JP2000142650A - 感熱ラベルの貼付方法,感熱ラベルおよびホットメルト型接着剤 - Google Patents

感熱ラベルの貼付方法,感熱ラベルおよびホットメルト型接着剤

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JP2000142650A
JP2000142650A JP10265602A JP26560298A JP2000142650A JP 2000142650 A JP2000142650 A JP 2000142650A JP 10265602 A JP10265602 A JP 10265602A JP 26560298 A JP26560298 A JP 26560298A JP 2000142650 A JP2000142650 A JP 2000142650A
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hot
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melt adhesive
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Hideyuki Ishiguro
秀之 石黒
Kazuya Miyazaki
一弥 宮崎
Yoshiaki Takenaka
義彰 竹中
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Toyochem Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Toyo Petrolite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ガラス瓶、プラスチックボトル等の容器に効率
よくラベルを貼付する方法およびそれに使用するラベル
を提供する。 【解決手段】ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベル
2を、70℃以上に加熱しながら、搬送されてくる被着
体1に貼付する感熱ラベルの貼付方法、感熱ラベルおよ
びホットメルト接着剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジュース、ビー
ル、ワイン、栄養ドリンク、調味料、化粧品、洗剤、シ
ャンプーなどの容器、その他にに適用される感熱ラベル
の貼付方法、感熱ラベルおよびホットメルト型接着剤で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のガラス瓶またはプラスチックボト
ルのラベルの接着剤は、カゼイングルーなどのコールド
グルー接着剤や粘着ラベルを用いられていた。カゼイン
などのコールドグルー糊を用いた例としてはビール瓶ラ
ベルなどがあり、この方法はラベルにコールドグルー糊
を吹き付けながら瓶に貼り付けていく方法などがある。
一方、粘着ラベルは主にシャンプー容器などに用いられ
ているが、ラベルに粘着剤を塗布した後、離型紙(セパ
レーター)を貼り付け、ラベルを貼り付ける際に離型紙
を取り除きながら瓶やプラスチックボトルに貼り付けて
いく方法がある。
【0003】しかしながら、コールドグルー糊を用いた
場合、糊のはみ出しや皺、浮きなどが出やすく、ラベリ
ングの精度およびラベリング後の外観にも問題が発生し
やすい。また、粘着ラベルは剥離紙が付いている分コス
ト高であった。このような中、数年前よりディレードタ
ック接着剤を塗工した感熱ラベルが実用化されてきた。
ディレードタック接着剤とは、ラベル紙に塗工し、乾燥
させた接着剤は常温では粘着性がなく、加熱することに
より粘着性が発現し、加熱後も通常数時間〜数日程度粘
着性が持続するものである。接着方法としては感熱ラベ
ラーを用いてたものがほとんどである。感熱ラベラーと
しては数百℃の熱風をラベルのディレードタック塗布面
に吹き付け、表面にタックを発現させ、瓶やプラスチッ
クボトルに貼り付けていく方法がある。
【0004】しかしながら、このディレードタックラベ
ルは保管・輸送時に40℃以上になった場合、タックが
発現するためブロッキングする。高速ラベリングマシン
に適応する滑り性やカッテング性などでの点でも多くの
問題を抱えている。ホットメルト型接着剤は、これまで
もビスケットのサイドのラベルなどのヒートシールラベ
ルには用いられていたが、ホットメルト型粘着剤ではな
くホットメルト型接着剤がボトル容器等に用いられなか
った主な理由として、ラベルを加熱活性させるためにシ
ールバーを用いた方法しかなかったため、ホットメルト
型接着剤を用いることがなかったことなどが考えられ
る。
【0005】また、型内ラベル操作によって成形されつ
つラベルを被着体に貼付する方法、いわゆるインモール
ド貼付法、において、ホットメルト型接着剤を使用する
方法が知られている。しかし、この方法では型内に1枚
1枚ラベルを供給しなければならず、生産性に劣る。さ
らに、ガラスビンにラベルを貼りつける方法において、
溶剤を使用してホットメルト型接着剤を一部分に施し、
これを溶剤によってラベルを貼り合わせる方法も知られ
ている。溶剤を使用しなけれはならない欠点がある。な
お、ホットメルト型粘着剤を使用したラベルについて
は、種々知られているが、離型紙が必要となる欠点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記欠
点を克服すべく鋭意研究を行った結果、接着剤層にホッ
トメルト型接着剤を用いた感熱ラベルの発明に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホットメルト
型接着剤を使用してなる感熱ラベルの貼付方法および感
熱ラベルである。第1の発明は、ホットメルト接着剤層
を有する感熱ラベルを、70℃以上に加熱しながら、搬
送されてくる被着体に貼付する感熱ラベルの貼付方法で
ある。ホットメルト接着剤を溶融または軟化させて、搬
送されている、または搬送中の被着体に貼付する。第2
の発明は、被着体が、ガラス、セラミック、プラスチッ
クまたは金属製の容器である上記感熱ラベルの貼付方法
である。
【0008】第3の発明は、ホットメルト接着剤層を有
する感熱ラベルを、130℃以上の熱源で加熱した後、
その熱源から離脱させて、搬送されてくる被着体に貼付
する感熱ラベルの貼付方法である。第4の発明は、ホッ
トメルト接着剤層を有する感熱ラベルを、200℃以上
の熱源で加熱した後、その熱源から離脱させ、200℃
未満の熱源で加熱しながら、搬送されてくる被着体に貼
付する感熱ラベルの貼付方法である。第5の発明は、ホ
ットメルト接着剤層を有する感熱ラベルを、60℃以上
である貼付ドラムに接触させ,次に貼付ドラムから送ら
れてきた該ラベルを、100〜600℃の温風、赤外線
などの熱源で加熱しながら、搬送されてくる被着体に貼
付する感熱ラベルの貼付方法である。
【0009】第6の発明は、ホットメルト接着剤層を有
する感熱ラベルを、搬送されてくる70℃以上に加熱し
てなる被着体に貼付する感熱ラベルの貼付方法である。
第7の発明は、上記第1の発明に使用される感熱ラベル
である。第8の発明は、上記第3の発明に使用される感
熱ラベルである。第9の発明は、上記第4の発明に使用
される感熱ラベルである。第10の発明は、上記第5の
発明に使用される感熱ラベルである。第11の発明は、
上記第6の発明に使用される感熱ラベルである。第12
の発明は、ガラス、プラスチック、金属、紙、またはそ
の他の無機材料からなる被着体に接着する感熱ラベルで
ある。
【0010】第13の発明は、被着体が、ガラス、セラ
ミック、プラスチックまたは金属製の容器である感熱ラ
ベルである。第14の発明は、オープンタイムが0.0
1秒以上10分以下であるホットメルト接着剤を持ちい
る感熱ラベルである。第15の発明は、ホットメルト接
着剤の粘度が140℃で10cps〜1,000,00
0cpsである感熱ラベルである。第16の発明は、ホ
ットメルト接着剤の軟化点が50〜120℃である感熱
ラベルである。
【0011】第17の発明は、ホットメルト型接着剤が
ポリマー、タッキファイヤーおよびワックスを含むホッ
トメルトである感熱ラベルである。第18の発明は、上
記ラベルに使用されるホットメルト型接着剤である。本
発明に用いられるホットメルト型接着剤とは熱可塑性樹
脂を中心にした100%固形の成分から成る配合物を加
熱によって溶融させて、液状になるもので溶剤などは実
質的に含んでいない。本発明の感熱ラベルは、清涼飲料
水・調味料・酒(日本酒、麦酒、発泡酒・ワイン・焼酎
・蒸留酒など)・料理用油・化粧品容器・トイレタリー
・除湿剤容器・洗剤容器・文房具・カセットテープ・簡
易ライター・スタンディングパウチ・アンプル瓶・栄養
ドリンク・点眼薬容器・薬容器・デザート・フリカケ用
の瓶ラベル・缶ラベル・PETボトルラベルの他に、宅
配伝票用ラベル・段ボール管理用ラベル、フロッピーデ
ィク ハブAリングラベル、ハンドラベラー用管理ラベ
ル(値札)、サーマルラベル用ラベル、玩具用ラベルな
どである。ラベルの他面に印刷層、オーバーコート層な
どが形成され、またはされていることもある。
【0012】本発明の感熱ラベルが適用される被着体ま
たは被貼付体としては、ガラス瓶、プラスチックボト
ル、セラミックボトル、金属製等の容器、ガラス板また
はシート、プラスチック板またはシート、セラミック
板、金属板または箔、紙、ガラス製、プラスチック製、
セラミック製または金属製の容器や板状以外の成形物、
これらの複合材である。これらの被着体は、通常、コン
ベアで搬送され、ホイールにて1個毎に、所定の間隔で
移動せしめられ、感熱ラベルと接触され、該ラベルが貼
付される。搬送は、通常、実質的に連続的に行われる
が、断続的に行うこともできる。
【0013】本発明の感熱ラベルが適用されるガラス瓶
とは、透明瓶、褐色瓶、青・赤・緑などのカラー瓶など
で、形状も円柱、円錐、四角柱など形状も問わない。ま
た、プラスチックボトルとは、PET(ポリエチレンテ
レフタレート)、PP(ポリプロピレン)、塩化ビニ
ル、PE(ポリエチレン)などの材料で作られたもので
あり、ガラス瓶同様に色・形状などは問わない。本発明
に用いられる接着剤層がホットメルト型接着剤からなる
感熱ラベルの基材は、紙、合成紙、蒸着紙、PET(ポ
リエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレ
ン)、塩化ビニル、PE(ポリエチレン)、セロハンな
どのプラスチック及びそれらの複合紙などが挙げられ
る。本発明においては、ラベル基材の全面にホットメル
ト型接着剤を設けることが望ましい。
【0014】本発明におけるホットメルト型接着剤の好
ましいオープンタイムは0.01秒以上10分以下で、
好ましくは0.05秒以上1分以下で、さらに好ましく
は0.1秒以上10秒以下である。ホットメルト接着剤
のオープンタイムが0.01秒未満であるとラベリング
マシンで貼付する際被着体に付かない。また、10分以
上であるとホットメルトを塗工した時すぐに巻き取るた
めブロッキングを起こしたり、ラベルを被着体に貼付す
る際にラベルをカッティングする刃にホットメルトが付
いたりしてカッティング性が悪くなる。本発明における
ホットメルト接着剤の好ましい塗工温度は、100℃〜
200℃であり、そのために140℃のホットメルトの
粘度が10cps〜1,000,000cpsであるこ
と好ましい。140℃の粘度が10cps未満であると
塗工時、膜厚が安定しなかったり、感熱ラベルを被着体
に接着するときすぐに剥がれてしまうなどの問題があ
る。また、140℃のホットメルト接着剤の粘度が1,
000,000cpsを超えると塗工出来なかったり、
ラベルに貼り付かなかったりする。
【0015】本発明におけるホットメルト接着剤の軟化
点は50℃〜120℃であること、さらに好ましくは6
0℃〜100℃である。ホットメルト接着剤の軟化点が
50℃未満であると保存時にブロッキングすることが考
えられる。また、軟化点が120℃を超えると感熱ラベ
ルを被着体に接着する時接着せず剥がれてしまったりす
ることがある。本発明における接着剤層がホットメルト
型接着剤に用いられるポリマーとしての役割はホットメ
ルトの柔軟性を向上させ、凝集力を付与することであ
り、熱可塑性ポリマーが一般的に用いられる。ポリマー
を含まないホットメルトは剛性が高くなり、固くて脆く
なってしまう。代表的なポリマーとしては、ポリエチレ
ン(PE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル
酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロックポリマー(SBS)、
スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロックポリ
マー(SEBS)、スチレン−エチレン−・ロピレン−
スチレンブロックポリマー(SEPS)、スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロックポリマー(SIS)、アタ
クチックポリプロピレン樹脂(APP)、ポリアミド樹
脂、ポリエステル樹脂などとそれらの誘導体があげられ
る。
【0016】本発明における接着剤層がホットメルト型
接着剤からなる感熱ラベルに用いられる接着剤成分のワ
ックスとしての役割はホットメルトの溶融粘度を低下さ
せて作業性を良好にし、ブロッキング防止、オープンタ
イムの調節、耐熱性向上などがある。ホットメルトにワ
ックスを用いないと粘度が高く作業性が悪くなり、塗布
時の糸引きが起こることが考えられる。代表的なワック
スとしては、カルナバワックス、キャンデリアワック
ス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス、パラフ
ィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッ
シャートロプシュワックス、ポリプロピレンワックス、
これらを酸化したワックス、エチレン−アクリル酸共重
合体ワックス及びエチレン−メタクリル酸共重合体ワッ
クスなどがあげられる。
【0017】本発明におけるホットメルト型接着剤に用
いられる接着剤成分のタッキファイヤーとしての役割は
接着力の向上、ホットメルトの濡れや作業性を良好にす
ることである。ホットメルトにタッキファイヤーを用い
ないと接着力が低下することが考えられる。代表的なタ
ッキファイヤーとして、ロジン、ロジン誘導体(水素化
ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、ロジンエステル
(アルコール、グリセリン、ペンタエリスリトールなど
のエステル化ロジンなど))、テルペン樹脂(α−ピネ
ン、β−ピネン)、テルペンフェノール樹脂、芳香族変
性テルペン樹脂、水素化テルペン樹脂、脂肪族系石油樹
脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族石油
樹脂、クマロン−インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェ
ノール樹脂などがあげられる。
【0018】前記、発明の中でポリマー、タッキファイ
ヤー、ワックスを1種類あるいは2種類以上使用しても
差し支えない。また、ポリマー、タッキファイヤー、ワ
ックスの他にブロッキング防止のためにシリコーンなど
を入れても構わない。本発明において熱劣化、熱分解を
防ぐために、高分子量ヒンダード多価フェノール、トリ
アジン誘導体、高分子量ヒンダード・フェノール、ジア
ルキル・フェノール・スルフィド、2,2’−メチレン
−ビス−(4−メチル−6−第三−ブチルフェノール、
4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジ−第三−ブチ
ルフェノール、2,6−ジ−第三−ブチル−p−クレゾ
ール、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−
第三−ブチルフェノール)、2,5−ジ−第三−ブチル
ヒドロキノン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリンの重合物、6−エトキシ−2,2,4−ト
リメチル−1,2−ジヒドロキノリン、ジブチル・ジチ
オカルバミン酸ニッケル、1−オキシ−3−メチル−4
−イソプロピルベンゼン、4,4’−ブチリデンビス−
(3−メチル−6−第三−ブチルフェノール、2−メル
カプトベンゾイミダゾールなどの酸化防止剤を添加して
も差し支えない。
【0019】ホットメルトのラベルの塗工方法としては
ダイレクトロールやグラビアロールなどを用いたロール
コーター方式やエクストルージョンコーター方式やスリ
ットオリフィスコーター方式などがあるがどのような塗
工方法でも差し支えなく、溶剤に溶解し塗工した後溶剤
を取り除いても構わない。ラベルの製造方法の1例とし
ては、ホットメルトコーターを用いる場合、(1)ラベル
原反に印刷し、反対面にホットメルト型接着剤を塗工
し、スリット(断裁)する、(2) ラベル原反にホットメ
ルト型接着剤を塗工し、反対面に印刷し、スリットする
方法がある。ホットメルトアプリケーターを用いる場
合、(1) ラベル原反に印刷し、反対面にホットメルト型
接着剤を塗工し、スリットする方法等がある。
【0020】本発明の感熱ラベルを被着体に接着するラ
ベラーとしては、従来から使用されている熱板や熱ロー
ルによるヒートシーラーの他に、数百℃以上の熱風、赤
外線などをホットメルト接着剤面にあててホットメルト
を活性化させた後被着体に接着させる方式などが考えら
れるが、いかなるラベリング方式を用いても構わない。
本発明の貼付方法としては、以下の方法がある。 (1) ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベルを、10
0℃以上、好ましくは110〜600℃、より好ましく
は120〜400℃の熱源、例えば熱風、赤外線等で加
熱(ホットメルト接着剤を70℃以上に加熱)しなが
ら、被着体に貼付する感熱ラベルの貼付方法。高温の熱
源で加熱するときは、ホットメルト型接着剤は勿論、ラ
ベルの原反等を劣化または損傷しない程度の加熱時間ま
たは加熱方法を採用する。 (2) ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベルを、13
0℃以上、好ましくは140〜600℃、より好ましく
は150〜400℃の熱源で加熱した後、その熱源から
離脱させて、被着体に貼付する感熱ラベルの貼付方法。
この方法では、オープンタイムが0.01秒以上10分
以下、好ましくは0.05秒以上1分以下、より好まし
くは0.1秒以上10秒以下のホットメルト接着剤を使
用する。また、貼付時は加熱しても加熱しなくてもよ
い。 (3) ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベルを、20
0℃以上、好ましくは220〜600℃、より好ましく
は200〜400℃の熱源で加熱した後、その熱源から
離脱させ、200℃未満、好ましくは70〜180℃の
熱源で加熱しながら、被着体に貼付する感熱ラベルの貼
付方法。この方法では、比較的高温の熱源で加熱した
後、比較的低温の熱源で加熱しながら被着体に貼付す
る。比較的低温での加熱は、比較的高温の熱源での加熱
と同時であってもよい。 (4) ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベルを、60
℃以上、好ましくは70〜120℃である貼付ドラムに
接触させ,次に貼付ドラムから送られてきた該ラベル
を、100〜600℃、好ましくは130〜400℃の
温風、赤外線などの熱源で加熱しながら、被着体に貼付
する感熱ラベルの貼付方法。この方法では比較的低温の
熱源で加熱した後、比較的高温の熱源で加熱しながら貼
付する。 (5) ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベルを、搬送
されてくる70℃、好ましくは100℃以上に加熱して
なる被着体に貼付する感熱ラベルの貼付方法。この方法
では、感熱ラベルを予め加熱することなく貼付すること
が可能である。勿論、感熱ラベルを加熱することを併用
することもできる。
【0021】これらの貼付方法により、ホットメルト型
粘着剤ではない、ホットメルト接着剤(常温では粘着性
のない)層を有する感熱ラベルを加熱しながら被着体に
貼付することにより、剥離紙が不要で、貼付するための
機械への汚れがなく、ラベリングの位置合わせが容易
で、通常の輸送、取扱いではブロッキングがなく、塗工
スピードが早い、貼付が可能となった。なお、熱源が高
温のときは、加熱時間は当然短くなる。すなわち、ホッ
トメルト接着剤の軟化点以上に加熱することにより、貼
付が可能となる。本発明の貼付方法の1例として、感熱
式ラベリングマシンを使用した例を説明する。図1は、
貼付方法を説明するための感熱式ラベリングマシンの概
略平面図である。
【0022】図1において、1は被着体(被貼付体)の
搬送路であり、通常連続または断続的に被着体が送られ
る。2はラベル、3はラベルの巻物、4はラベルの連続
体を1枚1枚のラベルに切り離すカッター、5は印刷装
置、6は130〜600℃程度の高温の熱源である温風
装置、7は100〜120℃程度に加熱された貼付ドラ
ム、をそれぞれ示す。
【0023】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施例により
何等限定されるものではない。 実施例1〜4 接着剤の調整法 表1に示す処方で、ワックス及びタッキファイヤーを1
80℃に加熱・溶融した後、攪拌機で攪拌しながら所定
量のポリマーを徐々に添加する(酸化防止剤を添加する
場合はワックス、タッキファイヤーの添加と同時に行
う)。完全にポリマーを溶解させ接着剤を調整する。な
お、表1において、EVA:エチレン−酢酸ビニル共重
合体、EMAA:エチレン−メタクリル酸共重合体、E
AA:エチレン−アクリ酸共重合体、をそれぞれ表す。 感熱ラベルの作成方法 得られた接着剤を180℃に加熱させ、両面アート紙に
塗工厚20g/m2 となるようにグラビアコーター(4
5線)で塗工し、感熱ラベルを作製した。 オープンタイムの測定方法 アート紙にホットメルトを120℃で50μm塗工す
る。塗工物を15mm幅に裁断し、120℃オーブンに
2分間投入する。経過後一定時間ごとにアート紙と張り
合わせる。
【0024】温度20℃、湿度65%恒温恒湿室24時
間温調する。温調後剥離速度300m/minで180
℃剥離し、80%以上材質破壊する最長時間をオープン
タイムとした。 粘度(cps)の測定方法 ホットメルトの軟化点の測定は、JIS(Japan
IndustrialStandard) K 686
2(A法)に準じて行った。あらかじめ150℃近くま
で溶融させたホットメルト500gを試験容器に入れ、
大気中において棒温度計で充分に攪拌しながら140℃
になったところでB型温度計(東機産業(株)社製TO
KIMEC VISCOMETER MODEL:B
M)を用いて行った。ローターは必要に応じて適当なも
のを使用した。 軟化点の測定方法 ホットメルトの軟化点の測定は、JIS(Japan
IndustrialStandard) K 686
3−1994による環球法による軟化点試験方法による
方法を用いて行った。 ブロッキング性 4cm×5cmの大きさにした感熱ラベルを10枚重ね
て、5kgの重りをのせて40℃のオーブンの中に入れ
る。24時間後取り出し感熱ラベルを剥がし、その剥が
したときの状態でブロッキング性を評価した。
【0025】板状になり無理に剥がすと紙むけする場
合:×、紙むけしない場合:○とした。 接着力 100℃に加熱したヒートシーラーで並ガラス加重1k
g/cm2 、1秒間で接着させたサンプルを温度25℃
湿度60%の高温高湿室に30分以上入れた後、引っ張
り試験機で速度30cm/minの速度で引っ張り、剥
離した。 界面剥離する場合:×、紙むけする場合:○とした。 耐結露性 ガラスに接着したサンプルを−17℃の冷凍庫の中に1
時間入れた後、温度25℃、湿度60%の高温高湿室の
中に入れて表面を結露させて充分に結露したとき、ラベ
ルを剥がした。その時のラベルが界面剥離する場合:
×、紙破れする場合:○とした。 ガラス瓶及びPETボトルへのラベリング機械適正 図1に示すように、6の温風装置として300℃の温風
を、7の貼付ドラムは110℃として、表面未処理のガ
ラス瓶、PETボトルにホットメルト接着剤を塗工した
感熱ラベルをロール状にし、光洋自動機社製高速ロール
ラベラーにかけ、実際にラベリング試験(1分間に30
0本の速度)を行なった。なお、貼付時のホットメルト
接着剤は、約110℃であった。
【0026】ラベリング適性は目視で行い、接着しなか
ったり、しわが入ったり不良の場合は×、良好な場合は
○として評価した。
【0027】
【表1】
【0028】実施例5 実施例1の感熱ラベルを使用して、図1の、6の温風装
置は400℃の温風で、7の貼付ドラムは70℃とし
て、実施例1と同様にしてラベリング適性を見た。結果
は実施例1とほぼ同様に良好であった。 実施例6 実施例1の感熱ラベルを使用して、ガラス瓶を100℃
に加熱し、しかも図1の温風装置は稼動させずに、7の
貼付ドラムは110℃として、実施例1とどうようにラ
ベリング適性を見た。結果は実施例1とほぼ同様に良好
であった。
【0029】
【発明の効果】本発明は、グルーラベルと比較して、
(1) 貼付時、プレコートラベルのため、接着剤の管理が
不要である、(2) グルー糊による機械回りの汚れの心配
がない、(3) ラベリングの位置合わせが容易で熟練を必
要とせず誰にでも使え、不良率が低い。タックラベルと
比較して、剥離紙レスであるため、価格が有利であり、
剥離紙の処理費用も必要がない。ディレードタック(タ
ック遅延)型感熱ラベルと比較して、(1) 経時での粉吹
きによる機械の汚染が皆無である、(2) ブロッキング性
に優れていることから、ラベルの保存性、輸送性、後印
刷適性に優れている、(3) 透明性が格段に優れている、
(4) 塗工スピードが早く、コストダウンに貢献できる、
(5) 後印刷が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の貼付方法を説明するための感熱式
ラベリングマシンの概略平面図である。図中の符号は、
1は被着体(被貼付体)の搬送路、2はラベル、3はラ
ベルの巻物、4はカッター、5は印刷装置、6は温風装
置、7は加熱された貼付ドラム、をそれぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 義彰 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内 Fターム(参考) 3E095 AA07 BA02 CA01 DA03 DA24 DA34 DA55 DA59 FA12 FA30 4J040 BA182 BA202 DA021 DA022 DA051 DA061 DA071 DA072 DA101 DA102 DK012 DM011 DN032 DN072 ED001 EG001 EL012 JB01 KA26 LA01 LA08 MA02 MA04 MA05 MA10 NA06 PA30 PB05 PB06 PB18

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベル
    を、70℃以上に加熱しながら、搬送されてくる被着体
    に貼付することを特徴とする感熱ラベルの貼付方法。
  2. 【請求項2】被着体が、ガラス、セラミック、プラスチ
    ックまたは金属製の容器である請求項1記載の感熱ラベ
    ルの貼付方法。
  3. 【請求項3】ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベル
    を、130℃以上の熱源で加熱した後、その熱源から離
    脱させて、搬送されてくる被着体に貼付することを特徴
    とする感熱ラベルの貼付方法。
  4. 【請求項4】ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベル
    を、200℃以上の熱源で加熱した後、その熱源から離
    脱させ、200℃未満の熱源で加熱しながら、搬送され
    てくる被着体に貼付することを特徴とする感熱ラベルの
    貼付方法。
  5. 【請求項5】ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベル
    を、60℃以上である貼付ドラムに接触させ,次に貼付
    ドラムから送られてきた該ラベルを、100〜600℃
    の温風、赤外線などの熱源で加熱しながら、搬送されて
    くる被着体に貼付することを特徴とする感熱ラベルの貼
    付方法。
  6. 【請求項6】ホットメルト接着剤層を有する感熱ラベル
    を、搬送されてくる70℃以上に加熱してなる被着体に
    貼付することを特徴とする感熱ラベルの貼付方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の方法に使用される感熱ラベ
    ル。
  8. 【請求項8】請求項3記載の方法に使用される感熱ラベ
    ル。
  9. 【請求項9】請求項4記載の方法に使用される感熱ラベ
    ル。
  10. 【請求項10】請求項5記載の方法に使用される感熱ラ
    ベル。
  11. 【請求項11】請求項6記載の方法に使用される感熱ラ
    ベル。
  12. 【請求項12】ガラス、プラスチック、金属、紙、また
    はその他の無機材料からなる被着体に接着する請求項7
    ないし11いずれか記載の感熱ラベル。
  13. 【請求項13】被着体が、ガラス、セラミック、プラス
    チックまたは金属製の容器である請求項12記載の感熱
    ラベル。
  14. 【請求項14】オープンタイムが0.01秒以上10分
    以下であるホットメルト接着剤を用いることを特徴とす
    る請求項7ないし11いずれか記載の感熱ラベル。
  15. 【請求項15】ホットメルト接着剤の粘度が、140℃
    で10cps〜1,000,000cpsであることを
    特徴とする請求項7ないし11いずれか記載の感熱ラベ
    ル。
  16. 【請求項16】ホットメルト接着剤の軟化点が50〜1
    20℃であることを特徴とする請求項7ないし11いず
    れか記載の感熱ラベル。
  17. 【請求項17】ホットメルト型接着剤がポリマー、タッ
    キファイヤーおよびワックスを含むホットメルトである
    ことを特徴とする請求項7ないし11いずれか記載の感
    熱ラベル。
  18. 【請求項18】請求項17記載のホットメルト型接着
    剤。
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