JP2000141093A - プレス駆動式油圧発生装置 - Google Patents

プレス駆動式油圧発生装置

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JP2000141093A
JP2000141093A JP10315083A JP31508398A JP2000141093A JP 2000141093 A JP2000141093 A JP 2000141093A JP 10315083 A JP10315083 A JP 10315083A JP 31508398 A JP31508398 A JP 31508398A JP 2000141093 A JP2000141093 A JP 2000141093A
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piston
cylinder hole
oil
hydraulic pressure
press
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Ichiro Kitaura
一郎 北浦
Takayuki Kawakami
孝幸 川上
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Pascal KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレス駆動式油圧発生装置におけるアプローチ
ストロークを短くし、油圧発生の応答性を高め、耐久性
を高め、小型化を図り、製作コストを低減する。 【解決手段】ピストン部材4が、シリンダ孔3に可動に
装着された加圧用環状ピストン5と、加圧用環状ピスト
ン5に部分係合してほぼ一体的に昇降可能で駆動力が入
力される入力ピストン7とを有し、加圧用環状ピストン
5を上方から上死点位置に係止する係止部材15を設
け、ピストン部材4が上死点位置のときにのみ開弁して
油収容部9をシリンダ孔3に連通させる弁機構13をピ
ストン部材4に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、プレス機械で駆
動されるプレス駆動式油圧発生装置に関し、特に油圧発
生の応答性を高め、シール部材の耐久性を高め、小型化
可能にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 被加工物に穴明けや成形等のプレス加
工を行う為に、プレス機械の駆動力でプレス駆動式油圧
発生装置(プレスポンプ)を駆動し、機械力を油圧力に
変換してその油圧を油圧ホースや配管を介して例えば1
ないし複数のパンチシリンダに供給し、各パンチシリン
ダにより被加工物に所望のプレス加工を施すプレス加工
システムが自動車工場等において採用されている。この
プレス駆動式油圧発生装置として、特表平8−5086
81号公報には1つの例が開示されており、そのプレス
駆動式油圧発生装置は図13に示すものとほぼ同様のも
のである。プレス駆動式油圧発生装置50は、主に下部
ケーシング51aと上部ケーシング51bとからなるケ
ーシング51を有し、下部ケーシング51a内には油が
充填されたシリンダ孔52が形成されている。
【0003】ピストン部材53は、プレス機械の駆動力
によりケーシング51内部で駆動され、そのプランジャ
53aがシリンダ孔52に挿入駆動されて油圧を発生
し、外部の例えばパンチシリンダへ供給する。プランジ
ャ53aと上部ケーシング51bとの間には、補給用の
油を収容する油収容部54が形成され、この油収容部5
4の油量を確認する為のオイルゲージ55が、上部ケー
シング51bの側面の所定高さ位置に設けられている。
シリンダ孔52は、下部ケーシング51aに固着の油路
連結金具56から延びる油路57にてパンチシリンダに
連通されている。
【0004】下部ケーシング51aのうちのシリンダ孔
52の上端部に対応する部分には、環状のシール溝52
aが形成され、このシール溝52aに環状のシール部材
58が嵌入されている。プランジャ53aが上死点位置
にあるとき、その下端がシール部材58よりも上方へ移
動し、油収容部54がシリンダ孔52に連通して油を補
給する。プランジャ53aが上死点位置から所定距離下
降し、シール部材58により油収容部54とシリンダ孔
52とが遮断されると、シリンダ孔52内の油が加圧さ
れて油圧が発生し、その油圧がパンチシリンダへ供給さ
れる。プレス機械の駆動力が開放されると、スプリング
部材59の付勢力でピストン部材53が上方へ復帰す
る。尚、プランジャ53aが上死点位置からシール部材
58に接触して油圧が発生し始めるまでのストロークを
アプローチストロークといい、このプレス駆動式油圧発
生装置50のアプローチストロークは約5mmである。
【0005】前記プランジャ53aを上方へ復帰付勢す
る為のスプリング部材59が、下部ケーシング51aの
底面とプランジャ53aとの間に介装されている。プラ
ンジャ53aを上死点位置に係止する為のリング状の係
止部材60が、上部ケーシング51b内の上部に固着さ
れている。尚、係止部材60はピストン部材53の入力
ロッド部53bをガイドする機能も有する。
【0006】前記ピストン部材53にはリリーフ弁61
が設けられ、このリリーフ弁61はシリンダ孔52内の
油圧を設定圧でリリーフさせる機能を有する。上部ケー
シング51aの上端には、空気抜きリリーフ弁62と空
気充填リリーフ弁63とが設けられ、空気抜きリリーフ
弁62はピストン部材53の上死点位置またはこの上死
点付近において油収容部54内の気相部容積が減少する
ときに作動し、空気充填リリーフ弁63は油収容部54
内の気相部容積が増加するときに作動する。
【0007】従来のプレス駆動式油圧発生装置50によ
れば、ピストン部材53の上死点位置において、プレス
機械から入力ロッド部53bに機械的な加圧力が入力さ
れるとピストン部材53が下降し、プランジャ53aが
約5mmのアプローチストローク下降した後油圧が発生
し始め、その後下死点位置付近まで降下してから上方へ
復帰する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 従来のプレス駆動式
油圧発生装置50によれば、アプローチストロークが長
いので、プレス機械の駆動力の入力開始後油圧が発生し
始めるまでの応答性が低く、シリンダ孔の有効長さが小
さくなるため、プレス駆動式油圧発生装置が大型化し、
製作コストが高価になるという問題がある。プランジャ
53aが上死点位置から下降する毎に、シリンダ孔の内
周面から僅かに突出状のシール部材58に接触し異常に
大きな剪断力を作用させるので、ピストン部材の上下動
を繰り返す間にシール部材58が磨耗し易くなり、その
耐久性が著しく低くなるという問題がある。特に、ピス
トン部材53が上死点付近にあるときピストン部材をガ
イドするガイド性が十分でないため、プランジャ53a
のガタツキによりシール部材58の耐久性が一層低下す
るという問題がある。油圧をシールするシール性が万全
でないため、発生させる油圧を高めるには限界があり、
油圧発生装置やパンチシリンダが大型化する。
【0009】本発明の目的は、プレス駆動式油圧発生装
置において、アプローチストロークを短くて油圧発生の
応答性を高めること、耐久性を高めること、小型化可能
にすること、製作コストを低減すること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項1のプレス駆動
式油圧発生装置は、ケーシングと、ケーシング内の下部
に形成され油が充填されたシリンダ孔と、シリンダ孔に
挿入駆動されて油を加圧するピストン部材と、ケーシン
グ内の上部に形成され且つ補給用の油を収容する油収容
部とを備えたプレス駆動式油圧発生装置において、前記
ピストン部材が、シリンダ孔に可動に装着された加圧用
環状ピストンと、この加圧用環状ピストンに部分的に係
合してほぼ一体的に昇降可能で駆動力が入力される入力
ピストンとを有し、前記加圧用環状ピストンを上方へ復
帰付勢するスプリング部材と、加圧用環状ピストンを上
方から上死点位置に係止する係止部材とを設け、前記ピ
ストン部材が上死点位置のときにのみ開弁して油収容部
をシリンダ孔に連通させる弁機構をピストン部材に設け
たことを特徴とするものである。尚、加圧用環状ピスト
ンと入力ピストンとは別体に形成される。
【0011】ピストン部材の上死点位置において、プレ
ス機械から入力ピストンに機械的な駆動力が付与される
と、入力ピストンが下降し加圧用環状ピストンに係合
し、弁機構が閉弁して油収容部とシリンダ孔とが遮断さ
れる。さらに入力ピストンと加圧用環状ピストンとがシ
リンダ孔に沿って一体的に下降しシリンダ孔内の油を加
圧して油圧を発生させる。このとき、加圧用環状ピスト
ンはシリンダ孔に可動に装着されていて、シリンダ孔の
周面部のシール部材に接触したままの状態を保持するた
め、シール部材の摩耗による耐久性低下も生じず、加圧
用環状ピストンとシリンダ孔内周面との間のシール性を
確保できる。
【0012】プレス機械からの駆動力が開放されると、
加圧用環状ピストン及び入力ピストンは、スプリング部
材の付勢力により上昇し、上死点位置において加圧用環
状ピストンが係止部材で係止され、入力ピストンと加圧
用環状ピストンとの係合が解除されて弁機構が開弁し、
油収容部とシリンダ孔とが連通し、油収容部からシリン
ダ孔へ油が補充されたり、シリンダ孔内の油中の気泡粒
が油収容部へ流れる。
【0013】弁機構をピストン部材に設けるため、ピス
トン部材の上死点位置から油圧発生開始までのアプロー
チストロークを短くすることができ、プレス機械からの
駆動力の入力後油圧発生開始までの応答性が高まり、シ
リンダ孔の有効長さが大きくなるから、プレス駆動式油
圧発生装置の小型化を図ることができる。
【0014】請求項2のプレス駆動式油圧発生装置は、
請求項1の発明において、前記弁機構が、加圧用環状ピ
ストンの上端に形成した環状弁座と、入力ピストンに形
成され環状弁座に当接可能な環状弁面とを有することを
特徴とするものである。ピストン部材の上死点位置にお
いて、プレス機械から入力ピストンに機械的な駆動力が
入力されると、入力ピストンが下降し入力ピストンの環
状弁面が加圧用環状ピストンの環状弁座に当接すること
で、弁機構が閉弁して油収容部とシリンダ孔との間を遮
断する。ピストン部材の上昇の際、加圧用環状ピストン
が係止部材で係止され、入力ピストンの環状弁面と加圧
用環状ピストンとが離間することで、弁機構が開弁して
油収容部とシリンダ孔とが連通する。その他請求項1と
同様の作用を奏する。
【0015】請求項3のプレス駆動式油圧発生装置は、
請求項1又は2の発明において、前記入力ピストンに、
シリンダ孔内の油圧を設定圧でリリーフさせるリリーフ
弁を設けたことを特徴とするものである。このプレス駆
動式油圧発生装置から油圧の供給を受ける油圧シリンダ
(例えばパンチシリンダなど)がストロークエンドに達
すると油圧が急上昇するためリリーフ弁が作動する。
【0016】請求項4のプレス駆動式油圧発生装置は、
ケーシングと、ケーシング内の下部に形成され油が充填
されたシリンダ孔と、シリンダ孔に挿入駆動されて油を
加圧するピストン部材と、ケーシング内の上部に形成さ
れ且つ補給用の油を収容する油収容部とを備えたプレス
駆動式油圧発生装置において、前記ピストン部材が、シ
リンダ孔に可動に装着された加圧用ピストン部と、この
加圧用ピストン部から一体的に上方へ延びる入力ピスト
ン部とを有し、前記ピストン部材を上方へ復帰付勢する
スプリング部材と、ピストン部材を上方から上死点位置
に係止する係止部材とを設け、前記ピストン部材が上死
点位置のときにのみ開弁して油収容部をシリンダ孔に連
通させ且つ上死点位置以外のときにはシリンダ孔から油
収容部への油の逆流を禁止する逆止弁機構を加圧用ピス
トン部に設けたことを特徴とするものである。
【0017】ピストン部材の上死点位置において、プレ
ス機械から入力ピストン部に機械的な駆動力が入力され
ると、ピストン部材が下降し加圧用ピストン部が係止部
材から離隔して係止状態が解除され、逆止弁機構が閉弁
して油収容部とシリンダ孔との間が遮断される。その後
加圧用ピストン部がシリンダ孔内を降下しシリンダ孔内
の油を加圧する。このとき、弁機構はシリンダ孔から油
収容部への油の逆流を阻止する。その後プレス機械から
の駆動力が無くなると、加圧用ピストン部は、スプリン
グ部材の付勢力により上昇し、上死点位置において加圧
用ピストン部が係止部材で係止され、逆止弁機構が開弁
して油収容部がシリンダ孔に連通する。
【0018】加圧用ピストン部はシリンダ孔に可動に装
着され、シリンダ孔から離脱しない構造であるから、加
圧用ピストン部とシリンダ孔内周面間をシールするシー
ル部材(これは、加圧用ピストン部の外周部に装着され
る)が摩耗しにくく耐久性が低下することがない。加圧
用ピストン部に逆止弁機構を設けたので、ピストン部材
で油圧を加圧する際の遮断性を高く維持でき、高圧の油
圧を発生させることができ、また、逆止弁機構の構造を
簡単化し易く、逆止弁機構及びピストン部材の組付け性
の面でも有利である。
【0019】請求項5のプレス駆動式油圧発生装置は、
請求項4の発明において、前記係止部材が、ケーシング
に固定された環状板からなることを特徴とするものであ
る。加圧用ピストン部がこの環状板で係止されると、逆
止弁機構が開弁して油収容部がシリンダ孔に連通する。
請求項6のプレス駆動式油圧発生装置は、請求項4の発
明において、前記係止部材が、ケーシングに固定され且
つ入力ピストン部に相対移動自在に外装されたスリーブ
体を有することを特徴とするものである。入力ピストン
部がこのスリーブ体に対して相対移動し加圧用ピストン
部がスリーブ体で係止されると、逆止弁機構が開弁す
る。
【0020】請求項7のプレス駆動式油圧発生装置は、
請求項6の発明において、前記係止部材が、入力ピスト
ン部に形成された縦長孔に遊嵌されて前記スリーブ体の
下端に固定された係止体を有することを特徴とするもの
である。加圧用ピストン部がこの係止体で係止される
と、逆止弁機構が開弁して油収容部と入力ピストン部の
縦長孔とシリンダ孔とが連通する。
【0021】請求項8のプレス駆動式油圧発生装置は、
請求項4〜7の何れか1項の発明において、前記ピスト
ン部材に、シリンダ孔内の油圧を設定圧でリリーフさせ
るリリーフ弁を設けたことを特徴とするものである。こ
の油圧発生装置から油圧の供給を受ける油圧シリンダ
(例えばパンチシリンダ)がストロークエンドに達する
と、シリンダ孔内の油圧が急上昇し、シリンダ孔内の油
圧が設定圧以上になると、リリーフ弁がリリーフ作動し
てシリンダ孔から油収容部へ油圧がリリーフされる。
【0022】請求項9のプレス駆動式油圧発生装置は、
ケーシングと、ケーシング内に形成されたシリンダ孔
と、シリンダ孔と協働してシリンダ孔内の油を加圧する
ピストン部材と、ケーシング内の上部に形成され且つ補
給用の油を収容する油収容部とを備えたプレス駆動式油
圧発生装置において、前記シリンダ孔はピストン部材の
加圧用ピストン部の昇降範囲のほぼ全長にわたる長さに
形成され、前記ケーシングのうちの、油収容部の内周側
には油収容部とシリンダ孔とを仕切る筒状の仕切り壁部
が形成され、前記ケーシングには、ピストン部材が上死
点位置のときに油収容部とシリンダ孔とを連通させる連
通孔が形成されたことを特徴とするものである。
【0023】前記ピストン部材の上死点位置において、
プレス機械から機械的な駆動力が入力されると、ピスト
ン部材が下降し、加圧用ピストン部がシリンダ孔内を下
降し、この下降直後に加圧用ピストン部が連通孔を塞い
で油収容部とシリンダ孔との間を遮断する。それ以降、
シリンダ孔内の油が加圧用ピストン部で加圧され、外部
へ供給される。シリンダ孔は加圧用ピストン部の昇降範
囲のほぼ全長にわたる長さに形成され、前記ケーシング
のうちの、油収容部の内周側には油収容部とシリンダ孔
とを仕切る筒状の仕切り壁部が形成されたため、加圧用
ピストン部をガイドするガイド性が高まり、加圧用ピス
トン部のガタツキが抑制される。しかも、加圧用ピスト
ン部とシリンダ孔内周面間をシール部材が摩耗しにく
く、その耐久性が高まる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、プレス機械
の駆動力で駆動されて油圧を発生させるプレス駆動式油
圧発生装置に本発明を適用した場合の一例である。図
1、図2に示すように、プレス駆動式油圧発生装置とし
てのプレスポンプ1は、プレス機械の駆動力を油圧に変
換し、その油圧を例えばパンチシリンダ等の1または複
数の小型のプレス成形機に給排する。
【0025】このプレスポンプ1は、主に下部ケーシン
グ2aと上部ケーシング2bとからなるケーシング2を
有し、下部ケーシング2a内には油が充填されたシリン
ダ孔3が形成されている。ピストン部材4は、プレス機
械の機械的な駆動力によりケーシング2の内部で駆動さ
れ、シリンダ孔3に挿入駆動されて油を加圧する。この
ピストン部材4は、シリンダ孔3に可動に装着された加
圧用環状ピストン5と、上部ケーシング2bを挿通して
いる入力ピストン7とを有する。
【0026】加圧用環状ピストン5の中心部には中心孔
が形成され、入力ピストン7の下端部分には、その中心
孔に遊嵌可能な突出部が形成され、入力ピストン7は、
加圧用環状ピストン5に部分的に係合してほぼ一体的に
昇降可能に構成され、入力ピストンの上端にプレス機械
の駆動力が入力される。加圧用環状ピストン5の上下方
向の略中段部の外周部には、環状のシール溝5bが形成
され、このシール溝5bに環状シール部材8が装着さ
れ、環状シール部材8は常にシリンダ孔3の内周面に摺
接している。
【0027】入力ピストン7と上部ケーシング2bとの
間には、補給用の油を収容する油収容部9が形成され、
この油収容部9の油量を確認する為のオイル充填口を塞
ぐオイル覗き窓10が、上部ケーシング2bの側面部に
設けられている。シリンダ孔3の下部ケーシング2aの
側部の下端部に螺合された油路連結金具11から延びる
油路12がパンチシリンダまで延び、プレスポンプ1か
らパンチシリンダへ油圧を給排するようになっている。
【0028】前記ピストン部材4には、このピストン部
材4が上死点位置のときにのみ開弁して油収容部9をシ
リンダ孔3に連通させる弁機構13が設けられ、この弁
機構13は、加圧用環状ピストン5の上端に形成した環
状弁座5cと、入力ピストン7に形成され環状弁座5c
に当接可能な環状弁面7aとを有する。前記環状弁座5
cに形成されたシール溝5aには環状シール部材6が装
着されている。ピストン部材4が上死点位置のとき、環
状弁座5cと環状弁面7aとはアプローチストローク分
(例えば、約1mm)の間隔を空けて対向している。入
力ピストン7が上死点位置からアプローチストローク分
下降すると、環状弁面7aが環状弁座5cに当接し弁機
構13が閉弁する。
【0029】前記ピストン部材4を上方へ復帰付勢する
為のスプリング部材14が、下部ケーシング2a内の底
面と入力ピストン7との間に介装されている。一方、上
部ケーシング2bの内側において、下部ケーシング2a
の上端部には、加圧用環状ピストン5を上方から上死点
位置に係止する為のリング状の係止部材15が、シリン
ダ孔3の内周面から内径側にやや突設するように固着さ
れている。前記入力ピストン7には所定の高い設定圧で
リリーフ作動するリリーフ弁16が設けられ、このリリ
ーフ弁16はシリンダ孔3内の油圧を設定圧でリリーフ
させる。
【0030】例えば、パンチシリンダがストロークエン
ドに達した際に、油圧が急上昇するが、このときリリー
フ弁16がリリーフ作動する。上部ケーシング2bの上
端には、空気抜きリリーフ弁17と空気充填リリーフ弁
18とが設けられ、空気抜きリリーフ弁17はピストン
部材4の上死点位置またはこの上死点付近において油収
容部9内の気相部容積が減少するときに作動し、空気充
填リリーフ弁18は油収容部9内の気相部容積が増加す
るときに作動する。
【0031】次に、プレスポンプ1の作用について説明
する。ピストン部材4が上死点位置にあるとき、プレス
機械から入力ピストン7に機械的な駆動力が入力される
と、入力ピストン7が下降し加圧用環状ピストン5に係
合し、環状弁面7aが環状弁座5cに当接し、弁機構1
3が閉弁して油収容部9とシリンダ孔3との間が遮断さ
れた状態で、入力ピストン7と加圧用環状ピストン5と
が一体的に下降し、加圧用環状ピストン5がシリンダ孔
3内の油を加圧し、油圧を発生させる。加圧用環状ピス
トン5の外周部に装着された環状シール部材8は、常に
シリンダ孔3の内周面に摺接して安定したシール性能を
発揮することができ、環状シール部材8に異常に大きな
剪断力が作用することもないから、摩耗しにくく、耐久
性に優れる。
【0032】プレス機械からの駆動力が開放されると、
加圧用環状ピストン5及び入力ピストン7は、スプリン
グ部材14の付勢力で上昇し、上死点位置において加圧
用環状ピストン5が係止部材15で係止されると、弁機
構13が開弁して油収容部9とシリンダ孔3とが連通
し、油収容部9内の油がシリンダ孔3へ補充され、ま
た、シリンダ孔3内の油中の気泡が油収容部9へ上昇流
入する。
【0033】加圧用環状ピストン5と入力ピストン7間
に設けた弁機構13の開閉により、油収容部9とシリン
ダ孔3との間の連通と遮断を行うことができるので、ピ
ストン部材4の上死点位置から油圧が発生し始めるまで
のアプローチストロークが短くなり、駆動力の入力後油
圧発生開始までの応答性が向上する。しかも、シリンダ
孔3の有効長さを大きく確保できるから、プレス駆動式
油圧発生装置を小型化を図ることができ、製作コストを
低く抑えることができる。
【0034】また、弁機構13の弁座と弁面間の面圧を
高めて遮断性を高めることも容易であるから、高圧の油
圧を発生させることができ、高圧の油圧を発生させるこ
とで、プレスポンプ1の小型化と、パンチシリンダの小
型化を図ることができ、設備コスト的に非常に有利であ
る。尚、例えば、パンチシリンダがストロークエンドに
達して、シリンダ孔3内の油圧が設定圧以上に上昇する
と、図2に示すように、リリーフ弁16がリリーフ作動
し、油がシリンダ孔3から油収容部9へ流れ、シリンダ
孔3内の油圧が一定に保持される。
【0035】次に、前記プレスポンプ1を部分的に変更
した変更形態について説明する。但し、前記実施形態と
同じ部材には同一の符号を付して説明を省略する。 1〕 図3、図4に示すように、プレスポンプ1Bは、
加圧用環状ピストン5のシール溝5a及び環状シール部
材6を省略した構成のものである。このプレスポンプ1
Bの弁機構13においては、環状弁面7aと環状弁座5
cとがメタルタッチするように構成されている。但し、
環状弁面7aと環状弁座5cは高い加工精度にて仕上げ
られている。このプレスポンプ1Bによれば、前記実施
形態と同様の作用、効果が得られる。
【0036】2〕 図5、図6に示すように、プレスポ
ンプ1Cは、上述したピストン部材4の代わりにピスト
ン部材20を有し、このピストン部材20はシリンダ孔
3に可動に装着された加圧用ピストン部21と、この加
圧用ピストン部21から一体的に上方へ延びる入力ピス
トン部22とを有する。ピストン部材20を上方へ復帰
付勢する為のスプリング部材23が、下部ケーシング2
aの底面と、入力ピストン部22の下面との間に介装さ
れている。
【0037】一方、上部ケーシング2bの内側におい
て、下部ケーシング2aの上端には、ピストン部材20
を上方から上死点位置に係止する為のリング状の係止部
材24が、シリンダ孔3の内周面よりも内径側に大きく
突設するように固着され、この係止部材24は、ケーシ
ング2に固定された環状板24aからなる。加圧用ピス
トン部21には逆止弁機構25が設けられ、この逆止弁
機構25はピストン部材20が上死点位置のときにのみ
開弁して油収容部9をシリンダ孔3に連通させ且つ上死
点位置以外のときにはシリンダ孔3から油収容部9への
油の逆流を阻止する機能を有する。尚、ピストン部材2
0が上死点位置のときに、逆止弁機構25の弁体が環状
板24aに当接して開弁作動する。
【0038】次に、このプレスポンプ1Cの作用につい
て説明する。ピストン部材20の上死点位置において、
プレス機械から入力ピストン部22に機械的な駆動力が
入力されると、入力ピストン部22及び加圧用ピストン
部21が下降し加圧用ピストン部21が係止部材24か
ら離間して係止状態を解除する。すると、逆止弁機構2
5が閉弁して油収容部9とシリンダ孔3との間を遮断す
る。その後加圧用ピストン部21がシリンダ孔3に沿っ
て降下しシリンダ孔3内の油を加圧する。このとき、加
圧用ピストン部21の外周部に介装されたシール部材8
は、常にシリンダ孔3の内周面に摺接して安定したシー
ル性を確保することができ、摩耗しにくく耐久性が向上
する。
【0039】プレス機械の駆動力が解除されると、加圧
用ピストン部21は、スプリング部材23の付勢力によ
り上昇し、上死点位置において加圧用ピストン部21が
係止部材24で係止され、逆止弁機構25が開弁して油
収容部9がシリンダ孔3に連通する。尚、油の加圧中に
は、逆止弁機構25はシリンダ孔3から油収容部9への
油の逆流を阻止する。加圧用ピストン部21に逆止弁機
構25を設けたので、高圧の油圧を発生させることが可
能となり、リーク等の慮がなく確実な作動を実現でき、
逆止弁機構25の構造を簡単化でき、逆止弁機構25と
プレスポンプ1Cの製作費の面で有利となる。
【0040】3〕 図7、図8に示すように、プレスポ
ンプ1Dは、前記のプレスポンプ1Cの係止部材24に
代えてケーシング2に固定され且つ入力ピストン部22
に相対移動自在に外装された係止部材としてのスリーブ
体26を有し、このスリーブ体26はピストン部材20
を上方から上死点位置に係止する機能を有する。逆止弁
機構25はピストン部材20が上死点位置のときにのみ
開弁して油収容部9をシリンダ孔3に連通させ且つ上死
点位置以外のときにはシリンダ孔3から油収容部9への
油の逆流を禁止する機能を有する。プレスポンプ1Dは
上述した構成以外はプレスポンプ1Cとほぼ同様の構成
であり、このプレスポンプ1Dによれば、プレスポンプ
1Cと同様の作用、効果が得られる。
【0041】4〕 図9、図10に示すように、プレス
ポンプ1Eは、前記のピストン部材20に代えてピスト
ン部材27を有し、このピストン部材27はシリンダ孔
3に可動に装着された加圧用ピストン部28と、この加
圧用ピストン部28から一体的に上方へ延びる入力ピス
トン部29とを有する。ピストン部材27を上方へ復帰
付勢する為のスプリング部材30が、ケーシング2内の
底面に形成された凹部と、入力ピストン部29の下面と
の間に介装されている。
【0042】更に、ピストン部材27を上方から上死点
位置に係止する為の係止部材31が設けられ、係止部材
31はスリーブ体32と係止体33とを有する。スリー
ブ体32は、ケーシング2に固定され且つ入力ピストン
部29に相対移動自在に外装され、係止体33は、入力
ピストン部29に形成された縦長孔29aに遊嵌されて
スリーブ体32の下端に固定されている。
【0043】前記加圧用ピストン部28の中心部には逆
止弁機構34が設けられ、この逆止弁機構34はピスト
ン部材27が上死点位置のときにのみ係止体33により
開弁して油収容部9をシリンダ孔3に連通させ且つ上死
点位置以外のときにはシリンダ孔3から油収容部9への
油の逆流を阻止する機能を有する。尚、このプレスポン
プ1Eには、シリンダ孔3内の油圧を設定圧でリリーフ
させるリリーフ弁が設けられていないが、リリーフ弁を
設けることも可能である。このプレスポンプ1Eによれ
ば、前記各実施形態とほぼ同様の作用・効果が得られ
る。
【0044】5〕 図11、図12に示すように、プレ
スポンプ1Fは、下部ケーシング35aと上部ケーシン
グ35bとが連結されたケーシング35を有し、このケ
ーシング35内には油が充填されたシリンダ孔36が形
成されている。ピストン部材37は、機械的な駆動力に
よりケーシング35の内部で駆動され、シリンダ孔36
と協働してシリンダ孔36内の油を加圧する。油収容部
38は、上部ケーシング35b内に形成され、補給用の
油を収容する。
【0045】前記シリンダ孔36はピストン部材37の
加圧用ピストン部37aの昇降範囲のほぼ全長にわたる
長さに形成され、上部ケーシング35bのうちの、油収
容部38の内周側には筒状の仕切り壁部39が形成さ
れ、この仕切り壁部39は油収容部38とシリンダ孔3
6とを仕切る部材である。更に、仕切り壁部39の下部
には連通孔39aが形成され、この連通孔39aは、ピ
ストン部材37が上死点位置のときに油収容部38とシ
リンダ孔36とを連通させ、ピストン部材37が上死点
位置からアプローチストローク(例えば、約5mm)だけ
移動したとき遮断状態になる。尚、下部ケーシング35
aのシリンダ孔36の中段部の周面部には、環状のシー
ル溝36aが形成され、このシール溝36aに環状のシ
ール部材40が装着されている。
【0046】次に、このプレスポンプ1Fの作用につい
て説明する。ピストン部材37の上死点位置において、
プレス機械から機械的な駆動力が入力されると、加圧用
ピストン部37aが仕切り壁部39内を下降し、この加
圧用ピストン部37aが連通孔39aを塞ぎ油収容部3
8とシリンダ孔36とを遮断し、続いて加圧用ピストン
部37aがこの仕切り壁部39内を下降し、シリンダ孔
36内の油を加圧する。
【0047】シリンダ孔36が長く形成されているた
め、加圧用ピストン部37aをガイドするガイド性が向
上し、加圧用ピストン部37aの昇降中のガタツキが抑
制され、シール部材40が摩耗しにくくなり、その耐久
性が向上する。尚、このプレスポンプ1Fでは、リリー
フ弁を下部ケーシング35aの壁部内に組み込んだ状態
に設けるものとするが、図示省略してある。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ピストン部材
が、シリンダ孔に可動に装着された加圧用環状ピストン
と入力ピストンとを有し、加圧用環状ピストンを上方か
ら上死点位置に係止する係止部材を設け、ピストン部材
に弁機構を設けたので、加圧用環状ピストンがシリンダ
孔に常に装着された状態を保持するため、加圧用環状ピ
ストンとシリンダ孔内周面間をシールするシール部材が
摩耗しにくくなり、耐久性が格段に向上する。弁機構を
ピストン部材に設けるため、弁機構を加圧用環状ピスト
ンと入力ピストンとの間に設けることも可能となり、遮
断性能に優れる弁機構にすることができ、駆動力入力後
油圧発生開始までの応答性を高め、シリンダ孔の有効長
さを大きくして、プレス駆動式油圧発生装置の小型化を
図ることができる。
【0049】請求項2の発明によれば、弁機構が、加圧
用環状ピストンの上端に形成した環状弁座と、入力ピス
トンに形成され環状弁座に当接可能な環状弁面とを有す
るので、環状弁面を環状弁座に圧接させて遮断するて形
式の弁機構にして、その遮断性と耐久性を高めることが
できる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
【0050】請求項3の発明によれば、前記入力ピスト
ンに、シリンダ孔内の油圧を設定圧でリリーフさせるリ
リーフ弁を設けたので、シリンダ孔内の油圧が設定圧以
上になるのを確実に防止できる。その他請求項1または
2と同様の効果を奏する。
【0051】請求項4の発明によれば、加圧用ピストン
部はシリンダ孔に可動に装着され、シリンダ孔から離脱
しない構造であるから、加圧用ピストン部とシリンダ孔
内周面間をシールするシール部材(これは、加圧用ピス
トン部の外周部に装着される)の摩耗により耐久性が低
下することがない。加圧用ピストン部に逆止弁機構を設
けたので、ピストン部材で油圧を加圧する際の遮断性を
確保でき、高圧の油圧を発生させることができ、また、
逆止弁機構の構造を簡単化し易く、逆止弁機構及びピス
トン部材の組付け性の面でも有利である。しかも、ピス
トン部材が上死点位置に達したとき、係止部材で逆止弁
機構を開弁させる構成にしたので、逆止弁機構を開弁さ
せる機構が簡単化する。
【0052】請求項5の発明によれば、係止部材が、ケ
ーシングに固定された環状板からなるので、上死点位置
において逆止弁機構を開弁するための機構が簡単にな
る。その他請求項4と同様の効果を奏する。請求項6の
発明によれば、係止部材が、ケーシングに固定され且つ
入力ピストン部に相対移動自在に外装されたスリーブ体
を有するので、上死点位置において逆止弁機構を開弁す
るための機構が簡単になる。その他請求項4と同様の効
果を奏する。
【0053】請求項7の発明によれば、係止部材が、入
力ピストン部に形成された縦長孔に遊嵌されて前記スリ
ーブ体の下端に固定された係止体を有するので、加圧用
ピストン部がこの係止体で係止されると、ピストン部材
は上死点位置となり逆止弁機構が開弁する。その他請求
項6と同様の効果を奏する。
【0054】請求項8の発明によれば、ピストン部材に
シリンダ孔内の油圧を設定圧でリリーフさせるリリーフ
弁を設けたので、シリンダ孔内の油圧が設定圧以上にな
るのを防止できる。その他請求項4〜7の何れか1項と
同様の効果を奏する。
【0055】請求項9の発明によれば、シリンダ孔は加
圧用ピストン部の昇降範囲のほぼ全長にわたる長さに形
成され、前記ケーシングのうちの、油収容部の内周側に
は油収容部とシリンダ孔とを仕切る筒状の仕切り壁部が
形成されたため、加圧用ピストン部をガイドするガイド
性が高まり、加圧用ピストン部のガタツキが抑制され
る。しかも、加圧用ピストン部とシリンダ孔内周面間を
シールするシール部材が摩耗しにくく、その耐久性が高
まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプレスポンプの断面図
である。
【図2】図1のプレスポンプ(ほぼ下死点状態)の断面
図である。
【図3】変更形態のプレスポンプの断面図である。
【図4】図3のプレスポンプの(ほぼ下死点状態)の断
面図である。
【図5】別の変更形態のプレスポンプの断面図である。
【図6】図5のプレスポンプの(ほぼ下死点状態)の断
面図である。
【図7】別の変更形態のプレスポンプの断面図である。
【図8】図7のプレスポンプの(ほぼ下死点状態)の断
面図である。
【図9】別の変更形態のプレスポンプの断面図である。
【図10】図10のプレスポンプの(ほぼ下死点状態)
の断面図である。
【図11】別の変更形態のプレスポンプの断面図であ
る。
【図12】図11のプレスポンプの(ほぼ下死点状態)
の断面図である。
【図13】従来のプレスポンプの断面図である。
【符号の説明】
1 プレスポンプ 2 ケーシング 3 シリンダ孔 4 ピストン部材 5 加圧用環状ピストン 5c 環状弁座 7a 環状弁面 7 入力ピストン 9 油収容部 13 弁機構 14 スプリング部材 15 係止部材 16 リリーフ弁 20 ピストン部材 21 加圧用ピストン部 22 入力ピストン部 23 スプリング部材 24 係止部材 24a 環状板 25 逆止弁機構 26 スリーブ体 27 ピストン部材 28 加圧用ピストン部 29 入力ピストン部 29a 縦長孔 30 スプリング部材 31 係止部材 32 スリーブ体 33 係止体 34 逆止弁機構 35 ケーシング 36 シリンダ孔 37 ピストン部材 37a 加圧用ピストン部 38 油収容部 39 仕切り壁部 39a 連通孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、ケーシング内の下部に形
    成され油が充填されたシリンダ孔と、シリンダ孔に挿入
    駆動されて油を加圧するピストン部材と、ケーシング内
    の上部に形成され且つ補給用の油を収容する油収容部と
    を備えたプレス駆動式油圧発生装置において、 前記ピストン部材が、シリンダ孔に可動に装着された加
    圧用環状ピストンと、この加圧用環状ピストンに部分的
    に係合してほぼ一体的に昇降可能で駆動力が入力される
    入力ピストンとを有し、 前記加圧用環状ピストンを上方へ復帰付勢するスプリン
    グ部材と、加圧用環状ピストンを上方から上死点位置に
    係止する係止部材とを設け、 前記ピストン部材が上死点位置のときにのみ開弁して油
    収容部をシリンダ孔に連通させる弁機構をピストン部材
    に設けたことを特徴とするプレス駆動式油圧発生装置。
  2. 【請求項2】 前記弁機構が、加圧用環状ピストンの上
    端に形成した環状弁座と、入力ピストンに形成され環状
    弁座に当接可能な環状弁面とを有することを特徴とする
    請求項1に記載のプレス駆動式油圧発生装置。
  3. 【請求項3】 前記入力ピストンに、シリンダ孔内の油
    圧を設定圧でリリーフさせるリリーフ弁を設けたことを
    特徴とする請求項1または2に記載のプレス駆動式油圧
    発生装置。
  4. 【請求項4】 ケーシングと、ケーシング内の下部に形
    成され油が充填されたシリンダ孔と、シリンダ孔に挿入
    駆動されて油を加圧するピストン部材と、ケーシング内
    の上部に形成され且つ補給用の油を収容する油収容部と
    を備えたプレス駆動式油圧発生装置において、 前記ピストン部材が、シリンダ孔に可動に装着された加
    圧用ピストン部と、この加圧用ピストン部から一体的に
    上方へ延びる入力ピストン部とを有し、 前記ピストン部材を上方へ復帰付勢するスプリング部材
    と、ピストン部材を上方から上死点位置に係止する係止
    部材とを設け、 前記ピストン部材が上死点位置のときにのみ開弁して油
    収容部をシリンダ孔に連通させ且つ上死点位置以外のと
    きにはシリンダ孔から油収容部への油の逆流を禁止する
    逆止弁機構を加圧用ピストン部に設けたことを特徴とす
    るプレス駆動式油圧発生装置。
  5. 【請求項5】 前記係止部材が、ケーシングに固定され
    た環状板からなることを特徴とする請求項4に記載のプ
    レス駆動式油圧発生装置。
  6. 【請求項6】 前記係止部材が、ケーシングに固定され
    且つ入力ピストン部に相対移動自在に外装されたスリー
    ブ体を有することを特徴とする請求項4に記載のプレス
    駆動式油圧発生装置。
  7. 【請求項7】 前記係止部材が、入力ピストン部に形成
    された縦長孔に遊嵌されて前記スリーブ体の下端に固定
    された係止体を有することを特徴とする請求項6に記載
    のプレス駆動式油圧発生装置。
  8. 【請求項8】 前記ピストン部材に、シリンダ孔内の油
    圧を設定圧でリリーフさせるリリーフ弁を設けたことを
    特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載のプレス駆
    動式油圧発生装置。
  9. 【請求項9】 ケーシングと、ケーシング内に形成され
    たシリンダ孔と、シリンダ孔と協働してシリンダ孔内の
    油を加圧するピストン部材と、ケーシング内の上部に形
    成され且つ補給用の油を収容する油収容部とを備えたプ
    レス駆動式油圧発生装置において、 前記シリンダ孔はピストン部材の加圧用ピストン部の昇
    降範囲のほぼ全長にわたる長さに形成され、 前記ケーシングのうちの、油収容部の内周側には油収容
    部とシリンダ孔とを仕切る筒状の仕切り壁部が形成さ
    れ、 前記ケーシングには、ピストン部材が上死点位置のとき
    に油収容部とシリンダ孔とを連通させる連通孔が形成さ
    れたことを特徴とするプレス駆動式油圧発生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6663089B2 (en) * 2000-03-03 2003-12-16 Pascal Engineering Corporation Hydraulic cylinder with boosting function
CN110586732A (zh) * 2019-10-23 2019-12-20 重庆江东机械有限责任公司 内高压流体成形设备、串联油缸锁模机构及开锁模方法

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