JP2000137119A - 側面発光光ファイバ - Google Patents

側面発光光ファイバ

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JP2000137119A
JP2000137119A JP10308818A JP30881898A JP2000137119A JP 2000137119 A JP2000137119 A JP 2000137119A JP 10308818 A JP10308818 A JP 10308818A JP 30881898 A JP30881898 A JP 30881898A JP 2000137119 A JP2000137119 A JP 2000137119A
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light
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clad
coating material
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Hiroshi Yokogawa
弘 横川
Masaru Yokoyama
勝 横山
Mikio Sei
三喜男 清
Kenji Tsubaki
健治 椿
Nobuaki Yabunouchi
伸晃 薮ノ内
Kenji Sonoda
健二 園田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度ムラが小さく側面から均一に発光させる
ことができる美観上優れた側面発光光ファイバを提供す
る。 【解決手段】 光を伝送するコア1と、コア1の外周に
設けられたクラッド2と、クラッド2の外面を覆う被覆
材3からなる側面発光光ファイバに関する。クラッド2
をシリカエアロゲル4によって形成する。また被覆材3
に光散乱透過性層5を設ける。クラッド2を構成するシ
リカエアロゲル4は屈折率が低く、受光角を大きくして
光の伝送効率を高く得ることができる。またコア1より
クラッド2へと浸み出した光を被覆材3の光散乱透過性
層5によって拡散させて外部へ照射させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッドとしてシ
リカの多孔質骨格からなるシリカエアロゲルを用いて形
成される光ファイバを応用した側面発光光ファイバに関
するものであり、詳しくは、太陽光の伝送、自動車部品
等の照明、洗面化粧台、キッチン、浴室など水回りでの
照明、廊下、階段での手摺り照明など、バリアフリー空
間向けの照明、また美術館や博物館向けの熱線や紫外線
カット照明におけるライトガイドなどに適用することが
できる側面発光光ファイバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な光ファイバのコアとして
は、石英系ガラスや多成分系ガラス等のガラス類、メチ
ルメタクリレート等のアクリル系やスチロール系のプラ
スチック類、あるいはテトラクロールエチレン等の透明
な液体類が用いられている。また、クラッドとしては、
コアよりも屈折率の低いドープドガラス、ポリシロキサ
ンやシリコーンゴム等のケイ素樹脂、フッ化エチレンプ
ロピレン、フッ化ビニリデン等のフッ素含有樹脂などが
用いられている。
【0003】ここで、クラッドの屈折率はコアの屈折率
よりも低くなるように構成されているが、両者の屈折率
の差の大小によってコアとクラッドの境界面における光
の全反射角が規定され、光ファイバの開口数や受光角が
決まる。例えば、ガラス系光ファイバにおいて、コアに
フリント系のF2ガラス(屈折率1.62)、クラッド
にソーダライム系ガラス(屈折率1.52)を用いた場
合、開口数は0.56、受光角θは34°となる。ま
た、プラスチック光ファイバにおいても、コアにメタク
リル樹脂(屈折率1.49)、クラッドにフッ素樹脂
(屈折率1.39)を用いた場合には、開口数は0.5
4、受光角θは32°となる。このように、従来のコア
及びクラッドを用いて光ファイバを製造した場合には、
受光角θは30〜50°程度であり、多くの光を集光し
て伝送することのできる光ファイバを製造することは困
難である。
【0004】また、光ファイバにおいて、光伝送はコア
とクラッドとの界面での光の全反射により行なわれる
が、この界面での全反射効率は100%とはいかず、わ
ずかながら光ファイバの側面から光が漏れ、側面が半透
明に鈍く発光する。この現象を利用して、側面発光性を
持たせた側面発光光ファイバが提供されている。しかし
従来から提供されている側面発光光ファイバでは側面か
らの発光量が少ないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
特願平10−196245号において、クラッドを屈折
率の小さいシリカエアロゲルで形成することによって、
受光角を大きくして伝送光量を多くし、またコアとクラ
ッドの接触界面に積極的に凹凸を設けることによって、
側面発光量を大きくした側面発光光ファイバを提供し
た。
【0006】しかしこのものでは側面発光量を大きくす
ることはできるものの、装飾やサイン等のように側面発
光光ファイバそのものの美観が要求される用途で使用す
るには、側面発光部分での発光強弱による輝度ムラが小
さい側面発光光ファイバが望まれるものであった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、輝度ムラが小さく側面から均一に発光させること
ができる美観上優れた側面発光光ファイバを提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る側面発光光
ファイバは、光を伝送するコア1と、コア1の外周に設
けられたクラッド2と、クラッド2の外面を覆う被覆材
3からなる側面発光光ファイバにおいて、クラッド2を
シリカエアロゲル4によって形成し、被覆材3に光散乱
透過性層5を設けて成ることを特徴とするものである。
【0009】また請求項2の発明は、被覆材3の光散乱
透過性層5が白色顔料を含有した白色樹脂で形成されて
いることを特徴とするものである。
【0010】また請求項3の発明は、被覆材3の少なく
とも内面が透明のフッ素系樹脂で形成されていることを
特徴とするものである。
【0011】また請求項4の発明は、クラッド2を形成
するシリカエアロゲル4は粒径10μm以上の粒子ある
いは厚み10μm以上の薄片であり、クラッド2内のシ
リカエアロゲル4の容積充填率が5%以上であることを
特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】本発明に係る側面発光光ファイバは、図1
や図2に示すように、コア1と、クラッド2と、被覆材
3とにより構成してある。
【0014】ここで、コアとしては、例えば石英系多成
分ガラス等のガラス類、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)等のアクリル系もしくはスチロール系のプラス
チック類などを挙げることができる。
【0015】またクラッドは、シリカエアロゲルあるい
はシリカエアロゲルと空気層からなるものである。シリ
カエアロゲルは、アルコキシシランやケイ酸ナトリウム
などケイ酸エステル含有溶液のゲル状化合物を疎水化処
理及び超臨界乾燥して得ることができる。すなわち、米
国特許第4402827号公報、同第4432956号
公報、同第4610863号公報等で提供されているよ
うに、アルコキシシラン(シリコンアルコキシド、アル
キルシリケートとも称される)の加水分解、重合反応に
よって得られたシリカ骨格からなる湿潤状態のゲル状化
合物を、アルコールあるいは二酸化炭素等の溶媒(分散
媒)の存在下で、この溶媒の超臨界点以上の超臨界状態
で乾燥することによって製造することができる。また、
米国特許第5137297号公報、同第5124364
号公報で提供されているように、ケイ酸ナトリウムを原
料として同様に製造することができる。そして、特開平
5−279011号公報、特開平7−138375号公
報に開示されているように、アルコキシシランの加水分
解、重合反応によって得られた上記のゲル状化合物を疎
水化処理することによって、シリカエアロゲルに疎水性
を付与したものを用いるのが好ましい。
【0016】さらに被覆材3としては、樹脂製のチュー
ブで形成したものを用いることができるものであり、単
層の樹脂製チューブで図1のように形成する他に、複数
層構造の樹脂製チューブで図2のように形成することも
できる。
【0017】上記のような本発明に係る側面発光光ファ
イバは、樹脂製チューブで形成される被覆材3の内周に
コア1を差し込み、コア1の外周と被覆材3の内周との
間の隙間にシリカエアロゲル4を充填し、シリカエアロ
ゲル4のみで図1のようにクラッド2を形成するか、あ
るいは図2のようにシリカエアロゲル4及びシリカエア
ロゲル4間に存在する空気層6とでクラッド2を形成す
ることによって、作製することができるものである。
【0018】そして本発明では、被覆材3には光散乱透
過性を有する層5が設けてある。図1のように被覆材3
が単層の樹脂製チューブで形成されている場合には、被
覆材3の全体が光散乱透過性層5として形成されるもの
である。また図2のように被覆材3が複数層構造の樹脂
製チューブで形成されている場合には、複数の各層3
a,3bのうち少なくとも一層が光散乱透過性層5とし
て形成されるものであり、他は透明層として形成される
ものである。
【0019】この光散乱透過性層5は、白色顔料を含有
する白色樹脂製チューブで形成するのが好ましい。具体
的には、TiO2やSiO2に代表される白色微粒子系散
乱剤を顔料として含有する、フルオロエチレンプロピレ
ンに代表されるフッ素系樹脂や、シリコーン系樹脂、ポ
リエチレン、架橋ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
オレフィンエラストマーなどの樹脂で形成した白色樹脂
製チューブを用いることができる。
【0020】そして上記のように被覆材3に光散乱透過
性層5を設けた側面発光光ファイバにあって、コア1を
伝送される光がコア1とクラッド2の界面で反射する際
に、その一部の光がコア1よりクラッド2へと浸み出し
て散乱したり、またコア1とクラッド2の界面の凹凸で
散乱反射したりすることによって、被覆材3を透して光
の一部が側面発光光ファイバの側面から照射されて発光
するが、クラッド2から被覆材3に入射された光は被覆
材3の光散乱透過性層5によってさらに拡散されて外部
へ照射されることになり、側面発光光ファイバの全長に
亘って輝度ムラなく均一に側面発光させることができる
ものである。
【0021】ここで、上記のような側面発光光ファイバ
にあって、施工時や施工後の無理な取り扱いや、衝撃等
の作用で、コア1と被覆材3が直接接触した場合、被覆
材3の内面が光散乱透過性層5として形成されている
と、コア1から浸み出した光は光散乱透過性層5で強く
散乱されてこの部分で局所的に側面発光量が多くなり、
発光ムラを起こし、また光の伝送効率も極端に低下する
おそれがある。
【0022】そこで請求項3の発明では、被覆材3の少
なくとも内面を透明樹脂で形成するようにしてあり、コ
ア1と被覆材3が直接接触しても、コア1に光散乱透過
性層5は接触しないようにして、発光ムラが起こらない
ようにしてある。被覆材3の少なくとも内面を透明にす
る樹脂としては、透明性樹脂であれば特に限定されない
が、なかでもフッ素系樹脂が最も好ましい。被覆材3が
コア1と接触した際に、接触部分での漏光を最小限に留
めるには、被覆材3が透明であることに加え、被覆材3
の屈折率がより小さく、かつ被覆材3の内面の平滑性が
より優れるほうが好ましいが、フッ素系樹脂は透明樹脂
のなかでは最も屈折率が小さく、かつ平滑加工性に優れ
るので、最も好ましいのである。例えば、被覆材3を図
1のように単層の樹脂製チューブで形成する場合には、
被覆材3をフッ素系樹脂チューブで形成すると共に、透
明なフッ素系樹脂チューブ内に含有させる白色顔料の濃
度が外周側から内周側へと順次低くなるように傾斜を付
け、フッ素系樹脂チューブの内面では顔料の濃度が零に
なるようにして、被覆材3の内面を透明樹脂で形成する
ことができるものである。また図2のように被覆材3が
複数層構造の樹脂製チューブで形成する場合には、複数
層の樹脂製チューブの最内層3aを透明なフッ素系樹脂
で形成し、外層3bを白色顔料が含有された光散乱透過
性層5として形成するものである。
【0023】また、図2のようにシリカエアロゲル4及
びシリカエアロゲル4間に存在する空気層6とでクラッ
ド2を形成する場合、請求項4の発明のように、クラッ
ド2を形成するためにコア1と被覆材3の間に充填され
るシリカエアロゲル4として、粒径10μm以上の粒子
状あるいは厚み10μm以上の薄片状のものを用いるよ
うにし、さらにコア1と被覆材3の間の容積に対するシ
リカエアロゲル4の容積充填率が5%になるようにして
クラッド2を形成をするのが好ましい。このようにシリ
カエアロゲル4として粒径10μm以上の粒子あるいは
厚み10μm以上の薄片を用いることによって、コア1
と被覆材3の間の距離を最低10μm確保することがで
きる。この距離はコア1から浸み出した光が被覆材3に
まで到達しないための十分な距離であり、コア1から浸
み出した光が被覆材3の光散乱透過性層5で散乱されて
局所的に側面発光量が多くなって発光ムラを起こすこと
がなくなるものである。またクラッド2内のシリカエア
ロゲル4の容積充填率を5%以上にすることによって、
側面発光光ファイバが屈曲されてもコア1に被覆材3が
直接接触することを防ぐことができるものである。シリ
カエアロゲル4の粒径や厚みの上限は特に設定されない
が、現実的には4mm程度が上限である。またシリカエ
アロゲル4の容積充填率の上限も特に設定されないが、
粒子状のシリカエアロゲル4を用いる場合には80%が
実用的範囲の上限であり、また薄片状のシリカエアロゲ
ル4を用いる場合には、上下は100%である。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0025】(実施例1)松下電工(製)シリカエアロ
ゲル「SP−15」(屈折率1.015、密度0.05
g/cc)を粉砕することによって、粒径が10μmオ
ーバー(平均粒径40μm)の粒状のシリカエアロゲル
4を得た。
【0026】一方、被覆材3として、内径14mm、外
径15mmの透明フッ化エチレンポリプレンからなる内
層3aと、内径15mm、外径16mmの白色ポリ塩化
ビニル(顔料TiO220重量%含有)からなる外層3
bの二層構造の樹脂製チューブを用いた。
【0027】そしてこの樹脂製チューブの被覆材3内
に、直径13mm、長さ2mのエラストマー系アクリル
材(屈折率1.49)で形成されるコア1を差し込み、
コア1と被覆材3との間隙に上記のシリカエアロゲル4
の粒子を容積充填率が5%になるように充填することに
よって、長さ2mの側面発光光ファイバを得た。
【0028】(実施例2)被覆材3として、内径14m
m、外径16mmの白色フッ化エチレンポリプレン(顔
料TiO220重量%含有)からなる単層構造の樹脂製
チューブを用いた。この樹脂製チューブの被覆材3内
に、実施例1と同じコア1を差し込み、コア1と被覆材
3との間隙に実施例1と同じシリカエアロゲル4の粒子
を容積充填率が30%になるように充填することによっ
て、長さ2mの側面発光光ファイバを得た。
【0029】(実施例3)シリカエアロゲル4の粒子の
容積充填率が2%になるようにした他は、実施例1と同
様にして、長さ2mの側面発光光ファイバを得た。
【0030】(実施例4)シリカエアロゲル4の粒子の
容積充填率が2%になるようにした他は、実施例2と同
様にして、長さ2mの側面発光光ファイバを得た。
【0031】(比較例1)被覆材3として、内径14m
m、外径16mmの透明フッ化エチレンポリプレンから
なる単層構造の樹脂製チューブを用いた。この樹脂製チ
ューブの被覆材3内に、実施例1と同じコア1を差し込
み、コア1と被覆材3との間隙に実施例1と同じシリカ
エアロゲル4の粒子を容積充填率が5%になるように充
填することによって、長さ2mの側面発光光ファイバを
得た。
【0032】上記の実施例1、実施例4、比較例1で得
た側面発光光ファイバを直線状に延ばして配置し、メタ
ルハライド照明装置((株)住田光学ガラス製「LS−
M160」)を用いて側面発光光ファイバの一端面から
光を入射させ、側面発光光ファイバの側面の輝度を輝度
計((株)ミノルタ製「LS−110」)で測定した。
【0033】結果は、比較例1のものは最大8060c
d/m2、最小480cd/m2であり、輝度のばらつき
が大きかったが、実施例1のものでは最大1850cd
/m 2、最小1750cd/m2、実施例2のものでは最
大1720cd/m2、最小1600cd/m2であり、
輝度のばらつきは小さく、輝度ムラが殆どないものであ
った。
【0034】また、実施例1,2,3,4で得た側面発
光光ファイバを半径16cmで円形に曲げて配置し、後
は上記と同様にして側面発光光ファイバの側面の輝度を
測定した。結果は、実施例1のものは最大1850cd
/m2、最小1750cd/m2、実施例2のものは最大
1820cd/m2、最小1760cd/m2、実施例3
のものは最大1670cd/m2、最小1600cd/
2と輝度のばらつきが小さいのに対して、実施例4の
ものは最大4010cd/m2、最小1600cd/m2
と輝度のばらつきがやや大きくなり、側面発光光ファイ
バを曲げて使用する場合に、クラッドのシリカエアロゲ
ルの容積充填率が小さいと、輝度にばらつきが発生し易
いことが確認される。
【0035】
【発明の効果】上記のように本発明は、光を伝送するコ
アと、コアの外周に設けられたクラッドと、クラッドの
外面を覆う被覆材からなる側面発光光ファイバにおい
て、クラッドをシリカエアロゲルによって形成し、被覆
材に光散乱透過性層を設けるようにしたので、クラッド
を構成するシリカエアロゲルは屈折率が一般に1.00
08〜1.18と低く、受光角を大きくして光の伝送効
率を高く得ることができるものであり、またコアよりク
ラッドへと浸み出した光を被覆材の光散乱透過性層によ
って拡散させて外部へ照射させることができ、側面発光
光ファイバの全長に亘って輝度ムラなく均一に側面発光
させることができるものである。
【0036】また請求項2の発明は、被覆材の光散乱透
過性層を白色顔料を含有する白色樹脂で形成するように
したので、コアよりクラッドへと浸み出した光が光散乱
透過性層で吸収されることなく拡散させて外部へ照射さ
せることができるものであり、側面の発光光量を高く得
ることができるものである。
【0037】また請求項3の発明は、被覆材の少なくと
も内面が透明のフッ素系樹脂で形成されているので、コ
アと被覆材が直接接触しても、コアには被覆材の透明層
が接触して光散乱透過性層が接触することを防ぐことが
できるものであり、側面からの発光ムラが起こることを
防止することができるものである。
【0038】また請求項4の発明は、クラッドを形成す
るシリカエアロゲルとして粒径10μm以上の粒子ある
いは厚み10μm以上の薄片を用いると共に、クラッド
内のシリカエアロゲルの容積充填率を5%以上に設定し
たので、コアから浸み出した光が被覆材にまで到達しな
いための十分な10μm以上の距離をコアと被覆材の間
に確保することができると共に、シリカエアロゲルの容
積充填率を5%以上にすることによって側面発光光ファ
イバが屈曲されてもコアに被覆材が直接接触することを
防ぐことができ、側面からの発光ムラを防止することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)は側面断面図、(b)は正面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の他の一例を示すものであ
り、(a)は側面断面図、(b)は正面断面図である。
【符号の説明】
1 コア 2 クラッド 3 被覆層 4 シリカエアロゲル 5 光散乱透過性層 6 空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清 三喜男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 椿 健治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 薮ノ内 伸晃 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 園田 健二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2H038 AA41 AA54 AA57 BA42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を伝送するコアと、コアの外周に設け
    られたクラッドと、クラッドの外面を覆う被覆材からな
    る側面発光光ファイバにおいて、クラッドをシリカエア
    ロゲルによって形成し、被覆材に光散乱透過性層を設け
    て成ることを特徴とする側面発光光ファイバ。
  2. 【請求項2】 被覆材の光散乱透過性層が白色顔料を含
    有する白色樹脂で形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の側面発光光ファイバ。
  3. 【請求項3】 被覆材の少なくとも内面が透明のフッ素
    系樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の側面発光光ファイバ。
  4. 【請求項4】 クラッドを形成するシリカエアロゲルは
    粒径10μm以上の粒子あるいは厚み10μm以上の薄
    片であり、クラッド内のシリカエアロゲルの容積充填率
    が5%以上であることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の側面発光光ファイバ。
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