JP2000147384A - 共焦点顕微鏡 - Google Patents

共焦点顕微鏡

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JP2000147384A
JP2000147384A JP10326441A JP32644198A JP2000147384A JP 2000147384 A JP2000147384 A JP 2000147384A JP 10326441 A JP10326441 A JP 10326441A JP 32644198 A JP32644198 A JP 32644198A JP 2000147384 A JP2000147384 A JP 2000147384A
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Takeo Tanaami
健雄 田名網
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料表面を高速・高精度で検出することが可
能な共焦点顕微鏡を実現する。 【解決手段】 複数の開口を有する円板を回転させ開口
を通過した光を集光して試料を走査することにより共焦
点画像を得る共焦点顕微鏡において、光源と、光学顕微
鏡と、この光学顕微鏡を介して光源の出力光で試料を走
査すると共に試料からの戻り光から共焦点画像を得る共
焦点光スキャナと、試料の位置を移動させるZステージ
と、このZステージを制御すると共にフィルタ処理した
共焦点画像を用いて試料の表面位置を求める制御装置と
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共焦点顕微鏡に関
し、特に被測定対象である試料表面を高速・高精度で検
出することが可能な共焦点顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の共焦点顕微鏡は複数の開口を有す
る円板を回転させ開口を通過した光を集光して試料を走
査することにより試料のスライス画像である共焦点画像
を得ると共に、光軸方向に順次走査して複数のスライス
画像を得てこれらのスライス画像を再構築することによ
り3次元立体像を得るものである。
【0003】図7はこのような従来の共焦点顕微鏡の一
例を示す構成ブロック図であり、図7において1は光
源、2は複数の開口を有する円板を回転させ開口を通過
した光を集光して試料を走査して共焦点画像を得る共焦
点光スキャナ、3は光学顕微鏡、4はZステージ、5は
制御回路、6は記憶回路である。また、5及び6はコン
ピュータ等の制御装置50を構成している。
【0004】光源1の出力光は共焦点光スキャナ2に入
射され、共焦点光スキャナ2を構成する円板の複数の開
口を通過した光は光学顕微鏡3を介してZステージ4上
に配置された試料(図示せず。)に集光される。
【0005】試料(図示せず。)からの反射光や蛍光等
の戻り光は再び光学顕微鏡3を介して共焦点光スキャナ
2に再び入射され前記開口と同一の開口を通過した後共
焦点画像を得る。また、共焦点光スキャナ2からの出力
は制御回路5に接続され、制御回路5の入出力は記憶回
路6に接続され、制御回路5からの制御信号はZステー
ジ4に接続される。
【0006】ここで、図7に示す従来例の動作を図8を
用いて説明する。図8は制御回路5の試料表面走査時の
動作を説明するフロー図である。試料の3次元立体像を
再構築する場合に制御回路5はZステージ4を制御して
光軸方向の位置を変化させながら共焦点光スキャナ2か
ら得られる共焦点画像を順次記憶回路6に蓄積する。そ
して、記憶回路6に蓄積された共焦点画像を用いて再構
築することにより試料の3次元立体像を得る。
【0007】一方、試料表面走査時の場合、図8中”S
001”において制御回路5はZステージ4を制御して
光軸方向の位置を変化させ、図8中”S002”におい
て共焦点光スキャナ2から各光軸方向の位置に対応する
共焦点画像を取り込む。また、図8中”S003”にお
いて制御回路5は取り込んだ共焦点画像を記憶回路6に
順次格納して行く。
【0008】また、図8中”S004”において制御回
路5は記憶回路6に順次蓄積された共焦点画像の内最大
光量が得られた光軸方向の位置を走査し、図8中”S0
05”において最大光量が得られた光軸方向位置を試料
の表面とする。
【0009】この結果、蓄積した共焦点画像を走査して
最大光量が得られた共焦点画像の光軸方向位置を得るこ
とにより、試料の表面を得ることが可能になる。また、
制御回路5はこれらの蓄積した共焦点画像を用いて再構
築することにより試料の3次元立体像を得ることが可能
になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、共焦点光スキ
ャナ2で得られた共焦点画像にはノイズが重畳されてお
り、このノイズを上述の最大光量と誤認すると試料表面
の位置や表面の輝度の双方に誤差を生じてしまうと言っ
た問題点があった。
【0011】また、このノイズの影響を除去するために
図8中”S005”のステップで得られた共焦点画像の
光量を画像面内で平均化した場合には試料表面の形状が
平坦化されてしまい正確な表面位置の特定ができなくな
ると言った問題点があった。
【0012】例えば、図9はある光軸方向位置における
共焦点画像の光量の分布を示す説明図であり、図9中”
LP01”は光量を示しており、図9中”PK01”に
示す部分が実際のピークの光量である。このため、この
ような光量の分布を平均化処理した場合には図9中”A
V01”に示すような光量の分布になり、図9中”PK
01”に示す部分は平均化処理により図9中”APK
1”に示すように光量が低下して正確に最大光量を走査
することができなくなる。
【0013】また、このノイズの影響を除去するために
記憶回路6に蓄積した共焦点画像に対して平均化処理を
行うことは測定後の処理に時間がかかってしまうと言っ
た課題があった。従って本発明が解決しようとする課題
は、試料表面を高速・高精度で検出することが可能な共
焦点顕微鏡を実現することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、複数の
開口を有する円板を回転させ前記開口を通過した光を集
光して試料を走査することにより共焦点画像を得る共焦
点顕微鏡において、光源と、光学顕微鏡と、この光学顕
微鏡を介して前記光源の出力光で前記試料を走査すると
共に前記試料からの戻り光から共焦点画像を得る共焦点
光スキャナと、前記試料若しくは対物レンズの位置を移
動させるZステージと、このZステージを制御すると共
にフィルタ処理した前記共焦点画像を用いて前記試料の
表面位置を求める制御装置とを備えたことにより、試料
表面を高速・高精度で検出することが可能になる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明である共焦点顕微鏡において、前記制御装置が、前記
共焦点光スキャナの出力をフィルタ処理するフィルタ手
段と、このフィルタ手段の出力が蓄積される記憶回路
と、前記Zステージを制御すると共に前記記憶回路に蓄
積されデータを走査して前記試料の表面位置を求める制
御回路とから構成されることにより、試料表面を高速・
高精度で検出することが可能になる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明である共焦点顕微鏡において、前記制御装置が、記憶
回路と、前記Zステージを制御し前記共焦点光スキャナ
の出力をフィルタ処理する前記記憶回路に蓄積すると共
に前記記憶回路に蓄積されデータを走査して前記試料の
表面位置を求める制御回路とから構成されることによ
り、試料表面を高速・高精度で検出することが可能にな
る。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項2及び請求
項3記載の発明である共焦点顕微鏡において、前記フィ
ルタ手段がローパスフィルタ特性を有し若しくは前記フ
ィルタ処理がローパス処理であり、前記制御回路が前記
記憶回路に蓄積されたデータの内最大光量が得られた光
軸方向位置を前記試料の表面位置とすることにより、試
料表面を高速・高精度で検出することが可能になる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項2及び請求
項3記載の発明である共焦点顕微鏡において、前記フィ
ルタ手段がローパスフィルタ特性及微分特性を併せ持ち
若しくは前記フィルタ処理がローパス処理及び微分処理
であり、前記制御回路が前記記憶回路に蓄積されたデー
タのゼロクロス点の光軸方向位置を前記試料の表面位置
とすることにより、試料表面を高速・高精度で検出する
ことが可能になる。また、試料表面を容易に検出するこ
とができる。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項4及び請求
項5記載の発明である共焦点顕微鏡において、前記ロー
パスフィルタ特性若しくはローパス処理をバタワースフ
ィルタにより実現することにより、遮断特性が急峻なロ
ーパスフィルタ特性等が得られる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項4及び請求
項5記載の発明である共焦点顕微鏡において、前記ロー
パスフィルタ特性若しくはローパス処理をベッセルフィ
ルタにより実現することにより、遅延特性が平坦になり
波形が歪むのを防止することができる。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項4及び請求
項5記載の発明である共焦点顕微鏡において、前記ロー
パスフィルタ特性若しくはローパス処理をチェビシェフ
フィルタにより実現することにより、リップルをある程
度許容して最大の減衰量を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係る共焦点顕微鏡の一実施例
を示す構成ブロック図である。図1において1〜4及び
6は図7と同一符号を付してあり、5aは制御回路、7
はディジタルフィルタ回路である。また、5a〜7はコ
ンピュータ等の制御装置51を、7はフィルタ手段52
をそれぞれ構成している。
【0023】光源1の出力光は共焦点光スキャナ2に入
射され、共焦点光スキャナ2を構成する円板の複数の開
口を通過した光は光学顕微鏡3を介してZステージ4上
に配置された試料(図示せず。)に集光される。
【0024】試料(図示せず。)からの反射光や蛍光等
の戻り光は再び光学顕微鏡3を介して共焦点光スキャナ
2に再び入射され前記開口と同一の開口を通過した後共
焦点画像を得る。また、共焦点光スキャナ2からの出力
はディジタルフィルタ回路7を介して制御回路5aに接
続され、制御回路5aの入出力は記憶回路6に接続さ
れ、制御回路5aからの制御信号はZステージ4に接続
される。
【0025】ここで、図1に示す実施例の動作を図2及
び図3を用いて説明する。図2は試料表面走査時の制御
回路5aの動作を説明するフロー図、図3はディジタル
フィルタ回路7により処理された前後の光強度を示す特
性曲線図である。また、ディジタルフィルタ回路7とし
てはバタワースフィルタ回路、ベッセルフィルタ回路若
しくはチェビシェフフィルタ回路等のローパスフィルタ
回路を用いる。
【0026】試料の3次元立体像を再構築する場合は図
7に示す従来例と同様であるので説明は省略する。但
し、この場合はディジタルフィルタ回路7におけるフィ
ルタ処理は行わずそのままの出力を記憶回路6に順次格
納して行く。
【0027】一方、試料表面走査の場合、図2中”S1
01”において制御回路5aはZステージ4を制御して
光軸方向の位置を変化させ、図2中”S102”におい
て共焦点光スキャナ2から各光軸方向の位置に対応する
共焦点画像を取り込む。また、図2中”S103”にお
いて制御回路5aは取り込んだ共焦点画像をディジタル
フィルタ回路7で処理し、図2中”S104”において
記憶回路6に順次格納して行く。
【0028】さらに、図2中”S105”において制御
回路5aは記憶回路6に順次蓄積された共焦点画像の内
最大光量が得られた光軸方向の位置を走査し、図2中”
S106”において最大光量が得られた光軸方向位置を
試料の表面とする。
【0029】例えば、図3中”LP11”に示す波形は
共焦点光スキャナ2から読み出された生の共焦点画像の
光強度であり、高周波のノイズ成分が重畳されている。
一方、図3中”LP12”に示す波形はディジタルフィ
ルタ回路7の出力波形であり、ローパスフィルタ回路で
あるディジタルフィルタ回路7により高周波成分が除去
されるので滑らかな曲線となる。そして、この滑らかな
曲線の最大値を走査すれば良いことになる。
【0030】また、ディジタルフィルタ回路7での演算
処理は、例えば、下記の式に従って行われる。i番目の
入力データであり、共焦点画像中の特定の画素の光軸方
向のi番目の位置における光強度を”U(i)”、i番
目の出力データを”Y(i)”とすれば、 Y(i)=1/b0×{a0・U(i)+a1・U(i−1) +a2・U(i−2) −b1・Y(i−1)−b2・Y(i−2)} (1) と表される。
【0031】ここで、a0,a1,a2,b0,b1及
びb2は実数の係数列であり、サンプリング間隔や測定
のきざみに対応して算出される。また、これらの係数列
はパルス伝達関数の理論により双一次z変換等により容
易に決定できる2次のバタワース特性、2次のベッセル
特性及び2次のチェビシェフ特性を得ることができる。
【0032】さらに、上述の係数列を設定することによ
りローパスフィルタ特性と微分特性を併せ持つフィルタ
特性を得ることが可能になる。すなわち、図4に示す各
種の周波数特性を示す特性曲線図を用いて説明する。前
述のようなローパスフィルタは図4中”L001”に示
すような周波数特性を有し、利得が”3dB”減衰する
遮断周波数”fc”を境に利得が急激に減衰する。この
ため、遮断周波数”fc”よりも高周波成分が減衰され
て除去される。
【0033】一方、正弦波を微分した場合には周波数に
比例した周波数特性(20dB/dec)となり、図4
中”L002”に示すような周波数特性になる。そし
て、図4中”L001”と”L002”を合成すること
により、図4中”L003”に示すようなローパスフィ
ルタ特性と微分特性を併せ持つフィルタ特性を得ること
が可能になる。
【0034】例えば、図4中”L001”に示す周波数
特性を有する2次のローパスフィルタ回路の伝達関数”
G1(s)”は、 G1(s)=D/(As2+Bs+C) (2) となる。
【0035】一方、図4中”L002”に示す周波数特
性を有する微分特性の伝達関数”G2(s)”は、 G2(s)=Ks (3) となる。
【0036】そして、式(2)及び式(3)を合成した
伝達関数”G3(s)”は、 G3(s)=DKs/(As2+Bs+C) (4) となる。
【0037】式(4)の伝達関数を双1次z変換により
z領域の伝達関数に変換した後に逆z変換を行うことに
より、 Y(i)=1/b0’×{a0’・U(i)+a1’・U(i−1) +a2’・U(i−2) −b1’・Y(i−1)−b2’・Y(i−2)} ( 5) と表すことができる。また、このような式の導入に関し
ては特公平7−210508等に記載されている。
【0038】すなわち、式(1)と同一の表現になるの
でa0’,a1’,a2’,b0’,b1’及びb2’
に示す実数の係数列を式(1)の係数列と置換すれば図
4中”L003”に示す周波数特性が得られることにな
る。
【0039】従って、ノイズである高周波成分が遮断周
波数”fc”よりも大きくローパス特性領域に、光強度
成分が遮断周波数”fc”よりも小さく微分特性領域に
それぞれ位置するように遮断周波数”fc”を設定すれ
ば、共焦点画像からノイズ成分が除去されると共に光強
度が微分された信号が得られることになる。
【0040】図5はディジタルフィルタ回路7により処
理された前後の光強度を示す特性曲線図であり、図5
中”LP21”に示す波形は共焦点光スキャナ2から読
み出された生の共焦点画像の光強度であり高周波のノイ
ズ成分が重畳されている。一方、図5中”LP22”に
示す波形はディジタルフィルタ回路7の微分特性領域に
より微分された波形であり、図5中”LP23”は図5
中”LP22”の波形から高周波成分が除去されたディ
ジタルフィルタ回路7の出力波形である。
【0041】すなわち、ローパスフィルタ特性及び微分
特性を併せ持つディジタルフィルタ回路7により高周波
成分が除去されると共に光強度が微分された滑らかな曲
線となる。このため、制御回路5aは図5中”ZCP”
に示すゼロクロス点を検出することにより試料の表面位
置を容易に得ることができる。
【0042】図6は制御回路5aのこのような試料表面
走査時の動作を説明するフロー図である。図6中”S2
01”において制御回路5aはZステージ4を制御して
光軸方向の位置を変化させ、図6中”S202”におい
て共焦点光スキャナ2から各光軸方向の位置に対応する
共焦点画像を取り込む。また、図6中”S203”にお
いて制御回路5aは取り込んだ共焦点画像をディジタル
フィルタ回路7で処理し、図6中”S204”において
記憶回路6に順次格納して行く。
【0043】さらに、図6中”S205”において制御
回路5aは記憶回路6に順次蓄積された共焦点画像のゼ
ロクロス点の光軸方向の位置を走査し、図6中”S20
6”においてゼロクロス点の光軸方向位置を試料の表面
とする。
【0044】この結果、共焦点光スキャナ2からの共焦
点画像をディジタルフィルタ回路7で処理した後に試料
表面の走査を検出を行うことにより、試料表面を高精度
で検出することが可能になる。また、フィルタ手段52
であるディジタルフィルタ回路7で逐次処理を行うので
試料表面を高速で検出することが可能になる。さらに、
共焦点画面の面内を平均化処理する訳ではないので、図
9中”AV01”に示すように画像が劣化してしまうこ
とを防止することが可能になる。
【0045】なお、図1に示す実施例では制御回路5前
段にディジタルフィルタ回路7を配置してフィルタ処理
を行っているが、一旦、記憶回路6に蓄積した共焦点画
像を読み出しながらフィルタ処理を行っても構わない。
また、説明の簡単のためにディジタルフィルタ回路7を
別途記載した制御回路5aにおいてフィルタ処理を行っ
ても勿論構わない。
【0046】また、図1に示す実施例ではフィルタ手段
52としてディジタルフィルタ回路を例示したが上述の
ような周波数特性を有するアナログフィルタ回路をフィ
ルタ手段52として用いても構わない。
【0047】また、図4に関する説明ではローパスフィ
ルタ特性と微分特性を併せ持つフィルタ手段を想定した
が勿論個々の特性を有する2つのフィルタ手段を用いて
も構わない。
【0048】また、図1に示すZステージ4は試料の位
置を光軸方向に変化させているが、Zステージで光学顕
微鏡3の対物レンズを移動させることにより焦点位置を
制御して実質的に試料を光軸方向に走査しても構わな
い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。請求項1乃至請
求項4の発明によれば、共焦点光スキャナからの共焦点
画像をディジタルフィルタ回路で処理した後に試料表面
の走査を検出を行うことにより、試料表面を高速・高精
度で検出することが可能な共焦点顕微鏡が実現できる。
また、共焦点画面の面内を平均化処理する訳ではないの
で画像が劣化してしまうことを防止することが可能にな
る。
【0050】また、請求項5の発明によれば、共焦点光
スキャナからの共焦点画像をローパス処理及び微分処理
してデータのゼロクロス点の光軸方向位置を前記試料の
表面位置とすることにより、試料表面を高速・高精度で
検出することが可能になり、試料表面を容易に検出する
ことができる。
【0051】また、請求項6の発明によれば、ローパス
フィルタ特性等をバタワースフィルタにより実現するこ
とにより、遮断特性が急峻なローパスフィルタ特性等が
得られる。
【0052】また、請求項7の発明によれば、ローパス
フィルタ特性等をベッセルフィルタにより実現すること
により、遅延特性が平坦になり波形が歪むのを防止する
ことができる。
【0053】また、請求項8の発明によれば、ローパス
フィルタ特性等をチェビシェフフィルタにより実現する
ことにより、リップルをある程度許容して最大の減衰量
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る共焦点顕微鏡の一実施例を示す構
成ブロック図である。
【図2】制御回路の動作を説明するフロー図である。
【図3】処理された前後の光強度を示す特性曲線図であ
る。
【図4】各種の周波数特性を示す特性曲線図である。
【図5】処理された前後の光強度を示す特性曲線図であ
る。
【図6】制御回路の動作を説明するフロー図である。
【図7】従来の共焦点顕微鏡の一例を示す構成ブロック
図である。
【図8】制御回路の動作を説明するフロー図である。
【図9】光軸方向位置における共焦点の光量の分布を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 光源 2 共焦点光スキャナ 3 光学顕微鏡 4 Zステージ 5,5a 制御回路 6 記憶回路 7 ディジタルフィルタ回路 50,51 制御装置 52 フィルタ手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の開口を有する円板を回転させ前記開
    口を通過した光を集光して試料を走査することにより共
    焦点画像を得る共焦点顕微鏡において、 光源と、 光学顕微鏡と、 この光学顕微鏡を介して前記光源の出力光で前記試料を
    走査すると共に前記試料からの戻り光から共焦点画像を
    得る共焦点光スキャナと、 前記試料若しくは対物レンズの位置を移動させるZステ
    ージと、 このZステージを制御すると共にフィルタ処理した前記
    共焦点画像を用いて前記試料の表面位置を求める制御装
    置とを備えたことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  2. 【請求項2】前記制御装置が、 前記共焦点光スキャナの出力をフィルタ処理するフィル
    タ手段と、 このフィルタ手段の出力が蓄積される記憶回路と、 前記Zステージを制御すると共に前記記憶回路に蓄積さ
    れデータを走査して前記試料の表面位置を求める制御回
    路とから構成されることを特徴とする請求項1記載の共
    焦点顕微鏡。
  3. 【請求項3】前記制御装置が、 記憶回路と、 前記Zステージを制御し前記共焦点光スキャナの出力を
    フィルタ処理する前記記憶回路に蓄積すると共に前記記
    憶回路に蓄積されデータを走査して前記試料の表面位置
    を求める制御回路とから構成されることを特徴とする請
    求項1記載の共焦点顕微鏡。
  4. 【請求項4】前記フィルタ手段がローパスフィルタ特性
    を有し若しくは前記フィルタ処理がローパス処理であ
    り、前記制御回路が前記記憶回路に蓄積されたデータの
    内最大光量が得られた光軸方向位置を前記試料の表面位
    置とすることを特徴とする請求項2及び請求項3記載の
    共焦点顕微鏡。
  5. 【請求項5】前記フィルタ手段がローパスフィルタ特性
    及び微分特性を併せ持ち若しくは前記フィルタ処理がロ
    ーパス処理及び微分処理であり、前記制御回路が前記記
    憶回路に蓄積されたデータのゼロクロス点の光軸方向位
    置を前記試料の表面位置とすることを特徴とする請求項
    2及び請求項3記載の共焦点顕微鏡。
  6. 【請求項6】前記ローパスフィルタ特性若しくはローパ
    ス処理をバタワースフィルタにより実現することを特徴
    とする請求項4及び請求項5記載の共焦点顕微鏡。
  7. 【請求項7】前記ローパスフィルタ特性若しくはローパ
    ス処理をベッセルフィルタにより実現することを特徴と
    する請求項4及び請求項5記載の共焦点顕微鏡。
  8. 【請求項8】前記ローパスフィルタ特性若しくはローパ
    ス処理をチェビシェフフィルタにより実現することを特
    徴とする請求項4及び請求項5記載の共焦点顕微鏡。
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