JP2000136190A - アミジン化合物 - Google Patents

アミジン化合物

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JP2000136190A
JP2000136190A JP11103432A JP10343299A JP2000136190A JP 2000136190 A JP2000136190 A JP 2000136190A JP 11103432 A JP11103432 A JP 11103432A JP 10343299 A JP10343299 A JP 10343299A JP 2000136190 A JP2000136190 A JP 2000136190A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第Xa因子阻害剤として有用な、新規化合物
を提供する。 【解決手段】 一般式〔I〕 〔式中、R1、R2、R3は同一又は異なって水素原子、
水酸基、低級アルキル基又はアリール基を表し、Rは (式中、各定義は明細書に記載の通りである。)を表
す。〕で示される化合物又はその塩若しくはそのプロド
ラッグ。 【効果】 本発明化合物又はその塩若しくはそのプロド
ラッグは、第Xa因子阻害剤、血液凝固阻害剤として有
用であり、又血液凝固や血栓によって引き起こされる疾
患の予防及び/又は治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、血液凝固第Xa因
子阻害活性を有する新規アミジン化合物に関する。本発
明はまた、これら化合物を含有してなる医薬組成物、第
Xa因子阻害剤、血液凝固又は血栓によって引き起こさ
れる疾患の治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】不安定狭心症や深部静脈血栓症、汎発性
血管内凝固症候群(DIC)のような血栓症は、血液凝
固能の亢進がその一つの病因である。従来、血栓形成の
予防及び治療剤としては、ヘパリンやワーファリンが用
いられてきた。ヘパリンについてはアンチトロンビンII
I(ATIII)に作用し、凝固系を間接的に抑制するた
め、動脈系の血栓には作用が弱いことがある。又、一部
の患者には、血小板因子(PF4)に対する抗体を生成
し凝固系の亢進が認められることや、更に副作用として
出血傾向が認められることなどがある。ワーファリンに
ついては薬物の作用発現までに時間がかかることなどが
あり、必ずしも使いやすく安全な薬物とはいえない。従
って、これらの問題点を解決すべく抗凝固剤の開発が求
められている。
【0003】X因子は、分子量58,000の糖蛋白
で、内因系でX因子はIXa因子・VIIIa因子・Ca
2+複合体の存在下、リン脂質膜上で活性化されXa因
子となる。一方、外因系と呼ばれる凝固系では、組織因
子の存在下でVIIa因子により活性化されXa因子と
なる。両系において生成されたXa因子はプロトロンビ
ンをトロンビンに活性化する。生成されたトロンビンは
このカスケードの上流をさらに活性化し、大量のトロン
ビンを産生する。これによって、フィブリノーゲンがフ
ィブリンとなり血液の凝固が起こる。
【0004】血液凝固系は増幅反応であることから、生
成したトロンビンの活性を直接阻害するよりも、その前
の段階で生成を抑制する方が効率的であると考えられて
いる。また、Xa因子は内因性及び外因性の凝固系の合
流点であることからも、Xa因子を阻害することが極め
て有効であると考えられる。又、臨床で低分子ヘパリン
の方が、ヘパリンより出血傾向が少ないことや、ヒヒを
用いた実験〔トロンボシス アンド ヘモスタス,74
巻,464頁,1995年[Thronbosis and Haemostas,
74, 464 (1995)]〕において、トロンビンを抑制するよ
りも、Xa因子を抑制した方が、出血傾向が少ないとい
う知見がある。従って、Xa因子阻害剤は従来の抗凝固
剤に見られる出血時間への影響を与えることなしに抗血
栓効果を示す可能性を持っている。
【0005】Xa因子阻害薬としては、国際公開WO9
7/08165号明細書に、一般式
【化15】 (式中、R1、R2、R3は水素原子、水酸基、ハロゲン
原子、ヒドロキシアルキル基、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アルコキシ基、アラルキルオキシ
基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、カルボ
キシ基、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカ
ルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、カルボキ
シアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アル
ケニルオキシカルボニルアルキル基又はアルキニルオキ
シカルボニルアルキル基を表し、Aは置換基として水酸
基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基又はハロゲ
ン原子で置換されてもよいアルキレン基を表し、Xは結
合、アルキレン基又はアルキレンオキシ基を表し、Yは
単結合、カルコゲン原子又はCO基を表し、Zは飽和又
は不飽和の置換されてもよいヘテロ環又は炭素環、置換
されてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシ基、アルコ
キシカルボニル基又はアルキル基を表し、nは1又は2
の整数を表し、mは0〜4の整数を表す。)で示される
化合物が記載されている。又、特開平5−208946
号公報(米国特許5620991号明細書、ヨーロッパ
特許540051号明細書)に、一般式
【化16】 (式中、R1は水素原子又は低級アルコキシ基を表し、
2は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシア
ルキル基又はアルコキシカルボニルアルキル基を表し、
3は水素原子、カルボキシ基、アルコキシカルボニル
基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニルアル
キル基、カルボキシアルコキシ基又はアルコキシカルボ
ニルアルコキシ基を表し、R4は水素原子、水酸基、低
級アルキル基又は低級アルコキシ基を表し、nは0〜1
の整数を示し、Aは1〜2個のヒドロキシアルキル基、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシ
アルキル基若しくはアルコキシカルボニルアルキル基が
置換していてもよい炭素数1〜4のアルキレン基を表
し、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子又はカルボニル基
を表し、Yは置換基を有してもよい飽和若しくは不飽和
の5〜6員の複素環式基もしくは環状炭化水素基、置換
基を有してもよいアミノ基又は置換基を有してもよいア
ミノアルキル基を表し、
【化17】 で示される基はインドリル基、ベンゾフラニル基、ベン
ゾチエニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンズオキサゾ
リル基、ベンゾチアゾリル基、ナフチル基、テトラヒド
ロナフチル基及びインダニル基より選ばれる基を表
す。)で示される化合物が記載されている。又、国際公
開WO96/16940号明細書に、一般式
【化18】 (式中、R1は水素原子又は式−A−W−R4 を表し、
Aは式
【化19】 又は−SO2− を表し、X2は酸素原子又は硫黄原子を
表し、Wは単結合又は−NR5− を表し、R4は水酸
基、低級アルコキシ基、置換されてもよい低級アルキル
基、置換されてもよいシクロアルキル基、置換されても
よいアリール基、又は置換されてもよいヘテロアリール
基を表す。但し、Wが式−NR5− で示される基のと
き、R4は水素原子であってもよいが水酸基若しくは低
級アルコキシであることはない。R5は水素原子、カル
バモイル基、低級アルコキシカルボニル基、モノ−若し
くはジ−低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルキ
ルスルホニル基、モノ−若しくはジ−低級アルキルアミ
ノチオカルボニル基、置換されてもよい低級アルキル基
又は置換されてもよい低級アルカノイル基を表し、R2
は低級アルキル基を表し、R3は水素原子、ハロゲン原
子、カルボキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、水
酸基、低級アルコキシ基、低級アルキル基又は低級アル
コキシカルボニル基を表し、Bは低級アルキレン基又は
カルボニル基を表し、nは0又は1の整数を表す。)で
示される化合物が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、第Xa因子
阻害剤として有用な新規化合物を提供することを目的と
する。又、本発明は新規な第Xa因子阻害剤を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、第Xa因子阻害剤として有用な化合物を探索す
べく鋭意研究を行った結果、下記一般式〔I〕で示され
るアミジン化合物を見い出した。又、これらの化合物が
優れた第Xa因子阻害剤となることを見い出して本発明
を完成した。
【0008】本発明化合物は、血液凝固第Xa因子を特
異的に阻害し、強力な抗凝固作用を有する。従って、血
液凝固や血栓によって引き起こされる種々の疾患、即ち
脳梗塞,脳血栓,脳塞栓,一過性脳虚血発作(TI
A),くも膜下出血等の脳血管障害における疾患、急性
又は慢性心筋梗塞,不安定狭心症,冠動脈血栓症等の虚
血性心疾患、肺梗塞,肺塞栓等の肺血管障害における疾
患、末梢動脈塞栓症,深部静脈血栓症,汎発性血管内凝
固症候群,人工血管術後又は人工弁置換後の血栓形成
症,冠動脈バイパス術後における再閉塞又は再狭窄,経
皮経管的冠血管形成術(PTCA)又は冠動脈血栓溶解
療法(PTCR)等の血管再開通療法後における再閉塞
又は再狭窄,体外循環時の血栓形成症等の各種血管障害
における疾患,糸球体腎炎,ネフローゼ症候群,糖尿病
性網膜症,閉塞性動脈硬化症,Buerger病,腫瘍血栓
症,心房細動に伴う血栓等の予防及び/又は治療剤とし
て有用である。
【0009】又、後述の試験例2からも明らかな通り、
本発明化合物はトロンビン、即ち第IIa因子(FIIa)の
阻害活性は持たないことから、副作用としての出血は極
めて少ないと考えられる。更に、後述の試験例6〜7か
らも明らかな通り、経口投与においても卓越したXa因
子阻害効果を発揮する。
【0010】又、インフルエンザウイルスの増殖には、
Xa因子が関与しているという知見(特開平6−227
971号公報)もあり、本発明化合物はインフルエンザ
の予防及び/又は治療に有用であると考えられる。
【0011】本発明は、第Xa因子阻害剤として有用な
下記一般式〔I〕で示される化合物に関する。本発明は
また、下記一般式〔I〕で示される化合物又はその塩若
しくはそのプロドラッグを有効成分として含有する第X
a因子阻害剤に関する。より詳しくは下記(1)〜(2
3)に示すとおりである。
【0012】(1) 一般式〔I〕
【化20】 〔式中、Rは
【化21】 [ここで、R4は水素原子、水酸基、低級アルキル基、
低級アルコキシ基又はハロゲン原子を表し、R5は水素
原子、シアノ基、カルボキシ基又は低級アルコキシカル
ボニル基を表し、R6は水素原子、シクロアルキル基、
水酸基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
アラルキルオキシカルボニル基(該アラルキルオキシカ
ルボニル基は、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、
アルコキシ基又はトリフルオロメチル基で置換されてい
てもよい)、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
基、ジ低級アルキルアミノ基、アリール基、ヘテロアリ
ール基(該アリール基又はヘテロアリール基は、低級ア
ルキル基、水酸基、低級アルコキシ基、カルボキシ基、
低級アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボ
ニル基、ニトロ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミジ
ノ基又はヒドロキシアミジノ基から選ばれる置換基で1
乃至3置換されてもよい。)、5乃至7員からなり少な
くとも窒素原子を一個含んでなる飽和の複素環(該飽和
の複素環は低級アルキル基、アシル基、ジ低級アルキル
アミノ低級アルカノイル基又はイミドイル基で置換され
てもよい。)又は
【化22】 (ここで、Akは低級アルキル基を表し、Halはハロゲン
原子を表す。)を表し、X2は酸素原子、硫黄原子、−
SO2− 、 −SO2NH− 又は単結合を表し、X3
は−(CH2)m− (ここで、mは0又は1乃至3の整数
を表す。)を表し、X4は−CO− 、 −C(=N
H)− 、 −SO2− 、 −CONH− 、−CS
NH− 、 −SO2NH− 、−(CH2)rCONH−
、−(CH2)rCH(OH)− 、
【化23】 (ここで、rは0又は1乃至3の整数を表す。)又は単
結合を表し、X5は炭素数1乃至6のアルキレン基、炭
素数2乃至6のアルケニレン基又は単結合を表し、R7
は水素原子、低級アルキル基又は
【化24】 {ここで、R9は酸素原子、硫黄原子、NH基、 NR
11 〔ここで、R11は低級アルキル基、アラルキル基
(該アラルキル基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、
水酸基、低級アルコキシ基、ハロアルキル基、シアノ
基、ニトロ基、アミノ基、アシルオキシ基から選ばれる
置換基で1乃至3置換されてもよい)、又は水酸基を表
す。〕を表し、R10は低級アルキル基、低級アルコキシ
基、アミノ基、低級アルキルアミノ基又はジ低級アルキ
ルアミノ基を表す。)を表す。}を表し、R8は水素原
子、低級アルキル基、シクロアルキル基(該シクロアル
キル基は低級アルキル基又はカルボキシ基で置換されて
もよい)、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル
基、アリール基、ヘテロアリール基{該アリール基又は
ヘテロアリール基は、ハロゲン原子、低級アルキル基
(該低級アルキル基はハロゲン原子で置換されてもよ
い。)、水酸基、低級アルコキシ基、カルボキシ基又は
低級アルコキシカルボニル基から選ばれる置換基で一乃
至三置換されてもよい}、アラルキル基(該アラルキル
基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基、低級ア
ルコキシ基、ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ア
ミノ基、アシルオキシ基から選ばれる置換基で1乃至3
置換されてもよい)、又は5乃至7員からなり少なくと
も窒素原子を一個含んでなる飽和の複素環を表し、Y1
は酸素原子、−NH− 、 −CONH− 、 −NR
12− 〈ここで、R12は低級アルキル基又は−Y6−R
13 {ここで、R13は水素原子、低級アルキル基又はア
リール基(該低級アルキル基又はアリール基は、カルボ
キシ基、低級アルコキシカルボニル基又はアラルキルオ
キシカルボニル基で置換されてもよい)を表し、Y6
−CO− 、 −CO2− 、 −COCO2− 、 −
SO2− 、−SO2(CH2)r− 又は −(CH2)r
(ここで、rは0又は1乃至3の整数を表す。)を表
す。}を表す。〉又は単結合を表し、Y2は酸素原子、
硫黄原子又は単結合を表し、Y3
【化25】 (ここで、s、tはそれぞれ同一又は異なって1乃至3
の整数を表す。)又は単結合を表し、Y4は酸素原子、
−CO− 、 −CO2− 、 −SO2− 、 −CO
NH− 、−CH=CH− 又は単結合を表し、Y5
−(CH2)p− 、 −(CH2)p'−CHAk−(CH2)p"
、−(CH2)p'−CAk Ak’−(CH2)p"− 、
【化26】 (ここで、Ak、Ak’はそれぞれ同一又は異なって低級ア
ルキル基を表し、pは0又は1乃至3の整数を表し、
p’、p”はそれぞれ同一又は異なって0又は1乃至2
の整数を表す。)又は単結合を表し、環Aは
【化27】 {ここで、R14はカルボキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル基又はアラルキルオキシカルボニル基(該アラルキ
ルオキシカルボニル基は、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
ルキル基、アルコキシ基又はトリフルオロメチル基で置
換されてもよい}を表す。)を表し、jは1又は2を表
し、kは0又は1を表し、m、nはそれぞれ同一又は異
なって0又は1乃至3の整数を表す。]を表し、R1
2、R3は同一又は異なって水素原子、水酸基、低級ア
ルキル基又はアリール基を表す。〕で示されるアミジン
化合物又はその塩若しくはそのプロドラッグ。
【0013】(2) 一般式〔I〕において、Rが
【化28】 (R4、R5、R6、X2、X3、X4、X5、j、kはそれ
ぞれ前記と同様の意味を表す。)である上記(1)に記
載のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
グ。
【0014】(3) 一般式〔I〕において、Rが
【化29】 (R4、R5、R6、X2、X3、X4、X5、j、kはそれ
ぞれ前記と同様の意味を表す。)である上記(2)に記
載のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
グ。
【0015】(4) 一般式〔I〕において、Rが
【化30】 (R4、R5、R6、X2、X3、X4、X5、j、kはそれ
ぞれ前記と同様の意味を表す。)である上記(3)に記
載のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
グ。
【0016】(5) 一般式〔I〕において、X3
−(CH2)− (mは前記と同様の意味を表す。)、
4
【化31】 、jが1である上記(4)に記載の化合物又はその塩若
しくはそのプロドラッグ。
【0017】(6) 一般式〔I〕において、R6が水
素原子、X2が酸素原子、X5が単結合である上記(5)
に記載のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロド
ラッグ。
【0018】(7) 一般式〔I〕において、Rが
【化32】 (R、R、Y、Y、Y、Y、Y、環A、
m、nはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)である上
記(1)に記載のアミジン化合物又はその塩若しくはそ
のプロドラッグ。
【0019】(8) 一般式〔I〕において、環Aが
【化33】 である上記(7)に記載のアミジン化合物又はその塩若
しくはそのプロドラッグ。
【0020】(9) 7−[1−(ピリジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジ
ン、7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4
−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−2−カルボキシアミジン、N−メチル−7−
[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イルメ
トキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボキシアミジン、7−[1−(ピリジン−4
−イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキサミ
ド オキシム、N−フェニル−7−[1−(ピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシア
ミジン、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル、4−(2−アミジノ−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−
(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−
4−カルボン酸 エチルエステル、4−(2−アミジノ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルオキシメチル)−1−(2,6−ジメチルピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−ア
ミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
7−イルオキシメチル)−1−(2−メチルピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 メチルエステ
ル、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−
メチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
酸、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリ
ミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−
[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエ
ステル、4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸、4−[N−[5−アミジノ−1−(1−フェニル
エチルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−2−
イルメチル]−N−[4−(1−アセトイミドイルピペ
リジン−4−イルオキシ)フェニル]カルバモイル]安
息香酸、4−[N−[5−アミジノ−1−(4−ベンジ
ルオキシフェニルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾ
ール−2−イルメチル]−N−[4−(1−アセトイミ
ドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]カルバ
モイル]安息香酸、2−[4−(ピロリジン−3−イル
オキシ)フェノキシメチル]−1−(2−メトキシエチ
ル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン、2
−[4−(1−アセトイミドイルピロリジン−3−イル
オキシ)フェノキシメチル]−1−(2−メトキシエチ
ル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン、7
−[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン、7−[1−(ピリジン
−4−イルメチル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン、7−[1−(2−ヒドロキシ−2−フ
ェニルエチル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキ
シアミジン、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−イルアセチルグリシン エチルエステル、
4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
酢酸 N−メチルアミド、7−(1−アセチルピペリジ
ン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、7−(1−
ベンジルスルホニルピペリジン−4−イルメトキシ)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン、7−[1−(2−ナフチルスルホニ
ル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジ
ン、7−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル
メトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−2−カルボキシアミジン、7−(1−フェニルアセ
トイミドイルピペリジン−4−イルメトキシ)−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキ
シアミジン、N−[2−[4−(2−アミジノ−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキ
シメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−5−イ
ル]アセトアミド、N−[2−[4−(2−アミジノ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル
オキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−5−
イル]ベンズアミド、3−[4−[4−(2−アミジノ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルオキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3
−イル]−2−プロペン酸 エチルエステル、4−[4
−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−イ
ル]ピリジン−3−カルボン酸 メチルエステル、4−
[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1
−イル]ピリジン−3−カルボン酸、6−[1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン、7−[2−[4−シアノ−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エトキシ]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン、4−(2−アミジノ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イ
ルオキシメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−カルボン酸 エチルエステル、4−(2−ア
ミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ
[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−
(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルチオメチル)−1−(ピリジン−4−
イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−[2−(2−
アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−7−イルチオ)エチル]−1−(ピリジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−アミジノ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルスルホニルメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピ
ペリジン−4−カルボン酸、4−[2−(2−アミジノ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルスルホニル)エチル]−1−(ピリジン−4−イル)
ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−アミジノ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル
スルホニルアミノ)−1−(ピリジン−4−イル)ピペ
リジン−4−カルボン酸メチルエステル、4−(2−ア
ミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
7−イルスルホニルアミノ)−1−(ピリジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−アミジノ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルスルホニルアミノメチル)−1−(ピリジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル、4
−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、
1−[2−(ベンゾチアゾール−2−イル)−2−オキ
ソエチル]−2−フェノキシメチルベンズイミダゾール
−5−カルボキシアミジン、トランス−4−[2−[4
−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキ
シ)フェノキシメチル]−5−アミジノベンズイミダゾ
ール−1−イルアセチルアミノメチル]シクロヘキサン
カルボン酸、トランス−4−[2−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメ
チル]−5−(N−メチルアミジノ)ベンズイミダゾー
ル−1−イルアセチルアミノメチル]シクロヘキサンカ
ルボン酸、トランス−4−[2−[4−(1−アセトイ
ミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチ
ル]−5−[アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]ベン
ズイミダゾール−1−イルアセチルアミノメチル]シク
ロヘキサンカルボン酸、2−[4−(ピペリジン−4−
イルオキシ)フェノキシメチル]−1−フェナシルベン
ズイミダゾール−5−カルボキシアミジン、2−[4−
(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)
フェノキシメチル]−1−フェナシルベンズイミダゾー
ル−5−カルボキシアミジン、2−[2−[4−エトキ
シカルボニル−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン
−4−イル]エチル]−1−(シクロヘキシルカルバモ
イルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミ
ジン、4−[2−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシ
ルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−2−イ
ル]エチル]−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン
−4−カルボン酸、1−(シクロヘキシルカルバモイル
メチル)−2−[N−[1−(ピリジン−4−イル)ピ
ペリジン−4−イル]−N−エトキサリルアミノメチ
ル]ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン、N
−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイル
メチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N−
[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]
アミノシュウ酸、2−[N−[4−(1−アセトイミド
イルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エ
トキシカルボニルメチルアミノメチル]−1−(シクロ
ヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−5
−カルボキシアミジン、N−[5−アミジノ−1−(シ
クロヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール
−2−イルメチル]−N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]カルバモイ
ル安息香酸、2−[N−[4−(1−アミジノピペリジ
ン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−メトキシ
カルボニルベンゾイル)アミノメチル]−1−(シクロ
ヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−5
−カルボキシアミジン、N−[5−アミジノ−1−(シ
クロヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール
−2−イルメチル]−N−[4−(1−アミジノピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]カルバモイル安息香
酸、N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバ
モイルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]
−N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸、7−[1
−(ピリジン−4−イルアセチル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン、7−[1−(3−アミ
ノベンジル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキ
シアミジン、7−[1−(2−ヒドロキシベンジル)ピ
ペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、7−
[1−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−4−
イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボキシアミジン、2−[4−(2−ア
ミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−イルメチル]
インドール−1−カルボン酸 メチルエステル、4−
(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−酢酸
ベンジルエステル、N−ベンジル−4−(2−アミジ
ノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−
イルオキシメチル)ピペリジン−1−カルボキサミド、
7−[1−(インドール−2−イルメチル)ピペリジン
−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−2−カルボキシアミジン、4−(2−ア
ミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−酢酸、N−ベ
ンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジ
ン−1−アセトアミド、4−(2−アミジノ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
チル)ピペリジン−1−イルアセチルアミノ酢酸、7−
[1−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−
4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン、7−[1−(2
−ニトロベンジル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン、7−[1−(2−アミノベンジル)ピ
ペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、7−
(1−ヘキサンイミドイルピペリジン−4−イルメトキ
シ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン、N−ベンジル−4−(2−アミ
ジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7
−イルオキシメチル)ピペリジン−1−スルホンアミ
ド、N−ブチル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)
ピペリジン−1−スルホンアミド、N−シクロヘキシル
−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1
−スルホンアミド、N−(2−ニトロフェニル)−4−
(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−カル
ボチオアミド、7−[1−(ベンズイミダゾール−2−
イル)ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジ
ン、3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)
ピペリジン−1−イル]ピリジン−3−イル]プロピオ
ン酸 エチルエステル、3−[4−[4−(2−アミジ
ノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−
イルオキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−
3−イル]プロピオン酸、4−(2−アミジノ−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキ
シメチル)−1−(2−アミノピリジン−5−イルカル
ボニル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−アミ
ジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7
−イルオキシメチル)−1−(3−アミノプロピオニ
ル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−アミジノ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルオキシメチル)−1−(イミダゾール−4−イルアセ
チル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−アミジ
ノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−
イルオキシメチル)−1−(ピペリジン−4−イルスル
ファモイル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−
アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−7−イルオキシメチル)−1−ジメチルアミノアセチ
ルピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−アミジノ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル
オキシメチル)−1−(ピリジン−3−イルカルバモイ
ル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル、4
−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−ジメチ
ルアミノアセチルピペリジン−2−イルカルボニル)ピ
ペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル、4−[4
−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−7−イルオキシメチル)−4−カルボキシピ
ペリジン−1−イル]−1−メチルピリジニウム クロ
リド、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(4
−アミジノフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチ
ルエステル、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1
−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン
−4−カルボン酸 エチルエステル、4−(2−アミジ
ノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−
イルオキシメチル)−1−(2−メチルピリジン−4−
イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル、
4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−エチ
ルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル、4−(2−アミジノ−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチ
ル)−1−(1−エチルピペリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−カルボン酸、7−[2−(4−シアノピペリ
ジン−4−イル)エトキシ]−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、4−
[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチル
エステル、4−(2−アミジノ−6−メトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキ
シメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−
4−カルボン酸、及び4−(2−アミジノ−6−メチル
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルオキシメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−カルボン酸から選ばれる上記(1)に記載の
化合物又はその塩若しくはそのプロドラッグ。
【0021】(10) 7−[1−(ピリジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジ
ン、7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4
−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−2−カルボキシアミジン、N−メチル−7−
[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イルメ
トキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボキシアミジン、7−[1−(ピリジン−4
−イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキサミ
ド オキシム、N−フェニル−7−[1−(ピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシア
ミジン、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル、4−(2−アミジノ−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−
(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−
4−カルボン酸 エチルエステル、4−(2−アミジノ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルオキシメチル)−1−(2,6−ジメチルピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−ア
ミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
7−イルオキシメチル)−1−(2−メチルピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 メチルエステ
ル、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−
メチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
酸、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリ
ミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−
[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエ
ステル、4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸、7−[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン
−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−2−カルボキシアミジン、7−[1−
(ピリジン−4−イルメチル)ピペリジン−4−イルメ
トキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボキシアミジン、7−[1−(2−ヒドロキ
シ−2−フェニルエチル)ピペリジン−4−イルメトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン、4−(2−アミジノ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
チル)ピペリジン−1−イルアセチルグリシン エチル
エステル、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリ
ジン−1−酢酸 N−メチルアミド、7−(1−アセチ
ルピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、
7−(1−ベンジルスルホニルピペリジン−4−イルメ
トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボキシアミジン、7−[1−(2−ナフチル
スルホニル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキ
シアミジン、7−(1−アセトイミドイルピペリジン−
4−イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン、7−(1−フェ
ニルアセトイミドイルピペリジン−4−イルメトキシ)
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カ
ルボキシアミジン、N−[2−[4−(2−アミジノ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル
オキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−5−
イル]アセトアミド、N−[2−[4−(2−アミジノ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルオキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−5
−イル]ベンズアミド、3−[4−[4−(2−アミジ
ノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−
イルオキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−
3−イル]−2−プロペン酸 エチルエステル、4−
[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1
−イル]ピリジン−3−カルボン酸 メチルエステル、
4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸、6−[1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イルメトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン、7−[2−[4−シアノ−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル]エトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン、4−(2−アミジノ−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−
8−イルオキシメチル)−1−(ピリジン−4−イル)
ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル、4−
(2−アミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−ベンゾ[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)−1
−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
酸、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イルチオメチル)−1−(ピリジ
ン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−[2
−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−7−イルチオ)エチル]−1−(ピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−ア
ミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
7−イルスルホニルメチル)−1−(ピリジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−[2−(2−ア
ミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
7−イルスルホニル)エチル]−1−(ピリジン−4−
イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−アミジ
ノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−
イルスルホニルアミノ)−1−(ピリジン−4−イル)
ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル、4−(2
−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−7−イルスルホニルアミノ)−1−(ピリジン−4
−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、4−(2−アミ
ジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7
−イルスルホニルアミノメチル)−1−(ピリジン−4
−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステ
ル、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−
1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
酸、7−[1−(ピリジン−4−イルアセチル)ピペリ
ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、7−[1
−(3−アミノベンジル)ピペリジン−4−イルメトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン、7−[1−(2−ヒドロキシベ
ンジル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシア
ミジン、7−[1−(ピリジン−2−イルメチル)ピペ
リジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、2−
[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1
−イルメチル]インドール−1−カルボン酸 メチルエ
ステル、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジ
ン−1−酢酸 ベンジルエステル、N−ベンジル−4−
(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−カル
ボキサミド、7−[1−(インドール−2−イルメチ
ル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジ
ン、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−
1−酢酸、N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキ
シメチル)ピペリジン−1−アセトアミド、4−(2−
アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−イルアセチ
ルアミノ酢酸、7−[1−(5−ニトロピリジン−2−
イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジ
ン、7−[1−(2−ニトロベンジル)ピペリジン−4
−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−2−カルボキシアミジン、7−[1−(2−
アミノベンジル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン、7−(1−ヘキサンイミドイルピペリ
ジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、N−ベン
ジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
−1−スルホンアミド、N−ブチル−4−(2−アミジ
ノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−
イルオキシメチル)ピペリジン−1−スルホンアミド、
N−シクロヘキシル−4−(2−アミジノ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
チル)ピペリジン−1−スルホンアミド、N−(2−ニ
トロフェニル)−4−(2−アミジノ−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)
ピペリジン−1−カルボチオアミド、7−[1−(ベン
ズイミダゾール−2−イル)ピペリジン−4−イルメト
キシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
2−カルボキシアミジン、3−[4−[4−(2−アミ
ジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7
−イルオキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン
−3−イル]プロピオン酸 エチルエステル、3−[4
−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−
1−イル]ピリジン−3−イル]プロピオン酸、4−
(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−アミノピ
リジン−5−イルカルボニル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(3
−アミノプロピオニル)ピペリジン−4−カルボン酸、
4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(イミダゾ
ール−4−イルアセチル)ピペリジン−4−カルボン
酸、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピペ
リジン−4−イルスルファモイル)ピペリジン−4−カ
ルボン酸、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−
ジメチルアミノアセチルピペリジン−4−カルボン酸、
4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−3−イルカルバモイル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル、4−(2−アミジノ−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチ
ル)−1−(1−ジメチルアミノアセチルピペリジン−
2−イルカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸 エ
チルエステル、4−[4−(2−アミジノ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
チル)−4−カルボキシピペリジン−1−イル]−1−
メチルピリジニウム クロリド、4−(2−アミジノ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル
オキシメチル)−1−(4−アミジノフェニル)ピペリ
ジン−4−カルボン酸エチルエステル、4−(2−アミ
ジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7
−イルオキシメチル)−1−(2,6−ジメチルピリジ
ン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエ
ステル、4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−
(2−メチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カ
ルボン酸 エチルエステル、4−(2−アミジノ−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキ
シメチル)−1−(1−エチルピペリジン−4−イル)
ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル、4−
(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−エチルピ
ペリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、7
−[2−(4−シアノピペリジン−4−イル)エトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン、4−[2−(2−アミジノ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル
オキシ)エチル]−1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−カルボン酸 エチルエステル、4−(2−ア
ミジノ−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジ
ン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、及び4−
(2−アミジノ−6−メチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸か
ら選ばれる上記(3)に記載の化合物又はその塩若しく
はそのプロドラッグ。
【0022】(11) 上記(1)乃至(10)のいず
れか一つに記載のアミジン化合物又はその塩若しくはそ
のプロドラッグ、および製薬上許容し得る添加剤を含有
してなる医薬組成物。
【0023】(12) 上記(1)乃至(10)のいず
れか一つに記載のアミジン化合物又はその塩若しくはそ
のプロドラッグを有効成分として含有してなる血液凝固
阻害剤。
【0024】(13) 上記(1)乃至(10)のいず
れか一つに記載のアミジン化合物又はその塩若しくはそ
のプロドラッグを有効成分として含有してなる第Xa因
子阻害剤。
【0025】(14) 上記(1)乃至(10)のいず
れか一つに記載のアミジン化合物又はその塩若しくはそ
のプロドラッグを有効成分として含有してなる、血液凝
固又は血栓によって引き起こされる疾患の予防治療剤。
【0026】本発明化合物を説明する為に本明細書にお
いて使用する用語の定義は次の通りである。「低級アル
キル基」とは、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アル
キル基を表し、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ter
t−ブチル基、ペンチル基、tert−ペンチル基又は
ヘキシル基等であり、好ましくは炭素数1乃至4個のメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基又はtert−ブチル基等である。
13の低級アルキル基は、カルボキシ基、低級アルコキ
シカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基で置
換されてもよい。
【0027】「シクロアルキル基」とは、炭素数3乃至
10個の環状アルキル部分を有するアルキル基を表し、
例えばシクロプロピル基、2,3−ジメチルシクロプロ
ピル基、シクロブチル基、3−メチルシクロブチル基、
シクロペンチル基、3,4−ジメチルシクロペンチル
基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、
シクロヘプチル基、シクロオクチル基、ノルボルニル
基、アダマンチル基、ビシクロ[3.3.0]オクタン
−1−イル基又はビシクロ[3.3.1]ノナン−9−
イル基等である。好ましくはシクロプロピル基、シクロ
ブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基等の
炭素数3乃至7のシクロアルキル基である。R8のシク
ロアルキル基は低級アルキル基又はカルボキシ基で置換
されてもよい。
【0028】「炭素数1乃至6のアルキレン基」とは、
炭素数1乃至6個の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を表
し、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブ
チレン基、ペンチレン基又はヘキシレン基等であり、好
ましくは炭素数1乃至4個のメチレン基、エチレン基、
プロピレン基又はブチレン基等である。
【0029】「炭素数2乃至6のアルケニレン基」と
は、炭素数2乃至6個の直鎖又は分岐鎖のアルケニレン
基を表し、例えばエテニレン基、1−プロペニレン基、
1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、3−ブテニレン
基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、3−ペ
ンテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン
基、3−ヘキセニレン基、4−ヘキセニレン基又は5−
ヘキセニレン基等である。好ましくは炭素数2乃至4個
のエテニレン基、1−プロペニレン基、1−ブテニレン
基、2−ブテニレン基又は3−ブテニレン基等である。
【0030】「アリール基」とは、炭素数6乃至12個
のフェニル基、ナフチル基又はビフェニル基を表し、好
ましくはフェニル基である。R6のアリール基は、低級
アルキル基、水酸基、低級アルコキシ基、カルボキシ
基、低級アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカ
ルボニル基、ニトロ基、アミノ基、アシルアミノ基、ア
ミジノ基又はヒドロキシアミジノ基から選ばれる置換基
で1乃至3置換されてもよい。R8のアリール基は、ハロ
ゲン原子、低級アルキル基(該低級アルキル基はハロゲ
ン原子で置換されてもよい。)、水酸基、低級アルコキ
シ基、カルボキシ基又は低級アルコキシカルボニル基か
ら選ばれる置換基で一乃至三置換されてもよい。R13
アリール基は、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニ
ル基又はアラルキルオキシカルボニル基で置換されても
よい。
【0031】「ヘテロアリール基」とは、窒素原子、酸
素原子又は硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1個乃至
3個環内に含む5員乃至6員の芳香環を表し、一部飽和
されていてもよい他の環と縮合環を形成してもよい。例
えばイミダゾリル基、ピリジル基、ピリジン−1−オキ
シド基、ピリミジル基、チエニル基、チアゾリル基、イ
ソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル
基、インドリル基、キノリル基、フリル基、ベンゾフリ
ル基、1H−ベンズイミダゾリル基又は2−ベンゾチア
ゾリル基等が挙げられる。好ましくはピリジル基、ピリ
ジン−1−オキシド基、チエニル基、チアゾリル基、イ
ソオキサゾリル基、インドリル基等である。R6のヘテ
ロアリール基は、低級アルキル基、水酸基、低級アルコ
キシ基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
アラルキルオキシカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、
アシルアミノ基、アミジノ基又はヒドロキシアミジノ基
から選ばれる置換基で1乃至3置換されてもよい。R8
ヘテロアリール基は、ハロゲン原子、低級アルキル基
(該低級アルキル基はハロゲン原子で置換されてもよ
い。)、水酸基、低級アルコキシ基、カルボキシ基又は
低級アルコキシカルボニル基から選ばれる置換基で一乃
至三置換されてもよい。これらへテロアリ−ル基の結合
位置は、化学的に許容される限り特定されない。
【0032】「アラルキル基」とは、アリール部が前記
「アリール基」で示したものであり、アルキル部が前記
「低級アルキル基」で示したものからなるアリールアル
キル基を表し、例えばベンジル基、フェネチル基、フェ
ニルプロピル基、フェニルブチル基又はフェニルヘキシ
ル基等が挙げられ、アリール基上にはハロゲン原子、低
級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ基、ハロアルキ
ル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アシルオキシ基
等から選ばれる1乃至3個の置換基を有してもよい。
又、同時に二種類以上で置換されてもよいが、好ましく
は一置換であり、置換位置については化学的に許容され
るならば特に制限されるものではない。
【0033】「低級アルコキシ基」とは、炭素数1乃至
6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基を表し、例えばメト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ
基、ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキ
シ基、tert−ペンチルオキシ基又はヘキシルオキシ
基等であり、好ましくは炭素数1乃至4個のメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基又はtert−ブトキシ基等である。
【0034】「低級アルコキシカルボニル基」とは、低
級アルコキシ部が前記「低級アルコキシ基」で示したも
のを表し、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカ
ルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカル
ボニル基又はtert−ブトキシカルボニル基等であ
る。好ましくはメトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基又はプロポキシカルボニル基等である。
【0035】「アラルキルオキシカルボニル基」とは、
アラルキル部が前記「アラルキル基」で示したものを表
し、ベンジルオキシカルボニル基、2−フェニルエトキ
シカルボニル基又は3−フェニルプロポキシカルボニル
基等であり、置換基としてハロゲン原子、ニトロ基、ア
ルキル基、アルコキシ基又はトリフルオロメチル基等を
有してもよい。好ましくは、ベンジルオキシカルボニル
基である。
【0036】「アシル基」とは、ホルミル基;アセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基若しくはピバロイル基
等の炭素数2乃至6個のアルカノイル基;又は、アリー
ル基に1乃至3個の置換基を有してもよいベンゾイル基
等のアロイル基である。好ましくはホルミル基、アセチ
ル基、ピバロイル基又はベンゾイル基等である。
【0037】「イミドイル基」とは、炭素数1乃至6の
ホルムイミドイル基、アセトイミドイル基、プロパンイ
ミドイル基、ブタンイミドイル基、ペンタンイミドイル
基又はヘキサンイミドイル基等である。好ましくはアセ
トイミドイル基又はプロパンイミドイル基等である。
【0038】「低級アルキルアミノ基」とは、前記「低
級アルキル基」で示したもので一置換されたアミノ基を
表し、例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピ
ルアミノ基又はブチルアミノ基等である。好ましくはメ
チルアミノ基、エチルアミノ基又はプロピルアミノ基等
である。
【0039】「ジ低級アルキルアミノ基」とは、前記
「低級アルキル基」で示したもので二置換されたアミノ
基を表し、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、ジプロピルアミノ基、メチルエチルアミノ基又はメ
チルプロピルアミノ基等である。好ましくはジメチルア
ミノ基又はジエチルアミノ基等である。
【0040】「ジ低級アルキルアミノ低級アルカノイル
基」とは、前記「ジ低級アルキルアミノ基」で示したも
ので置換されたアルカノイル基を表し、例えばジメチル
アミノアセチル基、ジエチルアミノアセチル基、ジプロ
ピルアミノアセチル基、メチルエチルアミノアセチル
基、メチルプロピルアミノアセチル基、ジメチルアミノ
プロパノイル基、ジエチルアミノプロパノイル基又はジ
プロピルアミノプロパノイル基等である。好ましくはジ
メチルアミノアセチル基又はジエチルアミノアセチル基
等である。
【0041】「アシルアミノ基」とは、前記「アシル
基」で示したもので置換されたアミノ基を表し、例えば
ホルミルアミノ基;アセチルアミノ基、プロピオニルア
ミノ基、ブチリルアミノ基若しくはピバロイルアミノ基
等の炭素数2乃至6個のアルカノイルアミノ基;又は、
アリール基に一乃至三個の置換基を有してもよいベンゾ
イルアミノ基等のアロイルアミノ基である。好ましくは
ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、ピバロイルアミ
ノ基又はベンゾイルアミノ基等である。
【0042】「ハロゲン原子」とは、塩素、臭素、フッ
素又はヨウ素であり、好ましくは塩素又は臭素である。
【0043】「5乃至7員からなり少なくとも窒素原子
を一個含んでなる飽和の複素環」とは、ピロリジン、ピ
ペリジン、ヘキサヒドロアゼピン、さらにヘテロ原子と
して酸素、硫黄及び/又は窒素原子を有するオキサゾリ
ジン、チアゾリジン、イミダゾリジン、モルホリン、チ
オモルホリン基、ピペラジン、テトラヒドロオキサゼピ
ン、テトラヒドロチアゼピン又はヘキサヒドロジアゼピ
ン等が挙げられる。R 6の5乃至7員からなり少なくと
も窒素原子を一個含んでなる飽和の複素環は、低級アル
キル基、アシル基、ジ低級アルキルアミノ低級アルカノ
イル基又はイミドイル基で置換されてもよい。
【0044】化合物の「塩」とは、塩酸塩、臭化水素酸
塩、硫酸塩、リン酸塩又は硝酸塩等の無機酸付加塩;酢
酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、グリコール酸塩、
乳酸塩、リンゴ酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、クエン酸
塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、メタンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩
又はアスコルビン酸塩等の有機酸付加塩;アスパラギン
酸塩又はグルタミン酸塩等のアミノ酸付加塩;ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム又はマグネシウム等との無機
塩基塩;メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノー
ルアミン、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、ジシ
クロヘキシルアミン、エチレンジアミン、キニーネ、グ
アニジン等との有機塩基塩;アスパラギン、グルタミ
ン、アルギニン、ヒスチジン又はリジン等のアミノ酸と
の塩基塩が含まれるが、これらに限定されるものではな
い。又、場合によっては含水物あるいは水和物であって
もよい。
【0045】化合物の「プロドラッグ」とは、化学的又
は代謝的に分解し得る基を有し、加水分解や加溶媒分解
によって、又は生理的条件下で分解することによって医
薬的に活性を示す本発明化合物の誘導体である。
【0046】「血液凝固や血栓によって引き起こされる
種々の疾患」とは、脳梗塞,脳血栓,脳塞栓,一過性脳
虚血発作(TIA),くも膜下出血等の脳血管障害にお
ける疾患、急性又は慢性心筋梗塞,不安定狭心症,冠動
脈血栓症等の虚血性心疾患、肺梗塞,肺塞栓等の肺血管
障害における疾患、末梢動脈塞栓症,深部静脈血栓症,
汎発性血管内凝固症候群,人工血管術後又は人工弁置換
後の血栓形成症,冠動脈バイパス術後における再閉塞又
は再狭窄,経皮経管的冠血管形成術(PTCA)又は冠
動脈血栓溶解療法(PTCR)後における再閉塞又は再
狭窄,体外循環時の血栓形成症等の各種血管障害におけ
る疾患等である。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明化合物についてより
詳細に説明する。一般式〔I〕で示される本発明化合物
のうち、Rは、
【化34】 であり、好ましくは
【化35】 であり、特に好ましくは
【化36】 である。R1、R2、R3として好ましくは水素原子であ
る。
【0048】又、
【化37】
【化38】 の結合形態は
【化39】 が好ましい。
【0049】R4として好ましくは水素原子、低級アル
コキシ基又はハロゲン原子であり、特に好ましくは水素
原子である。R5として好ましくは水素原子、カルボキ
シ基又は低級アルコキシカルボニル基であり、特に好ま
しくはカルボキシ基である。R6として好ましくは水素
原子、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、ア
リール基又はヘテロアリール基(該アリール基又はヘテ
ロアリール基は低級アルキル基、水酸基、低級アルコキ
シ基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、ア
ラルキルオキシカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、ア
シルアミノ基、アミジノ基又はヒドロキシアミジノ基か
ら選ばれる置換基で一乃至三置換されてもよい。)であ
り、特に好ましくはピリジル基である。
【0050】X2として好ましくは酸素原子又は硫黄原
子であり、特に好ましくは酸素原子である。X3として
好ましくは−(CH2)− であり、特に好ましくは−
(CH2)0− である。X4として好ましくは
【化40】 又は単結合であり、特に好ましくは単結合である。X5
として好ましくは炭素数2乃至6のアルケニレン基又は
単結合であり、特に好ましくは単結合である。jとして
好ましくは1であり、kとして好ましくは0である。
【0051】R7として好ましくは、
【化41】 (ここで、R9として好ましくは酸素原子又はNH基で
あり、特に好ましくはNH基である。R10として好まし
くは低級アルキル基、低級アルコキシ基又はアミノ基で
あり、特に好ましくは低級アルキル基又はアミノ基であ
る。)である。R 8として好ましくは水素原子、アリー
ル基、ヘテロアリール基{該アリール基又はヘテロアリ
ール基はハロゲン原子、低級アルキル基(該低級アルキ
ル基はハロゲン原子で置換されてもよい。)、水酸基、
低級アルコキシ基、カルボキシ基又は低級アルコキシカ
ルボニル基から選ばれる置換基で一乃至三置換されても
よい。}であり、特に好ましくはフェニル基である。Y
1として好ましくは酸素原子又は−NR12− {ここ
で、R12として好ましくは−Y6−R13 (ここで、R
13として好ましくはカルボキシ基又は低級アルコキシカ
ルボニル基で置換されてもよいフェニル基であり、Y6
として好ましくは−CO− である。)である}であ
り、特に好ましくは−N−Y6−R13 である。Y2とし
て好ましくは酸素原子である。Y3として好ましくは
【化42】 (ここで、s、tとして好ましくはそれぞれ2であ
る。)である。Y4として好ましくは−CONH− で
ある。Y5として好ましくは−(CH2)p− 、 −(CH
2)p'−CHAk−(CH2)p"− 、−(CH2)p'−CAk A
k’−(CH2)p"− (ここで、pとして好ましくは1又
は2であり、p’として好ましくは1であり、p”とし
て好ましくは0である。)であり、特に好ましくは−
(CH2)p'−CHAk−(CH2)p"− である。環Aとして
好ましくは
【化43】 である。
【0052】本発明の一般式〔I〕で表される化合物に
は、互変異性体、立体異性体、光学異性体及び幾何異性
体が存在するが、本発明はそれら全てを包含する。
【0053】次に、本発明化合物の製造方法を説明する
が、本発明化合物の製造方法はこれらに限定されるもの
ではないことは勿論である。 製造方法1
【化44】
【0054】ここで示す製造方法は一般式〔I〕で表さ
れる化合物のうち、一般式〔I’〕
【化45】 で表される化合物を製造するのに適する。この場合、部
位〔i〕、〔ii〕、〔iii〕、〔iv〕及び〔v〕の各部
位間の結合の形成はどこから始めてもよい。さらに各部
位の構築若しくは変換は独立に行ってもよく、又適当な
結合形成の後に行ってもよい。その際、反応性官能基が
ある場合は適宜保護基を導入、除去すればよい。
【0055】[1] 部位〔i〕と部位〔ii〕の結合 一般式(2)
【化46】 (ここで、
【化47】 は他の部位が結合しているか、水素原子、保護基あるい
は脱離基等の変換可能な基が結合していることを表す。
以下、各一般式に記載される本記号はこの意味を表す。
4、X2、j、kはそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される部位〔ii〕の化合物をトリエチルアミ
ン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチル
モルホリン等の塩基存在下、一般式(3)
【化48】 (R1’、R2’、R3’はそれぞれ同一又は異なって水
素原子、水酸基、低級アルキル基、アリール基又は窒素
原子の保護基を表す。)で表される部位〔i〕の化合物
又はその塩と反応させると、一般式(4)
【化49】 (R1’、R2’、R3’、R4、X2、j、kはそれぞれ
前記と同様の意味を表す。)で表される化合物が得られ
る。R1’、R2’、R3’のいずれかが保護基である場
合は、該保護基を脱保護するために通常行われる方法を
行えばよい。
【0056】あるいは、チオシアン酸アンモニウム及び
塩化ベンゾイルを加熱下であらかじめ反応させ、一般式
(2)で表される化合物を反応させてチオアミド化合物
を得る。次いで、塩化水素、臭化水素等の酸で処理した
後、加熱下、好ましくは50℃〜70℃でヨウ化メチル
と反応させる。そして、所望の置換基を有するアミンと
反応させてもよい。
【0057】あるいは、一般式(2)で表される化合物
と一般式(5)R1−NCS (R1は前記と同様の意味
を表す。)で表される化合物を反応させ、次いでヨウ化
メチルと反応させてチオメチル化合物とした後、酢酸ア
ンモニウム又は所望の置換基を有するアミンと反応させ
てもよい。
【0058】部位〔ii〕の化合物のうち、jが2である
化合物を所望の場合、一般式(6)
【化50】 (Rhはメチル基等の保護基を表し、R4、X2、kはそれ
ぞれ前記と同様の意味を表す。)で表される化合物か
ら、アジ化ナトリウムを反応させた後、転位反応を行っ
てアゼピノン化合物とし、これを水素化リチウムアルミ
ニウムを用いて還元反応を行って、一般式(7)
【化51】 (R4、X2、Rh、kはそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物としてもよい。
【0059】[2] 部位〔ii〕と部位〔iii〕の結合
あるいは構築 一般式(8)
【化52】 (R4、X2、j、kはそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される部位〔ii〕の化合物と一般式(9)
【化53】 (L1はハロゲン原子等の脱離基又は水酸基を表し、X3
は前記と同様の意味を表す。)で表される部位〔iii〕
の化合物を反応させると、一般式(10)
【化54】 (R4、X2、X3、j、kはそれぞれ前記と同様の意味
を表す。)で表される化合物が得られる。L1が脱離基
である場合は水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエ
チルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の
塩基を用いるアルキル化反応を行い、L1が水酸基の場
合はトリフェニルホスフィン及びアゾジカルボン酸ジイ
ソプロピルを用いるミツノブ反応を行えばよい。
【0060】X2が−SO2− である化合物を所望の場
合、X2が硫黄原子である一般式(10)で表される化
合物を、m−クロロ過安息香酸又は過酢酸等の過酸を用
いて酸化反応を行って、一般式(11)
【化55】 (R4、X3、j、kはそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物としてもよい。
【0061】X2が−SO2NH− である化合物を所望
の場合、一般式(12)
【化56】 (R4、j、kはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)
で表される化合物と一般式(13)
【化57】 (X3は前記と同様の意味を表す。)で表される化合物
を、塩基性条件下で通常行われるアミド化反応を行っ
て、一般式(14)
【化58】 (R4、X3、j、kはそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物としてもよい。
【0062】kが1で、X2が酸素原子である化合物を
所望の場合、一般式(15)
【化59】 (R4、Ak、jはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)
で表される化合物を、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウム又は水素
化シアノホウ素ナトリウム等の還元剤で還元反応を行う
と、一般式(16)
【化60】 (R4、jはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物が得られる。次いで、一般式(10)で表
される化合物の製造方法に示した方法で一般式(9)で
表される化合物と縮合して、一般式(17)
【化61】 (R4、X3、jはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)
で表される化合物としてもよい。
【0063】[3] 部位〔iii〕と部位〔iv〕の結合
あるいは構築 R5が水素原子で、X3が−CH2− 、 −(CH2)2
又は −(CH2)3− である化合物を所望の場合、一
般式(18)
【化62】 (m’は0又は1乃至2の整数を表し、Akは前記と同様
の意味を表す。)で表される化合物を、水素化リチウム
アルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素
リチウム、水素化シアノホウ素ナトリウム等の還元剤で
還元反応を行うと、一般式(19)
【化63】 (m’’は1乃至3の整数を表す。)で表される化合物
が得られる。あるいは一般式(20)
【化64】 (m’は前記と同様の意味を表す。)で表される化合物
を、ボラン等の還元剤で還元反応を行っても、一般式
(19)で表される化合物が得られる。これは一般式
(9)で表される化合物のうち、X3が−(CH2)m’’
− で、L1が水酸基である化合物に相当する。
【0064】R5がシアノ基、低級アルコキシカルボニ
ル基又はカルボキシ基で、X3が−CH2− 、 −(C
2)2− 、 −(CH2)3− である化合物を所望の場
合、一般式(21)
【化65】 (R5’はシアノ基、低級アルコキシカルボニル基又は
カルボキシ基を表す。)で表される化合物を、リチウム
ジイソプロピルアミド等の塩基存在下、−80℃乃至0
℃で一般式(22) L2−(CH2)m’−CH=CH2 (L2はハロゲン原子
等の脱離基を表し、m’は前記と同様の意味を表す。)
で表される化合物と反応させて一般式(23)
【化66】 (R5’、m’はそれぞれ前記と同様の意味を表す。)
で表される化合物とした後、四酸化オスミウム等の酸化
剤を用いて反応させると、二重結合が酸化されたジオー
ル化合物が得られる。このジオール化合物を過ヨウ素酸
酸化すると隣接ジオールが酸化的解裂を受け、アルデヒ
ド化合物が得られる。これを水素化ホウ素ナトリウム、
水素化ホウ素リチウム、水素化シアノホウ素ナトリウム
等の還元剤を用いて還元反応を行うと、一般式(24)
【化67】 (R5’、m’’はそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物が得られる。これは一般式
(9)で表される化合物のうち、X3が−(CH2)m’’
− で、L1が水酸基である化合物に相当する。
【0065】あるいは、一般式(23)で表される化合
物を過ヨウ素酸酸化して得られるカルボン酸化合物をボ
ラン等の還元剤で還元して、一般式(24)で表される
化合物としてもよい。
【0066】あるいは、一般式(21)で表される化合
物と一般式(25)
【化68】 (L2、mはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物をリチウムジイソプロピルアミド等の塩基
存在下、−80℃乃至0℃で反応させてもよい。
【0067】R5がシアノ基である化合物を所望の場
合、一般式(26)
【化69】 で表される化合物をアミド化し、トリフェニルホスフィ
ン等の脱水剤を用いて反応させると、一般式(27)
【化70】 で表される化合物が得られる。次いで、一般式(23)
で表される化合物の製造方法と同様の方法や、その他公
知の方法で部位〔iii〕の化合物と結合してもよい。
【0068】一般式(25)で表される化合物の脱離基
2の導入は、例えば一般式(28)
【化71】 (mは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物を
塩化スルフリル等のハロゲン化剤を用いて反応させるこ
とにより、一般式(25)で表される化合物が得られ
る。一般式(25)で表される化合物は、ハロゲン化ア
ルカリ金属を用いて、より反応性の高い脱離基への変換
を行ってもよい。
【0069】X2が−SO2NH− で、X3が −(CH
2)m− である化合物を所望の場合、一般式(29)
【化72】 (R5、mはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物を、クルチウス転位、ホフマン転移等を行
ってカルバメート化合物とし、通常行われるアミノ基を
除去する反応を行って、一般式(30)
【化73】 (R5、mはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物としてもよい。これは、一般式(13)で
表される化合物のうちX3が−(CH2)m− である化合
物に相当する。
【0070】あるいは、一般式(31)
【化74】 で表される化合物にアンモニアの存在下でシアン化水素
を反応させるストレッカー反応を行って、一般式(3
2)
【化75】 で表される化合物としてもよい。これは一般式(30)
で表される化合物のうち、R5がシアノ基で、mが0で
ある化合物に相当し、次いで加アルコール分解を行え
ば、一般式(30)におけるR5が低級アルコキシカル
ボニル基である一般式(33)
【化76】 (Akは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物が
得られ、さらに加水分解すると、一般式(30)におけ
るR5がカルボキシ基である一般式(34)
【化77】 で表される化合物が得られる。
【0071】[4] 部位〔iv〕と部位〔v〕の結合あ
るいは構築 一般式(35)
【化78】 (Rは前記と同様の意味を表す。)で表される部位
〔iv〕の化合物と、一般式(36) L2−X4−X5−R6 (R6、X4、X5、L2はそれぞれ
前記と同様の意味を表す。)で表される部位〔v〕の化
合物を、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン、ピリジン等の塩基存在下で反応させる
か、120乃至160℃の温度でトリエチルアミン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の塩基を用いて
反応させると、一般式(37)
【化79】 (R5、R6、X4、X5はそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物が得られる。
【0072】R6が、アリール基またはヘテロアリール
基であって、該アリール基又はヘテロアリール基に置換
基としてアミノ基又はアシルアミノ基を有する化合物を
所望の場合、アリール基又はヘテロアリール基に置換基
としてニトロ基を有する化合物を還元すれば、置換基と
してアミノ基を有する化合物が得られ、さらにハロゲン
化アシル、酸無水物等のアシル化剤を反応させて、置換
基としてアシルアミノ基を有する化合物としてもよい。
【0073】X5が、−CH=CH− である化合物を
所望の場合、一般式(38)
【化80】 (X4は前記と同様の意味を表す。)で表される化合物
を、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の塩基存在
下、一般式(39)
【化81】 (R6、Akはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物と反応させて、一般式(40)
【化82】 (R6、X4はそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物としてもよい。
【0074】製造方法2
【化83】
【0075】ここで示す製造方法は一般式〔I〕で表さ
れる化合物のうち、一般式〔I”〕
【化84】 で表される化合物を製造するのに適する。この場合、部
位〔i〕、〔iii〕、〔iv〕、〔v〕及び〔vi〕の各部
位間の結合の形成はどこから始めてもよい。さらに各部
位の構築若しくは変換は独立に行ってもよく、又適当な
結合形成の後に行ってもよい。その際、反応性官能基が
ある場合は適宜保護基を導入、除去すればよい。
【0076】[5] 部位〔i〕と部位〔vi〕の結合あ
るいは構築 一般式(41)
【化85】 (R4、X2、kはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)
で表される部位〔vi〕の化合物の水酸基にトリフルオロ
メタンスルホン酸無水物等のスルホニル化剤を用いて脱
離基とし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム等の触媒存在下でシアン化亜鉛等のシアノ化剤を
用いてシアノ化合物とする。次いで塩基性条件下で硫化
水素を反応させてチオアミド化合物とし、さらにヨウ化
メチル等でS−アルキル化した後、酢酸アンモニウム又
は所望の置換基を有するアミンを反応させると、一般式
(42)
【化86】 (R1、R2、R3、R4、X2、kはそれぞれ前記と同様
の意味を表す。)で表される化合物が得られる。
【0077】R4として8位にハロゲン原子を有する一
般式(43)
【化87】 (Halはハロゲン原子を表し、X2、kはそれぞれ前記と
同様の意味を表す。)で表される化合物を所望の場合、
一般式(44)
【化88】 (X2、kはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物をtert−ブチルハイポクロライト等の
ハロゲン化剤でハロゲン化を行ってもよい。
【0078】部位〔vi〕と部位〔iii〕、部位〔iii〕か
ら部位〔v〕の結合は、製造方法1に示した部位〔ii〕
から部位〔v〕の結合形成方法と同様に行えばよい。
【0079】製造方法3
【化89】
【0080】ここで示す製造方法は一般式〔I〕で表さ
れる化合物のうち、一般式〔I'''〕
【化90】 で表される化合物を製造するのに適する。この場合、部
位〔i〕、〔vii〕、〔viii〕、〔ix〕、〔x〕、及び
〔xi〕の各部位間の結合の形成はどこから始めてもよ
い。さらに各部位の構築若しくは変換は独立に行っても
よく、又適当な結合形成の後に行ってもよい。その際、
反応性官能基がある場合は適宜保護基を導入、除去すれ
ばよい。
【0081】[6] 部位〔i〕と部位〔vii〕の結合
あるいは構築 一般式(45)
【化91】 で表される化合物を用いて、製造方法2の部位〔i〕と
部位〔vi〕の結合形成あるいは構築方法と同様の方法を
行うと、一般式(46)
【化92】 (R1、R2、R3はそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物が得られる。
【0082】[7] 部位〔vii〕と部位〔viii〕、部
位〔xi〕の結合あるいは構築 一般式(47)
【化93】 (L2は前記と同様の意味を表す。)で表される化合物
を、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチル
アミン、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基存在下で、一般式
(48) H2N−(CH2)n−Y4−Y5−R8 (R8、Y4、Y5
nはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表される部
位〔xi〕の化合物又はその塩と反応させることにより、
一般式(49)
【化94】 (R8、Y4、Y5、nはそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物が得られる。場合によっては、
一般式(48)で表される化合物それ自体を塩基として
用いてもよい。
【0083】一般式(49)で表される化合物のニトロ
基を通常行われる方法で還元して一般式(50)
【化95】 (R8、Y4、Y5、nはそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物とし、一般式(51)
【化96】 (mは前記と同様の意味を表す。)で表される部位〔vi
ii〕の化合物と反応させると、一般式(52)
【化97】 (R8、Y4、Y5、m、nはそれぞれ前記と同様の意味
を表す。)で表される化合物が得られる。又は一般式
(53)
【化98】 で表される化合物と一般式(51)で表される化合物を
反応させると、一般式(54)
【化99】 (mは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物が
得られる。この反応は通常行われるアミド化反応を行え
ばよい、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸
塩(EDC・HCl)、ジフェニルホスホリルアジド又
は2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジ
ヒドロキノリン(EEDQ)等の縮合剤を用いる方法、
アルキルハロ炭酸エステル等を用いる混合酸無水物法、
カルボン酸を塩化チオニル又は塩化オキサリル等を用い
て酸ハロゲン化物とした後に塩基性条件下で反応させる
方法等が挙げられる。
【0084】一般式(55)
【化100】 (Rh’はメチル基、エチル基等の保護基を表し、mは前
記と同様の意味を表す。)で表される化合物の保護基を
通常行われる方法で脱保護することによって、一般式
(51)で表される化合物としてもよい。又、一般式
(56)
【化101】 (mは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物を
通常行われる方法で酸化して、一般式(51)で表され
る化合物としてもよい。
【0085】一般式(52)で表される化合物又は一般
式(54)で表される化合物を酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等を用いる酸性条件下で閉
環反応を行うと、一般式(57)
【化102】 (R8、Y4、Y5、m、nはそれぞれ前記と同様の意味
を表す。)で表される化合物又は一般式(58)
【化103】 (mは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物が
それぞれ得られる。
【0086】あるいは、一般式(59)
【化104】 で表される化合物をナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルコ
キシドを用いてイミデートとし、一般式(50)で表さ
れる化合物又は一般式(53)で表される化合物と酸性
条件下で反応させても、一般式(57)で表される化合
物又は一般式(58)で表される化合物がそれぞれ得ら
れる。
【0087】Y4が−CONH− である化合物を所望
の場合、一般式(60)
【化105】 (nは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物と
一般式(61) H2N−Y5−R8 (R8、Y5はそれぞれ前記と同様の
意味を表す。)で表される化合物を、一般式(52)で
表される化合物又は一般式(54)で表される化合物の
製造方法と同様の方法で反応させて、一般式(62)
【化106】 (R8、Y5、nはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)
で表される化合物としてもよい。
【0088】Y4が酸素原子、Y5が単結合、R8が低級
アルキル基である化合物を所望の場合、一般式(63)
【化107】 (nは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物と
一般式(64) L1−R8’ (R8’は低級アルキル基を表し、L1は前
記と同様の意味を表す。)で表される化合物を、一般式
(37)で表される化合物の製造方法と同様の方法で反
応させて、一般式(65)
【化108】 (R8’、nはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で
表される化合物としてもよい。
【0089】Y4が−CO− 、Y5が単結合、R8がヘ
テロアリール基である化合物を所望の場合、一般式(6
0)で表される化合物を、一般式(52)で表される化
合物又は一般式(54)で表される化合物の製造方法と
同様の方法で、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンと
反応させて一般式(66)
【化109】 (nは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物と
した後、一般式(67)H−R8” (R8”はヘテロア
リール基を表す。)で表される化合物をブチルリチウム
等の塩基で活性化させた後に反応させて、一般式(6
8)
【化110】 (R8”、nはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)と
してもよい。
【0090】[8] 部位〔viii〕と部位〔ix〕の結合
あるいは構築 一般式(69)
【化111】 (L2、mはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される部位〔viii〕の化合物を水素化ナトリウム、水素
化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素
ナトリウム、、炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等の塩
基存在下、一般式(70)
【化112】 (Y1、環Aはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で
表される化合物と反応させることにより、一般式(7
1)
【化113】 (Y1、環A、mはそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物が得られる。
【0091】Y1がNH基である化合物を所望の場合、
ベンジルオキシカルボニル基又はtert−ブトキシカ
ルボニル基等の保護基で保護された化合物を用いて反応
を行った後、該保護基を除去して一般式(72)
【化114】 (環A、mはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物としてもよい。又、Y1が−NR12− で
表される化合物を所望の場合、一般式(72)で表され
る化合物に、一般式(73) L2−R12 (R12、L2はそれぞれ前記と同様の意味を
表す。)で表される化合物を、一般式(49)で表され
る化合物の製造方法と同様の方法で反応させて、一般式
(74)
【化115】 (R12、mはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物としてもよい。
【0092】又、R12が−Y6−R13 であって、Y6
−CO− 、 −CO2− 、 −COCO2− 又は
−SO2− である化合物を所望の場合、一般式(7
2)で表される化合物に、一般式(75) HO−Y6’−R13 (Y6’は−CO− 、 −CO2
− 、 −COCO2− 又は −SO2− を表し、
13は前記と同様の意味を表す。)で表される化合物
を、一般式(52)で表される化合物又は一般式(5
4)で表される化合物の製造方法と同様の方法で反応さ
せて、一般式(76)
【化116】 (R13、Y6’、環A、mはそれぞれ前記と同様の意味
を表す。)で表される化合物としてもよい。
【0093】Y1が単結合で、環Aが
【化117】 である化合物を所望の場合、一般式(77)
【化118】 (R14は前記と同様の意味を表す。)で表される化合物
と、一般式(69)で表される化合物を、一般式(2
3)で表される化合物の製造方法と同様の方法で反応さ
せて、一般式(78)
【化119】 (R14、mはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で表
される化合物としてもよい。
【0094】Y1が酸素原子である化合物を所望の場
合、一般式(79)
【化120】 (環Aは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物
を、m−クロロ過安息香酸又は過酢酸等の過酸で酸化し
て、一般式(80)
【化121】 (環Aは前記と同様の意味を表す。)で表される化合物
としてもよい。これは、一般式(70)で表される化合
物のうち、Y1が酸素原子である化合物に相当する。
【0095】[9] 部位〔ix〕と部位〔x〕の結合あ
るいは構築 一般式(81)
【化122】 (Y1、L1、環Aはそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される部位〔ix〕の化合物と、一般式(8
2) H−Y2−Y3−R7 (R7、Y2、Y3はそれぞれ前記と
同様の意味を表す。)で表される部位〔x〕の化合物
を、一般式(10)で表される化合物の製造方法と同様
の方法で反応させると、一般式(83)
【化123】 (R7、Y1、Y2、Y3、環Aはそれぞれ前記と同様の意
味を表す。)で表される化合物が得られる。
【0096】環Aが
【化124】 で、Y2が単結合である化合物を所望の場合、一般式
(84)
【化125】 (Y1は前記と同様の意味を表す。)で表される化合物
又は一般式(85)
【化126】 (R14、Y1はそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で
表される化合物と、一般式(86) L2−Y3−R7 (R7、Y3、L2はそれぞれ前記と同様
の意味を表す。)で表される化合物を、一般式(37)
で表される化合物の製造方法と同様の方法で反応させ
て、一般式(87)
【化127】 (R7、Y1、Y3はそれぞれ前記と同様の意味を表
す。)で表される化合物又は一般式(88)
【化128】 (R7、R14、Y1、Y3はそれぞれ前記と同様の意味を
表す。)で表される化合物としてもよい。
【0097】Y3
【化129】 で、R7が低級アルキル基又は
【化130】 である化合物を所望の場合、一般式(89)
【化131】 (Y2、s、tはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)
で表される化合物を、トリエチルアミン、N,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水素化ナ
トリウム、水素化カリウム等の塩基存在下、一般式(9
0) L3−R7’ {L3はエトキシ基、1−ピラゾリル基、
ハロゲン原子等の脱離基を表し、R7’は低級アルキル
基又は
【化132】 (R9、R10はそれぞれ前記と同様の意味を表す。)を
表す。}で表される化合物と反応させて、一般式(9
1)
【化133】 で表される化合物(R7’、Y2、s、tはそれぞれ前記
と同様の意味を表す。)で表される化合物としてもよ
い。
【0098】かくして得られる一般式〔I〕で示される
本発明化合物は第Xa因子阻害作用を有する。本発明化
合物を第Xa因子阻害剤、抗血液凝固剤として用いる場
合、通常全身的、あるいは局所的に、経口又は非経口で
投与される。
【0099】投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投
与方法、処理時間等により異なるが、通常成人一人当た
り0.01mg乃至1gの範囲で、一日一回から数回経
口あるいは非経口投与される。
【0100】本発明化合物を経口投与のための固体組成
物にする場合、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤等の剤形が可
能である。このような固体組成物においては、一つ又は
それ以上の活性物質が、少なくとも一つの不活性な希釈
剤、分散剤又は吸着剤等、例えば乳糖、マンニトール、
ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微晶性セル
ロース、澱粉、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アル
ミン酸マグネシウム又は無水ケイ酸末等と混合される。
又、組成物は常法に従って、希釈剤以外の添加剤を混合
させてもよい。
【0101】錠剤又は丸剤に調製する場合は、必要によ
り白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース又は
ヒドロキシメチルセルロースフタレート等の胃溶性ある
いは腸溶性物質のフィルムで皮膜してもよいし、二以上
の層で皮膜してもよい。さらに、ゼラチン又はエチルセ
ルロースのような物質のカプセルにしてもよい。
【0102】経口投与のための液体組成物にする場合
は、薬剤的に許容される乳濁剤、溶解剤、懸濁剤、シロ
ップ剤又はエリキシル剤等の剤形が可能である。用いる
希釈剤としては、例えば精製水、エタノール、植物油又
は乳化剤等がある。又、この組成物は希釈剤以外に浸潤
剤、懸濁剤、甘味剤、風味剤、芳香剤又は防腐剤等のよ
うな補助剤を混合させてもよい。
【0103】非経口のための注射剤に調製する場合は、
無菌の水性若しくは非水性の溶液剤、可溶化剤、懸濁剤
または乳化剤を用いる。水性の溶液剤、可溶化剤、懸濁
剤としては、例えば注射用蒸留水、生理食塩水、シクロ
デキストリン及びその誘導体、トリエタノールアミン、
ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエチ
ルアミン等の有機アミン類あるいは無機アルカリ溶液等
がある。
【0104】水溶性の溶液剤にする場合、例えばプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコールあるいはオリ
ーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール
類等を用いてもよい。又、可溶化剤として、例えばポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、蔗糖脂肪酸エステル等の
界面活性剤(混合ミセル形成)、又はレシチンあるいは
水添レシチン(リポソーム形成)等も用いられる。又、
植物油等非水溶性の溶解剤と、レシチン、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコール等からなるエマルジョン製剤にす
ることもできる。
【0105】非経口投与のためのその他の組成物として
は、一つ又はそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知
の方法により処方される外用液剤、軟膏のような塗布
剤、座剤又はペッサリー等にしてもよい。
【0106】
【実施例】本発明に係る一般式〔I〕で示される化合物
及びその製造方法を、以下の実施例によって具体的に説
明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定
されるものでないことは勿論である。
【0107】実施例1 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合成 工程1 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化134】 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン 臭化水素酸塩(370mg)を1N-水酸化ナ
トリウム水溶液(4ml)および1,4−ジオキサン
(8ml)に溶解し、ジ−tert−ブチルジカーボネ
ート(386mg)を加えて室温で終夜撹拌した。反応
液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減
圧留去して、標題化合物(385mg)を得た。
【0108】工程2 4−ヒドロキシメチル−1−(ピリジン−4−イル)ピ
ペリジン
【化135】 アルゴン雰囲気下、1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−カルボン酸(テトラヘドロン、第44巻、2
3号、7095頁、1988年)(500mg)のテト
ラヒドロフラン(5ml)溶液に氷冷下1Mボラン−テ
トラヒドロフラン溶液(14.5ml)を加え室温で1
2時間撹拌した。反応終了後、氷水に開け酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去して得ら
れた残渣を12%塩酸に溶解し、50℃で1時間撹拌し
た。反応液を炭酸水素ナトリウム水及び4N−水酸化ナ
トリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せた。溶媒を減圧留去し、減圧乾燥して標題化合物(4
00mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.24-1.38(m,2H), 1.70-1.90(m,3
H), 2.86(m,2H), 3.53(d,2H), 3.92(m,2H), 6.66(d,J=
5.1Hz,2H), 8.22(d,J=5.1Hz,2H)
【0109】工程3 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化136】 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
(389mg)、4−ヒドロキシメチル−1−(ピリジ
ン−4−イル)ピペリジン(300mg)のテトラヒド
ロフラン(15ml)及び塩化メチレン(5ml)混合
溶液にトリフェニルホスフィン(450mg)、アゾジ
カルボン酸ジイソプロピル(0.34ml)を加え、室
温で24時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:アセトン=3:2〜1:1、1%トリエ
チルアミン)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(50
0mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.36-1.50(m,11H), 1.92-2.15(m,
3H), 2.76(brtr,2H),2.90(brtr,2H), 3.62(brtr,2H),
3.80(d,2H), 3.90-3.96(m,2H), 4.53(s,2H), 6.62-6.74
(m,4H), 7.04(1H),8.25(2H)
【0110】工程4 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン
【化137】 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル(5
00mg)のクロロホルム(5ml)溶液にトリフルオ
ロ酢酸(2.5ml)を加えて室温で1時間撹拌した。
反応終了後、反応液を減圧濃縮し、炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せた。溶媒を留去し、減圧乾燥して標題化合物(350
mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.30-1.49(m,2H), 1.91-2.15(m,3
H), 2.72(tr,J=6.0Hz,2H), 2.90(m,2H), 3.11(tr,J=6.0
Hz,2H), 3.79(d,2H), 3.90-3.98(m,4H), 6.54(1H), 6.6
6-6.72(m,3H), 6.99(1H), 8.25(2H)
【0111】工程5 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩
【化138】 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン(50mg)のジメチルホルムアミド(0.5m
l)溶液にジイソプロピルエチルアミン(0.027m
l)、1H−ピラゾール−1−カルボキシアミジン塩酸
塩(23mg)を加え、室温で12時間撹拌した。反応
終了後、ジエチルエーテルを加えて不溶物を濾取した。
得られた固体をジエチルエーテルで洗浄した。得られた
固体のうち(45mg)を塩化水素メタノール溶液で処
理し、減圧乾燥して標題化合物(44mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.20-1.45(m,2H), 1.88-1.93
(m,2H), 2.17(m,1H), 2.81(tr,J=6.0Hz,2H), 3.20(m,2
H), 3.57(tr,J=6.0Hz,2H), 3.85(m,2H), 4.23-4.28(m,2
H), 4.54(s,2H), 6.70(d,J=2.7Hz,1H), 6.82(dd,J=2.7,
8.4Hz,1H), 7.13(d,J=8.4Hz,1H), 7.19(d,J=7.8Hz,2
H), 7.64(brs,4H), 8.19(d,J=7.8Hz,2H), 13.68(brs,1
H)
【0112】実施例2 7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合成 工程1 1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
酸 エチルエステル
【化139】 4−クロロキノリン(2g)、イソニペコチン酸エチル
エステル(2.8ml)、トリエチルアミン(3.4m
l)のエタノール(7.5ml)溶液を耐圧反応容器を
用いて150℃で5日間撹拌した。反応終了後、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:アセトン=3:1)で精製し、減圧
乾燥して標題化合物(3.2g)を得た。
【0113】工程2 4−ヒドロキシメチル−1−(キノリン−4−イル)ピ
ペリジン
【化140】 窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(267m
g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、氷冷下
1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
酸 エチルエステル(1g)のテトラヒドロフラン(1
0ml)溶液を滴下し、同温で2時間撹拌した。反応終
了後、氷冷下硫酸ナトリウム水を加えてセライト濾過し
た。溶媒を留去して得られた固体をジイソプロピルエー
テルで洗浄し、減圧乾燥して標題化合物(750mg)
を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.57-1.90(m,3H), 1.93-2.05(m,2
H), 2.85(m,2H), 3.64-3.68(m,4H), 6.84(d,J=4.8Hz,1
H), 7.47(m,1H), 7.65(m,1H), 8.01(m,2H), 8.67(d,J=
4.8Hz,1H)
【0114】工程3 7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化141】 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
(206mg)、4−ヒドロキシメチル−1−(キノリ
ン−4−イル)ピペリジン(200mg),トリフェニ
ルホスフィン(238mg)、アゾジカルボン酸ジイソ
プロピル(0.18ml)から、実施例1の工程3と同
様にして標題化合物(280mg)を得た。
【0115】工程4 7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン
【化142】 7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル(2
75mg)から、実施例1の工程4と同様にして標題化
合物(200mg)を得た。
【0116】工程5 7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩
【化143】 7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン(70mg)、ジイソプロピルエチルアミン(0.
033ml)、1H−ピラゾール−1−カルボキシアミ
ジン塩酸塩(28mg)から、実施例1の工程5と同様
にして標題化合物(75mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.55-1.66(m,2H), 1.96-2.02
(m,2H), 2.22(m,1H), 2.82(tr,J=6.0Hz,2H), 3.49(m,2
H), 3.58(tr,J=6.0Hz,2H), 3.92(m,2H), 4.17-4.23(m,2
H), 4.56(s,2H), 6.73(d,J=2.4Hz,1H), 6.85(dd,J=2.4,
8.1Hz,1H), 7.15(d,J=8.4Hz,1H), 7.20(1H), 7.64(br
s,4H), 7.69(1H), 7.96(1H), 8.12(m,2H), 8.63(1H)
【0117】実施例3 N−メチル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン二塩酸塩の
合成 工程1 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボチオアミド
【化144】 イソチオシアン酸アンモニウム(220mg)のアセト
ン(4.5ml)溶液に塩化ベンゾイル(0.32m
l)を室温で滴下し、75℃で10分間撹拌した後、7
−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イル
メトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン(850mg)のアセトン(4.5ml)及び塩化メ
チレン(4.5ml)混合溶液を滴下して、同温で1時
間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し水を加えてクロ
ロホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、溶媒を留去し
た。得られた残渣に濃塩酸(10ml)を加え、還流下
1時間撹拌した。反応終了後、水を加えて酢酸エチル、
クロロホルムで順次洗浄し、水層を濃縮して得られた残
渣を水、エタノールに溶解して、イオン交換樹脂(IR
A−410)で中和した。これを濾過し、濾液を濃縮し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=100:1〜20:1)
で精製し、減圧乾燥して標題化合物(450mg)を得
た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.22-1.35(m,2H), 1.76-1.88
(m,2H), 2.01(m,1H), 2.74(m,2H), 2.84(m,2H), 3.81-
4.00(m,6H), 4.85(s,2H), 6.70-6.82(m,4H), 7.08(1H),
7.44(brs,2H), 8.11(2H)
【0118】工程2 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボチオイミド酸 メチルエステル
【化145】 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボチオアミド(200mg)を塩化水素
エタノール溶液で処理し、得られた残渣のメタノール
(6ml)懸濁液にヨウ化メチル(0.1ml)を加え
て、60℃で2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去
して得られた残渣を水及びエタノールに溶解し、イオン
交換樹脂(IRA−410)で中和した。これを濾過
し、濾液を濃縮、減圧乾燥して標題化合物(200m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.20-1.40(m,2H), 1.80-1.90
(m,2H), 2.03(m,1H), 2.47(s,3H), 2.79(tr,J=6.0Hz,2
H), 2.89(m,2H), 3.72(tr,J=6.0Hz,2H), 3.82(d,2H),
3.96-4.02(m,2H), 4.67(s,2H), 6.77-6.86(m,4H), 7.08
(1H), 8.12(2H)
【0119】工程3 N−メチル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン二塩酸塩
【化146】 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボチオイミド酸 メチルエステル(10
0mg)のエタノール溶液(2ml)に、メチルアミン
塩酸塩(20mg)、酢酸ナトリウム(25mg)を加
えて80℃で3時間撹拌した。反応終了後、水を加えて
クロロホルムで洗浄し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えてクロロホルムで洗浄した。水層に4N−水酸化ナト
リウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、水、飽和
食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣を塩化水素エタ
ノール溶液で処理し、減圧乾燥して標題化合物(80m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.19-1.38(m,2H), 1.87-1.94
(m,2H), 2.17(m,1H), 2.80(m,5H), 3.20(m,2H), 3.59
(m,2H), 3.84(m,2H), 4.20-4.29(m,2H), 4.56(s,2H),
6.70(1H), 6.81(1H), 7.12(1H), 7.19(2H), 7.75(2H),
8.03(1H), 8.20(2H),13.74(1H)
【0120】実施例4 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキサミド オキシム 二塩酸塩の合成
【化147】 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボチオイミド酸 メチルエステル(13
5mg)のエタノール溶液(3ml)に、ヒドロキシア
ミン塩酸塩(47mg)、酢酸ナトリウム(56mg)
を加えて、40℃で2時間撹拌した。反応終了後、水を
加えてクロロホルムで洗浄し、4N−水酸化ナトリウム
水溶液を加えてクロロホルム抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ
た。溶媒を留去して得られた固体を塩化水素エタノール
溶液で処理し、減圧乾燥して標題化合物(82mg)を
得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.25-1.38(m,2H), 1.88-1.95
(m,2H), 2.17(m,1H), 2.81(tr,J=5.7Hz,2H), 3.05-3.25
(m,2H), 3.56(tr,J=5.7Hz,2H), 3.84(m,2H), 4.22-4.29
(m,2H), 4.52(s,2H), 6.70(d,J=2.4Hz,1H), 6.82(dd,J=
2.4, 8.0Hz,1H),7.12(d,J=8.0Hz,1H), 7.19(d,J=7.5Hz,
2H), 8.08(brs,2H), 8.19(d,J=7.5Hz,2H), 10.06(s,1
H), 10.86(brs,1H), 13.71(brs,1H)
【0121】実施例5 N−フェニル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペ
リジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン二塩酸塩
の合成 工程1 N−フェニル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペ
リジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−2−カルボチオアミド
【化148】 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン(30mg)の塩化メチレン(0.5ml)溶液に
フェニルイソチオシアネート(0.012ml)を加
え、室温で1時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=100:1、1%トリエ
チルアミン)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(40
mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.36-1.49(m,2H), 1.90-2.15(m,3
H), 2.85-2.95(m,4H),3.79(d,2H), 3.84-4.00(m,4H),
4.92(s,2H), 6.66-6.68(m,3H), 6.76(1H), 7.09-7.38
(m,6H), 8.24(2H)
【0122】工程2 N−フェニル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペ
リジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン二塩酸塩
【化149】 N−フェニル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペ
リジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−2−カルボチオアミド(35m
g)を塩化水素エタノール溶液で処理し、得られた残渣
のメタノール(1ml)懸濁液にヨウ化メチル(0.0
14ml)を加えて、60℃で1.5時間撹拌した。反
応終了後、溶媒を留去して得られた残渣を水及びエタノ
ールに溶解し、イオン交換樹脂(IRA−410)で中
和した。これを濾過し、濾液を濃縮して得られた残渣に
エタノール(1ml)及び酢酸アンモニウム(24m
g))を加えて、還流下12時間撹拌した。反応終了
後、水を加えてクロロホルムで洗浄し、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥させた。溶媒を留去して得られた残渣を逆層分取TL
C(50%アセトニトリル−水、1.5%トリフルオロ
酢酸)で精製した。得られた残渣を塩化水素エタノール
溶液で処理し、減圧乾燥して標題化合物(12mg)を
得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.21-1.37(m,2H), 1.88-1.93
(m,2H), 2.17(m,1H), 2.89(m,2H), 3.69(m,2H), 3.85
(m,2H), 4.23-4.28(m,2H), 4.64(s,2H), 6.74(1H),6.84
(1H), 7.15-7.28(m,6H), 7.43(2H), 7.96(2H), 8.20(2
H), 9.66(brs,1H),13.38(brs,1H)
【0123】実施例6 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエス
テル 二塩酸塩の合成 工程1 7−メチルチオメトキシ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチルエ
ステル
【化150】 アルゴン雰囲気下、7−ヒドロキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸 tert
−ブチルエステル(13g)のジメチルホルムアミド
(100ml)溶液に、60%水素化ナトリウム(2.
5g)を加え、室温で30分間撹拌後、氷冷下クロロメ
チルメチルスルフィド(5.2ml)を滴下、室温で終
夜撹拌した。反応終了後、反応混合物を水に開け酢酸エ
チルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:アセトン=20:1〜10:1)で精製し、減圧
乾燥して標題化合物(9.6g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.49(s,9H), 2.25(s,3H), 2.77(t
r,J=5.7Hz,2H), 3.62(tr,J=5.7Hz,2H), 4.54(s,2H), 5.
13(s,2H), 6.70(1H), 6.78(1H), 7.06(1H)
【0124】工程2 7−クロロメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステ
【化151】 アルゴン雰囲気下、7−メチルチオメトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸
tert−ブチルエステル(9.6g)の塩化メチレン
(100ml)溶液に、氷冷下塩化スルフリル(2.7
5ml)の塩化メチレン(30ml)溶液を滴下し、同
温で1時間撹拌した。溶媒を留去して得られた残渣にト
ルエンを加え、不溶物を濾別した。溶媒を留去し、減圧
乾燥して標題化合物(7.4g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.49(s,9H), 2.79(tr,J=6.3Hz,2
H), 3.64(tr,J=6.3Hz,2H), 4.57(s,2H), 5.88(s,2H),
6.85(1H), 6.91(1H), 7.11(1H)
【0125】工程3 7−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン−4−
イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸 te
rt−ブチルエステル
【化152】 アルゴン雰囲気下、1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−カルボン酸エチルエステル(テトラヘドロ
ン、第44巻、23号、7095頁、1988年)(1
3.4g)のテトラヒドロフラン(300ml)溶液に
−70℃で2M−リチウムジイソプロピルアミド−テト
ラヒドロフラン溶液(31ml)を滴下し、同温度で4
5分間撹拌した。この溶液に、7−クロロメトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボン酸 tert−ブチルエステル(7.4g)のテト
ラヒドロフラン(80ml)溶液を同温で滴下し、5.
5時間撹拌しながら室温まで昇温した。反応終了後、塩
化アンモニウム水溶液(50ml)、水(50ml)を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、溶媒を留去した。得られた残渣をメタノ
ール(150ml)に溶解し、氷冷下1N−水酸化ナト
リウム水溶液(50ml)を滴下して、室温にて1時間
撹拌した。溶媒を留去して得られた残渣を酢酸エチルで
抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を留去
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=20:1〜10:1)
で精製し、減圧乾燥して標題化合物(10.87g)を
得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.26(tr,J=7Hz,3H), 1.49(s,9H),
1.68-1.80(m,2H), 2.30-2.40(m,2H), 2.75(m,2H), 3.1
0-3.20(m,2H), 3.61(brtr,2H), 3.68-3.76(m,2H), 3.97
(s,2H), 4.22(q,J=7Hz,2H), 4.52(s,2H), 6.61(1H), 6.
65-6.71(m,3H),7.02(1H), 8.25(2H)
【0126】工程4 1−(ピリジン−4−イル)−4−(1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
ペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル
【化153】 7−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン−4−
イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸 te
rt−ブチルエステル(10.87g)のクロロホルム
(50ml)溶液に氷冷下トリフルオロ酢酸(30m
l)を滴下し、室温で30分間撹拌した。溶媒を留去し
て得られた残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥させ、溶媒を留去した後、減圧乾燥して標題化合物
(8.29g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.25(tr,J=7Hz,3H), 1.65-1.95
(m,2H), 2.30-2.36(m,2H), 2.72(brtr,2H), 3.05-3.18
(m,4H), 3.69-3.76(m,2H), 3.96(s,4H), 4.21(q,J=7Hz,
2H), 6.52(1H), 6.65-6.67(m,3H), 6.98(1H), 8.25(2H) 工程5
【0127】4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1
−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩
【化154】 1−(ピリジン−4−イル)−4−(1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
ペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル(8.29
g)のジメチルホルムアミド(50ml)溶液に、ジイ
ソプロピルエチルアミン(4.4ml)、1H−ピラゾ
ール−1−カルボキシアミジン塩酸塩(3.69g)を
加えて室温で12時間撹拌した。溶媒を留去して得られ
た残渣にジエチルエーテル(350ml)を加え、上清
を除去した。得られた油状物をメタノール(20ml)
に溶解し、撹拌しながらジエチルエーテル(700m
l)を滴下した。上清を除去し、減圧乾燥して得られた
4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエス
テル(10.0g)のうち50mgをエタノールに溶解
し、希塩酸を加えて濃縮、減圧乾燥して標題化合物(5
5mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.15(tr,3H), 1.65-1.80(m,2
H), 2.15-2.22(m,2H), 2.81(tr,J=6.0Hz,2H), 3.30-3.5
0(m,2H), 3.56(tr,J=6.0Hz,2H), 3.95-4.18(m,6H), 4.5
3(s,2H), 6.68(d,J=2.1Hz,1H), 6.81(dd,J=2.1, 8.4Hz,
1H), 7.14(d,J=8.4Hz,1H), 7.19(d,J=7.5Hz,2H), 7.58
(brs,4H), 8.22(d,J=7.5Hz,2H)
【0128】実施例7 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 二塩酸塩の
合成
【化155】 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエス
テル 二塩酸塩(9g)を濃塩酸(50ml)に溶解
し、還流下3時間撹拌した。反応終了後、不溶物を濾別
し、溶媒を留去し減圧乾燥して標題化合物(9.0g)
を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.65-1.75(m,2H), 2.14-2.20
(m,2H), 2.81(tr,J=5.7Hz,2H), 3.57(tr,J=5.7Hz,2H),
4.00-4.15(m,4H), 4.54(s,2H), 6.70(1H), 6.81(1H),
7.15(m,3H), 7.63(brs,4H), 8.22(2H), 13.71(brs,1H)
【0129】実施例8 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸の合成
【化156】 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 二塩酸塩
(11g)を水(100ml)に溶解し、濾過した後、
50℃で4N−水酸化ナトリウム水溶液(20ml)を
滴下して、同温で30分撹拌した。反応終了後、生じた
固体を濾取し、水、エタノールで順次洗浄した後、減圧
乾燥して標題化合物(7.7g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.66-1.73(m,2H), 2.18-2.23
(m,2H), 2.84(m,2H), 3.39(m,2H), 3.56(m,2H), 3.92-
3.97(m,2H), 4.50(s,2H), 6.78(s,1H), 6.83(d,J=8.3H
z,1H), 7.09(d,J=7.2Hz,2H), 7.17(d,J=8.3Hz,1H), 8.1
3(d,J=7.2Hz,2H)
【0130】実施例9 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 塩酸塩の合
【化157】 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(7.55
g)を水(135ml)に懸濁させ、1N−塩酸(20
ml)を加えて、60℃に加熱し、1N−水酸化ナトリ
ウム水溶液(2.9ml)、1N−塩酸(1ml)を順
次滴下した。室温で12時間放置し、生じた結晶を濾
取、水洗し、乾燥して標題化合物(4.7g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.59-1.70(m,2H), 2.05-2.16
(m,2H), 2.82(tr,J=5.7Hz,2H), 3.15(m,2H), 3.57(tr,J
=5.7Hz,2H), 3.65-3.80(m,2H), 4.03(m,2H), 4.52(s,2
H), 6.70(1H), 6.79-6.86(m,3H), 7.13(1H), 7.61(brs,
4H), 8.14(2H)
【0131】実施例10 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩の合成 工程1 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボン酸 ベンジルエステル
【化158】 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン 臭化水素酸塩(3g)を1N−水酸化ナトリウ
ム水溶液(46ml)及びテトラヒドロフラン(10m
l)に溶解し、クロロ炭酸ベンジル(2.45g)を加
えて室温で30分間撹拌した。反応液をクロロホルムで
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去し、減圧乾燥し
て標題化合物(3.3g)を得た。
【0132】工程2 7−メチルチオメトキシ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−2−カルボン酸 ベンジルエステル
【化159】 アルゴン雰囲気下、7−ヒドロキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸 ベンジル
エステル(2.5g)のジメチルホルムアミド(25m
l)溶液に、氷冷下60%水素化ナトリウム(390m
g)を加え、同温にて30分撹拌した。次いでクロロメ
チルメチルスルフィド(0.96ml)を加え、室温で
12時間撹拌した。反応終了後、水を加えて酢酸エチル
で抽出し、水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥させ、溶媒を留去して得られた油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
8:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(2.7
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 2.24(s,3H), 2.79(brs,2H), 3.71
(brtr,2H), 4.62(s,2H), 5.11(s,2H), 5.18(s,2H), 6.6
9(1H), 6.79(1H), 7.06(1H), 7.26-7.38(m,5H)
【0133】工程3 7−クロロメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボン酸 ベンジルエステル
【化160】 アルゴン雰囲気下、7−メチルチオメトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸
ベンジルエステル(200mg)の塩化メチレン(4m
l)溶液に、氷冷下塩化スルフリル(0.052ml)
を滴下し、同温で1時間撹拌した。トルエン共沸にて溶
媒を留去し、減圧乾燥して標題化合物(213mg)を
得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 2.82(brtr,2H), 3.72(brtr,2H),
4.65(s,2H), 5.18(s,2H), 5.87(s,2H), 6.84(1H), 6.91
(1H), 7.11(1H), 7.26-7.39(m,5H)
【0134】工程4 1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カ
ルボン酸 エチルエステル
【化161】 イソニペコチン酸エチル(25.5g)、ジ−tert
−ブチルジカーボネート(36.5g)より、実施例1
の工程1と同様にして標題化合物(41.4g)を得
た。
【0135】工程5 7−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−エトキ
シカルボニルピペリジン−4−イルメトキシ)−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン
酸 ベンジルエステル
【化162】 1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−カ
ルボン酸 エチルエステル(300mg)のテトラヒド
ロフラン(3ml)溶液に−70℃で1.5M−リチウ
ムジイソプロピルアミド−テトラヒドロフラン溶液
(0.97ml)を滴下し、同温で50分撹拌した。次
いで、7−クロロメトキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボン酸 ベンジルエステル
(213mg)のテトラヒドロフラン(3ml)溶液を
同温下で滴下し、2時間撹拌しながら室温まで昇温し
た。反応終了後、氷冷下塩化アンモニウム水溶液、水を
加えて酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:アセトン=7:1)で精製し、減圧
乾燥して標題化合物(170mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.23(tr,J=7.2Hz,3H), 1.46(s,9
H), 1.52-1.62(m,2H),2.16-2.21(m,2H), 2.77(m,2H),
3.04(m,2H), 3.69(m,2H), 3.80-4.00(m,4H), 4.19(q,J=
7.2Hz,2H), 4.60(s,2H), 5.17(s,2H), 6.60(1H), 6.69
(1H), 7.02(1H),7.32-7.38(m,5H)
【0136】工程6 7−(4−エトキシカルボニルピペリジン−4−イルメ
トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボン酸 ベンジルエステル
【化163】 7−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−エトキ
シカルボニルピペリジン−4−イルメトキシ)−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン
酸 ベンジルエステル(165mg)のクロロホルム
(1.5ml)溶液にトリフルオロ酢酸(0.5ml)
を滴下し、室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し得られ
た残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、
溶媒を留去し減圧乾燥して標題化合物(135mg)を
得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.23(tr,J=7.5Hz,3H), 1.50-1.65
(m,2H), 2.15-2.25(m,2H), 2.65-2.90(m,4H), 2.95-3.0
5(m,2H), 3.69(m,2H), 3.93(s,2H), 4.19(q,J=7.5Hz, 2
H), 4.60(s,2H), 5.17(s,2H), 6.60(1H), 6.69(1H), 7.
02(1H), 7.26-7.38(m,5H)
【0137】工程7 7−[1−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−
4−エトキシカルボニルピペリジン−4−イルメトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボン酸 ベンジルエステル
【化164】 7−(4−エトキシカルボニルピペリジン−4−イルメ
トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボン酸 ベンジルエステル(140mg)の
エタノール(3ml)溶液に、トリエチルアミン(0.
05ml)、4−クロロ−2、6−ジメチルピリジン
(ジャーナル オブ ヘテロサイクリックケミストリ
ー、27巻、1841頁、1990年)(45mg)を
加え、耐圧反応容器を用いて150℃で25時間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=4:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(1
60mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.26(tr,J=6.6Hz,3H), 1.70-1.85
(m,2H), 2.35-2.45(m,2H), 2.66(s,6H), 2.78(m,2H),
3.28-3.37(m,2H), 3.70(m,2H), 3.80-3.90(m,2H), 3.97
(s,2H), 4.24(q,J=6.6Hz,2H), 4.60(s,2H), 5.17(s,2
H), 6.41(s,2H), 6.60(1H), 6.69(1H), 7.04(1H), 7.34
-7.38(m,5H)
【0138】工程8 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩
【化165】 7−[1−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−
4−エトキシカルボニルピペリジン−4−イルメトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボン酸 ベンジルエステル(155mg)に25
%臭化水素酢酸溶液(3ml)を加えて10分撹拌し
た。反応終了後、ジイソプロピルエーテルを加えて生じ
た固体を濾取した。得られた固体にジメチルホルムアミ
ド(1ml)、ジイソプロピルエチルアミン(0.25
ml)、1H−ピラゾール−1−カルボキシアミジン塩
酸塩(80mg)を加えて室温で12時間撹拌した。溶
媒を留去して得られた残渣をテトラヒドロフランで洗浄
した後、HPLC(0.05%トリフルオロ酢酸水:メ
タノール=4:1〜2:3)で分取した。得られた残渣
を希塩酸で処理し、減圧乾燥して標題化合物(120m
g)を得た。
【0139】実施例11 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 二塩酸塩の合成
【化166】 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩(85mg)に6N−
塩酸を加え還流下3時間撹拌した。反応終了後、不溶物
を除去し、溶媒を留去して得られた残渣をジエチルエー
テルで洗浄し、減圧乾燥して標題化合物(76mg)を
得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.60-1.75(m,2H), 2.05-2.20
(m,2H), 2.46(s,6H), 2.83(m,2H), 3.59(m,2H), 3.80-
4.15(m,4H), 4.57(s,2H), 6.72(1H), 6.82(1H), 6.99
(s,2H), 7.15(1H), 7.72(brs,4H), 13.69(brs,1H)
【0140】実施例12 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
メチルエステル 二塩酸塩の合成 工程1 4−クロロ−2−メチルピリジン 塩酸塩
【化167】 ジャーナル オブ ヘテロサイクリック ケミストリ
ー、27巻、1841頁、1990年の方法に準じ、2
−メチルピリジン N−オキシド(5.1g)より、標
題化合物(743mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 2.99(s,3H), 7.70(s,1H), 7.77
(d,J=6.3Hz,1H), 8.01(d,J=6.3Hz,1H)
【0141】工程2 7−[4−エトキシカルボニル−1−(2−メチルピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボン酸 ベンジルエステル
【化168】 7−(4−エトキシカルボニルピペリジン−4−イルメ
トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボン酸 ベンジルエステル(100mg)、
4−クロロ−2−メチルピリジン塩酸塩(40mg)、
トリエチルアミン(0.07ml)から、実施例10の
工程7と同様にして標題化合物(105mg)を得た。
【0142】工程3 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩
【化169】 7−[4−エトキシカルボニル−1−(2−メチルピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボン酸 ベンジルエステル(100mg)、25%臭化
水素酢酸溶液(2ml)、ジイソプロピルエチルアミン
(0.16ml)、1H−ピラゾール−1−カルボキシ
アミジン塩酸塩(55mg)から、実施例10の工程8
と同様にして標題化合物(83mg)を得た。
【0143】実施例13 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
二塩酸塩の合成
【化170】 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩(63mg)から、実施例1
1と同様にして標題化合物(53mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.63-1.75(m,2H), 2.05-2.25
(m,2H), 2.47(s,3H), 2.83(m,2H), 3.30-3.70(m,4H),
3.95-4.10(m,4H), 4.55(s,2H), 6.71(1H), 6.83(1H),
7.07-7.16(m,3H), 7.63(brs,4H), 8.12(1H), 13.74(br
s,1H)
【0144】実施例14 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリミジ
ン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸二塩酸塩の
合成 工程1 7−[1−(2−クロロピリミジン−4−イル)−4−
エトキシカルボニルピペリジン−4−イルメトキシ]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボン酸 ベンジルエステル
【化171】 7−(4−エトキシカルボニルピペリジン−4−イルメ
トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボン酸 ベンジルエステル(295mg)の
エタノール(5ml)溶液に、トリエチルアミン(0.
15ml)、2,4−ジクロロピリミジン(150m
g)を加えて還流下1時間撹拌した。反応終了後、水を
加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
させた。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:
2)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(263mg)
を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.25(tr,J=6.9Hz,3H), 1.50-1.70
(m,2H), 2.25-2.40(m,2H), 2.78(m,2H), 3.18-3.30(m,2
H), 3.70(m,2H), 3.95(s,2H), 4.09-4.26(m,4H), 4.60
(s,2H), 5.17(s,2H), 6.40(d,J=6.1Hz,1H), 6.60(1H),
6.69(1H), 7.03(1H), 7.26-7.38(m,5H), 8.03(d,J=6.1H
z,1H)
【0145】工程2 1−(ピリミジン−4−イル)−4−(1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)
ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル
【化172】 7−[1−(2−クロロピリミジン−4−イル)−4−
エトキシカルボニルピペリジン−4−イルメトキシ]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボン酸 ベンジルエステル(263mg)のエタノール
(5ml)溶液に、氷冷下7.5%パラジウム炭素(1
20mg)、ギ酸アンモニウム(200mg)を加え
て、還流下30分間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去
して得られた残渣に水を加え、クロロホルムで抽出し
た。有機層を炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥させた。溶媒を留去し、減圧乾燥して
標題化合物(270mg)を得た。
【0146】工程3 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリミジ
ン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸二塩酸塩
【化173】 1−(ピリミジン−4−イル)−4−(1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)
ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル(260
mg)のジメチルホルムアミド(1ml)溶液に、ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.24ml)、1H−ピラ
ゾール−1−カルボキシアミジン塩酸塩(200mg)
を加えて、室温で2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を
留去して得られた残渣をHPLC(0.05%トリフル
オロ酢酸水:メタノール=6:4〜2:8)で分取し、
得られた残渣を濃塩酸で2時間還流した。反応終了後、
溶媒を留去して得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄
し、減圧乾燥して標題化合物(51mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.60-1.80(m,2H), 2.10-2.25
(m,2H), 2.81(m,2H), 3.40-3.60(m,4H), 4.05(s,2H),
4.05-4.80(2H), 4.54(s,2H), 6.69(d,J=2.4Hz,1H), 6.8
1(dd,J=2.4, 8.4Hz,1H), 7.13(d,J=8.4Hz,1H), 7.23(d,
J=7.8Hz,1H), 7.66(brs,4H), 8.32(d,J=7.8Hz,1H), 8.8
1(s,1H)
【0147】実施例15 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩の合成 工程1 7−(2−ヨードエトキシ)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−2−カルボン酸 ベンジルエステ
【化174】 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボン酸 ベンジルエステル(1.21
g)、2−ブロモエタノール(5.46ml)、トリフ
ェニルホスフィン(20.11g)のテトラヒドロフラ
ン(30ml)溶液に、40%アゾジカルボン酸ジエチ
ル−トルエン溶液(33.6ml)を加えて、室温で1
時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残
渣にジメチルホルムアミド(30ml)、ヨウ化ナトリ
ウム(9.6g)を加え、90℃で15時間撹拌した。
反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(1.19
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 2.79(m,2H), 3.40(tr,J=6.9Hz,2
H), 3.70(m,2H), 4.21(tr,J=6.9Hz,2H), 4.61(s,2H),
5.18(s,2H), 6.63(1H), 6.74(1H), 7.05(1H), 7.26-7.3
8(m,5H)
【0148】工程2 7−[2−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−
エトキシカルボニルピペリジン−4−イル)エトキシ]
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カ
ルボン酸 ベンジルエステル
【化175】 7−(2−ヨードエトキシ)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−2−カルボン酸 ベンジルエステ
ル(1.4g)、1−tert−ブトキシカルボニルピ
ペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル(1.81
g)、2M−リチウムジイソプロピルアミド−テトラヒ
ドロフラン溶液(0.82ml)から、実施例10の工
程5と同様にして標題化合物(935mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.25(tr,J=6.9Hz,3H), 1.60-1.65
(m,2H), 2.01-2.04(m,2H), 2.13-2.19(m,2H), 2.77(m,2
H), 2.94(m,2H), 3.70(m,2H), 3.80-4.00(m,4H), 4.18
(q,J=6.9Hz,2H), 4.60(s,2H), 5.18(s,2H), 6.56(1H),
6.67(1H), 7.01(1H), 7.31-7.38(m,5H)
【0149】工程3 7−[2−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン
酸 ベンジルエステル
【化176】 7−[2−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−
エトキシカルボニルピペリジン−4−イル)エトキシ]
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カ
ルボン酸 ベンジルエステル(935mg)、トリフル
オロ酢酸(5ml)から実施例10の工程6と同様にし
て、7−[2−(4−エトキシカルボニルピペリジン−
4−イル)エトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−2−カルボン酸 ベンジルエステルを得
た。このものと、4−クロロピリジン塩酸塩(248m
g)、トリエチルアミン(1.38ml)から、実施例
10の工程7と同様にして標題化合物(680mg)を
得た。但し反応時間は2日間行った。
【0150】工程4 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩
【化177】 7−[2−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン
酸 ベンジルエステル(397mg)、25%臭化水素
酢酸溶液(3ml)、ジイソプロピルエチルアミン
(0.64ml)、1H−ピラゾール−1−カルボキシ
アミジン塩酸塩(214mg)から、実施例10の工程
8と同様にして標題化合物(208mg)を得た。
【0151】実施例16 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
二塩酸塩の合成
【化178】 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩(200mg)から、実施例
11と同様にして反応した。得られた残渣をHPLC
(0.05%トリフルオロ酢酸水:メタノール=1:
1)で分取し、得られた残渣を希塩酸で処理して標題化
合物(29mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.54-1.68(m,2H), 1.95-2.22
(m,4H), 2.82(m,2H), 3.58(m,2H), 3.92-4.12(m,4H),
4.55(s,2H), 6.67(1H), 6.78(1H), 7.14(1H), 7.19(d,J
=7.4Hz,2H), 7.61(brs,4H), 8.21(d,J=7.4Hz,2H)
【0152】実施例17 (S)−4−[N−[5−アミジノ−1−(1−フェニ
ルエチルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−2
−イルメチル]−N−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェニル]カルバモイル]
安息香酸 二塩酸塩の合成 工程1 4−(4−ニトロフェノキシ)ピペリジン−1−カルボ
ン酸 tert−ブチルエステル
【化179】 4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸 tert
−ブチルエステル(38.28g)及び4−フルオロニ
トロベンゼン(26.84g)のジメチルスルホキシド
(326ml)溶液に、窒素下氷冷下60%水素化ナト
リウム(7.99g)を加え室温で1時間撹拌した。反
応終了後、水を加え酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留
去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、標
題化合物(52.384g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.48(s,9H), 1.80(m,2H), 1.96
(m,2H), 3.39(m,2H), 3.70(m,2H), 4.61(m,1H), 6.96
(d,J=9.3Hz,2H), 8.20(d,J=9.3Hz,2H)
【0153】工程2 4−(4−アミノフェノキシ)ピペリジン−1−カルボ
ン酸 tert−ブチルエステル
【化180】 4−(4−ニトロフェノキシ)ピペリジン−1−カルボ
ン酸 tert−ブチルエステル(53.687g)を
テトラヒドロフラン(215ml)、エタノール(21
5ml)混合溶液中、7.5%パラジウム炭素(8.0
5g)を用い3気圧で3時間かけて水素化した。反応終
了後、セライト濾過し、溶媒を留去して得られた残渣に
ヘキサンを加え、得られた固体を濾取し減圧乾燥して標
題化合物(42.157g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46(s,9H), 1.71(m,2H), 1.86
(m,2H), 3.27(m,2H), 3.71(m,2H), 4.26(m,1H), 6.63
(d,J=8.7Hz,2H), 6.76(d,J=8.7Hz,2H)
【0154】工程3 4−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノフェノキ
シ)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエ
ステル
【化181】 4−(4−アミノフェノキシ)ピペリジン−1−カルボ
ン酸 tert−ブチルエステル(6.63g)、炭酸
水素ナトリウム(2.1g)のテトラヒドロフラン(1
00ml)−水(100ml)混合溶液に、クロロ炭酸
ベンジル(3.24ml)を滴下し、室温で1時間撹拌
した。反応終了後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、
溶媒を留去して得られた残渣をジイソプロピルエーテル
で洗浄、濾取し、減圧乾燥して標題化合物(7.189
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.47(s,9H), 1.74(m,2H), 1.88
(m,2H), 3.31(m,2H), 3.69(m,2H), 4.39(m,1H), 5.19
(s,2H), 6.54(brs,1H), 6.86(2H), 7.26-7.42(m,7H)
【0155】工程4 4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−エト
キシカルボニルメチルアミノ)フェノキシ]ピペリジン
−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化182】 4−(4−アミノフェノキシ)ピペリジン−1−カルボ
ン酸 tert−ブチルエステル(42.28g)のジ
メチルホルムアミド(254ml)溶液に、60%水素
化ナトリウム(3.97g)を加えて室温で20分間撹
拌した。次いで、氷冷下ブロモ酢酸エチル(12.1m
l)を加え、室温で15時間撹拌した。60%水素化ナ
トリウム(3.97g)、ブロモ酢酸エチル(12.1
ml)を追加し、室温で4時間撹拌した。さらに60%
水素化ナトリウム(1.19g)、ブロモ酢酸エチル
(3.3ml)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応
終了後、水を加え酢酸エチルで抽出し、水で洗浄した。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、標題化合
物(49.916g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.28(3H), 1.47(s,9H), 1.75(m,2
H), 1.89(m,2H), 3.34(m,2H), 3.68(m,2H), 4.19(2H),
4.30(brs,2H), 4.43(m,1H), 5.19,5.17(2H), 6.86(2H),
7.13-7.35(m,7H)
【0156】工程5 N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−ベンジルオキ
シカルボニルアミノ酢酸
【化183】 4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−エト
キシカルボニルメチルアミノ)フェノキシ]ピペリジン
−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(49.
916g)のエタノール(102ml)溶液に、1N−
水酸化ナトリウム水溶液(102ml)、テトラヒドロ
フラン(102ml)を加え、室温で10分、50℃で
1時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し得られた残
渣を酢酸エチルで抽出し、10%クエン酸水溶液及び飽
和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥させ、溶媒を留去し、減圧乾燥して標題化合物(4
7.18g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.47(s,9H), 1.76(m,2H), 1.89
(m,2H), 3.34(m,2H), 3.68(m,2H), 4.35(s,2H), 4.44
(m,1H), 5.16(brs,2H), 6.86(2H), 7.15-7.45(m,7H)
【0157】工程6 N−(4−シアノ−2−ニトロフェニル)グリシン t
ert−ブチルエステル
【化184】 4−クロロ−3−ニトロベンゾニトリル(33.87
g)、グリシン tert−ブチルエステル塩酸塩(5
5.98g)のエタノール(400ml)溶液にトリエ
チルアミン(77.6ml)を加え、室温で15時間、
50℃で3時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して
得られた残渣を酢酸エチルで抽出し、10%クエン酸水
溶液及び飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣をジ
イソプロピルエーテルで洗浄、濾取して標題化合物(3
8.419g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.53(s,9H), 4.03(d,J=5.0Hz,2
H), 6.75(d,J=8.9Hz,1H), 7.64(dd,J=2.0, 8.9Hz,1H),
8.55(d,J=2.0Hz,1H), 8.81(brs,1H),
【0158】工程7 N−(2−アミノ−4−シアノフェニル)グリシン t
ert−ブチルエステル
【化185】 N−(4−シアノ−2−ニトロフェニル)グリシン t
ert−ブチルエステル(17.337g)をテトラヒ
ドロフラン(173ml)溶液中、7.5%パラジウム
炭素(1.73g)を用い常圧で2時間、7.5%パラ
ジウム炭素(3.84g)を追加し、さらに1時間かけ
て水素化した。反応終了後、セライト濾過し、溶媒を留
去して得られた残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄、
濾取し、減圧乾燥して標題化合物(8.324g)を得
た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.51(s,9H), 3.84(s,2H), 6.45(1
H), 6.95(1H), 7.15(1H)
【0159】工程8 4−[4−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−(2
−tert−ブトキシカルボニルメチルアミノ−5−シ
アノフェニル)カルバモイルメチルアミノ]フェノキ
シ]ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエ
ステル
【化186】 N−(2−アミノ−4−シアノフェニル)グリシン t
ert−ブチルエステル(21.53g)、N−[4−
(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]−N−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ酢酸(42.18g)のクロロホルム(300
ml)溶液に、1−エトキシカルボニル−2−エトキシ
−1,2−ジヒドロキノリン(23.68g)を加え室
温で3時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=2:3)で精製し、標題化合物(4
4.479g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.47(s,9H), 1.76(m,2H), 1.90
(m,2H), 3.34(m,2H), 3.67(m,2H), 3.78(brd,2H), 4.36
(s,2H), 4.45(m,1H), 5.10-5.25(m,1H), 5.20(s,2H),
6.53(1H), 6.89(2H), 7.20-7.31(m,7H), 7.40(2H), 7.9
6(brs,1H)
【0160】工程9 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−[4−(1
−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]アミノメチル]−5−シアノベンズ
イミダゾール−1−酢酸
【化187】 4−[4−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−(2
−tert−ブトキシカルボニルメチルアミノ−5−シ
アノフェニル)カルバモイルメチルアミノ]フェノキ
シ]ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエ
ステル(44.479g)の酢酸(600ml)溶液を
90℃で4日間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して
得られた残渣(51g)と炭酸ナトリウム(19.8
g)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(13.6
g)から常法に従い合成し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=9:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(23.
545g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46(s,9H), 1.67(m,2H), 1.81
(m,2H), 3.27(m,2H), 3.63(m,2H), 4.35(m,1H), 5.05(b
rs,6H), 6.75(2H), 7.02-7.27(m,7H), 7.30(d,J=8.4Hz,
1H), 7.50(dd,J=1.1, 8.4Hz,1H), 7.99(d,J=1.1Hz,1H)
【0161】工程10 (S)−2−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−
[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン
−4−イルオキシ)フェニル]アミノメチル]−5−シ
アノ−1−(1−フェニルエチルカルバモイルメチル)
ベンズイミダゾール
【化188】 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−[4−(1
−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]アミノメチル]−5−シアノベンズ
イミダゾール−1−酢酸(583mg)、1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール水和物(135mg)のジメチル
ホルムアミド(5ml)溶液に(S)−フェネチルアミ
ン(0.118ml)、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(193m
g)を加え、室温で15時間撹拌した。反応終了後、酢
酸エチルで抽出し、水、炭酸水素ナトリウム水溶液、1
0%クエン酸水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を留去して
得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加え、生じた
固体を濾取し標題化合物(623mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46-1.48(s,12H), 1.70(m,2H),
1.86(m,2H), 3.30(m,2H), 3.65(m,2H), 4.38(m,1H), 4.
95-5.05(m,3H), 5.14(s,2H), 5.21(s,2H), 6.81(2H),
7.10-7.30(m,12H), 7.48(d,J=8.0Hz,1H), 7.63(d,J=8.0
Hz,1H), 8.06(s,1H)
【0162】工程11 (S)−2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N
−(4−メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチ
ル]−5−シアノ−1−(1−フェニルエチルカルバモ
イルメチル)ベンズイミダゾール
【化189】 (S)−2−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−
[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン
−4−イルオキシ)フェニル]アミノメチル]−5−シ
アノ−1−(1−フェニルエチルカルバモイルメチル)
ベンズイミダゾール(623mg)をテトラヒドロフラ
ン(6ml)溶液中、7.5%パラジウム炭素(310
mg)を用い、3気圧で7時間かけて水素化した。反応
終了後、セライト濾過し、溶媒を留去して得られた残渣
をクロロホルム(6ml)に溶解し、トリエチルアミン
(0.176ml)、4−クロロホルミル安息香酸メチ
ル(167mg)、4−ジメチルアミノピリジン(10
mg)を加え室温で18時間撹拌した。反応終了後、溶
媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:7)で精製
し、減圧乾燥して標題化合物(284mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.36(d,3H), 1.46(s,9H), 1.70
(m,2H), 1.86(m,2H), 3.30(m,2H), 3.69(m,2H), 3.87
(s,3H), 4.36(m,1H), 5.02-5.09(m,3H), 5.15-5.28(s,2
H), 5.21(m,2H), 6.73(d,J=9Hz,2H), 7.11(d,J=9Hz,2
H), 7.15-7.23(m,6H),7.30(d,J=8.4Hz,2H), 7.40(1H),
7.51(1H), 7.82(d,J=8.4Hz,2H), 8.04(1H)
【0163】工程12 (S)−2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N
−(4−メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチ
ル]−1−(1−フェニルエチルカルバモイルメチル)
ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン
【化190】 (S)−2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N
−(4−メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチ
ル]−5−シアノ−1−(1−フェニルエチルカルバモ
イルメチル)ベンズイミダゾール(284mg)のピリ
ジン−トリエチルアミン(5:1)混合溶液(10m
l)に、氷冷下硫化水素を吹き込み、室温で12時間撹
拌した。反応終了後、溶媒を留去し、塩化水素−エタノ
ールで処理した残渣にアセトン(6ml)、メタノール
(6ml)、ヨウ化メチル(0.229ml)を加え、
還流下2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得
られた残渣をエタノール(12ml)に溶解し、酢酸ア
ンモニウム(43mg)を加えて75℃で2時間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=95:5〜90:10)で精製し、減圧乾燥して
標題化合物(113mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.30-1.45(m,14H), 1.76(m,2
H), 3.07(m,2H), 3.57(m,2H), 3.80(s,3H), 4.40(m,1
H), 4.92(m,1H), 5.21-5.38(m,4H), 6.75(d,J=9.0Hz,2
H), 7.14(d,J=9.0Hz,2H), 7.21-7.33(m,7H), 7.63-7.70
(m,2H), 7.75(2H), 8.14(s,1H), 8.96(brs,1H)
【0164】工程13 (S)−4−[N−[5−アミジノ−1−(1−フェニ
ルエチルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−2
−イルメチル]−N−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェニル]カルバモイル]
安息香酸 二塩酸塩
【化191】 (S)−2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N
−(4−メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチ
ル]−1−(1−フェニルエチルカルバモイルメチル)
ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン(113
mg)のクロロホルム(2ml)溶液に、トリフルオロ
酢酸(1ml)を加え5分間撹拌した後、溶媒を留去し
て得られた残渣に4N−水酸化ナトリウム水溶液(1.
1ml)を加えて5時間撹拌した。反応終了後、希塩酸
を加えて溶媒を留去し、減圧乾燥して残渣を得た。得ら
れた残渣をメタノール(2ml)に溶解し、トリエチル
アミン(0.2ml)、エチルアセトイミデート塩酸塩
(89mg)を加えて室温で18時間撹拌した。反応終
了後、不溶物を除去し、溶媒を留去して得られた残渣を
HPLC(50%メタノール−水、0.05%トリフル
オロ酢酸)で分取した。得られた残渣に希塩酸を加えた
後、溶媒を留去し、減圧乾燥して標題化合物(78m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.37(d,J=7.2Hz,3H), 1.63(m,2
H), 1.94(m,2H), 2.25(s,3H), 3.43(m,2H), 3.72(m,2
H), 4.56(m,1H), 4.91(quint,J=7.2Hz,1H), 5.23-5.39
(m,4H), 6.80(2H), 7.16-7.37(m,9H), 7.72-7.74(m,4
H), 8.17(s,1H), 8.73(brs,1H), 9.09(brs,2H), 9.20
(d,J=7.2Hz,1H), 9.31(brs,3H)
【0165】実施例18 4−[N−[5−アミジノ−1−(4−ベンジルオキシ
フェニルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−2
−イルメチル]−N−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェニル]カルバモイル]
安息香酸 二塩酸塩の合成 工程1 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノメチ
ル]−5−シアノベンズイミダゾール−1−酢酸
【化192】 2−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−[4−(1
−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]アミノメチル]−5−シアノベンズ
イミダゾール−1−酢酸(7.037g)をエタノール
(70ml)溶液中、7.5%パラジウム炭素(3.5
2g)を用いて3気圧で3時間かけて水素化した。反応
終了後、セライト濾過し、溶媒を留去した。得られた残
渣をジイソプロピルエーテルで洗浄し、濾取、減圧乾燥
して標題化合物(4.189g)を得た。1 H-NMR(δppm,CD3OD) 1.44(s,9H), 1.58(m,2H), 1.84
(m,2H), 3.25(m,2H), 3.66(m,2H), 4.29(m,1H), 4.60
(s,2H), 5.23(s,2H), 6.67(d,J=6.6Hz,2H), 6.77(d,J=
6.6Hz,2H), 7.59(d,J=6.6Hz,1H), 7.63(d,J=6.6Hz,1H),
8.02(s,1H)
【0166】工程2 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−5−
シアノベンズイミダゾール−1−酢酸
【化193】 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノメチ
ル]−5−シアノベンズイミダゾール−1−酢酸(3.
36g)、炭酸水素ナトリウム(1.67g)の水(3
4ml)、テトラヒドロフラン(34ml)混合溶液に
4−クロロホルミル安息香酸メチル(1.32g)を加
え、室温で30分間撹拌した。反応終了後、酢酸エチル
で抽出し水、10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で順次
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル)で精製し、標題化合物
(2.907g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.45(s,9H), 1.63(m,2H), 1.80
(m,2H), 3.25(m,2H), 3.63(m,2H), 3.83(s,3H), 4.31
(m,1H), 5.28(s,2H), 5.32(s,2H), 6.65(d,J=9.0Hz,2
H), 6.90(d,J=9.0Hz,2H), 7.23(d,J=8.4Hz,2H), 7.37(1
H), 7.55(1H), 7.64(d,J=8.4Hz,2H), 7.99(1H)
【0167】工程3 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−5−
シアノ−1−(4−ベンジルオキシフェニルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール
【化194】 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−5−
シアノベンズイミダゾール−1−酢酸(632mg)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(128m
g)、4−ベンジルオキシアニリン塩酸塩(223m
g)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチ
ルカルボジイミド塩酸塩(182mg)、N−メチルモ
ルホリン(0.104ml)から、実施例17の工程1
0と同様に反応し、溶媒を留去して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=3:7〜2:8)で精製し、標題化合物(605m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46(s,9H), 1.85(m,2H), 3.29
(m,2H), 3.66(m,2H), 3.84(s,3H), 4.35(m,1H), 4.98
(s,2H), 5.23(s,2H), 5.31(s,2H), 6.72(d,J=9.0Hz,2
H), 6.80(d,2H), 7.07(d,J=9.0Hz,2H), 7.27(d,J=8.4H
z,2H), 7.30-7.41(m,7H), 7.56(s,2H), 7.73(d,J=8.4H
z,2H), 8.06(s,1H), 8.72(brs,1H)
【0168】工程4 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−1−
(4−ベンジルオキシフェニルカルバモイルメチル)ベ
ンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン
【化195】 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−5−
シアノ−1−(4−ベンジルオキシフェニルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール(605mg)のピリジ
ン−トリエチルアミン(5:1)混合溶液(15ml)
に、氷冷下硫化水素を吹き込み室温下15時間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣を濾取
し、トルエンで洗浄した。得られた固体にアセトン(1
5ml)、ヨウ化メチル(0.443ml)を加え、還
流下1時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し減圧乾
燥して粗生成物(804mg)を得た。得られた粗生成
物のうち434mgをエタノール(10ml)に溶解
し、室温で酢酸アンモニウム(44mg)を加えて75
℃で3.5時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=95:5〜90:10)
で精製し、減圧乾燥して標題化合物(141mg)を得
た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.38(s,9H), 1.75(m,2H), 3.05
(m,2H), 3.60(m,2H),3.79(s,3H), 4.40(m,1H), 5.06(s,
2H), 5.35(brs,4H), 6.77(2H), 6.97(2H), 7.25-7.50(1
0H), 7.65-7.76(4H), 8.13(1H)
【0169】工程5 4−[N−[5−アミジノ−1−(4−ベンジルオキシ
フェニルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−2
−イルメチル]−N−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェニル]カルバモイル]
安息香酸 二塩酸塩
【化196】 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−1−
(4−ベンジルオキシフェニルカルバモイルメチル)ベ
ンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン(141m
g)、トリフルオロ酢酸(1ml)、4N−水酸化ナト
リウム水溶液(0.973ml)、トリエチルアミン
(0.226ml)、エチルアセトイミデート塩酸塩
(100mg)から、実施例17の工程13と同様にし
て標題化合物(59mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.63(m,2H), 1.95(m,2H), 2.27
(s,3H), 3.45(m,2H),4.57(m,1H), 5.06(s,2H), 5.39(br
s,2H), 5.45(brs,2H), 6.82(d,2H), 6.97(d,2H), 7.18
(d,2H), 7.27-7.45(m,8H), 7.53(d,2H), 7.65(d,2H),
7.75(d,J=8.4Hz,1H), 7.88(d,J=8.4Hz,1H), 8.19(s,1
H), 8.74(brs,1H), 9.09(brs,2H), 9.30-9.33(m,3H)
【0170】実施例19 2−[4−(ピロリジン−3−イルオキシ)フェノキシ
メチル]−1−(2−メトキシエチル)ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合成 工程1 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−
3−イルオキシ)ベンズアルデヒド
【化197】 3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸 tert
−ブチルエステル(3.07g)、4−ヒドロキシベン
ズアルデヒド(2g)、トリフェニルホスフィン(4.
51g)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に、ア
ゾジカルボン酸ジエチル(2.7ml)を加えて、室温
で2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:アセトン=5:1)で精製し、減圧乾燥して標題化
合物(3.2g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.47(s,9H), 2.19(m,2H), 3.59
(m,4H), 4.99(m,1H), 6.98(d,J=9.0Hz,2H), 7.85(d,J=
9.0Hz,2H), 9.89(s,1H)
【0171】工程2 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−
3−イルオキシ)フェノール
【化198】 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−
3−イルオキシ)ベンズアルデヒド(500mg)の塩
化メチレン(10ml)溶液に氷冷下70%3−クロロ
過安息香酸(712mg)を加え、室温で4.5時間撹
拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム水溶液、チオ
硫酸ナトリウム水溶液を加えて塩化メチレンで抽出し、
水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣をメタ
ノール(3.4ml)に溶解し、1N−水酸化ナトリウ
ム水溶液(1.7ml)を加えて室温で1時間撹拌し
た。反応終了後、10%クエン酸水溶液を加えてクロロ
ホルムで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得
られた固体をジエチルエーテルで洗浄し、濾取、減圧乾
燥して標題化合物(350mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.47(s,9H), 2.09(m,2H), 3.54
(m,4H), 4.75(m,1H), 6.71-6.79(m,4H)
【0172】工程3 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−
3−イルオキシ)フェノキシ酢酸 エチルエステル
【化199】 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−
3−イルオキシ)フェノール(2.14g)のテトラヒ
ドロフラン(43ml)溶液に氷冷下ブロモ酢酸エチル
(1.1ml)、60%水素化ナトリウム(368m
g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応終了後、氷水
を加えて酢酸エチルで抽出し、10%クエン酸水溶液で
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製
し、減圧乾燥して標題化合物(2.605g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.30(tr,J=7.2Hz,3H), 1.46(s,9
H), 2.13(m,2H), 3.54(m,4H), 4.27(q,J=7.2Hz,2H), 4.
57(s,2H), 4.79(brs,1H), 6.78-6.87(m,4H)
【0173】工程4 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−
3−イルオキシ)フェノキシ酢酸
【化200】 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−
3−イルオキシ)フェノキシ酢酸 エチルエステル
(2.5g)のテトラヒドロフラン(5ml)、エタノ
ール(5ml)混合溶液に、氷冷下1N−水酸化リチウ
ム水溶液(7.5ml)を加えて室温で30分間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣に氷水、
10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させた。溶媒を留去し、減圧乾燥して標題
化合物(2.30g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.47(s,9H), 2.14(m,2H), 3.54
(m,4H), 4.61(brs,2H),4.79(m,1H), 6.80-6.89(m,4H)
【0174】工程5 4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−ニトロベン
ゾニトリル
【化201】 4−クロロ−3−ニトロベンゾニトリル(10.13
g)、エタノールアミン(3.52ml)のエタノール
(150ml)、テトラヒドロフラン(50ml)混合
溶液を室温で2時間撹拌した後、エタノールアミン
(3.35ml)を加え50℃で1時間、さらにエタノ
ールアミン(3.35ml)を加えて同温で1時間撹拌
した。反応終了後、溶媒を留去して得られた固体をイソ
プロパノールで洗浄、濾取し減圧乾燥して標題化合物
(7.25g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 3.48(m,2H), 3.63(m,2H), 5.00
(brs,1H), 7.22(d,J=9.0Hz,1H), 7.81(dd,J=1.8, 9.0H
z,1H), 8.50(d,J=1.8Hz,1H), 8.62(brtr,1H),
【0175】工程6 3−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)ベン
ゾニトリル
【化202】 4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−ニトロベン
ゾニトリル(3.11g)、塩化錫二水和物(16.9
4g)のエタノール(50ml)溶液を70℃で1時間
撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣に
テトラヒドロフラン、15%水酸化ナトリウム水溶液を
加えて撹拌し、不溶物、続いて水層を除去して得られた
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を留去
して得られた固体をクロロホルムで洗浄し、濾取、減圧
乾燥して標題化合物(2.08g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 3.17(q,J=5.6Hz,2H), 3.58(q,J
=5.6Hz,2H), 4.74(tr,J=5.6Hz,1H), 4.93(brs,2H), 5.3
4(tr,J=5.6Hz,2H), 6.49(1H), 6.77(1H), 6.91(1H)
【0176】工程7 3−[4−[5−シアノ−2−(2−ヒドロキシエチル
アミノ)フェニルカルバモイルメトキシ]フェノキシ]
ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステ
【化203】 3−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)ベン
ゾニトリル(1.21g)、4−(1−tert−ブト
キシカルボニルピロリジン−3−イルオキシ)フェノキ
シ酢酸(2.30g)のクロロホルム(50ml)溶液
に1−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1、2−ジ
ヒドロキシキノリン(2.19g)を加え、室温で15
時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=1:4)で精製し、標題化合物(2.56
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46(s,9H), 2.13(m,2H), 3.31
(m,2H), 3.55(m,4H), 3.73(m,2H), 4.64(s,2H), 4.82
(m,1H), 6.73(1H), 6.85-6.94(m,4H), 7.41-7.50(2H),
7.99(1H), 8.10(1H)
【0177】工程8 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリ
ジン−3−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノ−1−(2−ヒドロキシエチル)ベンズイミダゾール
【化204】 3−[4−[5−シアノ−2−(2−ヒドロキシエチル
アミノ)フェニルカルバモイルメトキシ]フェノキシ]
ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステ
ル(2.56g)の酢酸(15.4ml)溶液を65℃
で4時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られ
た残渣を酢酸エチルで抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:4〜酢
酸エチル)で精製し、標題化合物(1.356g)を得
た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.44(s,9H), 2.11(m,2H), 3.44-
3.54(m,4H), 3.75(brs,1H), 4.06(m,2H), 4.46(m,2H),
4.77(m,1H), 5.32(s,2H), 6.77(2H), 6.93(2H),7.49(2
H), 7.79(1H)
【0178】工程9 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリ
ジン−3−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノ−1−(2−メトキシエチル)ベンズイミダゾール
【化205】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリ
ジン−3−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノ−1−(2−ヒドロキシエチル)ベンズイミダゾール
(270mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液
に、室温で60%水素化ナトリウム(271mg)を加
えて30分間撹拌した後、ヨウ化メチル(0.105m
l)を加えて24時間撹拌した。反応終了後、10%ク
エン酸水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水
で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=4:1)で精製
し、減圧乾燥して標題化合物(199mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46(s,9H), 2.10(m,2H), 3.27
(s,3H), 3.55(m,4H), 3.72(tr,2H), 4.52(tr,2H), 4.79
(m,1H), 5.39(s,2H), 6.79(2H), 6.90(2H), 7.50(1H),
7.55(1H), 8.10(1H)
【0179】工程10 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリ
ジン−3−イルオキシ)フェノキシメチル]−1−(2
−メトキシエチル)ベンズイミダゾール−5−カルボキ
シアミジン
【化206】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリ
ジン−3−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノ−1−(2−メトキシエチル)ベンズイミダゾール
(195mg)、ヨウ化メチル(1ml)、酢酸アンモ
ニウム(37mg)から、実施例18の工程4と同様に
して標題化合物(119mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.45(s,9H), 2.10(m,2H), 3.24
(s,3H), 3.54(m,4H), 3.69(brtr,2H), 4.47(brtr,2H),
4.76(m,1H), 5.32(s,2H), 6.79(2H), 6.94(2H),7.48(1
H), 7.66(1H), 8.08(1H)
【0180】工程11 2−[4−(ピロリジン−3−イルオキシ)フェノキシ
メチル]−1−(2−メトキシエチル)ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩
【化207】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリ
ジン−3−イルオキシ)フェノキシメチル]−1−(2
−メトキシエチル)ベンズイミダゾール−5−カルボキ
シアミジン(115mg)のクロロホルム(3ml)溶
液に、トリフルオロ酢酸(3ml)を加えて5分間撹拌
した。溶媒を留去して得られた残渣に1N 塩化水素−
ジエチルエーテル(2ml)を加えた後、溶媒を留去し
た。得られた残渣をテトラヒドロフランで洗浄し、減圧
乾燥して標題化合物(97mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 2.10(m,2H), 3.18(s,3H), 3.28
-3.42(m,4H), 3.69(brtr,2H), 4.59(brtr,2H), 5.02(m,
1H), 5.43(s,2H), 6.94(d,J=9.0Hz,2H), 7.07(d,J=9.0H
z,2H), 7.60(d,J=9.0Hz,1H), 7.87(d,J=9.0Hz,1H), 8.2
3(s,1H), 9.08(brs,2H), 9.34(brs,2H)
【0181】実施例20 2−[4−(1−アセトイミドイルピロリジン−3−イ
ルオキシ)フェノキシメチル]−1−(2−メトキシエ
チル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン
二塩酸塩の合成
【化208】 2−[4−(ピロリジン−3−イルオキシ)フェノキシ
メチル]−1−(2−メトキシエチル)ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩(44mg)
のテトラヒドロフラン(2ml)、水(0.6ml)混
合溶液に炭酸水素ナトリウム(38mg)、エチルアセ
トイミデート塩酸塩(33mg)を加えて室温で16時
間撹拌した。反応終了後、不溶物を除去し、溶媒を留去
して得られた残渣をHPLC(50%メタノール−水、
0.05%トリフルオロ酢酸)で分取した。得られた残
渣に希塩酸を加えた後、溶媒を留去し、減圧乾燥して標
題化合物(40mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 2.12-2.28(m,5H), 3.18(s,3H),
3.35-3.95(m,6H), 4.59(brs,2H), 5.06-5.13(m,1H),
5.43(s,2H), 6.94(dd,J=2.9, 9.0Hz,2H), 7.07(dd,J=2.
9, 9.0Hz,2H), 7.77(1H), 7.88(1H), 8.24(1H), 8.47,
8.54(1H), 9.13(2H), 9.27,9.31(1H), 9.36(2H)
【0182】実施例21 7−[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−
イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合成 工程1 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−ヒ
ドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボキシアミジン
【化209】 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン 臭化水素酸塩(500mg)のアセトニトリル
(5ml)懸濁液に、氷冷下トリエチルアミン(0.3
ml)を加え、室温で1時間撹拌して、析出した固体を
濾取した。得られた固体をジメチルホルムアミド(5m
l)溶解し、1H−ピラゾ−ル−1−(N、N’−ビス
−tert−ブトキシカルボニル)カルボキシアミジン
(シンセシス、579頁、1994年)(742mg)
を加えて、室温で2時間撹拌した。反応終了後、水を加
えて酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、減圧乾燥して
標題化合物(700mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.50(s,18H), 2.87(m,2H), 3.73
(m,2H), 4.62(brs,2H),6.53(d,J=2.5Hz,1H), 6.66(dd,J
=2.5, 8.2Hz,1H), 6.97(d,J=8.2Hz,1H)
【0183】工程2 4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−カルボン酸 ベ
ンジルエステル
【化210】 イソニペコチン酸(15.5g)から、実施例10の工
程1と同様にして得られた1−ベンジルオキシカルボニ
ルピペリジン−4−カルボン酸(10g)のテトラヒド
ロフラン(100ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−
15℃でトリエチルアミン(5.56ml)、クロロ炭
酸イソブチル(5.2ml)を滴下し、同温で20分間
撹拌した。反応終了後、反応溶液を濾過し、濾液を氷冷
下で水素化ホウ素ナトリウム(4.3g)水溶液に滴下
した。同温で15分間、室温で2時間撹拌した。反応終
了後、水を加えて不溶物を除去し、溶媒を一部留去した
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を1N−水酸化ナト
リウム水、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥させた。溶媒を留去し、減圧乾燥して標題
化合物(7.2g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.05-1.30(m,2H), 1.55-1.80(m,3
H), 2.70-2.85(m,2H),3.50(d,2H), 4.10-4.30(m,2H),
5.13(s,2H), 7.26-7.40(m,5H)
【0184】工程3 4−ブロモメチルピペリジン−1−カルボン酸 ベンジ
ルエステル
【化211】 4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−カルボン酸 ベ
ンジルエステル(1.11g)、四臭化炭素(1.77
g)の塩化メチレン(11ml)溶液に、氷冷下トリフ
ェニルホスフィン(1.4g)を加えて室温で5時間撹
拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセト
ン=10:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物
(1.25g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.05-1.30(m,2H), 1.70-1.90(m,3
H), 2.78(m,2H), 3.29(d,2H), 4.10-4.30(m,2H), 5.13
(s,2H), 7.26-7.38(m,5H)
【0185】工程4 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−カル
ボン酸 ベンジルエステル
【化212】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−ヒ
ドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボキシアミジン(50mg)、4−ブロモメ
チルピペリジン−1−カルボン酸 ベンジルエステル
(120mg)のジメチルスルホキシド(1ml)溶液
に、4N−水酸化ナトリウム水溶液(0.13ml)を
加えて、室温で17時間撹拌した。反応終了後、水を加
えて、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:アセトン=5:1)で精製し、減圧
乾燥して標題化合物(55mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.20-1.35(m,2H), 1.51(s,18H),
1.75-2.05(m,3H), 2.70-2.95(m,4H), 3.65-3.80(m,4H),
4.15-4.35(m,2H), 4.67(brs,2H), 5.14(s,2H), 6.61(1
H), 6.71(1H), 7.03(1H), 7.30-7.40(5H)
【0186】工程5 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
【化213】 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−カル
ボン酸 ベンジルエステル(500mg)をテトラヒド
ロフラン(5ml)、エタノール(100ml)の混合
溶液中、7.5%パラジウム炭素(150mg)を用い
3気圧で3時間かけて水素化した。反応終了後、セライ
ト濾過して、溶媒を留去し、減圧乾燥して標題化合物
(815mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.20-1.40(m,2H), 1.56(s,18H),
1.75-2.00(m,3H), 2.67(brtr,2H), 2.89(brtr,2H), 3.1
0-3.20(m,2H), 3.65-3.85(m,4H), 4.67(s,2H),6.62(1
H), 6.72(1H), 7.03(1H)
【0187】工程6 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−酢酸
エチルエステル
【化214】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(100mg)のテトラヒドロフラン(1ml)、ジメ
チルホルムアミド(1ml)混合溶液に、9.1N−水
酸化ナトリウム水溶液(0.027ml)、ブロモ酢酸
エチル(0.027ml)を加えて室温で1時間撹拌し
た。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水、
飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=
4:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(100m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.28(tr,J=5.2Hz,3H), 1.51(s,18
H), 1.60-1.85(m,5H),2.17-2.23(m,2H), 2.85-3.05(m,4
H), 3.22(s,2H), 3.55-3.95(m,4H), 4.19(q,J=5.2Hz,2
H), 4.86(brs,2H), 6.61(1H), 6.71(1H), 7.03(1H), 1
0.22(brs,1H)
【0188】工程7 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル
メトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−2−カルボキシアミジン
【化215】 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−酢酸
エチルエステル(155mg)のテトラヒドロフラン
(2ml)、メタノール(0.008ml)混合溶液
に、水素化ホウ素リチウム(11mg)を加えて室温で
3時間撹拌した。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで
抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
アセトン=3:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物
(65mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.30-1.55(m,20H), 1.70-1.90(m,
3H), 2.11(brtr,2H),2.54(tr,J=5.4Hz,2H), 2.85-3.00
(m,4H), 3.61(tr,J=5.4Hz,2H), 3.65-3.85(m,4H), 4.67
(s,2H), 6.63(1H), 6.72(1H), 7.03(1H), 10.21(brs,1
H)
【0189】工程8 7−[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−
イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩
【化216】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル
メトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−2−カルボキシアミジン(60mg)のクロロホル
ム(0.6ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(0.3m
l)を加えて室温で5時間撹拌した。反応終了後、溶媒
を留去して得られた残渣に塩化水素エタノール溶液を加
えて不溶物を除去し、濃縮し減圧乾燥して標題化合物
(40mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.58-1.80(m,2H), 1.85-2.10
(m,3H), 2.82(m,2H), 2.90-3.15(m,5H), 3.55-3.60(m,2
H), 3.75-3.83(m,6H), 4.54(s,2H), 6.71(1H), 6.83(1
H), 7.14(1H), 7.59(4H), 10.08(1H)
【0190】実施例22 7−[1−(ピリジン−4−イルメチル)ピペリジン−
4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン 三塩酸塩の合成 工程1 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(ピリジン−4−イルメチル)ピペリジン−4−
イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボキシアミジン
【化217】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(100mg)のテトラヒドロフラン(1ml)、ジメ
チルホルムアミド(1ml)混合溶液に、9.1N−水
酸化ナトリウム(0.068ml)、4−ピコリルクロ
リド塩酸塩(51mg)を加えて50℃で5時間撹拌し
た。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水、
飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣を分取用薄
層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=2
0:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(93m
g)を得た。
【0191】工程2 7−[1−(ピリジン−4−イルメチル)ピペリジン−
4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン 三塩酸塩
【化218】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(ピリジン−4−イルメチル)ピペリジン−4−
イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボキシアミジン(88mg)、トリフ
ルオロ酢酸(0.45ml)から、実施例21の工程8
と同様にして標題化合物(65mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.70-2.00(m,5H), 2.81(m,2H),
3.00(m,2H), 3.38(m,2H), 3.57(m,2H), 3.81(m,2H),
4.48-4.54(m,4H), 6.71(1H), 6.82(1H), 7.13(1H), 7.6
0(4H), 8.19(d,J=6.0Hz,2H), 8.88(d,J=6.0Hz,2H), 11.
63(1H)
【0192】実施例23 7−[1−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)ピ
ペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン 二塩
酸塩の合成 工程1 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−フェナシルピペリジン−4−イルメトキシ)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン
【化219】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(200mg)、フェナシルブロマイド(90mg)、
9.1N−水酸化ナトリウム(0.054ml)から、
実施例21の工程6と同様にして標題化合物(125m
g)を得た。
【0193】工程2 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)ピペリ
ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
【化220】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−フェナシルピペリジン−4−イルメトキシ)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン(120mg)のテトラヒドロフラン
(1ml)、メタノール(0.2ml)混合溶液に、水
素化ホウ素ナトリウム(11mg)を加えて室温で2時
間撹拌した。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出
し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセ
トン=5:1、1%トリエチルアミン)で精製し、減圧
乾燥して標題化合物(90mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.39-1.55(m,20H), 1.75-1.95(m,
3H), 2.08(m,1H), 2.36(m,1H), 2.46-2.56(m,2H), 2.85
-2.95(m,3H), 3.15-3.25(m,1H), 3.65-3.85(m,4H), 4.6
0-4.77(m,3H), 6.64(1H), 6.73(1H), 7.04(1H), 7.26-
7.40(m,5H)
【0194】工程3 7−[1−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)ピ
ペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン 二塩
酸塩
【化221】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)ピペリ
ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン(85m
g)から実施例21の工程8と同様にして標題化合物
(55mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.60-2.10(m,5H), 2.82(m,2H),
2.95-3.25(m,3H), 3.58(m,2H), 3.84(d,2H), 4.55(s,2
H), 5.17(m,1H), 6.73(1H), 6.84(1H), 7.15(1H), 7.25
-7.50(m,5H), 7.60(brs,4H), 9.98(brs,1H)
【0195】実施例24 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
イルアセチルグリシン エチルエステル 二塩酸塩の合
成 工程1 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−酢酸
ベンジルエステル
【化222】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(1g)、ベンジルクロロアセテート(0.34m
l)、9.1N−水酸化ナトリウム(0.025ml)
から、実施例21の工程6と同様にして標題化合物(8
10mg)を得た。
【0196】工程2 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−酢酸
【化223】 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−酢酸
ベンジルエステル(735mg)をテトラヒドロフラ
ン(7ml)、メタノール(14ml)の混合溶液中、
7.5%パラジウム炭素(220mg)を用い常圧で3
時間かけて水素化した。反応終了後、セライト濾過して
溶媒を留去し、減圧乾燥して標題化合物(600mg)
を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.34-1.56(m,20H), 1.80-2.10(m,
5H), 2.77(brtr,2H),2.89(brtr,2H), 3.49(s,2H), 3.55
-3.90(m,4H), 4.66(s,2H), 6.60(1H), 6.70(1H), 7.03
(1H)
【0197】工程3 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−イル
アセチルグリシン エチルエステル
【化224】 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−酢酸
(120mg)、グリシンエチルエステル塩酸塩の塩化
メチレン(1.5ml)溶液に、トリエチルアミン
(0.031ml)、4−ジメチルアミノピリジン(2
7mg)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド塩酸塩(42mg)を加え、室温
で12時間撹拌した。反応終了後、水を加えて酢酸エチ
ルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:アセトン=5:2)で精製し、減圧乾燥して標題化
合物(100mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.29(tr,J=7.2Hz,3H), 1.45-1.65
(m,2H), 1.70-1.90(m,3H), 2.21(brtr,2H), 2.87-3.00
(m,4H), 3.05(s,2H), 3.70-3.85(m,4H), 4.07(d,2H),
4.22(q,J=7.2Hz,2H), 4.67(brs,2H), 6.63(1H), 6.73(1
H), 7.04(1H), 7.70(brtr,1H), 10.20(brs,1H)
【0198】工程4 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
イルアセチルグリシン エチルエステル 二塩酸塩
【化225】 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−イル
アセチルグリシン エチルエステル(100mg)か
ら、実施例21の工程8と同様にして標題化合物(75
mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.20(tr,J=7.0Hz,3H), 1.58-2.
1(m,5H), 2.82(m,2H),3.00-3.20(m,2H), 3.51(m,2H),
3.82(m,2H), 3.9.-3.98(m,4H), 4.11(q,J=7.0Hz), 4.56
(s,2H), 6.72(d,J=2.1Hz,1H), 6.83(dd,J=2.1, 8.3Hz,1
H), 7.15(d,J=8.3Hz,1H), 7.68(brs,4H), 9.24(brtr,1
H), 10.07(brs,1H)
【0199】実施例25 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
酢酸 N−メチルアミド 二塩酸塩の合成 工程1 4−[2−(N’,N”−ジ−tert−ブトキシカル
ボニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−酢
酸 N−メチルアミド
【化226】 4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−酢酸
(120mg)、メチルアミン塩酸塩(148mg)、
トリエチルアミン(0.6ml)、4−ジメチルアミノ
ピリジン(27mg)、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(42m
g)、N−メチルモルホリン(0.24ml)から、実
施例24の工程3と同様にして標題化合物(25mg)
得た。
【0200】工程2 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
酢酸 N−メチルアミド 二塩酸塩
【化227】 4−[2−(N’,N”−ジ−tert−ブトキシカル
ボニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジン−1−酢
酸 N−メチルアミド(20mg)から実施例21の工
程8と同様にして標題化合物(15mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.60-1.78(m,2H), 1.88-2.08
(m,2H), 2.67(s,3H), 2.83(tr,J=4.4Hz,2H), 3.00-3.15
(m,2H), 3.45-3.55(m,2H), 3.58(tr,J=4.4Hz,2H), 3.82
-3.92(m,4H), 4.62(s,2H), 6.72(1H), 6.85(1H), 7.15
(1H), 7.63(brs,4H), 8.67(brs,1H), 9.93(brs,1H)
【0201】実施例26 7−(1−アセチルピペリジン−4−イルメトキシ)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン 塩酸塩の合成 工程1 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−アセチルピペリジン−4−イルメトキシ)−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキ
シアミジン
【化228】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(100mg)のテトラヒドロフラン(1.5ml)溶
液に、無水酢酸(0.021ml)、ピリジン(0.0
25ml)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応終了
後、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留
去し減圧乾燥して標題化合物(100mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.20-1.40(m,2H), 1.45-1.65(m,2
0H), 1.80-2.10(m,6H), 2.59(m,1H), 2.90(brtr,2H),
3.08(m,2H), 3.85-3.90(m,4H), 4.67(brs,2H),6.62(1
H), 6.72(1H), 7.04(1H)
【0202】工程2 7−(1−アセチルピペリジン−4−イルメトキシ)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
ボキシアミジン 塩酸塩
【化229】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−アセチルピペリジン−4−イルメトキシ)−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキ
シアミジン(94mg)から、実施例21の工程8と同
様にして標題化合物(60mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.00-1.30(m,2H), 1.70-1.85
(m,2H), 1.98(m,4H), 2.52(m,1H), 2.81(tr,J=6.0Hz,2
H), 3.02(m,1H), 3.57(tr,J=6.0Hz,2H), 3.75-3.90(m,3
H), 4.53(s,2H), 6.69(d,J=2.4Hz,1H), 6.82(dd,J=2.4,
8.4Hz,1H), 7.13(d,J=8.4Hz,1H), 7.57(brs,4H)
【0203】実施例27 7−(1−ベンジルスルホニルピペリジン−4−イルメ
トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボキシアミジン 塩酸塩の合成 工程1 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−ベンジルスルホニルピペリジン−4−イルメトキ
シ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン
【化230】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(100mg)のテトラヒドロフラン(1.5ml)溶
液に、ピリジン(0.02ml)、4−ジメチルアミノ
ピリジン(12mg)、アルファ−トルエンスルホニル
クロリド(43mg)を加えて、室温で12時間撹拌し
た後、50℃で6時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチ
ルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:アセトン=3:1)で精製し、減圧乾燥して標題化
合物(48mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.20-1.40(m,2H), 1.45-1.60(m,2
0H), 1.70-1.90(m,3H), 2.60(m,2H), 2.89(m,2H), 3.65
-3.80(m,4H), 4.22(s,2H), 4.66(brs,2H), 6.59(1H),
6.68(1H), 7.03(1H), 7.36-7.40(5H)
【0204】工程2 7−(1−ベンジルスルホニルピペリジン−4−イルメ
トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボキシアミジン 塩酸塩
【化231】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−ベンジルスルホニルピペリジン−4−イルメトキ
シ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン(43mg)から実施例21の工
程8と同様にして標題化合物(30mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.14-1.30(m,2H), 1.70-1.88
(m,3H), 2.68-2.83(m,4H), 3.56(m,4H), 3.80(m,2H),
4.38(s,2H), 4.52(s,2H), 6.69(d,J=2.7Hz,1H), 6.82(d
d,J=2.7, 8.3Hz,1H), 7.13(d,J=8.3Hz,1H), 7.35-7.40
(m,5H), 7.53(s,4H)
【0205】実施例28 7−[1−(2−ナフチルスルホニル)ピペリジン−4
−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−2−カルボキシアミジン 塩酸塩の合成 工程1 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(2−ナフチルスルホニル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン
【化232】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(100mg)、2−ナフタレンスルホニルクロリド
(51mg)、ピリジン(0.02ml)から実施例2
7の工程1と同様にして標題化合物(75mg)得た。
【0206】工程2 7−[1−(2−ナフチルスルホニル)ピペリジン−4
−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−2−カルボキシアミジン 塩酸塩
【化233】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(2−ナフチルスルホニル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン(70mg)から実施例
21の工程8と同様にして標題化合物(55mg)を得
た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.22-1.40(m,2H), 1.60-1.84
(m,3H), 2.32(m,2H), 2.78(tr,J=5.7Hz,2H), 3.54(tr,J
=5.7Hz,2H), 3.72-3.80(m,4H), 4.49(s,2H), 6.62(d,J=
2.3Hz,1H), 6.74(dd,J=2.3, 8.4Hz,1H), 7.08(d,J=8.4H
z,1H), 7.50(brs,4H), 7.66-7.77(m,3H), 8.07-8.20(m,
3H), 8.43(s,1H)
【0207】実施例29 7−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルメト
キシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
2−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合成 工程1 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルメトキ
シ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン
【化234】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(100mg)のテトラヒドロフラン(1.5ml)、
エタノール(1.5ml)混合溶液に、トリエチルアミ
ン(0.086ml)、エチルアセトイミデート塩酸塩
(38mg)を加えて、室温で18時間撹拌した。反応
終了後、酢酸エチル、ジエチルエーテルを加えて不溶物
を除去した後、溶媒を留去し減圧乾燥して標題化合物
(120mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.43-1.54(m,20H), 2.00-2.20(m,
3H), 2.46(s,3H), 2.90(m,2H), 3.05-3.15(m,2H), 3.70
-3.95(m,5H), 4.67(brs,2H), 4.80-4.90(m,1H), 6.60(1
H), 6.70(1H), 7.04(1H)
【0208】工程2 7−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルメト
キシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
2−カルボキシアミジン 二塩酸塩
【化235】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルメトキ
シ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン(120mg)から実施例21の
工程8と同様にして標題化合物(80mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.28-1.48(m,2H), 1.86-1.90
(m,2H), 2.12(m,1H), 2.29(s,3H), 2.83(tr,J=4.4Hz,2
H), 3.00-3.29(m,2H), 3.59(tr,J=4.4Hz,2H), 3.85(m,2
H), 3.92-4.20(m,2H), 4.56(s,2H), 6.72(d,J=1.7Hz,1
H), 6.84(dd,J=1.7,6.3Hz,1H), 7.15(d,J=6.3Hz,1H),
7.65(brs,4H), 8.77(brs,1H), 9.33(brs,1H)
【0209】実施例30 7−(1−フェニルアセトイミドイルピペリジン−4−
イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合成 工程1 エチル フェニルアセトイミデート塩酸塩 ベンジルシアニド(5.8ml)のジエチルエーテル
(10ml)溶液に氷冷下塩化水素ガスを吹き込み、室
温で12時間放置した。反応終了後、溶媒を留去して得
られた固体をジエチルエーテルで洗浄し、濾取した後、
減圧乾燥して標題化合物(9.43g)を得た。
【0210】工程2 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−フェニルアセトイミドイルピペリジン−4−イル
メトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−2−カルボキシアミジン
【化236】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(105mg)、エチル フェニルアセトイミデート塩
酸塩(64mg)から、実施例29の工程1と同様にし
て標題化合物(105mg)得た。
【0211】工程3 7−(1−フェニルアセトイミドイルピペリジン−4−
イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩
【化237】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(1−フェニルアセトイミドイルピペリジン−4−イル
メトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−2−カルボキシアミジン(100mg)から実施例
21の工程8と同様にして標題化合物(70mg)を得
た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 0.80-1.00(m,1H), 1.20-1.40
(m,1H), 1.60-1.65(m,1H), 1.80-1.95(m,1H), 2.05(m,1
H), 2.80(m,2H), 3.05-3.25(m,2H), 3.56(m,2H),3.74
(m,2H), 3.93-4.26(m,2H), 4.07(s,2H), 4.53(s,2H),
6.66(1H), 6.77(1H), 7.12(1H), 7.25-7.42(m,5H), 7.6
2(brs,4H), 9.13(brs,1H), 9.75(brs,1H)
【0212】実施例31 N−[2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−イル]ピリジン−5−イル]アセトアミド
二塩酸塩の合成 工程1 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−
4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン
【化238】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
(120mg)のテトラヒドロフラン(1.2ml)、
ジメチルホルムアミド(1.2ml)混合溶液に、トリ
エチルアミン(0.068ml)、2−クロロ−5−ニ
トロピリジン(58mg)を加えて、室温で2時間撹拌
した。反応終了後、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩
水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=4:1)で
精製し、減圧乾燥して標題化合物(120mg)を得
た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.30-1.50(m,20H), 1.90-2.20(m,
3H), 2.90(brtr,2H),3.06(m,2H), 3.65-3.82(m,4H), 4.
50-4.70(m,4H), 6.57-6.63(2H), 6.72(1H), 7.04(1H),
8.19(1H), 9.03(1H), 10.19(brs,1H)
【0213】工程2 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(5−アミノピリジン−2−イル)ピペリジン−
4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン
【化239】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−
4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン(100mg)を
テトラヒドロフラン(1ml)、メタノール(2ml)
の混合溶液中、7.5%パラジウム炭素(30mg)を
用い2.5気圧で4時間かけて水素化した。反応終了
後、セライト濾過し、溶媒を留去して得られた残渣を分
取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル=10:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(9
0mg)を得た。
【0214】工程3 N−[2−[4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブ
トキシカルボニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジ
ン−1−イル]ピリジン−5−イル]アセトアミド
【化240】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(5−アミノピリジン−2−イル)ピペリジン−
4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン(100mg)の
テトラヒドロフラン(1.5ml)溶液に、無水酢酸
(0.017ml)、ピリジン(0.017ml)を加
えて室温で2時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチルで
抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
アセトン=2:1)で精製した。得られた残渣をメタノ
ールに溶解させ、活性炭処理した後、減圧乾燥して標題
化合物(75mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.30-1.55(m,20H), 1.85-2.10(m,
3H), 2.17(s,3H), 2.80-2.90(m,2H), 3.65-3.85(m,4H),
4.20-4.30(m,2H), 4.67(s,2H), 6.60-6.76(m,3H), 7.0
4(1H), 7.11(1H), 7.82(1H), 8.09(1H)
【0215】工程4 N−[2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−イル]ピリジン−5−イル]アセトアミド
二塩酸塩
【化241】 N−[2−[4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブ
トキシカルボニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジ
ン−1−イル]ピリジン−5−イル]アセトアミド(7
0mg)から、実施例21の工程8と同様にして標題化
合物(50mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.25-1.45(m,2H), 1.88-1.95
(m,2H), 2.00-2.20(m,4H), 2.81(m,2H), 3.16(m,2H),
3.57(m,2H), 3.85(m,2H), 4.24-4.30(m,2H), 4.53(s,2
H), 6.71(1H), 6.83(1H), 7.13(1H), 7.39(1H), 7.57(b
rs,4H), 8.00(1H),8.46(1H), 10.49(1H)
【0216】実施例32 N−[2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−イル]ピリジン−5−イル]ベンズアミド
二塩酸塩の合成 工程1 N−[2−[4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブ
トキシカルボニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジ
ン−1−イル]ピリジン−5−イル]ベンズアミド
【化242】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−7−
[1−(5−アミノピリジン−2−イル)ピペリジン−
4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン(100mg)、
塩化ベンゾイル(0.021ml)、ピリジン(0.0
17ml)から、実施例31の工程3と同様にして標題
化合物(90mg)を得た。
【0217】工程2 N−[2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−イル]ピリジン−5−イル]ベンズアミド
二塩酸塩
【化243】 N−[2−[4−[2−(N,N’−ジ−tert−ブ
トキシカルボニルアミジノ)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル]ピペリジ
ン−1−イル]ピリジン−5−イル]ベンズアミド(8
4mg)から、実施例21の工程8と同様にして標題化
合物(70mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.30-1.48(m,2H), 1.87-1.93
(m,2H), 2.12(m,1H), 2.82(tr,J=5.8Hz,2H), 3.19(m,2
H), 3.57(tr,J=5.8Hz,2H), 3.86(m,2H), 4.29-4.36(m,2
H), 4.54(s,2H), 6.71(d,J=2.7Hz,1H), 6.84(dd,J=2.7,
8.4Hz,1H), 7.14(d,J=8.4Hz,1H), 7.43(1H), 7.51-7.6
4(7H), 8.02(2H), 8.30(1H), 8.63(1H), 10.65(1H)
【0218】実施例33 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]−2−プロペ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩の合成 工程1 4−(2−tert−ブトキシカルボニル−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
チル)ピペリジン−1−カルボン酸 ベンジルエステル
【化244】 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
(1.2g)、4−ヒドロキシメチルピペリジン−1−
カルボン酸 ベンジルエステル(2.39g)のテトラ
ヒドロフラン(30ml)溶液にトリフェニルホスフィ
ン(2.52g)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル
(1.90ml)を加えて、室温で20時間撹拌した。
反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=6:
1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(1.82g)
を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.20-1.35(m,2H), 1.48(s,9H),
1.75-2.05(m,3H), 2.70-2.90(m,4H), 3.62(m,2H), 3.77
(d,2H), 4.10-4.35(m,2H), 4.53(s,2H), 5.14(s,2H),
6.67(d,J=2.5Hz,1H), 6.71(dd,J=2.5, 8.3Hz,1H), 7.29
(d,J=8.3Hz,1H),7.26-7.38(m,5H)
【0219】工程2 7−(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸 te
rt−ブチルエステル
【化245】 4−(2−tert−ブトキシカルボニル−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
チル)ピペリジン−1−カルボン酸 ベンジルエステル
(1.3g)をテトラヒドロフラン(10ml)、メタ
ノール(20ml)の混合溶液中、7.5%パラジウム
炭素(300mg)を用い3気圧で3時間かけて水素化
した。反応終了後、セライト濾過して、溶媒を留去し減
圧乾燥して標題化合物(815mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.20-1.35(m,2H), 1.49(s,9H),
1.75-2.00(m,4H), 2.62-2.76(m,4H), 3.10-3.20(m,2H),
3.62(m,2H), 3.76(d,2H), 4.53(s,2H), 6.63(1H), 6.7
1(1H), 7.03(1H)
【0220】工程3 7−[1−(3−ホルミルピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル
エステル
【化246】 7−(ピペリジン−4−イルメトキシ)−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸 te
rt−ブチルエステル(442mg)のエタノール(3
ml)溶液に、トリエチルアミン(0.3ml)、4−
クロロ−3−ホルミルピリジン(ジャーナル オブ ヘ
テロサイクリック ケミストリー、25巻、81頁、1
988年)(150mg)を加えて、還流下27時間撹
拌した。反応終了後、テトラヒドロフラン、ジエチルエ
ーテルを加えて不溶物を除去し、溶媒を留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール=100:1)で精製し、減圧乾燥
して標題化合物(430mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.49(s,9H), 1.60-1.70(m,2H),
1.95-2.15(m,3H), 2.76(m,2H), 3.07(m,2H), 3.60-3.65
(m,4H), 3.86(d,2H), 4.54(s,2H), 6.65(1H), 6.73(1
H), 6.84(d,J=6.0Hz,1H), 7.05(1H), 8.42(d,J=6.0Hz,1
H), 8.74(s,1H), 10.02(s,1H)
【0221】工程4 3−[4−[4−(2−tert−ブトキシカルボニル
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルオキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3
−イル]−2−プロペン酸 エチルエステル
【化247】 氷冷下トリエチル ホスホノアセテート(0.05m
l)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液に水素化ナト
リウム(12mg)を加えて同温で1時間撹拌した後、
7−[1−(3−ホルミルピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル
エステル(95mg)のテトラヒドロフラン(1ml)
溶液を滴下して2時間撹拌した。反応終了後、氷冷下塩
化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、
水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール=20:1〜10:1)で精製し、減圧乾燥して
標題化合物(100mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.35(tr,J=6.4Hz,3H), 1.49(s,9
H), 1.50-1.80(m,2H),1.95-2.10(m,3H), 2.75-2.95(m,4
H), 3.40-3.50(m,2H), 3.63(m,2H), 3.86(d,2H), 4.27
(q,J=6.4Hz,2H), 4.54(s,2H), 6.45(d,J=15.9Hz,1H),
6.65(1H), 6.74(1H), 6.83(d,J=6.0Hz,1H), 7.05(1H),
7.76(d,J=15.9Hz,1H), 8.38(d,J=6.0Hz,1H), 8.55(s,1
H)
【0222】工程5 3−[4−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−イ
ル]ピリジン−3−イル]−2−プロペン酸エチルエス
テル
【化248】 3−[4−[4−(2−tert−ブトキシカルボニル
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イ
ルオキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピリジン−3
−イル]−2−プロペン酸 エチルエステル(100m
g)のクロロホルム(1.5ml)溶液にトリフルオロ
酢酸(0.45ml)を加えて、室温で1時間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣に、炭酸
水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、
水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥させ、溶媒を留去し減圧乾燥して標題化合
物(70mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.35(tr,J=7.1Hz,3H), 1.50-1.65
(m,2H), 1.90-2.10(m,3H), 2.70-2.90(m,4H), 3.13(m,2
H), 3.40-3.50(m,2H), 3.84(d,2H), 3.99(s,2H), 4.28
(q,J=7.1Hz,2H), 6.45(d,J=16.2Hz,1H), 6.55(d,J=2.3H
z,1H), 6.72(dd,J=2.3, 8.2Hz,1H), 6.83(d,J=6.0Hz,1
H), 7.01(d,J=8.2Hz,1H), 7.76(d,J=16.2Hz,1H), 8.37
(d,J=6.0Hz,1H), 8.55(s,1H)
【0223】工程6 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]−2−プロペ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩
【化249】 3−[4−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−イ
ル]ピリジン−3−イル]−2−プロペン酸エチルエス
テル(70mg)のジメチルホルムアミド(1ml)溶
液にジイソプロピルエチルアミン(0.032ml)、
1H−ピラゾール−1−カルボキシアミジン塩酸塩(2
7mg)を加えて、室温で12時間撹拌した。溶媒を留
去して得られた残渣にジエチルエーテルを加え、上清を
除去した。この操作を2回繰り返して得られた残渣に塩
化水素エタノール溶液を加え、不溶物を除去して濃縮、
減圧乾燥して標題化合物(50mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.25(tr,J=7.3Hz,3H), 1.40-1.
55(m,2H), 1.82-2.05(m,3H), 2.76-2.96(m,4H), 3.42
(m,2H), 3.57(m,2H), 3.90(m,2H), 4.18(q,J=7.3Hz,2
H), 4.53(s,2H), 6.63(d,J=16.1Hz,1H), 6.73(1H), 6.8
5(1H), 7.04(1H), 7.14(1H), 7.51(brs,4H), 7.60(d,J=
16.1Hz,1H), 8.35(1H), 8.64(s,1H)
【0224】実施例34 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸 メチルエステ
ル 二塩酸塩の合成 工程1 7−[1−(3−メトキシカルボニルピリジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸tert
−ブチルエステル
【化250】 7−[1−(3−ホルミルピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−2−カルボン酸 tert−ブチル
エステル(50mg)のクロロホルム(0.5ml)、
メタノール(0.2ml)の混合溶液に、シアン化ナト
リウム(8mg)、二酸化マンガン(250mg)、酢
酸(0.003ml)を加えて、室温で12時間撹拌し
た。反応終了後、濾過し溶媒を留去して得られた残渣を
分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=15:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物
(50mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.49-1.70(m,11H), 1.90-2.10(m,
3H), 2.76(m,2H), 2.97(m,2H), 3.50-3.68(m,4H), 3.83
(d,2H), 3.91(s,3H), 4.54(s,2H), 6.64(1H),6.72(1H),
6.78(d,J=6.0Hz,1H), 7.04(1H), 8.35(d,J=6.0Hz,1H),
8.73(s,1H)
【0225】工程2 4−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピ
リジン−3−カルボン酸 メチルエステル
【化251】 7−[1−(3−メトキシカルボニルピリジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸tert
−ブチルエステル(37mg)のクロロホルム(0.5
ml)溶液にトリフルオロ酢酸(0.15ml)を加え
て、室温で1時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し
て得られた残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を留去
し、減圧乾燥して標題化合物(30mg)を得た。
【0226】工程3 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸 メチルエステ
ル 二塩酸塩
【化252】 4−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−イル]ピ
リジン−3−カルボン酸 メチルエステル(30mg)
から、実施例33の工程6と同様にして標題化合物(1
5mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.34-1.54(m,2H), 1.87-1.93
(m,2H), 2.15(m,1H), 2.82(m,2H), 3.29(m,2H), 3.57
(m,2H), 3.76-3.87(m,7H), 4.54(s,2H), 6.71(1H), 6.8
2(1H), 7.14(1H), 7.40(d,J=7.2Hz,1H), 7.59(brs,4H),
8.30(d,J=7.2Hz,1H), 8.58(s,1H)
【0227】実施例35 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸 二塩酸塩の合
【化253】 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
−1−イル]ピリジン−3−カルボン酸 メチルエステ
ル 二塩酸塩(43mg)のメタノール(0.2ml)
溶液に1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.1ml)を
加え、還流下3時間撹拌した。反応終了後、1N−塩酸
で中和した後溶媒を留去し得られた残渣を逆相分取用薄
層クロマトグラフィー(40%アセトニトリル水、1%
トリフルオロ酢酸)で精製し、得られた残渣を塩化水素
エタノール溶液で処理し減圧乾燥して標題化合物(15
mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.38-1.58(m,2H), 1.85-1.95
(m,2H), 2.15(m,1H), 2.82(m,2H), 3.56(m,2H), 3.80-
3.95(m,4H), 4.51(s,2H), 6.70(1H), 6.82(1H), 7.14(1
H), 7.34(d,J=7.4Hz,1H), 7.44(brs,4H), 8.27(d,J=7.4
Hz,1H), 8.59(s,1H)
【0228】実施例36 6−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合成 工程1 6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン 臭化水素酸塩
【化254】 6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン(2.89g)を48%臭化水素水溶液(70m
l)に溶解し、2時間還流した。溶媒を留去して得られ
た残渣にエタノール、ジエチルエーテルを加えて濾取
し、減圧乾燥して標題化合物(3.93g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 2.90(tr,J=6.3Hz,2H), 3.35(m,
2H), 4.13(brs,2H), 6.59(d,J=2.4Hz,1H), 6.65(dd,J=
2.4, 8.4Hz,1H), 7.00(d,J=8.4Hz,1H), 8.91(brs,2H),
9.43(brs,1H)
【0229】工程2 6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化255】 6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン 臭化水素酸塩(350mg)、ジ−tert−
ブチルジカーボネート(365mg)から、実施例1の
工程1と同様にして、標題化合物(325mg)を得
た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.49(s,9H), 2.76(tr,J=6.0Hz,2
H), 3.61(tr,J=6.0Hz,2H), 4.49(s,2H), 5.33(s,1H),
6.63(1H), 6.67(1H), 6.95(1H)
【0230】工程3 6−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化256】 6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
(320mg)、4−ヒドロキシメチル−1−(ピリジ
ン−4−イル)ピペリジン(247mg)のテトラヒド
ロフラン(15ml)、塩化メチレン(5ml)混合溶
液に、トリフェニルホスフィン(370mg)、アゾジ
カルボン酸ジイソプロピル(0.28ml)を順に加え
て、室温で12時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:アセトン=3:2〜1:1、1%トリエ
チルアミン)で精製し減圧乾燥して標題化合物(400
mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.35-1.54(m,11H), 1.90-2.15(m,
2H), 2.79(tr,J=6.0Hz,2H), 2.90(m,2H), 3.62(tr,J=6.
0Hz,2H), 3.81(d,2H), 3.90-3.96(m,2H), 4.50(s,2H),
6.66-6.68(m,3H), 6.73(1H), 7.01(1H), 8.25(2H)
【0231】工程4 6−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン
【化257】 6−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル(4
00mg)、トリフルオロ酢酸(1.5ml)から、実
施例33の工程5と同様にして標題化合物(265m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.36-1.50(m,2H), 1.90-2.15(m,3
H), 2.80(tr,J=6.0Hz,2H), 2.93(m,2H), 3.15(tr,J=6.0
Hz,2H), 3.80(d,2H), 3.92-3.99(m,4H), 6.62(1H), 6.6
7-6.70(m,3H), 6.93(1H), 8.24(2H)
【0232】工程5 6−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩
【化258】 6−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン(70mg)、ジイソプロピルエチルアミン(0.
042ml)、1H−ピラゾール−1−カルボキシアミ
ジン塩酸塩(35mg)から、実施例33の工程6と同
様にして標題化合物(60mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.20-1.45(m,2H), 1.84-2.00
(m,2H), 2.17(m,1H), 2.86(tr,J=5.8Hz,2H), 3.20(m,2
H), 3.56(tr,J=5.8Hz,2H), 3.85(m,2H), 4.23-4.28(m,2
H), 4.48(s,2H), 6.80(2H), 7.05(1H), 7.19(2H), 7.60
(4H), 8.19(2H), 13.65(1H)
【0233】実施例37 7−[2−[4−シアノ−1−(ピリジン−4−イル)
ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
二塩酸塩の合成 工程1 4−カルバモイルピペリジン−1−カルボン酸 ベンジ
ルエステル
【化259】 1−ベンジルオキシカルボニルピペリジン−4−カルボ
ン酸(10.5g)のテトラヒドロフラン(100m
l)溶液に、アルゴン雰囲気下、氷冷下でN−メチルモ
ルホリン(4.6ml)、クロロ炭酸イソブチル(5.
4ml)を滴下して、同温で10分間撹拌した。次いで
28%アンモニア水(100ml)を滴下し室温で1時
間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して水を加えた
後、酢酸エチルで抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液、
10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去し減
圧乾燥して標題化合物(8.3g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.58-1.75(m,2H), 1.80-1.95(m,2
H), 2.25-2.40(m,1H),2.75-2.95(m,2H), 4.05-4.30(m,2
H), 5.13(s,2H), 5.30-5.90(brd,2H), 7.26-7.62(m,5H)
【0234】工程2 4−カルバモイルピペリジン−1−カルボン酸 ter
t−ブチルエステル
【化260】 4−カルバモイルピペリジン−1−カルボン酸 ベンジ
ルエステル(8.3g)のテトラヒドロフラン(50m
l)、メタノール(50ml)混合溶液中、7.5%パ
ラジウム炭素(2g)を用い3気圧で2時間かけて水素
化した。反応終了後、セライト濾過し、得られた溶液に
ジ−tert−ブチルジカーボネート(7.6g)を加
えて、室温で1時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去
し、水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。
溶媒を留去した後、ヘキサンを加えて濾取し、減圧乾燥
して標題化合物(5.6g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46(s,9H), 1.57-1.70(m,2H),
1.78-1.90(m,2H), 2.26-2.38(m,1H), 2.65-2.88(m,2H),
4.00-4.25(m,2H), 5.30-5.80(m,2H)
【0235】工程3 4−シアノピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブ
チルエステル
【化261】 4−カルバモイルピペリジン−1−カルボン酸 ter
t−ブチルエステル(5.6g)のテトラヒドロフラン
(110ml)、四塩化炭素(90ml)混合溶液にト
リフェニルホスフィン(24.4g)を加え、還流下
1.5時間撹拌した。反応終了後、濾過し溶媒を留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、減圧乾燥
して標題化合物(3.5g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46(s,9H), 1.70-1.95(m,4H),
2.75-2.85(m,1H), 3.30-3.38(m,2H), 3.62-3.70(m,2H)
【0236】工程4 4−アリル−4−シアノピペリジン−1−カルボン酸
tert−ブチルエステル
【化262】 アルゴン下、2M−リチウムジイソプロピルアミド−テ
トラヒドロフラン溶液(9.96ml)のテトラヒドロ
フラン(20ml)溶液に、−78℃で4−シアノピペ
リジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
(3.5g)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液を
滴下し、室温で30分間撹拌した、次いで−78℃でア
リルブロマイド(2.15ml)を加え、同温で30分
間、室温で1時間撹拌した。反応終了後、10%クエン
酸水を加えてジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製
し、減圧乾燥して標題化合物(3.5g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.37-1.55(m,11H), 1.85-1.95(m,
2H), 2.33(d,2H), 2.98-3.10(m,2H), 4.00-4.25(m,2H),
5.17-5.23(m,2H), 5.81-5.95(m,1H)
【0237】工程5 4−シアノ−4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピ
ペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化263】 4−アリル−4−シアノピペリジン−1−カルボン酸
tert−ブチルエステル(3.5g)のアセトン(1
60ml)、水(20ml)混合溶液にN−メチルモル
ホリン N−オキシド(2.5g)、四酸化オスミウム
(5% tert−ブタノール溶液,8ml)を加え室
温で1時間撹拌した。反応終了後、チオ硫酸ナトリウム
水を加えて濾過し、溶媒を留去した、得られた残渣に水
を加え、酢酸エチルで抽出して、飽和食塩水で洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留
去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル)で精製し、減圧乾燥して標題化合物
(3.65g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.40-1.81(m,13H), 1.90-1.96(m,
1H), 2.00(brs,1H), 2.15-2.21(m,1H), 2.50(brs,1H),
2.95-3.20(m,2H), 3.49(brtr,1H), 3.65-3.72(brd,1H),
4.00-4.20(m,3H),
【0238】工程6 4−シアノ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン
−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化264】 4−シアノ−4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピ
ペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
(3.65g)のテトラヒドロフラン(100ml)溶
液に10%過ヨウ素酸ナトリウム水溶液(100ml)
を加えて、室温で40分間撹拌した。反応終了後、水を
加えて酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して
得られた残渣(3.3g)をテトラヒドロフラン(10
0ml)に溶解し、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(3
60mg)、メタノール(20ml)を加えて室温で3
0分間撹拌した。反応終了後、10%クエン酸水を加え
て酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=95:5)で精製し、減圧乾燥
して標題化合物(3.13g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.49-1.55(m,11H), 1.86(m,2H),
1.96-2.00(m,2H), 3.00-3.09(m,2H), 3.93(m,2H), 4.05
-4.20(m,2H)
【0239】工程7 7−[2−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−
シアノピペリジン−4−イル)エトキシ]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸
ベンジルエステル
【化265】 7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−2−カルボン酸 ベンジルエステル(1.1
g)、4−シアノ−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペ
リジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
(1g)、トリフェニルホスフィン(1.22g)のテ
トラヒドロフラン(40ml)溶液に、氷冷下でアゾジ
カルボン酸ジエチル(2g)を加え、室温で16時間撹
拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物
(1.6g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46-1.55(m,11H), 1.96-2.10(m,
4H), 2.78(m,2H), 3.00-3.14(m,2H), 3.71(m,2H), 4.05
-4.25(m,4H), 4.61(s,2H), 5.18(s,2H), 6.60-6.80(m,2
H), 7.04(1H), 7.26-7.40(m,5H)
【0240】工程8 7−[2−(4−シアノピペリジン−4−イル)エトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボン酸 ベンジルエステル
【化266】 7−[2−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−
シアノピペリジン−4−イル)エトキシ]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸
ベンジルエステル(1.2g)、トリフルオロ酢酸(1
0ml)から実施例10の工程6と同様にして標題化合
物(1g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.53-1.64(m,2H), 1.99-2.05(m,2
H), 2.07(tr,J=6.3Hz,2H), 2.78(brs,2H), 2.92-3.12
(m,4H), 3.70(brtr,2H), 4.18(tr,J=6.3Hz,2H),4.61(s,
2H), 5.18(s,2H), 6.63-6.75(m,2H), 7.04(1H), 7.26-
7.38(m,5H)
【0241】工程9 7−[2−[4−シアノ−1−(ピリジン−4−イル)
ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸ベンジルエ
ステル
【化267】 7−[2−(4−シアノピペリジン−4−イル)エトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボン酸 ベンジルエステル(850mg)、4−
クロロピリジン塩酸塩(300mg)、トリエチルアミ
ン(0.84ml)から実施例10の工程7と同様にし
て標題化合物(590mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.68-1.78(m,2H), 2.08-2.16(m,4
H), 2.79(brs,2H), 3.17-3.24(m,2H), 3.71(brtr,2H),
3.84-3.91(m,2H), 4.21(m,2H), 4.62(s,2H), 5.18(s,2
H), 6.63(1H), 6.68(dd,J=1.0, 3.9Hz,2H), 6.74(1H),
7.05(1H), 7.32-7.40(m,5H), 8.29(dd,J=1.0, 3.9Hz,2
H)
【0242】工程10 7−[2−[4−シアノ−1−(ピリジン−4−イル)
ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン
【化268】 7−[2−[4−シアノ−1−(ピリジン−4−イル)
ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸ベンジルエ
ステル(585mg)のエタノール(5ml)溶液に
7.5%パラジウム炭素(220mg)、ギ酸アンモニ
ウム(220mg)を加え還流下3時間撹拌した。反応
終了後、濾過し溶媒を留去して得られた残渣に炭酸水素
ナトリウム水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ
た。溶媒を留去し、減圧乾燥して標題化合物(385m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.68-1.84(m,2H), 2.02-2.21(m,4
H), 2.73(m,2H), 3.12(m,2H), 3.17-3.24(m,2H), 3.84-
3.95(m,2H), 3.98(s,2H), 4.21(m,2H), 6.55(1H), 6.67
-6.71(3H), 7.00(1H), 8.29(2H)
【0243】工程11 7−[2−[4−シアノ−1−(ピリジン−4−イル)
ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン
二塩酸塩
【化269】 7−[2−[4−シアノ−1−(ピリジン−4−イル)
ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン(70mg)のジメチルホル
ムアミド(5ml)溶液に、ジイソプロピルエチルアミ
ン(0.1ml)、1H−ピラゾール−1−カルボキシ
アミジン塩酸塩(85mg)を加えて、室温で15時間
撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣を
HPLC(0.05%トリフルオロ酢酸水:メタノール
=1:1)で精製した。得られた残渣を希塩酸で処理
し、減圧乾燥して標題化合物(67mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.65-1.80(m,2H), 2.05-2.20
(m,4H), 2.82(tr,J=6.0Hz,2H), 3.29(m,2H), 3.58(m,2
H), 4.17(tr,J=6.0Hz,2H), 4.27-4.34(m,2H), 4.56(s,2
H), 6.74(d,J=2.4Hz,1H), 6.85(dd,J=2.4, 8.4Hz,1H),
7.16(d,J=8.4Hz,1H), 7.25(d,J=7.5Hz,1H), 7.61(brs,4
H), 8.26(d,J=7.5Hz,1H), 13.80(brs,1H)
【0244】実施例38 4−(2−アミジノ−8−クロロナフタレン−7−イル
オキシメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジ
ン−4−カルボン酸 エチルエステル 二塩酸塩の合成 工程1 7−メトキシ−2−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シナフタレン
【化270】 2−ヒドロキシ−7−メトキシナフタレン(12.34
g)、トリエチルアミン(9.87ml)のクロロホル
ム(185ml)溶液に、氷冷下トリフルオロメタンス
ルホン酸無水物(20g)を加え、同温にて30分間撹
拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム水を加えてク
ロロホルムで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を留去
して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、減圧乾
燥して標題化合物(15.36g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 3.96(s,3H), 7.14(d,J=2.4Hz,1
H), 7.21(dd,J=2.4, 8.9Hz,2H), 7.64(d,J=2.4Hz,1H),
7.77(d,J=8.9Hz,1H), 7.83(d,J=8.9Hz,1H)
【0245】工程2 7−メトキシナフタレン−2−カルボニトリル
【化271】 7−メトキシ−2−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シナフタレン(2.23g)のジメチルホルムアミド
(8.9ml)溶液に、室温でシアン化亜鉛(598m
g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(337mg)を加えて、80℃で1時間撹拌した。
反応終了後、水、酢酸エチルを加えて不溶物を除去し、
有機層を分離して濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1
9:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(965m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 3.95(s,3H), 7.15(d,J=2.5Hz,H),
7.29(dd,J=2.5, 9.0Hz,1H), 7.47(1H), 7.78(d,J=9.0H
z,H), 7.83(1H), 8.11(1H),
【0246】工程3 7−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニトリル
【化272】 7−メトキシナフタレン−2−カルボニトリル(6g)
のクロロベンゼン(60ml)溶液に室温で塩化アルミ
ニウム(15.3g)を加え、30分間加熱還流した。
反応終了後、氷冷し、氷、酢酸エチル、濃塩酸を加えて
撹拌した。有機層を分離して濃縮し、得られた残渣にヘ
キサンを加え、生じた固体を濾取し減圧乾燥して標題化
合物(5.21g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 5.42(1H), 7.20(1H), 7.25-7.28
(1H), 7.46(1H), 7.79-7.85(2H), 8.07(1H)
【0247】工程4 8−クロロ−7−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニ
トリル
【化273】 7−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニトリル(2.
23g)のクロロホルム(120ml)溶液に氷冷下t
ert−ブチルハイポクロライト(1.64ml)を滴
下し室温で15分間撹拌した。反応終了後、生じた固体
を濾取し減圧乾燥して標題化合物(1.88g)を得
た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 7.49(d,J=9.0Hz,1H), 7.68(1
H), 7.94(d,J=9.0Hz,1H), 8.19(1H), 8.46(1H)
【0248】工程5 8−クロロ−7−メチルチオメトキシナフタレン−2−
カルボニトリル
【化274】 8−クロロ−7−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニ
トリル(1.88g)から、実施例10の工程2と同様
にして、標題化合物(1.31g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 2.32(s,3H), 5.40(s,2H), 7.48
(d,J=9.0Hz,1H), 7.57(dd,J=1.5, 8.4Hz,1H), 7.82(d,J
=9.0Hz,1H), 7.90(d,J=8.4Hz,1H), 8.63(d,J=1.5Hz,1H)
【0249】工程6 8−クロロ−7−クロロメトキシナフタレン−2−カル
ボニトリル
【化275】 8−クロロ−7−メチルチオメトキシナフタレン−2−
カルボニトリル(1.28g)から、実施例10の工程
3と同様にして、標題化合物(939mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 6.04(s,2H), 7.61-7.67(2H), 7.8
8(1H), 7.94(1H), 8.65(1H)
【0250】工程7 4−(8−クロロ−2−シアノナフタレン−7−イルオ
キシメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン
−4−カルボン酸 エチルエステル
【化276】 8−クロロ−7−クロロメトキシナフタレン−2−カル
ボニトリル(295mg)、1−(ピリジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル(6
03mg)から、実施例10の工程5と同様にして、標
題化合物(128mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.28(tr,J=7.1Hz,3H), 1.78-1.88
(m,2H), 2.41-2.48(m,2H), 3.16-3.25(m,2H), 3.75-3.8
5(m,2H), 4.22(s,2H), 4.26(q,J=7.1Hz,2H), 6.69(dd,J
=1.4, 5.1Hz,2H), 7.38(d,J=9.0Hz,1H), 7.55(1H), 7.8
1(d,J=9.0Hz,1H), 7.88(1H), 8.27(dd,J=1.4, 5.1Hz,2
H), 8.61(1H),
【0251】工程8 4−(2−アミジノ−8−クロロナフタレン−7−イル
オキシメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジ
ン−4−カルボン酸 エチルエステル 二塩酸塩
【化277】 4−(8−クロロ−2−シアノナフタレン−7−イルオ
キシメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン
−4−カルボン酸 エチルエステル(124mg)、の
ピリジン(2.5ml)、トリエチルアミン(0.5m
l)混合溶液に、氷冷下硫化水素を吹き込み、室温で1
2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し、塩化水素
エタノールで処理した残渣にアセトン(2ml)、メタ
ノール(2ml)、ヨウ化メチル(0.172ml)を
加えて還流下2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去
して得られた残渣をエタノール(4ml)に溶解し、酢
酸アンモニウム(106mg)を加えて75℃で2時間
撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール:アンモニア)で精製し、得られた残渣を塩
化水素エタノールで処理し減圧乾燥して標題化合物(9
2mg)を得た。
【0252】実施例39 4−(2−アミジノ−8−クロロナフタレン−7−イル
オキシメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジ
ン−4−カルボン酸 二塩酸塩の合成
【化278】 4−(2−アミジノ−8−クロロナフタレン−7−イル
オキシメチル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジ
ン−4−カルボン酸 エチルエステル 二塩酸塩(78
mg)の濃塩酸溶液を50〜100℃で3時間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をHPL
C(0.05%トリフルオロ酢酸水:メタノール=1:
1)で分取した。得られた残渣を塩化水素エタノールで
処理し、減圧乾燥して標題化合物(49mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.75-1.94(m,2H), 2.19-2.31
(m,2H), 3.49(m,2H), 4.07(m,2H), 4.41(s,2H), 7.22(2
H), 7.78(2H), 8.12(1H), 8.18-8.25(m,3H), 8.56(s,1
H), 9.34(brs,2H), 9.62(brs,2H), 12.98(brs,1H), 13.
65(brs,1H)
【0253】実施例40 4−(2−アミジノナフタレン−7−イルオキシメチ
ル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カ
ルボン酸 エチルエステル 二塩酸塩の合成 工程1 7−メチルチオメトキシナフタレン−2−カルボニトリ
【化279】 7−ヒドロキシナフタレン−2−カルボニトリル(1.
12g)から、実施例10の工程2と同様にして標題化
合物(907mg)を得た。
【0254】工程2 7−クロロメトキシナフタレン−2−カルボニトリル
【化280】 7−メチルチオメトキシナフタレン−2−カルボニトリ
ル(647mg)から、実施例10の工程3と同様にし
て標題化合物(567mg)を得た。
【0255】工程3 4−(2−シアノナフタレン−7−イルオキシメチル)
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 エチルエステル
【化281】 7−クロロメトキシナフタレン−2−カルボニトリル
(314mg)、1−(ピリジン−4−イル)ピペリジ
ン−4−カルボン酸 エチルエステル(743mg)、
2M−リチウムジイソプロピルアミド−テトラヒドロフ
ラン溶液(1.73ml)から、実施例10の工程5と
同様にして標題化合物(430mg)を得た。
【0256】工程4 4−(2−アミジノナフタレン−7−イルオキシメチ
ル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カ
ルボン酸 エチルエステル 二塩酸塩
【化282】 4−(2−シアノナフタレン−7−イルオキシメチル)
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 エチルエステル(51mg)、ヨウ化メチル
(0.6ml)から、実施例38の工程8と同様にし
て、標題化合物(36mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.14(tr,J=7.1Hz,3H), 1.75-1.
88(m,2H), 2.19-2.31(m,2H), 3.44(m,2H), 4.00-4.20
(m,4H), 4.27(s,2H), 7.21(d,J=7.0Hz,2H), 7.34(d,J=
8.9Hz,1H), 7.48(s,1H), 7.66(d,J=8.9Hz,1H), 7.98(d,
J=8.9Hz,1H), 8.07(d,J=8.9Hz,1H), 8.24(d,J=7Hz,2H),
8.32(s,1H), 9.19(brs,2H), 9.45(brs,2H), 13.53(br
s,1H)
【0257】実施例41 4−(2−アミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩の合成 工程1 8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ
[c]アゼピン−1−オン
【化283】 7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ン−1−オン(5.21g)の濃塩酸(26ml)溶液
に氷冷下アジ化ナトリウム(1.98g)を少量ずつ加
え、同温で2時間、さらに室温で2時間撹拌した。反応
終了後、反応液を氷水に開け、炭酸カリウム水を加えて
クロロホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を留
去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル)で精製し、減圧乾燥して標題化合物
(470mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.98(quint,J=6.9Hz,2H), 2.80(t
r,J=6.9Hz,2H), 3.13(q,J=6.9Hz,2H), 3.83(s,3H), 6.9
6(1H), 7.09(1H), 7.26(1H)
【0258】工程2 8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
ベンゾ[c]アゼピン
【化284】 水素化リチウムアルミニウム(3.07g)のテトラヒ
ドロフラン(60ml)溶液に、氷冷下8−メトキシ−
2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[c]アゼピン−
1−オン(4.42g)の1、4−ジオキサン(30m
l)溶液を滴下し、20時間還流した。反応終了後、氷
冷下20%水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、室温で1
時間撹拌した。反応液を濾過し、溶媒を留去し減圧乾燥
して標題化合物(4.05g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.68(m,2H), 2.82-2.90(m,2H),
3.10-3.25(m,2H), 3.77(s,3H), 3.88(s,2H), 6.60-6.70
(2H), 7.05(1H)
【0259】工程3 8−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−ベンゾ[c]アゼピン 臭化水素酸塩
【化285】 8−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
ベンゾ[c]アゼピン(3.65g)を48%臭化水素
水溶液(36ml)に溶解し、2時間還流した。溶媒を
留去して得られた残渣にエタノール、ジエチルエーテル
を加えて濾過し、減圧乾燥して標題化合物(4.56
g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.80-1.83(m,2H), 2.85-2.88
(m,2H), 3.22(m,2H), 4.20-4.22(m,2H), 6.69(dd,J=2.
5, 8.1Hz,1H), 6.82(d,J=2.5Hz,1H), 7.05(d,J=8.1Hz,1
H), 8.80(brs,2H), 9.42(brs,1H)
【0260】工程4 8−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−ベンゾ[c]アゼピン−2−カルボン酸 tert−
ブチルエステル
【化286】 8−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−ベンゾ[c]アゼピン 臭化水素酸塩(3g)、2N
−水酸化ナトリウム水溶液(30ml)、ジ−tert
−ブチルジカーボネート(3.2g)より、実施例1の
工程1と同様にして、標題化合物(2.64g)を得
た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.40(s,9H), 1.68-1.80(m,2H),
2.84-2.88(m,2H), 3.66(m,2H), 4.28-4.37(m,2H), 5.1
9,5.91(1H), 6.63(1H), 6.70,6.85(1H), 6.98(1H)
【0261】工程5 8−メチルチオメトキシ−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−2−カルボン酸 t
ert−ブチルエステル
【化287】 8−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−ベンゾ[c]アゼピン−2−カルボン酸 tert−
ブチルエステル(1.06g)、60%水素化ナトリウ
ム(195mg)、クロロメチルメチルスルフィド
(0.41ml)より、実施例6の工程1と同様にして
標題化合物(1.07g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.40(s,9H), 1.75(m,2H), 2.24
(s,3H), 2.87(m,2H), 3.68(m,2H), 4.30-4.45(m,2H),
5.13(s,2H), 6.74(1H), 6.81,6.92(1H), 7.06(1H)
【0262】工程6 8−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン−4−
イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−2−
カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化288】 アルゴン雰囲気下、8−メチルチオメトキシ−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−
2−カルボン酸 tert−ブチルエステル(530m
g)、塩化スルフリル(0.145ml)より、実施例
6の工程2と同様にして8−クロロメトキシ−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−
2−カルボン酸 tert−ブチルエステル(850m
g)を得た。次いで、実施例6の工程3と同様にして標
題化合物(755mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.27(tr,J=6.9Hz,3H), 1.39(s,9
H), 1.64-1.78(m,4H),2.30-2.36(m,2H), 2.85-2.88(m,2
H), 3.01-3.18(m,2H), 3.62-3.75(m,4H), 3.98(s,2H),
4.21(q,J=6.9Hz,2H), 4.30-4.38(m,2H), 6.62-6.67(m,3
H), 6.72,6.84(1H), 7.02(1H), 8.25(2H)
【0263】工程7 1−(ピリジン−4−イル)−4−(2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イル
オキシメチル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエス
テル
【化289】 8−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン−4−
イル)ピペリジン−4−イルメトキシ]−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−2−
カルボン酸 tert−ブチルエステル(750m
g)、トリフルオロ酢酸(2.5ml)より、実施例6
の工程4と同様にして標題化合物(600mg)を得
た。
【0264】工程8 4−(2−アミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩
【化290】 1−(ピリジン−4−イル)−4−(2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イル
オキシメチル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエス
テル(200mg)、ジイソプロピルエチルアミン
(0.105ml)、1H−ピラゾール−1−カルボキ
シアミジン塩酸塩(90mg)より、実施例6の工程5
と同様にして、標題化合物(200mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.16(tr,J=7.2Hz,3H), 1.75(m,
4H), 2.20(m,2H), 2.89(m,2H), 3.41(m,2H), 4.04(m,4
H), 4.16(q,J=7.2Hz,2H), 4.58(s,2H), 4.58(s,2H), 6.
76(1H), 7.11-7.22(m,4H), 7.47(brs,4H), 8.24(1H), 1
3.60(brs,1H)
【0265】実施例42 4−(2−アミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 二塩酸塩の合成
【化291】 4−(2−アミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩(150mg)を6N
−塩酸(2ml)に溶解し、還流下3時間撹拌した。反
応終了後、不溶物を除去して溶媒を留去し、減圧乾燥し
て標題化合物(140mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.56-1.81(m,4H), 2.12-2.25
(m,2H), 2.88-3.00(m,2H), 3.42(m,2H), 4.00-4.13(m,4
H), 4.59(s,2H), 6.76(1H), 7.12(1H), 7.19-7.23(m,3
H), 7.54(brs,4H), 8.23(2H), 13.70(brs,1H)
【0266】実施例43 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルチオメチル)−1−(ピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 二塩酸塩の合
成 工程1 4−エトキシカルボニル−4−ヨードメチルピペリジン
−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化292】 1−tert−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸
エチルエステル(7.14g)のテトラヒドロフラン
(140ml)溶液に、−78℃で2M−リチウムジイ
ソプロピルアミド−テトラヒドロフラン溶液(16.6
ml)、ジヨードメタン(2.7ml)を滴下し、15
時間撹拌した。反応終了後、10%クエン酸水溶液を加
えて酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、減圧乾燥
して標題化合物(8.68g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.27-1.33(m,3H), 1.38-1.45(m,1
0H), 1.59-1.64(m,1H), 2.10-2.22(m,2H), 2.90-3.10
(m,2H), 3.29(s,2H), 3.65-3.95(m,2H), 4.18-4.26(m,2
H)
【0267】工程2 4−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルチオメチル)−4−エトキシカル
ボニルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル
エステル
【化293】 2−アセチル−7−クロロスルホニル−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン(米国特許3725388
号明細書)(7.68g)、塩化錫二水和物(25.3
g)から、ジャーナルオブメディシナルケミストリー、
23巻、8号、837頁、1980年に記載の方法に従
って得られた2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−チオールの粗結晶をジメチルホ
ルムアミド(120ml)に溶解し、炭酸カリウム
(4.27g)、4−エトキシカルボニル−4−ヨード
メチルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル
エステル(3.71g)を加えて100℃で1時間撹拌
した。反応終了後、濾過し、溶媒を留去して得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=2:8〜酢酸エチル)で精製し、減圧乾燥
して標題化合物(3.92g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.18-1.24(3H), 1.44-1.51(11H),
2.12-2.18(5H), 2.80-3.05(4H), 3.12(2H), 3.66(1H),
3.72-3.95(3H), 4.01-4.11(2H), 4.57,4.69(2H), 7.03
-7.22(3H)
【0268】工程3 4−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルチオメチル)−1−(ピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステ
【化294】 4−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルチオメチル)−4−エトキシカル
ボニルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル
エステル(221mg)のクロロホルム(0.5ml)
溶液に、トリフルオロ酢酸(1ml)を加えて室温で1
0分間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた
残渣にエタノール(3ml)、トリエチルアミン(0.
39ml)、4−クロロピリジン塩酸塩(70mg)を
加え、耐圧反応容器を用いて150℃で2日間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(5%メタノール−クロ
ロホルム)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(63m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.21-1.26(3H), 1.58-1.70(2H),
2.17(3H), 2.25-2.40(2H), 2.78-2.90(2H), 3.05-3.22
(4H), 3.64-3.85(4H), 4.07,4.15(2H), 4.57,4.69(2H),
6.69(2H), 7.04-7.20(3H), 8.25(2H)
【0269】工程4 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルチオメチル)−1−(ピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 二塩酸塩
【化295】 4−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルチオメチル)−1−(ピリジン−
4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステ
ル(63mg)に濃塩酸(2ml)を加え、90℃で2
1時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し得られた残
渣に1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.7ml)、ア
セトン(2ml)、1H−ピラゾール−1−カルボキシ
アミジン塩酸塩(61mg)を加え、12時間撹拌し
た。反応終了後、希塩酸を加えて酸性にし、溶媒を留去
して得られた残渣にメタノールを加え、濾過した。溶媒
を留去して得られた残渣をHPLC(25%〜40%メ
タノール−水、0.05%トリフルオロ酢酸)で分取
し、希塩酸で処理し減圧乾燥して標題化合物(47m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.57-1.70(m,2H), 2.08-2.20
(m,2H), 2.84-2.92(m,2H), 3.20-3.40(m,4H), 3.60(m,2
H), 3.95-4.10(m,2H), 4.57(s,2H), 7.14-7.20(m,5H),
7.66(brs,4H), 8.22(2H)
【0270】実施例44 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルチオ)エチル]−1−(ピ
リジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 二塩
酸塩の合成 工程1 4−アリル−4−エトキシカルボニルピペリジン−1−
カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化296】 1−tert−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸
エチルエステル(6g)のテトラヒドロフラン(120
ml)溶液に、−78℃で2M−リチウムジイソプロピ
ルアミド−テトラヒドロフラン溶液(14ml)、アリ
ルブロマイド(2.42ml)を滴下し、3時間撹拌し
た。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水で
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製
し、減圧乾燥して標題化合物(5.07g)を得た。
【0271】工程2 1−tert−ブトキシカルボニル−4−エトキシカル
ボニルピペリジン−4−イル酢酸
【化297】 過ヨウ素酸ナトリウム(14.69g)の水(90m
l)、四塩化炭素(50ml)、アセトニトリル(50
ml)混合溶液に、塩化ルテニウム(111mg)を加
えた後、4−アリル−4−エトキシカルボニルピペリジ
ン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(5.
07g)の四塩化炭素(10ml)、アセトニトリル
(10ml)混合溶液を滴下し、室温で1.5時間撹拌
した。反応終了後、濾過し残渣を酢酸エチルで洗浄して
得られた濾液の水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させた。溶媒を留去して得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精
製し、減圧乾燥して標題化合物(4.23g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.26(tr,J=7.0Hz,3H), 1.48-1.57
(m,11H), 2.05-2.18(m,2H), 2.65(s,2H), 3.21(m,2H),
3.65-3.75(m,2H), 4.19(q,J=7.0Hz,2H)
【0272】工程3 4−エトキシカルボニル−4−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエ
ステル
【化298】 1−tert−ブトキシカルボニル−4−エトキシカル
ボニルピペリジン−4−イル酢酸(2.34g)のテト
ラヒドロフラン(60ml)溶液を−78℃で1M−ボ
ランテトラヒドロフラン溶液(7.42ml)を加え、
昇温しながら15時間撹拌した。反応終了後、水、炭酸
カリウムを加えて室温で1時間撹拌した後、水を加えヘ
キサンで洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出し、飽和食
塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
させ、溶媒を留去し、減圧乾燥して標題化合物(1.9
2g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.28(tr,J=7.1Hz,3H), 1.35-1.75
(m,11H), 1.82(tr,J=6.7Hz,2H), 2.10-2.20(m,2H), 2.9
1(m,2H), 3.68(tr,J=6.7Hz,2H), 3.75-4.00(m,2H), 4.1
8(q,J=7.1Hz,2H)
【0273】工程4 4−エトキシカルボニル−4−(2−メタンスルホニル
オキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert
−ブチルエステル
【化299】 4−エトキシカルボニル−4−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエ
ステル(1.92g)のトリエチルアミン(1.15m
l)、塩化メチレン(40ml)溶液に、−78℃でメ
タンスルホニルクロリド(0.592ml)を加え、1
時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム水を加
えて有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で
精製し、減圧乾燥して標題化合物(2.38g)を得
た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.29(tr,3H), 1.36-1.52(m,11H),
2.00(m,2H), 2.10-2.20(m,2H), 2.91(m,2H), 2.99(s,3
H), 3.80-4.00(m,2H), 4.17-4.34(m,4H)
【0274】工程5 4−エトキシカルボニル−4−(2−ヨードエチル)ピ
ペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化300】 4−エトキシカルボニル−4−(2−メタンスルホニル
オキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸 tert
−ブチルエステル(2.38g)のジメチルホルムアミ
ド(24ml)にヨウ化ナトリウム(4.77g)を加
え、70℃で7時間撹拌した。反応終了後、水を加えて
酢酸エチルで抽出し、水で洗浄した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢
酸エチル=1:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物
(1.03g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.28(tr,J=7.1Hz,3H), 1.26-1.45
(m,11H), 2.05-2.20(m,4H), 2.87(m,2H), 3.01-3.07(m,
2H), 3.75-4.00(m,2H), 4.20(q,J=7.1Hz,2H)
【0275】工程6 4−[2−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルチオ)エチル]−4−エト
キシカルボニルピペリジン−1−カルボン酸tert−
ブチルエステル
【化301】 2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−7−チオールの粗結晶(1.26g)をジメチル
ホルムアミド(15ml)に溶解し、60%水素化ナト
リウム(243mg)、4−エトキシカルボニル−4−
(2−ヨードエチル)ピペリジン−1−カルボン酸 t
ert−ブチルエステル(1g)を加えて、70℃で1
時間撹拌した。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽
出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=3:7)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(53
5mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.26(3H), 1.30-1.44(11H), 1.75
-1.85(2H), 2.05-2.20(5H), 2.75-3.00(6H), 3.67(1H),
3.79-3.95(3H), 4.19(2H), 4.57,4.69(2H), 7.05-7.15
(3H)
【0276】工程7 4−[2−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルチオ)エチル]−1−(ピ
リジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチ
ルエステル
【化302】 4−[2−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルチオ)エチル]−4−エト
キシカルボニルピペリジン−1−カルボン酸tert−
ブチルエステル(233mg)、トリフルオロ酢酸(1
ml)、4−クロロピリジン塩酸塩(72mg)、トリ
エチルアミン(0.4ml)から、実施例43の工程3
と同様にして標題化合物(98mg)を得た。
【0277】工程8 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルチオ)エチル]−1−(ピ
リジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 二塩
酸塩
【化303】 4−[2−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルチオ)エチル]−1−(ピ
リジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチ
ルエステル(94mg)、濃塩酸(2ml)、1N−水
酸化ナトリウム水溶液(1ml)、1H−ピラゾール−
1−カルボキシアミジン塩酸塩(88mg)から、実施
例43の工程4と同様にして標題化合物(53mg)を
得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.48-1.60(m,2H), 1.75-1.90
(m,2H), 2.05-2.20(m,2H), 2.80-2.98(m,4H), 3.17-3.3
4(m,2H), 3.60(m,2H), 4.04(m,2H), 4.57(s,2H),7.07-
7.18(m,5H), 7.63(brs,4H), 8.21(2H), 12.93(brs,1H),
13.62(brs,1H)
【0278】実施例45 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルメチル)−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸二塩酸塩
の合成 工程1 4−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルメチル)−4−エトキ
シカルボニルピペリジン−1−カルボン酸 tert−
ブチルエステル
【化304】 4−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルチオメチル)−4−エトキシカル
ボニルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチル
エステル(252mg)の塩化メチレン(5ml)溶液
に、室温で70%3−クロロ過安息香酸(260mg)
を加え、12時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナト
リウム水溶液、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて30
分間撹拌し、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶
媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)で精製し、減圧乾燥して標題
化合物(203mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.32(3H), 1.45(9H), 1.66(2H),
2.10-2.30(5H), 2.88-3.04(2H), 3.23(2H), 3.43(2H),
3.65-3.78(3H), 3.85(1H), 4.16-4.25(2H), 4.69,4.81
(2H), 7.32-7.75(3H)
【0279】工程2 4−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルメチル)−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエ
ステル
【化305】 4−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルメチル)−4−エトキ
シカルボニルピペリジン−1−カルボン酸 tert−
ブチルエステル(203mg)、トリフルオロ酢酸(1
ml)、4−クロロピリジン塩酸塩(72mg)、トリ
エチルアミン(0.33ml)から、実施例43の工程
3と同様にして標題化合物(120mg)を得た。
【0280】工程3 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルメチル)−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸二塩酸塩
【化306】 4−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルメチル)−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエ
ステル(200mg)、濃塩酸(10ml)、1N−水
酸化ナトリウム水溶液(2.06ml)、1H−ピラゾ
ール−1−カルボキシアミジン塩酸塩(181mg)か
ら、実施例43の工程4と同様にして標題化合物(12
0mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.78-1.90(m,2H), 2.08-2.20
(m,2H), 3.03(m,2H), 3.51(m,2H), 3.67(m,2H), 3.77
(s,2H), 3.92(m,2H), 4.72(s,2H), 7.19(d,J=7.5Hz,2
H), 7.54(1H), 7.65(1H), 7.72-7.76(m,5H), 8.23(d,J=
7.5Hz,2H)
【0281】実施例46 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルスルホニル)エチル]−1
−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
二塩酸塩の合成 工程1 4−[2−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルスルホニル)エチル]−4
−エトキシカルボニルピペリジン−1−カルボン酸 t
ert−ブチルエステル
【化307】 4−[2−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルチオ)エチル]−4−エト
キシカルボニルピペリジン−1−カルボン酸tert−
ブチルエステル(295mg)、70%3−クロロ過安
息香酸(297mg)から、実施例45の工程1と同様
にして標題化合物(173mg)を得た。
【0282】工程2 4−[2−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルスルホニル)エチル]−1
−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル
【化308】 4−[2−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルスルホニル)エチル]−4
−エトキシカルボニルピペリジン−1−カルボン酸 t
ert−ブチルエステル(173mg)、トリフルオロ
酢酸(1ml)、4−クロロピリジン塩酸塩(60m
g)、トリエチルアミン(0.28ml)から、実施例
43の工程3と同様にして標題化合物(97mg)を得
た。
【0283】工程3 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルスルホニル)エチル]−1
−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
二塩酸塩
【化309】 4−[2−(2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルスルホニル)エチル]−1
−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル(97mg)、濃塩酸(2ml)、1
N−水酸化ナトリウム水溶液(0.97ml)、1H−
ピラゾール−1−カルボキシアミジン塩酸塩(86m
g)から、実施例43の工程4と同様にして標題化合物
(57mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.42-1.56(m,2H), 1.78-1.90
(m,2H), 1.96-2.12(m,2H), 3.03(m,2H), 3.17-3.30(m,4
H), 3.66(m,2H), 3.95-4.10(m,2H), 4.71(s,2H),7.17(2
H), 7.53(1H), 7.67-7.82(m,6H), 8.20(2H)
【0284】実施例47 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルアミノ)−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸メチルエ
ステル 二塩酸塩の合成 工程1 1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−オン
【化310】 4−クロロピリジン塩酸塩(10g)、1,4−ジオキ
サ−8−アザスピロ[4,5]デカン(10g)、トリ
エチルアミン(29ml)のエタノール(10ml)、
水(30ml)混合溶液を耐圧反応容器を用いて150
℃で22時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して5
N−水酸化ナトリウム水溶液(25ml)を加え、クロ
ロホルム−メタノール(10:1)の混合溶媒で抽出し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留
去して得られた残渣に氷冷下濃塩酸(30ml)を滴下
し、同温で10分間撹拌した。反応終了後、水酸化ナト
リウム(15g)を加えてクロロホルムで抽出し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を留去して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=9:1、1%アンモニア水)で精製
し、減圧乾燥して標題化合物(6.1g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 2.57(tr,J=6.2Hz,4H), 3.74(tr,J
=6.2Hz,4H), 6.71(dd,J=1.5, 4.5Hz,2H), 8.33(dd,J=1.
5, 4.5Hz,2H)
【0285】工程2 4−アミノ−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−
4−カルボン酸 メチルエステル
【化311】 1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−オン(1
g)のメタノール溶液に酢酸アンモニウム(880m
g)、シアン化ナトリウム水溶液(560mg/5m
l)、アンモニア水(5ml)、酢酸(2ml)を加え
て、室温で12時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去
してアンモニア水(3ml)加えた後、クロロホルムで
抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶
媒を留去して残渣を得た。この残渣の10%塩酸メタノ
ール(25ml)溶液に、氷冷下塩化水素ガスを吹き込
み、室温で12時間放置した。反応終了後、溶媒を留去
して得られた残渣に2N−塩酸(25ml)を加え、2
時間攪拌した後、炭酸水素ナトリウムで中和してクロロ
ホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を留去し、
減圧乾燥して標題化合物(760mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.55-1.65(m,2H), 2.08-2.17(m,2
H), 3.46-3.50(m,4H),3.74(s,3H), 6.66(dd,J=1.5, 4.5
Hz,2H), 8.25(dd,J=1.5, 4.5Hz,2H)
【0286】工程3 1−(ピリジン−4−イル)−4−(2−トリフルオロ
アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−7−イルスルホニルアミノ)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 メチルエステル
【化312】 4−アミノ−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−
4−カルボン酸 メチルエステル(330mg)のクロ
ロホルム(5ml)溶液に、7−クロロスルホニル−2
−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン(ジャーナルオブメディシナルケミスト
リー、23巻、8号、837頁、1980年)(500
mg)、ピリジン(0.23ml)を加えて室温で12
時間撹拌した。反応終了後、水を加えてクロロホルムで
抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去し減圧乾燥して
標題化合物(627mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 2.02-2.16(2H), 2.22-2.35(2H),
2.94-3.08(2H), 3.39,3.46(3H), 3.42-3.58(2H), 3.62-
3.76(2H), 3.80-3.96(2H), 4.77-4.82(2H), 6.80(2H),
7.16-7.32(1H), 7.68-7.82(1H), 8.20(2H)
【0287】4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルスルホニルアミノ)
−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸メチルエステル 二塩酸塩
【化313】 1−(ピリジン−4−イル)−4−(2−トリフルオロ
アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−7−イルスルホニルアミノ)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 メチルエステル(627mg)のクロロホルム
(5ml)、メタノール(1ml)混合溶媒に、2N−
水酸化ナトリウム水溶液(1.1ml)を加えて室温で
2時間撹拌した。反応終了後、2N−塩酸(1.1m
l)を加え、濃縮して得られた残渣にジメチルホルムア
ミド(3ml)、ジイソプロピルエチルアミン(0.9
1ml)、1H−ピラゾール−1−カルボキシアミジン
塩酸塩(305mg)を順次加え、室温で12時間撹拌
した。反応終了後、濾過し、濾液をジエチルエーテルに
滴下して、生じた固体をHPLC(0.05%トリフル
オロ酢酸水:メタノール=4:1〜3:2)で分取し、
希塩酸で処理し減圧乾燥して標題化合物(480mg)
を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.86-2.16(m,4H), 3.00(m,2H),
3.35-3.42(m,5H), 3.67(m,2H), 3.84(m,2H), 4.74(s,2
H), 7.17(d,J=7.1Hz,2H), 7.47(1H) ,7.56(1H), 7.62(1
H), 7.82(brs,4H), 8.22(d,J=7.1Hz,2H), 8.56(s,1H),
13.89(brs,1H)
【0288】実施例48 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルアミノ)−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸二塩酸塩
の合成
【化314】 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルアミノ)−1−(ピリ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸メチルエ
ステル 二塩酸塩(415mg)に6N−塩酸(2m
l)を加え、還流下4時間撹拌した。反応終了後、不溶
物を除去して溶媒を留去し、ジエチルエーテルを加えて
生じた固体を濾取し、減圧乾燥して標題化合物(363
mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.85-2.10(m,4H), 2.99(m,2H),
3.30(m,2H), 3.67(m,2H), 3.80-3.95(m,2H), 4.71(s,2
H), 7.16(d,J=7.3Hz,2H), 7.44(1H), 7.56(1H), 7.67(1
H), 7.80(brs,4H), 8.20(d,J=7.3Hz,2H), 8.35(s,1H)
【0289】実施例49 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩の合成 工程1 4−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−エト
キシカルボニルピペリジン−1−カルボン酸 tert
−ブチルエステル
【化315】 1−tert−ブトキシカルボニル−4−エトキシカル
ボニルピペリジン−4−イル酢酸(1.6g)、トリエ
チルアミン(0.71ml)のジメチルホルムアミド
(20ml)溶液に、室温でジフェニル燐酸アジド
(1.1ml)を加え、70℃で30分間、90℃で1
0分間撹拌し、同温でベンジルアルコール(0.58m
l)を加えて20時間撹拌した。反応終了後、水を加え
て酢酸エチルで抽出し、1N−水酸化ナトリウム水溶液
で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、減圧乾燥して標題化合物
(1.35g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.26(tr,J=7.0Hz,3H), 1.36-1.50
(m,11H), 1.96-2.10(m,2H), 3.12(m,2H), 3.37(m,2H),
3.70(m,2H), 4.14(q,J=7.0Hz,2H), 5.01(brtr,1H), 5.0
9(s,2H), 7.26-7.40(m,5H)
【0290】工程2 4−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−1−(ピ
リジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチ
ルエステル
【化316】 4−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−4−エト
キシカルボニルピペリジン−1−カルボン酸 tert
−ブチルエステル(851mg)のクロロホルム(5m
l)溶液に、トリフルオロ酢酸(5ml)を加えて室温
で30分間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得ら
れた残渣にエタノール(5ml)、4−クロロピリジン
塩酸塩(304mg)、トリエチルアミン(1.69m
l)を加え、耐圧反応容器を用いて150℃で2日間撹
拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣に2
N−水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽
出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒
を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール=93:7)で精
製し、減圧乾燥して標題化合物(738mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.27(tr,J=7.0Hz,3H), 1.50-1.70
(m,2H), 2.05-2.22(m,2H), 3.10-3.22(m,2H), 3.35-3.4
5(m,2H), 3.52-3.68(m,2H), 4.19(q,J=7.0Hz,2H), 5.05
(brtr,1H), 5.09(s,2H), 6.63(d,J=6.4Hz,2H), 7.26-7.
38(m,5H), 8.25(d,J=6.4Hz,2H)
【0291】工程3 4−アミノメチル−1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−カルボン酸エチルエステル 二臭化水素酸塩
【化317】 4−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−1−(ピ
リジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチ
ルエステル(331mg)のクロロホルム(0.5m
l)溶液に25%臭化水素酢酸(2ml)を加え、室温
で10分間撹拌した。反応終了後、ヘキサン、ジイソプ
ロピルエーテル、ジエチルエーテルを加えて上清を除去
した。次いで、ジメチルホルムアミド(1ml)を加え
て生じた固体を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し減圧
乾燥して標題化合物(423mg)を得た。
【0292】工程4 1−(ピリジン−4−イル)−4−(2−トリフルオロ
アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−7−イルスルホニルアミノメチル)ピペリジン−4−
カルボン酸 エチルエステル
【化318】 4−アミノメチル−1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
ジン−4−カルボン酸エチルエステル 二臭化水素酸塩
(423mg)にピリジン(2ml)、7−クロロスル
ホニル−2−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン(273mg)を加えて室温
で2時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して水を加
え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=4:1)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(2
22mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.20-1.35(3H), 1.75-1.85(2H),
2.15-2.30(2H), 2.88-3.15(4H), 3.30-3.45(2H), 3.75-
3.95(4H), 4.15-4.25(2H), 4.65-4.85(2H), 6.80-6.88
(2H), 7.12-7.36(1H), 7.65-7.80(2H), 8.15-8.25(2H)
【0293】工程5 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩
【化319】 1−(ピリジン−4−イル)−4−(2−トリフルオロ
アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−7−イルスルホニルアミノメチル)ピペリジン−4−
カルボン酸 エチルエステル(222mg)、ジイソプ
ロピルエチルアミン(0.28ml)、1H−ピラゾー
ル−1−カルボキシアミジン塩酸塩(117mg)か
ら、実施例47の工程4と同様にして標題化合物(75
mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.21(tr,J=7.1Hz,3H), 1.50-1.
65(m,2H), 2.00-2.15(m,2H), 2.89-3.15(m,4H), 3.28
(m,2H), 3.64(m,2H), 3.95-4.18(m,4H), 4.67(s,2H),
7.18(2H), 7.46(1H), 7.57(1H), 7.60-7.70(m,5H), 7.9
4(brtr,1H), 8.22(2H)
【0294】実施例50 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
二塩酸塩の合成
【化320】 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩(59mg)から、実施例4
8と同様にして標題化合物(52mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.50-1.65(m,2H), 1.96-2.10
(m,2H), 2.86-3.05(m,4H), 3.28(m,2H), 3.64(m,2H),
4.04(m,2H), 4.67(s,2H), 7.19(d,J=7.3Hz,2H), 7.45(1
H), 7.58(1H), 7.60-7.70(m,5H), 7.90(brtr,1H), 8.21
(d,J=7.3Hz,2H), 12.88(brs,1H), 13.57(brs,1H)
【0295】実施例52 1−[2−(ベンゾチアゾール−2−イル)−2−オキ
ソエチル]−2−フェノキシメチルベンズイミダゾール
−5−カルボキシアミジン 塩酸塩の合成 工程1 N−(4−シアノ−2−フェノキシアセトアミドフェニ
ル)グリシン tert−ブチルエステル
【化321】 N−(2−アミノ−4−シアノフェニル)グリシン t
ert−ブチルエステル(5.97g)、フェニルオキ
シ酢酸(3.44g)、1−エトキシカルボニル−2−
エトキシ−1,2−ジヒドロキシキノリン(6.15
g)から、実施例17の工程8と同様にして、標題化合
物(6.66g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.49(s,9H), 3.81(d,J=4.8Hz,2
H), 4.72(s,2H), 4.95(brtr,1H), 6.58(d,J=8.7Hz,1H),
7.02(d,J=7.5Hz,2H), 7.08(tr,J=7.5Hz,1H), 7.36(d,J
=7.5Hz,1H), 7.39(d,J=7.5Hz,1H), 7.44(dd,J=1.5, 8.7
Hz,1H), 7.57(d,J=1.5Hz,1H), 8.06(brs,1H)
【0296】工程2 5−シアノ−2−フェノキシメチルベンズイミダゾール
−1−酢酸
【化322】 N−(4−シアノ−2−フェノキシアセトアミドフェニ
ル)グリシン tert−ブチルエステル(6.61
g)の酢酸(250ml)溶液を80℃で12時間撹拌
した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣にトリ
フルオロ酢酸(60ml)を加え、50℃で30分間撹
拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣にク
ロロホルム、アセトンを加えて、生じた固体を濾取し減
圧乾燥して標題化合物(5.0g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 5.25(s,2H), 5.43(s,2H), 6.97(1
H), 7.05(2H), 7.27-7.33(2H), 7.68(dd,J=1.3, 8.4Hz,
1H), 7.82(d,J=8.4Hz,1H), 8.23(d,J=1.3Hz,1H)
【0297】工程3 N−メトキシ−N−メチル−5−(シアノ−2−フェノ
キシメチルベンズイミダゾール)−1−アセトアミド
【化323】 5−シアノ−2−フェノキシメチルベンズイミダゾール
−1−酢酸(2.14g)、N,O−ジメチルヒドロキ
シルアミン塩酸塩(815mg)、N−メチルモルホリ
ン(0.919ml)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール水和物(1.13g)、1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.6
g)から、実施例17の工程10と同様にして標題化合
物(1.83g)を白色固体として得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 3.22(s,3H), 3.77(s,3H), 5.27
(s,2H), 5.41(s,2H), 6.98-7.03(3H), 7.26-7.36(3H),
7.54(1H), 8.11(1H)
【0298】工程4 N−メトキシ−N−メチル−[5−(N’,N”−ジ−
tert−ブトキシカルボニルアミジノ)−2−フェノ
キシメチルベンズイミダゾール]−1−アセトアミド
【化324】 N−メトキシ−N−メチル−(5−シアノ−2−フェノ
キシメチルベンズイミダゾール)−1−アセトアミド
(893mg)、ヨウ化メチル(1.6ml)、酢酸ア
ンモニウム(295mg)から、実施例17の工程12
と同様にして、N−メトキシ−N−メチル−(5−アミ
ジノ−2−フェノキシメチルベンズイミダゾール)−1
−アセトアミドを得た。これとジ−tert−ブチルジ
カーボネート(1.11g)から、実施例1の工程1と
同様にして、標題化合物(144mg)を得た。但し、
溶媒はテトラヒドロフラン(10ml)を用い、1N−
水酸化ナトリウム水溶液の代わりに飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液(10ml)、を用いた。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.57(s,9H), 3.22(s,3H), 3.70-
3.80(m,3H), 5.25(s,2H), 5.40(s,2H), 6.90-7.05(m,3
H), 7.25-7.35(m,3H), 7.94-8.19(m,2H)
【0299】工程5 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1−
[2−(ベンゾチアゾール−2−イル)−2−オキソエ
チル]−2−フェノキシメチルベンズイミダゾール−5
−カルボキシアミジン
【化325】 ベンゾチアゾール(42mg)のテトラヒドロフラン
(5ml)溶液に−78℃で1.66M−n−ブチルリ
チウム−ヘキサン溶液(0.204ml)を滴下し、同
温で10分間撹拌した。次いでN−メトキシ−N−メチ
ル−5−[(N’,N”−ジ−tert−ブトキシカル
ボニルアミジノ)−2−フェノキシメチルベンズイミダ
ゾール]−1−アセトアミド(144mg)のテトラヒ
ドロフラン(1ml)溶液を滴下し、同温で3時間撹拌
した。反応終了後、塩化アンモニウム水溶液、水を加え
て酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:3)で精製し、減
圧乾燥して標題化合物(25mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.57(s,9H), 5.45(s,2H), 6.07
(s,2H), 6.898-6.95(3H), 7.17-7.22(2H), 7.34(1H),
7.63(2H), 7.97(1H), 8.03(1H), 8.22-8.25(2H)
【0300】工程6 1−[2−(ベンゾチアゾール−2−イル)−2−オキ
ソエチル]−2−フェノキシメチルベンズイミダゾール
−5−カルボキシアミジン 塩酸塩
【化326】 N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1−
[2−(ベンゾチアゾール−2−イル)−2−オキソエ
チル]−2−フェノキシメチルベンズイミダゾール−5
−カルボキシアミジン(25mg)、トリフルオロ酢酸
(1ml)から、実施例19の工程11と同様にして標
題化合物(18mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 5.52(s,2H), 6.32(s,2H), 6.84
-6.88(m,3H), 7.13-7.18(m,2H), 7.69-7.76(m,3H), 7.9
3(d,1H), 8.28-8.34(m,3H), 9.01(brs,2H), 9.32(brs,2
H)
【0301】実施例53 トランス−4−[2−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−
アミジノベンズイミダゾール−1−イルアセチルアミノ
メチル]シクロヘキサンカルボン酸 二塩酸塩の合成 工程1 4−ベンジルオキシフェノキシ酢酸エチル
【化327】 4−ベンジルオキシフェノール(18.34g)のテト
ラヒドロフラン(150ml)溶液に氷冷下60%水素
化ナトリウム(4.76g)を加えて、同温で15分間
撹拌した後、ブロモ酢酸エチル(14.2ml)を滴下
して室温で16時間撹拌した。反応終了後、5%塩酸を
加えてヘキサンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
させた。溶媒を留去して得られた固体をヘキサンで濾取
し、減圧乾燥して標題化合物(21.78g)を白色固
体として得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.29(tr,J=7.2Hz,3H), 4.26(q,J=
7.2Hz,2H), 4.56(s,2H), 5.01(s,2H), 6.84-6.92(m,4
H), 7.26-7.43(m,5H)
【0302】工程2 4−ヒドロキシフェノキシ酢酸エチル
【化328】 4−ベンジルオキシフェノキシ酢酸エチル(21.78
g)のテトラヒドロフラン(220ml)溶液中、7.
5%パラジウム炭素(3.2g)を用い3気圧で7時間
かけて水素化した。反応終了後、セライト濾過し、溶媒
を留去して得られた固体をジイソプロピルエーテルで濾
取し、減圧乾燥して標題化合物(13.88g)を白色
固体として得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.19(tr,J=7.2Hz,3H), 4.14(q,
J=7.2Hz,2H), 4.61(s,2H), 6.63-6.76(m,4H), 8.95(s,1
H)
【0303】工程3 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェノキシ酢酸エチル
【化329】 4−ヒドロキシピペリジンカルボン酸 tert−ブチ
ルエステル(35.59g)、4−ヒドロキシフェノキ
シ酢酸エチル(5g)、トリフェニルホスフィン(4
6.4g)、アゾジカルボン酸ジエチル(27.8m
l)から、実施例37の工程7と同様にして標題化合物
(23.71g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.30(tr,J=7.2Hz,3H), 1.47(s,9
H), 1.73(m,2H), 1.88(m,2H), 3.30(m,2H), 3.70(m,2
H), 4.27(q,J=7.2Hz,2H), 4.33(m,1H), 4.56(s,2H), 6.
85(s,4H)
【0304】工程4 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェノキシ酢酸
【化330】 4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェノキシ酢酸エチル(23.71
g)のテトラヒドロフラン(34ml)、エタノール
(34ml)混合溶液に氷冷下1N−水酸化リチウム水
溶液(68.7ml)を滴下し、室温で20分間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣に10%
クエン酸水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、水、飽和
食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥させ、溶媒を留去して得られた固体をヘキサンで
濾取し、減圧乾燥して標題化合物(19.09g)を得
た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.40(s,9H), 1.49(m,2H), 1.83
(m,2H), 3.15(m,2H),3.63(m,2H), 4.40(m,1H), 4.58(s,
2H), 6.83(d,J=9.2Hz,2H), 6.91(d,J=9.2Hz,2H)
【0305】工程5 N−[4−シアノ−2−[4−(1−tert−ブトキ
シカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシ
アセトアミド]フェニル]グリシン tert−ブチル
エステル
【化331】 N−(2−アミノ−4−シアノフェニル)グリシン t
ert−ブチルエステル(9.11g)、4−(1−t
ert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキ
シ)フェノキシ酢酸(12.94g)から、実施例17
の工程8と同様にして、標題化合物(17.11g)を
白色固体として得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.47(s,9H), 1.50(s,9H), 1.71
(m,2H), 1.88(m,2H), 3.31(m,2H), 3.71(m,2H), 3.82(b
rd,2H), 4.37(m,1H), 4.66(s,2H), 4.99(brtr,1H), 6.5
8(d,J=8.7Hz,1H), 6.89-6.97(m,4H), 7.45(d,J=8.7Hz,1
H), 7.57(s,1H),8.07(brs,1H)
【0306】工程6 5−シアノ−2−[4−(1−tert−ブトキシカル
ボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチ
ル]ベンズイミダゾール−1−酢酸
【化332】 N−[4−シアノ−2−[4−(1−tert−ブトキ
シカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシ
アセトアミド]フェニル]グリシン tert−ブチル
エステル(16.91g)の酢酸(500ml)溶液を
75℃で12時間撹拌した後、溶媒を留去して得られた
残渣にトリフルオロ酢酸(100ml)を加え、室温で
30分間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られ
た残渣に氷を加え、次いで水酸化ナトリウム水溶液を加
えて生じた固体を濾取し、水、酢酸エチルで順次洗浄し
て、N−[4−シアノ−2−[4−(ピペリジン−4−
イルオキシ)フェノキシアセトアミド]フェニル]グリ
シン(8.642g)を得た。これと、ジ−tert−
ブチルジカーボネート(6.96g)、1N−水酸化ナ
トリウム水溶液(23.4ml)から、実施例1の工程
1と同様にして、標題化合物(9.506g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46(s,9H), 1.64(m,2H), 1.79
(m,2H), 3.25(m,2H), 3.63(m,2H), 4.28(m,1H), 5.12
(s,2H), 5.33(s,2H), 6.77(d,J=9.1Hz,2H), 6.88(d,J=
9.1Hz,2H), 7.43(d,J=8.4Hz,1H), 7.59(dd,J=1.2, 8.4H
z,1H), 8.10(d,J=1.2Hz,1H)
【0307】工程7 トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸
メチルエステル 塩酸塩
【化333】 トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸
(7g)、塩化チオニル(11.6ml)から常法に従
って、標題化合物(8.8g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 0.98(m,2H), 1.29(m,2H), 1.55
(m,1H), 1.82(m,2H),1.91(m,2H), 2.25(m,1H), 2.26(m,
2H), 3.59(s,3H), 8.07(brs,3H)
【0308】工程8 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノ−1−(トランス−4−メトキシカルボニルシクロヘ
キシルメチルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール
【化334】 5−シアノ−2−[4−(1−tert−ブトキシカル
ボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチ
ル]ベンズイミダゾール−1−酢酸(1.1g)、トラ
ンス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸 メ
チルエステル 塩酸塩(452mg)、N−メチルモル
ホリン(0.263ml)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール水和物(293mg)、1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(4
37mg)から、実施例17の工程10と同様にして標
題化合物(1.37g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 0.79(m,2H), 1.27(m,3H), 1.46
(s,9H), 1.55(m,2H), 1.72(m,2H), 1.85(m,4H), 2.09
(m,1H), 3.02(tr,2H), 3.30(m,2H), 3.64(s,3H), 3.67
(m,2H), 4.35(m,1H), 4.97(s,2H), 5.37(s,2H), 5.66(b
rtr,1H), 6.87(d,J=9.0Hz,2H), 6.95(d,J=9.0Hz,2H),
7.48(1H), 7.61(1H), 8.14(1H)
【0309】工程9 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−1−(ト
ランス−4−メトキシカルボニルシクロヘキシルメチル
カルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボ
キシアミジン
【化335】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノ−1−(トランス−4−メトキシカルボニルシクロヘ
キシルメチルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール
(1.1g)のピリジン−トリエチルアミン(5:1)
混合溶液(30ml)に、氷冷下硫化水素を吹き込み、
室温で12時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して
得られた残渣をトルエンで濾取し、得られた固体にアセ
トン(30ml)、ヨウ化メチル(1.3ml)を加え
て還流下1時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し、
減圧乾燥して、2−[4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチ
ル]−1−(トランス−4−メトキシカルボニルシクロ
ヘキシルメチルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾー
ル−5−カルボチオイミド酸 メチルエステル(1.8
19g)を得た。このうち606mgをエタノール(1
0ml)に溶解し、室温で酢酸アンモニウム(80m
g)を加えて75℃で3時間撹拌した。反応終了後、溶
媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5〜9
3:7)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(341m
g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 0.91(m,2H), 1.20-1.55(m,14
H), 1.70(m,2H), 1.86(m,4H), 2.18(m,1H), 2.94(brtr,
2H), 3.15(m,2H), 3.58(s,3H), 3.62(m,2H), 4.40(m,1
H), 5.10(s,2H), 5.30(s,2H), 6.91(d,J=9.0Hz,2H), 6.
99(d,J=9.0Hz,2H),7.70(1H), 7.78(1H), 8.21(1H), 8.3
5(brtr,1H), 8.79(brtr,1H), 9.26(brtr,1H)
【0310】工程10 トランス−4−[2−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−
アミジノベンズイミダゾール−1−イルアセチルアミノ
メチル]シクロヘキサンカルボン酸 二塩酸塩
【化336】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−1−(ト
ランス−4−メトキシカルボニルシクロヘキシルメチル
カルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボ
キシアミジン(341mg)、トリフルオロ酢酸(5m
l)から、実施例19の工程11と同様にして、2−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチ
ル]−1−(トランス−4−メトキシカルボニルシクロ
ヘキシルメチルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾー
ル−5−カルボキシアミジン(299mg)を得た。こ
れ(205mg)のメタノール(1ml)溶液に、室温
で1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.57ml)を加
えて15時間撹拌した。反応終了後、1N−塩酸(0.
944ml)を加えて溶媒を留去し、減圧乾燥して得ら
れた残渣にメタノール(5ml)、トリエチルアミン
(0.439ml)、エチルアセトイミデート塩酸塩
(195mg)を加えて室温で15時間撹拌した。反応
終了後、溶媒を留去して得られた残渣をHPLC(40
%メタノール−水、0.05%トリフルオロ酢酸)で分
取した。希塩酸を加えて溶媒を留去し、減圧乾燥して標
題化合物(78mg)を得た。
【0311】実施例54 トランス−4−[2−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−
(N−メチルアミジノ)ベンズイミダゾール−1−イル
アセチルアミノメチル]シクロヘキサンカルボン酸 二
塩酸塩の合成 工程1 N−メチル−2−[4−(1−tert−ブトキシカル
ボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチ
ル]−1−(トランス−4−メトキシカルボニルシクロ
ヘキシルメチルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾー
ル−5−カルボキシアミジン
【化337】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−1−(ト
ランス−4−メトキシカルボニルシクロヘキシルメチル
カルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボ
チオイミド酸メチルエステル(606mg)、メチルア
ミン塩酸塩(70mg)、酢酸ナトリウム(85mg)
から、実施例53の工程9と同様にして標題化合物(4
47mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 0.91(m,2H), 1.16-1.55(m,14
H), 1.70(m,2H), 1.85(m,4H), 2.18(m,1H), 2.94(brtr,
2H), 3.03(s,3H), 3.16(m,2H), 3.58(s,3H), 3.61(m,2
H), 4.42(m,1H), 5.10(s,2H), 5.30(s,2H), 6.91(d,J=
9.0Hz,2H), 6.99(d,J=9.0Hz,2H), 7.64(dd,J=1.5, 8.5H
z,1H), 7.77(d,J=7.77Hz,1H), 8.11(d,J=1.5Hz,1H), 8.
34(brtr,1H)
【0312】工程2 トランス−4−[2−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−
(N−メチルアミジノ)ベンズイミダゾール−1−イル
アセチルアミノメチル]シクロヘキサンカルボン酸 二
塩酸塩
【化338】 N−メチル−2−[4−(1−tert−ブトキシカル
ボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチ
ル]−1−(トランス−4−メトキシカルボニルシクロ
ヘキシルメチルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾー
ル−5−カルボキシアミジン(447mg)、トリフル
オロ酢酸(5ml)、及び1N−水酸化ナトリウム水溶
液(2.15ml)、トリエチルアミン(0.599m
l)、エチルアセトイミデート塩酸塩(265mg)か
ら、実施例53の工程10と同様にして標題化合物(1
49mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 0.8-1.0(m,2H), 1.12-1.42(m,3
H), 1.71(m,4H), 1.86(m,2H), 1.92-2.18(m,3H), 2.30
(s,3H), 2.95(m,2H), 3.05(d,3H), 3.42-3.88(m,4H),
4.58(m,1H), 5.19(s,2H), 5.37(s,2H), 6.96(d,J=9.3H
z,2H), 7.04(d,J=9.3Hz,2H), 7.74(d,J=8.7Hz,1H), 7.8
5(d,J=8.7Hz,1H), 8.18(s,1H), 8.63(brtr,1H), 8.87(b
rs,1H), 9.01(brs,1H), 9.43(brs,1H), 9.53(brs,1H),
9.94(brs,1H)
【0313】実施例55 トランス−4−[2−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−
[アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンズイミダゾ
ール−1−イルアセチルアミノメチル]シクロヘキサン
カルボン酸 二塩酸塩の合成 工程1 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−1−(ト
ランス−4−メトキシカルボニルシクロヘキシルメチル
カルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボ
キサミドオキシム
【化339】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−1−(ト
ランス−4−メトキシカルボニルシクロヘキシルメチル
カルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボ
チオイミド酸メチルエステル(606mg)、ヒドロキ
シアミン塩酸塩(72mg)、酢酸ナトリウム(85m
g)から、実施例53の工程9と同様にして標題化合物
(181mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 0.90(m,2H), 1.15-1.55(m,14
H), 1.70(m,2H), 1.86(m,4H), 2.19(m,1H), 2.94(tr,2
H), 3.16(m,2H), 3.58(s,3H), 3.65(m,2H), 4.40(m,1
H), 5.00(s,2H), 5.26(s,2H), 5.92(brs,1H), 6.91(d,J
=9.0Hz,2H), 7.00(d,J=9.0Hz,2H), 7.49(1H), 7.63(1
H), 7.95(1H), 8.27(brtr,1H), 9.59(brs,1H)
【0314】工程2 トランス−4−[2−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−
[アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンズイミダゾ
ール−1−イルアセチルアミノメチル]シクロヘキサン
カルボン酸 二塩酸塩
【化340】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−1−(ト
ランス−4−メトキシカルボニルシクロヘキシルメチル
カルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボ
キサミドオキシム(181mg)、トリフルオロ酢酸
(5ml)、及び1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.
669ml)、トリエチルアミン(0.187ml)、
エチルアセトイミデート塩酸塩(83mg)から、実施
例53の工程10と同様にして標題化合物(22mg)
を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 0.8-1.0(m,2H), 1.12-1.42(m,3
H), 1.71(m,4H), 1.86(m,2H), 2.04(m,3H), 2.29(s,3
H), 2.94(m,2H), 3.45-3.60(m,2H), 4.58(m,1H),5.14
(s,2H), 5.34(s,2H), 6.95(d,J=9.0Hz,2H), 7.02(d,J=
9.0Hz,2H), 7.64(d,J=8.7Hz,1H), 7.81(d,J=8.7Hz,1H),
8.10(s,1H), 8.49(brtr,1H), 8.74(brs,1H), 8.98(br
s,1H), 9.29(brs,2H), 11.20(brs,1H), 12.86(brs,1H)
【0315】実施例56 2−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシ
メチル]−1−フェナシルベンズイミダゾール−5−カ
ルボキシアミジン 二塩酸塩 工程1 3,4−ジアミノベンゾニトリル
【化341】 2−ニトロ−4−シアノアニリン(2.21g)のエタ
ノール(44ml)溶液中、7.5%パラジウム炭素
(320mg)を用い常圧で2時間かけて水素化した。
反応終了後、セライト濾過し、溶媒を留去して得られた
残渣にクロロホルムを加えて生じた固体を濾取し、減圧
乾燥して標題化合物(474mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 4.82-4.85(2H), 5.41-5.43(2
H), 6.54(d,J=8.1Hz,1H), 6.75(d,J=2.1Hz,1H), 6.79(d
d,J=2.1, 8.1Hz,1H)
【0316】工程2 4−[4−(2−アミノ−5−シアノフェニルカルバモ
イルメトキシ)フェニルオキシ]ピペリジン−1−カル
ボン酸 tert−ブチルエステル
【化342】 3,4−ジアミノベンゾニトリル(474mg)、4−
(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−
イルオキシ)フェノキシ酢酸(1.25g)のテトラヒ
ドロフラン(50ml)溶液に、氷冷下1−エトキシカ
ルボニル−2−エトキシ−1、2−ジヒドロキシキノリ
ン(1.06g)を加えて室温で16時間撹拌した。反
応終了後、溶媒を留去して得られた残渣にクロロホル
ム、ヘキサンを加えて生じた固体を濾取し、減圧乾燥し
て標題化合物(1.55g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.47(s,9H), 1.74(m,2H), 1.90
(m,2H), 3.32(m,2H), 3.70(m,2H), 4.28(brs,2H), 4.38
(m,1H), 4.64(s,2H), 6.80(d,J=8.4Hz,1H), 6.92(s,4
H), 7.37(dd,J=1.8, 8.4Hz,1H), 7.56(d,J=1.8Hz,1H),
8.10(brs,1H)
【0317】工程3 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノベンズイミダゾール
【化343】 4−[4−(2−アミノ−5−シアノフェニルカルバモ
イルメトキシ)フェニルオキシ]ピペリジン−1−カル
ボン酸 tert−ブチルエステル(1.52g)か
ら、実施例19の工程8と同様にして標題化合物(1.
04g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.47(s,9H), 1.73(m,2H), 1.88
(m,2H), 3.30(m,2H), 3.69(m,2H), 4.35(m,1H), 5.36
(s,2H), 6.86-6.96(m,4H), 7.54(s,1H)
【0318】工程4 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノ−1−フェナシルベンズイミダゾール
【化344】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノベンズイミダゾール(915mg)のジメチルホルム
アミド(15ml)溶液に、氷冷下60%水素化ナトリ
ウム(90mg)を加えて同温で20分間撹拌した後、
フェナシルブロミド(426mg)を加えて室温で15
時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチルで抽出し、水、
飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残渣をHPL
C(ヘキサン:酢酸エチル=2:3)で精製し、標題化
合物(385mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.46(s,9H), 1.68(m,2H), 1.83
(m,2H), 3.27(m,2H), 3.66(m,2H), 4.29(m,1H), 5.34
(s,2H), 5.79(s,2H), 6.75-6.82(m,4H), 7.27(1H),7.54
(1H), 7.59(2H), 7.72(tr,1H), 8.02(2H), 8.15(1H)
【0319】工程5 2−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシ
メチル]−1−フェナシルベンズイミダゾール−5−カ
ルボキシアミジン 二塩酸塩
【化345】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−シア
ノ−1−フェナシルベンズイミダゾール(182m
g)、硫化水素、ヨウ化メチル(0.204ml)、酢
酸アンモニウム(38mg)から、実施例53の工程9
と同様にして、2−[4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチ
ル]−1−フェナシルベンズイミダゾール−5−カルボ
チオイミド酸 メチルエステル(127mg)を得た。
これのクロロホルム(1ml)溶液にトリフルオロ酢酸
(1ml)を加えて5分間撹拌した後、溶媒を留去して
得られた残渣をメタノールに溶解し、10%塩化水素−
メタノール(0.5ml)を加えて溶媒を留去し、減圧
乾燥して標題化合物(109mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.77(m,2H), 2.00(m,2H), 3.01
(m,2H), 3.15(m,2H),4.45(m,1H), 5.37(s,2H), 6.18(s,
2H), 6.78-6.86(m,4H), 7.59-7.84(m,5H), 8.09(d,2H),
8.26(s,1H), 8.80-9.10(m,4H), 9.33(brs,2H)
【0320】実施例57 2−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェノキシメチル]−1−フェナシルベンズ
イミダゾール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合
【化346】 2−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシ
メチル]−1−フェナシルベンズイミダゾール−5−カ
ルボキシアミジン 二塩酸塩(85mg)、トリエチル
アミン(0.128ml)、エチルアセトイミデート塩
酸塩(57mg)から実施例29の工程1と同様にし
て、2−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4
−イルオキシ)フェノキシメチル]−1−フェナシルベ
ンズイミダゾール−5−カルボキシアミジンを得た。こ
れにイソプロパノールを加えて生じた固体を濾取し、減
圧乾燥して標題化合物(17mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.69(m,2H), 1.95(m,2H), 2.27
(s,3H), 3.50(m,2H),3.71(m,2H), 4.52(m,1H), 5.37(s,
2H), 6.19(s,2H), 6.80(d,J=9.0Hz,2H), 6.86(d,J=9.0H
z,2H), 7.63(tr,2H), 7.71-7.79(m,2H), 7.83(1H), 8.1
0(2H), 8.26(s,1H), 8.60, 8.95, 9.20, 9.31(6H)
【0321】実施例58 2−[2−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合成 工程1 4−エトキシカルボニル−4−[2−(1,3−ジオキ
ソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン
酸 tert−ブチルエステル
【化347】 1−tert−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸
エチルエステル(500mg)、1.5M−リチウムジ
イソプロピルアミド−テトラヒドロフラン溶液(1.6
ml)、2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソ
ラン(0.27ml)から実施例10の工程5と同様に
して、標題化合物(520mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.26(tr,J=7.2Hz,2H), 1.35(m,2
H), 1.44(s,9H), 1.62(m,4H), 2.07-2.11(m,2H), 2.88
(m,2H), 3.81-3.97(m,6H), 4.17(q,J=7.2Hz,2H),4.81(t
r,1H)
【0322】工程2 4−エトキシカルボニル−4−[2−(1,3−ジオキ
ソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン
酸 ベンジルエステル
【化348】 4−エトキシカルボニル−4−[2−(1,3−ジオキ
ソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン
酸 tert−ブチルエステル(450mg)のクロロ
ホルム(2ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(2ml)
を加えて数分撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得
られた残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して4−[2−
(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]ピペリジ
ン−4−カルボン酸 エチルエステルを得た。次いで、
炭酸水素ナトリウム(127mg)、ベンジルオキシカ
ルボニルクロライド(0.22ml)から、実施例10
の工程1と同様にして、標題化合物(460mg)を得
た。
【0323】工程3 4−エトキシカルボニル−4−(2−ホルミルエチル)
ピペリジン−1−カルボン酸 ベンジルエステル
【化349】 4−エトキシカルボニル−4−[2−(1,3−ジオキ
ソラン−2−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン
酸 ベンジルエステル(460mg)をテトラヒドロフ
ラン(5ml)に溶解し、氷冷下濃塩酸(5ml)を滴
下して室温で1時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナ
トリウム水溶液に反応液を開け、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させた。溶媒を留去して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセ
トン=5:1)で精製し、標題化合物(300mg)を
得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.27(tr,J=7.2Hz,3H), 1.36(m,2
H), 1.85(tr,J=8.0Hz,2H), 2.10(m,2H), 2.43(tr,J=8.0
Hz,2H), 2.94(m,2H), 3.98(m,2H), 4.18(q,J=7.2Hz,2
H), 5.12(s,2H), 7.28-7.38(m,5H), 9.74(s,1H)
【0324】工程4 シクロヘキシルカルバモイルメチルカルバミン酸 ベン
ジルエステル
【化350】 N−(ベンジルオキシカルボニル)グリシン(13.2
1g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
(9.39g)のジメチルホルムアミド(92ml)溶
液に、シクロヘキシルアミン(7.95ml)、1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド塩酸塩(13.32g)、を加えて室温で7時間
撹拌した。反応終了後、酢酸エチルで抽出し、水、炭酸
水素ナトリウム水溶液、10%塩酸、飽和食塩水で順次
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、
溶媒を留去して得られた残渣を酢酸エチル、ヘキサンか
ら再結晶し、標題化合物(16.799g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.13(m,3H), 1.35(m,2H), 1.67
(m,3H), 1.86(m,2H), 3.76(m,1H), 3.82(d,J=5.7Hz,2
H), 5.13(s,2H), 5.41(brs,1H), 5.81(brs,1H), 7.32-
7.37(m,5H)
【0325】工程5 4−(シクロヘキシルカルバモイルメチルアミノ)−3
−ニトロベンゾニトリル
【化351】 シクロヘキシルカルバモイルメチルカルバミン酸 ベン
ジルエステル(16.359g)をエタノール(164
ml)溶液中、7.5%パラジウム炭素(3.24g)
を用いて常圧で8時間かけて水素化した。反応終了後、
セライト濾過し、溶媒を留去して得られた残渣をエタノ
ール(50ml)、イソプロパノール(50ml)の混
合溶液に溶解し、4−クロロ−3−ニトロベンゾニトリ
ル(8.23g)、トリエチルアミン(7.1ml)を
加えて還流下6時間撹拌した。反応終了後、還流下で水
を加えて氷冷し、生じた固体を濾取して水、ジイソプロ
ピルエーテルで順次洗浄し、標題化合物(10.211
g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.13(m,3H), 1.38(m,2H), 1.70
(m,3H), 1.91(m,2H), 3.84(m,1H), 4.01(d,J=5.4Hz,2
H), 5.76(brd,1H), 6.81(d,J=8.7Hz,1H), 7.65(dd,J=2.
1, 8.7Hz,1H), 8.54(d,J=2.1Hz,1H), 8.81(brtr,1H)
【0326】工程6 3−アミノ−4−(シクロヘキシルカルバモイルメチル
アミノ)ベンゾニトリル
【化352】 4−(シクロヘキシルカルバモイルメチルアミノ)−3
−ニトロベンゾニトリル(3.64g)をテトラヒドロ
フラン(100ml)溶液中、7.5%パラジウム炭素
(1.1g)を用いて常圧で40分かけて水素化した。
反応終了後、セライト濾過し、溶媒を留去し減圧乾燥し
て標題化合物(3.274g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.21(m,5H), 1.52-1.72(m,5H),
3.57(m,1H), 3.70(d,J=5.7Hz,2H), 4.97(brs,2H), 5.7
4(d,J=5.7Hz,1H), 6.30(d,J=8.4Hz,1H), 6.82(d,J=1.8H
z,1H), 6.92(dd,J=1.8, 8.4Hz,1H), 7.80(brd,1H)
【0327】工程7 4−[2−[5−シアノ−2−(シクロヘキシルカルバ
モイルメチルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル]
−4−エトキシカルボニルピペリジン−1−カルボン酸
ベンジルエステル
【化353】 4−エトキシカルボニル−4−(2−ホルミルエチル)
ピペリジン−1−カルボン酸 ベンジルエステル(50
mg)のtert−ブタノール(1ml)溶液に、リン
酸二水素ナトリウム水溶液(25mg/0.5ml)、
アミレン(0.06ml)、亜塩素酸ナトリウム水溶液
(40mg/0.5ml)を加えて室温で1時間撹拌し
た。反応終了後、塩酸、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液
を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を
留去して得られた残渣をジメチルホルムアミド(1m
l)に溶解し、3−アミノ−4−(シクロヘキシルカル
バモイルメチルアミノ)ベンゾニトリル(39mg)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(21m
g)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチ
ルカルボジイミド塩酸塩(30mg)を加えて室温で1
2時間撹拌した。反応終了後、炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次
洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶
媒を留去して得られた残渣を酢酸エチルより再結晶し、
減圧乾燥して標題化合物(51mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.29(tr,J=7.2Hz,3H), 0.95-1.76
(m,12H), 1.99(m,2H),2.18(m,2H), 2.44(tr,2H), 2.96
(m,2H), 3.74(m,1H), 3.90(d,J=6.3Hz,2H), 4.00(m,2
H), 4.17(q,J=7.2Hz,2H), 5.12(s,2H), 5.22(tr,J=6.3H
z,1H), 6.59(1H),6.82(1H), 7.31-7.44(m,8H)
【0328】工程8 2−[2−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−エト
キシカルボニルピペリジン−4−イル)エチル]−5−
シアノ−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベ
ンズイミダゾール
【化354】 4−[2−[5−シアノ−2−(シクロヘキシルカルバ
モイルメチルアミノ)フェニルカルバモイル]エチル]
−4−エトキシカルボニルピペリジン−1−カルボン酸
ベンジルエステル(300mg)の酢酸(10ml)
溶液を、100℃で24時間撹拌した。反応終了後、酢
酸エチルで抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留
去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:3)で精製し、減圧
乾燥して標題化合物(200mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 0.8-1.75(m,13H), 1.80(m,2H),
2.22(m,4H), 2.84(tr,2H), 3.01(m,2H), 3.77(m,1H),
3.85-4.05(m,4H), 4.72(s,2H), 5.13(s,2H), 5.91(d,1
H), 7.26-7.45(m,6H), 7.54(1H), 8.01(1H)
【0329】工程9 2−[2−(4−エトキシカルボニルピペリジン−4−
イル)エチル]−5−シアノ−1−(シクロヘキシルカ
ルバモイルメチル)ベンズイミダゾール
【化355】 2−[2−(1−ベンジルオキシカルボニル−4−エト
キシカルボニルピペリジン−4−イル)エチル]−5−
シアノ−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベ
ンズイミダゾール(200mg)、7.5%パラジウム
炭素(100mg)、ギ酸アンモニウム(105mg)
より、実施例14の工程2と同様にして標題化合物(1
50mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 0.9-1.85(m,12H), 1.26(tr,J=7.2
Hz,3H), 2.15-2.25(m,4H), 2.68(m,2H), 2.85(tr,2H),
2.90-3.00(m,2H), 3.79(m,1H), 3.98(q,J=7.2Hz,2H),
4.73(s,2H), 6.04(d,1H), 7.37(1H), 7.53(1H), 8.01(1
H)
【0330】工程10 2−[2−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル]−5−シ
アノ−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベン
ズイミダゾール
【化356】 2−[2−(4−エトキシカルボニルピペリジン−4−
イル)エチル]−5−シアノ−1−(シクロヘキシルカ
ルバモイルメチル)ベンズイミダゾール(150m
g)、4−クロロピリジン塩酸塩(48mg)、トリエ
チルアミン(0.14ml)から、実施例10の工程7
と同様にして標題化合物(110mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 0.95-1.40(m,6H), 1.28(tr,J=7.2
Hz,3H), 1.82(m,2H),2.25(tr,J=7.6Hz,2H), 2.32(m,2
H), 2.87(tr,J=7.6Hz,2H), 3.02(m,2H), 3.69(m,2H),
3.80(m,1H), 4.03(q,J=7.2Hz,2H), 4.73(s,2H), 5.97
(d,1H), 6.65(d,J=6.6Hz,2H), 7.35(1H), 7.54(1H), 8.
01(1H), 8.26(d,J=6.6Hz,2H)
【0331】工程11 2−[2−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩
【化357】 2−[2−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル]−5−シ
アノ−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベン
ズイミダゾール(100mg)、ヨウ化メチル(1m
l)、酢酸アンモニウム(22mg)、酢酸ナトリウム
(23mg)、から実施例38の工程8と同様にして標
題化合物(60mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.10-1.38(m,8H), 1.50-1.70
(m,7H), 2.10(m,2H), 2.22(m,2H), 2.77(m,2H), 3.26
(m,2H), 3.51(m,1H), 4.92(s,2H), 7.20(d,J=7.0Hz,2
H), 7.66(s,2H), 8.08(s,1H), 8.22(d,J=7.0Hz,2H) ,8.
37(d,1H), 8.94(s,2H), 9.20(s,2H), 13.34(brs,1H)
【0332】実施例59 4−[2−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカル
バモイルメチル)ベンズイミダゾール−2−イル]エチ
ル]−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カ
ルボン酸 二塩酸塩の合成
【化358】 2−[2−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩(50m
g)、濃塩酸(1.5ml)から、実施例7と同様にし
て標題化合物(20mg)を得た。但し、精製は分取用
HPLC(30〜50%メタノール−水)を行った。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.19(m,5H), 1.65(m,7H), 2.17
(m,4H), 2.87(m,2H),3.29(m,2H), 4.08(m,2H), 5.01(s,
2H), 7.19(2H), 7.72(d,J=8.7Hz,1H), 7.77(d,J=8.7Hz,
1H), 8.14(s,1H), 8.21(2H), 8.56(d,1H), 9.07(brs,2
H), 9.34(brs,2H), 13.56(brs,1H)
【0333】実施例60 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−2−[N
−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ル]−N−エトキサリルアミノメチル]ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩の合成 工程1 1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルバミ
ン酸 ベンジルエステル
【化359】 1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
酸(11.18g)、トリエチルアミン(11.3m
l)のジメチルホルムアミド(110ml)懸濁溶液
に、室温でジフェニル燐酸アジド(12.9ml)を加
えて80℃で30分間撹拌した後、同温でベンジルアル
コール(6.17ml)を加えて12時間撹拌した。反
応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=
99:1〜95:5)で精製し、減圧乾燥して標題化合
物(9.46g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.45(m,2H), 2.05(m,2H), 2.98
(m,2H), 3.79(m,3H), 4.82(brd,1H), 5.10(s,2H), 6.64
(dd,J=1.2, 5.1Hz,2H), 7.29-7.41(m,5H), 8.25(dd,J=
1.2, 5.1Hz,2H)
【0334】工程2 4−アミノ−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン
【化360】 1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルバミ
ン酸 ベンジルエステル(9.46g)のエタノール
(95ml)溶液中、7.5%パラジウム炭素(3.5
7g)を用いて3気圧で3時間かけて水素化した。反応
終了後、セライト濾過し、溶媒を留去し減圧乾燥して標
題化合物(5.38g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.22(m,2H), 1.73(m,2H), 2.87
(m,3H), 3.82(m,2H),6.78(d,J=6.5Hz,2H), 8.11(d,J=6.
5Hz,2H)
【0335】工程3 2−クロロメチル−1−(シクロヘキシルカルバモイル
メチル)−5−シアノベンズイミダゾール
【化361】 窒素雰囲気下、クロロアセトニトリル(3.9ml)の
メタノール(166ml)溶液に、ナトリウムメトキシ
ド(3.29g)を加え、室温で40分間撹拌した。次
いでメタンスルホン酸(7.91ml)、3−アミノ−
4−(シクロヘキシルカルバモイルメチルアミノ)ベン
ゾニトリル(8.3g)を加えて3時間撹拌した。反応
終了後、水(166ml)を加えて、析出した固体を濾
取し、少量の水で洗浄した後、得られた固体をヘキサ
ン、テトラヒドロフラン混合溶液中で撹拌し、濾取し減
圧乾燥して標題化合物(9.30g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.22(m,5H), 1.57(m,1H), 1.74
(m,4H), 3.55(m,1H),5.02-5.03(m,4H), 7.69(s,2H), 8.
21(s,1H), 8.34(brd,1H)
【0336】工程4 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シア
ノ−2−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4
−イルアミノメチル]ベンズイミダゾール
【化362】 4−アミノ−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン
(1.91g)、2−クロロメチル−1−(シクロヘキ
シルカルバモイルメチル)−5−シアノベンズイミダゾ
ール(3.25g)、トリエチルアミン(2.74m
l)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液を室温で
1日間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた
残渣をクロロホルムで抽出し、水で洗浄した。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール=9:1、1%アンモニア水)で精
製し、減圧乾燥して標題化合物(1.464g)を得
た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 0.84-1.08(m,3H), 1.26(m,2H),
1.43(m,2H), 1.50(m,3H), 2.06(m,2H), 2.84-3.00(m,3
H), 3.68(m,1H), 3.89(m,2H), 4.17(s,2H), 4.87(s,2
H), 6.62-6.67(m,3H), 7.49(1H), 7.56(1H), 8.04(1H),
8.24(2H)
【0337】工程5 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シア
ノ−2−[N−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジ
ン−4−イル]−N−エトキサリルアミノメチル]ベン
ズイミダゾール
【化363】 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シア
ノ−2−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4
−イルアミノメチル]ベンズイミダゾール(203m
g)、トリエチルアミン(0.18ml)のクロロホル
ム(5ml)溶液に、塩化シュウ酸エチル(0.119
ml)を加えて室温で2時間撹拌した。反応終了後、水
を加えてクロロホルムで抽出し、炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:
5、1%アンモニア水)で精製し、減圧乾燥して標題化
合物(205mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.04-1.36(m,6H), 1.39(tr,J=7.2
Hz,3H), 1.83(m,3H),1.94-2.15(m,4H), 2.86(m,2H), 3.
65-3.90(m,2H), 4.01(m,2H), 4.40(q,J=7.2Hz,2H), 4.7
3(s,2H), 4.90(s,2H), 6.27(1H), 6.65(d,J=6.3Hz,2H),
7.43(1H), 7.54(1H), 8.00(1H), 8.27(d,J=6.3Hz,2H)
【0338】工程6 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−2−[N
−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ル]−N−エトキサリルアミノメチル]ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩
【化364】 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シア
ノ−2−[N−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジ
ン−4−イル]−N−エトキサリルアミノメチル]ベン
ズイミダゾール(205mg)、硫化水素、ヨウ化メチ
ル(5ml)、酢酸アンモニウム(138mg)、酢酸
ナトリウム(59mg)から、実施例38の工程8と同
様にして、標題化合物(87mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.10-1.28(m,5H), 1.32(tr,J=
7.2Hz,3H), 1.45-2.03(m,9H), 3.15-3.30(m,2H), 3.56
(m,1H), 4.25-4.42(m,2H), 4.38(q,J=7.2Hz,2H),4.76
(s,1H), 4.90-5.10(m,3H), 7.15-7.19(m,2H), 7.76-7.7
5(m,2H), 8.15-8.25(m,3H), 8.40-8.52(m,1H), 8.90-9.
00(brs,2H), 9.20-9.30(m,2H), 13.42(brs,1H)
【0339】実施例61 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ル]アミノシュウ酸 二塩酸塩の合成
【化365】 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−2−[N
−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
ル]−N−エトキサリルアミノメチル]ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩(50mg)
のメタノール(1ml)溶液に、2N−水酸化ナトリウ
ム水溶液(0.107ml)を加えて10分間撹拌し
た。反応終了後、希塩酸を加え、溶媒を留去して得られ
た残渣をHPLC(50%メタノール−水、0.05%
トリフルオロ酢酸)で分取した。得られた残渣を塩化水
素エタノールで処理し、減圧乾燥して標題化合物(20
mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.10-1.28(m,5H), 1.45-2.03
(m,9H), 3.10-3.30(m,2H), 4.01(m,1H), 4.20-4.40(m,2
H), 4.74(s,1H), 4.95-5.10(m,3H), 7.16-7.19(m,2H),
7.70-7.80(m,2H), 8.13-8.30(m,3H), 8.47-8.65(m,1H),
8.95-9.10(brs,2H), 9.23-9.30(m,2H), 13.57(brs,1H)
【0340】実施例62 2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−エトキシカルボニル
メチルアミノメチル]−1−(シクロヘキシルカルバモ
イルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミ
ジン 二塩酸塩の合成 工程1 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニルアミノメチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シアノベ
ンズイミダゾール
【化366】 4−(4−アミノフェノキシ)ピペリジン−1−カルボ
ン酸 tert−ブチルエステル(8.21g)、2−
クロロメチル−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチ
ル)−5−シアノベンズイミダゾール(9.29g)、
ジイソプロピルエチルアミン(9.8ml)のジメチル
ホルムアミド(93ml)溶液を、60℃で14時間撹
拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣を酢
酸エチルで抽出し、水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、溶媒を留去した。得られた残渣
に酢酸エチル、ヘキサンを加えて、生じた固体を濾取
し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、減圧乾燥して標
題化合物(15.726g)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 0.75(m,2H), 0.97(m,1H), 1.23
(m,2H), 1.46-1.73(m,16H), 1.85(m,2H), 3.27(m,2H),
3.65(m,3H), 4.28(m,1H), 4.61(s,2H), 4.90(s,2H), 5.
63(d,1H), 6.74(d,J=8.7Hz,2H), 6.82(d,J=8.7Hz,2H),
7.44(d,J=8.4Hz,1H), 7.57(dd,J=1.2, 8.4Hz,1H), 8.10
(d,J=1.2Hz,1H)
【0341】工程2 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エトキ
シカルボニルメチルアミノメチル]−1−(シクロヘキ
シルカルバモイルメチル)−5−シアノベンズイミダゾ
ール
【化367】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニルアミノメチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シアノベ
ンズイミダゾール(247mg)のジメチルホルムアミ
ド(2.5ml)溶液に、炭酸カリウム(175m
g)、ブロモ酢酸エチル(0.07ml)を加えて室温
で24時間撹拌した後、炭酸カリウム(175mg)、
ブロモ酢酸エチル(0.07ml)を加えて室温で24
時間撹拌した。さらにブロモ酢酸エチル(0.07m
l)を加え、室温で24時間撹拌した。反応終了後、水
を加え酢酸エチルで抽出し、水で洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:1)で精製し、標題化合物(12
4mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 0.88-1.35(m,10H), 1.46(s,9H),
1.67(m,5H), 1.86(m,2H), 3.29(m,2H), 3.67(m,3H), 4.
01-4.07(m,4H), 4.32(m,1H), 4.69(s,2H), 4.93(s,2H),
6.50(d,1H), 6.81(d,J=9.1Hz,2H), 6.88(d,J=9.1Hz,2
H), 7.44(1H), 7.54(1H), 8.03(1H)
【0342】工程3 2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−エトキシカルボニル
メチルアミノメチル]−1−(シクロヘキシルカルバモ
イルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミ
ジン 二塩酸塩
【化368】 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エトキ
シカルボニルメチルアミノメチル]−1−(シクロヘキ
シルカルバモイルメチル)−5−シアノベンズイミダゾ
ール(247mg)、硫化水素、ヨウ化メチル(1m
l)、酢酸アンモニウム(21mg)から実施例38の
工程8と同様にして、2−[N−[4−(1−tert
−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]−N−エトキシカルボニルメチルアミノメチ
ル]−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベン
ズイミダゾール−5−カルボキシアミジン(47mg)
を得た。次いで、実施例53の工程10と同様にして、
標題化合物(28mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.17(tr,J=7.2Hz,3H), 1.10-1.
35(m,5H), 1.50-1.80(m,7H), 1.99(m,2H), 2.28(s,3H),
3.40-3.60(m,3H), 4.10(q,J=7.2Hz,2H), 4.18(m,2H),
4.46(m,1H), 4.86(s,2H), 5.07(s,2H), 6.74(d,J=9.0H
z,2H), 6.85(d,J=9.0Hz,2H), 7.73(1H), 7.80(1H), 8.1
5(1H), 8.47(1H), 8.70(1H), 9.04(2H),9.25(1H), 9.31
(2H)
【0343】実施例63 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]カルバモイル安息香酸の合成 工程1 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シアノベ
ンズイミダゾール
【化369】 2−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニルアミノメチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シアノベ
ンズイミダゾール(331mg)、トリエチルアミン
(0.118ml)のクロロホルム(10ml)溶液
に、4−クロロホルミル安息香酸メチル(112m
g)、4−ジメチルアミノピリジン(15mg)を加
え、室温で13時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去
して得られた残渣を酢酸エチルで抽出し、10%クエン
酸水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を留去して得られた残
渣をクロロホルム−ジイソプロピルエーテルで洗浄して
濾取し、減圧乾燥して標題化合物(333mg)を得
た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.09-1.23(m,7H), 1.46(s,9H),
1.50-1.94(m,7H), 3.29(m,2H), 3.69(m,3H), 3.87(s,3
H), 4.36(m,1H), 5.07(s,2H), 5.25(s,1H), 6.38(d,1
H), 6.72(d,J=8.9Hz,2H), 7.08(d,J=8.9Hz,2H), 7.34
(d,J=8.4Hz,2H), 7.48(d,J=8.6Hz,1H), 7.57(dd,J=1.2,
8.6Hz,1H), 7.84(d,J=8.4Hz,2H), 8.06(d,J=1.2Hz,1H)
【0344】工程2 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン
【化370】 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シアノベ
ンズイミダゾール(333mg)、硫化水素、ヨウ化メ
チル(0.277ml)、酢酸アンモニウム(51m
g)から、実施例17の工程12と同様にして標題化合
物(201mg)を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.08(m,3H), 1.23(m,2H), 1.46
(s,9H), 1.52-1.80(m,7H), 1.86(m,2H), 3.29(m,2H),
3.67(m,3H), 3.87(s,3H), 4.36(m,1H), 5.07(s,2H), 5.
25(s,2H), 6.41(d,1H), 6.72(d,J=8.9Hz,2H), 7.08(d,J
=8.9Hz,2H), 7.34(d,J=8.3Hz,2H), 7.47(1H), 7.56(1
H), 7.84(d,J=8.3Hz,2H), 8.05(1H)
【0345】工程3 2−[N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]−N−(4−メトキシカルボニルベンゾイル)ア
ミノメチル]−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチ
ル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン 二
塩酸塩
【化371】 2−[N−[4−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(4−
メトキシカルボニルベンゾイル)アミノメチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾ
ール−5−カルボキシアミジン(201mg)のクロロ
ホルム(1ml)溶液にトリフルオロ酢酸(1ml)を
加えて5分間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得
られた残渣に1N 塩化水素−ジエチルエーテル溶液を
加え、得られた固体を濾取し減圧乾燥して標題化合物
(175mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.21(m,5H), 1.50-1.84(m,7H),
2.00(m,2H), 2.99(m,2H), 3.14(m,2H), 3.53(m,1H),
3.81(s,3H), 4.52(m,1H), 5.18(s,2H), 5.35(s,2H), 6.
82(d,J=9.0Hz,2H), 7.21(d,J=9.0Hz,2H), 7.40(d,J=8.4
Hz,2H), 7.75(s,2H), 7.79(d,J=8.4Hz,2H), 8.19(s,1
H), 8.57(d,1H), 9.05(brs,2H), 9.10(brs,2H), 9.33(b
rs,2H)
【0346】工程4 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]カルバモイル安息香酸
【化372】 2−[N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]−N−(4−メトキシカルボニルベンゾイル)ア
ミノメチル]−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチ
ル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン 二
塩酸塩(93mg)のメタノール(1ml)溶液に、1
N−水酸化ナトリウム水溶液(0.629ml)を加え
て室温で15時間撹拌した。反応終了後、1N−塩酸
(0.377ml)を加えて溶媒を留去し、減圧乾燥し
て残渣を得た。得られた残渣をメタノール(2ml)に
溶解し、トリエチルアミン(0.175ml)、エチル
アセトイミデート塩酸塩(78mg)から、実施例29
の工程1と同様にして、標題化合物(28mg)を白色
固体として得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.20(m,5H), 1.46-1.60(m,7H),
1.96(m,2H), 2.27(s,3H), 3.35-3.60(m,3H), 4.57(m,1
H), 5.17(s,2H), 5.34(s,2H), 6.82(d,J=5.6Hz,2H), 7.
20(d,J=5.6Hz,2H), 7.37(2H), 7.70-7.80(m,4H), 8.19
(s,1H), 8.56(1H), 8.75(brs,1H), 9.11(brs,2H), 9.33
(brs,3H)
【0347】実施例64 2−[N−[4−(1−アミジノピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]−N−(4−メトキシカルボニルベ
ンゾイル)アミノメチル]−1−(シクロヘキシルカル
バモイルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシ
アミジン 二塩酸塩の合成
【化373】 2−[N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]−N−(4−メトキシカルボニルベンゾイル)ア
ミノメチル]−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチ
ル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン 二
塩酸塩(220mg)を10%メタノール(2ml)に
溶解し、イオン交換樹脂(IRA−410)で中和して
濾過し、濾液を濃縮して得られた残渣のジメチルホルム
アミド(2ml)溶液に、室温でジイソプロピルエチル
アミン(0.053ml)、1H−ピラゾール−1−カ
ルボキシアミジン塩酸塩(44mg)を加えて20時間
撹拌した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣を
HPLC(50%メタノール−水、0.05%トリフル
オロ酢酸)で分取し、希塩酸を加えて溶媒を留去し、減
圧乾燥して標題化合物(155mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.20(m,5H), 1.45-1.75(m,7H),
1.87(m,2H), 3.27(m,2H), 3.45-3.65(m,3H), 3.80(s,3
H), 5.16(s,2H), 5.33(s,2H), 6.80(d,J=9.0Hz,2H), 7.
19(d,J=9.0Hz,2H), 7.39(d,J=8.1Hz,2H), 7.52(brs,4
H), 7.74(s,2H),7.78(d,J=8.1Hz,2H), 8.18(s,1H), 8.5
6(d,1H), 9.11(brs,2H), 9.32(brs,2H)
【0348】実施例65 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
−[4−(1−アミジノピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]カルバモイル安息香酸 二塩酸塩の合成
【化374】 2−[N−[4−(1−アミジノピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]−N−(4−メトキシカルボニルベ
ンゾイル)アミノメチル]−1−(シクロヘキシルカル
バモイルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシ
アミジン 二塩酸塩(130mg)のメタノール(2m
l)溶液に1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.7m
l)を加えて室温で6時間撹拌した。反応終了後、溶媒
を留去して得られた残渣をHPLC(50%メタノール
−水、0.05%トリフルオロ酢酸)で分取し、希塩酸
を加えて溶媒を留去し、減圧乾燥して標題化合物(10
0mg)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.19(m,5H), 1.45-1.75(m,7H),
1.90(m,2H), 3.27(m,2H), 4.51(m,1H), 5.17(s,2H),
5.33(s,2H), 6.80(d,J=5.7Hz,2H), 7.18(d,J=5.7Hz,2
H), 7.36(2H), 7.52(s,4H), 7.74-7.77(m,4H), 8.18(s,
1H), 8.55(1H), 9.10(brs,2H), 9.32(brs,2H)
【0349】実施例66 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]スルファモイル酢酸 二塩酸塩の合
成 工程1 2−[4−[N−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エトキ
シカルボニルメチルスルホニルアミノメチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シアノベ
ンズイミダゾール
【化375】 クロロスルホニルアセチルクロリド(2g)のクロロホ
ルム(40ml)溶液に、−78℃でエタノール(0.
696ml)を加えて室温で30分撹拌した。反応終了
後、溶媒を留去して得られた残渣のクロロホルム(10
ml)溶液を、2−[4−(1−tert−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニルアミノ
メチル]−1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)
−5−シアノベンズイミダゾール(5.1g)、ピリジ
ン(2.1ml)のクロロホルム(88ml)溶液に氷
冷下で滴下し、同温で1時間撹拌した。反応終了後、水
を加えてクロロホルムで抽出し、水、飽和食塩水で順次
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:7→2:
8)で精製し、減圧乾燥して標題化合物(4.25g)
を得た。1 H-NMR(δppm,CDCl3) 1.14-1.44(m,5H), 1.37(tr,J=7.2
Hz,3H), 1.46(s,9H),1.55-1.78(m,5H), 1.80-2.00(m,4
H), 3.32(m,2H), 3.65(m,2H), 3.77(m,1H), 4.10(s,2
H), 4.34(q,J=7.2Hz,2H), 4.39(m,1H), 4.99(s,2H), 5.
21(s,2H), 6.04(d,1H), 6.84(d,J=8.9Hz,2H), 7.32(d,J
=8.9Hz,2H), 7.53(s,2H), 7.94(s,1H)
【0350】工程2 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]スルファモイル酢酸 二塩酸塩
【化376】 2−[4−[N−(1−tert−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エトキ
シカルボニルメチルスルホニルアミノメチル]−1−
(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−5−シアノベ
ンズイミダゾール(3.34g)のエタノール(33m
l)溶液に、氷冷下塩酸ガスを吹き込み、室温で15時
間撹拌した。溶媒を留去して得られた残渣をメタノール
(30ml)、エタノール(33ml)に溶解し、酢酸
アンモニウム(3.49g)を加えて室温で15時間撹
拌した。反応終了後、4N 塩化水素−ジオキサン溶液
(7.9ml)を加え、生じた不溶物を除去して溶媒を
留去し、減圧乾燥して残渣を得た。得られた残渣をメタ
ノール(33ml)に溶解し、トリエチルアミン(8.
1ml)、エチルアセトイミデート塩酸塩(4.48
g)から、実施例29の工程1と同様にして反応した。
反応終了後、不溶物を除去し溶媒を留去して得られた残
渣に2N−塩酸(50ml)を加え、還流下2時間撹拌
した。反応終了後、溶媒を留去して得られた残渣をHP
LC(37〜45%メタノール−水、0.05%トリフ
ルオロ酢酸)で分取し、希塩酸を加えて溶媒を留去し、
減圧乾燥して標題化合物(1.76g)を得た。1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.23(m,5H), 1.50-1.85(m,7H),
2.00(m,2H), 2.29(s,3H), 3.52(m,3H), 3.75(m,2H),
4.37(s,2H), 4.66(m,1H), 5.10(s,2H), 5.22(s,2H), 6.
97(d,J=8.9Hz,2H), 7.42(d,J=8.9Hz,2H), 7.72(s,2H),
8.13(s,1H), 8.57(d,1H), 8.82(brs,1H), 9.15-9.50(5
H)
【0351】実施例67 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 メタンスル
ホン酸塩の合成
【化377】 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(10g)を
水(50ml)に懸濁させ、メタンスルホン酸(1.6
ml)を加えた後、50℃に加熱して溶解させた。次い
でアセトン(150ml)を滴下し、同温にて1時間攪
拌した後、室温まで放冷させた。析出した結晶を濾取
し、表題化合物(11.56g)を得た。1 H-NMR(δppm,D2O) 1.60(m,2H), 2.19(m,2H), 2.72(s,3
H), 2.77(tr,J=5.8Hz,2H), 3.34(m,2H), 3.45(tr,J=5.8
Hz,2H), 3.84-3.92(m,4H), 4.38(s,2H), 6.72(s,1H),
6.79(d,J=8.4Hz,1H), 6.92(d,J=7.8Hz,2H), 7.09(d,J=
8.4Hz,1H), 7.89(d,J=7.8Hz,2H)
【0352】実施例1〜実施例67と同様にして、実施
例68〜実施例115の化合物を得た。これらを表1乃
至表8に示す。 実施例68 7−[1−(ピリジン−4−イルアセチル)ピペリジン
−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.20(m,2H), 1.80(m,2H), 2.02
(m,1H), 2.65(m,1H),2.81(m,2H), 3.11(m,1H), 3.82(d,
2H), 3.95(m,1H), 4.13(s,2H), 4.40(m,1H),4.54(s,2
H), 6.71(s,1H), 6.82(d,J=8.4Hz,1H), 7.14(d,J=8.4H
z,1H), 7.61(brs,4H), 7.90(d,J=6.6Hz,2H), 8.83(d,J=
6.6Hz,2H)
【0353】実施例69 7−[1−(3−アミノベンジル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.67(m,2H), 1.95(m,3H), 2.81
(m,2H), 2.96(m,2H),3.34(m,2H), 3.56(m,2H), 3.86(m,
2H), 6.70(1H), 6.81(1H), 7.07-7.37(m,5H),7.56(brs,
4H), 10.52(brs,1H)
【0354】実施例70 7−[1−(2−ヒドロキシベンジル)ピペリジン−4
−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.64(m,2H), 1.94(m,3H), 2.81
(m,2H), 3.00(m,2H),3.38(m,2H), 3.79(m,2H), 4.17(m,
2H), 4.53(m,2H), 6.69(1H), 6.79-6.88(m,2H), 6.97(1
H), 7.13(1H), 7.26(t,1H), 7.46(1H), 7.56(brs,4H),
9.94(brs,1H),10.25(brs,1H)
【0355】実施例71 7−[1−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−
4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−2−カルボキシアミジン 三塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.75(m,2H), 2.00(m,2H), 2.10
(m,1H), 2.88(m,2H),3.16(m,2H), 3.49(m,2H), 3.63(m,
2H), 3.91(m,2H), 4.51(s,2H), 4.60(s,2H),6.77(d,J=
2.3Hz,1H), 6.89(dd,J=2.3, 8.4Hz,1H), 7.21(d,J=8.4H
z,1H), 7.55(1H), 7.63(brs,4H), 7.69(1H), 7.99(1H),
8.74(1H), 10.35(brs,1H)
【0356】実施例72 2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
−1−イルメチル]インドール−1−カルボン酸 メチ
ルエステル 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.54(m,2H), 1.86(m,3H), 2.68
(m,2H), 3.03(m,2H),3.43(m,2H), 3.94(s,3H), 4.40(s,
2H), 4.54(m,2H), 6.57(1H), 6.68(1H), 6.99-7.02(m,2
H), 7.18(tr,J=7.8Hz,1H), 7.30(tr,J=7.8Hz,1H), 7.44
(brs,4H), 7.56(d,J=7.8Hz,1H), 8.00(d,J=7.8Hz,1H),
9.20(brs,1H)
【0357】実施例73 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
酢酸 ベンジルエステル 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.67(m,2H), 1.97(m,3H), 2.83
(m,2H), 3.09(m,2H),3.58(m,4H), 3.83(m,2H), 4.36(s,
2H), 4.55(s,2H), 5.27(s,2H), 6.72(1H), 6.84(1H),
7.16(1H), 7.36-7.44(m,5H), 7.58(brs,4H), 10.36(br
s,1H)
【0358】実施例74 N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
ペリジン−1−カルボキサミド 塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.17(m,2H), 1.70(m,2H), 1.94
(m,1H), 2.70(m,2H),2.82(m,2H), 3.60(m,2H), 3.81(m,
2H), 4.04(m,2H), 4.23(s,2H), 4.54(s,2H),6.70(d,J=
1.4Hz,1H), 6.82(dd,J=1.4, 6.4Hz,1H), 7.13(d,J=6.4H
z,1H), 7.00-7.31(m,6H), 7.61(brs,4H)
【0359】実施例75 7−[1−(インドール−2−イルメチル)ピペリジン
−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.67(m,2H), 1.97(m,3H), 2.81
(m,2H), 2.98(m,2H),3.58(m,2H), 3.81(d,2H), 4.44(d,
2H), 4.56(2H), 6.69(2H), 6.82(1H), 7.03(1H), 7.13
(2H), 7.41(1H), 7.56-7.65(m,5H), 11.05(brs,1H), 1
1.50(s,1H)
【0360】実施例76 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
酢酸 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.70(m,2H), 1.97(m,3H), 2.83
(m,2H), 3.12(m,2H),3.84(m,2H), 4.11(brs,2H), 4.57
(s,2H), 6.72(s,1H), 6.83(d,J=8.3Hz,1H), 7.15(d,J=
8.3Hz,1H), 7.69(brs,4H), 10.18(brs,1H)
【0361】実施例77 N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
ペリジン−1−アセトアミド 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.68(m,2H), 1.97(m,3H), 2.82
(m,2H), 3.12(m,2H),3.45-3.60(m,4H), 3.83(m,2H), 3.
99(m,2H), 4.36(d,J=5.8Hz,2H), 4.56(s,2H),6.72(1H),
6.83(1H), 7.15(1H), 7.24-7.34(m,5H), 7.67(brs,4
H), 9.26(tr,J=5.8Hz,1H), 9.97(brs,1H)
【0362】実施例78 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
イルアセチルアミノ酢酸 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.67(m,2H), 1.96(m,3H), 2.83
(tr,J=4.3Hz,2H), 3.11(m,2H), 3.51(m,2H), 3.59(tr,J
=4.3Hz,2H), 3.83(m,2H), 3.87(2H), 3.96(s,1H), 4.56
(s,1H), 6.72(1H), 6.83(1H), 7.15(1H), 7.66(brs,4
H), 9.06(m,1H),10.00(brs,1H)
【0363】実施例79 7−[1−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジ
ン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.26(m,2H), 1.88(m,2H), 2.12
(m,1H), 2.81(tr,J=6.0Hz,2H), 3.08(m,2H), 3.57(tr,J
=6.0Hz,2H), 3.83(d,2H), 4.53-4.59(m,4H), 6.70(d,J=
2.4Hz,1H), 6.82(dd,J=2.4, 8.1Hz,1H), 6.95(d,J=9.6H
z,1H), 7.12(d,J=8.4Hz,1H), 7.60(brs,4H), 8.18(dd,J
=3.0, 9.6Hz,1H), 8.94(d,J=3.0Hz,1H)
【0364】実施例80 7−[1−(2−ニトロベンジル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.60-2.15(m,5H), 2.81(m,2H),
3.61(m,2H), 3.57(m,2H), 4.54-4.60(m,4H), 6.71(1
H), 6.82(1H), 7.13(1H), 7.62(brs,4H), 7.76(tr,J=7.
9Hz,1H), 7.87(tr,J=7.9Hz,1H), 8.06(d,J=7.9Hz,1H),
8.22(d,J=7.9Hz,1H), 10.27(brs,1H)
【0365】実施例81 7−[1−(2−アミノベンジル)ピペリジン−4−イ
ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−2−カルボキシアミジン 三塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.71(m,2H), 1.97(m,3H), 2.81
(m,2H), 3.12(m,2H),3.57(m,2H), 3.83(m,2H), 4.38(s,
2H), 4.54(s,2H), 6.71(1H), 6.83(1H), 7.02(1H), 7.1
3(2H), 7.34(1H), 7.51(1H), 7.61(4H)
【0366】実施例82 7−(1−ヘキサンイミドイルピペリジン−4−イルメ
トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 0.87(tr,3H), 1.31(m,6H), 1.5
2(m,2H), 1.90(m,2H),2.12(m,1H), 2.56(m,2H), 2.81
(m,2H), 3.12(m,1H), 3.26(m,1H), 3.57(m,2H),3.84(m,
2H), 3.97(m,1H), 4.16(m,1H), 4.55(s,2H), 6.70(d,J=
2.4Hz,1H), 6.82(dd,J=2,4, 8.4Hz,1H,), 7.14(d,J=8.4
Hz,1H), 7.64(brs,4H), 8.79(1H), 9.25(1H)
【0367】実施例83 N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
ペリジン−1−スルホンアミド 塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.19(m,2H), 1.76(m,3H), 2.61
(m,2H), 2.81(m,2H),3.55(m,4H), 3.77(d,2H), 4.08(d,
J=6Hz,2H), 4.53(s,2H), 6.69(d,J=2.7Hz,1H), 6.81(d
d,J=2.7, 8.4Hz,1H), 7.13(d,J=8.4Hz,1H), 7.22-7.34
(m,5H), 7.53(brs,4H), 7.72(tr,J=6Hz,1H)
【0368】実施例84 N−ブチル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−スルホンアミド 塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 0.85(tr,3H), 1.06-1.46(m,6
H), 1.84(m,2H), 2.64(m,2H), 2.84(m,4H), 3.56(m,4
H), 3.81(m,2H), 4.53(s,2H), 6.69(1H), 6.81(m,2H),
7.10-7.14(m,2H), 7.55(brs,4H)
【0369】実施例85 N−シクロヘキシル−4−(2−アミジノ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
チル)ピペリジン−1−スルホンアミド 塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.05-1.83(m,15H), 2.59(m,2
H), 2.81(m,2H), 2.95(m,1H), 3.56(m,4H), 3.81(m,2
H), 4.53(s,2H), 6.70(1H), 6.81(1H), 7.13(m,2H), 7.
54(brs,4H)
【0370】実施例86 N−(2−ニトロフェニル)−4−(2−アミジノ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル
オキシメチル)ピペリジン−1−カルボチオアミド 塩
酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.35(m,2H), 1.85(m,2H), 2.11
(m,1H), 2.82(m,2H),3.18(m,2H), 3.57(m,2H), 4.54(s,
2H), 4.73(m,2H), 6.73(1H), 6.84(1H), 7.14(1H), 7.3
4-7.42(m,2H), 7.55(brs,4H), 7.66(1H), 7.94(1H), 9.
62(s,1H)
【0371】実施例87 7−[1−(ベンズイミダゾール−2−イル)ピペリジ
ン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−2−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.45(m,2H), 1.93(m,2H), 2.12
(m,1H), 2.82(m,2H),3.57(m,2H), 3.87(m,2H), 4.23(m,
2H), 4.54(s,2H), 6.72(s,1H), 6.83(d,J=8.4Hz,1H),
7.14(d,J=8.4Hz,1H), 7.22-7.25(m,2H), 7.39-7.42(m,2
H), 7.59(brs,4H), 13.46(s,2H)
【0372】実施例88 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]プロピオン酸
エチルエステル 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.14(tr,J=7.2Hz,3H), 1.44(m,
2H), 1.91(m,2H), 2.09(m,1H), 2.72-2.84(m,4H), 2.95
(m,2H), 3.15(m,2H), 3.57(m,2H), 3.76(m,2H), 3.88
(m,2H), 4.04(q,J=7.2Hz,2H), 4.54(s,2H), 6.72(1H),
6.83(1H), 7.14(1H), 7.26(1H), 7.60(brs,4H), 8.33
(m,2H)
【0373】実施例89 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]プロピオン酸
二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.46(m,2H), 1.90(m,3H), 2.59
-2.87(m,8H), 3.57(m,2H), 3.88(m,2H), 4.53(s,2H),
6.72(1H), 6.84(1H), 6.97(1H), 7.14(1H), 7.51(brs,4
H), 8.25(m,2H)
【0374】実施例90 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−アミ
ノピリジン−5−イルカルボニル)ピペリジン−4−カ
ルボン酸 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.59(m,2H), 2.07(m,2H), 2.82
(m,2H), 3.20(m,2H),3.59(m,2H), 4.01(s,2H), 4.51(s,
2H), 6.69(s,1H), 6.82(d,J=8.6Hz,1H), 6.91(d,J=9.2H
z,1H), 7.13(d,J=8.6Hz,1H), 7.48(brs,4H), 7.84(dd,J
=2.1, 9.2Hz,1H), 8.07(d,J=2.1Hz,1H)
【0375】実施例91 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(3−アミ
ノプロピオニル)ピペリジン−4−カルボン酸二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.49(m,1H), 1.59(m,1H), 2.05
(m,2H), 2.71(m,2H),2.71(m,2H), 2.81(m,2H), 2.97(m,
3H), 3.57(m,2H), 3.65(m,1H), 4.00(m,3H),4.54(s,2
H), 6.68(s,1H), 6.81(d,J=8.4Hz,1H), 7.13(d,J=8.4H
z,1H), 7.66(brs,4H), 7.98(brs,3H)
【0376】実施例92 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(イミダゾ
ール−4−イルアセチル)ピペリジン−4−カルボン酸
二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.51(m,1H), 1.64(m,1H), 2.06
(m,2H), 2.81(m,2H),3.01(m,1H), 3.20(m,1H), 3.57(m,
2H), 3.78(m,2H), 3.91(s,2H), 4.02(s,2H),4.54(s,2
H), 6.70(s,1H), 6.81(d,J=8.6Hz,1H), 7.14(d,J=8.6H
z,1H), 7.43(s,4H), 7.55(s,1H), 7.62(brs,4H), 9.01
(s,1H), 14.36(brs,1H)
【0377】実施例93 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピペリジ
ン−4−イルスルファモイル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.62(m,4H), 1.93(m,2H), 2.11
(m,2H), 2.78-3.00(m,6H), 3.17(m,2H), 3.36(m,3H),
3.57(m,2H), 3.99(s,2H), 4.53(s,2H), 6.69(1H), 6.80
(d,J=8.4Hz,1H), 7.14(d,J=8.4Hz,1H), 7.52(d,1H), 7.
60(brs,4H), 8.85(brs,1H), 9.02(brs,1H)
【0378】実施例94 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−ジメチルア
ミノアセチルピペリジン−4−カルボン酸 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.53-1.64(m,2H), 2.06(m,2H),
2.80(m,8H), 3.06(m,1H), 3.21(m,1H), 3.50-3.59(m,3
H), 4.29(m,2H), 4.55(s,2H), 6.70(1H), 6.81(1H), 7.
14(1H), 7.65(brs,4H), 9.68(brs,1H)
【0379】実施例95 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
−3−イルカルバモイル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.16(tr,J=6.9Hz,3H), 1.63(m,
2H), 2.10(m,8H), 2.81(tr,J=5.7Hz,2H), 3.17(m,2H),
3.57(tr,J=5.7Hz,2H), 3.99-4.05(m,4H), 4.14(q,J=6.9
Hz,2H), 4.53(s,2H), 6.69(d,J=2.4Hz,1H), 6.80(dd,J=
2.4, 8.4Hz,1H), 7.13(d,J=8.4Hz,4H), 7.58(brs,4H),
7.91(dd,J=5.3, 9.1Hz,1H), 8.46(d,J=5.3Hz,1H), 8.64
(d,J=9.1Hz,1H), 9.15(s,1H), 9.93(s,1H)
【0380】実施例96 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−ジメ
チルアミノアセチルピペリジン−2−イルカルボニル)
ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル 二塩酸
1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.39(tr,3H), 1.40-2.09(m,10
H), 2.79(m,10H), 3.49(m,2H), 3.56(m,2H), 3.65-4.45
(m,8H), 4.53(s,2H), 5.28(m,1H), 6.68(1H), 6.79(1
H), 7.14(1H), 7.58(brs,4H), 9.65(brs,1H)
【0381】実施例97 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−4−カル
ボキシピペリジン−1−イル]−1−メチルピリジニウ
ム クロリド 塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.15(tr,J=7.2Hz,3H), 1.72(m,
2H), 2.17(m,2H), 2.81(m,2H), 3.40(m,2H), 3.57(m,2
H), 3.89(s,3H), 4.00-4.07(m,4H), 4.14(q,J=7.2Hz,2
H), 4.53(s,1H), 6.68(1H), 6.80(1H), 7.13(1H), 7.24
(d,J=7.8Hz,2H),7.64(brs,4H), 8.25(d,J=7.8Hz,2H)
【0382】実施例98 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(4−アミ
ジノフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエス
テル 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.14(tr,J=6.9Hz,3H), 1.69(m,
2H), 2.14(m,2H), 2.81(m,2H), 3.14(m,2H), 3.56(m,2
H), 3.82(m,2H), 4.05(s,2H), 4.13(q,J=6.9Hz,2H), 4.
52(s,2H), 6.69(1H), 6.81(1H), 7.07(d,J=9Hz,2H), 7.
13(1H), 7.56(brs,4H), 7.75(d,J=9Hz,2H), 8.71(brs,2
H), 8.97(brs,2H)
【0383】実施例99 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
ン酸 エチルエステル 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.16(tr,J=7.0Hz,3H), 1.71(m,
2H), 2.17(m,2H), 2.44(m,6H), 2.82(m,2H), 3.56(m,2
H), 3.99(m,2H), 4.09(s,2H), 4.16(q,J=7.0Hz,2H), 4.
54(s,2H), 6.70(1H), 6.82(d,J=8.3Hz,1H), 6.98(s,2
H), 7.15(d,J=8.3Hz,1H), 7.59(brs,4H), 13.41(brs,1
H)
【0384】実施例100 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.17(tr,J=7.0Hz,3H), 1.73(m,
2H), 2.18(m,2H), 2.47(s,3H), 2.83(m,2H), 3.37-3.57
(m,4H), 4.00-4.08(m,4H), 4.16(q,J=7.0Hz,2H), 4.54
(s,2H), 6.70(1H), 6.82(1H), 7.07-7.16(m,3H), 7.58
(brs,4H), 8.13(1H), 13.64(brs,1H)
【0385】実施例101 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−エチ
ルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 三塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.26-1.42 (m,6H), 2.07-2.40
(m,8H), 2.82-3.07(m,7H), 3.50-3.70(m,5H), 3.96(s,2
H), 4.16(q,2H), 4.53(s,2H), 6.71(1H), 6.82(1H), 7.
14(1H), 7.57(brs,4H)
【0386】実施例102 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−エチ
ルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
三塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.25(tr,3H), 2.00-2.45(m,10
H), 2.80-3.30(m,10H),3.97(s,2H), 4.56(s,2H), 6.74
(1H), 6.84(1H), 7.16(1H), 7.64(brs,4H), 10.76(brs,
1H), 11.34(brs,1H)
【0387】実施例103 7−[2−(4−シアノピペリジン−4−イル)エトキ
シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.92(m,2H), 2.11(m,2H), 2.19
(m,2H), 2.82(m,2H),2.93(m,2H), 3.58(m,2H), 4.54(m,
2H), 5.11(s,2H), 6.78(s,1H), 6.85(d,J=6.3Hz,1H),
7.16(d,J=6.3Hz,1H), 7.59(brs,4H), 9.26(brs,2H)
【0388】実施例104 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
エチルエステル 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.19(tr,J=7.1Hz,3H), 1.62(m,
2H), 2.05(m,2H), 2.20(m,2H), 2.82(m,2H), 3.27(m,2
H), 3.58(m,2H), 3.97(m,2H), 4.06(m,2H), 4.15(q,J=
7.1Hz,2H), 4.55(s,2H), 6.65(1H), 6.76(1H), 7.14(1
H), 7.19(d,J=7.6Hz,2H), 7.60(brs,4H), 8.22(d,J=7.6
Hz,2H)
【0389】実施例105 4−(2−アミジノ−6−メトキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−
1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
酸 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.74(m,2H), 2.18(m,2H), 2.82
(m,2H), 3.44(m,2H),3.59(m,2H), 3.72(s,3H), 4.04(m,
2H), 4.49(s,2H), 6.69(s,1H), 6.99(s,1H),7.21(2H),
7.71(brs,4H), 8.23(2H)
【0390】実施例106 4−(2−アミジノ−6−メチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−1
−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.73(m,2H), 2.08(s,3H), 2.22
(m,2H), 2.78(m,2H),3.42(m,2H), 3.58(m,2H), 4.05(m,
2H), 4.53(s,2H), 6.69(s,1H), 6.99(s,1H),7.21(2H),
7.71(brs,4H), 8.23(2H)
【0391】実施例107 2−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェノキシメチル]−1−ベンジルベンズイ
ミダゾール−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.70(m,2H), 2.00(m,2H), 2.29
(s,3H), 3.52(m,2H),3.73(m,2H), 4.56(m,1H), 5.42(s,
2H), 5.69(s,2H), 6.93(s,4H), 7.17(d,2H),7.28-7.33
(m,3H), 7.71(s,2H), 8.23(s,1H), 8.77(brs,1H), 9.12
(brs,2H), 9.31-9.32(m,3H)
【0392】実施例108 2−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェノキシメチル]−1−(3−オキソ−3
−ピペリジノプロピル)ベンズイミダゾール−5−カル
ボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.30(m,4H), 1.49(m,2H), 1.70
(m,2H), 1.99(m,2H),2.27(s,3H), 2.90(brtr,2H), 3.21
(brtr,2H), 3.34(m,2H), 3.53(m,2H), 4.60(m,3H), 5.4
7(s,2H), 6.96(d,J=9.0Hz,2H), 7.04(d,J=9.0Hz,2H),
7.75(d,J=8.4Hz,1H), 7.91(d,J=8.4Hz,1H), 8.23(s,1
H), 9.01(brs,2H), 9.25(brs,1H), 9.30(brs,2H)
【0393】実施例109 N−[5−アミジノ−1−(3−フェニル−2−プロペ
ニル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N−
[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオ
キシ)フェニル]カルバモイル安息香酸 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.61(m,2H), 1.92(m,2H), 2.25
(s,3H), 3.35-3.50(m,2H), 3.60-3.83(m,2H), 5.24(s,2
H), 5.41(s,2H), 6.40-6.60(m,2H), 6.82(2H),7.20-7.3
8(m,9H), 7.73-7.76(m,3H), 7.87(1H), 8.24(s,1H), 8.
74(brs,1H), 9.10(brs,2H), 9.29(brs,3H)
【0394】実施例110 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
−[4−[1−[アミノ(ベンジルイミノ)メチル]ピ
ペリジン−4−イルオキシ]フェニル]カルバモイル安
息香酸 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.19(m,5H), 1.43-1.75(m,7H),
1.89(m,2H), 3.32(m,2H), 4.45(d,2H), 4.52(m,1H),
5.16(s,2H), 5.32(s,2H), 6.80(d,J=5.7Hz,2H),7.18(d,
J=5.7Hz,2H), 7.25-7.38(m,7H), 7.70-7.78(m,6H), 8.1
8(s,1H), 8.41(m,1H), 8.56(d,1H), 9.11(brs,2H), 9.3
2(brs,2H)
【0395】実施例111 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]カルバモイル安息香酸 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.21(m,5H), 1.45-1.80(m,5H),
5.18(s,2H), 5.40(s,2H), 6.98(m,4H), 7.35-7.42(m,4
H), 7.75(s,2H), 7.82(m,4H), 8.20(s,1H), 8.61(brd,1
H), 9.13(m,4H), 9.32(brs,4H)
【0396】実施例112 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
−[4−[1−(N−エチルアミジノ)ピペリジン−4
−イルオキシ]フェニル]カルバモイル安息香酸 二塩
酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.07-1.20(m,8H), 1.42-1.75
(m,7H), 1.87(m,2H), 3.15-3.35(m,4H), 4.50(m,1H),
5.20(s,2H), 5.36(s,2H), 6.80(2H), 7.18(2H), 7.39(2
H), 7.62-7.85(m,7H), 8.18,8.20(1H), 8.55,8.65(1H),
9.09,9.19,9.32,9.38(4H)
【0397】実施例113 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−2−[4
−メトキシカルボニル−1−(ピリジン−4−イル)ピ
ペリジン−4−イルアミノメチル]ベンズイミダゾール
−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.13-1.25(m,5H), 1.53(m,1H),
1.64-1.72(m,4H), 1.82(m,2H), 2.01(m,2H), 3.49(m,1
H), 3.59-3.65(m,5H), 3.75(m,2H), 3.99(s,2H), 5.06
(s,2H), 7.18(d,J=5.5Hz,2H), 7.66-7.72(m,2H), 8.15
(s,1H), 8.21(d,J=5.5Hz,2H), 8.30(1H), 9.02(brs,2
H), 9.23(brs,2H), 13.38(brs,1H)
【0398】実施例114 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−2−[4
−メトキシカルボニル−1−(ピリジン−4−イル)ピ
ペリジン−4−イルカルバモイル]ベンズイミダゾール
−5−カルボキシアミジン 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.06-1.30(m,5H), 1.54(m,1H),
1.70(m,4H), 2.11(m,2H), 2.25-2.33(m,2H), 3.41-3.6
2(m,6H), 3.95(m,2H), 5.32(s,2H), 7.23(2H),7.80(1
H), 7.89(1H), 8.20-8.26(m,4H), 9.18(brs,2H), 9.34
(brs,2H), 9.55(brs,1H), 13.46(brs,1H) 実施例115 (S)−N−[5−アミジノ−1−[(1−フェニルエ
チル)カルバモイルメチル]ベンズイミダゾール−2−
イルメチル]−N−[4−(1−アセトイミドイルピペ
リジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢
酸 二塩酸塩1 H-NMR(δppm,DMSO-d6) 1.41(d,3H), 1.70(m,2H), 2.00
(m,2H), 2.28(s,3H),3.50(m,2H), 3.72(m,2H), 4.37(s,
2H), 4.66(m,1H), 4.90(m,1H), 5.19(brs,4H), 6.95(2
H), 7.18-7.42(m,7H), 7.71(s,2H), 8.12(s,1H), 8.78
(brs,1H), 9.09(brs,2H), 9.18(brd,1H), 9.30-9.33(3
H)
【0399】
【表1】
【0400】
【表2】
【0401】
【表3】
【0402】
【表4】
【0403】
【表5】
【0404】
【表6】
【0405】
【表7】
【0406】
【表8】
【0407】[試験例]次に、本発明化合物の生物活性
について、試験した。又、対照化合物として、(2S)
−2−[4−[(3S)−1−アセトイミドイルピロリ
ジン−3−イルオキシ]フェニル]−3−[7−アミジ
ノナフタレン−2−イル]プロピオン酸 塩酸塩 5水和物
【化378】 (比較例1)を用いて、本発明化合物と比較した。合成
基質を用いた酵素阻害実験(試験例1〜2)
【0408】試験例1 抗第Xa因子(FXa)活性の測定 0.2M塩化ナトリウムを含む0.1Mトリス(Tris-h
ydroxymethyl-aminomethane)緩衝液(pH8.4)
(以下0.1Mtris−0.2MNaCl緩衝液とい
う。)40μlに0.16U/ml濃度のヒトFXa
[エンザイムリサーチラボラトリー社(USA)]酵素
40μlと、各濃度に調製した被験化合物40μlを3
7℃で10分インキュベートした後、0.8mMに調製
した合成基質S-2222(第一化学薬品)を40μl添加
し、37℃で10分間インキュベートした。反応停止は
60%酢酸を40μl加え、405nmの吸光度で測定
した。測定はBIO-RAD社モデルの3550を用いて行った。
コントロールは被験化合物の代わりに、溶媒を用いたも
のを用いた。コントロールを100%とし、コントロー
ルの50%の吸光度を示す薬物濃度をIC50値とした。
結果を表9に示す。
【0409】試験例2 抗第IIa因子(FIIa)活性の測定 0.1Mtris−0.2MNaCl緩衝液(pH8.
4)40μlに3.2U/ml濃度のヒトFIIa(sigm
a)酵素40μlと、各濃度に調製した被験化合物40
μlを37℃で10分インキュベートした後、0.8m
Mに調製した合成基質S-2238(第一化学薬品)を40μ
l添加し、37℃で20分間インキュベートした。反応
停止は60%酢酸を40μl加え、405nmの吸光度
で測定した。測定はBIO-RAD社モデルの3550を用いて行
った。コントロールは被験化合物の代わりに、溶媒を用
いたものを用いた。コントロールを100%とし、コン
トロールの50%の吸光度を示す薬物濃度をIC50
(μM)とした。結果を表9に示す。
【0410】
【表9】
【0411】試験例3 プロトロンビン時間(PT)の測定 マウス、ラット、カニクイザル、健常人ボランティアか
らクエン酸採血を行ない、4℃で2000G、15分遠
心分離して、各種動物の正常血漿を得た。血漿45μl
に各種濃度の被験化合物を含む精製水5μlを加えたも
のを、サンプルとした。トロンビン試薬(Baxter社製)
を調製後、37℃5分で加温した後、トロンビン試薬1
00μlにサンプル50μlを混和し、フィブリン析出
までの時間(PT)を測定した。薬物未処理群のPT時
間を2倍に延長する薬物濃度をCT2として算出した。
結果を表10に示す。
【0412】
【表10】
【0413】静脈内投与試験(試験例4〜5) 試験例4 マウス静脈内投与試験 ICRマウス(体重20〜30g、4〜6週齢)に、生
理食塩水で溶解した被験化合物を静脈内投与した後、血
清中のヒトFXa阻害活性を指標に、被験化合物の活性
を評価した。静脈内投与10、30、60、120分後
に、眼底よりヘマトクリット管を用いて採血し、900
0G、5分間遠心分離して得た血清を測定に用いた。ヒ
トFXa阻害活性測定は以下の方法で行った。0.1M
tris−0.2MNaCl緩衝液(pH8.4)40
μlに0.5U/ml濃度のヒトFXa[エンザイムリ
サーチラボラトリー社(USA)]酵素40μlと、血
漿サンプルを4倍希釈調製したもの40μlを、37℃
で10分インキュベートした後、0.8mMに調製した
合成基質S-2222(第一化学薬品)を40μl添加し37
℃で5分間インキュベートした。反応停止は60%酢酸
を40μl加え、405nmの吸光度で測定した。測定
はBIO-RAD社モデルの3550を用いて行った。コントロー
ルは事前採血で得た血清または血漿を用いて測定し、ヒ
トFXa阻害活性はコントロールに対する阻害率(%)
で算出した。結果を表11に示す。
【0414】
【表11】
【0415】試験例5 サル静脈内投与試験 サル(カニクイザル、体重3.5〜4.5kg)に、生
理食塩水で溶解した被験化合物を静脈内投与した後、血
漿中のヒトFXa阻害活性を指標に被験化合物の活性を
評価した。静脈内投与10、30、60、120、18
0分後、サフェナー静脈より経時的に採血し、2000
G、10分の遠心分離を行ない、クエン酸血漿を得、測
定に用いた。ヒトFXa阻害活性測定は、マウスの場合
と同様の方法で行った。結果を表12に示す。
【0416】
【表12】
【0417】経口投与試験(試験例6〜7) 試験例6 マウス経口投与試験 ICRマウス(体重20〜30g、4〜6週齢)に、蒸
留水で溶解した被験化合物を経口投与した後、血清中の
ヒトFXa阻害活性を指標に、被験化合物の活性を評価
した。経口投与30、60、120、180分後に、眼
底よりヘマトクリット管を用いて採血し、9000G、
5分間遠心分離して得た血清を測定に用いた。ヒトFX
a阻害活性測定は、静脈内投与の場合と同様の方法で行
った。結果を表13に示す。
【0418】
【表13】
【0419】試験例7 サル経口投与試験 サル(カニクイザル、体重3.5〜4.5kg)に、蒸
留水で溶解した被験化合物を経口投与した後、血漿中の
ヒトFXa阻害活性を指標に被験化合物の活性を評価し
た。経口投与30、60、120、240、480分
後、サフェナー静脈より経時的に採血し、2000G、
10分の遠心分離を行ない、クエン酸血漿を得、測定に
用いた。ヒトFXa阻害活性測定は、静脈内投与の場合
と同様の方法で行った。結果を表14に示す。
【0420】
【表14】
【0421】試験例8 ラットを用いた血液凝固モデル ラットにトロンボプラスチン(thromboplastin)(sigm
a社)を静脈内投与すると凝固系が促進されて、血小板
数が減少し、fibrin degradation product(FDP)が
上昇する。そこで被験化合物をトロンボプラスチン投与
10分前に静脈内投与し、トロンボプラスチンによる血
小板減少およびFDP生成に対する抑制効果を調べた。
投与するトロンボプラスチン濃度は、トロンボプラスチ
ン2用量に対して血漿1用量を加えると20秒以内にク
ロットを作る濃度とし、1ml/kg用量で投与した。
血小板数(PLT値)は、10分後に血球数測定装置sy
smexF-800(東亜医用電子)で測定し、FDPは30分
後に血清用FDPラテックス試薬(帝国臓器)で測定し
た。結果を表15に示す。なお、いずれの実施例におい
てもトロンボプラスチン未処理群のPLT値は(106±1
3)×104であり、FDP値は0±0μg/mlであった。
【0422】
【表15】
【0423】
【発明の効果】本発明に係る一般式〔I〕で示される化
合物は、上記試験例からも明らかな通り、優れた血液凝
固第Xa因子阻害活性を有する。従って、血液凝固や血
栓によって引き起こされる種々の疾患、例えば脳梗塞,
脳血栓,脳塞栓,一過性脳虚血発作(TIA),くも膜
下出血等の脳血管障害における疾患、急性又は慢性心筋
梗塞,不安定狭心症,冠動脈血栓症等の虚血性心疾患、
肺梗塞,肺塞栓等の肺血管障害における疾患、末梢動脈
塞栓症,深部静脈血栓症,汎発性血管内凝固症候群,人
工血管術後又は人工弁置換後の血栓形成症,冠動脈バイ
パス術後における再閉塞又は再狭窄,経皮経管的冠血管
形成術(PTCA)又は冠動脈血栓溶解療法(PTC
R)等の血管再開通療法後における再閉塞又は再狭窄,
体外循環時の血栓形成症等の各種血管障害における疾
患,糸球体腎炎,ネフローゼ症候群,糖尿病性網膜症,
閉塞性動脈硬化症,Buerger病,腫瘍血栓症,心房細動
に伴う血栓等の予防及び/又は治療に有効であると考え
られる。それ故、これらの疾患に対して極めて有用な治
療薬となることが期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/454 A61K 31/445 614 31/4545 615 31/4725 31/47 605 31/506 31/505 601 31/55 31/55 C07D 401/04 C07D 401/04 401/12 401/12 403/12 403/12 417/06 417/06 (72)発明者 林 三樹夫 大阪府高槻市紫町1番1号 日本たばこ産 業株式会社医薬総合研究所内 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB02 BB03 BB04 BB07 BB08 BB09 CC12 CC15 CC19 CC25 CC26 CC29 CC62 CC81 DD03 DD10 DD11 DD26 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC17 BC28 BC32 BC38 BC39 BC42 BC80 GA07 GA08 GA10 GA12 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 NA15 ZA33 ZA40 ZA45 ZA54 ZA81 ZB26 ZC35

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔式中、Rは 【化2】 [ここで、R4は水素原子、水酸基、低級アルキル基、
    低級アルコキシ基又はハロゲン原子を表し、R5は水素
    原子、シアノ基、カルボキシ基又は低級アルコキシカル
    ボニル基を表し、R6は水素原子、シクロアルキル基、
    水酸基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
    アラルキルオキシカルボニル基(該アラルキルオキシカ
    ルボニル基は、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、
    アルコキシ基又はトリフルオロメチル基で置換されてい
    てもよい)、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
    基、ジ低級アルキルアミノ基、アリール基、ヘテロアリ
    ール基(該アリール基又はヘテロアリール基は、低級ア
    ルキル基、水酸基、低級アルコキシ基、カルボキシ基、
    低級アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボ
    ニル基、ニトロ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミジ
    ノ基又はヒドロキシアミジノ基から選ばれる置換基で1
    乃至3置換されてもよい。)、5乃至7員からなり少な
    くとも窒素原子を一個含んでなる飽和の複素環(該飽和
    の複素環は低級アルキル基、アシル基、ジ低級アルキル
    アミノ低級アルカノイル基又はイミドイル基で置換され
    てもよい。)又は 【化3】 (ここで、Akは低級アルキル基を表し、Halはハロゲン
    原子を表す。)を表し、X2は酸素原子、硫黄原子、−
    SO2− 、 −SO2NH− 又は単結合を表し、X3
    は−(CH2)m− (ここで、mは0又は1乃至3の整数
    を表す。)を表し、X4は−CO− 、 −C(=N
    H)− 、 −SO2− 、−CONH− 、−CSN
    H− 、 −SO2NH− 、 −(CH2)rCONH−
    、−(CH2)rCH(OH)− 、 【化4】 (ここで、rは0又は1乃至3の整数を表す。)又は単
    結合を表し、X5は炭素数1乃至6のアルキレン基、炭
    素数2乃至6のアルケニレン基又は単結合を表し、R7
    は水素原子、低級アルキル基又は 【化5】 {ここで、R9は酸素原子、硫黄原子、NH基、 NR
    11 〔ここで、R11は低級アルキル基、アラルキル基
    (該アラルキル基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、
    水酸基、低級アルコキシ基、ハロアルキル基、シアノ
    基、ニトロ基、アミノ基、アシルオキシ基から選ばれる
    置換基で1乃至3置換されてもよい)、又は水酸基を表
    す。〕を表し、R10は低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、アミノ基、低級アルキルアミノ基又はジ低級アルキ
    ルアミノ基を表す。)を表す。}を表し、R8は水素原
    子、低級アルキル基、シクロアルキル基(該シクロアル
    キル基は低級アルキル基又はカルボキシ基で置換されて
    もよい)、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル
    基、アリール基、ヘテロアリール基{該アリール基又は
    ヘテロアリール基は、ハロゲン原子、低級アルキル基
    (該低級アルキル基はハロゲン原子で置換されてもよ
    い。)、水酸基、低級アルコキシ基、カルボキシ基又は
    低級アルコキシカルボニル基から選ばれる置換基で一乃
    至三置換されてもよい}、アラルキル基(該アラルキル
    基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基、低級ア
    ルコキシ基、ハロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ア
    ミノ基、アシルオキシ基から選ばれる置換基で1乃至3
    置換されてもよい)、又は5乃至7員からなり少なくと
    も窒素原子を一個含んでなる飽和の複素環を表し、Y1
    は酸素原子、−NH− 、 −CONH− 、 −NR
    12− 〈ここで、R12は低級アルキル基又は−Y6−R
    13 {ここで、R13は水素原子、低級アルキル基又はア
    リール基(該低級アルキル基又はアリール基は、カルボ
    キシ基、低級アルコキシカルボニル基又はアラルキルオ
    キシカルボニル基で置換されてもよい)を表し、Y6
    −CO− 、 −CO2− 、 −COCO2− 、 −
    SO2− 、−SO2(CH2)r− 又は −(CH2)r
    (ここで、rは0又は1乃至3の整数を表す。)を表
    す。}を表す。〉又は単結合を表し、Y2は酸素原子、
    硫黄原子又は単結合を表し、Y3は 【化6】 (ここで、s、tはそれぞれ同一又は異なって1乃至3
    の整数を表す。)又は単結合を表し、Y4は酸素原子、
    −CO− 、 −CO2− 、 −SO2− 、 −CO
    NH− 、−CH=CH− 又は単結合を表し、Y5
    −(CH2)p− 、 −(CH2)p'−CHAk−(CH2)p"
    、−(CH2)p'−CAk Ak’−(CH2)p"− 、 【化7】 (ここで、Ak、Ak’はそれぞれ同一又は異なって低級ア
    ルキル基を表し、pは0又は1乃至3の整数を表し、
    p’、p”はそれぞれ同一又は異なって0又は1乃至2
    の整数を表す。)又は単結合を表し、環Aは 【化8】 {ここで、R14はカルボキシ基、低級アルコキシカルボ
    ニル基又はアラルキルオキシカルボニル基(該アラルキ
    ルオキシカルボニル基は、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
    ルキル基、アルコキシ基又はトリフルオロメチル基で置
    換されてもよい)を表す。}を表し、jは1又は2を表
    し、kは0又は1を表し、m、nはそれぞれ同一又は異
    なって0又は1乃至3の整数を表す。]を表し、R1
    2、R3は同一又は異なって水素原子、水酸基、低級ア
    ルキル基又はアリール基を表す。〕で示されるアミジン
    化合物又はその塩若しくはそのプロドラッグ。
  2. 【請求項2】 一般式〔I〕において、Rが 【化9】 (R4、R5、R6、X2、X3、X4、X5、j、kはそれ
    ぞれ前記と同様の意味を表す。)である請求項1に記載
    のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
    グ。
  3. 【請求項3】 一般式〔I〕において、Rが 【化10】 (R4、R5、R6、X2、X3、X4、X5、j、kはそれ
    ぞれ前記と同様の意味を表す。)である請求項2に記載
    のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
    グ。
  4. 【請求項4】 一般式〔I〕において、Rが 【化11】 (R4、R5、R6、X2、X3、X4、X5、j、kはそれ
    ぞれ前記と同様の意味を表す。)である請求項3に記載
    のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
    グ。
  5. 【請求項5】 一般式〔I〕において、X3が−(CH2)
    − (mは前記と同様の意味を表す。)、X4が 【化12】 、jが1である請求項4に記載の化合物又はその塩若し
    くはそのプロドラッグ。
  6. 【請求項6】 一般式〔I〕において、R6が水素原
    子、X2が酸素原子、X 5が単結合である請求の範囲5に
    記載のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラ
    ッグ。
  7. 【請求項7】 一般式〔I〕において、Rが 【化13】 (R、R、Y、Y、Y、Y、Y、環A、
    m、nはそれぞれ前記と同様の意味を表す。)である請
    求項1に記載のアミジン化合物又はその塩若しくはその
    プロドラッグ。
  8. 【請求項8】 一般式〔I〕において、環Aが 【化14】 である請求項7に記載のアミジン化合物又はその塩若し
    くはそのプロドラッグ。
  9. 【請求項9】 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペ
    リジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラ
    ヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 N−メチル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
    ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキサミド オキシム、 N−フェニル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペ
    リジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラ
    ヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
    −4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエス
    テル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
    −4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
    ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸 エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
    ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
    ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    メチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
    ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリミジ
    ン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エ
    チルエステル、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−[N−[5−アミジノ−1−(1−フェニルエチル
    カルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメ
    チル]−N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン
    −4−イルオキシ)フェニル]カルバモイル]安息香
    酸、 4−[N−[5−アミジノ−1−(4−ベンジルオキシ
    フェニルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾール−2
    −イルメチル]−N−[4−(1−アセトイミドイルピ
    ペリジン−4−イルオキシ)フェニル]カルバモイル]
    安息香酸、 2−[4−(ピロリジン−3−イルオキシ)フェノキシ
    メチル]−1−(2−メトキシエチル)ベンズイミダゾ
    ール−5−カルボキシアミジン、 2−[4−(1−アセトイミドイルピロリジン−3−イ
    ルオキシ)フェノキシメチル]−1−(2−メトキシエ
    チル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−
    イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
    ノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(ピリジン−4−イルメチル)ピペリジン−
    4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)ピ
    ペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テト
    ラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    イルアセチルグリシン エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    酢酸 N−メチルアミド、 7−(1−アセチルピペリジン−4−イルメトキシ)−
    1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
    ボキシアミジン、 7−(1−ベンジルスルホニルピペリジン−4−イルメ
    トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
    −2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−ナフチルスルホニル)ピペリジン−4
    −イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
    キノリン−2−カルボキシアミジン、 7−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルメト
    キシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
    2−カルボキシアミジン、 7−(1−フェニルアセトイミドイルピペリジン−4−
    イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
    ノリン−2−カルボキシアミジン、 N−[2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−5−イル]アセトアミ
    ド、 N−[2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−5−イル]ベンズアミ
    ド、 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]−2−プロペ
    ン酸 エチルエステル、 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
    −1−イル]ピリジン−3−カルボン酸 メチルエステ
    ル、 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
    −1−イル]ピリジン−3−カルボン酸、 6−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 7−[2−[4−シアノ−1−(ピリジン−4−イル)
    ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 4−(2−アミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
    1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)
    −1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸 エチルエステル、 4−(2−アミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
    1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)
    −1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルチオメチル)−1−(ピリジン−
    4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルチオ)エチル]−1−(ピ
    リジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルメチル)−1−(ピリ
    ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルスルホニル)エチル]−1
    −(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
    酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルアミノ)−1−(ピリ
    ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸メチルエ
    ステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルアミノ)−1−(ピリ
    ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 1−[2−(ベンゾチアゾール−2−イル)−2−オキ
    ソエチル]−2−フェノキシメチルベンズイミダゾール
    −5−カルボキシアミジン、 トランス−4−[2−[4−(1−アセトイミドイルピ
    ペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−
    アミジノベンズイミダゾール−1−イルアセチルアミノ
    メチル]シクロヘキサンカルボン酸、 トランス−4−[2−[4−(1−アセトイミドイルピ
    ペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−
    (N−メチルアミジノ)ベンズイミダゾール−1−イル
    アセチルアミノメチル]シクロヘキサンカルボン酸、 トランス−4−[2−[4−(1−アセトイミドイルピ
    ペリジン−4−イルオキシ)フェノキシメチル]−5−
    [アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]ベンズイミダゾ
    ール−1−イルアセチルアミノメチル]シクロヘキサン
    カルボン酸、 2−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェノキシ
    メチル]−1−フェナシルベンズイミダゾール−5−カ
    ルボキシアミジン、 2−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
    ルオキシ)フェノキシメチル]−1−フェナシルベンズ
    イミダゾール−5−カルボキシアミジン、 2−[2−[4−エトキシカルボニル−1−(ピリジン
    −4−イル)ピペリジン−4−イル]エチル]−1−
    (シクロヘキシルカルバモイルメチル)ベンズイミダゾ
    ール−5−カルボキシアミジン、 4−[2−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカル
    バモイルメチル)ベンズイミダゾール−2−イル]エチ
    ル]−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カ
    ルボン酸、 1−(シクロヘキシルカルバモイルメチル)−2−[N
    −[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
    ル]−N−エトキサリルアミノメチル]ベンズイミダゾ
    ール−5−カルボキシアミジン、 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
    ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
    −[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
    ル]アミノシュウ酸、 2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−
    4−イルオキシ)フェニル]−N−エトキシカルボニル
    メチルアミノメチル]−1−(シクロヘキシルカルバモ
    イルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミ
    ジン、 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
    ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
    −[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル
    オキシ)フェニル]カルバモイル安息香酸、 2−[N−[4−(1−アミジノピペリジン−4−イル
    オキシ)フェニル]−N−(4−メトキシカルボニルベ
    ンゾイル)アミノメチル]−1−(シクロヘキシルカル
    バモイルメチル)ベンズイミダゾール−5−カルボキシ
    アミジン、 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
    ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
    −[4−(1−アミジノピペリジン−4−イルオキシ)
    フェニル]カルバモイル安息香酸、 N−[5−アミジノ−1−(シクロヘキシルカルバモイ
    ルメチル)ベンズイミダゾール−2−イルメチル]−N
    −[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル
    オキシ)フェニル]スルファモイル酢酸、 7−[1−(ピリジン−4−イルアセチル)ピペリジン
    −4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ
    イソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(3−アミノベンジル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−ヒドロキシベンジル)ピペリジン−4
    −イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
    キノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−
    4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−2−カルボキシアミジン、 2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
    −1−イルメチル]インドール−1−カルボン酸 メチ
    ルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    酢酸 ベンジルエステル、 N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
    ペリジン−1−カルボキサミド、 7−[1−(インドール−2−イルメチル)ピペリジン
    −4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ
    イソキノリン−2−カルボキシアミジン、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    酢酸、 N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
    ペリジン−1−アセトアミド、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    イルアセチルアミノ酢酸、 7−[1−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジ
    ン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒド
    ロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−ニトロベンジル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−アミノベンジル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 7−(1−ヘキサンイミドイルピペリジン−4−イルメ
    トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
    −2−カルボキシアミジン、 N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
    ペリジン−1−スルホンアミド、 N−ブチル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−スルホンアミド、 N−シクロヘキシル−4−(2−アミジノ−1,2,
    3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
    チル)ピペリジン−1−スルホンアミド、 N−(2−ニトロフェニル)−4−(2−アミジノ−
    1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル
    オキシメチル)ピペリジン−1−カルボチオアミド、 7−[1−(ベンズイミダゾール−2−イル)ピペリジ
    ン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒド
    ロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]プロピオン酸
    エチルエステル、 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]プロピオン
    酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−アミ
    ノピリジン−5−イルカルボニル)ピペリジン−4−カ
    ルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(3−アミ
    ノプロピオニル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(イミダゾ
    ール−4−イルアセチル)ピペリジン−4−カルボン
    酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピペリジ
    ン−4−イルスルファモイル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−ジメチルア
    ミノアセチルピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
    −3−イルカルバモイル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−ジメ
    チルアミノアセチルピペリジン−2−イルカルボニル)
    ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル、 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−4−カル
    ボキシピペリジン−1−イル]−1−メチルピリジニウ
    ム クロリド、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(4−アミ
    ジノフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエス
    テル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
    ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸 エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
    ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−エチ
    ルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−エチ
    ルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
    酸、 7−[2−(4−シアノピペリジン−4−イル)エトキ
    シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
    −カルボキシアミジン、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−6−メトキシ−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−
    1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
    酸、及び4−(2−アミジノ−6−メチル−1,2,
    3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
    チル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−
    カルボン酸から選ばれる請求項1に記載の化合物又はそ
    の塩若しくはそのプロドラッグ。
  10. 【請求項10】 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピ
    ペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テト
    ラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(キノリン−4−イル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 N−メチル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリ
    ジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキサミド オキシム、 N−フェニル−7−[1−(ピリジン−4−イル)ピペ
    リジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラ
    ヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
    −4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエス
    テル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
    −4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
    ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸 エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
    ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
    ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    メチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
    ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリミジ
    ン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エ
    チルエステル、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 7−[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−
    イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
    ノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(ピリジン−4−イルメチル)ピペリジン−
    4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)ピ
    ペリジン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テト
    ラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    イルアセチルグリシン エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    酢酸 N−メチルアミド、 7−(1−アセチルピペリジン−4−イルメトキシ)−
    1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カル
    ボキシアミジン、 7−(1−ベンジルスルホニルピペリジン−4−イルメ
    トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
    −2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−ナフチルスルホニル)ピペリジン−4
    −イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
    キノリン−2−カルボキシアミジン、 7−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルメト
    キシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
    2−カルボキシアミジン、 7−(1−フェニルアセトイミドイルピペリジン−4−
    イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
    ノリン−2−カルボキシアミジン、 N−[2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−5−イル]アセトアミ
    ド、 N−[2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−5−イル]ベンズアミ
    ド、 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]−2−プロペ
    ン酸 エチルエステル、 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
    −1−イル]ピリジン−3−カルボン酸 メチルエステ
    ル、 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
    −1−イル]ピリジン−3−カルボン酸、 6−[1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 7−[2−[4−シアノ−1−(ピリジン−4−イル)
    ピペリジン−4−イル]エトキシ]−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 4−(2−アミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
    1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)
    −1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸 エチルエステル、 4−(2−アミジノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
    1H−ベンゾ[c]アゼピン−8−イルオキシメチル)
    −1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルチオメチル)−1−(ピリジン−
    4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルチオ)エチル]−1−(ピ
    リジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルメチル)−1−(ピリ
    ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルスルホニル)エチル]−1
    −(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
    酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルアミノ)−1−(ピリ
    ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸メチルエ
    ステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルアミノ)−1−(ピリ
    ジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルスルホニルアミノメチル)−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸、 7−[1−(ピリジン−4−イルアセチル)ピペリジン
    −4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ
    イソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(3−アミノベンジル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−ヒドロキシベンジル)ピペリジン−4
    −イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
    キノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−
    4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−2−カルボキシアミジン、 2−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン
    −1−イルメチル]インドール−1−カルボン酸 メチ
    ルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    酢酸 ベンジルエステル、 N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
    ペリジン−1−カルボキサミド、 7−[1−(インドール−2−イルメチル)ピペリジン
    −4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロ
    イソキノリン−2−カルボキシアミジン、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    酢酸、 N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
    ペリジン−1−アセトアミド、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペリジン−1−
    イルアセチルアミノ酢酸、 7−[1−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジ
    ン−4−イルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒド
    ロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−ニトロベンジル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 7−[1−(2−アミノベンジル)ピペリジン−4−イ
    ルメトキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン−2−カルボキシアミジン、 7−(1−ヘキサンイミドイルピペリジン−4−イルメ
    トキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
    −2−カルボキシアミジン、 N−ベンジル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピ
    ペリジン−1−スルホンアミド、 N−ブチル−4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−スルホンアミド、 N−シクロヘキシル−4−(2−アミジノ−1,2,
    3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
    チル)ピペリジン−1−スルホンアミド、 N−(2−ニトロフェニル)−4−(2−アミジノ−
    1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル
    オキシメチル)ピペリジン−1−カルボチオアミド、 7−[1−(ベンズイミダゾール−2−イル)ピペリジ
    ン−4−イルメトキシ)−1,2,3,4−テトラヒド
    ロイソキノリン−2−カルボキシアミジン、 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]プロピオン酸
    エチルエステル、 3−[4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テ
    トラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)ピペ
    リジン−1−イル]ピリジン−3−イル]プロピオン
    酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−アミ
    ノピリジン−5−イルカルボニル)ピペリジン−4−カ
    ルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(3−アミ
    ノプロピオニル)ピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(イミダゾ
    ール−4−イルアセチル)ピペリジン−4−カルボン
    酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピペリジ
    ン−4−イルスルファモイル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−ジメチルア
    ミノアセチルピペリジン−4−カルボン酸、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(ピリジン
    −3−イルカルバモイル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−ジメ
    チルアミノアセチルピペリジン−2−イルカルボニル)
    ピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル、 4−[4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−4−カル
    ボキシピペリジン−1−イル]−1−メチルピリジニウ
    ム クロリド、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(4−アミ
    ジノフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸エチルエス
    テル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2,6−
    ジメチルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボ
    ン酸 エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(2−メチ
    ルピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−エチ
    ルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
    ソキノリン−7−イルオキシメチル)−1−(1−エチ
    ルピペリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
    酸、 7−[2−(4−シアノピペリジン−4−イル)エトキ
    シ]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
    −カルボキシアミジン、 4−[2−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン−7−イルオキシ)エチル]−1−
    (ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
    エチルエステル、 4−(2−アミジノ−6−メトキシ−1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメチル)−
    1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン
    酸、及び4−(2−アミジノ−6−メチル−1,2,
    3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルオキシメ
    チル)−1−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−4−
    カルボン酸から選ばれる請求項3に記載の化合物又はそ
    の塩若しくはそのプロドラッグ。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか一項に記
    載のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
    グ、および製薬上許容し得る添加剤を含有してなる医薬
    組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至10のいずれか一項に記
    載のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
    グを有効成分として含有してなる血液凝固阻害剤。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至10のいずれか一項に記
    載のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
    グを有効成分として含有してなる第Xa因子阻害剤。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至10のいずれか一項に記
    載のアミジン化合物又はその塩若しくはそのプロドラッ
    グを有効成分として含有してなる、血液凝固又は血栓に
    よって引き起こされる疾患の治療剤。
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JP4828793B2 (ja) * 2002-01-29 2011-11-30 メルク セローノ ソシエテ アノニム タンパク質チロシンホスファターゼの調節因子としての置換メチレンアミド誘導体

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JP2011256174A (ja) * 2002-01-29 2011-12-22 Merck Serono Sa タンパク質チロシンホスファターゼの調節因子としての置換メチレンアミド誘導体

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