JP2000131237A - マイクロアレイチップの読取方法および読取装置 - Google Patents
マイクロアレイチップの読取方法および読取装置Info
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Abstract
コストを低減するとともに読取処理速度を高速化する。 【解決手段】 マイクロアレイチップ10を照射する励起
光Lを、集光レンズ60により、マイクロアレイチップ10
上においてそのビーム径が各結合物(被検出物)12より
も大きい径となるようにしつつ、結合物12が配置されう
るマイクロアレイチップ10上の所定位置のみを励起光L
が走査するように、ステップモータ21,22がステージ30
を移動させる。
Description
的解析等に用いられるマイクロアレイチップの読取方法
および装置に関し、詳細には、マイクロアレイチップと
励起光との相対的な走査の改良に関するものである。
速に発展し、10万個にも及ぶと考えられているヒトゲノ
ムの塩基配列を解読することを1つの目的とするヒトゲ
ノムプロジェクトが展開されている。
定法や蛍光抗体法等が診断や研究のために利用され、ま
た各種遺伝子疾患に影響を与えているDNAを探索する
研究も進んでおり、その1つの方法としてマイクロアレ
イ技術が注目されている。
うな、既に解読されている互いに異なる既知の多数のc
DNA(特異的結合物質の一例)がメンブレンフィルタ
やスライドガラス上にドットとして所定の間隔でマトリ
ックス状に高密度(数 100μm以下の間隔)に予め塗布
されたマイクロアレイチップ(DNAチップと称するも
のもある)を用いる技術であり、例えば、蛍光色素aで
標識された健常者Aの細胞から取り出したDNA(生物
体由来物質の一例)および蛍光色素bで標識された、遺
伝子疾患を有する検体Bの細胞から取り出したDNA
を、ピペット等でこのマイクロアレイチップに滴下して
各検体のDNAと、マイクロアレイチップ上のcDNA
とをハイブリダイズさせ、後にこのマイクロアレイチッ
プ上の各cDANに、各蛍光色素a,bを各別に励起す
る励起光を相対的に走査して各cDNAごとの各蛍光を
光検出器で検出し、マイクロアレイチップ上における蛍
光の発光位置に対応付けられたこの検出結果により、各
検体のDNAがいずれのcDNAとハイブリダイズされ
ているかを求め、両検体間でハイブリダイズされたcD
NAを比較することにより、上記疾病により発現したD
NAまたは欠損したDNAを特定する技術である。
上記発光の情報を読取りは、従来は図5(1)に示すよ
うに、ビーム径10〜20μmの励起光Lをマイクロアレイ
チップ10の一方向(例えば図示のX方向)に一定速度で
主走査し、この1ライン分の主走査が完了すると、X方
向に直交する方向にマイクロアレイチップ10または励起
光を僅かに移動(副走査)させて、再度主走査を行い、
この主走査と副走査を繰り返すことにより、マイクロア
レイチップ10の略全面を励起光Lで走査する。そして、
マイクロアレイチップ10の、励起光Lが走査された各部
分からの発光情報を光電的に読み取り、この読み取られ
た発光情報に基づいて、図示したマイクロアレイチップ
10の全面に対応した、同図(2)に示すデジタル画像1
0′を作成し、作成されたデジタル画像10′に基づいて
マイクロアレイチップ10上のcDNAのドット12に対応
する画像部分12′およびその近傍を含む一定形状(図示
では矩形)の領域(図示において破線で囲まれた画像部
分)を自動的にまたは手動により設定し、設定された領
域内のデジタル画像信号を総和(若しくは積分)するこ
とにより各領域ごとの画像信号を求め、求められたこの
画像信号に基づいて、マイクロアレイチップ10上の各c
DNAのドット12の発光の有無を検出するものである。
タル画像10′に基づいた画像定量を行うためには、デジ
タル画像10′を作成する必要上、実際にドット12が存在
する部分のみならずドット12が存在しない領域について
も画像情報(発光情報)を読み取る必要があり、励起光
Lを上述したように、マイクロアレイチップ10の略全面
に走査している。またより高精度な画像情報を得るため
に、微小なビーム径の励起光Lを用いる必要がある。
つつ励起エネルギを付与する場合、単位面積当たりの付
与エネルギを一定以上確保するために、励起光を高エネ
ルギのものとし、もしくは走査速度を遅くし、またはこ
れらの双方の措置を執る必要がある。また、高密度で精
度良く走査するために、高精度の走査系を用いる必要が
ある。さらに、取得されたデジタル画像からドットに対
応する部分の発光情報を解析するために、デジタル画像
上で上記囲い込みを行い、積分処理する等の定量解析ソ
フトウェアを用いる必要がある。そしてこれらの構成は
高価であるため、読取装置全体が高価なものとなってい
た。
って、コストを低減するとともに読取処理速度を高速化
した、マイクロアレイチップの読取方法および読取装置
を提供することを目的とするものである。
チップの読取方法は、予め設定された所定の位置の少な
くとも一部に被検物が配置されているマイクロアレイチ
ップ上の全面を励起光で走査するのではなく、上記予め
設定された所定の位置のみを励起光で照射するように、
被検物よりも大きいビーム径の励起光で、間欠的に走査
するものである。
読取方法は、担体上の予め設定された多数の所定の位置
のうち少なくとも一部に励起光の照射を受けて発光する
被検出物が各別に配置されてなるマイクロアレイチップ
を励起光が走査するように、前記マイクロアレイチップ
と前記励起光とを相対的に移動し、前記励起光が走査さ
れた前記被検出物からの前記発光を読み取るマイクロア
レイチップの読取方法において、前記励起光を、前記マ
イクロアレイチップ上において、そのビーム径が前記各
被検出物よりも大きい径であって2以上の前記被検出物
を同時に照射することがない径となるように拡大または
縮小し、前記励起光が前記各所定の位置のみを照射する
ように、1つの所定位置から他の所定位置まで間欠的
に、前記マイクロアレイチップと前記励起光とを相対的
に移動することを特徴とするものである。
ライドガラス等である。
定の間隔で2次元状若しくは1次元状に高密度に配列さ
れる位置を意味し、例えば、上記担体(メンブレンフィ
ルタやスライドガラス等)に既知の多数の特異的結合物
質等がドットとして所定の間隔でマトリックス状に高密
度(数 100μm以下の間隔)に予め塗布された各位置な
どが該当する。
は、例えば特異的結合物質に、蛍光色素で標識された生
物体由来物質がハイブリダイズされた結合物等が該当す
るが、これに限るものではない。特異的結合物質とは、
広く生体に係る物質であって、たとえばホルモン類、腫
瘍マーカ、酵素、蛋白質、核酸、抗体、抗原となり得る
種々の物質等、さらには各種cDNA、mRNAを含
む、検体の生物体由来物質と免疫学的結合あるいはハイ
ブリダイズ可能な物質を代表した意味であり、特にcD
NAが適切である。また検体の生物体由来物質は、担体
上に配置された既知の特異的結合物質と免疫学的結合あ
るいはハイブリダイズ可能な物質を代表した意味であ
り、たとえば抗体、抗原、基質、DNA、mRNA等で
あって、特にDNAが適切である。
被検出物が配置されてなるとは、設定されている多数の
位置の全部に被検出物が配置されている場合、多数の位
置のうち一部の位置に被検出物が配置されている場合を
いう。なお、多数の位置のいずれにも被検物が配置され
ていないマイクロアレイチップに本発明の読取方法を適
用して読取りを行うことを積極的に排除するものではな
く、被検出物が多数の位置のいずれにも配置されていな
いことを検出することに読取りの目的があるときは、本
発明の読取方法を適用してもよい。
ることのみならず、発光強度を検出することをも含む意
である。
光学系等を用いて行えばよい。
に、1つの所定位置から他の所定位置まで間欠的に移動
するとは、各所定の位置においては停止して励起光を照
射することをいみするが、1つの所定位置から他の所定
位置まで移動する間は励起光を全く照射しないというこ
とに限るものではなく、所定の位置を照射している時間
に対する照射時間が極めて短くなるように移動するもの
であればよい。すなわち、1つの所定位置から他の所定
位置までの間の領域については、発光情報を読み取るこ
とはなく、励起光を次の所定位置間に移動させるために
通過するに過ぎない。
cDNA、生物体由来物質として未知のDNAをそれぞ
れ適用したときは、この未知のDNAがハイブリダイズ
されたcDNAを特定することができるため、各種遺伝
子疾患に影響を与えているDNAを特定する分野におい
て、作業の効率化を図ることができる。
は、担体上の予め設定された多数の所定の位置のうち少
なくとも一部に励起光の照射を受けて発光する被検出物
が各別に配置されてなるマイクロアレイチップを励起光
が走査するように、前記マイクロアレイチップと前記励
起光とを相対的に移動する走査手段と、前記励起光が走
査された前記被検出物からの前記発光を読み取る光電読
取手段とを備えたマイクロアレイチップの読取装置にお
いて、前記励起光を、前記マイクロアレイチップ上にお
いて、そのビーム径が前記各被検出物よりも大きい径で
あって2以上の前記被検出物を同時に照射することがな
い径となるように拡大または縮小するビーム拡縮光学系
をさらに備え、前記走査手段が、前記励起光が前記各所
定の位置のみを照射するように、1つの所定位置から他
の所定位置に間欠的に、前記励起光または前記マイクロ
アレイチップを相対的に走査するものであることを特徴
とするものである。
公知の種々の構成を適用することができ、またビーム拡
縮光学系も、公知の種々の構成を適用することができ
る。
走査手段が励起光またはマイクロアレイチップを相対的
に移動させるためには、走査手段が予めそれらの所定の
位置を記憶しているものであってもよいし、走査手段に
逐次それらの所定の位置を指示する位置指示手段をさら
に設けた構成としてこの位置指示手段から走査手段に各
所定位置を逐次入力するようにしてもよいし、または上
記所定の位置を逐次検出してこの検出された所定の位置
を走査手段に入力する位置検出手段をさらに設けた構成
としてこの位置検出手段により検出された各所定位置を
走査手段に逐次入力するようにしてもよい。
法および読取装置によれば、被検出物が配置される可能
性がある、予め設定された所定の位置のみを励起光で照
射するため、従来のように、被検出物が配置されていな
い領域まで高密度に走査するのに比して、励起光走査に
要する時間を大幅に短縮することができる。
デジタル画像として取得する必要から、被検出物の大き
さよりも小さいビーム径の励起光を高密度に走査する必
要がある従来の方法や装置に較べて、本発明では、従来
の走査密度よりも粗い間隔で設定されている所定の位置
だけを走査すれば足りるため、走査手段に要求される最
小移動ピッチが従来よりも緩和される。したがって、高
密度保証の走査を行うことによるコストの上昇を抑制す
ることができる。
ーム径が各被検出物よりも大きい径の励起光により各被
検出物を照射するため、1回の照射で当該被検出物の全
体を照射することができ、したがって、この照射により
当該被検出物全体から発せられた発光情報も1回の検出
で検出することができ、したがって、従来のように一旦
デジタル画像を作成したうえで被検出物に対応する領域
を囲い込み、この囲い込まれた領域内の画素ごとの検出
結果を総和することにより当該被検出物全体から発せら
れた発光情報を求めるという特別な処理が不要となる。
大きい径とすることにより、被照射面における単位面積
当たり・単位時間当たりの付与励起エネルギは従来より
も低下するが、上述したようにマイクロアレイチップ全
体として励起光の走査時間を大幅に短縮することができ
るため、各所定の位置に励起光を滞留させる時間を延長
することで付与エネルギの低下を防止することができ
る。このように滞留させる時間を延長した場合にあって
も、マイクロアレイチップ全体として励起光の走査時間
を短縮することができる。
大きい径としつつも、2以上の被検出物を同時に照射す
ることがない径としたことにより、2以上の被検出物を
同時に照射して誤った読取結果となるのを防止すること
ができる。
の読取方法および読取装置によれば、高価な、高密度保
証の走査系、高エネルギの励起光および定量解析ソフト
ウェアを用いる必要がないためコストを低減することが
でき、また、粗い走査でよいため励起光の走査を高速化
することができる。
ップの読取方法を実施する読取装置の具体的な実施の形
態について、図を参照して説明する。
読取装置の一実施形態を示す図、図2は図1に示した読
取装置による読取りの対象となるマイクロアレイチップ
10の一例を示す図である。
ス状に高密度に予め設定された所定の位置に、それぞれ
互いに異なるcDNAが塗布されたマイクロアレイチッ
プ10″を示すものであり、予め塗布されているcDNA
はいずれも既知で、塗布されている位置とそのcDNA
とは対応関係が予め明らかになっているものである。そ
して遺伝子疾患を有する被検体のDNAに蛍光色素で標
識したものを、この図3に示したマイクロアレイチップ
10″にハイブリダイズし、このハイブリダイズされた結
合物(被検出物)12だけをスライドガラス11上に残留さ
せたものが、図2に示すマイクロアレイチップ10であ
る。なお図は、説明のために、図3に示したマイクロア
レイチップ10″と図2に示したマイクロアレイチップ10
とを比較することにより、残留している結合物12の位置
を肉眼で識別することができるように記載されている
が、実際のマイクロアレイチップにおいては、cDNA
が高密度に塗布されているため、これらの位置を肉眼で
識別することは困難である。
00は、図2に示したマイクロアレイチップ10が載置され
る2次元状に可動のステージ30と、励起光Lを出射する
励起光源40と、光源40から出射された励起光Lを平行光
束にするコリメータレンズ51と、励起光Lを透過し後述
する蛍光Kを反射せしめる偏光ビームスプリッタ52と、
ビームスプリッタ52を透過した励起光Lを、ステージ30
上に載置されたマイクロアレイチップ10上に集光せしめ
る集光レンズ60と、マイクロアレイチップ10から発光さ
れた蛍光Kを光電検出するフォトマルチプライヤ(PM
T)70と、マイクロアレイチップ10を励起光Lが走査す
るように、マイクロアレイチップ10を励起光Lに対して
Y軸方向の移動させる第1のステップモータ21およびX
軸方向に移動させる第2のステップモータ22と、励起光
Lがマイクロアレイチップ10上の所定の位置のみを照射
するように、これら第1および第2のステップモータ2
1,22に対して停止すべき各所定の位置を入力する位置
指示手段80とを備えた構成である。
第2のステップモータ21,22に対して入力される所定の
位置とは、図3に示したマイクロアレイチップ10″にお
けるcDNAが塗布されていた全ての位置を意味する。
したがって、当該位置には必ずしも結合物12が存在する
とは限らない。
イクロアレイチップ10上において、結合物12の大きさよ
りも大きいスポット径で集光されるように設定されたも
のである。
の作用について説明する。
2に示したマイクロアレイチップ10が載置される。この
とき、マイクロアレイチップ10上の、cDNAが塗布さ
れていた各所定の位置は、ステージ30上のX軸方向の位
置およびY軸方向の位置に対応付けられる。この対応付
けは位置指示手段80から各ステップモータ21,22に入力
される。
れ、この励起光Lはコリメータレンズ51に入射して平行
光束とされる。平行光束とされた励起光Lは偏光ビーム
スプリッタ52を透過し、集光レンズ60により、ステージ
30上に載置されたマイクロアレイチップ10上に集光され
る。
から入力された指示位置に基づいて、励起光Lがマイク
ロアレイチップ10上の最初の所定の位置を照射するよう
に、ステージ30をXY平面内で駆動し、その位置で停止
する。励起光Lはマイクロアレイチップ10上の最初の所
定の位置を、結合物12よりも広いスポット径で照射する
が、この励起光Lで照射された最初の所定位置に結合物
12が存在したときは、図4に示すように、結合物12はそ
の全体が励起光Lにより照射され、結合物12の蛍光色素
が励起され、蛍光Kを発光する。励起光Lで照射された
最初の所定位置に結合物12が存在しないときは、マイク
ロアレイチップ10からは蛍光Kが発光することはない。
は、その蛍光Kは集光レンズ60、偏光ビームスプリッタ
52を順次通過して、フォトマルチプライヤ70に入射し、
その光量に応じた電気信号に変換されて、外部の処理装
置に出力される。外部の出力装置には、位置指示手段80
から、励起光Lが照射した所定の位置の情報が入力され
ており、所定の位置と蛍光Kの検出の有無およびその光
量が対応づけられる。
定時間経過すると、位置指示手段80から次の所定位置が
ステップモータ21,22に入力され、例えばステップモー
タ22のみが駆動されて、ステージ30をX軸方向に、最初
の所定位置の隣の所定位置を励起光Lが照射するように
移動させたのち停止する(図4参照)。
し、最初の所定位置のときと同様に、結合物12が存在し
たときは蛍光Kが発せられてフォトマルチプライヤ70に
検出され、存在しないときは検出されない。
の全ての所定位置を励起光Lが照射するまで繰り返すこ
とにより、処理装置には、これらの全ての所定位置と蛍
光Kの発光の有無および発光量が対応付けられ、この対
応関係に基づいて、遺伝子疾患の被検体のDNAの機能
分析がなされる。
マイクロアレイチップの読取装置 100によれば、間欠的
にステージ30を移動して、結合物12が存在しうる、予め
設定された所定の位置(cDNAが塗布された位置)の
みを励起光Lで照射するため、励起光Lの走査に要する
時間を、従来に較べて大幅に短縮することができる。ま
たステージ30の移動も粗い間隔で間欠的に行えばよいた
め、安価なステップモータ21,22により実現することが
でき、コストの上昇を抑制することができる。
ビーム径が各結合物12よりも大きい径の励起光Lにより
各結合物12を照射するため、1回の照射で当該結合物12
の全体を照射することができ、したがって、この照射に
より当該結合物12全体から発せられた蛍光Kも1回の検
出で収録することができ、一旦デジタル画像を作成した
うえで結合物12に対応する領域を囲い込み、この囲い込
まれた領域内の画素ごとの検出結果を総和することによ
り結合物12全体から発せられた蛍光Kの強度または光量
を求めるという特別な処理が不要となる。
イクロアレイチップ上の所定の位置を規定するものが、
cDNAの塗布位置であったが、本発明のマイクロアレ
イチップの読取方法および読取装置はこの態様に限定さ
れるものではない。
実施形態を示す図
レイチップを示す図
を示す図
する図
Claims (6)
- 【請求項1】 担体上の予め設定された多数の所定の位
置のうち少なくとも一部に励起光の照射を受けて発光す
る被検出物が各別に配置されてなるマイクロアレイチッ
プを励起光が走査するように、前記マイクロアレイチッ
プと前記励起光とを相対的に移動し、前記励起光が走査
された前記被検出物からの前記発光を読み取るマイクロ
アレイチップの読取方法において、 前記励起光を、前記マイクロアレイチップ上において、
そのビーム径が前記各被検出物よりも大きい径であって
2以上の前記被検出物を同時に照射することがない径と
なるように拡大または縮小し、 前記励起光が前記各所定の位置のみを照射するように、
1つの所定位置から他の所定位置まで間欠的に、前記マ
イクロアレイチップと前記励起光とを相対的に移動する
ことを特徴とするマイクロアレイチップの読取方法。 - 【請求項2】 前記被検物が、既知の特異的結合物質
に、蛍光色素で標識された生物体由来物質がハイブリダ
イズされた結合物であることを特徴とする請求項1記載
のマイクロアレイチップの読取方法。 - 【請求項3】 前記特異的結合物質がcDNAであり、
前記生物体由来物質がDNAであることを特徴とする請
求項2記載のマイクロアレイチップの読取方法。 - 【請求項4】 担体上の予め設定された多数の所定の位
置のうち少なくとも一部に励起光の照射を受けて発光す
る被検出物が各別に配置されてなるマイクロアレイチッ
プを励起光が走査するように、前記マイクロアレイチッ
プと前記励起光とを相対的に移動する走査手段と、前記
励起光が走査された前記被検出物からの前記発光を読み
取る光電読取手段とを備えたマイクロアレイチップの読
取装置において、 前記励起光を、前記マイクロアレイチップ上において、
そのビーム径が前記各被検出物よりも大きい径であって
2以上の前記被検出物を同時に照射することがない径と
なるように拡大または縮小するビーム拡縮光学系をさら
に備え、 前記走査手段が、前記励起光が前記各所定の位置のみを
照射するように、1つの所定位置から他の所定位置に間
欠的に、前記励起光または前記マイクロアレイチップを
相対的に走査するものであることを特徴とするマイクロ
アレイチップの読取装置。 - 【請求項5】 前記被検物が、既知の特異的結合物質
に、蛍光色素で標識された生物体由来物質がハイブリダ
イズされた結合物であることを特徴とする請求項4記載
のマイクロアレイチップの読取装置。 - 【請求項6】 前記特異的結合物質がcDNAであり、
前記生物体由来物質がDNAであることを特徴とする請
求項5記載のマイクロアレイチップの読取装置。
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