JP2000142409A - ロック機構 - Google Patents

ロック機構

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JP2000142409A
JP2000142409A JP10316638A JP31663898A JP2000142409A JP 2000142409 A JP2000142409 A JP 2000142409A JP 10316638 A JP10316638 A JP 10316638A JP 31663898 A JP31663898 A JP 31663898A JP 2000142409 A JP2000142409 A JP 2000142409A
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Japan
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frame
engagement pin
lock mechanism
frames
lock
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JP10316638A
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Toshiyuki Horiki
敏幸 堀木
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Takano Co Ltd
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Takano Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックの信頼性を高くすると共に露出部品を
少なくしてデザイン性を高くする。 【解決手段】 回転軸を中心に挟むように相対回転可能
に連結された2つの部材である第1のフレーム11及び
第2のフレーム12を重ね合わせた状態でロックするロ
ック機構54において、第2のフレーム12には、回転
軸とほぼ平行であると共に各フレーム11,12を重ね
合わせたときに第1のフレーム11に対して接近及び離
隔可能な係合ピン55と、係合ピン55を第1のフレー
ム11に向けて付勢する付勢手段56と、第2のフレー
ム12の外部から操作可能であると共に操作により係合
ピン55を第1のフレーム11から離す方向に摺動させ
る解除手段57とを備えて、尚かつ第1のフレーム11
には、各フレーム11,12を重ね合わせたときに係合
ピン55が嵌入する係合ピン受け58を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1本の回転軸を中
心に相対回転可能に連結された2つの部材を重ね合わせ
た状態で互いに連結するロック機構に関する。さらに詳
述すると、本発明は買い物カートや折り畳み椅子の脚部
の如く鋏のように相対回転可能な2本のフレームを重ね
合わせて閉じた状態でロックするロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロック機構としては、例えばビ
ジネスバッグやスーツケース等の荷物を携行するための
買い物カートやキャリアに適用されるものがある。
【0003】例えば買い物カートでは、第1のフレーム
(脚)に対して回転可能に第2のフレーム(脚)を取り
付けて鋏のように開閉可能に設け、これらフレーム間を
開くことにより自立可能としたものがある。この買い物
カートには、荷物の運搬時や買い物カートの収容時に各
フレームを閉じたまま維持しておくためのロック機構が
設けられている。
【0004】このロック機構100としては、例えば図
6及び図7に示すように板ばね101を利用したものが
ある。このロック機構100の板ばね101は、例えば
第1のフレーム102にねじ止めされる止着部101a
と、第1のフレーム102及び第2のフレーム103を
閉じたときに第2のフレーム103を保持する保持部1
01bと、これら止着部101aと保持部101bとを
弾性的に連結する弾性部101cとを備えている。
【0005】したがって、フレーム102,103を重
ねるように閉じようとすると、第2のフレーム103が
弾性部101cに当接して板ばね101を弾性変形させ
ながら弾性部101cを乗り越えて保持部101bに陥
入る。このため、各フレーム102,103が閉じた状
態でロックされる。また、ロックを解除するときは、各
フレーム102,103を強く開くことにより、第2の
フレーム103が弾性部101cを変形させながらこれ
を乗り越え、各フレーム102,103のロックを解除
することができる。
【0006】また、他のロック機構100として、例え
ば図8及び図9に示すように係止レバー104を利用し
たものがある。このロック機構100の係止レバー10
4は例えば第1のフレーム102に回転可能に止着され
ており、フレーム102,103を重ねるように閉じた
ときに第2のフレーム103に引っ掛かって保持する爪
部104aと、各フレーム102,103を近付けると
きに第2のフレーム103に当接して係止レバー104
自体を回転させるガイド部104bと、指等で操作する
ための操作部104cとを備えている。また、この係止
レバー104は捻りコイルばね105により爪部104
aを第2のフレーム103に押圧する方向に付勢されて
いる。
【0007】したがって、フレーム102,103を重
ねるように閉じようとすると、第2のフレーム103が
ガイド部104bに当接して係止レバー104を捻りコ
イルばね105に抗して回転させ、図9(B)に示すよ
うに爪部104aに係止する。このため、各フレーム1
02,103が閉じた状態でロックされる。また、ロッ
クを解除するときは、操作部104cを持って係止レバ
ー104を捻りコイルばね105に抗して回転させて、
第2のフレーム103と爪部104aとの係止を解除す
る。これにより、各フレーム102,103のロックを
解除することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た板ばね101を使用したロック機構100では、保持
力が弱いために買い物カートの携行中にフレーム10
2,103が他の部材に引っ掛かってロックが解除され
てしまうおそれがあり、ロックの信頼性が低い。
【0009】また、係止レバー104を使用したロック
機構100では、複雑な形状の係止レバー104が露出
しているので買い物カートの携行中に係止レバー104
の一部が他の部材に引っ掛かって誤ってロックが解除さ
れる虞がある。しかも、係止レバー104が複雑な形状
であるので、加工に手間が掛かり部品コストが大きくな
ってしまう。
【0010】さらに、各ロック機構100は、いずれも
板ばね101や係止レバー104等の複雑な形状を有す
る部品が露出しているので、デザイン上の制約を受けて
見栄えの悪いものとなってしまう。また、板ばね101
や係止レバー104等の露出により、これらの部品の一
部分が買い物カート等の携行中に他の部材に引っ掛かっ
て相手側の部材に損傷を与えてしまうおそれがある。
【0011】そこで、本発明は、ロックの信頼性が高い
と共に露出部品が少なくてデザイン性の高いロック機構
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、回転軸を中心に挟むように
相対回転可能に連結された2つの部材を重ね合わせた状
態でロックするロック機構において、一方の部材には、
2つの部材を重ね合わせたときに他方の部材に対して接
近及び離隔可能な係合ピンと、係合ピンを他方の部材に
向けて付勢する付勢手段と、一方の部材の外部から操作
可能であると共に操作により係合ピンを他方の部材から
離す方向に摺動させる解除手段とを備えて、尚かつ他方
の部材には、2つの部材を重ね合わせたときに係合ピン
が嵌入する係合ピン受けを備えるようにしている。
【0013】したがって、2つの部材を重ね合わせたと
きには、係合ピンが係合ピン受けに嵌入して2つの部材
に跨って存在するので、2つの部材を重ね合わせた状態
でロックすることができる。ここで、係合ピンは重なる
他方の部材に対して接近および離隔可能に設けられてい
るため、ロック時に2つの部材を広げようとする外力が
加わってもこの力は係合ピンに対しては剪断力としての
み作用するので、この力によって係合ピンが摺動してロ
ックがひとりでに外れることを防止できる。
【0014】また、ロックを解除するときは、解除手段
を操作して係合ピンを付勢手段に抗して他方の部材から
離す方向に摺動させる。これにより、係合ピンが係合ピ
ン受けから外れるので、2つの部材のロックを解除する
ことができる。ここで、係合ピン及び解除手段を摺動さ
せる方向は2つの部材を開く方向に直交するため、2つ
の部材を開く方向に外力が加わったときに何かの部材が
解除手段に同方向の押圧力を与えても、解除手段が誤っ
て摺動することはなく、不用意にロックを解除すること
はない。
【0015】しかも、ロック機構は、開閉動作する2つ
の部材が重なり合う方向に出入りする係合ピンとこれを
受け入れる係合ピン受けとによって構成されているの
で、露出する部分が少なく構造も簡単であり、デザイン
上の制約や他の部材に引っ掛かる等の虞が少ない。
【0016】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のロック機構において、係合ピン受けの周囲の係合ピ
ンが通過する部位には、係合ピンに接触して係合ピンを
他方の部材から離す方向に変位させながら滑らせて係合
ピン受けに案内するガイド面が形成されているようにし
ている。したがって、2つの部材を重ね合わせようと近
付けたときに、係合ピンはガイド面に当接してその上を
滑りながら他方の部材から離れる方向、即ち一方の部材
の内部に押し込まれながら係合ピン受けまで案内され
る。
【0017】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載のロック機構において、一方の部材は他方
の部材との間の挟角を開いたときに床などに当接する接
地部材を有し、該接地部材に係合ピンを内蔵させると共
に外方に解除手段を嵌合させて滑り止め部材として利用
するようにしている。したがって、解除手段はロック解
除の機能と滑り止めの機能とを併せ持つことができるの
で、部品点数の増加を防止できる。また、ロック機構の
構成部品のうちで外部に露出する部品を滑り止め部材と
係合ピンのみにできるので、デザイン的な制約が少なく
なると共に外観も損なうことが少なくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
5に本発明のロック機構を折り畳み式の買い物カート1
0に適用した実施形態の一例を示す。本明細書中で左右
方向とは買い物カート10についての左右方向を意味す
ると共に、上下方向とは買い物カート10についての上
下方向を意味し、また前後方向とは買い物カート10に
ついての前後方向を意味している。
【0019】買い物カート10は、図3〜図5に示すよ
うに第1のフレーム11と、第2のフレーム12と、こ
れら第1及び第2のフレーム11,12を前後方向に挟
みの如く開閉するように相対回転可能に連結する水平フ
レーム16とを備え、第1のフレーム11と第2のフレ
ーム12とが回転軸たる水平フレーム16を中心にそれ
らの間の挟角を変更して重なり合って折り畳んだ状態
と、開いた状態とに変化可能となっている。そして、各
フレーム11,12を折り畳んだときは携行して荷物を
運搬することができると共に、各フレーム11,12を
開いたときは自立させて椅子やテーブルとして使用する
ことができる。
【0020】第1のフレーム11の下部には、荷物を載
置するための荷台フレーム18と回転可能な車輪17と
が設けられている。第2のフレーム12は、左右一対の
下部フレーム30,30と、これら下部フレーム30,
30の下端を連結して第1のフレーム11との間の挟角
を開いたときに床や地面などに当接するパイプから成る
接地部材31と、下部フレーム30,30に上部から挿
入されて昇降可能に設けられた左右一対の上部フレーム
32,32と、これら上部フレーム32,32の上部間
を連結する把持部34とを備えている。尚、接地部材3
1は、左右の第1のフレーム間に収まる長さに形成さ
れ、好ましくは第1のフレーム11と第2のフレーム1
2とを重ねたときにそれぞれ第1のフレーム11の内側
の面から僅かに離れた所に両端が位置する長さに形成さ
れている。
【0021】水平フレーム16は、中央部に位置して第
2のフレーム12を支持する主軸25と、この主軸25
の両側部に回転可能に取り付けられて第1のフレーム1
1を支持する回転軸26とを備えている。主軸25と回
転軸26とには筒状の角度規制部材(図示せず)が内蔵
されており、この角度規制部材によって、主軸25に対
する回転軸26の回転角度が規制される。角度規制部材
は、買い物カート10が安定して自立できる程度にまで
第1のフレーム11と第2のフレーム12とが開くよう
に設定する。
【0022】そして、第1のフレーム11の下部と、こ
れに向き合う第2のフレーム12の接地部材31の端部
とには、ロック機構54が形成されている。
【0023】ロック機構54は、図1及び図2に示すよ
うに回転軸を中心に挟むように相対回転可能に連結され
た2つの部材を重ね合わせた状態でロックするものであ
る。本実施形態では、2つの部材のうちの一方の部材を
第2のフレーム12とし、他方の部材を第1のフレーム
11とし、これらの回転軸を水平フレーム16としてい
る。そして、第2のフレーム12は、水平フレーム16
とほぼ平行であると共に各フレーム11,12を重ね合
わせたときに第1のフレーム11に対して接近及び離隔
可能な係合ピン55と、係合ピン55を第1のフレーム
11に向けて付勢する付勢手段56と、第2のフレーム
12の外部から操作可能であると共に操作により係合ピ
ン55を第1のフレーム11から離す方向に摺動させる
解除手段57とを備えている。また、第1のフレーム1
1は、各フレーム11,12を重ね合わせたときに係合
ピン55が嵌入する係合ピン受け58を備えている。こ
のため、各フレーム11,12を重ね合わせたときに
は、係合ピン55が係合ピン受け58に嵌入して各フレ
ーム11,12に跨って存在するので、各フレーム1
1,12を重ね合わせた状態でロックすることができ
る。また、ロックを解除するときは、解除手段57を操
作して係合ピン55を付勢手段56に抗して第1のフレ
ーム11から離す方向に摺動させる。これにより、係合
ピン55が係合ピン受け58から外れるので、各フレー
ム11,12のロックを解除することができる。
【0024】各フレーム11,12に跨ってロック可能
な係合ピン55は、接地部材31の片方の端部に圧入さ
れたスリーブ59に摺動可能に嵌入されている。このた
め、係合ピン55は、各フレーム11,12を重ね合わ
せたときに第1のフレーム11に対して接近及び離隔可
能となる。ここで、スリーブ59の内側端59aは閉塞
されている。
【0025】また、付勢手段56は、スリーブ59の内
側端59aと係合ピン55との間に設けられた圧縮コイ
ルばねから成る。このため、付勢手段56は係合ピン5
5を第1のフレーム11に向けて付勢している。これに
より、各フレーム11,12を重ね合わせたときには、
係合ピン55が付勢手段56により係合ピン受け58に
嵌入して各フレーム11,12に跨って存在してロック
することができる。よって、買い物カート10を折り畳
んだ状態で移動させる際に、第1のフレーム11と第2
のフレーム12とが不用意に外れてしまうことを防止で
きる。
【0026】係合ピン受け58は、第1のフレーム11
の内側面に形成された貫通孔から成るものとしている。
よって、係合ピン受け58に陥入した係合ピン55は、
係合ピン受け58の縁に引っ掛かってロックを行う。本
実施形態では係合ピン受け58を貫通孔としているが、
これには限られず係合ピン55が陥入して縁に引っ掛か
る凹みであっても良い。
【0027】ここで、係合ピン55は水平フレーム16
の軸方向と平行に設けられている。このため、各フレー
ム11,12のロック時に各フレーム11,12を開こ
うとする外力が加わっても、係合ピン55には剪断力と
して作用するので、係合ピン55が接地部材31に押し
込まれることはない。
【0028】さらに、解除手段57は、接地部材31の
係合ピン55を設置した側の端部に摺動可能に嵌合して
いる。この解除手段57はプラスチック製の筒状体であ
り、接地部材31の滑り止め部材を兼用している。そし
て、解除手段57の外周面には、滑り止め用の溝が形成
されている。
【0029】また、このロック機構54は、接地部材3
1とスリーブとを貫通すると共に係合ピン55の摺動方
向を長手方向とする長孔60と、この長孔60に設けら
れると共に解除手段57及び係合ピン55を連結するね
じ部材61とを有している。このため、解除手段57と
係合ピン55とは連動するので、解除手段57を接地部
材31に沿って摺動させることにより係合ピン55を摺
動させることができる。また、係合ピン55には付勢手
段56による付勢力が作用しているので、各フレーム1
1,12を重ね合わせたときには係合ピン55は係合ピ
ン受け58に嵌入しているが、このとき解除手段57を
付勢手段56に抗して第1のフレーム11と反対側に摺
動させることにより係合ピン55を係合ピン受け58か
ら外すことができる。
【0030】また、係合ピン受け58の周囲の係合ピン
55が接触する部位には、係合ピン55に接触して係合
ピン55を第1のフレーム11から離す方向に変位させ
ながら滑らせて係合ピン受け58に案内するガイド面6
2が形成されている。すなわち、第1のフレーム11は
図2に示すように前後を長手方向とする長円の断面形状
を有しているので、第1のフレーム11の係合ピン55
が接触する部位は円柱面形状となる。このため、各フレ
ーム11,12を重ね合わせようと近付けると、係合ピ
ン55は円柱面形状のガイド面62に案内されて接地部
材31の内部に押し込まれながら係合ピン受け58に接
近して(図中、二点鎖線で示す)、入り込む(図中、実
線で示す)。これにより、各フレーム11,12を単に
折り畳むだけで、ロック機構54が自動的に作動してロ
ックすることができる。
【0031】さらに、接地部材31のロック機構54を
設けない側の端部には、解除手段57と同じ部品を専用
の滑り止め部材53としてねじ止め等により固定してい
る。このため、接地部材31の両端部に滑り止め機能を
有した部材57,53を取り付けているので、買い物カ
ート10を自立させたときにこれらの部材57,53と
車輪17,17が接地することになるので、買い物カー
ト10の滑りを防止することができる。
【0032】下部フレーム30は上端を開口するパイプ
材により構成されており、その上端が水平フレーム16
の上面に露出し、その開口部分に上部フレーム32が摺
動可能に嵌入されている。ここで、上部フレーム32
は、図3中実線で示す位置を最下位置とし、二点鎖線で
示す位置を最上位置としている。また、各下部フレーム
30,30の上部には、上部フレーム32の昇降位置を
ロック及びアンロックするための操作バー36が設けら
れている。
【0033】上部フレーム32,32には、図3〜図5
に示すように昇降機構1を介して座板13が昇降自在に
取り付けられている。昇降機構1は、上部フレーム32
に沿って昇降可能なスライダ40と、このスライダ40
を任意の位置あるいは予め定められた位置で固定するた
めのロック機構(図示省略)を備えている。この昇降機
構1のロック機構は、パイプ状のスライダ40に開けら
れた径方向の貫通孔と、この貫通孔に収容された鋼球
と、鋼球を支持して上部フレーム32に向けて付勢する
付勢ばねと、鋼球の一部が陥入る上部フレーム32の凹
み等の鋼球受けとを備え、座板13によって鋼球が上部
フレーム32に押し込まれたときに固定されるように設
けられている。座板13は、付勢ばね4を付勢方向に押
圧して鋼球を鋼球受けに押し込むロック位置と、鋼球か
ら離れてスライダ40と共に昇降可能に成るアンロック
位置との間で回転自在にスライダ40へ取り付けられて
いる。
【0034】上述したロック機構54の動作を以下に説
明する。
【0035】買い物カート10を携行する場合は、図4
に実線で示すように第1のフレーム11及び第2のフレ
ーム12を折り畳んで重ね合わせる。このとき、図2に
示すように、係合ピン55はガイド面62に当接して接
地部材31の内部に押し込まれながら係合ピン受け58
に案内される。そして、係合ピン55が係合ピン受け5
8に嵌入することにより各フレーム11,12をロック
することができる。ここで、係合ピン55は水平フレー
ム16と平行なので、各フレーム11,12を開こうと
する外力が加わっても係合ピン55には剪断力として作
用し、ロックが外れることを防止できる。そして、把持
部34を掴んで上部フレーム32を下部フレーム30か
ら最上位置まで引き出してピン38によりロックさせ
る。この状態で、把持部34を持って図4中の左側に傾
けて引っ張れば、車輪17を回転させながら買い物カー
ト10を移動させることができる。
【0036】また、買い物カート10を自立させる場合
は、各フレーム11,12のロックを解除する。このと
きは、解除手段57を摺動させて係合ピン55を付勢手
段56に抗して係合ピン受け58から離す方向に摺動さ
せる。これにより、係合ピン55が係合ピン受け58か
ら外れるので、各フレーム11,12のロックを解除す
ることができる。そして、図4に二点鎖線で示すように
第1のフレーム11及び第2のフレーム12の下端部を
相互に離間するように開く。さらに、各フレーム11,
12を角度規制部材により制限されるまで開いて買い物
カート10を自立させる。
【0037】さらに、買い物カート10を収納する場合
には、図3に示すように上部フレーム32を下部フレー
ム30に押し込んで全長を短くする。これにより、買い
物カート10をコンパクトに収容することができる。
【0038】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、上述した実施形態では係合ピン55を水
平フレーム16と平行に設置し第1のフレーム11に対
して直交する方向に出入りするように設けた例について
主に説明しているが、これに特に限定されず、第1のフ
レーム11に対して斜め方向に摺動させるようにしても
良い。この場合にも、ロック時に各フレーム11,12
を開こうとして係合ピン55に外力が作用したときに係
合ピン55が接地部材31に押し込まれないし、閉じる
方向に向けて傾斜させ係合ピン55の先端が第1のフレ
ーム11のガイド面62の上を滑って押し込まれるよう
に設けることができる。この場合もロック時に各フレー
ム11,12を開こうとする外力が作用しても、不用意
にロックが解除されることを防止できる。
【0039】また、上述した実施形態ではロック機構5
4を接地部材31の片方の端部に設けているが、これに
は限られず両端部に設けるようにしても良い。この場
合、ロックを2箇所で行うことができるので、ロック力
を更に強固にすることができる。
【0040】さらに、上述した実施形態ではロック機構
54を買い物カート10に適用しているが、これには限
られず例えば折り畳みパイプ椅子のように回転軸を中心
に相対回転可能な2つの部材をほぼ軸方向に重ね合わせ
る装置であれば適用できる。いずれの装置に適用した場
合も、ロックの信頼性を向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1のロック機構によれば、係合ピンは回転軸の軸方向と
ほぼ平行なため、ロック時に2つの部材を広げようとす
る外力が加わっても係合ピンには剪断力として作用する
ので、係合ピンが摺動してロックが不用意に外れること
を防止できる。また、ロック解除のための操作方向、即
ち解除手段を摺動させる方向は、2つの部材を開く方向
と直交するので、2つの部材を開く方向に外力が加わっ
たときに解除手段にも同方向の外力が与えられても、解
除手段が誤って摺動することはなく、不用意にロックを
解除することはない。よって、ロックの信頼性を向上す
ることができる。
【0042】しかも、ロック機構は、開閉動作する2つ
の部材が重なり合う方向に出入りする係合ピンとこれを
受け入れる係合ピン受けとによって構成されているの
で、露出する部分が少なく大部分が一方の部材に内蔵さ
れる構造であるため、デザイン上の制約や他の部材に引
っ掛かる等の虞が少ない。
【0043】また、請求項2記載のロック機構によれ
ば、係合ピン受けの周囲の係合ピンが通過する部位に係
合ピンを係合ピン受けに案内するガイド面が形成されて
いるので、2つの部材を単に重ね合わせようと近付ける
だけでロック機構が自動的に作動してロックすることが
できる。このため、ロックのための特別な操作や必要以
上の力を必要としないので、ロック動作の容易化を図る
ことができる。
【0044】さらに、請求項3記載のロック機構によれ
ば、床などに当接する一方の部材の接地部材に係合ピン
を内蔵させると共に外方に解除手段を嵌合させて滑り止
め部材として利用するようにしているので、部品点数の
増加を防止できる。また、ロック機構の構成部品のうち
で外部に露出する部品を滑り止め部材を兼用した解除手
段と係合ピンのみにできるので、余計な突起物等の露出
を防止でき、デザインを損なうことや他の部材を引っ掛
けて損傷させることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロック機構を買い物カートに適用した
一実施形態を一部断面して示す正面図である。
【図2】図1のロック機構の主要部を示す底面図であ
る。
【図3】買い物カートの折り畳んだ状態を示す斜視図で
ある。
【図4】買い物カートの折り畳んだ状態及び開いた状態
を示す側面図である。
【図5】開いた状態の買い物カートで被昇降部材が最上
位置に有るときを示す斜視図である。
【図6】従来のロック機構を示す斜視図である。
【図7】従来のロック機構を示す横断面平面図であり、
(A)はアンロックの状態、(B)はロックした状態で
ある。
【図8】従来の他のロック機構を示す斜視図である。
【図9】従来の他のロック機構を示す縦断面側面図であ
り、(A)はアンロックの状態、(B)はロックした状
態である。
【符号の説明】
11 第1のフレーム(他方の部材) 12 第2のフレーム(一方の部材) 16 水平フレーム(回転軸) 31 接地部材 54 ロック機構 55 係合ピン 56 付勢手段 57 解除手段 58 係合ピン受け 62 ガイド面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を中心に挟むように相対回転可能
    に連結された2つの部材を重ね合わせた状態でロックす
    るロック機構において、一方の部材には、前記2つの部
    材を重ね合わせたときに他方の部材に対して接近及び離
    隔可能な係合ピンと、前記係合ピンを前記他方の部材に
    向けて付勢する付勢手段と、前記一方の部材の外部から
    操作可能であると共に操作により前記係合ピンを前記他
    方の部材から離す方向に摺動させる解除手段とを備え
    て、尚かつ前記他方の部材には、前記2つの部材を重ね
    合わせたときに前記係合ピンが嵌入する係合ピン受けを
    備えることを特徴とするロック機構。
  2. 【請求項2】 前記係合ピン受けの周囲の前記係合ピン
    が通過する部位には、前記係合ピンに接触して前記係合
    ピンを前記他方の部材から離す方向に変位させながら滑
    らせて前記係合ピン受けに案内するガイド面が形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のロック機構。
  3. 【請求項3】 前記一方の部材は前記他方の部材との間
    の挟角を開いたときに床などに当接する接地部材を有
    し、該接地部材に前記係合ピンを内蔵させると共に外方
    に前記解除手段を嵌合させて滑り止め部材として利用す
    ることを特徴とする請求項1または2記載のロック機
    構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002178924A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Naberu:Kk 荷物運搬台車
CN109084166A (zh) * 2018-07-11 2018-12-25 东莞市联洲知识产权运营管理有限公司 一种工程机械上结构优化的护栏

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