JP2000142764A - トリガーディスペンサー付き注出容器 - Google Patents
トリガーディスペンサー付き注出容器Info
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- JP2000142764A JP2000142764A JP10324266A JP32426698A JP2000142764A JP 2000142764 A JP2000142764 A JP 2000142764A JP 10324266 A JP10324266 A JP 10324266A JP 32426698 A JP32426698 A JP 32426698A JP 2000142764 A JP2000142764 A JP 2000142764A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B11/00—Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
- B05B11/01—Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
- B05B11/10—Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
- B05B11/1001—Piston pumps
- B05B11/1009—Piston pumps actuated by a lever
- B05B11/1011—Piston pumps actuated by a lever without substantial movement of the nozzle in the direction of the pressure stroke
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内容液を小刻みに注出しても容器本体の内圧
を調整することができて、トリガーレバーの操作感が損
なわれず、また薄肉の容器を用いた場合にも凹み等の変
形が起こらないトリガーディスペンサー付き注出容器を
得る。 【解決手段】 摺動弁２２がトリガーレバーに連動して
一定の摺動ストロークＳで通気孔２１上を往復摺動して
この通気孔２１を開閉するに際して、摺動弁２２がその
摺動ストロークＳの起点Ｓ0 から１０％〜４５％の範囲
内の距離Ｌを摺動したとき、前記の通気孔２１が開き始
めるようにする。
を調整することができて、トリガーレバーの操作感が損
なわれず、また薄肉の容器を用いた場合にも凹み等の変
形が起こらないトリガーディスペンサー付き注出容器を
得る。 【解決手段】 摺動弁２２がトリガーレバーに連動して
一定の摺動ストロークＳで通気孔２１上を往復摺動して
この通気孔２１を開閉するに際して、摺動弁２２がその
摺動ストロークＳの起点Ｓ0 から１０％〜４５％の範囲
内の距離Ｌを摺動したとき、前記の通気孔２１が開き始
めるようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容液を小刻みに
注出しても容器本体の内圧を調整することができて、円
滑な注出が維持されると共に容器本体が薄肉プラスチッ
ク製であっても変形することがないトリガーディスペン
サー付き注出容器に関する。
注出しても容器本体の内圧を調整することができて、円
滑な注出が維持されると共に容器本体が薄肉プラスチッ
ク製であっても変形することがないトリガーディスペン
サー付き注出容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】液体洗剤や防カビ消毒剤等の液体を収容
し注出する注出容器には、容器本体の頂部に内容液を注
出するトリガーディスペンサーが装着されたものが多
い。このトリガーディスペンサーは、例えば図４に示す
ように、容器本体の底部に通じる吸液チューブ１０１
と、この吸液チューブ１０１の上部に接続されて容器本
体の内容液を上方に一方的に通過させる逆止弁１０２
と、この逆止弁１０２を通過した内容液を貯留する内容
積可変のポンプ室１０３と、このポンプ室１０３の容積
が減少したとき圧送される内容液を一方的に通過させる
注出弁１０４と、この注出弁１０４から圧送された内容
液を注出する注出部１０５と、手で引くことでポンプ室
１０３の内容積を減少させるトリガーレバー１０６と、
手を緩めたときトリガーレバー１０６を元の位置に戻す
と共にポンプ室１０３の内容積を最大にまで増大させる
バネ１０７とを有している。このトリガーディスペンサ
ー１００は、頸部のキャップ１１４により容器本体の頸
部に気密に接続されるようになっている。
し注出する注出容器には、容器本体の頂部に内容液を注
出するトリガーディスペンサーが装着されたものが多
い。このトリガーディスペンサーは、例えば図４に示す
ように、容器本体の底部に通じる吸液チューブ１０１
と、この吸液チューブ１０１の上部に接続されて容器本
体の内容液を上方に一方的に通過させる逆止弁１０２
と、この逆止弁１０２を通過した内容液を貯留する内容
積可変のポンプ室１０３と、このポンプ室１０３の容積
が減少したとき圧送される内容液を一方的に通過させる
注出弁１０４と、この注出弁１０４から圧送された内容
液を注出する注出部１０５と、手で引くことでポンプ室
１０３の内容積を減少させるトリガーレバー１０６と、
手を緩めたときトリガーレバー１０６を元の位置に戻す
と共にポンプ室１０３の内容積を最大にまで増大させる
バネ１０７とを有している。このトリガーディスペンサ
ー１００は、頸部のキャップ１１４により容器本体の頸
部に気密に接続されるようになっている。
【０００３】前記のポンプ室１０３は、同軸的に配され
た小径シリンダ部１０８と大径シリンダ部１０９と、こ
の双方のシリンダ部１０８，１０９の間に摺動可能に嵌
挿された環状のピストン部１１０とにより形成された環
状の可変容積空間からなり、このピストン部１１０はロ
ッド１１１によってトリガーレバー１０６に連結されて
いる。このポンプ室１４の容積は、トリガーレバー１０
６が引かれずピストン部１１０がバネ１０７の付勢によ
ってその摺動ストロークの起点にあるとき最大となり、
トリガーレバー１０６が手で一杯に引かれピストン部１
１０が摺動ストロークの終点にあるとき最小となる。
た小径シリンダ部１０８と大径シリンダ部１０９と、こ
の双方のシリンダ部１０８，１０９の間に摺動可能に嵌
挿された環状のピストン部１１０とにより形成された環
状の可変容積空間からなり、このピストン部１１０はロ
ッド１１１によってトリガーレバー１０６に連結されて
いる。このポンプ室１４の容積は、トリガーレバー１０
６が引かれずピストン部１１０がバネ１０７の付勢によ
ってその摺動ストロークの起点にあるとき最大となり、
トリガーレバー１０６が手で一杯に引かれピストン部１
１０が摺動ストロークの終点にあるとき最小となる。
【０００４】このトリガーディスペンサー１００は、ト
リガーレバー１０６を手で引くとピストン部１１０が押
されてポンプ室１０３の容積が減少し、このポンプ室１
０３に予め充填されていた内容液は通路１０３ａを通っ
て押し出され、注出弁１０４を経由して注出部１０５か
ら注出される。トリガーレバー１０６の手を緩めるとバ
ネ１０７の付勢によってピストン部１１０が摺動ストロ
ークの起点に戻り、これによってポンプ室１０３の容積
は最大まで増大しポンプ室１０３は減圧状態になる。こ
の減圧状態を解消するように容器本体の内容液が吸液チ
ューブ１０１と逆止弁１０２を経由してポンプ室１０３
に流入しこれを充填する。この動作を繰り返せば、トリ
ガーレバー１０６を引く度に一定量の内容液が注出され
る。
リガーレバー１０６を手で引くとピストン部１１０が押
されてポンプ室１０３の容積が減少し、このポンプ室１
０３に予め充填されていた内容液は通路１０３ａを通っ
て押し出され、注出弁１０４を経由して注出部１０５か
ら注出される。トリガーレバー１０６の手を緩めるとバ
ネ１０７の付勢によってピストン部１１０が摺動ストロ
ークの起点に戻り、これによってポンプ室１０３の容積
は最大まで増大しポンプ室１０３は減圧状態になる。こ
の減圧状態を解消するように容器本体の内容液が吸液チ
ューブ１０１と逆止弁１０２を経由してポンプ室１０３
に流入しこれを充填する。この動作を繰り返せば、トリ
ガーレバー１０６を引く度に一定量の内容液が注出され
る。
【０００５】しかし、容器本体内の液体が注出されれ
ば、それに対応して容器本体内が減圧状態になる。これ
を解消するために前記の大径シリンダ部１０９には通気
孔１１２が形成され、この通気孔１１２によって容器本
体内は外気と導通されている。ただしこの通気孔１１２
は開放されたままでは容器が転倒したとき等に内容液が
漏れ出るので、これを防ぐために前記のピストン部１１
０の、大径シリンダ１０９と摺動する部位に摺動弁１１
３が形成され、ピストン部１１０が摺動ストロークの起
点にあるとき、すなわちトリガーレバー１０６が引かれ
ていないときは、この摺動弁１１３が通気孔１１２を閉
止し、トリガーレバー１０６が一杯に引かれたとき摺動
弁１１３が摺動ストロークの終点まで移動して通気孔１
１２が全開されるようになっている。
ば、それに対応して容器本体内が減圧状態になる。これ
を解消するために前記の大径シリンダ部１０９には通気
孔１１２が形成され、この通気孔１１２によって容器本
体内は外気と導通されている。ただしこの通気孔１１２
は開放されたままでは容器が転倒したとき等に内容液が
漏れ出るので、これを防ぐために前記のピストン部１１
０の、大径シリンダ１０９と摺動する部位に摺動弁１１
３が形成され、ピストン部１１０が摺動ストロークの起
点にあるとき、すなわちトリガーレバー１０６が引かれ
ていないときは、この摺動弁１１３が通気孔１１２を閉
止し、トリガーレバー１０６が一杯に引かれたとき摺動
弁１１３が摺動ストロークの終点まで移動して通気孔１
１２が全開されるようになっている。
【０００６】このトリガーディスペンサー付き注出容器
は、使い勝手がよいので最近では用途が拡大し、例えば
部分洗い液体洗剤や壁面の除カビ液剤等の容器としても
使われるようになってきた。これらの用途では、液剤を
局部的に少量づつ吹き付ける「小刻み注出」を行う場合
が多く、このためトリガーレバー１０６を手でストロー
ク一杯に引くのではなく、ストローク途中までで小刻み
に往復運動させる操作が行われる。
は、使い勝手がよいので最近では用途が拡大し、例えば
部分洗い液体洗剤や壁面の除カビ液剤等の容器としても
使われるようになってきた。これらの用途では、液剤を
局部的に少量づつ吹き付ける「小刻み注出」を行う場合
が多く、このためトリガーレバー１０６を手でストロー
ク一杯に引くのではなく、ストローク途中までで小刻み
に往復運動させる操作が行われる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような、摺
動弁１１３の移動が摺動ストロークの途中までとなる小
刻みな往復運動では、前記のようにストロークの終点で
全開となるように形成された通気孔１１２は十分に開口
せず、小刻み注出が続くと外気の導入ができなくなり容
器本体内の減圧度が次第に高くなり、トリガーレバー１
０６の戻りが遅く操作感が損なわれると共に、特に最近
では省資源、廃棄物減量の時流によりプラスチック製容
器本体の肉厚が薄くなっているので、僅かな減圧でも容
器本体が変形するという問題が起こる。前記の刻み注出
の使い方は従来予想されていなかっただけに、この問題
の早急な解決が求められるようになった。本発明は、上
記の課題を解決するためになされたものであって、従っ
てその目的は、小刻み注出の使い方によっても通気孔か
ら容器内に円滑に外気が導入されるようにしたトリガー
ディスペンサー付き注出容器を提供することにある。
動弁１１３の移動が摺動ストロークの途中までとなる小
刻みな往復運動では、前記のようにストロークの終点で
全開となるように形成された通気孔１１２は十分に開口
せず、小刻み注出が続くと外気の導入ができなくなり容
器本体内の減圧度が次第に高くなり、トリガーレバー１
０６の戻りが遅く操作感が損なわれると共に、特に最近
では省資源、廃棄物減量の時流によりプラスチック製容
器本体の肉厚が薄くなっているので、僅かな減圧でも容
器本体が変形するという問題が起こる。前記の刻み注出
の使い方は従来予想されていなかっただけに、この問題
の早急な解決が求められるようになった。本発明は、上
記の課題を解決するためになされたものであって、従っ
てその目的は、小刻み注出の使い方によっても通気孔か
ら容器内に円滑に外気が導入されるようにしたトリガー
ディスペンサー付き注出容器を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、容器本体の頂部に装着されたトリガーデ
ィスペンサーが、手で往復作動させるトリガーレバー
と、容器本体の内圧を調整する通気孔と、前記トリガー
レバーに連動し一定の摺動ストロークで前記通気孔上を
往復摺動してこの通気孔を開閉する摺動弁とを有し、前
記の摺動弁がその摺動ストロークの起点から１０％〜４
５％の範囲内の距離を摺動したとき、前記の通気孔が開
き始めるようにしたトリガーディスペンサー付き注出容
器を提供する。
めに本発明は、容器本体の頂部に装着されたトリガーデ
ィスペンサーが、手で往復作動させるトリガーレバー
と、容器本体の内圧を調整する通気孔と、前記トリガー
レバーに連動し一定の摺動ストロークで前記通気孔上を
往復摺動してこの通気孔を開閉する摺動弁とを有し、前
記の摺動弁がその摺動ストロークの起点から１０％〜４
５％の範囲内の距離を摺動したとき、前記の通気孔が開
き始めるようにしたトリガーディスペンサー付き注出容
器を提供する。
【０００９】このトリガーディスペンサー付き注出容器
によれば、摺動弁の摺動ストロークの起点においては通
気孔が閉じられているので容器が転倒しても内容液が漏
れ出ることはない。またトリガーレバーが引かれたとき
は、これに連動する摺動弁がその摺動ストロークの起点
から１０％〜４５％の範囲内の距離を摺動したとき通気
孔が開き始めるので、トリガーレバーの往復運動が小刻
みであっても、又はストロークの終点にまで至る運動で
あっても、摺動弁は摺動ストロークの起点から摺動を始
めた初期に通気孔を開口し、外気は直ちに容器内に導入
され、容器本体内の減圧状態が解消される。
によれば、摺動弁の摺動ストロークの起点においては通
気孔が閉じられているので容器が転倒しても内容液が漏
れ出ることはない。またトリガーレバーが引かれたとき
は、これに連動する摺動弁がその摺動ストロークの起点
から１０％〜４５％の範囲内の距離を摺動したとき通気
孔が開き始めるので、トリガーレバーの往復運動が小刻
みであっても、又はストロークの終点にまで至る運動で
あっても、摺動弁は摺動ストロークの起点から摺動を始
めた初期に通気孔を開口し、外気は直ちに容器内に導入
され、容器本体内の減圧状態が解消される。
【００１０】前記通気孔の開き始めの距離が摺動ストロ
ークの１０％未満であると、トリガーレバーが引かれて
いない起点における通気孔の気密性が不十分となり、容
器が転倒したとき等に内容液が漏れ出す可能性があるこ
とがわかった。また、この距離が４５％を越えるとき
は、小刻み注出の際に内圧の調整ができなくなる。
ークの１０％未満であると、トリガーレバーが引かれて
いない起点における通気孔の気密性が不十分となり、容
器が転倒したとき等に内容液が漏れ出す可能性があるこ
とがわかった。また、この距離が４５％を越えるとき
は、小刻み注出の際に内圧の調整ができなくなる。
【００１１】前記のトリガーディスペンサーを装着した
本発明の注出容器は、容器本体が目付け６g/容器容量１
００ml以下の薄肉プラスチック製容器であってよい。本
発明のトリガーディスペンサー付き注出容器において
は、小刻み注出の場合にも内圧が直ちに調整されるの
で、容器本体として容器本体が目付け６g/容器容量１０
０ml以下の薄肉プラスチック製容器を使用しても減圧に
よる変形を起こすことはない。更に本発明のトリガーデ
ィスペンサー付き注出容器においては、容器本体が目付
け４g/容器容量１００ml以下の極めて薄肉のプラスチッ
ク製容器であっても、減圧による変形を起こすことはな
い。
本発明の注出容器は、容器本体が目付け６g/容器容量１
００ml以下の薄肉プラスチック製容器であってよい。本
発明のトリガーディスペンサー付き注出容器において
は、小刻み注出の場合にも内圧が直ちに調整されるの
で、容器本体として容器本体が目付け６g/容器容量１０
０ml以下の薄肉プラスチック製容器を使用しても減圧に
よる変形を起こすことはない。更に本発明のトリガーデ
ィスペンサー付き注出容器においては、容器本体が目付
け４g/容器容量１００ml以下の極めて薄肉のプラスチッ
ク製容器であっても、減圧による変形を起こすことはな
い。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により図面を用いて説明する。以下の説明において、
図４を用いて説明した従来の構成要素と共通しているも
のはその説明を省略または簡略化する。図１は、本発明
のトリガーディスペンサー付き注出容器の一実施例の部
分を示している。図１において、このトリガーディスペ
ンサー１０は、図示しない容器本体の底部に通じる吸液
チューブ１１と、この吸液チューブ１１の上部に接続さ
れて容器本体の内容液を上方に一方的に通過させる逆止
弁１２と、この逆止弁１２を通過した内容液を貯留する
内容積可変のポンプ室１３と、このポンプ室１３の容積
が減少したとき圧送される内容液を一方的に通過させる
図示しない注出弁と、この注出弁から圧送された内容液
を注出する注出部と、手で引くことでポンプ室１３の内
容積を減少させる図示しないトリガーレバーと、手を緩
めたときトリガーレバーを元の位置に戻すと共にポンプ
室１３の内容積を最大にまで増大させるバネ１７とを有
している。このトリガーディスペンサー１０は、頸部の
キャップにより容器本体の頸部に気密に接続されてい
る。この容器本体はポリエチレンテレフタレート製で、
容量が８００mlであり重量が３２g であり、従って目付
け４g/容器容量１００mlの極薄肉容器である。
例により図面を用いて説明する。以下の説明において、
図４を用いて説明した従来の構成要素と共通しているも
のはその説明を省略または簡略化する。図１は、本発明
のトリガーディスペンサー付き注出容器の一実施例の部
分を示している。図１において、このトリガーディスペ
ンサー１０は、図示しない容器本体の底部に通じる吸液
チューブ１１と、この吸液チューブ１１の上部に接続さ
れて容器本体の内容液を上方に一方的に通過させる逆止
弁１２と、この逆止弁１２を通過した内容液を貯留する
内容積可変のポンプ室１３と、このポンプ室１３の容積
が減少したとき圧送される内容液を一方的に通過させる
図示しない注出弁と、この注出弁から圧送された内容液
を注出する注出部と、手で引くことでポンプ室１３の内
容積を減少させる図示しないトリガーレバーと、手を緩
めたときトリガーレバーを元の位置に戻すと共にポンプ
室１３の内容積を最大にまで増大させるバネ１７とを有
している。このトリガーディスペンサー１０は、頸部の
キャップにより容器本体の頸部に気密に接続されてい
る。この容器本体はポリエチレンテレフタレート製で、
容量が８００mlであり重量が３２g であり、従って目付
け４g/容器容量１００mlの極薄肉容器である。
【００１３】前記のポンプ室１３は、同軸的に配された
小径シリンダ部１８と大径シリンダ部１９と、この双方
のシリンダ部１８，１９の間に摺動可能に嵌挿された環
状のピストン部２０とにより形成された環状の可変容積
空間からなり、このピストン部２０はロッド２３によっ
てトリガーレバーに連結されている。このポンプ室１３
の容積は、トリガーレバーが引かれずピストン部２０が
バネ１７の付勢によってその摺動ストロークＳの起点Ｓ
0 にあるとき最大となり、トリガーレバーが手で一杯に
引かれピストン部２０が摺動ストロークＳの終点Ｓe に
あるとき最小となる。この実施例において前記の摺動ス
トロークＳは４mmである。
小径シリンダ部１８と大径シリンダ部１９と、この双方
のシリンダ部１８，１９の間に摺動可能に嵌挿された環
状のピストン部２０とにより形成された環状の可変容積
空間からなり、このピストン部２０はロッド２３によっ
てトリガーレバーに連結されている。このポンプ室１３
の容積は、トリガーレバーが引かれずピストン部２０が
バネ１７の付勢によってその摺動ストロークＳの起点Ｓ
0 にあるとき最大となり、トリガーレバーが手で一杯に
引かれピストン部２０が摺動ストロークＳの終点Ｓe に
あるとき最小となる。この実施例において前記の摺動ス
トロークＳは４mmである。
【００１４】前記の大径シリンダ部１９には通気孔２１
が形成され、この通気孔２１が容器本体内と外気とを導
通している。この実施例における通気孔２１の口径は
１．２mmである。また前記ピストン部２０の、大径シリ
ンダ１９と摺動する部位には摺動弁２２が形成されてい
る。この摺動弁２２は、ピストン部２０が摺動ストロー
クＳの起点Ｓ0 にあるとき、すなわちトリガーレバーが
引かれていないときは、通気孔２１を閉止している。こ
の摺動弁２２は、摺動ストロークＳの方向に３．６mmの
幅を有している。
が形成され、この通気孔２１が容器本体内と外気とを導
通している。この実施例における通気孔２１の口径は
１．２mmである。また前記ピストン部２０の、大径シリ
ンダ１９と摺動する部位には摺動弁２２が形成されてい
る。この摺動弁２２は、ピストン部２０が摺動ストロー
クＳの起点Ｓ0 にあるとき、すなわちトリガーレバーが
引かれていないときは、通気孔２１を閉止している。こ
の摺動弁２２は、摺動ストロークＳの方向に３．６mmの
幅を有している。
【００１５】この摺動弁２２と通気孔２１との位置関係
は、トリガーレバーが引かれていないときは図１に示す
ように、摺動弁２２が通気孔２１を閉止している。そし
て、摺動弁２２が摺動ストロークＳに沿って摺動を開始
し、起点Ｓ0 から摺動ストロークＳの１０％〜４５％の
範囲内の距離Ｌを摺動したとき、前記の通気孔２１が開
き始めるように設定されている。この実施例では前記の
開口開始までの距離（開口開始距離）Ｌは起点Ｓ0 から
０．９mmであり、摺動ストロークＳ（４mm）の２２．５
％に相当している。
は、トリガーレバーが引かれていないときは図１に示す
ように、摺動弁２２が通気孔２１を閉止している。そし
て、摺動弁２２が摺動ストロークＳに沿って摺動を開始
し、起点Ｓ0 から摺動ストロークＳの１０％〜４５％の
範囲内の距離Ｌを摺動したとき、前記の通気孔２１が開
き始めるように設定されている。この実施例では前記の
開口開始までの距離（開口開始距離）Ｌは起点Ｓ0 から
０．９mmであり、摺動ストロークＳ（４mm）の２２．５
％に相当している。
【００１６】この摺動弁２２は、図２に示すように、ト
リガーレバーが更に引かれ摺動ストロークＳに沿って終
点Ｓe に向かって摺動するとき、起点Ｓ0 と終点Ｓe と
の中間域に達したとき通気孔２１が全開されるように設
定されている。この全開に達する中間域の位置（全開
点）は、好ましくは起点Ｓ0 から摺動ストロークＳの３
７％〜７５％の範囲内である。この実施例では前記の全
開点Ｍは、起点Ｓ0 から摺動ストロークＳの５０％（２
mm）の位置に設定されている。
リガーレバーが更に引かれ摺動ストロークＳに沿って終
点Ｓe に向かって摺動するとき、起点Ｓ0 と終点Ｓe と
の中間域に達したとき通気孔２１が全開されるように設
定されている。この全開に達する中間域の位置（全開
点）は、好ましくは起点Ｓ0 から摺動ストロークＳの３
７％〜７５％の範囲内である。この実施例では前記の全
開点Ｍは、起点Ｓ0 から摺動ストロークＳの５０％（２
mm）の位置に設定されている。
【００１７】更にトリガーレバーが手で一杯に引かれる
と、図３に示すように、摺動弁２２の摺動ストロークＳ
は終点Ｓe に達し、ポンプ室１３の容積は最小となる。
この時、通気孔２１は引き続き全開とされている。
と、図３に示すように、摺動弁２２の摺動ストロークＳ
は終点Ｓe に達し、ポンプ室１３の容積は最小となる。
この時、通気孔２１は引き続き全開とされている。
【００１８】前記実施例のトリガーディスペンサー付き
注出容器は、トリガーレバーが引かれたときは、ポンプ
室１３の内容積が減少してポンプ室内の液体が注出弁を
経由して注出口から注出される。手を緩めてトリガーレ
バーがバネ１７の付勢により起点に戻されときは、ポン
プ室１３の内容積が増大して減圧となるので、容器本体
内の液体が吸液チューブ１１及び逆止弁１２を通じて吸
引されポンプ室１３に流入する。この内容液の吸引によ
って容器本体内は減圧状態になるが、このときは通気孔
２１が開かれているので外気が容器本体内に導入され、
内圧が調整される。
注出容器は、トリガーレバーが引かれたときは、ポンプ
室１３の内容積が減少してポンプ室内の液体が注出弁を
経由して注出口から注出される。手を緩めてトリガーレ
バーがバネ１７の付勢により起点に戻されときは、ポン
プ室１３の内容積が増大して減圧となるので、容器本体
内の液体が吸液チューブ１１及び逆止弁１２を通じて吸
引されポンプ室１３に流入する。この内容液の吸引によ
って容器本体内は減圧状態になるが、このときは通気孔
２１が開かれているので外気が容器本体内に導入され、
内圧が調整される。
【００１９】このトリガーディスペンサー付き注出容器
は、トリガーレバーが引かれていないときは通気孔２１
が摺動弁２２によって閉止されているので、容器が転倒
しても通気孔２１から内容液が漏れ出ることはない。ト
リガーレバーが一杯に引かれたときは、通気孔２１が全
開にされているので、戻り時に外気が導入され内圧が速
やかに調整される。更に、いわゆる小刻み注出を行い、
トリガーレバーが摺動ストロークＳの途中まで引かれた
後直ちに戻される場合にも、通気孔２１が摺動ストロー
クの起点Ｓ0 から僅かな開口開始距離Ｌを越えて摺動す
れば通気孔２１が開き始め、中間域の全開点Ｍにおいて
全開となるので、小刻み注出でトリガーレバーがストロ
ークの途中から戻されても、通気孔２１から外気が導入
され、容器本体内の減圧が直ちに解消される。これによ
って、トリガーレバーの操作感の悪化が防がれ、また薄
肉の容器本体を用いた場合にも凹み等の変形が生じるこ
とはない。
は、トリガーレバーが引かれていないときは通気孔２１
が摺動弁２２によって閉止されているので、容器が転倒
しても通気孔２１から内容液が漏れ出ることはない。ト
リガーレバーが一杯に引かれたときは、通気孔２１が全
開にされているので、戻り時に外気が導入され内圧が速
やかに調整される。更に、いわゆる小刻み注出を行い、
トリガーレバーが摺動ストロークＳの途中まで引かれた
後直ちに戻される場合にも、通気孔２１が摺動ストロー
クの起点Ｓ0 から僅かな開口開始距離Ｌを越えて摺動す
れば通気孔２１が開き始め、中間域の全開点Ｍにおいて
全開となるので、小刻み注出でトリガーレバーがストロ
ークの途中から戻されても、通気孔２１から外気が導入
され、容器本体内の減圧が直ちに解消される。これによ
って、トリガーレバーの操作感の悪化が防がれ、また薄
肉の容器本体を用いた場合にも凹み等の変形が生じるこ
とはない。
【００２０】前記のトリガーディスペンサーは、容量が
５００ml、重量が１２．５g であり、従って目付けが
２．５g/容器容量１００mlの極薄肉容器に装着しても、
小刻み注出の際に容器本体に凹み等の変形が生じること
はなかった。
５００ml、重量が１２．５g であり、従って目付けが
２．５g/容器容量１００mlの極薄肉容器に装着しても、
小刻み注出の際に容器本体に凹み等の変形が生じること
はなかった。
【００２１】
【発明の効果】本発明のトリガーディスペンサー付き注
出容器は、摺動弁がその摺動ストロークの起点から１０
％〜４５％の範囲内の距離を摺動したとき、通気孔が開
き始めるようにされているので、小刻み注出を行う際に
も容器本体内の減圧が直ちに解消され、トリガーレバー
の操作感が損なわれず、目付け６g/容器容量１００ml以
下の薄肉プラスチック製容器を用いた場合にも凹み等の
変形が防止される。
出容器は、摺動弁がその摺動ストロークの起点から１０
％〜４５％の範囲内の距離を摺動したとき、通気孔が開
き始めるようにされているので、小刻み注出を行う際に
も容器本体内の減圧が直ちに解消され、トリガーレバー
の操作感が損なわれず、目付け６g/容器容量１００ml以
下の薄肉プラスチック製容器を用いた場合にも凹み等の
変形が防止される。
【図１】 本発明の一実施例を示す部分断面図
【図２】 前記実施例の一作動態様を示す部分断面図
【図３】 前記実施例の他の一作動態様を示す部分断面
図
図
【図４】 従来のトリガーディスペンサーの一例を示す
断面図
断面図
１０：トリガーディスペンサー １１：吸液チューブ １２：逆止弁 １３：ポンプ室 １７：バネ １８：小径シリンダ部 １９：大径シリンダ部 ２０：ピストン部 ２１：通気孔 ２２：摺動弁 ２３：ロッド Ｌ：開口開始距離 Ｍ：全開点 Ｓ：摺動ストローク Ｓ0 ；起点 Ｓe ；終点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E014 PA01 PB01 PC03 PD12 PE05 PE08 PE11 PE14 PE16 PF10 3E084 AA04 AA12 AA24 AB05 BA02 CA01 DB12 FA09 FB01 GA04 GB04 KA02 KB06 LC01 LC06 LD22 LD26
Claims (3)
- 【請求項１】 容器本体の頂部に内容液を注出するトリ
ガーディスペンサーが装着された注出容器であって、 前記のトリガーディスペンサーが、手で往復作動させる
トリガーレバーと、容器本体の内圧を調整する通気孔
と、前記トリガーレバーに連動し一定の摺動ストローク
で前記通気孔上を往復摺動してこの通気孔を開閉する摺
動弁とを有し、 前記の摺動弁がその摺動ストロークの起点から１０％〜
４５％の範囲内の距離を摺動したとき、前記の通気孔が
開き始めるようにしたことを特徴とするトリガーディス
ペンサー付き注出容器。 - 【請求項２】 前記の容器本体が、目付け６g/容器容量
１００ml以下の薄肉プラスチック製容器であることを特
徴とする請求項１に記載のトリガーディスペンサー付き
注出容器。 - 【請求項３】 前記の容器本体が、目付け４g/容器容量
１００ml以下の薄肉プラスチック製容器であることを特
徴とする請求項１に記載のトリガーディスペンサー付き
注出容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10324266A JP2000142764A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | トリガーディスペンサー付き注出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10324266A JP2000142764A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | トリガーディスペンサー付き注出容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000142764A true JP2000142764A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18163897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10324266A Withdrawn JP2000142764A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | トリガーディスペンサー付き注出容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000142764A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013209162A (ja) * | 2007-06-08 | 2013-10-10 | Diversey Inc | 流体供給装置及び方法 |
-
1998
- 1998-11-13 JP JP10324266A patent/JP2000142764A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013209162A (ja) * | 2007-06-08 | 2013-10-10 | Diversey Inc | 流体供給装置及び方法 |
| US9227212B2 (en) | 2007-06-08 | 2016-01-05 | Diversey, Inc. | Fluid dispensing apparatus and method |
| US10022739B2 (en) | 2007-06-08 | 2018-07-17 | Diversey, Inc. | Fluid dispensing apparatus and method |
| US10576486B2 (en) | 2007-06-08 | 2020-03-03 | Diversey, Inc. | Fluid dispensing apparatus and method |
| US11027300B2 (en) | 2007-06-08 | 2021-06-08 | Diversey, Inc. | Fluid dispensing apparatus and method |
| US11484899B2 (en) | 2007-06-08 | 2022-11-01 | Diversey, Inc. | Fluid dispensing apparatus and method |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |