JP2000134498A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JP2000134498A
JP2000134498A JP11234040A JP23404099A JP2000134498A JP 2000134498 A JP2000134498 A JP 2000134498A JP 11234040 A JP11234040 A JP 11234040A JP 23404099 A JP23404099 A JP 23404099A JP 2000134498 A JP2000134498 A JP 2000134498A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】色再現域全体としては二次マトリクス処理を行
うが、グレイについては、これを別扱いにして、二次マ
トリックス処理を行わず、またはLUT処理を施すこと
により、グレイを表わす信号に微妙な変動が生じること
がなく、安定した色再現を可能とする画像処理方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】デジタルカラー信号の非線形変換を実施す
る非線形変換手段と、デジタルカラー信号の彩度を算出
する彩度算出手段と、この彩度に基づいて彩度重み係数
を算出する彩度重み算出手段と、非線形変換信号とデジ
タルカラー信号とを、彩度重み係数で重み付け演算して
出力信号を得る重み付け演算手段とを有すること、好ま
しくは、さらに、LUT変換を実施するLUT変換手段
を有し、重み付け演算手段が、非線形変換信号とLUT
変換信号とを、彩度重み係数で重み付け演算することに
より、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法およ
び装置に関し、特に写真フィルム(以下、単にフィルム
という)上の画像を読み取って、高品質の写真プリント
を連続的に作製する場合に有効な画像処理方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等のフィルムに撮影された画像の感光材料(印画紙)
への焼き付けは、フィルムの画像を感光材料に投影して
感光材料を面露光する、いわゆる直接露光(アナログ露
光)が主流である。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上
り)プリントとするデジタルプリンタが実用化された。
【0004】デジタルプリンタでは、画像をデジタルの
画像データとして、画像データ処理によって焼付時の露
光条件を決定することができるので、逆光やストロボ撮
影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャープネ
ス(鮮鋭化)処理、カラーあるいは濃度フェリアの補正
等を好適に行って、従来の直接露光では得られなかった
高品位なプリントを得ることができる。また、複数画像
の合成や画像分割、さらには文字の合成等も画像データ
処理によって行うことができ、用途に応じて自由に編集
/処理したプリントも出力可能である。しかも、デジタ
ルプリンタによれば、画像をプリントとして出力するの
みならず、画像データをコンピュータ等に供給したり、
フロッピーディスク等の記録媒体に保存しておくことも
できるので、画像データを、写真以外の様々な用途に利
用することができる。
【0005】このようなデジタルプリンタは、基本的
に、スキャナ(画像読取装置)および画像処理装置を有
する画像入力装置と、プリンタ(画像記録装置)および
プロセサ(現像装置)を有する画像出力装置とを有す
る。スキャナでは、光源から射出された読取光をフィル
ムに入射して、フィルムに撮影された画像を担持する投
影光を得て、この投影光を結像レンズによってCCDセ
ンサなどのイメージセンサに結像して光電変換すること
により画像を読み取り、必要に応じて各種の画像処理を
施した後に、フィルムの画像データ(画像データ信号)
として画像処理装置に送る。
【0006】画像処理装置は、スキャナによって読み取
られた画像データから画像処理条件を設定して、設定し
た条件に応じた画像処理を画像データに施し、画像記録
のための出力画像データ(露光条件)としてプリンタに
送る。プリンタでは、例えば、光ビーム走査露光を利用
する装置であれば、画像処理装置から送られた画像デー
タに応じて光ビームを変調して、この光ビームを主走査
方向に偏向すると共に、主走査方向と直交する副走査方
向に感光材料を搬送することにより、画像を担持する光
ビームによって感光材料を露光して(焼き付けて)潜像
を形成し、次いで、プロセサにおいて感光材料に応じた
現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像が再生
されたプリントとする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の画像
処理においては、一般的に、色バランス調整、コントラ
スト補正(階調処理)、明るさ補正、覆い焼き処理(濃
度ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、彩度補正、シャ
ープネス(鮮鋭化)処理などが行われる。これらは、演
算式による演算、LUT(ルックアップテーブル)によ
る処理演算、マトリクス(MTX)演算、フィルタによ
る処理演算等を適宜組み合わせた、公知の方法で行われ
るものであり、例えば色バランス調整、明るさ補正およ
びコントラスト補正がLUTで行われ、彩度補正がMT
X演算で行われる。また、これ以外のシャープネス処理
や覆い焼き処理は、別の処理ユニットによって行われ
る。
【0008】従来の画像処理においては、カラー信号を
一律に、一組のマトリクス係数で処理していた。しかし
ながら、このような一律な処理では、グレイを表わす信
号に微妙な変動が生じてしまい、色味が変動するという
問題が発生する場合がある。また、カラー信号空間を複
数の領域に分割して、異なるマトリクスを使用する場合
には、各、マトリクスを計算する必要があること、上記
領域の境界を滑らかにつなぐ必要があることに加えて、
グレイについてもマトリクスでしか補正できないことな
どの処理上の問題がある。
【0009】本発明の目的は、上述の問題点を解消し
て、色再現域全体としては二次マトリクス処理を行う
が、グレイについては、これを別扱いにして、二次マト
リックス処理を行わず、またはLUT処理を施すことに
より、グレイを表わす信号に微妙な変動が生じることが
なく、安定した色再現を可能とする画像処理方法および
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る画像処理方法は、デジタルカラー信号
の非線形変換を実施して非線形変換信号を得る一方、前
記デジタルカラー信号または前記非線形変換信号を用い
て前記デジタルカラー信号の彩度を算出し、算出された
彩度に基づいて彩度重み係数を算出し、前記非線形変換
信号と前記デジタルカラー信号とを、前記彩度重み係数
を用いて重み付け演算して出力信号を得ることを特徴と
する。また、本発明に係る画像処理方法は、上記画像処
理方法であって、さらに、前記デジタルカラー信号また
は前記非線形変換信号にLUT変換を実施してLUT変
換信号を得、前記デジタルカラー信号の代わりに前記L
UT変換信号と前記非線形変換信号とを、前記彩度重み
係数を用いて重み付け演算して出力信号を得ることを特
徴とする。
【0011】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
画像処理方法であって、さらに、前記デジタルカラー信
号の明度を算出し、算出された明度に基づいて明度重み
係数を算出し、この明度重み係数と前記彩度重み係数と
を合わせて1つの統合重み係数を算出し、前記非線形変
換信号と前記デジタルカラー信号または前記LUT変換
信号とを、前記統合重み係数を用いて重み付け演算して
出力信号を得ることを特徴とする。ここで、前記非線形
変換は、2次マトリクスまたは3次元LUTによって実
施するのが好ましい。また、前記統合重み係数の算出
は、前記明度重み係数と前記彩度重み係数との2つの重
み係数の和または積を求めて、前記統合重み係数の値が
所定の範囲内に収まるようにリミッタ処理を行うのが好
ましい。
【0012】また、上記目的を達成するために、本発明
に係る画像処理装置は、デジタルカラー信号の非線形変
換を実施する非線形変換手段と、前記デジタルカラー信
号の彩度を算出する彩度算出手段と、該彩度算出手段に
より算出された彩度に基づいて彩度重み係数を算出する
彩度重み算出手段と、前記非線形変換手段から出力され
る非線形変換信号と前記デジタルカラー信号とを、前記
彩度重み算出手段により算出された前記彩度重み係数で
重み付け演算して出力信号を得る重み付け演算手段とを
有することを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
画像処理装置であって、さらに、前記デジタルカラー信
号のLUT変換を実施するLUT変換手段とを有し、前
記重み付け演算手段は、前記非線形変換手段から出力さ
れる前記非線形変換信号と前記LUT変換手段から出力
されるLUT変換信号とを、前記彩度重み算出手段によ
り算出された前記彩度重み係数で重み付け演算すること
を特徴とする。また、本発明に係る画像処理装置は、上
記画像処理装置であって、上記各手段に加えて、さら
に、上記デジタルカラー信号の明度を算出する明度算出
手段と、この明度算出手段により算出された明度に基づ
いて明度重み係数を算出する明度重み算出手段と、上記
彩度重み算出手段により算出された上記彩度重み係数
と、上記明度重み算出手段により算出された上記明度重
み係数とを合わせて1つの統合重み係数を算出する重み
統合手段とを有し、上記重み付け演算手段は、上記非線
形変換手段から出力される上記非線形変換信号と上記デ
ジタルカラー信号または上記LUT変換手段から出力さ
れる上記LUT変換信号とを、上記重み統合手段により
算出された上記統合重み係数で重み付け演算することを
特徴とする画像処理装置。
【0014】ここで、上記非線形変換手段は、2次マト
リクスまたは3次元LUTであることが好ましい。ま
た、上記LUT変換手段は、上記非線形変換手段から出
力される上記非線形変換信号または上記デジタルカラー
信号のいずれかを切り換えて入力とすることが好まし
く、具体的にはこれらの信号のいずれかを入力するのが
好ましく、さらに、これらの信号を切り換えて入力とす
る切り換え手段を備えるのが好ましい。さらに、上記彩
度算出手段は、上記非線形変換手段から出力される上記
非線形変換信号または上記デジタルカラー信号のいずれ
かを切り換えて入力とすることが好ましく、具体的には
これらの信号のいずれかを入力するのが好ましく、さら
にこれらの信号を切り換えて入力とする切り換え手段を
備えるのが好ましく、上記明度算出手段は、上記非線形
変換手段から出力される上記非線形変換信号または上記
デジタルカラー信号のいずれかを切り換えて入力とする
ことが好ましく、具体的にはこれらの信号のいずれかを
入力するのが好ましく、さらにこれらの信号を切り換え
て入力とする切り換え手段を備えることが好ましい。な
お、上記重み統合手段は、上記明度重み係数と上記彩度
重み係数との2つの重み係数の和を求めて、所定の範囲
内に上記統合重み係数の値が収まるようにリミッタ処理
を行うこと、または、これらの2つの重み係数の積を求
めて、所定の範囲内に上記統合重み係数の値が収まるよ
うにリミッタ処理を行うことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像処理方法
および装置について、添付の図面に示される好適実施例
を基に詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係
る画像処理装置を含むカラーデジタルプリンタの概略構
成を示すブロック図である。図1に示すカラーデジタル
プリンタ10は、フィルム(カラーネガフィルム)Fの
画像を光電的に読み取るフィルム読取装置(スキャナ)
12と、読み取られた画像データ(画像情報)の画像処
理や、本実施例に係るカラーデジタルプリンタ10全体
の操作および制御等を行う画像処理装置14と、画像処
理装置14から出力される画像データに応じて変調した
光ビームで感光材料(印画紙)を画像露光し、現像処理
して仕上がりプリント(写真)として出力するプリンタ
16とを有する。
【0016】また、画像処理装置14には、様々な条件
の入力や設定、処理の選択や指示、色/濃度補正などの
指示等を入力するためのキーボード18aおよびマウス
18bを有する操作系18と、スキャナ12で読み取ら
れた画像、各種の操作指示、様々な条件の設定/登録画
面等を表示するディスプレイ20が接続される。上述の
スキャナ12は、フィルムFに撮影された画像を1コマ
ずつ光電的に読み取る装置で、光源22と、可変絞り2
4と、画像をR(赤)、G(緑)およびB(青)の三原
色に分解するためのR、GおよびBの3枚の色フィルタ
を有し、回転して任意の色フィルタを光路に挿入する色
フィルタ板26と、フィルムFに入射する読取光をフィ
ルムFの面上で均一にする拡散ボックス28と、結像レ
ンズユニット32と、フィルムの1コマの画像を読み取
るエリアセンサであるCCDセンサ34と、アンプ(増
幅器)36と、A/D(アナログ/デジタル)変換器3
7と、フィルムFのエッジに記録されたDXコードを光
学的に読み取るバーコードリーダ38とを有する。
【0017】なお、図示例のカラーデジタルプリンタ1
0においては、240サイズや135サイズのネガ(あ
るいはリバーサル)フィルム等のフィルムの種類やサイ
ズ、ストリップスやスライド等のフィルムFの形態、ト
リミング等の処理の種類等に応じて、スキャナ12の本
体に装着自在な専用のキャリアが用意されており、キャ
リアを交換することにより、各種のフィルムや処理に対
応することができる。フィルムFに撮影され、プリント
作成に供される画像(コマ)は、このキャリアによって
所定の読取位置に搬送、保持される。なお、バーコード
リーダ38は、このキャリアに所定の読取位置の搬送上
流側に配設され、フィルムFを所定の読取位置に搬送す
る際にDXコードを光学的に読み取る。240サイズの
フィルムFの場合には、この他に磁気トラックからの磁
気情報の読み取りも行う。
【0018】図2(a)および(b)に、本実施例に係
るカラーデジタルプリンタ10のスキャナ12に配置さ
れているバーコードリーダ38の詳細を示す。フィルム
Fは、フィルムFの読取位置およびサイズを決める開口
42aを持つキャリアマスク42の搬送上下流側にそれ
ぞれ配置される搬送ローラ44aと44bによって間欠
的に搬送される。バーコードリーダ38は、キャリアマ
スク42の搬送上流側の搬送ローラ44aの上流側近傍
にフィルムFの搬送幅方向に沿って配置されている1個
のバーコードリーダヘッドとなる光学センサ38aと、
複数個の他の光学センサ38bを有し、各光学センサ3
8a,38bは、フィルム搬送路を搬送されるフィルム
F(点線で示される)を挟んで上下に一対の発光部39
aと受光部39bとを備えている。
【0019】フィルムFの幅方向の一端部に設けられて
いる光学センサ38aは、DXコードなどの光学情報を
読み取るためのものであるが、これらの光学情報の他、
フィルムFのパーフォレーションホールPなどや先後端
の検出をも行うものとなっている。他方、フィルム幅方
向中間部に対向して設けられている光学センサ38b
は、フィルムFに記録されている画像の画像領域GAや
画像領域間、いわゆるコマ間の非画像領域を検出するの
に用いられ、フィルムFの自動搬送や後述するラインセ
ンサを用いた複数コマ連続搬送読取などを行う場合に用
いられる。磁気ヘッド40は、240フィルムFに対応
するキャリアに設けられるものであって、バーコードリ
ーダ38よりさらに搬送上流側にフィルムFの両端の磁
気トラックMTに対向して設けられている。磁気ヘッド
40は、磁気トラックMTに磁気情報を記録する記録ヘ
ッド40aと、磁気トラックMTに記録されている磁気
情報を読み取る読取ヘッド40bとを有する。
【0020】このように構成されるバーコードリーダ3
8および磁気ヘッド40は、スキャナ12に設けられた
コントローラ46に接続される。コントローラ46は、
図示しないが、キャリアの搬送ローラ44aおよび44
bなどを駆動するモータや各種センサやマスク(フィル
ム押え)42の開閉などを行うソレノイドなどにも接続
される。このコントローラ46によって制御された搬送
ローラ44a,44bによるフィルムFの搬送の間やコ
マ送りの間にバーコードリーダ38はフィルムFのDX
コードなどの光学情報を読み取り、また磁気ヘッド40
の記録ヘッド40aは、画像処理装置14からの情報を
受けたコントローラ46からの磁気情報をフィルムFの
磁気トラックMTに記録し、磁気ヘッド40の読取ヘッ
ド40bは、フィルムFに記録されている磁気情報を読
み取る。
【0021】こうして読み取られた光学情報および磁気
情報は、コントローラ46を経由して画像処理装置14
へ送られる。バーコードリーダ38で読み取られるDX
コードは、コントローラ46で数値化または符号化さ
れ、画像処理装置14において、フィルム種、メーカー
名などの光学情報として取得される。バーコードリーダ
38および磁気ヘッド40による光学情報および磁気情
報の読取および取得は、フィルムFの画像を粗く読み取
るプレスキャン時のフィルム搬送やコマ送りの間に行う
のがよいが、本発明はこれに限定されず、本スキャン時
に行ってもよいし、全く別途に専用装置で行ってもよ
い。なお、バーコードリーダを用いる場合は、フィルム
Fの1つのコマのバーコードの読み取りと画像の読み取
りとが同時には行われず、異なるコマのバーコードと画
像とが同時に読み取られる。
【0022】次いで、スキャナ12においては、バーコ
ードリーダ38(および磁気ヘッド40)によるフィル
ムFの光学情報(および磁気情報)の読み取りが終了し
た1コマの画像の読み取りが行われる。スキャナ12で
は、光源22から射出され、可変絞り24によって光量
調整され、色フィルタ板26を通過して色調整され、拡
散ボックス28で拡散された均一光量の読取光が、キャ
リアによって所定の読取位置に保持されたフィルムF
(以下、135フィルムFで代表する)の1コマに入射
して、透過することにより、フィルムFに撮影されたこ
のコマの画像を担持する投影光を得る。フィルムFの投
影光は、結像レンズユニット32によってCCDセンサ
34の受光面に結像され、CCDセンサ34によって光
電的に読み取られ、その出力信号がアンプ36で増幅さ
れ、A/D変換器37でデジタル信号に変換されて、画
像処理装置14に送られる。CCDセンサ34は、例え
ば、1380×920画素のエリアCCDセンサであ
る。
【0023】スキャナ12においては、このような画像
読み取りを、色フィルタ板26の各色フィルタを順次挿
入して3回行うことにより、1コマの画像をR,Gおよ
びBの3原色に分解して読み取る。ここで、本実施例に
係るカラーデジタルプリンタ10においては、プリント
Pを出力するための画像読み取り(本スキャン)に先立
ち、画像処理条件などを決定するために、画像を低解像
度で読み取るプレスキャンを行う。従って、1コマで、
合計6回の画像読み取りが行われる。
【0024】本実施例においては、スキャナ12は、エ
リアCCDセンサを用い、色フィルタ板26によって投
影光を3原色に分解して画像を読み取っているが、本発
明に利用されるスキャナとしては、これに限定されず、
図3(a)に示すように、3原色の個々の読み取りに対
応する3種のラインCCDセンサ(48R,48G,4
8Bからなるラインセンサ)48(図3(b)参照)を
用い、フィルムFをキャリアの搬送ローラ44a,44
bで走査搬送しつつ画像を読み取るスリット走査によっ
て画像読み取りを行うスキャナ50であってもよい。こ
のようなスキャナ50は、R,G,Bの3色を同時に読
み取ることが可能であるので、プレスキャンも本スキャ
ンも各々1回行えばよく、例えば、ピース状またはスト
リップス状の135サイズフィルムFであっても、カー
トリッジ内の240サイズフィルムFであっても、往復
で読み取ることにより、画像読み取りの動作を簡単化で
きる。また、プレスキャンは全コマ連続して読み取るこ
とも可能である。
【0025】図3(a)に示すスキャナ50は、図1お
よび図2(b)に示すスキャナ12と類似の構成を有す
るものであるが、スリット走査読み取りを行うものであ
るので、フィルム押えマスク32の代わりに縦長の細い
スリット52aを持つスリット板(キャリアの上蓋で構
成されていてもよい)52が、また、エリアCCDセン
サ34の代わりにラインCCDセンサ48が用いられる
点に加え、色分解フィルタ26の代わりに光源22から
射出光の光量を各成分色毎に調整する調光フィルタ(図
示せず)が用いられる点で異なる以外は、根本的な相違
はないので、詳細な説明は省略する。
【0026】また、ラインCCDセンサ48は、図3
(b)に示すように、フィルムFを透過した投影光を
R,G,Bの3原色に色分解して略同時に読み取る3ラ
イン読取センサであり、それぞれR光、G光およびB光
を読み取るための3種のラインCCDセンサ48R,4
8Gおよび48Bで構成される。ラインCCDセンサ4
8R,48G,48Bは、いずれも同じ所定読取画素数
に対応する同じ所定数のCCD素子を1列に配列したC
CDアレイを用い、これらの3個のCCDアレイ上にそ
れぞれRフィルタ、GフィルタおよびBフィルタを配設
したものである。
【0027】本実施例に係るカラーデジタルプリンタ1
0は、ネガやリバーサル等のフィルムに撮影された画像
を光電的に読み取るスキャナ12を画像処理装置14の
画像データ供給源としているが、画像処理装置14に画
像データを供給する画像データ供給源としては、スキャ
ナ12、同50以外にも、反射原稿の画像を読み取る画
像読取装置、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、
または、LAN(LocalArea Network)やコンピュータ通
信ネットワーク等の通信手段、メモリカードやMO(光
磁気記録媒体)等のメディア(記録媒体)等の、各種の
画像読取手段や撮像手段、画像データの記憶手段等が各
種使用可能である。
【0028】前述のように、スキャナ12からの出力信
号(画像データ)は、画像処理装置14に出力される。
図4に画像処理装置14(以下、処理装置14という)
のブロック図を示す。処理装置14は、制御系では本発
明の画像処理方法の実施や制御、およびスキャナ、処理
装置14、プリンタ16、ディスプレイ20を含むカラ
ーデジタルプリンタ10の部分および全体の制御や管理
を行うCPU54、本発明の画像処理方法の実施やカラ
ーデジタルプリンタ10の作動等に必要な情報を記憶す
る内部メモリ56を有し、画像処理系では、データ処理
部58、プレスキャン(フレーム)メモリ60、本スキ
ャン(フレーム)メモリ62、プレスキャン画像処理部
64、本スキャン画像処理部66、および条件設定部6
8を有する。なお、処理装置14には、これら以外に
も、本スキャンの際の可変絞り24の絞り値やCCDセ
ンサ34の蓄積時間を決定する手段等が配置される。ま
た、制御系においては、操作系18やディスプレイ20
は、このCPU54等によってCPUバス80を介して
各部位に接続される。
【0029】ところで、画像処理系では、スキャナ12
から出力されたR,GおよびBの各出力信号は、Log
変換、DCオフセット補正、暗時補正、シェーディング
補正等を行うデータ処理部58で処理されてデジタルの
画像データとされ、プレスキャン(画像)データはプレ
スキャンメモリ60に、本スキャン(画像)データは本
スキャンメモリ62に、それぞれ記憶(格納)される。
なお、プレスキャンデータと本スキャンデータは、解像
度(画素密度)と信号レベルが異なる以外は、基本的に
同じデータである。
【0030】プレスキャンメモリ60に記憶されたプレ
スキャンデータはプレスキャン画像処理部64におい
て、本スキャンメモリ62に記憶された本スキャンデー
タは本スキャン画像処理部66において、それぞれ処理
される。プレスキャン画像処理部64は、画像処理ユニ
ット70および画像データ変換部72を有する。他方、
本スキャン画像処理部66は、画像処理ユニット74お
よび画像データ変換部78を有する。
【0031】プレスキャン画像処理部64の画像処理ユ
ニット70(以下、単に処理部70という)と、本スキ
ャン画像処理部66の画像処理ユニット74(以下、処
理部74という)は、共に、後述する条件設定部68が
設定した画像処理条件に応じて、予め設定された画像処
理条件がCPU54によって内部メモリ56から読み出
されるので、CPU54によって読み出された画像処理
条件に応じて、またはCPU54によって読み出され、
条件設定部68に送られ、設定された画像処理条件に応
じて、スキャナ12によって読み取られた画像(画像デ
ータ)に、所定の画像処理を施す部位である。両処理部
70および74は、処理する画像データの画素密度が異
なる以外には、基本的に、同様の処理を行う。
【0032】処理部70および処理部74における画像
処理としては、一般的に、色バランス調整、コントラス
ト補正(階調処理)、明るさ補正、覆い焼き処理(濃度
ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、彩度補正、シャー
プネス(鮮鋭化)処理等が例示される。これらは、前述
のように演算式による演算、LUTによる処理演算、M
TX演算、フィルタによる処理演算等を適宜組み合わせ
た、公知の方法で行われるものであり、図示例において
は、色バランス調整、明るさ補正およびコントラスト補
正がLUT70a,74aで行われ、彩度補正がMTX
70b,74bで行われる。また、これ以外のシャープ
ネス処理や覆い焼き処理等は、オペレータによる指示や
画像データ等に応じて、ブロック71およびブロック7
5で行われる。
【0033】本実施例に係る処理装置14においては、
処理部70および処理部74における上述のような画像
処理において、彩度補正を行うMTX70b,74b
を、図5に示すような構成にして、グレイ信号の変動を
生じさせないようにするものである。すなわち、図5に
示す本実施例に係るMTX70b,74bは、従来のM
TXの構成に加えて、従来のMTXに相当する2次マト
リクス(実際は、3D−LUT)100の後段に、カラ
ーデジタル入力信号の彩度と明度とを検出(算出)する
の検出手段101およびここで検出(算出)した彩度と
明度に基づく彩度重み係数および明度重み係数を演算す
る演算手段(彩度重み算出手段102および明度重み算
出手段103)を設け、さらに、彩度と明度に基づく重
み係数の演算量を統合する重み統合手段104を設け
て、この重み統合手段104による統合結果(制御量1
06)により、上述のMTX100の出力信号(非線形
変換信号)とLUT105の出力信号(LUT変換信
号)とを重み付け演算手段108によって重み付け演算
して、両出力信号の合成を行うものである。
【0034】ここで、2次マトリックス(MTX)10
0は、従来のMTXに相当する2次マトリックス(MT
X)で、3×9MTXまたは3×10MTXとして表さ
れ、これらの2次MTXをそのまま用いてもよい。しか
し、これらの2次MTXをそのまま用いると、演算量が
多くなり、演算に時間を要するので、高速化のために
は、図示例の如く、2次MTXを展開して3次元ルック
アップテーブル(3D−LUT)として構成するのが好
ましい。
【0035】一方、LUT105は、グレイの微調整を
行うためのデータ変換テーブルである。このLUT10
5は、2次マトリクス100の処理前の入力信号または
処理後の非線形変換信号に基づいて、グレイの微調整を
行うためのデータ変換内容、すなわちLUT変換内容を
設定する手段である。このデータ変換テーブル(LUT
105)の内容としては、機能として彩度を落とす仕組
みでもよいので、R/G/B信号の内のどれかだけを出
力するセレクタ、彩度ダウン用の1次MTXでも代用可
能であり、種々の彩度を落とす手段等を挙げることがで
きるが、これに限定されるわけではない。ここで、LU
T105には、MTX70b,74bへの入力信号(点
線で示す)または2次MTX100による非線形変換処
理後の非線形変換信号のいずれか一方のみが入力される
ように構成されていればよいが、本発明はこれに限定さ
れず、LUT105の入力側に切り換え手段、例えば図
5に点線で示すスイッチ110を設け、で示す非線形
変換信号の入力とで示す入力信号(点線で示す)の入
力とを切り換えるように構成しても良い。
【0036】次に、彩度と明度の検出手段101は、そ
れぞれ、2次マトリクス100の処理前の入力信号また
は処理後の非線形変換信号に基づいて、彩度または明度
を演算して検出する手段である。上述の彩度Chとして
は、例えば、
【数1】 などの演算式で定義される値が好適に用いられる。
【0037】また、明度Yとしては、例えば、
【数2】 などの演算式で定義される値が好適に用いられる。検出
手段101は、彩度Chを上記式(1)〜(4)のいず
れかによって、明度Yを上記式(5)または(6)によ
って算出する。ここで、彩度Chと明度Yの検出手段1
01には、MTX70b,74bへの入力信号(点線で
示す)または2次MTX100による非線形変換処理後
の非線形変換信号のいずれか一方のみが入力されるよう
に構成されていればよいが、本発明はこれに限定され
ず、検出手段101の入力側に切り換え手段、例えばス
イッチ112を設け、で示す非線形変換信号の入力と
で示す入力信号(点線で示す)の入力とを切り換える
ように構成しても良い。
【0038】彩度重み算出手段102は、検出手段10
1で算出された彩度Chに基づいて彩度重み係数を算出
する演算手段であり、明度重み算出手段103は、検出
手段101で算出された明度Yに基づいて明度重み係数
を算出する演算手段である。ここで、彩度算出手段10
2および明度重み算出手段103によってそれぞれ算出
された彩度重み係数Kc および明度重み係数Ky の一例
をそれぞれ図6および図7に示す。図6は、彩度重み算
出手段102による彩度Chに基づく演算量、すなわち
彩度重み(係数Kc )の演算結果、すなわちLUT10
5の出力信号であるLUT変換信号に対する彩度重み係
数Kclを定性的に示すものであり、彩度Chが高いエリ
アではLUT105(LUT変換信号)の寄与率を下げ
る(逆に、彩度Chが低いエリアではLUT105(L
UT変換信号)の寄与率を上げる)ことを示しているも
のである。また、図7は、明度重み算出手段103によ
る明度Yに基づく演算量、すなわち明度重み(係数Ky
)の演算結果、すなわちLUT105の出力信号であ
るLUT変換信号に対する明度重み係数Kylを定性的に
示すものであり、明度Yが高いエリアではLUT105
(LUT変換信号)の寄与率を上げる(逆に、明度Yが
低いエリアではLUT105(LUT変換信号)の寄与
率を下げる)ことを示しているものである。
【0039】重み統合手段104は、彩度重み算出手段
102によって算出された彩度Chに基づく演算量(彩
度重み係数Kc )と明度重み算出手段102によって算
出された明度Yに基づく演算量(明度重み係数Ky )と
を統合して、統合重み係数Kt を決定する機能を有す
る。なお、彩度重み係数Kc および明度重み係数Ky と
してLUT変換信号に対する彩度重み係数Kclおよび明
度重み係数Kylが用いられる場合には、統合重み係数K
t はLUT変換信号に対する統合重み係数Ktlが得らる
が、本発明はこれに限定されず、非線形変換信号に対す
る重み係数Kcm、Kym、Ktmを求めるようにしてもよ
い。ここで、重み統合手段104は、さらに統合結果
(統合重み係数Kt )を所定の範囲内の値、例えば0か
ら1の間にクリップする機能を有するのが好ましい。す
なわち、重み統合手段104は、彩度重み係数Kc と明
度重み係数Ky との2つの重み係数の和または積を求め
た後、得られた統合重み係数Kt の値が所定の範囲内に
収まるようにリミッタ処理を行うのが好ましい。このリ
ミッタ処理としては、2つの重み係数Kc およびKy の
和または積として得られた統合重み係数Kt の値の内、
所定の範囲を超える値を所定の範囲の両端の値に固定す
る方法でもよいし、和または積として得られた統合重み
係数Kt の値の最大値および最小値が所定の範囲の両端
の値となるように変倍する方法でもよいし、両者を併用
する方法など、従来公知の種々の方法が採用できる。
【0040】制御部106は、この重み統合手段104
で決定された統合結果に基づいて、すなわち統合重み係
数Kt を用いて、2次マトリクス100の出力である非
線形変換信号に重み付けをする重み制御量およびLUT
105の出力であるLUT変換信号に重み付けをする重
み制御量を求めるための機能を持つ。重み付け演算手段
108は、2次マトリクス100から出力される非線形
変換信号およびLUT105から出力されるLUT変換
信号に統合重み係数Kt に基づくそれぞれの重み制御量
を用いて、非線形変換信号とLUT変換信号との重み付
け演算を行い、MTX70b、74bの出力信号を算出
する。以上のようにして図5に示すMTX70b、74
bでは、出力信号が生成される。
【0041】図5に示すMTX70b、74bは、入力
信号の彩度Chおよび明度Yに基づいて算出された彩度
重み係数Kc および明度重み係数Ky を統合して得られ
た統合重みKt を用いて、2次MTX100から出力さ
れる非線形変換信号とLUT105から出力されるLU
T変換信号とを重み付け演算手段108によって重み付
け演算を行って出力信号を生成するものであったが、本
発明はこれに限定されず、図8に示すように、統合重み
Kt を用いて、入力信号と2次MTX100から出力さ
れる非線形変換信号とを重み付け演算手段108によっ
て重み付け演算を行って出力信号を生成するものであっ
てもよい。図8に示すMTX(70b、74b)は、L
UT105(LUT変換手段)を有しておらず、重み付
け演算手段108が入力信号と2次MTX100から出
力される非線形変換信号とを重み付け演算を行う点を除
いて、図5に示すMTX70b、74bと同様の構成を
有しているので、同一の構成要素には、同一の番号を付
し、その説明は省略する。
【0042】図8に示すMTX(70b、74b)で
は、検出手段101において彩度Chおよび明度Yが算
出され、彩度重み算出手段102において、同様に検出
手段101で算出された彩度Chに基づいて彩度重み係
数Kc が算出される。彩度重み算出手段102で算出さ
れた彩度重み係数Kc の一例を図9に示す。図9は、彩
度重み算出手段102による彩度Chに基づく2次MT
X100の出力信号である非線形変換信号に対する演算
量、すなわち彩度重み係数Kcmを定性的に示すものであ
る。図9に実線および点線で示される彩度重み係数(演
算量)のいずれも、彩度Chが低いエリアでは2次MT
X100(非線形変換信号)の寄与率を下げ、彩度Ch
が高いエリアでは2次MTX100(非線形変換信号)
の寄与率を上げることを示しており、彩度Chがあまり
高くない同じ彩度Chでは、点線の彩度重み係数(演算
量)の方が、実線のものより2次MTX100(非線形
変換信号)の寄与率が高いことを示している。ここで
は、明度重み算出手段103による明度Yに基づく演算
量、すなわち明度重み係数Ky は図示されていないが、
上述と同様にして算出される。
【0043】こうして得られた彩度重み係数Kc および
明度重み係数Ky は、重み統合手段104で統合され、
統合重み係数Kt が算出される。制御部106では、得
られた統合重み係数Kt を用いて入力信号と2次MTX
100から出力される非線形変換信号とを重み付け演算
するための制御量を決定する。重み付け演算手段108
は、得られた制御量テーブルを参照して、入力信号と非
線形変換信号とを重み付け演算して、MTX(70b、
74b)の出力信号を生成する。
【0044】上述した各例では、彩度Chと明度Yとの
算出を1つの検出手段101で行っているが、本発明
は、これに限定されず、彩度Chと明度Yをそれぞれ別
の検出手段、例えば彩度算出手段と明度算出手段とで行
ってもよい。また、グレイ変動の発生は、明度Yよりも
彩度Chの方により大きな影響を受けるので、検出手段
101による明度Yの算出は行わず、従って明度重み算
出手段103および重み統合手段108を設けず、従っ
て明度重み係数Ky や統合重み係数Kt の算出は行わ
ず、検出手段101による彩度Chの算出および彩度重
み算出手段102による彩度重み係数Kc の算出のみを
行ってもよい。
【0045】こうして生成されたMTX70bおよび7
4bの出力信号は、それぞれブロック71およびブロッ
ク75に送られて、ブロック71およびブロック75で
シャープネス処理や覆い焼き処理、オペレータによる指
示や画像データ等に応じた画像補正処理などが行われ
る。
【0046】プレスキャン画像処理部64の画像データ
変換部72は、処理部70によって処理された上述の画
像データを、3D(三次元)−LUT等を用いて変換し
て、ディスプレイ20による表示に対応する画像データ
に変換する。他方、本スキャン画像処理部66の画像デ
ータ変換部78は、同様に、処理部74によって処理さ
れた画像データを3D−LUTを用いて変換し、プリン
タ16による画像記録に対応する出力画像データとして
プリンタ16に供給する。なお、上述のプレスキャン画
像処理部64および本スキャン画像処理部66による各
種の処理条件は、条件設定部68によって設定される。
【0047】この条件設定部68は、画像処理条件設定
部82、キー補正部84およびパラメータ統合部86を
有する。画像処理条件設定部(以下、設定部とする)8
2は、施す画像処理を選択すると共に、プレスキャンデ
ータを用いて、処理部70および74における画像処理
条件を設定し、パラメータ統合部86に供給する。具体
的には、設定部82は、プレスキャンデータから、濃度
ヒストグラムの作成や、平均濃度、LATD(大面積透
過濃度)、ハイライト(最低濃度)、シャドー(最高濃
度)等の画像特徴量の算出等を行い、加えて、必要に応
じて行われる操作系18を用いたオペレータによる指示
に応じて、前述のグレイバランス調整、明るさ補正、お
よびコントラスト補正のテーブル(LUT)の作成、彩
度補正を行うマトリクス演算の作成等の画像処理条件を
決定する。
【0048】キー補正部84は、キーボード18aに設
定された明るさ、色、コントラスト、シャープネス、彩
度等を調整するキーやマウス18bで入力された各種の
指示等に応じて、画像処理条件の調整量(例えば、LU
Tの補正量等)を算出し、パラメータ統合部86に供給
するものである。パラメータ統合部86は、設定部82
が設定した画像処理条件を受け取り、供給された画像処
理条件をプレスキャン画像処理部64の処理部70およ
び本スキャン画像処理部66の処理部74に設定し、さ
らに、キー補正部84で算出された調整量に応じて、各
部位に設定した画像処理条件を補正(調整)し、あるい
は画像処理条件を再設定する。
【0049】なお、スキャナ12において、バーコード
リーダ38によってDXコードが読み取られコントロー
ラ46でコード化されるか、もしくは、CCDセンサに
より読み取られてデータ化されて、画像処理装置14に
伝送されている場合には、CPU54によってメモリ5
6からフィルム種およびこれに対応する画像処理条件が
読み出され、上述の設定部82によって設定される画像
処理条件の代わりに、パラメータ統合部86に供給され
る。この場合、上述の設定部82による画像処理条件の
設定は行われなくてもよいが、行われてもよい。さら
に、画像処理条件として、読取画像データから設定部8
2によって設定された画像処理条件の代わりに、フィル
ム種情報に応じて設定された画像処理条件を用いる場合
には、これらの画像処理条件を直接プレスキャン画像処
理部64の処理部70および本スキャン画像処理部66
の処理部74に供給して設定し、条件設定部68による
画像処理条件の設定そのものを行わなくてもよい。
【0050】以下、画像処理装置14の作用を説明する
ことにより、本実施例のカラーデジタルプリンタ10に
ついて、より詳細に説明する。オペレータがフィルムF
(あるいは読み取りを行うコマ)をスキャナ12(キャ
リア)の所定位置にセットし、作成するプリントサイズ
の入力等の所定の作業を終了した後に、プリント作成開
始を指示すると、スキャナ12では、プレスキャンが開
始され、前述のように、フィルムFに撮影された画像が
R,GおよびBに分解されて光電的に読み取られ、プレ
スキャンメモリ60に出力される。
【0051】プレスキャンメモリ60にプレスキャンデ
ータが記憶されると、設定部82がこれを読み出し、濃
度ヒストグラムの作成や画像特徴量の算出等を行い、こ
れを用いて、画像処理条件を設定(LUTやMTXの作
成)してパラメータ統合部86に送る。これと平行し
て、可変絞り24の絞り値決定等の本スキャンの読取条
件が設定されて、スキャナ12が調整され、次いで、ス
キャナ12では本スキャンが行われ、本スキャンデータ
が、順次、本スキャンメモリ62に転送・記憶される。
【0052】画像処理条件を受け取ったパラメータ統合
部86は、これを、プレスキャン画像処理部64の処理
部70、および本スキャン画像処理部66の処理部74
の所定部位(ハードウエア)に設定する。次いで、プレ
スキャンメモリ60からプレスキャンデータが読み出さ
れ、処理部70において設定された画像処理条件で処理
されて、画像データ変換部72で変換されて、所定の処
理を施されたプレスキャン画像が、ディスプレイ20に
表示される。
【0053】通常のプリント作成では、オペレータは、
ディスプレイ20の表示を見て、画像すなわち処理結果
の確認(検定)を行い、必要に応じて、キーボード18
aに設定された調整キー等を用いて色/濃度、階調等を
調整する。この調整の入力は、キー補正部84に送ら
れ、キー補正部84は調整入力に応じた画像処理条件の
補正量を算出し、これをパラメータ統合部86に送る。
パラメータ統合部86は、送られた補正量に応じて、前
述のように、処理部70および処理部74のLUT70
aおよび74aや上述した本発明の特徴とするグレイ信
号の変動のない安定した色再現を可能とするための処理
を行うためのMTX70bおよび74bを補正して、こ
の補正すなわちオペレータによる調整入力に応じて、デ
ィスプレイ20に表示される画像も変化する。
【0054】オペレータは、ディスプレイ20に表示さ
れる画像が適正であると判定(検定OK)すると、キー
ボード18a等を用いてプリント開始を指示する。これ
により、画像処理条件が確定し、本スキャンメモリ62
から本スキャンデータが読み出され、本スキャン画像処
理部66に送られる。なお、検定を行わない場合には、
パラメータ統合部86による本スキャン画像処理部66
の処理部74への画像処理条件の設定を終了した時点で
画像処理条件が確定し、本スキャンメモリ62から本ス
キャンデータが読み出され、本スキャン画像処理部66
に送られる。これらは、作業モード等で選択できるよう
にするのが好ましい。
【0055】このようにして本スキャン画像処理部66
に画像データが読み出されると、処理部74において、
画像データは、LUT74aおよびMTX74bで前述
のように処理された後、さらに、ブロック75の処理部
で、これ以外の、公知の必要な画像処理を施されて、画
像データ変換部78に送られ、画像データ変換部78に
おいてプリンタ16による画像記録に応じた画像データ
に変換され、プリンタ16に送られる。
【0056】プリンタ16は、感光材料(印画紙)を画
像データに応じて露光して潜像を記録し、感光材料に応
じた現像処理を施して(仕上り)プリントとして出力す
るものである。例えば、感光材料をプリントに応じた所
定長に切断した後に、バックプリントの記録、感光材料
(印画紙)の分光感度特性に応じた、R露光、G露光お
よびB露光の3種の光ビームを画像データ(記録画像)
に応じて変調して主走査方向に偏向し、主走査方向と直
交する副走査方向に感光材料を搬送することによる潜像
の記録等を行い、潜像を記録した感光材料に、発色現
像、漂白定着、水洗等の所定の湿式現像処理を行い、乾
燥してプリントとした後に、仕分けして集積する。
【0057】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱
しない範囲において、各種の改良および変更を行っても
良いのはもちろんである。例えば、本発明に係る画像処
理装置に入力する画像データとしては、上記実施例に示
した写真フィルムの画像を光電的に読み取ったものの
他、デジタルカメラ等の各種のデジタルデータ供給源か
らの入力画像データが用い得る。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、色再現域全体としては二次マトリクス処理を行
うが、グレイについては、これを別扱いにして、二次マ
トリクス処理を行わず、あるいはLUT処理を施すよう
にしたことにより、グレイを表わす信号に微妙な変動が
生じることがなく、安定した色再現を可能とする画像処
理方法および装置を実現できるという効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る画像処理装置を含む
カラーデジタルプリンタの概略構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 (a)は、図1に示したスキャナに用いられ
るバーコードリーダおよび磁気ヘッドの一実施例の説明
図、(b)はスキャナの要部の一実施例の斜視模式図で
ある。
【図3】 (a)は、図1に示したスキャナの要部の他
の実施例を示す斜視模式図、(b)はラインCCDセン
サの一実施例の平面模式図である。
【図4】 図1に示す画像処理装置の一実施例のブロッ
ク図である。
【図5】 図4に示す画像処理装置の処理部のMTXの
一実施例の内部構成を示すブロック図である。
【図6】 図5に示したMTX内部の彩度重み係数(彩
度に基づく演算量)の一例を示す図である。
【図7】 図5に示したMTX内部の明度重み係数(明
度に基づく演算量)の一例を示す図である。
【図8】 図4に示す画像処理装置の処理部および処理
部のMTXの別の実施例の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図9】 図8に示したMTX内部の彩度重み係数(彩
度に基づく演算量)の一例を示す図である。
【符号の説明】
F フィルム 10 カラーデジタルプリンタ 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンタ 18 操作系 20 ディスプレイ 34,48 CCDセンサ 38 バーコードリーダ 54 CPU 56 内部メモリ 58 データ処理部 60 プレスキャン(フレーム)メモリ 62 本スキャン(フレーム)メモリ 64 プレスキャン画像処理部 66 本スキャン画像処理部 68 条件設定部 70,74 画像処理ユニット(処理部) 70a,74a LUT 70b,74b MTX 72,78 画像データ変換部 80 CPUバス 82 (画像処理条件)設定部 84 キー補正部 86 パラメータ統合部 100 2次マトリックス(3D−LUT) 101 彩度と明度の検出手段 102 彩度重み算出手段 103 明度重み算出手段 104 重み統合手段 105 LUT 106 制御部 108 重み付け演算手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタルカラー信号の非線形変換を実施し
    て非線形変換信号を得る一方、前記デジタルカラー信号
    または前記非線形変換信号を用いて前記デジタルカラー
    信号の彩度を算出し、算出された彩度に基づいて彩度重
    み係数を算出し、前記非線形変換信号と前記デジタルカ
    ラー信号とを、前記彩度重み係数を用いて重み付け演算
    して出力信号を得ることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像処理方法であって、
    さらに、前記デジタルカラー信号または前記非線形変換
    信号にLUT変換を実施してLUT変換信号を得、前記
    デジタルカラー信号の代わりに前記LUT変換信号と前
    記非線形変換信号とを、前記彩度重み係数を用いて重み
    付け演算して出力信号を得ることを特徴とする画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の画像処理装置で
    あって、さらに、前記デジタルカラー信号の明度を算出
    し、算出された明度に基づいて明度重み係数を算出し、
    この明度重み係数と前記彩度重み係数とを合わせて1つ
    の統合重み係数を算出し、前記非線形変換信号と前記デ
    ジタルカラー信号または前記LUT変換信号とを、前記
    統合重み係数を用いて重み付け演算して出力信号を得る
    ことを特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記非線形変換は、2次マトリクスまたは
    3次元LUTによって実施する請求項1〜3のいずれか
    に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】前記統合重み係数の算出は、前記明度重み
    係数と前記彩度重み係数との2つの重み係数の和または
    積を求めて、前記統合重み係数の値が所定の範囲内に収
    まるようにリミッタ処理を行う請求項3または4に記載
    の画像処理方法。
  6. 【請求項6】デジタルカラー信号の非線形変換を実施す
    る非線形変換手段と、 前記デジタルカラー信号の彩度を算出する彩度算出手段
    と、 該彩度算出手段により算出された彩度に基づいて彩度重
    み係数を算出する彩度重み算出手段と、 前記非線形変換手段から出力される非線形変換信号と前
    記デジタルカラー信号とを、前記彩度重み算出手段によ
    り算出された前記彩度重み係数で重み付け演算して出力
    信号を得る重み付け演算手段とを有することを特徴とす
    る画像処理装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の画像処理装置であって、
    さらに、前記デジタルカラー信号のLUT変換を実施す
    るLUT変換手段とを有し、前記重み付け演算手段は、
    前記非線形変換手段から出力される前記非線形変換信号
    と前記LUT変換手段から出力されるLUT変換信号と
    を、前記彩度重み算出手段により算出された前記彩度重
    み係数で重み付け演算することを特徴とする画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載の画像処理装置で
    あって、前記各手段に加えて、さらに、前記デジタルカ
    ラー信号の明度を算出する明度算出手段と、該明度算出
    手段により算出された明度に基づいて明度重み係数を算
    出する明度重み算出手段と、前記彩度重み算出手段によ
    り算出された前記彩度重み係数と、前記明度重み算出手
    段により算出された前記明度重み係数とを合わせて1つ
    の統合重み係数を算出する重み統合手段とを有し、前記
    重み付け演算手段は、前記非線形変換手段から出力され
    る前記非線形変換信号と前記デジタルカラー信号または
    前記LUT変換手段から出力される前記LUT変換信号
    とを、前記重み統合手段により算出された前記統合重み
    係数で重み付け演算することを特徴とする画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】前記非線形変換手段は、2次マトリクスま
    たは3次元LUTである請求項6〜8のいずれかに記載
    の画像処理装置。
  10. 【請求項10】前記LUT変換手段は、前記非線形変換
    手段から出力される前記非線形変換信号または前記デジ
    タルカラー信号のいずれかを切り換えて入力とする請求
    項6〜9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】前記彩度算出手段は、前記非線形変換手
    段から出力される前記非線形変換信号または前記デジタ
    ルカラー信号のいずれかを切り換えて入力とする請求項
    6〜10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】前記明度算出手段は、前記非線形変換手
    段から出力される前記非線形変換信号または前記デジタ
    ルカラー信号のいずれかを切り換えて入力とする請求項
    6〜11のいずれかに記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】前記重み統合手段は、前記明度重み係数
    と前記彩度重み係数との2つの重み係数の和を求めて、
    前記統合重み係数の値が所定の範囲内に収まるようにリ
    ミッタ処理を行う請求項6〜12のいずれかに記載の画
    像処理装置。
  14. 【請求項14】前記重み統合手段は、前記明度重み係数
    と前記彩度重み係数との2つの重み係数の積を求めて、
    前記統合重み係数の値が所定の範囲内に収まるようにリ
    ミッタ処理を行う請求項6〜12のいずれかに記載の画
    像処理装置。
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