JP2000141954A - ポップアップ式カード - Google Patents

ポップアップ式カード

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JP2000141954A
JP2000141954A JP10323597A JP32359798A JP2000141954A JP 2000141954 A JP2000141954 A JP 2000141954A JP 10323597 A JP10323597 A JP 10323597A JP 32359798 A JP32359798 A JP 32359798A JP 2000141954 A JP2000141954 A JP 2000141954A
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Japan
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card
cover
movable
bellows
pop
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JP10323597A
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English (en)
Inventor
Shintaro Tsuji
辻  信太郎
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Sanrio Co Ltd
Original Assignee
Sanrio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造によって薄紙群からなる蛇腹状装飾
体をカード閉じ動作時に展開形態から迅速、確実に偏平
形態に戻すことができるポップアップ式カードを提供す
る。 【解決手段】表紙カード部1aを開閉可能に連接したカ
ード本体1に可動カード部体2が起伏可能に連接されて
おり、前記可動カード部体2は、多数の薄紙5を相互に
部分的に結合し上層に表紙4aを有するジャバラ状装飾
体4を有していて、可動カード部体2が起立するととも
にジャバラ状装飾体4が立体状に展開する形式のもので
あって、前記ジャバラ状装飾体4の表紙4aとカード本
体1間を可動カード部体2を貫通する開披作動用紐8に
よって連結すると共に、前記ジャバラ状装飾体4の表紙
4aと可動カード部体2の背面間を、表紙4aを閉じ側
に付勢する閉じ促進機構6で連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポップアップ式カー
ドとりわけ蛇腹状に展開する要素を有するカードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】クリスマスカード、誕生日祝いカード、
メッセージカード、年賀カード、グリーティングカード
で代表されるカードの一つの形態として、カードの構成
要素の一部がカード本体の開披操作に伴って外部に突出
して立体感を創成するようにしたポップアップ式カード
が知られている。
【0003】かかるポップアップ式カードには種々のも
のがあるが、そのひとつとして、他数枚の薄紙を積層
し、カードの開披に伴って薄紙群が蛇腹式に展開するよ
うにしたものがある。この形式のものにおいて、従来で
は、台紙に起伏可能な可動台カードを設け、この可動台
カードに、隣接するもの同士部分的に接合した多数の薄
紙からなる蛇腹状装飾体の下層を接合し、最も表層の薄
紙を相対的に硬質の表紙に貼り付けて装飾体を構成し、
その表紙に糸紐の一端を固定し、この糸紐を可動台カー
ドを貫通させて台紙に固定していた。このため、カード
の前面部分をつまんで開披すると可動台カードが起立
し、この起立に伴う距離の変化により糸紐を介して表紙
が開放側に牽引され、それにより蛇腹状装飾体が展開し
て、木や動物などの形態をなした立体的な装飾が現われ
る。
【0004】しかし従来のものでは、蛇腹状装飾体が展
開して相互に離間した薄紙群は間に空気が介在するの
で、カードを見終わって可動台カードを伏せたときに、
空気の抵抗によりすぐには積層状態に戻りにくい。この
ため、可動台カードの伏せ動作の方が蛇腹状装飾体の平
坦状態への復元よりも早くなり、可動台カードの内面が
薄紙と衝突したり、表紙と衝突したりするいわゆる噛み
込みが起り、それにより薄紙に異常なしわやくせがつい
てしまったり、表紙が折れ曲がってしまうなどの損傷が
発生し、それによりますます閉じ動作が円滑性を欠き、
早期に使用不如意になりやすいという問題があった。
【0005】蛇腹状装飾体を有するカードとしては、実
開昭55−130867号公報が知られているが、この
先行技術は単にカードの下縁に蛇腹状装飾体を付設し、
表紙に取手を設け、この取手をもって展開させるだけで
あるため、煩雑であるとともにインパクトに欠ける問題
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、簡単な構造によって薄紙群からなる蛇腹
状装飾体をカード閉じ動作時に展開形態から迅速、確実
に偏平形態に戻すことができるポップアップ式カードを
提供することにある。なお、本発明において、「カー
ド」とは、クリスマスカード、誕生日祝いカード、メッ
セージカード、年賀カード、グリーティングカードで代
表されるカードはもとより、これに類する冊子たとえば
カタログ、パンフレット、ちらしなどを含む概念であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のポップアップ式カードは、表紙カード部を開閉
可能に連接したカード本体に可動カード部体が起伏可能
に連接されており、前記可動カード部体は、多数の薄紙
を相互に部分的に結合し上層に表紙を有するジャバラ状
装飾体を有していて、可動カード部体が起立するととも
にジャバラ状装飾体が立体状に展開する形式のものであ
って、前記ジャバラ状装飾体の表紙とカード本体間を可
動カード部体を貫通する開披作動用紐によって連結する
と共に、前記ジャバラ状装飾体の表紙と可動カード部体
の背面間を、表紙を閉じ側に付勢する閉じ促進機構で連
結したことを特徴としている。
【0008】前記閉じ促進機構は弾性条体を有し、弾性
条体は一端が表紙の内面に固着され、ついで可動カード
部体を貫通して背面に沿って導かれ、他端が可動カード
部体の背面に固着されている。好ましくは、表紙カード
部の端部に可動カード部体と一部が連結された起伏可能
な可動装飾片が設けられる。
【0009】
【作用】表紙カード部が閉られた状態では、可動カード
部体はカード本体に接近するように畳まれており、ジャ
バラ状装飾体は、可動カード部体が折り畳み状態にある
ことと、閉じ促進機構の弾性条体によって表紙が閉じ側
に付勢されていることとによって、閉じ状態に保持され
る。この状態から、カードを開披すると、可動カード部
体はカード本体から離間して台状に起立し、ジャバラ状
装飾体の表紙は開披作動用紐によって牽引され、多数重
ね合わされ部分的に相互に接合されている薄紙はぐるり
と展開し、立体形状として現出する。かかる状態から、
カードを閉じると、瞬間的に弾性条体の復元力が働き、
表紙を強制的に閉じ側に引っ張るため、多数の薄紙の隙
間にある空気が排除され、表紙カード部との衝突が起こ
らないように、薄紙をスムーズに確実かつ迅速に積層状
態に戻すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施態様を添付図面
を参照して説明する。図1ないし図8は本発明によるポ
ップアップ式カードの第1態様を示している。1は適度
な厚さの紙材からなるカード本体であり、該カード本体
1は折り線10によって開閉可能な表紙カード部1aを
連接している。表紙カード部1aはカード本体1よりも
小さな面積となっており、所望の文字、記号、図形、模
様などの組み合わせからなる所要の表示100が印刷的
手法などにより施されている。この例では、表示100
はMerry Chiristamの文字とこれを囲む模様からなって
いる。なお、図示しないがカード本体1の裏面には贈答
者のメッセージを記入する欄が設けられている。
【0011】2は起伏可能な可動カード部体であり、一
端領域に第1の折り線20と第2の折り線21を介して
起伏可能な脚部2aが形成されており、第2の折り線2
1から先の基部2bはカード本体1に連接されている。
また、可動カード部体2の他端領域には、折り線22を
介して基部2cが形成されており、該基部2cは表紙カ
ード部1aの背面に連接されている。
【0012】3は前記表紙カード部1aと略同幅の可動
装飾片であり、紙などのシートからなり、図2のよう
に、折り線30を介して基部3aが設けられ、該基部3
aが前記表紙カード部1aの背面上端領域に連接される
ことにより起伏可能となっている。可動装飾片3は文
字、記号、図形、模様、あるいはこれらの組み合わせた
所望の表示300が施されている。この例では複数のサ
ンタクロースをあしらっている。そして、前記可動カー
ド部体2の端部領域には少なくとも1枚のアーム片2d
が折り線23を介して延設されており、該アーム片23
の先端部は、図5のように、折り線24を介して可動装
飾片3の背面に連接されている。したがって、可動装飾
片3は、前記可動カード部体2の起立時にアーム2dを
介して牽引され、それによって表紙カード部1bに対し
て直角状に起立し得るようになっている。前記アーム片
23は、この実施例では可動カード部体2の下部付近か
ら基部2cにかけてスリット25を設けてこれで囲まれ
た部分を切り起すことにより作られている。
【0013】4は前記可動カード部体2に装備されたジ
ャバラ状装飾体である。該ジャバラ状装飾体4は植物、
動物、建造物など任意の形状に作られている。この実施
例ではもみの木の形状をなしており、図8のように、中
央に折り線40を施してこれを境として2分された表紙
4aと台紙4bとの間に、もみの木の形状をかたどった
多数の薄紙5を重ね合わして介装している。それら薄紙
5は、展開したときにこれら薄紙5間に多数の亀甲模様
状の間隙50が形成されるように相互に局部的に接合さ
れており、かつ表層と裏層の薄紙はそれぞれ表紙4aと
台紙4bに接着されている。表紙4aと台紙4bは薄紙
5よりも適度に硬質の紙などによって作られている。前
記可動カード部体2には、表紙4aが展開される領域
に、表紙4aと対称的な図柄200が印刷されると共
に、それ以外部分にも、文字、図形、記号、模様など任
意の表示201が施されている。この実施例では、複数
のエンゼルが飛んでいる様子が描かれ、また、ジャバラ
状装飾体の下方の領域には幹部分と植木鉢およびサンタ
クロースが描かれている。
【0014】前記台紙4bは可動カード部体2の表面に
接着固定されており、表紙4aは折り線40を支点とし
て起伏可能となっている。そして、表紙4aの適所、好
ましくは前記可動装飾片3を付せた状態でこの背部に隠
れる部位に、展開手段としての開披作動用紐8の一端が
接着等によって固着されている。作動用紐8は、可動カ
ード部体2に設けた導孔26を貫通して可動カード部体
2の背部空間に延出され、他端がカード本体1の適所た
とえば導孔26と変位した位置に接着などによって固着
されている。
【0015】6は本発明で特徴とするジャバラ状装飾体
4の閉じ促進機構である。該閉じ促進機構6は、ジャバ
ラ状装飾体4を閉じ側に付勢するための弾性条体6aを
有し、該弾性条体6aは、一端が表紙4aの内面側に止
め片6bによって固着されている。この固着位置は前記
開披作動用紐8の固着位置から下方に変位した部位が好
ましい。そして、可動カード部体2は、ジャバラ状装飾
体4の台紙4bの近傍に相当する位置に導孔27を有し
ており、弾性条体6aは表層の薄紙5を通過して導孔2
7に導かれ、これを貫通屈曲されて可動カード部体2の
背面に沿って導かれ、適度の緊張状態を保って止め片6
bによって固着されている。その固着位置はカードの閉
じ時に表紙4aを閉じ側に強く牽引するに充分な復元力
を得ることができるような位置が選ばれる。この例で
は、開披作動用紐8の通過する導孔26に近い部位に固
着されている。弾性条体6aとしては代表的にはゴム紐
が使用される。この例ではゴム紐は無端状をなしていて
平行に揃えられ2本の部分を有している。これに代えて
偏平状あるいは丸断面の単一の紐でもよい。
【0016】7はジャバラ状装飾体4の近傍に必要に応
じて添設される副装飾体である。この副装飾体は、モー
ルを摸した細糸7aに間隔をおいて複数の装飾片(この
例では星)を取り付けており、前記細糸7aは、一端が
可動カード部体2に固着され、その先はジャバラ状装飾
体4をゆとりをもって交差するように延出され、ついで
可動カード部体2を潜って再びジャバラ状装飾体4をゆ
とりをもって反対方向から交差するように延出され、他
端が可動カード部体2に固着されている。
【0017】前記カード本体1と可動カード部体2の関
係構成は任意であり、カード本体1と可動カード部体2
を別々の紙(シート)で構成してもよいし、同じ紙(シ
ート)で構成してもよい。実施例は後者のタイプとして
おり、図7のように、1枚の紙(シート)Aを折り線1
0により折り畳んでカード本体1と表紙カード部1bを
形成し、さらに表面カード部1aの端縁を折り線11に
よって折り畳むことにより基部2cを有する可動カード
部体2を一体形成し、可動カード部体2の他端に脚部2
aと基部2bを形成している。そして、この実施例で
は、カード強度を増すために、表紙カード部1aを含む
カード本体1の内面にバックアップシートBを貼り付
け、そのバックアップシートBを間に挟むように可動カ
ード部体2の基部2cを重合接着している。前記開披作
動用紐8の端はバックアップシートBに設けた導孔bを
通過し、バックアップシートBとカード本体1間に挟着
される形で固着されている。
【0018】図9ないし図11は本発明の第2態様を示
している。この実施例では、前記第1態様の構成に加え
て、カード開披時に可動カード部体2が台状に起立する
と共に、該可動カード部体2内から翼状をなした2枚の
側方可動カード部体2A,2Aが扇をひらくような形態
で側方に飛び出し、カード閉止時には、側方可動カード
部体2A,2Aは、可動カード部体2の背後のカード本
体1との空間に格納されるようになっている。
【0019】前記側方可動カード部体2A,2Aは変形
三角状ないし変形扇状をなしており、可動カード部体2
とカード本体1の間の空間に配されると共に、図11の
ように、傾斜した折曲げ線28,29を有する脚片2e
によってカード本体1と表紙カード部1aに跨がるよう
に連接されている。側方可動カード部体2A,2Aに
は、それぞれ文字、図形、記号、模様あるいはこれらの
組み合わせなどからなる表示202が施されている。ジ
ャバラ状装飾体4は、この実施例では桜の木の形態をな
しており、表紙4aの外面には桜の絵柄が施され、可動
カード部体2には表紙4aと対称をなすように桜の絵柄
が印刷的手法で施されている。他の構成は第1態様と同
じである。ただ、開披作動用紐8は側方可動カード部体
2A,2Aの出没動作を妨げないように、側方可動カー
ド部体2Aの上方に導かれカード本体1に固着されてい
る。
【0020】図示したものは本発明のあくまでも数例で
あり、これら実施例に限定されるものでないことは勿論
である。すなわち、可動カード部体2が起伏自在で、そ
の可動カード部体2の起立に伴ってジャバラ状装飾体4
が展開する形式であることが必要であるが、他はどのよ
うな構造であってもよい。カードは手前開き形式でな
く、左右開き形式であってもよい。また、可動カード部
体2の動作に伴ってメロディーや音声が発せられたり、
光が発光あるいは点滅されたりしてもよい。
【0021】
【実施例の作用】第1態様においては、図1と図3のよ
うに表紙カード部1aが閉られており、この状態では、
可動カード部体2は折り線20,21、22によってカ
ード本体1に接近するように畳まれており、可動装飾片
3も折り線30,23によって表紙カード部1aと重な
るように平坦状となっている。そして、ジャバラ状装飾
体4は、可動カード部体2が折り畳み状態にあること
と、弾性条体6aによって表紙4aが閉じ側に付勢され
ていることとによって、閉じ状態、すなわち、折り線4
0により畳まれ、多数の薄紙5は積層状態におかれる。
この閉じ状態においては、図3の仮想線で示すように、
開披作動用紐8は可動装飾片3によって隠されているの
で、外部から視認されず体裁がよい。勿論、弾性条体6
aも表紙カード部1aで覆われているので、視認され
ず、体裁がよいものとなる。
【0022】この状態から、一方の手でカード本体1の
上縁部を摘まみ、他方の手で表紙カード部1aをつまん
で開披すると、可動カード部体2は一端が折り線20,
21を有する脚部2aによってカード本体1と連結し、
他端の基部2cが折り線22を介して表紙カード部1a
と連接していることから、可動カード部体2は、カード
本体1から離間して台状に起立する。可動装飾片3は可
動カード部体2の下部とアーム片2dによって連結して
いるため、前記可動カード部体2の起立と同時に、可動
装飾片3も表紙カード部1aに対して直角状に起立す
る。
【0023】ジャバラ状装飾体4の表紙4aは開披作動
用紐8によってカード本体1と連結されており、前記可
動カード部体2の台形状への起立によって可動カード部
体2とカード本体1との距離が変わるので、ジャバラ状
装飾体4の表紙4aは、弾性条体6aによる閉じ側への
付勢力に勝る開披作動用紐8の引張り力によって牽引さ
れ、折り線40を支点として開きはじめ、表紙4aの外
面が可動カード部体2の表面に当接するまで回動する。
この表紙4aの回動により、多数重ね合わされ部分的に
相互に接合されている薄紙5はぐるりと展開し、図示す
るものでは、もみの木の形態が立体形状として現出し、
大きなインパクトを感得させることができる。この状態
が図2と図4および図5であり、このジャバラ状装飾体
4が展開して立体形状となる過程で、薄紙5に対して副
装飾片7の細糸7aが接触して装飾片7bが振動するの
で、面白味のある立体感を味わうことができる。
【0024】かかる状態から、表紙カード部1aの牽引
をやめあるいはさらに表紙カード部1aを伏せれば、可
動カード部体2は折り線20,21,22によって折り
畳まれ、カード本体1に接近する。そして、可動装飾片
3もアーム2dにより押圧され、折り線30,23によ
って表紙カード部1bと重なるように変化する。また、
このときに、可動カード部体2とカード本体1の接近に
より、開披作動用紐8による表紙4aに対する拡開側の
引張り力が減衰するので、ジャバラ状装飾体4は閉じ傾
向となる。
【0025】しかし、ジャバラ状装飾体4は多数重ね合
わされ部分的に相互に接合されている薄紙5からなって
おり、展開によって薄紙5間には亀甲状の空隙が創成さ
れているので、各隙間の空気の存在と薄紙5相互間の摩
擦とによって、そのままでは薄紙5は瞬間的にはもとの
密接した積層状態に戻りにくく、ともすると、表紙カー
ド部1aや可動装飾片3が相対的に早く閉じられ、その
過程で薄紙5の突端部分や表紙4aに衝突しやすい。し
かるに本発明では、弾性条体6aの一端がジャバラ状装
飾体4の表紙4aに、他端が可動カード部体2の裏面に
固着されていて、表紙4aを常に閉じ方向に弾性的に付
勢しており、閉じ状態と開披状態のでは、表紙4aの位
置の変化によって、図3と図4のように弾性状態固着位
置から導孔までの距離L1が変化し、後者の方が長くな
り、弾性条体6aはいわゆるワインドアップされた状態
となっている。
【0026】したがって、カードを閉じる動作が始まる
や、瞬間的に弾性条体6aの復元力が働き、表紙4aを
強制的に閉じ側に引っ張る。これにより、多数の薄紙5
の隙間にある空気が排除されるので、表紙カード部1a
や可動装飾片3との衝突が起こらないように、薄紙5を
スムーズに確実かつ迅速に積層状態に戻すことができ
る。この動作がカードの開披と閉じのたびに反復される
ため、ジャバラ状装飾体4を長期に渡ってスムーズに展
開できるように維持することができる。
【0027】第2態様においては、前記開披時に、可動
カード部体2の起立と併行して側方可動カード部体2
A,2Aが可動カード部体2の背後から側方に扇のよう
に飛び出すので、ジャバラ状装飾体4の展開による面白
さと、側方可動カード部体2A,2Aの側方への拡がり
とにより、さらにインパクトを感得させ、まことに興趣
に富んだポップアップ状態を創成することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明した本発明によるときには、表
紙カード部1aを開閉可能に連接したカード本体1に可
動カード部体2を起伏可能に連接し、前記可動カード部
体2は、多数の薄紙5を相互に部分的に結合し上層に表
紙4aを有するジャバラ状装飾体4を有しており、前記
ジャバラ状装飾体4の表紙4aとカード本体1間を可動
カード部体2を貫通する開披作動用紐8によって連結す
ると共に、前記ジャバラ状装飾体4の表紙4aと可動カ
ード部体2の背面と間を、表紙4aを閉じ側に付勢する
閉じ促進機構6で連結しているので、多数の薄紙5の積
層構造から成るジャバラ状装飾体4をカード閉じ時に自
動的かつスムーズに展開状態から閉じ状態に変化させる
ことができ、ジャバラ状装飾体4の薄紙5が表紙カード
部1aと接触あるいは衝突することが防止されるので、
長期に渡ってジャバラ状装飾体の展開特性を良好に保つ
ことができるというすぐれた効果が得られる。
【0029】請求項2によれば、閉じ促進機構6が弾性
条体6aを有し、該弾性条体6aは一端が表紙4aの内
面に固着され、ついで可動カード部体2を貫通して背面
に沿って導かれ、他端が可動カード部体2の背面に固着
されているので、簡単な構造で確実にジャバラ状装飾体
4の閉止動作を実現できるというすぐれた効果が得られ
る。請求項3によれば、表紙カード部1aの端部に可動
カード部体2と一部が連結された起伏可能な可動装飾片
3が設けられていて、可動カード部体2の起立時に可動
装飾片3が表紙カード部1aと直角状に起立するので、
さらに変化に富んだポップアップ性を得ることができる
と共に、カードの閉じ状態のときに作動用紐5および閉
じ促進機構6を隠蔽することができるため、体裁のよい
ものにすることができるというすぐれた効果が得られ
る。
【0030】請求項4によれば、可動カード部体2とカ
ード本体1との間に、翼状をなした側方可動カード部体
2A,2Aがその一部をカード本体1と表紙カード部1
a間に跨がるように取り付けられており、可動カード部
体2が台状に起立すると共に、可動カード部体2内から
側方可動カード部体2A,2Aが側方に飛び出ようにな
っているので、可動カード部体2の前後の立体化とジャ
バラ状装飾体4の展開による立体化と側方可動カード部
体2A,2Aの側方への張出しという3種類の変化に富
んだポップアップ特性を創成することができるというす
ぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポップアップ式カードの第1態様
を閉じ状態で示す斜視図である。
【図2】本発明によるポップアップ式カードの第1態様
を開披状態で示す斜視図である。
【図3】本発明によるポップアップ式カードの第1態様
を閉じ状態で示す部分切欠正面図である。
【図4】本発明によるポップアップ式カードの第1態様
を開披状態で示す正面図である。
【図5】本発明によるポップアップ式カードの第1態様
を開披状態で示す側面図である。
【図6】本発明によるポップアップ式カードの第1態様
の部分切欠斜視図である。
【図7】本発明によるポップアップ式カードの構成の一
例を示す拡大断面図である。
【図8】本発明によるポップアップ式カードの第1態様
のジャバラ状装飾体の部分切欠斜視図である。
【図9】本発明によるポップアップ式カードの第2態様
を閉じ状態で示す斜視図である。
【図10】本発明によるポップアップ式カードの第2態
様を開披状態で示す斜視図である。
【図11】第2態様の部分的斜視図である。
【符号の説明】
1 カード本体 1a 表紙カード部 2 可動カード部体 2A 側方可動カード部体 2a 脚部 3 可動装飾片 4 ジャバラ状装飾体 4a 表紙 5 薄紙 6 閉じ促進機構 6a 弾性条体 8 開披作動用紐

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表紙カード部1aを開閉可能に連接したカ
    ード本体1に可動カード部体2が起伏可能に連接されて
    おり、前記可動カード部体2は、多数の薄紙5を相互に
    部分的に結合し上層に表紙4aを有するジャバラ状装飾
    体4を有していて、可動カード部体2が起立するととも
    にジャバラ状装飾体4が立体状に展開する形式のもので
    あって、前記ジャバラ状装飾体4の表紙4aとカード本
    体1間を可動カード部体2を貫通する開披作動用紐8に
    よって連結すると共に、前記ジャバラ状装飾体4の表紙
    4aと可動カード部体2の背面間を、表紙4aを閉じ側
    に付勢する閉じ促進機構6で連結した特徴とするポップ
    アップ式カード。
  2. 【請求項2】閉じ促進機構6が弾性条体6aを有し、該
    弾性条体6aは一端が表紙4aの内面に固着され、つい
    で可動カード部体2を貫通して背面に沿って導かれ、他
    端が可カード動部体2の背面に固着されている請求項1
    に記載のポップアップ式カード。
  3. 【請求項3】表紙カード部1aの端部に可動カード部体
    2と一部が連結された起伏可能な可動装飾片3が設けら
    れているものを含む請求項1または2に記載のポップア
    ップ式カード。
  4. 【請求項4】可動カード部体2とカード本体1との間
    に、翼状をなした側方可動カード部体2A,2Aがその
    一部をカード本体1と表紙カード部1a間に跨がるよう
    に取り付けられており、可動カード部体2が台状に起立
    すると共に、可動カード部体2内から可動カード部体2
    A,2Aが側方に飛び出ようになっているものを含む請
    求項1ないし3のいずれかに記載のポップアップ式カー
    ド。
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