JP2000151245A - 携帯無線機およびアンテナ装置 - Google Patents
携帯無線機およびアンテナ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アンテナ効率を改善したアンテナ装置を実現す
るとともに、該アンテナ装置により安定に動作機能する
携帯無線機を提供する。 【解決手段】先端部に、電気長がほぼλ/4のコイル状
のヘリカルアンテナ1を、電気的に絶縁を保って付加し
た電気長がほぼλ/2またはその奇数倍の棒状のアンテ
ナエレメント3を、筐体23より出し入れ自在に取り付
けた携帯無線機において、前記アンテナエレメント3の
下端部には、導体筒と内部導体から成るインピーダンス
整合部5が設けられており、このアンテナエレメント3
を、筐体23より引き出した場合には、該アンテナエレ
メント3の入出力インピーダンスと携帯無線機等のアン
テナ入出力インピーダンスとの整合を図り、且つ前記ア
ンテナエレメント3を収縮した場合には、前記ヘリカル
アンテナ1が、携帯無線機等のアンテナ入出力端部と電
気的に結合するように構成されている。
るとともに、該アンテナ装置により安定に動作機能する
携帯無線機を提供する。 【解決手段】先端部に、電気長がほぼλ/4のコイル状
のヘリカルアンテナ1を、電気的に絶縁を保って付加し
た電気長がほぼλ/2またはその奇数倍の棒状のアンテ
ナエレメント3を、筐体23より出し入れ自在に取り付
けた携帯無線機において、前記アンテナエレメント3の
下端部には、導体筒と内部導体から成るインピーダンス
整合部5が設けられており、このアンテナエレメント3
を、筐体23より引き出した場合には、該アンテナエレ
メント3の入出力インピーダンスと携帯無線機等のアン
テナ入出力インピーダンスとの整合を図り、且つ前記ア
ンテナエレメント3を収縮した場合には、前記ヘリカル
アンテナ1が、携帯無線機等のアンテナ入出力端部と電
気的に結合するように構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯無線機およびア
ンテナ装置に関し、特に使用時における動作機能が安定
化されたアンテナ装置を具備する携帯無線機およびその
アンテナ装置に関する。
ンテナ装置に関し、特に使用時における動作機能が安定
化されたアンテナ装置を具備する携帯無線機およびその
アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に携帯無線機は携帯用として
便利なように小型軽量化されており、使用されるアンテ
ナ装置は、その使用状態に応じて携帯無線機筐体内から
出し入れ自在に装着されている。以前においては、携帯
無線機のアンテナ装置としては、専ら電気長がλ/4の
モノポールアンテナが一般的に用いられていたが、携帯
無線機本体の容積が小さくなるにつれて、特に該モノポ
ールアンテナに直交してアース面として作用する筐体面
積が縮小化されつつあり、これにより従来考えられてい
たアンテナ理論どうりには、アンテナ装置が機能しない
ということが認識されるようになった。この反省から、
近年は、電気長がλ/2のモノポールアンテナが使用さ
れるようになっている。しかしながら、上述したよう
に、携帯無線機は、待ち受け時等においてはアンテナエ
レメントを無線機本体に収納するように構成されている
ために、アンテナエレメント下部の給電端部にインピー
ダンス整合回路を取り付けることが困難となり、該イン
ピーダンス整合回路を無線機筐体内部に実装するように
なっている。図8は、従来の当該携帯無線機の構成概要
を示す模式図であり、電気長がλ/2のモノポール形式
によるアンテナエレメント3が、携帯無線機の筐体23
の内部に実装されたインピーダンス整合回路33を介し
て無線機回路24に接続されている。図8において、筐
体23は、通常プラスチック等の樹脂により造られるこ
とが多く非導電体であるために、その内壁には金属メッ
キまたは金属蒸着等により導電膜が形成されているのが
一般的である。これにより、内部送信回路からの不要電
波漏洩防止または内部受信回路に対する外部からの雑音
混入を防止するように構成されている。特に無線機回路
24の内部の高周波回路ブロック(図示されない)に
は、更に金属ケース等のシールドが施されている。更
に、携帯無線機用またはPHS用のアンテナ装置におい
ては、着信待ち受け時等においても呼び出し信号の受
信、および自無線機がどのサービスゾーン内に位置する
かを常時交換機に報知することが必要となるために、間
欠的に電波を送信する必要があり、このためにアンテナ
装置を筐体内に収納した状態においても送受信が可能な
ように種々の工夫が為されている。
便利なように小型軽量化されており、使用されるアンテ
ナ装置は、その使用状態に応じて携帯無線機筐体内から
出し入れ自在に装着されている。以前においては、携帯
無線機のアンテナ装置としては、専ら電気長がλ/4の
モノポールアンテナが一般的に用いられていたが、携帯
無線機本体の容積が小さくなるにつれて、特に該モノポ
ールアンテナに直交してアース面として作用する筐体面
積が縮小化されつつあり、これにより従来考えられてい
たアンテナ理論どうりには、アンテナ装置が機能しない
ということが認識されるようになった。この反省から、
近年は、電気長がλ/2のモノポールアンテナが使用さ
れるようになっている。しかしながら、上述したよう
に、携帯無線機は、待ち受け時等においてはアンテナエ
レメントを無線機本体に収納するように構成されている
ために、アンテナエレメント下部の給電端部にインピー
ダンス整合回路を取り付けることが困難となり、該イン
ピーダンス整合回路を無線機筐体内部に実装するように
なっている。図8は、従来の当該携帯無線機の構成概要
を示す模式図であり、電気長がλ/2のモノポール形式
によるアンテナエレメント3が、携帯無線機の筐体23
の内部に実装されたインピーダンス整合回路33を介し
て無線機回路24に接続されている。図8において、筐
体23は、通常プラスチック等の樹脂により造られるこ
とが多く非導電体であるために、その内壁には金属メッ
キまたは金属蒸着等により導電膜が形成されているのが
一般的である。これにより、内部送信回路からの不要電
波漏洩防止または内部受信回路に対する外部からの雑音
混入を防止するように構成されている。特に無線機回路
24の内部の高周波回路ブロック(図示されない)に
は、更に金属ケース等のシールドが施されている。更
に、携帯無線機用またはPHS用のアンテナ装置におい
ては、着信待ち受け時等においても呼び出し信号の受
信、および自無線機がどのサービスゾーン内に位置する
かを常時交換機に報知することが必要となるために、間
欠的に電波を送信する必要があり、このためにアンテナ
装置を筐体内に収納した状態においても送受信が可能な
ように種々の工夫が為されている。
【0003】例えば、特開平6−104625号公報に
示されている「アンテナ装置」においては、電気長がλ
/4のモノポールアンテナの上端に、絶縁体を介して電
気長がλ/4のヘリカルアンテナを接続するとともに、
アンテナ伸長時には前記モノポールアンテナが無線機に
接続され、アンテナ収納時には前記ヘリカルアンテナが
無線機に選択的に接続されるように構成したものが提案
され、使用されている。なお、前記ヘリカルアンテナ
は、導線をコイル状に巻回することにより全長を短縮し
たものである。更には、この公報には、モノポールアン
テナを筐体内に収納(収縮)したときに、収納したモノ
ポールアンテナエレメントをスリーブアンテナの一部と
して機能するように構成することによって、収納時にア
ンテナエレメントから電波を放射し、または受信信号が
漏洩してアンテナ効率の低下または無線回路に対する悪
影響を及ぼさないようにする手段が提案されている。
示されている「アンテナ装置」においては、電気長がλ
/4のモノポールアンテナの上端に、絶縁体を介して電
気長がλ/4のヘリカルアンテナを接続するとともに、
アンテナ伸長時には前記モノポールアンテナが無線機に
接続され、アンテナ収納時には前記ヘリカルアンテナが
無線機に選択的に接続されるように構成したものが提案
され、使用されている。なお、前記ヘリカルアンテナ
は、導線をコイル状に巻回することにより全長を短縮し
たものである。更には、この公報には、モノポールアン
テナを筐体内に収納(収縮)したときに、収納したモノ
ポールアンテナエレメントをスリーブアンテナの一部と
して機能するように構成することによって、収納時にア
ンテナエレメントから電波を放射し、または受信信号が
漏洩してアンテナ効率の低下または無線回路に対する悪
影響を及ぼさないようにする手段が提案されている。
【0004】また、特開平6−85519号公報の「無
線通信用ホイップアンテナ」においては、筐体から出退
可能なモノポールアンテナと、該モノポールアンテナ本
体の遊端部にローディングコイルより成るヘリカルアン
テナが設けられており、前記モノポールアンテナを筐体
内に収納した時には、前記ヘリカルアンテナのみが携帯
無線機の送受信ブロックに接続され、モノポールアンテ
ナの伸長時には、前記ヘリカルアンテナがモノポールア
ンテナの一部として機能するように構成することによ
り、アンテナの効率を高めたものが提案されている。
線通信用ホイップアンテナ」においては、筐体から出退
可能なモノポールアンテナと、該モノポールアンテナ本
体の遊端部にローディングコイルより成るヘリカルアン
テナが設けられており、前記モノポールアンテナを筐体
内に収納した時には、前記ヘリカルアンテナのみが携帯
無線機の送受信ブロックに接続され、モノポールアンテ
ナの伸長時には、前記ヘリカルアンテナがモノポールア
ンテナの一部として機能するように構成することによ
り、アンテナの効率を高めたものが提案されている。
【0005】更に、特開平6−196912号公報の
「アンテナ」においては、電気長がλ/4のモノポール
アンテナの先端に、ヘリカルアンテナを電気的に接続し
たアンテナを使用し、アンテナを無線機筐体から引き出
した時には、モノポールアンテナとヘリカルアンテナの
全体が一つのアンテナとして機能し、またアンテナを筐
体内に収納した時には、先端の前記ヘリカルアンテナの
みがアンテナとして機能しており、前記モノポールアン
テナとしては、筐体内に備えられている電気長がλ/4
の伝送線路と平行になることによって、前記ヘリカルア
ンテナの給電点からモノポールアンテナ側を見込んだイ
ンピーダンスを高くすることを可能とし、収納部分のア
ンテナに対する影響を排除したアンテナが提案されてい
る。
「アンテナ」においては、電気長がλ/4のモノポール
アンテナの先端に、ヘリカルアンテナを電気的に接続し
たアンテナを使用し、アンテナを無線機筐体から引き出
した時には、モノポールアンテナとヘリカルアンテナの
全体が一つのアンテナとして機能し、またアンテナを筐
体内に収納した時には、先端の前記ヘリカルアンテナの
みがアンテナとして機能しており、前記モノポールアン
テナとしては、筐体内に備えられている電気長がλ/4
の伝送線路と平行になることによって、前記ヘリカルア
ンテナの給電点からモノポールアンテナ側を見込んだイ
ンピーダンスを高くすることを可能とし、収納部分のア
ンテナに対する影響を排除したアンテナが提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の携帯無
線機およびアンテナ装置において、図7に示されるよう
に、インピーダンス整合回路33を筐体内に実装した場
合には、アンテナエレメント3とインピーダンス整合回
路33との間に、携帯無線機の筐体23の内面に形成さ
れる導電膜が存在しているために、アンテナエレメント
3に誘起する高周波電流に対するイメージ電流、即ちア
ンテナエレメント3に生じる定在波に対応して発生する
高周波電流分布が、筐体23の内部導電膜において生じ
ることになる。一般に良く知られているように、モノポ
ールアンテナの特性は、そのイメージ電流が流れるアン
テナエレメントと、該アンテナエレメントに対して垂直
に対応する導体物の形状および面積の大きさ等によって
大きく左右される。特に、携帯無線機のように、通常人
間が手に保持して通話を行う無線機において、該無線機
を手に持っている状態または無線機に口を近づけた状態
等によって、筐体23の内部導電膜に流れる高周波電流
の状態が刻々変化するような場合には、該高周波電流の
変化に応じてアンテナ特性が著しく変動し、アンテナ装
置として所期の特性を維持することができず、その利得
が著しく低下する。特に、アンテナエレメント3の電気
長がλ/2又はその整数倍の場合には、λ/4の場合と
は異なり、アンテナ基部(給電端部)のインピーダンス
が極めて大きくなり、且つ、その変動幅が大となって、
携帯無線機の筐体23を手で保持した時のアンテナ特性
に対する影響は更に大となる。即ち、インピーダンス整
合回路33を筐体23の内部に実装することにより、筐
体23内部の導電膜に流れる高周波電流の状態が手持ち
状態により刻々変化し、これにより、アンテナエレメン
ト3の特性が劣化して利得が著しく低下し、携帯無線機
の機能が阻害されるという欠点がある。
線機およびアンテナ装置において、図7に示されるよう
に、インピーダンス整合回路33を筐体内に実装した場
合には、アンテナエレメント3とインピーダンス整合回
路33との間に、携帯無線機の筐体23の内面に形成さ
れる導電膜が存在しているために、アンテナエレメント
3に誘起する高周波電流に対するイメージ電流、即ちア
ンテナエレメント3に生じる定在波に対応して発生する
高周波電流分布が、筐体23の内部導電膜において生じ
ることになる。一般に良く知られているように、モノポ
ールアンテナの特性は、そのイメージ電流が流れるアン
テナエレメントと、該アンテナエレメントに対して垂直
に対応する導体物の形状および面積の大きさ等によって
大きく左右される。特に、携帯無線機のように、通常人
間が手に保持して通話を行う無線機において、該無線機
を手に持っている状態または無線機に口を近づけた状態
等によって、筐体23の内部導電膜に流れる高周波電流
の状態が刻々変化するような場合には、該高周波電流の
変化に応じてアンテナ特性が著しく変動し、アンテナ装
置として所期の特性を維持することができず、その利得
が著しく低下する。特に、アンテナエレメント3の電気
長がλ/2又はその整数倍の場合には、λ/4の場合と
は異なり、アンテナ基部(給電端部)のインピーダンス
が極めて大きくなり、且つ、その変動幅が大となって、
携帯無線機の筐体23を手で保持した時のアンテナ特性
に対する影響は更に大となる。即ち、インピーダンス整
合回路33を筐体23の内部に実装することにより、筐
体23内部の導電膜に流れる高周波電流の状態が手持ち
状態により刻々変化し、これにより、アンテナエレメン
ト3の特性が劣化して利得が著しく低下し、携帯無線機
の機能が阻害されるという欠点がある。
【0007】また、特開平6−104625号公報に示
されている「アンテナ装置」、特開平6−85519号
公報の「無線通信用ホイップアンテナ」および特開平6
−196912号公報の「アンテナ」等においては、ア
ンテナに対するインピーダンス整合、および筐体の導電
膜によるアンテナ効率低下等の問題点については触れて
おらず、携帯無線機およびそのアンテナ装置として、上
記の問題点を内在しているという欠点がある。尚、無線
機筐体23内壁に導電膜が付加されない場合は内部回路
基板パターンに高周波電流が流れるが、その場合におい
ても上述した欠点は同様に生ずる。
されている「アンテナ装置」、特開平6−85519号
公報の「無線通信用ホイップアンテナ」および特開平6
−196912号公報の「アンテナ」等においては、ア
ンテナに対するインピーダンス整合、および筐体の導電
膜によるアンテナ効率低下等の問題点については触れて
おらず、携帯無線機およびそのアンテナ装置として、上
記の問題点を内在しているという欠点がある。尚、無線
機筐体23内壁に導電膜が付加されない場合は内部回路
基板パターンに高周波電流が流れるが、その場合におい
ても上述した欠点は同様に生ずる。
【0008】本発明の目的は、携帯無線機筐体内の無線
機回路に対するアンテナ・インピーダンスの整合を図
り、アンテナエレメントに誘起する高周波電流によっ
て、携帯無線機の筐体上に発生するイメージ電流に起因
するアンテナ特性変動障害を排除することにより、常時
安定して動作機能する携帯無線機およびそのアンテナ装
置を提供することにある。
機回路に対するアンテナ・インピーダンスの整合を図
り、アンテナエレメントに誘起する高周波電流によっ
て、携帯無線機の筐体上に発生するイメージ電流に起因
するアンテナ特性変動障害を排除することにより、常時
安定して動作機能する携帯無線機およびそのアンテナ装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の携帯無線機
は、先端部に電気長がほぼλ/4(λは使用周波数の波
長)のコイル状アンテナを電気的に絶縁を保って付加し
た、電気長がほぼλ/2またはその整数倍の棒状のアン
テナエレメントを、筐体より出し入れ自在に取り付けた
携帯無線機において、前記アンテナエレメントの下端部
には、導体筒と内部導体から成るインピーダンス整合部
を備え、該アンテナエレメントを前記携帯無線機の筐体
より引き出した際に、該アンテナエレメントの入出力イ
ンピーダンスと携帯無線機等のアンテナ入出力インピー
ダンスとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメントを
収縮した際に、前記コイル状アンテナが、携帯無線機等
のアンテナ入出力端部と電気的に結合するように構成さ
れることを特徴としている。
は、先端部に電気長がほぼλ/4(λは使用周波数の波
長)のコイル状アンテナを電気的に絶縁を保って付加し
た、電気長がほぼλ/2またはその整数倍の棒状のアン
テナエレメントを、筐体より出し入れ自在に取り付けた
携帯無線機において、前記アンテナエレメントの下端部
には、導体筒と内部導体から成るインピーダンス整合部
を備え、該アンテナエレメントを前記携帯無線機の筐体
より引き出した際に、該アンテナエレメントの入出力イ
ンピーダンスと携帯無線機等のアンテナ入出力インピー
ダンスとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメントを
収縮した際に、前記コイル状アンテナが、携帯無線機等
のアンテナ入出力端部と電気的に結合するように構成さ
れることを特徴としている。
【0010】また、第2の発明の携帯無線機は、電気長
がほぼλ/2(λは使用周波数の波長)またはその整数
倍の棒状のアンテナエレメントを、筐体より出し入れ自
在に取り付けた携帯無線機において、該携帯無線機のア
ンテナ装置が、前記アンテナエレメントと、該アンテナ
エレメントの先端部に電気的に絶縁を保って付加された
コイル状アンテナと、前記筐体に固定されて前記アンテ
ナエレメントを昇降自在に貫通せしめる導体筒とを備え
て構成され、該導体筒が、前記アンテナエレメントを前
記筐体より引き出した際に、該アンテナエレメントの入
出力インピーダンスと携帯無線機のアンテナ入出力イン
ピーダンスとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメン
トを前記筐体内に収納した際に、前記コイル状アンテナ
が、携帯無線機のアンテナ入出力端部と電気的に結合す
るように構成されるインピーダンス整合部を備えること
を特徴としている。
がほぼλ/2(λは使用周波数の波長)またはその整数
倍の棒状のアンテナエレメントを、筐体より出し入れ自
在に取り付けた携帯無線機において、該携帯無線機のア
ンテナ装置が、前記アンテナエレメントと、該アンテナ
エレメントの先端部に電気的に絶縁を保って付加された
コイル状アンテナと、前記筐体に固定されて前記アンテ
ナエレメントを昇降自在に貫通せしめる導体筒とを備え
て構成され、該導体筒が、前記アンテナエレメントを前
記筐体より引き出した際に、該アンテナエレメントの入
出力インピーダンスと携帯無線機のアンテナ入出力イン
ピーダンスとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメン
トを前記筐体内に収納した際に、前記コイル状アンテナ
が、携帯無線機のアンテナ入出力端部と電気的に結合す
るように構成されるインピーダンス整合部を備えること
を特徴としている。
【0011】また、第3の発明のアンテナ装置は、携帯
無線機に出し入れ自在に取り付けられるアンテナ装置に
おいて、先端部に電気長がほぼλ/4(λは使用周波数
の波長)のコイル状アンテナを電気的に絶縁を保って付
加した電気長がほぼλ/2またはその整数倍の棒状のア
ンテナエレメントと、該アンテナエレメントの下端部に
形成される導体筒と内部導体から成るインピーダンス整
合部とを備え、該アンテナエレメントを前記携帯無線機
の筐体より引き出した際に、該アンテナエレメントの入
出力インピーダンスと携帯無線機等のアンテナ入出力イ
ンピーダンスとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメ
ントを収縮した際に、前記コイル状アンテナが、携帯無
線機等のアンテナ入出力端部と電気的に結合するように
構成されることを特徴としている。
無線機に出し入れ自在に取り付けられるアンテナ装置に
おいて、先端部に電気長がほぼλ/4(λは使用周波数
の波長)のコイル状アンテナを電気的に絶縁を保って付
加した電気長がほぼλ/2またはその整数倍の棒状のア
ンテナエレメントと、該アンテナエレメントの下端部に
形成される導体筒と内部導体から成るインピーダンス整
合部とを備え、該アンテナエレメントを前記携帯無線機
の筐体より引き出した際に、該アンテナエレメントの入
出力インピーダンスと携帯無線機等のアンテナ入出力イ
ンピーダンスとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメ
ントを収縮した際に、前記コイル状アンテナが、携帯無
線機等のアンテナ入出力端部と電気的に結合するように
構成されることを特徴としている。
【0012】更に、第4の発明のアンテナ装置は、携帯
無線機に取り付けられるアンテナ装置において、電気長
がほぼλ/2(λは使用周波数の波長)またはその整数
倍の棒状のアンテナエレメントと、該アンテナエレメン
トの先端部に電気的に絶縁を保って付加されたコイル状
アンテナと、前記携帯無線機の筐体に固定されて前記ア
ンテナエレメントを昇降自在に貫通せしめる導体筒とを
備えて構成され、該導体筒が、前記アンテナエレメント
を前記筐体より引き出した際に、該アンテナエレメント
の入出力インピーダンスと携帯無線機のアンテナ入出力
インピーダンスとの整合を図り、且つ前記アンテナエレ
メントを前記筐体内に収納した際に、前記コイル状アン
テナが携帯無線機のアンテナ入出力端部と電気的に結合
するように構成されるインピーダンス整合部を備えるこ
とを特徴としている。
無線機に取り付けられるアンテナ装置において、電気長
がほぼλ/2(λは使用周波数の波長)またはその整数
倍の棒状のアンテナエレメントと、該アンテナエレメン
トの先端部に電気的に絶縁を保って付加されたコイル状
アンテナと、前記携帯無線機の筐体に固定されて前記ア
ンテナエレメントを昇降自在に貫通せしめる導体筒とを
備えて構成され、該導体筒が、前記アンテナエレメント
を前記筐体より引き出した際に、該アンテナエレメント
の入出力インピーダンスと携帯無線機のアンテナ入出力
インピーダンスとの整合を図り、且つ前記アンテナエレ
メントを前記筐体内に収納した際に、前記コイル状アン
テナが携帯無線機のアンテナ入出力端部と電気的に結合
するように構成されるインピーダンス整合部を備えるこ
とを特徴としている。
【0013】なお、前記第1、第2、第3および第4の
発明において、前記アンテナエレメントと前記インピー
ダンス整合部との接続点における該アンテナエレメント
の給電端部のインピーダンスをZ1 とし、携帯無線機の
アンテナ入出力端部のインピーダンスをZ2 とすると
き、前記インピーダンス整合部に含まれるインピーダン
ス整合回路の等価回路が、ほぼλ/4長またはその奇数
倍長の同軸線路であって、且つ該同軸線路の特性インピ
ーダンスをZ0 とするとき、|Z0 |=(Z1 ・Z2 )
1/2 の関係をほぼ満たす同軸線路の等価回路と等しいよ
うにしてもよい。
発明において、前記アンテナエレメントと前記インピー
ダンス整合部との接続点における該アンテナエレメント
の給電端部のインピーダンスをZ1 とし、携帯無線機の
アンテナ入出力端部のインピーダンスをZ2 とすると
き、前記インピーダンス整合部に含まれるインピーダン
ス整合回路の等価回路が、ほぼλ/4長またはその奇数
倍長の同軸線路であって、且つ該同軸線路の特性インピ
ーダンスをZ0 とするとき、|Z0 |=(Z1 ・Z2 )
1/2 の関係をほぼ満たす同軸線路の等価回路と等しいよ
うにしてもよい。
【0014】また、前記インピーダンス整合部は、前記
導体筒中に挿入配置されてインピーダンス整合回路とし
て機能するコイルを含んで形成するようにしてもよく、
また前記アンテナエレメントに対応して、携帯無線機筐
体内にシュペルトップ部を付加して備えるようにしても
よい。
導体筒中に挿入配置されてインピーダンス整合回路とし
て機能するコイルを含んで形成するようにしてもよく、
また前記アンテナエレメントに対応して、携帯無線機筐
体内にシュペルトップ部を付加して備えるようにしても
よい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0016】第1の発明の携帯無線機の一実施形態にお
いては、該携帯無線機に装着されるアンテナ装置は、先
端部に電気長がほぼλ/4のコイル状アンテナを、電気
的に絶縁を保って付加した電気長がほぼλ/2またはそ
の整数倍の棒状のアンテナエレメントが、携帯無線機の
筐体に対して出し入れ自在となるように取り付けられて
おり、前記アンテナエレメントの下端部には、導体筒と
内部導体から成るインピーダンス整合部を備え、該アン
テナエレメントを携帯無線機筐体より引き出した際に
は、該アンテナエレメントの入出力インピーダンスと携
帯無線機等のアンテナ入出力インピーダンスとの整合を
図り、且つ前記アンテナエレメントを収縮した際には、
前記コイル状アンテナが、携帯無線機等のアンテナ入出
力端部と電気的に結合するように構成される。
いては、該携帯無線機に装着されるアンテナ装置は、先
端部に電気長がほぼλ/4のコイル状アンテナを、電気
的に絶縁を保って付加した電気長がほぼλ/2またはそ
の整数倍の棒状のアンテナエレメントが、携帯無線機の
筐体に対して出し入れ自在となるように取り付けられて
おり、前記アンテナエレメントの下端部には、導体筒と
内部導体から成るインピーダンス整合部を備え、該アン
テナエレメントを携帯無線機筐体より引き出した際に
は、該アンテナエレメントの入出力インピーダンスと携
帯無線機等のアンテナ入出力インピーダンスとの整合を
図り、且つ前記アンテナエレメントを収縮した際には、
前記コイル状アンテナが、携帯無線機等のアンテナ入出
力端部と電気的に結合するように構成される。
【0017】図1は、本実施形態の一実施例におけるア
ンテナ伸長状態を示す断面図であり、図2は、図1にお
けるインピーダンス整合部5と、アンテナエレメント3
および第2の接続子6との接合部分を拡大して示した部
分断面図である。また、図3は、アンテナが携帯無線機
の筐体内に収納された状態における絶縁接続部4の周辺
を示す部分断面図である。なお、図1および図3におい
ては、筐体23の内面の導電膜の記載が省略されている
が、この導電膜の有無は本発明の構成上特に問題となら
ない。
ンテナ伸長状態を示す断面図であり、図2は、図1にお
けるインピーダンス整合部5と、アンテナエレメント3
および第2の接続子6との接合部分を拡大して示した部
分断面図である。また、図3は、アンテナが携帯無線機
の筐体内に収納された状態における絶縁接続部4の周辺
を示す部分断面図である。なお、図1および図3におい
ては、筐体23の内面の導電膜の記載が省略されている
が、この導電膜の有無は本発明の構成上特に問題となら
ない。
【0018】図1、図2および図3に示されるように、
本実施例におけるアンテナ装置は、携帯無線機の筐体に
対応して、該アンテナ装置の最上端に位置し、絶縁性の
円筒部内に内蔵された電気長がほぼλ/4のヘリカルア
ンテナ1と、該ヘリカルアンテナ1に対して電気的に絶
縁して連結される、電気長がほぼλ/2のモノポール形
式のアンテナエレメント3と、ヘリカルアンテナ1とア
ンテナエレメント3とを電気的に絶縁して連結する絶縁
接続部4と、ヘリカルアンテナ1の下端に付加される第
1の接続子2と、アンテナエレメント3の下端に設けら
れたインピーダンス整合部5と、その端部に付加される
第2の接続子6と、アンテナエレメント3を中心軸とし
て配設される中空円筒導体15から成るシュペルトップ
部12とを備えて構成される。なお、図1においては図
示されていないが、ヘリカルアンテナ1は、図3に示さ
れるように、ほぼ1/4波長の電気長を有するコイル状
のアンテナと、その下端に接続されて、絶縁性支持部1
4に嵌合して摺動する中空円筒導体20とを備えてお
り、該コイル状のアンテナは絶縁性の中空円筒部に内蔵
されている。尚、該ヘリカルアンテナは中空円筒部に収
納する以外に、絶縁樹脂により一体にシールドしたもの
であってもよい。
本実施例におけるアンテナ装置は、携帯無線機の筐体に
対応して、該アンテナ装置の最上端に位置し、絶縁性の
円筒部内に内蔵された電気長がほぼλ/4のヘリカルア
ンテナ1と、該ヘリカルアンテナ1に対して電気的に絶
縁して連結される、電気長がほぼλ/2のモノポール形
式のアンテナエレメント3と、ヘリカルアンテナ1とア
ンテナエレメント3とを電気的に絶縁して連結する絶縁
接続部4と、ヘリカルアンテナ1の下端に付加される第
1の接続子2と、アンテナエレメント3の下端に設けら
れたインピーダンス整合部5と、その端部に付加される
第2の接続子6と、アンテナエレメント3を中心軸とし
て配設される中空円筒導体15から成るシュペルトップ
部12とを備えて構成される。なお、図1においては図
示されていないが、ヘリカルアンテナ1は、図3に示さ
れるように、ほぼ1/4波長の電気長を有するコイル状
のアンテナと、その下端に接続されて、絶縁性支持部1
4に嵌合して摺動する中空円筒導体20とを備えてお
り、該コイル状のアンテナは絶縁性の中空円筒部に内蔵
されている。尚、該ヘリカルアンテナは中空円筒部に収
納する以外に、絶縁樹脂により一体にシールドしたもの
であってもよい。
【0019】図1において、アンテナエレメント3は、
上述のように、絶縁接続部4を介して電気的に絶縁され
た状態でヘリカルアンテナ1に結合されている。またイ
ンピーダンス整合部5は、図2に示されるように、アン
テナエレメント3の下端に設けられており、アンテナエ
レメント3の下端部3aを被覆するように設けられた絶
縁性部材7と、絶縁性部材7の内部に、前記アンテナエ
レメント3とは遊離して配置された、縦断面がL字状の
形態を有する中空円筒導体8と、中空円筒導体8の下端
に、絶縁スペーサ9を介して付加される第2の接続子6
と、アンテナエレメント3の下端部3aの下端と第2の
接続子6の上端との間を電気的に接続するインピーダン
スの整合用コイル10とを備えて構成される。なお、中
空円筒導体8の下部張出し部分は、図2を参照して明ら
かなように、絶縁性部材7の下部において露出してお
り、該インピーダンス整合部5が、図1に示されるよう
に、絶縁性支持部14と接触して保持される際に、電線
19を介して、給電用同軸ケーブル18のアース側に接
続されるように構成されている。
上述のように、絶縁接続部4を介して電気的に絶縁され
た状態でヘリカルアンテナ1に結合されている。またイ
ンピーダンス整合部5は、図2に示されるように、アン
テナエレメント3の下端に設けられており、アンテナエ
レメント3の下端部3aを被覆するように設けられた絶
縁性部材7と、絶縁性部材7の内部に、前記アンテナエ
レメント3とは遊離して配置された、縦断面がL字状の
形態を有する中空円筒導体8と、中空円筒導体8の下端
に、絶縁スペーサ9を介して付加される第2の接続子6
と、アンテナエレメント3の下端部3aの下端と第2の
接続子6の上端との間を電気的に接続するインピーダン
スの整合用コイル10とを備えて構成される。なお、中
空円筒導体8の下部張出し部分は、図2を参照して明ら
かなように、絶縁性部材7の下部において露出してお
り、該インピーダンス整合部5が、図1に示されるよう
に、絶縁性支持部14と接触して保持される際に、電線
19を介して、給電用同軸ケーブル18のアース側に接
続されるように構成されている。
【0020】第2の接続子6は、上述したように、絶縁
スペーサ9を介して、アンテナエレメント3の下部に一
体化して形成されており、伸長した状態(図1の状態)
においては、給電端子11に結合されて電気的に接続さ
れている。また、シュペルトップ部12の中空円筒導体
15には、第1の接続子2および第2の接続子6が、給
電端子11に接触するための給電開口部16が設けられ
ており、更に、その下端部には、アンテナエレメント3
を筐体23内部に収納した際に、該アンテナエレメント
3の下端部を固定するするための絶縁ストッパ17が設
けられている。
スペーサ9を介して、アンテナエレメント3の下部に一
体化して形成されており、伸長した状態(図1の状態)
においては、給電端子11に結合されて電気的に接続さ
れている。また、シュペルトップ部12の中空円筒導体
15には、第1の接続子2および第2の接続子6が、給
電端子11に接触するための給電開口部16が設けられ
ており、更に、その下端部には、アンテナエレメント3
を筐体23内部に収納した際に、該アンテナエレメント
3の下端部を固定するするための絶縁ストッパ17が設
けられている。
【0021】なお、中空円筒導体15の内径は、アンテ
ナ収納状態において、アンテナエレメント3とインピー
ダンス整合部5を含め非接触状態を保持するために、該
インピーダンス整合部5の外径より若干の余白を持った
大きさになっている。
ナ収納状態において、アンテナエレメント3とインピー
ダンス整合部5を含め非接触状態を保持するために、該
インピーダンス整合部5の外径より若干の余白を持った
大きさになっている。
【0022】図3は、前述のように、アンテナが筐体2
3の内部に収納された状態における絶縁接続部4の周辺
を示す部分断面図である。図3に示されるように、該絶
縁接続部4の周辺の構成としては、筐体23に対応し
て、ヘリカルアンテナ1と、該ヘリカルアンテナ1の下
端に延伸接続される中空円筒導体20と、その下部に位
置する第1の接続子2と、中空円筒導体20および第1
の接続子2を含む導体筒内部に、アンテナエレメント3
の上端部を挿入して固定する際に、これら両者間の電気
的絶縁状態を保持するための絶縁キャップ22と、絶縁
性支持部14と、給電用同軸ケーブル18と、該給電用
同軸ケーブル18の内部導体に連結されて、第1の接続
子2に結合接続される給電端子11と、シュペルトップ
部12の中空円筒導体15とが示されている。
3の内部に収納された状態における絶縁接続部4の周辺
を示す部分断面図である。図3に示されるように、該絶
縁接続部4の周辺の構成としては、筐体23に対応し
て、ヘリカルアンテナ1と、該ヘリカルアンテナ1の下
端に延伸接続される中空円筒導体20と、その下部に位
置する第1の接続子2と、中空円筒導体20および第1
の接続子2を含む導体筒内部に、アンテナエレメント3
の上端部を挿入して固定する際に、これら両者間の電気
的絶縁状態を保持するための絶縁キャップ22と、絶縁
性支持部14と、給電用同軸ケーブル18と、該給電用
同軸ケーブル18の内部導体に連結されて、第1の接続
子2に結合接続される給電端子11と、シュペルトップ
部12の中空円筒導体15とが示されている。
【0023】次に、図1および図2を参照して、本実施
例の動作について説明する。
例の動作について説明する。
【0024】まず、ヘリカルアンテナ1を引き上げて、
図1に示されるように、アンテナを伸長した状態におい
ては、給電端子11が、第2の接続子6に係合して接続
される。このアンテナ装置は、電気長がλ/2に相当す
るアンテナエレメント長となり、アンテナエレメント3
の給電端におけるインピーダンスは高インピーダンスと
なるが、図2に示されるように、整合用コイル10と、
この整合用コイル10を取り囲む中空円筒導体8との動
作機能を介して、給電端子11におけるインピーダンス
は50Ωに変換され、これにより、図1に示されるよう
に、給電用同軸ケーブル18を介して、送信時には、無
線機回路から供給される高周波信号は有効に送信出力さ
れるとともに、受信時においては、相手局からの高周波
信号が有効に受信されて、前記無線機回路に供給され
る。即ち、伸長時のアンテナ装置は、電気長がλ/2の
アンテナとして有効に機能する。
図1に示されるように、アンテナを伸長した状態におい
ては、給電端子11が、第2の接続子6に係合して接続
される。このアンテナ装置は、電気長がλ/2に相当す
るアンテナエレメント長となり、アンテナエレメント3
の給電端におけるインピーダンスは高インピーダンスと
なるが、図2に示されるように、整合用コイル10と、
この整合用コイル10を取り囲む中空円筒導体8との動
作機能を介して、給電端子11におけるインピーダンス
は50Ωに変換され、これにより、図1に示されるよう
に、給電用同軸ケーブル18を介して、送信時には、無
線機回路から供給される高周波信号は有効に送信出力さ
れるとともに、受信時においては、相手局からの高周波
信号が有効に受信されて、前記無線機回路に供給され
る。即ち、伸長時のアンテナ装置は、電気長がλ/2の
アンテナとして有効に機能する。
【0025】次に、ヘリカルアンテナ1を下方に押し下
げると、図1より明らかなように、インピーダンス整合
部5は中空円筒導体(収納部材)15の内部を下方に移
動してゆき、第1の接続子2以下のアンテナ部分は、シ
ュペルトップ部12の導体筒の中に収納された状態とな
る。図3に示されるようにアンテナを短縮した状態にお
いては、給電端子11が、第1の接続子2に係合して電
気的に接続されるとともに、第2の接続子6の下端部
は、絶縁ストッパ17により設定位置が固定されるとと
もに、電気的には開放状態となる(図1を参照)。この
場合においては、シュペルトップ部12と、内部に収納
された電気長がλ/2に相当するアンテナエレメント3
とが、先端が開放状態にある電気長がλ/2の線路と見
做すことができ、給電端子11から見て、その下方端
は、λ/2分布定数線路の他方端が開放された状態とな
るので開放端、即ち給電端子11から見ると、入力イン
ピーダンスが無限大または極めて高い状態となる、従っ
て、給電端子11から供給される高周波信号は、シュペ
ルトップ部12には流入することなく、絶縁接続部4を
介して、他方のヘリカルアンテナ1のコイル状のアンテ
ナに対してのみ供給されるようになる。なお、インピー
ダンス整合部5の存在により、アンテナの電気長が、必
ずしもλ/2にならない場合もあり得るが、その場合に
は、その部分をも含めて、上述したアンテナ機能が得ら
れるように、アンテナアエレメント3の長さを調整すれ
ばよい。
げると、図1より明らかなように、インピーダンス整合
部5は中空円筒導体(収納部材)15の内部を下方に移
動してゆき、第1の接続子2以下のアンテナ部分は、シ
ュペルトップ部12の導体筒の中に収納された状態とな
る。図3に示されるようにアンテナを短縮した状態にお
いては、給電端子11が、第1の接続子2に係合して電
気的に接続されるとともに、第2の接続子6の下端部
は、絶縁ストッパ17により設定位置が固定されるとと
もに、電気的には開放状態となる(図1を参照)。この
場合においては、シュペルトップ部12と、内部に収納
された電気長がλ/2に相当するアンテナエレメント3
とが、先端が開放状態にある電気長がλ/2の線路と見
做すことができ、給電端子11から見て、その下方端
は、λ/2分布定数線路の他方端が開放された状態とな
るので開放端、即ち給電端子11から見ると、入力イン
ピーダンスが無限大または極めて高い状態となる、従っ
て、給電端子11から供給される高周波信号は、シュペ
ルトップ部12には流入することなく、絶縁接続部4を
介して、他方のヘリカルアンテナ1のコイル状のアンテ
ナに対してのみ供給されるようになる。なお、インピー
ダンス整合部5の存在により、アンテナの電気長が、必
ずしもλ/2にならない場合もあり得るが、その場合に
は、その部分をも含めて、上述したアンテナ機能が得ら
れるように、アンテナアエレメント3の長さを調整すれ
ばよい。
【0026】即ち、携帯無線機に装着されるアンテナ装
置として、先端部に電気長がほぼλ/4のヘリカルアン
テナ1を、絶縁を保って付加した電気長がほぼλ/2ま
たはその整数倍の棒状のアンテナエレメント3の下端部
には、導体筒と内部導体から成るインピーダンス整合部
5を設け、該アンテナエレメント3を筐体23より引き
出した際には、該アンテナエレメント3の入出力インピ
ーダンスと携帯無線機等のアンテナ入出力インピーダン
スとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメント3を筐
体23内部に収縮した際には、ヘリカルアンテナ1が、
携帯無線機等のアンテナ入出力端部と電気的に結合する
ように構成することにより、アンテナエレメント3の高
周波電流によって、携帯無線機の筐体23上に発生する
イメージ電流に起因する、アンテナ特性変動による通信
機能障害が排除され、アンテナエレメント3の筐体23
からの引き出し時における、該アンテナエレメント3の
アンテナ特性、および筐体23に対する収納時における
ヘリカルアンテナ1のアンテナ特性は、それぞれ正常な
動作状態に保持される。これにより、送受信通話状態時
および受信待機状態時において、常時安定した通信動作
機能を保持することができる。なお、電気長がλ/2の
アンテナに対する、整合用コイル10によるインピーダ
ンス整合の動作原理については、以下に記述する第2の
発明の項において説明するものとする。
置として、先端部に電気長がほぼλ/4のヘリカルアン
テナ1を、絶縁を保って付加した電気長がほぼλ/2ま
たはその整数倍の棒状のアンテナエレメント3の下端部
には、導体筒と内部導体から成るインピーダンス整合部
5を設け、該アンテナエレメント3を筐体23より引き
出した際には、該アンテナエレメント3の入出力インピ
ーダンスと携帯無線機等のアンテナ入出力インピーダン
スとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメント3を筐
体23内部に収縮した際には、ヘリカルアンテナ1が、
携帯無線機等のアンテナ入出力端部と電気的に結合する
ように構成することにより、アンテナエレメント3の高
周波電流によって、携帯無線機の筐体23上に発生する
イメージ電流に起因する、アンテナ特性変動による通信
機能障害が排除され、アンテナエレメント3の筐体23
からの引き出し時における、該アンテナエレメント3の
アンテナ特性、および筐体23に対する収納時における
ヘリカルアンテナ1のアンテナ特性は、それぞれ正常な
動作状態に保持される。これにより、送受信通話状態時
および受信待機状態時において、常時安定した通信動作
機能を保持することができる。なお、電気長がλ/2の
アンテナに対する、整合用コイル10によるインピーダ
ンス整合の動作原理については、以下に記述する第2の
発明の項において説明するものとする。
【0027】次に、第2の発明の携帯無線機の一実施形
態においては、該携帯無線機に装着されるアンテナ装置
は、電気長がほぼλ/2またはその整数倍の棒状のアン
テナエレメントと、該アンテナエレメントの先端部に電
気的に絶縁を保って付加されたコイル状アンテナと、前
記携帯無線機の筐体に固定されて、前記アンテナエレメ
ントを昇降自在に貫通させる導体筒とを備えて構成さ
れ、該導体筒は、前記アンテナエレメントを前記筐体よ
り引き出した際に、該アンテナエレメントの入出力イン
ピーダンスと携帯無線機のアンテナ入出力インピーダン
スとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメントを前記
筐体内に収納した際に、前記コイル状アンテナが、携帯
無線機のアンテナ入出力端部と電気的に結合するように
機能するインピーダンス整合部を備えて構成される。
態においては、該携帯無線機に装着されるアンテナ装置
は、電気長がほぼλ/2またはその整数倍の棒状のアン
テナエレメントと、該アンテナエレメントの先端部に電
気的に絶縁を保って付加されたコイル状アンテナと、前
記携帯無線機の筐体に固定されて、前記アンテナエレメ
ントを昇降自在に貫通させる導体筒とを備えて構成さ
れ、該導体筒は、前記アンテナエレメントを前記筐体よ
り引き出した際に、該アンテナエレメントの入出力イン
ピーダンスと携帯無線機のアンテナ入出力インピーダン
スとの整合を図り、且つ前記アンテナエレメントを前記
筐体内に収納した際に、前記コイル状アンテナが、携帯
無線機のアンテナ入出力端部と電気的に結合するように
機能するインピーダンス整合部を備えて構成される。
【0028】図4は、この一実施形態の構成概要を示す
模式図であり、モノポール形式のアンテナエレメント3
と、アンテナエレメント3の先端部に電気的絶縁物を介
して接続されるコイル状のヘリカルアンテナ1と、無線
機回路24を内蔵する携帯無線機の筐体23と、筐体2
3に取り付けられている導体筒に含まれるインピーダン
ス整合部5とを備えて構成される。即ち、電気長がλ/
2のモノポール形式によるアンテナエレメント3が、携
帯無線機の筐体23に一部突出して設けられている導体
筒内のインピーダンス整合部5を介して、無線機回路2
4の入出力端部およびアース端部に接続されている。な
お、図3においては、電気的な接続関係を主として示す
ために、前記導体筒の記載は省略されている。
模式図であり、モノポール形式のアンテナエレメント3
と、アンテナエレメント3の先端部に電気的絶縁物を介
して接続されるコイル状のヘリカルアンテナ1と、無線
機回路24を内蔵する携帯無線機の筐体23と、筐体2
3に取り付けられている導体筒に含まれるインピーダン
ス整合部5とを備えて構成される。即ち、電気長がλ/
2のモノポール形式によるアンテナエレメント3が、携
帯無線機の筐体23に一部突出して設けられている導体
筒内のインピーダンス整合部5を介して、無線機回路2
4の入出力端部およびアース端部に接続されている。な
お、図3においては、電気的な接続関係を主として示す
ために、前記導体筒の記載は省略されている。
【0029】図4において、筐体23は、通常プラスチ
ック等の樹脂により造られることが多く非導電体である
ために、通常の方法の場合と同様に、その内壁には金属
メッキまたは金属蒸着等により導電膜(図示されない)
が形成されており、これにより、内部の無線機回路24
に含まれる送信回路からの不要電波漏洩防止、または内
部受信回路に対する外部からの雑音混入等が防止され
る。そして、特に無線機回路24の内部の高周波回路ブ
ロック(図示されない)には、通常、更に金属ケース等
のシールドが施されている。なお、ヘリカルアンテナ1
とアンテナエレメント3との接続部分の構造について
は、前記第1の発明において、図1およ図3を参照して
説明した内容と同様であり、重複を避けるために、その
説明は省略するものとする。
ック等の樹脂により造られることが多く非導電体である
ために、通常の方法の場合と同様に、その内壁には金属
メッキまたは金属蒸着等により導電膜(図示されない)
が形成されており、これにより、内部の無線機回路24
に含まれる送信回路からの不要電波漏洩防止、または内
部受信回路に対する外部からの雑音混入等が防止され
る。そして、特に無線機回路24の内部の高周波回路ブ
ロック(図示されない)には、通常、更に金属ケース等
のシールドが施されている。なお、ヘリカルアンテナ1
とアンテナエレメント3との接続部分の構造について
は、前記第1の発明において、図1およ図3を参照して
説明した内容と同様であり、重複を避けるために、その
説明は省略するものとする。
【0030】図5は、本実施形態における、インピーダ
ンス整合部5を含む導体筒の一実施例の縦断面図であ
り、特に、携帯無線機の筐体23に実装されたアンテナ
エレメント3が、筐体23より引き出された状態の導体
筒部分を抽出して示した部分断面図である。図5におい
て、当該導体筒は、金属筒25と、整合用コイル26
と、絶縁筒27と、金属リング28とを備えて構成され
る。絶縁筒27には金属リング28が嵌め込まれてお
り、インピーダンス整合回路として機能するコイル26
が、絶縁筒27に内蔵されて一体構造化されている。整
合用コイル26の一端は金属リング28に電気的に接続
され、他端は入出力端子31に電気的に接続されてお
り、これらの絶縁筒27、金属リング28、整合用コイ
ル26および入出力端子31は、前述のインピーダンス
整合部5を形成している。更に絶縁筒27は、ネジ止め
によって金属筒25に固着されて一体構造化されてお
り、該金属筒25は、同様にネジ止めによって、プラス
チック等の樹脂により形成された筐体23に装着されて
いる。また、筐体23の内面と、金属筒25および絶縁
筒27の筐体23の該内面に接する部位には導電膜30
が形成されており、前記入出力端子31は、この導電膜
30とは絶縁された状態で、突出した端子として形成さ
れている。またアース端子32は、導電膜30に対し電
気的に接続された金属筒25の下部より突出して設けら
れている。なお、図4においては、端子間の接続状態を
示す記載が省略されているが、入出力端子31は筐体2
3内部の無線機回路24の入出力端部に連結され、アー
ス端子32は無線機回路24のアース端部に連結され
る。また、図示は省略されているが、入出力端子31に
は、図1および図3に示されているものと同様に、給電
用同軸ケーブル18の内部導体に接続されている接続端
子11が併設されている。図5を参照して明らかなよう
に、本実施例においては、前記導体筒が携帯無線機の筐
体23より突出する形で装着されている。
ンス整合部5を含む導体筒の一実施例の縦断面図であ
り、特に、携帯無線機の筐体23に実装されたアンテナ
エレメント3が、筐体23より引き出された状態の導体
筒部分を抽出して示した部分断面図である。図5におい
て、当該導体筒は、金属筒25と、整合用コイル26
と、絶縁筒27と、金属リング28とを備えて構成され
る。絶縁筒27には金属リング28が嵌め込まれてお
り、インピーダンス整合回路として機能するコイル26
が、絶縁筒27に内蔵されて一体構造化されている。整
合用コイル26の一端は金属リング28に電気的に接続
され、他端は入出力端子31に電気的に接続されてお
り、これらの絶縁筒27、金属リング28、整合用コイ
ル26および入出力端子31は、前述のインピーダンス
整合部5を形成している。更に絶縁筒27は、ネジ止め
によって金属筒25に固着されて一体構造化されてお
り、該金属筒25は、同様にネジ止めによって、プラス
チック等の樹脂により形成された筐体23に装着されて
いる。また、筐体23の内面と、金属筒25および絶縁
筒27の筐体23の該内面に接する部位には導電膜30
が形成されており、前記入出力端子31は、この導電膜
30とは絶縁された状態で、突出した端子として形成さ
れている。またアース端子32は、導電膜30に対し電
気的に接続された金属筒25の下部より突出して設けら
れている。なお、図4においては、端子間の接続状態を
示す記載が省略されているが、入出力端子31は筐体2
3内部の無線機回路24の入出力端部に連結され、アー
ス端子32は無線機回路24のアース端部に連結され
る。また、図示は省略されているが、入出力端子31に
は、図1および図3に示されているものと同様に、給電
用同軸ケーブル18の内部導体に接続されている接続端
子11が併設されている。図5を参照して明らかなよう
に、本実施例においては、前記導体筒が携帯無線機の筐
体23より突出する形で装着されている。
【0031】図5に示されるように、アンテナエレメン
ト3が筐体23より引き出されて設定されている通話使
用状態においては、アンテナエレメント3の給電端部2
9は金属リング28に嵌合して電気的に接続されてお
り、金属リング28と入出力端子31との間には、イン
ピーダンス整合回路を形成する整合用コイル26が挿入
接続されている。従って、入出力端子31よりアンテナ
エレメント3を見た給電端部29の入出力インピーダン
スは、この整合用コイル26とそれを包囲する金属筒2
5との機能により変換されてインピーダンス整合がとら
れ、約50オーム程度の低インピーダンスに低減され
て、アンテナエレメント3の放射効率が改善される。以
下、図5、図6および図7を参照して本実施例の動作内
容につき説明する。
ト3が筐体23より引き出されて設定されている通話使
用状態においては、アンテナエレメント3の給電端部2
9は金属リング28に嵌合して電気的に接続されてお
り、金属リング28と入出力端子31との間には、イン
ピーダンス整合回路を形成する整合用コイル26が挿入
接続されている。従って、入出力端子31よりアンテナ
エレメント3を見た給電端部29の入出力インピーダン
スは、この整合用コイル26とそれを包囲する金属筒2
5との機能により変換されてインピーダンス整合がとら
れ、約50オーム程度の低インピーダンスに低減され
て、アンテナエレメント3の放射効率が改善される。以
下、図5、図6および図7を参照して本実施例の動作内
容につき説明する。
【0032】図6(a)は、インピーダンス整合部5に
含まれる前記インピーダンス整合回路の動作機能説明用
の模式図であり、図7は、電気長がλ/2のモノポール
形式によるアンテナエレメント3における、電圧および
電流の分布を示す定在波の状態と、アンテナエレメント
3の給電端部29と入出力端子31との間に接続され、
インピーダンス整合回路として機能する整合用コイル2
6とそれを包囲する金属筒25とを示した模式図であ
る。
含まれる前記インピーダンス整合回路の動作機能説明用
の模式図であり、図7は、電気長がλ/2のモノポール
形式によるアンテナエレメント3における、電圧および
電流の分布を示す定在波の状態と、アンテナエレメント
3の給電端部29と入出力端子31との間に接続され、
インピーダンス整合回路として機能する整合用コイル2
6とそれを包囲する金属筒25とを示した模式図であ
る。
【0033】図6(a)に示されるように、アンテナエ
レメント3を筐体23より引き出した状態においては、
図5に示されるように、アンテナエレメント3の給電端
部29は、金属リング28に嵌合して電気的に接続され
た状態となり、金属リング28と入出力端子31との間
には、インピーダンス整合回路として機能する整合用コ
イル26とそれを包囲する金属筒25とが挿入接続され
る。図7に示される前記定在波における電圧/電流の分
布より明らかなように、アンテナエレメント3の給電端
部29における入出力インピーダンスZ1 はハイ・イン
ピーダンス状態を呈しているが、該インピーダンスZ1
は整合用コイル26と、それを取囲む金属筒25による
インピーダンス変換作用を介して、入出力端子31より
アンテナエレメント3を見た入出力インピーダンスは、
無線機回路24の入出力端部に対して整合された入出力
インピーダンスZ2 に変換される。図6(b)は、整合
用コイル26と、それを取囲む金属筒25より成るイン
ピーダンス変換部の等価回路を示しており、コンデンサ
CとインダンクタンスLによるラダー回路として表わす
ことができる。
レメント3を筐体23より引き出した状態においては、
図5に示されるように、アンテナエレメント3の給電端
部29は、金属リング28に嵌合して電気的に接続され
た状態となり、金属リング28と入出力端子31との間
には、インピーダンス整合回路として機能する整合用コ
イル26とそれを包囲する金属筒25とが挿入接続され
る。図7に示される前記定在波における電圧/電流の分
布より明らかなように、アンテナエレメント3の給電端
部29における入出力インピーダンスZ1 はハイ・イン
ピーダンス状態を呈しているが、該インピーダンスZ1
は整合用コイル26と、それを取囲む金属筒25による
インピーダンス変換作用を介して、入出力端子31より
アンテナエレメント3を見た入出力インピーダンスは、
無線機回路24の入出力端部に対して整合された入出力
インピーダンスZ2 に変換される。図6(b)は、整合
用コイル26と、それを取囲む金属筒25より成るイン
ピーダンス変換部の等価回路を示しており、コンデンサ
CとインダンクタンスLによるラダー回路として表わす
ことができる。
【0034】即ち、このインピーダンス整合回路は、図
6(c)に示されるように、電気長がほぼλ/4の分布
定数回路が有するインピーダンス変換機能と同等に機能
するように、インダンクタンス値と金属筒25の内径お
よび長さが設定されている。
6(c)に示されるように、電気長がほぼλ/4の分布
定数回路が有するインピーダンス変換機能と同等に機能
するように、インダンクタンス値と金属筒25の内径お
よび長さが設定されている。
【0035】この場合、アンテナエレメント3の給電端
部29と金属リング28との接続点におけるアンテナエ
レメント3の入出力インピーダンスをZ1 とし、無線機
回路24の入出力端部に連結される入出力端子31にお
ける入出力インピーダンスをZ2 として、前記分布定数
回路の特性インピーダンスをZ0 とするとき、|Z0 |
=(Z1 ・Z2 )1/2 の関係をほぼ満たす分布定数回路
と等価になるように、前記インピーダンス整合回路が構
成されている。なお、分布定数回路としては、同軸線路
においても同様に上記のことが成り立つ。
部29と金属リング28との接続点におけるアンテナエ
レメント3の入出力インピーダンスをZ1 とし、無線機
回路24の入出力端部に連結される入出力端子31にお
ける入出力インピーダンスをZ2 として、前記分布定数
回路の特性インピーダンスをZ0 とするとき、|Z0 |
=(Z1 ・Z2 )1/2 の関係をほぼ満たす分布定数回路
と等価になるように、前記インピーダンス整合回路が構
成されている。なお、分布定数回路としては、同軸線路
においても同様に上記のことが成り立つ。
【0036】図5および図6において、アンテナエレメ
ント3を筐体23に収納する場合には、アンテナエレメ
ント3の給電端部29は、整合用コイル26の内部を貫
通して筐体23の内部に引き込まれ、金属リング28と
の電気的接続が解除されて電気的に開放状態となる。こ
の状態においては、ヘリカルアンテナ1が下降して絶縁
筒27の上面に載置されるとともに、図示は省略されて
いるが、その下方に位置する第1の接続子2が、給電用
同軸ケーブル18に接続される(図1および図3を参
照)。
ント3を筐体23に収納する場合には、アンテナエレメ
ント3の給電端部29は、整合用コイル26の内部を貫
通して筐体23の内部に引き込まれ、金属リング28と
の電気的接続が解除されて電気的に開放状態となる。こ
の状態においては、ヘリカルアンテナ1が下降して絶縁
筒27の上面に載置されるとともに、図示は省略されて
いるが、その下方に位置する第1の接続子2が、給電用
同軸ケーブル18に接続される(図1および図3を参
照)。
【0037】即ち、携帯無線機に装着されるアンテナ装
置として、電気長がほぼλ/2またはその奇数倍の棒状
のアンテナエレメント3と、アンテナエレメント3の先
端部に電気的に絶縁を保って付加されたヘリカルアンテ
ナ1と、携帯無線機の筐体23に固定されて、アンテナ
エレメント3を昇降自在に貫通せしめる導体筒とを備
え、該導体筒に内蔵されるインピーダンス整合部によっ
て、アンテナエレメント3を筐体23より引き出した際
には、アンテナエレメント3の入出力インピーダンスと
無線機回路24のアンテナ入出力インピーダンスとの整
合を図り、且つアンテナエレメント3を筐体23の内部
に収納した際には、ヘリカルアンテナ1と無線機回路2
4のアンテナ入出力端部とを、電気的に整合して結合さ
せることにより、アンテナエレメント3の高周波電流に
よって、携帯無線機の筐体23上に発生するイメージ電
流に起因するアンテナ特性変動障害が排除され、アンテ
ナエレメント3の筐体23からの引き出し時における、
該アンテナエレメント3のアンテナ特性、および筐体2
3に対する収納時におけるヘリカルアンテナ1のアンテ
ナ特性は、それぞれ正常な動作状態に保持される。これ
により、送信通話状態時および受信待機状態時におい
て、常時安定した通信動作機能を保持することができ
る。
置として、電気長がほぼλ/2またはその奇数倍の棒状
のアンテナエレメント3と、アンテナエレメント3の先
端部に電気的に絶縁を保って付加されたヘリカルアンテ
ナ1と、携帯無線機の筐体23に固定されて、アンテナ
エレメント3を昇降自在に貫通せしめる導体筒とを備
え、該導体筒に内蔵されるインピーダンス整合部によっ
て、アンテナエレメント3を筐体23より引き出した際
には、アンテナエレメント3の入出力インピーダンスと
無線機回路24のアンテナ入出力インピーダンスとの整
合を図り、且つアンテナエレメント3を筐体23の内部
に収納した際には、ヘリカルアンテナ1と無線機回路2
4のアンテナ入出力端部とを、電気的に整合して結合さ
せることにより、アンテナエレメント3の高周波電流に
よって、携帯無線機の筐体23上に発生するイメージ電
流に起因するアンテナ特性変動障害が排除され、アンテ
ナエレメント3の筐体23からの引き出し時における、
該アンテナエレメント3のアンテナ特性、および筐体2
3に対する収納時におけるヘリカルアンテナ1のアンテ
ナ特性は、それぞれ正常な動作状態に保持される。これ
により、送信通話状態時および受信待機状態時におい
て、常時安定した通信動作機能を保持することができ
る。
【0038】なお、前述した第1または第3の発明の実
施例において、アンテナエレメント3を筐体23内部に
収納する際に、ヘリカルアンテナ1および周辺回路に対
する影響を軽減するために用いられているシュペルトッ
プ部12は、必ずしも第2または第4の発明の必須構成
要件ではなく、或はまた、該シュペルトップ部12が、
必ずしも前記第1または第3の発明の必須構成要件では
ないことは云うまでもない。
施例において、アンテナエレメント3を筐体23内部に
収納する際に、ヘリカルアンテナ1および周辺回路に対
する影響を軽減するために用いられているシュペルトッ
プ部12は、必ずしも第2または第4の発明の必須構成
要件ではなく、或はまた、該シュペルトップ部12が、
必ずしも前記第1または第3の発明の必須構成要件では
ないことは云うまでもない。
【0039】また、上記の説明においては、インピーダ
ンス整合部5に含まれるインピーダンス整合回路の例と
して、コイルまたは同軸線路を含む分布定数回路を用い
る場合についての説明を行っているが、本発明は、この
ようなインピーダンス整合回路を含むインピーダンス整
合部の使用に限定されるものではなく、所要周波数帯に
適合する一般のインピーダンス変換回路を、本発明のイ
ンピーダンス整合回路として適用できることは云うまで
もない。また、携帯無線機の筐体については、該筐体
が、アルミニウム等の金属により構成される場合、また
はプラスチック等の樹脂により構成される場合、或はそ
の内面に導電膜が形成されている場合等を含む、何れの
場合についても有効に適用できることは云うまてもな
い。更に、上述したλ/2又はその整数倍の棒状アンテ
ナエレメント中にその電気長を保ったまま物理長(実際
の長さ)を短縮するためにコイルを結合する手段(短縮
コイル)を併用してもよいこと、あるいはλ/2の整数
倍長アンテナの途中に位相調整用コイルを挿入してもよ
いことは自明であろう。
ンス整合部5に含まれるインピーダンス整合回路の例と
して、コイルまたは同軸線路を含む分布定数回路を用い
る場合についての説明を行っているが、本発明は、この
ようなインピーダンス整合回路を含むインピーダンス整
合部の使用に限定されるものではなく、所要周波数帯に
適合する一般のインピーダンス変換回路を、本発明のイ
ンピーダンス整合回路として適用できることは云うまで
もない。また、携帯無線機の筐体については、該筐体
が、アルミニウム等の金属により構成される場合、また
はプラスチック等の樹脂により構成される場合、或はそ
の内面に導電膜が形成されている場合等を含む、何れの
場合についても有効に適用できることは云うまてもな
い。更に、上述したλ/2又はその整数倍の棒状アンテ
ナエレメント中にその電気長を保ったまま物理長(実際
の長さ)を短縮するためにコイルを結合する手段(短縮
コイル)を併用してもよいこと、あるいはλ/2の整数
倍長アンテナの途中に位相調整用コイルを挿入してもよ
いことは自明であろう。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、第1および第3の
発明は、先端部に電気長がほぼλ/4のコイル状のヘリ
カルアンテナを電気的に絶縁を保って付加した、電気長
がほぼλ/2またはその奇数倍の棒状のアンテナエレメ
ントの下端部に、導体筒と内部導体から成るインピーダ
ンス整合部を一体化して備え、前記アンテナエレメント
を、該導体筒を介して携帯無線機筐体より引き出した際
に、該アンテナエレメントの入出力インピーダンスと携
帯無線機等のアンテナ入出力インピーダンスとの整合を
図り、且つ前記アンテナエレメントを収縮した際に、前
記ヘリカルアンテナが、携帯無線機等のアンテナ入出力
端部と電気的に結合するように構成することにより、携
帯無線機の筐体上のイメージ電流による障害を受けるこ
となく、携帯無線機の通信機能を常時安定した動作状態
に維持できるという効果がある。
発明は、先端部に電気長がほぼλ/4のコイル状のヘリ
カルアンテナを電気的に絶縁を保って付加した、電気長
がほぼλ/2またはその奇数倍の棒状のアンテナエレメ
ントの下端部に、導体筒と内部導体から成るインピーダ
ンス整合部を一体化して備え、前記アンテナエレメント
を、該導体筒を介して携帯無線機筐体より引き出した際
に、該アンテナエレメントの入出力インピーダンスと携
帯無線機等のアンテナ入出力インピーダンスとの整合を
図り、且つ前記アンテナエレメントを収縮した際に、前
記ヘリカルアンテナが、携帯無線機等のアンテナ入出力
端部と電気的に結合するように構成することにより、携
帯無線機の筐体上のイメージ電流による障害を受けるこ
となく、携帯無線機の通信機能を常時安定した動作状態
に維持できるという効果がある。
【0041】また、第2および第4の発明は、電気長が
ほぼλ/2またはその整数倍であるアンテナエレメント
と、該アンテナエレメントの先端部に電気的に絶縁を保
って付加されたコイル状のヘリカルアンテナと、筐体に
対して実装され、前記アンテナエレメントを昇降自在に
貫通移動させる導体筒とを備え、当該導体筒に内蔵され
るインピーダンス整合部によって、前記アンテナエレメ
ントの引き出し時には、該アンテナエレメントの入出力
インピーダンスと無線機回路のアンテナ入出力インピー
ダンスとの整合を図り、前記アンテナエレメントの携帯
無線機筐体内収納時には、前記ヘリカルアンテナを無線
機回路のアンテナ入出力端に対し整合性を保持して連結
させることにより、携帯無線機の筐体上のイメージ電流
による障害を受けることなく、携帯無線機の通信機能を
常時安定した動作状態に維持できるという効果がある。
ほぼλ/2またはその整数倍であるアンテナエレメント
と、該アンテナエレメントの先端部に電気的に絶縁を保
って付加されたコイル状のヘリカルアンテナと、筐体に
対して実装され、前記アンテナエレメントを昇降自在に
貫通移動させる導体筒とを備え、当該導体筒に内蔵され
るインピーダンス整合部によって、前記アンテナエレメ
ントの引き出し時には、該アンテナエレメントの入出力
インピーダンスと無線機回路のアンテナ入出力インピー
ダンスとの整合を図り、前記アンテナエレメントの携帯
無線機筐体内収納時には、前記ヘリカルアンテナを無線
機回路のアンテナ入出力端に対し整合性を保持して連結
させることにより、携帯無線機の筐体上のイメージ電流
による障害を受けることなく、携帯無線機の通信機能を
常時安定した動作状態に維持できるという効果がある。
【図1】第1および第3の発明の一実施例におけるアン
テナ伸長時における構成を示す断面図である。
テナ伸長時における構成を示す断面図である。
【図2】前記実施例におけるインピーダンス整合部周辺
の部分構成を示す断面図である。
の部分構成を示す断面図である。
【図3】前記実施例のアンテナ短縮時における部分構成
を示す図である。
を示す図である。
【図4】第2および第4の発明の一実施形態の構成概要
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図5】第2および第4の発明におけるインピーダンス
整合部を含む導体筒の一実施例の構成を示す断面図であ
る。
整合部を含む導体筒の一実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図6】前記導体筒の一実施例の内部を示す動作説明用
の模式図、およびインピーダンス整合回路の動作原理説
明図である。
の模式図、およびインピーダンス整合回路の動作原理説
明図である。
【図7】前記インピーダンス整合部の動作説明用の模式
図である。
図である。
【図8】従来例の構成概要を示す模式図である。
1 ヘリカルアンテナ 2 第1の接続子 3 アンテナエレメント 3a 下端部 4 絶縁接続部 5 インピーダンス整合部 6 第2の接続子 7 絶縁性部材 8、15、20 中空円筒導体 9 絶縁スペーサ 10、26 整合用コイル 11 給電端子 12 シュペルトップ部 14 絶縁性支持部 16 給電開口部 17 絶縁ストッパ 18 給電用同軸ケーブル 19 電線 22 絶縁キャップ 23 筐体 24 無線機回路 25 金属筒 27 絶縁筒 28 金属リング 29 給電端部 30 導電膜 31 入出力端子 32 アース端子 33 インピーダンス整合回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中林 進 埼玉県大宮市宮ケ塔4丁目72番地 アンテ ナ技研株 式会社内 (72)発明者 大場 徳喜 埼玉県大宮市宮ケ塔4丁目72番地 アンテ ナ技研株 式会社内 Fターム(参考) 5J047 AA02 AA03 AB06 AB12 FA09 FA12 FD01 5K011 AA06 JA01 KA00 KA13
Claims (10)
- 【請求項1】 先端部に電気長がほぼλ/4(λは使用
周波数の波長)のコイル状アンテナを電気的に絶縁を保
って付加した、電気長がほぼλ/2またはその整数倍の
棒状のアンテナエレメントを、筐体より出し入れ自在に
取り付けた携帯無線機において、前記アンテナエレメン
トの下端部には、導体筒と内部導体から成るインピーダ
ンス整合部を備え、該アンテナエレメントを前記携帯無
線機の筐体より引き出した際に、該アンテナエレメント
の入出力インピーダンスと携帯無線機等のアンテナ入出
力インピーダンスとの整合を図り、且つ前記アンテナエ
レメントを収縮した際に、前記コイル状アンテナが、携
帯無線機等のアンテナ入出力端部と電気的に結合するよ
うに構成されることを特徴とする携帯無線機。 - 【請求項2】 電気長がほぼλ/2(λは使用周波数の
波長)またはその整数倍の棒状のアンテナエレメント
を、筐体より出し入れ自在に取り付けた携帯無線機にお
いて、該携帯無線機のアンテナ装置が、前記アンテナエ
レメントと、該アンテナエレメントの先端部に電気的に
絶縁を保って付加されたコイル状アンテナと、前記筐体
に固定されて前記アンテナエレメントを昇降自在に貫通
せしめる導体筒とを備えて構成され、該導体筒が、前記
アンテナエレメントを前記筐体より引き出した際に、該
アンテナエレメントの入出力インピーダンスと携帯無線
機のアンテナ入出力インピーダンスとの整合を図り、且
つ前記アンテナエレメントを前記筐体内に収納した際
に、前記コイル状アンテナが、携帯無線機のアンテナ入
出力端部と電気的に結合するように構成されるインピー
ダンス整合部を備えることを特徴とする携帯無線機。 - 【請求項3】 前記アンテナエレメントと前記インピー
ダンス整合部との接続点における該アンテナエレメント
の給電端部のインピーダンスをZ1 とし、携帯無線機の
アンテナ入出力端部のインピーダンスをZ2 とすると
き、前記インピーダンス整合部に含まれるインピーダン
ス整合回路の等価回路が、ほぼλ/4長またはその奇数
倍長の同軸線路であって、且つ該同軸線路の特性インピ
ーダンスをZ0 とするとき、|Z0 |=(Z1 ・Z2 )
1/2 の関係をほぼ満たす同軸線路の等価回路と等しいこ
とを特徴とする請求項1または2の何れか一つに記載の
携帯無線機。 - 【請求項4】 前記インピーダンス整合部が、前記導体
筒中に挿入配置されてインピーダンス整合回路として機
能するコイルを含んで形成されることを特徴とする請求
項1,2または3の何れか一つに記載の携帯無線機。 - 【請求項5】 前記アンテナエレメントに対応して、携
帯無線機筐体内にシュペルトップ部を付加して備えるこ
とを特徴とする請求項1,2,3または4の何れか一つ
に記載の携帯無線機。 - 【請求項6】 携帯無線機に出し入れ自在に取り付けら
れるアンテナ装置において、先端部に電気長がほぼλ/
4(λは使用周波数の波長)のコイル状アンテナを電気
的に絶縁を保って付加した電気長がほぼλ/2またはそ
の整数倍の棒状のアンテナエレメントと、該アンテナエ
レメントの下端部に形成される導体筒と内部導体から成
るインピーダンス整合部とを備え、該アンテナエレメン
トを前記携帯無線機の筐体より引き出した際に、該アン
テナエレメントの入出力インピーダンスと携帯無線機等
のアンテナ入出力インピーダンスとの整合を図り、且つ
前記アンテナエレメントを収縮した際に、前記コイル状
アンテナが、携帯無線機等のアンテナ入出力端部と電気
的に結合するように構成されることを特徴とするアンテ
ナ装置。 - 【請求項7】 携帯無線機に取り付けられるアンテナ装
置において、電気長がほぼλ/2(λは使用周波数の波
長)またはその整数倍の棒状のアンテナエレメントと、
該アンテナエレメントの先端部に電気的に絶縁を保って
付加されたコイル状アンテナと、前記携帯無線機の筐体
に固定されて前記アンテナエレメントを昇降自在に貫通
せしめる導体筒とを備えて構成され、該導体筒が、前記
アンテナエレメントを前記筐体より引き出した際に、該
アンテナエレメントの入出力インピーダンスと携帯無線
機のアンテナ入出力インピーダンスとの整合を図り、且
つ前記アンテナエレメントを前記筐体内に収納した際
に、前記コイル状アンテナが携帯無線機のアンテナ入出
力端部と電気的に結合するように構成されるインピーダ
ンス整合部を備えることを特徴とするアンテナ装置 - 【請求項8】 前記アンテナエレメントと前記インピー
ダンス整合部との接続点における該アンテナエレメント
の給電端部のインピーダンスをZ1 とし、携帯無線機の
アンテナ入出力端部のインピーダンスをZ2 とすると
き、前記インピーダンス整合部に含まれるインピーダン
ス整合回路の等価回路が、ほぼλ/4長またはその奇数
倍長の同軸線路であって、且つ該同軸線路の特性インピ
ーダンスをZ0 とするとき、|Z0 |=(Z1 ・Z2 )
1/2 の関係をほぼ満たす同軸線路の等価回路と等しいこ
とを特徴とする請求項6または7の何れか一つに記載の
アンテナ装置。 - 【請求項9】 前記インピーダンス整合部が、前記導体
筒中に挿入配置されてインピーダンス整合回路として機
能するコイルを含んで形成されることを特徴とする請求
項6,7または8の何れか一つに記載のアンテナ装置。 - 【請求項10】 前記アンテナエレメントに対応して、
携帯無線機筐体内にシュペルトップ部を付加して備える
ことを特徴とする請求項6,7,8または9の何れか一
つに記載のアンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10321869A JP2000151245A (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 携帯無線機およびアンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10321869A JP2000151245A (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 携帯無線機およびアンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000151245A true JP2000151245A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18137323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10321869A Withdrawn JP2000151245A (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 携帯無線機およびアンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000151245A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020095982A (ko) * | 2001-06-18 | 2002-12-28 | 엘지전자 주식회사 | 가변 안테나의 임피던스 정합 장치 |
-
1998
- 1998-11-12 JP JP10321869A patent/JP2000151245A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020095982A (ko) * | 2001-06-18 | 2002-12-28 | 엘지전자 주식회사 | 가변 안테나의 임피던스 정합 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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