JP2000147639A - インスタントフイルムユニット - Google Patents

インスタントフイルムユニット

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JP2000147639A
JP2000147639A JP11068571A JP6857199A JP2000147639A JP 2000147639 A JP2000147639 A JP 2000147639A JP 11068571 A JP11068571 A JP 11068571A JP 6857199 A JP6857199 A JP 6857199A JP 2000147639 A JP2000147639 A JP 2000147639A
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JP
Japan
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mask sheet
sheet
trap
instant film
film unit
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JP11068571A
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English (en)
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Kazunori Mizuno
和則 水野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/28Locating light-sensitive material within camera
    • G03B17/32Locating plates or cut films
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/48Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor adapted for combination with other photographic or optical apparatus
    • G03B17/50Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor adapted for combination with other photographic or optical apparatus with both developing and finishing apparatus
    • G03B17/52Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor adapted for combination with other photographic or optical apparatus with both developing and finishing apparatus of the Land type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラップ部を大きくすることなく余剰現像処
理液の捕捉空間を確保したフイルムユニットを提供す
る。 【解決手段】 マスクシート12とトラップ材14との
接合は、トラップ材14の短辺の中心よりマスクシート
12の端側に、かつトラップ材14の長辺の縁に沿って
直線状に塗布された粘着剤15によって行われる。ま
た、トラップ材14として空隙率が70%以上の不織布
を用い、この不織布の酸ポリマーの含浸が多い面を接着
面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自己現像処理型のイ
ンスタントフイルムユニットに関し、更に詳しくはトラ
ップ部を大きくすることなく余剰現像処理液の捕捉空間
を確保したインスタントフイルムユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】感光シート,マスクシート,カバーシー
ト等を一体化したモノシートタイプの自己現像処理型イ
ンスタントフイルムユニット(以下、フイルムユニット
という)では、感光シートの露光後に現像液ポッドが展
開ローラで裂開され、この中に封入されていた現像液が
感光シートとカバーシートとの間に展開される。この展
開時に比較的少量ではあるが、現像液の余剰分が生じ、
この余剰現像液はマスクシートの折り返し部に溜まる。
マスクシートの折り返し部には、トラップ材が設けられ
ており、余剰現像液はトラップ材に捕捉される。
【0003】一方、上記フイルムユニットの外形寸法
は、メーカーや製品毎に異なっており、例えば本出願人
が市販しているフォトラマフイルム(商品名)は97m
m×102mm、ポラロイド社のジョイカムフイルム
(商品名)は64mm×111mm、ポラロイド社のシ
ャオフイルム(商品名)は30mm×160mmとなっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなフイルム
ユニットは、近年のインスタントカメラに対する小型・
軽量化の傾向に沿って、画面サイズはあまり小さくする
ことなく、全体のサイズを小さくしたいという要望が出
されている。このため、トラップ材を収納したトラップ
部の幅をより狭くせざるを得ない状況となっている。と
ころで、余剰現像液がトラップ材に吸収される展開直後
は、トラップ材周辺に現像液があり、流動し得る状態に
ある。トラップ材の膨潤には時間がかかる。したがっ
て、余剰現像処理液の捕捉空間に余裕が無い場合には、
例えば撮影者が現像処理後に不用意にトラップ材付近を
保持した際などに、エア穴から外部に流出する可能性が
高くなる。
【0005】また、上述したようにフイルムユニットの
外形寸法には種々あるが、いずれも撮影後の保存が容易
であるとは云えなかった。もちろん、フイルムユニット
の外形寸法を小さくすれば、フイルムユニットの保存は
容易になるが、小さくし過ぎると、画面も小さくなっ
て、例えば数人の集合写真を撮った場合に一人一人の顔
が識別できないという不都合が生じる。
【0006】本発明は、トラップ部を大きくすることな
く余剰現像処理液の捕捉空間を確保したフイルムユニッ
トを提供することを目的とするものである。また、十分
な画面サイズを確保しながら撮影後の保存を容易にした
フイルムユニットを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインスタントフイルムユニットは、画面開
口が形成されたマスクシートの端部が余剰現像処理液を
捕捉する細長い短冊状のトラップ材を包むように折り返
されて一方のシートと接合された自己現像処理型のイン
スタントフイルムユニットにおいて、前記トラップ材
は、空隙率が70%以上の酸ポリマーを含浸した不織布
であるとともに、この不織布の酸ポリマーの含浸が多い
面を、短い幅方向の中心よりマスクシートの端寄りの領
域でマスクシートの折り返される側の面に貼着したもの
である。
【0008】また、画面開口が形成されたマスクシート
の端部が余剰現像処理液を捕捉する細長い短冊状のトラ
ップ材を包むように折り返されて一方のシートと接合さ
れた自己現像処理型のインスタントフイルムユニットに
おいて、前記トラップ材が、空隙率70%以上の酸ポリ
マーを含浸した不織布であり、その不織布が、湿式方に
より製造され、不織布を構成する繊維の3%以上20%
以下がパルプで構成されるようにしたものである。
【0009】また、画面開口が形成されたマスクシート
の端部が余剰現像処理液を捕捉する細長い短冊状のトラ
ップ材を包むように折り返されて一方のシートと接合さ
れた自己現像処理型のインスタントフイルムユニットに
おいて、前記トラップ材が、トラップ材の短辺の中心よ
りマスクシートの端側に、かつトラップ材の長辺の縁に
沿って連続する直線状に塗布された粘着剤によって貼り
付けられたものである。
【0010】また、画面開口が形成されたマスクシート
の端部が余剰現像処理液を捕捉する細長い短冊状のトラ
ップ材を包むように折り返されて一方のシートと接合さ
れた自己現像処理型のインスタントフイルムユニットに
おいて、前記トラップ材が、トラップ材の短辺の中心よ
りマスクシートの端側に、かつトラップ材の長辺の縁に
沿って連続する直線状にマスクシートに予め塗布されて
いる接着剤によってヒートシールされたものである。
【0011】また、画面開口が形成されたマスクシート
と、前記画面開口を覆うようにマスクシートに接合され
た感光シートと、スペーサレール材を介して感光シート
を覆うカバーシートと、マスクシートの端部が余剰現像
処理液を捕捉する細長い短冊状のトラップ材を包むよう
に折り返されて一方のシートと接合されることにより構
成されるトラップ部とからなる自己現像処理型のインス
タントフイルムユニットにおいて、前記トラップ部のマ
スクシートの端部を折り返す前の感光シートの端からマ
スクシートの端までの長さD1が、マスクシートを折り
返した後のトラップ部の端部からマスクシートの端部ま
での距離D3より大きく設定され、D1−D3の寸法が
0.5mm以上0.8mm以下であるものである。
【0012】また、画面開口が形成されたマスクシート
と、前記画面開口を覆うようにマスクシートに接合され
た感光シートと、スペーサレール材を介して感光シート
を覆うカバーシートと、マスクシートの端部が余剰現像
処理液を捕捉する細長い短冊状のトラップ材を包むよう
に折り返されて一方のシートと接合されることにより構
成されるトラップ部と、前記マスクシートの端部がカバ
ーシートと接合される一部が非接合にされて形成された
エア穴とからなる自己現像処理型のインスタントフイル
ムユニットにおいて、前記トラップ材からトラップ部の
端部までの距離D4が0.65mm以上1.0mm以下
であり、前記エア穴近傍のマスクシートの端部とカバー
シートとの接合端からトラップ材までの距離D5が1.
25mm以上1.5mm以下であるものである。
【0013】また、外形寸法がJIS X 6301ま
たはISO/IEC 7810に記載のID−1型カー
ドにほぼ等しく、画面/余白の面積比が1.4以上とし
たものである。
【0014】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕本発明のフイルムユ
ニット10を一部分解して示す図2において、マスクシ
ート12は比較的薄いプラスチックフイルムから構成さ
れており、シールされる面には接着剤が全面に塗布さ
れ、ほぼ中央に画面開口12aが形成されている。マス
クシート12の一方の端部には、折り返してカバーシー
ト20上に接着部13が接着された際に、縁に沿って一
対の未接着部13aが形成される。前記未接着部13a
は、エア穴12b(図1参照)を形成する。一方、現像
液ポッド17は、マスクシート12上に貼られたアンダ
ー材23と感光シート18の境界を跨いで配置される。
【0015】マスクシート12の折り返される外側に
は、余剰現像液を捕捉するための細長い短冊状のトラッ
プ材14が粘着剤15によって接合されている。また、
マスクシート12の他方の端部の折り返される外側に
は、接着部16を介して現像液を封入した現像液ポッド
17が接合されている。
【0016】前記マスクシート12の上面には、画面開
口12aを覆うように矩形状の感光シート18が接合さ
れ、その両サイドに沿って細長いスペーサレール材19
が接合され、さらにその上には透明なカバーシート20
が接合されている。スペーサレール材19は、黒色をし
た比較的厚いプラスチックから作られており、感光シー
ト18とカバーシート20との間に一定の間隙を確保し
て、この間に展開される現像処理液の厚みを均一にす
る。また、トラップ材14及び現像液ポッド17を包み
込むようにマスクシート12が感光シート18とアンダ
ー材23の縁で折り返され、カバーシート20と強シー
ルされる。
【0017】図1及び図3(A)に示すように、マスク
シート12とトラップ材14との接合は、トラップ材1
4の短辺の中心よりマスクシート12の端側に、かつト
ラップ材14の長辺の縁に沿って直線状に塗布された粘
着剤15によって行われる。図3(B)に示すように、
マスクシート12の一方の端部を折り返してカバーシー
ト20の表面に接合すると、矢印に示すように余剰現像
液が流れ込んでくる側のマスクシート12とトラップ材
14との隙間が十分に広くなる。
【0018】マスクシート12の端部を折り返す前の感
光シート18の端からマスクシート12の端までの長さ
D1(図3(A))は、端12cからマスクシート12
の端までの距離D3(図3(B))よりも大きく設定
し、折り返し寸法に余裕を持たせる。D1がD3よりも
大きすぎると、D3が画面開口12aの縁から折り返し
たマスクシート12の端12cまでの距離D2の位置を
超えて折り返され、画面に写り込んでしまうため、D1
−D3の寸法は0.4mm〜0.8mm程度が好まし
く、より好ましくは0.5mm〜0.8mmであり、本
実施例1では0.60mmとしてある。
【0019】端12cからトラップ材14の一端までの
距離D4、及びエア穴12b近傍のマスクシート12の
端部とカバーシート20との接合端からトラップ材14
までの距離D5は、トラップ材14の寸法とトラップ材
の貼りつけ位置によって決まる。D4は、液が横方向に
広がり画面内に戻ることを防止するため、好ましくは
0.5mm〜1.0mm、より好ましくは0.65mm
〜1.0mmとし、本実施例では0.90mmとしてあ
る。また、D5はユニット中の空気をエア穴に誘導する
ための通路として、好ましくは0.9mm〜1.5m
m、より好ましくは1.25mm〜1.50mmとし、
本実施例では1.30mmとしてある。マスクシート1
2とカバーシート20との接合幅D6は、ヒートシール
の幅として0.4mm〜1.0mmで強度を確保する。
【0020】上述のフイルムユニット10に露光を与え
ると、よく知られているように、露光済みのフイルムユ
ニット10は現像液ポッド17が設けられた側から展開
ローラ(図示せず)の間に送り込まれ、現像液ポッド1
7が裂開される。現像液ポッド17中に封入されていた
現像処理液は、感光シート18とカバーシート20との
間を展開していく。この間に、フイルムユニット10内
の空気は現像液により押し出され、接着部13で接合さ
れていないコーナー部22を通ってから、エア穴12b
からフイルムユニット10の外へ出てゆく。
【0021】トラップ部21内に流れ込んだ余剰現像液
は、矢印に示すようにマスクシート12とトラップ材1
4との隙間に入り込み、十分に広い捕捉空間で捕捉さ
れ、エア穴12bから漏れることはない。
【0022】感光シート18とカバーシート20との間
に現像処理液が展開されると現像処理が開始され、所定
の現像処理時間の経過の後、画面開口12a側の感光シ
ート18に撮影画像が現出する。
【0023】なお、本実施例とは別に、トラップ材を包
むように折り返されて感光シートのバック面に接合する
ポラロイド社製のジョイカム(商品名)のようなタイプ
のインスタントフイルムにおいても、同様に実施するこ
とが可能である。
【0024】〔実施例2〕図4に示すように、実施例2
は、実施例1において、粘着剤15を用いる代わりに、
幅D7(例えば1mm)でヒートシールを行ったもので
ある。このヒートシールでは、幅1mm,長さ100m
mのシール刃を用いる。なお、距離D1−D3の差は実
施例1と同じにしてある。また、実施例1,2のトラッ
プ材14の幅D8は2.3mm,長さD9(図1参照)
は100mmである。
【0025】〔比較例〕比較例は、トラップ材25のシ
ール面に、図5に示すようなパターンのシール26を施
し、マスクシート12に貼着したものである。なお、ト
ラップ材25の長さD9は100mmで実施例1,2の
トラップ材14と同じあるが、幅D10はトラップ材1
4の幅D8より広く4.4mmである。そして、シール
26は、トラップ材25の一方の縁に沿って幅D11
(例えば1mm)でライン26aにトラップ材25の両
端に大きな柱状部26b,中間部に複数個(例えば2
個)の小さな柱状部26cを設けたもので、柱状部26
bの幅D12は例えば5mmである。
【0026】このように構成された実施例1,2及び比
較例の液漏れ限界余剰液量を調べた結果、それぞれ31
0μl,290μl,250μlとなり、比較例に比べ
て実施例1,2が液漏れ限界余剰液量が大きいことが分
かる。また、上記距離D4は0.5mm以上,距離D5
は0.9mm以上が望ましい。
【0027】不織布の製法として、本発明では湿式法を
用いる。不織布製造方法の1つである湿式法とは、紙の
抄造と同じように抄紙機を使用して製造する方法であ
る。例えば、エステル系110℃溶融繊維(1.5デニ
ール×繊維5mm) を19重量部、エステル系130℃
溶融繊維(2.0デニール×繊維5mm)を13重量
部、セルロース系パルプ10重量部、エステル系T型異
型断面繊維(2.0デニール×繊維5mm)を58重量
部を水中分散させて抄紙する。
【0028】この時、一般に毛布面とワイヤー面と呼ば
れる表裏が存在する。両面とも均一に仕上がるのではな
く、片面の目が粗く(繊維間が片面に比較して広い)な
るのが一般的である。この目が粗い面は、抄紙機の特徴
や抄造方法、条件により異なるが、本実施例において
は、ワイヤー面が乾燥ドライヤーに接する面(艶面)と
して、毛布面の目を粗くしている。また、このドライヤ
ー乾燥により融点110℃の繊維を結着させ、抄紙後の
不織布に若干の強度を持たせている。
【0029】次に、繊維間の熱結着を行う方法として
は、カレンダーロール方式でもよいが、本実施例では、
無押圧下で熱溶融繊維の融点以上の温度をかけて熱結着
する方法(オーブン方式)で行った。この時のヒーター
はオーブン天面に位置している。目の粗い毛布面にヒー
ターの熱をあてることにより、無押圧下において繊維の
収縮が発生し、粗い面が更に粗くなる。これは、液溜材
の機能として処理液を吸収するのに有効に働く。
【0030】本発明では、湿式法による不織布の製造に
あたり、合成繊維のみでは抄造時の脱水が早く行われる
ため、抄紙不良が発生する。そのため、パルプを10%
加えて保湿効果を持たせている(添加量の範囲は3〜2
0%、好ましくは7〜15%)。また、抄造時のドライ
ヤー温度(最大110℃)を考慮して110℃の溶融繊
維を、熱加工及び後工程の含浸乾燥時の温度を考慮して
130℃の溶融繊維を混合して用いている。
【0031】これら溶融繊維の混合比率は、19(11
0℃):13(130℃)程度が好ましい。110℃溶
融繊維の比率のポイントは、抄造時のドライヤーである
程度の強度が出る結着ができるレベルで約20%前後、
110℃+130℃のトータル溶融繊維の比率のポイン
トは、含浸加工時に不織布収縮が発生せず、酸ポリマー
のゲル化による膨潤が発生しないレベルまでの結着、及
び繊維の溶融により空隙を潰さずある程度繊維間が結着
するレベルとすることが好ましい。そこで、展開ローラ
(径6.5mm)の圧力3kgでつぶれにくく、かつD
8,D9寸法を確保し、トラップ部21の厚みを0.9
mm以下にするためには、不織布の空隙率(不織布全体
の体積に占める空間の比率)が70%以上必要である。
なお、本発明の湿式法不織布では、製法上から空隙率上
限が決まってくる。
【0032】ここで、空隙率の計算方法を説明する。 不織布の目付 M g/m2 酸ポリマー含有量 S g/m2 不織布のエステル系繊維比重 1.38 不織布のセルロース系繊維比重 1.50 酸ポリマーの比重 1.20 トラップ材の厚み tcm とすると、空隙率は、下記の数式1 で表される。
【0033】
【数1】空隙率=100−100{(0.9M/1.3
8+0.1M/1.50+S/1.2)/10000
t}
【0034】例えば、上記実施例1,2及び後述する実
施例3〜6では、M=130g/m 2 ,S=100g/
2 ,t=0.065cmであり、数式1から空隙率
は、72.8%となる。
【0035】比較例は、上述したような不織布に、ポリ
アクリル酸濃度が15%になるようにメタノールで希釈
した溶液を含浸して、固形分を110℃で10分間乾燥
してから、トラップ材として用いる。このトラップ材
は、次に示す実施例のトラップ材からエポキシ硬化剤と
NaOHを除いたものと同じである。
【0036】一方、実施例は、上述したような不織布
に、ポリアクリル酸(商品名:アクアリックHL−41
5 日本触媒化学工業製:固形分36%)に、このポリ
アクリル酸に対して7.5mol%のエポキシ硬化剤
(商品名:デナコールEX−810 長瀬化成工業製)
と、ポリアクリル酸に対して3.75mol%のNaO
Hとを添加し、これをメタノールと水で希釈してポリア
クリル酸の濃度が25%の溶液を含浸させて、固形分を
約100g/m2付着させた。つぎに不織布を110℃で1
0分間乾燥してから、これをトラップ材として用いた。
その他、ポリアクリル酸は、例えば日本純薬(株)製ジ
ュリマーAC10Lなど、市販のものを使用できる。ま
た、エポキシ硬化剤は、アクリル酸との反応性を考慮し
て選定し、使用量は、処理液吸収性を検討の上決定す
る。例えば、チバガイギー製アラルダイトDY 0−2
2は、ポリアクリル酸に対し、5mol%添加する。
【0037】図6は、トラップ材の製造における、不織
布への含浸加工工程を簡単に示した説明図である。含浸
加工は、まず、不織布ロール31から繰り出された不織
布31aを含浸液が満たされた含浸槽32に連続して浸
す。なお、不織布31aは、前記毛布面を上向き、乾燥
ドライヤーと接する面(ワイヤー面)を下向きにして繰
り出す。そして、ニップロール33で余分な含浸液を搾
り取り、含浸液がしみ込んだ不織布31aを乾燥機34
に送り込む。
【0038】含浸液がしみ込んだ不織布31aは、乾燥
機34内を地面と平行に搬送される。そして、この乾燥
機34内を不織布31aが通過して含浸液が乾燥するま
でに、酸ポリマーが重力により不織布31a内を下に下
がる現象が起きる。この時に、不織布31aの目の粗い
面(不織布の毛布面で繊維間の平均的空間が大きい面)
を上側にすることにより、目の粗さを損なうことなく
(繊維間に大量の酸ポリマーが充填されることなく)不
織布31a内に酸ポリマーを含浸することができる。乾
燥機で110℃で乾燥させた後、加熱ドラム35で11
0℃に加熱乾燥し、冷却ドラム36で25℃まで冷却し
て巻き取り、トラップ材14の製造が完了する。
【0039】上述した含浸液の処方の一例を表1に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】展開時に余剰処理液がトラップ材を貫通し
ずらくするには、密度を高くして表面(近くの)繊維間
にある孔径の平均的大きさ(以下、平均孔径という)を
小さくする必要がある。この平均孔径を著しく高くする
と、展開処理時の吸液性能が低下して、余剰処理液がト
ラップ材の周囲を回り込み、結果として、排気孔からの
液漏れを引き起こすことになる。
【0042】他方、平均孔径が小さ過ぎると、不織布中
での余剰処理液の貫通が起こり、排気孔からの液漏れを
引き起こす。また、アルカリ性処理液の中和に必要な酸
型カルボキシル基の量を確保しきれなくなり、吸収した
処理液が中和されずに残ることになる。これにより、シ
ール部の剥がれが発生し、液漏れを起こしたり、画面枠
の部分の変色が発生する。これらを考慮して、トラップ
材製造のベースとなる不織布としては、余剰処理液の流
入側の部分が平均孔径が大きく、また、この流入側と反
対側の部分は、平均孔径が小さい不織布を用いるとよ
い。この平均孔径の変化は、トラップ材の厚み方向に対
し、連続的であっても、段階的であってもよい。
【0043】不織布の厚み方向に段階的な変化を与える
には、繊維の太さが異なった複数の不織布を用い、細い
繊維の不織布が上側となるように結合すればよい。或い
は、1枚の不織布を複数の層に分け、各層毎に繊維の太
さを変えてもよい。このような、各層毎に繊維の太さを
変えた不織布は、太い繊維を散布してからそのうえに細
い繊維を散布し、この綿状の不織布材料をヒートローラ
で加熱、加圧することにより製造することができる。例
えば、太い繊維は8〜15デニール、細い繊維は2〜6
デニールのものを用いるのがよい。
【0044】このようなものは、不織布に密度変化を与
えたものと同様な効果、作用がある。すなわち、流入側
は平均孔径が大きいので、余剰処理液が迅速に捕捉さ
れ、また、トラップ材の上側は、平均孔径が小さいの
で、吸い上げた余剰処理液を確実に貯留することができ
る。また、前述したように、酸ポリマーの含有加工工程
で不織布を平均孔径が大きい面を上にして行うので、平
均孔径の小さい面側が酸ポリマーの含有率がより高くな
る。すなわち、不織布の酸ポリマーの含浸が多い面をマ
スクシートの折り返される側の面に貼着する。なお、同
じ繊維を用いれば、密度が大きくなると平均孔径が小さ
くなるが、繊維の太さが変わると、密度が同じでも平均
孔径が違ったものになる。
【0045】次に、別の実施形態を示す図7ないし図1
0において、フイルムユニット41は、その外形寸法D
100×D101をJIS X 6301またはISO
/IEC 7810に記載のID−1型カードのそれと
ほぼ等しく、54mm×85.6mmとし、かつ画面/
余白の面積比が1.4以上になるようにしてある。これ
により、フイルムユニット41は、撮影画像が数人の集
合写真の鑑賞でも人物が識別できる程度の画面サイズを
確保しながら撮影後の保存を容易に行うことができる。
【0046】フイルムユニット41は、図9に示すよう
に、中央に画面開口42aが形成されたマスクシート4
2の上に感光シート43,一対のスペーサレール材4
4,カバーシート45が順次に接合された層構造をして
いる。マスクシート42の前後に設けられた折り目42
b,42cの外側には、それぞれ現像液ポッド47,ト
ラップ材48が接着されており、マスクシート42の上
に感光シート43,一対のスペーサレール材44及びカ
バーシート45が接合された後、折り目42b,42c
からマスクシート42の前後の端部が折り曲げられてカ
バーシート45に接合される。なお、トラップ材48の
マスクシート42上への接着は、前記実施例1と同様に
行われる。また、感光シート43の現像液ポッド47側
には、現像液ポッド47を受けて現像液ポッド47と感
光シート43との高さを調節するアンダー材49が連結
されている。
【0047】マスクシート42は、画面枠を構成する部
材で、総厚み50μmである。マスクシート42は、厚
み12μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PE
T)と厚み12μmのアルミ蒸着PETをラミネートし
た基材の一方の面に厚み約12μmの接着剤層(EVA
−SBS系)、他方の面に厚み約8μmの酸化チタンと
シリカを含有した白色層及びグレーのロゴマーク印刷層
を有する。シリカの粒子径を10μm前後とし、白層の
表面に突出するように設計することで、鉛筆やボールペ
ンの筆記性を確保できる。また、酸化チタン含有量の調
整により水性ペン筆記性を確保できる。
【0048】スペーサレール材44は、展開厚みを制御
し、感光シート43とカバーシート45を貼り合わせる
機能も有する材料で、平均厚み64μm。厚み38μm
の透明PETの一方の面に遮光層を2μm塗設し、その
上に厚み8μmの接着剤(EVA−SBS系)を塗設、
他方の面に厚み8μmの接着剤(EVA−SBS系)を
塗設してある。なお、感光シート側の接着力を確保する
ために必要に応じて接着剤厚みまたは接着剤処方を変更
してもよいが、一方の厚みを増やした場合は総厚みを一
定にするために、他方の厚みをその分減少する必要があ
る。
【0049】感光シート43は、微量の酸化チタンを含
有する厚さ90μmのPET支持体の一方の面にアセチ
ルセルロース系のバック層を塗設し、他方の面上に、受
像層、白色反射層、遮光層、赤感性乳剤層、緑感性乳剤
層、青感性乳剤層、UV吸収剤層、保護層が順次塗設さ
れており、感性乳剤層の各間には、混色防止層が設けら
れている。総厚みは、約115μmである。
【0050】カバーシート45は、ベース中のライトパ
イピング防止のため微量の複数の着色顔料を含有する厚
み70μmのPET支持体の一方の面にアセチルセルロ
ース系のフィルター染料層を塗設し、他方の面上に、中
和層、中和タイミング層、温度補償層が塗設されてい
る。総厚みは約80μmである。
【0051】現像液ポッド47は、紙支持体にアルミ箔
を貼り合わせ塩酸ビ系接着剤を塗工した包材で、現像処
理液を280μリットル包み込み、図10に示すよう
に、筋状のミッドシール61〜63を付け、現像処理液
の出口部分をハッチングで示す弱シール部64としてあ
る。前記ミッドシール61は現像液ポッド47の中央部
にかつ縁47aに対して垂直に設けられ、ミッドシール
62,63はミッドシール61の左右にかつ縁47aと
平行に設けられている。これらミッドシール61〜63
により、弱シール部64が破れて現像処理液が現像液ポ
ッド47から流出する際に画面全体に均等に展開され
る。また、アンダー材49は、厚み100μmの透明P
ETから形成してある。
【0052】なお、カメラのフイルム装填室から展開ロ
ーラまでの間に、展開ローラによって移送されるフイル
ムユニット41に摺接して、現像液ポッド47から露光
面に流し込まれる現像処理液の展延を制御する展延制御
部材を設けるのがよい。
【0053】フイルムユニット41の表側を示す図7に
おいて、画像が現出する画面開口42aの寸法はD20
×D21(46mm×62mm)である。また、現像液
ポッド47が収納されたポッド部51(図8参照)の表
側は、コメント等を書き込める幅D22(16mm)の
筆記部52としてある。また、幅D8(2.3mm)×
長さD33(45mm)のトラップ材48が収納された
トラップ部(T部)53(図8参照)の表側は、幅D2
(7.6mm)のT枠54となっている。また、スペー
サレール材44が背後にある横枠55は幅D23(4m
m)としてある。なお、T枠54,横枠55の上にも筆
記部52と同様鉛筆,ボールペン,水性ペンなどで筆記
することができる。
【0054】フイルムユニット41の裏側を示す図8に
おいて、トラップ部53の中央部は未シール部とするこ
とにより1個のエア穴57が形成されている。このエア
穴57は、フイルムユニット41のサイド端から距離D
25(24.5mm)の位置に形成され、幅D26(5
mm)のサイズとしてある。トラップ部53の感光シー
ト側のシール幅D6は0.8mm、サイド側のシール幅
D27は左右ともに2.2mmであるが、一方の後端部
分のシール幅D29は3mm、カメラの送り爪が係合さ
れる部分58のシール幅D28は十分な強度を得るため
4.0mmとしてある。なお、シール幅D28,D29
のシールはフイルムユニット41のコーナー部からの液
漏れを防止する効果もある。また、スペーサレール材4
4の幅D30は2.2mmである。また、ポッド部51
の折り返し幅D24は15.4mm、サイド側のシール
幅D31は1.8mm、感光シート側のシール幅D32
は0.8mmである。
【0055】図10に示すように、現像液ポッド47の
長さD35は48.6mm,幅D36は12.5mmと
してある。また、弱シール部64の幅D37は1.5m
mとしてある。また、ミッドシール61の長さD38は
7.5mm,幅D39は1mm、ミッドシール61の現
像液ポッド47の縁47aからの距離D40は0.55
mmとしてある。また、ミッドシール62,63の長さ
D41は3.5mm,幅D42は1mm、縁47aから
の距離D43は8.55mm、ミッドシール62,63
の互いの間隔D44は7.6mmとしてある。
【0056】このような構成を具備する実施例3〜6を
下記の表2に示す。なお、展開後のフイルムユニット4
1の最も厚い部分であるトラップ部(T部)53の厚み
は、0.9mmである。
【0057】
【表2】
【0058】実施例3は、各部材の厚みのバラツキ,カ
メラの展開ローラの回転速度のバラツキや回転ムラ,展
開時の気温のバラツキ等によるトラップ部53への流入
余剰現像液量の変動に対応して、十分な捕獲空間を確保
したものである。
【0059】実施例4は、展開にかかわる上記のような
バラツキが最適に管理された場合のトラップ部53への
流入余剰現像液量に対応したもので、トラップ部53が
最小寸法となり、画面/余白比が最も大きくなる。この
実施例4での現像処理液の展開厚みは61μmとなる
が、この展開厚みを更に薄くできれば、現像液ポッド4
7のサイズを更に小さくでき、また展開バラツキが小さ
くなれば、トラップ53も更に小さくできるから、画面
/余白比を更に大きくできる。
【0060】実施例5は、画面寸法の長辺を実施例3に
対して、1.6mmほど短くしたものであるが、画面/
余白比が1.50で、かつ画面面積が27.8cm2
確保しているから、数人を撮影した場合でも十分に各人
の顔を見分けることができた。実施例6は、実施例5に
対し、画面寸法の長辺D21をさらに1.4mm短くし
たもので、画面余白比1.42でほぼID−1型カード
寸法のフイルムユニットにおいては、複数の人物を撮影
したり、円形を撮影したりする様々な撮影シーンに適用
するには、画面観察上ほぼ限界のサイズといえる。
【0061】上記実施例3〜6は、外形サイズがJIS
X 6301またはISO/IEC 7810に記載
のID−1型カードのそれとほぼ等しく、画面/余白比
が1.4以上であるから、財布や名刺入れなどの一般的
な収納や持ち歩きに便利ないわゆるカードサイズであり
ながら、数人の集合写真でも一人々の人物を識別できる
程度の鑑賞に堪える画像領域を得ることができる。ま
た、上記実施例1〜6のトラップ材は隙間なく連続する
直線状に塗布された粘着剤によってマスクシートに貼着
されているので、トラップ材の上面に回り込んだ余剰現
像処理液がエア穴に達して外部に流出するのが防止され
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフイルム
ユニットによれば、トラップ材として空隙率が70%以
上の酸ポリマーを含浸した不織布を用いるとともに、こ
の不織布の酸ポリマーの含浸が多い面を、短い幅方向の
中心よりマスクシートの端寄りの領域でマスクシートの
折り返される側の面に貼着したので、トラップ部を大き
くすることなく余剰現像処理液の捕捉空間を確保できる
とともに、展開時に酸ポリマーの含浸が少なく繊維間空
間の平均的な大きさの大きい面側に余剰処理液が流入し
やすくなり、かつ反対面に回り込んだ処理液もエア穴に
到達することなく、さらに一旦捕捉した現像処理液がマ
スクシートとの接着面側のトラップ材から逃げにくくな
る。
【0063】また、トラップ材として空隙率70%以上
の酸ポリマーを含浸した不織布を用い、その不織布が、
湿式方により製造され、不織布を構成する繊維の3%以
上20%以下がパルプで構成されるようにしたので、抄
造時の脱水を防止して抄紙不良の発生を防止できる。
【0064】また、トラップ材とマスクシートとの貼り
付けを、トラップ材の短辺の中心よりマスクシートの端
側に、かつトラップ材の長辺の縁に沿って連続する直線
状に塗布された粘着剤によって行うようにしたので、ト
ラップ材の上面に回り込んだ余剰現像処理液が直線状の
粘着剤によって阻止され、エア穴に達して外部に流出す
るのを防止できる。また、前記トラップ材とマスクシー
トとの貼り付けは、前記粘着剤によって行う代わりに、
マスクシートに予め塗布されている接着剤によってヒー
トシールすることによっても行うことができ、同様の効
果を得ることができる。
【0065】また、トラップ部のマスクシートの端部を
折り返す前の感光シートの端からマスクシートの端まで
の長さD1を、マスクシートを折り返した後のトラップ
部の端部からマスクシートの端部までの距離D3より大
きく設定し、D1−D3の寸法を0.5mm以上0.8
mm以下としたので、トラップ部の空間を確保するとと
もにマスクシートの端部が画面に写り込むのを未然に防
止できる。
【0066】また、トラップ材からトラップ部の端部ま
での距離D4を0.65mm以上1.0mm以下とし、
エア穴近傍のマスクシートの端部とカバーシートとの接
合端からトラップ材までの距離D5を1.25mm以上
1.5mm以下としたので、余剰現像処理液が横方向に
広がり画面内に戻ることを防止でき、またユニット中の
空気をエア穴に誘導するための通路を確保できるととも
に、余剰現像処理液がエア穴から流出するのを防止でき
る。
【0067】また、フイルムユニットの外形寸法をJI
S X 6301またはISO/IEC 7810に記
載のID−1型カードにほぼ等しく、画面/余白の面積
比が1.4以上としたので、撮影人数が数人の集合写真
でも一人々の人物が識別できる程度の画面サイズを確保
しながら撮影後の保存を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部を切り開いて示した
説明図である。
【図2】本発明のフイルムユニットを示す一部破断図で
ある。
【図3】図1を側面から見た時の断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の要部を示した説明図であ
る。
【図5】比較例の要部を示した説明図である。
【図6】不織布の含浸工程を示す説明図である。
【図7】別の実施例の表側の各部寸法を示す説明図であ
る。
【図8】図7に示す実施例の裏側の各部寸法を示す説明
図である。
【図9】図7に示す実施例の構成を示す分解説斜視図で
ある。
【図10】現像液ポッドの各部寸法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10,41 フイルムユニット 12,42 マスクシート 12b,57 エア穴 14,48 トラップ材 15 粘着剤 17,47 現像液ポッド 21,53 トラップ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面開口が形成されたマスクシートの端
    部が余剰現像処理液を捕捉する細長い短冊状のトラップ
    材を包むように折り返されて一方のシートと接合された
    自己現像処理型のインスタントフイルムユニットにおい
    て、 前記トラップ材は、空隙率が70%以上の酸ポリマーを
    含浸した不織布であるとともに、この不織布の酸ポリマ
    ーの含浸が多い面を、短い幅方向の中心よりマスクシー
    トの端寄りの領域でマスクシートの折り返される側の面
    に貼着したことを特徴とするインスタントフイルムユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 画面開口が形成されたマスクシートの端
    部が余剰現像処理液を捕捉する細長い短冊状のトラップ
    材を包むように折り返されて一方のシートと接合された
    自己現像処理型のインスタントフイルムユニットにおい
    て、 前記トラップ材が、空隙率70%以上の酸ポリマーを含
    浸した不織布であり、その不織布が、湿式方により製造
    され、不織布を構成する繊維の3%以上20%以下がパ
    ルプで構成されていることを特徴とするインスタントフ
    イルムユニット。
  3. 【請求項3】 画面開口が形成されたマスクシートの端
    部が余剰現像処理液を捕捉する細長い短冊状のトラップ
    材を包むように折り返されて一方のシートと接合された
    自己現像処理型のインスタントフイルムユニットにおい
    て、 前記トラップ材が、トラップ材の短辺の中心よりマスク
    シートの端側に、かつトラップ材の長辺の縁に沿って連
    続する直線状に塗布された粘着剤によって貼り付けられ
    たことを特徴とするインスタントフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 画面開口が形成されたマスクシートの端
    部が余剰現像処理液を捕捉する細長い短冊状のトラップ
    材を包むように折り返されて一方のシートと接合された
    自己現像処理型のインスタントフイルムユニットにおい
    て、 前記トラップ材が、トラップ材の短辺の中心よりマスク
    シートの端側に、かつトラップ材の長辺の縁に沿って連
    続する直線状にマスクシートに予め塗布されている接着
    剤によってヒートシールされたことを特徴とするインス
    タントフイルムユニット。
  5. 【請求項5】 画面開口が形成されたマスクシートと、
    前記画面開口を覆うようにマスクシートに接合された感
    光シートと、スペーサレール材を介して感光シートを覆
    うカバーシートと、マスクシートの端部が余剰現像処理
    液を捕捉する細長い短冊状のトラップ材を包むように折
    り返されて一方のシートと接合されることにより構成さ
    れるトラップ部とからなる自己現像処理型のインスタン
    トフイルムユニットにおいて、 前記トラップ部のマスクシートの端部を折り返す前の感
    光シートの端からマスクシートの端までの長さD1が、
    マスクシートを折り返した後のトラップ部の端部からマ
    スクシートの端部までの距離D3より大きく設定され、
    D1−D3の寸法が0.5mm以上0.8mm以下であ
    ることを特徴とするインスタントフイルムユニット。
  6. 【請求項6】 画面開口が形成されたマスクシートと、
    前記画面開口を覆うようにマスクシートに接合された感
    光シートと、スペーサレール材を介して感光シートを覆
    うカバーシートと、マスクシートの端部が余剰現像処理
    液を捕捉する細長い短冊状のトラップ材を包むように折
    り返されて一方のシートと接合されることにより構成さ
    れるトラップ部と、前記マスクシートの端部がカバーシ
    ートと接合される一部が非接合にされて形成されたエア
    穴とからなる自己現像処理型のインスタントフイルムユ
    ニットにおいて、 前記トラップ材からトラップ部の端部までの距離D4が
    0.65mm以上1.0mm以下であり、前記エア穴近
    傍のマスクシートの端部とカバーシートとの接合端から
    トラップ材までの距離D5が1.25mm以上1.5m
    m以下であることを特徴とするインスタントフイルムユ
    ニット。
  7. 【請求項7】 外形寸法がJIS X 6301または
    ISO/IEC 7810に記載のID−1型カードに
    ほぼ等しく、画面/余白の面積比が1.4以上であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載のインス
    タントフイルムユニット。
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