JP2000146092A - 吸蔵式天然ガス貯蔵タンク - Google Patents

吸蔵式天然ガス貯蔵タンク

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JP2000146092A
JP2000146092A JP10316231A JP31623198A JP2000146092A JP 2000146092 A JP2000146092 A JP 2000146092A JP 10316231 A JP10316231 A JP 10316231A JP 31623198 A JP31623198 A JP 31623198A JP 2000146092 A JP2000146092 A JP 2000146092A
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Japan
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adsorbent
natural gas
storage tank
cooling water
cell
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JP10316231A
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Takao Naruoka
孝夫 成岡
Kozo Matsuura
幸三 松浦
Yukio Terajima
由紀夫 寺島
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着材の吸発熱に対応して効率的な熱交換を
行える吸蔵式天然ガス貯蔵タンクを提供する。 【解決手段】 貯蔵タンク10の内部は、セル壁22に
より各々吸着材18を収容する複数のセル20に分割さ
れている。またセル壁22と吸着材18との間には熱伝
導率の高いエラストマ34が充填されている。セル壁2
2の所定位置には冷却水が流れる冷却水通路24も設け
られている。このような構成により、セル壁22と吸着
材18との間でエラストマ34を介して熱交換が行わ
れ、これによって集められた熱が冷却水通路24から外
部に持ち出されあるいは冷却水通路24から持ち込まれ
た熱により吸着材18が加熱される。このような構成に
より、吸着材18との熱交換を効率的に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に吸着材が収
容され、天然ガスを吸着貯蔵する吸蔵式天然ガス貯蔵タ
ンクの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、天然ガスを貯蔵するタンクと
しては、天然ガスを圧縮ガス(CNG)の状態で貯蔵す
るものが知られている。しかし、このような圧縮ガスの
状態で天然ガスを貯蔵する場合には、天然ガスを高圧に
圧縮する必要があるうえ、貯蔵量も多くできないという
問題があった。そこで、天然ガスを吸着材に吸着させ、
比較的低圧でかつ大量の天然ガスを貯蔵できる吸蔵式天
然ガス貯蔵タンクが提案されている。例えば、特開平9
−227571号公報にも、内部に吸着材として金属錯
体が収容されたガス貯蔵装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の吸
蔵式天然ガス貯蔵タンクにおいては、例えば車両に搭載
し、燃料タンクとして使用すると、通常走行中に貯蔵タ
ンクから天然ガスをエンジンに供給している時に、天然
ガスの脱離時の吸熱反応によって吸着材の温度が低温と
なる。このため、吸着材からのガス放出能力が低下し、
貯蔵タンクからエンジンへの天然ガスの供給量が減少
し、車両が停止するという問題があった。
【0004】また、貯蔵タンクに天然ガスを充填する際
には、吸着材への天然ガスの吸着により吸着熱が発生
し、吸着材の温度が上昇して充填時間がかかるうえ十分
な充填量を確保できないという問題もあった。
【0005】これらは、貯蔵タンクに収容された吸着材
の吸発熱作用に対応する効率的な熱交換が行われていな
いためと考えられる。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、吸着材の吸発熱に対応して効
率的な熱交換を行える吸蔵式天然ガス貯蔵タンクを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内部に吸着材を収容し、天然ガスを吸着
貯蔵する吸蔵式天然ガス貯蔵タンクであって、貯蔵タン
ク内部を、各々吸着材を収容する複数のセルに分割する
セル壁と、このセル壁の所定位置に設けられた冷却水通
路と、を備えることを特徴とする。
【0008】また、上記吸蔵式天然ガス貯蔵タンクにお
いて、冷却水通路は、セル壁の交差部分に設けられてい
ることを特徴とする。
【0009】また、上記吸蔵式天然ガス貯蔵タンクにお
いて、セル壁とセルに収容された吸着材との間にエラス
トマが充填されていることを特徴とする。
【0010】また、上記吸蔵式天然ガス貯蔵タンクにお
いて、吸着材を収容するセルの中央部に天然ガスを流
入、放出するためのガス通路が設けられていることを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0012】図1には、本発明に係る吸蔵式天然ガス貯
蔵タンクの正面図(a)及び平面図(b)が示される。
図1(a)、(b)において、貯蔵タンク10に天然ガ
スを充填し、あるいは貯蔵タンク10から天然ガスを取
り出す場合には、ガスプラグ12を介して行う。また、
貯蔵タンク10に収容された活性炭等の吸着材の冷却及
び加熱に使用するエンジン冷却水等の熱媒は、インレッ
トパイプ14から導入されアウトレットパイプ16から
外部に放出される。
【0013】図2には、図1に示された吸蔵式天然ガス
貯蔵タンクの部分拡大断面図が示される。図2(a)は
正面から見た断面図であり、図2(b)は図2(a)の
B−B断面図である。図2(a)、(b)に示されるよ
うに、貯蔵タンク10は吸着材18を収容する小さな部
屋であるセル20の集合体となっている。すなわち、貯
蔵タンク10の内部がセル壁22により各々吸着材18
を収容する複数のセル20に分割されている。このセル
壁22は、貯蔵タンク10の構成材とともに軽量で熱伝
導率の高いアルミ材等を使用するのが好適である。
【0014】セル壁22の所定位置には、貯蔵タンク1
0内を貫通する冷却水通路24が設けられている。この
冷却水通路24は、貯蔵タンク10の上下に設けられ、
冷却水26を収容する冷却水タンク28まで貫通してい
る。冷却水26は、上述したインレットパイプ14から
下部の冷却水タンク28に導入され、冷却水通路24を
流れて上部の冷却水タンク28に到達し、上述したアウ
トレットパイプ16を介して放出される。
【0015】冷却水タンク28と各セル20とは、図2
(a)に示されるように、セパレータ30により分離さ
れている。また、各セル20の上下端には、ワイヤーメ
ッシュ32が配置されている。このワイヤーメッシュ3
2は、吸着材18の緩衝材として機能し、また天然ガス
のフィルタの役割も果たすものであれば何でもよく、た
とえば弾力性のある細い化学繊維、金属製繊維等で構成
されている。
【0016】吸着材18とセル壁22との間には、弾性
がありかつ熱伝導率のよい材料で構成されたエラストマ
34が充填されている。このエラストマ34が充填され
ているために、吸着材18はセル20の中で確実に保持
固定されている。
【0017】上述したように、インレットパイプ14か
ら下部の冷却水タンク28に冷却水26が導入される
と、この冷却水26は冷却水通路24中を、上部の冷却
水タンク28まで流れる。また、冷却水通路24とセル
壁22とは熱的に接続されており、セル壁22はセル2
0の中に収容された吸着材18と熱交換する。このた
め、吸着材18がセル壁22と熱交換し、さらにセル壁
22が冷却水通路24の中を流れる冷却水26と熱交換
することになる。この際、セル壁22は、吸着材18と
冷却水通路24との間で、熱交換用フィンとして機能し
ているので、吸着材18の吸発熱に対応して効率的な熱
交換を行える。
【0018】また、上述したエラストマ34により、セ
ル壁22と充填材18との隙間がなくなることによって
もセル壁22と充填材18との間の熱移動を容易にする
ことができ、熱交換をさらに効率的に行うことができ
る。なお、冷却水通路24は、セル20の容積や断面積
等により適宜セル壁22中に配置すればよいが、図2
(b)に示されるように、セル壁22の交差部分に設け
ることも好適である。
【0019】次に、図2(a)、(b)に示されるよう
に、吸着材18が収容されたセル20の中央部分には、
天然ガスを吸着材18の間に拡散させあるいは吸着材1
8から脱離された天然ガスを貯蔵タンク10外へ導き出
すためのガス通路36が設けられている。このように、
各セル20にガス通路36が設けられることにより、こ
こに収容されている吸着材18のワーキングキャパシテ
ィが増大するとともに、充填時の天然ガスの内部流入及
び天然ガス使用時の外部流出をスムーズに行うことがで
きる。
【0020】以上述べたように、本実施形態に係る貯蔵
タンク10は、その内部が複数のセル20に分割された
構造となっている。従って、このセル20の配置の仕方
により、貯蔵タンク10の形状を比較的自由に変更する
ことが可能である。また、セル壁22は、貯蔵タンク1
0の強度を向上させる耐圧壁の機能も兼ねている。さら
に、貯蔵タンク10の外壁すなわちセル20の大気側の
セル壁22を曲面構造とすれば、耐圧性をさらに向上さ
せることができ、軽量でかつコンパクトな耐圧容器を構
成することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
貯蔵タンク内が複数のセルに分割され、セルを形成する
セル壁の所定位置に冷却水通路が設けられているので、
セル壁が吸着材と冷却水通路との熱交換においてフィン
として作用し、熱交換効率を向上させることができる。
【0022】また、各セル壁と吸着材との間には熱伝導
率の高いエラストマが充填されているので、セル壁と吸
着材との隙間がなくなり、更に熱交換効率を向上でき
る。
【0023】また、各セルの中央部にはガス通路が設け
られているので、充填時の天然ガスの内部流入及び脱離
した天然ガスの外部流出をスムーズに行うことができ、
これに伴って熱移動も早くなるので、熱交換効率を更に
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る吸蔵式天然ガス貯蔵タンクの正
面図及び平面図である。
【図2】 図1に示された吸蔵式天然ガス貯蔵タンクの
部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 貯蔵タンク、12 ガスプラグ、14 インレッ
トパイプ、16 アウトレットパイプ、18 吸着材、
20 セル、22 セル壁、24 冷却水通路、28
冷却水タンク、30 セパレータ、32 ワイヤーメッ
シュ、34 エラストマ、36 ガス通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺島 由紀夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3E072 AA03 CA06 EA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に吸着材を収容し、天然ガスを吸着
    貯蔵する吸蔵式天然ガス貯蔵タンクであって、 貯蔵タンク内部を、各々前記吸着材を収容する複数のセ
    ルに分割するセル壁と、 前記セル壁の所定位置に設けられた冷却水通路と、を備
    えることを特徴とする吸蔵式天然ガス貯蔵タンク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吸蔵式天然ガス貯蔵タン
    クにおいて、前記冷却水通路は、前記セル壁の交差部分
    に設けられていることを特徴とする吸蔵式天然ガス貯蔵
    タンク。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の吸蔵式天
    然ガス貯蔵タンクにおいて、前記セル壁と前記セルに収
    容された吸着材との間にエラストマが充填されているこ
    とを特徴とする吸蔵式天然ガス貯蔵タンク。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか一項記
    載の吸蔵式天然ガス貯蔵タンクにおいて、吸着材を収容
    する前記セルの中央部に天然ガスを流入、放出するため
    のガス通路が設けられていることを特徴とする吸蔵式天
    然ガス貯蔵タンク。
JP10316231A 1998-11-06 1998-11-06 吸蔵式天然ガス貯蔵タンク Withdrawn JP2000146092A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10041131A1 (de) * 2000-08-21 2002-03-21 Geesthacht Gkss Forschung Vorrichtung zum Beladen und Entladen von in einem Speichermedium aufnehmbarem Wasserstoff
JP2002267097A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Osaka Gas Co Ltd 吸着式天然ガス自動車用燃料貯蔵装置
RU2648387C1 (ru) * 2016-12-15 2018-03-26 Публичное акционерное общество "Газпром" Адсорбционный газовый терминал
US10551003B2 (en) 2016-04-06 2020-02-04 Hyundai Motor Company Adsorbed natural gas storing tank

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Effective date: 20040122