JP2000139282A - 釣竿用ラインガイド - Google Patents

釣竿用ラインガイド

Info

Publication number
JP2000139282A
JP2000139282A JP10317345A JP31734598A JP2000139282A JP 2000139282 A JP2000139282 A JP 2000139282A JP 10317345 A JP10317345 A JP 10317345A JP 31734598 A JP31734598 A JP 31734598A JP 2000139282 A JP2000139282 A JP 2000139282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
guide
guide ring
space
holding portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10317345A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Omura
▲隆▼一 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Industrial Co Ltd, Fuji Kogyo Co Ltd filed Critical Fuji Industrial Co Ltd
Priority to JP10317345A priority Critical patent/JP2000139282A/ja
Publication of JP2000139282A publication Critical patent/JP2000139282A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガイドリングをリング取付孔に接着を伴って嵌
合させる構造は、嵌合の甘さや接着不良のためにガイド
リング保持の信頼性が必ずしも高くない。 【解決手段】平板状の主部9aとその縁に沿って延びる
周壁9bとにより画成され空間13を有し上記主部のう
ち上端側へ偏寄した領域にリング取付孔9cが形成され
た金属製のリング保持部9と、竿体15への取付を為す
ための取付足11と、フランジ5a付きのガイドリング
5と、庇状の係合片23を有する合成樹脂製のリング押
え部材7とを備え、ガイドリング5はフランジ5aが空
間13内でリング取付孔9cの周縁部に係合した状態で
リング取付孔9cに嵌合され、リング押え部材7はガイ
ドリング5の下側の脇の空間13に収めてその係合片2
3がガイドリング5に係合した状態でリング保持部9に
接着した。これにより、ガイドリングの保持の信頼性を
確実に高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外付けタイプの釣
竿用ラインガイドに係り、特に、周壁によって浅い凹部
状の空間が画成されたリング保持部にガイドリングを取
り付けた構造の釣竿用ラインガイドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】今日の釣竿用ラインガイドの多くは、セ
ラミックス等の硬質な材料から成るガイドリングを備え
ている。このガイドリングの保持は、一般に、金属製フ
レームのリング保持部にリング取付孔を形成し、このリ
ング取付孔に接着を伴って嵌合させる構造を採用してい
る。
【0003】また、釣竿にあっては、ラインガイドの重
量が竿の各種性能を大きく左右するので、できるだけ軽
量化する必要があり、そのための手法として、リング保
持部の縁を絞ることで強度を稼いで材料の板厚を薄くす
る手法がある。具体的には、例えば、リング保持部の外
周部を折り曲げて周壁を形成することで浅い凹部状の空
間を持つ形にしたものが知られている。このような形の
フレームにあっては、強度が飛躍的に向上するだけで無
く、その空間の内側にガイドリングの大部分が収まるた
めに、ガイドリングの保護にも役立つ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ガイドリングをリング
保持部のリング取付孔に接着を伴って嵌合させるリング
保持構造は、その保持のために特別な補助部品を必要と
しないのでコストが安く済むといった利点はあるもの
の、ガイドリングの保持の信頼性については必ずしも高
くない。この原因、即ち、ガイドリングが外れ易くなる
原因には幾つかあるが、主なものとしては、リング取付
孔に対するガイドリングの嵌合の甘さと、接着不良であ
る。
【0005】そもそもセラミックス製のガイドリングは
高い寸法精度を出すことが極めて困難であり、また、リ
ング取付孔にきつく圧入すると容易に割れてしまうため
に、ガイドリングの外形寸法は僅かばかり小さめに設定
される。このために、リング取付孔への嵌合がどうして
も甘くなってしまう。特に、ガイドリングの形状が長円
形等の非円形である場合は、仕上げの研磨処理も難しい
ので、その寸法精度がかなりばらついてしまって、リン
グ取付孔への嵌合がかなり甘いものもできてしまう。
【0006】そこで、この嵌合の甘さを補完するために
接着剤を用いるのであるが、接着の強度は、接着する部
材どうしの材質や接着面の状態、接着剤の種類や適切な
量及び硬化処理のタイミング、経時的劣化等、様々な要
因によって大きく左右されるものであるから、接着品質
に、どうしてもバラツキが生じてしまう。
【0007】また、凹部状をした浅い空間がある形のリ
ング保持部は、強度の向上など前記した利点がある反
面、この空間にゴミや海水が溜って腐食の原因になり易
く、また、見栄えも悪くなるという問題を含んでいる。
【0008】フレームの強度を高める手段として、フレ
ーム自体の形状に依存する場合、リング保持部について
は前記した周壁を形成することで強度を高めることが可
能であるが、この部位と竿体への取付部とが連続する部
位の耐曲げ強度を高めるには、どうしても、板厚を増し
たり、糸絡みし易いのを覚悟で山形の絞り部を設けたり
する外ない。
【0009】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、ガイドリングの保持の信頼性を確実
に高めることができると共に、そのための手段が、リン
グ保持部の浅い空間へのゴミや海水の溜りの防止手段と
して、又は、リング保持部の耐曲げ強度を高める手段と
しても機能する釣竿用ラインガイドを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の釣竿用ラインガイドは、略平板状
の主部とその縁に沿って延びる周壁とによって画成され
た浅い空間を有し上記主部のうち先端側へ偏寄した領域
にリング取付孔が形成された金属製のリング保持部と、
竿体への取付を為すための取付部と、上記リング取付孔
に嵌合されたガイドリングと、略庇状に張り出した係合
片を有する合成樹脂製のリング押え部材とを備え、この
リング押え部材はガイドリングの少なくとも取付部側の
脇で前記空間に収まりその係合片がガイドリングの外周
部に係合した状態でリング保持部に接着したものであ
る。
【0011】従って、このラインガイドにあっては、少
なくともリング保持部の空間が開口している方向へのガ
イドリングの抜けはリング押え部材の係合片によって確
実に止められるので、ガイドリング保持の信頼性を大き
く高めることができる。即ち、リング押え部材はリング
保持部に対してある程度広い面積で密接した状態でしっ
かり接着されるために、その接着強度には高い信頼性が
得られ、このリング押え部材の係合片がガイドリングの
抜けを確実に止めるからである。
【0012】そして、リング保持部はその周壁によって
高い強度を持ち、ガイドリングは、その大部分がリング
保持部の空間内に収まることで保護される。しかも、リ
ング保持部の浅い空間はガイドリングとリング押え部材
と接着剤によって全部又は大部分が埋められることでゴ
ミや海水の溜りが防止される。従って、リング押え部材
は、ガイドリング保持の信頼性を高めるだけで無く、リ
ング保持部の浅い空間へのゴミや海水の溜りの防止手段
としても機能する。
【0013】この請求項1の発明によるガイドリングの
抜止めの確保はリング保持部の空間が開口している方向
に対してだけであるが、獲物がかかったときガイドリン
グにかかる負荷の方向は概ね決まっているので、本発明
を実施するに際しては、リング保持部の竿体に対する取
付角度や当該釣竿の仕様等に応じて、上記負荷が係る方
向と概ね反対の方向からリング押え部材がガイドリング
を保持する関係となるように、リング保持部の向きを決
めると良い。
【0014】請求項2に記載の釣竿用ラインガイドは、
略平板状の主部とその縁に沿って延びる周壁とによって
画成された浅い空間を有し上記主部のうち先端側へ偏寄
した領域にリング取付孔が形成された金属製のリング保
持部と、竿体への取付を為すための取付部と、外側へ張
り出したフランジが形成されたガイドリングと、略庇状
に張り出した係合片を有する合成樹脂製のリング押え部
材とを備え、ガイドリングはそのフランジが前記空間内
にあってリング取付孔の周縁沿いの部分に係合した状態
でリング取付孔に嵌合され、リング押え部材はガイドリ
ングの少なくとも取付部側の脇で前記空間に収まりその
係合片がガイドリングのフランジに係合した状態でリン
グ保持部に接着したものである。
【0015】この発明のラインガイドが請求項1に記載
のラインガイドと相違するところは、ガイドリングに外
フランジ付きのものを用いた点である。このようにする
と、ガイドリングは、リング保持部の空間が開口してい
る方向に対しての抜けはリング押え部材の係合片によっ
て確実に止められ、これと反対の方向に対しての抜けは
ガイドリングのフランジがリング取付孔の周縁部に係合
することで確実に止められる。
【0016】しかして、請求項1又は2の発明によれ
ば、ガイドリング保持の信頼性向上と、リング保持部の
浅い空間への異物溜り防止とを、リング押え部材一つで
達成することができ、リング押え部材はリング保持部の
浅い空間から突出することは殆ど無いので、糸絡みを招
く惧れも無く、合成樹脂製であるために重量の増加はほ
んの僅かで済む。
【0017】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
した釣竿用ラインガイドにおいて、リング押え部材の少
なくともリング保持部の主部側を向いた面に接着剤注入
溝を形成したものである。
【0018】このようにすれば、リング押え部材をリン
グ保持部の浅い空間に収めた状態でも、リング保持部の
主部とリング押え部材との間に、接着剤注入溝を通して
接着剤を流し入れることができる。これにより、リング
押え部材を接着するための作業がやり易くなり、この接
着剤注入溝の形状を工夫すれば、ここから注入した接着
剤をリング保持部とガイドリングとの間にも流れ込んで
行くようにすることもできるので、ガイドリングとリン
グ押え部材の両方を一度に接着することも可能である。
また、この接着剤注入溝は接着剤溜りとしても機能する
ので、接着強度が高められることにもなる。
【0019】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れかに記載した釣竿用ラインガイドにおいて、リング押
え部材の取付部側の端面を取付部の竿体着座面と同一面
内に位置させたものである。
【0020】このようにすると、竿体に取り付けられた
状態では、リング押え部材の取付部側の端面が竿体の表
面に着座するので、リング保持部を折り倒すような力が
加えられても、その力は、リング押え部材を挾んで竿体
に加えられるため、リング保持部の耐曲げ強度は非常に
高められる。従って、この請求項4の発明によれば、ガ
イドリング保持の信頼性向上と、リング保持部の浅い空
間への異物の溜り防止と、リング保持部の耐曲げ強度向
上とを、リング押え部材一つで達成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る釣竿用ライ
ンガイドの詳細を図面に示した各実施の形態に従って説
明する。図1から図5は、本発明の第一の実施の形態に
係る釣竿用ラインガイド1を示すものである。このライ
ンガイド1は、金属製のフレーム3と、フレーム3に保
持されたガイドリング5と、フレーム3に接着されたリ
ング押え部材7とから成る。
【0022】フレーム3は、その前側(図1における左
下方へ向かう方向が前側、即ち、竿先側である。)ほぼ
半分を構成するリング保持部9と、その余の部分を構成
する水平な取付足11とが一体に形成されて成り、リン
グ保持部9は、取付足11に垂直な方向に対して略50
°前倒れに傾斜している(図4参照)。
【0023】リング保持部9は、これを垂直に立てた姿
勢で見て、上下方向に長い概ね長円形(陸上競技用トラ
ックに似た形)の外形を有した板状の主部9aと、この
主部9aの下端部を除く周縁全体に沿って延びる背の低
い周壁9bとから成る。従って、リング保持部9は周壁
9bによって高い強度を持ち、その裏側(周壁9bがあ
る側)に浅い空間13が画成される。主部9aにおける
上端側3分の2程度の領域には、この主部9aの外形よ
り一回りほど小さい長円形をしたリング取付孔9cが形
成されている。
【0024】取付足11は、リング保持部9の下端から
後方へ延び、その形状は後端が尖ったほぼ舌片形をして
いる(図2参照)。取付足11の下面が竿体着座面11
aであり、この竿体着座面11aは前後方向から見て竿
体15の外周面の曲率と同じ曲率で湾曲しているこのよ
うなリング保持部9と取付足11は、ステンレスやチタ
ン等の金属板をプレス加工することで互いに一体に形成
される。
【0025】ガイドリング5は、セラミックスやサーメ
ット等の硬質な材料によって形成されている。このガイ
ドリング5は、リング保持部9のリング取付孔9cに所
要のクリアランスを有してぴったり収まる大きさの長円
形に形成されており、その周方向と直交する断面の基本
的形はほぼ半円形になっている。そして、ガイドリング
5の外周面にはフランジ5aが設けられており、このフ
ランジ5aは、ガイドリング5の外周面の幅方向におけ
る一端側へ寄った半分余りの幅で、全周に渡って設けら
れている。尚、ガイドリング5をその孔の通り方向から
見て、半円弧状に延びる前後両端部の肉厚は、直線状に
延びる中間部の肉厚の略1.5倍ぐらいになっている
(図2参照)。
【0026】このようなガイドリング5は、リング保持
部9のリング取付孔9cに接着を伴って嵌合される。即
ち、図4に示すように、ガイドリング5は、そのフラン
ジ5aがリング保持部9の空間13内に位置してリング
取付孔9cの周縁沿いの部分に係合し、フランジ5aが
形成されていない部分がリング取付孔9cに嵌合され、
リング取付孔9cからは僅かに突出する。そして、ガイ
ドリング5は、これとリング保持部9との間に接着剤を
供給されることでフレーム3に接着固定される。具体的
には、ガイドリング5は、主部9aの前面と周壁9bの
内面とリング取付孔9cの内周縁とに接着される。
【0027】従って、ガイドリング5はその一部がリン
グ取付孔9cから多少突出するだけで、大部分はリング
保持部9の空間13にほぼぴったり収まって衝撃などか
ら保護される。そして、ガイドリング5が取り付けられ
ると、空間13は、下端側の一部である部分空間13a
を残して埋められ、この部分空間13aにリング押え部
材7が装着される。
【0028】ガイドリング5を取り付ける作業は、図5
に示すように、フレーム3を裏返しにした姿勢で行うと
良い。例えば、この状態から、リング保持部9の全ての
内面のうちリング取付孔9cから後側の領域を除く領域
の全体に、液状接着剤を塗布し、速やかにガイドリング
5をリング取付孔9cに嵌める。
【0029】リング押え部材7は厚い板状をしたボディ
21と、このボディ21から庇状に張り出した係合片2
3とが合成樹脂により一体に形成されている。ボディ2
1は、空間13の深さより僅かに大きい厚みを有し、こ
の厚み方向から見た形状は上記部分空間13aにほぼ隙
間無く収まる大きさを有する。そして、ボディ21の長
手方向における一端面であるリング対向面21aはガイ
ドリング5のフランジ5aにおける円弧状外周面の曲率
と同じ曲率で湾曲した凹曲面になっている。また、ボデ
ィ21の長手方向における他端面である竿体着座面21
bは、略40°で傾斜した斜面になっていて、この竿体
着座面21bの左右両端部を除く領域は前記取付足11
の竿体着座面11aと同じ曲率の極く浅い凹面になって
いる。
【0030】係合片23は、一定の幅を有した円弧状を
しており、ボディ21のリング対向面21aの厚み方向
における一端部に沿って庇状に張り出すように位置して
いる。この係合片23の幅は、ガイドリング5の前後両
端部の肉厚の4分の1くらいになっている。このような
リング押え部材7の材料としては、例えば、ABS樹脂
等、接着性の良いものを選ぶと良い。
【0031】リング押え部材7はその一部がガイドリン
グ5に係合した状態でガイドリング5の下側の脇に装着
される。即ち、このリング押え部材7は、前記部分空間
13aに収まって、その係合片23がガイドリング5の
フランジ5aに係合した状態で、リング保持部9に接着
される。この接着は、主部9aの内面と周壁9bの内面
とガイドリング5の外周面とに対して為される。この接
着作業も、図5に示すようにフレーム3を裏返しにした
姿勢で行うと良い。即ち、フレーム3を裏返しにした状
態から、部分空間13aに対応した領域の主部9aの内
面及び周壁9bの内面と、ガイドリング5の下側の外周
面に接着剤を塗布し、速やかにリング押え部材7を部分
空間13aに嵌める。
【0032】ガイドリング5やリング押え部材7を取り
付けるための接着剤に特別な制約は無く、例えば、エポ
キシ系の接着剤など、反応硬化型の液状又はゲル状の接
着剤であればどのようなものであっても良い。
【0033】また、ガイドリング5とリング押え部材7
をリング保持部9に取り付ける作業は、リング保持部9
の内面全体に接着剤を塗布しておいて、ガイドリング5
とリング押え部材7を同時的に取り付けても良いし、先
にガイドリング5の接着を完了させてから、リング保持
部材7を取り付ける手順としても良い。
【0034】尚、先にガイドリング5の接着を完了させ
る場合、ガイドリング5の下端部と主部9aとの隅角で
硬化した接着剤が往々にして部分空間13aにはみ出し
てしまい、これが、リング押え部材7の取付を邪魔する
ことになる。そこで、この実施の形態においては、リン
グ押え部材7のリング対向面21aのうち上記隅角と対
応した稜線部21cを切除して(図3、図4参照)、当
該隅角との間に多少の隙間が残るようにし、はみ出した
接着剤がリング押え部材7の取付の邪魔にならないよう
に工夫してある。
【0035】ラインガイド1は以上のように構成されて
いる。従って、ガイドリング5は、そのフランジ5aが
リング取付孔9cの周縁部に係合することで後方への抜
止めが確実に為されると共に、前方へはリング押え部材
7の係合片23によって抜止めが確保される。そして、
リング保持部9の空間13は、ガイドリング5とリング
押え部材7及びこれらを接着するために用いられた接着
剤によってほぼ隙間無く埋められて、ゴミや海水の溜り
が防止されると共に、見栄えが非常に良くなる。
【0036】ラインガイド1は、その取付足11を竿体
15の表面に着座させた状態で、取付足11に既知の縛
り糸を巻き付けることで竿体15に装着し、縛り糸を巻
き付けた部分には透明なエポキシ樹脂やウレタン樹脂を
塗布して縛り糸を固める。そして、ラインガイド1がこ
のように竿体15に取り付けられる際、リング押え部材
7の竿体着座面21bも竿体15の表面に着座する。従
って、リング保持部9の下端部は、リング押え部材7を
挾んである程度の面的大きさをもって竿体15に着座す
ることになる。このため、リング保持部9に前倒れ方向
への力が加えられても、その力はリング押え部材7を挾
んで竿体15に加えられるため、リング保持部9の耐曲
げ強度は非常に高いものになる。
【0037】実釣時、リールから引き出されたラインは
ガイリング5の孔を通され、獲物が掛かると、その負荷
がラインを介してガイドリング5に加えられる。この負
荷は、当該釣竿がラインガイド1を図4に示す姿勢で使
用するタイプのものである場合は、ガイドリング5の下
端部に対して略真下へ向けて加わるが、この方向への負
荷に対してはリング押え部材7が略下方から抗するの
で、ガイドリング5が簡単に外れるようなことは無い。
【0038】また、ラインを巻き上げると、ラインはガ
イドリング5の内周面を激しくこすって走行し、そのと
き、ラインに付着しているゴミや海水等がしごかれてガ
イドリング5を伝わって流れ落ちるが、リング保持部9
の空間13は上記したように略完全に埋められているの
で、ガイドリング5でしごかれたゴミや海水はガイドリ
ング5やリング押え部材7の表面を流れるだけで、空間
13に留まることは無い。これにより、フレーム3の腐
食が防止される。
【0039】図6は、本発明で用いられるリング押え部
材の別の実施の形態7Aを示すものである。このリング
押え部材7Aが前記リング押え部材7と比較して相違す
る点は、接着剤注入用の溝を設けた点だけである。従っ
て、説明は上記相違点についてのみ行い、その余の部分
については、図面の各部に前記第一の実施の形態におけ
る同様の部位に付した符号と同じ符号を付することによ
って説明を省略する。このような符号の使い方とその意
味は、後述する各実施の形態においても同様とする。
【0040】25、27は接着剤注入溝を示す。これら
の溝25、27は、リング押え部材7Aの表面のうちリ
ング保持部9の主部9a側を向く面に設けられており、
接着剤注入溝25は上記した面の左右方向における中央
部を長手方向全体に延びるように設けられ、その一端で
ある注入口25a(竿体着座面21bに開口している
口)は、その余の部分より口径が大きくなっている。ま
た、別の接着剤注入溝27は、接着剤注入溝25の途中
から左右両側へ斜めに延びてボディ21の左右両側面に
達するように設けられている。
【0041】従って、裏返しにした姿勢のフレーム3の
部分空間13aにリング押え部材7Aを収めた状態で、
注入口25aから接着剤をある程度の圧力で注入する
と、その接着剤は、接着剤注入溝25及び27を流れて
行って、一部が主部9a及び周壁9bとボディ21との
間に侵入すると共に、中央の接着剤注入溝25の先端か
らはガイドリング5と主部9aとで形成されている前記
隅角に流れ出してここに溜る。
【0042】しかして、この接着剤の注入に必要且つ十
分な量を実験的に計っておけば、供給する接着剤が溢れ
たり不足したりすること無しに、必要な個所に確実に接
着剤を供給することができ、その上、接着剤注入溝25
や27が主部9aとボディ21との間で接着剤溜りとし
て機能するため、リング押え部材7Aの接着強度を非常
に高いものにすることができる。
【0043】尚、使用する接着剤の種類や粘度によって
は、接着剤注入溝25からガイドリング5側へ流出した
接着剤が主部9aとガイドリング5との間にも侵入する
ので、ガイドリング5とリング押え部材7Aの両方の接
着を、注入口25aからの接着剤注入だけで済ませるこ
とも可能である。
【0044】図7は、本発明で用いられるリング押え部
材の別の実施の形態7Bを示すものである。このリング
押え部材7Bが前記リング押え部材7と比較して相違す
る点は、つま先を設けた点だけである。即ち、このリン
グ押え部材7Bは、ボディ21のうち主部9aと反対側
を向いた面の下端から前方へ突出したつま先29を有
し、竿体着座面21bはこのつま先29にまで延びてい
る。
【0045】このようにすれば、リング保持部9を前倒
し方向へ倒すように加えられた力が竿体15に作用する
位置が前側へ拡がるので、その分、この方向への耐曲げ
強度力を高めることができる。このリング押え部材7A
にも、必要に応じて前記接着剤注入溝25等を形成する
と良い。
【0046】図8は本発明の第二の実施の形態に係る釣
竿用ラインガイド1Aを示すものである。この釣竿用ラ
インガイド1Aが前記釣竿用ラインガイド1と比較して
相違する点は、フレームの取付足が前後2つあること
と、リング押え部材は竿体に着座しない形になっている
ことだけである。
【0047】31はフレームを示し、このフレーム31
は、互いに山形を為す後部フレーム33及び前部フレー
ム35と、これら後部フレーム33及び前部フレーム3
5の各下端から水平に延びた前後2つの取付足11とが
金属板により一体に形成されて成る。後部フレーム33
の構造は前記第一の実施の形態におけるリング保持部9
と同様であり、これにも長円形のガイドリング5が取り
付けられている。そして、前部フレーム35には縦長の
ライン通し孔35aが形成されていて、リールから引き
出されたラインはガイドリング5及びライン通し孔35
aを通される。
【0048】このフレーム31は前後に取付足11があ
るために耐曲げ強度は十分であるから、リング押え部材
7Cに後部フレーム33の曲げ耐力としての働きを敢え
て持たせる必要が無い。このため、リング押え部材7C
は、その下端が竿体15に乗らない形にしてあり、その
分、重量を軽くしている。
【0049】図9は本発明釣竿用ラインガイドの第三の
実施の形態1Bを示すものである。このラインガイド1
Bが第一の実施の形態で示したラインガイド1と相違す
るところは、ガイドリング37がフランジを有しない点
と、リング押え部材として図6に示したタイプのもの7
Aを用いていることだけである。釣竿用のラインガイド
には、このガイドリング37のようにフランジを有しな
い形態のものも多用される。このラインガイド1Bで
は、ガイドリング37の下側を除いてこのガイドリング
37の周囲にU字形の溝状空間が残る。この溝状空間に
は接着剤39を十分供給してなるべくこれを埋めると共
にガイドリング37が周壁9bに接着されるように処理
する。
【0050】このラインガイド1Bにおけるガイドリン
グ37の抜止めは、前方や下方に対してはリング押え部
材7Aによって確実に為されるが、これと反対の方向に
対してはリング取付孔9Cへの嵌合と接着に依存するた
め、この方向への抜止めは必ずしも確実で無い。しかし
ながら、このラインガイド1Bを図面に示す通りの上向
き姿勢で使用するタイプの釣竿に用いた場合、獲物がか
かったときガイドリング37にかかる負荷は、通常、竿
体に一番近い部位即ちリング押え部材7Aの係合片23
に係合している部位にほぼ下方へ向けて作用するので、
当該釣竿を普通に使う限り、獲物等の負荷に対する抜け
耐力には全く問題無い。従って、本発明をフランジの無
いガイドリングを用いるタイプのものに適用する場合
は、リング保持部の竿体に対する取付角度や当該釣竿の
仕様等に応じて、上記負荷がかかる方向と概ね反対の方
向からリング押え部材がガイドリングを保持する関係と
なるように、リング保持部の向きを決めると良い。
【0051】図10及び図11は、本発明の第四の実施
の形態に係る釣竿用ラインガイド1Cを示すものであ
る。この釣竿用ラインガイド1Cが前記釣竿用ラインガ
イド1Bと比較して相違する点は、リング押え部材の形
態だけであり、ガイドリングにはフランジの無いもの3
7を用いている。前記したように、ガイドリングとして
フランジの無いもの37を用いると、その周囲に多少の
溝状空間が残るので、このラインガイド1Cにおいて
は、リング押え部材7Dに、ガイドリング37の周囲に
残った溝状空間にぴったり収まる細身の環状壁41を一
体に形成し、この環状壁41の全周に係合片23を設け
たものである。
【0052】従って、ガイドリング37の周囲に残った
溝状空間はリング押え部材7Dの環状壁41で埋められ
ると共に、この環状壁41を介してガイドリング37が
リング保持部9の周壁9bに接着される。そして、ガイ
ドリング37の外周部には環状に延びる係合片23が係
合して前方や下方への抜止めを一層確実なものとする。
【0053】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば、実
施の形態においては、竿体への取付を為すための取付部
として舌片形をした取付足であるものを示したが、この
取付部は、竿体に外嵌めされる環状のものであっても良
い。
【0054】また、リング押え部材に設ける接着剤注入
溝の形態が図面に示したものに限られることは無く、フ
レームのリング保持部とリング押え部材との間、或い
は、フレームのリング保持部とガイドリング及びリング
押え部材との間に、接着剤を満遍なく行き渡らせること
ができる形態であれば、その形や数がどのようであって
も差し支え無い。そして、本発明は、リング保持部の浅
い空間がリールと反対側を向くタイプのものに限らず、
この空間がリール側を向くタイプのものにも適用するこ
とができ、更に、ガイドリングの形状が円形であるもの
に用いた場合でも前記した諸々の効果が得られることは
勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明の釣竿用ラインガイドによれば、ガイドリン
グ保持の信頼性向上と、リング保持部の浅い空間への異
物溜り防止とを、リング押え部材一つで達成することが
でき、リング押え部材はリング保持部の浅い空間から突
出することは殆ど無いので、糸絡みを招く惧れも無く、
合成樹脂製であるために重量の増加はほんの僅かで済
む。
【0056】特に、請求項2の発明にあっては、ガイド
リングは、リング保持部の空間が開口している方向に対
しての抜けはリング押え部材の係合片によって確実に止
められ、これと反対の方向に対しての抜けはガイドリン
グのフランジがリング取付孔の周縁部に係合することで
確実に止められるので、ガイドリング保持の信頼性が一
層高められる。
【0057】請求項3の発明によれば、リング押え部材
をリング保持部の浅い空間に収めた状態でも、リング保
持部の主部とリング押え部材との間に、接着剤注入溝を
通して接着剤を流し入れることができる。これにより、
リング押え部材を接着するための作業がやり易くなり、
この接着剤注入溝の形状を工夫すれば、ここから注入し
た接着剤をリング保持部とガイドリングとの間にも流れ
込んで行くようにすることもできるので、ガイドリング
とリング押え部材の両方を一度に接着することも可能で
ある。また、この接着剤注入溝は接着剤溜りとしても機
能するので、接着強度が高められることにもなる。
【0058】請求項4の発明によれば、リング保持部を
折り倒すような力が加えられても、その力は、リング押
え部材を挾んで竿体に加えられるため、リング保持部の
耐曲げ強度は非常に高められる。従って、ガイドリング
保持の信頼性向上と、リング保持部の浅い空間への異物
の溜り防止と、リング保持部の耐曲げ強度向上とを、リ
ング押え部材一つで達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る釣竿用ライン
ガイドを斜め下方から見た斜視図である。
【図2】図1に示す釣竿用ラインガイドの底面図であ
る。
【図3】図1に示す釣竿用ラインガイドのリング押え部
材を斜め上方から見た斜視図である。
【図4】図2のA−A線に沿って切断した断面図であ
る。
【図5】図1に示す釣竿用ラインガイドを裏返しにした
姿勢で分解した斜視図である。
【図6】本発明に係るリング押え部材の別の実施の形態
を示す斜視図である。
【図7】本発明に係るリング押え部材の更に別の実施の
形態を示す垂直断面図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態に係る釣竿用ライン
ガイドの垂直断面図である。
【図9】本発明の第三の実施の形態に係る釣竿用ライン
ガイドの要部垂直断面図である。
【図10】本発明の第四の実施の形態に係る釣竿用ライ
ンガイドの要部垂直断面図である。
【図11】図10に示す釣竿用ラインガイドにおけるリ
ング押え部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 釣竿用ラインガイド 5 ガイドリング 5a フランジ 7 リング押え部材) 9 リング保持部 9a (リング保持部の)主部 9b (リング保持部の)周壁 9c (リング保持部の)リング取付孔 11 取付部 11a (取付部の)竿体着座面 13 空間 15 竿体 23 係合片 21b (リング押え部材の)下端面 7A リング押え部材 25 接着剤注入溝 7B リング押え部材 1A 釣竿用ラインガイド 7C リング押え部材 1B 釣竿用ラインガイド 37 ガイドリング 39 接着剤 1C 釣竿用ラインガイド 7D リング押え部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略平板状の主部とその縁に沿って延びる周
    壁とによって画成された浅い空間を有し上記主部のうち
    先端側へ偏寄した領域にリング取付孔が形成された金属
    製のリング保持部と、竿体への取付を為すための取付部
    と、上記リング取付孔に嵌合されたガイドリングと、略
    庇状に張り出した係合片を有する合成樹脂製のリング押
    え部材とを備え、このリング押え部材はガイドリングの
    少なくとも取付部側の脇で前記空間に収まりその係合片
    がガイドリングの外周部に係合した状態でリング保持部
    に接着されたことを特徴とする釣竿用ラインガイド。
  2. 【請求項2】略平板状の主部とその縁に沿って延びる周
    壁とによって画成された浅い空間を有し上記主部のうち
    先端側へ偏寄した領域にリング取付孔が形成された金属
    製のリング保持部と、竿体への取付を為すための取付部
    と、外側へ張り出したフランジが形成されたガイドリン
    グと、略庇状に張り出した係合片を有する合成樹脂製の
    リング押え部材とを備え、ガイドリングはそのフランジ
    が前記空間内にあってリング取付孔の周縁沿いの部分に
    係合した状態でリング取付孔に嵌合され、リング押え部
    材はガイドリングの少なくとも取付部側の脇で前記空間
    に収まりその係合片がガイドリングのフランジに係合し
    た状態でリング保持部に接着されたことを特徴とする釣
    竿用ラインガイド。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した釣竿用ラインガ
    イドにおいて、リング押え部材は、少なくともリング保
    持部の主部側を向いた面に接着剤注入溝が形成されたこ
    とを特徴とする釣竿用ラインガイド。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載した釣竿
    用ラインガイドにおいて、リング押え部材の取付部側の
    端面は取付部の竿体着座面と同一面内に位置することを
    特徴とする釣竿用ラインガイド。
JP10317345A 1998-11-09 1998-11-09 釣竿用ラインガイド Pending JP2000139282A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10317345A JP2000139282A (ja) 1998-11-09 1998-11-09 釣竿用ラインガイド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10317345A JP2000139282A (ja) 1998-11-09 1998-11-09 釣竿用ラインガイド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000139282A true JP2000139282A (ja) 2000-05-23

Family

ID=18087196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10317345A Pending JP2000139282A (ja) 1998-11-09 1998-11-09 釣竿用ラインガイド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000139282A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101022108B1 (ko) 2003-05-16 2011-03-17 후지코교 가부시기가이샤 낚싯대용 가이드
KR101391116B1 (ko) 2013-07-23 2014-04-30 후지코교 가부시기가이샤 낚싯줄 가이드, 릴 시트 및 이를 구비한 낚싯대
JP2015107136A (ja) * 2015-03-11 2015-06-11 株式会社シマノ 釣り糸用ガイド及び釣り竿
CN109244997A (zh) * 2018-07-26 2019-01-18 西安航天动力技术研究所 一种复合材料壳体内埋电缆穿舱结构
JP2019110812A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 株式会社シマノ 釣糸ガイド及び釣竿

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101022108B1 (ko) 2003-05-16 2011-03-17 후지코교 가부시기가이샤 낚싯대용 가이드
KR101391116B1 (ko) 2013-07-23 2014-04-30 후지코교 가부시기가이샤 낚싯줄 가이드, 릴 시트 및 이를 구비한 낚싯대
US9591836B2 (en) 2013-07-23 2017-03-14 Fuji Kogyo Co., Ltd. Fishing line guide, reel seat, and fishing rod including the same
US10111414B2 (en) 2013-07-23 2018-10-30 Fuji Kogyo Co., Ltd. Fishing line guide, reel seat and fishing rod including the same
JP2015107136A (ja) * 2015-03-11 2015-06-11 株式会社シマノ 釣り糸用ガイド及び釣り竿
JP2019110812A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 株式会社シマノ 釣糸ガイド及び釣竿
CN109244997A (zh) * 2018-07-26 2019-01-18 西安航天动力技术研究所 一种复合材料壳体内埋电缆穿舱结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6779851B2 (en) Method of producing a brush having a bristle plate
EP0278281B1 (fr) Chaussure de ski
JP2000139282A (ja) 釣竿用ラインガイド
EP2060196A1 (fr) Chaussure à serrage de tige amélioré
EP1377496B1 (fr) Ensemble d'une pedale de bicyclette et d'une cale d'accrochage, pedale et cale de cet ensemble
FR2816177A1 (fr) Element de renfort de tige
JPH10313744A (ja) 釣竿用ラインガイド及び釣竿
FR2590131A1 (fr) Dispositif de guidage lateral et d'appui d'une chaussure fixee, a son extremite avant, sur un ski de fond
JP3403171B2 (ja) 自転車ペダル
FR2802109A1 (fr) Dispositif de liaison entre une fixation de chaussure et une planche de glisse
FR2622094A1 (fr) Fixation murale pour baignoire ou bac de douche
US4651901A (en) Device for securing a dosing apparatus on a bottle
JP3504520B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
FR2574260A1 (fr) Element de protection anti-usure et antiderapant pour talon de chaussure
JPH1184A (ja) 釣 竿
FR2825239A1 (fr) Chaussure d'escalade sur glace
FR2848869A1 (fr) Dispositif de retenue d'une chaussure sur un engin de sport
FR2586343A1 (fr) Chaussure a lacage rapide a l'aide d'un unique lacet
FR2498067A1 (fr) Dispositif de fixation d'accessoires sur une barre profilee ou une surface comportant une rainure a ouverture retrecie
CH657255A5 (fr) Dispositif de serrage de l'avant-pied dans une chaussure a coque rigide, notamment pour la pratique du ski.
JPH10136842A (ja) 釣竿用導糸環
EP0804950A1 (fr) Dipositif de retenue d'une chaussure sur une planche de glisse destinée à la pratique du surf
BE897456A (fr) Plaquette de semelle reglable pour chaussure de cycliste
FR2798045A1 (fr) Semelle de chaussure
FR2763861A1 (fr) Plateforme en une seule partie pour le montage sur un ski alpin, d'une fixation pour chaussure