JP2000133323A - 充電状態測定可能バッテリ― - Google Patents

充電状態測定可能バッテリ―

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易かつ精確に充電状態を測定することがで
きる蓄電装置を提供すること。 【解決手段】 タ゛ミーハ゛ッテリーの充電状態を測定することに
よりメインハ゛ッテリーの充電状態を決定することを可能にする
蓄電装置。該蓄電装置は、ホ゜ータフ゛ルコンヒ゜ュータ等の電子機器に
電力を提供することが可能である。該メインハ゛ッテリー及び該タ゛
ミーハ゛ッテリーは、それぞれの蓄電容量及び自己放電率を有し
ている。タ゛ミーハ゛ッテリーの蓄電容量は、メインハ゛ッテリーの蓄電容量
よりも小さく、例えば、タ゛ミーハ゛ッテリーの蓄電容量はメインハ゛ッテリ
ーの約1%のみとすることが可能である。メインハ゛ッテリー及びタ゛ミ
ーハ゛ッテリーは、それらの自己放電率が互いに実質的に等しく
なるように構成される。該蓄電装置はまた、メインハ゛ッテリーに
負荷が接続されて該メインハ゛ッテリーから電流が引き出されて
いるときにタ゛ミーハ゛ッテリーがメインハ゛ッテリーよりも速い速度で放
電するように構成された放電回路を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリーに関
し、特に、携帯型コンピュータ等の電子機器に電力を供
給するバッテリーに関する。本発明はまた、充電状態を
測定することが可能なバッテリーに関する。本発明のバ
ッテリー及びこれに関連する充電状態測定方法は、特に
薄膜バッテリーに適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】バッテリーの「充電状態」を測定するこ
とが望ましい場合が多い。かかる測定を行うことによ
り、バッテリーの残存寿命を決定することができる。例
えば、ラップトップコンピュータ等の携帯型電子装置の
ユーザであれば、バッテリーの再充電又は完全充電され
たバッテリーとの交換を行うことができるように、装置
に電力を供給しているバッテリーが何時低レベルになる
かを知りたいであろう。
【0003】バッテリーの充電状態を測定することは意
外に難しいことである。この一因は、バッテリーが実際
には電荷を貯蔵しているのではなく化学的なエネルギー
を貯蔵しているということにある。貯蔵された化学エネ
ルギーは、バッテリーの端子間に負荷を接続した際に電
気エネルギーへと変換される。バッテリーが化学エネル
ギーを電気エネルギーに変換する効率は「変換効率」と
して知られている。換言すれば、バッテリーの変換効率
は、電気エネルギーへと変換される貯蔵された化学エネ
ルギーのパーセンテージを示すものである。しかし、バ
ッテリーは、ある程度の効率の悪さを有するものである
ため、一般には100%の変換効率を達成することが出
来ない。更に、変換効率は、バッテリーの温度、バッテ
リーの端子間に接続された負荷によって引き起こされる
電流ドレイン(current drain)、及び充電状態に大きく
依存するものとなる。したがって、実際には、バッテリ
ーを単なる電荷の貯蔵器と見なすことはできない。
【0004】充電状態の測定を一層困難にするものとし
て、負荷が存在しなくともバッテリーがエネルギーを放
出することが挙げられる。無負荷状態でのエネルギー放
出は、自己放電として既知のものである。バッテリーが
自己放電を行う速度は、バッテリーの種類にもよるが、
1パーセント未満/年〜数パーセント/週である。した
がって、自己放電の結果として生じる充電量の変化の予
測及びその補償を行うことは困難である。
【0005】従来の充電状態表示手段の一例として、自
動車用鉛酸蓄電池で使用される浮き秤(又は比重計)で
ある。所与の温度でのバッテリー中の電解質濃度は、優
れた充電状態の指示子となる。電解質濃度は、電解質の
比重に直接関係するものである。浮き秤はこの比重を測
定する。温度による影響は、補正因子を適用することで
考慮されるが、該補正因子はテーブルをルックアップし
なければならないものである。浮き秤の使用は、消費者
向け製品即ち携帯用製品で使用するにはあまりにも扱い
難いものであることが一般に認められており、したがっ
て、この種の技術は、かかる分野には適用することがで
きない。
【0006】従来のバッテリー充電状態の非侵襲性の測
定方法では、バッテリーの開路電圧を測定する。この方
法の欠点は、該方法がバッテリーが無負荷の状態で測定
を行うものであるため、装置の稼動時には該方法を使用
できないという点である。加えて、該開路電圧は、負荷
が外されてから安定するまで数分あるいは数時間を要す
るものである。更に、最近の多くの種類のバッテリーの
場合、該バッテリーが完全に放電する直前まで、その開
路電圧は充電状態に不精確にしか関係しないものであ
る。従って、この技術を使用してバッテリーが無くなり
かけている事実を合理的に通知することは実現困難であ
る。
【0007】別のバッテリー開路電圧の測定方法は、最
初に、安定化時間についての問題を克服するための試み
において特別な負荷を使用して短時間の激しい放電でバ
ッテリーにストレスを与えるステップを伴うものであ
る。しかし、この方法は、バッテリー寿命が問題とされ
る場合には実用的でない。
【0008】その他の充電状態測定方法として、「電荷
計算法(charge accounting)」が挙げられる。該電荷
計算法とは、バッテリーが電荷を保存するという仮定に
基づくものである。電荷計算法の技術を用いた燃料計
は、ラップトップコンピュータ等の装置で広く使用され
ているものである。しかし、製造工程の違いから生じる
バッテリーモデルの不完全性のため、燃料計が十分に機
能することができなくなる。この不精確な性能を補正す
るために、30%の安全マージンを得るべくバッテリー
が実際の蓄電容量の70%しか充電することができない
ものであると仮定する場合もある。その結果、蓄電容量
のかなりの部分が利用されないことがある。加えて、バ
ッテリーの経時変化は勿論のこと、バッテリー毎のパラ
メータの違い、更には同一メーカーが製造した同じ型の
バッテリーにおける違いさえも、電荷計算法を使用した
従来の燃料計による精確な電荷測定を妨げるものとな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上を考慮すれば、容
易かつ精確に充電状態を測定することができる蓄電装置
又はバッテリーが必要とされていることは明らかであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、バッテリーの
充電状態の測定を可能にする蓄電装置であると見なすこ
とができる。より詳細には、本発明の蓄電装置は、充電
状態の精確な測定を可能にし、これにより蓄電装置の現
在の蓄電容量を精確に求めることが可能となる。充電状
態を精確に測定して現在の充電状態を表示することによ
り、蓄電装置の充電量が少なくなる時期がユーザに分か
り、蓄電装置を再充電したり、該蓄電装置を完全に充電
されたバッテリーと交換することが可能となる。上記充
電状態の精確な測定により、ポータブルコンピュータ等
の電子機器は益々使用し易くなる。
【0011】本発明の一態様によれば、蓄電装置は、負
荷及びダミーバッテリーと接続することが可能なメイン
バッテリーを備えている。該負荷は、例えば、ポータブ
ルコンピュータその他電子機器とすることが可能であ
る。メインバッテリー及びダミーバッテリーの各々は、
蓄電容量及び自己放電率を有している。ダミーバッテリ
ーの蓄電容量は、メインバッテリーの蓄電容量よりも小
さく、例えば、ダミーバッテリーの蓄電容量はメインバ
ッテリーの約1%のみとすることが可能である。メイン
バッテリー及びダミーバッテリーは、それらの自己放電
率が互いに実質的に等しくなるように構成される。蓄電
装置はまた、ダミーバッテリーに接続された放電回路を
備えている。該放電回路は、メインバッテリーに負荷が
接続されて該メインバッテリーから電流が引き出されて
いるときにダミーバッテリーがメインバッテリーよりも
速い速度で放電するように構成される。
【0012】本発明のかかる蓄電装置の利点の1つは、
ダミーバッテリーの電圧を監視することにより、メイン
バッテリーの電荷量が低レベルになる時期を決定するこ
とができることである。ダミーバッテリーの電圧が所定
のしきい値を下回った場合に、メインバッテリーが間も
なく低電力状態になることを示すための信号を提供する
ことが可能である。したがって、該蓄電装置を例えばポ
ータブルコンピュータで実施した場合には、ユーザは蓄
電装置が放電しようとする時期が分るので、蓄電装置を
再充電し、あるいはこれを交換することが可能となる。
【0013】本発明のもう1つの利点は、ダミーバッテ
リーがメインバッテリーよりも速い所定の速度で放電す
るように放電回路を構成することができる点である。し
たがって、ダミーバッテリーが所定のしきい値を下回っ
て放電した場合に、メインバッテリーに残っている電荷
量を求めて、メインバッテリーが何時まで負荷に電力供
給を行うことができるかを決定することができる。
【0014】本発明のその他の態様、特徴、及び利点に
ついては、本発明の属する分野における当業者であれ
ば、添付図面と共に以下の説明から明らかとなろう。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、蓄電装置において実施
され、その典型的な実施態様は、薄膜型蓄電装置であ
る。該蓄電装置は、数多くの用途に利用することが可能
なものである。例えば、薄膜型蓄電装置は、ラップトッ
プ、パームトップ、又はノートブックコンピュータとい
ったポータブルコンピュータに電力を供給するために使
用することができる。本発明の蓄電装置は、充電状態の
精確な測定を可能にするものである。これにより、充電
状態が低レベルになる時期を決定して、蓄電装置を再充
電し、あるいは該蓄電装置を完全に充電されたバッテリ
ーと交換することが可能となる。本発明は、この機能を
提供すると共に蓄電容量を最大限にし、更には測定誤差
を最小限にし又は実質的に排除するものである。本書で
は、薄膜技術を利用して本発明を例示するが、当業者で
あれば、ニッケル水素(NiMHy)技術、リチウムイ
オン技術、ニカド(Ni−Cad)技術、亜鉛エア(Z
inc−Air)技術、リチウムポリマー技術、及び鉛
酸技術といった他の蓄電装置技術を使用可能であること
が理解されよう。
【0016】更に詳細に図面を参照すると、本発明の蓄
電装置10の典型的な実施態様が、図1に概略的に描か
れている。該蓄電装置10は、図2のポータブルコンピ
ュータ11における典型的応用例で示されている。典型
的な蓄電装置10は、メインバッテリー12とダミーバ
ッテリー14とを備えている。メインバッテリー12
は、負荷18を接続することができる一組の端子16
a、16bを備えたものとすることが可能である。ダミ
ーバッテリー14は、放電回路22を接続することがで
きる一組の端子20a、20bを備えたものとすること
が可能である。
【0017】典型的な蓄電装置10は、メインバッテリ
ー12に負荷が接続されて該バッテリーから電流が引き
出されている際にダミーバッテリー14がメインバッテ
リー12よりも速く放電するように構成される。蓄電装
置10をかかる構成にした結果として、ダミーバッテリ
ー14の充電状態が、メインバッテリー12の充電状態
を示すものとなる。従って、ダミーバッテリー14の充
電状態を監視することにより、メインバッテリー12の
充電状態が低レベルになる時期を決定することが可能と
なり、これは「低電力インジケータ」と考えることがで
きる。メインバッテリー12が低レベルであると判定さ
れた場合、低電力信号を供給してユーザに警告すること
が可能である。これについては後に詳述する。本発明の
原理は、図1で示した低電力インジケータの実施態様に
適用可能であることに加え、メインバッテリー12の充
電レベルを測定する「燃料計」にも適用可能なものであ
り、これについては後に詳述する。
【0018】図1に示した蓄電装置10の実施態様で
は、ダミーバッテリー14は、基本的にはメインバッテ
リー12を2つの部分に分割するストリップという形の
ものである。代替的には、ダミーバッテリー14は、メ
インバッテリー12により包囲されたセルという形のも
のとすることも可能である。特定の構成にかかわらず、
ダミーバッテリー14がメインバッテリー12よりも物
理的に小さいことが好ましい。換言すれば、ダミーバッ
テリー14は、メインバッテリー12よりも小さい体積
を有し、それ故、蓄電容量もメインバッテリー12より
小さくなる。バッテリー12、14は、実質的に同じ厚
さを有する薄膜型バッテリーであることが好ましく、こ
のため、バッテリー12、14の厚さは本解説では無視
し、バッテリー12、14の各々の物理的な面積に関し
てそれらバッテリーの相対的な大きさについて説明する
こととする。
【0019】また、2種類のバッテリー12、14を実
質的に同一の工程で製作して、それらバッテリー間の製
造公差を最小限にし又は実質的になくすことも好まし
い。加えて、バッテリー12、14は、実質的に同じ周
辺環境を共有するように配列させることが好ましい。こ
れにより、メインバッテリー12及びダミーバッテリー
14の自己放電率が実質的に同じになる。バッテリーの
自己放電率とは、バッテリーが無負荷状態で放電する速
度である。
【0020】引き続き図1を参照する。メインバッテリ
ー12は、物理的な面積Aと蓄電容量QMとを有してお
り、ダミーバッテリー14は、蓄電容量QDを有してい
る。ダミーバッテリー14の物理的な面積は、メインバ
ッテリー12の面積よりも大幅に狭く、A/x(x>
1)で表される。例えば、x=100ならば、ダミーバ
ッテリー14の面積は、メインバッテリー12の面積A
の1%となる。その結果として、ダミーバッテリー14
の蓄電容量QDは、メインバッテリー12の蓄電容量QM
よりも大幅に小さくなる。換言すれば、ダミーバッテリ
ー14の蓄電容量QDは、メインバッテリー12の蓄電
容量QMの極小部分であり、その比はαで表される。従
って、メインバッテリー12及びダミーバッテリー14
の蓄電容量には次式の関係がある。 QD=αQM メインバッテリー12の面積Aを最大限にすることによ
り、メインバッテリー12の蓄電容量QMを最大限にし
て、電子機器に電力供給を行うことが好ましい。したが
って、負荷18に電力を供給するメインバッテリー12
の容量を可能な限り大きく確保するようにダミーバッテ
リー14の面積A/xをメインバッテリー12の面積A
に対して最小限にする。比較的大きな比率にすることが
可能であるが、ダミーバッテリー14の面積は、メイン
バッテリー12の面積の約5%未満であることが好まし
く、またメインバッテリー12の面積の約1%未満であ
ることが一層好ましい。したがって、ダミーバッテリー
14の蓄電容量QDは、好適には、メインバッテリー1
2の蓄電容量QMの約5%未満となり、更に好適には、
約1%未満となる。換言すれば、ダミーバッテリー14
の蓄電容量QDに対してメインバッテリー12の蓄電容
量QMを最大限にするためには、αは約0.01未満と
なることが好ましい。
【0021】図3を参照すると、ダミーバッテリー14
及びメインバッテリー12を備えた蓄電装置10の概要
が示されている。同図を参照して、図1の低電力指示式
蓄電装置10の典型的な実施態様に適用される本発明の
動作原理を説明する。
【0022】放電回路22は、ダミーバッテリー14か
ら電流IDを引き出す。該電流IDは、メインバッテリー
12から引き出される電流IMの一定の割合βである。
該放電回路22は、実質的に無限の入力インピーダンス
及び利得を有する演算増幅器(即ち「OPアンプ」)2
4を備えることが可能であり、この場合、該OPアンプ
24の差動入力間の電圧は事実上ゼロになる。該OPア
ンプ24は、引き出される零入力電流が電流IDに対し
て無視可能となるように選択される。従って、該条件で
は次式の関係が成立する。 β=ID/IM=RM/RD ここで、RM及びRDは、それぞれ、メインバッテリー1
2及びダミーバッテリー14に結合された検知抵抗2
6、28の抵抗値である。
【0023】図4を参照すると、バッテリー12、14
の放電特性が示されている。バッテリー12、14の端
子電圧は、バッテリー放電サイクルの有用部分(useful
part)では、充電状態と共にゆっくりと減少する。最
終的には、該端子電圧は急激に降下する。Vendの値
は、メインバッテリー12を搭載した装置が信頼性を伴
って機能する最低電圧になるよう選択されることにな
る。このため、バッテリー12、14のそれぞれの端子
電圧がVendまで降下した場合には、バッテリーは、事
実上完全に放電したことになる。
【0024】上述のように、メインバッテリー12及び
ダミーバッテリー14を可能な限り同じ温度(温度は経
時変化してもよい)に維持すること、及び実質的に同じ
化学的性質を有するものからバッテリー12、14を形
成することが好ましい。したがって、α=βであれば、
メインバッテリー12及びダミーバッテリー14は、放
電時に互いに追従し合うものとなる。また、バッテリー
12、14の自己放電率も実質的に同一となる。更に、
バッテリー12、14の正規化された負荷電流は強制的
に等しくされる。このため、メインバッテリー12及び
ダミーバッテリー14の両方が完全充電状態から開始す
ると、該バッテリー12、14の端子電圧VM、VDは、
それぞれ、それらバッテリーの放電時に互いに実質的に
等しくなる。特に、バッテリー12、14のそれぞれの
端子電圧VM、VDは、実質的に同時刻でVendまで減少
する。
【0025】本発明によれば、放電回路22は、ダミー
バッテリー14がメインバッテリー12よりも速い速度
で(例えば約10%だけ速く)放電することを確実にす
る。この放電率は、自己放電率とは対照的なものであ
り、負荷18がバッテリー12、14から電流を引き出
す時にそれらバッテリー12、14が放電する速度であ
る。この加速された放電率は、β=1.1αと設定するこ
とによって得ることができる。この実施態様では、ダミ
ーバッテリー14の端子電圧VDは、メインバッテリー
12の端子電圧VMよりも早くVendまで減少する。した
がって、ダミーバッテリー14の端子電圧VDを監視す
ることにより、該端子電圧VDがVendまで減少した時、
その後比較的短時間でメインバッテリー12が切れるこ
とになる。バッテリー12、14の自己放電率が(負荷
に接続された場合の放電率に比べて)無視可能なもので
ある場合には、ダミーバッテリー14の端子電圧VD
endまで減少する時期、即ちメインバッテリー12が
その初期の充電量の1.0/1.1×100=91%を損
失する時期を推定することができる。したがって、約3
時間の推定バッテリー寿命を有するポータブルコンピュ
ータ11の場合には、メインバッテリー12が充電量を
使い果たす(又はVMが実質的にVendに等しくなる)約
180×0.09=16.2分前に低電力信号を提供する
ことが可能となる。
【0026】低電力信号の提供については、図5を参照
する。同図には信号送出回路32が示されている。信号
送出回路32は、図6に示すように、所定のしきい値電
圧V endに対するダミーバッテリー14の端子電圧VD
レベルを監視するコンパレータ34を備えることが可能
である。ダミーバッテリー14の端子電圧がしきい値電
圧Vendよりも高い場合には低電力信号は提供されな
い。ダミーバッテリー14の端子電圧VDがしきい値電
圧Vendよりも低い値まで降下した場合には、コンパレ
ータ34が信号送出装置38に対して低電力信号36を
提供する。該低電力信号36は、メインバッテリー12
が所定時間、例えば、前述の典型的な実施態様では約1
5〜20分で、実質的に充電量を使い果たすことを示す
ものとなる。
【0027】信号送出装置38は、何等かの所望の警告
装置、例えば、スピーカーといった可聴(audible)装
置、若しくは警告灯等の可視(visual)装置として構成す
ることが可能であり、又はそれら両装置を組み合わせて
構成することが可能である。例えば、図2のポータブル
コンピュータ11に電力供給を行う本発明の蓄電装置1
0の実施態様では、コンパレータ34は、コンピュータ
11のスピーカー40に低電力信号36を供給して、可
聴周波数範囲の低電力警告信号を発することが可能であ
る。代替的には、コンパレータ34は、コンピュータ1
1の表示装置、又は該表示装置の符号42で示す部分に
低電力信号36を供給して、ユーザに対して電力低下を
視覚的に警告することが可能である。この実施態様の場
合、コンパレータ34を専用の部品とすることが可能で
あり、また該コンパレータ34の機能をコンピュータ1
1のプロセッサを用いて実施することも可能である。
【0028】次に、図3の放電回路22の典型的な実施
態様について説明する。典型的な放電回路22は、OP
アンプ24に加えて、該OPアンプ24の出力に接続さ
れたベースと、ダミーバッテリー14の両端に接続され
たコレクタ及びエミッタとを有するトランジスタ30を
備えることが可能である。該トランジスタ30は、電流
増幅を提供してダミー検知抵抗28を駆動する。メイン
検知抵抗26は、抵抗値RM=1Ωを有することが可能
であり、ダミー検知抵抗28は、抵抗値RD=10Ωを
有することが可能である。したがって、メイン電流IM
対ダミー電流IDとして定義される比は約10:1とな
る。また、検知抵抗26、28の抵抗値に他の所望の値
を選択して主電流IMとダミー電流IDとの所望の比を得
ることが可能である。OPアンプ24として使用する市
販入手可能な演算増幅器の一例として、Analog Device
社製のモデルOP291のマイクロパワーシングルサプ
ライレールツーレール(micropower single-supply rai
l-to-rail)入力/出力演算増幅器が挙げられる。
【0029】ここで図1を参照して、蓄電装置10の種
々の構成要素の典型的な値について説明する。上述のよ
うに、メインバッテリー12の面積はAであり、ダミー
バッテリー14の面積はA/xであり、xは例えば約1
00に等しくすることが可能である。かかる場合、ダミ
ーバッテリー14の面積は0.01Aとなる。よって、
メインバッテリー12及びダミーバッテリー14の容量
比は、αで表わすと、α=0.01となる。メインバッ
テリー12及びダミーバッテリー14についての検知抵
抗26、28の典型的な抵抗値は、それぞれ、RM
0.11Ω、及びRD=10Ωとすることが可能であ
る。よって、メインバッテリー12及びダミーバッテリ
ー14からそれぞれ流出する電流IM及びIDの比βは、
β=RM/RD=0.11/10=0.011となる。従っ
て、図1に示す本発明の蓄電装置10の典型的な実施態
様では、α=0.01、β=0.011、β/α=1.1
となる。よって、ダミーバッテリー14は、メインバッ
テリー12よりもおよそ10%速く切れることになる。
【0030】図示のように、OPアンプ24は、ダミー
バッテリー14により電力供給される。Iopで示すOP
アンプ24により引き込まれる電流は、図1に示す典型
的な実施態様では、約200〜500μAとなる。該O
Pアンプ電流IOPは、ダミーバッテリー14に追加の負
荷を与える。このダミーバッテリー14への追加の負荷
は、ダミーバッテリー14が放電する速度を加速させる
ものとなる。代替的には、メインバッテリー12を用い
てOPアンプ24に電力供給することが可能である。更
なる代替例として、低い自己放電率を有する低容量1次
バッテリー(例えばノートブックコンピュータその他の
電子装置で一般に見られるリアルタイムクロックバッテ
リー等)といった別個のバッテリーを用いてOPアンプ
24に電力供給することが可能である。
【0031】ダミーバッテリー14からの電力は、負荷
18へ入力されることはないが、OPアンプ24、ダミ
ー検知抵抗28、及びトランジスタ30内で消失する。
結果的に、ダミーバッテリー14が占める面積A/xは
必ずしも負荷18により利用しなくてもよい。加えて、
図1に示す蓄電装置10の全容量は、低電力指示手段を
実施しない場合の蓄電装置の容量の約99%(即ち10
0/101)まで減少させることが可能である。
【0032】本発明の蓄電装置10’の別の実施態様を
図7に示す。この実施態様では、ストリップという形に
ダミーバッテリー14が構成されるのではなく、典型的
な蓄電装置10’は、メインバッテリー12’と、該メ
インバッテリー12’内又は該メインバッテリー12’
のエッジ部の何れかに入れ子式に収容されたセルという
形の少なくとも1つのダミーバッテリー14’とを備え
たものである。代替的には、蓄電装置10’は、所定の
配列又は実質的に不規則な配列の何れかで配置された複
数のダミーバッテリー14a、14b、14c、...
14nを備えることが可能である。何れの場合も、ダミ
ーバッテリー14a〜14nは、メインバッテリー1
2’から電気的には絶縁されるが熱的には隔離されない
ことが好ましい。換言すれば、ダミーバッテリー14
は、実質的にメインバッテリー12’と同一の周辺環境
を共有して実質的に同一の自己放電率を確保するがメイ
ンバッテリー12’の端子電圧とは独立した端子電圧を
有するよう別個に電気的に接続することが可能である。
【0033】ダミーバッテリー14a〜14nの総面積
は、蓄電装置10’の全面積の所定割合、例えば、5%
未満、より好適には約1%以下を占めるものとなる。ダ
ミーバッテリー14a〜14nの端子電圧は、低電力信
号を供給する時期を決定する際に監視することができ
る。代替的には、低電力信号を送出する時期を決定する
際にダミーバッテリー14a〜14nの端子電圧を包括
的に監視し、又はダミーバッテリー14a〜14nの端
子電圧の平均を監視することが可能である。
【0034】本発明の更なる代替的な実施態様を図8に
示す。典型的な蓄電装置10”は、メインバッテリー1
2と負荷18との間に接続された放電回路22”を備え
ている。負荷18は、トランジスタ44のコレクタを介
してメインバッテリー12から電流IMを引き出し、ま
た該トランジスタ44のベースを介してダミーバッテリ
ー14から電流IDを引き出す。上述の典型的な実施態
様で説明したように、ダミーバッテリー14の面積A/
xは、メインバッテリー12の面積Aの約1%とするこ
とが可能である。トランジスタ44の電流利得(即ちコ
レクタ電流対ベース電流の比)が、hfe=1/0.01
1(約90.91)である場合には、メインバッテリー
12及びダミーバッテリー14からそれぞれ引き出され
た電流IM,IDの比は、β=1/hfe=0.011とな
る。放電回路22”は、ダミーバッテリー14とトラン
ジスタ44との間に接続されたダイオード46を備えて
おり、これによりトランジスタ44の飽和が防止され
る。トランジスタ44の電流利得hfeは、βの制御が容
易となるように選択する。
【0035】トランジスタ44のコレクタとエミッタ間
には、電位差ΔVが生ずる。典型的なシリコントランジ
スタの場合には、ΔV=1.4Vである。これは、トラ
ンジスタ44における約I×ΔVの電力損に相当する。
メインバッテリー12及びダミーバッテリー14から引
き出される電力は、約I×Vである。従って、この回路
の電力効率は、およそ(V−ΔV)/Vである。例え
ば、V=9Vであり、かつ、ΔV=1.4Vである場合
には、電力効率は84%となる。図8の蓄電装置10”
の市販品としての実施態様では、放電回路22”が2N
3053トランジスタ及び1N4150ダイオードを備
えることが可能である。放電回路の典型的な実施態様で
利用することが可能な(特に電力効率を改善するため
の)代替的な半導体技術は、例えば、ショットキーダイ
オード及びゲルマニウムダイオード及びゲルマニウムト
ランジスタ等を含むものとなる。
【0036】本発明の蓄電装置は、既述のように低電力
指示手段として構成するのではなく、電気機器に電力供
給を行うための蓄電装置における利用可能な充電量の指
示を提供する燃料計として構成することが可能である。
これについては、燃料計50として構成された本発明の
蓄電装置を示す図9を参照する。該燃料計50は、メイ
ンバッテリー52、複数のダミーバッテリー54a、5
4b、54c、...54m、及び放電回路60を備え
ている。メインバッテリー52は、例えばポータブルコ
ンピュータ等の可搬型電子機器といった負荷18に接続
することが可能な端子56を有している。放電回路60
は、ダミーバッテリー54a〜54mに接続されてい
る。上述のように、メインバッテリー12及びダミーバ
ッテリー54a〜54mは、実質的に同一の自己放電率
を有するよう構成される。放電回路60は、メインバッ
テリー52に負荷が接続されている際にメインバッテリ
ー52よりも速くダミーバッテリー54a〜54mを放
電させる。
【0037】図9で示した典型的な実施態様では、燃料
計50は、4つのダミーバッテリー54a〜54mを含
んでいる。したがって、燃料計50は、メインバッテリ
ー52の充電状態が、例えば、完全充電、3/4充電、
1/2充電、及び1/4充電等となった時期を、段階的
に表示することができる。各ダミーバッテリー54a〜
54mの面積A/x、ひいては同バッテリーの容量は、
例えば、メインバッテリー52の容量の約1%とするこ
とが可能である。
【0038】放電回路60は、複数のOPアンプ62a
〜62m、複数のトランジスタ64a〜64m、及び複
数の検知抵抗66a〜66mを備えることが可能であ
り、これらはそれぞれ、図1に示し解説したものと類似
した複数の電流ミラーとして構成される。各ダミーバッ
テリー54は、各電流ミラーに1つずつ接続される。放
電回路60はまた、メインバッテリー52の検知抵抗6
8を備えることが可能である。
【0039】解説のため、燃料計50の特定の典型的な
実施態様に検知抵抗66a〜66m、68の値を与える
こととする。メイン検知抵抗68は、例えば、RM=0.
11Ωという抵抗値を有することが可能である。ダミー
バッテリー54mについては、検知抵抗66mは、RD
=10Ωという値を有することが可能である。従って、
ダミーバッテリー54mについては、β=RM/RD
0.11/10=0.011、及びβ/α=1.1とな
る。故に、ダミーバッテリー54mは、メインバッテリ
ー52の放電率の1.1倍に等しい速度で放電される。
従って、ダミーバッテリー54mが放電されたとき、メ
インバッテリー52は、全容量の所定の割合、詳細には
全容量の(1−1.0/1.1)即ち約9%を有すること
になる。
【0040】図9で示した検知抵抗66a〜66mの典
型的な抵抗値RDを用いる場合には、ダミーバッテリー
54c、54b、54aは、下表に示すように、それぞ
れ、メインバッテリー52が完全充電の約25%、50
%、75%となる時に放電する。検知抵抗が他の値であ
っても類似の結果又は他の所望の結果を得ることが可能
であることが当業者には理解されよう。
【0041】
【表1】
【0042】この典型的な実施態様では、メインバッテ
リー52の面積の約1%の面積を各々有する4つのダミ
ーバッテリー54a〜54mが存在するため、燃料計5
0の容量は、燃料計として構成されていない場合の約1
00/104(約96%)まで減少する。
【0043】上記内容に鑑みると、本発明の蓄電装置
は、燃料計として使用するための薄膜型固体電解質バッ
テリーの面積ひいては容量の所定割合(例えば1〜5
%)を犠牲にするものである。負荷18への電力は、蓄
電装置の残りの容量(例えば95〜99%)により提供
される。負荷電流は電流ミラーで反射され、該電流ミラ
ーは、残りのバッテリーが放電する速度よりも僅かに速
い速度でダミーバッテリーを放電させる。したがって、
ダミーバッテリーはメインバッテリーよりも早期に放電
を完了する。ダミーバッテリーが放電を完了すると、警
告信号が送出され、バッテリーがその容量の限界に近づ
きつつあることが示される。
【0044】本発明の蓄電装置のバッテリー(メインバ
ッテリー及びダミーバッテリーを包括的に称する)は、
リチウムベースの固体電解質薄膜バッテリーであること
が好ましい。該バッテリーは、再充電が不可能な電池
(1次電池)とすることも再充電が可能な電池(2次電
池)とすることも可能なものである。該バッテリーは、
任意の形状(例えば、長方形、円形、三角形、台形、標
準的な形状、又は非標準的な形状)、任意の寸法(例え
ば、2cm×3cm、又は15cm×20cm)、及び
任意の厚さ(例えば、1〜2mm)に構成することが可
能である。該バッテリーは、可撓性を有し、折り曲げ可
能なものとすることが可能である。図2で示したポータ
ブルコンピュータ11に加え、本発明の蓄電装置は、可
搬型装置及び定置型装置等、電力を必要とするあらゆる
種類の電子機器に電力を供給することが可能なものであ
る。かかる装置には、例えば、画像記録装置(デジタル
カメラ、ビデオカメラ等)、可搬型計器、医療用機器等
がある。
【0045】蓄電装置の放電回路は、メインバッテリー
及びダミーバッテリーに永久的に接続し、又はソケット
式の構造体により取外し可能に接続することが可能であ
り、即ち、放電回路は、蓄電装置の一体部分又は取付可
能部分を形成することが可能である。代替的には、放電
回路は、メインバッテリーにより電力供給を受ける装置
の一部をなすことが可能であり、例えば、放電回路は、
ポータブルコンピュータ11の構成要素とする(即ち同
コンピュータに組み込む)ことが可能である。
【0046】本発明は、上述の図示及び説明してきた特
定の実施態様に限定されるものではない、ということが
当業者には理解されよう。本発明の範囲は、前述の実施
例によってではなく、特許請求の範囲における記載及び
それと法的に等価なものによって定められるものであ
る。
【0047】以下においては、本発明の種々の構成要件
の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。 1.負荷に電力を供給するための蓄電装置であって、前
記負荷に接続可能であり第1の蓄電容量及び第1の自己
放電率を有するメインバッテリーと、第2の蓄電容量及
び第2の自己放電率を有するダミーバッテリーであっ
て、該第2の蓄電容量が、前記メインバッテリーの前記
第1の蓄電容量よりも小さく、前記第2の自己放電率
が、前記メインバッテリーの前記第1の自己放電率と実
質的に等しい、ダミーバッテリーと、前記負荷が前記メ
インバッテリーから電流を引き出している際に前記メイ
ンバッテリーよりも速い速度で前記ダミーバッテリーを
放電させる放電回路とを備えている、蓄電装置。 2.前記メインバッテリー及び前記ダミーバッテリー
が、それぞれ所定の面積を有する薄膜型バッテリーであ
り、前記ダミーバッテリーの前記面積が、前記メインバ
ッテリーの前記面積の所定の割合に相当するものであ
り、該所定の割合が約5%未満である、前項1に記載の
蓄電装置。 3.前記放電回路が、前記メインバッテリーよりも約1
0%速く前記ダミーバッテリーを放電させる、前項1に
記載の蓄電装置。 4.前記ダミーバッテリーの前記第2の蓄電容量が、前
記メインバッテリーの前記第1の蓄電容量の約5%未満
である、前項1に記載の蓄電装置。 5.前記放電回路が、前記メインバッテリーに接続され
た第1の検知抵抗と、前記ダミーバッテリーに接続され
た第2の検知抵抗とを備えている、前項1に記載の蓄電
装置。 6.前記メインバッテリー及び前記ダミーバッテリーが
薄膜型バッテリーであり、前記ダミーバッテリーが1つ
のストリップとして構成されている、前項1に記載の蓄
電装置。 7.前記メインバッテリー及び前記ダミーバッテリーが
薄膜型バッテリーであり、前記ダミーバッテリーが1つ
のセルとして構成されている、前項1に記載の蓄電装
置。 8.前記放電回路が、電流ミラーとして構成された演算
増幅器、トランジスタ、及び抵抗を備えている、前項1
に記載の蓄電装置。 9.少なくとも1つの追加のバッテリーを備えており、
前記負荷が前記メインバッテリーから電流を引き出して
いる際に、前記放電回路が、前記メインバッテリーより
も速い速度で前記少なくとも1つの追加のダミーバッテ
リーを放電させる、前項1に記載の蓄電装置。 10.前記ダミーバッテリーの各々が異なる速度で放電す
るように前記放電回路が構成されている、前項9に記載
の蓄電装置。 11.前記ダミーバッテリーが所定のしきい値未満に放電
した際に信号を供給する信号送出回路を備えている、前
項1に記載の蓄電装置。 12.電子機器に電力を供給し、第1の蓄電容量及び第1
の自己放電率を有する、メインバッテリーと、第2の蓄
電容量と、第2の自己放電率と、充電状態とを有する、
ダミーバッテリーであって、前記第2の蓄電容量が前記
メインバッテリーの前記第1の蓄電容量よりも小さく、
前記第2の自己放電率が、前記メインバッテリーの前記
第1の自己放電率と実質的に等しい、ダミーバッテリー
と、前記ダミーバッテリーに接続され、前記メインバッ
テリーに負荷が接続された際に前記ダミーバッテリーが
前記メインバッテリーよりも速い速度で放電するように
構成された、放電回路とを備えた蓄電装置と、該蓄電装
置に接続され、前記ダミーバッテリーの前記充電状態を
監視し、前記ダミーバッテリーの前記充電状態が所定の
しきい値より低くなった際に信号を供給する、信号送出
回路と、該信号送出回路に接続されて該信号送出回路か
らの前記信号を受信する、信号装置とを備えている、電
子機器。 13.前記電子機器がポータブルコンピュータである、前
項12に記載の電子機器。 14.前記メインバッテリー及び前記ダミーバッテリーが
薄膜型バッテリーであり、前記ダミーバッテリーが1つ
のストリップとして構成されている、前項12に記載の電
子機器。 15.前記メインバッテリー及び前記ダミーバッテリーが
薄膜型バッテリーであり、前記ダミーバッテリーが1つ
のセルとして構成されている、前項12に記載の電子機
器。 16.前記ダミーバッテリーが、前記機器により放電させ
られる際に、前記メインバッテリーよりも約10%速く
放電する、前項12に記載の電子機器。 17.前記ダミーバッテリーの前記第2の蓄電容量が、前
記メインバッテリーの前記第1の蓄電容量の約5%未満
である、前項12に記載の電子機器。 18.第1の放電率でメインバッテリーを放電させ、前記
第1の放電率よりも大きい第2の放電率でダミーバッテ
リーを放電させ、前記ダミーバッテリーの充電状態を監
視し、前記ダミーバッテリーの前記充電状態が所定レベ
ルを下回った際に信号を送出する、という各ステップを
有する、蓄電装置の充電状態を提供する方法。 19.前記ダミーバッテリーを放電させる前記ステップ
が、前記第1の放電率よりも少なくとも約5%大きい第
2の放電率で前記ダミーバッテリーを放電させるステッ
プからなる、前項18に記載の方法。 20.前記メインバッテリーを放電させる前記ステップ
が、第1の蓄電容量を有する前記メインバッテリーを放
電させるステップからなり、前記ダミーバッテリーを放
電する前記ステップが、前記メインバッテリーの前記第
1の蓄電容量の約5%未満である第2の蓄電容量を有す
る前記ダミーバッテリーを放電させるステップからな
る、前項18に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による典型的な蓄電装置、特に、蓄電装
置の低電力インジケータの実施態様を示す説明図であ
る。
【図2】本発明に従って構成されたポータブルコンピュ
ータを示す部分透視図である。
【図3】本発明のもう1つの典型的な低電力指示式の蓄
電装置の概要を示す回路図である。
【図4】本発明の蓄電装置の放電特性を示すグラフであ
る。
【図5】低電力信号を提供する本発明の信号送出回路の
概要を示すブロック図である。
【図6】低電力信号を提供する時期を決定するための監
視プロセスを示すフローチャートである。
【図7】本発明の更に別の典型的な蓄電装置、より詳細
にはセルベースのダミーバッテリーの概要を示す説明図
である。
【図8】本発明の更に別の典型的な低電力指示式の蓄電
装置の概要を示す説明図である。
【図9】本発明の更に別の典型的な蓄電装置、より詳細
には蓄電装置の燃料計による実施態様の概要を示す説明
図である。
【符号の説明】
10 蓄電装置 11 電子機器 12 メインバッテリー 14 ダミーバッテリー 18 負荷 22 放電回路 24 演算増幅器 26 第1検知抵抗 28 第2検知抵抗 30 トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷に電力を供給するための蓄電装置であ
    って、 前記負荷に接続可能であり第1の蓄電容量及び第1の自
    己放電率を有するメインバッテリーと、 第2の蓄電容量及び第2の自己放電率を有するダミーバ
    ッテリーであって、該第2の蓄電容量が、前記メインバ
    ッテリーの前記第1の蓄電容量よりも小さく、前記第2
    の自己放電率が、前記メインバッテリーの前記第1の自
    己放電率と実質的に等しい、ダミーバッテリーと、 前記負荷が前記メインバッテリーから電流を引き出して
    いる際に前記メインバッテリーよりも速い速度で前記ダ
    ミーバッテリーを放電させる放電回路とを備えている、
    蓄電装置。
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