JP2000128753A - 歯磨き剤組成物 - Google Patents

歯磨き剤組成物

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JP2000128753A
JP2000128753A JP10297784A JP29778498A JP2000128753A JP 2000128753 A JP2000128753 A JP 2000128753A JP 10297784 A JP10297784 A JP 10297784A JP 29778498 A JP29778498 A JP 29778498A JP 2000128753 A JP2000128753 A JP 2000128753A
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calcium carbonate
chamomile
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Hisao Matsuno
久夫 松野
Mikiko Harada
美紀子 原田
Keijiro Uchino
敬二郎 内野
Rumiko Miyashita
留美子 宮下
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ASABA KENKYUSHO KK
NIPPN Corp
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ASABA KENKYUSHO KK
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然素材を使用して、使用感が良く、且つ生
体及び環境への安全性が高い歯磨き剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 ムクロジエキスと、アルニカエキス、イ
チョウエキス、オウゴンエキス、カモミラエキス、クチ
ナシエキス、サンザシエキス、白樺エキス、セイヨウノ
コギリソウエキス、セージエキス、マロニエエキス及び
ローマカミツレエキスからなる群から選ばれる少なくと
も1種と、天然炭酸カルシウムとを含むことを特徴とす
る歯磨き剤組成物;歯磨き剤組成物の全重量に基づい
て、サポニン含量が20〜30重量%のムクロジエキス
を0.01〜15重量%、アルニカエキス、イチョウエキ
ス、オウゴンエキス、カモミラエキス、クチナシエキ
ス、サンザシエキス、白樺エキス、セイヨウノコギリソ
ウエキス、セージエキス、マロニエエキス及びローマカ
ミツレエキスからなる群から選ばれる少なくとも1種を
0.01〜15重量%、及び天然炭酸カルシウムを5〜9
5重量%含有することを特徴とする上記歯磨き剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯磨き剤組成物に
関し、さらに詳しくは、天然物由来の成分を含有する人
体及び環境への安全性の高い歯磨き剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、歯磨き剤組成物を製造する場
合には、界面活性剤、研磨剤及び抗炎症剤を配合するこ
とが一般的となっているが、通常、化学合成した界面活
性剤、研磨剤及び各種抗炎症剤が使用されている。しか
しながら、化学合成品を用いた歯磨き剤組成物は、皮膚
への刺激性や、人体への安全性、環境への影響において
問題があった。例えばこのような化学合成品の中には口
腔粘膜に対して刺激性を有するものがある。界面活性剤
として現在最も広く使用されているものは、ラウリル硫
酸ナトリウム(以下、SDSという)であり、ほかにラ
ウロイルサルコシンナトリウム、アルキルスルホコハク
酸ナトリウムなどが用いられる。これらの化学物質は口
腔内粘膜の荒れを引き起こす場合があり、一般にタンパ
ク変性作用が強いものである。このような問題点に鑑
み、安全性が高く且つ抗炎症作用に優れ、使用感の良い
天然素材を原料とした歯磨き剤組成物が求められてい
る。特に、SDSに代わる低刺激性の界面活性剤が求め
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、化学
合成品に代わる天然素材からなる安全性の高い且つ使用
感の良い歯磨き剤組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために、天然の素材から界面活性作用、研磨
作用あるいは抗炎症作用を示す素材を検討した。その結
果、界面活性剤としては、ムクロジエキスが好ましいこ
とを見出した。また、研磨剤としては、天然素材の炭酸
カルシウムを使用することを見出した。そして抗炎症剤
としては、アルニカエキス、イチョウエキス、オウゴン
エキス、カモミラエキス、クチナシエキス、サンザシエ
キス、白樺エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セー
ジエキス、マロニエエキス及びローマカミツレエキスか
らなる群から選ばれる少なくとも1種を選択することに
よって、これら天然の界面活性剤、研磨剤及び抗炎症剤
を組み合わせて天然素材からなる歯磨き剤組成物を可能
とし、本発明の完成に至った。従って本発明は、ムクロ
ジエキスと、アルニカエキス、イチョウエキス、オウゴ
ンエキス、カモミラエキス、クチナシエキス、サンザシ
エキス、白樺エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セ
ージエキス、マロニエエキス及びローマカミツレエキス
からなる群から選ばれる少なくとも1種と、天然炭酸カ
ルシウムとを含むことを特徴とする歯磨き剤組成物に関
する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
界面活性剤としては植物エキスに注目し、界面活性効果
があるものを検討したところ、主にムクロジのサポニン
が有効であることを見い出した。ムクロジエキスに含ま
れるサポニンによる発泡作用や界面活性剤としての効果
が既に知られており、例えば特公昭55−20518号
公報には、洗髪料の主成分としての利用が、また特開平
01−68307号公報は、頭髪化粧料、特開平05−
301821号公報では、薬用化粧料が開示されてい
る。また、特開平7−33632号公報では、茶の粉末
と組み合わせた口腔用組成物が開示されている。一方、
ムクロジエキスのサポニンを酸などで加水分解して得た
サポゲニンであるヘデラゲニンは、抗炎症効果を示すこ
とからヘデラゲニンを用いた歯ミガキ組成物が開示され
ている(特公平4−32050号公報)。
【0006】ムクロジ(Sapindus mukurosii GAERTN )
は、ムクロジ科Sapindaceae に属する高さ約15mの落
葉高木で庭木としても裁植される。果皮は、延命皮と呼
ばれへデラゲニンをアグリコンとするサポニン類を多量
に含有する。このムクロジサポニンの抽出方法として
は、果皮をアルコール、水、または水とアルコールの混
液で抽出することにより得ることができ、デキストリン
などの賦形剤を加えることで粉末化することができる。
また、通常はサポニン含量20〜30重量%のムクロジ
エキスパウダーとして入手することができる。本発明で
は、サポニン含量がエキス重量に基づいて20〜30重
量%のムクロジエキスを使用することが好ましい。例え
ば市販品として、商品名「ムクロジエキス」(丸善製薬
製)などがあり、本発明ではこれらの市販品を使用する
ことができる。
【0007】研磨剤としては、リン酸水素カルシウム、
炭酸カルシウムなどが用いられているが、リン酸水素カ
ルシウムは合成品であり、消費者から敬遠されている。
炭酸カルシウムには化学合成品と天然品の双方がある。
また、軽質炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムに分類
される。軽質炭酸カルシウムは化学反応により製造した
炭酸カルシウムで沈降炭酸カルシウムとも呼ばれ、柱状
又は紡錘状の微細な結晶粉末である。一方、重質炭酸カ
ルシウムは、卵殻、貝殻、方解石、石灰岩、大理石など
の主成分として天然に存在する無定形粒子である。従っ
て、本発明で用いる天然炭酸カルシウムとしては、卵
殻、貝殻、方解石、石灰岩、大理石等を粉砕して得られ
た粉末を用いることができ、それらは卵殻カルシウム、
貝殻カルシウム(ボレイ末)などと一般に称されてい
る。また、これらを2種以上組み合わせて使用すること
もできる。このような天然炭酸カルシウムは市場で一般
に入手することができ、例えば商品名「卵殻カルシウ
ム」(太陽化学製)、ボレイ末(カイホウ(株)製)、
重質炭酸カルシウム(白石カルシウム製)などがあり、
本発明ではこれらの市販品を使用することができる。
【0008】抗炎症剤としては、例えばグリチルレチン
酸といった化学合成品である抗炎症剤が知られている。
本発明では抗炎症性植物エキスとして、アルニカエキ
ス、イチョウエキス、オウゴンエキス、カモミラエキ
ス、クチナシエキス、サンザシエキス、白樺エキス、セ
イヨウノコギリソウエキス、セージエキス、マロニエエ
キス及びローマカミツレエキスからなる群から選ばれる
少なくとも1種を使用する。アルニカエキスは、ヨーロ
ッパ、ヒマラヤの山地に自生する多年草であるアルニカ
Arnica montana L.の花からエタノール、プロピレング
リコール、1,3-ブチレングリコール又はこれらの混液で
抽出して得られたエキス抽出液である。イチョウエキス
は、イチョウ(Ginkgo bilobal Linne) の葉から、水、
エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリ
コール又はこれらの混液で抽出して得られたエキスであ
る。オウゴンエキスは、中国北部を主産地とするコガネ
バナScutellaria baicalensis GEORGI. (シソ科Labiat
ae)の外層(周皮)を除いた根を水またはエタノールで
抽出して得たエキスを1,3―ブチレングリコールで溶
解したものである。
【0009】カモミラエキスはカミツレ(Matricaria c
hamomilla L.) の花から、精製水、プロピレングリコー
ル、1,3-ブチレングリコール又はそれらの混液、若しく
は1%尿素含有エノタール溶液又は1%尿素含有1,3-ブ
チレングリコール溶液により抽出して得られるエキスを
いう。クチナシエキスは、クチナシ(Gardenia jasmino
ides Ellis, Rubiaceae)又は、その他同属植物の果実か
ら日局常水、精製水又はエタノール、若しくはこれらの
混液で抽出して得られるエキスをいう。サンザシエキス
は一般的に、サンザシ(Crataegus cuneata Siebold et
Zuccarini (Posaceae)) の果実からプロピレングリコー
ル、1,3-ブチレングリコール、精製水、日局常水、又は
これらの混液で抽出し、濾過した液である。シラカバエ
キスとは、カバノキ(Betula ablba L.又はBetula lenta
L. (Betulaceae)) の葉、樹皮、木部及びこれらの混合
物を細切し、精製水、エタノール、プロピレングリコー
ル、1,3-ブチレングリコール又はこれらの混液で抽出し
て得られたエキスを一般的にさす。
【0010】セイヨウノコギリソウエキスは、セイヨウ
ノコギリソウエキス(Achillea millefolium L.)の全草
を精製水、エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブ
チレングリコール又はこれらの混液で抽出して得られた
エキスをいう。セージエキスとしては、セージ(Salvia
officinalis L.)の花、葉、又は全草から水、エタノー
ル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール又
はこれらの混液若しくは1%尿素含有エノタール溶液又
は1%尿素含有1,3-ブチレングリコール溶液により抽出
して得られるエキスがある。マロニエエキスとしては、
マロニエ(セイヨウトチノキ、Aesculus hippocastanum
L.)の種子又は葉より、プロピレングリコール、1,3-ブ
チレングリコール、精製水、エノタール又はこれらの混
液にて抽出して得られるエキスがある。ローマカミツレ
エキスとしては、ローマカミツレ(Anthemis nobilis)の
50%プロピレングリコールによる抽出液が一般的であ
る。これらの植物エキスはいずれも市場で一般に入手す
ることができ、本発明では市販品を使用することができ
る。本発明の歯磨き剤組成物においては、上記の抗炎症
性植物エキスからなる群から一種又は二種以上を選んで
使用することができる。
【0011】本発明の歯磨き剤組成物の形態としては、
例えば粉歯磨き剤、練り歯磨き剤、潤性歯磨き剤等が挙
げられる。いずれの形態も、常法に従って製造すること
ができる。粉歯磨き剤の場合には、各素材を攪拌・混合
することにより製造でき、潤性歯磨き剤の場合には、粉
歯磨き剤に更にグリセリンやソルビトールの高濃度溶液
などの湿潤剤を添加して攪拌・混合することにより製造
できる。練り歯磨き剤の場合には、例えば真空混合機に
精製水や必要に応じ増粘剤を入れ混合溶解する。これに
炭酸カルシウムやSDSを加えて混合し、次に必要に応
じ香料、酸味料、甘味料などを加え均一に混合した後、
減圧脱気する。このようにして、粉、潤性及び練り歯磨
き剤を製造することができる。各種成分の配合料として
は、歯磨き剤の種類、例えば、粉歯磨き剤、練り歯磨き
剤、潤性歯磨き剤などにより若干異なるが、通常は、各
歯磨き剤組成物の全重量に基づいて、ムクロジエキスを
0.01〜15重量%程度、好ましくは0.05〜10重量
%、天然炭酸カルシウムを5〜95重量%程度、好まし
くは10〜90重量%、抗炎症性植物エキスを0.01〜
15重量%程度、好ましくは0.05〜10量%となるよ
うに配合すればよい。
【0012】本発明の歯磨き剤組成物は、上記に述べた
天然の界面活性剤、研磨剤、及び抗炎症剤以外に、天然
の増粘剤、食塩、味を整えるために天然の酸味料・甘味
料・香料などを、特に限定しないが配合することができ
る。天然の増粘剤としてはカラギーナン、アルギン酸ナ
トリウム、キサンタンガム、ベントナイトなどがあり、
天然の酸味料としてはクエン酸、リンゴ酸などが挙げら
れる。また、天然甘味料としては、ラカンカ、ステビ
ア、ソルビトール、砂糖などが挙げられる。天然香料と
してはメントール、ペパーミント油、スペアミント油な
どがある。これらの添加剤の配合量は,歯磨き剤組成物
の全重量に基づいて0.001〜3重量%の範囲で適宜選
択する。
【0013】
【発明の効果】本発明の歯磨き剤組成物は、その製造時
の作業性がよく、また皮膚や粘膜への刺激性が少なく使
用感がよい。本発明により、従来の化学合成品を使用し
た歯磨き剤と比べて、生体及び環境への安全性が高い歯
磨き剤組成物を提供することができる。
【0014】
【試験例1】皮膚への刺激性を試験した。5%SDS溶
液と、5%、10%ムクロジエキス溶液、さらにこれら
に生薬エキスを0.01%配合した溶液を作成し、腕の内
側の肌に40分間接触させた後、皮膚の観察及び水分量
を測定した。皮膚の水分量の測定は、皮表角層水分量測
定測定装置(SKICON200、IBS(株)製)に
より、その単位はμS(マイクロジーメンス)である。
この数値が高いと、皮膚の水分量(保水性)が高く皮膚
が「しっとりと潤っている」ことを表し、数値が低いと
皮膚の水分量(保水性)が低く「乾燥している」ことを
表す。その結果、5%SDS溶液を接触させた肌は赤く
腫れ上がり、痛み・かゆみが発生した。しかしながら、
ムクロジエキスを接触させた肌は、若干赤くなった程度
で腫れ、痛み、かゆみが発生しなかった。また、皮膚の
水分量は、5%SDS溶液の塗布により0μSとなっ
た。一方ムクロジエキスでは、若干の水分の低下が見ら
れるが、3日後の測定によれば完全に正常の肌に回復し
ている。また、生薬エキスを配合することで、肌の荒れ
がさらに改善できることを見出した。生薬エキスは、オ
ウゴンエキスとシラカバエキスを試験例に示したが、そ
の他アルニカエキス、イチョウエキス、カモミラエキ
ス、クチナシエキス、サンザシエキス、セイヨウノコギ
リソウエキス、セージエキス、マロニエエキス、ローマ
カミツレエキスも同様にムクロジエキスとともに用いる
と、殆ど肌の荒れ及び肌の保湿に影響しなかった。これ
らの試験検体の組成及び試験結果を下記表1に纏める。
【0015】なお、皮膚の水分量の具体的な試験方法は
次のとおりである。 処理予定部(前腕部内側、マジックで印を付ける)
を、37℃程度のぬるま湯で、石鹸を使用し軽く洗浄す
る。ただし、洗浄時は必要以上に皮膚を刺激しないよう
にし、洗浄後はペーパータオル等で押さえるように水分
を拭き取る。 直径約1.5cmの円筒状容器に5%SDS、5%、1
0%ムクロジエキス水溶液を各々10ml用意し、これを
処理予定部に40分間(時々、揺すって攪拌しながら)
押しあてる。 処理後、処理部を軽く水洗後、室温25℃、湿度4
0%の室内にて30分間必要以上の発汗をしないように
して安静にする。 皮表角層水分量測定装置で、処理部角質層の水分量
を測定する。(範囲内の任意の5カ所を測定。集計時は
5カ所の平均をとる。) 処理後3日目に、の要領で測定部を洗浄後、の
室内で安静にし、の方法で測定した。
【0016】
【表1】 (単位:μS) 検体 直後の水分量 3日後の水分量 対照(水) 61.8 66.2 5%SDS水溶液 0 7.4 5%ムクロジエキス溶液 30.6 65.6 10%ムクロジエキス溶液 18.8 65.0 5%SDS+0.01% オウゴンエキス 0 7.9 5%SDS+0.01% シラカバエキス 0 6.9 5%ムクロジエキス+0.01% オウゴンエキス 45.1 66.2 5%ムクロジエキス+0.01% シラカバエキス 50.9 65.9 ────────────────────────────────────
【0017】
【試験例2】以下の組成の歯磨き剤組成物を、研磨剤
(炭酸カルシウム)の種類を変動させて製造し、製造時
の攪拌等の作業性を観察した。さらに各歯磨き剤組成物
を使用して口腔内の肌触り、及び研磨度を評価した。 組成 ムクロジエキス 2重量% 炭酸カルシウム 50重量% オウゴンエキス 2重量% 食塩 1重量% カラギーナン 3重量% 天然甘味料(ステビア) 0.3重量% 天然香料(メントール) 0.1重量% 水 残部(全量100 重量%とする) ここで炭酸カルシウムとしては、軽質炭酸カルシウム
(白石カルシウム製)、卵殻カルシウム(太陽化学
製)、貝殻カルシウム(ボレイ末、カイホウ(株)製)
及び石灰岩カルシウム(「重質炭酸カルシウム」、白石
カルシウム製)の4種を使用して試験した。4種の歯磨
き剤組成物を、各10kg製造し、その製造時の攪拌にお
ける作業性を評価した。出来上がった歯磨き剤組成物に
ついて、5人で4種の歯磨き剤組成物を1週間づつ毎朝
使用し試験した。その結果をアンケート方式で集計し、
以下の表2に纏める。
【0018】
【表2】 ──────────────────────────────────── 炭酸カルシウム の 口腔内での肌触り 研磨度 製造時作業性 種類 (攪拌) 軽質炭酸カルシウム 粘膜に刺激がある。 普通 なかなか均一な歯磨き とならなかった。 卵殻カルシウム 粘膜に刺激が少ない。 すべすべと 容易に均一となった。 なった。 貝殻カルシウム 粘膜に刺激が少ない。 すべすべと 容易に均一となった。 なった。 石灰岩カルシウム 粘膜に刺激が少ない。 すべすべと 容易に均一となった。 なった。
【0019】上記の結果から、卵殻、貝殻、石灰岩由来
の無定形の重質炭酸カルシウムを使用することにより、
歯磨き剤組成物の製造時において作業性に優れ、歯磨き
剤の口腔内での肌触りも良好であることが判った。
【0020】
【実施例1】下記の処方により、練り歯磨き剤組成物を
常法に従って製造した。単位は重量%であって、水で全
量100重量%とした。 ムクロジエキス 2重量% 卵殻カルシウム 50重量% オウゴンエキス 2重量% 食塩 1重量% カラギーナン 3重量% 天然甘味料(ステビア) 0.3重量% 天然香料(メントール) 0.1重量% 水 残部
【0021】
【実施例2】下記の処方により、練り歯磨き剤組成物を
常法に従って製造した。単位は重量%であって、水で全
量100重量%とした。 ムクロジエキス 2重量% 石灰岩カルシウム 30重量% オウゴンエキス 0.5重量% イチョウエキス 0.5重量% 白樺エキス 0.5重量% 食塩 1重量% カラギーナン 3重量% アルギン酸ナトリウム 1重量% 天然甘味料(ステビア) 0.3重量% 天然香料(メントール) 0.1重量% 水 残部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 美紀子 静岡県磐田郡浅羽町浅名1263番地 株式会 社アサバ研究所内 (72)発明者 内野 敬二郎 神奈川県厚木市戸室5−23−30 (72)発明者 宮下 留美子 神奈川県厚木市飯山2625−1 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB212 AB321 AB332 AD302 AD352 AD532 CC01 CC41 DD22 EE07 EE09 EE31

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ムクロジエキスと、アルニカエキス、イ
    チョウエキス、オウゴンエキス、カモミラエキス、クチ
    ナシエキス、サンザシエキス、白樺エキス、セイヨウノ
    コギリソウエキス、セージエキス、マロニエエキス及び
    ローマカミツレエキスからなる群から選ばれる少なくと
    も1種と、天然炭酸カルシウムとを含むことを特徴とす
    る歯磨き剤組成物。
  2. 【請求項2】 歯磨き剤組成物の全重量に基づいて、サ
    ポニン含量が20〜30重量%のムクロジエキスを0.0
    1〜15重量%、アルニカエキス、イチョウエキス、オ
    ウゴンエキス、カモミラエキス、クチナシエキス、サン
    ザシエキス、白樺エキス、セイヨウノコギリソウエキ
    ス、セージエキス、マロニエエキス及びローマカミツレ
    エキスからなる群から選ばれる少なくとも1種を0.01
    〜15重量%、及び天然炭酸カルシウムを5〜95重量
    %含有することを特徴とする請求項1記載の歯磨き剤組
    成物。
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