JP2000136048A - 用紙搬送機構 - Google Patents

用紙搬送機構

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JP2000136048A JP10309767A JP30976798A JP2000136048A JP 2000136048 A JP2000136048 A JP 2000136048A JP 10309767 A JP10309767 A JP 10309767A JP 30976798 A JP30976798 A JP 30976798A JP 2000136048 A JP2000136048 A JP 2000136048A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易に搬送ベルトの走行安定性を確保するこ
とができるとともに、ローラの組み付け精度をそれほど
高めることなくとも、搬送ベルトの平面性を確保するこ
とができる用紙搬送機構を提供する。 【解決手段】 搬送方向上流側に配置される第1ローラ
10と、搬送方向下流側に配置される第2ローラ20
と、各ローラ間を掛け回されて走行する無端状の搬送ベ
ルト30と、を備え、上記搬送ベルト上に用紙を保持し
て搬送する用紙搬送機構であって、上記第1ローラ10
および第2ローラ20の各ローラ軸12,22の端部を
支持する4つの支点のうち、少なくとも1つの支点を搬
送ベルトの厚み方向に移動調整可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本願発明は、用紙搬送機構に関
し、より詳しくは、電子写真プロセスにおいて、前後の
ローラ間に掛け回された搬送ベルト上にカットシート状
の用紙を静電吸着した状態で搬送するため等に用いる機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の用紙搬送機構の概要を図
12および図13に示す。用紙搬送方向(矢印F方向)
の下流側に配置された駆動ローラ20と上流側に配置さ
れた従動ローラ10との間には、無端状の搬送ベルト3
0が掛け回されている。上流側からこの搬送ベルト30
上に受け渡されたカットシート状の記録用紙は、静電吸
着によってこのベルト30上に保持され、ベルト30の
走行によって下流側に搬送される。この搬送ベルト30
の上方には、上記のようにして搬送される用紙に周面が
接触して同期回転する1または複数個の図示しない感光
ドラムが配置される。この感光ドラム上に形成された静
電潜像を現像して形成されるトナー像が搬送ベルト30
上の用紙に転写される。
【0003】たとえば、組み付け誤差等に起因して、駆
動ローラのローラ軸と従動ローラのローラ軸とが正確に
水平かつ相互に平行となっていない場合、何ら方策を講
じなければ、搬送ベルトの幅方向の位置は、正規の位置
からずれ動く。このことは、印字品質の著しい低下につ
ながるため、搬送ベルトの幅方向の移動を規制する必要
がある。
【0004】従来、とくに図13に示されているよう
に、搬送ベルト30の幅方向両側の下面にウレタンゴム
等でできたベルトフランジ32を貼着し、このベルトフ
ランジ32が両ローラ10,20の端面に干渉するよう
にして搬送ベルト30の幅方向の移動規制を行ってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た方策は、細状のベルトフランジ32を比較的全長が長
い搬送ベルト30の全周にわたって貼着する工程を必要
とし、このような工程を精度を精度よく行うことは非常
に困難であるし、コストアップにつながる。また、ロー
ラ端面との摩擦接触によってベルトフランジ32が磨耗
し、搬送ベルト30の幅方向移動規制が経時的に甘くな
る。さらに、ベルトフランジ32がローラ10,20に
乗り上げるような事態が懸念され、そうすると、ベルト
30そのものの変形を惹起し、このような不具合を回復
するには著しい手数とコストを要する。
【0006】一方、電子写真プロセスによるカラープリ
ンタを構成する場合、Y(Yellow)、M(Magenta) 、C(C
yane blue)、B(Black) 用の4個の感光ドラムが縦列配
置される距離を搬送するようにこの種の搬送機構を構成
する必要があり、駆動ローラ20と従動ローラ10間の
距離が長くなる。このような場合、上流側の従動ロー1
0ラから下流側の駆動ローラ20間を走行する搬送ベル
ト30の平面性を確保するために製造段階において両ロ
ーラ軸を水平性および平行性を高く保持しつつ組み付け
ることは、非常に困難となる。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、簡易に搬送ベルトの走行安定性
を確保することができるとともに、ローラの組み付け精
度をそれほど高めることなくとも、搬送ベルトの平面性
を確保することができる用紙搬送機構を提供することを
その課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】すなわち、本願発明の第1の側面によって
提供される用紙搬送機構は、搬送方向上流側に配置され
る第1ローラと、搬送方向下流側に配置される第2ロー
ラと、各ローラ間を掛け回されて走行する無端状の搬送
ベルトと、を備え、上記搬送ベルト上に用紙を保持して
搬送する用紙搬送機構であって、上記第1ローラおよび
第2ローラの各ローラ軸の端部を支持する4つの支点の
うち、少なくとも1つの支点を搬送ベルトの厚み方向に
移動調整可能としたことを特徴としている。
【0010】このことは換言すれば、各ローラのローラ
軸の傾斜角を調整可能とすることである。好ましくは、
この場合、搬送方向上流側の第1ローラのローラ軸の傾
斜角を調整可能とすることが、制御の応答性を高める上
で都合がよい。
【0011】第1ローラおよび第2ローラは、通常、水
平に配置される。しかしながら、部品の組み付け精度誤
差等により、いずれか一方または双方のローラの水平性
が保たれない場合があり、その場合には、これらのロー
ラ間に掛け回されて走行する搬送ベルトは、ローラ軸の
軸端が低くなっている方へ移動しようとする。本願発明
では、第1ローラおよび第2ローラの各ローラ軸の端部
を支持する4つの支点のうち、少なくとも1つの支点が
搬送ベルトの厚み方向に移動調整可能としているから、
上記のように搬送ベルトが幅方向に移動しようとする側
にあるローラ軸支点を上昇させるか、または、搬送ベル
トが幅方向に移動しようとする側と反対側にあるローラ
軸支点を下降させることにより、上記のようにして搬送
ベルトが幅方向に移動しようとする傾向を解消すること
ができる。したがって、搬送ベルトの幅方向の移動傾向
を検知して、これに応じて必要なローラ軸支点を上昇ま
たは下降制御することにより、搬送ベルトの走行を安定
させることができる。
【0012】好ましい実施の形態においては、上記のよ
うにローラ軸の支点を搬送ベルトの厚み方向、すなわ
ち、通常は上下方向に移動調整可能とするための機構
は、ローラ軸の一端を支持し、搬送ベルトの厚み方向
(通常は上下方向)に移動可能に案内支持されたローラ
軸支持部材と、このローラ軸支持部材に当接し、モータ
によって回転させられるカムとを備えて構成されてい
る。
【0013】好ましい実施の形態においてはまた、この
用紙搬送機構は、上記搬送ベルトの幅方向の移動を検知
するベルト移動検出手段と、このベルト移動検出手段か
らの出力に応じて上記モータを制御する制御手段とをさ
らに備えている。
【0014】カムは、単位回転角度ごとに回転中心から
周面までの半径が漸増する回転カムが採用される。モー
タは、好ましくは、上記カムの回転角度を制御可能なパ
ルスモータが採用される。このように構成すれば、カム
の回転角度に対してローラ軸支持部材の移動量を小さく
することができるので、高精度の制御が可能である。
【0015】好ましい実施の形態においてはまた、上記
ベルト移動検出手段は、上記搬送ベルトの幅方向の端部
の位置を光学的に検知するものが用いられる。このよう
にすれば、非接触によって搬送ベルトの幅方向の移動が
検知されるので、搬送ベルトの磨耗や検知能力の経時的
な低下がなくなる。
【0016】なお、上記のベルト移動検出手段は、上記
搬送ベルトの幅方向両側縁裏面側に沿って設けられたベ
ルトフランジと、上記ベルトフランジに干渉してローラ
軸上を軸方向に移動可能な押圧部材と、この押圧部材に
押圧されて圧力信号を出力する圧力センサとによって構
成し、搬送ベルトの幅方向移動を機械的に検出するよう
に構成することも可能である。
【0017】本願発明の第2の側面によって提供される
用紙搬送機構は、搬送方向上流側に配置され、かつ固定
状のローラ軸上で自由回転する第1ローラと、搬送方向
下流側に配置され、かつモータによって回転駆動される
第2ローラと、各ローラ間を掛け回されて走行し、静電
吸着によって用紙を保持しつつ搬送する無端状の搬送ベ
ルトと、上記第1ローラのローラ軸の一端を搬送ベルト
の厚み方向に駆動するローラ軸傾斜駆動機構と、上記搬
送ベルトの幅方向の移動を検知するベルト移動検出手段
と、このベルト移動検出手段からの出力に応じて上記ロ
ーラ軸傾斜駆動機構を制御する制御手段と、を備えるこ
とを特徴としている。
【0018】この用紙搬送機構は、搬送方向上流側の第
1ローラを従動ローラとし、下流側の第2ローラを駆動
ローラとしている。このようにすると、搬送ベルトの水
平搬送部分に適正な張力を付与することができる。ま
た、上流側の第1ローラは従動ローラであるので、この
ローラ軸は固定軸とすることができる。したがって、こ
の第1ローラの一端を搬送ベルトの厚み方向に駆動する
ローラ軸傾斜駆動機構を簡単な構成とすることができ
る。そして、搬送方向上流側の第1ローラのローラ軸を
傾斜駆動させるようにしているので、搬送ベルトの幅方
向の位置制御の応答が向上する。そして、この用紙搬送
機構は、第1ローラおよび第2ローラの各ローラ軸の端
部を支持する4つの支持部のうち、第1ローラの一端を
支持する1つの支持部のみを搬送ベルトの厚み方向に駆
動するようにしているので、全体として構成が簡略化さ
れる。また、組み付け誤差等により、組み立て状態にお
いて各ローラが平行となっていなくとも、簡便に各ロー
ラが平行な状態を実現し、搬送ベルトの水平搬送部分の
平面性を得ることができる。
【0019】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかと
なろう。
【0020】
【発明の好ましい実施の形態】以下、本願発明の好まし
い実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】図1は、本願発明に係る用紙搬送機構1が
採用される電子写真プロセス装置の一例の要部を模式的
に示す側面図、図2は図1に示される用紙搬送機構の平
面図、図3は図2のIII-III 線拡大断面図、図4は図3
のIV-IV 線断面図、図5は作用説明図、図6は制御ブロ
ック図、図7、図8は作用説明図、図9はベルト移動検
出手段の他の形態を示す要部断面図、図10、図11は
その作用説明図である。なお、これらの図において、従
来例を示す図12および図13中に示された部材あるい
は部分と同等の部材あるいは部分には、同一の符号を付
してある。
【0022】この用紙搬送機構1は、基本的に矢印Fで
示す用紙搬送方向についての上流側に位置する第1ロー
ラ10と、下流側に位置する第2ローラ20と、これら
ローラ間を掛け回されて走行する無端状の搬送ベルト3
0とを備える。図2に示すように、下流側に配置される
第2ローラ20は、駆動ローラであり、ローラ本体21
と一体的に回転するローラ軸22の両端がフレーム等の
支持部材23に対してベアリング24を介して回転可能
に支持されており、ローラ軸22は、その一端に連結さ
れたモータ25によって回転駆動させられる。上流側の
第1ローラ10は、従動ローラであり、一端がフレーム
等の支持部材13に支持されるとともに他端が後述する
ローラ軸傾斜駆動機構40に支持された固定状の、すな
わち回転しないローラ軸22に、ベアリング14を介し
てローラ本体11が回転可能に支持された構成となって
いる。なお、図1において符号35は、搬送ベルト30
に適正な張力を付与するために複数設けられたテンショ
ンローラである。
【0023】図1に示される電子写真プロセス装置は、
カラープリンタ用に構成されている。したがって、搬送
ベルト30の水平走行部分30aの上方には、Y(Yello
w)、M(Magenta) 、C(Cyane blue)、B(Black) 用の4
個の感光ドラム51,52,53,54が縦列配置され
ている。これらの感光ドラム51,52,53,54
は、搬送ベルト30と同期して、周面速度が搬送ベルト
30の速度と一致するように回転させられる。各感光ド
ラム51,52,53,54の周囲には、図示しない静
電潜像形成器、現像器等が配置されており、各感光ドラ
ム51,52,53,54上の静電潜像が現像されて形
成されるトナー像は、搬送ベルト30上の用紙に順次転
写される。図1において符号36は、各感光ドラム5
1,52,53,54と対応して搬送ベルト30の裏面
側に配置される転写ローラを示す。また、符号37は、
搬送ベルト30に用紙に対する静電吸着力を付与するた
めのローラを示す。
【0024】搬送ベルト30は、たとえばPETなどの
誘電体樹脂で形成され、その厚みはたとえば100μm
程度とされたものが好適に用いられる。この搬送ベルト
30は、基本的には透明であるが、図に示す実施形態に
おいては、この搬送ベルト30の幅方向移動を光学的に
検出するために、幅方向一側部に所定幅の不透明帯31
が形成されている。
【0025】さて、本願発明においては、上記のように
上面に搬送ベルト30の水平走行部分30aを形成する
べき前後のローラ、すなわち第1ローラ10と第2ロー
ラ20の各ローラ軸12,22の軸端を支持するべき4
箇所の支点12a,12b,22a,22bのうち、少
なくとも1箇所を搬送ベルト30の厚み方向に移動調節
可能に構成する。図に示す実施形態では、搬送方向上流
側の第1ローラ10のローラ軸12の一端12aをロー
ラ軸傾斜駆動機構40に支持して、上下方向駆動可能に
している。この第1ローラ10は、上述したように、従
動ローラであるので、ローラ軸傾斜駆動機構40は、次
に説明するように簡単な構成とすることができる。
【0026】すなわち、図2、図3および図4に表れて
いるように、第1ローラ10のローラ軸12の一端12
aが連結されたローラ軸支持ブロック41が案内ガイド
42によって上下方向にスライド摺動可能に案内支持さ
れている一方、ローラ軸支持ブロック41の水平状の下
面41aには、パルスモータ43の水平出力軸43aに
取付けられた回転カム44が当接させられている。この
ローラ軸12は、固定軸として機能するので、ローラ軸
支持ブロック41とローラ軸12との間にはベアリング
を介装する必要はなく、構成が簡単になる。回転カム4
4は、回転にともなって周面までの半径が漸増するよう
にカム面44aが形成されている。したがって、回転カ
ム44aが正逆方向に回転することによって、ローラ軸
支持ブロック41は上下方向に移動する。このような機
構によるローラ軸支持ブロック41の上下移動行程は、
たとえば、基準高さに対して±3mm程度に設定される。
このようにすることにより、図5に模式的に示すよう
に、第1ローラ10の水平軸HLに対する傾斜角度を調
整することができる。そして、上述したように、ローラ
軸12の一端12aの上下移動距離は、たかだか±3mm
程度であるので、ローラ軸12の他端12aの支持部に
与えるべき遊びはわずかでよい。また、ローラ軸支持ブ
ロック41と案内ガイド42との間には当然に若干の遊
びが生じるので、第1ローラ10は、問題なく図5に示
されるように傾斜動することができる。
【0027】図5は、上記した実施形態におけるローラ
軸傾斜駆動機構による用紙搬送機構1の動作原理を模式
的に示しており、第1ローラ10の傾斜動は強調して示
してある。この図において、第2ローラ20のローラ軸
22の両端22a,22bおよび第1ローラ10のロー
ラ軸12の他端12bは、固定支点であり、第1ローラ
10のローラ軸12の一端12aはローラ軸傾斜駆動機
構40が介在することによる上下方向移動支点である。
3つの固定支点12b,22a,22bにより、搬送ベ
ルト30上の図5に符号Aで示した三角領域の平面がほ
ぼ決定する。そして、ローラ軸傾斜駆動機構40を動作
させることにより、図5に符号Bで示した三角領域の平
面を、符号Aで示した平面と一致させ、搬送ベルト30
の上面全面の平面性を確保することができる。このよう
に、上記構成の用紙搬送機構1によれば、組み付け段階
において、各ローラ10,20の平行性、すなわち搬送
ベルト30の平面性が正確にでていなくとも、容易に搬
送ベルトの平面性を実現することができる。
【0028】また、組み付け状態において第1ローラ1
0が符号10’に示すように傾斜していると、回転状態
において搬送ベルト30は矢印R方向にずれ動こうとす
る。この場合には、第1ローラ10のローラ軸12の一
端12aを矢印D方向(下方向)に所定距離移動させて
搬送ベルト30の幅方向の移動傾向を緩和する。逆に、
第1ローラ10が符号10”に示すように傾斜している
と、回転状態において搬送ベルト30は矢印L方向にず
れ動こうとする。この場合には、第1ローラ10のロー
ラ軸12の一端12aを矢印U方向(上方向)に所定距
離移動させて搬送ベルト30の幅方向の移動傾向を緩和
する。このようにして、搬送ベルト30の走行を容易に
安定させることができる。
【0029】実施形態では、ベルト移動検出手段60に
よって搬送ベルト30の幅方向の移動を検出し、その検
出情報に基づいてローラ軸傾斜駆動機構40を制御す
る。すなわち、図6に示すように、ベルト移動検出手段
60からの信号は制御手段70に入力され、この制御手
段70は、ローラ軸傾斜駆動機構40、より具体的に
は、このローラ軸傾斜駆動機構40のパルスモータ43
の回転方向および回転量を制御する。
【0030】次に、ベルト移動検出手段60は、たとえ
ば、図2を参照してすでに説明したように、透明性をも
った搬送ベルト30の幅方向一側縁に不透明帯31を形
成する一方、この不透明帯31の幅方向移動を光学的に
検知するセンサ61を配置して構成することができる。
このセンサ61は、図に示す形態では、平面視において
正規位置にある不透明帯31を挟むようにしてその両側
にそれぞれ2個、合計4個の光学センサ61a,61
b,61c,61dを搬送ベルト30の裏側に配置して
いる。この光学センサ61a,61b,61c,61d
の個数は、事情が許せば多いほどよい。また、この光学
センサ61a,61b,61c,61dは、反射型のも
のを用いるほうが、搬送ベルト30の上面側の配置物が
不要となるので都合がよい。このように、複数の光学セ
ンサ61a,61b,61c,61dが不透明帯31の
正規位置の両側に配置されているので、この不透明帯3
1の幅方向のずれ量、不透明帯31の動的な幅方向のず
れ動、および、ずれの方向を検出することができる。
【0031】次に、上記構成のベルト移動検出手段60
からの検出信号に基づくローラ軸傾斜駆動機構40の制
御の手法の一例につき、図7および図8を参照して説明
する。図7は、ベルト移動検出手段60によって検出さ
れるベルト移動速度と、その状態でのローラ軸支持ブロ
ック41の変位量との関係を示すグラフである。ベルト
移動速度軸において+方向および−方向は図2における
+方向(L方向)および−方向(R方向)と対応してい
る。ローラ軸支持ブロック41の変位量軸において+方
向および−方向は図3における−方向(D方向)および
+方向(U方向)と対応している。
【0032】制御がスタートすると、ベルト移動検出手
段60が、ベルトの移動速度および移動方向を検出する
(S11,S12)。図に示す実施形態では、不透明帯
31を挟んで複数個の光学センサ61a,61b,61
c,61dが配置されているので、搬送ベルト30の移
動方向のみならず、移動速度を検出することができる。
検出される移動速度が大きいほど、第1ローラ10のロ
ーラ軸12が傾斜していることを示す。そして、制御手
段70は、たとえば、ローラ軸支持ブロック41の変位
量がOとなるように、パルスモータ43を所定方向に所
定量回転させる(S13)。なお、この制御は、電子写
真プロセス装置の初期作動において行われる制御である
が、搬送ベルト30の幅方向の位置を常時監視し、この
搬送ベルト30の幅方向位置が所定の限定領域内に納ま
るように、ローラ軸傾斜駆動機構40のフィードバック
制御を行うようにすることも可能である。
【0033】図9は、ベルト移動検出手段60の他の形
態を示す。この形態では、搬送ベルト30の幅方向の移
動を機械的に検出する。搬送ベルト30の幅方向両端縁
の裏面には、ウレタンゴム等でできたベルトフランジ3
2が貼着されている。一方、従動ローラとしての第1ロ
ーラ10の固定状ローラ軸12には、ベルトフランジ3
2よりもローラ軸方向内側において、このベルトフラン
ジ32に干渉可能であって、かつ、ローラ軸12に沿っ
て移動可能な押動部材部材62が套嵌されている。この
押動部材62は、たとえばスラストベアリングによって
構成することができる。この押動部材62よりもさらに
内側において、支持体63がローラ軸12に固着され、
この支持体62の外面には、圧力センサ64が取付けら
れている。また、押動部材62は、支持体63と一体的
なフランジ63aとの間に介装された圧縮コイルバネ6
5により、常時ローラ軸方向外方に付勢されている。な
お、図9は、ローラ軸12の右側の構成であるが、左側
にも同様の構成が左右対象に形成されている。そして、
このローラ軸12の一端12aは前述したのと同様にロ
ーラ軸傾斜駆動機構40によって支持され、ローラ軸1
2の他端12bは図9に示されるように、フレーム等の
支持部材13に支持される。
【0034】次に、上記構成のベルト移動検出手段60
からの検出信号に基づくローラ軸傾斜駆動機構40の制
御の手法の一例につき、図10および図11を参照して
説明する。いま、搬送ベルト30が矢印L方向に移動す
ると、ベルトフランジ32が押動部材62を同方向に押
し、そして、この押動部材62が圧力センサ64(右
側)を押圧する。ローラ軸12が傾斜していて搬送ベル
ト30が矢印L方向に移動しようとする傾向が強いほ
ど、圧力センサ64からの出力が大きくなる。図10
は、圧力センサ64からの出力の大きさと、ローラ軸支
持ブロック41の変位量の関係を示しており、このグラ
フから判るように、この圧力センサ64からの出力が大
きいほど、ローラ軸12の傾斜が大きい。より具体的に
は、右側の圧力センサ64からの出力が大きいほど、ロ
ーラ軸支持ブロック41は−方向、すなわち、下方に変
位しており、左側の圧力センサからの出力が大きいほ
ど、ローラ軸支持ブロック41は+方向、すなわち、上
方に変位している。
【0035】制御がスタートすると、圧力センサ64か
らの出力があるかどうかが判断され(S21)、センサ
出力がある場合には(S21:YES)、そのセンサ出
力に応じて、ローラ軸12の傾斜がなくなるように、ロ
ーラ軸傾斜駆動機構40が駆動される(S22)。
【0036】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
形態に限定されることはなく、特許請求の範囲各項に記
載された技術的事項の意味内での変更は、すべて本願発
明の範囲に包摂される。要は、ローラ軸を傾斜駆動する
ことができればよいのであるから、ローラ軸の両端を適
宜上下方向に駆動できるようにすることも、本願発明の
範囲に含まれる。また、搬送方向上流側の第1ローラが
必ずしも従動ローラである必要はないし、また、必ずし
も搬送方向上流側のローラのみにローラ軸駆動傾斜駆動
機構を設ける必要はなく、搬送方向下流側のローラのロ
ーラ軸の一端または両端にローラ軸傾斜駆動機構を設け
ることも、本願発明の範囲に包摂される。さらに、ロー
ラ軸傾斜駆動機構の具体的構成も、種々のものが考えら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る用紙搬送機構が採用される電子
写真プロセス装置の一例の要部の模式的側面図である。
【図2】図1に示される用紙搬送機構の平面図である。
【図3】図2のIII-III 線拡大断面図である。
【図4】図3のIV-IV 線断面図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】制御ブロック図である。
【図7】ベルト移動検出手段の一形態の作用説明図であ
る。
【図8】制御の手法の一例を示すフローチャートであ
る。
【図9】ベルト移動検出手段の他の形態を示す要部断面
図である。
【図10】図9に示すベルト移動検出手段の作用説明図
である。
【図11】制御の手法の一例を示すフローチャートであ
る。
【図12】従来例の説明図である。
【図13】図12のXIII-XIII 線に沿う拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 用紙搬送機構 10 第1ローラ 11 ローラ本体 12 ローラ軸 13 支持部材 14 ベアリング 20 第2ローラ 21 ローラ本体 22 ローラ軸 23 支持部材 24 ベアリング 30 搬送ベルト 31 不透明帯 32 ベルトフランジ 35 テンションローラ 36 転写ローラ 40 ローラ軸傾斜駆動機構 41 ローラ軸支持ブロック 42 案内ガイド 43 パルスモータ 44 回転カム 51〜52 感光ドラム 60 ベルト移動検出手段 61 センサ 62 押動部材 63 支持体 64 圧力センサ 65 圧縮コイルバネ 70 制御手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送方向上流側に配置される第1ローラ
    と、搬送方向下流側に配置される第2ローラと、各ロー
    ラ間を掛け回されて走行する無端状の搬送ベルトと、を
    備え、上記搬送ベルト上に用紙を保持して搬送する用紙
    搬送機構であって、 上記第1ローラおよび第2ローラの各ローラ軸の端部を
    支持する4つの支点のうち、少なくとも1つの支点を搬
    送ベルトの厚み方向に移動調整可能としたことを特徴と
    する、用紙搬送機構。
  2. 【請求項2】 搬送方向上流側に配置される第1ローラ
    と、搬送方向下流側に配置される第2ローラと、各ロー
    ラ間を掛け回されて走行する無端状の搬送ベルトと、を
    備え、上記搬送ベルト上に用紙を保持して搬送する用紙
    搬送機構であって、 上記第1ローラのローラ軸の傾斜角を調整可能としたこ
    とを特徴とする、用紙搬送機構。
  3. 【請求項3】 上記第1ローラのローラ軸の端部を支持
    する2つの支点のうち、少なくとも1つの支点を搬送ベ
    ルトの厚み方向に移動調整可能とした、請求項2に記載
    の用紙搬送機構。
  4. 【請求項4】 ローラ軸の一端を支持するローラ軸支持
    部材を搬送ベルトの厚み方向に移動可能に支持するとと
    もに、このローラ軸支持部材をモータによって搬送ベル
    トの厚み方向に駆動するようにした、請求項1または3
    に記載の用紙搬送機構。
  5. 【請求項5】 上記搬送ベルトの幅方向の移動を検知す
    るベルト移動検出手段と、このベルト移動検出手段から
    の出力に応じて上記モータを制御する制御手段とをさら
    に備えている、請求項4に記載の用紙搬送機構。
  6. 【請求項6】 上記ベルト移動検出手段は、上記搬送ベ
    ルトの幅方向の端部の位置を光学的に検知するものであ
    る、請求項5に記載の用紙搬送機構。
  7. 【請求項7】 上記ベルト移動検出手段は、上記搬送ベ
    ルトの幅方向両側縁裏面側に沿って設けられたベルトフ
    ランジと、上記ベルトフランジに干渉してローラ軸上を
    軸方向に移動可能な押圧部材と、この押圧部材に押圧さ
    れて圧力信号を出力する圧力センサとによって構成され
    ている、請求項5に記載の用紙搬送機構。
  8. 【請求項8】 搬送方向上流側に配置され、かつ固定状
    のローラ軸上で自由回転する第1ローラと、搬送方向下
    流側に配置され、かつモータによって回転駆動される第
    2ローラと、各ローラ間を掛け回されて走行し、静電吸
    着によって用紙を保持しつつ搬送する無端状の搬送ベル
    トと、上記第1ローラのローラ軸の一端を搬送ベルトの
    厚み方向に駆動するローラ軸傾斜駆動機構と、上記搬送
    ベルトの幅方向の移動を検知するベルト移動検出手段
    と、このベルト移動検出手段からの出力に応じて上記ロ
    ーラ軸傾斜駆動機構を制御する制御手段と、を備えるこ
    とを特徴とする、用紙搬送機構。
  9. 【請求項9】 上記ローラ軸傾斜駆動機構は、第1ロー
    ラのローラ軸の一端を支持し、搬送ベルトの厚み方向に
    移動可能に案内支持されたローラ軸支持部材と、このロ
    ーラ軸支持部材に当接し、モータによって回転させられ
    るカムとを備えて構成されている、請求項8に記載の用
    紙搬送機構。
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JP2006309106A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Fuji Xerox Co Ltd カラー画像形成装置
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CN107564173A (zh) * 2017-10-13 2018-01-09 深圳怡化电脑股份有限公司 纸币处理设备及其钞箱

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