JP2000143682A - 第三級ホスフィン誘導体の製造方法 - Google Patents
第三級ホスフィン誘導体の製造方法Info
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Abstract
製造する。 【解決手段】 マグネシウム、アルミニウム、錫及びマ
ンガンから選択されるすくなくとも1種の金属及び遷移
金属触媒の存在下で、ハロゲン化アリール又はスルホン
酸アリールとハロゲン化ホスフィンを反応させて、第三
級ホスフィン誘導体を製造する。
Description
料及び液晶等の製造を目的とした各種金属触媒を用いた
カップリング反応、酸化反応、及び還元反応等において
金属の配位子として用いられる第三級ホスフィン誘導体
の製造法に関する。
の方法として、パラジウム触媒存在下でトリメチルシリ
ルジフェニルホスフィンとハライドを反応させる方法
(Journal of Organic Chemi
stry,52,748(1987))、パラジウム触
媒存在下でジフェニルホスフィンとトリフレートを反応
させる方法(Journal of Organic
Chemistry,61,2922(1996))、
ニッケル触媒存在下でジフェニルホスフィンとトリフレ
ートを反応させる方法(US5,399,771)、ニ
ッケル触媒存在下でクロロジフェニルホスフィン、亜
鉛、及びトリフレートあるいはハライドを反応させる方
法(Chemical Communication,
2359(1997))、パラジウム触媒存在下でトリ
フレートとジフェニルホスフィンオキシドを反応させた
後、トリクロロシランで還元する方法(Journal
ofOrganic Chemistry,58,1
945(1993))、ニッケル触媒存在下でトリフレ
ートとジフェニルホスフィンオキシドを反応させた後、
トリクロロシランで還元する方法(EP0771812
A1)、トシレートとリチウムジフェニルホスファイド
を反応させる方法(Journal of Organ
ic Chemistry,45,5187(198
0))、メシレートとリチウムジフェニルホスファイド
を反応させる方法(Synthesis,951(19
92))等が知られている。
んどが高価かつ発火性物質であるジフェニルホスフィン
あるいはジフェニルホスフィンから調製する試薬を化学
量論量使用しており、ジフェニルホスフィンを使用しな
い場合でもやはり発火や爆発のおそれのある亜鉛末ある
いはアルカリ金属を化学量論量使用しており、工業的規
模で製造するには適当な方法とは言えない。
用した簡便な第三級ホスフィン誘導体の製造法を提供す
ることである。
解決すべく鋭意検討した結果、マグネシウム、アルミニ
ウム、錫又はマンガンの金属と、遷移金属触媒との存在
下、ハロゲン化アリール又はスルホン酸アリールとハロ
ゲン化ホスフィンを反応させることにより、第三級ホス
フィン誘導体を、簡便かつ安全に製造できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
から選択される少なくとも1種の金属及び遷移金属触媒
の存在下、下記一般式(1)
Xはハロゲン原子、アルキルスルホニルオキシ基、パー
フルオロアルキルスルホニルオキシ基又はアリールスル
ホニルオキシ基を表す。〕で示されるハロゲン化アリー
ル又はスルホン酸アリールと下記一般式(2)
ってもよく、それぞれアリール基、アルキル基又はシク
ロアルキル基を表し、Yはハロゲン原子を表し、m及び
nは、それぞれ0又は1を表す。〕で示されるハロゲン
化ホスフィンを反応させることを特徴とする下記一般式
(3)
R2及びR3は同じでも異なってもよく、それぞれアリー
ル基、アルキル基又はシクロアルキル基を表し、m及び
nは、それぞれ0又は1を表す。〕で示される第三級ホ
スフィン誘導体の製造方法。
いはパラジウム触媒であることを特徴とする前項(1)
に記載の第三級ホスフィン誘導体の製造方法。
で表されるハロゲン化アリール又はスルホン酸アリール
において、R1は好ましくはフェニル基、ナフチル基、
アンスリル基、フェナンスリル基、ビフェニル基、ビナ
フチル基、ビアンスリル基、ビフェナンスリル基、ピリ
ジル基、キノリル基、イソキノリル基、ビピリジル基、
ビキノリル基、ビイソキノリル基、アクリジニル基、ピ
ラジル基、ピリミジル基、ピリダジル基、ピロリル基、
イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チア
ゾリル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カルバゾリル
基、インドリル基、及びチエニル基等を表す。
よく、置換基の具体例としては、アルキル基(例えば、
メチル、エチル、プロピル、ブチル等)、アリール基
(例えば、フェニル、ナフチル等)、アルコキシ基(例
えば、メトキシ、エトキシ等)、アリールオキシ基(例
えば、フェノキシ等)、ヒドロキシ基、シアノ基、アシ
ル基(例えば、アセチル、ベンゾイル等)、アミノ基
(ジメチルアミノ等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、カルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル等)、アミド基(例えば、
アセトアミド、ベンズアミド等)、カルバモイル基(例
えば、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジフェ
ニルカルバモイル等)、ホスフィノ基(例えば、ジフェ
ニルホスフィノ基、ジシクロヘキシルホスフィノ基、ジ
−t−ブチルホスフィノ基等)、ホスフィニル基(例え
ば、ジフェニルホスフィニル基、ジシクロヘキシルホス
フィニル基、ジ−t−ブチルホスフィニル基等)、及び
パーフルオロアルカンスルホニルオキシ基(例えば、ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ基、ノナフルオロブ
タンスルホニルオキシ基等)等を挙げることができる。
ン原子、アルキルスルホニルオキシ基、パーフルオロア
ルキルスルホニルオキシ基又はアリールスルホニルオキ
シ基を表し、好ましくはヨウ素原子、臭素原子、メタン
スルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオ
キシ基、ノナフルオルブタンスルホニルオキシ基、ベン
ゼンスルホニルオキシ基及びp−トルエンスルホニルオ
キシ基である。
ゲン原子又はスルホニル基)を二個以上有していてもよ
い。二個以上のXは同じでも異なっていてもよい。二個
以上のXは、すべて本発明の反応が進行し得るが、Xの
反応性の差を利用して、本発明の第三級ホスフィン誘導
体への反応を選択的に行うこともできる。Xの反応性の
順は、ヨウ素>トリフルオロメタンスルホニルオキシ基
>臭素>塩素、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタ
ンスルホニルオキシ基である。また、R1が示すアリー
ル基とそのXの置換位置によっては、その立体障害を利
用してXの反応性の順を見かけ上逆転させることもでき
る。
るハロゲン化ホスフィンにおいて、R2及びR3は、同じ
でも異なってもよく、それぞれアリール基、炭素数1〜
12のアルキル基、又は炭素数3〜12のシクロアルキ
ル基を表すことが好ましい。更に好ましくは、フェニル
基、ナフチル基、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素
数3〜6のシクロアルキル基である。
よく、置換基の具体例としては、好ましくはアリール基
(例えば、フェニル、ナフチル等)、アルキル基(例え
ばメチル、エチル、プロピル、ブチル等)、アルコキシ
基(例えばメトキシ、エトキシ等)、アリールオキシ
(例えば、フェノキシ等)、ハロゲン原子(例えばフッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、パーフ
ルオロアルキル基(例えばトリフルオロメチル、ノナフ
ルオロブチル等)、アミノ基(例えばジメチルアミノ、
ジフェニルアミノ等)、シアノ基、アシル基(例えば、
アセチル、ベンゾイル等)、アルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル
等)、アミド基(例えば、アセトアミド、ベンズアミド
等)、カルバモイル基(例えば、N,N−ジメチルカル
バモイル、N,N−ジフェニルカルバモイル等)、ホス
フィノ基(例えばt−ブチルクロロホスフィノ基、シク
ロヘキシルクロロホスフィノ基、フェニルクロロホスフ
ィノ基、ジ−t−ブチルホスフィノ基、ジシクロヘキシ
ルホスフィノ基、ジフェニルホスフィノ基等)、及びホ
スフィニル基(例えば、ジフェニルホスフィニル基、ジ
シクロヘキシルホスフィニル基、ジ−t−ブチルホスフ
ィニル基等)等を挙げることができる。
子を表すことが好ましい。
ィンとして、具体的には、クロロジフェニルホスフィ
ン、クロロジ(3−メチルフェニル)ホスフィン、クロ
ロジ(4−メチルフェニル)ホスフィン、クロロビス
(2,4−ジメチルフェニル)ホスフィン、クロロビス
(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィン、クロロビス
(2,6−ジメチルフェニル)ホスフィン、クロロビス
(2,4,6−トリメチルフェニル)ホスフィン、クロ
ロビス(3,4,5−トリメチルフェニル)ホスフィ
ン、クロロジ(4−t−ブチルフェニル)ホスフィン、
クロロビス(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ィン、クロロジ(3−メトキシフェニル)ホスフィン、
クロロジ(4−メトキシフェニル)ホスフィン、クロロ
ビス(2,4−ジメトキシフェニル)ホスフィン、クロ
ロビス(3,5−ジメトキシフェニル)ホスフィン、ク
ロロビス(2,6−ジメトキシフェニル)ホスフィン、
ェニル)ホスフィン、クロロビス(3,4,5−トリメ
トキシフェニル)ホスフィン、クロロビス(3,5−ジ
メチル−4−メトキシフェニル)ホスフィン、クロロジ
(3−クロロフェニル)ホスフィン、クロロジ(4−ク
ロロフェニル)ホスフィン、クロロビス(2,4−ジク
ロロフェニル)ホスフィン、クロロビス(3,5−ジク
ロロフェニル)ホスフィン、クロロビス(2,6−ジク
ロロフェニル)ホスフィン、クロロビス(2,4,6−
トリクロロフェニル)ホスフィン、クロロビス(3,
4,5−トリクロロフェニル)ホスフィン、クロロジ
(3−フルオロフェニル)ホスフィン、クロロジ(4−
フルオロフェニル)ホスフィン、クロロビス(2,4−
ジフルオロフェニル)ホスフィン、クロロビス(3,5
−ジフルオロフェニル)ホスフィン、クロロビス(2,
6−ジフルオロフェニル)ホスフィン、
ェニル)ホスフィン、クロロビス(3,4,5−トリフ
ルオロフェニル)ホスフィン、クロロジ(3−トリフル
オロメチルフェニル)ホスフィン、クロロジ(4−トリ
フルオロメチルフェニル)ホスフィン、クロロビス
(2,4−ビストリフルオロメチルフェニル)ホスフィ
ン、クロロビス(3,5−ビストリフルオロメチルフェ
ニル)ホスフィン、クロロビス(2,6−ビストリフル
オロメチルフェニル)ホスフィン、クロロビス(2,
4,6−トリストリフルオロメチルフェニル)ホスフィ
ン、クロロビス(3,4,5−トリストリフルオロメチ
ルフェニル)ホスフィン、クロロジ(3−ジメチルアミ
ノフェニル)ホスフィン、クロロジ(4−ジメチルアミ
ノフェニル)ホスフィン、クロロビス(2,4−ビスジ
メチルアミノフェニル)ホスフィン、クロロビス(3,
5−ビスジメチルアミノフェニル)ホスフィン、クロロ
ビス(2,6−ビスジメチルアミノフェニル)ホスフィ
ン、
アミノフェニル)ホスフィン、クロロビス(3,4,5
−トリスジメチルアミノフェニル)ホスフィン、クロロ
ジ(3−ビフェニル)ホスフィン、クロロジ(4−ビフ
ェニル)ホスフィン、クロロビス(2,4−ジフェニル
フェニル)ホスフィン、クロロビス(3,5−ジフェニ
ルフェニル)ホスフィン、クロロビス(2,6−ジフェ
ニルフェニル)ホスフィン、クロロビス(2,4,6−
トリフェニルフェニル)ホスフィン、クロロビス(3,
4,5−トリフェニルフェニル)ホスフィン、クロロジ
(α−ナフチル)ホスフィン、クロロジ(β−ナフチ
ル)ホスフィン、クロロジ(6−メトキシ−α−ナフチ
ル)ホスフィン、クロロジ(6−メトキシ−β−ナフチ
ル)ホスフィン、クロロジ(3,4−メチレンジオキシ
フェニル)ホスフィン、
ルホスフィン、クロロジイソプロピルホスフィン、クロ
ロジ−t−ブチルホスフィン、クロロジシクロプロピル
ホスフィン、クロロジシクロペンチルホスフィン、クロ
ロジシクロヘキシルホスフィン、クロロジシクロオクチ
ルホスフィン、クロロジシクロデシルホスフィン、クロ
ロジシクロドデシルホスフィン、クロロシクロヘキシル
フェニルホスフィン、ジクロロメチルホスフィン、ジク
ロロエチルホスフィン、ジクロロイソプロピルホスフィ
ン、ジクロロ−t−ブチルホスフィン、ジクロロシクロ
ペンチルホスフィン、ジクロロシクロプロピルホスフィ
ン、ジクロロシクロヘキシルホスフィン、ジクロロフェ
ニルホスフィン、ジクロロ4−メチルフェニルホスフィ
ン、ジクロロ2,6−ジメチルフェニルホスフィン、ジ
クロロ2−メトキシフェニルホスフィン、ジクロロ3−
クロロフェニルホスフィン、ジクロロ1−ナフチルホス
フィン、ジクロロ2−ナフチルホスフィン、2,2′−
ビス(ジクロロホスフィノ)−1,1′−ビナフチル、
2,2′−ビス(ジクロロホスフィノ)−6,6′−ジ
メチル−1,1′−ビフェニル、及び三塩化リン等が挙
げられる。
式(1)のハロゲン化アリール又はスルホン酸アリール
の使用量は、ハロゲン化ホスフィン及びハロゲン化アリ
ール又はスルホン酸アリールの種類等に応じて変えるこ
とができるが、好ましくは0.1当量ないし30当量で
あり、更に好ましくは0.3当量ないし10当量であ
る。
ロトン性溶媒が挙げられる。好ましくはN,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N,
N,N′,N′−テトラエチル尿素、テトラヒドロフラ
ン等が挙げられる。更に好ましくはN,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドである。
ニウム、錫またはマンガンの金属の形状は、特に限定さ
れず、板状、箔状、粉末状、切削片状、及び粒状等の何
れでもよい。
びマンガンから選択される少なくとも1種の金属のハロ
ゲン化ホスフィンに対する使用量は好ましくは0.3当
量ないし10当量、更に好ましくは0.5当量ないし2
当量である。
は、好ましくは、ニッケル触媒、パラジウム触媒、コバ
ルト触媒、鉄触媒、銅触媒、ルテニウム触媒、ロジウム
触媒、イリジウム触媒、白金触媒が挙げられる。更に好
ましくは、ニッケル触媒及びパラジウム触媒である。
ッケル触媒が挙げられる。好ましくは、塩化ニッケル、
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ジ
クロロ〔ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン〕ニッケ
ル、ジクロロ〔1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)
エタン〕ニッケル、ジクロロ〔1,3−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)プロパン〕ニッケル、ジクロロ〔1,4
−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン〕ニッケル、ジ
クロロ〔1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェ
ロセン〕ニッケル、ジクロロ(1,5−シクロオクタジ
エン)ニッケル、ジクロロ(ビピリジル)ニッケル、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ビス
(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル、及びビス
(トリフェニルホスフィン)ジカルボニルニッケル等が
挙げられる。
ニルホスフィノ)メタン〕ニッケル、ジクロロ〔1,2
−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン〕ニッケル、ジ
クロロ〔1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパ
ン〕ニッケル、及びジクロロ〔1,4−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)ブタン〕ニッケルである。
パラジウム触媒が挙げられる。好ましくは塩化パラジウ
ム、酢酸パラジウム、パラジウムアセチルアセトナー
ト、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロ
ロ〔ビス(トリフェニルホスフィン)〕パラジウム、ジ
クロロ〔ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン〕パラジ
ウム、ジクロロ〔1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)エタン〕パラジウム、ジクロロ〔1,3−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)プロパン〕パラジウム、ジクロロ
〔1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン〕パラ
ジウム、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラ
ジウム、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム、
ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム、および酢
酸〔ビス(トリフェニルホスフィン)〕パラジウム等の
パラジウム触媒である。
ルホスフィン)パラジウム、ジクロロ〔ビス(トリフェ
ニルホスフィン)〕パラジウム、ジクロロ〔ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)メタン〕パラジウム、ジクロロ
〔1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン〕パラ
ジウム、ジクロロ〔1,3−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)プロパン〕パラジウム、ジクロロ〔1,4−ビス
(ジフェニルホスフィノ)ブタン〕パラジウムが挙げら
れる。
ン酸アリールに対する遷移金属触媒の使用量は、好まし
くは0.001当量ないし1当量であり、更に好ましく
は0.01当量ないし0.5当量である。
位子を有する遷移金属触媒は、ホスフィン配位子を持た
ない他の遷移金属触媒とホスフィン配位子から反応系内
で調製し用いることもできる。好ましいホスフィン配位
子としては、トリフェニルホスフィン、ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジフェニルホス
フィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)
ブタン等が挙げられる。更に好ましくは1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタンである。
いし160℃であり、更に好ましくは100℃ないし1
40℃である。反応時間は、用いたハロゲン化アリール
又はスルホン酸アリールの種類や量、遷移金属触媒の種
類や量、ハロゲン化ホスフィンの種類や量、マグネシウ
ム、アルミニウム、錫またはマンガンの金属の形状や
量、反応温度、反応溶媒等によっても変わるが、通常は
1日ないし10日である。
軸不斉を有する場合やアリール基上の置換基に不斉の要
素がある場合には、本発明の反応において立体配置は保
持される。
り、溶媒、マグネシウム、アルミニウム、錫またはマン
ガンの金属、遷移金属触媒、ハロゲン化アリール又はス
ルホン酸アリール、及びハロゲン化ホスフィンをいかな
る順序で添加してもよい。
と、不活性ガス雰囲気下、非プロトン性溶媒に、アルミ
ニウム、ニッケル触媒、ハロゲン化アリール及びハロゲ
ン化ホスフィンを加え、加熱攪拌する。反応終了後、ト
ルエン等の有機溶媒及び水を加え、トルエン層と水層を
分離する。このトルエン層を水洗、乾燥後、減圧濃縮し
て、第三級ホスフィン誘導体を得ることができる。更に
必要に応じて再結晶、再沈殿あるいはクロマトグラフィ
ー等により精製することができる。
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
cm3に、ジクロロ〔1,2−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)エタン〕ニッケル248mg(0.470mmo
l)、アルミニウム箔139mg(5.17mg−at
om)、及びヨードベンゼン0.52cm3(4.66
mmol)を加え、クロロジフェニルホスフィン0.8
4cm3(4.68mmol)を滴下し、100℃に加
熱し、24時間攪拌した。トルエン10cm3及び1m
ol・dm-3塩酸10cm3を加えた。トルエン層をガ
スクロマトグラフィーにより分析した結果、トリフェニ
ルホスフィンの収率は81%であった。
アリール又はスルホン酸アリール、金属、遷移金属触
媒、モル比、あるいは反応時間を表−Aに示す通りに変
えた以外は、実施例1と同様にして反応を行った。その
結果を表−Aに併記する。
ミニウム、錫又はマンガンの金属及び遷移金属触媒の存
在下で、ハロゲン化アリール又はスルホン酸アリールと
ハロゲン化ホスフィンを反応させることにより、第三級
ホスフィン誘導体を、簡便かつ安全に製造することがで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】 マグネシウム、アルミニウム、錫及びマ
ンガンから選択される少なくとも1種の金属及び遷移金
属触媒の存在下、下記一般式(1) 【化1】 〔式(1)中、R1はアリール基を表し、Xはハロゲン
原子、アルキルスルホニルオキシ基、パーフルオロアル
キルスルホニルオキシ基又はアリールスルホニルオキシ
基を表す。〕で示されるハロゲン化アリール又はスルホ
ン酸アリールと下記一般式(2) 【化2】 〔式(2)中、R2及びR3は同じでも異なってもよく、
それぞれアリール基、アルキル基又はシクロアルキル基
を表し、Yはハロゲン原子を表し、m及びnは、それぞ
れ0又は1を表す。〕で示されるハロゲン化ホスフィン
を反応させることを特徴とする下記一般式(3) 【化3】 〔式(3)中、R1はアリール基を表し、R2及びR3は
同じでも異なってもよく、それぞれアリール基、アルキ
ル基又はシクロアルキル基を表し、m及びnは、それぞ
れ0又は1を表す。〕で示される第三級ホスフィン誘導
体の製造方法。 - 【請求項2】 遷移金属触媒が、ニッケル触媒あるいは
パラジウム触媒であることを特徴とする請求項1に記載
の第三級ホスフィン誘導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10313380A JP2000143682A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 第三級ホスフィン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10313380A JP2000143682A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 第三級ホスフィン誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000143682A true JP2000143682A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18040580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10313380A Pending JP2000143682A (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 第三級ホスフィン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000143682A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004501877A (ja) * | 2000-06-26 | 2004-01-22 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | ホスフィンオキシド化合物およびスルホキシド化合物を用いる触媒作用 |
CN111440213A (zh) * | 2020-04-07 | 2020-07-24 | 西安近代化学研究所 | 一种过渡金属催化芳香硝基c-no2转化为c-p键方法 |
-
1998
- 1998-11-04 JP JP10313380A patent/JP2000143682A/ja active Pending
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