JP2000144701A - 地下水採水装置 - Google Patents

地下水採水装置

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JP2000144701A
JP2000144701A JP10312643A JP31264398A JP2000144701A JP 2000144701 A JP2000144701 A JP 2000144701A JP 10312643 A JP10312643 A JP 10312643A JP 31264398 A JP31264398 A JP 31264398A JP 2000144701 A JP2000144701 A JP 2000144701A
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状本体の上部開口を塞ぐべく蓋が索条にそ
って落下する際の円滑性を確保しつつ、採水後の引き上
げ時に蓋と索条との間に隙間から異なる深度の地下水が
採水管である筒状本体内に浸入することを防止でき、精
度のよいサンプリングができる。 【解決手段】 底蓋3を備えた上部開放の筒状本体4に
取り付けたワイヤーなどの索条2に、前記筒状本体4の
上部開口4bに装着する蓋5を、該蓋5に設けたガイド
孔13を介してスライド自在に取り付けた地下水採水装置
において、吸水膨潤性を有する止水材11を前記蓋5の本
体9に取り付け、該止水材11に前記索条2を挿通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下水の採水装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】汚染土壌・地下水調査などの環境調査を
はじめとして、資源としての地下水の利用や建設工事に
おける地盤の性状を知るうえで、地下水の水質などを調
査するために地下水の採取を行っている。
【0003】地下水を採取する装置には種々のものがあ
るが、水中の所定位置の水を採取するものの一例とし
て、出願人が先に提案した特願平10-32962号がある。こ
れは図10にも示すように、採水管による筒状本体4と、
該筒状本体4の底部開口4aに嵌装しワイヤーなどの索
条2に取り付けられた底蓋3と、筒状本体4の上部開口
4bに嵌装する蓋21とで構成する。
【0004】蓋21は断面コ字形のキャップ状に形成する
とともに内径を筒状本体4の外径に等しく形成し、中央
に索条2が挿通するガイド孔21aを設けた。
【0005】そして、地下水を採取するには、採水のた
めのボーリング孔に、先端に底蓋3を取り付けた索条2
を垂れ下ろし、所定の採水位置まで降下させここに位置
させる。次に、内部に前記索条2を挿通させた状態で採
水管である筒状本体4を、索条2をガイドとしてボーリ
ング孔内の地下水層内に沈下し、底蓋3が位置している
所定深度まで下降させ、底部開口4aに底蓋3を嵌装す
る。
【0006】この状態で筒状本体4の内部には地下水層
の所定位置の地下水が充満している。よって、次にガイ
ド孔21aに索条2を挿通した蓋21を地下水層内に沈下
し、筒状本体4の上部開口4bをこの上蓋21で閉塞し、
筒状本体4の内部に地下水を封入する。このようにして
筒状本体4の内部に地下水を封入したならば、索条2を
ボーリング孔から引き上げる。
【0007】これにより索条2、底蓋3、採水管による
筒状本体4および蓋21が一緒に引き上げられ採水され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】蓋21を自重で沈下させ
て筒状本体4の上部開口4bを塞ぐには、蓋21が索条2
にそって抵抗なくスムーズにスライドする必要があり、
そのためには索条2が挿通するガイド孔21aの内径を索
条2の外径よりも多少大きく形成している。このため、
蓋21と索条2との間に隙間が生じ、引き上げ時にこの隙
間から地下水が筒状本体4内に浸入し、採水した深度と
は異なる深度の地下水が筒状本体4内に混入することと
なって、厳密なサンプリングを行うことが困難であっ
た。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、筒状本体の上部開口を塞ぐべく蓋が索条にそって落
下する際の円滑性を確保しつつ、採水後の引き上げ時に
蓋と索条との間に隙間から異なる深度の地下水が採水管
である筒状本体内に浸入することを防止でき、精度のよ
いサンプリングができる地下水採水装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、底蓋を備えた上部開放の筒状本体に
取り付けたワイヤーなどの索条に、前記筒状本体の上部
開口に装着する蓋を、該蓋に設けたガイド孔を介してス
ライド自在に取り付けた地下水採水装置において、吸水
膨潤性を有する止水材を前記蓋の本体に取り付け、該止
水材に前記索条を挿通することを要旨とするものであ
る。
【0011】第2に、蓋本体は、吸水膨潤性を有する止
水材が索条および筒状本体の内壁の方向に膨潤するよう
に規制する拘束部材を有することを要旨とするものであ
る。
【0012】第3に、吸水膨潤性を有する止水材は、平
面略リング状に形成するとともに、適宜箇所にスリット
を設け、該スリットを介して蓋本体に着脱自在に取り付
けられることを要旨とするものである。
【0013】第4に、蓋本体は先端を円錐形状に形成し
たことを要旨とするものである。
【0014】第5に、吸水膨潤性を有する止水材と拘束
部材との間に索条および筒状本体の内壁に密着するゴム
などの弾性部材を介装することを要旨とするものであ
る。
【0015】第6に、弾性部材は周面にひれ状の突片を
有することを要旨とするものである。
【0016】第7に、吸水膨潤性を有する止水材は、索
条の方向に膨潤するように拘束部材内に埋設され、拘束
部材の外周面に筒状本体と嵌合する螺旋溝を設けるとと
もに、筒状本体の内壁には前記螺旋溝に嵌合する螺旋溝
を設けたことを要旨とするものである。
【0017】第8に、吸水膨潤性を有する止水材は、索
条の方向に膨潤するように拘束部材内に埋設され、拘束
部材の外周面に筒状本体と嵌合する螺旋溝を設けるとと
もに、筒状本体の内壁には前記螺旋溝に嵌合する螺旋溝
を設け、蓋本体の上部に回転翼を設けたことを要旨とす
るものである。
【0018】請求項1記載の本発明によれば、底蓋と筒
状本体とを地下水層内の所定深度に沈下した後、索条に
そって蓋を下降させるときは、蓋と索条との間には隙間
が存在するから蓋は索条にそってスムーズに下降する。
そして、筒状本体の上部開口に蓋が嵌合した状態では、
蓋に設けた吸水膨潤性を有する止水材が吸水により膨潤
し、蓋と索条との隙間を塞ぐ。よって、採水後、蓋が装
着された筒状本体を索条とともに引き上げる際は、蓋と
索条との間の隙間は塞がれて止水されているから、異な
る深度の異なる水質の地下水が蓋を介して筒状本体に浸
入することがなく、サンプリングの精度が向上する。
【0019】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、吸水膨潤性を有する止水材が吸水によって膨
潤する際、蓋本体に設けてある拘束部材により、膨潤の
方向が索条および筒状本体の内壁の方向に規制されるか
ら、索条と蓋本体との隙間、および蓋本体と筒状本体の
内壁との隙間を確実に塞ぐ。
【0020】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、吸水膨潤性を有する止水材は、平面略リング
状に形成するとともに、適宜箇所にスリットを設け、該
スリットを介して蓋本体に着脱自在に取り付けられるか
ら、劣化した場合の交換などが容易で、また、例えば既
成の蓋本体にも取付が可能となる。
【0021】請求項4記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、蓋本体の先端を円錐形状に形成したから、蓋
を落下させて筒状本体の上部開口に装着するときに先端
が案内となるだけでなく、水中での落下時の抵抗が少な
くなり落下速度を利用して筒状本体内にスムーズに入り
込む。
【0022】請求項5記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、吸水膨潤性を有する止水材と拘束部材との間
にゴムなどの弾性部材を介装したから、吸水膨潤性を有
する止水材だけでなくこの弾性部材も索条および筒状本
体の内壁に密着し、さらに確実に止水を図ることができ
る。
【0023】請求項6記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、弾性部材の周面に設けたひれ状の突片が索条
および筒状本体の内壁面に密着するから、吸水膨潤性を
有する止水材が吸水により止水機能を発揮する前の段階
から止水できるだけでなく二重の止水構造とすることが
できて止水をさらに確実なものにでき、また、止水材の
機能が十分に発揮されなかった場合にこれを補うことが
できる。
【0024】請求項7記載の本発明によれば、索条と蓋
との隙間は前記と同様にして吸水膨潤性を有する止水材
により塞ぐことで止水を図ることができ、蓋本体の外周
面と筒状本体の内壁面との間の止水は、拘束部材の外周
面と筒状本体の内壁面とにそれぞれ形成した螺旋溝の嵌
合により図ることができる。
【0025】請求項8記載の本発明によれば、請求項7
記載の本発明の作用に加えて、蓋本体の上部に設けた回
転翼が回転することで蓋の回転が促進され、これにより
蓋本体と筒状本体との螺合をさらに確実なものにでき
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の地下水採水装
置の第1実施形態を示す縦断正面図で、図10に示した従
来例と同一の構成要素には同一の参照符号を附してあ
る。本発明の地下水採水装置も基本構成は従来と同様、
採水管である筒状本体4と、該筒状本体4の底部開口4
aに装着する底蓋3と、筒状本体4の上部開口4bに装
着する蓋5と、これら底蓋3、筒状本体4および蓋5を
連携するワイヤーなどの索条2とで構成する。
【0027】筒状本体4は例えば図1にも示すようにス
テンレスなどの金属による水よりも比重の大きい材質に
よる円筒体であり、底部開口4aおよび上部開口4bの
内縁を外側に向かって拡径するテーパー面6に形成し
た。
【0028】底蓋3は、一例として図1に示すようにス
テンレスなどの金属による水よりも比重の大きい材質で
平板状の本体3aを形成し、この上部に合成ゴムなどの
弾性部材3bを組み合わせたもので、弾性部材3bの内
径は筒状本体4の底部開口4bの内径に等しく形成する
とともに底部開口4aに形成してあるテーパー面6に合
致するテーパー面7を形成した。そして、この底蓋3の
底面に留め金でワイヤーなどの索条2の一端を固定す
る。
【0029】蓋5は図4に示すように全体形状が下端を
円錐形に形成した円柱状であり、先端の円錐状部9aと
上端の円盤状部9bとで本体9を構成し、該本体9はス
テンレスなどの金属による水よりも比重の大きい材質で
形成した。
【0030】この円錐状部9aと円盤状部9bの間に、
合成ゴムなどによる止水機能を有する上部弾性部材10a
と下部弾性部材10bを介在させて吸水膨潤性を有する平
面略リング状の止水材11を設ける。これにより、蓋5は
上部から円盤状部9b、上部弾性部材10a、止水材11、
下部弾性部材10b、円錐状部9aの順に組み合わされた
積層体で構成され、各部材は上下に挿通する固定ビス12
で連結固定される。そして、円錐状部9aと円盤状部9
bとによる本体9は止水材10を上下から挟み込んで膨潤
の方向を規制する拘束部材となる。
【0031】上部に位置する円盤状部9bの外径は筒状
本体4の上部開口4bの開口縁の内径にほぼ等しく形成
し、その下段の上部弾性部材10aの外径は上部開口4a
のテーパー面6に等しく形成し、その下段の止水材11と
下部弾性部材10bの外径は筒状本体4内への挿入がスム
ーズに行えるように筒状本体4の内径よりも多少小さく
形成した。
【0032】また、蓋5には索条2が挿通するガイド孔
13を中心位置で各部材に連続して穿設する。これにより
蓋5は索条2にそってスライド自在に取り付けられる。
このガイド孔13の形は蓋5のスライドが円滑に行えるよ
うに索条2の太さよりも大きく形成しておく。
【0033】止水材10の材質は、例えばゴム物質と水膨
張性樹脂、充填剤、加硫剤、加硫促進剤、可塑剤、着色
剤、老防止剤、加工助剤などを加えた組成物を、ロール
ミキサー、バンバリーミキサーやニーダー等の機械で混
練し、押出成形により所望の形状に押し出し、常法によ
り加硫されたものである。そして、止水材11は適宜箇所
にスリットを設け、該スリットを介して蓋本体に着脱自
在に取り付けられるようにしておく。
【0034】次にこの採水装置を使用して地下水を採取
する方法を図1〜図3、図5について説明する。まず、
採水のためのボーリング孔内に、先端に底蓋3を取り付
けた索条2を垂れ下ろし、底蓋3を所定深度の採水位置
まで降下させ、ここに位置させる。
【0035】次に内部に索条2を挿通した採水管である
筒状本体4をボーリング孔内の地下水層内に沈下させ
る。沈下時、筒状本体4はステンレスなどの水よりも比
重の大きい材質で作製してあるから、自重で容易に沈下
する。そして、索条2をガイドとして下降するから、こ
れにそって索条2の下端に設けてある底蓋3の位置まで
沈下し、筒状本体4の底部開口4aに底蓋3が装着され
る。
【0036】このとき、底蓋3の弾性部材3bが底部開
口4aに嵌合するから、両者のテーパー面6,7が合致
して底蓋3は底部開口4aにスムーズに挿入するととも
に装着状態では弾性部材3bの弾力によって密着し、底
部開口4aを水密に閉塞する。
【0037】この状態では筒状本体4の内部には、該筒
状本体4を地下水層の所定深度位置に降下させた時点で
既に採取された所定深度位置の地下水が充満している。
【0038】次に図2に示すようにガイド孔13に索条2
を挿通した蓋5を、ガイド孔13と索条2をガイドとして
地下水層内に沈下し、筒状本体4の上部開口4b内に挿
着してここを塞ぐ。このとき、蓋5の本体9はステンレ
スで作製してあるから自重で降下し、また、先端は円錐
状部9aに形成してあり、さらに蓋5と索条2の間や筒
状本体4との間には隙間が存在するから抵抗が少なく落
下速度を利用して筒状本体4の上部開口4b内に食い込
むようにして簡単に挿入する。
【0039】また、上部弾性部材10aの外周面が上部開
口4bのテーパー面6に合致してここに密着する。
【0040】この状態で中間層に配置されている止水材
11が吸水して膨潤する。このとき、止水材11の膨潤方向
は拘束部材である上下に位置する円錐状部9aと円盤状
部9bとで規制され、図3、図5に示すように中心のガ
イド孔13と外周方向とに止水材11は膨潤する。これによ
り、止水材11が索条2と一体となってガイド孔13が塞が
れ索条2と蓋5との間の隙間がなくなるとともに、蓋5
と筒状本体4の内壁との隙間も塞がれ、蓋5の箇所でも
筒状本体4の止水が図られる。
【0041】このようにして止水材11が膨潤して止水さ
れたならば、索条2を引き上げ、これに取り付けてある
筒状本体4を底蓋3、蓋5とともに地上に回収する。引
き上げ時、ガイド孔13は止水材11で塞がれているからこ
こから異なる地下水層の異なる水質の地下水が筒状本体
4の内部に浸入することはない。
【0042】そして、止水材11が膨潤して止水が完了し
たことの検知は、採水を行う前に予め止水材11を吸水さ
せて膨張させる試験を行って、止水時間を計測し、この
時間が経過したことの確認によるか、あるいは、止水材
11を取り付けた蓋5を水中に降下させるとき、これと同
時に同じ形態の別の蓋5を地上で水を張った容器内に沈
めて止水材11の膨張状況を観察して、かかる地上での止
水完了の確認による、などの手段を適宜採用する。
【0043】地上に回収した筒状本体4から蓋5を外
し、採取した内部の地下水を別の容器に移す。
【0044】図6、図7は第2実施形態を示し、第1実
施形態の構成に加えて平面略リング状の下部弾性部材10
bの内周面と外周面にひれ状の突片16をそれぞれ突出さ
せ、この突片16を索条2、筒状本体4の内壁面にそれぞ
れ摺接するもので、蓋5と索条2との隙間、また蓋5と
筒状本体4の内壁面との隙間がこの突片16で閉塞され
る。よって、図7に示すように止水材11が膨張した段階
では、止水材11による閉塞とで二重に閉塞されることに
なり、より確実に止水を図れる。
【0045】なお、蓋5が筒状本体4の内部に落としこ
まれるときは、この突片16が索条2や筒状本体4の内壁
面に対して摺接するが、突片16は弾力を備えているから
該突片16が蓋5の下降を妨げることはない。
【0046】図8、図9は第3実施形態を示し、蓋5の
基本構造として第1実施形態と同様に先端の円錐状部9
aと上端の円盤状部9bとで本体9を構成し、この円錐
状部9aと円錐状部9aとの間に合成ゴムなどによる止
水機能を有する円盤状の弾性部材10を介装し、これら本
体9と弾性部材10を上下に挿通する固定ビス12で連結固
定し、また、ガイド孔13を中心位置に形成しここに索条
2を挿通した。
【0047】そして、先端の円錐状部9aの中心部に凹
所を設け、この凹所内に止水材11を埋設する。よって、
この円錐状部9aが止水材11の膨張方向を規制する拘束
部材となり、前記索条2はこの止水材11の中心箇所を貫
通することになる。
【0048】また、円錐状部9aの外周面に筒状本体4
と嵌合する螺旋溝14を設けるとともに、筒状本体4の内
壁には前記螺旋溝14に嵌合する螺旋溝15を設け、さらに
蓋5の本体9の上部に水平方向に回転する回転翼17を設
けた。
【0049】よって、蓋5を筒状本体4の上部開口4b
に向けて降下させれば、円錐状部9aの外周面に形成し
てある螺旋溝14が筒状本体4の内壁に形成してある螺旋
溝15と螺合しながら蓋5が筒状本体4の内部に水密に嵌
合し、蓋5と筒状本体4との間の止水が図れる。この場
合、蓋5の下降は螺旋溝14が螺旋溝15と螺合しながら行
われるから、方向性が確実であり、蓋5の上部に回転翼
17を設けた場合は、該回転翼17の回転により蓋5の回転
が促進されて、螺旋溝14が螺旋溝15との螺合がさらに確
実になる。
【0050】また、止水材11が索条2の方向に膨潤する
ことで索条2との隙間を塞ぎ、蓋5と索条2との隙間の
止水が図れる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明の地下水採水装
置は、蓋と索条との間や筒状本体との間には隙間を設け
て、筒状本体の上部開口を塞ぐべく蓋が索条にそって落
下する際の円滑性を確保しつつ、蓋が筒状本体の上部開
口を閉塞して採水後の引き上げ時には、蓋と索条との間
や筒状本体との間には隙間は水膨潤性の止水材で閉塞し
てこの隙間から異なる深度の地下水が採水管である筒状
本体内に浸入することを防止でき、精度のよいサンプリ
ングができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地下水採水装置の第1実施形態を示す
蓋の投入前の縦断正面図である。
【図2】本発明の地下水採水装置の第1実施形態を示す
蓋の嵌入状態の縦断正面図である。
【図3】本発明の地下水採水装置の第1実施形態を示す
蓋により筒状本体が密閉された状態の縦断正面図であ
る。
【図4】本発明の地下水採水装置の第1実施形態の要部
である蓋の水膨潤前の段階の縦断正面図である。
【図5】本発明の地下水採水装置の第1実施形態の要部
である蓋の水膨潤後の段階の縦断正面図である。
【図6】本発明の地下水採水装置の第2実施形態の要部
である蓋の水膨潤前の段階の縦断正面図である。
【図7】本発明の地下水採水装置の第2実施形態の要部
である蓋の水膨潤後の段階の縦断正面図である。
【図8】本発明の地下水採水装置の第3実施形態の要部
である蓋の水膨潤前の段階の縦断正面図である。
【図9】本発明の地下水採水装置の第3実施形態の要部
である蓋の水膨潤後の段階の縦断正面図である。
【図10】従来の地下水採水装置を示す縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
2…索条 3…底蓋 3a…本体 3b…弾性部材 4…筒状本体 4a…底部開口 4b…上部開口 5…蓋 6…テーパー面 7…テーパー面 8…留め金 9…本体 9a…円盤状部 9b…円錐状部 10…弾性部材 10a…上部弾性部材 10b…下部弾性部材 11…止水材 12…固定ビス 13…ガイド孔 14,15…螺旋溝 16…突片 17…回転翼 21…蓋 21a…ガイド孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底蓋を備えた上部開放の筒状本体に取り
    付けたワイヤーなどの索条に、前記筒状本体の上部開口
    に装着する蓋を、該蓋に設けたガイド孔を介してスライ
    ド自在に取り付けた地下水採水装置において、吸水膨潤
    性を有する止水材を前記蓋の本体に取り付け、該止水材
    に前記索条を挿通することを特徴とする地下水採水装
    置。
  2. 【請求項2】 蓋本体は、吸水膨潤性を有する止水材が
    索条および筒状本体の内壁の方向に膨潤するように規制
    する拘束部材を有する請求項1記載の地下水採水装置。
  3. 【請求項3】 吸水膨潤性を有する止水材は、平面略リ
    ング状に形成するとともに、適宜箇所にスリットを設
    け、該スリットを介して蓋本体に着脱自在に取り付けら
    れる請求項1または請求項2に記載の地下水採水装置。
  4. 【請求項4】 蓋本体は先端を円錐形状に形成した請求
    項1から請求項3のいずれかに記載の地下水採水装置。
  5. 【請求項5】 吸水膨潤性を有する止水材と拘束部材と
    の間に索条および筒状本体の内壁に密着するゴムなどの
    弾性部材を介装する請求項1から請求項4のいずれかに
    記載の地下水採水装置。
  6. 【請求項6】 弾性部材は周面にひれ状の突片を有する
    請求項5記載の地下水採水装置。
  7. 【請求項7】 吸水膨潤性を有する止水材は、索条の方
    向に膨潤するように拘束部材内に埋設され、拘束部材の
    外周面に筒状本体と嵌合する螺旋溝を設けるとともに、
    筒状本体の内壁には前記螺旋溝に嵌合する螺旋溝を設け
    た請求項1、請求項3、請求項4、請求項5のいずれか
    に記載の地下水採水装置。
  8. 【請求項8】 吸水膨潤性を有する止水材は、索条の方
    向に膨潤するように拘束部材内に埋設され、拘束部材の
    外周面に筒状本体と嵌合する螺旋溝を設けるとともに、
    筒状本体の内壁には前記螺旋溝に嵌合する螺旋溝を設
    け、蓋本体の上部に回転翼を設けた請求項1、請求項
    3、請求項4、請求高5のいずれかに記載の地下水採水
    装置
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