JP2000138005A - ランプとこれを使用した光源装置、照明光学装置および投写型表示装置 - Google Patents

ランプとこれを使用した光源装置、照明光学装置および投写型表示装置

Info

Publication number
JP2000138005A
JP2000138005A JP10311518A JP31151898A JP2000138005A JP 2000138005 A JP2000138005 A JP 2000138005A JP 10311518 A JP10311518 A JP 10311518A JP 31151898 A JP31151898 A JP 31151898A JP 2000138005 A JP2000138005 A JP 2000138005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
wall
arc tube
lamp
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10311518A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Masumoto
吉弘 枡本
Mitsuhiro Wada
充弘 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10311518A priority Critical patent/JP2000138005A/ja
Publication of JP2000138005A publication Critical patent/JP2000138005A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は発光管の管壁における屈折作用の影
響をできるだけ小さくできるランプを提供することを目
的とする。 【解決手段】 透光性の発光管内部に発光体を形成する
ランプ100と、発光体から放射される光に作用して略
単一の光束を形成する凹面鏡111とを備え、発光体1
05の重心から放射される光線群に対して、発光管内壁
における屈折作用によって変化する光線の進行方向を発
光管の外壁における屈折作用によって補正し、出射後の
進行ベクトルの起点が発光体の重心近傍にて略一点をな
すようにランプ100の発光管の外壁形状を、その有効
域において適切に変化させた弓形曲線を回転させて得ら
れる樽型形状を近似した形状になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として集光用光
学系と組み合わせて使用するためのランプに関するもの
である。
【0002】また、このランプの放射光を集光して単一
光束を形成する光源装置、このランプと光源装置を用い
て所定の領域を照明する照明光学装置、映像信号に応じ
て光学像を形成するライトバルブと投写レンズと当該照
明光学装置とを用いて大画面映像をスクリーン上に投影
する投写型表示装置に関する。
【0003】
【従来の技術】高輝度で発光効率が高く、演色性に優れ
た光が必要な場合には、キセノンランプ、高圧水銀ラン
プ、メタルハライドランプに代表される放電ランプが、
光源として一般に広く用いられる。
【0004】図12はこのような放電ランプ900の構
成の一例を示す。透明性の高い石英ガラスを用いて中空
で球形または楕円体形に近い発光管901を形成し、そ
の内部に電極902A,902Bを突出させて対向させ
る。電極902A,902Bには、外部から電力を供給
するためにリード線部903A,903Bが接続され、
これらのリード線部903A,903Bは発光管に連な
る石英ガラス材料により両端の封止部904A,904
Bで圧着、封止されている。
【0005】封止部904A,904Bの先端には、リ
ード線部903A,903Bに接続され外部電源と接続
するための電極端子905A,905Bが設けられてい
る。電極902A,902Bの間には、外部電源より電
力が供給されてアーク放電が形成され、発光体906が
形成される。
【0006】キセノンランプは、発光管901の内部に
高圧のキセノンガスが充填される。高圧水銀ランプは、
作動時に高圧蒸気となる水銀が希ガスと共に発光管内部
に充填される。
【0007】メタルハライドランプは、水銀ランプに微
量のハロゲン化金属を添加したもので、添加金属に所定
の発光スペクトルにより演色性が改善される。発光体9
06を形成するには、電極902A,902Bの間に直
流電流が供給されてアーク放電を形成する場合(DC点
灯)と、電極902A,902Bの間に交流電流が供給
される場合(AC点灯)があり、放電ランプの種類や点
灯方式、ランプ電力の違いにより、電極の大きさ、形状
が異なる。概ね、この図12に示す両封止構造の発光管
を用いた放電ランプが、広く一般に実用化されている。
【0008】このような放電ランプを用いた光源装置の
従来の構成の一例を、図13に示す。これは放電ランプ
900と、内面が放物面形状の凹面鏡911とを組み合
わせたもので、放電ランプ900には電源912が接続
されて発光体906が形成される。
【0009】放電ランプ900は、発光体906の重心
と、凹面鏡911の焦点913とがおよそ一致するよう
に配置され、放電ランプ900の封止部904Bは、凹
面鏡911の頂部側に位置するが、凹面鏡911に形成
された貫通孔914に固着されて支持される。
【0010】なお、便宜上、図13において凹面鏡91
1は、紙面に沿った平面での断面で示す。発光体906
から放射される光の大部分は、凹面鏡911の反射面で
反射され、光軸915に沿って進行するおよそ単一の光
束が形成される。厳密に、放物面の焦点913から出射
した光は、反射されて光軸915と平行に進行する光9
16となる。
【0011】凹面鏡911には、この他に多様な面形状
の反射鏡が用いられる。例えば、楕円面鏡の場合、楕円
面の第1焦点(反射面頂部に近い側の焦点)の近傍に発
光体を配置し、反射された光は第2焦点(反射面頂部か
ら遠い側の焦点)の近傍に収斂するように集光される。
【0012】この図13に示す光源装置は、放電ランプ
の放射する光を高い効率で集光し、所定の領域をスポッ
ト的に照明する照明光を形成する用途に適している。従
って、ライトバルブを用いた投写型表示装置に広く用い
られている。
【0013】ライトバルブとは、外部から供給される映
像信号に応じて空間的に光を変調し光学像を形成するも
ので、液晶パネルを用いた投写型表示装置が知られてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電ランプに
は、発光体の放射する光に対して発光管の一部がレンズ
作用を与えるという問題がある。一般に、発光管901
の管壁は、その場所によってガラスの肉厚が一定でな
く、また、発光体の重心からの距離、放射される光線に
対する管壁面の方向も一定ではない。
【0015】従って、発光管の内面と外面の管壁は、通
過する放射光を屈折させて、その進行方向を変える作用
がある。発光管壁の屈折作用が大きい場合、図13に示
すような光源装置を構成した場合には、集光された光が
所定の方向に進行しないという問題を生じる。反射面が
放物面鏡である場合、光軸915に沿っておよそ平行に
進行しない光が生じる。反射面が楕円面鏡である場合、
第2焦点に収斂しない光が生じる。このような光は、光
源装置の主目的である照明光成分に対して、有効に利用
されずに損失となるので問題がある。
【0016】図14を用いてこのような問題の実例を説
明する。従来のランプは、発光管の外壁と内壁の肉厚に
着目すると、発光管の中央部に対して封止両端部の肉厚
が薄くなる。一般に、発光管901は中空のガラス管の
一部を加熱溶解し、この部分をガラス管内に供給する希
ガスの余圧で膨らませ、発光管901の外壁を所定の形
状の型材に当てつけて成形されるので、形状の制御がし
やすく、再現性が高い。
【0017】これに対して発光管901の内壁は、ガラ
ス管に供給される希ガスの余圧と外壁の静止圧との相対
関係で成形され、形状の制御は難しく、再現性は外壁と
比較して低い。
【0018】この場合、より大きく膨らませる発光管9
01の中央部について、割れないように高い耐圧と信頼
性を得るには、やや過剰にガラス材を供給することが必
要であり、その結果、中央部の肉厚は厚く、封止部端部
の肉厚は相対的に薄くなる。
【0019】図14に示す曲線921,922は、この
ような発光管9の内壁921と外壁922の一例を模式
的に示す。曲線923は集光用の楕円面鏡の一部であ
り、第1焦点924から放射される光を、第2焦点92
5に収斂するように構成される光源装置について、光線
の経路を説明するために光軸926を含む平面において
必要な要素のみを示す。
【0020】まず、第1焦点924から光軸926と直
交する方向に進行する光線931を考える。光線931
は、発光管の内壁921と外壁922の中央部に対し、
これらの管壁形状の法線方向から入射する。従って、管
壁においてあまり屈折作用をうけることなく進行し、楕
円面鏡923で反射されて、第2焦点925に良好に収
斂される光線の一部となる。
【0021】これに対し、第1焦点924から楕円面鏡
923の頂部923Aの近傍に出射する光線932を考
える。第1焦点924から出射した光線932Aは、内
壁921に入射時に屈折を受け、発光管の内部を光線9
32Bとして進行する。光線932Bは、次第に肉厚が
薄くなるように形成された外壁922に対して、非常に
小さな入射角で入射し、あまり屈折を受けずに光線93
2Cとなって、楕円面鏡923の反射面に進行する。一
点鎖線933,934は、それぞれ光線と管壁の交点に
おける管壁の法線方向を示す。
【0022】これにより、光線932Cはその進行ベク
トルの起点(光軸926との交点)が、第1焦点924
からずれてしまう。光線932Cは、楕円面鏡923の
第1焦点924から出射した光とは扱われないので、楕
円面鏡923で反射後の光線932Dは、第2焦点92
5に向かって進行することができない。従って、このよ
うに発光管の管壁で屈折を受けた光線は、第2焦点92
5に収斂しない光線となるので、点925に収斂した光
を利用する光源装置では、光損失となるので問題があ
る。
【0023】このような問題は、凹面鏡が放物面鏡であ
っても同様である。本発明は発光管の管壁における屈折
作用の影響をできるだけ小さくできるランプを提供する
ことを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のランプは、発光
管の外壁形状を適切にして発光管の内壁における屈折作
用を補正することを特徴とする。
【0025】この構成によると、発光管の管壁における
屈折作用の影響をできるだけ小さくできる。
【0026】
【発明の実施の形態】請求項1記載のランプは、透光性
の発光管の内部に発光体を形成するランプであって、前
記発光管の外壁形状を、発光体の略重心から放射される
光線群に対して、前記発光管の内壁における屈折作用に
よって変化する光線の進行方向を前記発光管の外壁にお
ける屈折作用によって補正し、前記光線群について前記
発光管壁を出射後の進行ベクトルの起点が前記発光体の
重心近傍にて略一点をなすように成形したことを特徴と
する。
【0027】請求項2記載のランプは、請求項1におい
て、対向する2つの電極間にアーク放電により発光体を
形成し、発光管の両端部に前記電極に繋がるリード線部
を封止してなる両封止構造型の放電ランプであり、前記
発光管の内壁は、その有効域において正円弧を回転させ
て得られる樽型形状を近似してなり、前記発光管の外壁
は、その有効域において適切に変化させた弓形曲線を回
転させて得られる樽型形状を近似してなることを特徴と
する。
【0028】請求項3記載のランプは、請求項2におい
て、発光管の中央部の外壁と内壁間の肉厚に対して、発
光管の両端封止部における肉厚が、およそ同じであるか
緩やかに厚くなるように外壁形状を定めたことを特徴と
する。
【0029】請求項4記載の光源装置は、透光性の発光
管の内部に発光体を形成するランプと、前記発光体から
放射される光に作用して略単一の光軸に沿って進行する
光束を形成する凹面鏡とを備えた光源装置であって、ラ
ンプの前記発光管の外壁形状を、前記発光体の略重心か
ら放射される光線群に対して、前記発光管の内壁におけ
る屈折作用によって変化する光線の進行方向を前記発光
管の外壁における屈折作用によって補正し、前記光線群
について前記発光管壁を出射後の進行ベクトルの起点が
前記発光体の重心近傍において略一点をなすように成形
したことを特徴とする。
【0030】請求項5記載の光源装置は、請求項4にお
いて、凹面鏡は楕円面を近似してなる反射面形状を備
え、ランプの発光体を前記楕円面の第1焦点の近傍に配
置し、発光管の内壁による屈折作用により進行方向のず
れる光線について外壁がその進行方向を補正し、前記第
1焦点から出射する光線群を第2焦点の近傍に進行させ
るように構成したことを特徴とする。
【0031】請求項6記載の光源装置は、請求項4にお
いて、凹面鏡は放物面を近似してなる反射面形状を備
え、発光体は前記放物面の焦点近傍に配置し、前記発光
管の内壁による屈折作用により進行方向のずれる光線に
ついて外壁がその進行方向を補正し、前記焦点から出射
する光線群を前記光軸に沿って略平行に進行させるよう
に構成したことを特徴とする。
【0032】請求項7記載の照明光学装置は、受光面を
照明する光を形成する照明光学装置であって、透光性の
発光管の内部に発光体を形成するランプと、前記発光体
から放射される光に作用して略単一の光軸に沿って進行
する光束を形成する凹面鏡と、前記凹面鏡から出射する
光が入射する第1レンズアレイと、前記第1レンズアレ
イから出射する光が入射する第2レンズアレイとを備
え、前記第1レンズアレイは複数の第1レンズを二次元
状に配列してなり、前記第2レンズアレイは前記第1レ
ンズの各々と対をなす複数の第2レンズを二次元状に配
列してなり、前記第1レンズの各々はこのレンズに入射
する光束を対応する前記第2レンズの開口上に収斂せし
め、前記第2レンズの各々はこのレンズと対をなす前記
第1レンズの開口近傍における光束断面の各々を重畳形
態で前記受光面上に導き、前記ランプは、前記発光体の
略重心から放射される光線群に対して、前記発光管の内
壁における屈折作用によって変化する光線の進行方向を
前記発光管の外壁における屈折作用によって補正し、前
記光線群について前記発光管の壁を出射後の進行ベクト
ルの起点が前記発光体の重心近傍にて略一点をなすよう
に前記発光管の外壁形状を定めて、受光面に有効に到達
する光線本数を増加せしめるように構成したことを特徴
とする。
【0033】請求項8記載の照明光学装置は、請求項7
において、凹面鏡は放物面を近似してなる反射面形状を
備え、ランプの発光体は前記放物面の焦点近傍に配置
し、前記凹面鏡から出射する略単一光束は前記放物面の
光軸に沿って略平行に進行するように構成されて第1レ
ンズアレイに入射し、発光管の外壁は、主に内壁におけ
る屈折作用により進行方向のずれる光に対してこの進行
方向を補正し、これらの光を前記光軸に沿って略平行に
進行せしめて第1レンズアレイに入射させことを特徴と
する。
【0034】請求項9記載の照明光学装置は、請求項7
において、凹面鏡は、楕円面を近似してなる反射面形状
を備えると共に、前記楕円面の第2焦点近傍に焦点を有
する集光レンズを備え、ランプの発光体は前記楕円面の
第1焦点近傍に配置し、前記凹面鏡から出射する光は前
記楕円面の第2焦点近傍に収斂せしめられた後に前記集
光レンズにより光軸に沿って略平行に進行する光となっ
て第1レンズアレイに入射し、発光管の外壁は、内壁に
おける屈折作用により進行方向のずれる光に対してこの
進行方向を補正し、これらの光を前記第2焦点の近傍に
良好に収斂させるように構成したことを特徴とする。
【0035】請求項10記載の投写型表示装置は、透光
性の発光管内部に発光体を形成するランプと、前記発光
体から放射される光に作用して略単一の光軸に沿って進
行する光束を形成する凹面鏡と、前記凹面鏡から出射す
る光が入射する第1レンズアレイと、前記第1レンズア
レイから出射する光が入射する第2レンズアレイと、前
記第2レンズアレイから出射する光により照明されるラ
イトバルブと、前記ライトバルブにより変調された光が
入射し前記ライトバルブ上に形成される光学像をスクリ
ーン上に投影する投写レンズとを備え、前記第1レンズ
アレイは複数の第1レンズを二次元状に配列してなり、
前記第2レンズアレイは前記第1レンズの各々と対をな
す複数の第2レンズを二次元状に配列してなり、前記第
1レンズの各々はこのレンズに入射する光束を対応する
前記第2レンズの開口上に収斂せしめ、前記第2レンズ
の各々はこのレンズと対をなす前記第1レンズの開口近
傍における光束断面の各々を重畳形態で前記ライトバル
ブの表示領域上に導き、前記ランプは、前記発光体の略
重心から放射される光線群に対して、前記発光管の内壁
における屈折作用によって変化する光線の進行方向を前
記発光管の外壁における屈折作用によって補正し、前記
光線群について前記発光管壁を出射後の進行ベクトルの
起点が前記発光体の重心近傍にて略一点をなすように前
記発光管の外壁形状を定めて、前記スクリーンに有効に
到達する光線本数を増加せしめるように構成したことを
特徴とする。
【0036】以下、本発明の各実施の形態を図1〜図1
1に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1と図2と図4は(実施の形態1)
を示す。
【0037】図1はランプを示している。このランプと
しての放電ランプ100は、従来例を示す図12に示し
たものと同様の放電ランプであるが、発光管の外壁の形
状が従来のものとは異なっている。
【0038】図1においては発光管の外壁101、内壁
102、金属製電極キャップ103、電極端子104、
発光体105のみを図示している。金属製電極キャップ
103と電極端子104は、内部でリード線部(図示せ
ず)を介して対向する放電電極(図示せず)に接続さ
れ、放電電極間のアーク放電により発光体105が形成
される。
【0039】放電ランプ100の外壁101は、内壁1
02における光線への屈折作用を打ち消す屈折作用を与
えるように、その形状が定められている。具体的には、
発光体105から一定の方向範囲に放射される必要な光
線群について、外壁101から出射後の光線の進行ベク
トルを考え、これらの進行ベクトルの起点が、発光体1
05の重心近傍で一点をなすように外壁の形状を最適化
して構成されている。
【0040】このためには、例えば、一般に、発光体の
重心を通過する光線を回転対称軸として、円弧の一部を
回転させて得られる樽型形状に近い内壁に対して、同様
に弓形の曲線を回転させて得られる樽型形状の外壁にお
いて、この外壁における弓形曲線の形状を、上記作用が
得られるように最適化するとよい。
【0041】この場合、発光管の中央部の管壁の肉厚に
対して両端封止部の肉厚を、およそ同じとするか、緩や
かに厚くなるように構成すると、内壁の与える屈折作用
を良好に補正できる。
【0042】図2は図1の放電ランプ100と凹面鏡と
を組み合わせた光源装置を示す。これは、ここで凹面鏡
は楕円面鏡111で構成されており、楕円面鏡111の
第1焦点112と発光体105の重心とがおよそ一致す
るように、放電ランプ100は位置決めされて楕円面鏡
111の頂部貫通孔113に固着されている。
【0043】なお、便宜上、楕円面鏡111は、紙面に
沿った平面での断面図として図示している。このように
構成される光源装置では、発光体105の放射する光の
大部分は、楕円面鏡111の第2焦点114に収斂する
ことが期待される。
【0044】従来の放電ランプ900を用いてこのよう
な光源装置を構成すると、特に楕円面鏡111も頂部近
傍に進行する光について、発光管の管壁における屈折作
用を大きく受け、これらの光線は第2焦点114に収斂
しない。
【0045】これに対し、図1に示した本発明の放電ラ
ンプ100は、発光管内壁における屈折作用を、外壁が
良好に補正するように構成している。必要な光線群につ
いて、発光管から出射する光線の進行ベクトルの起点が
一点をなしていれば、この点を楕円面鏡111の第1焦
点112と一致させればよい。これにより、第2焦点1
14に良好に収斂する光が増加し、明るく効率の高い照
明光学装置を構成できる利点がある。
【0046】図3は従来の放電ランプ900を使用した
従来の光源装置を示し、図4は本発明の放電ランプ10
0を使用した本発明の光源装置の具体的な設計例を示
す。両者を比較して本発明の光源装置の作用と効果を補
足する。
【0047】図3は、従来の光源装置における放電ラン
プの発光管壁における屈折の影響を示し、具体的には、
従来の光源装置の楕円面鏡131の第1焦点132から
出射した光線の光線追跡図であり、便宜上、光軸(楕円
面鏡131の回転対称軸)133を含む平面上につい
て、その片側に追跡光線を図示している。
【0048】楕円面鏡131の第2焦点を134とし、
円弧135は放電ランプの発光管の内壁、円弧136は
放電ランプの発光管の外壁を示している。この図3に示
す従来の光源装置では、楕円面鏡131の頂部近傍で反
射される光線群137について、発光管壁135,13
6における屈折の影響が大きく、第2焦点134と大き
く異なる位置に反射された光線が到達することを示す。
従って、第2焦点134に収斂する光のみを利用する光
学系を構成すると、光線群137は有効に利用されず、
損失となるので問題がある。
【0049】これに対し、図4は本発明の放電ランプと
光源装置の備えるべき発光管の外壁形状の一例と、この
場合の光線追跡図の一例を図3と同様に示したものであ
る。発光管の内壁形状135と楕円面鏡131の形状と
相対関係は、図3に示したものと同様である。本発明の
光源装置は、発光管の外壁139の形状を、内壁135
が通過する光線に与える屈折作用を補正するように構成
されていて、この実施例の場合、外壁139は内壁13
5との間の肉厚が中央部から両端の封止部にかけておよ
そ均一となるように構成されている。
【0050】この形状に基づいて、光線の進行経路を追
跡すれば、例えば、光線群140について、発光管壁の
屈折による進行方位のずれが良好に補正されて、楕円面
鏡131の第2焦点134に収斂する。楕円面鏡131
で反射された光は、その大部分が第2焦点134近傍に
収斂し、これにより光損失が少なく極めて光利用効率の
高い光源装置を実現できるので、大きな効果を得る。
【0051】(実施の形態2)図6は本発明の放電ラン
プ100を使用して凹面鏡として放物面鏡と組み合わせ
た光源装置を示す。
【0052】比較のために、図5には従来の放電ランプ
900を使用して凹面鏡として放物面鏡と組み合わせた
光源装置を示す。この図5は放物面鏡を用いた従来の光
源装置において、放物面鏡151の焦点152から出射
した光線の光線追跡図であり、便宜上、光軸153を含
む平面上について、その片側に追跡光線を示す。円弧1
55,156は、ランプ発光管の内壁、外壁を示してい
る。
【0053】放物面鏡151の頂部近傍で反射される光
線群157は、発光管の内壁155における屈折の影響
が大きく、放物面鏡151で反射された後、光軸153
と平行ではなく、大きくずれた方向に進行する。その他
の放物面鏡151の開口端部側で反射された光は、良好
に光軸153と平行に進行する。これは、光軸に平行に
進行する光を利用する光学系を構成する場合に、光線群
157は有効に利用されず、損失となるので問題があ
る。
【0054】これに対し、図6に示す(実施の形態2)
の光源装置は、発光管の内壁形状155と放物面鏡15
1の形状と相対関係について、図5に示したものと同様
である。
【0055】発光管の外壁159の形状は、内壁155
が通過する光線に与える屈折作用を補正するように構成
される。最適に構成されたランプ発光管の外壁159
は、内壁155で屈折されて光軸153と平行に進行し
ない光線群160について、その進行方位を修正する。
これにより、放物面鏡151で反射された光は、その大
部分が光軸153と平行に進行する光となって光束を形
成する。これにより光損失が少なく、極めて光利用効率
の高い光源装置を実現できる。
【0056】上記の実施の形態において、楕円面鏡を用
いた設計例(図4)における発光管の内壁135,外壁
139と、放物面鏡を用いた設計例(図6)における発
光管の内壁155,外壁159は、それぞれほぼ同じ形
状である。発光管の外壁形状は、以下に述べる考え方に
基づいて構成されれば、より大きな本発明の効果を得る
ことができる。
【0057】すなわち、発光管の外壁から出射する光線
群について、発光管の管壁における屈折作用を考慮しな
い場合、すなわち理想状態の光線群は、発光体の重心か
ら放射される光線群に代表され、これらの進行ベクトル
の起点は、発光体の重心で一点をなす。従って、この発
光体の重心と、放物面鏡や楕円面鏡の焦点とを一致させ
れば、反射鏡で集光された光線群は、所定の経路に従っ
て期待される方向に進行する。
【0058】これに対し、従来の発光管の管壁で屈折さ
れた光線群は、そのままでは各々の進行ベクトルの起点
が一点をなさない。発光管の外壁形状を内壁における屈
折作用を打ち消すように最適化し、外壁から出射する集
光すべき光線群について、その進行方向ベクトルの起点
が、発光体の重心ないしはその近傍でおよそ一点をなす
ようにするとよい。
【0059】従来の一般的なランプ発光管の管壁は、中
央部の肉厚が厚く、両端封止部の肉厚が薄くなるように
構成される。この場合の正円弧に近似される発光管の内
壁に対して、外壁は、その肉厚が中央部と両端部でおよ
そ同じであるか、中央部より両端部が緩やかに厚くなる
よう構成されるとよい。
【0060】こうすれば、両端封止部に近くなるほど大
きくなる内壁の屈折作用を、外壁が打ち消して、上記作
用と効果を良好に得ることができる。 (実施の形態3)図7は本発明の光源装置を用いた照明
光学装置を示す。
【0061】光源204は、放電ランプ201と放物面
鏡202とを組み合わせてなり、上記(実施の形態2)
の光源装置と同様に、図6を用いて述べた構成、作用と
なるように構成される。
【0062】211は複数の第1レンズ212を二次元
状に配列して構成された第1レンズアレイ、213は複
数の第2レンズ214を二次元状に配列して構成された
第2レンズアレイ、215は補助レンズ、216は選択
的に照明すべき受光面をそれぞれ示す。
【0063】第1レンズアレイ211を図8に示す。第
1レンズアレイ211は、矩形の開口を有する49個の
第1レンズ212を二次元状に配列し、その開口の総和
が正円221に内接するように構成している。
【0064】これは、一般に、集光されて凹面鏡から出
射する光束は正円の光束断面を有するので、このように
配列すれば、より多くの光が有効に第1レンズアレイ2
11の開口部に入射する。
【0065】第2レンズアレイ213を図9に示す。第
2レンズアレイ213は、第1レンズ212と互いに対
を成す49個の第2レンズ214を、第1レンズアレイ
211と同様の手順に従い、正円222に内接するよう
に配列する。
【0066】以上の構成をふまえ、図7において、発光
体205の放射する光を効率よく利用し、受光面216
を照明する手順を説明する。発光体205は、その重心
が放物面鏡202の焦点206と一致するように配置さ
れ、発光体205から放射される光の大部分は、放物面
鏡で反射されて光軸207と平行に進行する光束とな
る。
【0067】従来のランプを用いた従来の照明光学装置
の場合、特に、放物面鏡202の頂部の近傍で反射さ
れ、光軸207の近傍を進行する光線群は、発光管20
8の管壁における屈折の影響を受け、光軸207と平行
とならずに進行する。
【0068】本発明の放電ランプとこれを用いた照明光
学装置は、これらの光線群に対して、発光管の外壁が良
好にその進行方向を補正して、光軸207に平行に進行
する光線群209を形成する。
【0069】従って、放物面鏡202からは、有効断面
のあらゆる箇所において、光軸207と平行に進行する
光束が出射する。光軸207と平行に進行する円形断面
の光束は、第1レンズアレイ211に入射して、第1レ
ンズ212の個数に則した49個の部分光束に分割され
る。各部分光束は、第1レンズ212により収束光とな
り、対応する第2レンズ214の開口上に収斂する。第
1レンズ212の焦点距離は、第1レンズ212と対応
する第2レンズ214の面間隔とおよそ等しく選ばれ
る。これにより、第2レンズアレイ213の開口上に
は、49個の発光体205の実像が二次元状に配列して
形成される。
【0070】第1レンズアレイ211と第2レンズアレ
イ213は、同一の矩形開口を有するレンズを同一の手
順に従って配列している。対応する第1レンズ212と
第2レンズ214は、互いの光軸を共有し、これらの光
軸は光軸207に平行であり各レンズ開口の重心部を通
過する。
【0071】従って、光軸207と平行に進行して第1
レンズ212に入射する光束は、対応する第2レンズの
開口の重心の近傍に良好に収斂する。光軸207と平行
ではなくずれた方向に進行して第1レンズ212に入射
する光束は、その収斂位置が対応する第2レンズの開口
からずれるので、以降の光学系で利用されずに損失とな
る。
【0072】第2レンズ214の各開口に収斂された各
部分光束は、第2レンズ214により適切な倍率に拡大
され、受光面216の上に照射される。補助レンズ21
5は、第2レンズアレイ213から出射する各部分光束
の光軸を、受光面216の重心近傍に収斂させる。これ
により、49個の第2レンズ214から出射する各部分
光束は、受光面216の上に重畳される。
【0073】このように、発光体205から放射される
光の大部分は、放物面鏡202により反射され、その大
部分が第1レンズアレイ211に入射する。第1レンズ
アレイ211に入射した光は、部分光束に分割されて第
2レンズアレイ213の開口部に収斂され、これらの部
分光束は受光面216の上に重畳形態で伝達される。従
って、極めて光利用効率の高い照明光学装置を構成でき
る。
【0074】更に、上記の照明光学装置は、明るさむら
と色むらの少ない、極めて均一性の高い照明光を形成で
きる利点がある。一般に、凹面鏡で集光された単一光束
の断面は、場所によって明るさの強度むら、色むらが大
きい。第1レンズアレイ211は照明むらの大きい単一
光束を照明むらの小さい部分光束に分割し、第2レンズ
アレイ213がこれらの部分光束を拡大して重畳形態で
受光面上に導く。従って、照明むらの大幅に改善された
照明光を形成できる。
【0075】従来の構成では、発光管壁の屈折作用によ
り、光軸207の近傍を通過して第1レンズアレイ21
1の開口中心部に入射する光が光軸と平行に進行せず、
このような光は対応する第1レンズ212に有効に入射
しない。従って、第2レンズアレイ213の開口中心近
傍における部分光束の収斂スポットが、暗く、ぼやけて
しまう。
【0076】これに対し、本発明の照明光学装置は、発
光管の内壁で比較的大きく屈折される光線群について、
最適に構成された外壁がその進行方位を修正し、光軸2
07と平行に進行する光として有効に第1レンズアレイ
211に入射させる。従って、第2レンズアレイ213
の開口中心の近傍における部分光束の収斂スポットが、
明るく鮮明に得られるようになる。これに伴い、受光面
216を照射する照明光の光強度が増加し、より明るい
照明光を形成することができる。
【0077】(実施の形態4)図10は(実施の形態
4)の照明光学装置を示し、これは図7に示した(実施
の形態3)の放物面鏡の代わりに、楕円面鏡と集光レン
ズを用いて放電ランプの放射光を集光し、平行光束を形
成するように構成したものである。
【0078】光源254は、放電ランプ251と楕円面
鏡252を組み合わせてなり、上記(実施の形態1)の
図4に示した光源装置と同様の構成、作用となるように
構成される。
【0079】第1レンズアレイ211と第2レンズアレ
イ213と補助レンズ215は、図7と同様に構成し、
受光面256を選択的に照明する照明光を形成する。放
電ランプ251は、発光体255の重心がおよそ楕円面
鏡252の第1焦点256と一致するように配置されて
支持される。楕円面鏡252により反射された光は、楕
円面鏡252の第2焦点259に収斂する光として集光
される。集光レンズ260は、第2焦点259を後側焦
点とし、非球面形状を有して第2焦点259を通過して
この集光レンズに入射する光を光軸257と平行に進行
する光として出射させる。
【0080】これにより、第1レンズアレイ211に
は、図8と同様に光軸257と平行に進行する光束が入
射し、以下、図8と同様にして受光面256を照明する
光が形成される。
【0081】上記構成において、従来の照明光学装置で
は、発光管の管壁により比較的大きい屈折を受ける光線
は、第2焦点259に収斂する光とはならずに損失とな
る。例えば、楕円面鏡252の頂部の近傍で反射される
光線261群は、従来の構成では第2焦点259に収斂
せず有効に利用できなかった。
【0082】これに対し、この(実施の形態4)の照明
光学装置では、最適に構成された発光管の外壁の作用に
より、内壁で屈折された光線の進行方向が修正されて、
この光線群261は、良好に第2焦点259に収斂し、
集光レンズ260から光軸257と平行に進行する光と
なって出射するので、以降の光学系において有効に利用
される。従って、高い効率で明るい照明光を形成できる
利点がある。
【0083】(実施の形態5)図11は本発明の投写型
表示装置を示す。この投写型表示装置は、図7と同じ照
明光学装置を用いて、放電ランプ201、放物面鏡20
2、第1レンズアレイ211、第2レンズアレイ21
3、補助レンズ215、フィールドレンズ301、液晶
パネル302、投写レンズ303とで構成される。
【0084】放電ランプ201から補助レンズ215に
至る照明光学系は、発光体205の放射する光を高い効
率で集光し、液晶パネル302の表示領域を照明する光
を形成する。図7を用いて述べた作用と効果により、照
明光は、明るく、明るさと色の均一性に優れている。
【0085】液晶パネル302には、外部から供給され
る映像信号に応じて光学像が形成され、照明光を変調
し、投写レンズ303によりスクリーン上に大画面の迫
力ある画像が投影される。
【0086】フィールドレンズ301は、液晶パネル3
02を照明する光を、投写レンズ303の入射瞳に有効
に到達させる。本発明の投写型表示装置は、本発明の光
源装置と照明光学装置との作用と効果により、明るく、
均一性の高い照明光により液晶パネル302を照明す
る。従って、明るく表示均一性の高い投写画像を提示で
きるので、極めて大きな効果を得る。
【0087】本発明の投写型表示装置は、特に図11に
示す構成に限定されない。液晶パネルと組み合わせる照
明光学装置は、例えば図10に示したように楕円面鏡を
用いて、一度集光した光を一点に収斂させる構成であっ
ても構わない。この場合、照明光の収斂した箇所に、カ
ラーフィルタ、絞りなどの素子を挿入し、照明光の波長
帯、拡がり角などを制御しやすいといった利点がある。
【0088】図11に示すように、液晶パネルを1枚用
いる構成の場合、モザイク状のカラーフィルタを備える
画素構造の液晶パネルを用いることで、カラー画像を提
供できる。あるいは、液晶パネルに時系列的に、赤の原
画像,緑の原画像,青の原画像の原画像と周期的に表示
し、これに同期して対応する原色光を周期的に照射すれ
ばカラー画像を提供できる。この場合、照明光学装置と
して図10に示したものと同様の構成を用いて、照明光
の収斂した箇所に回転するカラーフィルタ素子を用いれ
ば、周期的に照明光の色を制御できる。
【0089】三原色に対応させて、モノクロの液晶パネ
ルを3枚用いる構成であっても構わない。この場合、3
枚の液晶パネルの前後の光路に、複数のダイクロイック
ミラーを配置し、照明光を3原色の色光に分離した後
に、各液晶パネルに照射するとよい。各液晶パネルにお
いて変調された3原色の色光は、再びダイクロ一ミラー
により光路を合成し、投写レンズによりスクリーン上に
投影すれば、合成されたフルカラーの投写画像を得るこ
とができる。
【0090】また、ライトバルブは、特に透過型の液晶
パネルに限定されない。空間的に光を変調できる素子で
あれば、透過型、反射型に依らず、他のライトバルブ素
子であってもよい。
【0091】いずれの場合も、本発明の投写型表示装置
は、光損失の少ない照明光を形成できるので、高い効率
で明るい投写画像を提示できる利点がある。上記の各実
施の形態では、ランプとして放電ランプを例に挙げて説
明したが、発光管内に発光体を形成するランプであれば
よい。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明のランプは、透光性
の発光管の内部に発光体を形成するランプであって、前
記発光管の外壁形状を、発光体の略重心から放射される
光線群に対して、前記発光管の内壁における屈折作用に
よって変化する光線の進行方向を前記発光管の外壁にお
ける屈折作用によって補正し、前記光線群について前記
発光管壁を出射後の進行ベクトルの起点が前記発光体の
重心近傍にて略一点をなすように成形したため、発光管
の管壁における屈折作用の影響をできるだけ小さくする
ことができ、ランプ発光体の放射する光を、少ない損失
で有効に利用できる。
【0093】また、このランプを用いて高い効率で明る
い光を得ることのできる光源装置を実現できる。また、
この光源装置を用いて所定の領域を明るい光で照明する
ことのできる照明光学装置を実現できる。また、この照
明光学装置を用いて、高い効率で明るい投写画像を提示
することのできる投写型表示装置を実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のランプの一実施の形態を示す略構成図
【図2】図1のランプを使用した光源装置を示す略構成
【図3】従来の光源装置における光線の経路の一例を示
す略線図
【図4】本発明の光源装置における光線の経路の一例を
示す略線図
【図5】従来の光源装置における光線の経路の他の一例
を示す略線図
【図6】本発明の光源装置における光線の経路の他の一
例を示す略線図
【図7】本発明の照明光学装置の一実施の形態を示す略
構成図
【図8】第1レンズアレイの構成の一例を示す略構成図
【図9】第2レンズアレイの構成の一例を示す略構成図
【図10】本発明の照明光学装置の他の実施の形態を示
す略構成図
【図11】本発明の投写型表示装置の一実施の形態を示
す略構成図
【図12】従来のランプの略構成図
【図13】従来の光源装置の略構成図
【図14】従来の光源装置における光線の経路の一例を
示す略線図
【符号の説明】 100,201,251 放電ランプ 101,208,258 発光管 105,205,255 発光体 111,202,252 凹面鏡 204,254 光源装置 211 第1レンズアレイ 212 第1レンズ 213 第2レンズアレイ 214 第2レンズ 215 補助レンズ 216 受光面 260 集光レンズ 301 フィールドレンズ 302 液晶パネル 303 投写レンズ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性の発光管の内部に発光体を形成する
    ランプであって、 前記発光管の外壁形状を、 発光体の略重心から放射される光線群に対して、前記発
    光管の内壁における屈折作用によって変化する光線の進
    行方向を前記発光管の外壁における屈折作用によって補
    正し、前記光線群について前記発光管壁を出射後の進行
    ベクトルの起点が前記発光体の重心近傍にて略一点をな
    すように成形したランプ。
  2. 【請求項2】対向する2つの電極間にアーク放電により
    発光体を形成し、発光管の両端部に前記電極に繋がるリ
    ード線部を封止してなる両封止構造型の放電ランプであ
    り、 前記発光管の内壁は、その有効域において正円弧を回転
    させて得られる樽型形状を近似してなり、前記発光管の
    外壁は、その有効域において適切に変化させた弓形曲線
    を回転させて得られる樽型形状を近似してなる請求項1
    記載のランプ。
  3. 【請求項3】発光管の中央部の外壁と内壁間の肉厚に対
    して、発光管の両端封止部における肉厚が、およそ同じ
    であるか緩やかに厚くなるように外壁形状を定めた請求
    項2記載のランプ。
  4. 【請求項4】透光性の発光管の内部に発光体を形成する
    ランプと、前記発光体から放射される光に作用して略単
    一の光軸に沿って進行する光束を形成する凹面鏡とを備
    えた光源装置であって、 ランプの前記発光管の外壁形状を、 前記発光体の略重心から放射される光線群に対して、前
    記発光管の内壁における屈折作用によって変化する光線
    の進行方向を前記発光管の外壁における屈折作用によっ
    て補正し、前記光線群について前記発光管壁を出射後の
    進行ベクトルの起点が前記発光体の重心近傍において略
    一点をなすように成形した光源装置。
  5. 【請求項5】凹面鏡は楕円面を近似してなる反射面形状
    を備え、 ランプの発光体を前記楕円面の第1焦点の近傍に配置
    し、発光管の内壁による屈折作用により進行方向のずれ
    る光線について外壁がその進行方向を補正し、前記第1
    焦点から出射する光線群を第2焦点の近傍に進行させる
    ように構成した請求項4記載の光源装置。
  6. 【請求項6】凹面鏡は放物面を近似してなる反射面形状
    を備え、 発光体は前記放物面の焦点近傍に配置し、前記発光管の
    内壁による屈折作用により進行方向のずれる光線につい
    て外壁がその進行方向を補正し、前記焦点から出射する
    光線群を前記光軸に沿って略平行に進行させるように構
    成した請求項4記載の光源装置。
  7. 【請求項7】受光面を照明する光を形成する照明光学装
    置であって、 透光性の発光管の内部に発光体を形成するランプと、 前記発光体から放射される光に作用して略単一の光軸に
    沿って進行する光束を形成する凹面鏡と、 前記凹面鏡から出射する光が入射する第1レンズアレイ
    と、 前記第1レンズアレイから出射する光が入射する第2レ
    ンズアレイとを備え、前記第1レンズアレイは複数の第
    1レンズを二次元状に配列してなり、前記第2レンズア
    レイは前記第1レンズの各々と対をなす複数の第2レン
    ズを二次元状に配列してなり、前記第1レンズの各々は
    このレンズに入射する光束を対応する前記第2レンズの
    開口上に収斂せしめ、前記第2レンズの各々はこのレン
    ズと対をなす前記第1レンズの開口近傍における光束断
    面の各々を重畳形態で前記受光面上に導き、 前記ランプは、前記発光体の略重心から放射される光線
    群に対して、前記発光管の内壁における屈折作用によっ
    て変化する光線の進行方向を前記発光管の外壁における
    屈折作用によって補正し、前記光線群について前記発光
    管の壁を出射後の進行ベクトルの起点が前記発光体の重
    心近傍にて略一点をなすように前記発光管の外壁形状を
    定めて、受光面に有効に到達する光線本数を増加せしめ
    るように構成した照明光学装置。
  8. 【請求項8】凹面鏡は放物面を近似してなる反射面形状
    を備え、 ランプの発光体は前記放物面の焦点近傍に配置し、前記
    凹面鏡から出射する略単一光束は前記放物面の光軸に沿
    って略平行に進行するように構成されて第1レンズアレ
    イに入射し、発光管の外壁は、主に内壁における屈折作
    用により進行方向のずれる光に対してこの進行方向を補
    正し、これらの光を前記光軸に沿って略平行に進行せし
    めて第1レンズアレイに入射させる請求項7記載の照明
    光学装置。
  9. 【請求項9】凹面鏡は、楕円面を近似してなる反射面形
    状を備えると共に、前記楕円面の第2焦点近傍に焦点を
    有する集光レンズを備え、 ランプの発光体は前記楕円面の第1焦点近傍に配置し、
    前記凹面鏡から出射する光は前記楕円面の第2焦点近傍
    に収斂せしめられた後に前記集光レンズにより光軸に沿
    って略平行に進行する光となって第1レンズアレイに入
    射し、 発光管の外壁は、内壁における屈折作用により進行方向
    のずれる光に対してこの進行方向を補正し、これらの光
    を前記第2焦点の近傍に良好に収斂させるように構成し
    た請求項7記載の照明光学装置。
  10. 【請求項10】透光性の発光管内部に発光体を形成する
    ランプと、 前記発光体から放射される光に作用して略単一の光軸に
    沿って進行する光束を形成する凹面鏡と、 前記凹面鏡から出射する光が入射する第1レンズアレイ
    と、 前記第1レンズアレイから出射する光が入射する第2レ
    ンズアレイと、 前記第2レンズアレイから出射する光により照明される
    ライトバルブと、 前記ライトバルブにより変調された光が入射し前記ライ
    トバルブ上に形成される光学像をスクリーン上に投影す
    る投写レンズとを備え、前記第1レンズアレイは複数の
    第1レンズを二次元状に配列してなり、前記第2レンズ
    アレイは前記第1レンズの各々と対をなす複数の第2レ
    ンズを二次元状に配列してなり、前記第1レンズの各々
    はこのレンズに入射する光束を対応する前記第2レンズ
    の開口上に収斂せしめ、前記第2レンズの各々はこのレ
    ンズと対をなす前記第1レンズの開口近傍における光束
    断面の各々を重畳形態で前記ライトバルブの表示領域上
    に導き、 前記ランプは、前記発光体の略重心から放射される光線
    群に対して、前記発光管の内壁における屈折作用によっ
    て変化する光線の進行方向を前記発光管の外壁における
    屈折作用によって補正し、前記光線群について前記発光
    管壁を出射後の進行ベクトルの起点が前記発光体の重心
    近傍にて略一点をなすように前記発光管の外壁形状を定
    めて、前記スクリーンに有効に到達する光線本数を増加
    せしめるように構成した投写型表示装置。
JP10311518A 1998-11-02 1998-11-02 ランプとこれを使用した光源装置、照明光学装置および投写型表示装置 Pending JP2000138005A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10311518A JP2000138005A (ja) 1998-11-02 1998-11-02 ランプとこれを使用した光源装置、照明光学装置および投写型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10311518A JP2000138005A (ja) 1998-11-02 1998-11-02 ランプとこれを使用した光源装置、照明光学装置および投写型表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000138005A true JP2000138005A (ja) 2000-05-16

Family

ID=18018212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10311518A Pending JP2000138005A (ja) 1998-11-02 1998-11-02 ランプとこれを使用した光源装置、照明光学装置および投写型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000138005A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6623145B2 (en) * 2000-08-10 2003-09-23 Nec Microwave Tube, Ltd. Light source device
US7364311B2 (en) 2003-08-18 2008-04-29 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing reflective mirror, illumination device, and projector

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6623145B2 (en) * 2000-08-10 2003-09-23 Nec Microwave Tube, Ltd. Light source device
US7364311B2 (en) 2003-08-18 2008-04-29 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing reflective mirror, illumination device, and projector
USRE42515E1 (en) 2003-08-18 2011-07-05 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing reflective mirror, illumination device, and projector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0836180A (ja) 投写型表示装置
US20020048172A1 (en) Lens element and illumination optical apparatus and projection display apparatus
EP1180719A2 (en) Light source device
US5607229A (en) Illumination system including an asymmetrical projection reflector
EP0805995A1 (en) Collection system for a projector
CN100465778C (zh) 光源装置及投影机
JP2002214563A (ja) ランプ、偏光変換光学系、集光光学系および画像表示装置
JP2005115094A (ja) 照明装置及びそれを用いた投写型画像表示装置
JPH11143378A (ja) 照明装置
JPH09185008A (ja) 光学装置および多面反射鏡
JPH11271669A (ja) 照明手段と当該手段を用いた照明光学装置及び投写型表示装置
JP2000138005A (ja) ランプとこれを使用した光源装置、照明光学装置および投写型表示装置
JP2000250136A (ja) 投写型表示装置
JP4094805B2 (ja) 画像表示装置及び投写型画像表示装置
JP2010026260A (ja) 照明光学装置及びそれを用いた投写型表示装置
JP3980036B2 (ja) 照明装置及びそれを用いた投写型画像表示装置
JPH0728016A (ja) 投影型液晶表示装置
JP2000138006A (ja) ランプとこれを使用した光源装置、照明光学装置および投写型表示装置
JP2010026261A (ja) 照明光学装置及びそれを用いた投写型表示装置
JP3140164B2 (ja) 集光リフレクタ
JP2008234897A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2010026262A (ja) 照明光学装置及びそれを用いた投写型表示装置
JP2002296679A (ja) プロジェクタ装置
JP2002279823A (ja) 球面鏡を用いた照明装置、照明システム、及び照明方法
TW200813607A (en) Projection apparatus