JP2000139986A - 冷却ゲルシート - Google Patents

冷却ゲルシート

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JP2000139986A
JP2000139986A JP10316549A JP31654998A JP2000139986A JP 2000139986 A JP2000139986 A JP 2000139986A JP 10316549 A JP10316549 A JP 10316549A JP 31654998 A JP31654998 A JP 31654998A JP 2000139986 A JP2000139986 A JP 2000139986A
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JP
Japan
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gel sheet
cooling
gel layer
cooling gel
bitter component
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Pending
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JP10316549A
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English (en)
Inventor
Ichiro Yahagi
作 一 朗 矢
Yoichi Nakada
田 洋 一 仲
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Pigeon Corp
Original Assignee
Pigeon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明の冷却ゲルシートは、支持体と、該
支持体の少なくとも一方の面に配置された含水ゲル層と
を有する冷却ゲルシートにおいて、この含水ゲル層中に
苦み成分が含有されていることを特徴としている。 【効果】本発明の冷却ゲルシートは、忌避的な苦み成分
を含有するので、食べる等の誤用を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は発熱時に貼る冷却ゲルシー
トに関する。さらに詳しくは本発明は、乳幼児等が過っ
て食べたり、なめたりしてしまわないように苦み成分を
配合した冷却ゲルシートに関する。
【0002】
【従来技術】乳幼児の急な発熱に際して、含水した布等
に冷やすのが古くから行われている治療法である。しか
しながら、こうした含水した布等は、その冷却時間が短
く、頻繁に取り替える必要があり、単に前頭部などに乗
せるだけであり皮膚に対して粘着性がないので皮膚に密
着せず、頻繁に含水布を取り替える必要があった。
【0003】こうした状況下に、不織布等の支持体に含
有ポリマーゲルからなる保水層を設けた冷却ゲルシート
が開発され、既に市販されている。このような冷却ゲル
シートは、含水ポリマーゲルが粘着性を有することか
ら、前頭部などの冷却部分に張り付けることで、乳幼児
が動いてもはがれることがなく、この冷却ゲルシートの
有する冷却可能時間(通常は2時間程度)そのまま放置
することができ、看病に要する労力が非常に低減され
る。
【0004】ところが、このような冷却ゲルシートを貼
着し、目を離したすきに、乳幼児がこの冷却ゲルシート
をはがして口に入れることがある。冷却ゲルシートの保
水層は、吸水性ポリマーなどを主成分としており、乳幼
児が仮に口に入れたとしても毒性のない成分で形成され
ているが、こうした誤用は好ましいことではない。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような冷却ゲルシート
を、乳幼児が過って口に入れることがないようにした冷
却ゲルシートを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明の冷却ゲルシートは、支持体と、
該支持体の少なくとも一方の面に配置された含水ゲル層
とを有する冷却ゲルシートにおいて、該含水ゲル層中に
苦み成分が含有されていることを特徴としている。
【0007】本発明の冷却ゲルシートは、主として乳幼
児が使用するものであるから、微量で苦みを感知し、そ
の配合量をできるだけ少なくすることができるものであ
ることが好ましい。また、この苦み成分は毒性が低く、
人体、特に乳幼児に対して悪影響を及ぼさないものであ
ることが好ましい。
【0008】
【発明の具体的な説明】次に本発明の冷却ゲルシートに
ついて具体的に説明する。本発明の冷却ゲルシートは、
図1に示すように支持体1と、この支持体1の少なくと
も一方の面に設けられた含水ゲル層2とからなる。な
お、この含水ゲル層の表面には、通常は、合成樹脂フィ
ルム(図示なし)が貼着されており、使用時にはこの合
成樹脂フィルムをはがして使用する。
【0009】本発明の冷却ゲルシートを形成する支持体
1は、含水ゲル層2からの水の蒸発が可能なように、
布、不織布、紙等で形成されている。このような支持体
1の表面に形成されている含水ゲル層2は、ポリアクリ
ル酸ナトリウムのような高い吸水性を有する吸水性ポリ
マー、ゼラチン、さらに保水剤(例:グリセリン、アル
キレングリコール)等から形成されており、冷却感を増
すために、少量のL−メントール等が配合されることも
ある。
【0010】このような含水ゲル層2を形成する各成分
は、人体に悪影響を及ぼさない成分、特に乳幼児が過っ
て口に入れたとしても毒性のない成分で形成されてい
る。こうした含水ゲル層2を形成する各成分の合計は、
通常は10〜30重量%であり、残部は水である。
【0011】そして、本発明の冷却ゲルシートでは、こ
のような成分から形成される含水ゲル層2中に非常に微
量の苦み成分を配合している。本発明で使用される苦み
成分の例としては、尿素、フェニル尿素、硫酸マグネシ
ウム、カフェイン、ナリンギン、ニコチン、キニン硫酸
塩、ピクリン酸、ストリキニン、3-メチル-6-メトキシ-
8-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロイソクマリン、イボノメア
マロン、アラントラクトン、ラクツシン、テヌリン、ヘ
レナリン、カルノソール。ピクロトキシニン、コリアミ
ンチン、マルビイン、α-カエサルピン、チャパリン、
フィサリンA、ゲンチオビオース、レボブルコサン、メ
チル-β-D-グルコピラノシド、ゲンナチオピルリン、ス
ウェルチアマリン、アマロゲンチン、スウェルシド、ア
スペルロシド、ロガニン、プルミエリド、アウクビン、
ベルベナリン、ジャスミニン、カステリン、コルコリ
ン、フロロアセトフェニン-4'-β-ネオスペリドシド、
クワッシャエキス、メチルチオアデノシンおよび安息香
酸デナトニウムなどを挙げることができる。ところで、
苦み成分といっても、苦みには種々の苦みがある。即
ち、苦みには、少量でも忌避的な苦みを感ずる成分と、
少量では忌避的な苦みとはならずある程度の量を摂取し
ないと忌避的な苦みとならない成分とがあり、本発明の
冷却ゲルシートの含水ゲル層に配合される苦み成分は、
少量で忌避的な苦みを感ずる成分であることが望まし
い。特に、本発明では、50ppb以上の濃度で忌避的な
苦みを感ずる苦み成分を用いることが好ましい。また、
本発明で使用する苦み成分は、皮膚、粘膜等に対して刺
激性のできるだけ少ないものであることが好ましい。
【0012】こうした少量で忌避的な苦みを感ずる成分
として、上記例示したなかでも、安息香酸デナトニウム
が最も好ましい。安息香酸デナトニウムは、白色の結晶
物質で、無色であるが、強烈な苦みを有する。この安息
香酸デナトニウムは10ppbで味を感知でき、50ppbで
苦みを感知できる。しかも、この安息香酸デナトニウム
の有する苦みは、強烈な忌避的苦みである。そして、こ
の安息香酸デナトニウムの0.05w/v水溶液を成熟ラビ
ットの眼球に点眼しても眼粘膜に異常は観察されず、
0.05w/v水溶液を用いて成人の肘から手首までの前腕
におけるパッチテストの結果でも何らの皮膚刺激をも与
えないことが確認されている。
【0013】そして、この安息香酸デナトニウムは無色
であるので、含水ゲル層に添加しても外観には何の変化
もなく、また安息香酸デナトニウムは無臭なので、安息
香酸でないトニウムを配合することによって不快な臭気
などが生ずることもない。
【0014】このような苦み成分は、用いる苦み成分の
量によって含水ゲル層中に配合する量は異なるが、上記
安息香酸デナトニウムの場合には、含水ゲル層2中に通
常は0.5〜50ppmの範囲内の量、好ましくは10〜4
0ppmの範囲内の量で添加すれば、含水ゲル層に忌避的
な苦みが発現し、しかも乳幼児の皮膚、粘膜等に対する
刺激性はない。
【0015】本発明の冷却ゲルシートは、含水ゲル層を
形成する成分に水および上記苦み成分を配合して均一に
混合し、この混合物を支持体上に塗布することにより製
造することができる。このときの含水ゲル層の厚さは、
適宜設定することができるが、通常は、0.1〜5mmで
ある。
【0016】こうして塗布することにより形成された含
水ゲル層の表面には、水不透過性の樹脂フィルム等を貼
着して保存等の水分の蒸散および含水ゲル層が他に接着
することを防止することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の冷却ゲルシートでは、含水ゲル
層に苦み成分を配合しており、乳幼児が仮に口に入れた
としても、忌避的な苦みにより吐き出してしまい、冷却
ゲルシートの誤用を防止することができる。
【0018】特に、安息香酸デナトニウムを苦み成分と
して配合した冷却ゲルシートは、非常に微量の安息香酸
デナトニウムで、強烈な忌避的苦みが発現し、しかも、
皮膚あるいは粘膜への刺激、人体への毒性もない。
【0019】従って、安息香酸デナトニウムを含有する
含水ゲル層を有する冷却ゲルシートは、乳幼児がこれを
口にすることはなくなり、適正に使用される。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を示して本発明をさらに
詳細に説明するが、本発明はこれれらによって限定され
るものではない。
【0021】
【実施例1】下記成分を混合し、これに精製水を加えて
充分に混合し全体を100重量部とした。
【0022】 ゼラチン 4.0重量部 ポリアクリル酸ナトリウム 7.0重量部 グリセリン 18.0重量部 安息香酸デナトニウム 0.01重量部 精製水 残部 上記の組成のゲルを厚さ1mmの不織布に2mm厚に塗布し
て冷却ゲルシートを製造した。
【0023】この冷却ゲルシートは、皮膚に密着し、2
時間の間冷却効果が持続した。また、上記組成のゲルの
一部を口にいれたところ、著しい苦みを感じた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の冷却ゲルシートの一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1…支持体 2…含水ゲル層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、該支持体の少なくとも一方の面
    に配置された含水ゲル層とを有する冷却ゲルシートにお
    いて、 該含水ゲル層中に苦み成分が含有されていることを特徴
    とする冷却ゲルシート。
  2. 【請求項2】上記苦み成分が50ppb以上の摂取で忌避
    的な苦みを感知できる物質であることを特徴とする請求
    項第1項記載の冷却ゲルシート。
  3. 【請求項3】上記含水ゲル層中における苦み成分の含有
    率が0.5〜50ppmの範囲内にあることを特徴とする請
    求項第1項記載の冷却ゲルシート。
  4. 【請求項4】上記苦み成分が安息香酸デナトニウムであ
    ることを特徴とする請求項第1項または第2項記載の冷
    却ゲルシート。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040063616A (ko) * 2003-01-08 2004-07-14 김원호 다이어트 식품용 조제
WO2006038321A1 (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. 冷却シート
JP2011010725A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Nippon Koden Corp 生体用電極
JP2016040082A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 三菱鉛筆株式会社 摩擦体
JP2019208691A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 小林製薬株式会社 貼付剤

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