JP2000139966A - 歯牙歯周組織健康装置 - Google Patents

歯牙歯周組織健康装置

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JP2000139966A
JP2000139966A JP11018299A JP11018299A JP2000139966A JP 2000139966 A JP2000139966 A JP 2000139966A JP 11018299 A JP11018299 A JP 11018299A JP 11018299 A JP11018299 A JP 11018299A JP 2000139966 A JP2000139966 A JP 2000139966A
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JP
Japan
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cleaning
cleaning element
periodontal tissue
tooth
health device
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JP11018299A
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English (en)
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Yuusuke Nonomura
野々村友佑
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯牙、歯周組織の健康を回復、維持、予防す
る。 【解決手段】 通常の清掃子の操作では不可能な動きで
歯牙などを清掃したり、または通常のうがい等では浸透
しない歯間部、歯周ポケットに薬剤を供給するなどの事
により歯牙、歯周組織の健康を守る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯牙歯周組織の健
康を回復、維持し、それらの健康を害する疾病を予防す
ることを特徴とする装置。
【0002】
【従来の技術】歯ブラシ、歯間ブラシ等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の歯ブラシにおけ
る清掃では、清掃に関して素人である人が歯を磨いてい
たりまた毛先の運動パターンが乱暴であったので歯牙、
歯肉などの歯周組織を傷つけていた、また歯間、歯周ポ
ケットの清掃は、通常では不可能、もしくは非常に困難
であったという不具合があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、従来の清掃予防器具では不可能な
微細で、生体を損傷しない清掃が可能で、また歯間、歯
周組織への各種薬剤などの浸透が容易にできる歯牙歯周
組織健康装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の歯牙歯周組織健
康装置は、次の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕請求項1の歯牙歯周組織健康装置
は、歯牙を清掃する清掃子などにおいて、その清掃子な
どを所定の運動様式にて駆動可能な稼動手段にて駆動す
る事を特徴とする。
【0006】〔請求項2の手段〕請求項2における歯牙
歯周組織健康装置は、駆動媒体の圧力変化により清掃子
などを駆動する事を特徴とする歯牙歯周組織健康装置。
を採用する。
【0007】〔請求項3の手段〕請求項1または2の歯
牙歯周組織健康装置において、清掃子を有し、その清掃
子または、その清掃子におけるガイドのいずれか一方ま
たは、その両方に各種薬液剤を供給する供給手段また
は、病原物質など組織に貯留した物質の吸引手段とのい
ずれか一方または、その両方を備える事を特徴とする。
【0008】〔請求項4の手段〕請求項1から3のいず
れかの歯牙歯周組織健康装置において、電磁波照射手段
を備える事を特徴とする。
【0009】〔請求項5の手段〕請求項3から請求項4
のいずれかにおける薬剤は、少なくともその一成分とし
てフッ素イオン、カルシュウムイオン、リンイオン、C
(PO、ヒドロキシアパタイト、フルオロア
パタイト、所定の元素アパタイト、非化学量論的アパタ
イト、ヒドロキシアパタイトの格子欠損物、ヒドロキシ
アパタイトの原子欠損物、Ca欠損型アパタイト、リン
酸欠損型アパタイト、OH欠損アパタイト、OH置換ア
パタイト、Ca10−x(HPO(PO
6−x(OH) 2−x(n・HO)ここでxは0〜1
でnは0〜2のいずれかまたは、そのいずれかの組み合
わせ、Ca4(POO、Ca(PO3OH、
またはCa(PO・X、Ca(PO
・Xで(n>0、m>0、z>0、Xは所定の物質ま
たは無し)、炭酸バッファー、りん酸バッファー、シク
ロデキストリン、ポリフェノール、抗菌剤、抗生剤など
のいずれか一つまたは、そのいずれかの組み合わせを一
成分として有する薬剤にてなる事を特徴とする。
【0010】〔請求項6の手段〕歯牙歯周組織健康装置
は、清掃子を所定の運動様式にて清掃可能な歯牙を清掃
する清掃子において、その清掃子の表面パターンが、所
定のパターンである事を特徴とする。
【0011】
【発明の作用および発明の効果】〔請求項1の作用およ
び効果〕請求項1の歯牙歯周組織健康装置は、歯牙を清
掃する清掃子などにおいて、その清掃子などを所定の運
動様式にて駆動可能な稼動手段にて駆動する事を特徴と
するので、歯牙を3次元的に的確に清掃し、かつ従来の
ブラッシングによる乱暴な動作がなく、歯肉、歯周組織
を傷つけない。
【0012】〔請求項2の作用および効果〕請求項2に
おける歯牙歯周組織健康装置は、駆動媒体の圧力変化に
より清掃子などを駆動する事を特徴とするので、適切で
的確な3次元的な清掃ができ、歯牙や歯肉をはじめとす
る歯周組織への障害がほとんどない清掃ができる。
【0013】〔請求項3の作用および効果〕請求項1ま
たは2の歯牙歯周組織健康装置において、その清掃子ま
たは、その清掃子におけるガイドのいずれか一方また
は、その両方に各種薬液剤を供給する供給手段または、
病原物質など組織に貯留した物質の吸引手段とのいずれ
か一方または、その両方を備える事を特徴とするので、
清掃と薬液供給が同時に可能なので、別別に行う方法よ
り、より効果的であるし、薬液が水のみでもさらに清掃
効果があがる。また、清掃のための微細なブラシ運動
が、薬液供給の動きにもなるし、膿汁や歯垢などの病原
性物質の排出を、この両者が相互的に加速する、さらに
これらの効果により薬液の浸透が病原性物質にはばまれ
ず行える。これらの効果は、一つ一つを別々に行うよ
り、より効果的である。
【0014】〔請求項4の作用および効果〕請求項1か
ら3のいずれかの歯牙歯周組織健康装置において、電磁
波照射手段を備える事を特徴とするので、齲蝕細菌など
の細菌の増殖抑制ができたり、また歯牙の改質、修復な
どが可能となる。
【0015】〔請求項5の作用および効果〕請求項3か
ら請求項4のいずれかにおける薬剤は、少なくともその
一成分としてフッ素イオン、カルシュウムイオン、リン
イオン、Ca(PO、ヒドロキシアパタイト、
フルオロアパタイト、所定の元素アパタイト、非化学量
論的アパタイト、ヒドロキシアパタイトの格子欠損物、
ヒドロキシアパタイトの原子欠損物、Ca欠損型アパタ
イト、リン酸欠損型アパタイト、OH欠損アパタイト、
OH置換アパタイト、Ca10−x(HPO(P
6−x(OH) −x(n・HO)ここでxは
0〜1でnは0〜2のいずれかまたは、そのいずれかの
組み合わせ、Ca4(POO、Ca(PO3
OH、またはCa (PO・X、Ca(P
・Xで(n>0、m>0、z>0、Xは所定の
物質または無し)、炭酸バッファー、りん酸バッファ
ー、シクロデキストリン、ポリフェノール、抗菌剤、抗
生剤などのいずれか一つまたは、そのいずれかの組み合
わせを一成分として有する薬剤などを採用すれば、アパ
タイトやリン酸カルシュウム関係などの薬剤において
は、ほんの微小な摩耗を修復し清掃ができる。また薬剤
塗布または清掃のための運動の有無にかかわらず薬剤供
給を行っても、歯質が強化、改質、修復され従来の摩耗
という副作用を伴った清掃器具とは一線を画する効果が
ある。フッ素イオンは、歯質強化や細菌抑制に効果があ
り、炭酸バッファー、りん酸バッファーなどは、歯垢細
菌によるpH低下を抑制する。またシクロデキストリン
は、グルカン合成阻害やフッ素などの上記薬剤の担体と
して効果を発揮する。ポリフェノールは、Mutans
Streptococciなどの酵素障害をおこない
齲蝕を予防する。
【0016】〔請求項6の作用および効果〕清掃子を所
定の運動様式にて清掃可能な歯牙を清掃する清掃子にお
いて、その清掃子の表面パターンが、所定のパターンで
ある事を特徴とするので、歯垢などを歯間部などから効
率よく除去できるので歯牙や歯周組織の健康が良好とな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の歯牙歯周組織健康
装置を、図1〜図9に示す実施例または変形例に基づき
説明する。 〔実施例の構成〕第1実施例は、歯牙や歯周組織の健康
のため、主にそれを害する感染源である細菌のコロニー
であるプラ―クを除去するための装置を開示する。そし
て図1から図4の稼動手段は、媒体を駆動によるもので
ある。そして図1、図2、図3は、歯牙歯周組織健康装
置の断面図である。これらは、基本的に清掃子を駆動す
るための弾性体19をヘッド部分18に有し、その弾性
体を空気、水、オイルなどの媒体を駆動する媒体駆動手
段を把持手段17または外部に有する。そして清掃子5
は、駆動手段にチャック(清掃子交換手段)18にて取
り替えが可能となっているが、チャック18を有さず直
接とりつけても良い。図1、図2においては、かん合力
によって清掃子が保持されるが、ネジ式などでも良い。
また図3のチャックは清掃子であるフロスをまきつけて
止める構造をなしている。これはきれこみにて実現する
などしても良い。図1、図2、図3は、ヘッド部分が円
柱状となっており、その上部に円柱様の弾性体が設けて
あり、図1、図3はダイヤフラム状、図2は蛇腹状とな
っている、そしてヘッドと弾性体が機械的または、化学
的などに接合されており、その両者によって形成されて
いるチャンバーに空気や水などの駆動媒体が満たされて
いる。(本実施例においては、空気を使用した。) このチャンバーは中空構造となっている把持手段17の
内部とつながっており、この内部も駆動媒体で満たされ
ている。そして、ここでは外部に図4c様なダイヤフラ
ムでできた媒体駆動手段があり、媒体駆動手段のチャン
バーとはフレキシブルチューブにて接続されている。そ
して媒体駆動手段のダイヤフラムを振動させると駆動媒
体が振動し、そしてその振動波がつたわり、その結果と
してヘッド部の駆動手段が振動し清掃子を動かす。この
場合チャック18などの運動要素にガイドがついていな
いので、清掃子は直線運動のみならず3次元的に動く。
そして、把持手段17を手で握り、清掃子を歯牙、特に
歯間部の歯牙表面に軽くあてて使用する。特に歯間部に
挿入するなどすると歯牙曲面に合わせて清掃が行われ
る。そして、この時把持手段のヘッドよりを把持した
り、その反対側を把持したりすると、その把持位置によ
って清掃子の振動などが変化するので、好みに合わせて
位置を変えると良い。また媒体駆動手段により駆動圧、
振動波周期、振動圧、などを変化させる制御手段を採用
し、清掃効果を制御しても良い。(ここでのガイドと
は、スライドシャフトのようなスライド機構などを有し
て直線運動を容易におこなうための機構である。)
【0018】媒体駆動手段は、ダイヤフラムや、ピスト
ンとシリンダあるいは、振動板などにより構成された機
構により発生した振動波が媒体に伝播され、そのエネル
ギーがヘッド部分の弾性体に伝わり、それが清掃子を動
かす。この時チャック(清掃子保持手段)18または清
掃子5は、ガイドを有していないので、弾性体19と媒
体の振動により前後左右など3次元的に清掃子を駆動す
る。この動きにより複雑な形状を有する歯面を3次元的
にとらえ効率的にプラ―クなどを除去できる。また媒体
に空気などを使用すると歯肉などを傷つけずにプラ―ク
などの病原性因子のみを除去できるし、歯牙を摩耗する
事も無い。さらにまた、清掃子を取り外して弾性体19
部や、その反対の部分のヘッド部分(18)を歯周組織
にかるく押し当ててマッサージを行っても良い。これに
より微少循環系が活性かしたり、排膿を促進し歯周組織
の活性化をはかる事ができる。
【0019】ここで清掃子5は、支持子6と必要に応じ
て維持手段28を備える。本実施例においては、これら
の材質を樹脂とし、図5の図面下部に記載したような表
面パターンを付与した。図面にむかって左から、清掃子
の清掃面における中心部方向に歯垢などが排出されるパ
ターン(片方の面は図示せず)で歯垢などが歯周ポケッ
トや歯牙の接触点方向から除去される方向を持つ、その
次のパターンは、交合面や切端面方向へ歯垢などが排出
されるパターンで、歯周ポケットから歯垢などが排出す
る方向性をもつ。向かって右は、その中間のパターン
で、駆動方向と同一方向でかつ清掃子取り付け方向にの
み排出されるパターンである。これらのパターンは、清
掃子のチャック方向に向けた逆刃状(図5の右下断面
図)になっており常に歯垢などが外部に出るように成形
されているので、歯周ポケットなどにおいて、その内
部、即ち生体内に病原性因子を押し込むなどが無いなど
の安全で大変効果的な清掃ができる。このパターンは、
一例であり逆刃になっていればどのようなパターンでも
良い。また必要に応じて清掃子の表面パターンは、ラン
ダム凹凸パターン、凹凸パターン、平面、多角錘、3角
錐パターン、ブラシ、砥石コート、流体パターン、メッ
シュなどを採用しても良いし、それらのいずれかの組み
合わせでもよい。また清掃子の一面は、歯間乳頭を回避
するために中空、すなわち2面のみを清掃に使用する形
状でも良い。そして、図3の清掃子はフロスを採用し2
つのチャンバーを交互に加圧、吸引あるいは逆相にて駆
動する。この場合媒体駆動手段のダイヤフラムは、その
両側のチャンバーを各々の駆動手段、すなわち弾性体1
8とヘッド19による各チャンバーに各々とりつける。
すると図3の各駆動手段がプッシュープルに駆動され
て、その結果フロス(清掃子)が主に図面の上にいった
り下にいったりといった上下方向に駆動される。ここで
もまたガイドが付与されていない場合は、3次元的な清
掃を可能とし、ガイドを有する場合は、直線的な動きを
なす。ここで、フロスの張力は、高くしておいても良い
し、緩めていても良い。緩めた場合は、フロスを物体に
当てたときのみに振動が伝達されるので歯間部に挿入す
る時や、歯牙に当てた時のみに清掃が起こるなどといっ
た事ができる。
【0020】また一例として図4a,bは、駆動手段と
してピストン14とシリンダ15を用いた駆動手段を用
いたもので、図4aの清掃子5は、ピストン15に支持
子6にて取り付けつけられており、ピストン14の動き
にあわせて直線様運動を行う。ここで、媒体(圧力伝達
手段)16とシリンダ14の図に向かって下部は、交通
しており、ここに流動体であるオイルが満たされてい
る。もちろん圧力が伝達できれば水、空気など他の流動
体でも良い。また反対側の媒体あるいは圧力伝達手段1
6と交通していない独立したチャンバー側にもオイルが
満たされている。このチャンバーには、バネ、空気など
の弾性体を使用しても良いし、また気密性が無くても良
い。また、図4bのごとくピストンを弾性体(ゴムやそ
れにてできているOリングなど)により周囲を保持され
駆動する型のピストンでも良いなど直線様または直線的
な運動をすれば、どのような形態でも良い。
【0021】そして、圧力伝達手段16の先には、シリ
ンジがついておりこのシリンジを直線、往復運動させる
積層ピエゾ素子などの動力源図4cなどがついている。
ここで、この動力源は、直接、本体に一体化していても
良いし、フレキシブルパイプにて外部にあっても良い。
もちろん駆動源への電力供給は、電池を使用して一体化
しても良いし、商用電源などの外部に電源をもっても良
いし、水道よりの水圧や空力などの電動以外の動力を使
用しても良い。そしてこの動力源をOnにすれば、他の
実施例、変形例と同様にピエゾ素子などが動き、その結
果、清掃子5が往復運動する。ここで、動力源は、自動
車の駆動系や汽車の車軸のような既知の回転―直進変換
系を使用してモーターなどの回転動力を使用しても良い
し、リニアモーターや、スピーカーの様な動力源でも良
い。また、駆動源のピストンの駆動源側の隙間にグリス
などの流動体漏洩防止剤を採用しても良いなど本発明の
趣旨に沿えばどのような手段を採用しても良い。
【0022】〔実施例の効果〕従来の直線的な運動によ
る歯面清掃では、清掃子の接触が線状(線上)または点
状でしかないのに対して、この装置では曲面でとらえる
事ができる。また歯肉などの歯周組織や、歯牙を傷つけ
ないデリケートな清掃ができるので、歯牙や歯周組織の
健康のために最適である。また、適度な振動が直接的ま
たは間接的に歯周組織に伝わり微少循環系が活性化す
る。
【0023】このように動力伝達を流動体などで行う
と、歯周組織に過度な圧力がかからず生体の損傷が無
い。また微細稼動効果もあるので、さらに侵襲がすくな
い。また機械駆動より振動が非常にすくない。また、ピ
ストンシリンダ回りをカートリッジ構造として、個々人
に1個を使用するなどのデスポタイプとすれば、非常に
清潔で院内感染を防ぐ事に一役買う。もちろん他の実施
例、変形例においてもどの部分を取り替え可能なカート
リッジ構造としても良いし、一体化構造でも良いし、動
力源の方をカートリッジ構造としたり、柄の部分を交換
可能なカートリッジ構造としても良い。また以上の例に
おいてはチャック18などの運動要素などにガイドがな
く、清掃子は3次元的に動くが、ピストンなどの駆動手
段の円滑な運動のためにガイドを適材適所に配置しても
良いなどは言うまでもないが、本実施例のようにガイド
がほとんどない状態では、3次元的に清掃子が動くので
清掃効果が非常に高く、かつ歯牙や歯周組織などの周囲
組織に損傷を与えない。
【0024】また図1から図6までなどの駆動様式は、
ガイドを使用して直線的に清掃子を駆動しても良いし、
ガイドを使用せずに3次元的に駆動しても良いが、清掃
の場合は、3次元的に駆動する方がお勧めである。また
レジン修復の辺縁などを研磨したり、清掃子の代わりに
リーマーなどを使用し根管治療などをするときは、直線
的な方が良い場合があるので、使用目的に合わせて清掃
子の駆動様式を変化させれば良い。また駆動媒体におい
ても空気などを使用した場合には、プロフェッショナル
クリーニングのように歯牙や歯周組織をきずつけず、摩
耗せずに歯垢などを除去しやすく、お勧めである。また
駆動媒体に水やオイルなどを使用すればルートプレーニ
ングや研磨、切削などにお勧めである。一方駆動媒体に
空気を使用した場合でもシリンダなどの駆動手段の片側
もしくは両側にスプリングなどの弾性体を取り付け、ト
ルクを確保しても良い。さらにまた他の実施例や変形例
に記載の薬剤供給手段を採用してさらに効果をあげても
良い。具体的には、ヘッド部分あるいは、その近傍に薬
剤供給用のノズルを設けてそこに外部や把持部に設けた
薬剤供給手段よりの薬剤を供給するなどである。
【0025】〔第2実施例〕図2は第2実施例の歯牙歯
周組織健康装置を示す。 〔実施例の構成〕第2実施例は、歯牙清掃としての歯牙
歯周組織健康装置使用例を示す。図6は第2実施例にお
ける歯牙歯周組織健康装置の図を示す。この歯牙歯周組
織健康装置は、清掃子5と、微細稼動手段の駆動部分と
しての駆動手段7と、本体8(aは把持部本体兼用、b
は、把持部がハンドル状になったもの)と、電力供給手
段との接続子9から成る。(bは、接続子を省略)
【0026】図6において、外部にある制御装置より清
掃子駆動に適する電力が接続子9により駆動手段7に供
給される。この場合電力供給部分より正弦波様の電力を
供給する。この電力は、使用にあわせて周期、デューデ
ィ比、振幅、AM変調、FM変調などを行っても良い。
そして、その電力によりピエゾ素子7(駆動手段)が駆
動され、支持子6を稼動する。それにより清掃子5が微
小に動く。そして、この清掃子を清掃する歯面にあて
る。この操作のみで、清掃が可能となる。この時外部に
ある制御手段にて適時トルクや速度、またはストローク
などを術者が調整しても良い。勿論、本体を手動にて動
かして手動清掃を併用しても良いが、あまりおすすめで
は無い。
【0027】この実施例においてこの駆動手段であるピ
エゾ素子7は、積層型を使用したが、バイモルフ型のピ
エゾを使用しても良い。現在の所、図6bのチップでは
積層型の運動様式の方がおすすめである。図6のa,b
両者とも基本的に積層型の運動様式がおすすめではある
が、歯牙の唇面や頬面あるいは舌面などの場合によって
はバイモルフ型の運動様式もすてたものではないと考え
られる。
【0028】〔実施例の効果〕これを歯面にあてるだけ
で清掃が行えるので、従来では、清掃という動きと、清
掃する歯面への位置決めという2動作を口腔内という閉
鎖的空間にて行っていたので、この両方を同時に正確に
できる人は、極めてごくごく希であった。これを位置決
めの一動作だけに限定すると、正確性は非常に高く高く
なるので、清掃効果や、乱暴な磨きが防止できる。ま
た、歯垢のような粘着物質は、おおざっぱな大きなブラ
シ操作より、より微細なブラシ操作の方が、清掃効果が
高いとされているので、従来の清掃より、より高い清掃
効果がえられる。
【0029】本実施例の歯牙歯周組織健康装置は、従来
のブラッシングでは、不可能な微細な清掃ができる。こ
れにより、歯肉を傷つけない清掃が誰でも可能となり、
かつ従来のブラシでは清掃不可能な部位まで清掃が可能
となる。これにより、歯牙、歯周組織の健康が、従来法
より良好となる。
【0030】〔第3実施例〕図7は第3実施例の歯牙歯
周組織健康装置を示す。 〔実施例の構成〕第3実施例は、歯牙清掃、薬液供給と
しての歯牙歯周組織健康装置使用例を示す。図7は第3
実施例における歯牙歯周組織健康装置の図を示す。この
歯牙歯周組織健康装置の主用部分は、薬液供給手段11
と、薬液供給口10と、本体8、ガイド13とからな
る。ここでのガイドとは、歯間部に装置を容易に挿入す
るため、または薬剤を歯牙や歯周組織などへ案内するな
どのの案内機構である。
【0031】この先端部は、支持子6に疎な素材ででき
た被覆であるガイド13を取り付け、ここに薬液供給口
10を接続する。この時疎な素材は、スポンジ状の物で
も良いし、支持子6に植立した無数のナイロンなどの繊
維糸でも良い。これらの疎な構造が適量な薬液を保持、
排出、供給する。ここで支持子6は、中空のパイプ12
を使用して、これを薬液供給口10の代わりに使用して
も良い。
【0032】この先端部分を主に歯間部に挿入して、外
部または本体8に有する薬剤供給手段より薬剤を供給し
て使用する。この時薬剤供給手段は、ポンプとタンクを
有するような既知の薬液供給装置などを使用しても良い
し、特願平10−349394などに記載された本体8
部にネジ式により薬液を押し出す方式の薬剤供給手段
や、バネなどの弾性体をノックして薬剤を押し出す方式
を採用しても良い。もちろん、歯間部のみではなく他の
部位に使用しても良い
【0033】ここでガイド13を、清掃子5として、ブ
ラシを支持子6に植立し、清掃も可能としても良いし、
それを第1実施例や第2実施例の稼動手段を併用しても
良い。
【0034】〔実施例の効果〕本実施例の歯牙歯周組織
健康装置、方法は、うがいなどでは、到達困難な歯周ポ
ケット、歯間部などへの薬液浸透ができる。また液体の
流れにより清掃効果も期待できる。これらの効果により
歯周組織、歯牙の健康回復、維持、または、齲蝕、歯周
病予防が、より容易に行える。また清掃子にブラシ状の
ものを使用していれば、清掃もあわせてできる。特に歯
間部清掃に威力を発揮する。これにより、従来法より清
掃効果が格段にあがるし、清掃と同時に薬液などを供給
できるので、さらに効果的である。これらにより、従来
では達成が不可能または、非常に困難であった歯牙、歯
周組織の健康が達成できる。
【0035】〔第4実施例〕第4実施例は、歯周組織、
歯牙などへの薬液供給装置として歯牙歯周組織健康装置
の使用を提示する。図8は第4実施例における歯牙歯周
組織健康装置の図を示す。内部に薬液供給路を含む外皮
線1と、供給手段位置調節手段2と、供給手段3とから
なる。供給手段3は、チューブ状になっており、その中
を薬液が通る。そして、このチューブ状の供給手段3に
は、微細な孔が設けられており、その孔より薬液が外部
に排出、供給される構造となっている。ここで図8は、
先端部を図示したに過ぎず外皮1は、外部の薬液供給手
段に接続されたコード状の物である。
【0036】まず供給手段3を歯牙4に通して、その
後、供給手段位置調節手段2により薬液を供給したい場
所にて、これを絞り位置させる。ここでは、歯肉縁に位
置させた。
【0037】そして薬液を薬液供給手段本体より、その
中に備え付けられているポンプまたは、シリンジなどを
供給のための駆動手段として使用して、外皮線1の中を
通るチューブを通って供給手段3に達する。この実施に
おいて供給口(孔)または排出口は、歯周ポケット側に
設けてあり、薬液は、歯周ポケットに排出、供給され
る。ここでは、水にビタミンを溶かした薬液を使用し
た。もちろん、供給口は、診断にあわせて適時変更して
も良い。また同時に吸引を吸引のための駆動手段として
シリンジなどを使用して行っても良い。
【0038】また、供給孔を歯牙側に設けFイオン、C
aイオン、POイオンのいずれか一つ、または、その
組み合わせを含む水を排出、供給しても良い。また、歯
牙、歯周組織へ定着しやすいようにジェル状でも良い。
【0039】〔実施例の効果〕本実施例の歯牙歯周組織
健康装置、方法は、うがいなどでは、到達困難な歯周ポ
ケット、歯間部などへの薬液浸透ができる。また液体の
流れにより清掃効果も期待できる。これらの効果により
歯周組織、歯牙の健康回復、維持、または、齲蝕、歯周
病予防が、より容易に行える。よって従来のブラッシン
グなどでは、達成できない良好な歯牙、歯周組織の健康
状態を達成できる。
【0040】〔変形例〕本装置は、歯間部、唇面、頬
面、舌面用など、どの場所に使用しても良い。また、歯
牙の大きさ、または各部の清掃容易な大きさにあわせ、
全体の形、多きさを設計しても良い。
【0041】上記の第2実施例では、微細稼動手段の駆
動源は、ピエゾ素子としたが、これを電動式のモーター
(直線運動型、回転型など)、または、モーターとギア
など、ピエゾ素子のように少なくとも一桁から2、3桁
のμm台以上の微細な動作が可能なら、どの様な駆動源
にするかは、設計者、操作者の自由で特に限定されるも
のではない。また清掃子5の動作様式も、操作者の自由
で、どのような動きにして使用しても良い。また清掃子
5や、ガイド13の形状、材質などは、本発明の主旨に
沿う物なら何を使用しても良い。
【0042】一例として、流体を供給して機械変換して
清掃子を駆動する例図9を採用しても良い。清掃子の支
持子6が挿入されるチャック18の周囲のみを示す。流
体供給路23に対して既知のポンプからの水流などの流
体が、供給されこの流体が羽20を回転軸22に対して
回転させる。するとノッチ21が羽20によりおされて
チャック18が運動支持手段25にてガイドされ直線運
動し、またこの時弾性体19(ここではバネ)により常
に初期一にリセットされるので、結果的に直線運動す
る。そして羽20を回転させた流動体は、流体排出手段
より排出される。この時、流体は、水を使用しても良い
し、オイル、空気などの流体を使用しても良い。また流
体は、循環させたが、水の場合は、口腔内に排出しても
良い。この例は、他の例に比べて微細運動が困難で、か
つ振動が大きくなり易いが、一応開示する。把持手段1
7は、操作者の自由にて使用しても良いし、使用しなく
てもよい。
【0043】一例として清掃子交換手段としてのチャッ
クの例を図5に開示する。向かって左aが分解図で、右
bが完成図であり、この図では主要部分のみを示す。こ
の例は、積層ピエゾを2個使用する場合だが、1個使用
して図5の上部または下部のピエゾを省略しても良い。
この時取り付け手段の図にむかって上のチャック部分
は、あってもなくても良い。
【0044】ここで、第2実施例と同様な駆動手段を使
用するが、その接続は以下のごとくなる。ここで、上部
ピエゾは、本体8の図に向かって上の部分に接続されて
おり、取り付け手段27側の部分が稼動部分となり、ま
た下部ピエゾは、その逆で図にむかって下部の本体8に
取り付けられており、稼動部分は、上部の取り付け手段
27側となっている。そして、2個のピエゾは逆相、即
ち同時刻に図にむかって上のピエゾは上なら上に、そし
て下のピエゾは、上なら上の向きに丁度プッシュープル
駆動されるように接続されている。もちろん、2台のア
ンプにて独立に駆動しても良い。これにより清掃子5が
直線運動する。
【0045】ここで、清掃子5とその支持子6は、樹脂
にて製作されており、支持子6には、維持手段28が設
置されており、このかん合力(摩擦力)にて支持され
る。この時清掃子の挿入方向は、図の上側でも下側でも
どちらでも良い。そして図2bのようにアングルがつい
ている把持手段の場合は、頬側や舌側で使い分けると死
角がなくなる。またこのアングルの角度は、把持手段の
長軸にむけ25度程度が汎用的だが、ある部位に専用と
して何度のアングルを採用しても良い。他の例も同様で
ある。
【0046】この歯牙歯周健康装置は、先端のチップが
取り替え可能となる。また、チャックの構造は、ここで
は、樹脂でできた維持手段28を使用して摩擦、かん合
を使用したが、3又以上の既知のチャックやフリクショ
ンチャックなどの他の摩擦応用チャックを使用しても良
い。もちろん他の実施例や変形例に応用しても良い。
【0047】駆動手段への電力供給や圧力供給などの駆
動パターンは、パルス波形、バースト波形、任意波形な
ど、どのような波形でも良いし、駆動周波数も自由であ
る。また生体に調和した波形を用いても良い。一例とし
てハイドロキシアパタイトの小柱方向、結晶方向、エナ
メル葉、条、などの組織、解剖学的構造に対して平行、
直角、斜めなどの角組織構造を劣化させない方向や、強
化する方向に対してのみ動く様にするなどである。この
ために駆動手段を多軸構成にして様々な方向、角度に動
作するように駆動手段を設けても良い。また、清掃子に
対しての圧力を感知して、トルクや速度などを制御して
も良い。一例として圧力が高くなると電力をまし、ある
一定以上の圧力になると停止して組織を保護するなどで
ある。
【0048】本発明にては、供給手段のみでも良いし、
吸引手段のみでもよいし、またその組み合わせでも良
い。また他の実施例や変形例に応用しても良い。また、
上記の第3または第4実施例では、複数の供給口(排出
口)を使用したが、この個数は、少なくとも1個でも良
い。また中空糸チューブを使用したり、編み込みの糸を
使用したり、チューブに切れ込みをあけるなどして同様
の効果を得ても良い。また、その大きさや、形または孔
の位置、形、数などは、適時変更しても良い。また効果
がほぼ同等ならどのような薬液供給手段を使用しても良
い。また、膿汁の溜まったポケットの膿汁吸引のため
に、供給手段を吸引手段として使用しても良いし、供給
と吸引を設けても良い。例えば図8の一方を供給、他方
を吸引などとするなどである。また供給手段は、咬合床
などの床に取り付けても良いし、閉鎖型ではなく開放端
を少なくとも1つ有していても良い。
【0049】薬液供給手段の供給口(排出口)は、図8
において供給側より遠ざかるほど孔や切れ込みを大きく
しても良い。また、あらかじめ断層写真や、プロービン
グなどの診断情報を基に疾患部を大きく設けても良いな
ど、適時術者が決定しても良い。
【0050】また、図8の供給手段3などは、少なくと
も一方を取り外し可能としても良い。このことにより、
簡単に歯牙周囲に供給手段3を取り付けられる場合があ
る。また、供給手段3の形状、材質は、本目的に使用で
きればどのような物でも良い。一例として印象から製作
した歯牙模型を基にして、ロストワックス法などにて鋳
造しても良い。その時供給手段3をキー&キーウエイな
どの構成として、頬側と舌側よりはめ込み型としても良
い。
【0051】さらにここで、図8供給手段3に超音波を
搬送させて歯垢などの病原物質の清掃を行っても良い
し、供給手段3のループをモーター、超音波モーターな
どで駆動してもよい。この場合、供給手段3が清掃子と
なる。
【0052】供給手段3をレジン、ワックス、粘着テー
プなどにて仮着して設定する仮着設定型の位置設定子を
使用しても良いし、位置設定子2と併用しても良い。
【0053】供給手段3は、分離型で外部に注入口が存
在していても良い。また清掃部の大きさ、形状も適時変
更しても良いし、その使用本数もいくつでも良い。これ
らの場合、一例として口腔内の歯間全ての一つ毎に、少
なくとも一つの本装置を挿入し、薬剤を局所投与するな
どである。勿論、ブロック毎に使用しても良いし、1歯
に使用しても良いのは言うまでも無い。さらに、これら
の場合ラバーダム防湿を併用しても良い。
【0054】清掃子は、ラバーチップ、ウッドチップ、
スポンジチップ、メタルチップ、レジンチップなどを採
用しても良い。また、その形状も三角錐から多角錐、プ
レート型、または、それらのラウンド処理様などの様々
な形状、材質を採用しても良い。これらは、歯牙や歯周
組織の健康具合にあわせて使い分ける。もちろん清掃子
の中に薬液を通しても良い。この場合、薬液が清掃運動
にあわせてより効率的に作用部位へ誘導される。また清
掃子にブラシ状の物を採用する場合など、清掃子駆動を
複数の駆動手段にて駆動するなどして、部分的に違う運
動をする清掃子を採用しても良い。また、チップにも各
部分が違う動作に成る様なチップ構造を採用しても良
い。またブラシ型の場合、その植毛された毛の部分を、
中空構造として薬液を供給しても良い。さらにまた逆刃
の谷の部分より薬剤を供給しても良い。 また一例とし
て清掃子、研磨子、プローブなどを先端チップとして使
用し、ルートプレーニング、スケーリング、レジンやア
マルガムの研磨などに使用しても良い。
【0055】把持部や、その他の形状は、ストレートタ
イプの把持部でも良いし、バイアングルでも良いなど、
この開示例にこだわらず、どの様な形状でも良い。また
清掃子の形状、材質、植毛度合いなども、どの様な物で
も良い。清掃子5、本体8は、一般の歯ブラシ型をして
いても良いし、臼歯部の特に頬側面からの清掃を容易に
するためにL字型をしていても良い。また清掃子をチャ
ックにて各種交換できる構造を採用しても良い。一例と
して図5を図4bのごとくして使用しても良いし、また
その時先端の清掃子を図4bのごとくしても良い。さら
に清掃子を交換可能な機構を採用しても良い。他の例と
して、図1〜図6、図9を上げる。
【0056】薬剤供給手段と一体化または分離した部位
に、9.6μm付近(9.4μm、9.8μmなども含
む)の波長を照射する照射手段を装備しても良い。この
使用波長は、疾患別に対応するなど目的が同様であれば
他の波長を使用しても良い。また、照射口は、どこに設
けても良いし、その導入路も本主旨にあえばどのような
ものでも良い。ここでは薬剤供給とは独立した経路であ
るファイバーなどの導波路を、設け電磁波射出部位を設
けた。もちろん薬剤供給手段を採用せず電磁波照射手段
のみで販売しても良い。この時、射出部位は清掃子にも
電磁波を供給しても良いし、しなくても良い。特に清掃
子に電磁波誘導性を持たせれば歯間部などの清掃により
有効となる。ここで、導波路は、ミラー様な物でも良
い。ここで、この動波路の照射端と逆の端に赤外光源
(グローバー光源、COレーザー光源など)が設けら
れており、その光源の光をフィルターまたは、回折格子
に通し、所定波長である9.6μmなどの波長を得、そ
れを導波路に導き照射を行う。
【0057】そして、この電磁波の照射は、齲蝕原生物
質の抑制を初めとする齲蝕原生抑制をおこなうので、清
掃、予防効果が大きくなる。また清掃部位に確実に照射
でき、かつ清掃と相乗効果を発揮する。とくにグルカン
の抑制を行うので、グルカン除去即ち歯垢除去が非常に
容易に行える。この電磁波は9.4μm付近より9.8
μm付近の電磁波帯を照射しても良いし、また9.4μ
m、9.6μm、9.8μmなどの単波長でも良いし、
生体から採取した歯垢、細菌の吸収波長に同調させても
良い。また、Ca、POイオンなどを使用する時は、
上記波長の電磁波にて、歯質の改善や修復、コーティン
グが期待できる。すなわち、CaO,OH,またはPO
の基準振動や、倍音振動を使用するなどである。一例
としてCaOの350cm−1付近などや、その倍音を
照射するなどである。これらは、平成11年3月11日
提出のEN99001歯牙改質装置および改質剤を併用
しても良い。
【0058】またpH調整剤や酸の中和剤として炭酸バ
ッファー、りん酸バッファーを使用しても良いし、逆に
歯周治療用の薬剤を使用しても良い。効果があればVイ
オン、Mgイオン、Cuイオンなどの各種ミネラルまた
は、ビタミンC,B、Eなどの各種ビタミン類、または
抗生物質、抗菌剤、または光合成細菌、乳酸菌などの細
菌叢制御剤、抗酸化剤、または酸化剤などを使用または
併用しても良いなど、使用する薬剤は、術者の自由で、
どのような物を使用しても良い。
【0059】また研磨剤としてハイドロキシアパタイト
を使用しても良いが、酸化アルミナや亜鉛華など他の研
磨剤を使用しても良い。これらの粒径は、着色、歯垢の
粘着度により術者が適時設定すれば良い。またH
などの酸化剤を使用しても良い。これらの薬剤は、歯牙
と歯周組織では、作用が逆の場合があるので、その選択
と作用順序は、歯科医師に相談して使用すると良い。
【0060】Caイオンは、Caイオン水、Ca(P
、またはハイドロキシアパタイトの形で供給し
ても良い。またPO4やFなど他の薬剤も同様の効果が
あればどのような供給形態でも良い。一例としてNaF
やSnFをFイオンとする場合などである。
【0061】Fイオン,Caイオン、POイオン、C
(PO、ハイドロキシアパタイト、炭酸バッ
ファー、りん酸バッファー、シクロデキストリン、ポリ
フェノールなどのいずれか一つまたは、その組み合わせ
である齲蝕予防、再石灰化、清掃研磨因子を薬剤供給手
段より放出しても良い。ここで媒体は水を使用しても良
いし、ジェル状の流動体を使用しても良い。
【0062】ここで、Caイオン、POイオン、Ca
(PO、ハイドロキシアパタイト、フッ素イオ
ン、カルシュウムイオン、リンイオン、Ca(P
、ヒドロキシアパタイト、フルオロアパタイ
ト、所定の元素アパタイト、非化学量論的アパタイト、
ヒドロキシアパタイトの格子欠損物、ヒドロキシアパタ
イトの原子欠損物、Ca欠損型アパタイト、リン酸欠損
型アパタイト、OH欠損アパタイト、OH置換アパタイ
ト、Ca10−x(HPO(PO6−x(O
H)2−x(n・HO)ここでxは0〜1でnは0〜
2のいずれかまたは、そのいずれかの組み合わせ、Ca
4(POO、Ca(PO3OH、またはCa
(PO・X、Ca(PO・Xで
(n>0、m>0、z>0、Xは所定の物質または無
し)、などを採用すれば、ほんの微小な摩耗を修復し清
掃ができる。また清掃の有無にかかわらず薬剤供給を行
っても病的細菌抑制や歯質が強化され従来の摩耗という
副作用を伴った清掃器具とは一線を画する効果がある。
フッ素イオンは、歯質強化や細菌抑制に効果があり、炭
酸バッファー、りん酸バッファーなどは、歯垢細菌によ
るpH低下を抑制する。またシクロデキストリンは、グ
ルカン合成阻害やフッ素などの上記薬剤の担体として効
果を発揮する。ポリフェノールは、mutans st
reptococciなどの酵素障害をおこない齲蝕を
予防する。
【0063】上記実施例または変形例は単独で実施して
も良いし、また組み合わせて実施しても良い。一例とし
て注水口をヘッドや清掃子または把持部に取り付け、そ
こから薬液を染み出させたり、射出、噴霧、注水したり
するように第1実施例に薬剤供給手段を併用したりする
などである。その時、少なくともその一成分としてフッ
素イオン、カルシュウムイオン、リンイオン、Ca
(PO、ヒドロキシアパタイト、フルオロアパ
タイト、所定の元素アパタイト、非化学量論的アパタイ
ト、ヒドロキシアパタイトの格子欠損物、ヒドロキシア
パタイトの原子欠損物、Ca欠損型アパタイト、リン酸
欠損型アパタイト、OH欠損アパタイト、OH置換アパ
タイト、Ca10−x(HPO(PO6−x
(OH)2−x(n・HO)ここでxは0〜1でnは
0〜2のいずれかまたは、そのいずれかの組み合わせ、
Ca4(POO、Ca(PO3OH、または
Ca(PO・X、Ca(PO・X
で(n>0、m>0、z>0、Xは所定の物質または無
し)、炭酸バッファー、りん酸バッファー、シクロデキ
ストリン、ポリフェノール、抗菌剤、抗生剤などのいず
れか一つまたは、そのいずれかの組み合わせを一成分と
して有する薬剤などを使用しても良い。この場合清掃と
薬剤浸透を同時に行いさらに歯周組織の健康を助ける。
もちろん他の実施例や変形例にこれらの薬剤を使用して
も良い。また、本発明の主旨においては、歯垢は、歯垢
中のある種の細菌も含め歯牙生育のために必要な場合も
ある可能性があるのが、周知のごとく齲蝕、歯周疾患の
原因である事は間違いの無い事実であるので、ここでは
病原物質として記述した。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】歯牙歯周組織健康装置の一例。(3次元駆動の
一例。)
【図2】歯牙歯周組織健康装置の一例。(3次元駆動の
一例。)
【図3】歯牙歯周組織健康装置の一例。(3次元駆動の
一例。清掃子が両もちの場合、フロスなどに適する。)
【図4】歯牙歯周組織健康装置の一例。(微細稼動手段
の一例で、aは、直線的駆動、bは3次元的駆動。)
【図5】歯牙歯周組織健康装置の一例。(微細稼動手段
で、直線的駆動の一例で、チャック付きの一例。)
【図6】歯牙歯周組織健康装置の一例。微細稼動手段
で、微細3次元的駆動の一例。)aは、本体と把持部が
一体型の一例、bは、把持部が特に設けられている一
例。
【図7】歯牙歯周組織健康装置の一例。
【図8】歯牙歯周組織健康装置の一例。
【図9】歯牙歯周組織健康装置の一例。
【符号の説明】
1 外皮をともなう薬液供給手段の一例。 2 位置設定子の一例。 3 薬液供給手段または吸引手段のいずれかまたは、そ
の組み合わせの一例。 4 歯牙の一例。 5 清掃子の一例。 6 支持子の一例。 7 駆動手段の一例。 8 本体の一例。 9 電力供給手段の一部である接続子の一例。 10 薬液供給口の一例。 11 薬液供給手段の一例。 12 中空型薬液供給型の支持子の一例。 13 薬液導入または、装置挿入のためのガイドの一
例。 14 駆動手段の一例。(ピストン) 15 駆動手段の一例。(シリンダ) 16 圧力(動力)伝達手段の一例。(接続子の一
例。) 17 把持手段。(本体の一部) 18 チャック。(清掃子交換手段) 19 弾性体 20 羽 21 ノッチ 22 回転軸 23 流体供給手段。(水の場合もある。) 24 流体排出手段。 25 運動支持手段 26 駆動手段の一例。(積層型ピエゾ素子) 27 取り付け手段の一例。 28 維持手段の一例。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/702 A61K 33/16 33/00 33/42 33/06 45/00 33/16 A61C 17/00 T 33/42 J 45/00 17/02 B 17/04 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯牙を清掃する清掃子などにおいて、その
    清掃子などを所定の運動様式にて駆動可能な稼動手段に
    て駆動する事を特徴とする歯牙歯周組織健康装置。
  2. 【請求項2】請求項1の歯牙歯周組織健康装置は、駆動
    媒体の圧力変化により清掃子などを駆動する事を特徴と
    する歯牙歯周組織健康装置。
  3. 【請求項3】請求項1また2のいずれかの歯牙歯周組織
    健康装置において、その清掃子などまたは、その清掃子
    などにおけるガイドのいずれか一方または、その両方に
    各種薬液剤を供給する供給手段または、病原物質など組
    織に貯留した物質の吸引手段とのいずれか一方または、
    その両方を備える事を特徴とする歯牙歯周組織健康装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかの歯牙歯周組織
    健康装置において、電磁波照射手段を備える事を特徴と
    する歯牙歯周組織健康装置。
  5. 【請求項5】請求項3から請求項4のいずれかにおける
    薬剤は、少なくともその一成分としてフッ素イオン、カ
    ルシュウムイオン、リンイオン、Ca(PO
    ヒドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、所定の元
    素アパタイト、非化学量論的アパタイト、ヒドロキシア
    パタイトの格子欠損物、ヒドロキシアパタイトの原子欠
    損物、Ca欠損型アパタイト、リン酸欠損型アパタイ
    ト、OH欠損アパタイト、OH置換アパタイト、Ca
    10−x(HPO(PO6−x(OH)
    2−x(n・HO)ここでxは0〜1でnは0〜2の
    いずれかまたは、そのいずれかの組み合わせ、Ca
    4(POO、Ca(PO3OH、またはCa
    (PO・X、Ca(PO・Xで
    (n>0、m>0、z>0、Xは所定の物質または無
    し)、炭酸バッファー、りん酸バッファー、シクロデキ
    ストリン、ポリフェノール、抗菌剤、抗生剤などのいず
    れか一つまたは、そのいずれかの組み合わせを一成分と
    して有する薬剤にてなる歯牙歯周組織健康薬剤。
  6. 【請求項6】清掃子を所定の運動様式にて清掃可能な歯
    牙を清掃する清掃子において、その清掃子の表面パター
    ンが、所定のパターンである事を特徴とする歯牙歯周組
    織健康装置。
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