JP2000129727A - 建設機械の作業量計測装置 - Google Patents

建設機械の作業量計測装置

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JP2000129727A
JP2000129727A JP10304456A JP30445698A JP2000129727A JP 2000129727 A JP2000129727 A JP 2000129727A JP 10304456 A JP10304456 A JP 10304456A JP 30445698 A JP30445698 A JP 30445698A JP 2000129727 A JP2000129727 A JP 2000129727A
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JP10304456A
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Yutaka Watanabe
豊 渡辺
Yoshinori Furuno
義紀 古野
Yasuo Tanaka
康雄 田中
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業量計測装置の判定条件の調整や追加の容易
化。 【解決手段】建設機械のアクチュエータの動作信号およ
び動作時間を検出する検出手段10b、11aと、前記
アクチュエータの複数の所定の動作および所定の動作時
間のそれぞれに対応して設定され、計測すべき所定の作
業との緊密度に応じてそれぞれ所定の値を有する複数の
条件を格納する条件群格納手段10dと、前記建設機械
の作業時において、前記検出手段によって検出される動
作信号および動作時間と前記条件群格納手段に格納され
る前記複数の条件とを対比して、前記複数の条件のうち
のいずれかの条件に合致する動作信号および動作時間が
検出されたとき、前記合致した条件を抽出する合致条件
抽出手段と、前記合致条件抽出手段から出力される前記
合致したそれぞれの条件の有する所定値の合計値の平均
値が所定値以上であるとき、前記所定の作業が行われた
ものと判定するとともに、前記所定の作業の作業回数を
カウントする作業回数計測手段とから構成されているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の作業量
計測装置に係わり、特に、建設機械の繰り返し作業回数
と各作業に要する時間を検出するための建設機械の作業
量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショベル等の建設機械の作業量を
計測するためには、オペレータが掘削量やトラックヘの
積み込み回数を逐次報告書に記録する方法や、作業毎に
対応するボタンを押して記録装置に保存する方法が取ら
れている。しかし、積込み等の繰り返し作業の多いショ
ベルでは、常に作業毎にボタン操作することはオペレー
タにとって煩雑であり作業能率の低下をきたす。そのた
めショベルの動作を自動的に判定して記録する装置が有
効となる。この自動化の例として、特願平2−1641
7号公報には、予め装置に記憶したアクチュエータの動
作順序と実際の作業機械の動作とを比較して作業の判定
を行うことが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなショベルが
所定の作業を行っていることを判定する場合は、所定の
作業を行う上で絶対不可欠の動作であるとか、この動作
が起こった場合は多分別の作業であるといった条件を多
数設定する必要が生じる。このような状況をショベルに
よるトラックへの積込みを例にして図9および図10を
用いて説明する。図9はショベルの側面図、図10はシ
ョベルおよびトラックの平面図である。なお、ここでバ
ケットレバーを操作して、バケット23を引き寄せるよ
うに回転させる動作をダンプといい、また、旋回レバー
を操作することにより、走行体22上で旋回体21を右
回転または左回転させている。
【0004】図10に示すように、掘削位置を正面にし
て、ショベル20の左手にトラック30が来る場合、掘
削後、左旋回を行い、バケット23をダンプして土砂を
トラック30に積込み、再び右に旋回して掘削位置に戻
るという作業順序になる。
【0005】このように、ショベル20が通常の積込み
作業を行う場合には、旋回、バケットダンプ、旋回の動
作があることは必ず必要な条件である。また、掘削、旋
回、積込みといった一連の動作順序や、積込みのための
旋回時間に3秒から4秒かかるということも条件とな
り、さらには積込みのタイミングも条件となる。また、
走行ありとか、頻繁に旋回方向が変わっているような別
の作業を行っていることを明らかにする条件も必要とな
る。このように、ショベルが所定の作業をしていると判
定するためには、多数の条件を判定する必要があり、し
かも、各条件間の優先度を考慮しながら判定していかな
ければならない。
【0006】さらに、上記の各条件間の重要度について
説明する。積込み作業を例にして説明すると、各条件は
図11に示すような関係に配置される。この図で、横軸
は、積込み作業で生じる条件を<作業成立条件>側に、
逆に、積込み作業では生じないような条件を<作業非成
立条件>側とに分け、縦軸は、それぞれの条件の重要度
あるい優先度を示し、<作業成立条件>側では、上位に
位置する条件ほど積込み作業を判定する上で確かな条件
を示し、く作業非成立条件>側では、上位に位置する条
件ほど積込み作業以外の作業中であることを示す条件と
なる。「旋回→ダンプ→旋回の順」を条件C01とする
と、ショベル20がこの条件C01に該当する動作を行
った場合、積込み作業である可能性はかなり高い。ま
た、「旋回時間が3〜4秒」を条件C02とすると、こ
の条件に該当する動作があった場合も、トラック30へ
の積込み作業である場合が多い。しかし、条件C02は
条件C01ほど確かでないため、重要度や優先度として
は、条件C01の方が条件C02よりも上位となる。一
方、<作業非成立条件>では、「走行あり」を条件C1
1とすると、ショベル20がこの条件C11に該当する
動作を行った場合は、まず積込み作業でないとみなすこ
とができるし、また、「バケットダンプなし」を条件C
12とすると、この条件C12に該当する動作を行った
場合も、積込み作業でないとみなすことが多い。
【0007】しかし、実際に作業を行うショベル20の
作業は多様であり、これらの条件の内の1つだけ判定し
て、ショベル20が所定の作業を行ったと判定すること
は難しい。また、例えば、相反する条件C01と条件C
11の両方が成立するような場合には、積込み作業が行
われたとみなすか否かも判定しなければならない。ま
た、作業現場によって、あるいは、オペレータによっ
て、これらの判定のための条件の設定や調整を追加変更
する必要性も生じてくる。
【0008】このように、数多くの条件を設定し、しか
も各条件間に優劣があるような場合、「もし、条件1と
条件2が成立してかつ条件3が成立していなかったら、
積込み作業である」といったIF、THENの形式のプ
ログラムを記述することは非常に煩雑であり、後に条件
を追加したいような場合には融通性に欠けることにな
る。
【0009】本発明の目的は、上記の従来の問題点に鑑
みて、条件の上下関係から各条件に与える重みを自動的
に計算させると共に、重み付けされた各条件に該当する
動作を行ったか否かを判定することにより建設機械が所
定の作業を行ったか否かを推定し、従来のもののような
条件記述の煩雑をなくし、条件の調整や追加が容易な拡
張性のある建設機械の作業量計測装置を提供することに
ある。
【0010】
【発明が解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次のような手段を採用した。
【0011】建設機械のアクチュエータの動作信号およ
び動作時間を検出する検出手段と、前記アクチュエータ
の複数の所定の動作および所定の動作時間のそれぞれに
対応して設定され、計測すべき所定の作業との緊密度に
応じてそれぞれ所定の値を有する複数の条件を格納する
条件群格納手段と、前記建設機械の作業時において、前
記検出手段によって検出される動作信号および動作時間
と前記条件群格納手段に格納される前記複数の条件とを
対比して、前記複数の条件のうちのいずれかの条件に合
致する動作信号および動作時間が検出されたとき、前記
合致した条件を抽出する合致条件抽出手段と、前記合致
条件抽出手段から出力される前記合致したそれぞれの条
件の有する所定値の平均値の大小に基づいて、前記所定
の作業が行われたものと判定するとともに、前記所定の
作業の作業回数をカウントする作業量計測手段と、から
構成されていることを特徴とする。
【0012】また、請求項1に記載の建設機械の作業量
計測装置において、前記作業量計測手段は、所定の作業
が行われる毎に所定の作業に要した時間を積算する計時
手段を備えることを特徴とする。
【0013】また、請求項1ないしは請求項2のいずれ
か1つの請求項記載の建設機械の作業量計測装置におい
て、前記各条件の有する所定値は、計測すべき所定の作
業との密接度に応じて設定される条件の正しさを表す数
値と、各条件間の重要度の差異を表す重みを表す数値と
の積から構成されることを特徴とする。
【0014】また、請求項3に記載の建設機械の作業量
計測装置において、前記条件のうち、前記条件の正しさ
を表す数値は当該作業量計測装置に設けられる入力装置
から入力して設定されると共に、前記重みを表す数値は
前記条件の正しさを表す数値および前記入力装置から入
力される変数値に基づいて自動的に演算して設定される
ことを特徴とする。
【0015】また、請求項3ないしは請求項4のいずれ
か1つの請求項記載の建設機械の作業量計測装置におい
て、前記所定の作業の判定精度の良否に応じて、前記重
みを表す数値が調整可能に設けられていることを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1から図
9を用いて説明する。
【0017】図1は、本実施形態に係わる建設機械の作
業量計測装置の概要を示す構成図である。
【0018】10はコンピュータで構成される作業量計
測のための各種の処理を行うコントローラ、11は建設
機械に備わる操作レバー、11aは操作レバー11の操
作に伴って変化するパイロット圧を検出する圧力スイッ
チ、11bはブームやバケットの負荷圧を検出する負荷
圧センサ、13は作業判定の結果を知らせるブザーまた
はランプ等の報知装置、14はコントローラ10におけ
る種々の処理結果を表示する表示装置である。
【0019】コントローラ10は、処理プログラムに従
って演算処理を行うCPU10aと、判定処理における
旋回時間や走行時間を計時するためのタイマ10bと、
作業量計測を行うための各種の処理プログラムが格納さ
れるROM10cと、演算処理に必要な設定可能な変数
や演算処理の結果得られたデータ等が格納されるRAM
10dと、圧力スイッチ11aや負荷圧センサ11b等
の外部から入力される信号をコントローラ10に入力す
るための入力インターフェース10iと、演算処理の結
果に基づいて報知装置13や表示装置14に信号を出力
する出力インターフェース10oとから構成される。
【0020】ROM10cには、コントローラ10の外
部から各種のセンサ信号を入力、または報知装置13や
表示装置14を駆動するための出力信号を出力するため
の入出力処理用プログラムS0と、作業判定処理の条件
の設定値を変更するための条件重み付け処理プログラム
S1と、ショベルの作業時に積込み作業や掘削作業を判
定する作業判断処理プログラムS2が格納される。な
お、条件重み付け処理プログラムS1を起動するボタン
や設定値を変更するための入力手段は表示装置14に備
えられる。
【0021】この作業量計測装置は、操作レバー11が
操作されると、その出力がパイロット油圧としてアクチ
ュエータの図示されていないコントローラに送られ、各
アクチュエータを駆動する。このパイロット圧は圧力ス
イッチ11aによって検出され、コントローラ10に入
力される。なお、操作レバーは1本のみ示し、その操作
による信号のみ示したが、その他の必要な入力信号、例
えば、旋回時間、走行、バケットダンフ動作の有無等の
信号も同様にして検出される。またブームやバケットの
動作は負荷圧センサ11bを用いてもよい。入力した各
種のデータはコントローラ10内において、CPU10
aによってROM10cに格納される入出力処理プログ
ラムS0や、条件重み付け処理プログラムS1や、作業
判断処理プログラムS2に従って演算処理され、処理結
果は報知装置13や表示装置14に出力される。
【0022】次に、上記の条件重み付け処理プログラム
S1および作業判断処理プログラムS2について説明す
る。
【0023】はじめに、重み付き条件およびそれらの条
件に基づく作業判定法を図2を用いて説明する。
【0024】ここで、図2(a)、(c)、(d)は条
件部を表し、図2(b)、(d)、(f)は結果部を表
す。最終の判定結果は(g)に示される。条件部はショ
ベルの積込み作業に係わるまたは係わらない所定の動作
を表し、結果部は積込み作業との関係の緊密度に応じて
条件部に示す所定の動作に対応して重み付けされた条件
を表している。ここで、結果部におけるYは−10〜+
10までの20段階で表され、数値が大きい程条件の示
す状態が積込み作業である可能性が大きいことを表す。
mは各条件に設定される重みであり、各条件間の重要度
に応じて決められる。例えば、図2(a)において、シ
ョベルの旋回時間が3〜4秒の範囲内で行われた場合
は、条件の正しさはY=+8であり、この条件について
の重みはm=6に設定していることを表している。同様
に、条件2、3についても、それぞれの条件の正しさY
と重みmが設定される。
【0025】ショベルが、積込み作業等の所定の作業を
行ったか否かの判定は、各条件をiとし、成立した全て
の条件数をS(i∈S)とするとき、 y0=Σmii/Σmi (1) を求め、このy0 がプラスかマイナスかによって判定す
る。例えば、図2(g)に示すように、条件1,2,3
が成立した場合、y0 はプラス側に表され、所定の作業
を行ったと判定することができる。
【0026】次に、ある条件Hが他の条件Sに優先する
場合の両者の重み付けの計算法について図3を用いて説
明する。
【0027】条件Hが成立したときの結果をyh、その
重みをmh、条件Sが成立したときの結果をys 、その
重みをms とする。このとき両方の条件が成立したとき
の結果ys が、条件Hの値の許容範囲eh 内にあれば条
件Hが条件Sに優先したとみなすこととする。この優先
関係は、2つの条件がともに成立したときの結果をy0
とすると、(1)式から、下式となる。
【0028】 y0 =(mss+mhh)/(ms+mh) (2) ここで、条件Hの許容範囲eh とすると、 |y0−yh|≦eh (3) で表される。なお、ここで許容範囲eh は経験等を踏ま
えて任意に設定される。(2)式を(3)式に代入する
と、下式となり、 ms|y0−yh|/(mh+ms)≦eh (4) この(4)式から条件Hの重みmh の制約を求めると、
下式となり、 ms|y0−yh|/eh−ms≦mh (5) この(5)式から、予め許容範囲ehと他の条件Sが決
まると、条件Hの重みmhを設定することができること
が解る。
【0029】次に、複数の条件が存在する場合の各条件
の重みの計算法について図4を用いて説明する。
【0030】図4は重みの自動算出に先だって各条件に
ついて設された変数設定の一例を示す表である。
【0031】まず、各条件1,2・・・に対して、結果
yと、その許容範囲e、およびそれぞれの条件が他のど
の条件より優先するかを設定する。表の1行目では、条
件1は条件2より優先度が高く、条件1と条件2の双方
とも成立した場合でも、結果は8±1の範囲に収めるよ
うにするといったことを意味している。また、優先度の
最も低い条件には事前に重みを設定(例えば、条件2に
重み1を設定)しておく。
【0032】表に示すような変数設定が行われると、そ
の後は、重みmを(5)式を用いて計算によって優先度
の低い順に決めていくことができる。
【0033】次に、図1に示すコントローラ10の条件
重み付け処理プログラムS1による各条件の重み付けの
処理手順を図5に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0034】はじめに、図5(a)のステップS01に
おいて、図4に示す表の条件リストについて、最初の行
i=1から処理を開始することを意味する。ステップS
02では条件(i=1)について重みmi が設定されて
いるか否かを確認する。重みmi が設定されていない場
合は、ステップS10で条件iの重み付け計算関数F
(i)を呼び出す。ステップS02で、既に重みmi
定されている場合は、ステップS03に移行し、条件リ
ストの最後まで重み付けが行われたかを確認し、ステッ
プS04で次の条件を見るためにiを更新してステップ
S02から同様の処理を条件リストの最後まで繰り返
す。
【0035】ステップS10における重み計算関数F
(i)の処理は、図5(b)に示すフローチャートに従
って行われる。まず、ステップS11において、設定す
べき条件iより優先度が低く設定されている条件sを検
索する。次いで、ステップS12において、検索した条
件sについて重みms が既に設定されているかを確かめ
る。もし、条件sの重みms が元々設定してあるか、あ
るいは既に図5(a)の処理により設定されているので
あれば、ステップS12aにおいて、(5)式から条件
iの重みの下限値mh を計算する。ステップS12aで
は、(5)式の左辺の値(不等号の下限)をそのまま条
件iの重みmi として設定することとする。ここで、条
件sに重みms が設定されていない場合は、さらに、ス
テップS12bにおいて、さらに関数F(s)を呼び出
すことにより、条件sの重みms を計算する。これを繰
り返すことにより、各条件iの重みmi を次々と設定し
ていくことができる。
【0036】以上まとめると、作業の判断処理に先だっ
て、作業の条件設定は図6に示すような処理手順とな
る。
【0037】ステップS21で、複数の条件を選定し
て、それぞれの条件の間で優先度を検討し、表示装置1
4等に備えられる入力手段から図4の表に示すように各
数値を手入力で設定する。次いで、ステップS22にお
いて、条件重み付け処理プログラムS1によってコント
ローラ10は図5(a)、(b)に示す処理手順に従っ
て各条件iの重みmi を自動的に設定する。
【0038】次に、ショベルが積込み作業を行ったか否
かを判定する作業の判定処理について図7および図8を
用いて説明する 図7はコントローラ10の作業判定処理プログラムS2
による作業判定の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0039】先に重み付けされた各条件はこの作業判定
に使用される。はじめに、ステップS31において、そ
れぞれの条件の成立を確め、ステップS32で、成立し
た条件の結果の重み付き平均y0 を(1)式により計算
し、ステップS33において、平均y0の値がプラスか
否かを判定する。平均y0がプラスであれば、想定して
いた作業が行われたとみなし、ステップS34で作業回
数を更新する。
【0040】図8は作業判定処理をブロック図で示した
ものである。
【0041】条件1の判定部101には、バケットダン
プの信号が入力され条件1に合致するバケット動作が行
われた場合にはy1=Y1、m1=M1を出力し、そのよう
な動作が行われなかった場合は、y1=Y1、m1=0 と
なる。条件2の判定部102でも、旋回信号から旋回時
間を算出して旋回時間が3〜4秒であった場合には、y
2=Y2、m2=M2を出力する。条件nの判定部10nま
で全ての判定結果は統計処理部111に集められ(1)
式の計算が行われる。その結果、重み付き平均y0=Y0
が正であれば、積込み作業が行われたと判定される。
【0042】なお、図8に示すブロック図は、本実施形
態のようにソフトウェアで行うことも可能であるし、ま
た、高速化のためファジー計算機のようなハードウェア
で実現してもよい。
【0043】また、本実施形態では、1つの条件に対し
て1種類の入力信号を与えているが、複数の入力信号を
1つの条件部で用いてもよい。例えば、バケットダンプ
があり走行がなければ、といった条件設定である。
【0044】なお、本実施形態では、特に説明していな
いが、コントローラ10に計時手段を設け、積込み作業
が行われる毎にその作業時間を積算し、その結果を表示
装置14に表示させることもできる。
【0045】上記のごとく、本実施形態によれば、作業
回数を高精度にカウントすることができ、また、各条件
間の関連を数値化することにより、従来技術のような、
条件記述の煩雑さや拡張性の無さを解消することができ
る。また、条件の設定調整が容易であり、特に、条件を
追加する場合には、既にある条件と追加する条件の重要
度を比較して設定できるので、判定条件の拡張が容易で
ある。また、所定の変数と各条件の正しさの数値を入力
するだけで、各条件の重みの数値を自動的に演算するの
で、条件設定が容易となる。
【0046】
【発明の効果】上記のごとく、本発明の建設機械の作業
量計測装置は、建設機械のアクチュエータの動作信号お
よび動作時間を検出する検出手段と、前記アクチュエー
タの複数の所定の動作および所定の動作時間のそれぞれ
に対応して設定され、計測すべき所定の作業との密接度
に応じてそれぞれ所定の値を有する複数の条件を格納す
る条件群格納手段と、前記建設機械の作業時において、
前記検出手段によって検出される動作信号および動作時
間と前記条件群格納手段に格納される前記複数の条件と
を対比して、前記複数の条件のうちいずれかの条件に合
致する動作信号および動作時間が検出されたとき、前記
合致した条件を抽出する合致条件抽出手段と、前記合致
条件抽出手段から出力される前記合致したそれぞれの条
件の有する所定値の平均値の大小によって、前記所定の
作業が行われたものと判定するとともに、前記所定の作
業の作業回数をカウントする作業回数計測手段とから構
成される。このため、それぞれの現場での作業状況に合
わせた変更が容易であり、従来技術のような、条件記述
の煩雑さや拡張性の無さを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる建設機械の作業量
計測装置の概要を示す構成図である。
【図2】重み付けされた各条件およびそれらの条件に基
づく作業判定法の説明図である。
【図3】ある条件Hが他の条件Sに優先する場合の両者
の重み付けの計算法の説明図である。
【図4】各条件について設定される変数の一例を示す表
である。
【図5】コントローラ10の条件重み付け処理プログラ
ムS1による各条件の重み付けの処理手順を示すフロー
チャートである。
【図6】作業の条件設定の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図7】コントローラ10の作業判定処理プログラムS
2による作業判定の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】作業判定処理を示すブロック図である。
【図9】ショベルの側面図である。
【図10】ショベルおよびトラックの平面図である。
【図11】ショベルの積込み作業に係わる条件と係わら
ない条件における重要度を示す図である。
【符号の説明】
10 コントローラ 10a CPU 10b タイマ 10c ROM 11 操作レバー 11a 圧力スイッチ 11b 負荷圧センサ 13 報知装置 14 表示装置 20 ショベル 30 トラック 101〜10n 条件1〜条件nの判定部 111 統計処理部
フロントページの続き (72)発明者 田中 康雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AC04 BA06 BA07 DA03 DB02 DB07 FA02 5H215 AA15 AA17 BB09 CC05 CC09 CX01 EE01 GG05 5H220 AA10 BB11 CC05 CC09 CX01 EE12 JJ12 JJ26 JJ60 9A001 BB02 BB06 GG03 JJ44 KZ53

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械のアクチュエータの動作信号お
    よび動作時間を検出する検出手段と、 前記アクチュエータの複数の所定の動作および所定の動
    作時間のそれぞれに対応して設定され、計測すべき所定
    の作業との緊密度に応じてそれぞれ所定の値を有する複
    数の条件を格納する条件群格納手段と、 前記建設機械の作業時において、前記検出手段によって
    検出される動作信号および動作時間と前記条件群格納手
    段に格納される前記複数の条件とを対比して、前記複数
    の条件のうちのいずれかの条件に合致する動作信号およ
    び動作時間が検出されたとき、前記合致した条件を抽出
    する合致条件抽出手段と、 前記合致条件抽出手段から出力される前記合致したそれ
    ぞれの条件の有する所定値の平均値の大小に基づいて、
    前記所定の作業が行われたものと判定するとともに、前
    記所定の作業の作業回数をカウントする作業量計測手段
    と、 から構成されていることを特徴とする建設機械の作業量
    計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 前記作業量計測手段は、所定の作業が行われる毎に所定
    の作業に要した時間を積算する計時手段を備えることを
    特徴とする建設機械の作業量計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1ないしは請求項2のいずれか1
    つの請求項記載において、 前記各条件の有する所定値は、計測すべき所定の作業と
    の密接度に応じて設定される条件の正しさを表す数値
    と、各条件間の重要度の差異を表す重みを表す数値との
    積から構成されることを特徴とする建設機械の作業量計
    測装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、 前記条件のうち、前記条件の正しさを表す数値は当該作
    業量計測装置に設けられる入力装置から入力して設定さ
    れると共に、前記重みを表す数値は前記条件の正しさを
    表す数値および前記入力装置から入力される変数値に基
    づいて自動的に演算して設定されることを特徴とする建
    設機械の作業量計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項3ないしは請求項4のいずれか1
    つの請求項記載において、 前記所定の作業の判定精度の良否に応じて、前記重みを
    表す数値が調整可能に設けられていることを特徴とする
    建設機械の作業量計測装置。
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