JP2000147578A - 光分岐デバイス - Google Patents
光分岐デバイスInfo
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- JP2000147578A JP2000147578A JP10321058A JP32105898A JP2000147578A JP 2000147578 A JP2000147578 A JP 2000147578A JP 10321058 A JP10321058 A JP 10321058A JP 32105898 A JP32105898 A JP 32105898A JP 2000147578 A JP2000147578 A JP 2000147578A
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- acousto
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 任意の波長において任意の分岐比を実現でき
る波長可変可能な光分岐デバイスを提供する。 【解決手段】 入射する光信号を分岐するための光分岐
デバイスであって、コリメータレンズ57によってコリ
メートされた光信号が入射される音響光学効果変調媒体
69と、上記音響光学効果変調媒体69内において上記
光信号の一部をブラッグ回折により分岐させるため上記
音響光学効果変調媒体69内に所定の周波数の超音波を
発生させる超音波発生手段73とを具備し、上記超音波
発生手段73よりの超音波の周波数と強度を調節するこ
とにより上記光信号のブラッグ回折角θとブラッグ回折
強度を調節して任意の波長における任意の分岐比を実現
する構成となっている。
る波長可変可能な光分岐デバイスを提供する。 【解決手段】 入射する光信号を分岐するための光分岐
デバイスであって、コリメータレンズ57によってコリ
メートされた光信号が入射される音響光学効果変調媒体
69と、上記音響光学効果変調媒体69内において上記
光信号の一部をブラッグ回折により分岐させるため上記
音響光学効果変調媒体69内に所定の周波数の超音波を
発生させる超音波発生手段73とを具備し、上記超音波
発生手段73よりの超音波の周波数と強度を調節するこ
とにより上記光信号のブラッグ回折角θとブラッグ回折
強度を調節して任意の波長における任意の分岐比を実現
する構成となっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、光計測等
において使用される光分岐デバイスに関し、特に、光信
号の任意の波長において任意の分岐比を実現できる光分
岐デバイスに関する。
において使用される光分岐デバイスに関し、特に、光信
号の任意の波長において任意の分岐比を実現できる光分
岐デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信においては、送られて来た
光を分岐するための光分岐デバイスが用いられており、
この光分岐デバイスの一例としては、図4に示すような
誘電体多層膜ハーフミラーを用いた分岐路構成が知られ
ている。図4に示す様にこの光分岐デバイスは、第1の
光ファイバ1に接続された第1のコリメータレンズ3
と、上記第1のコリメータレンズ3に接続された誘電体
多層膜ハーフミラー5と、上記ハーフミラー5に接続さ
れた第2のコリメータレンズ7と、上記第2のコリメー
タレンズ7に接続された第2の光ファイバ11と、上記
ハーフミラー5に接続された第3のコリメータレンズ9
と、上記第3のコリメータレンズ9に接続された第3の
光ファイバ13とを有している。この分岐路において
は、上記第1の光ファイバ1より上記第1のコリメータ
レンズ3によりコリメートされて入射する光信号は、上
記誘電体多層膜ハーフミラー5により透過光としてP1
[W]、反射光としてP2[W]に分岐されて各々上記
第2、第3のコリメータレンズ7、9を介して上記第
2、第3の光ファイバ11、13に出射される。しかし
ながら、上記図4に示す分岐路の構造においては、上記
誘電体ハーフミラー5の波長特性が固定されているため
任意の波長において任意の分岐比を実現することはでき
ず汎用性がないという欠点があった。また、他の光分岐
デバイスの従来例としては、1.55μmの波長により
テレビ等の画像信号を伝達し、かつ1.3μmの波長を
用いて単一波長双方向通信の音声信号を伝達できる、図
5に示すような誘電体多層膜光フィルタと誘電体多層膜
ハーフミラーを用いた光合波分波デバイスの構成が知ら
れている。
光を分岐するための光分岐デバイスが用いられており、
この光分岐デバイスの一例としては、図4に示すような
誘電体多層膜ハーフミラーを用いた分岐路構成が知られ
ている。図4に示す様にこの光分岐デバイスは、第1の
光ファイバ1に接続された第1のコリメータレンズ3
と、上記第1のコリメータレンズ3に接続された誘電体
多層膜ハーフミラー5と、上記ハーフミラー5に接続さ
れた第2のコリメータレンズ7と、上記第2のコリメー
タレンズ7に接続された第2の光ファイバ11と、上記
ハーフミラー5に接続された第3のコリメータレンズ9
と、上記第3のコリメータレンズ9に接続された第3の
光ファイバ13とを有している。この分岐路において
は、上記第1の光ファイバ1より上記第1のコリメータ
レンズ3によりコリメートされて入射する光信号は、上
記誘電体多層膜ハーフミラー5により透過光としてP1
[W]、反射光としてP2[W]に分岐されて各々上記
第2、第3のコリメータレンズ7、9を介して上記第
2、第3の光ファイバ11、13に出射される。しかし
ながら、上記図4に示す分岐路の構造においては、上記
誘電体ハーフミラー5の波長特性が固定されているため
任意の波長において任意の分岐比を実現することはでき
ず汎用性がないという欠点があった。また、他の光分岐
デバイスの従来例としては、1.55μmの波長により
テレビ等の画像信号を伝達し、かつ1.3μmの波長を
用いて単一波長双方向通信の音声信号を伝達できる、図
5に示すような誘電体多層膜光フィルタと誘電体多層膜
ハーフミラーを用いた光合波分波デバイスの構成が知ら
れている。
【0003】図5に示す様に、この光合波分波デバイス
は、第1の光ファイバ15に接続された第1のコリメー
タレンズ17と、上記第1のコリメータレンズ17に接
続された誘電体多層膜光フィルタ19と、上記光フィル
タ19に接続された誘電体多層膜ハーフミラー21と、
上記光フィルタ19に接続された第2のコリメータレン
ズ23と、上記第2のコリメータレンズ23に接続され
た第2の光ファイバ25と、上記ハーフミラー21に接
続された第3のコリメータレンズ27と、上記第3のコ
リメータレンズ27に接続された第3の光ファイバ29
と、上記ハーフミラー21に接続された第4のコリメー
タレンズ31と、上記第4のコリメータレンズ31に接
続された第4の光ファイバ33とを有している。この光
合波分波デバイスにおいては、上記第1の光ファイバ1
5より第1のコリメータレンズ17によりコリメートさ
れて入射する波長λ1およびλ2の光信号は、まず上記光
フィルタ19により反射光として波長λ1が分離され
る。次に、上記ハーフミラー21により上記光フィルタ
19の波長λ2の透過光信号は透過と反射によりふたつ
に分離され、各々上記第3、第4のコリメータレンズ2
7、31介して上記第3、第4の光ファイバ29、33
に入射する。ここで上記第3の光ファイバ29に発光モ
ジュールを上記第4の光ファイバ33に受光モジュール
を接続すると、時分割伝送により単一波長による双方向
通信が可能になる。しかしながら、上記図5に示す光合
波分波デバイスにおいては、誘電体多層膜光フィルタ1
9および誘電体多層膜ハーフミラー21の波長特性が固
定されているため一種類の波長の組み合わせに対してし
か対応できず汎用性がないという欠点があった。また、
他の光分岐デバイスの従来例としては、光波長多重通信
における光合波分波を行う図6に示すような誘電体多層
膜光フィルタを用いた光フィルタデバイスの構成が知ら
れている。
は、第1の光ファイバ15に接続された第1のコリメー
タレンズ17と、上記第1のコリメータレンズ17に接
続された誘電体多層膜光フィルタ19と、上記光フィル
タ19に接続された誘電体多層膜ハーフミラー21と、
上記光フィルタ19に接続された第2のコリメータレン
ズ23と、上記第2のコリメータレンズ23に接続され
た第2の光ファイバ25と、上記ハーフミラー21に接
続された第3のコリメータレンズ27と、上記第3のコ
リメータレンズ27に接続された第3の光ファイバ29
と、上記ハーフミラー21に接続された第4のコリメー
タレンズ31と、上記第4のコリメータレンズ31に接
続された第4の光ファイバ33とを有している。この光
合波分波デバイスにおいては、上記第1の光ファイバ1
5より第1のコリメータレンズ17によりコリメートさ
れて入射する波長λ1およびλ2の光信号は、まず上記光
フィルタ19により反射光として波長λ1が分離され
る。次に、上記ハーフミラー21により上記光フィルタ
19の波長λ2の透過光信号は透過と反射によりふたつ
に分離され、各々上記第3、第4のコリメータレンズ2
7、31介して上記第3、第4の光ファイバ29、33
に入射する。ここで上記第3の光ファイバ29に発光モ
ジュールを上記第4の光ファイバ33に受光モジュール
を接続すると、時分割伝送により単一波長による双方向
通信が可能になる。しかしながら、上記図5に示す光合
波分波デバイスにおいては、誘電体多層膜光フィルタ1
9および誘電体多層膜ハーフミラー21の波長特性が固
定されているため一種類の波長の組み合わせに対してし
か対応できず汎用性がないという欠点があった。また、
他の光分岐デバイスの従来例としては、光波長多重通信
における光合波分波を行う図6に示すような誘電体多層
膜光フィルタを用いた光フィルタデバイスの構成が知ら
れている。
【0004】図6に示す様に、この光フィルタデバイス
は、第1の光ファイバ35に接続された第1のコリメー
タレンズ37と、上記第1のコリメータレンズ37に接
続された第1の誘電体多層膜光フィルタ39と、第2の
光ファイバ41と、上記第2の光ファイバ41に接続さ
れた第2のコリメータレンズ43と、上記第1の光フィ
ルタ39と上記第2のコリメータレンズ43との間に接
続された第2の誘電体多層膜光フィルタ45と、上記第
1の光フィルタ39に接続された第3のコリメータレン
ズ47と、上記第3のコリメータレンズ47に接続され
た第3の光ファイバ49と、上記第2の光フィルタ45
に接続された第4のコリメータレンズ51と、上記第4
のコリメータレンズ51に接続された第4の光ファイバ
53とを有している。この光フィルタデバイスにおい
て、上記第1の光ファイバ35より上記第1のコリメー
タレンズ37によりコリメートされて入射する波長λ1
・λ2およびλ3の光信号は、まず上記第1の光フィルタ
39により透過光として波長λ1が分離される。次に上
記第1の光フィルタ39により反射された光信号は上記
第2の光フィルタ45により、透過側に波長λ2の光信
号が反射側に波長λ3の光信号が分離される。しかしな
がら、上記図6に示す光フィルタデバイスにおいては、
上記誘電体多層膜光フィルタ39、45の波長特性が固
定されているため一種類の波長の組み合わせに対してし
か対応できず汎用性がないという欠点があった。
は、第1の光ファイバ35に接続された第1のコリメー
タレンズ37と、上記第1のコリメータレンズ37に接
続された第1の誘電体多層膜光フィルタ39と、第2の
光ファイバ41と、上記第2の光ファイバ41に接続さ
れた第2のコリメータレンズ43と、上記第1の光フィ
ルタ39と上記第2のコリメータレンズ43との間に接
続された第2の誘電体多層膜光フィルタ45と、上記第
1の光フィルタ39に接続された第3のコリメータレン
ズ47と、上記第3のコリメータレンズ47に接続され
た第3の光ファイバ49と、上記第2の光フィルタ45
に接続された第4のコリメータレンズ51と、上記第4
のコリメータレンズ51に接続された第4の光ファイバ
53とを有している。この光フィルタデバイスにおい
て、上記第1の光ファイバ35より上記第1のコリメー
タレンズ37によりコリメートされて入射する波長λ1
・λ2およびλ3の光信号は、まず上記第1の光フィルタ
39により透過光として波長λ1が分離される。次に上
記第1の光フィルタ39により反射された光信号は上記
第2の光フィルタ45により、透過側に波長λ2の光信
号が反射側に波長λ3の光信号が分離される。しかしな
がら、上記図6に示す光フィルタデバイスにおいては、
上記誘電体多層膜光フィルタ39、45の波長特性が固
定されているため一種類の波長の組み合わせに対してし
か対応できず汎用性がないという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した様に、従
来の光分岐デバイス(図4)では、誘電体多層膜ハーフ
ミラーの波長特性が固定されているため任意の波長にお
いて任意の分岐比を実現することはできず汎用性がない
という欠点があった。また、従来の光合波分波デバイス
(図5)では、誘電体多層膜光フィルタおよび誘電体多
層膜ハーフミラーの波長特性が固定されているため一種
類の波長の組み合わせに対してしか対応できず汎用性が
ないという欠点があった。また、従来の光フィルタデバ
イス(図6)では、誘電体多層膜光フィルタの波長特性
が固定されているため一種類の波長の組み合わせに対し
てしか対応できず汎用性がないという欠点があった。本
発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、任意の
波長において任意の分岐比を実現できる波長可変可能な
光分岐デバイスを提供することを目的とする。本発明の
他の目的は、任意の波長の組み合わせに対して一つの光
合波分波デバイスで対応できる波長可変可能な双方向光
通信デバイスを提供することである。本発明の他の目的
は、任意の波長の組み合わせに対して一つの光フィルタ
素子で対応できる波長可変可能な光フィルタデバイスを
提供することである。
来の光分岐デバイス(図4)では、誘電体多層膜ハーフ
ミラーの波長特性が固定されているため任意の波長にお
いて任意の分岐比を実現することはできず汎用性がない
という欠点があった。また、従来の光合波分波デバイス
(図5)では、誘電体多層膜光フィルタおよび誘電体多
層膜ハーフミラーの波長特性が固定されているため一種
類の波長の組み合わせに対してしか対応できず汎用性が
ないという欠点があった。また、従来の光フィルタデバ
イス(図6)では、誘電体多層膜光フィルタの波長特性
が固定されているため一種類の波長の組み合わせに対し
てしか対応できず汎用性がないという欠点があった。本
発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、任意の
波長において任意の分岐比を実現できる波長可変可能な
光分岐デバイスを提供することを目的とする。本発明の
他の目的は、任意の波長の組み合わせに対して一つの光
合波分波デバイスで対応できる波長可変可能な双方向光
通信デバイスを提供することである。本発明の他の目的
は、任意の波長の組み合わせに対して一つの光フィルタ
素子で対応できる波長可変可能な光フィルタデバイスを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、入射する光信号を分岐するための光分岐デバ
イスにおいて、コリメータレンズによってコリメートさ
れた光信号が入射される音響光学効果変調媒体と、上記
音響光学効果変調媒体内において上記光信号の一部をブ
ラッグ回折により分岐させるため上記音響光学効果変調
媒体内に所定の周波数の超音波を発生させる超音波発生
手段とを具備し、上記超音波発生手段よりの超音波の周
波数と強度を調節することにより上記光信号のブラッグ
回折角とブラッグ回折強度を調節して任意の波長におけ
る任意の分岐比を実現することを特徴とする。本発明の
他の特徴は、上記超音波発生手段が、上記音響光学効果
変調媒体の一面に面接触して配設された第1の電極と、
上記第1の電極に対向してトランスデューサを介して配
設された第2の電極と、上記第1の電極と第2の電極と
の間に接続された高周波電源とから成ることである。本
発明の他の特徴は、上記第2の電極が、複数に分割され
た分割電極となっており、上記各分割電極と上記第1の
電極との間にそれぞれ周波数の異なる高周波電源が接続
されていることである。
本発明は、入射する光信号を分岐するための光分岐デバ
イスにおいて、コリメータレンズによってコリメートさ
れた光信号が入射される音響光学効果変調媒体と、上記
音響光学効果変調媒体内において上記光信号の一部をブ
ラッグ回折により分岐させるため上記音響光学効果変調
媒体内に所定の周波数の超音波を発生させる超音波発生
手段とを具備し、上記超音波発生手段よりの超音波の周
波数と強度を調節することにより上記光信号のブラッグ
回折角とブラッグ回折強度を調節して任意の波長におけ
る任意の分岐比を実現することを特徴とする。本発明の
他の特徴は、上記超音波発生手段が、上記音響光学効果
変調媒体の一面に面接触して配設された第1の電極と、
上記第1の電極に対向してトランスデューサを介して配
設された第2の電極と、上記第1の電極と第2の電極と
の間に接続された高周波電源とから成ることである。本
発明の他の特徴は、上記第2の電極が、複数に分割され
た分割電極となっており、上記各分割電極と上記第1の
電極との間にそれぞれ周波数の異なる高周波電源が接続
されていることである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態
に基づいて説明する。図1は本発明による波長可変光分
岐デバイスの一実施形態の基本構成を示す図である。図
1に示す様に、この光分岐デバイスは、第1の光ファイ
バ55に接続された第1のコリメータレンズ57と、上
記第1のコリメータレンズ57に接続された音響光学効
果変調素子59と、上記音響光学効果変調素子59に接
続された第2のコリメータレンズ61と、上記第2のコ
リメータレンズ61に接続された第2の光ファイバ63
と、上記音響光学効果変調素子59に接続された第3の
コリメータレンズ65と、上記第3のコリメータレンズ
65に接続された第3の光ファイバ67とを有してい
る。そして、上記音響光学効果変調素子59は、上記第
1のコリメータレンズ57よりの光が通過する音響光学
効果変調媒体69と、上記音響光学効果変調媒体69の
上部に面接触して配設された下部電極71と、上記下部
電極71の上に配設されたトランスデューサ73と、上
記トランスデューサ73の上に配設された上部電極75
と、上記下部電極71と上部電極75との間に接続され
た周波数fの高周波電源77とを有している。次に、上
記構成の波長可変光分岐デバイスの動作について説明す
る。まず、上記高周波電源77、下部電極71、および
上部電極75により上記トランスデューサ73が励振さ
れ上記音響光学効果変調媒体69に周波数fの超音波が
発生する。ここで上記第1の光ファイバ55より波長λ
の光信号を上記第1のコリメータレンズ57によりコリ
メートして上記音響光学効果変調媒体69に入射する
と、上記波長λと周波数fの関係が一次のブラッグ回折
角θを満足するとき、上記周波数fの超音波により波長
λの光信号の一部がブラッグ回折により上記第2のコリ
メータレンズ61を介して上記第2の光ファイバ63に
導かれる。またブラッグ回折を受けなかった光信号成分
は上記第3のコリメータレンズ65を介して上記第3の
光ファイバ67へ出射される。ここで、上記一次のブラ
ッグ回折条件は以下のように示される。 一次ブラッグ回折角 θ=arcsin(f×λ/2v) …(1)式 ただし、vは上記周波数fの超音波の音響光学効果変調
媒体69中の音速である。従って、上記(1)式から、
ブラッグ回折を受ける光信号の光量は、上記音響光学効
果変調媒体69における周波数fの超音波の強度により
調整できる。すなわち、上記高周波電源77よりの供給
電力の大きさを調節することにより上記音響光学効果変
調媒体69内における上記第1のコリメータレンズ57
よりの光信号のうちブラッグ回折を受ける光信号の光量
を調節できる。さらに、上記高周波電源77よりの電力
の周波数fを調節することにより、上記音響光学効果変
調媒体69における超音波の周波数を変化せしめ上記第
1のコリメータレンズ57よりの光信号の内ブラッグ回
折を受ける光信号のブラッグ回折角を調節することもで
きる。なお、上記音響光学効果変調媒体69としてはセ
レン化ヒ素ガラスやモリブデン酸鉛単結晶および二酸化
テルル単結晶等が利用可能である。また、上記トランス
デューサ73としてはニオブ酸リチウム単結晶基板やタ
ンタル酸リチウム単結晶基板等が利用できる。以上説明
したように、上記実施形態によれば、音響光学効果変調
素子59に入射する光信号の波長が変化しても超音波の
周波数を調整することにより容易にブラッグ回折角を一
定に設定でき、かつブラッグ回折強度を超音波の強度で
制御できるため任意の波長において任意の分岐比を実現
できるという大きな利点がある。
に基づいて説明する。図1は本発明による波長可変光分
岐デバイスの一実施形態の基本構成を示す図である。図
1に示す様に、この光分岐デバイスは、第1の光ファイ
バ55に接続された第1のコリメータレンズ57と、上
記第1のコリメータレンズ57に接続された音響光学効
果変調素子59と、上記音響光学効果変調素子59に接
続された第2のコリメータレンズ61と、上記第2のコ
リメータレンズ61に接続された第2の光ファイバ63
と、上記音響光学効果変調素子59に接続された第3の
コリメータレンズ65と、上記第3のコリメータレンズ
65に接続された第3の光ファイバ67とを有してい
る。そして、上記音響光学効果変調素子59は、上記第
1のコリメータレンズ57よりの光が通過する音響光学
効果変調媒体69と、上記音響光学効果変調媒体69の
上部に面接触して配設された下部電極71と、上記下部
電極71の上に配設されたトランスデューサ73と、上
記トランスデューサ73の上に配設された上部電極75
と、上記下部電極71と上部電極75との間に接続され
た周波数fの高周波電源77とを有している。次に、上
記構成の波長可変光分岐デバイスの動作について説明す
る。まず、上記高周波電源77、下部電極71、および
上部電極75により上記トランスデューサ73が励振さ
れ上記音響光学効果変調媒体69に周波数fの超音波が
発生する。ここで上記第1の光ファイバ55より波長λ
の光信号を上記第1のコリメータレンズ57によりコリ
メートして上記音響光学効果変調媒体69に入射する
と、上記波長λと周波数fの関係が一次のブラッグ回折
角θを満足するとき、上記周波数fの超音波により波長
λの光信号の一部がブラッグ回折により上記第2のコリ
メータレンズ61を介して上記第2の光ファイバ63に
導かれる。またブラッグ回折を受けなかった光信号成分
は上記第3のコリメータレンズ65を介して上記第3の
光ファイバ67へ出射される。ここで、上記一次のブラ
ッグ回折条件は以下のように示される。 一次ブラッグ回折角 θ=arcsin(f×λ/2v) …(1)式 ただし、vは上記周波数fの超音波の音響光学効果変調
媒体69中の音速である。従って、上記(1)式から、
ブラッグ回折を受ける光信号の光量は、上記音響光学効
果変調媒体69における周波数fの超音波の強度により
調整できる。すなわち、上記高周波電源77よりの供給
電力の大きさを調節することにより上記音響光学効果変
調媒体69内における上記第1のコリメータレンズ57
よりの光信号のうちブラッグ回折を受ける光信号の光量
を調節できる。さらに、上記高周波電源77よりの電力
の周波数fを調節することにより、上記音響光学効果変
調媒体69における超音波の周波数を変化せしめ上記第
1のコリメータレンズ57よりの光信号の内ブラッグ回
折を受ける光信号のブラッグ回折角を調節することもで
きる。なお、上記音響光学効果変調媒体69としてはセ
レン化ヒ素ガラスやモリブデン酸鉛単結晶および二酸化
テルル単結晶等が利用可能である。また、上記トランス
デューサ73としてはニオブ酸リチウム単結晶基板やタ
ンタル酸リチウム単結晶基板等が利用できる。以上説明
したように、上記実施形態によれば、音響光学効果変調
素子59に入射する光信号の波長が変化しても超音波の
周波数を調整することにより容易にブラッグ回折角を一
定に設定でき、かつブラッグ回折強度を超音波の強度で
制御できるため任意の波長において任意の分岐比を実現
できるという大きな利点がある。
【0008】次に、本発明による光分岐デバイスの第2
実施形態としての波長可変双方向通信デバイスについて
説明する。図2は、本発明による光分岐デバイスを用い
た波長可変双方向光通信デバイスの一実施形態の基本構
成を示す図である。図2に示す様に、この波長可変双方
向光通信デバイスは、第1の光ファイバ78に接続され
た第1のコリメータレンズ80と、上記第1のコリメー
タレンズ80に接続された音響光学効果変調素子82
と、上記音響光学効果変調素子82に接続された第2の
コリメータレンズ84と、上記第2のコリメータレンズ
84に接続された第2の光ファイバ86と、上記音響光
学効果変調素子82に接続された第3のコリメータレン
ズ88と、上記第3のコリメータレンズ88に接続され
た第3の光ファイバ90と、上記音響光学効果変調素子
82に接続された第4のコリメータレンズ92と、上記
第4のコリメータレンズ92に接続された第4の光ファ
イバ94とを有している。そして、上記音響光学効果変
調素子82は、上記第1のコリメータレンズ80よりの
光が通過する音響光学効果変調媒体96と、上記音響光
学効果変調媒体96の上部に配設された下部電極98
と、上記下部電極98の上に面接触で配設されたトラン
スデューサ100と、上記トランスデューサ100の上
に左右に分かれて配設された2つの分割上部電極10
2、104と、上記下部電極98と上記各分割上部電極
102、104との間にそれぞれ接続された周波数f1
およびf2の高周波電源106、108とを有してい
る。
実施形態としての波長可変双方向通信デバイスについて
説明する。図2は、本発明による光分岐デバイスを用い
た波長可変双方向光通信デバイスの一実施形態の基本構
成を示す図である。図2に示す様に、この波長可変双方
向光通信デバイスは、第1の光ファイバ78に接続され
た第1のコリメータレンズ80と、上記第1のコリメー
タレンズ80に接続された音響光学効果変調素子82
と、上記音響光学効果変調素子82に接続された第2の
コリメータレンズ84と、上記第2のコリメータレンズ
84に接続された第2の光ファイバ86と、上記音響光
学効果変調素子82に接続された第3のコリメータレン
ズ88と、上記第3のコリメータレンズ88に接続され
た第3の光ファイバ90と、上記音響光学効果変調素子
82に接続された第4のコリメータレンズ92と、上記
第4のコリメータレンズ92に接続された第4の光ファ
イバ94とを有している。そして、上記音響光学効果変
調素子82は、上記第1のコリメータレンズ80よりの
光が通過する音響光学効果変調媒体96と、上記音響光
学効果変調媒体96の上部に配設された下部電極98
と、上記下部電極98の上に面接触で配設されたトラン
スデューサ100と、上記トランスデューサ100の上
に左右に分かれて配設された2つの分割上部電極10
2、104と、上記下部電極98と上記各分割上部電極
102、104との間にそれぞれ接続された周波数f1
およびf2の高周波電源106、108とを有してい
る。
【0009】次に、上記構成の波長可変双方向光通信デ
バイスの動作について説明する。上記音響光学効果変調
媒体82の下部電極98と分割上部電極41、42の各
々とに接続されている周波数f1、f2の高周波電源10
6、108により上記トランスデューサ100が励振さ
れて上記音響光学効果変調媒体96内に周波数f 1の超
音波および周波数f2の超音波が発生する。ここで、上
記第1の光ファイバ78より波長λ1および波長λ2の光
信号を上記第1のコリメータレンズ80によりコトメー
トして上記音響光学効果変調媒体96に入射すると、上
記波長λ1と周波数f1および波長λ2と周波数f2の関係
が下記の一次のブラッグ回折角を満足するとき、上記周
波数f1の超音波で波長λ1の光信号そして上記周波数f
2の超音波により波長λ2の光信号がブラッグ回折により
各々第2および第3のコリメータレンズ84、88を介
して上記第2および第3の光ファイバ86、90に導か
れる。上記一次のブラッグ回折条件は次のように示され
る。 一次ブラッグ回折角 θi=arcsin(fi×λi/2vi)…(2)式 ただし、viは周波数fiの超音波の音響光学効果変調
媒体中の音速である。ここで、上記周波数f2の高周波
電源108の出力を調整することにより波長λ2の光信
号の回折効率を調整できるため、ブラッグ回折しなかっ
た波長λ2の光信号成分が上記第4のコリメータレンズ
92を介して上記第4の光ファイバ94へ出力される。
従って、上記第3の光ファイバ90に発光モジュールを
接続し、上記4の光ファイバ94に受光モジュールを接
続することにより時分割伝送による単一波長双方向通信
が可能となる。また、その際受光モジュールに波長λ1
の光信号を除去する光フィルタを挿入しておくことによ
りクロストークを十分に低減できる。なお、上記音響光
学効果変調媒体96としてはセレン化ヒ素ガラスやモリ
ブデン酸鉛単結晶および二酸化テルル単結晶等が利用可
能であり、上記トランスデューサ100としてはニオブ
酸リチウム単結晶基板やタンタル酸リチウム単結晶基板
等が利用できる。
バイスの動作について説明する。上記音響光学効果変調
媒体82の下部電極98と分割上部電極41、42の各
々とに接続されている周波数f1、f2の高周波電源10
6、108により上記トランスデューサ100が励振さ
れて上記音響光学効果変調媒体96内に周波数f 1の超
音波および周波数f2の超音波が発生する。ここで、上
記第1の光ファイバ78より波長λ1および波長λ2の光
信号を上記第1のコリメータレンズ80によりコトメー
トして上記音響光学効果変調媒体96に入射すると、上
記波長λ1と周波数f1および波長λ2と周波数f2の関係
が下記の一次のブラッグ回折角を満足するとき、上記周
波数f1の超音波で波長λ1の光信号そして上記周波数f
2の超音波により波長λ2の光信号がブラッグ回折により
各々第2および第3のコリメータレンズ84、88を介
して上記第2および第3の光ファイバ86、90に導か
れる。上記一次のブラッグ回折条件は次のように示され
る。 一次ブラッグ回折角 θi=arcsin(fi×λi/2vi)…(2)式 ただし、viは周波数fiの超音波の音響光学効果変調
媒体中の音速である。ここで、上記周波数f2の高周波
電源108の出力を調整することにより波長λ2の光信
号の回折効率を調整できるため、ブラッグ回折しなかっ
た波長λ2の光信号成分が上記第4のコリメータレンズ
92を介して上記第4の光ファイバ94へ出力される。
従って、上記第3の光ファイバ90に発光モジュールを
接続し、上記4の光ファイバ94に受光モジュールを接
続することにより時分割伝送による単一波長双方向通信
が可能となる。また、その際受光モジュールに波長λ1
の光信号を除去する光フィルタを挿入しておくことによ
りクロストークを十分に低減できる。なお、上記音響光
学効果変調媒体96としてはセレン化ヒ素ガラスやモリ
ブデン酸鉛単結晶および二酸化テルル単結晶等が利用可
能であり、上記トランスデューサ100としてはニオブ
酸リチウム単結晶基板やタンタル酸リチウム単結晶基板
等が利用できる。
【0010】次に、本発明による光分岐デバイスの第3
実施形態としての波長可変光フィルタについて説明す
る。図3は、本発明による光分岐デバイスを用いた波長
可変光フィルタの一実施形態の基本構成を示す図であ
る。図3に示す様に、この波長可変光フィルタは、第1
の光ファイバ110に接続された第1のコリメータレン
ズ112と、上記第1のコリメータレンズ112に接続
された音響光学効果変調素子114と、上記音響光学効
果変調素子114に接続された第2のコリメータレンズ
116と、上記第2のコリメータレンズ116に接続さ
れた第2の光ファイバ118と、上記音響光学効果変調
素子114に接続された第3のコリメータレンズ120
と、上記第3のコリメータレンズ120に接続された第
3の光ファイバ122と、上記音響光学効果変調素子1
14に接続された第4のコリメータレンズ124と、上
記第4のコリメータレンズ124に接続された第4の光
ファイバ126と、上記音響光学効果変調素子114に
接続された第5の光ファイバ128とを有している。そ
して、上記音響光学効果変調素子114は、上記第1の
コリメータレンズ112よりの光が通過する音響光学効
果変調媒体130と、上記音響光学効果変調媒体130
の上部に面接触で配設された下部電極132と、上記下
部電極132の上に配設されたトランスデューサ134
と、上記トランスデューサ134の上に別れて配設され
た3つの分割上部電極136、138、140と、上記
下部電極132と上記各分割上部電極136、138、
140との間にそれぞれ接続された周波数f1、f2、f
3の高周波電源142、144、146とを有してい
る。
実施形態としての波長可変光フィルタについて説明す
る。図3は、本発明による光分岐デバイスを用いた波長
可変光フィルタの一実施形態の基本構成を示す図であ
る。図3に示す様に、この波長可変光フィルタは、第1
の光ファイバ110に接続された第1のコリメータレン
ズ112と、上記第1のコリメータレンズ112に接続
された音響光学効果変調素子114と、上記音響光学効
果変調素子114に接続された第2のコリメータレンズ
116と、上記第2のコリメータレンズ116に接続さ
れた第2の光ファイバ118と、上記音響光学効果変調
素子114に接続された第3のコリメータレンズ120
と、上記第3のコリメータレンズ120に接続された第
3の光ファイバ122と、上記音響光学効果変調素子1
14に接続された第4のコリメータレンズ124と、上
記第4のコリメータレンズ124に接続された第4の光
ファイバ126と、上記音響光学効果変調素子114に
接続された第5の光ファイバ128とを有している。そ
して、上記音響光学効果変調素子114は、上記第1の
コリメータレンズ112よりの光が通過する音響光学効
果変調媒体130と、上記音響光学効果変調媒体130
の上部に面接触で配設された下部電極132と、上記下
部電極132の上に配設されたトランスデューサ134
と、上記トランスデューサ134の上に別れて配設され
た3つの分割上部電極136、138、140と、上記
下部電極132と上記各分割上部電極136、138、
140との間にそれぞれ接続された周波数f1、f2、f
3の高周波電源142、144、146とを有してい
る。
【0011】次に、上記構成の波長可変光フィルタの動
作について説明する。上記下部電極132と各分割上部
電極136、138、140とに接続されている上記各
高周波電源142、144、146によりトランスデュ
ーサ134が励振されて音響光学効果変調媒体130内
に周波数f1の超音波および周波数f2の超音波および周
波数f3の超音波が発生する。ここで上記第1の光ファ
イバ110より波長λ1・波長λ2および波長λ3の光信
号を上記第1のコリメータレンズ112によりコトメー
トして上記音響光学効果変調媒体130に入射すると、
上記波長λ1と周波数f1および波長λ2と周波数f2およ
び波長λ3と周波数f3の関係が下記の一次のブラッグ回
折角を満足するとき、上記周波数f1の超音波で波長λ1
の光信号そして上記周波数f2の超音波により波長λ2の
光信号、そして上記周波数f3の超音波により波長λ3の
光信号がブラッグ回折により各々第2、第3および第4
のコリメータレンズ116、120、124を介して上
記第2、第3および第4の光ファイバ118、122、
126に導かれる。上記一次のブラッグ回折条件は次の
ように示される。 一次ブラッグ回折角 θi=arcsin(fi×λi/2vi)…(3)式 ただし、viは周波数fiの超音波の音響光学効果変調
媒体130中の音速である。以上説明したように、上記
第3実施形態によれば、音響光学効果変調素子に入射す
る光信号の波長が変化しても超音波の周波数を調整する
ことにより容易にブラッグ回折角を一定に設定できるの
で任意の波長の組み合わせの光波長多重通信に対応でき
るという大きな利点がある。また、上記の説明では光波
長多重信号の分離の例を示したが、光の進行方向が逆向
きでも同様な動作をするため、光波長多重信号の合波も
可能である。なお、上記音響光学効果変調媒体130と
してはセレン化ヒ素ガラスやモリブデン酸鉛単結晶およ
び二酸化テルル単結晶等が利用可能である。また、上記
トランスデューサ134としてはニオブ酸リチウム単結
晶基板やタンタル酸リチウム単結晶基板等が利用でき
る。
作について説明する。上記下部電極132と各分割上部
電極136、138、140とに接続されている上記各
高周波電源142、144、146によりトランスデュ
ーサ134が励振されて音響光学効果変調媒体130内
に周波数f1の超音波および周波数f2の超音波および周
波数f3の超音波が発生する。ここで上記第1の光ファ
イバ110より波長λ1・波長λ2および波長λ3の光信
号を上記第1のコリメータレンズ112によりコトメー
トして上記音響光学効果変調媒体130に入射すると、
上記波長λ1と周波数f1および波長λ2と周波数f2およ
び波長λ3と周波数f3の関係が下記の一次のブラッグ回
折角を満足するとき、上記周波数f1の超音波で波長λ1
の光信号そして上記周波数f2の超音波により波長λ2の
光信号、そして上記周波数f3の超音波により波長λ3の
光信号がブラッグ回折により各々第2、第3および第4
のコリメータレンズ116、120、124を介して上
記第2、第3および第4の光ファイバ118、122、
126に導かれる。上記一次のブラッグ回折条件は次の
ように示される。 一次ブラッグ回折角 θi=arcsin(fi×λi/2vi)…(3)式 ただし、viは周波数fiの超音波の音響光学効果変調
媒体130中の音速である。以上説明したように、上記
第3実施形態によれば、音響光学効果変調素子に入射す
る光信号の波長が変化しても超音波の周波数を調整する
ことにより容易にブラッグ回折角を一定に設定できるの
で任意の波長の組み合わせの光波長多重通信に対応でき
るという大きな利点がある。また、上記の説明では光波
長多重信号の分離の例を示したが、光の進行方向が逆向
きでも同様な動作をするため、光波長多重信号の合波も
可能である。なお、上記音響光学効果変調媒体130と
してはセレン化ヒ素ガラスやモリブデン酸鉛単結晶およ
び二酸化テルル単結晶等が利用可能である。また、上記
トランスデューサ134としてはニオブ酸リチウム単結
晶基板やタンタル酸リチウム単結晶基板等が利用でき
る。
【0012】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明による波長可
変光分岐デバイスによれば、音響光学効果変調素子に入
射する光信号の波長が変化しても超音波の周波数を調整
することにより容易にブラッグ回折角を一定に設定で
き、かつブラッグ回折強度を超音波の強度で制御できる
ため任意の波長において任意の分岐比を実現できる。さ
らに、本発明による波長可変双方向光通信デバイスによ
れば、音響光学効果変調素子に入射する光信号の波長が
変化しても超音波の周波数を調整することにより容易に
ブラッグ回折角を一定に設定できるので任意の波長の組
み合わせの光波長多重双方向通信に対応できる。さら
に、本発明による波長可変光フィルタによれば、音響光
学効果変調素子に入射する光信号の波長が変化しても超
音波の周波数を調整することにより容易にブラッグ回折
角を一定に設定できるので任意の波長の組み合わせの光
波長多重通信に対応できる。
変光分岐デバイスによれば、音響光学効果変調素子に入
射する光信号の波長が変化しても超音波の周波数を調整
することにより容易にブラッグ回折角を一定に設定で
き、かつブラッグ回折強度を超音波の強度で制御できる
ため任意の波長において任意の分岐比を実現できる。さ
らに、本発明による波長可変双方向光通信デバイスによ
れば、音響光学効果変調素子に入射する光信号の波長が
変化しても超音波の周波数を調整することにより容易に
ブラッグ回折角を一定に設定できるので任意の波長の組
み合わせの光波長多重双方向通信に対応できる。さら
に、本発明による波長可変光フィルタによれば、音響光
学効果変調素子に入射する光信号の波長が変化しても超
音波の周波数を調整することにより容易にブラッグ回折
角を一定に設定できるので任意の波長の組み合わせの光
波長多重通信に対応できる。
【図1】本発明の第1実施形態としての波長可変光分岐
デバイスの基本構成を示す図である。
デバイスの基本構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態としての波長可変双方向
光通信デバイスの基本構成を示す図である。
光通信デバイスの基本構成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施形態としての波長可変光フィ
ルタの基本構成を示す図である。
ルタの基本構成を示す図である。
【図4】従来の光分岐デバイスの基本構成を示す図であ
る。
る。
【図5】従来の光合波分波デバイスの基本構成を示す図
である。
である。
【図6】従来の光フィルタデバイスの基本構成を示す図
である。
である。
1、11、13、15、25、29、33、35、4
1、49、53、55、63、67…光ファイバ、 3、7、9、17、23、27、31、37、43、4
7、51、57、61、65、80、84、88、9
2、112、116、120、124…コリメータレン
ズ、 5、19、21…ハーフミラー、 69、96、130…音響光学効果変調媒体、 71、98、132…下部電極、 73、100、134…トランスデューサ、 75、102、104、136、138、140…上部
電極、 77、106、108、142、144、146…高周
波電源
1、49、53、55、63、67…光ファイバ、 3、7、9、17、23、27、31、37、43、4
7、51、57、61、65、80、84、88、9
2、112、116、120、124…コリメータレン
ズ、 5、19、21…ハーフミラー、 69、96、130…音響光学効果変調媒体、 71、98、132…下部電極、 73、100、134…トランスデューサ、 75、102、104、136、138、140…上部
電極、 77、106、108、142、144、146…高周
波電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H079 AA04 AA12 BA05 BA06 CA04 DA03 DA05 EB23 HA11 KA01 KA11 2K002 AA02 AA04 AB01 AB10 AB34 BA12 CA02 CA15 DA01 DA08 DA10 EA30 EB03 EB09 GA10 HA10
Claims (3)
- 【請求項1】 入射する光信号を分岐するための光分岐
デバイスであって、コリメータレンズによってコリメー
トされた光信号が入射される音響光学効果変調媒体と、
上記音響光学効果変調媒体内において上記光信号の一部
をブラッグ回折により分岐させるため上記音響光学効果
変調媒体内に所定の周波数の超音波を発生させる超音波
発生手段とを具備し、上記超音波発生手段よりの超音波
の周波数と強度を調節することにより上記光信号のブラ
ッグ回折角とブラッグ回折強度を調節して任意の波長に
おける任意の分岐比を実現することを特徴とする光分岐
デバイス。 - 【請求項2】 上記超音波発生手段が、上記音響光学効
果変調媒体の一面に面接触して配設された第1の電極
と、上記第1の電極に対向してトランスデューサを介し
て配設された第2の電極と、上記第1の電極と第2の電
極との間に接続された高周波電源とから成ることを特徴
とする請求項1に記載の光分岐デバイス。 - 【請求項3】 上記第2の電極が、複数に分割された分
割電極となっており、上記各分割電極と上記第1の電極
との間にそれぞれ周波数の異なる高周波電源が接続され
ていることを特徴とする請求項2に記載の光分岐デバイ
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10321058A JP2000147578A (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | 光分岐デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10321058A JP2000147578A (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | 光分岐デバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000147578A true JP2000147578A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18128341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10321058A Pending JP2000147578A (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | 光分岐デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000147578A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104600555A (zh) * | 2015-01-21 | 2015-05-06 | 中国航空工业集团公司北京长城计量测试技术研究所 | 动态声光调制光频级次选择方法及装置 |
-
1998
- 1998-11-11 JP JP10321058A patent/JP2000147578A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104600555A (zh) * | 2015-01-21 | 2015-05-06 | 中国航空工业集团公司北京长城计量测试技术研究所 | 动态声光调制光频级次选择方法及装置 |
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