リニアパルス
モータの構成について説明する。長尺板状の磁性体から
成る2次側のスケール11の上面には、1次側のスライ
ダ13が、図示しない支持機構によって、スケール11
の長手方向へ移動自在に支持されている。また、スケー
ル11は固定され、その上面の長手方向に沿って形成さ
れたピッチPの間隔の歯部は省略してある。一方、スラ
イダ13は櫛形状に形成されており、V相磁極13Vと
W相磁極13Wの両側に、それぞれ、第1U相磁極13
U1と第2U相磁極13U2が配置されている。尚、こ
れらの磁極13U1、13V、13W、13U2は、ス
ケール1の図示しない歯部との間に一定の空隙をもって
対向配置されている。
【0026】また、第1U相磁極13U1及び第2U相
磁極13U2とV相磁極13VとW相磁極13Wのそれ
ぞれの端面には、スケール11の長手方向に沿って、一
定間隔P/2ピッチで極歯と凹溝が交互に形成されてお
り、それぞれの凹溝には、隣り合うもの同志の極性が互
いに逆極性となるように、永久磁石が挿入配置されてい
るが、これらの構成については、従来技術の図4と全く
同様の構成であるので、この図面では省略してある。さ
らに、第1U相磁極13U1に対してV相磁極13V、
W相磁極13W及び第2U相磁極13U2は、それぞ
れ、相対位置関係がP/3ピッチずつ変位するように構
成されている。したがって、第2U相磁極13U2は、
第1U相磁極13U1とは変位されていない。すなわ
ち、第1U相磁極13U1がスケール11の図示しない
歯部と対向配置されたとき、第2U相磁極13U2もス
ケール11の図示しない別の歯部と対向配置されるよう
に構成されている。
【0027】さらに、このように構成された第1U相磁
極13U1、V相磁極13V、W相磁極13W及び第2
U相磁極13U2には、それぞれ、この順に第1U相コ
イル15U1、V相コイル15V、W相コイル15W及
び第2U相コイル15U2が卷回されている。尚、2組
に分割された第1U相コイル15U1と第2U相コイル
15U2は、V相コイル15V及びW相コイル15Wの
半分の巻数のコイルがそれぞれ卷回され、直列に接続さ
れている。
【0028】さらに、第1U相コイル15U1、V相コ
イル15V、W相コイル15W及び第2U相コイル15
U2は、それぞれ電気角2π/3ラジアンずつ位相をずら
して電圧を印加するように結線されている。したがっ
て、2分割されたU相コイル15U1,15U2は電気
角が同じである。そして、U相、V相、W相のコイルは
スター接続されて三相電源に接続されている。
【0029】このように構成された本発明のリニアパル
スモータの動作について説明する。説明の便宜上、図7
のコイルに印加する三相電圧波形及び図8の推力ベクト
ル図の一部を用いて、図1における本発明のリニアパル
スモータの動作を説明する。図1(a)は、U相コイル
に最大電圧が印加されたタイミング(すなわち図7の電
気角θ1)における、各相コイルに流れる電流経路と磁
束経路を示している。この図に示すように、第1U相磁
極13U1においては、第1U相コイル15U1に図の
×印から・印への電流が流れるので、図の矢印の向きの
磁束が発生する。
【0030】また、V相コイル15Vは、電気角θ1に
おいては第1U相コイル15U1とは極性が反対で1/2
の電圧が印加されるので、図に示すように×印から・印
に電流が流れ、図の矢印の向きの磁束が発生する。この
とき、第1U相コイル15U1の巻数はV相コイル15
Vの巻数の半分であるが、V相の電圧はU相の電圧の半
分であるので、第1U相磁極13U1の磁束とV相磁極
13Vの磁束の大きさは同じである。これにより、第1
U相磁極13U1とスケール11とV相磁極13Vとの
閉磁路が形成され、磁束φu-vが図の矢印の向きに流れ
る。
【0031】また、第2U相磁極13U2においても、
第2U相コイル15U2に図の×印から・印へ電流が流
れるので、図の矢印の向きの磁束が発生する。そして、
W相コイル15Wは、電気角θ1においては第2U相コ
イル15U2とは極性が反対で1/2の電圧が印加される
ので、図に示すように×印から・印に電流が流れ、図の
矢印の向きの磁束が発生する。このとき、第2U相コイ
ル15U2の巻数はW相コイル15Wの巻数の半分であ
るが、W相の電圧はU相の電圧の半分であるので、第2
U相磁極13U2の磁束とW相磁極13Wの磁束の大き
さは同じである。これにより、第2U相磁極13U2と
スケール11とW相磁極13Wとの閉磁路が形成され、
磁束φu-Wが図の矢印の向きに流れる。
【0032】これによって、V相磁極13Vから第1U
相磁極13U1に流れる磁束φu-vの磁路の長さと、W
相磁極13Wから第2U相磁極13U2に流れる磁束φ
u-Wの磁路の長さは同じになる。しかも、U相の推力は
2分されているが、左右に分割した第1U相磁極13U
1と第2U相磁極13U2の電気角は同じであるので、
U相磁極全体の合計推力は、2分しない場合と同じであ
る。
【0033】これによって、図8(g)の推力ベクトル
図に示すように、U相の合成推力ベクトルU’は、(ベ
クトルU)+(0.5×ベクトルVバー)+(0.5×ベクト
ルWバー)となり、合成ベクトルU’はベクトルUと位
相が一致する。したがって、第1U相磁極13U1及び
第2U相磁極13U2と、これらに対向するスケールの
歯部の位置は理論上の位置と一致し、リニアパルスモー
タのU相のステップ位置には位置ずれを生じない。
【0034】次に、図7の電気角θ2の位置において、
V相コイル15Vに最大電圧が印加されたときは、第
1、第2U相コイル15U1、15U2とW相コイル1
5Wは、それぞれ、V相の1/2の逆極性の電圧が印加
される。これによって、図1(b)に示すように、第1
U相コイル15U1とV相コイル15Vにはそれぞれ図
の極性の電流が流れ、その結果、第1U相磁極13U1
とV相磁極13Vとスケール11との閉磁路に磁束φv-
uが図の矢印の向きに流れる。
【0035】同様に、V相コイル15VとW相コイル1
5Wに流れる電流の極性によって、V相磁極13VとW
相磁極13Wとスケール11との閉磁路に、磁束φv-w
が図の矢印方向に流れる。したがって図から明らかなよ
うに、磁束φv-uと磁束φv-wの磁路の長さは同じとな
る。このとき、第2U相コイル15U2の電流極性は、
W相コイル15Wの電流極性と同じであるので、第2U
相磁極13U2からW相磁極13Wへは磁束は流れな
い。しかし、第2U相コイル15U2の電流極性とV相
コイル15Vの電流極性とは逆極性であるので、第2U
相磁極13U2からV相磁極13Vへは磁束φv-uが流
れる。
【0036】ところが、第2U相磁極13U2からV相
磁極13Vに流れる磁束φv-uの大きさは、磁路が長い
ため、ベクトルの大きさは0.3程度であるので、最大電
圧が印加されるV相磁極13VのベクトルVに比べて実
用上無視できる。したがって、V相の合成推力ベクトル
V’は、(ベクトルV)+(0.5×ベクトルUバー)+
(0.5×ベクトルWバー)となり合成ベクトルV’はベ
クトルVと位相が一致し、リニアパルスモータのV相の
ステップ位置には位置ずれを生じない。
【0037】次に、W相に最大電圧が印加されたとき
は、図7の電気角θ3の位置の電圧が各コイルに印加さ
れる。これによって、図1(c)に示すように、第2U
相コイル15U2とW相コイル15Wには図の極性の電
流が流れ、その結果、第2U相磁極13U2とW相磁極
13Wとスケール11との閉磁路に磁束φw-uが図の矢
印の向きに流れる。同様に、V相コイル15VとW相コ
イル15Wに流れる電流の極性によって、V相磁極13
VとW相磁極13Wとスケール11との閉磁路に、磁束
φw-vが図の矢印方向に流れる。
【0038】すなわち、磁束φw-uと磁束φw-vとは
磁路の長さが同じとなる。このとき、第1U相コイル1
5U1の電流極性は、V相コイル15Vの電流極性と同
じであるので、第1U相磁極13U1からV相磁極13
Vへは磁束は流れない。しかし、第1U相コイル15U
1の電流極性とW相コイル15Wの電流極性とは逆極性
であるので、第1U相磁極13U12からW相磁極13
WVへは磁束が流れる。 ところが、第1U相磁極13
U1からW相磁極13Wに流れる磁束の大きさは、磁路
が長いため、0.3程度の大きさであるので、最大電圧が
印加されるW相磁極13WのベクトルWに比べて実用上
無視できる。したがって、W相の合成推力ベクトルW’
は、(ベクトルW)+(0.5×ベクトルUバー)+(0.5
×ベクトルVバー)となり、合成ベクトルW’はベクト
ルWと位相が一致し、リニアパルスモータのW相のステ
ップ位置には位置ずれを生じない。
【0039】図2は、本発明の第1の実施の形態のスラ
イダの構成図である。この実施の形態のスライダ23の
両端には、それぞれ、1/2に分割した第1U相磁極23
U1と第2U相磁極23U2が配置され、この間には、
各々電気角120度(2π/3ラジアン)ずつ隔てて励磁
される、分割しないV相磁極23Vと、分割しないW相
磁極23Wとが配置されている。したがって、第1U相
磁極23U1と第2U相磁極23U2とは同相励磁され
る。また、それぞれの磁極には、図示しないスケールの
歯部のピッチの1/2間隔で極歯と永久磁石が配置されて
いる。尚、隣り合わさる永久磁石の極性は互いに反対極
性になるように配置されている。
【0040】図3は、本発明の第2の実施の形態のスラ
イダの構成図である。この実施の形態のスライダ33の
両端には、それぞれ、1/2に分割した第1U相磁極33
U1と第2U相磁極33U2が配置され、この間には、
各々電気角120度(2π/3ラジアン)ずつ隔てて励磁
される、分割しないV相磁極33Vと分割しないW相磁
極33Wと、さらに、分割しないU相磁極35Uと分割
しないV相磁極35Vと分割しないW相磁極35Wとが
配置されている。したがって、中間の分割されないU相
磁極35Uは、分割した第1、第2U相磁極33U1、
33U2と同相で励磁されるような位置に配置されてい
る。このような構成においても、ステップに寄与する磁
極を通る他極からの磁路の長さは全て同じになり、した
がって対向する磁極に位相ずれを起こさない。
【0041】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ために一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。例えば、この実施の形態ではリニアパルス
モータについて説明したが、ロータリパルスモータにお
いても上述の構成が適用できることは云うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の三相のパ
ルスモータによれば、推力ベクトルの位相ずれがなくな
り、これによってオープンループのパルスモータにおけ
る位置精度が改善され、例えば産業用ロボットなどにお
いて、極めて位置精度の高い制御を行うことができると
いう効果が得られる。また、プリンタの印字制御におい
ても、極めてきめ細かい印字を行うことができる。さら
に、フィードバック制御のサーボリニアモータにおいて
も誘起電圧の位相ずれを防止することができるという効
果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における三相リニアパルスモータの各
動作モードでの磁束経路を示す状態図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態のスライダの構成
図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態のスライダの構成
図である。
【図4】 従来のリニアパルスモータの磁気回路を示す
状態図である。
【図5】 スライダの各磁極に卷回された三相コイルの
結線図である。
【図6】 従来技術のリニアパルスモータにおける各動
作モードでの磁束経路を示す状態図である。
【図7】 各相コイルに印加される電圧波形を示す図で
ある。
【図8】 従来技術における各動作モードでの推力ベク
トル図である。
【符号の説明】
1、11 スケール 1a 歯部 3、13、33 スライダ 3a 極歯 3U 35U U相磁極 3V、13V、23V、33V、35V V相磁極 3W、13W、23W、33W、35W W相磁極 5U U相コイル 5V、15V V相コイル 5W、15W W相コイル 7 永久磁石 13U1、23U1、33U1 第1U相磁極 13U2、23U2、33U2 第2U相磁極 15U1 第1U相コイル 15U2 第2U相コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村口 洋介 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 成久 雅章 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 Fターム(参考) 5H641 BB10 GG03 GG04 HH03 HH08 HH10 HH16 HH20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定方向に沿って等間隔Pで歯部が形成さ
    れた磁性体材料からなる二次側スケールと、該二次側ス
    ケールの歯部が形成された方向へ移動自在に支持された
    一次側磁束発生部とからなり、 前記一次側磁束発生部は、前記二次側スケールの歯部に
    対して一定の空隙を隔てて各々対向するN個の磁極を有
    し、各々の前記磁極は、前記歯部が形成された方向に沿
    って、所定寸法P/Nずつ変位させて配置された鉄心
    と、各々の前記鉄心に卷回されたコイルとを備え、 該コイルに電気角2π/3ラジアンずつ位相をずらして順
    次電圧を印加させることにより、前記各磁極と前記二次
    側スケールの各歯部との間に順次磁束を発生させ、前記
    一次側磁束発生部を前記二次側スケールに対して相対移
    動させる三相パルスモータにおいて、 前記一次側磁束発生部のN個の磁極の内、第一の電気角
    に相当する磁極の鉄心とコイルはそれぞれ2分割され、
    2分割された前記2つの鉄心は電気角が同じになるよう
    に前記磁束発生部の両端部分に配置され、且つ2分割さ
    れた2つのコイルは直列接続されたことを特徴とする三
    相パルスモータ。
  2. 【請求項2】 前記N個の磁極は、U相、V相及びW相
    から成り、且つ前記第1の電気角に相当する磁極は前記
    U相磁極であり、該U相磁極は2分割されて電気角が同
    じになるように前記磁束発生部の両端部に配置され、且
    つ2分割された2つのコイルは直列接続されていること
    を特徴とする請求項1記載の三相パルスモータ。
  3. 【請求項3】 2分割されたU相磁極の間に、V相及び
    W相の磁極がこの順序に2π/3ラジアンずつ位相をずら
    して励磁されるように配置されていることを特徴とする
    請求項2記載の三相パルスモータ。
  4. 【請求項4】 2分割されたU相磁極の間に、V相、W
    相、U相、V相、W相の磁極がこの順序に2π/3ラジア
    ンずつ位相をずらして励磁されるように配置されている
    ことを特徴とする請求項2記載の三相パルスモータ。
  5. 【請求項5】 前記一次側磁束発生部の各々の磁極に
    は、前記二次側スケールの歯部の方向に沿って、一定間
    隔P/2で磁性材料と永久磁石が交互に形成され、且つ
    前記永久磁石は隣り合うもの同志の極性が互いに逆方向
    になるように配置されていることを特徴とする請求項1
    〜請求項4の何れか1項記載の三相パルスモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008211876A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Matsushita Electric Works Ltd アクチュエータ
US8067863B2 (en) * 2007-01-18 2011-11-29 Bose Corporation Detent force correcting
CN102939703A (zh) * 2010-06-16 2013-02-20 Thk株式会社 线性电动机

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