JP2000141092A - プレス機械 - Google Patents

プレス機械

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JP2000141092A
JP2000141092A JP10319170A JP31917098A JP2000141092A JP 2000141092 A JP2000141092 A JP 2000141092A JP 10319170 A JP10319170 A JP 10319170A JP 31917098 A JP31917098 A JP 31917098A JP 2000141092 A JP2000141092 A JP 2000141092A
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JP
Japan
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nut
piston
motor
screw
pressing member
Prior art date
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Application number
JP10319170A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Enami
俊明 江波
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Enami Seiki Mfg Co Ltd
Original Assignee
Enami Seiki Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Enami Seiki Mfg Co Ltd filed Critical Enami Seiki Mfg Co Ltd
Priority to JP10319170A priority Critical patent/JP2000141092A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータからの一定動力により、ワークを加工
するまでの低推力・高速動作と、ワークをプレス加工す
る際の高推力・低速動作との双方を実現する。 【解決手段】 ケーシング1内に油室5を設け、油室5
を貫通するように第1ピストン4をケーシング1内に設
置する。第1ピストン4の後端にはナット3が取付けら
れ、このナット3はボールねじ軸2に螺着される。ボー
ルねじ軸2はモータに接続される。第1ピストン4の先
端は第2ピストン6の後端と係合する。第1ピストン4
は加圧面4aを有し、この加圧面4aよりも面積の大き
い受圧面6aが第2ピストン6の後端に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレス機械に関
し、より特定的には、入力軸に与える動力を一定に保持
しつつ、金型がワークに接するまでは低推力かつ高速に
金型を移動させ、金型がワークに当接した後は低速で高
推力を発生させることが可能となるプレス機械に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワークに当接するまでは低推
力・高速で金型を移動させ、当接後に低速で高推力を発
生させるプレスユニットを備えたプレス機械は存在す
る。具体的には、高速域において空気圧を用い、低速域
において油圧と空気圧の双方を用いるプレスユニットを
備えたプレス機械が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ユ
ニットでは、空気消費量が多大となるばかりでなく、空
気を供給するための空気供給系が必要となり構造自体も
複雑となるという問題があった。
【0004】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものである。この発明の目的は、空気圧
を用いることなく、構造も簡略化されたプレスユニット
を備えるプレス機械を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプレス機
械は、1つの局面では、モータと、ケーシングと、油室
と、ねじ軸と、ピストンと、通路と、押圧部材とを備え
る。油室は、ケーシング内に設けられ、内部に油が封入
される。なお、油と等価な機能を発揮し得る非圧縮性流
体も使用可能である。ねじ軸は、ケーシング内に組込ま
れ、上記モータにより回転駆動される。ピストンは、ね
じ軸に螺着される部分を有し、油室を貫通し、該油を加
圧する加圧面を有する。なお、ピストンは、単一の部材
で構成されてもよく、複数部材により構成されてもよ
い。通路は、油室内に設けられ、上記加圧面の外周とほ
ぼ同径であり、ピストンを受入れるものである。押圧部
材は、ピストンの先端を受入れ、油室の一方の壁面を構
成しかつ加圧面より大きい面積の受圧面を有し、ワーク
を押圧する。
【0006】上記モータでねじ軸を回転させることによ
り、ねじ軸に螺着される部分を有するピストンを前進さ
せることができる。それにより、ピストンの加圧面は、
油室内を前進して通路入口に達する。それに伴い、ピス
トンの先端を受入れる押圧部材もピストンに押圧されて
前進する。この段階までが高速域となる。その後、押圧
部材がワークに当接され、それ以降が低速域となる。低
速域においては、加圧面が通路内を通過し、その際に油
室内の油に圧力が加わる。この圧力が、加圧面より面積
の大きい受圧面に加わり、受圧面に大きな力が発生す
る。この力とピストンによる押圧力により、押圧部材の
高推力が得られ、ワークをかしめることができる。この
ように、モータを動力源としているので空気供給系が不
要となり、空気消費量の問題のみならず構成自体も簡略
化することができる。
【0007】この発明に係るプレス機械は、他の局面で
は、モータと、ナットと、ねじ軸と、押圧部材と、ピニ
オンと、フックと、ストッパとを備える。ナットは、モ
ータにより回転駆動される。ねじ軸は、ナットに螺着さ
れ、先端にラックを有する。押圧部材は、ワークを押圧
するものである。ピニオンは、押圧部材に軸支され、ラ
ックと噛み合う。フックは、その回動中心とピニオンの
回転中心とが偏心するように押圧部材に軸支される。な
お、「回動中心」とは、フックを回動可能に支持する軸
の軸心のことを称する。「回転中心」とは、ピニオンを
回転可能に支持する軸の軸心のことを称する。ストッパ
は、フックの先端と係合して押圧部材の後退を阻止す
る。
【0008】モータでナットを回転操作することによ
り、このナットに螺着されるねじ軸を前進させることが
できる。それにより、ねじ軸の先端に設けられたラック
とピニオンとが噛み合い、このままの状態で押圧部材が
前進する。この段階が高速域である。その後、押圧部材
がワークに当接して反力を受けると、押圧部材に対しね
じ軸が前進し、ラックと噛み合うピニオンが回転する。
それに伴いフックをピニオンと同期あるいは他の手段で
回動し、ストッパと係合させる。この状態でさらにねじ
軸を前進させることにより、ピニオンがさらに回転し、
ピニオンの回転中心とフックの回動中心との偏心分だけ
押圧部材を前進させることができる。それにより、高推
力を発生させることができ、ワークのかしめを行なうこ
とができる。本局面の場合も、1つの局面の場合と同様
に、空気消費量の問題のみならず構成の簡略化を行なえ
る。
【0009】この発明に係るプレス機械は、さらに他の
局面では、モータと、ねじ軸と、第1および第2ナット
と、押圧部材と、ストッパとを備える。ねじ軸は、モー
タにより回転駆動され、相対的にピッチの大きいねじが
外周に形成される。第1ナットは、ねじ軸に螺着され、
相対的にピッチの小さいねじが外周に形成される。押圧
部材は、第1ナットに押圧されてワークを押圧する。第
2ナットは、第1のナット外周に螺着される。ストッパ
は、第2ナットの後退を阻止するためのものである。
【0010】モータでねじ軸を回転駆動することによ
り、該ねじ軸に螺着される第1ナットを前進させること
ができる。それに伴い、押圧部材も前進する。この段階
が高速域である。その後、押圧部材がワークに当接さ
れ、それ以降が低速域となる。押圧部材がワークに当接
することにより、第1ナットの前進が規制され、第1ナ
ットがねじ軸と共回りする。それにより、第1ナットが
第2ナットに対し回転する。このとき、ストッパにより
第2ナットの後退が阻止されているので、第1ナットは
第2ナットに対し前進することとなる。第1ナット外周
には相対的にピッチの小さいねじが形成されているの
で、押圧部材がワークに当接した後に高推力を発生させ
ることができる。本局面の場合も、モータを動力源とし
ているので、前述の各局面の場合と同様の効果を期待で
きる。
【0011】この発明に係るプレス機械は、さらに他の
局面では、モータと、第1および第2ナットと、スプラ
イン軸と、第1および第2ストッパと、スリーブと、押
圧部材とを備える。第1ナットは、モータにより回転駆
動され、内周にキー溝が形成される。スプライン軸は、
第1ナットに受入れられる一端側にキー溝が形成され、
他端側に相対的にピッチの大きいねじが形成される。第
2ナットは、スプライン軸の他端側に設けられたねじ部
に螺着され、相対的にピッチの小さいねじが外周に形成
される。第1ストッパは、スプライン軸の他端に設けら
れ、第2ナット先端と係合してスプライン軸に対する第
2ナットの前進を規制する。スリーブは、第2ナット外
周のねじ部に螺着されるねじ部を内周に有し、第2ナッ
トの後端と係合する係合部を有する。第2ストッパは、
スリーブの前進を規制する。押圧部材は、第2ナットに
押圧されてワークを押圧するものである。
【0012】モータで第1ナットを回転駆動することに
より、スプライン軸が回転する。それにより、スプライ
ン軸のねじ部に螺着された第2ナットが前進する。この
第2ナットは、スプライン軸先端に設けられた第1スト
ッパに当接するまで前進する。それに伴い、押圧部材も
前進する。この段階が高速域である。第2ナットが第1
ストッパに達するのに応じて、押圧部材がワークに当接
し、ワークから反力を受ける。それ以降が低速域とな
る。低速域では、第2ナットの前進が第1ストッパによ
って規制されるので、第2ナットがスプライン軸と共回
りする。それにより、第2ナットをスリーブに対し相対
的に移動させることができる。このとき、スリーブの前
進を規制する第2ストッパを設けているので、スリーブ
の前進が規制され、第2ナットを前進させることができ
る。この第2ナットの前進により押圧部材を前進させる
ことができる。このとき、第2ナットの外周には相対的
にピッチの小さいねじが形成されているので、高推力を
発生させることができる。本局面の場合も、モータを動
力源としているので、前述の各局面の場合と同様に、空
気消費量の問題のみならず構成自体をも簡略化すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を用いて、こ
の発明の実施の形態について説明する。
【0014】(実施の形態1)図1から図3を用いて、
この発明の実施の形態1について説明する。図1〜図3
は、この発明の実施の形態1におけるプレス機械が備え
るプレスユニットを示す断面図である。
【0015】図1を参照して、ケーシング1内には、油
室5が設けられ、ボールねじ軸2、第1および第2ピス
トン4,6が組込まれる。
【0016】油室5内には油が封入される。また、油室
5内には、第1ピストン4の通過を許容する通路7が設
けられる。この通路7は、後述する第1ピストン4の加
圧面4aの外周とほぼ同じ大きさの径を有する。
【0017】ボールねじ軸2は、モータに接続され、該
モータにより回転駆動される。第1ピストン4の先端は
第2ピストン6の後端と係合され、第1ピストン4の後
端にはナット3が取付けられる。このナット3は、ボー
ルねじ軸2に螺着される。第1ピストン4は、油室5を
貫通して設けられ、加圧面4aを有する。加圧面4a
は、この場合であれば、リング状の傾斜面により構成さ
れる。
【0018】第2ピストン(押圧部材)6は、後端に受
圧面6aを有する。この受圧面6aは、油室5の一方の
壁面を構成し、かつ加圧面4aよりも大きい面積を有す
る。また、第2ピストン6内部には、スプリング8bが
設置される。第2ピストン6の先端は、直接ワークに当
接されるか、あるいは金型やパンチ等を介して間接的に
ワークに当接される。なお、第1ピストン4と油室5と
の間にはスプリング8aが設置される。
【0019】次に、図2と図3とを用いて、図1に示す
プレスユニットの動作について説明する。
【0020】図2を参照して、モータによりボールねじ
軸2を回転操作することにより、ナット3とともに第1
ピストン4を前進させる。それにより、スプリング8b
を介して第1ピストン4により押圧された第2ピストン
6も前進し、ワークに当接する。このとき、加圧面4a
の外周が、通路7入口に達し、通路7を塞いだ状態とな
る。この状態までが高速域となる。
【0021】次に、図3に示すように、さらにボールね
じ軸2を回転操作して第1ピストン4を前進させる。そ
れにより、加圧面4aが通路7を通過する。このとき、
加圧面4aにより通路7内において油室5内の油に所定
の圧力が付加される。この圧力と等しい圧力が受圧面6
aに作用する。その結果、加圧面4aよりも面積の大き
い受圧面6aにおいて大きな力を発生させることができ
る。具体的には、受圧面6aの面積が加圧面4aの5倍
である場合には、5倍の力を発生させることができる。
このように受圧面6aに作用する油圧により発生する力
と、第1ピストン4の押圧力との双方が第2ピストン6
に加わり、高推力が発生する。それにより、ワークのか
しめ等を行なうことができる。なお、このように高推力
が発生した状態においては、第2ピストン6は低速で移
動する。
【0022】以上のように、本実施の形態1によれば、
モータによる一定動力の下で、高速かつ低推力の状態
と、低速かつ高推力の状態との双方を実現することがで
きる。それにより、効率的にかしめ等のプレス加工を行
なうことができる。また、従来例のように空気供給系を
必要としないので、装置構成も簡略化でき、かつ空気消
費量の問題も解消できる。
【0023】(実施の形態2)次に、図4〜図6を用い
て、この発明の実施の形態2について説明する。図4〜
図6は、この発明の実施の形態2におけるプレスユニッ
トの断面図である。
【0024】図4を参照して、ケーシング1内には、ね
じ軸9とピストン(押圧部材)16とが組込まれる。ね
じ軸9の先端にはラック10が取付けられる。また、ね
じ軸9の外周にはナット11が螺着され、このナット1
1がモータにより回転駆動される。
【0025】ピストン16の後端には、軸13aを介し
てフック14が回動可能に取付けられ、軸13bを介し
てピニオン12が回転可能に取付けられる。このピニオ
ン12の回転中心(軸13bの軸心)と、フック14の
回動中心(軸13aの軸心)とは偏心している。軸13
bは、軸13a内に挿通されるものであってもよい。ピ
ストン16の先端は、ワークに直接当接されるか、ある
いは金型やパンチ等を介して間接的にワークに当接され
る。
【0026】また、ケーシング1内には、フック14が
所定位置に移動した際にフック14の先端と係合してピ
ストン16の後退を防止するストッパ15が設けられ
る。さらに、ピストン16内には、流体やスプリング等
の弾性体8cが封入あるいは設置される。
【0027】次に、図5および図6を用いて、図4に示
すプレスユニットの動作について説明する。
【0028】図5を参照して、モータによりナット11
を回転駆動し、ねじ軸9を前進させる。このとき、ねじ
軸9の先端に設けられたラック10とピニオン12とが
係合しているので、このままの状態でピストン16も前
進する。この段階が低推力高速域となる。
【0029】ピストン16が所定距離前進してワークに
当接すると、ピストン16がワークから反力を受ける。
それにより、ピストン16の前進が規制され、ねじ軸9
の前進によりピニオン12が回転する。このピニオン1
2の回転により、フック14も同方向に回動する。フッ
ク14が所定角度回動した後、フック14の先端がスト
ッパ15と係合する。それにより、ピストン16の後退
を阻止できる。なお、図示していないが、ピニオン12
に、フック14の所定以上の回動を規制するストッパ部
材を取付けてもよい。
【0030】図5に示す状態からさらにナット11を回
転操作することにより、ねじ軸9がさらに前進し、ピニ
オン12がさらに回転する。このとき、ピニオン12の
回転中心とフック14の回動中心とが上述のように偏心
しているので、偏心分だけ弾性体8cが押圧され、それ
によりピストン16を前進させることができる。このと
きのピストン16の移動量は少なく、高推力を発生させ
ることができる。よって、本実施の形態2においても、
前述の実施の形態1の場合と同様の効果を期待できる。
【0031】(実施の形態3)次に、図7〜図9を用い
て、この発明の実施の形態3について説明する。図7〜
図9は、この発明の実施の形態3におけるプレスユニッ
トの断面図である。
【0032】図7を参照して、本実施の形態3では、ケ
ーシング1内にねじ軸9、ナット18,19およびピス
トン(押圧部材)16が組込まれる。ピストン16とナ
ット18との間にはメタルプレート20aが設置され、
またピストン16にはメタルプレート20bも取付けら
れる。さらに、ナット19にはスプリング8dが取付け
られる。
【0033】次に、図8および図9を用いて、本実施の
形態3におけるプレスユニットの動作について説明す
る。
【0034】図8(b)を参照して、モータでねじ軸9
を回転駆動することにより、ナット18が前進する。そ
れに伴い、ピストン16も前進する。この段階が高速域
となる。その後、ピストン16の先端が直接あるいは間
接的にワークと当接する。
【0035】上記のようにしてピストン16を所定距離
前進させた後、図8(a)において反時計回りにナット
19を45°回転し、ナット19の後端とストッパ21
とを係合させるとともにストッパ1aと係合させる。そ
れにより、ナット19の後退および回転が阻止される。
この状態が図8(a)に示されている。
【0036】次に、図9を参照して、上記のようにピス
トン16の先端がワークに当接した後、ワークからの反
力によりナット18の前進が規制され、ナット18がね
じ軸9と共回りを開始する。このとき、ナット18の外
周に、内周よりもピッチの小さいねじが切られているの
で、そのねじによりナット18は回転しながら前進す
る。このナット18によりメタルプレート20aを介し
て押圧され、ピストン16が前進する。このとき、メタ
ルプレート20aを設けることにより、ピストン16の
回転を阻止することができる。
【0037】上記のようにナット18の外周に相対的に
小さいピッチのねじを設けているので、ワークを加工す
る際にピストン16の移動量は小さくなり、高推力を発
生させることができる。具体的には、ナット18の内周
側のねじのピッチに対し外周側のねじのピッチを1/1
0にすることにより、入力に対し約10倍の出力を期待
できる。
【0038】上述のように、本実施の形態3の場合も、
モータによる一定動力の下で効率的なプレス加工を行な
え、前述の各実施の形態の場合と同様の効果を期待でき
る。
【0039】(実施の形態4)次に、図10〜図12を
用いて、この発明の実施の形態4におけるプレスユニッ
トについて説明する。図10〜図12は、本実施の形態
4におけるプレスユニットの断面図である。
【0040】図10を参照して、本実施の形態4におけ
るプレスユニットは、スプライン軸22と、ナット2
4,25と、スリーブ26と、ピストン(押圧部材)2
8とを備える。
【0041】ナット24は、スプリング8eを介して部
材29と接続される。この部材29は、スプライン軸2
2の一端に当接される。また、ナット24にはモータが
接続される。さらに、ナット24の内周には、スプライ
ン軸22の一端側の外周に設けられたキー溝に対応する
キー溝が形成される。
【0042】スプライン軸22の一端はナット24内に
挿入され、スプライン軸22の他端側の外周にはねじ部
23が設けられる。スプライン軸22の他端にはナット
25の先端と当接されるストッパ27が取付けられる。
スプライン軸22のねじ部23にナット25が螺着され
る。ナット25の外周には、その内周に設けられたねじ
よりもピッチの小さいねじが形成される。スリーブ26
の内周には、ナット25の外周に形成されたねじと螺合
するピッチの小さいねじが形成される。また、スリーブ
26は、ナット25の後端と係合する係合部を有する。
ナット25の先端はピストン28の後端と当接される。
また、プレスユニットは、スリーブ26の前進を規制す
るストッパ30を備える。
【0043】次に、図11および図12を用いて、上記
のプレスユニットの動作について説明する。
【0044】図11を参照して、モータによりナット2
4を回転駆動し、それによりスプライン軸22を回転さ
せる。スプライン軸22の回転により、ねじ部23に螺
着されたナット25が前進する。それに伴い、スリーブ
26およびピストン28も所定距離だけ前進する。そし
て、ナット25の先端がストッパ27に達するとともに
ピストン28の先端がワークに直接あるいは間接的に当
接する。この段階までが高速域である。
【0045】次に、図12を参照して、図11に示す状
態からさらにナット24を回転させると、ナット25の
先端がストッパ27と当接しているのでスプライン軸2
2に対するナット25の前進が規制され、ナット25と
スプライン軸22とが共回りする。それにより、スリー
ブ26に対してナット25が移動する。このとき、スリ
ーブ26の前進がストッパ32より規制されているの
で、ナット25のみが前進する。また、ナット25の外
周に形成されたねじのピッチがナット25の内周のねじ
ピッチと比べて相対的に小さいので、ピストン28の移
動量が小さくなり、前述の各実施の形態の場合と同様
に、高推力を発生させることができる。
【0046】本実施の形態4においても、モータによる
一定動力のみで効率的なプレス加工を行なえるので、前
述の各実施の形態の場合と同様の効果を期待できる。
【0047】以上のようにこの発明の実施の形態につい
て説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって
示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での
すべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1におけるプレスユニッ
トを示す断面図である。
【図2】図1に示すプレスユニットの特徴的動作におけ
る第1段階を示す断面図である。
【図3】図1に示すプレスユニットの特徴的動作の第2
段階を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態2におけるプレスユニッ
トの断面図である。
【図5】図4に示すプレスユニットの特徴的動作の第1
段階を示す断面図である。
【図6】図4に示すプレスユニットの特徴的動作の第2
段階を示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態3におけるプレスユニッ
トの断面図である。
【図8】(a)は(b)に示すプレスユニットの側面図
である。(b)は図7に示すプレスユニットの特徴的動
作における第1段階を示す断面図である。
【図9】図7に示すプレスユニットの特徴的動作におけ
る第2段階を示す断面図である。
【図10】この発明の実施の形態4におけるプレスユニ
ットの断面図である。
【図11】図10に示すプレスユニットの特徴的動作に
おける第1段階を示す断面図である。
【図12】図10に示すプレスユニットの特徴的動作に
おける第2段階を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ボールねじ軸 3,11,18,19,24,25 ナット 4 第1ピストン 4a 加圧面 5 油室 6 第2ピストン 6a 受圧面 7 通路 8a,8b,8c,8d,8e スプリング 9 ねじ軸 10 ラック 12 ピニオン 13a,13b 軸 14 フック 1a,15,17,21,27,30 ストッパ 16,28 ピストン 20a,20b メタルプレート 22 スプライン軸 23 ねじ部 26 スリーブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、 ケーシングと、 前記ケーシング内に設けられ、油が封入される油室と、 前記ケーシング内に組込まれ、前記モータにより回転駆
    動されるねじ軸と、 前記ねじ軸に螺着される部分を有し、前記油室を貫通
    し、前記油を加圧する加圧面を有するピストンと、 前記油室内に設けられ、前記加圧面の外周とほぼ同径で
    あり前記ピストンを受入れる通路と、 前記ピストンの先端を受入れ、前記油室の一方の壁面を
    構成しかつ前記加圧面より大きい面積の受圧面を有し、
    ワークを押圧する押圧部材と、を備えたプレス機械。
  2. 【請求項2】 モータと、 前記モータにより回転駆動されるナットと、 前記ナットに螺着され、先端にラックを有するねじ軸
    と、 ワークを押圧する押圧部材と、 前記ラックと噛み合い前記押圧部材に軸支されるピニオ
    ンと、 その回動中心と前記ピニオンの回転中心とが偏心するよ
    うに前記押圧部材に軸支されるフックと、 前記フックの先端と係合して前記押圧部材の後退を阻止
    するストッパと、を備えたプレス機械。
  3. 【請求項3】 モータと、 前記モータにより回転駆動され、相対的にピッチの大き
    いねじが形成されたねじ軸と、 前記ねじ軸に螺着され、相対的にピッチの小さいねじが
    外周に形成された第1ナットと、 前記第1ナットに押圧されてワークを押圧する押圧部材
    と、 前記第1のナット外周に螺着される第2ナットと、 前記第2ナットの後退を阻止するストッパと、を備えた
    プレス機械。
  4. 【請求項4】 モータと、 前記モータにより回転駆動され、内周にキー溝が形成さ
    れた第1ナットと、 前記第1ナットに受入れられる一端側にキー溝が形成さ
    れ、他端側に相対的にピッチの大きいねじが形成された
    スプライン軸と、 前記スプライン軸の他端側に設けられたねじ部に螺着さ
    れ、相対的にピッチの小さいねじが外周に形成される第
    2ナットと、 前記スプライン軸の他端に設けられ、前記第2ナット先
    端と係合して前記スプライン軸に対する前記第2ナット
    の前進を規制する第1ストッパと、 前記第2ナット外周のねじ部に螺着されるねじ部を内周
    に有し、前記第2ナットの後端と係合するスリーブと、 前記スリーブの前進を規制する第2ストッパと、 前記第2ナットに押圧されてワークを押圧する押圧部材
    と、を備えたプレス機械。
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