JP2000149672A - 高耐熱電線 - Google Patents

高耐熱電線

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Publication number
JP2000149672A
JP2000149672A JP10315210A JP31521098A JP2000149672A JP 2000149672 A JP2000149672 A JP 2000149672A JP 10315210 A JP10315210 A JP 10315210A JP 31521098 A JP31521098 A JP 31521098A JP 2000149672 A JP2000149672 A JP 2000149672A
Authority
JP
Japan
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insulation
wire
protective layer
braiding
winding
Prior art date
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Pending
Application number
JP10315210A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuaki Yasuma
辰明 安間
Riichi Kokkyo
利一 国京
Shinya Minagawa
伸也 皆川
Futoshi Ida
太 位田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
Yokogawa Denshikiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by IHI Corp, Yokogawa Denshikiki Co Ltd filed Critical IHI Corp
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  • Insulated Conductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温環境下で使用されるガスタービンエンジ
ン等の計測用リード線の可撓性及び絶縁特性を向上させ
る。 【解決手段】 本発明は、導体よりなるリード線4a,
4bと、無機質繊維を複数束ねて撚り合わせた絶縁線を
上記リード線上に横巻きした絶縁層7a,7bと、上記
絶縁線を上記絶縁層上に重ねて編組み巻きした保護層8
と、この保護層上にさらに重ねてステンレス鋼線を編組
み巻きした外装部9とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンエン
ジンおよび蒸気タービン等の回転機械において高温、高
回転環境下で使用される部品、部材等の温度、ひずみ等
の計測システムにおいて、センサーと測定回路とを結ぶ
リード線等に使用される高耐熱電線の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、ガスタービンエンジン等の高
温、高速回転体の温度計測概念図である。1は測定対象
に挿入される熱電対、2は温度測定回路、3はこれらを
結ぶリード線であり、このリード線はエンジンの内部お
よびの複雑な屈曲に沿って固定配置されている。
【0003】これら構成要素のうち、リード線3は摂氏
250度ないし900度の高温環境にさらされ、かつエ
ンジンの内部および複雑に屈曲設置されるために、高耐
熱、可撓性、高強度さらに高絶縁性が要求される。この
ような要求に対して従来技術によるリード線では、図3
のような構成が一般的である。即ち、一対の熱電対線4
a(アルメル)、4b(クロメル)よりなるリード線の
外周が酸化マグネシウム等の絶縁部材5で被覆され、さ
らにこの絶縁部材5の外周がステンレスやインコネルの
パイプ状の金属製保護管6で被覆される。dは外径であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高耐熱電線においては、 (1)保護管が金属性バィプで構成されており、くり返
し曲げに弱く、高振動のエンジン内部環境では断線し易
い。 (2)小孔を通して配線設置をするときに、保護管に傷
がついて保護管が折れる不具合が発生し易い。 (3)絶縁材として酸化マグネシュウムを使用している
ために水分を吸い易く、これによる絶縁劣化が生じ易い
等の問題を有している。本発明はこのような背景の下に
なされたもので、高温環境下で使用されるガスタービン
エンジン等の計測用リード線の可撓性及び絶縁特性を向
上させることができる高耐熱電線を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決する目的でなされたもので、その構成上の第1の特徴
は、導体よりなるリード線と、無機質繊維を複数束ねて
撚り合わせた絶縁線を上記リード線上に横巻きした絶縁
層と、上記絶縁線を上記絶縁層上に重ねて編組み巻きし
た保護層と、この保護層上にさらに重ねてステンレス鋼
線を編組み巻きした外装部とを具備した点にある。さら
に第2の特徴は、上記無機質繊維としてガラス繊維を用
いた点にあり、第3の特徴は上記無機質繊維としてシリ
カ繊維を用いた点にあり、第4の特徴は上記無機質繊維
としてアルミナ繊維を用いた点にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づき、熱電対によ
る温度計測システムのリード線に本発明を実施した形態
を説明する。符号4a、4bは図3の従来例と同様、ア
ルメル、クロメルよりなる一対の導体よりなるリード線
である。
【0007】符号7a、7bは、無機質繊維で形成され
た絶縁線を、これら導体4a、4bに横巻きに密着巻回
してなる絶縁層である。これらの絶縁層7a、7bを形
成する絶縁線は本発明の主要部であり、極めて細い無機
質繊維を複数束ねて撚り合わせて1本の絶縁線に構成さ
れたものである。
【0008】符号8は、絶縁層7a、7bの外周を披覆
する保護層であり、絶縁層7a、7bを形成する上記絶
縁線と同一構成の絶縁線を編み組した絶縁材で形成され
ている。この保護層8の役割は機械的なプロテクト機能
と絶縁機能の強化である。
【0009】符号9は保護層8にさらに重ねて被覆され
た外装部であり、細いステンレス鋼線を編み組した可撓
性高い金属材で形成されている。この外装部9の役割
は、外部衝撃に対するリード線の機械的なプロテクトと
電気的なシールドである。
【0010】本発明の主要部をなす絶縁線は、数μm径
の極細状の無機質繊維を10本程度束ねて撚り合わせた
ものであり、使用可能な無機質繊維としては、ガラス繊
維、シリカ繊維、特殊加工で極細に線状化したアルミナ
繊維が有効である。このような撚り合わせ構成の絶縁線
の径は8μm程度のものを得ることができる。
【0011】このように細い絶縁線の横巻き構成による
絶縁層7a、7bの厚さは8μm程度、編み組による保
護層8ではその2倍の16μm程度である。一方導体4
a、4bの線径は強度と電気低抗の条件から0.25m
以下には細くできないので、導体4a、4bの径に比較
して絶縁層7a、7b及び保護層8はきわめて薄い構成
となる。このような薄い絶縁層、保護層で耐圧1kv以
上を容易に実現できる。
【0012】さらに、ステンレス鋼線の編み組み構成の
外装部9の厚さは、0.1mm程度の鋼線を使用するこ
とにより、可撓性と強度を持たせることが可能である。
上記の本発明の各構成要素の線径並びに厚さを総合する
と、実用可能な電線の最小線径は、従来より細い1.2
mmを容易に実現できる。
【0013】上述のように、本発明の構成要素はいずれ
も可撓性、絶縁性に優れた部材で実現されているので、
同一外径で比較するとき、従来構造よりは可撓性の点で
優れた高耐熱電線を得ることができる。ちなみに、1.
2mmの外径製品での屈曲特性は、R=2.5mmが実
現でき、極めて狭い箇所での屈曲設置が可能となる。
【0014】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、 (1)絶縁層、保護層、外装部はいずれも可撓性に優れ
ており、狭い場所での屈曲引き回し設置が容易であり、
設置作業効率の向上と安全性に寄与できる。 (2)屈曲限界近傍での柔軟性に優れており、折れによ
るリード線断線事故が発生しにくい。 (3)絶縁材として無機質繊維を使用しているために水
分の吸収による絶縁劣化のおそれがなく、高温での絶縁
特性が大幅に改善され、計測の信頼性向上に貢献でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る高耐熱電線を示す
一部断面図である。
【図2】 ガスタービンエンジンの温度計測システムを
示す概念図である。
【図3】 従来の電線構造の一例を示す一部断面図であ
る。
【符号の説明】
4a,4b 導体 7a,7b 絶縁層 8 保護層 9 外装部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国京 利一 東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷229番地 石 川島播磨重工業株式会社瑞穂工場内 (72)発明者 皆川 伸也 東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷229番地 石 川島播磨重工業株式会社瑞穂工場内 (72)発明者 位田 太 東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷229番地 石 川島播磨重工業株式会社瑞穂工場内 Fターム(参考) 5G303 AA06 AB01 AB12 BA04 CA01 CA02 CB01 CB30 5G309 LA07 LA14 PA01 PA02 5G315 CA02 CA04 CB02 CB06 CB07 CC06 CC07 CC09 CD16 CD17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体よりなるリード線と、無機質繊維を
    複数束ねて撚り合わせた絶縁線を上記リード線上に横巻
    きした絶縁層と、上記絶縁線を上記絶縁層上に重ねて編
    組み巻きした保護層と、この保護層上にさらに重ねてス
    テンレス鋼線を編組み巻きした外装部とよりなる高耐熱
    電線。
  2. 【請求項2】 上記無機質繊維としてガラス繊維を用い
    たことを特徴とする請求項1記載の高耐熱電線。
  3. 【請求項3】 上記無機質繊維としてシリカ繊維を用い
    たことを特徴とする請求項1記載の高耐熱電線。
  4. 【請求項4】 上記無機質繊維としてアルミナ繊維を用
    いたことを特徴とする請求項1記載の高耐熱電線。
JP10315210A 1998-11-05 1998-11-05 高耐熱電線 Pending JP2000149672A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030008890A (ko) * 2001-07-20 2003-01-29 최용운 전자파 차단 전선
CN103106971A (zh) * 2012-12-10 2013-05-15 金捷 一种超薄绝缘封闭式电机引接线

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Effective date: 20040824