JP2000129367A - 製錬炉の操業方法及び製錬炉 - Google Patents

製錬炉の操業方法及び製錬炉

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JP2000129367A
JP2000129367A JP30922498A JP30922498A JP2000129367A JP 2000129367 A JP2000129367 A JP 2000129367A JP 30922498 A JP30922498 A JP 30922498A JP 30922498 A JP30922498 A JP 30922498A JP 2000129367 A JP2000129367 A JP 2000129367A
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amount
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mixing
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Osamu Inoue
修 井上
Susumu Okabe
進 岡部
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料装入物の反応に加え、溶体の経時的な混
合挙動も考慮した動的制御手法による制御システムによ
って操業される製錬炉の操業方法及び製錬炉を提供する
ことを目的としている。 【解決手段】 溶錬炉1において反応領域12と第1混
合領域13aと第2混合領域13bとに分割し、さらに
第1溶体停滞部15を考慮した数学モデルを構築する。
そしてフリーパラメータである酸素効率ηO2 と燃料効
率ηfuelと混合度Rmと溶体停滞部体積比率Rdと
を、実測値に合うように同定する。決定された前記フリ
ーパラメータを再び前記数学モデルに与え、実炉の挙動
をシミュレートする。そして、操業目標値とシミュレー
ション結果との偏差を最小にするように操作入力値をコ
ンピュータにより求め、操作入力をコンピュータにより
自動で或いはオペレータにより手動で変化させ、実炉に
投入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原料の硫化金属鉱
などを溶錬して、銅を濃縮したカワと鉱石中の不純物で
ある脈石類及び鉄の一部などを含むカラミとを生成する
製錬炉の操業方法及び製錬炉に関する。
【0002】
【従来の技術】銅精鉱の乾式製錬方式には連続式や回分
式などいくつかの方法があるが、一般には硫化金属鉱、
溶剤、燃料等の原料装入物を酸素富化空気とともに高温
の炉内に吹き込み、急激に製錬反応を進行させる方法が
主流である。このような製錬操業においては、目標とす
る生成物を得るために予め計算によって前記原料装入物
の供給量などの各パラメータを設定している。例えば、
目標Cu%を含有するカワを得るために、硫化金属鉱や
溶剤等といった各原料装入物の組成を分析して求め、こ
の分析値をもとに供給する酸素量を物質収支計算より求
めたり、また、溶剤としては珪酸鉱や石灰が用いられる
が、この溶剤量を求めるためにカラミ中に含有されるF
e%/SiO2 %の比や、Fe%/CaO%の比が目標
値となるように物質収支計算により求めるのが一般的で
ある。また、これと同時に、前記物質収支計算に基づい
て反応熱、燃料燃焼熱等を計算し、これらに加えて炉体
の放散熱等も考慮した熱収支計算を行い、炉体を構成す
る煉瓦に対する熱的負荷の軽減や、カワとカラミとの分
離等に最適と考えられる目標溶体温度と一致させるよう
に供給酸素量と燃料量とを設定する。
【0003】このように予め計算によって必要な各パラ
メータを設定し操業する方法としては、例えば特公平5
−85626号に示されるものがある。これは、図8に
示すように、溶錬炉50内部に銅精鉱などの原料装入物
51や予熱空気52を第1供給部53及び第2供給部5
4から連続的に供給、反応させており、溶体55が溶錬
炉50内部に一定量以上たまったら、カワをレードルに
抜き出し溶融状態のまま転炉へ移送、装入する。一方、
カラミは下流側の錬かん炉56に抜き出すといった回分
式の製錬方式に対する方法である。
【0004】供給された原料装入物51は反応性が高い
ため、第1供給部53の直下に位置する反応シャフト部
57内部でただちに反応が行われるが、この従来例で
は、該反応シャフト部57における反応について計算を
行っている。ここでは反応シャフト部57の反応におい
て、供給された予熱空気52に含まれる酸素のうち、反
応に関わる酸素と関わらない酸素とに分け、反応に関わ
る酸素の装入物全体に含まれる酸素に対する割合を酸素
効率とし、この酸素効率をフリーパラメータとしてい
る。そして、溶体組成及び溶体温度を目標値通りに実現
するように、物質収支式と、各反応の標準自由エネルギ
ー変化式から求められる平衡定数に質量作用の法則を適
用した式と、熱収支式とを同時に解く計算方法により計
算し、原料、燃料及び反応用気体の供給量を調節してい
る。また操業中、実際のカワ中のCu%の値と計算によ
り設定した値とに偏差が生じた場合は、フリーパラメー
タとした酸素効率を任意に決定し、この決定した酸素効
率を用いて再度計算を行い、供給すべき原料、燃料及び
反応用気体の量を算出し、前記溶体組成と溶体温度とを
目標値通りにさせる方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法は反応シャフト部57内部のみの反応を制御す
る方法であり、反応直後の原料装入物51aとセトラー
部58に滞留している溶体55との混合に関しては考慮
されていない。つまり、無限大時間後には制御量と計算
による予測値とは一致させることができるが、セトラー
部58において混合された溶体55の経時的な温度や組
成の変化は予測することができない。また、溶体55の
下流側への抜き出しから次の抜き出しまでどのタイミン
グで修正を加えるかにより、実際の溶体温度及び組成と
予測値とが一致しない場合の方が多いと思われる。さら
に連続式を制御対象とした場合、回分式に比して溶体の
滞留時間が短いので従来例では全く溶体の挙動を把握す
ることができない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、原料装入物の反応に加え、溶体の経時的な混
合挙動までも考慮した動的制御手法による制御システム
によって操業される製錬炉の操業方法及び製錬炉を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、銅精鉱を溶錬する製錬炉の操業方法であ
って、原料装入物を反応用気体とともに炉内に供給して
主要な反応が起こる反応領域と、炉内の溶体の混合及び
伝熱を考慮し複数に分割した混合領域と、溶体の混合に
寄与しない停滞部とを考慮した数学モデルに、実操業時
に観測される時々刻々の操業データを入力して計算し、
該計算で得られる溶体の温度、組成、量の経時変化と、
実操業で観測される溶体の温度、組成、量の経時変化と
が一致するように、少なくとも、反応用気体に含まれる
酸素のうち、反応に関わる酸素の反応用気体全体に含ま
れる酸素に対する割合である酸素効率と、反応に関わる
燃料の装入物全体に含まれる燃料に対する割合である燃
料効率と、前記停滞部の炉全体の体積に対する割合であ
る溶体の停滞部体積比率と、前記混合領域の分割の割合
である混合度とからなるフリーパラメータを前記数学モ
デルで時々刻々に決定し、この決定したフリーパラメー
タが与えられた前記数学モデルを用いて、現在から原料
装入物量、燃料量、反応用気体量と、これらの組成を固
定して操業した場合の溶体の温度、組成、生成量、排出
量の経時変化とを予測し、該予測値と操業目標値との間
の偏差が最小となるように、偏差を修正するような前記
原料装入物量、反応用気体量を計算により求め、これら
制御入力を自動または手動で調整しながら操業すること
を特徴とする。
【0008】本発明によれば、炉内部を溶錬炉の原料装
入口近傍で進行する主要な製錬反応を考慮した反応領域
に加えて、操業条件により異なる数からなるいくつかの
溶体温度と組成とが均一の混合領域及び溶体の停滞部に
分割し、それらを連結して各領域間で物質移動及び熱移
動が行われるとした数学モデルを構築し、時々刻々の溶
体温度や組成の観測値から、該数学モデルが有するパラ
メータを時々刻々に決定し、決定したパラメータを与え
た前記数学モデルにより以後の溶体温度、組成、生成量
及び排出量の経時変化を計算により予測することで、コ
ンピュータに自動で、若しくはオペレータが手動で操業
の動的修正を行うことができる。
【0009】また、銅精鉱を溶錬する製錬炉であって、
原料装入物を反応用気体とともに炉内に供給して主要な
反応が起こる反応領域と、炉内の溶体の混合及び伝熱を
考慮し複数に分割した混合領域と、溶体の混合に寄与し
ない停滞部とを考慮した数学モデルに基づいて、実操業
で観測される溶体の温度、組成、量の経時変化と、計算
で得られる溶体の温度、組成、量の経時変化とを一致さ
せるように、少なくとも、反応用気体に含まれる酸素の
うち、反応に関わる酸素の反応用気体全体に含まれる酸
素に対する割合である酸素効率と、反応に関わる燃料の
装入物全体に含まれる燃料に対する割合である燃料効率
と、前記停滞部の炉全体の体積に対する割合である溶体
の停滞部体積比率と、前記混合領域の分割の割合である
混合度とからなるフリーパラメータの同定を行うパラメ
ータ同定機構と、該パラメータ同定機構によって決定さ
れた前記フリーパラメータを与えることにより、現在か
ら原料量、燃料量、反応用気体量と、これらの組成を固
定して操業した場合の溶体温度、組成、生成量、排出量
の経時変化とを予測する予測計算機構とを備えたことを
特徴とする製錬炉を用いることにより、目標生成物を安
定して生成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
製錬炉の操業方法及び製錬炉を図面を参照して説明す
る。はじめに、制御対象である連続式の製錬工程を図1
を用いて説明する。
【0011】図1に示すように、製錬工程は溶錬炉1と
分離炉2と製銅炉3との3つの炉から構成されている。
このうち溶錬炉1にはランス4が設置されている。溶錬
炉1内部にはランス4から原料装入物5や酸素富化空気
からなる反応用気体6が供給される。この原料装入物5
は、硫化金属鉱などの原料と、フラックスや粉炭などの
燃料と、石灰や珪酸鉱などの溶剤となどからなってい
る。
【0012】溶錬炉1内部には硫化金属鉱が溶融され銅
濃度を高めたカワと、鉱石中の不純物である脈石類及び
鉄の一部からなるカラミとが滞留されている。ランス4
の出口は溶体7の浴面上方の数10cmに位置するよう
に設置されている。原料装入物5と反応用気体6とはラ
ンス4出口において100〜150m/sの速度で吹き
込まれる。このとき、原料装入物5と反応用気体6とは
特別に予熱されずにランス4から溶錬炉1内部に供給さ
れ、高温の炉内に供給されて溶融・反応が行われる。そ
して該溶錬炉1において、硫化銅及び硫化鉄を主成分と
するカワ8と、原料中の脈石や溶剤、或いは酸化鉄等を
主成分とするカラミ9とが生成され、下流側の分離炉2
に送られる。これらカワ8とカラミ9とはカーボン電極
2aを備えた分離炉2において分離される。続いてカワ
8は、溶剤5bや反応用気体6を供給するためのランス
4’を備えた製銅炉3において酸化されて粗銅10とな
り、さらに、図示しない下流側の精製炉において粗銅1
0は精製され、より銅品位の高い精製銅が精製される。
【0013】このような製錬工程において、安定した品
質のカワ8を得るために以下に述べる方法で制御を行
う。
【0014】制御系設計及び数値シミュレーションを行
うにあたり、数学モデルが必要となる。そこでまず、モ
デリングについて説明する。制御対象は溶錬炉1、或い
は分離炉2まで含んだ部分である。上述のような、原料
装入物5を反応用気体6とともに炉内に装入する方式の
銅製錬法では、主に硫化金属鉱に含有されたSの酸化に
よる大きな発熱に伴って製錬反応が進行するので、該製
錬反応を取り扱うには装入口近傍に着目すれば良い。つ
まり、例えば、図1に示したような連続式製錬工程で
は、ランス4から溶錬炉1に供給された原料装入物5
は、ランス4の出口において100〜150m/sの速
度で吹き込まれるため、未反応のままランス4直下の溶
体7に到着し、限られた領域内で急速な温度の上昇と、
製錬反応の進行とが起こる。このため、制御システムを
構築するに当たり、ランス4の直下領域11についてモ
デリングを行えばよい。
【0015】図2は数学モデルを模式的に示した図であ
る。図2に示すように、本数学モデルは、溶錬炉1内部
を反応領域12と混合領域13とに分割したものであ
る。混合領域13はさらに温度及び組成がそれぞれ均一
な第1混合領域13aと第2混合領域13bとに分割す
る。さらに混合領域13には、それぞれの炉で混合に関
与しない溶体の淀んだ部分である第1溶体停滞部15が
連結する。また、溶錬炉1に連なる分離炉2についても
考慮する場合、分離炉2内部を第3混合領域14aと第
4混合領域14bとに分割し、第3、第4混合領域14
a、14bに第2溶体停滞部16を連結させる。
【0016】反応領域12の温度は、主に硫化金属鉱中
のS、Feと燃料中のCとの酸化反応により局所的に発
生した熱と、生成物の持ち去り顕熱と、対流や放射や伝
導伝熱による熱移動とのバランスにより決まる。また、
上吹固気噴流の攪拌力により引き起こされる反応領域1
2と周囲の溶体との混合が、両者の間における熱物質移
動に支配的な役割を示すと考えられるため、反応領域1
2と混合領域13とに分割したモデリングを行った。
【0017】本数学モデルは、実炉操業と基本的に同じ
動作を行うシミュレータとして構成されている。つま
り、時々刻々に入力される操業条件に基づき各領域にお
いて物質収支計算と熱収支計算とを行い、各炉の溶体の
温度、組成、量を時々刻々に出力する。
【0018】以下に、モデリングについて詳述する。は
じめに、反応領域12における熱力学平衡計算に基づく
物質収支計算について述べる。炉内に供給される原料装
入物5及び反応用気体6は少なくとも、Cu、Fe、S
を主成分とする銅硫化金属鉱、硅砂、石灰、粉炭、繰り
返しカラミ、スクラップ、繰り返し煙灰、空気、酸素か
らなっており、その他組成とそれが含む化合物形態があ
る程度分かっているものは全て計算の対象と成り得る。
これらの大部分は、Cu、S、Fe、O、Si、Ca、
Al、C、H、Nの10元素のうちのいくつかからそれ
ぞれ構成されるため、これら10元素を計算の対象とし
た。反応生成物であるカワ8、カラミ9、及びガスの構
成成分は、銅溶錬の操業条件で安定に存在する化合物と
して、カワ8はCu2 S(m)、FeS(m)、FeO
(m)、Fe34 (m)、カラミ9はFeO(s)、
FeO1.5(s)、CuO0 .5(s)、Cu2S(s)、
FeS(s)、SiO2(s)、CaO(s)、AlO
1.5(s)、ガスはCO(g)、N2(g)、SO
2(g)、H2(g)、CO2(g)、O2 (g)、S2
(g)、H2O (g)(ただし、m、s、gはそれ
ぞれカワ8、カラミ9、ガス中成分であることを示す)
を計算の対象とした。その他の化合物についても計算の
対象にすることは可能であるが、熱力学的予測からほど
んど微量しか存在しない成分を際限なく選択することは
計算を複雑にするだけで結果として上記成分の生成モル
数等にはほとんど影響しない。
【0019】原料や溶剤、燃料、反応用気体6として炉
内に供給された元素のうち反応に関与しないもの、即ち
少なくとも反応用気体6中の酸素の一部及び燃料の一部
に含まれる元素を除いたものは、全てカワ8、カラミ
9、ガス等から成る反応生成物に含まれる。反応用気体
中の酸素の一部及び燃料の一部を除くとは、以下のこと
を示す。反応に関わる酸素の装入物全体に含まれる酸素
に対する割合を酸素効率ηO2、反応に関わる燃料の装
入物全体に含まれる燃料に対する割合を燃料効率ηfu
elとすると、
【数1】
【数2】 F’i:装入物iの反応に関与する量 Fi:装入物iの全装入物量 である。燃料効率ηfuelは生成される溶体の温度に
影響するとともに、特にカワ品位にも大きく影響する。
そこで、各元素毎の収支式は次のようになる。一般的に
述べると、 niO :反応に関与する元素iの総モル数 ni(mまたはs):元素iのカワ8またはカラミ9中
に存在するモル数 のようにして表すと、例えばCuについては、
【数3】 として収支計算が行われる。同様に他の9元素について
物質収支式を立てる。
【0020】上記カワ8、カラミ9、ガス中の成分から
元素の数と同数且つ全ての構成元素を含むように独立変
数を選択する。独立変数以外の成分は従属成分として取
り扱う。このようにすると、それぞれの従属成分は独立
変数のみの反応式として表すことができる。例えば、独
立成分としてCu2 S(m)、FeS(m)、FeO
(s)、CO(g)、N2 (g)、SO2 (g)、H2
(g)を選択した場合、従属変数は、
【数4】
【数5】
【数6】
【数7】
【数8】
【数9】
【数10】
【数11】
【数12】
【数13】 のように、アンダーラインで示した独立変数のみの反応
式として表すことができる。ただし、カラミ9中のSi
2 、CaO、AlO1.5 は、独立変数にも従属変数に
も属さない不活性成分として取り扱い、カラミ9中にす
べて分配されるものとし、計算では、それぞれカラミ中
の全鉄との比、Fe/SiO2、 Fe/CaO、Fe/
AlO1.5 でその含有モル数を与えるものとする。これ
ら3つの成分はカワ8への溶解度がほとんど無く、この
ように取り扱っても他の成分の計算結果に全く影響しな
い。即ち独立変数は7個、従属変数は10個、不活性成
分を表す成分は3個であり、反応式の数は従属変数と同
数の10個である。
【0021】本発明の計算に用いられる化合物の標準生
成GibbsエネルギーΔG0 の変化式
【数14】 の係数を表1に示す。
【表1】 表1を用いて反応のΔG0を求める。例えば式(2)の
反応のΔG0(5)は表1を用いると、
【数15】 と計算される。ここで式(5)の平衡定数K(5)は次
のように表される。
【数16】 ただし、aFe3O4(m)、aFeS(m) はそれぞれカワ中Fe3
4、FeSの活量、a FeO(s)はカラミ中FeOの活
量、pSO2(g) はSO2の分圧である。活量及び分圧は活
量係数、モル数を用いて書き換えることができる。例え
ば、Fe34の活量、SO2の分圧は次のように書き換
えることができる。
【数17】
【数18】 T (mまたはSまたはg):カワ、カラミ、ガス中の
成分の総モル数 すべての反応について式(16)と同様に平衡定数の関
係式を立てる。ここで各成分の活量係数γを表2に示
す。
【表2】
【数19】 i,k、hk,l:成分i−k、k−l間の相互作用エネル
ギー X:モル分率 R:気体定数(J/K・mol) T:温度 各成分間の相互作用エネルギーを表3に示す。
【表3】 また、カワ8、カラミ9、ガス中の成分の総モル数は、
【数20】
【数21】
【数22】 以上から、物質収支式が、元素の数10個から不活性成
分の数3個を引いた数の7個、平衡定数に関する式が反
応式と同数(式(4)〜式(13))の10個、総モル
数に関する式が3個(式(20)〜式(22))で合計
20個の式が成立する。一方、未知数はカワ8、カラミ
9、ガス中の独立変数と従属変数の数の和で17個、総
モル数が3個の合計20個であり、20個の式を連立さ
せて一義的な解が得られる。
【0022】しかしながら一般的に多元、多次の方程式
となり代数計算により解くことは困難でありNewto
n−Raphsonの方法を用いる。そのため、これら
の差分関数をテーラー級数展開して一次式に直し、独立
成分、総モル数に初期値を与えてその係数を求め、この
一次式を解き、更にこの方法によって求められた差分値
を用いて初期値を修正して繰り返し計算を行う。
【0023】操業時間を例えば10分程度の一定幅のス
テップに分割し、各ステップ間に溶錬炉1に装入される
原料装入物5をもとに上記計算を行う。反応領域12に
おいて生成したガスは各ステップに系外に排出され、カ
ワ8、カラミ9は一つ下流の例えば第1混合領域13a
に流入する。
【0024】次に、混合領域13における物質収支計算
について以下に説明する。物質収支は、各ステップにお
ける(系内への成分iの流入量)−(系外への成分iの
流出量)=(系内での成分iの蓄積量)で考えれば良
く、各領域はそれぞれ完全混合であるから次式で表すこ
とができる。
【数23】 N:ある時点を0としたときの計算のステップ数(N=
1、2、3・・・) J:連結している各領域の番号(反応領域:J=0、 第1混合領域:J=1、 第2混合領域:J=2、・・・) CiN (J):領域JのステップNにおける成分iの濃度
(mol/m3 ) VN:ステップNにおけるカワまたはカラミの体積流量
(m3/s) Δt:ステップの分割幅(s) VN (J):ステップNにおける領域Jの体積(m3) ここで、領域Jの有効体積とは、例えば溶錬炉1を反応
領域12と第1混合領域13aと第2混合領域13bと
第1溶体停滞部15とからなるものとすると、炉が保有
する溶体体積Vtot.は第1、第2混合領域13a、13
bと第1溶体停滞部15との体積の和となる。第1、第
2混合領域13a、13bの2つの体積は、
【数24】 Rd:溶体停滞部体積の比率 となり、第1混合領域13a及び第2混合領域13bの
体積はそれぞれ、
【数25】
【数26】 Rm:混合領域分割比率(混合度を表すパラメータ) となる。
【0025】混合領域13を2つに分割した理由を図3
を用いて説明する。図3は、溶錬炉1中に溶体7に含ま
れない成分である例えばLiなどをトレーサーとしてパ
ルス的に投入し、投入後からその濃度を炉出口において
追跡・分析するパルスインプット法によって得られる濃
度変化の応答曲線を示したものである。横軸は時間を無
次元化した値θ、縦軸は濃度を無次元化した値Cを表
す。図3(a)は、混合領域13を2つに分割したとき
の理論曲線、図3(b)は、実際にパルスインプット法
で得られた実測値であり、理論値と実測値とは概ね一致
している。図3(a)において、曲線L1、L2、L
3、L4はそれぞれ(混合度Rm,溶体停滞部体積比率
Rd)を(0.1,0.5)、(0.3,0.5)、
(0.1,0)、(0.3,0)と変化させたときの理
論曲線であり、溶体停滞部体積比率Rdが同一の場合、
混合度Rmを小さく変化させることにより、濃度Cのピ
ークは上昇するとともにそのピーク値は時間θが小さい
ほうにシフトし、逆に混合度Rmを大きくして計算する
と、濃度Cのピークは下降しそのときの時間θは大きく
なる。また、混合度Rmが同一の場合は、溶体停滞部体
積比率Rdの増加とともに濃度Cのピークは上昇する。
一方、図3(b)は実炉の混合特性を示す曲線の一例で
あり、操業条件の変化により、ピークの位置が変化する
と考えられるが、理論曲線と同一傾向を示し、かつ、範
囲内に位置する。このことから混合領域13を2つに分
割して考え、混合度Rmを変化させることによって理論
曲線が描くカーブは変わり、制御対象である製錬炉にお
ける溶体の混合特性を示すカーブを常に表現可能であ
る。つまり、混合に関して本数学モデルが実炉操業と同
じ動作を行うことが理解される。
【0026】次に、反応領域における熱収支計算につい
て述べる。熱収支計算は25℃を基準として行う。入熱
側は、(イ)原料装入物5(燃料含む)、反応用気体6
の保有する顕熱、(ロ)生成されるカワ8、カラミ9、
ガスを構成する化合物の25℃における生成熱、からな
り、出熱側は、(イ)原料装入物5(燃料を含む)、反
応用気体6の25℃における分解熱、(ロ)反応生成物
の25℃から反応温度Tまでの顕熱、(ハ)反応領域1
2から第1混合領域13aへの熱伝導、からなる。そし
て、各ステップNで、入熱と出熱とがバランスする温度
TNを求める。
【0027】次に、混合領域13における熱収支計算に
ついて述べる。前ステップの温度TN−1を基準として
行う。第1混合領域13aにおける入熱側は、(イ)反
応領域12から流入する溶体7の保有する顕熱、(ロ)
反応領域12から第1混合領域13aへの熱伝導、から
なり、出熱側は、(イ)第1混合領域13aの溶体7が
温度TN−1からTNになるまでの顕熱、である。それ
より下流の第2混合領域13bでは、入熱側は、(イ)
上流の第1混合領域13aから流入する溶体7の保有す
る顕熱、からなり、出熱側は、(イ)第2混合領域13
bの溶体7が温度TN−1からTNになるまでの顕熱、
となるが、溶錬炉1の最後の混合領域(この場合第2混
合領域13b)では、出熱側に、(ロ)炉体からの放散
熱、が加わる。そして、各領域において、各ステップで
入熱側と出熱側とがバランスする温度TNを求める。
【0028】以上のような数学モデルにおいて、フリー
パラメータである酸素効率ηO2と、燃料効率ηfue
lと、混合度Rmと、溶体停滞部体積比率Rdとの同定
を行う。同定を行う際、実炉から観測された各操業デー
タを前記数学モデルに投入するとともに、実炉から観測
される各値とシミュレーション結果とが一致するように
前記4つのフリーパラメータを任意に変化させる。数学
モデルに投入する操業データとしては、原料装入物5の
供給量、反応用気体6のうち供給酸素量と送風酸素濃度
等の送風条件、装入物組成の分析値などを入力する。
【0029】そしてシミュレーション値と実測値とが一
致するようにフィッティングを行い、前記フリーパラメ
ータや各パラメータを決定することによって、実炉のシ
ミュレータが構築される。前記構築されたシミュレータ
を基に、現在から原料量、燃料量、反応用気体量と、こ
れらの組成を固定して操業した場合の溶体の温度、組
成、生成量、排出量の経時変化とを予測する。
【0030】図4に制御システムの概略図を示す。図4
に示すように制御部20は、前記数学モデルからなる予
測計算機構21とパラメータ同定機構22とを備えてい
る。パラメータ同定機構22には、溶錬炉1(または溶
錬炉1+分離炉2)の実操業に追従して操業条件が時々
刻々と入力され、それと同時に前記フリーパラメータを
種々変化させて計算し、計算結果と、溶体7の温度、組
成、量からなる観測値s1とが一致するようにフィッテ
ィングを行い、フリーパラメータを決定する。フィッテ
ィングには最小自乗法や偏分反復法など種々の手法を用
いることができる。そして、同定されたパラメータpは
予測計算機構21に与えられ、該予測計算機構21は完
全自立型のシミュレータとして実操業と同じ動作を行う
ことができる。これにより、現時点から一定で原料装入
物5が装入された場合の溶体7の温度、組成、量の以後
の経時変化の予測計算を行い例えばモニター23上にグ
ラフを出力する。以上のパラメータ同定及び予測計算を
時々刻々に行い、予測計算値と溶体温度、組成、量など
の操業目標値との間に偏差が生じた場合は、コンピュー
タが偏差を修正するような制御入力値を試行錯誤により
決定し、その値に基づいてコンピュータプログラムによ
り自動で、若しくは、オペレータが手動で、溶錬炉1に
供給する原料装入物5や反応用気体6の量などの制御入
力c1、c2を適宜調整する。
【0031】このように、溶錬炉1内部を、原料装入口
近傍で進行する主要な製錬反応を考慮した反応領域12
と、溶体温度と組成とがそれぞれ均一の第1、第2混合
領域13a、13bと、溶体7の混合に寄与しない第1
溶体停滞部15とに分割した数学モデルを構築し、溶体
温度や組成などの各観測値から数学モデルが有するパラ
メータを時々刻々に決定し、決定したパラメータを与え
た前記数学モデルにより、以後の溶体温度、組成、生成
量及び排出量の経時変化を計算に予測することが可能と
なる。そのため、目標通りの生成物を安定して得ること
ができる。
【0032】図5は、前記数学モデルを用いて実炉に制
御を施した時の実施例であり、溶錬炉1の出口における
溶体7の温度と時間との関係を示したものである。曲線
70は前記数学モデルによるシミュレーション結果を、
曲線71は実測値を示している。範囲H1では、前記予
測計算機構21は、炉出口での実測値に合うように時々
刻々とフィッティングによりフリーパラメータの同定を
行っている。計算値と実測値とは精度良く一致している
ことが分かり、同定値は正確に導き出されている。そし
て、この実施例における各フリーパラメータの同定結果
は、酸素効率ηO2 は95.5%、燃料効率ηfuel
は50%、溶体停滞部体積比率Rdは0%、混合度Rm
は0%であり、このときの実際の給鉱量は87ton/
h、反応用気体である酸素富化空気量は28000Nm
3 /hであった。実測値の曲線71において、溶体7の
温度は除々に低下し、目標温度である1225℃に対し
て、約1200℃以下にまで達してしまっている。その
ため、種々の給鉱量でコンピュータが試行錯誤計算を行
ったところ、給鉱量78.5ton/hが最適であるこ
とが分かった。この計算結果によると曲線70に示すよ
うに、数時間後に目標温度である1225℃に近づく結
果となった。そのため、点Pにおいて、実炉に対しても
給鉱量を78.5ton/hに変更した。その結果、曲
線71に示すように、実測値は計算値に精度良く一致し
ながら、約8時間後に目標温度である1225℃に収束
された。、また、カワ中Cu%についても、目標値の6
8%に対して、68.1%とほぼ目標値通りのシミュレ
ーション結果を得て、8時間後の実測値もカワ品位は6
8.2%と目標値通りの値を得ることができた。これよ
り、前記数学モデル及び同定結果に基づくシミュレータ
は実炉を忠実に再現していることが確認できた。
【0033】また、本数学モデルは、従来例に示したよ
うな回分式の溶錬炉に対しても原理的に適用可能であ
る。例えば、図6に示すような数学モデルを考える。図
6において、反応領域30は、炉内における主要な反応
が起こる部分を示しており、混合領域31は、溶体の排
出が行われるまで徐々にその保有する溶体の量が増加さ
れており、ある設定時間がくると該溶体は排出される。
このため、溶体の蓄積、排出を行うことができる1つの
混合領域31と溶体停滞部32とを有する数学モデルを
用いて、仮想的に回分炉をシミュレートした。図7は、
前記数学モデルを用いてシミュレーションを行った結果
である。横軸は時間を、縦軸はカワ品位を表している。
矢印Fで示すタイミングにおいて60分毎に炉内の溶体
を排出している。一方、給鉱は連続的に行われる。これ
より、時間とともにカワ品位は上昇する挙動を良く表現
でき、回分式に対しても本数学モデルを適用することが
原理的に可能であることが分かる。
【0034】
【発明の効果】本発明の製錬炉の操業方法及び製錬炉
は、以下のような効果を有するものである。 (1)炉内部を溶錬炉の原料装入口近傍で進行する主要
な製錬反応を考慮した反応領域に加えて、操業条件によ
り異なる数からなるいくつかの溶体温度と組成とが均一
の混合領域及び溶体の停滞部に分割し、それらを連結し
て各領域間で物質移動及び熱移動が行われるとした数学
モデルを構築し、時々刻々の溶体温度や組成の観測値か
ら、該数学モデルが有するパラメータを時々刻々に決定
し、決定したパラメータを与えた前記数学モデルにより
以後の溶体温度、組成、生成量及び排出量の経時変化を
計算により予測することで、コンピュータに自動で、若
しくはオペレータが手動で操業の動的修正を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製錬炉の操業方法の実施形態の一例を
示す図である。
【図2】数学モデルを説明する図である。
【図3】実炉観測値と計算値との関係を説明する図であ
る。
【図4】制御システム全体を説明する図である。
【図5】実炉観測値と計算値との関係を説明する図であ
る。
【図6】回分式における数学モデルを説明する図であ
る。
【図7】回分式製錬炉のシミュレーション結果である。
【図8】従来の製錬炉を説明する図である。
【符号の説明】
1 溶錬炉 2 分離炉 4 ランス 5 原料装入物 6 反応用気体 7 溶体 8 カワ 9 カラミ 10 ランス直下領域 12 反応領域 13 混合領域 13a 第1混合領域 13b 第2混合領域 14a 第3混合領域 14b 第4混合領域 15 第1溶体停滞部 16 第2溶体停滞部 20 制御部 21 予測計算機構 22 パラメータ同定機構 ηO2 酸素効率 ηfuel 燃料効率 Rd 溶体停滞部体積比率 Rm 混合度(混合領域分割比率)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅精鉱を溶錬する製錬炉の操業方法であ
    って、 原料装入物を反応用気体とともに炉内に供給して主要な
    反応が起こる反応領域と、炉内の溶体の混合及び伝熱を
    考慮し複数に分割した混合領域と、溶体の混合に寄与し
    ない停滞部とを考慮した数学モデルに、実操業時に観測
    される時々刻々の操業データを入力して計算し、 該計算で得られる溶体の温度、組成、量の経時変化と、
    実操業で観測される溶体の温度、組成、量の経時変化と
    が一致するように、 少なくとも、反応用気体に含まれる酸素のうち、反応に
    関わる酸素の反応用気体全体に含まれる酸素に対する割
    合である酸素効率と、 反応に関わる燃料の装入物全体に含まれる燃料に対する
    割合である燃料効率と、 前記停滞部の炉全体の体積に対する割合である溶体の停
    滞部体積比率と、 前記混合領域の分割の割合である混合度とからなるフリ
    ーパラメータを前記数学モデルで時々刻々に決定し、 この決定したフリーパラメータが与えられた前記数学モ
    デルを用いて、現在から原料装入物量、燃料量、反応用
    気体量と、これらの組成を固定して操業した場合の溶体
    の温度、組成、生成量、排出量の経時変化とを予測し、 該予測値と操業目標値との間の偏差が最小となるよう
    に、偏差を修正するような前記原料装入物量、反応用気
    体量を計算により求め、これら制御入力を自動または手
    動で調整しながら操業することを特徴とする製錬炉の操
    業方法。
  2. 【請求項2】 銅精鉱を溶錬する製錬炉であって、 原料装入物を反応用気体とともに炉内に供給して主要な
    反応が起こる反応領域と、炉内の溶体の混合及び伝熱を
    考慮し複数に分割した混合領域と、溶体の混合に寄与し
    ない停滞部とを考慮した数学モデルに基づいて、 実操業で観測される溶体の温度、組成、量の経時変化
    と、計算で得られる溶体の温度、組成、量の経時変化と
    を一致させるように、 少なくとも、反応用気体に含まれる酸素のうち、反応に
    関わる酸素の反応用気体全体に含まれる酸素に対する割
    合である酸素効率と、 反応に関わる燃料の装入物全体に含まれる燃料に対する
    割合である燃料効率と、 前記停滞部の炉全体の体積に対する割合である溶体の停
    滞部体積比率と、 前記混合領域の分割の割合である混合度とからなるフリ
    ーパラメータの同定を行うパラメータ同定機構と、 該パラメータ同定機構によって決定された前記フリーパ
    ラメータを与えることにより、現在から原料量、燃料
    量、反応用気体量と、これらの組成を固定して操業した
    場合の溶体温度、組成、生成量、排出量の経時変化とを
    予測する予測計算機構とを備えたことを特徴とする製錬
    炉。
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