JP2000152501A - 送配電線路図情報作成システム及び故障点標定システム - Google Patents

送配電線路図情報作成システム及び故障点標定システム

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JP2000152501A
JP2000152501A JP10322498A JP32249898A JP2000152501A JP 2000152501 A JP2000152501 A JP 2000152501A JP 10322498 A JP10322498 A JP 10322498A JP 32249898 A JP32249898 A JP 32249898A JP 2000152501 A JP2000152501 A JP 2000152501A
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JP10322498A
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Motokuni Takaoka
本州 高岡
Masanori Sugiura
正則 杉浦
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Nippon Kouatsu Electric Co
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Nippon Kouatsu Electric Co
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    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications
    • Y04S10/52Outage or fault management, e.g. fault detection or location

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  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Locating Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送配電線路の移設、増設に対応して送配電線
路図を自動的に作成する送配電線路図情報作成システ
ム、及び、故障箇所を早期に標定し地図上に特定するこ
とができる故障点標定システムを提供する。 【解決手段】 本発明は、送配電線路に設置され送配電
線路に関する情報を親局2に送信する子局1と、子局1
からの情報をもとに送配電線路図情報を作成し故障点を
標定する親局2と、を有する故障点標定システムであ
る。上記子局1は、GPS受信手段11と、計時手段1
2と、サージ検出手段13と、自己位置情報送信手段1
4aと、サージ情報送信手段14bと、を備える。上記
親局2は、子局位置情報受信手段21aと、子局サージ
情報受信手段21bと、地図情報記憶手段22と、送配
電線路図情報作成手段23aと、故障区間特定手段23
bと、故障位置特定手段23cと、送配電線路図情報出
力手段24と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送配電線路図情報
作成システム及び故障点標定システムに関する。更に詳
しくは、送配電線路の移設、増設に対応して送配電線路
図を自動的に作成する送配電線路図情報作成システム、
及び、故障箇所を早期に標定し地図上に特定することが
できる故障点標定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、送電線路、配電線路(以下、
あわせて「送配電線路」と記載する。)を地図上に記載
した図面情報は作成されていた。また、枝分かれのない
直線状の送配電線路において、送配電線路の途中に故障
が発生した場合に、両端におけるサージ検知時刻のずれ
から送配電線路上の故障位置を求める手法が、開発され
ている(特公昭63−51274号公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記送配電線
路を地図上に記載した図面情報は、頻繁に移設・増設等
される現実の送配電線路にリアルタイムに対応して変更
されているわけではなかった。このため、緊急の対応が
必要な場合に、送配電線路図と現実の送配電線路の齟齬
のため、迅速に対応できないことがあった。
【0004】また、現実の送配電線路は曲がりくねって
配されているため、特公昭63−51274号公報など
に開示されている故障位置特定方法によって、サージを
検出した両端からの送配電線路上の距離を特定できて
も、それが現実にどの場所にあるのか、故障対応のため
にどこへ急行すればいいのかを正確に特定できるわけで
はない。
【0005】更に、送配電線路が曲がりくねっていて
も、サージを検出した両端からの送配電線路上の距離か
ら地図上の大まかな位置を特定することはできるが、現
実の送配電線路は1本だけ配されているわけではなく数
多く分岐しているため、上記方法をそのまま適用するこ
とはできない。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するも
のであり、送配電線路の移設、増設に対応して送配電線
路図を自動的に作成する送配電線路図情報作成システ
ム、及び、故障箇所を早期に標定し地図上に特定するこ
とができる故障点標定システムを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
送配電線路に設置され該送配電線路に関する情報を親局
2に送信する子局1と、該子局1からの情報をもとに送
配電線路図情報を作成する親局2と、を有する送配電線
路図情報作成システムであって、上記子局1は、人工衛
星からのGPS電波を受信して、該GPS電波から自己
の位置を特定し、該自己の位置の情報を通信網を通じて
上記親局2に送信し、上記親局2は、上記子局1から送
信される該子局1の位置についての情報を通信網を介し
て受信し、各子局が設置されている地域の地図情報と、
上記子局の位置についての情報と、から地図上に送配電
線路があらわされた送配電線路図情報を作成し、該送配
電線路図情報を出力することを特徴とする送配電線路図
情報作成システムである。
【0008】請求項2記載の発明は、送配電線路に設置
され該送配電線路に関する情報を親局2に送信する子局
1と、該子局1からの情報をもとに送配電線路図情報を
作成する親局2と、を有する送配電線路図情報作成シス
テムである。
【0009】上記子局1は、GPS受信手段11と、自
己位置情報送信手段14aと、を備え、上記GPS受信
手段11は、人工衛星からのGPS電波を受信して、該
GPS電波から自己の位置を特定し、該自己の位置の情
報を上記自己位置情報送信手段14aに伝え、上記自己
位置情報送信手段14aは、該自己の位置の情報を通信
網を通じて上記親局2に送信する。上記親局2は、子局
位置情報受信手段21aと、地図情報記憶手段22と、
送配電線路図情報作成手段23aと、送配電線路図情報
出力手段24と、を備える。
【0010】上記子局位置情報受信手段21aは、上記
自己位置情報送信手段14aから送信される上記子局1
の位置についての情報を、通信網を介して受信し、上記
送配電線路図情報作成手段23aに伝え、上記地図情報
記憶手段22は、各子局が設置されている地域の地図情
報を上記送配電線路図情報作成手段23aに提供するこ
とができ、上記送配電線路図情報作成手段23aは、該
地図情報記憶手段22から該地図情報を受け取り、該地
図情報と、上記子局位置情報受信手段21aから受け取
った上記子局の位置についての情報と、から地図上に送
配電線路があらわされた送配電線路図情報を作成し、該
送配電線路図情報を上記送配電線路図情報出力手段24
に伝え、上記送配電線路図情報出力手段24は、該送配
電線路図情報を出力する。
【0011】ここで、「GPS電波」とは、「GPS」
において人工衛星が発する電波である。そして、「GP
S」とは、全地球測位システム[Global Pos
itioning System]であり、複数の人工
衛星からの電波を受信して、その受信にかかる時間の差
から位置を求めるシステムである。また、地図情報記憶
手段22の「地図情報の提供」は、独自に保持し「記
憶」している地図情報を直接、送配電線路図情報作成手
段23aに提供するものであってもよいし、他の記憶手
段に保持されている地図情報を通信回線等を通じて取り
出して送配電線路図情報作成手段23aに提供するもの
であってもよい。
【0012】請求項3記載の発明は、送配電線路に設置
され該送配電線路に関する情報を親局2に送信する子局
1と、該子局1からの情報をもとに故障点を標定する親
局2と、を有する故障点標定システムであって、上記子
局1は、時計としての機能を備え、 人工衛星からのG
PS電波を受信して、GPSの保有する現在時刻を特定
し、該GPSの保有する現在時刻と自己の現在時刻を同
期させることができ、当該子局1が設置された送配電線
路のサージ電流又はサージ電圧を検出して、該サージ電
流又はサージ電圧を検出した時刻であるサージ検出時刻
を特定し、また、該サージ電流の極性を認識し、該サー
ジ検出時刻と該極性の情報とを通信網を通じて上記親局
2に送信し、上記親局2は、上記子局1から送信される
上記サージ検出時刻と、上記極性の情報と、を通信網を
介して受信し、各子局1の該極性の情報から、故障の生
じた区間として枝分かれのない区間を特定し、該故障区
間の両端の子局1の上記サージ検出時刻の差と、該故障
区間の送配電線路の長さと、から送配電線路の故障の生
じた位置を特定することを特徴とする故障点標定システ
ムである。ここで、「故障区間」とは、故障の生じた区
間として特定された枝分かれのない区間である。
【0013】請求項4記載の発明は、送配電線路に設置
され該送配電線路に関する情報を親局2に送信する子局
1と、該子局1からの情報をもとに故障点を標定する親
局2と、を有する故障点標定システムである。上記子局
1は、GPS受信手段11と、計時手段12と、サージ
検出手段13と、サージ情報送信手段14bと、を備え
る。
【0014】上記GPS受信手段11は、人工衛星から
のGPS電波を受信して、GPSの保有する現在時刻を
特定し、該GPSの保有する現在時刻を上記計時手段1
2に伝え、上記計時手段12は、時計としての機能を有
し、上記GPS受信手段11からの上記GPSの保有す
る現在時刻と自己の現在時刻を同期させることができ、
該自己の現在時刻の情報をサージ検出手段13に伝え、
上記サージ検出手段13は、当該子局1が設置された送
配電線路のサージ電流又はサージ電圧を検出して、上記
計時手段12からの時刻の情報をもとに、該サージ検出
信号を受け取った時刻であるサージ検出時刻を特定し、
また、該サージ電流の極性を認識し、該サージ検出時刻
と該極性を上記サージ情報送信手段14bに伝え、上記
サージ情報送信手段14bは、上記サージ検出時刻と、
上記極性の情報と、を、通信網を通じて上記親局2に送
信する。
【0015】上記親局2は、子局サージ情報受信手段2
1bと、故障区間特定手段23bと、故障位置特定手段
23cと、を備える。上記子局サージ情報受信手段21
bは、上記サージ情報送信手段14bから送信される上
記サージ検出時刻と、上記極性の情報と、を通信網を介
して受信し、該極性の情報を上記故障区間特定手段23
bに伝え、該サージ検出時刻を上記故障位置特定手段2
3cに伝え、上記故障区間特定手段23bは、各子局1
の該極性の情報から、故障の生じた区間として枝分かれ
のない区間を特定し、該区間を故障区間として上記故障
位置特定手段23cに伝え、上記故障位置特定手段23
cは、該故障区間の両端の子局1の上記サージ検出時刻
の差と、該故障区間の送配電線路の長さと、から送配電
線路の故障の生じた位置を特定する。
【0016】ここで、サージ電流の「極性」について
は、地絡サージ電流が電源側から負荷側に流れる場合を
「正(+)」とし、負荷側から電源側に流れる場合は
「負(−)」とする。
【0017】請求項5及び請求項9記載の発明は、それ
ぞれ請求項4又は請求項8記載の故障点標定システムで
あって、上記故障位置特定手段は、上記故障の生じた区
間の両端の子局のうちの一方の子局の上記サージ検出時
刻t1と、他方の子局の上記サージ検出時刻t2と、サ
ージの伝播速度vと、該故障の生じた区間の送配電線路
の長さLと、をもとに、該一方の子局から送配電線路の
故障の生じた位置までの送配電線路上の距離L1を、式
L1=(L+(t1−t2)×v)/2から求めるもの
である。
【0018】請求項6及び請求項10記載の発明は、そ
れぞれ請求項5又は請求項9記載の故障点標定システム
であって、上記故障区間特定手段は、以下のような手順
で故障の生じた区間を特定するものである。
【0019】1.電源から延びる送配電線路を1本選択
する。 2.該選択した1本の送配電線路の、隣り合う各子局間
のサージ立上り極性データを比較する。 3.隣同士で極性が逆になっている子局があり、かつ、
該子局を両端とする区間が枝分かれを有していなけれ
ば、その区間を上記「故障の生じた区間」とする。
【0020】4.隣同士で極性が逆になっている子局が
あり、かつ、該子局を両端とする区間が枝分かれを有し
ていれば、枝の送配電線路の子局のうち最も上流の子局
と、幹の送配電線路で隣同士で極性が逆になっている子
局のうちの上流側の子局と、のサージ立上り極性データ
を比較する。 5.該枝の送配電線路の子局のうち最も上流の子局と、
該幹の送配電線路で隣同士で極性が逆になっている子局
のうちの上流側の子局と、の極性が逆であれば、該枝の
送配電線路の子局のうち最も上流の子局から、該幹の送
配電線路で隣同士で極性が逆になっている子局のうちの
上流側の子局を経て、該幹の送配電線路で隣同士で極性
が逆になっている子局のうちの下流側の子局まで、を
「故障の生じた区間」とする。
【0021】6.該枝の送配電線路の子局のうち最も上
流の子局と、該幹の送配電線路で隣同士で極性が逆にな
っている子局のうち上流側の子局と、の極性が同じであ
れば、該枝の送配電線路から送配電線路を1本選択し、
それを上記「選択した1本の送配電線路」に置き換えて
上記2からの手続を行う。
【0022】なお、ここで、「送配電線路を1本選択す
る」とは、枝分かれを有しない送配電線路については、
その送配電線路を選択することであるが、途中に枝分か
れを有している送配電線路については、その中から一続
きの枝分かれのない送配電線路を選択することである。
【0023】また、「枝の送配電線路」とは、「選択し
た1本の送配電線路」から枝分かれした送配電線路であ
る。「幹の送配電線路」とは、「選択した1本の送配電
線路」である。ただし、これら「枝」、「幹」の語は、
分岐の関係にある送配電線路の相対的な関係を示すもの
に過ぎない。従って、「幹の送配電線路」が常に変電所
に直接つながっているものではない。そして、「上流」
とは電源側の意味であり、「下流」とは負荷側の意味で
ある。
【0024】請求項7記載の発明は、送配電線路に設置
され該送配電線路に関する情報を親局2に送信する子局
1と、該子局1からの情報をもとに送配電線路図情報を
作成し故障点を標定する親局2と、を有する故障点標定
システムである。
【0025】請求項7記載の故障点標定システムにおい
て、上記子局1は、人工衛星からのGPS電波を受信し
て、該GPS電波から自己の位置を特定し、該自己の位
置の情報を通信網を通じて上記親局2に送信する。そし
て、上記親局2は、上記子局1から送信される該子局1
の位置についての情報を通信網を介して受信し、各子局
が設置されている地域の地図情報と、上記子局の位置に
ついての情報と、から地図上に送配電線路があらわされ
た送配電線路図情報を作成し、該送配電線路図情報を出
力する。
【0026】また、請求項7記載の故障点標定システム
において、上記子局1は、時計としての機能を有し、人
工衛星からのGPS電波を受信して、GPSの保有する
現在時刻を特定し、該GPSの保有する現在時刻と自己
の現在時刻を同期させることができ、当該子局1が設置
された送配電線路のサージ電流又はサージ電圧を検出し
て、該サージ電流又はサージ電圧を検出した時刻である
サージ検出時刻を特定し、また、該サージ電流の極性を
認識し、該サージ検出時刻と該極性の情報とを通信網を
通じて上記親局2に送信する。
【0027】そして、上記親局2は、上記子局1から送
信される上記サージ検出時刻と、上記極性の情報と、を
通信網を介して受信し、各子局1の該極性の情報から、
故障の生じた区間として枝分かれのない区間を特定し、
該故障区間の両端の子局1の上記サージ検出時刻の差
と、該故障区間の送配電線路の長さと、から送配電線路
の故障の生じた位置を特定し、該送配電線路の故障の生
じた位置を、上記送配電線路図情報における送配電線路
上に特定して、該特定された故障の生じた位置の情報も
含めて送配電線路図情報を作成しなおして、該作成し直
した送配電線路図情報を出力する。
【0028】請求項8記載の発明は、送配電線路に設置
され該送配電線路に関する情報を親局2に送信する子局
1と、該子局1からの情報をもとに送配電線路図情報を
作成し故障点を標定する親局2と、を有する故障点標定
システムである。
【0029】上記子局1は、GPS受信手段11と、計
時手段12と、サージ検出手段13と、自己位置情報送
信手段14aと、サージ情報送信手段14bと、を備え
る。上記親局2は、子局位置情報受信手段21aと、子
局サージ情報受信手段21bと、地図情報記憶手段22
と、送配電線路図情報作成手段23aと、故障区間特定
手段23bと、故障位置特定手段23cと、送配電線路
図情報出力手段24と、を備える。
【0030】請求項8記載の故障点標定システムにおい
て、送配電線路図情報の作成を行うための各構成要素の
機能としては、以下のようなものがある。即ち、上記G
PS受信手段11は、人工衛星からのGPS電波を受信
して、該GPS電波から自己の位置を特定し、該自己の
位置の情報を上記自己位置情報送信手段14aに伝え、
上記自己位置情報送信手段14aは、該自己の位置の情
報を通信網を通じて上記親局2に送信し、上記子局位置
情報受信手段21aは、上記自己位置情報送信手段14
aから送信される上記子局1の位置についての情報を、
通信網を介して受信し、上記送配電線路図情報作成手段
23aに伝え、上記地図情報記憶手段22は、各子局が
設置されている地域の地図情報を上記送配電線路図情報
作成手段23aに提供することができ、上記送配電線路
図情報作成手段23aは、該地図情報記憶手段22から
該地図情報を受け取り、該地図情報と、上記子局位置情
報受信手段21aから受け取った上記子局の位置につい
ての情報と、から地図上に送配電線路があらわされた送
配電線路図情報を作成し、該送配電線路図情報を上記送
配電線路図情報出力手段24に伝え、上記送配電線路図
情報出力手段24は、該送配電線路図情報を出力する。
【0031】また、請求項8記載の故障点標定システム
いおいて、故障点を標定するための各構成要素の機能と
しては、以下のようなものがある。即ち、上記GPS受
信手段11は、人工衛星からのGPS電波を受信して、
GPSの保有する現在時刻を特定し、該GPSの保有す
る現在時刻を上記計時手段12に伝え、上記計時手段1
2は、時計としての機能を有し、上記GPS受信手段1
1からの上記GPSの保有する現在時刻と自己の現在時
刻を同期させることができ、該自己の現在時刻の情報を
サージ検出手段13に伝え、上記サージ検出手段13
は、当該子局1が設置された送配電線路のサージ電流又
はサージ電圧を検出して、上記計時手段12からの時刻
の情報をもとに、該サージ検出信号を受け取った時刻で
あるサージ検出時刻を特定し、また、該サージ電流の極
性を認識し、該サージ検出時刻と該極性を上記サージ情
報送信手段14bに伝え、上記サージ情報送信手段14
bは、上記サージ検出時刻と、上記極性の情報と、を、
通信網を通じて上記親局2に送信し、上記子局サージ情
報受信手段21bは、上記サージ情報送信手段14bか
ら送信される上記サージ検出時刻と、上記極性の情報
と、を通信網を介して受信し、該極性の情報を上記故障
区間特定手段23bに伝え、該サージ検出時刻を上記故
障位置特定手段23cに伝え、上記故障区間特定手段2
3bは、各子局1の該極性の情報から、故障の生じた区
間として枝分かれのない区間を特定し、該区間を故障区
間として上記故障位置特定手段23cに伝え、上記故障
位置特定手段23cは、該故障区間の両端の子局1の上
記サージ検出時刻の差と、該故障区間の送配電線路の長
さと、から送配電線路の故障の生じた位置を特定し、上
記送配電線路図情報作成手段23aは、該送配電線路の
故障の生じた位置を、上記送配電線路図情報における送
配電線路上に特定して、該特定された故障の生じた位置
の情報も含めて送配電線路図情報を作成しなおして、該
作成し直した送配電線路図情報を上記送配電線路図情報
出力手段24に伝え、上記送配電線路図情報出力手段2
4は、該作成し直された送配電線路図情報を出力する。
【0032】請求項11記載の発明は、請求項9又は1
0のいずれかに記載の故障点標定システムであって、上
記サージの伝播速度vは、150〜300m/μsであ
るものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態を説明する。 [実施例] (1)故障点標定システムの構成 本故障点標定システムは、図1に示すように、送配電線
路の各鉄塔や電柱に設置される子局1と、電力会社の営
業所や支店などに設置され、子局1からの情報をもとに
送配電線路図を作成し、故障点を標定する親局2と、か
らなる。
【0034】(a)子局 子局1は、図2に示すように、GPSアンテナ111
と、GPS受信機112と、発振回路121と、基準時
計122と、時刻同期補正回路123と、センサ131
と、フィルタ回路132と、サージ信号検出回路133
と、サージ検出時刻保持回路134と、サージ極性保持
回路135と、信号処理回路141と、通信インターフ
ェイス142と、携帯電話143と、を備える。
【0035】GPSアンテナ111及びGPS受信機1
12は、特許請求の範囲に言う「GPS受信手段11」
に相当する。また、発振回路121と基準時計122と
時刻同期補正回路123は、特許請求の範囲に言う「計
時手段12」に相当する。
【0036】そして、センサ131、フィルタ回路13
2、サージ信号検出回路133、サージ検出時刻保持回
路134及びサージ極性保持回路135は、「サージ検
出手段13」に相当する。更に、信号処理回路141と
通信インターフェイス142と携帯電話143は、特許
請求の範囲にいう「自己位置情報送信手段14a」、
「サージ情報送信手段14b」に相当する。以下で各構
成要素について説明する。
【0037】(i)センサ131 送配電線路の鉄塔に取付けられ、故障時に発生するサー
ジ信号を検出し、フィルタ回路132に送る。 (ii)フィルタ回路132 センサ131が検出した信号から、サージ信号以外の不
要な商用周波信号成分等を除去し、サージ信号のみを通
過させ、サージ信号検出回路133に送る。 (iii)サージ信号検出回路133 サージ信号のレベルを検出し、信号レベルが既定値を超
えたら、故障と判断して時刻保持信号をサージ検出時刻
保持回路134へ出力する。また、サージ信号の極性も
同時に検出し、サージ極性信号をサージ極性保持回路1
35へ出力する。
【0038】(iv)サージ検出時刻保持回路134 サージ信号検出回路133から時刻保持信号が出力され
ると、その時の基準時計122の時刻を保持し、それを
サージ検出時刻として信号処理回路141へ出力する。 (v)サージ極性保持回路135 サージ信号検出回路133から出力されるサージ極性信
号から、サージ信号の極性を判別し、その判別結果をサ
ージ極性として信号処理回路141へ出力する。
【0039】(vi)GPSアンテナ111とGPS受
信機112 GPSアンテナ111がGPS衛星からの電波を受信
し、それをGPS受信機112に送る。そしてGPS受
信機112が、その電波からGPS衛星が保有する標準
時刻の情報を同期信号として取り出し、時刻同期補正回
路123へ出力する。また、GPS受信機112は、子
局1が取付けられている鉄塔などの位置情報(緯度、経
度、高度)をGPS電波から特定し、信号処理回路14
1へ出力する。 (vii)時刻同期補正回路123 GPS受信機112から出力される同期信号に従って、
基準時計122の時刻をGPS衛星が保有する標準時刻
へ同期させる。
【0040】(viii)基準時計122 基準時刻をサージ検出時刻保持回路134へ出力する。 (ix)発振回路121 時刻を計時するための基準時間信号を基準時計122へ
出力する。
【0041】(x)信号処理回路141 GPS受信機112から出力される位置情報を、通信イ
ンターフェイス142、携帯電話143を介して親局2
に送信する。また、サージ検出時刻保持回路134及び
サージ極性保持回路135から出力されるサージ検出時
刻及びサージ極性を、通信インターフェイス142、携
帯電話143を介して親局2に送信する。 (xi)通信インターフェイス142 携帯電話143を使って親局2と通信できるように、信
号処理回路141と携帯電話143間の通信信号を相互
に変換する。 (xii)携帯電話143 通信インターフェイス142から受け取った変換後の信
号を、親局2へ送信する。
【0042】以上のような構成要素を有する子局1は、
また、それぞれ固有の子局番号を有する。本実施例にお
いては、図7及び図10〜図12に示すように、幹線の
子局は,,,...等の幹線番号のみを振られて
いる。幹線の各子局の幹線番号は、電源側から負荷側に
むかって順に大きくなるように振られている。
【0043】また、幹線から枝分かれしている支線の各
子局は、図7及び図10〜図12に示すように、幹線か
ら枝分かれしている箇所の幹線の子局の番号と、電源側
から負荷側に順に大きくなるように振られている支線の
番号と、を有している。即ち、幹線の子局から枝分か
れしている支線の子局には、幹線の子局に近い方から
順に−,−,−,...のように子局番号
が振られている。
【0044】そして、本実施例においては例示されない
が、支線から更に支線が枝分かれしている場合、例えば
−から更に枝分かれしている場合には、その枝分か
れした支線に配された子局は、−−,−−
,−−,...のように更に番号が振られる。
【0045】なお、本実施例においては子局の番号自体
が、その子局が幹線の送配電線路に設置されているもの
か支線の送配電線路に設置されているものかの別、及
び、子局相互の上流下流関係の情報を示すように振られ
ているが、それらの情報の保持のしかたは、かかる態様
に限られるものではない。即ち、各子局は子局同士の上
流下流関係に関係のない固有の番号を有するものとし、
それぞれ自己の上流に位置する子局の番号、自己の下流
に位置する子局の番号を情報として持つものとしてもよ
い。その場合、ある子局が「自己の下流に位置する子局
の番号」を複数持つ場合には、そこから送配電線路が枝
分かれしているということを表している。
【0046】更に、子局同士の上流下流関係は、親局側
で記憶しているものとしてもよい。即ち、親局側で「ネ
ットワーク記憶手段」を備え、各子局の上流下流の関
係、各子局間の送配電線路の距離、各子局が幹線の送配
電線路に設置されているものか支線の送配電線路に設置
されているものかの別等を記憶しているものとしてもよ
い。
【0047】(b)親局 また、親局2は、図3に示すように、通信インターフェ
イス21と、CD−ROMを装填されたCD−ROMド
ライブ221と、補助記憶装置222と、中央処理装置
23と、CRT241と、プリンタ242と、を有す
る。ここで、通信インターフェイス21は、特許請求の
範囲にいう「子局位置情報受信手段21a」、「子局サ
ージ情報受信手段21b」に相当する。
【0048】また、CD−ROMドライブ221中のC
D−ROM及び補助記憶装置222は、特許請求の範囲
にいう「地図情報記憶手段22」に相当する。そして、
中央処理装置23は「送配電線路図情報作成手段23
a」、「故障区間特定手段23b」、「故障位置特定手
段23c」に相当する。また、CRT241とプリンタ
242は「送配電線路図情報出力手段24」に相当す
る。以下で各構成要素について説明する。
【0049】(i)通信インターフェイス21 公衆通信回線を介して子局1から送られてくる信号を変
換して、中央処理装置23に渡す。
【0050】(ii)中央処理装置23 各子局1,1,1,...から送られてくる位置情報と
故障情報(サージ検出時刻と極性)を、通信インターフ
ェイス21を介して受け取り、後述する送配電線路図生
成処理、故障区間判別処理及び故障点標定処理を行う。 送配電線路図生成処理によって作成された、図15に示
すような送配電線路図データは、補助記憶装置222に
記録される。また、故障点標定処理によって処理された
送配電線路図データは、CD−ROMドライブ221内
のCD−ROMから読み取った地図データと共に、図1
6に示すように、CRT241もしくはプリンタ242
へ出力される。
【0051】(iii)補助記憶装置222 各子局1,1,1,...から送られてくる位置情報や
故障情報、及び中央処理装置23が処理した送配電線路
図データなど、中央処理装置23が処理するために必要
な各種情報(データ)を記憶する。 (iv)プリンタ242 中央処理装置23の指示により、中央処理装置23から
送られた送配電線路図や故障点の標定結果などを印刷す
る。
【0052】(v)CD−ROMドライブ221とCD
−ROM CD−ROMには、図14に示すような、道路や建物等
の地図データが記録されている。CD−ROMドライブ
221は、そのCD−ROMに記録されている地図デー
タを読取り、必要に応じてその情報を中央処理装置23
に送る。 (vi)CRT241 中央処理装置23の指示により、中央処理装置23から
送られた送配電線路図や故障点の標定結果などを表示す
る。
【0053】(2)故障点標定システムにおける処理 (a)送配電線路図の作成 ここでは、子局の移設、増設に対応して、自動的に送配
電線路図データを再作成する手続きについて、図4〜図
7を使用して説明する。
【0054】子局1が運転を開始すると、まずGPSア
ンテナ111がGPS衛星からの電波を受信し、GPS
受信機112は、その電波をもとに自分が取付けられて
いる位置(緯度、経度、高度)を求める。そして、その
情報は位置情報として当該子局の子局番号と共に携帯電
話143によって親局2に送信される。
【0055】親局2では、中央処理装置23が通信イン
ターフェイス21を介して各子局1,1,1,...の
位置情報を受け取る。そして中央処理装置23は、CD
−ROMドライブ221内のCD−ROM上の地図と同
じ座標系をもつ送配電線路図生成用仮想シートをメモリ
上に作成し、各子局1,1,1,...から送られてき
た子局番号と位置情報を基に、その仮想シート上に送配
電線路図を自動的に生成する。以下にその概略手順を示
す。
【0056】(手続1)図4に示すように、各子局1,
1,1,...の子局番号と位置情報に従って、各子局
,,−,−,,...を表わすシンボル
(四角のボックス)を、メモリ上の仮想シートの該当す
る個所へ配置する。なお、図4〜図7では各子局の相対
位置が模式的に現されているが、実際には、地図上の位
置にしたがって配置される。 (手続2)図5に示すように、幹線番号のみで構成され
ている子局,,,..を選別し、幹線番号の若い
順に隣り合った子局間を、送電線を表わすシンボル(直
線)で接続する。
【0057】(手続3)図6に示すように、幹線番号と
支線番号で構成される子局−,−,−
,...を選別し、幹線番号が同一で支線番号の若い
順に、隣り合った子局間を送電線を表わすシンボル(直
線)で接続する。 (手続4)図7に示すように、幹線番号が等しい子局
−,−のうち、最も若い支線番号を持つ子局−
と、その子局−の幹線番号と同じ幹線番号のみで
構成される子局を、送電線を表わすシンボル(直線)
で接続する。すべての幹線番号について同様の手続きを
行う。
【0058】なお、各子局が子局同士の上流下流関係に
関係のない固有の番号を有し、それぞれ自己の上流に位
置する子局の番号、自己の下流に位置する子局の番号を
情報として持つ場合は、各子局を地図上の位置にしたが
って配置した後、それぞれの上流、下流に位置する子局
の情報に基づいて子局を互いに結ぶことで、送配電線路
図を作成することができる。
【0059】(b)故障位置の標定 以下では、送配電線路に故障が生じた場合に故障箇所を
特定するための手続きについて説明する。ただし、後述
するような、サージ信号の検出時刻の差から故障箇所を
特定する手順を適用するためには、その適用に先立ち、
故障箇所を「枝分かれのない区間」にまで特定しておく
必要がある。従って、まず(I)で、その故障箇所を
「枝分かれのない区間」にまで特定する方法を説明し、
次に(II)で、その「枝分かれのない区間」内におい
て両端のサージ検出時刻の差から故障位置を標定する方
法を説明する。
【0060】(I)故障区間の標定 上述したように、子局1は、故障時に発生するサージ信
号を検出すると、そのサージ信号の立上り極性と検出し
た時刻データを、故障情報として子局番号と共に親局2
に自動送信する。親局2では、各子局1,1,
1,...から送られてきた故障情報を基に、送配電線
路図上のどの子局間で故障が発生したかを自動的に判別
する。以下にその判別原理及び手続を示す。
【0061】(i)故障区間の標定の原理 図8に示すように、隣り合う子局及び子局の間で地
絡故障が発生すると、送配電線路の対地浮遊静電容量に
より、故障箇所に向けて地絡サージ電流i1、i2が流
れる。ここで、この地絡サージ電流の流れる向きを、電
源側から負荷側に流れる場合に「+」、負荷側から電源
側に流れる場合は「−」と決めると、地絡サージ電流の
極性は、子局において「+」、子局において「−」
となる。即ち、故障点を挟んで両側の子局の極性が逆に
なる。
【0062】つまり、各子局1,1,1,...から送
られてきた故障情報の中の地絡サージ電流の立上り極性
データを調べ、隣り合う子局の間で極性が逆になってい
るものがあれば、その子局を両端とする区間内に故障が
あることを推定することができる。このような原理にし
たがって、以下のような手順で故障区間を特定すること
ができる。
【0063】(ii)故障区間の標定の手続 (手続1)電源から延びる送配電線路を1本選択する。
なお、ここで、「送配電線路を1本選択する」とは、途
中に枝分かれを有している送配電線路については、その
中から一続きの枝分かれのない送配電線路を選択するこ
とである。 (手続2)選択した1本の送配電線路の、隣り合う各子
局間のサージ立上り極性データを比較する。
【0064】(手続3)隣同士で極性が逆になっている
子局がなければ、故障箇所はないと判断し、処理を終了
する。 (手続4)隣同士で極性が逆になっている子局があり、
かつ、その子局を両端とする区間が枝分かれを有してい
なければ、その区間を「故障の生じた区間」とし、手続
を終了する。 (手続5)隣同士で極性が逆になっている子局があり、
かつ、その子局を両端とする区間が枝分かれを有してい
れば、枝の方の送配電線路の子局のうち最も上流の子局
と、幹の方の送配電線路(選択した1本の送配電線路)
で隣同士で極性が逆になっている子局のうちの上流側の
子局と、のサージ立上り極性データを比較する。
【0065】(手続6)枝の方の送配電線路の子局のう
ち最も上流の子局と、幹の方の送配電線路で隣同士で極
性が逆になっている子局のうちの上流側の子局と、の極
性が逆であれば、枝の方の送配電線路の子局のうち最も
上流の子局から、幹の方の送配電線路で隣同士で極性が
逆になっている子局のうちの上流側の子局を経て、幹の
方の送配電線路で隣同士で極性が逆になっている子局の
うちの下流側の子局まで、を「故障の生じた区間」と
し、処理を終了する。
【0066】(手続7)枝の方の送配電線路の子局のう
ち最も上流の子局と、幹の方の送配電線路で隣同士で極
性が逆になっている子局のうちの上流側の子局と、の極
性が同じであれば、枝の方の送配電線路から送配電線路
を1本選択し、それを上記「選択した1本の送配電線
路」に置き換えて上記(手続2)からの手続を行う。
【0067】以上のような手続を経て、「故障の生じた
区間」が標定される。なお、故障区間を定める手続は、
同様に図9に示すフローチャートのような手続とするこ
ともできる。
【0068】ここで、故障の具体例を挙げて説明する
と、例えば図10に示すように、幹線であって枝分かれ
のない子局と子局の間に故障箇所がある場合は、子
局と子局の極性が逆になる。従って、子局から子
局までが故障区間と判定される。また、図11に示す
ように、幹線である子局と子局の間(又は支線であ
る子局と子局−の間)に故障箇所がある場合は、
子局と子局の極性が逆になり、かつ、子局と子局
−の極性が逆になる。この場合は、子局−から
子局を経て子局までが故障区間と判定される。
【0069】そして、図12に示すように、支線であっ
て枝分かれのない子局−と子局−の間に故障箇
所がある場合は、子局−と子局−の極性が逆に
なる。従って、子局−から子局−までが故障区
間と判定される。これらのいずれのパターンにおいて
も、上述のような手続で故障区間を標定することができ
る。
【0070】(II)故障点の標定 親局2は、上述した故障区間の標定処理により故障区間
を限定すると、次にその故障区間内のどの位置で故障が
発生したかを自動的に特定する。ここでは、まずその故
障点標定の原理について説明し、次にその手続きについ
て説明する。
【0071】(i)故障点標定の原理 図13に故障点の標定原理図を示す。子局と子局の
間で地絡故障が発生すると、図13に示すように進行波
(サージ)が発生する。この進行波が子局及び子局
で検出される時間は、送配電線路を伝播する進行波の伝
播速度vが一定であると仮定すれば、故障発生地点から
の各子局までの距離L1,L2に比例することになる。
【0072】つまり、子局と子局の間の送配電線路
の長さLが分かっており、子局及び子局で検出した
時間差を正確に検出することができれば、図13に示す
ように、計算式「L1=(L+(t1−t2)×v)/
2」により子局から故障点までの距離L1を求めるこ
とができることになる。
【0073】ここで、子局と子局の間の送配電線路
の長さLは、送配電線路がほぼ直線であるという仮定の
もとに、子局と子局から送られてくる位置情報(緯
度、経度、高度)をもとに計算することができる。以下
で、故障点標定の手続きについて説明する。
【0074】(ii)故障点標定の手続 親局2の中央処理装置23は、上記(I)の(ii)に
示す手続によって故障区間を特定すると、まず、それぞ
れの位置情報(緯度、経度、高度)から、故障区間の送
配電線路の長さLを求める。そして、故障区間の両端の
子局(図13における,に相当。)のうち一方の子
局のサージ検出時刻t1と、他方の子局の上記サージ検
出時刻t2と、サージの伝播速度vと、該故障の生じた
区間の送配電線路の長さLと、をもとに、その一方の子
局から送配電線路の故障の生じた位置までの送配電線路
上の距離L1を、式L1=(L+(t1−t2)×v)
/2から求める。ただし、vは架空線路の場合とケーブ
ル配電線路の場合とを考えて150〜300m/μsと
している。なおvは250〜300m/μsとするとよ
り好ましい。
【0075】なおこの場合、両端の子局の基準時計の時
刻を同期させていなければ正確な時間差は検出できない
が、ここでは、上述したように、GPS衛星から送られ
てくる標準時刻と、各子局の基準時計の時刻を合わせる
ことにより、各子局の時刻同期を取っている。
【0076】(III)故障発生個所の表示 親局2の中央処理装置23は、故障点の標定が完了する
と、故障発生個所をオペレータに知らせるため、図14
に示すような地図情報と、図15に示すような送配電線
路図情報と、標定した故障点と、を重ね合わせて送配電
線路図情報を再作成し、それを図16に示すようにCR
T241の画面に表示する。また、オペレータの要求に
応じてプリンタ242から印刷させる。
【0077】(2)故障点標定システムの効果 本故障点標定システムは、子局がGPS衛星からの信号
により自身の位置情報(緯度・経度・高度)を求め、そ
の情報を親局に送信し、親局がその位置情報をもとに送
配電線路図を自動作成する。このため、故障点標定シス
テムによれば、送配電線路図の作成が正確で簡単かつ迅
速に行える。
【0078】また、本故障点標定システムは、鉄塔や電
柱の移設に伴い子局(鉄塔や電柱)の位置が変わって
も、子局より送信されてくる位置情報により、送配電線
路図を更新(修正)し、常に最新の送配電線路図を得る
ことができる。このため、最新の送配電線路図を用いて
故障点の標定結果を表示することができる。
【0079】そして、故障点の標定を行う場合には、子
局は、故障時に発生するサージ信号が到達する時刻とサ
ージ信号の極性を検出し、親局に送信する。一方、親局
ではサージ信号の極性を用いて線路の故障区間を限定
し、さらに該故障区間の両端に設置された子局のサージ
信号の到達時刻差(時間差)から故障点までの距離(子
局から故障点までの距離)を特定する。従って、故障点
の標定を迅速かつ正確に行うことができる。
【0080】[その他]なお、本発明においては、前記
実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発
明の範囲内で種々変更した態様とすることができる。例
えば、子局からの情報の送信は、携帯電話によるものに
限られず、PHS、公衆通信回線を利用するもの、送配
電線路に設けられた専用回線(メタルケーブル、光ファ
イバ、無線など)によって行うものとしてもよい。
【0081】そして、地図データについても、CD−R
OMに記録される態様に限られるものではなく、DVD
や他の記録メディアに記録されるものであってもよい。
また、インターネット上の地図情報システムを運用して
いるWWWサイトのサーバから地図データをダウンロー
ドし、又はオンラインで取り出すものとしてもよい。イ
ンターネットを介してサーバからデータをダウンロード
し、又はオンラインで取り出す態様とすれば、地図情報
を独自に保持する必要がなく常に最新の地図情報を入手
することができる。
【0082】
【発明の効果】請求項1又は請求項2記載の送配電線路
図情報作成システムによれば、送配電線路の移設、増設
に伴い、地図上に送配電線路を表示した送配電線路図情
報を迅速に再作成することができる。従って、常に最新
の送配電線路図情報を提供することができる。請求項3
又は請求項4記載の故障点標定システムは、送配電線路
に故障が生じた場合に、その位置を迅速かつ正確に標定
することができる。
【0083】請求項5又は請求項9記載の故障点標定シ
ステムによれば、故障区間の両端のサージ検出時刻の差
から、簡易かつ効果的に送配電線路上の故障の生じた位
置を特定することができる。請求項6又は請求項10記
載の故障点標定システムによれば、枝分かれのある送配
電線路において故障が生じた場合にも、故障箇所を有す
る区間を、枝分かれのない区間にまで効果的に限定する
ことができる。従って、枝分かれのない区間の両端での
サージ検出時刻の差に基づく、故障箇所の特定方法を適
用することができるようになる。
【0084】請求項7又は請求項8記載の故障点標定シ
ステムは、送配電線路に故障が生じた場合に、その位置
を最新の送配電線路図上に表示させることができる。従
って、保守要員は、最新の地図に基づいて作成された送
配電線路図に従って、故障箇所に急行し、故障に迅速に
対応することが可能となる。請求項11記載の故障点標
定システムによれば、現実の送配電線路について、正確
に送配電線路上の故障の生じた位置を特定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】故障点標定システムの親局と子局の関係を示す
説明図である。
【図2】子局の各構成要素の説明図である。
【図3】親局の各構成要素の説明図である。
【図4】送配電線路図の作成手順を示す説明図である。
【図5】送配電線路図の作成手順を示す説明図である。
【図6】送配電線路図の作成手順を示す説明図である。
【図7】送配電線路図の作成手順を示す説明図である。
【図8】枝分かれのない送配電線路に故障がある場合
の、各子局における極性を示す説明図である。
【図9】故障区間の標定を行う手続のフローチャートで
ある。
【図10】枝分かれがある送配電線路に故障がある場合
の、各子局における極性を示す説明図である。
【図11】枝分かれがある送配電線路に故障がある場合
の、各子局における極性を示す説明図である。
【図12】枝分かれがある送配電線路に故障がある場合
の、各子局における極性を示す説明図である。
【図13】枝分かれのない区間について故障箇所を特定
する原理を示す説明図である。
【図14】地図情報の表示の説明図である。
【図15】送配電線路図情報の表示の説明図である。
【図16】地図情報と故障点の情報を考慮して再作成さ
れた、送配電線路図情報の表示の説明図である。
【符号の説明】
1;子局、11;GPS受信手段、111;GPSアン
テナ、112;GPS受信機、12;計時手段、12
1;発振回路、122;基準時計、123;時刻同期補
正回路、13;サージ検出手段、131;センサ、13
2;フィルタ回路、133;サージ信号検出回路、13
4;サージ検出時刻保持回路、135;サージ極性保持
回路、14a;自己位置情報送信手段、14b;サージ
情報送信手段、141;信号処理回路、142;通信イ
ンターフェイス、143;携帯電話、2;親局、21;
通信インターフェイス、21a;子局位置情報受信手
段、21b;子局サージ情報受信手段、22;地図情報
記憶手段、221;CD−ROMドライブ、222;補
助記憶装置、23;中央処理装置、23a;送配電線路
図情報作成手段、23b;故障区間特定手段、23c;
故障位置特定手段、24;送配電線路図情報出力手段、
241;CRT、242;プリンタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G033 AA01 AB01 AB02 AC02 AD01 AD04 AD18 AD21 AE01 AG12 5G064 AA01 AA04 AC03 AC08 BA12 CB19 DA03 5G066 AA09 AA10 AE07 AE09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送配電線路に設置され該送配電線路に関
    する情報を親局(2)に送信する子局(1)と、該子局
    (1)からの情報をもとに送配電線路図情報を作成する
    親局(2)と、を有する送配電線路図情報作成システム
    であって、 上記子局(1)は、人工衛星からのGPS電波を受信し
    て、該GPS電波から自己の位置を特定し、該自己の位
    置の情報を通信網を通じて上記親局(2)に送信し、 上記親局(2)は、上記子局(1)から送信される該子
    局(1)の位置についての情報を通信網を介して受信
    し、各子局が設置されている地域の地図情報と、上記子
    局の位置についての情報と、から地図上に送配電線路が
    あらわされた送配電線路図情報を作成し、該送配電線路
    図情報を出力することを特徴とする送配電線路図情報作
    成システム。
  2. 【請求項2】 送配電線路に設置され該送配電線路に関
    する情報を親局(2)に送信する子局(1)と、該子局
    (1)からの情報をもとに送配電線路図情報を作成する
    親局(2)と、を有する送配電線路図情報作成システム
    であって、 上記子局(1)は、GPS受信手段(11)と、自己位
    置情報送信手段(14a)と、を備え、 上記GPS受信手段(11)は、人工衛星からのGPS
    電波を受信して、該GPS電波から自己の位置を特定
    し、該自己の位置の情報を上記自己位置情報送信手段
    (14a)に伝え、 上記自己位置情報送信手段(14a)は、該自己の位置
    の情報を通信網を通じて上記親局(2)に送信し、 上記親局(2)は、子局位置情報受信手段(21a)
    と、地図情報記憶手段(22)と、送配電線路図情報作
    成手段(23a)と、送配電線路図情報出力手段(2
    4)と、を備え、 上記子局位置情報受信手段(21a)は、上記自己位置
    情報送信手段(14a)から送信される上記子局(1)
    の位置についての情報を、通信網を介して受信し、上記
    送配電線路図情報作成手段(23a)に伝え、 上記地図情報記憶手段(22)は、各子局が設置されて
    いる地域の地図情報を上記送配電線路図情報作成手段
    (23a)に提供することができ、 上記送配電線路図情報作成手段(23a)は、該地図情
    報記憶手段(22)から該地図情報を受け取り、該地図
    情報と、上記子局位置情報受信手段(21a)から受け
    取った上記子局の位置についての情報と、から地図上に
    送配電線路があらわされた送配電線路図情報を作成し、
    該送配電線路図情報を上記送配電線路図情報出力手段
    (24)に伝え、 上記配電線路図情報出力手段(24)は、該送配電線路
    図情報を出力することを特徴とする送配電線路図情報作
    成システム。
  3. 【請求項3】 送配電線路に設置され該送配電線路に関
    する情報を親局(2)に送信する子局(1)と、該子局
    (1)からの情報をもとに故障点を標定する親局(2)
    と、を有する故障点標定システムであって、 上記子局(1)は、時計としての機能を備え、 人工衛
    星からのGPS電波を受信して、GPSの保有する現在
    時刻を特定し、該GPSの保有する現在時刻と自己の現
    在時刻を同期させることができ、当該子局(1)が設置
    された送配電線路のサージ電流又はサージ電圧を検出し
    て、該サージ電流又はサージ電圧を検出した時刻である
    サージ検出時刻を特定し、また、該サージ電流の極性を
    認識し、該サージ検出時刻と該極性の情報とを通信網を
    通じて上記親局(2)に送信し、 上記親局(2)は、上記子局(1)から送信される上記
    サージ検出時刻と、上記極性の情報と、を通信網を介し
    て受信し、各子局(1)の該極性の情報から、故障の生
    じた区間として枝分かれのない区間を特定し、該故障区
    間の両端の子局(1)の上記サージ検出時刻の差と、該
    故障区間の送配電線路の長さと、から送配電線路の故障
    の生じた位置を特定することを特徴とする故障点標定シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 送配電線路に設置され該送配電線路に関
    する情報を親局(2)に送信する子局(1)と、該子局
    (1)からの情報をもとに故障点を標定する親局(2)
    と、を有する故障点標定システムであって、 上記子局(1)は、GPS受信手段(11)と、計時手
    段(12)と、サージ検出手段(13)と、サージ情報
    送信手段(14b)と、を備え、 上記GPS受信手段(11)は、人工衛星からのGPS
    電波を受信して、GPSの保有する現在時刻を特定し、
    該GPSの保有する現在時刻を上記計時手段(12)に
    伝え、 上記計時手段(12)は、時計としての機能を有し、上
    記GPS受信手段(11)からの上記GPSの保有する
    現在時刻と自己の現在時刻を同期させることができ、該
    自己の現在時刻の情報をサージ検出手段(13)に伝
    え、 上記サージ検出手段(13)は、当該子局(1)が設置
    された送配電線路のサージ電流又はサージ電圧を検出し
    て、上記計時手段(12)からの時刻の情報をもとに、
    該サージ検出信号を受け取った時刻であるサージ検出時
    刻を特定し、また、該サージ電流の極性を認識し、該サ
    ージ検出時刻と該極性を上記サージ情報送信手段(14
    b)に伝え、 上記サージ情報送信手段(14b)は、上記サージ検出
    時刻と、上記極性の情報と、を、通信網を通じて上記親
    局(2)に送信し、 上記親局(2)は、子局サージ情報受信手段(21b)
    と、故障区間特定手段(23b)と、故障位置特定手段
    (23c)と、を備え、 上記子局サージ情報受信手段(21b)は、上記サージ
    情報送信手段(14b)から送信される上記サージ検出
    時刻と、上記極性の情報と、を通信網を介して受信し、
    該極性の情報を上記故障区間特定手段(23b)に伝
    え、該サージ検出時刻を上記故障位置特定手段(23
    c)に伝え、 上記故障区間特定手段(23b)は、各子局(1)の該
    極性の情報から、故障の生じた区間として枝分かれのな
    い区間を特定し、該区間を故障区間として上記故障位置
    特定手段(23c)に伝え、 上記故障位置特定手段(23c)は、該故障区間の両端
    の子局(1)の上記サージ検出時刻の差と、該故障区間
    の送配電線路の長さと、から送配電線路の故障の生じた
    位置を特定することを特徴とする故障点標定システム。
  5. 【請求項5】 上記故障位置特定手段は、上記故障の生
    じた区間の両端の子局のうちの一方の子局の上記サージ
    検出時刻t1と、他方の子局の上記サージ検出時刻t2
    と、サージの伝播速度vと、該故障の生じた区間の送配
    電線路の長さLと、をもとに、該一方の子局から送配電
    線路の故障の生じた位置までの送配電線路上の距離L1
    を、式L1=(L+(t1−t2)×v)/2から求め
    るものである請求項4記載の故障点標定システム。
  6. 【請求項6】 上記故障区間特定手段は、 1.電源から延びる送配電線路を1本選択する。 2.該選択した1本の送配電線路の、隣り合う各子局間
    のサージ立上り極性データを比較する。 3.隣同士で極性が逆になっている子局があり、かつ、
    該子局を両端とする区間が枝分かれを有していなけれ
    ば、その区間を上記「故障の生じた区間」とする。 4.隣同士で極性が逆になっている子局があり、かつ、
    該子局を両端とする区間が枝分かれを有していれば、枝
    の送配電線路の子局のうち最も上流の子局と、幹の送配
    電線路で隣同士で極性が逆になっている子局のうちの上
    流側の子局と、のサージ立上り極性データを比較する。 5.該枝の送配電線路の子局のうち最も上流の子局と、
    該幹の送配電線路で隣同士で極性が逆になっている子局
    のうちの上流側の子局と、の極性が逆であれば、該枝の
    送配電線路の子局のうち最も上流の子局から、該幹の送
    配電線路で隣同士で極性が逆になっている子局のうちの
    上流側の子局を経て、該幹の送配電線路で隣同士で極性
    が逆になっている子局のうちの下流側の子局まで、を
    「故障の生じた区間」とする。 6.該枝の送配電線路の子局のうち最も上流の子局と、
    該幹の送配電線路で隣同士で極性が逆になっている子局
    のうち上流側の子局と、の極性が同じであれば、該枝の
    送配電線路から送配電線路を1本選択し、それを上記
    「選択した1本の送配電線路」に置き換えて上記2から
    の手続を行う。という手順で故障の生じた区間を特定す
    る請求項5記載の故障点標定システム。
  7. 【請求項7】 送配電線路に設置され該送配電線路に関
    する情報を親局(2)に送信する子局(1)と、該子局
    (1)からの情報をもとに送配電線路図情報を作成し故
    障点を標定する親局(2)と、を有する故障点標定シス
    テムであって、 上記子局(1)は、人工衛星からのGPS電波を受信し
    て、該GPS電波から自己の位置を特定し、該自己の位
    置の情報を通信網を通じて上記親局(2)に送信し、 上記親局(2)は、上記子局(1)から送信される該子
    局(1)の位置についての情報を通信網を介して受信
    し、各子局が設置されている地域の地図情報と、上記子
    局の位置についての情報と、から地図上に送配電線路が
    あらわされた送配電線路図情報を作成し、該送配電線路
    図情報を出力し、 また、上記子局(1)は、時計としての機能を有し、人
    工衛星からのGPS電波を受信して、GPSの保有する
    現在時刻を特定し、該GPSの保有する現在時刻と自己
    の現在時刻を同期させることができ、当該子局(1)が
    設置された送配電線路のサージ電流又はサージ電圧を検
    出して、該サージ電流又はサージ電圧を検出した時刻で
    あるサージ検出時刻を特定し、また、該サージ電流の極
    性を認識し、該サージ検出時刻と該極性の情報とを通信
    網を通じて上記親局(2)に送信し、 上記親局(2)は、上記子局(1)から送信される上記
    サージ検出時刻と、上記極性の情報と、を通信網を介し
    て受信し、各子局(1)の該極性の情報から、故障の生
    じた区間として枝分かれのない区間を特定し、該故障区
    間の両端の子局(1)の上記サージ検出時刻の差と、該
    故障区間の送配電線路の長さと、から送配電線路の故障
    の生じた位置を特定し、該送配電線路の故障の生じた位
    置を、上記送配電線路図情報における送配電線路上に特
    定して、該特定された故障の生じた位置の情報も含めて
    送配電線路図情報を作成しなおして、該作成し直した送
    配電線路図情報を出力することを特徴とする故障点標定
    システム。
  8. 【請求項8】 送配電線路に設置され該送配電線路に関
    する情報を親局(2)に送信する子局(1)と、該子局
    (1)からの情報をもとに送配電線路図情報を作成し故
    障点を標定する親局(2)と、を有する故障点標定シス
    テムであって、 上記子局(1)は、GPS受信手段(11)と、計時手
    段(12)と、サージ検出手段(13)と、自己位置情
    報送信手段(14a)と、サージ情報送信手段(14
    b)と、を備え、 上記親局(2)は、子局位置情報受信手段(21a)
    と、子局サージ情報受信手段(21b)と、地図情報記
    憶手段(22)と、送配電線路図情報作成手段(23
    a)と、故障区間特定手段(23b)と、故障位置特定
    手段(23c)と、送配電線路図情報出力手段(24)
    と、を備え、 上記GPS受信手段(11)は、人工衛星からのGPS
    電波を受信して、該GPS電波から自己の位置を特定
    し、該自己の位置の情報を上記自己位置情報送信手段
    (14a)に伝え、 上記自己位置情報送信手段(14a)は、該自己の位置
    の情報を通信網を通じて上記親局(2)に送信し、 上記子局位置情報受信手段(21a)は、上記自己位置
    情報送信手段(14a)から送信される上記子局(1)
    の位置についての情報を、通信網を介して受信し、上記
    送配電線路図情報作成手段(23a)に伝え、 上記地図情報記憶手段(22)は、各子局が設置されて
    いる地域の地図情報を上記送配電線路図情報作成手段
    (23a)に提供することができ、 上記送配電線路図情報作成手段(23a)は、該地図情
    報記憶手段(22)から該地図情報を受け取り、該地図
    情報と、上記子局位置情報受信手段(21a)から受け
    取った上記子局の位置についての情報と、から地図上に
    送配電線路があらわされた送配電線路図情報を作成し、
    該送配電線路図情報を上記送配電線路図情報出力手段
    (24)に伝え、 上記送配電線路図情報出力手段(24)は、該送配電線
    路図情報を出力し、 また、上記GPS受信手段(11)は、人工衛星からの
    GPS電波を受信して、GPSの保有する現在時刻を特
    定し、該GPSの保有する現在時刻を上記計時手段(1
    2)に伝え、 上記計時手段(12)は、時計としての機能を有し、上
    記GPS受信手段(11)からの上記GPSの保有する
    現在時刻と自己の現在時刻を同期させることができ、該
    自己の現在時刻の情報をサージ検出手段(13)に伝
    え、 上記サージ検出手段(13)は、当該子局(1)が設置
    された送配電線路のサージ電流又はサージ電圧を検出し
    て、上記計時手段(12)からの時刻の情報をもとに、
    該サージ検出信号を受け取った時刻であるサージ検出時
    刻を特定し、また、該サージ電流の極性を認識し、該サ
    ージ検出時刻と該極性を上記サージ情報送信手段(14
    b)に伝え、 上記サージ情報送信手段(14b)は、上記サージ検出
    時刻と、上記極性の情報と、を、通信網を通じて上記親
    局(2)に送信し、 上記子局サージ情報受信手段(21b)は、上記サージ
    情報送信手段(14b)から送信される上記サージ検出
    時刻と、上記極性の情報と、を通信網を介して受信し、
    該極性の情報を上記故障区間特定手段(23b)に伝
    え、該サージ検出時刻を上記故障位置特定手段(23
    c)に伝え、 上記故障区間特定手段(23b)は、各子局(1)の該
    極性の情報から、故障の生じた区間として枝分かれのな
    い区間を特定し、該区間を故障区間として上記故障位置
    特定手段(23c)に伝え、 上記故障位置特定手段(23c)は、該故障区間の両端
    の子局(1)の上記サージ検出時刻の差と、該故障区間
    の送配電線路の長さと、から送配電線路の故障の生じた
    位置を特定し、 上記送配電線路図情報作成手段(23a)は、該送配電
    線路の故障の生じた位置を、上記送配電線路図情報にお
    ける送配電線路上に特定して、該特定された故障の生じ
    た位置の情報も含めて送配電線路図情報を作成しなおし
    て、該作成し直した送配電線路図情報を上記送配電線路
    図情報出力手段(24)に伝え、 上記送配電線路図情報出力手段(24)は、該作成し直
    された送配電線路図情報を出力することを特徴とする故
    障点標定システム。
  9. 【請求項9】 上記故障位置特定手段は、上記故障の生
    じた区間の両端の子局のうちの一方の子局の上記サージ
    検出時刻t1と、他方の子局の上記サージ検出時刻t2
    と、サージの伝播速度vと、該故障の生じた区間の送配
    電線路の長さLと、をもとに、該一方の子局から送配電
    線路の故障の生じた位置までの送配電線路上の距離L1
    を、式L1=(L+(t1−t2)×v)/2から求め
    るものである請求項8記載の故障点標定システム。
  10. 【請求項10】 上記故障区間特定手段は、 1.電源から延びる送配電線路を1本選択する。 2.該選択した1本の送配電線路の、隣り合う各子局間
    のサージ立上り極性データを比較する。 3.隣同士で極性が逆になっている子局があり、かつ、
    該子局を両端とする区間が枝分かれを有していなけれ
    ば、その区間を上記「故障の生じた区間」とする。 4.隣同士で極性が逆になっている子局があり、かつ、
    該子局を両端とする区間が枝分かれを有していれば、枝
    の送配電線路の子局のうち最も上流の子局と、幹の送配
    電線路で隣同士で極性が逆になっている子局のうちの上
    流側の子局と、のサージ立上り極性データを比較する。 5.該枝の送配電線路の子局のうち最も上流の子局と、
    該幹の送配電線路で隣同士で極性が逆になっている子局
    のうちの上流側の子局と、の極性が逆であれば、該枝の
    送配電線路の子局のうち最も上流の子局から、該幹の送
    配電線路で隣同士で極性が逆になっている子局のうちの
    上流側の子局を経て、該幹の送配電線路で隣同士で極性
    が逆になっている子局のうちの下流側の子局まで、を
    「故障の生じた区間」とする。 6.該枝の送配電線路の子局のうち最も上流の子局と、
    該幹の送配電線路で隣同士で極性が逆になっている子局
    のうち上流側の子局と、の極性が同じであれば、該枝の
    送配電線路から送配電線路を1本選択し、それを上記
    「選択した1本の送配電線路」に置き換えて上記2から
    の手続を行う。という手順で故障の生じた区間を特定す
    る請求項9記載の故障点標定システム。
  11. 【請求項11】 上記サージの伝播速度vは、150〜
    300m/μsである請求項9又は10のいずれかに記
    載の故障点標定システム。
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