JP2000151500A - Ｃｄｍａ送信電力制御方法及びそのシステム - Google Patents
Ｃｄｍａ送信電力制御方法及びそのシステムInfo
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- H04W52/24—TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters
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- H04W52/04—TPC
- H04W52/38—TPC being performed in particular situations
- H04W52/50—TPC being performed in particular situations at the moment of starting communication in a multiple access environment
Abstract
(57)【要約】
【課題】 呼接続の開始時の移動局の送信電力制御をゆ
るやかに実行し、移動局での送信電力がオーバシュート
にならずに、他の移動局に対して、瞬間的に大きな干渉
を与えることなく、呼切断や加入者容量の低減を防止す
る。 【解決手段】 移動局２００は、基地局１００からのチ
ャネルアサインメッセージを受信した際に、当該移動局
からの信号を受信し易くするために、プリアンブル信号
のトラフィックチャネル送信を開始する。基地局１００
は、トラフィックチャネルの送信と同時に移動局の上り
送信電力制御を開始し、かつ、プリアンブル信号を受信
するまでの間に、受信エネルギーに関係しない固定パタ
ーンの送信制御ビットを送信して、移動局２００に対し
てゆるやかに送信電力を上げるように制御する。また、
プリアンブル信号を受信すると、移動局２００からの信
号の受信エネルギーに基づいた閉ループ制御に切り替え
て移動局２００に対する送信電力を制御する。
るやかに実行し、移動局での送信電力がオーバシュート
にならずに、他の移動局に対して、瞬間的に大きな干渉
を与えることなく、呼切断や加入者容量の低減を防止す
る。 【解決手段】 移動局２００は、基地局１００からのチ
ャネルアサインメッセージを受信した際に、当該移動局
からの信号を受信し易くするために、プリアンブル信号
のトラフィックチャネル送信を開始する。基地局１００
は、トラフィックチャネルの送信と同時に移動局の上り
送信電力制御を開始し、かつ、プリアンブル信号を受信
するまでの間に、受信エネルギーに関係しない固定パタ
ーンの送信制御ビットを送信して、移動局２００に対し
てゆるやかに送信電力を上げるように制御する。また、
プリアンブル信号を受信すると、移動局２００からの信
号の受信エネルギーに基づいた閉ループ制御に切り替え
て移動局２００に対する送信電力を制御する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局が移動局に
対する送信電力（又は、移動局が固定局に対する送信電
力）を閉ループ制御（以下、基地局が移動局に対する送
信電力を閉ループ制御する場合について主に説明する）
するＣＤＭＡ送信電力制御方法及びそのシステムに関
し、特に、トラフィックチャネルの送信開始時に基地局
が移動局に対して送信電力制御を行うＣＤＭＡ送信電力
制御方法及びそのシステムに関する。
対する送信電力（又は、移動局が固定局に対する送信電
力）を閉ループ制御（以下、基地局が移動局に対する送
信電力を閉ループ制御する場合について主に説明する）
するＣＤＭＡ送信電力制御方法及びそのシステムに関
し、特に、トラフィックチャネルの送信開始時に基地局
が移動局に対して送信電力制御を行うＣＤＭＡ送信電力
制御方法及びそのシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ:(Co
de Division Multiple Access) 方式のセルラー移動通
信システムでは、同一周波数帯域を複数の移動局が使用
するため、移動局相互間での干渉電力を低減して多重移
動局数を増加させる必要がある。このため、適正な送信
電力の値への制御が行われる。この場合の適正送信電力
値とは、基地局が移動局からの信号（電波）を受信した
際に、データ誤り率が許容値を越えない最小送信電力値
である。すなわち、基地局が受信する受信電力、又は、
この受信電力から決定される希望波受信信号電力対干渉
電力非（ＳＩＲ）を、移動局の所在位置に無関係に、一
定に制御している。
de Division Multiple Access) 方式のセルラー移動通
信システムでは、同一周波数帯域を複数の移動局が使用
するため、移動局相互間での干渉電力を低減して多重移
動局数を増加させる必要がある。このため、適正な送信
電力の値への制御が行われる。この場合の適正送信電力
値とは、基地局が移動局からの信号（電波）を受信した
際に、データ誤り率が許容値を越えない最小送信電力値
である。すなわち、基地局が受信する受信電力、又は、
この受信電力から決定される希望波受信信号電力対干渉
電力非（ＳＩＲ）を、移動局の所在位置に無関係に、一
定に制御している。
【０００３】ＣＤＭＡ方式における送信電力制御方法
は、ＴＩＡ／ＥＡＩ(Telecmmunication Industry Assci
ation/Electonic Industry Assciation）のＩＳ−９５
−Ａ規格に準じることが公知である。すなわち、基地局
が移動局に対する送信電力を制御する閉ループ制御(Clo
sed Loop Power Control) が行われる。この閉ループ制
御のシーケンスでは、移動局からの信号エネルギーを基
地局で測定し、この測定結果に基づいて、移動局からの
受信エネルギーが一定となるように、基地局が移動局に
対して、この移動局の送信電力を制御するための送信電
力制御ビットを送信する。この送信電力制御ビットで移
動局の送信電力が制御される。
は、ＴＩＡ／ＥＡＩ(Telecmmunication Industry Assci
ation/Electonic Industry Assciation）のＩＳ−９５
−Ａ規格に準じることが公知である。すなわち、基地局
が移動局に対する送信電力を制御する閉ループ制御(Clo
sed Loop Power Control) が行われる。この閉ループ制
御のシーケンスでは、移動局からの信号エネルギーを基
地局で測定し、この測定結果に基づいて、移動局からの
受信エネルギーが一定となるように、基地局が移動局に
対して、この移動局の送信電力を制御するための送信電
力制御ビットを送信する。この送信電力制御ビットで移
動局の送信電力が制御される。
【０００４】この閉ループ制御では、呼接続開始時に、
基地局と移動局とが通信を開始するために、下りトラフ
ィックチャネルで非重要信号としてのヌル信号を送信
し、このヌル信号を移動局が基地局から受信した際に、
移動局での送信電力制御を開始する。この時点におい
て、移動局は、上りトラフィックチャネルでの送信が行
われていないため、受信エネルギーが低下する。このた
め、基地局からの送信電力制御ビットは、常時、移動局
での送信電力が低下するように、その指示を行ってい
る。
基地局と移動局とが通信を開始するために、下りトラフ
ィックチャネルで非重要信号としてのヌル信号を送信
し、このヌル信号を移動局が基地局から受信した際に、
移動局での送信電力制御を開始する。この時点におい
て、移動局は、上りトラフィックチャネルでの送信が行
われていないため、受信エネルギーが低下する。このた
め、基地局からの送信電力制御ビットは、常時、移動局
での送信電力が低下するように、その指示を行ってい
る。
【０００５】また、同様に、移動局がプリアンブル信号
の送信を開始しても直ぐには移動局で受信できないた
め、基地局からの送信電力制御ビットは、常時、移動局
での送信電力が上昇するように、その指示を行ってい
る。この指示の結果、移動局の送信電力が急激に上昇し
て、基地局が移動局からのプリアンブル信号を受信する
までの間に、他の移動局に対する干渉が増加する。この
結果、呼切断や加入者容量が減少してしまうことにな
る。
の送信を開始しても直ぐには移動局で受信できないた
め、基地局からの送信電力制御ビットは、常時、移動局
での送信電力が上昇するように、その指示を行ってい
る。この指示の結果、移動局の送信電力が急激に上昇し
て、基地局が移動局からのプリアンブル信号を受信する
までの間に、他の移動局に対する干渉が増加する。この
結果、呼切断や加入者容量が減少してしまうことにな
る。
【０００６】このような他の移動局に対する干渉の増加
に対する対策を施したＣＤＭＡ移動通信システムが知ら
れている。例えば、特開平１０−１３３３９号「ＣＤＭ
Ａ移動通信システムにおける信号伝送方法、移動局装置
及び基地局装置」の従来例が知られている。このＣＤＭ
Ａ移動通信システムでは、ランダムアクセスにおける最
初の信号やバースト信号における先頭部などのように、
送信電力制御が充分に行われない領域で、平均送信電力
を低減している。すなわち、信号の先頭部での送信電力
を後続信号部より低下させて、他の移動局に対する干渉
を低下するようにしている。
に対する対策を施したＣＤＭＡ移動通信システムが知ら
れている。例えば、特開平１０−１３３３９号「ＣＤＭ
Ａ移動通信システムにおける信号伝送方法、移動局装置
及び基地局装置」の従来例が知られている。このＣＤＭ
Ａ移動通信システムでは、ランダムアクセスにおける最
初の信号やバースト信号における先頭部などのように、
送信電力制御が充分に行われない領域で、平均送信電力
を低減している。すなわち、信号の先頭部での送信電力
を後続信号部より低下させて、他の移動局に対する干渉
を低下するようにしている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例では、基地局が、呼接続の開始時に移動局の送信電力
が急激に上がるように送信電力制御ビットを送信してい
る。このため、移動局での送信電力がオーバシュートに
なってしまい瞬間的に他の移動局に対して、多大な干渉
を与えてしまう。すなわち、呼切断や加入者容量の低減
が発生するという欠点があった。
例では、基地局が、呼接続の開始時に移動局の送信電力
が急激に上がるように送信電力制御ビットを送信してい
る。このため、移動局での送信電力がオーバシュートに
なってしまい瞬間的に他の移動局に対して、多大な干渉
を与えてしまう。すなわち、呼切断や加入者容量の低減
が発生するという欠点があった。
【０００８】上記公報の従来例では、信号の先頭部での
送信電力を後続信号部より低下させて、他の移動局に対
する干渉を低減できるものの、呼接続の開始時の移動局
の送信電力制御をゆるやかに行うことは出来ない。すな
わち、公報の従来例では、先頭部での送信電力を低下さ
せすぎると、この先頭部が移動局で受信できなくなる。
したがって、基地局で移動局からの信号を受信できず
に、送信電力の閉ループ制御が出来なくなってしまう欠
点がある。
送信電力を後続信号部より低下させて、他の移動局に対
する干渉を低減できるものの、呼接続の開始時の移動局
の送信電力制御をゆるやかに行うことは出来ない。すな
わち、公報の従来例では、先頭部での送信電力を低下さ
せすぎると、この先頭部が移動局で受信できなくなる。
したがって、基地局で移動局からの信号を受信できず
に、送信電力の閉ループ制御が出来なくなってしまう欠
点がある。
【０００９】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、呼接続の開始時の移動局の
送信電力制御をゆるやかに行うことが出来るようになっ
て、送信電力の低下させすぎた際にも閉ループ制御不能
が生じなくなり、移動局での送信電力がオーバシュート
にならずに、他の移動局に対して、瞬間的に大きな干渉
を与えることなく、呼切断や加入者容量の低減を防止で
きるようになるＣＤＭＡ送信電力制御方法及びそのシス
テムの提供を目的とする。
課題を解決するものであり、呼接続の開始時の移動局の
送信電力制御をゆるやかに行うことが出来るようになっ
て、送信電力の低下させすぎた際にも閉ループ制御不能
が生じなくなり、移動局での送信電力がオーバシュート
にならずに、他の移動局に対して、瞬間的に大きな干渉
を与えることなく、呼切断や加入者容量の低減を防止で
きるようになるＣＤＭＡ送信電力制御方法及びそのシス
テムの提供を目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は、基地局が移動局に対する送信電力を閉ル
ープ制御するＣＤＭＡ送信電力制御方法において、基地
局がトラフィックチャネルの送信と同時に移動局の上り
送信電力制御を開始する段階と、移動局は、基地局から
のチャネルアサインメッセージを受信すると、基地局が
信号を受信し易くするための、データが固定情報の信号
を、トラフィックチャネルで送信開始する段階と、基地
局は、データが固定情報の信号を受信するまでの間に、
受信エネルギーに関係しない固定パターンの送信制御ビ
ットを送信して、移動局に対してゆるやかに送信電力を
上げるように制御する段階と、次に、基地局が、移動局
からのデータが固定情報の信号を受信した際に、移動局
からの信号の受信エネルギーに基づいた閉ループ制御に
切り替えて移動局の送信電力を制御する段階とからなる
ものである。
に、本発明は、基地局が移動局に対する送信電力を閉ル
ープ制御するＣＤＭＡ送信電力制御方法において、基地
局がトラフィックチャネルの送信と同時に移動局の上り
送信電力制御を開始する段階と、移動局は、基地局から
のチャネルアサインメッセージを受信すると、基地局が
信号を受信し易くするための、データが固定情報の信号
を、トラフィックチャネルで送信開始する段階と、基地
局は、データが固定情報の信号を受信するまでの間に、
受信エネルギーに関係しない固定パターンの送信制御ビ
ットを送信して、移動局に対してゆるやかに送信電力を
上げるように制御する段階と、次に、基地局が、移動局
からのデータが固定情報の信号を受信した際に、移動局
からの信号の受信エネルギーに基づいた閉ループ制御に
切り替えて移動局の送信電力を制御する段階とからなる
ものである。
【００１１】本発明のＣＤＭＡ送信電力制御システム
は、基地局が移動局に対する送信電力を閉ループ制御す
るものであり、前記基地局からのチャネルアサインメッ
セージを受信した際に、当該移動局からの信号を受信し
易くするための、データが固定情報の信号を、トラフィ
ックチャネルで送信開始する移動局と、トラフィックチ
ャネルの送信と同時に、送信電力制御を開始し、かつ、
データが固定情報の信号を受信するまでの間に、受信エ
ネルギーに関係しない固定パターンの送信制御ビットを
送信して、移動局に対してゆるやかに送信電力を上げる
ように制御し、かつ、移動局からのデータが固定情報の
信号を受信すると、移動局からの信号の受信エネルギー
に基づいた閉ループ制御に切り替えて移動局に対する送
信電力を制御する基地局とを備える構成としてある。
は、基地局が移動局に対する送信電力を閉ループ制御す
るものであり、前記基地局からのチャネルアサインメッ
セージを受信した際に、当該移動局からの信号を受信し
易くするための、データが固定情報の信号を、トラフィ
ックチャネルで送信開始する移動局と、トラフィックチ
ャネルの送信と同時に、送信電力制御を開始し、かつ、
データが固定情報の信号を受信するまでの間に、受信エ
ネルギーに関係しない固定パターンの送信制御ビットを
送信して、移動局に対してゆるやかに送信電力を上げる
ように制御し、かつ、移動局からのデータが固定情報の
信号を受信すると、移動局からの信号の受信エネルギー
に基づいた閉ループ制御に切り替えて移動局に対する送
信電力を制御する基地局とを備える構成としてある。
【００１２】前記移動局として、基地局から送信された
下り信号を受信する受信手段と、受信手段からの受信信
号を下りデータと基地局で挿入した送信電力制御ビット
とに分解する信号分解手段と、信号分解手段が分解して
取り出した送信電力制御ビットによって上り信号の送信
電力を決定する上り送信電力制御手段と、上り送信電力
制御手段での決定に基づいた送信電力で上り信号を送信
する送信レベル制御手段と、上り信号を生成する信号生
成手段と、信号生成手段で生成された信号を送信する送
信手段とを備える構成としてある。
下り信号を受信する受信手段と、受信手段からの受信信
号を下りデータと基地局で挿入した送信電力制御ビット
とに分解する信号分解手段と、信号分解手段が分解して
取り出した送信電力制御ビットによって上り信号の送信
電力を決定する上り送信電力制御手段と、上り送信電力
制御手段での決定に基づいた送信電力で上り信号を送信
する送信レベル制御手段と、上り信号を生成する信号生
成手段と、信号生成手段で生成された信号を送信する送
信手段とを備える構成としてある。
【００１３】また、前記基地局として、移動局からのト
ラフィックチャネルの信号を受信する受信手段と、受信
手段が受信したトラフィックチャネルの信号を、復号デ
ータと受信エネルギーの測定データとに分解する信号分
解手段と、信号分解手段で分解した測定データによって
受信エネルギーを測定する受信レベル測定手段と、受信
レベル測定手段で測定された結果によって、移動局の送
信電力制御を行うための送信電力制御ビットを生成する
送信電力制御ビット生成手段と、送信電力制御ビット生
成手段で生成された送信電力制御ビットを、下りトラフ
ィックチャネルに挿入するための下り信号生成手段と、
下り信号生成手段で生成した下り信号を送信する送信手
段とを備える構成としてある。
ラフィックチャネルの信号を受信する受信手段と、受信
手段が受信したトラフィックチャネルの信号を、復号デ
ータと受信エネルギーの測定データとに分解する信号分
解手段と、信号分解手段で分解した測定データによって
受信エネルギーを測定する受信レベル測定手段と、受信
レベル測定手段で測定された結果によって、移動局の送
信電力制御を行うための送信電力制御ビットを生成する
送信電力制御ビット生成手段と、送信電力制御ビット生
成手段で生成された送信電力制御ビットを、下りトラフ
ィックチャネルに挿入するための下り信号生成手段と、
下り信号生成手段で生成した下り信号を送信する送信手
段とを備える構成としてある。
【００１４】更に、基地局の送信電力制御ビット生成手
段は、移動局からのデータが固定情報の信号を受信する
間に、固定パターンの送信電力制御ビットを生成し、か
つ、移動局からのデータが固定情報の信号を受信した場
合に、受信レベル測定手段からの受信エネルギーに基づ
いて、移動局の上り送信電力を決定し、固定パターンで
移動局の上り送信電力を制御する場合、この上り送信電
力制御を可変設定する構成としてある。
段は、移動局からのデータが固定情報の信号を受信する
間に、固定パターンの送信電力制御ビットを生成し、か
つ、移動局からのデータが固定情報の信号を受信した場
合に、受信レベル測定手段からの受信エネルギーに基づ
いて、移動局の上り送信電力を決定し、固定パターンで
移動局の上り送信電力を制御する場合、この上り送信電
力制御を可変設定する構成としてある。
【００１５】また、前記上り送信電力制御の可変設定と
して、上り信号に挿入する送信電力制御ビットを全て送
信電力を上げるように設定し、又は、送信電力制御ビッ
トを全て送信電力を下げるように設定する構成としてあ
る。
して、上り信号に挿入する送信電力制御ビットを全て送
信電力を上げるように設定し、又は、送信電力制御ビッ
トを全て送信電力を下げるように設定する構成としてあ
る。
【００１６】更に、前記上り送信電力制御を可変設定と
して、送信電力制御ビットを上げる、下げる、上げるを
繰り返してゆるやかに送信電力を上げるように設定する
構成としてある。また、前記基地局が移動局に対する送
信電力の閉ループ制御を、ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５
−Ａ規格に準じて実行する構成としてある。
して、送信電力制御ビットを上げる、下げる、上げるを
繰り返してゆるやかに送信電力を上げるように設定する
構成としてある。また、前記基地局が移動局に対する送
信電力の閉ループ制御を、ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５
−Ａ規格に準じて実行する構成としてある。
【００１７】また、前記移動局の動作を基地局が実行
し、かつ、基地局の動作を移動局が実行して、移動局が
基地局に対する送信電力を閉ループ制御する構成として
ある。
し、かつ、基地局の動作を移動局が実行して、移動局が
基地局に対する送信電力を閉ループ制御する構成として
ある。
【００１８】このような本発明のＣＤＭＡ送信電力制御
方法及びそのシステムは、基地局が、トラフィックチャ
ネルの送信と同時に移動局の上り送信電力制御を開始
し、移動局がチャネルアサインメッセージを受信した際
に、データが固定情報の信号のトラフィックチャネル送
信を開始する。このデータが固定情報の信号を受信する
までの間に、基地局は、受信エネルギーに関係しない固
定パターンの送信制御ビットを送信して、移動局に対し
てゆるやかに送信電力を上げるように制御を行う。
方法及びそのシステムは、基地局が、トラフィックチャ
ネルの送信と同時に移動局の上り送信電力制御を開始
し、移動局がチャネルアサインメッセージを受信した際
に、データが固定情報の信号のトラフィックチャネル送
信を開始する。このデータが固定情報の信号を受信する
までの間に、基地局は、受信エネルギーに関係しない固
定パターンの送信制御ビットを送信して、移動局に対し
てゆるやかに送信電力を上げるように制御を行う。
【００１９】このように、呼接続の開始時の移動局の送
信電力制御をゆるやかに行うことが出来るようになり、
例えば、従来例で説明したような、先頭部での送信電力
を低下させすぎて、この先頭部が移動局で受信できなく
なることによる送信電力の閉ループ制御不能が生じなく
なる。すなわち、本発明では、送信電力の閉ループ制御
時に、移動局の送信電力をゆるやかに上げているため、
先頭部での送信電力を低下しすぎても、徐々に送信電力
が上昇して、基地局で受信できるようになる。したがっ
て、移動局での送信電力がオーバシュートにならずに、
他の移動局に対して、瞬間的に大きな干渉を与えること
なく、呼切断や加入者容量の低減を防止できるようにな
る。
信電力制御をゆるやかに行うことが出来るようになり、
例えば、従来例で説明したような、先頭部での送信電力
を低下させすぎて、この先頭部が移動局で受信できなく
なることによる送信電力の閉ループ制御不能が生じなく
なる。すなわち、本発明では、送信電力の閉ループ制御
時に、移動局の送信電力をゆるやかに上げているため、
先頭部での送信電力を低下しすぎても、徐々に送信電力
が上昇して、基地局で受信できるようになる。したがっ
て、移動局での送信電力がオーバシュートにならずに、
他の移動局に対して、瞬間的に大きな干渉を与えること
なく、呼切断や加入者容量の低減を防止できるようにな
る。
【００２０】また、本発明のＣＤＭＡ送信電力制御シス
テムは、基地局が移動局に対する送信電力を閉ループ制
御するとともに、この反対に移動局の動作を基地局が実
行し、かつ、基地局の動作を移動局が実行して、移動局
が基地局に対する送信電力を閉ループ制御している。
テムは、基地局が移動局に対する送信電力を閉ループ制
御するとともに、この反対に移動局の動作を基地局が実
行し、かつ、基地局の動作を移動局が実行して、移動局
が基地局に対する送信電力を閉ループ制御している。
【００２１】すなわち、基地局と移動局とを入れ替えた
運用（動作）が可能になる。この結果、本発明を適用す
るＣＤＭＡ方式の移動通信システムの通信ネットワーク
構築（設計）の自由度が向上する。
運用（動作）が可能になる。この結果、本発明を適用す
るＣＤＭＡ方式の移動通信システムの通信ネットワーク
構築（設計）の自由度が向上する。
【００２２】
【発明の実施の形態】次に、本発明のＣＤＭＡ送信電力
制御方法及びそのシステムの実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。図１は本発明のＣＤＭＡ送信電力制
御方法及びそのシステムの実施形態における構成を示す
ブロック図である。このＣＤＭＡ送信電力制御システム
は、基地局１００と移動局２００とから概略構成されて
いる。
制御方法及びそのシステムの実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。図１は本発明のＣＤＭＡ送信電力制
御方法及びそのシステムの実施形態における構成を示す
ブロック図である。このＣＤＭＡ送信電力制御システム
は、基地局１００と移動局２００とから概略構成されて
いる。
【００２３】基地局１００は、移動局２００からのトラ
フィックチャネルの信号を受信する受信部１０６と、こ
の受信部１０６が受信したトラフィックチャネルの信号
を復号するデータと受信エネルギーを測定するためのデ
ータに分解する信号分解部１０５と、信号分解部１０５
で分解した受信エネルギーを測定するデータによって受
信エネルギー（Ｅｂ／Ｎ０）を測定する受信レベル測定
部１０４とを備えている。
フィックチャネルの信号を受信する受信部１０６と、こ
の受信部１０６が受信したトラフィックチャネルの信号
を復号するデータと受信エネルギーを測定するためのデ
ータに分解する信号分解部１０５と、信号分解部１０５
で分解した受信エネルギーを測定するデータによって受
信エネルギー（Ｅｂ／Ｎ０）を測定する受信レベル測定
部１０４とを備えている。
【００２４】更に、基地局１００は、受信レベル測定部
１０４で測定された結果によって移動局２００の送信電
力制御を行うための送信電力制御ビットを生成する送信
電力制御ビット生成部１０３と、この送信電力制御ビッ
ト生成部１０３で生成された送信電力制御ビットを、下
りトラフィックチャネルに挿入するための下り信号生成
部１０１と、この下り信号生成部１０１で生成した下り
信号をアンテナを通じて送信する送信部１０２とを備え
ている。
１０４で測定された結果によって移動局２００の送信電
力制御を行うための送信電力制御ビットを生成する送信
電力制御ビット生成部１０３と、この送信電力制御ビッ
ト生成部１０３で生成された送信電力制御ビットを、下
りトラフィックチャネルに挿入するための下り信号生成
部１０１と、この下り信号生成部１０１で生成した下り
信号をアンテナを通じて送信する送信部１０２とを備え
ている。
【００２５】送信電力制御ビット生成部１０３は、移動
局２００からのプリアンブル信号を受信するまでの間
は、固定パターンの送信電力制御ビットを生成し、移動
局２００からのプリアンブル信号を受信した場合に、受
信レベル測定部１０４からの受信エネルギー（Ｅｂ／Ｎ
０）に基づいて、移動局２００の上り送信電力を決定す
る。この上り送信電力の決定では、固定パターンで移動
局２００の上り送信電力を制御する際に、その制御を可
変設定できる。例えば、急激に送信電力を上げたい場合
は、上り信号に挿入する送信電力制御ビットを全て送信
電力を上げるように設定する。急激に送信電力を下げた
い場合は、送信電力制御ビットを全て送信電力を下げる
ように設定する。また、送信電力をゆるやかに上げて行
きたい場合は、例えば、送信電力制御ビットを上げる、
下げる、上げるを繰り返してゆるやかに送信電力を上げ
るように設定する。
局２００からのプリアンブル信号を受信するまでの間
は、固定パターンの送信電力制御ビットを生成し、移動
局２００からのプリアンブル信号を受信した場合に、受
信レベル測定部１０４からの受信エネルギー（Ｅｂ／Ｎ
０）に基づいて、移動局２００の上り送信電力を決定す
る。この上り送信電力の決定では、固定パターンで移動
局２００の上り送信電力を制御する際に、その制御を可
変設定できる。例えば、急激に送信電力を上げたい場合
は、上り信号に挿入する送信電力制御ビットを全て送信
電力を上げるように設定する。急激に送信電力を下げた
い場合は、送信電力制御ビットを全て送信電力を下げる
ように設定する。また、送信電力をゆるやかに上げて行
きたい場合は、例えば、送信電力制御ビットを上げる、
下げる、上げるを繰り返してゆるやかに送信電力を上げ
るように設定する。
【００２６】移動局２００は、基地局１００から送信さ
れた下り信号を受信する受信部２０１と、受信部２０１
からの受信信号を下りデータと基地局１００で挿入した
送信電力制御ビットに分解する信号分解部２０２と、こ
の信号分解部２０２が分解して取り出した送信電力制御
ビットによって上り信号の送信電力を決定する上り送信
電力制御部２０３と、この上り送信電力制御部２０３で
決定した送信電力で上り信号を送信する送信レベル制御
部２０４と、上り信号を生成する信号生成部２０６と、
この信号生成部２０６で生成された信号を送信する送信
部２０５とを備えている。
れた下り信号を受信する受信部２０１と、受信部２０１
からの受信信号を下りデータと基地局１００で挿入した
送信電力制御ビットに分解する信号分解部２０２と、こ
の信号分解部２０２が分解して取り出した送信電力制御
ビットによって上り信号の送信電力を決定する上り送信
電力制御部２０３と、この上り送信電力制御部２０３で
決定した送信電力で上り信号を送信する送信レベル制御
部２０４と、上り信号を生成する信号生成部２０６と、
この信号生成部２０６で生成された信号を送信する送信
部２０５とを備えている。
【００２７】次に、この実施形態の動作について説明す
る。基地局１００では、受信部１０６が、移動局２００
からのトラフィックチャネルの信号を受信し、信号分解
部１０５が、この受信したトラフィックチャネルの信号
を復号データと受信エネルギーを測定するための測定デ
ータとに分解する。受信レベル測定部１０４が、信号分
解部１０５で分解した受信エネルギーを測定するデータ
によって受信エネルギー（Ｅｂ／Ｎ０）を測定する。
る。基地局１００では、受信部１０６が、移動局２００
からのトラフィックチャネルの信号を受信し、信号分解
部１０５が、この受信したトラフィックチャネルの信号
を復号データと受信エネルギーを測定するための測定デ
ータとに分解する。受信レベル測定部１０４が、信号分
解部１０５で分解した受信エネルギーを測定するデータ
によって受信エネルギー（Ｅｂ／Ｎ０）を測定する。
【００２８】更に、基地局１００では、送信電力制御ビ
ット生成部１０３が受信レベル測定部１０４で測定され
た結果によって、移動局２００の送信電力制御を行うた
めの送信電力制御ビットを生成する。そして、この送信
電力制御ビット生成部１０３で生成された送信電力制御
ビットを、下り信号生成部１０１で下りトラフィックチ
ャネルに挿入し、この下り信号を送信部１０２がアンテ
ナを通じて移動局２００に送信する。
ット生成部１０３が受信レベル測定部１０４で測定され
た結果によって、移動局２００の送信電力制御を行うた
めの送信電力制御ビットを生成する。そして、この送信
電力制御ビット生成部１０３で生成された送信電力制御
ビットを、下り信号生成部１０１で下りトラフィックチ
ャネルに挿入し、この下り信号を送信部１０２がアンテ
ナを通じて移動局２００に送信する。
【００２９】この基地局１００の送信電力制御ビット生
成部１０３は、移動局２００からのプリアンブル信号を
受信するまでは、固定パターンの送信電力制御ビットを
生成し、移動局２００からのプリアンブル信号を受信し
た場合に、受信レベル測定部１０４からの受信エネルギ
ー（Ｅｂ／Ｎ０）に基づいて、移動局２００の上り送信
電力を決定する。固定パターンで移動局２００の上り送
信電力を制御する場合、この上り送信電力を制御を可変
設定できるようになる。
成部１０３は、移動局２００からのプリアンブル信号を
受信するまでは、固定パターンの送信電力制御ビットを
生成し、移動局２００からのプリアンブル信号を受信し
た場合に、受信レベル測定部１０４からの受信エネルギ
ー（Ｅｂ／Ｎ０）に基づいて、移動局２００の上り送信
電力を決定する。固定パターンで移動局２００の上り送
信電力を制御する場合、この上り送信電力を制御を可変
設定できるようになる。
【００３０】例えば、急激に送信電力を上げたい場合
は、上り信号に挿入する送信電力制御ビットを全て送信
電力を上げるように設定する。急激に送信電力を下げた
い場合は、送信電力制御ビットを全て送信電力を下げる
ように設定する。また、送信電力をゆるやかに上げて行
きたい場合は、例えば、送信電力制御ビットを上げる、
下げる、上げるを繰り返してゆるやかに送信電力を上げ
るように設定する。
は、上り信号に挿入する送信電力制御ビットを全て送信
電力を上げるように設定する。急激に送信電力を下げた
い場合は、送信電力制御ビットを全て送信電力を下げる
ように設定する。また、送信電力をゆるやかに上げて行
きたい場合は、例えば、送信電力制御ビットを上げる、
下げる、上げるを繰り返してゆるやかに送信電力を上げ
るように設定する。
【００３１】移動局２００は、受信部２０１が基地局１
００から送信された下り信号を受信し、この受信信号を
下りデータと基地局１００で挿入した送信電力制御ビッ
トとに信号分解部２０２が分解する。この分解して取り
出した送信電力制御ビットによって、上り送信電力制御
部２０３が上り信号の送信電力を決定する。上り送信電
力制御部２０３で決定した送信電力で上り信号を送信レ
ベル制御部２０４が送信する。また、信号生成部２０６
が上り信号を生成し、生成された信号をアンテナを通じ
て送信する送信部２０５が送信する。
００から送信された下り信号を受信し、この受信信号を
下りデータと基地局１００で挿入した送信電力制御ビッ
トとに信号分解部２０２が分解する。この分解して取り
出した送信電力制御ビットによって、上り送信電力制御
部２０３が上り信号の送信電力を決定する。上り送信電
力制御部２０３で決定した送信電力で上り信号を送信レ
ベル制御部２０４が送信する。また、信号生成部２０６
が上り信号を生成し、生成された信号をアンテナを通じ
て送信する送信部２０５が送信する。
【００３２】次に、上記動作（本発明の実施形態の動
作）の要部について説明する。図２は基地局１００と移
動局２００との間の本発明の実施形態の動作に対応する
シーケンス図である。ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５−Ａ
規格における呼接続では、基地局１００は、移動局２０
０とトラフィックチャネルでの通信を開始するために、
下りトラフィックチャネルで固定データのヌル(Null)信
号を送信する（ステップＳ２０１）。移動局２００は、
基地局１００からチャネルアサインメッセージ及びヌル
信号を受信するとプリアンブル信号を送信を開始する
（ステップＳ１０２）。次に、基地局１００が、移動局
２００のプリアンブル信号を検出し、上り下りトラフィ
ックチャネルの確立が終了する（ステップＳ２０３）。
作）の要部について説明する。図２は基地局１００と移
動局２００との間の本発明の実施形態の動作に対応する
シーケンス図である。ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５−Ａ
規格における呼接続では、基地局１００は、移動局２０
０とトラフィックチャネルでの通信を開始するために、
下りトラフィックチャネルで固定データのヌル(Null)信
号を送信する（ステップＳ２０１）。移動局２００は、
基地局１００からチャネルアサインメッセージ及びヌル
信号を受信するとプリアンブル信号を送信を開始する
（ステップＳ１０２）。次に、基地局１００が、移動局
２００のプリアンブル信号を検出し、上り下りトラフィ
ックチャネルの確立が終了する（ステップＳ２０３）。
【００３３】移動局２００は送信電力制御を、基地局１
００からのヌル信号を送信した際に開始するが、この時
点では、移動局２００は、まだプリアンブル信号信号を
送信していない。移動局２００は基地局１００からのチ
ャネルアサインメッセージによって、トラフィックチャ
ネルに遷移する。基地局１００からのチャネルアサイン
メッセージを受信した移動局２００は、下りトラフィッ
クチャネルでヌル信号を検出すると、プリアンブル信号
を送信する。このときの上り送信電力は、基地局１００
からの送信電力制御ビットに従った可変設定が行われ
る。
００からのヌル信号を送信した際に開始するが、この時
点では、移動局２００は、まだプリアンブル信号信号を
送信していない。移動局２００は基地局１００からのチ
ャネルアサインメッセージによって、トラフィックチャ
ネルに遷移する。基地局１００からのチャネルアサイン
メッセージを受信した移動局２００は、下りトラフィッ
クチャネルでヌル信号を検出すると、プリアンブル信号
を送信する。このときの上り送信電力は、基地局１００
からの送信電力制御ビットに従った可変設定が行われ
る。
【００３４】基地局１００は、ヌル信号の送信開始（図
２中のＳ２０１）から移動局２００のプリアンブル信号
を検出（図２中のＳ２０２）するまでの間に、移動局２
００の上がり電力を検出できないため、図１に示す送信
電力制御ビット生成部１０３が、移動局２００の送信電
力をゆるやかに上げるように、固定パターンで移動局２
００の送信電力制御を行う。
２中のＳ２０１）から移動局２００のプリアンブル信号
を検出（図２中のＳ２０２）するまでの間に、移動局２
００の上がり電力を検出できないため、図１に示す送信
電力制御ビット生成部１０３が、移動局２００の送信電
力をゆるやかに上げるように、固定パターンで移動局２
００の送信電力制御を行う。
【００３５】図３はトラフィックチャネルに遷移した際
の基地局１００の上り送信電力制御の処理手順を示すフ
ローチャートである。この処理は送信電力制御ビット生
成部１０３が実行するものであり、初期状態（ステップ
Ｓ３０１）からトラフィックチャネルの遷移によって、
基地局１００がプリアンブル信号待ち状態に遷移する
（ステップＳ３０２）。このとき基地局１００は、下り
トラフィックチャネルでヌル信号を送信しており、その
ヌル信号を挿入する送信電力制御ビットが固定パターン
となっている。そして、プリアンブル信号を受信してト
ラフィックモードに遷移した基地局１００は、移動局２
００からの上り信号の受信エネルギーによって、移動局
２００の送信電力を制御する。
の基地局１００の上り送信電力制御の処理手順を示すフ
ローチャートである。この処理は送信電力制御ビット生
成部１０３が実行するものであり、初期状態（ステップ
Ｓ３０１）からトラフィックチャネルの遷移によって、
基地局１００がプリアンブル信号待ち状態に遷移する
（ステップＳ３０２）。このとき基地局１００は、下り
トラフィックチャネルでヌル信号を送信しており、その
ヌル信号を挿入する送信電力制御ビットが固定パターン
となっている。そして、プリアンブル信号を受信してト
ラフィックモードに遷移した基地局１００は、移動局２
００からの上り信号の受信エネルギーによって、移動局
２００の送信電力を制御する。
【００３６】なお、この実施形態では、ＣＤＭＡ方式に
おける送信電力制御方法をＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５
−Ａ規格、すなわち、基地局１００が移動局２００に対
する送信電力を閉ループ制御する場合について説明した
が、この反対に、移動局２００が基地局１００に対する
送信電力を閉ループ制御することも可能である。この場
合、図１に示した基地局１００と移動局２００を入れ替
えて構成すれば良い。この場合、本発明を適用するＣＤ
ＭＡ方式の移動通信システムの通信ネットワークの設計
や構築の自由度が向上する。
おける送信電力制御方法をＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５
−Ａ規格、すなわち、基地局１００が移動局２００に対
する送信電力を閉ループ制御する場合について説明した
が、この反対に、移動局２００が基地局１００に対する
送信電力を閉ループ制御することも可能である。この場
合、図１に示した基地局１００と移動局２００を入れ替
えて構成すれば良い。この場合、本発明を適用するＣＤ
ＭＡ方式の移動通信システムの通信ネットワークの設計
や構築の自由度が向上する。
【００３７】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のＣＤＭＡ送信電力制御方法及びそのシステムによれ
ば、基地局が、トラフィックチャネルの送信と同時に移
動局の上り送信電力制御を開始し、移動局がチャネルア
サインメッセージを受信した際にデータが固定情報の信
号のトラフィックチャネル送信を開始する。このデータ
が固定情報の信号を受信するまでの間に、基地局は、受
信エネルギーに関係しない固定パターンの送信制御ビッ
トを送信して、移動局に対してゆるやかに送信電力を上
げるように制御を行っている。
のＣＤＭＡ送信電力制御方法及びそのシステムによれ
ば、基地局が、トラフィックチャネルの送信と同時に移
動局の上り送信電力制御を開始し、移動局がチャネルア
サインメッセージを受信した際にデータが固定情報の信
号のトラフィックチャネル送信を開始する。このデータ
が固定情報の信号を受信するまでの間に、基地局は、受
信エネルギーに関係しない固定パターンの送信制御ビッ
トを送信して、移動局に対してゆるやかに送信電力を上
げるように制御を行っている。
【００３８】すなわち、呼接続の開始時の移動局の送信
電力制御をゆるやかに行うことが出来るため、送信電力
の低下させすぎた際にも閉ループ制御不能が生じなくな
る。この結果、移動局での送信電力がオーバシュートに
ならずに、他の移動局に対して、瞬間的に大きな干渉を
与えることなく、呼切断や加入者容量の低減を防止でき
るようになる。
電力制御をゆるやかに行うことが出来るため、送信電力
の低下させすぎた際にも閉ループ制御不能が生じなくな
る。この結果、移動局での送信電力がオーバシュートに
ならずに、他の移動局に対して、瞬間的に大きな干渉を
与えることなく、呼切断や加入者容量の低減を防止でき
るようになる。
【００３９】また、本発明のＣＤＭＡ送信電力制御シス
テムによれば、基地局が移動局に対する送信電力を閉ル
ープ制御するとともに、この反対に移動局の動作を基地
局が実行し、かつ、基地局の動作を移動局が実行して、
移動局が基地局に対する送信電力を閉ループ制御してい
る。
テムによれば、基地局が移動局に対する送信電力を閉ル
ープ制御するとともに、この反対に移動局の動作を基地
局が実行し、かつ、基地局の動作を移動局が実行して、
移動局が基地局に対する送信電力を閉ループ制御してい
る。
【００４０】すなわち、基地局と移動局とを入れ替えた
運用（動作）が可能になる。この結果、本発明を適用す
るＣＤＭＡ方式の移動通信システムの通信ネットワーク
構築（設計）の自由度が向上する。
運用（動作）が可能になる。この結果、本発明を適用す
るＣＤＭＡ方式の移動通信システムの通信ネットワーク
構築（設計）の自由度が向上する。
【図１】本発明のＣＤＭＡ送信電力制御方法及びそのシ
ステムの実施形態における構成を示すブロック図であ
る。
ステムの実施形態における構成を示すブロック図であ
る。
【図２】本発明の実施形態の動作に対応する基地局と移
動局との間のシーケンス図である。
動局との間のシーケンス図である。
【図３】実施形態にあってトラフィックチャネルに遷移
した際の基地局の上り送信電力制御の処理手順を示すフ
ローチャートである。
した際の基地局の上り送信電力制御の処理手順を示すフ
ローチャートである。
１００ 基地局 ２００ 移動局 １０１ 下り信号生成部 １０２，２０５ 送信部 １０３ 送信電力制御ビット生成部 １０４ 受信レベル測定部 １０５，２０２ 信号分解部 １０６，２０１ 受信部 ２０３ 上り送信電力制御部 ２０４ 送信レベル制御部 ２０６ 信号生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久斉 英子 神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目16番８ 号 日本電気移動通信株式会社内 Ｆターム(参考） 5K022 EE01 EE11 EE21 5K060 BB05 CC04 CC11 DD04 FF00 LL01 5K067 AA03 CC00 CC10 DD27 DD34 EE02 EE10 GG08 GG09 HH21 JJ11
Claims (9)
- 【請求項１】 基地局が移動局に対する送信電力を閉ル
ープ制御するＣＤＭＡ送信電力制御方法において、 基地局がトラフィックチャネルの送信と同時に移動局の
上り送信電力制御を開始する段階と、 移動局は、基地局からのチャネルアサインメッセージを
受信すると、基地局が信号を受信し易くするための、デ
ータが固定情報の信号を、トラフィックチャネルで送信
開始する段階と、 基地局は、データが固定情報の信号を受信するまでの間
に、受信エネルギーに関係しない固定パターンの送信制
御ビットを送信して、移動局に対してゆるやかに送信電
力を上げるように制御する段階と、 次に、基地局が、移動局からのデータが固定情報の信号
を受信した際に、移動局からの信号の受信エネルギーに
基づいた閉ループ制御に切り替えて移動局の送信電力を
制御する段階と、 からなることを特徴とするＣＤＭＡ送信電力制御方法。 - 【請求項２】 基地局が移動局に対する送信電力を閉ル
ープ制御するＣＤＭＡ送信電力制御システムにおいて、 前記基地局からのチャネルアサインメッセージを受信し
た際に、当該移動局からの信号を受信し易くするため
の、データが固定情報の信号を、トラフィックチャネル
で送信開始する移動局と、 トラフィックチャネルの送信と同時に、送信電力制御を
開始し、かつ、データが固定情報の信号を受信するまで
の間に、受信エネルギーに関係しない固定パターンの送
信制御ビットを送信して、前記移動局に対してゆるやか
に送信電力を上げるように制御し、かつ、前記移動局か
らのデータが固定情報の信号を受信すると、前記移動局
からの信号の受信エネルギーに基づいた閉ループ制御に
切り替えて前記移動局に対する送信電力を制御する基地
局と、 を備えることを特徴とするＣＤＭＡ送信電力制御システ
ム。 - 【請求項３】 前記移動局として、 基地局から送信された下り信号を受信する受信手段と、 前記受信手段からの受信信号を下りデータと基地局で挿
入した送信電力制御ビットとに分解する信号分解手段
と、 前記信号分解手段が分解して取り出した送信電力制御ビ
ットによって上り信号の送信電力を決定する上り送信電
力制御手段と、 前記上り送信電力制御手段での決定に基づいた送信電力
で上り信号を送信する送信レベル制御手段と、 上り信号を生成する信号生成手段と、 前記信号生成手段で生成された信号を送信する送信手段
と、 を備えることを特徴とする請求項２記載のＣＤＭＡ送信
電力制御システム。 - 【請求項４】 前記基地局として、 移動局からのトラフィックチャネルの信号を受信する受
信手段と、 前記受信手段が受信したトラフィックチャネルの信号
を、復号データと受信エネルギーの測定データとに分解
する信号分解手段と、 前記信号分解手段で分解した測定データによって受信エ
ネルギーを測定する受信レベル測定手段と、 前記受信レベル測定手段で測定された結果によって、前
記移動局の送信電力制御を行うための送信電力制御ビッ
トを生成する送信電力制御ビット生成手段と、 前記送信電力制御ビット生成手段で生成された送信電力
制御ビットを、下りトラフィックチャネルに挿入するた
めの下り信号生成手段と、 前記下り信号生成手段で生成した下り信号を送信する送
信手段と、 を備えることを特徴とする請求項２記載のＣＤＭＡ送信
電力制御システム。 - 【請求項５】 前記基地局の送信電力制御ビット生成手
段は、 移動局からのデータが固定情報の信号を受信する間に、
固定パターンの送信電力制御ビットを生成し、かつ、移
動局からのデータが固定情報の信号を受信した場合に、
受信レベル測定手段からの受信エネルギーに基づいて、
移動局の上り送信電力を決定し、固定パターンで移動局
の上り送信電力を制御する場合、この上り送信電力制御
を可変設定することを特徴とする請求項４記載のＣＤＭ
Ａ送信電力制御システム。 - 【請求項６】 前記上り送信電力制御の可変設定とし
て、 上り信号に挿入する送信電力制御ビットを全て送信電力
を上げるように設定し、 又は、送信電力制御ビットを全て送信電力を下げるよう
に設定することを特徴とする請求項５記載のＣＤＭＡ送
信電力制御システム。 - 【請求項７】 前記上り送信電力制御を可変設定とし
て、 送信電力制御ビットを上げる、下げる、上げるを繰り返
してゆるやかに送信電力を上げるように設定することを
特徴とする請求項５記載のＣＤＭＡ送信電力制御システ
ム。 - 【請求項８】 前記基地局が移動局に対する送信電力の
閉ループ制御を、ＴＩＡ／ＥＡＩのＩＳ−９５−Ａ規格
に準じて実行することを特徴とする請求項２記載のＣＤ
ＭＡ送信電力制御システム。 - 【請求項９】 前記移動局の動作を基地局が実行し、か
つ、基地局の動作を移動局が実行して、移動局が基地局
に対する送信電力を閉ループ制御することを特徴とする
請求項２記載のＣＤＭＡ送信電力制御システム。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31509298A JP2000151500A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | Ｃｄｍａ送信電力制御方法及びそのシステム |
| CN99122350A CN1253429A (zh) | 1998-11-05 | 1999-11-03 | 能避免呼叫中断和用户容量下降的码分多址发射功率控制 |
| DE1999623406 DE69923406T2 (de) | 1998-11-05 | 1999-11-04 | CDMA-Sendeleistungsregelung mit Fähigkeit zur Verhinderung von Anrufsunterbrechung und Teilnehmerkapazitätsverschlechterung |
| EP19990121889 EP0999657B1 (en) | 1998-11-05 | 1999-11-04 | CDMA transmission power control capable of preventing call disconnection and degradation of capacity of subscribers |
| KR1019990048708A KR20000035247A (ko) | 1998-11-05 | 1999-11-05 | 착신 단락 및 가입자 수용력의 저하를 방지할 수 있는ｃｄｍａ 송신 전력 제어 |
| BR9905499A BR9905499A (pt) | 1998-11-05 | 1999-11-05 | Sistema e método de controle de potência de transmissão capaz de evitar a desconexão e a degradação de chamadas de capacidade de assinantes |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31509298A JP2000151500A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | Ｃｄｍａ送信電力制御方法及びそのシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000151500A true JP2000151500A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18061323
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31509298A Pending JP2000151500A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | Ｃｄｍａ送信電力制御方法及びそのシステム |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0999657B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000151500A (ja) |
| KR (1) | KR20000035247A (ja) |
| CN (1) | CN1253429A (ja) |
| BR (1) | BR9905499A (ja) |
| DE (1) | DE69923406T2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003010903A1 (fr) * | 2001-07-24 | 2003-02-06 | Ntt Docomo, Inc. | Dispositif et procede pour commande de puissance d'emission dans un systeme de communication mobile, station mobile, et dispositif de communication |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6944147B2 (en) * | 2001-12-10 | 2005-09-13 | Nortel Networks Limited | System and method for maximizing capacity in a telecommunications system |
| KR20030049543A (ko) * | 2001-12-15 | 2003-06-25 | 엘지전자 주식회사 | 이동통신 기지국의 수신전력 제어방법 |
| KR101022176B1 (ko) * | 2003-05-16 | 2011-03-17 | 엘지전자 주식회사 | 이동통신 시스템의 상향링크 동기획득방법 |
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