JP2000131059A - 距離測定方法および装置、ならびに発進停車制御装置 - Google Patents

距離測定方法および装置、ならびに発進停車制御装置

Info

Publication number
JP2000131059A
JP2000131059A JP10307219A JP30721998A JP2000131059A JP 2000131059 A JP2000131059 A JP 2000131059A JP 10307219 A JP10307219 A JP 10307219A JP 30721998 A JP30721998 A JP 30721998A JP 2000131059 A JP2000131059 A JP 2000131059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
vehicle
distance
angle
inter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10307219A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahide Ishigami
雅英 石上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP10307219A priority Critical patent/JP2000131059A/ja
Publication of JP2000131059A publication Critical patent/JP2000131059A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、車間距離を測定するのに好適な距離測
定方法を提供するものであり、また、その距離測定方法
を用いることにより、構造が簡単で製造コストが安い発
進停車制御装置を提供する。 【解決手段】 制御部1からの信号により、投光部2か
らレーザ光を発光するとともにこのレーザ光を反射する
スキャナ部3を回動させて、所定の投光範囲にレーザ光
をスキャン投光する。このとき、制御部1は、スキャナ
部3の回動角度を検知し、角度信号を出力する。投光範
囲内にリフレクタ(再帰反射体)が存在すれば、リフレ
クタで反射された反射レーザ光が受光部4に入射し、信
号処理部5から受光信号が出力される。CPU6は、こ
のときの制御部1からの角度信号により、反射レーザ光
の到来方向を検知する。そして、CPU6は、異なる2
つの方向からの反射レーザ光に対し、それら2つの反射
レーザ光の角度を判断し、該角度に基づいて自車両を発
進もしくは停車させるための制御信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、距離測定方法およ
び装置、特に車間距離の測定に好適な新規な距離測定方
法および装置、ならびに、該距離測定方法および装置を
用いて自車両の発進・停車を自動的に制御する発進停車
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車間距離を測定する装置として
は、レーザレーダを用いた距離測定装置が存在する。こ
のレーザレーダを用いた距離測定装置は、1回のスキャ
ン投光において多数のレーザ光をパルス発光するととも
に、各パルス発光されたレーザ光の発光から対象物体に
設けられたリフレクタ(再帰反射体)で反射された反射
レーザ光の受光までの時間を計測し、その計測時間を距
離に換算して対象物体までの距離を検出していた。
【0003】また、別の一般的な距離を測定する装置と
しては、PSD(位置検出素子)を用いた距離測定装置
が存在する。この装置は、図7に示すように、対象物体
11に向けて発光素子12から投光するとともに、ピン
ホール13(もしくはレンズ)を介して、対象物体11
からの反射光を受光素子であるPSD14で受光するも
のである。発光素子12から投光された光は対象物体1
1の表面で乱反射され、乱反射されたうちの一部の光が
ピンホール13に入射し、PSD14で受光される。こ
の構成によれば、対象物体11までの距離に応じて、対
象物体11の表面で乱反射されてピンホール13に入射
する光のPSD14上の受光位置が異なるので、その受
光位置から対象物体までの距離を算出するというもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、それぞれ以下のような問題点がある。
【0005】まず、従来のレーザレーダを用いた方式で
は、1回のスキャン投光における多数のパルスレーザ光
の1発1発に対して、レーザ光の発射からリフレクタで
反射された反射レーザ光の受光までの時間を計測してい
る。したがって、光速度に対応する高精度な時間計測の
ための高精度で高価なカウンタが必要であった。しか
も、1回のスキャン投光において計測される1発1発の
パルスレーザ光の発光から受光までの時間を素早く距離
に換算しなければならず、すなわち、非常に多くの信号
量を短時間に処理しなければならず、高精度で高価な演
算回路も必要であった。
【0006】したがって、従来のレーザレーダを用いた
方式では、製造コストが高価なものとなっていた。
【0007】また、従来のPSDを用いた距離測定装置
は、レーザレーダに比べると構造が簡単で、しかも低価
である。しかし、このPSDを用いた距離測定装置で
は、PSD14上の受光位置は対象物体11までの距離
に応じて変化するので、数m〜数10mの長い距離を測
定するには、非常に大きなPSDを必要とし、また、発
光素子12とPSD14の配置間隔も非常に大きくしな
ければならない。そのために、数m〜数10mの長い距
離を測定するには、装置全体が非常に大型化してしま
い、実用的には、数10cm程度までの距離しか測定す
ることが出来なかった。
【0008】また、先行車両までの車間距離を検出する
には、電波レーダや超音波レーダといったものもある
が、これらはレーザレーダよりもさらに高価であり、ま
た、大型でもある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、特に車
間距離の測定などに好適な新規な距離測定方法を提供す
るとともに、この距離測定方法を用いることにより、構
造が簡単で製造コストが安い装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みてなされたものであり、光を投光させる投光手段と、
光を受光する受光手段と、受光手段が受光した少なくと
も2つの光に対し、それら少なくとも2つ光の角度を検
出する角度検出手段と、角度検出手段が検出する少なく
とも2つの光の角度に基づいて、対象物体までの距離を
算出する距離算出手段と、により距離測定装置を構成し
た。
【0011】この構成によれば、投光範囲内に2つのリ
フレクタ(再帰反射体)を備えた対象物体が存在すれ
ば、投光手段から投光された光は対象物体に設けられた
2つのリフレクタで反射される。受光手段は、この2つ
のリフレクタからの反射光を受光し、角度検出手段は、
それら2つの反射光の角度を検出する。そして、検出さ
れる2つの反射光の角度は対象物体までの距離に依存し
ているので、距離算出手段は、その検出された2つの反
射光の角度に基づいて距離を算出することができる。
【0012】投光範囲内にリフレクタ(再帰反射体)を
1つだけ備えた対象物体が存在すれば、受光手段は、1
つのリフレクタで反射された光のうちリフレクタの両端
部分で反射された2つの光を受光し、角度検出手段は、
それら両端部分からの2つの反射光の角度を検出する。
そして、検出される2つの反射光の角度は対象物体まで
の距離に依存しているので、距離算出手段は、その検出
された2つの反射光の角度に基づいて距離を算出するこ
とができる。
【0013】また、本発明は、光を投光させる投光手段
と、光を受光する受光手段と、受光手段が受光した少な
くとも2つの光に対し、それら少なくとも2つ光の角度
を検出する角度検出手段と、角度検出手段が検出する2
つの光の角度に基づいて、自車両と離れて走行する相手
車両までの車間距離を算出する距離算出手段と、により
車間距離測定装置を構成した。
【0014】この構成によれば、投光範囲内に相手車両
として4輪自動車が存在すれば、投光手段から投光され
た光は4輪自動車の後部に設けられた2つのリフレクタ
で反射される。受光手段は、この2つのリフレクタから
の反射光を受光し、角度検出手段は、それら2つの反射
光の角度を検出する。そして、検出される2つの反射光
の角度は相手車両までの距離に依存しているので、距離
算出手段は、その検出された2つの反射光の角度に基づ
いて相手車両までの距離を算出することができる。
【0015】投光範囲内に相手車両として2輪バイクが
存在すれば、投光手段から投光された光は2輪バイクの
後部に設けられた1つのリフレクタで反射される。受光
手段は、この1つのリフレクタで反射された光のうちリ
フレクタの両端部分で反射された2つの光を受光し、角
度検出手段は、それら2つの反射光の角度を検出する。
そして、検出される2つの反射光の角度は相手車両まで
の距離に依存しているので、距離算出手段は、その検出
された2つの反射光の角度に基づいて相手車両までの距
離を算出することができる。
【0016】また、本発明は、光を投光させる投光手段
と、光を受光する受光手段と、受光手段が受光した少な
くとも2つの光に対し、それら少なくとも2つ光の角度
を検出する角度検出手段と、角度検出手段が検出する2
つの光の角度に基づいて、自車両の発進もしくは停車を
制御するための制御信号を出力する制御手段と、により
発進停車制御装置を構成した。
【0017】この構成によれば、投光範囲内に先行する
相手車両として4輪自動車が存在すれば、投光手段から
投光された光は先行する4輪自動車の後部に設けられた
2つのリフレクタで反射される。受光手段は、この2つ
のリフレクタからの反射光を受光し、角度検出手段は、
それら2つの反射光の角度を検出する。そして、検出さ
れる2つの反射光の角度は先行する相手車両までの車間
距離に依存しているので、制御手段は、その車間距離に
依存している2つの反射光の角度に基づいて自車両の発
進もしくは停車を制御するための制御信号を出力する。
【0018】投光範囲内に先行する相手車両として2輪
バイクが存在すれば、投光手段から投光された光は先行
する2輪バイクの後部に設けられた1つのリフレクタで
反射される。受光手段は、この1つのリフレクタで反射
された光のうちリフレクタの両端部分で反射された2つ
の光を受光し、角度検出手段は、それら2つの反射光の
角度を検出する。そして、検出される2つの反射光の角
度は先行する相手車両までの車間距離に依存しているの
で、制御手段は、その車間距離に依存している2つの反
射光の角度に基づいて自車両の発進もしくは停車を制御
するための制御信号を出力する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0020】本発明の発進停車制御装置は、図1に示す
ように、制御部1と、投光部2と、スキャナ部3と、受
光部4と、信号処理部5と、CPU6と、により構成さ
れている。そして、制御部1と投光部2とスキャナ部3
とで投光手段が構成されており、受光部4と信号処理部
5とで受光手段が構成されている。また、制御部1とC
PU6とにより角度検知手段が構成されており、CPU
6により制御手段が構成されている。
【0021】制御部1は、投光部2とスキャナ部3の動
作を制御する。投光部2は、半導体レーザダイオードを
備えており、制御部1からの信号により、1秒間に30
0発のレーザ光をパルス発光する。また、スキャナ部3
は、投光部2からのレーザ光を反射するミラーを備えて
おり、制御部1からの信号によりこのミラーを1秒間に
1回の周期で設定角度90°の範囲を回動する。
【0022】したがって、1秒間にわたって順次投光部
2からパルス発光された300発のレーザ光が、1秒間
で90°回動するスキャナ部3で順次反射され、その結
果、1秒ごとに、設定角度90°の投光範囲にわたって
300発のレーザ光がスキャン投光される。そして、こ
れら投光部2とスキャナ部3は、レーザ光を自車両の前
方に向けてスキャン投光するように、自車両に装備され
る。
【0023】このようにして、制御部1と投光部2とス
キャナ部3とで構成される投光手段は、設定角度90°
の投光範囲にわたって、自車両の前方に向けてレーザ光
をスキャン投光する。
【0024】受光部4は、フォトダイオードを備えてお
り、光が入射するとその光強度に応じた電気信号を出力
する。信号処理部5は、受光部4からの電気信号が所定
のしきい値以上であれば受光信号を出力し、しきい値未
満であれば受光信号を出力しない。すなわち、設定強度
以上の光を受光すれば、受光部4からの電気信号がしき
い値以上となり、信号処理部5から受光信号が出力され
る。このしきい値は、自動車の後部に取付けられたリフ
レクタ(再帰反射体)からの反射光強度に対しては越え
るように、そして自動車本体や交通標識などからの反射
光強度に対して越えないように設定されている。
【0025】したがって、自車両の前方の上記投光範囲
に自動車が存在すれば、リフレクタで反射されたレーザ
光が受光部4に入射して電気信号が出力され、この電気
信号はしきい値以上となるので、信号処理部5から受光
信号が出力されることになる。なお、この投光範囲内に
リフレクタ以外の物体が存在しても、その物体からの反
射レーザ光は弱く、受光部4から出力される電気信号が
しきい値を越えないので、信号処理部5からは受光信号
は出力されない。
【0026】このようにして、受光部4と信号処理部5
とで構成される受光手段は、設定強度以上の光すなわち
リフレクタからの反射レーザ光を受光すると受光信号を
出力する。
【0027】制御部1は、また、スキャナ部3のミラー
を回動させるための出力信号に基づいて、スキャナ部3
のミラーの回動角度を検知し、ミラーの回動角度に応じ
た角度信号を出力する。そして、CPU6は、設定角度
90°の投光範囲を図2に示すように30の方向に分割
し、信号処理部5からの受光信号があったときの制御部
1からの角度信号により、反射レーザ光がこれら30の
方向のうちのどの方向からのものかを検出する。
【0028】ミラーの回動角度はレーザ光の投光方向と
対応関係にあり、また、レーザ光の投光方向にリフレク
タが存在する場合にのみそのリフレクタが存在する方向
から反射レーザ光が受光部4に到来するので、レーザ光
の投光方向と反射レーザ光の到来方向も対応関係にあ
る。ゆえに、ミラーの回動角度と反射レーザ光の間にも
対応関係があり、信号処理部5からの受光信号があった
ときの制御部1からの角度信号を、反射レーザ光が到来
して来た方向とすることができる。
【0029】また、自動車の後部には、左右2つのリフ
レクタが設けられている。したがって、自車両の前方を
自動車が先行していれば、その自動車は投光範囲内に存
在するので、図2に示す30の方向のうち、2つのリフ
レクタに対応して何れか2つの方向から反射レーザ光が
到来することになる。CPU6は、これら2つの方向か
らの反射レーザ光に対し、それぞれ反射レーザ光の到来
方向を検出し、それら2つの反射レーザ光の角度を検出
する。
【0030】ここで、CPU6は、90°の投光範囲を
30の方向に分けて、光の到来方向を検出しているの
で、3°を1つの単位として2つの反射レーザ光の角度
が検出される。
【0031】このようにして、制御部1とCPU6とに
より構成される角度検知手段は、受光手段が受光した2
つの光、すなわち自車両の前方を走行する自動車の後部
に設けられた2つのリフレクタからの反射レーザ光に対
し、それら2つの光の角度を検出する。
【0032】そして、制御手段を構成するCPU6は、
角度検出手段で検出した2つの光の角度に基づいて、自
車両の発進、加速、定速、減速、停車を制御するための
制御信号を自車両へ出力する。
【0033】上記説明したように、自車両の前方の投光
範囲内に自動車が存在すれば、図2に示す30の方向の
うち、異なる2つの方向から反射レーザ光が到来するこ
とになる。しかも、自動車の後部に設けられる2つのリ
フレクタの間隔は2mとなっている。したがって、先行
している自動車までの車間距離が遠ければ、それら2つ
の光の到来方向のなす角度は小さくなるし、車間距離が
短ければ、大きくなる。この関係は、図3に示すよう
に、自車両7の前方を走行する自動車8の後部に設けら
れた2つのリフレクタ9aと9bの間隔をd、自車両7
から自動車8までの車間距離をr、リフレクタ9aと9
bから受光部4への反射レーザ光の到来方向のなす角度
をθで表わすと、(d/2)/r=tan(θ/2)と
なる。
【0034】したがって、この関係により、車間距離r
=10mの場合は角度θはθ=11.4°となる。同様
に、車間距離r=5mの場合は角度θはθ=22.6
°、車間距離r=2.5mの場合は角度θはθ=43.
6°、となる。
【0035】一方、CPU6は、図2に示すように、9
0°の投光範囲を30の方向に分けて、光の到来方向を
検出している。すなわち、CPU6は、30に分けられ
たうちの1つの方向(3°)を1つの角度単位として、
2つの光の角度を検出する。
【0036】したがって、CPU6が検出する角度は、
車間距離r=10m(θ=11.4°)の場合、2単位
(例えば、図2において、14の方向と17の方向)か
3単位(例えば、図2において、14の方向と18の方
向)になる。同様に、車間距離r=5m(θ=22.6
°)の場合は角度が6単位か7単位、車間距離r=2.
5m(θ=43.6°)の場合は角度が13単位か14
単位になる。
【0037】このように、先行する自動車までの車間距
離と2つの反射レーザ光の角度との間には対応関係があ
り、CPU6は、この角度に基づいて、自車両の発進お
よび停車を制御するための制御信号を出力する。
【0038】具体的には、CPU6は、自車両が停車状
態では、受光した2つの光の角度が6以下(車間距離に
して約5m以上)になれば、自車両の発進指令信号を出
力する。また、自車両が走行状態では、角度が3以下
(車間距離にして約10m以上)になれば加速指令を出
力し、角度が4以上6以下(車間距離にして約5m〜1
0m)であれば定速走行指令を出力し、角度が7以上1
3以下(車間距離にして約2.5m〜5m)であれば減
速指令信号を出力する。そして、角度が14以上(車間
距離にして約2.5m以下)となれば停車指令信号を出
力する。
【0039】そして、自車両はこれらの信号により不図
示のアクチュエータ(ブレーキングアクチュエータ、ア
クセルアクチュエータ、等)を駆動させて、自車両の発
進および停車を制御する。
【0040】次に、図4のフローチャートを参照しなが
ら、CPU6の実行する処理とともに、本発明の動作に
ついて説明する。
【0041】発進停車制御装置は、起動スイッチをオン
操作することにより動作を開始する。この起動スイッチ
は、例えば、運転手席に配置されており、自動車の運転
中に渋滞におちいり自動車が停車した時点で、運転手に
よりオン操作される。
【0042】まず、S1で、1回のスキャン投光すなわ
ち90°の投光範囲にわたる300発のレーザ光の投光
が行われ、CPU6は、信号処理部5からの受光信号お
よび制御部1からの角度信号により、このスキャン投光
に対する反射レーザ光の到来方向を検知する。そして、
S2では、CPU6は、S1でのスキャン投光において
検知した2つの反射レーザ光の角度を判断する。
【0043】次に、S3では、自車両が停車状態である
か走行状態であるかを判断する。
【0044】そして、S3で、自車両が走行状態であれ
ば、S4以降の処理へと進む。S4では、CPU6は、
2つの反射レーザ光の角度が6以下(車間距離にして約
5m以上)かどうかを判断する。そして、角度が6以下
であれば、S5へ進んで、CPU6は自車両を発進させ
るべく発進指令信号を出力し、S1以降の処理を繰返
す。一方、2つの反射レーザ光の角度が7以上であれ
ば、先行車両は停止していると判断し、そのまま(自車
両を停車させた状態のまま)S1以降の処理を繰返す。
【0045】また、上記S3で、自車両が走行状態であ
れば、S6以降の処理へと進む。S6では、CPU6
は、2つの反射レーザ光の角度が3以下(車間距離にし
て約10m以上)かどうかを判断する。そして、角度が
3以下であれば、S6へ進んで、CPU6は自車両を加
速させるべく発進指令信号を出力し、S1以降の処理を
繰返す。一方、角度が4以上であれば、S7以降の処理
へと進む。
【0046】S7では、CPU6は、2つの反射レーザ
光の角度が6以下(車間距離にして約5m以上)かどう
かを判断する。そして、角度が6以下であれば、S8へ
進んで、CPU6は自車両を定速走行させるべく定速走
行指令を出力し、S1以降の処理を繰返す。一方、角度
が7以上であれば、S9以降の処理へと進む。
【0047】S9では、CPU6は、2つの反射レーザ
光の角度が13以下(車間距離にして約2.5以上)か
どうかを判断する。そして、角度が13以下であれば、
S10へ進んで、CPU6は自車両を減速走行させるべ
く減速指令信号を出力し、S1以降の処理を繰返す。一
方、角度が13以上であれば、S12へ進んで、CPU
6は自車両を停車させるべく停車指令信号を出力し、S
1以降の処理を繰返す。
【0048】以上のように、本実施形態によれば、スキ
ャン投光したレーザ光の反射レーザ光の到来方向(すな
わち先行する自動車までの車間距離)を検出し、2つの
反射レーザ光の角度に基づいて、自車両の走行を制御す
るための制御信号が出力される。
【0049】なお、上記実施形態では、自車両の前方を
走行する自動車を先行車両として検出しているが、自車
両の前方を走行するバイクを先行車両として検出し、そ
のバイクの発進および停車に応じて、自車両の発進およ
び停車を制御することも可能である。
【0050】図5に示すように、バイク10には、後部
に1つのリフレクタ10aが設けられている。このリフ
レクタ10aはある同じ大きさを有しているので、投光
範囲内にバイク10が存在すれば、受光手段はリフレク
タ10aからの反射レーザ光をある角度範囲にわたって
受光することになる。そして、バイク10の後部に設け
られるリフレクタ10aの大きさは全てのバイク10に
おいてほぼ同じ大きさであるので、先行するバイク10
までの車間距離が長ければ、受光手段が受光する反射レ
ーザ光の角度範囲は狭くなり、車間距離が短ければ、受
光手段が受光する反射レーザ光の角度範囲は広くなる。
【0051】すなわち、角度検出手段は、リフレクタ1
0aの両端部分からの反射レーザ光の角度、すなわち投
光手段がレーザ光をスキャンしていく中で、反射レーザ
光が受光されない状態から受光された状態に変化したと
きの方向(図5中のPの方向)と、反射レーザ光が受光
されている状態から受光されない状態に変化したときの
方向(図5中のQの方向)との角度を検出すればよい。
このように、リフレクタ10aの両端部分からの反射レ
ーザ光の角度を検出すれば、この角度は、バイク10ま
での距離が長ければ小さくなり、バイク10までの距離
が短ければ大きくなる。
【0052】そして、制御手段は、自動車を先行車両と
した場合と同様に、この角度検出手段が検出したリフレ
クタ10aの両端部分からの反射レーザ光の角度に基づ
いて、自車両の発進および停車を制御するための制御信
号を出力すればよい。
【0053】なお、先行車両が自動車かバイクかの判断
は、次のように行えばよい。すなわち、自車両の前方に
自動車とバイクが混在する場合、図6(a)もしくは図
6(b)の様になる。自車両7の前方に存在する自動車
8のリフレクタ9aと9bは、自車両7の進行方向に対
して左右ほぼ同じ位置に存在することになる。したがっ
て、図6(a)、図6(b)の何れの場合も、リフレク
タ9aとリフレクタ9bが自動車8のものであり、リフ
レクタ10aがバイク10のものであると判断できる。
【0054】したがって、図6(a)の場合には、リフ
レクタ9aとリフレクタ9bのさらにその横にリフレク
タ10aが存在している、すなわちバイク10は自動車
8の横に存在しているので、バイク10を先行車両とは
判断せず自動車8を先行車両と判断するばよい。また、
図6(b)の場合には、リフレクタ9aと9bの間にリ
フレクタ10aが存在している、すなわち自動車8の手
前にバイク10が存在しているので、バイク10を先行
車両と判断すればよい。
【0055】また、本実施形態では、反射レーザ光の角
度を設定値と比較して自車両の発進、加速、減速、停車
を制御するための制御信号を出力しているが、角度の変
化の度合い(先行車両までの車間距離の接近、離反の速
さに対応)を考慮して、それらの制御信号を出力するよ
うにしてもよい。また、発進する車間距離や停車する車
間距離を調整できる設定スイッチを運転手席に設け、そ
のスイッチの操作により、発進をする車間距離や停車の
車間距離を運転手の好みに合わせて調整できるようにし
てもよい。
【0056】なお、車両とは、乗用車やトラックなどの
4輪自動車やオートバイなどの2輪自動車を含むもので
ある。
【0057】本実施形態では、自車両の前方を走行する
車両を検出しているが、検出する対象物体としては車両
に限らず、船舶などを含む一般の移動体に十分適用でき
る。また、光を例えば全周囲(360°)にわたって投
光すれば、どの方向に対象物体が存在してもその対象物
体までの距離を測定することができる。
【0058】また、本実施形態では、投光する光をレー
ザ光としているが、2つのリフレクタから光の反射光の
角度が検出できればよいのだから、投光する光はレーザ
光に限らず、発光ダイオードなどから発射される普通の
光を投光してもよい。レーザ光の場合は、強い光を遠く
まで飛ばすことができるので、遠距離に存在するリフレ
クタを検出するのに向いているが、短距離であれば、発
光ダイオードなどから発射される普通の光を用いても、
十分に検出可能である。
【0059】また、本実施形態では、スキャンすること
により光を所定の角度範囲に投光しているが、必ずしも
スキャンさせる必要はなく、所定の角度の広がりを持っ
た光を投光させ、受光位置により2つのリフレクタから
の反射光の角度を検出するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明の距離測定方法および距離測定装
置によれば、少なくとも2つの光を受光し、それら2つ
の光の角度に基づいて、対象物体までの距離を算出して
いる。したがって、光速度に対応する高精度な時間計測
のための高精度なカウンタを必要とせず、また、処理す
る信号量が少なくて済むので高価な演算回路と必要とし
ない。また、投光範囲内に物体が存在すればその物体ま
での距離を測定することができ、また、長い距離を測定
することができる。
【0061】すなわち、本発明の距離測定方法および距
離測定装置によれば、構造を簡単にするとともに製造コ
ストを安くすることができる。
【0062】また、本発明の車間距離測定方法および車
間距離測定装置によれば、少なくとも2つの光を受光
し、それら2つの光の角度に基づいて、自車両と離れて
走行する相手車両までの車間距離を算出している。した
がって、光速度に対応する高精度な時間計測のための高
精度なカウンタを必要とせず、また、処理する信号量が
少なくて済むので高価な演算回路と必要としない。
【0063】すなわち、本発明の車間距離測定方法およ
び車間距離測定装置によれば、構造を簡単にするととも
に製造コストを安くすることができる。
【0064】また、本発明の発進停車制御装置によれ
ば、少なくとも2つの光を受光し、先行車両までの車間
距離に対応するそれら2つの光の角度に基づいて、自車
両の発進もしくは停車を制御するための制御信号を出力
している。したがって、自車両は、この制御信号を受け
て自動的に走行するよう制御されるので、運転手の疲労
感を緩和することができる。しかも、先行車両までの車
間距離の測定は、受光した2つの光の角度に基づいてい
るので、光速度に対応する高精度な時間計測のための高
精度なカウンタを必要とせず、また、処理する信号量が
少なくて済むので高価な演算回路と必要としない。
【0065】すなわち、本発明の発進停車制御装置によ
れば、運転手の疲労感を緩和させ、かつ、同時に構造を
簡単にするとともに製造コストを安くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明の投光手段によるレーザ光の投光範囲を
説明する図である。
【図3】受光される光の角度と車間距離の対応を説明す
る図である。
【図4】本発明の動作を説明する流れ図である。
【図5】受光される光の角度と車間距離の対応を説明す
る図である。
【図6】先行車両を特定する仕組みを説明する流れ図で
ある。
【図7】従来の距離測定装置の構成を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 制御部 2 投光部 3 スキャナ部 4 受光部 5 信号処理部5 6 CPU
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/16 B60R 21/00 624G G01S 17/88 A Fターム(参考) 2F065 AA06 AA39 BB27 CC11 DD02 DD03 FF44 FF65 FF66 GG06 HH04 JJ18 LL13 LL16 LL62 MM16 PP22 QQ28 2F112 AD03 AD05 BA06 BA09 CA05 CA20 DA15 DA25 DA28 DA40 FA50 5H180 AA01 CC03 CC14 EE07 LL01 LL04 LL09 5J084 AA05 AA10 AB01 AC02 AD03 AD06 AD07 BA04 BA11 BA14 BA36 BA49 BA56 BB28 CA23 CA31 CA80 DA01 EA22 EA23 EA31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光手段から光を投光させ、対象物体に
    設けられた少なくとも2つのリフレクタからの前記光の
    反射光を受光し、受光した少なくとも2つの反射光の角
    度から前記対象物体までの距離を測定する距離測定方
    法。
  2. 【請求項2】 投光手段から光を投光させ、対象物体に
    設けられたリフレクタの両端部分からの前記光の反射光
    を受光し、受光したリフレクタの両端部分からの反射光
    の角度から前記対象物体までの距離を測定する距離測定
    方法。
  3. 【請求項3】 光を投光させる投光手段と、 前記光を受光する受光手段と、 前記受光手段が受光した少なくとも2つの光に対し、そ
    れら少なくとも2つ光の角度を検出する角度検出手段
    と、 前記角度検出手段が検出する少なくとも2つの光の角度
    に基づいて、対象物体までの距離を算出する距離算出手
    段と、 を備えた距離測定装置。
  4. 【請求項4】 自車両から離れて走行する相手車両まで
    の車間距離を測定する車間距離測定方法において、 自車両に搭載された投光手段から光を投光させて相手車
    両に設けられた2つのリフレクタからの前記光の反射光
    を受光し、受光した少なくとも2つの反射光の角度から
    自車両と離れて走行する相手車両までの車間距離を測定
    する車間距離測定方法。
  5. 【請求項5】 自車両から離れて走行する相手車両まで
    の車間距離を測定する車間距離測定方法において、 自車両に搭載された投光手段から光を投光させて相手車
    両に設けられたリフレクタからの前記光の反射光を受光
    し、受光したリフレクタの両端部分からの反射光の角度
    から自車両と離れて走行する相手車両までの車間距離を
    測定する車間距離測定方法。
  6. 【請求項6】 自車両に搭載され、該搭載された自車両
    から離れて走行する相手車両までの車間距離を測定する
    車間距離測定装置において、 光を投光させる投光手段と、 前記光を受光する受光手段と、 前記受光手段が受光した少なくとも2つの光に対し、そ
    れら少なくとも2つの光の角度を検出する角度検出手段
    と、 前記角度検出手段が検出する2つの光の角度に基づい
    て、前記自車両と離れて走行する相手車両までの車間距
    離を算出する距離算出手段と、 を備えた車間距離測定装置。
  7. 【請求項7】 自車両に搭載され、該搭載された自車両
    の走行を自動的に制御するための発進停車制御装置にお
    いて、 光を投光させる投光手段と、 前記光を受光する受光手段と、 前記受光手段が受光した少なくとも2つの光に対し、そ
    れら少なくとも2つ光の角度を検出する角度検出手段
    と、 前記角度検出手段が検出する2つの光の角度に基づい
    て、前記自車両の発進もしくは停車を制御するための制
    御信号を出力する制御手段と、 を備えた発進停車制御装置。
JP10307219A 1998-10-28 1998-10-28 距離測定方法および装置、ならびに発進停車制御装置 Pending JP2000131059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10307219A JP2000131059A (ja) 1998-10-28 1998-10-28 距離測定方法および装置、ならびに発進停車制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10307219A JP2000131059A (ja) 1998-10-28 1998-10-28 距離測定方法および装置、ならびに発進停車制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000131059A true JP2000131059A (ja) 2000-05-12

Family

ID=17966487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10307219A Pending JP2000131059A (ja) 1998-10-28 1998-10-28 距離測定方法および装置、ならびに発進停車制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000131059A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104914A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Kyowa Yakuhin Kogyo Kk 塩基性薬剤含有製剤
US7474256B2 (en) 2003-08-21 2009-01-06 Sharp Kabushiki Kaisha Position detecting system, and transmitting and receiving apparatuses for the position detecting system
JP2016075570A (ja) * 2014-10-06 2016-05-12 スズキ株式会社 リフレクタ及びこれを備えた車両

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7474256B2 (en) 2003-08-21 2009-01-06 Sharp Kabushiki Kaisha Position detecting system, and transmitting and receiving apparatuses for the position detecting system
JP2005104914A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Kyowa Yakuhin Kogyo Kk 塩基性薬剤含有製剤
JP2016075570A (ja) * 2014-10-06 2016-05-12 スズキ株式会社 リフレクタ及びこれを備えた車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6317202B1 (en) Automotive radar detecting lane mark and frontal obstacle
JP3487054B2 (ja) 車両用障害物警報装置
US7158075B2 (en) Vehicle radar apparatus
US7417585B2 (en) Radar scanning method
US7411661B2 (en) Laser radar for vehicle using reflector and method for controlling the same
US6700529B2 (en) Radar device for automobile
JP2005077379A (ja) レーダ装置
JPH11202049A (ja) 車両用物体検知装置
JP2002215238A (ja) 無人搬送車の障害物検出センサ
JP2002071808A (ja) 測距装置及びこれを使用した先行車検知システム並びに先行車追従システム
JP2004184331A (ja) 車両用物体認識装置
JP2001255371A (ja) 車両用距離測定装置
JPH10124799A (ja) 車両用走行安全検知装置及び車両用走行制御装置
JPH08261753A (ja) 光レーダ装置
JP2000131059A (ja) 距離測定方法および装置、ならびに発進停車制御装置
JPH1172561A (ja) 車間距離警報装置
JP2000131436A (ja) カーブ推定方法およびそれを用いた車両速度制御装置
JP2000315299A (ja) 先行車認識装置
JP2576638B2 (ja) 先行車両認識装置
JPH10153661A (ja) 測距装置
US20210311191A1 (en) Distance measurement sensor and distance measurement method
JPH10170636A (ja) 光走査装置
JP2000009842A (ja) 先行車両の横方向相対速度計測方法
JPH06102343A (ja) 物体の状態検知方法とその装置及びそれを用いた測距方法及び装置
JP2005010092A (ja) レーダ装置