JP2000131859A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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JP2000131859A
JP2000131859A JP10305496A JP30549698A JP2000131859A JP 2000131859 A JP2000131859 A JP 2000131859A JP 10305496 A JP10305496 A JP 10305496A JP 30549698 A JP30549698 A JP 30549698A JP 2000131859 A JP2000131859 A JP 2000131859A
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Japan
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agent
coating blade
layer
overcoat
photoconductor
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JP10305496A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Urano
彰良 浦野
Masanori Uchida
真紀 内田
Junji Fujii
淳史 藤井
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバコート層表面における電荷輸送剤の結
晶化を防止し、印刷時に画像欠陥が生ずるのを解消する
ことができる電子写真感光体の製造方法を提供する。 【解決手段】 電子写真感光体11のオーバコート層を
形成するオーバコート剤は、塗工用ブレード31によっ
て感光体11表面に塗工される。シリコーンゴムシート
よりなる塗工用ブレード31は、その中心に円孔32が
穿設され、感光体11の上端が円孔32内に嵌挿されて
いる。オーバコート剤は、円孔32に嵌挿された感光体
11周縁の塗工用ブレード31上に所定量だけ注入され
るようになっている。そして、塗工用ブレード31を感
光体11の下端方向へ摺動させることで、円孔32の内
周面が感光体11表面に摺接され、オーバコート剤は、
その厚みが均一となるように引き延ばされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電子写真
式複写機、レーザプリンタ、普通紙ファクシミリ装置等
の画像形成装置に使用される電子写真感光体の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体としては、有機感
光体(OPC)が広く用いられている。有機感光体は、
アルミニウムにより円筒状に形成された感光ドラム本体
と、その感光ドラム本体表面に形成された感光層と、感
光層上に形成されたオーバコート層とから構成されてい
る。この感光層は、光の照射によって電荷を発生する電
荷発生剤と、発生した電荷を輸送する有機化合物よりな
る電荷輸送剤と、電荷発生剤及び電荷輸送剤が分散され
る結着樹脂等とから構成されている。
【0003】上記有機感光体は、その感光層が電荷発生
剤と電荷輸送剤を同一の層に含有した単層型と、電荷発
生剤よりなる層と電荷輸送剤よりなる層とを積層した積
層型とに分けられる。中でも単層型の有機感光体は、構
造が簡単で製造が容易な上、被膜欠陥を抑制し、光学的
特性を向上させることができる等の利点があることから
注目されている。
【0004】オーバコート層は、感光層表面にシリコー
ン系ハードコート剤を塗工することによって形成され、
感光層を被覆し、その表面を保護するようになってい
る。このシリコーン系ハードコート剤を感光層表面に塗
工するには、塗工用ブレードが用いられる。この塗工用
ブレードは、一般的にポリエチレン樹脂により薄板状に
形成され、その中心には感光ドラムの径とほぼ同一径の
円孔を有している。
【0005】シリコーン系ハードコート剤を感光層表面
に塗工する際には、まず、感光層がその表面に形成され
た状態の感光ドラムに、円孔を有する塗工用ブレードが
嵌挿される。このとき、感光層表面と円孔の内周面とは
密接されている。次いで、円孔の周縁部分にシリコーン
系ハードコート剤が注入され、感光層表面と円孔の内周
面との間にシリコーン系ハードコート剤が供給されつ
つ、感光体に対して摺動される。そして、感光層表面に
均一の厚さで塗工されたシリコーン系ハードコート剤は
乾燥され、オーバコート層を形成するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
電子写真感光体の製造方法においては、塗工用ブレード
を形成するポリエチレン樹脂は硬いものであり、加えて
感光層表面と摺接されることからオーバコート層形成の
際、感光層表面に傷が付く場合がある。このとき、感光
層中の電荷輸送剤がシリコーン系ハードコート剤の溶媒
中に溶出し、溶出した電荷輸送剤がオーバコート層表面
で結晶化する。そのため、オーバコート層表面の帯電状
態が不均一になり、画像が印刷される際に画像欠陥を生
ずるという問題があった。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、オーバコート層表面における電荷輸送剤
の結晶化を防止し、印刷時に画像欠陥が生ずるのを解消
することができる電子写真感光体の製造方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法の発
明は、導電性基体上に少なくとも電荷発生剤、電荷輸送
剤及び結着樹脂からなる感光層を単層として形成し、そ
の感光層上にオーバコート剤をシリコーンゴムよりなる
塗工用ブレードを用いて塗工することによりオーバコー
ト層を形成するものである。
【0009】請求項2に記載の電子写真感光体の製造方
法の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シリ
コーンゴムは、常態においてショア硬さ(JIS−A)
が45〜55、引張強さが71kgf /cm2 以上及び伸び
が250%以上のものである。
【0010】請求項3に記載の電子写真感光体の製造方
法の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、前記シリコーンゴムは、200℃で96時間の加熱
処理後の老化状態のショア硬さ(JIS−A)の変化が
常態と比較して±15、引張強さの変化率が±30%、
伸びの変化率が−50%以内の範囲であるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
1〜図4に基づいて詳細に説明する。図1及び図2に示
すように、電子写真感光体11は導電性基体としての感
光ドラム本体12と、感光ドラム本体12表面に形成さ
れた感光層13と、感光層13上に形成されるオーバコ
ート層14とから形成されている。この感光体11は支
持軸11aにより回転可能に支持されている。帯電器2
1は感光体11の上方位置に配置され、感光体11表面
が正極性の電荷、感光ドラム本体12の表面が負極性の
電荷に帯電されるようになっている。露光器22は、感
光体11の回転方向において帯電器21より進行側に配
置され、感光体11に光像を照射し、静電潜像を形成さ
せる。
【0012】現像装置23は、感光体11の回転方向に
おいて露光器22より進行側に配置され、その内部の現
像ローラ23aにより感光体11表面の静電潜像にトナ
ーを供給することによって、静電潜像が顕像化され、可
視像とされる。この現像装置23には、乾式現像装置と
液体現像装置の2種類があり、本実施形態においては液
体現像装置が使用されている。転写器24は、感光体1
1の下方位置に2点鎖線で示す転写紙25に感光体11
表面の可視像を転写するようになっている。
【0013】クリーニング装置26は、感光体11の回
転方向において、転写器24より進行側に配置され、ク
リーニングブレード26aにより、転写後の感光体11
表面に残留するトナーを除去する。除電器27は、クリ
ーニング装置26と帯電器21との間に設けられ、感光
体11表面に残留する電荷を消去する。
【0014】上記のように、画像形成装置は、電子写真
感光体11の周囲に各装置が設けられることにより、転
写紙25上に電子写真よりなる画像を印刷するようにな
っている。
【0015】前記感光ドラム本体12は、導電性を有す
る材料によって形成される。この導電性を有する材料と
しては、アルミニウム、鉄、銅、スズ、白金、銀、バナ
ジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニ
ッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮
等の金属が挙げられる。この感光ドラム本体12は、前
記金属単体のみ、これら金属を表面に蒸着又はラミネー
トしたプラスチック材料又はヨウ化アルミニウム、酸化
スズ、酸化インジウム等で被覆されたガラス等によって
形成される。本実施形態の感光ドラム本体12は、アル
ミニウムのみを材料として円筒状に形成されている。
【0016】感光層13は電荷発生剤、電荷輸送剤、結
着樹脂等を溶剤に溶解又は分散させることによって得ら
れた塗布液を、感光ドラム本体12の表面に塗工するこ
とによって形成される。従って、この感光層13は単層
型の有機感光体を形成する。
【0017】電荷発生剤は、露光器22による露光過程
において電子(−)を放出するとともに、正孔(+)を
生成する薬剤である。このような電荷発生剤としては、
無金属フタロシアニン、オキソチタニルフタロシアニン
等のフタロシアニン系顔料、ペレリン系顔料、ビスアゾ
顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、無金属ナフタロ
シアニン顔料、金属ナフタロシアニン顔料、スクアライ
ン顔料、トリスアゾ顔料、インジゴ顔料、アズレニウム
顔料、シアニン顔料、セレン、セレン−テルル、アモル
ファスシリコン、ピリリウム塩、アンサンスロン系顔
料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、トルイ
ジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系顔料等
が挙げられる。そして、電荷発生剤は所望とする領域に
吸収波長を有するように、上に挙げたものの中から1種
又は2種以上が選択されて使用される。
【0018】これら電荷発生剤は感光体11表面におけ
る残留電位を低くし、感度を向上させるため、イオン化
電位が4.8〜6.0eVのものが好ましく、5.0〜
5.8eVのものがより好ましい。このような電荷発生
剤としては、X型無金属フタロシアニン、オキソチタニ
ルフタロシアニン等のフタロシアニン系顔料又はペリレ
ン系顔料が特に好ましい。このうち、フタロシアニン系
顔料は、700nm以上の波長を有する光源を用いたデ
ジタル光学系の画像形成装置の電荷発生剤として好まし
い。また、ペレリン系顔料は、可視領域の波長を有する
光源を用いたアナログ光学系の画像形成装置の電荷発生
剤として好ましい。
【0019】電荷輸送剤である正孔輸送剤は、電荷発生
剤から生成された正孔(+)が注入され、正孔輸送剤間
での授受により感光ドラム本体12へ正孔(+)を輸送
し、感光ドラム本体12の表面に帯電した負電荷(−)
を打ち消すようになっている。
【0020】このような正孔輸送剤としては、2,5−
ジ(4−メチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール等のオキサジアゾール系化合物、9−(4−
ジエチルアミノスチリル)アントラセン等のスチリル系
化合物、ポリビニルカルバゾール等のカルバゾール系化
合物、有機ポリシラン化合物、1−フェニル−3−(p
−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン
系化合物、ヒドラゾン系化合物、トリフェニルアミン系
化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、
イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チア
ジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾー
ル系化合物、トリアゾール系化合物等の含窒素環式化合
物、縮合多環式化合物等が用いられる。
【0021】これら正孔輸送剤のうち、本実施形態で
は、電荷発生剤との調和を保持するためにイオン化電位
が4.8〜5.6eVのものを使用することが好まし
い。また、電界強度3×105 V/cmで1×10-6
2 /V・sec以上の移動度を有するものがより好ま
しい。正孔輸送剤は、イオン化電位がこの範囲内にある
ものを使用することで、残留電位をより低下させ、感光
層13の感度をさらに向上させる。
【0022】電荷輸送剤である電子輸送剤は、電荷発生
剤から放出された電子(−)が注入され、電子輸送剤間
での授受により感光層13表面へ電子(−)を輸送し、
感光体11表面に帯電した正電荷(+)を打ち消すよう
になっている。
【0023】このような電子輸送剤としては、パラジフ
ェノキノン誘導体、ベンゾキノン誘導体、ナフトキノン
誘導体、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメ
タン、クロルアニル、ブロモアニル、2,4,7,−ト
リニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラ
ニトロ−9−フルオレノン、2,4,7,−トリニトロ
−9−ジシアノメチレンフルオレノン、2,4,5,7
−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチ
オキサントン等の電子吸引性物質、あるいはこれら電子
吸引性物質を高分子化したものが用いられる。
【0024】上に挙げた電子輸送剤は、酸化還元電位が
−0.8〜−1.4Vの電子受容性化合物と併用するこ
とが好ましい。電子受容性化合物は、電荷発生剤から電
子を引き抜くとともに、引き抜いた電子を電子輸送剤に
効率よく伝達する機能を有している。
【0025】このような電子受容性化合物としては、ベ
ンゾキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、アントラ
キノン系化合物、ジフェノキノン系化合物、マロノニト
リル系化合物、チオピラン系化合物、フルオレノン系化
合物等の電子受容性を有する化合物の中から酸化還元電
位が前記範囲内にあるものが選択して使用される。
【0026】そして、電荷輸送剤は前述の正孔輸送剤、
電子輸送剤、電子受容性化合物から選ばれる1種又は2
種以上が使用される。結着樹脂は、電荷発生剤及び電荷
輸送剤を感光層内において均一に分散させるために使用
される。このような結着樹脂としては、スチレン系重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、
アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、アイオ
ノマー、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステ
ル、アルキド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカ
ーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリル
フタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性
樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂、エポキ
シアクリレート、ウレタン−アクリレート等の光硬化性
樹脂等が用いられる。これらの内、スチレン系重合体、
アクリル系重合体、スチレン−アクリル系共重合体、ポ
リエステル、アルキド樹脂、ポリカーボネート、ポリア
リレートが結着樹脂の材料として好ましい。
【0027】これらの樹脂は、1種又は2種以上が目的
に応じて適宜選択して使用される。本実施形態の結着樹
脂は、感光ドラム本体との接着性に優れ、耐摩耗性等の
機械的特性に優れていることからポリカーボネートが用
いられている。
【0028】以上に説明した感光層13を構成する電荷
発生剤、電荷輸送剤、結着樹脂等の各成分は、結着樹脂
100重量部に対して以下の割合で配合される。すなわ
ち、電荷発生剤は、0.1〜50重量部の範囲が好まし
く、0.5〜30重量部の範囲がより好ましい。電荷輸
送剤の内、正孔輸送剤は、5〜500重量部の範囲が好
ましく、25〜200重量部の範囲がより好ましい。電
子輸送剤は、5〜100重量部の範囲が好ましく、10
〜80重量部の範囲がより好ましい。また、電荷輸送剤
の総量では、20〜500重量部の範囲が好ましく、3
0〜200重量部の範囲がより好ましい。
【0029】感光層13を構成する各成分を溶解又は分
散するための溶媒としては、種々の有機溶剤が使用され
る。この有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール
類、n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪
族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル
等のエーテル類、アセトン等のケトン類、酢酸メチル、
酢酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアルデヒ
ド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が
挙げられる。
【0030】これら溶剤は、1種又は2種以上が使用さ
れるとともに、電荷輸送剤又は電荷発生剤の分散性、感
光層13表面の平滑性等を良好なものとするために界面
活性剤、レベリング剤等が使用される場合もある。
【0031】感光層13を構成する各成分は、ロールミ
ル、ボールミル、アトライタ、ペイントシェーカー、超
音波分散器等を用いて溶媒中に溶解又は分散され、塗布
液が調製される。そして、感光層13は、塗布液が感光
ドラム本体12の表面に塗工され、乾燥されることによ
って、単層として形成される。感光層13の厚さは5〜
100μm の範囲に設定されることが好ましく、10〜
50μm の範囲に設定されることがさらに好ましい。
【0032】オーバコート層14は、液体現像剤が分散
される溶剤への電荷輸送剤の溶出を防止するために設け
られ、オーバコート剤を均一の厚さとなるように感光層
13表面に塗工することによって形成されている。この
ようなオーバコート剤としては、シリコーン系熱硬化性
樹脂と導電性微粉末を希釈溶剤に混合したものが使用さ
れる。
【0033】本実施形態においてオーバコート剤は、シ
リコーン系ハードコート剤(日本精化社製の商品名NS
C−1274)が使用される。また、導電性微粉末とし
ては、酸化アンチモンをドープした酸化第二スズ(Sn
2 )等が使用され、希釈溶剤としては、イソプロピル
アルコール、エチルアルコール等が使用される。オーバ
コート剤中における各成分の配合量は、シリコーン系熱
硬化性樹脂溶液が67.1重量%、導電性微粉末が3.
4重量%、希釈溶剤が29.5重量%である。
【0034】上記オーバコート剤は、塗工用ブレード3
1を用いて感光層13表面に塗工される。図4に示すよ
うに、平面四角形状の塗工用ブレード31は、その中心
に円孔32が穿設されている。感光層13が形成された
状態の感光体11は、垂立位置に固定されるとともに、
その上端が前記円孔32内に嵌挿されている。オーバコ
ート剤は、円孔32に嵌挿された感光体11周縁の塗工
用ブレード31上に所定量だけ注入されるようになって
いる。このオーバコート剤を塗工する際、塗工用ブレー
ド31は感光体11の下端方向へ摺動される。このと
き、円孔32の内周面は、感光体11表面に摺接されな
がら、その厚みが均一となるようにオーバコート剤を引
き延ばすようになっている。そして、オーバコート層1
4は、塗工後のオーバコート剤を110〜120℃の熱
風で2時間乾燥することによって形成される。
【0035】図3に示すように、本実施形態の塗工用ブ
レード31は、シート状をなすシリコーンゴムによって
形成されている。このシリコーンゴムは、常態において
その硬さがJIS Aで規定されるショア硬さ(Hs)
で45〜55の範囲内であるものが好ましい。Hsが5
5より大きいものは、塗工時に感光層13表面が傷付く
とともに、オーバコート層14表面における電荷輸送剤
の結晶化が発生する。また、Hsが45未満のものは、
オーバコート層14表面における電荷輸送剤の結晶化を
かえって増加させることになる。また、シリコーンゴム
は、その引張強さが71kgf /cm2 以上であり、その伸
びが250%以上のものが好ましい。引張強さが71kg
f /cm2 未満のものは、塗工用ブレード31として所望
とする強度を満たさず、加えて伸びが250%未満のも
のは、オーバコート剤塗工の際の作業性が低下する。
【0036】前記シリコーンゴムは、JIS K 63
01に準拠した200℃で96時間の加熱処理による老
化試験後のHsの変化が常態と比較して±15のものが
好ましい。また、引張強さの変化率が±30%であり、
伸びの変化率が−50%以内の範囲であるものがより好
ましい。各特性が上記の範囲内にないものは、塗工用ブ
レード31として所望とする耐久性を満たさず、製造コ
ストの上昇を招くこととなる。
【0037】前記円孔32の直径は、例えば感光体11
の外径を30mmとした場合、円孔32の直径を26〜3
0mmとする等のように、オーバコート層14が形成され
る感光体11の外径とほぼ同一かあるいは若干小さいも
のが好ましい。円孔32の直径が感光体11の外径より
も大きい場合には、オーバコート剤はその粘度が低いも
のであることから、均一の厚さに塗工することが難し
く、液だれが生じ、オーバコート層14表面の平滑性が
低下する。また、円孔32の直径が感光体11の外径よ
りも極端に小さい場合には、摺動時に起こる円孔32内
周面と感光体11表面との間の抵抗が大きくなり、作業
性が低下し、感光体11表面を傷付けることになる。
【0038】塗工用ブレード31の厚みは0.3〜1.
5mmの範囲内にあることが好ましく、0.5〜1.0mm
の範囲内にあることがより好ましい。この厚みが0.3
mm未満の場合には、塗工用ブレード31の耐久性が低下
することとなり、1.5mmより大きいものは、塗工用ブ
レード31の柔軟性が低下し、作業性の低下と感光体1
1表面の傷付きを招くこととなる。
【0039】本実施形態において塗工用ブレード31
は、シリコーンゴムシート((株)十川ゴム製商品名K
−125)より形成されている。このシリコーンゴムシ
ートは、常態でHsが50、引張強さが80.6kgf /
cm2 、伸びが310%である。また、老化状態でHsの
変化が±5、引張強さの変化率が−14%であり、伸び
の変化率が−16%である。このようにシリコーンゴム
は、所定の柔軟性を備えるとともに、滑り性をも備えて
いる。そして、図4に示すように、本実施形態の塗工用
ブレード31によるオーバコート層14は、その厚さが
2μm となるように感光層13表面に形成されている。
【0040】さて、図4に示すように、本実施形態の塗
工用ブレード31を用いて感光層13を形成する際に
は、まず、固定された感光体11上端が円孔32内に嵌
挿され、オーバコート剤が感光体11周縁の塗工用ブレ
ード31上に注入される。次に、図中において縦の矢印
方向に向かって塗工用ブレード31が摺動され、オーバ
コート剤の塗工が行われる。このとき、塗工用ブレード
31を形成するシリコーンゴムは所定の柔軟性と滑り性
を備えている。このため、塗工用ブレード31は感光体
11の外周面に沿って円滑に移動し、感光層13表面の
傷付きが防止され、感光層13中に含有される電荷輸送
剤の溶出が回避される。従って、オーバコート層14の
形成時における電荷輸送剤の結晶化が防止される。その
後、オーバコート剤が塗工された感光体11は、熱風に
よって乾燥され、オーバコート層14が形成される。
【0041】上記のようにしてオーバコート層14が形
成された感光体11は、単層型有機感光体として画像形
成装置内に取付けられ、印刷が行われる。すなわち、図
1に示すように、画像形成装置で印刷を行う際には、ま
ず、回転する感光体11の表面が帯電器21によって正
電位に帯電され、露光器22により感光体11表面に静
電潜像が形成される。次に、現像装置23内の現像ロー
ラ23aにより感光体11表面の静電潜像にトナーが供
給され、静電潜像の現像が行われる。そして、転写器2
4により感光体11と転写器24との間に供給される転
写紙25に、感光体11表面のトナーによる可視像が転
写される。
【0042】転写後は、クリーニング装置26のクリー
ニングブレード26aにより感光体11表面に残留して
いるトナーの粒子が除去され、除電器27により、感光
体11上に残留する電荷が消去される。
【0043】上記印刷の際、現像装置23は液体現像装
置であることから、感光層13中の電荷輸送剤が液体現
像剤の溶媒へと溶出するように作用する。加えて、例え
ば残留トナーを除去するときのクリーニングブレード2
6a端縁の摺接等から、感光層13が摩擦等による力を
受けることによって、傷付くように作用する。一方、本
実施形態の感光体11は、感光層13表面を被覆するよ
うにオーバコート層14が設けられている。従って、感
光層13から液体現像剤の溶媒への電荷輸送剤の溶出、
さらには感光層13の傷付きが防止される。
【0044】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ 実施形態の電子写真感光体11の製造方法によれ
ば、シリコーンゴム製の塗工用ブレード31を用いてオ
ーバコート層14を形成したことから、オーバコート層
14形成時における電荷輸送剤の結晶化を防止し、印刷
時に画像欠陥が生ずることを解消することができる。
【0045】・ 実施形態の電子写真感光体11の製造
方法によれば、シリコーンゴムの常態における硬さ、引
張強さ及び伸びを設定したことから、電荷輸送剤の結晶
化を効果的に防止しながら、感光体11表面が傷付くこ
とを防止することができるとともに、オーバコート層1
4形成時における作業性を良好なものとすることができ
る。
【0046】・ 実施形態の電子写真感光体11の製造
方法によれば、シリコーンゴムの老化状態における硬
さ、引張強さ及び伸びの変化の度合いを設定したことか
ら、塗工用ブレード31の耐久性を良好なものとしなが
ら、電荷輸送剤の結晶化及び感光体11表面の傷付きを
より効果的に防止し、製造コストの低減を図ることがで
きる。
【0047】・ 実施形態の電子写真感光体11の製造
方法によれば、塗工用ブレード31の厚みが0.3〜
1.5mmの範囲内に設定されていることから、塗工用ブ
レード31の耐久性及び柔軟性を良好に維持するととも
に、作業性を向上させ、感光体11表面の傷付きをより
効果的に防止することができる。
【0048】・ 実施形態の電子写真感光体11の製造
方法によれば、塗工用ブレード31の円孔32の直径
は、オーバコート層14が形成される感光体11の外径
とほぼ同一又は若干小さくなるように設定したことか
ら、オーバコート剤を均一の厚さに塗工し、感光体11
表面の平滑性を良好に維持することができるとともに、
感光体11表面との間に生ずる摺動抵抗を減少させ、作
業性を良好なものとすることができる。
【0049】なお、前記実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・ 本実施形態において、塗工用ブレード11を、例え
ば厚さの異なる円筒状等に形成すること。
【0050】・ 本実施形態において、オーバコート層
14中に含有される成分の組成を変更したり、導電性微
粉末を省略して構成すること。このように構成した場
合、目的に応じた効果を得ることができるとともに、導
電性微粉末を省略したとき製造コストの低減を図ること
ができる。
【0051】・ 本実施形態において、オーバコート層
14を、例えば1〜10μm の範囲で適宜の厚さに形成
する等オーバコート層14の厚さを変更すること。 ・ 本実施形態において、塗工用ブレード31を、ポリ
エチレン等の合成樹脂、金属等によって環状基材を形成
するとともに、この環状基材の少なくとも感光体11と
摺接する部分をシリコーンゴムとすることによって形成
すること。
【0052】このよう構成した場合、塗工用ブレード3
1が老化あるいは劣化した際、摺接部分のみを取り換え
ればよく、製造コストの低減を図ることができるととも
に、基材に金属を用いた場合には、塗工用ブレード31
の強度を向上させることができる。
【0053】・ 本実施形態において、感光体11表面
を負極性の電荷、感光ドラム本体12の表面を正極性の
電荷に帯電すること。 ・ 本実施形態の画像形成装置において、現像装置23
として乾式現像装置を使用すること。
【0054】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記塗工用ブレードの厚さを0.3〜1.5mmの範
囲内に設定した請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
電子写真感光体の製造方法。
【0055】このように構成した場合、塗工用ブレード
の耐久性及び柔軟性を良好に維持するとともに、作業性
を向上させ、感光ドラム表面の傷付きをより効果的に防
止することができる。
【0056】・ 前記導電性基体を円筒状に形成すると
ともに、塗工用ブレードを導電性基体が嵌挿される円孔
を有し、その円孔の直径を導電性基体の外径と同一又は
若干小さくなるように形成した請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載の電子写真感光体の製造方法。
【0057】このように構成した場合、オーバコート剤
を均一の厚さに塗工し、導電性基体表面の平滑性を良好
に維持することができるとともに、導電性基体表面との
間に生ずる摺動抵抗を減少させ、作業性を良好なものと
することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
電子写真感光体の製造方法によれば、オーバコート層表
面における電荷輸送剤の結晶化を防止し、印刷時に画像
欠陥が生ずるのを解消することができる。
【0059】請求項2に記載の発明の電子写真感光体の
製造方法によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え
て、電荷輸送剤の結晶化を効果的に防止しながら、感光
ドラム表面が傷付くことを防止することができるととも
に、オーバコート層形成時における作業性を良好なもの
とすることができる。
【0060】請求項3に記載の発明の電子写真感光体の
製造方法によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明
の効果に加えて、塗工用ブレードの耐久性を良好なもの
としながら、電荷輸送剤の結晶化及び感光ドラム表面が
傷付きをより効果的に防止し、製造コストの低減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の概略を示す正面図。
【図2】 感光体の一部を拡大して示す断面図。
【図3】 塗工用ブレードを示す斜視図。
【図4】 塗工用ブレードを使用した状態を示す斜視
図。
【符号の説明】
11…感光体、12…導電性基体としての感光ドラム本
体、13…感光層、14…オーバコート層、31…塗工
用ブレード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 淳史 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業 株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA03 AA31 BB33 EA18 FA30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に少なくとも電荷発生剤、
    電荷輸送剤及び結着樹脂からなる感光層を単層として形
    成し、その感光層上にオーバコート剤をシリコーンゴム
    よりなる塗工用ブレードを用いて塗工することによりオ
    ーバコート層を形成する電子写真感光体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記シリコーンゴムは、常態においてシ
    ョア硬さ(JISA)が45〜55、引張強さが71kg
    f /cm2 以上及び伸びが250%以上のものである請求
    項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコーンゴムは、200℃で96
    時間の加熱処理後の老化状態のショア硬さ(JIS
    A)の変化が常態と比較して±15、引張強さの変化率
    が±30%、伸びの変化率が−50%以内の範囲である
    請求項1又は請求項2に記載の電子写真感光体の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115407625A (zh) * 2021-05-26 2022-11-29 京瓷办公信息系统株式会社 电子照相感光体、处理盒和图像形成装置

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