JP2000129844A - ガラス前壁面における補強ケーブル桁のケーブル一斉緊張方法 - Google Patents

ガラス前壁面における補強ケーブル桁のケーブル一斉緊張方法

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JP2000129844A
JP2000129844A JP10304323A JP30432398A JP2000129844A JP 2000129844 A JP2000129844 A JP 2000129844A JP 10304323 A JP10304323 A JP 10304323A JP 30432398 A JP30432398 A JP 30432398A JP 2000129844 A JP2000129844 A JP 2000129844A
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勇二 浜崎
Yasuhiro Nishikawa
泰弘 西川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ガラス前壁面における連続する複数のスパン
に対する補強ケーブル桁本来の補強性能を安定・向上さ
せる補強ケーブル桁のケーブル一斉緊張方法の提供。 【解決手段】 建築物のガラス前壁面1を支持する両端
支柱3と中間支柱4の間の複数スパン全長に渡らせて、
一連の補強ケーブル6を2本1組として張架し、伸長調
節機能を備える2本の束材5を1スパン間に等分的に配
設するとともに、該補強ケーブルを支柱3、4と束材の
間ではクロス掛け、束材相互間では壁面1に沿った平行
掛けに張架した後、束材の対向する両端部間にケーブル
に平行に間隔保持部材9をそれぞれ掛け渡して、間隔保
持部材の束材に近い端部間にジャッキ10をそれぞれ介
挿して、平行に相対する間隔保持部材の間隔を一斉に押
し拡げながら、その間に各束材の圧縮力が0になるのに
応じて各束材を手動操作で伸長させることにより、2本
1組の補強ケーブルを所定の緊張力に緊張させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周壁がガラス前
壁面(glass facade)により形成されてなる建築物にお
いて、ガラス前壁面を構造的に補強するために用いられ
る補強ケーブル桁(reinforced cable girder)のケーブ
ルを一斉に緊張する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物におけるガラス前壁面を支持する
ためとして、このガラス前壁面の内側に両端支柱及び少
なくとも1本の中間支柱を設けるとともに、これらの支
柱間に補強用の桁材を渡らせて設けるのが一般的であ
り、この場合、多数の桁材がガラス前壁面から透して見
えるのでは美観上の見地からも好ましくないことから、
細径のケーブルを要素部材とする補強ケーブル桁を補強
用の桁材に用いる工法が最近に至って汎く行われるよう
になってきている。
【0003】上記補強ケーブル桁を用いるに当たって、
ケーブルの緊張は一般には支柱に取付ける端末部におい
て引き込ませることによって行うものであり、大規模建
築物等において両端支柱及び複数本の中間支柱の間に連
続して存在する複数スパン(spun; 径間、支柱から支柱
までの距離を言う)により構成される連続補強ケーブル
桁の場合では、各スパンの長さが例えば5.5mと長大
になるのと、また、作業が行い易い利点が有る等のこと
もあって、スパン毎にケーブルを分断し、各スパン個別
に端末のターンバックルを縮める方向に回すなどして張
力を導入する方法が専ら用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
個別張力導入方式では、緊張作業が容易である利点を有
する反面、スパンが多い程ケーブルの本数が増えるた
め、それに応じて緊張機能を備えた端末金具の数量が当
然増してくることになる。ケーブル架設の場合、緊張さ
せるに要するコストの中で端末金具が占める割合が相当
に大きいため、これでは甚だ不経済となってしまう。ま
た、端末金具が増すことによって美観・意匠上の点でも
好ましくない問題がある。
【0005】このようなことから、連続補強ケーブル桁
の場合には、本願発明と同じような考え方に則して複数
のスパン全長を通じて一連するケーブル(所謂、一本物
のケーブル)を使用するのが、殊に美観・意匠上の観点
から望ましいことであるが、従来の工法では、通常、ケ
ーブルは端末において張力を導入させている関係上、各
スパン間でのケーブルと束材等支持物との摩擦が当然考
えられることから、スパン数が多い程、中央部のスパン
への張力導入に摩擦によるロスが生じて均一な緊張を与
えることができなくなる。また、このロスは事前に予想
することが難しいために補強ケーブル桁施工面の管理が
充分行えない問題もある。
【0006】これとは別に、一本物のケーブルと中間支
柱の間にターンバックル等による伸長調節機能を備える
束材を掛け渡し、端末部での緊張と中間部での緊張とを
併用する方法も考えられるが、束材に圧縮力が加わって
いる状態において伸長させるには相当な力が必要であっ
て、中間部での緊張作業は容易ではなく、しかも1スパ
ン当たりの長さが長大で支柱間に束材を2本設ける必要
があるような場合には、この束材には圧縮力だけでなく
曲げ力が作用することから、束材のターンバックルのネ
ジ部がこの曲げ力の影響で損傷を蒙る等の問題があっ
て、この方法は余り採用されないのが現状である。
【0007】本発明は、このような問題点の解消を図る
ために成されたものであり、従って本発明の目的は、ガ
ラス前壁面における連続する複数のスパンに対して、所
謂、一本物と称される一連の補強ケーブルの使用を可能
とし、かつケーブルに対する緊張作業の容易化、確実化
を実現させて、以て補強ケーブル桁本来の補強性能を安
定・向上させるとともに、併せて美観・意匠上の整容性
をも推進させることができる新規にして実用的なガラス
前壁面における補強ケーブル桁のケーブル一斉緊張方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下に述べる構成としたものである。即
ち、本発明に係る請求項1の発明は、建築物におけるガ
ラス前壁面1を支持する両端支柱3及び少なくとも1本
の中間支柱4の間の複数スパン全長に渡らせて、一連の
補強ケーブル6を2本1組として張架し、ターンバック
ル等による伸長調節機能を備える2本の束材5を1スパ
ン間に等分的に配設するとともに、2本1組の補強ケー
ブル6を支柱3、4と束材5の間ではクロス掛け、束材
5相互間では前記壁面1に沿った平行掛けに張架した
後、前記2本の束材5の対向する両端部間にケーブル6
に平行に間隔保持部材9をそれぞれ掛け渡して、平行に
相対する間隔保持部材9の束材5に近い端部間にジャッ
キ10をそれぞれ介挿して、全スパンのジャッキ10を
連動で作動させ平行に相対する間隔保持部材9の間隔を
一斉に押し拡げながら、その間に各束材5の圧縮力が0
になるのに応じて各束材5を手動操作で伸長させること
により、2本1組の補強ケーブル6を所定の緊張力に緊
張させることを特徴とするガラス前壁面における補強ケ
ーブル桁のケーブル一斉緊張方法である。
【0009】また、本発明に係る請求項2の発明は、上
記請求項1の発明に関して、各中間支柱4に対して所定
長の支持材7が固定され、この支持材7が2本1組の補
強ケーブル6の中間部をそれぞれ支持してなる構成とし
たことを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る請求項3の発明は、上
記請求項1又は2の発明に関して、間隔保持部材9が長
短調節可能に形成される構成としたことを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る請求項4の発明は、上
記請求項1、2又は3の発明に関して、端支柱3部に固
定される補強ケーブル6の端末部に歪みゲージ、ロード
セル等の張力測定手段が取付けられ、この張力測定手段
により補強用ケーブル緊張の際の張力管理が成される構
成としたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、添付図面を参照しながら具体的に説明する。図1
は、本発明の実施形態に係る補強ケーブル桁の平面図、
図2は、同じく補強ケーブル桁の部分拡大図であり、図
3は、本発明の実施形態に係るケーブル一斉緊張方法を
説明する要部平面図、図4は、同じくケーブル一斉緊張
方法を説明する補強ケーブル桁にジャッキ用油圧系統が
併せて示される平面図である。
【0013】図1乃至図4を参照して、本発明の実施形
態に係るケーブル一斉緊張方法が適用される建築物は、
外周壁がガラス前壁面1により形成されていて、正面、
背面、左右側面の外周壁中、例えば正面のガラス前壁面
1について以降説明すると、このガラス前壁面1を構造
的に補強するための構造材としては、左右両端支柱3
と、少なくとも1本例えば5本の中間支柱4と、上下に
複数段の補強ケーブル桁2とが用いられる。このガラス
前壁面1は、各支柱間のスパンが例えば5.5mの等長
であって、6スパンが左右に連続した壁面を形成してい
る。この場合、1スパンには、幅寸法約1.8mのガラ
スが3枚並列して取付けられる。なお、適用される建築
物は、壁面が1面だけ、また、1面の内、部分的なガラ
ス壁により形成されているものでも良い。また、両端は
必ずしも支柱である必要はなく、躯体等の建築物の構造
体で不動の固定点であれば良い。
【0014】このような6スパンが連続したガラス前壁
面1に対し補強桁として設けられてなる各補強ケーブル
桁2は、それぞれが一連しかつ6スパンの全長に見合っ
た設計長を持つ2本1組の補強ケーブル6と、各スパン
間に等分的に配設される1スパン当たり2本の束材5
と、この2本の束材5の対向する両端部間にそれぞれ掛
け渡して設けられる1スパン当たり2本の間隔保持部材
9と、各中間支柱4に対して所定位置にそれぞれ固定さ
れる支持材7とを要素部材として備える。
【0015】束材5は、ターンバックル等による伸長調
節機能を備える棒状体であり、両端部に補強ケーブル6
が介挿されるようになっていて、詳細な構造については
図8の例に基づいて後述するが、単位ガラス板(例えば
縦1850mm×横1850mm)の左右幅方向の継ぎ目地
に合わせた位置において略x字形状を成すガラス支持部
材8(図8、図9参照)に前端部を係合させてガラス面
に直角の水平に配設される。支持材7は、図示の例では
伸長調節機能を備えていない所定長の棒状体であり、両
端部に補強ケーブル6が介挿されるようになっていて、
ガラス面に直角の水平に設けられて各中間支柱4に固定
される。なお、支持材7はこのような棒状体の形状に限
るものではなく、補強ケーブル6を支持できるものであ
れば例えばサドルであっても良く、各種の支持用部材が
用いられる。
【0016】2本1組の補強ケーブル6は、図7に示さ
れるように、例えば直径φ16mmの所定長のストランド
ロープ11を線材としてその両端部分に、左ねじ部を有
するスリーブ12、右ねじ部を有するフォークボルト1
3及び前記両ねじ部に螺合するバックル14からなるタ
ーンバックルが取着されてなる構造であり、図1、2、
4に示されるように、端部がフォークボルト13によっ
て左端支柱3と右端支柱3にそれぞれ固定され、かつ、
端支柱3と隣の束材5の間及び中間支柱4と隣の束材5
の間ではクロス掛け(襷掛け)、隣合う束材5相互間で
は間隔保持部材9に沿った平行掛けに張架して配設され
る。なお、バックル14は、その中央部14a が図示し
ない歪みゲージで実現される張力測定手段の取付け個所
となっており、補強ケーブル6に加えられる緊張力を歪
みゲージの歪み量で検出し得るようになっている。ま
た、補強ケーブル6の端部に設けられる定着用部材は、
フォークボルト13に限るものではなく、好ましくはピ
ン支持で長さ調節さえできればねじ定着方式のものであ
っても良い。
【0017】図8を参照して、束材5は、左ねじ部を後
部側に有する丸棒鋼例えば直径φ36mmのSS400鋼
からなる前ストラット15と、右ねじ部を前部側に有す
る丸棒鋼例えば直径φ36mmのSS400鋼からなる後
ストラット16と、前記両ねじ部に螺合する直径φ48
mmのSS400鋼からなるバックル17とにより、ター
ンバックル構造による伸長調節機能を備える棒状体に形
成されて、例えば約460mmを最短長としてバックル1
7の回し操作により約510mmまで伸長し得るようにな
っている。前記前ストラット15には、その前端部に補
強ケーブル6を介挿させる溝18が前端面から凹設され
ており、また、前記後ストラット16には、その後端部
に補強ケーブル6を介挿させる溝18が後端面から凹設
されている。
【0018】一方、支持材7は図示しないが、例えば直
径φ36mmで長さ480mm程度のSS400鋼の丸棒に
より形成される棒体であって、両端部に前記束材5と同
じように補強ケーブル6を介挿させる溝を凹設してい
て、各中間支柱4に固定されて2本1組の前記補強ケー
ブル6の中間部をそれぞれ支持し得るように設けられて
いる。
【0019】図5及び図6を参照して、前記間隔保持部
材9は圧延鋼材からなる棒状体であって、棒鋼の中央部
から左右に振り分けて右ねじ部と左ねじ部とが設けられ
ている調整ロッド20と、前記右ねじ部に対応する雌ね
じ部を有し調整ロッド20に螺合される左側筒体21
と、前記左ねじ部に対応する雌ねじ部を有し調整ロッド
20に螺合される右側筒体22と、両筒体21、22の
端部に固着される取付金具23とにより長短調節可能な
突っ張り棒体に形成される。取付金具23は例えば四角
棒体からなっていて、束材5の前・後ストラッド15、
16の端部を介挿させる溝が設けられており、この間隔
保持部材9は、束材5の緊張時の位置保持用とジャッキ
10の支承用とを兼用する部材に形成されていて、補強
ケーブル6の一斉緊張作業が終了した後は、ジャッキ1
0と共に取り外される。
【0020】次に、図1乃至図4を参照して本発明の実
施形態に係る補強ケーブル桁2の補強ケーブル6を一斉
に緊張する方法について説明する。各スパンにおいて束
材5をターンバックルの手回し操作により最短の状態に
セットして、両端部がフォークボルト13によって端支
柱3にそれぞれ固定・支持されてなる設計長の2本の補
強ケーブル6に対し橋渡しさせて取付ける。この場合、
溝18、19に補強ケーブル6の所定個所を介挿し、束
材5のガラス前壁面1に近い方の端部には、カプラー2
6を介してガラス支持部材8を組付ける(図8参照)。
なお、補強ケーブル6についての設計長とは、支柱3、
4と束材5の間ではクロス掛け、束材5相互間では平行
掛けに張架した状態での張力導入後に束材5が設計長さ
になり所定の張力及び長さになるように、予め計算によ
って求められた長さのことであり、張架する際は、張力
で伸びることを見越した張力導入前の長さでセットする
ものである。
【0021】この状態において、間隔保持部材9を2本
の束材5の対向する両端部間に取付金具23によってそ
れぞれ掛け渡して位置がずれないように固定する。この
とき、補強ケーブル6の平行掛け部分は各間隔保持部材
9に沿って張られており、各スパン間の2本の束材5
は、ガラス板施工前であるから空中に浮いた状態となっ
ている。こうして、間隔保持部材9が固定されると、束
材5の両端部に近い位置に在る両取付金具23間にジャ
ッキ10をそれぞれ介挿し、図4に示されるように、各
ジャッキ10を油圧ホース28及び分岐バルブ29によ
って油圧ポンプ27に並列接続させる。このようにする
ことによって、各ジャッキ10は、油圧ポンプ27、例
えば手動型ポンプの運転により連動で作動させることが
できる。
【0022】上記ジャッキ10の全部を、油圧ポンプ2
7の運転により緩速度下で一斉に連動・作動させ、即
ち、2本1組の補強ケーブル6の間隔を押し拡げる方向
に作動させる。このジャッキ10の作動に伴って、各束
材5に対する圧縮力が0になるのに応じて、各束材5を
それぞれ担当する複数の作業員がジャッキ10の動きに
合わせて手回しで束材5のターンバックルを一斉に伸ば
して行く。この操作によって、2本1組の補強ケーブル
6は、次第に一斉緊張される。このときの緊張力は、前
記バックル14の中央部14a に取付けられた図示しな
い歪みゲージ、或いは補強ケーブル6端部に取付けられ
たロードセル等の張力測定手段により正確に張力管理し
ながら調節することができる。
【0023】このようにしてケーブルの一斉緊張が終了
すると、間隔保持部材9の長さ調整機能及び束材5と補
強ケーブル6との取合部分の滑り止め機能を組み合わせ
て、束材5の位置の微調整を行わせ、ガラス支持部材8
の取付け孔がガラス前壁面1に取り付く所定寸法の単位
ガラスの角部取付け孔に正しく合致するように位置合わ
せをして、ケーブル止め24及びキャップ25によって
補強ケーブル6に固定し(図8参照)、1段についての
ケーブルの一斉緊張作業が完了する。
【0024】以上述べた一連の一斉緊張工法を他の各段
についても同じように行い、全段のケーブル一斉緊張が
終わると、ガラス前壁面1の要素部材である各ガラス板
をガラス支持部材8に取付けて、ガラス前壁面1の施工
が完成する。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0026】本発明によれば、ガラス前壁面における左
右両端支柱間の複数スパンからなる全スパンを一連の補
強ケーブルで構成することにより、経済的であるととも
に、美観上、意匠上も整容されたものとすることができ
る。また、補強ケーブルの緊張方法は各スパンに2本の
束材をジャッキの併用で一斉に伸ばすことによって行わ
れるので、束材と補強ケーブルの間に生じる摩擦ロスを
考慮する必要がなく、各スパンに均等に張力を与えるこ
とができる。
【0027】さらに本発明によれば、支柱等の本構造を
固定する部分に施工等による位置ずれの誤差が生じたと
しても、各スパンについて一連の補強ケーブルで繋がっ
ているため、張力に見合ったケーブル長に自然的に割り
振られることによって均等に張力が加えられる。
【0028】また本発明によれば、各スパンに2本の束
材に対して間隔保持部材を掛け渡して束材間の間隔を一
定量で保持し、かつ、束材の前後部の補強ケーブルを同
時に支えることにより、ジャッキで補強ケーブルを押し
拡げる際、束材に対して負荷加重が加わらないようにす
ることが可能である。よって、束材には曲げ力が一切加
わらないため、ねじ部の損傷の問題がなく、加えて、緊
張させるに当たって束材に掛かる圧縮力が0となるの
で、束材の伸長調節操作を手回しにより軽力かつ容易に
行わせることができる。
【0029】さらに本発明によれば、間隔保持部材を長
短調節可能な構成とすることにより、補強ケーブル桁の
面内方向(ガラス前壁面に直角の水平面内方向)での束
材の位置微調整が容易に行えるのでガラス前壁面の組立
て精度を向上し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る補強ケーブル桁の平面
図である。
【図2】図1図示の補強ケーブル桁の部分拡大図であ
る。
【図3】本発明の実施形態に係るケーブル一斉緊張方法
を説明する要部平面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るケーブル一斉緊張方法
を説明する補強ケーブル桁にジャッキ用油圧系統が併せ
て示される平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る間隔保持部材の一部省
略示正面図である。
【図6】図5図示の間隔保持部材の掛け渡し状態が示さ
れる一部省略示平面図である。
【図7】(イ)は本発明の実施形態に係る補強ケーブル
の中間部省略示正面図、(ロ)は同じく補強ケーブルの
端末部の平面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る束材及びガラス支持部
材の断面示正面図である。
【図9】図8に対応する左側面図である。
【符号の説明】
1…ガラス前壁面 2…補強ケーブル桁 3
…端支柱 4…中間支柱 5…束材 6
…補強ケーブル 7…支持材 8…ガラス支持部材 9
…間隔保持部材 10…ジャッキ 11…ストランドロープ 1
2…スリーブ 13…フォークボルト 14…バックル 1
5…前ストラット 16…後ストラット 17…バックル 1
8…溝 19…溝 20…調整ロッド 2
1…左側筒体 22…右側筒体 23…取付金具 2
4…ケーブル止め 25…キャップ 26…カプラー 2
7…油圧ポンプ 28…油圧ホース 29…分岐バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物におけるガラス前壁面を支持する
    両端支柱及び少なくとも1本の中間支柱の間の複数スパ
    ン全長に渡らせて、一連の補強ケーブルを2本1組とし
    て張架し、ターンバックル等による伸長調節機能を備え
    る2本の束材を1スパン間に等分的に配設するととも
    に、2本1組の前記補強ケーブルを支柱と束材の間では
    クロス掛け、束材相互間では前記壁面に沿った平行掛け
    に張架した後、前記2本の束材の対向する両端部間にケ
    ーブルに平行に間隔保持部材をそれぞれ掛け渡して、平
    行に相対する間隔保持部材の前記束材に近い端部間にジ
    ャッキをそれぞれ介挿して、全スパンのジャッキを連動
    で作動させ平行に相対する間隔保持部材の間隔を一斉に
    押し拡げながら、その間に各束材の圧縮力が0になるの
    に応じて各束材を手動操作で伸長させることにより、2
    本1組の前記補強ケーブルを所定の緊張力に緊張させる
    ことを特徴とするガラス前壁面における補強ケーブル桁
    のケーブル一斉緊張方法。
  2. 【請求項2】 各中間支柱に対して支持材が固定され、
    この支持材が2本1組の前記補強ケーブルの中間部をそ
    れぞれ支持してなる請求項1記載のガラス前壁面におけ
    る補強ケーブル桁のケーブル一斉緊張方法。
  3. 【請求項3】 間隔保持部材が長短調節可能に形成され
    る請求項1又は2に記載のガラス前壁面における補強ケ
    ーブル桁のケーブル一斉緊張方法。
  4. 【請求項4】 端支柱部に固定される補強ケーブルの端
    末部に歪みゲージ、ロードセル等の張力測定手段が取付
    けられ、この張力測定手段により補強用ケーブル緊張の
    際の張力管理が成される請求項1、2又は3に記載のガ
    ラス前壁面における補強ケーブル桁のケーブル一斉緊張
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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