JP2000137138A - 分波・合波手段を端部に備えた光ファイバ、及び分波・合波手段を受光面上にに備えた光検出装置 - Google Patents

分波・合波手段を端部に備えた光ファイバ、及び分波・合波手段を受光面上にに備えた光検出装置

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JP2000137138A JP10327490A JP32749098A JP2000137138A JP 2000137138 A JP2000137138 A JP 2000137138A JP 10327490 A JP10327490 A JP 10327490A JP 32749098 A JP32749098 A JP 32749098A JP 2000137138 A JP2000137138 A JP 2000137138A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成要素間の光学結合を簡易にする構成を持つ
分波・合波手段を端部に備える光ファイバである。 【解決手段】分波・合波手段付き光ファイバは、光ファ
イバ1と2つ以上の光波を充分狭い波長スペクトルとし
て分波或は合波する分波・合波手段2、3、4を有す
る。分波・合波手段2、3、4は、少なくとも光ファイ
バ端面上に設けられたり或は形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重光通信の
多重信号を波長分離し、個別の光信号として受信する分
波機能付き光検出器を端面に備える光ファイバなどの分
波・合波手段を端部に備える光ファイバ、分波・合波手
段を受光面上にに備える光検出装置、それらを使用した
光伝送システムなどに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、波長多重光信号を分波し、受信す
る分波機能付き光検出器は、特開平8−82711号や
特開平8−211237号に記載されている様に、分岐
機能と光フィルタ(バンドパス)の機能を合わせたもの
を用いたり、複数の光学長の異なる導波路を組み合わ
せ、干渉効果を用いて異なる波長が異なる出力導波路へ
結合する所謂アレイ導波路回折格子を分波器に用いて、
光検出器(或は光検出器アレイ)と組み合わせて構成さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−82711号の従来例では、多重反射で光の分
岐を行うものであった為、以下のような欠点があった。 1. 外部光をコリメートして入力しなければならな
い。 2. 入力光の角度を所望の角度に合わせなければなら
ない。 3. 光フィルタの性能を場所によって変えなければな
らない。
【0004】また、上記特開平8−211237号の従
来例では、異なる光路長による干渉で分波を行うもので
あった為、以下のような欠点があった。 1. ファイバから導波路へ光学的に結合する必要があ
る。 2. アレイ導波路型回折格子の導波路幅のゆらぎが特
性に及ぼす影響がある。 3. ファイバ端に薄型の導波デバイスを固定しなけれ
ばならない。 4. 均一に分配する為に、スラブ導波路部分に細かな
工夫が必要である。
【0005】更には、上記に示した個別の欠点に加え
て、いずれの場合も、光ファイバから分波器への光学結
合系が必要である上に、光ファイバより大型の分岐機能
(空間的な分離)を担う部分が必要である。更にまた、
上記の如き欠点を解決する可能性を持つ分波・合波手段
を端部に直接的に備える光ファイバ(これは、典型的に
は、比較的大きなコア径を持つプラスチック光ファイバ
である)はいまだ存在していない。
【0006】本発明の目的は、上記の課題に鑑み、構成
要素間の光学結合を簡易にする構成を持つ分波・合波手
段を端部に備える光ファイバ、同じく分波・合波手段を
受光面上にに備える光検出装置、それらを使用した光伝
送システムなどを提供することにある。
【0007】
【課題を解決する為の手段及び作用】上記目的を達成す
る為の本発明の分波・合波手段を端部に備えた光ファイ
バでは、光ファイバ、及び少なくとも光ファイバ端面に
設けられた或は形成された2つ以上の光波を充分狭い波
長スペクトルとして分波或は合波する分波・合波手段を
有することを特徴とする。すなわち、典型的には、光フ
ァイバ端面に分波・合波手段を形成し、光ファイバのコ
ア径程度の大きさの中で、必要な分波・受信を行う構成
を提案するものである。例えば、光ファイバのコア径の
中で分波・合波手段の透過波長が場所に依存して異なる
構成とし、異なる波長毎に光検出器を構成しておく。こ
の様に構成することにより、光ファイバ中を伝送される
波長多重光信号を受信部で波長毎に受信する場合、光学
結合に要求される精度が低減され、位置合わせの工程数
を削減できる効果がある。
【0008】この様に、本発明の構成要件は、光ファイ
バ端面或は端部に一体として構成可能な分波・合波手
段、更には光検出手段である。従来例との差は、小さな
領域中に細かく異なる透過波長の光フィルタを複数個形
成するのではなく、例えば、一定角度の面を有するエタ
ロンを用いることにより、入射位置により透過波長が異
なる分波・合波手段を形成し、作製を容易にしている。
光ファイバのコア径が大きいほど有効な考え方となる。
コア径が大きいとコアの内部に組み込んだ形状の光学素
子を容易に作製でき、従来より小型のものとなる。
【0009】より具体的には以下の如き形態が可能であ
る。分波・合波手段は、光軸方向にほぼ直角な方向に光
学長が変化するファブリペローエタロンであり、更に具
体的にはミラー間隔が徐々に変化する楔型ファブリペロ
ーエタロンである。この様なエタロンないし楔型エタロ
ンは、光軸方向にほぼ直角な方向に沿って場所により異
なる透過波長を示す。
【0010】隣接分波光波間のクロストークを避ける為
に、分波・合波手段はその各分波光波路間に多重反射を
防止する為の手段を有してもよい。この構成により、楔
型エタロンのチャンネル間を分離しうる構成とでき、分
離部は、チャンネル間の不要な光の漏れを低減させ、分
離部がないときより、分波の性能をあげる効果がある。
【0011】楔型ファブリペローエタロンとしては、均
一屈折率の光学部材とその互いに平行でない端面上の反
射膜により構成されている楔型ファブリペローエタロン
が代表的である。
【0012】更に分波・合波手段上に分波光波を検出す
る複数の光検出器を有する光検出器アレイが設けられ、
楔型ファブリペローエタロンが、間隔を置いて互いに平
行でない所定の関係に置かれる光ファイバ端面上の平面
反射膜と光検出器アレイの端面(受光面)上の平面反射
膜で構成されてもよい。この構成により、エタロン用の
新たな部材が不要となり、部材がある場合より簡単に構
成できる効果がある。
【0013】光ファイバ端面上の平面反射膜と光検出器
アレイ端面上の平面反射膜を、間隔を置いて互いに平行
でない所定の関係に置く為には、治具に光ファイバと光
検出器アレイを同軸上に置いたり、スペーサ部材を光フ
ァイバ端面と光検出器アレイ端面の間に挿入して光ファ
イバと光検出器アレイを隔てたりする。この場合、前記
所定の関係を変化させる為の圧電素子などの可変手段を
更に有してもよい。
【0014】分波・合波手段は、平行な反射膜とその間
に挿入された屈折率に分布がある光学部材から構成され
てもよい。エタロンを構成する2つのミラーが平行であ
っても、上記のエタロンと同じ効果をもつ様に、屈折率
に分布がある光学部材を用いることを特徴とする。この
構成において、屈折率に分布がある光学部材を用いるこ
とにより、エタロンを構成するミラーを平行に形成して
も、場所により異なる透過波長のエタロンを構成するこ
とができる効果がある。屈折率分布は線形的に単調増加
或は単調減少する分布であったり、階段状に変化する分
布であったり、単調増加或は単調減少で階段状に変化す
る分布であったり、所定のランダム態様で階段状に変化
する分布であったりする。この屈折率に分布がある光学
部材は、屈折率分布型の光ファイバであってもよい。こ
れらの構成において、更に分波・合波手段上に分波光波
を検出する複数の光検出器を有する光検出器アレイが設
けられ、分波・合波手段を、光ファイバ端面上の平面反
射膜と光検出器アレイの端面(受光面)上の平面反射膜
で構成されているファブリペローエタロンとして構成し
てもよい。
【0015】分波・合波手段は、相補的形状の表面を持
つ異なる屈折率の光学材料を界面を持つ様に密着し、各
光学材料の両側の平坦な面に反射膜を形成することで構
成されてもよい。この場合、相補的形状の表面は、相補
的な階段状表面であったりする。
【0016】分波・合波手段は、光進行方向軸に対して
斜めに形成された光ファイバ端面上に形成された回折格
子で構成されてもよい。回折格子は、波長毎に光を異な
る方向へ回折させ、波長毎に異なる場所に回折した光を
検出することができる。
【0017】更に分波光波を検出する複数の光検出器を
有する光検出器アレイが設けられ、回折格子から回折光
が来る光ファイバ端部の側面上に光検出器アレイが設け
られていてもよい。この場合、回折格子と光検出器の間
にレンズがあれば、回折格子の分散による、波長毎の分
離を、短い距離で行なえる効果がある。
【0018】分波・合波手段は、光ファイバを進行して
きた光の進行方向を45°偏向する様に斜めに形成され
た光ファイバ端面の反斜面と、反斜面からの光が通過す
るファイバ側面の領域に設けられた夫々異なる波長を分
離する複数の光フィルタを有する光フィルタアレイとで
構成されてもよい。この場合、光フィルタアレイにより
波長分離された分波光波を受光する複数の光検出器を有
する光検出器アレイが光フィルタアレイ上に設けられて
もよい。
【0019】分波・合波手段は、光ファイバ端面に屈折
率の異なるコア延長部が設けられ、両者が接する部分に
形成された回折格子から構成されてもよい。コア延長部
がテーパ状に広がるコア拡大部になっている場合、回折
光がコア拡大領域の端部で波長毎に異なる場所に来る様
に容易にできる。また、コア延長部に回折格子が複数形
成されていて、光ファイバを介して伝送されてきた波長
多重光の各分波光波は、複数の回折格子で複数回の回折
の影響を受ける様にできる。更に分波・合波手段上に分
波光波を検出する複数の光検出器から成る光検出器アレ
イが設けられている場合、、回折格子は回折光である分
波光波を複数の光検出器へ投射する様にできる。
【0020】分波・合波手段は、波長に従って光波を異
なる方向に偏向する偏向光スイッチから構成されてもよ
い。偏向光スイッチは、偏向作用を変化させる可変手段
(例えば、同波長であっても入射タイミングにより偏向
方向が違う様にする手段)を有したり、音響光学効果を
利用して偏向作用を行なうものであったりする。
【0021】更に分波・合波手段上或は光ファイバ端部
に分波光波を検出する複数の光検出器から成る光検出器
アレイが設けられている場合において、光ファイバの端
面形状が光検出器アレイの検出領域の形状にほぼ一致し
ている様にもできる。光検出器アレイ幅が光ファイバの
コア径とほぼ同等であれば、分波・合波手段が小型とな
り、受信系(光ファイバ、分波・合波手段、光検出器)
の小型化ができる。
【0022】光ファイバと分波・合波手段の間にコア径
が拡大されたコア拡大部が形成されてもよい。この構成
において、コア拡大領域は、光の分布を広げる作用があ
り、分波・合波手段、光検出手段を大きくでき、多重数
の増加或は検出器アレイ中の1検出器当りの検出面積の
増加を可能にする効果がある。コア拡大伝送路中にレン
スが形成されてもよい。
【0023】この場合、光検出器アレイのアレイ幅がコ
ア拡大部のコア径とほぼ同じであれば、拡大された光検
出器アレイの幅は、波長多重数の増加或は検出器アレイ
中の1検出器当りの検出面積の増加を可能にする効果が
ある。
【0024】分波・合波手段或はコア拡大伝送路に接す
る光ファイバの端面のコア形状は矩形であってもよい。
この場合、矩形状のコアは、光検出器アレイの形状と結
合がよい。また、光ファイバ端面のコア形状が光検出器
の検出領域の形状と一致しやすく、形状の一致は、効率
の高い光学結合を構成させる効果があり、更に、光ファ
イバからの出射光の界分布と分波・合波手段の入射界を
一致させ易い。光検出手段が、矩形コアの光ファイバと
同じ大きさである場合、形状が矩形で、大きさが同じ程
度のものは、結合効率が高く、固定するのが容易にな
る。
【0025】光ファイバは、代表的には、プラスチック
光ファイバ(本明細書において、プラスチック光ファイ
バという用語は、石英系光ファイバに対して、ポリマ
ー、合成樹脂などの様な塑性変形可能で光学的に透明な
光学材料で出来ている光ファイバの意味で用いている)
であったりする。分波・合波手段は光ファイバ端面にの
み設けられ或は形成されていたり、光ファイバ端面と光
ファイバ端部の側面に設けられ或は形成されていたりす
る。
【0026】光ファイバ端部のクラッドが部分的に残さ
れ、その上に分波・合波手段が置かれていたり、光ファ
イバ端部のクラッドが全面的に残され、その中に分波・
合波手段が挿入されていたりしてもよい。
【0027】少なくとも分波・合波手段が、光ファイバ
端部と一体となる様にモールドされてもよい。この場
合、分波・合波手段、光検出器アレイ、受信回路が、光
ファイバ端部と一体となる様にモールドされていたりす
る。この構成において、光ファイバから光検出器まで一
体となり、本発明の分波・合波手段、検出器付きの光フ
ァイバを受信器内のボードに取り付けるのが容易になる
効果がある。
【0028】更に、本発明の光検出装置は、複数の光検
出器を有する光検出手段、及び少なくとも光検出手段受
光面上に設けられた或は形成された2つ以上の光波を充
分狭い波長スペクトルとして分波或は合波する分波・合
波手段を有することを特徴とする。
【0029】更にまた、本発明の光伝送システムは、上
記の光ファイバ或は光検出装置が、波長間隔△λ1で1
つの波長信号が占有する波長幅が△λ2とする時、△λ
1≧△λ2である波長多重光信号を伝送する光通信系で
使用されていることを特徴とする。ここにおいて、前記
分波・合波手段は、光ファイバから出射される光を受け
る部位を分波・合波手段入射面、分波・合波手段から光
が出射する面を分波・合波手段出射面とした場合、光フ
ァイバ中を伝送されてきた波長多重信号の異なる波長信
号(チャンネル)を夫々該出射面の異なる位置に出力さ
せられる。ここで、波長多重信号の1チャンネルが規定
され、光ファイバと同等程度の幅の分波・合波手段は波
長多重信号を空間的に分離でき、装置全体を小型化でき
る効果がある。
【0030】更に具体的な態様としては、前記光検出器
アレイまたは光検出装置は、複数の光検出領域から構成
され、該複数の光検出領域に入射された光信号を別々の
光信号として検出できる光検出器アレイであり、該光検
出器アレイを構成している光検出領域が前記分波・合波
手段出射面の波長信号に対応した場所に形成されてい
て、光検出領域が異なるチャンネルの信号を受信する様
にできる。この構成において、分波・合波手段は、波長
毎に空間分離する様に作用し、光検出器アレイで容易に
各波長の信号を受信できる効果がある。
【0031】前記光検出器アレイまたは光検出装置は、
波長多重光信号が伝送される複数のチャンネルの一部の
チャンネルを別々に光検出してもよい。この構成におい
て、一部のチャンネルの信号を受信することにより、検
出器の数を低減でき、1つの検出器に割り当てられる面
積を増加させられる効果がある。
【0032】また、前記光検出器アレイまたは光検出装
置は、波長多重光信号が伝送される複数のチャンネルの
全てのチャンネルを別々に光検出してもよい。
【0033】また、前記光検出器アレイまたは光検出装
置は、前記分波・合波手段によりまとめて分波された波
長多重光信号のうちの幾つかの光波を前記光検出器アレ
イの1つの光検出領域で検出し、前記分波・合波手段に
より個別に分波された波長多重光信号のうちの残りの幾
つかの光波を該光検出器アレイの個々の光検出領域で検
出する様にもできる。この波長多重信号の受信の仕方
は、波長多重数をNとした時に、n波(n<N)を個別
に検出し、m波(m+n≦N)を一括して検出すること
を特徴とする。この構成において、個別チャンネルで検
出する構成と数チャンネルまとめて検出する構成を組み
あわせることにより、従来より柔軟な通信が可能とな
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0035】(実施例1)図1(a)は本発明の実施例
1の特徴を表す図面(光ファイバ1の光軸に沿った断面
の図)であり、同図において、1は円形断面のコア1a
とクラッド1bから成る光ファイバ、2、3は反射膜、
4は反射膜2、3がその対向する面に形成されていて且
つ対向する面が平行でない関係にある光学材料、5は複
数の光検出器(pinフォトダイオード、アバランシェ
フォトダイオードなど)からなる光検出器アレイであ
る。ここで、光学材料ないし部材4と反射膜2、3で、
所謂ファブリペロエタロン9を形成している。ファブリ
ペロエタロン9(本明細書中では簡単にエタロンとも言
う)の構成について説明する。
【0036】エタロンを構成する光学材料4は、図1
(b)に示す様に楔形状をしている(対向する面は殆ど
平行に近いが、図では誇張して示している)。楔形状を
構成する互いに平行でない面(図1(b)中に示した
a、b)は、後で述べる様に光検出器アレイ5の検出器
5a〜5nの間隔などによって決まる角度(a面とb面
が構成する角度)を持っている。このa面とb面上に反
射膜2、3が形成してある。反射膜2、3の反射率は、
本実施例を適用するシステムが要求する波長分解能など
に依存して決まるものである。光検出器アレイ5の大き
さは、光ファイバ1端面側から見た図1(c)に示す様
に光ファイバ1のコア径とほぼ同等となっている。
【0037】次に、楔型エタロン9の2つの面a、bが
なす角度(θ)及び光検出器アレイ5の光検出器5a〜
5nの間隔(dpd)について示す。光検出器の数をNpd
とする。また、ここでは、光ファイバ1中を伝送されて
来る光は、波長多重された信号で複数の波長の光信号が
伝送されているものとし、その波長間隔を△λ、波長数
をNとする。更に、光ファイバ1のコア径をdcore
し、エタロン9内部(すなわち光学部材4)の屈折率を
nとする。
【0038】 θ=tan-1{[(N−1)Δλ/λ]・de
core} dpd=[1/(Npd−1)]×dcore/cosθ また、FSRをエタロン9のフリースペクトラルレン
ジ、エタロン9の反射率の関数(反射率に反比例する)
であるフィネスをF、エタロン9の厚さ(楔形状なので
一定ではないが、最も薄い部分のものとする)をde
λを波長多重された信号の複数の波長の中央値として、
FSR=λ2/2ndeとなり、FSR/(N−1)>F
SR/Fを満たす必要がある。
【0039】上記の条件に合う様に、エタロン9の角度
(θ)、反射膜2、3の反射率、光検出器5a〜5nの
間隔(dpd)などを設定することにより、光ファイバ1
中を伝送される波長多重信号の個別の波長の光信号を光
検出器アレイ5の別々の光検出器5a〜5nで受信する
ことができる。図3にエタロン9の光検出器5側の各位
置における透過スペクトルの様子を示した。例えば、n
=1.5、△λ=1nm、N=10、dcore=1mm
(この様なコア径は、典型的には、短距離伝送用のプラ
スチック光ファイバでとり得る)の時、θ=0.025
7°とすればよいことが分かる。角度θは、比較的小さ
いが、光学的な平坦さがλ/10程度で作製できる技術
があれば、実現はさほど困難なことではない。
【0040】ここで、N波長多重光に対して、全ての波
長をエタロン9で分波する必要がない場合、すなわち、
N波長多重の光信号から、M波長(M<N)だけ抜き出
す場合は、上記式中のN、光検出器の数Npdの値をMに
した時に得られる楔角度(θ)、検出器間隔(dpd)、
エタロン9の反射率等にすればよい。例えば、10波長
多重信号の中から3波長だけを分波受信することができ
る。
【0041】ここでは、光学部材4の材料として、屈折
率1.5程度のガラスを想定したが、原理的には材料に
依存するものではない。従って、面a、bの角度を調整
できるのであれば、光学材料4は半導体でも構わない
し、反射膜2、3は誘電体多層膜でも、半導体多層膜で
も構わない。
【0042】図1の例では、ファイバ1の端面に貼り付
けたエタロン端面に光検出器アレイ5を形成したが、図
2に示す様にエタロン端面の反射膜3に各端面の接着さ
れた複数のファィバ6を用いて波長毎に異なる経路へ各
波長光を接続することも可能である。
【0043】本実施例では、ファィバ1をプラスチック
光ファイバと考えてそのコア径を1mmとしたが、もち
ろんこれに限ることはない。ファィバ1の部材も、石英
系のものからプラスチック系のものまで、特に限定され
るものではない。
【0044】また、ここでは、光検出器アレイ5、エタ
ロン9は、光ファィバ1端面に適当な接着剤で固定した
が、光路となる部分には、好ましくは接着剤をつけない
様にするのがよい。
【0045】次に、本実施例の動作の説明を行う。波長
多重された光信号が光ファィバ1中を伝送され、エタロ
ン部に到達すると、厚さの微妙に異なるエタロン9の各
部分は、異なる透過波長を持つ様に設定されているの
で、波長多重信号の1つずつはエタロン9の異なる部分
を透過させられる。こうして、波長毎に異なる部分で透
過した波長多重信号は、このエタロン部分で、波長の差
により、空間的に分離されることになる。エタロン9後
方に形成された光検出器アレイ5中の個別の光検出器5
a〜5nは、波長多重信号の1チャンネル毎(波長毎)
の光信号を検出する様に動作する。但し、波長多重信号
の全ての信号を各光検出器で個別に検出する必要はな
く、場合によっては、幾つかの信号のみについて分波し
て各検出器で検出したり、幾つかの信号についてはまと
めて1つの検出器で検出したりする(この場合には、1
つの検出器領域を大きくして複数の信号を受光できる様
にすればよい)等の種々の検出態様を採り得る。これら
の動作は、適用できる範囲で以下の実施例においても共
通の動作である。
【0046】尚、以上の説明では光検出についてのみ説
明したが、本発明の構成は、例えば、発光動作にも適用
することができる。即ち、光検出器アレイに変えて光源
アレイを備えて、各光源からの異なる発光スペクトルの
光をエタロン部分で合波して光ファイバに結合すること
もできる。この構成は、特にLEDの如く発光スペクト
ルの幅が比較的広い光源を用いる場合に、スペクトルの
幅がエタロン部分でシャープにされて光ファイバ端面部
分で合波されるので、有効である。このことは適用でき
る範囲で以下の実施例でも同じである。
【0047】(実施例2)図4は本発明の実施例2の特
徴を表す図(軸方向の断面)であり、同図において1は
光フアイバ、14は楔型の光学部材、12、13は楔型
光学部材14の両端面に形成された反射膜、19は楔型
の光学部材14と両端面に形成された反射膜12、13
で構成された楔型エタロン、15は光検出器アレイ、1
5aは各光検出器、12dは反射膜12と光学部材14
が接する部分に間隔(dpd)毎に光検出器15aと対向
する部分からずれて形成された反射を妨げる構造であ
る。楔型エタロン19の楔の角度(θ)と光ファイバ1
のコア径(dcore)の間等には実施例1で説明した様な
関係がある。
【0048】この構造により、反射面12での不要な反
射を防ぐことができ、各波長の光をより正確に検出でき
る。反射を妨げる構造12dがない場合に生じる可能性
のある不要な光の例を図4に破線で示した。実施例2で
は、この構造12dとして反射膜12が形成されていな
い部分を導入した。
【0049】この反射防止構造12dは、反射膜12、
13の両側にあっても、片側にあってもよい。両側にあ
る場合の方が、片側にある場合より効果が高いが、使用
目的によっては、片側で良い場合もある。また、反射防
止構造は、反射膜上のみでなく光学部材14中に、各光
検出器15aへの光路を互いに隔てて完全に遮光部が設
けられて構成されてもよい。その他の構成、動作につい
ては、実施例1と同じである。
【0050】(実施例3)図5(a)は本発明の実施例
3の特徴を表す図であり、同図において、1は、例え
ば、コア径1mmのプラスチックの光ファイバ、25は
光ファイバ端面に対して若干傾斜した受光面を持つ光検
出器アレイ、22は光ファイバ1の端面上に形成された
反射膜、23は光検出器アレイ25の傾斜端面上に形成
された反射膜、26は光ファイバ1、光検出器アレイ2
5を同軸上に所定の関係で固定する為の溝構造を有する
保持治具である。図5(b)に、光ファイバ1固定用の
溝26b(図示例では矩形断面の溝)、光検出器アレイ
25固定用溝(例えば、図5(a)に示す光検出器アレ
イ25の形状を有する矩形断面の溝)、両者間に空間を
形成する為の溝26a(図示例ではV溝になっている)
を持つ保持治具26のA−A’矢視断面構成を示す。
【0051】光検出器アレイ25は円筒形状の構成とし
た。すなわち、円筒の軸に垂直方向から斜めに切った傾
斜面を持つ円筒形状である。斜めの角度については、後
述する。
【0052】本実施例では、光ファイバ1の端面に反射
膜22が構成してあり、光検出器アレイ25が形成され
ている部材が楔型に形成されていてその片面に反射膜2
3が形成してある。そして、反射膜22付き光ファイバ
1と反射膜23付き光検出器アレイ25を保持治具26
へ所望の間隔を形成して固定することで、反射膜22と
反射膜23とその間の空間により上記の楔型エタロンと
同等の機能を担うエタロン構成を形成している。
【0053】検出器25aが形成されている部材の斜め
の角度(θ)は、上記実施例と同じ様な次の関係を持
つ。光ファイバ1の中を波長多重信号(波長間隔△λ、
波長数N)が伝送されてきて本実施例の分波素子(反射
膜22と反射膜23とその間の空間)へ入力されると
し、光ファイバ1のコア径をdcore、光検出器アレイ2
5中の光検出器25a間隔をdpd(個数をNpd)とし
て、光検出器アレイ25の反射膜23が形成されている
面の中心軸(光軸)からの傾き(θ)等は次の式で与え
られる(λ、deについては実施例1と同様)。
【0054】 θ=tan-1{[(N−1)Δλ/λ]・de
core} dpd=[1/(Npd−1)]×dcore/cosθ ここで、n=1である(反射膜22と反射膜23の間の
空間は空気なので)。
【0055】この様な構成にすることにより、実施例1
と同様に、光検出器アレイ25の個々の光検出器25a
に対応した部分の上記分波素子(エタロン)の透過波長
が空間間隔で異なり、個々の光検出器25aで異なる波
長に対応した信号を検出することができる。
【0056】保持治具26をSiベースの部材で形成す
る場合には、保持治具と光検出器の部分を集積化する構
造にできる(Siの検出器が使用できない長波長光を扱
う場合には、それに対応した部材で保持治具を作ること
により同じ効果がある)。
【0057】本実施例では、保持のやり易さから光検出
器アレイ25は円筒状の部材のものと説明したが、立方
体形状等のものでも、保持治具が対応できれば、性能の
差はない。
【0058】また、圧電素子などで光検出器アレイの姿
勢を制御できる様にすれば(傾斜角を変える)、分波で
きる波長領域を可変にしたり各検出器に導かれる波長を
可変にできる。その他の構成、動作については、実施例
1と同じである。
【0059】(実施例4)図6は本発明の実施例4の特
徴を表す図である。同図において、1は例えばプラスチ
ック光ファイバである光ファイバ、35は光検出器アレ
イ、32は光ファイバ1の端面上に形成された反射膜、
33は光検出器アレイ35の端面上に形成された反射
膜、36、37は反射膜32と33の間の間隔を所望の
状態に設定する為のスペーサである。スペーサは、光フ
ァイバ1の断面形状などに合わせて環状の部材でもよい
し、図示例の様に長さの異なる複数の部材36、37で
構成してもよい。
【0060】光検出器アレイ35の反射膜33が形成さ
れている面の中心軸からの傾き(θ)等は実施例3で述
べたものと同じ関係で決定される。ファイバ1端面に、
スベーサ36、37を固定し、その上に、光検出器アレ
イ35を固定することにより、この傾き(θ)で規定さ
れる所望の間隔のエタロンをファイバ端面に形成でき
る。この構成では、エタロンのミラー(反射膜)の傾き
が、スペーサ36、37により決められるので、反射膜
を担う部材(光検出器アレイ35)が斜めの面を有して
いる必要がなく(図6の例では光検出器アレイ35が傾
斜端面を持つ様に描かれているが、こうする必要がな
い)、従来より簡単に形成できる。
【0061】この場合も、圧電素子などでスペーサの一
部の長さを変えて光検出器アレイの姿勢を制御できる様
にすれば(傾斜角を変える)、分波できる波長領域を可
変にしたり各検出器に導かれる波長を可変にできる。そ
の他の構成、動作については、実施例1と同じである。
【0062】(実施例5)図7(a)は本発明の実施例
5の特徴を表した図である。同図において、1は例えば
プラスチック光ファイバである光ファイバ、42、43
は反射膜、44は内部に屈折率分布がある光学材料、4
5は光検出器アレイである。
【0063】光学材料44は、例えば、プラスチックに
ドーパントをドープして屈折率分布を与えたものであ
り、その形状は、直方体(或は円筒)である。その対向
する1組の面に反射膜42、43が形成されエタロンを
構成している。光学材料44の内部屈折率は、図7
(b)に示す様な分布となっている。これは、光検出器
アレイ45の個別素子45a毎に対して透過波長の異な
るエタロンを構成する為の次に示す関係を満たす屈折率
分布である。
【0064】光ファイバ1の中を波長多重信号(波長間
隔△λ、波長数N)が伝送されてきて本実施例の分波素
子へ入力されるとし、光ファイバ1のコア径をdcore
光検出器アレイ45中の光検出器45a間隔をdpd(個
数をNpd)として、屈折率の分布の変化△n(x)は次
のようした。xは光が進む方向に垂直な方向である。n
0は、光学部材44の一番低い屈折率である(λ、de
ついては実施例1と同様)。
【0065】 θ=tan-1{[(N−1)Δλ/λ]・de
core} △n(x)=n0(1+x・tanθ) このような分布を光学材料44内につけることにより
(図7(b)にその分布を示した)、光検出器アレイ4
5中の各検出器45aに相当する位置で、それぞれ異な
る透過波長を生み出すエタロンを構成できるので、波長
多重信号を分波して、別々に光検出器45aで受信する
ことができる。動作は上記実施例と同じである。
【0066】また、上記の関係は、x軸方向に線形に変
化させたが、図7(c)に示した様に、光検出器アレイ
45の各光検出器45aに対応した部分で屈折率が階段
状に変化する光学材料構成でもよい。この場合、階段状
に変化する屈折率分布は、階段の中心で、上記の条件に
なっている様に設定した(階段の中心を結ぶ線を図7
(c)に破線で示した)。また、屈折率分布は、単調増
加でなくてもよい。屈折率分布は、各光検出器45aで
検出すべき波長の分布に応じて決めればよい。単調増加
でない場合の屈折率分布を図8に示した。更には、電気
光学材料を使って、ここに印加する電界を変えることで
屈折率分布を可変にする様にもできる。
【0067】(実施例6)図9は本発明の実施例6の特
徴を表した図である。同図において、1は例えばプラス
チック光ファイバである光ファイバ、52、53は反射
膜、54は適当な長さの屈折率分布型(graded
index(GI))プラスチック光ファイバ、55は
光検出器アレイである。
【0068】GI型プラスチック光ファイバ54を適当
な長さにし、その両端に反射膜52、53を形成するこ
とにより、場所により透過波長が異なるエタロンとな
る。GI型プラスチック光ファイバ54は、中心から周
辺に向って屈折率が小さくなる。その分布は大まかに2
乗分布である。従って、光検出器アレイ55の各光検出
器55aは環状になって間隔を置いて配置されている。
【0069】ここでは、光ファイバ1の中を波長多重信
号(波長間隔△λ、波長数N)が伝送されてきて本実施
例の分波素子へ入力される。光ファイバ1のコア径をd
core、光検出器アレイ55中の光検出器55a間隔をd
pd(個数をNpd)とした時、次の様に光検出器55aを
配置することにより、所望の波長の光を各光検出器55
aで検出できる構成となる。n0をコア中心部で最も屈
折率が高い領域の屈折率とした。
【0070】 f(x )−f(x +△x)=△n △n=NΔλ/(2ndcore)・1/(λ+Δλ)・x
/dcore f(x)=n0−4n02/d2 core ここで、一番下の式は、ファイバ1の中の屈折率分布を
示していて、0<x<dcore/2である。真ん中の式
は、波長多重の各チャンネルに対応した所望の屈折率差
を示してる。これらの式より出る△xが光検出器55a
の間隔となる。ここでは屈折率分布が放物線状なのでx
の位置により△xが決まり、単純に等間隔に配置すれば
よい訳ではない。
【0071】この様な構成では、屈折率分布のある部材
54を簡単に入手でき、作製も反射膜52、53に注意
を払えば、簡単に構成できる。この構成の場合、光ファ
イバ54が円筒状なので、もとの光ファイバ1への結合
(或は固定)も容易となる。その他動作等については上
記実施例と同じである。
【0072】(実施例7)図10(a)は実施例7の特
徴を表した図である。同図において、1は例えばプラス
チック光ファイバである光ファイバ、62、63は反射
膜、64は2種類の屈折率の材料からなる光学材料、6
5は光検出器アレイである。
【0073】光学材料64は、相補的な階段状表面を持
つ2つの屈折率の材料を接着剤無しで密着するなどして
形成され、階段状の界面を持っている(図10(b)参
照)。各材料の平坦な面に反射膜62、63がそれぞれ
形成されている。この様な構成により、対向する反射膜
62、63の間の光学的な長さ(屈折率n1、n2と物理
的な長さL1(x)、L2(x)の積)を場所(x)によ
って変えることができる。
【0074】ここで、光ファイバ1の中を波長多重信号
(波長間隔△λ、波長数N)が伝送されてきて本実施例
の分波素子へ入力されるとし、光ファイバ1のコア径を
core、光検出器アレイ65中の光検出器65a間隔を
pd(個数をNpd)として、屈折率の階段分布の1段当
りの光軸方向の幅(△l(エル))は次の式で表せる。 △l(x)=[(N−1)Δλ]/[2n(λ+Δ
λ)]×(n11−n22)/(n1−n2) ここで、n1、n2は2種類の材料のそれぞれの屈折率で
1>n2、L1、L2はそれぞれ屈折率n1の材料の長さ
と屈折率n2の材料の長さ、n=(n11−n22)/
(L1−L2)である。
【0075】このような分布を光学材料64内につける
ことにより、光検出器アレイ65中の各検出器65aに
相当する位置で、それぞれ異なる光学長のエタロンを構
成することができる。すなわち、各光検出器65aに対
応して透過波長の異なるエタロンを構成できるので、波
長多重信号を分波して、別々に光検出器65aで受信す
ることができる。
【0076】また、上記の関係は、L2(x)がx軸方
向に単調増加するが、実施例5に示した様に、屈折率の
状態は、それぞれの光検出器65aで所望の波長が選択
できるエタロンが構成されていれば、適当でよい。その
他動作等については上記実施例と同じである。
【0077】(実施例8)図11は実施例8の特徴を表
す図であり、同図において、71は光ファイバ(例え
ば、プラスチック光ファイバ)、72は回折格子、75
は光検出器アレイである。回折格子72は、光ファイバ
71の端面にフォトリソ技術などを用いて形成されい
て、その角度(ファイバ71の光進行方向と成す角
度)、ピッチ等は、光検出器アレイ75を形成してある
ファイバ71の側面位置へ、波長多重信号が回折される
様に設定されている。
【0078】基本的な動作は、光ファイバ71中を伝送
される波長多重信号が本実施例のデバイスに到達する
と、回折格子72で波長毎に異なる角度で回折され(こ
の様に本実施例では反射角が波長に依存する回折格子の
波長分散性を利用している)、光検出器アレイ75の各
光検出器75aで電気信号に変換されるものである。光
検出器アレイ75はファイバ71の側面上に取り付けら
れるので、ファイバ71が円筒状であれば、円筒状側面
に沿って取り付けられる。ファイバ71の断面が矩形な
らば、光検出器アレイ75は回折格子72に対向するフ
ァイバ71の側平面上に取り付ければよいので、取り付
けが容易になる。その他動作等については上記実施例と
同じである。
【0079】(実施例9)回折格子72による、波長分
解を確実にする為に、図12に示した様に、レンズ77
を用いて回折光を光検出器アレイ75に集光すれば、さ
らに効率良く波長分解を行うことができる。レンズ77
は例えば円筒状の固定治具78内に取り付ければよい。
また、レンズ77、光検出器アレイ75をモールド形成
することにより、これらを一体化でき、ファイバ71の
側面上への取り付けなどの扱いが楽になる。
【0080】(実施例10)図13は実施例10の特徴
を表す図であり、同図において、81は光ファイバ(例
えば、プラスチック光ファイバ)、82は光ファイバ8
1を45°斜面に沿って切った反射面、84は透過波長
バンド(λ1、λ2、λ3)が異なる光バンドパスフィル
タアレイ、85は光検出器アレイである。光バンドパス
フィルタアレイ84の各フィルタは、光検出器アレイ8
5の各光検出器85a面に異なる波長の信号を検出させ
る様に形成されている。
【0081】基本的な動作は、光ファイバ81中を伝送
される波長多重信号が本実施例のデバイスに到達する
と、反射面82で反射され、光検出器アレイ85の前に
設置された光バンドパスフィルタアレイ84で、光検出
器アレイ85の各光検出器85aへ入射する波長を選択
し、最後に光検出器85aで各光信号を電気信号に変換
するものである。
【0082】本実施例でも、光ファイバ81の断面が矩
形ならば、光バンドパスフィルタアレイ84と光検出器
アレイ85は反斜面82に対向する光ファイバ81の側
平面上に取り付ければよいので、取り付けが容易にな
る。また、複数の光バンドパスフィルタによる波長多重
光からの分波は、各バンドパスフィルタで不必要な光を
除去するので、上記実施例の分波方式と比べると、光の
利用効率が劣ることは否めない。その他動作等について
は上記実施例と同じである。
【0083】(実施例11)図14は本発明の実施例1
1を表す図であり、同図において、91は光ファイバ
(例えば、コア径が1mmのプラスチック光ファイ
バ)、92は光ファイバのコア91aが拡大されたテー
パ状のコア拡大部分、99はファブリペロエタロン、9
5は光検出器アレイである。ファブリペロエタロン99
は、実施例1でも説明した様に、楔型の均一屈折率の光
学部材94の平行でない面に反射膜96、97が形成さ
れているものである。その分波機能は、実施例1で説明
した通りである。
【0084】コア拡大部92は、光ファイバ91中を伝
送されてきた光ビームが所望の値に広がる部分である。
例えば、光ファイバ91のコア径が1mmで、それを5
mmまで広げたい場合は、約20cm程度の円柱状(径
1cm程度)の構造のものである。
【0085】光ファイバ91中を伝送される光は、コア
拡大部92で、自然に広がり(この様に自然に広げる為
に約20cm程度のコア拡大部92の長さが必要であ
る)、コア拡大部92の端では約5mmφの光ビームに
なっている。この光ビームがファブリペロエタロン99
に入力され、分波され、分波光が光検出器アレイ95の
各チャンネルヘ入力される。本実施例でも、ファイバ9
1の断面は、円形に限らず矩形などにもでき(それに従
ってコア拡大部92とエタロン99の断面も)、その場
合、同じく同サイズの矩形状をした光検出器アレイ95
などの取り付けが容易になる。その他動作等については
実施例1と同じである。
【0086】(実施例12)図15に、図14のコア拡
大部92にレンズ効果のあるもの93を挿入した例を示
した。図15では、コア拡大部92と屈折率の異なる凸
形状のレンズ93を挿入した例を示した。この構成によ
り、上記実施例11の構成より、コア拡大部92を介し
て短距離で光を所望の大きさに広げることが可能とな
る。その他は、実施例11と同じである。
【0087】(実施例13)図16は本発明の実施例1
3を表す図であり、同図において、101は光ファイ
バ、102は光ファイバのコア101aが拡大されたコ
ア拡大部、103は光ファイバ101とコア拡大部10
2の界面に形成された回折格子、105は複数の光検出
器105aから構成される光検出器アレイである。回折
格子103を形成する為に、コア拡大部102は、光フ
ァイバ101のコア101aと異なる屈折率を有してい
る。
【0088】光ファイバ101中を伝送されてきた光波
長多重信号は、回折格子103により、波長毎に回折さ
れてコア拡大部102で波長毎に異なる光検出器105
aへ入力され、波長多重信号を分波・検出できる。実施
例12の様に、コア拡大部102にレンズ効果のある構
造を形成しておくことにより、より短距離で波長毎に異
なる光検出器105aへ入射させることが可能となる。
その他動作等は、上記実施例と同じである。
【0089】(実施例14)図17は本発明の実施例1
4を表す図であり、同図において、111は光ファィ
バ、112は光ファイバのコア111aが拡大されたコ
ア拡大部、113は偏向光スイッチ、115は複数の光
検出器115aから構成される光検出器アレイである。
偏向光スイッチ113は、例えば、音響光学効果で光を
波長に従って異なる方向に偏向する構造を有したり、同
一波長光を時間に従って走査・偏向する構造を有したり
する。
【0090】本実施例では、光ファイバ111中を伝送
されてきた時分割多重信号光を偏向器113を用いてチ
ャンネル毎に異なる方向に偏向し、光検出器アレイ11
5の所望の光検出器115aへ入力させるものである。
その他動作等は実施例11と同じである。
【0091】(実施例15)図18は本発明の実施例1
5を表す図であり、同図において、121は光ファイ
バ、122は光ファイバ121へ接続されている分波機
能部、123a〜123cは分波機能部122の表面に
形成されている回折格子(回折格子123aは光ファイ
バ121と分波機能部122の界面に形成されてい
る)、125は複数の光検出器125aから構成された
光検出器アレイである。
【0092】光ファイバ121からの光は、回折格子1
23aにあたって回折され、回折格子123aで回折さ
れた回折光は回折格子123bへ伝播し、されに他の回
折格子123cで順次回折を繰り返し、光検出器アレイ
125へ入力する。波長多重光は、複数個の回折格子1
23a〜123cの影響を受けて各光検出器125aへ
入力されるので、波長分解能の高い分波が可能となる。
その他動作等は実施例13と同じである。
【0093】(実施例16)図19は本発明の実施例1
6を表す図である。同図において、1は光ファイバ(例
えば、コア径1mmのプラスチック光ファイバ)、9は
楔型ファブリペロエタロン、5は光検出器アレイ、13
4は受信回路、135は光ファイバ1の端部、エタロン
9、光検出器アレイ5、受信回路134をモールドする
為の樹脂である。
【0094】楔型ファブリペロエタロン2は、典型的に
は、実施例1から7に示したような構造を用いることが
できる(他の実施例にも適用可能ではある)。モールド
用樹脂135は、楔型ファブリペロエタロン9、光検出
器アレイ5、受信回路134を包み込む様に形成されて
いる。受信回路134の電源への給電と受信した光信号
を電気信号に変換した信号の取り出しの為に、電極端子
136がモールド樹脂135の外と内をつないでいる。
【0095】この様に構成することにより、光部品(こ
こでは、楔型ファブリペロエタロン9とpinフォトダ
イオードなどの光検出器アレイ5)と電気部品(ここで
は、受信回路134)を光ファイバ1の端面に光軸を合
わせて容易に固定することが可能となり、光部品同士の
軸づれを気にしなくてよくなる。
【0096】(実施例17)図19では、光ファイバ1
の端面に楔型ファブリペロエタロン9と光検出器アレイ
5を密着して積み重ねた形態として、その周囲をモール
ドしたが、図20に示す様に、光ファイバ1の一部分1
46(ここではクラッド1b)を軸方向に残し、その上
に光部品と電気部品を載せ、モールド145する構成で
もよい。この構成では、光ファイバ1を横にしたまま、
光部品と電気部品を組み込んで固定してモールドできる
の、作業が簡単になり歩留まりが向上する。ここで、光
ファイバ1が矩形の断面を有し、その一片のクラッド1
46を残してそこに光部品と電気部品を組み込んで固定
しモールドすれば作業が更に簡単になる。
【0097】(実施例18)図21に実施例18を示し
た。ここでは、光ファイバ1のコア部分1aをエッチン
グ等の方法で掘り下げた構成としてある。この光ファイ
バ1のクラッド1bのみを残した端部156中に光部品
と電気部品を入れ込み、その最外部をモールド樹脂15
5で埋め込むものである。この構成にすることにより、
光部品と電気部品を固定するのが更に容易になり、また
モールド樹脂155の量も少なくて済む効果がある。
【0098】実施例16〜18では、光部品として、エ
タロンなどの分波手段と光検出器アレイを用いた例を示
したが、部品としてはこれに限られるものではなく、他
の光部品であっても、同様の効果がある。また、上記実
施例では、光部品と電気回路部分をまとめてモールドし
たが、光部品だけをモールドして、電気回路を外側に配
置してもよい。
【0099】
【発明の効果】以上説明した様に、プラスチック光ファ
イバなどの光ファイバの少なくとも端面を含む端部にエ
タロンなどの分波・合波手段、更には光検出器、光源な
どを設けることにより、比較的容易にコンパクトで性能
の良い分波・合波手段を端部に備える光ファイバ等を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成を説明する為の図であ
って、光ファイバの光軸を含む面で切断した断面構成
(a)と楔型ファブリペロエタロンの斜視構成(b)と
ファイバ端面側から構成(c)を示す図である。
【図2】本発明の実施例1で光検出器アレイの代わりに
複数の光ファイバをエタロンに接続した場合の構成を説
明する図である。
【図3】本発明の実施例1で用いている楔型エタロンの
動作を説明する為の図である。
【図4】本発明の実施例2の構成を説明する光ファイバ
の光軸を含む面で切断した断面図である。
【図5】本発明の実施例3の構成を説明する為の図であ
って、上から視た構成(a)とA−A’矢視方向から視
た保持治具の構成(b)を示す図である。
【図6】本発明の実施例4の構成を説明する光ファイバ
の光軸を含む面で切断した断面図である。
【図7】本発明の実施例5の構成を説明する為の図であ
って、光ファイバの光軸を含む面で切断した断面構成
(a)と光学材料44内の屈折率分布(b)と光学材料
44内の他の例の屈折率分布(c)を示す図である。
【図8】本発明の実施例5の光学材料44内の更に他の
例の屈折率分布を説明する図である。
【図9】本発明の実施例6の構成を説明する光ファイバ
の光軸を含む面で切断した断面図である。
【図10】本発明の実施例7の構成を説明する為の図で
あって、光ファイバの光軸を含む面で切断した断面構成
(a)と光学材料64内の屈折率分布(b)を示す図で
ある。
【図11】本発明の実施例8の構成を説明する光ファイ
バの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図12】本発明の実施例9の構成を説明する光ファイ
バの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図13】本発明の実施例10の構成を説明する光ファ
イバの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図14】本発明の実施例11の構成を説明する光ファ
イバの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図15】本発明の実施例12の構成を説明する光ファ
イバの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図16】本発明の実施例13の構成を説明する光ファ
イバの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図17】本発明の実施例14の構成を説明する光ファ
イバの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図18】本発明の実施例15の構成を説明する光ファ
イバの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図19】本発明の実施例16の構成を説明する光ファ
イバの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図20】本発明の実施例17の構成を説明する光ファ
イバの光軸を含む面で切断した断面図である。
【図21】本発明の実施例18の構成を説明する光ファ
イバの光軸を含む面で切断した断面図である。
【符号の説明】
1、6、71、81、91、101、111、121
光ファイバ 1a、101a、111a コア 1b クラッド 2、3、12、13、22、23、32、33、42、
43、52、53、62、63、96、97 反射膜 4、14 光学部材(光学材料) 9、99 楔型エタロン 5、15、25、35、45、55、65、75、8
5、95、105、115、125 光検出器アレイ 5a〜5n、15a、25a、45a、55a、65
a、75a、85a、105a、115a、125a
光検出器 12d 反射防止機構 26 保持治具 26a、26b 保持治具の溝 36、37 スペーサ 44 屈折率分布を持つ光学材料 54 屈折率分布を持つ光ファイバ 64 2種類の屈折率を持つ材料から成る光学部材 72、103、123a〜123c 回折格子 77 レンズ 78 レンズの固定治具 82 反斜面 84 バンドパスフィルタアレイ 92、102、112 コア拡大部 93 コア拡大部中のレンズ 113 偏向光スイッチ 122 分波部 134 受信回路 135、145、155 モールド樹脂 136 電源及び信号線 146、156 クラッド延長部 146
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 6/28 C D (72)発明者 半田 祐一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA11 CA00 CA33 DA03 DA04 DA06 2H050 AC03 AC90 AD16

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバ、及び少なくとも光ファイバ端
    面に設けられた或は形成された2つ以上の光波を充分狭
    い波長スペクトルとして分波或は合波する分波・合波手
    段を有することを特徴とする分波・合波手段を端部に備
    えた光ファイバ。
  2. 【請求項2】分波・合波手段は、光軸方向にほぼ直角な
    方向に光学長が変化するファブリペローエタロンである
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ。
  3. 【請求項3】分波・合波手段は、ミラー間隔が徐々に変
    化する楔型ファブリペローエタロンであることを特徴と
    する請求項1または2記載の光ファイバ。
  4. 【請求項4】隣接分波光波間のクロストークを避ける為
    に、分波・合波手段はその各分波光波路間にわたる多重
    反射を防止する為の手段を有することを特徴とする請求
    項1、2または3記載の光ファイバ。
  5. 【請求項5】分波・合波手段は、均一屈折率の光学部材
    とその互いに平行でない端面上の反射膜により構成され
    ている楔型ファブリペローエタロンであることを特徴と
    する請求項1乃至4の何れかに記載の光ファイバ。
  6. 【請求項6】更に分波・合波手段上に分波光波を検出す
    る複数の光検出器を有する光検出器アレイが設けられ、
    分波・合波手段は、間隔を置いて互いに平行でない所定
    の関係に置かれる光ファイバ端面上の平面反射膜と光検
    出器アレイの端面(受光面)上の平面反射膜で構成され
    ている楔型ファブリペローエタロンであることを特徴と
    する請求項1乃至5の何れかに記載の光ファイバ。
  7. 【請求項7】光ファイバ端面上の平面反射膜と光検出器
    アレイ端面上の平面反射膜を、間隔を置いて互いに平行
    でない所定の関係に置く為に、治具に光ファイバと光検
    出器アレイを同軸上に置いていることを特徴とする請求
    項6記載の光ファイバ。
  8. 【請求項8】光ファイバ端面上の平面反射膜と光検出器
    アレイ端面上の平面反射膜を、間隔を置いて互いに平行
    でない所定の関係で置く為に、スペーサ部材を光ファイ
    バ端面と光検出器アレイ端面の間に挿入して光ファイバ
    と光検出器アレイを隔てていることを特徴とする請求項
    6記載の光ファイバ。
  9. 【請求項9】前記所定の関係を変化させる為の可変手段
    を更に有することを特徴とする請求項6、7または8記
    載の光ファイバ。
  10. 【請求項10】分波・合波手段は、平行な反射膜とその
    間に挿入された屈折率に分布がある光学部材から構成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の光フ
    ァイバ。
  11. 【請求項11】屈折率分布は線形的に単調増加或は単調
    減少する分布であることを特徴とする請求項10記載の
    光ファイバ。
  12. 【請求項12】屈折率分布は階段状に変化する分布であ
    ることを特徴とする請求項10記載の光ファイバ。
  13. 【請求項13】屈折率分布は単調増加或は単調減少で階
    段状に変化する分布であることを特徴とする請求項12
    記載の光ファイバ。
  14. 【請求項14】屈折率分布は所定のランダム態様で階段
    状に変化する分布であることを特徴とする請求項12記
    載の光ファイバ。
  15. 【請求項15】屈折率に分布がある光学部材は、屈折率
    分布型の光ファイバであることを特徴とする請求項10
    記載の光ファイバ。
  16. 【請求項16】分波・合波手段は、相補的形状の表面を
    持つ異なる屈折率の光学材料を界面を持つ様に密着し、
    各光学材料の両側の平坦な面に反射膜を形成することで
    構成されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の光ファイバ。
  17. 【請求項17】相補的形状の表面は、相補的な階段状表
    面であることを特徴とする請求項16記載の光ファイ
    バ。
  18. 【請求項18】更に分波・合波手段上に分波光波を検出
    する複数の光検出器を有する光検出器アレイが設けら
    れ、分波・合波手段は、光ファイバ端面上の平面反射膜
    と光検出器アレイの端面(受光面)上の平面反射膜で構
    成されているファブリペローエタロンであることを特徴
    とする請求項10乃至17の何れかに記載の光ファイ
    バ。
  19. 【請求項19】分波・合波手段は、光進行方向軸に対し
    て斜めに形成された光ファイバ端面上に形成された回折
    格子で構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    光ファイバ。
  20. 【請求項20】更に分波光波を検出する複数の光検出器
    を有する光検出器アレイが設けられ、回折格子から回折
    光が来る光ファイバ端部の側面上に光検出器アレイが設
    けられていることを特徴とする請求項19記載の光ファ
    イバ。
  21. 【請求項21】回折格子と光検出器アレイの間にレンズ
    が設けられていることを特徴とする請求項20記載の光
    ファイバ。
  22. 【請求項22】分波・合波手段は、光ファイバを進行し
    てきた光の進行方向を45°偏向する様に斜めに形成さ
    れた光ファイバ端面の反斜面と、反斜面からの光が通過
    するファイバ側面の領域に設けられた夫々異なる波長を
    分離する複数の光フィルタを有する光フィルタアレイと
    で構成されていることを特徴とする請求項1記載の光フ
    ァイバ。
  23. 【請求項23】光フィルタアレイにより波長分離された
    分波光波を受光する複数の光検出器を有する光検出器ア
    レイが光フィルタアレイ上に設けられていることを特徴
    とする請求項22記載の光ファイバ。
  24. 【請求項24】分波・合波手段は、光ファイバ端面に屈
    折率の異なるコア延長部が設けられ、両者が接する部分
    に形成された回折格子から構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の光ファイバ。
  25. 【請求項25】コア延長部は、光ファイバ端面から断面
    がテーパ状に広がるコア拡大部になっていることを特徴
    とする請求項24記載の光ファイバ。
  26. 【請求項26】コア延長部に回折格子が複数形成されて
    いて、光ファイバを介して伝送されてきた波長多重光の
    各分波光波は、複数の回折格子で複数回の回折の影響を
    受けることを特徴とする請求項24または25記載の光
    ファイバ。
  27. 【請求項27】更に分波・合波手段上に分波光波を検出
    する複数の光検出器から成る光検出器アレイが設けら
    れ、、回折格子は回折光である分波光波を複数の光検出
    器へ投射することを特徴とする請求項24、25または
    26記載の光ファイバ。
  28. 【請求項28】分波・合波手段は、波長に従って光波を
    異なる方向に偏向する偏向光スイッチから構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ。
  29. 【請求項29】偏向光スイッチは、偏向作用を変化させ
    る可変手段を有することを特徴とする請求項28記載の
    光ファイバ。
  30. 【請求項30】偏向光スイッチは、音響光学効果を利用
    して偏向作用を行なうものであることを特徴とする請求
    項28または29記載の光ファイバ。
  31. 【請求項31】更に分波・合波手段上或は光ファイバ端
    部に分波光波を検出する複数の光検出器から成る光検出
    器アレイが設けられていることを特徴とする請求項1乃
    至30の何れかに記載の光ファイバ。
  32. 【請求項32】光ファイバの端面形状が光検出器アレイ
    の検出領域の形状にほぼ一致していることを特徴とする
    請求項31記載の光ファイバ。
  33. 【請求項33】光ファイバと分波・合波手段の間に、光
    ファイバ端面からコア径が拡大されて行くコア拡大部が
    形成されていることを特徴とする請求項31記載の光フ
    ァイバ。
  34. 【請求項34】コア拡大部中にレンスが形成されている
    ことを特徴とする請求項33記載の光ファイバ。
  35. 【請求項35】光検出器アレイのアレイ幅がコア拡大部
    のコア径とほぼ同じであることを特徴とする請求項33
    または34記載の光ファイバ。
  36. 【請求項36】分波・合波手段或はコア拡大部に接する
    光ファイバの端面のコア形状が矩形であることを特徴と
    する請求項1乃至35の何れかに記載の光ファイバ。
  37. 【請求項37】光ファイバはプラスチック光ファイバで
    あることを特徴とする請求項1乃至36の何れかに記載
    の光ファイバ。
  38. 【請求項38】分波・合波手段は光ファイバ端面上にの
    み設けられ或は形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の光ファイバ。
  39. 【請求項39】分波・合波手段は光ファイバ端面と光フ
    ァイバ端部の側面に設けられ或は形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の光ファイバ。
  40. 【請求項40】光ファイバ端部のクラッドが部分的に残
    され、その上に分波・合波手段が置かれていることを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバ。
  41. 【請求項41】光ファイバ端部のクラッドが全面的に残
    され、その中に分波・合波手段が挿入されていることを
    特徴とする請求項1記載の光ファイバ。
  42. 【請求項42】少なくとも分波・合波手段が、光ファイ
    バ端部と一体となる様にモールドされていることを特徴
    とする請求項1乃至41の何れかに記載の光ファイバ。
  43. 【請求項43】分波・合波手段、光検出器アレイ、受信
    回路が、光ファイバ端部と一体となる様にモールドされ
    ていることを特徴とする請求項42記載の光ファイバ。
  44. 【請求項44】複数の光検出器を有する光検出手段、及
    び少なくとも光検出手段受光面上に設けられた或は形成
    された2つ以上の光波を充分狭い波長スペクトルとして
    分波或は合波する分波・合波手段を有することを特徴と
    する分波・合波手段を受光面上にに備えた光検出装置。
  45. 【請求項45】請求項1乃至43の何れかに記載の光フ
    ァイバ或は請求項44記載の光検出装置が、波長間隔△
    λ1で1つの波長信号が占有する波長幅が△λ2とする
    時、△λ1≧△λ2である波長多重光信号を伝送する光
    通信系で使用されていることを特徴とする光伝送システ
    ム。
  46. 【請求項46】前記分波・合波手段は、光ファイバから
    出射される光を受ける部位を分波・合波手段入射面、分
    波・合波手段から光が出射する面を分波・合波手段出射
    面とした場合、光ファイバ中を伝送されてきた波長多重
    信号の異なる波長信号(チャンネル)を夫々該出射面の
    異なる位置に出力させることを特徴とする請求項45記
    載の光伝送システム。
  47. 【請求項47】前記光検出器アレイまたは光検出装置
    は、複数の光検出領域から構成され、該複数の光検出領
    域に入射された光信号を別々の光信号として検出できる
    光検出器アレイであり、該光検出器アレイを構成してい
    る光検出領域が前記分波・合波手段出射面の波長信号に
    対応した場所に形成されていて、光検出領域が異なるチ
    ャンネルの信号を受信することを特徴とする請求項46
    記載の光伝送システム。
  48. 【請求項48】前記光検出器アレイまたは光検出装置
    は、波長多重光信号が伝送される複数のチャンネルの一
    部のチャンネルを別々に光検出することを特徴とする請
    求項47記載の光伝送システム。
  49. 【請求項49】前記光検出器アレイまたは光検出装置
    は、波長多重光信号が伝送される複数のチャンネルの全
    てのチャンネルを別々に光検出することを特徴とする請
    求項47記載の光伝送システム。
  50. 【請求項50】前記光検出器アレイまたは光検出装置
    は、前記分波・合波手段によりまとめて分波された波長
    多重光信号のうちの幾つかの光波を前記光検出器アレイ
    の1つの光検出領域で検出し、前記分波・合波手段によ
    り個別に分波された波長多重光信号のうちの残りの幾つ
    かの光波を該光検出器アレイの個々の光検出領域で検出
    することを特徴とする請求項47記載の光伝送システ
    ム。
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