JP2000128140A - ポリエステル樹脂による耐熱性包装用容器 - Google Patents
ポリエステル樹脂による耐熱性包装用容器Info
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- JP2000128140A JP2000128140A JP29853698A JP29853698A JP2000128140A JP 2000128140 A JP2000128140 A JP 2000128140A JP 29853698 A JP29853698 A JP 29853698A JP 29853698 A JP29853698 A JP 29853698A JP 2000128140 A JP2000128140 A JP 2000128140A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
- B65D1/0261—Bottom construction
- B65D1/0276—Bottom construction having a continuous contact surface, e.g. Champagne-type bottom
Abstract
(57)【要約】
【課題】 容器底面の接地辺の加熱と内容物の荷重とに
よる変形量を見込んで底面を形成することにより、加熱
後における接地辺の水平度を維持する。 【解決手段】 ポリエステル樹脂を素材とする延伸ブロ
ー成形の耐熱性包装用容器である。底面７の頂部８を厚
肉に形成して耐熱変形性となす。底面周壁９の肉厚を頂
部８から底面周囲の弧状の接地辺６にかけて順次薄肉に
形成する。接地辺６の内側から底部外周壁５を胴部４と
同様な薄肉に延伸成形して耐熱性となす。接地辺６の底
面周壁９とにわたる内側を加熱と荷重とによる接地辺６
の膨出変形量αを見込んで所要角度の上向の傾斜面６ａ
に形成する。
よる変形量を見込んで底面を形成することにより、加熱
後における接地辺の水平度を維持する。 【解決手段】 ポリエステル樹脂を素材とする延伸ブロ
ー成形の耐熱性包装用容器である。底面７の頂部８を厚
肉に形成して耐熱変形性となす。底面周壁９の肉厚を頂
部８から底面周囲の弧状の接地辺６にかけて順次薄肉に
形成する。接地辺６の内側から底部外周壁５を胴部４と
同様な薄肉に延伸成形して耐熱性となす。接地辺６の底
面周壁９とにわたる内側を加熱と荷重とによる接地辺６
の膨出変形量αを見込んで所要角度の上向の傾斜面６ａ
に形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリエステル樹
脂によるプリフォームを延伸ブロー成形して形成される
胴部が薄肉で底面が容器内に凹入した耐熱性包装用容器
に関するものである。
脂によるプリフォームを延伸ブロー成形して形成される
胴部が薄肉で底面が容器内に凹入した耐熱性包装用容器
に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、延伸ブロー
成形により胴部と共に底面周囲の接地辺を薄肉に形成し
たボトルや広口びんなどの包装用容器では、機械的な縦
方向の延伸と、エアによる横方向の延伸とにより分子が
二軸配向されて、耐久性や透明性、ガスバリヤ性、耐熱
性等が向上するが、素材が樹脂であることから耐熱性に
関しては温度限界がある。
成形により胴部と共に底面周囲の接地辺を薄肉に形成し
たボトルや広口びんなどの包装用容器では、機械的な縦
方向の延伸と、エアによる横方向の延伸とにより分子が
二軸配向されて、耐久性や透明性、ガスバリヤ性、耐熱
性等が向上するが、素材が樹脂であることから耐熱性に
関しては温度限界がある。
【０００３】この熱変形は容器の部位によって差があ
り、その多くは首部又は底部に生じ易く、首部に関して
は結晶化等の後処理により耐熱性を高め得るが、底部に
ついては底面を容器内に凹入形成するなどの構造の採用
により熱変形に耐えるようにしている。
り、その多くは首部又は底部に生じ易く、首部に関して
は結晶化等の後処理により耐熱性を高め得るが、底部に
ついては底面を容器内に凹入形成するなどの構造の採用
により熱変形に耐えるようにしている。
【０００４】しかし、底部に関しては素材として用いら
れる樹脂の熱変形温度が、ポリエチレンテレフタレート
（ＰＥＴ）では７５℃程度であることから、それ以上の
温度では熱変形を来して底面周囲の接地辺の水平度が損
なわれ、不安定な状態となって小型の容器では震動によ
り倒れやすいものとなる。
れる樹脂の熱変形温度が、ポリエチレンテレフタレート
（ＰＥＴ）では７５℃程度であることから、それ以上の
温度では熱変形を来して底面周囲の接地辺の水平度が損
なわれ、不安定な状態となって小型の容器では震動によ
り倒れやすいものとなる。
【０００５】そこで７５℃以上の温度に耐える必要があ
る容器については、ボリカーボネー（ＰＣ）やポリプロ
ピレン（ＰＰ）などの耐熱性樹脂が採用されることにな
るが、ＰＥＴとの比較においてＰＰは透明性と製品のこ
わさが劣り、またＰＣは環境ホルモンの滲出問題から使
用に制限があるなど、それなりの課題があつて食料品や
飲料用の包装用容器には採用され難い状況にある。
る容器については、ボリカーボネー（ＰＣ）やポリプロ
ピレン（ＰＰ）などの耐熱性樹脂が採用されることにな
るが、ＰＥＴとの比較においてＰＰは透明性と製品のこ
わさが劣り、またＰＣは環境ホルモンの滲出問題から使
用に制限があるなど、それなりの課題があつて食料品や
飲料用の包装用容器には採用され難い状況にある。
【０００６】そこで、ＰＥＴと同様なポリエステル樹脂
で熱変形温度が約１２０℃のポリエチレンテレナフタレ
ート（ＰＥＮ）が採用されつつあるが、このＰＥＮによ
る場合でも底部の熱変形を回避することが出来ず、これ
までの底部構造では１００℃以上の温度で長時間にわた
り加熱すると、底面周囲の接地辺が不規則に変形し、ま
た内容物の荷重により膨出して、接地辺の水平度が損な
われて不安定な状態となり易い。
で熱変形温度が約１２０℃のポリエチレンテレナフタレ
ート（ＰＥＮ）が採用されつつあるが、このＰＥＮによ
る場合でも底部の熱変形を回避することが出来ず、これ
までの底部構造では１００℃以上の温度で長時間にわた
り加熱すると、底面周囲の接地辺が不規則に変形し、ま
た内容物の荷重により膨出して、接地辺の水平度が損な
われて不安定な状態となり易い。
【０００７】この底面の膨出変形は、底面周囲の接地辺
の成形の難しさにあって、その殆どは極めて僅かではあ
るが肉厚分布が不均一な状態にあり、薄肉部分が接地辺
の弱所となっている。この薄肉部分が加熱下での荷重に
より他の部分よりも膨出変形して接地辺に凸凹が生じ、
これが加熱後の不安定さを招く原因となつている。した
がって、膨出変形を抑制するためにこれまで多くの底部
構造が開発されてきたが、構造をもって膨出変形を皆無
となすことは不可能に近く、或る程度の妥協の範囲にて
加熱後の安定性を維持する必要がある。
の成形の難しさにあって、その殆どは極めて僅かではあ
るが肉厚分布が不均一な状態にあり、薄肉部分が接地辺
の弱所となっている。この薄肉部分が加熱下での荷重に
より他の部分よりも膨出変形して接地辺に凸凹が生じ、
これが加熱後の不安定さを招く原因となつている。した
がって、膨出変形を抑制するためにこれまで多くの底部
構造が開発されてきたが、構造をもって膨出変形を皆無
となすことは不可能に近く、或る程度の妥協の範囲にて
加熱後の安定性を維持する必要がある。
【０００８】この発明は、内容物によって耐熱性が要求
される包装用容器の上記課題を解決するために考えられ
たものであつて、その目的は、加熱及び荷重による接地
辺の変形を見込んで底面を形成し、接地辺が熱変形と内
容物の荷重とにより膨出するようなことがあつても、接
地辺の水平度が維持されて安定性を保つ新たな構成のポ
リエステル樹脂による耐熱性包装用容器を提供すること
にある。
される包装用容器の上記課題を解決するために考えられ
たものであつて、その目的は、加熱及び荷重による接地
辺の変形を見込んで底面を形成し、接地辺が熱変形と内
容物の荷重とにより膨出するようなことがあつても、接
地辺の水平度が維持されて安定性を保つ新たな構成のポ
リエステル樹脂による耐熱性包装用容器を提供すること
にある。
【０００９】またこの発明は、充填後に加熱殺菌が要求
される粘稠状態の食品、たとえばベビーフードなどの包
装容器として使用される小型の容器に最適なポリエステ
ル樹脂による耐熱性包装用容器を提供するものでもあ
る。
される粘稠状態の食品、たとえばベビーフードなどの包
装容器として使用される小型の容器に最適なポリエステ
ル樹脂による耐熱性包装用容器を提供するものでもあ
る。
【００１０】上記目的によるこの発明は、ポリエチレン
テレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンナフタレート
（ＰＥＮ）などのポリエステル樹脂を素材とし、その素
材を延伸ブロー成形により二軸配向して形成された胴部
が薄肉で底部周壁が内向きに弯曲形成され、底面が容器
内に台形に凹入形成された耐熱性包装用容器であって、
その底面の頂部を厚肉に形成して耐熱変形性となすとと
もに、底面周壁の肉厚を頂部から底面周囲の弧状の接地
辺にかけて順次薄肉に形成し、その接地辺の内側から底
部外周壁を胴部と同様な薄肉に延伸成形して耐熱性とな
し、かつ接地辺の底面周壁とにわたる内側を、加熱と荷
重とによる接地辺の膨出変形量を見込んで所要角度の上
向の傾斜面に形成してなる、というものである。
テレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンナフタレート
（ＰＥＮ）などのポリエステル樹脂を素材とし、その素
材を延伸ブロー成形により二軸配向して形成された胴部
が薄肉で底部周壁が内向きに弯曲形成され、底面が容器
内に台形に凹入形成された耐熱性包装用容器であって、
その底面の頂部を厚肉に形成して耐熱変形性となすとと
もに、底面周壁の肉厚を頂部から底面周囲の弧状の接地
辺にかけて順次薄肉に形成し、その接地辺の内側から底
部外周壁を胴部と同様な薄肉に延伸成形して耐熱性とな
し、かつ接地辺の底面周壁とにわたる内側を、加熱と荷
重とによる接地辺の膨出変形量を見込んで所要角度の上
向の傾斜面に形成してなる、というものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】図中１はベビーフード用の容器
で、ＰＥＴ、ＰＥＮ又はそれらのブレンド樹脂により射
出成形したプリフォームを、延伸ブロー吹込成形により
薄肉に成形したものからなる。この容器１の首部２は射
出成形されたままの状態にあって、首下のサポートリン
グ３の下側から底面が縦方向と横方向とに延伸されて、
胴部４からそれに連なる底部外周壁５及び底面周囲の接
地辺６の内側までが、胴部４とほぼ同一の肉厚に薄肉形
成されている。
で、ＰＥＴ、ＰＥＮ又はそれらのブレンド樹脂により射
出成形したプリフォームを、延伸ブロー吹込成形により
薄肉に成形したものからなる。この容器１の首部２は射
出成形されたままの状態にあって、首下のサポートリン
グ３の下側から底面が縦方向と横方向とに延伸されて、
胴部４からそれに連なる底部外周壁５及び底面周囲の接
地辺６の内側までが、胴部４とほぼ同一の肉厚に薄肉形
成されている。
【００１２】上記底部外周壁５は、胴部４よりも若干大
径に形成して垂直な胴壁に対して３０°前後の角度θ1
により内向きに弯曲形成され、また底面７は容器１内に
台形に凹入形成されて、その頂部８は熱変形を来さぬよ
うに接地辺６に比較して著しく厚肉に形成されている。
この頂部８と上記接地辺６との間の底面周壁９は、容器
１の中心線に対して２０°前後の角度θ2 で弯曲形成さ
れて接地辺６と接続するとともに、肉厚が頂部８から接
地辺６にかけて順次薄肉に形成されている。
径に形成して垂直な胴壁に対して３０°前後の角度θ1
により内向きに弯曲形成され、また底面７は容器１内に
台形に凹入形成されて、その頂部８は熱変形を来さぬよ
うに接地辺６に比較して著しく厚肉に形成されている。
この頂部８と上記接地辺６との間の底面周壁９は、容器
１の中心線に対して２０°前後の角度θ2 で弯曲形成さ
れて接地辺６と接続するとともに、肉厚が頂部８から接
地辺６にかけて順次薄肉に形成されている。
【００１３】上記底部外周壁５の角度θ2 が３０°より
も大きいと接地辺６の直径が小さくなって不安定となり
易く、また大きくすると底面周壁９の角度θ1 が２０°
よりも大きく形成されて荷重により潰れ易くなる。また
底部外周壁５の弯曲は胴部４の曲率半径とほぼ同一の曲
率をもって成形するのが好ましい。
も大きいと接地辺６の直径が小さくなって不安定となり
易く、また大きくすると底面周壁９の角度θ1 が２０°
よりも大きく形成されて荷重により潰れ易くなる。また
底部外周壁５の弯曲は胴部４の曲率半径とほぼ同一の曲
率をもって成形するのが好ましい。
【００１４】上記接地辺６の底面周壁９に連なる内側
は、該接地辺６の加熱と荷重とによる膨出変形量α（図
２参照）を見込んで、外側の弧面から約１０°の角度θ
3 にて上向きに傾斜形成してある。したがって、接地辺
６は底部外周壁５に連なる外側の弧面と、底面周壁９に
連なる内側の傾斜面６ａとから形成され、常時は弧面と
傾斜面との境界部分が環状の接地面を形成して安定性を
保つようになる。
は、該接地辺６の加熱と荷重とによる膨出変形量α（図
２参照）を見込んで、外側の弧面から約１０°の角度θ
3 にて上向きに傾斜形成してある。したがって、接地辺
６は底部外周壁５に連なる外側の弧面と、底面周壁９に
連なる内側の傾斜面６ａとから形成され、常時は弧面と
傾斜面との境界部分が環状の接地面を形成して安定性を
保つようになる。
【００１５】このような底部構造では、底面４に加熱
（ＰＥＮでは約７６℃、ＰＥＮでは１１０℃以上）と内
容物の荷重とが加わると、加熱により軟化した接地辺６
に応力が集中して底部外周壁５を押し開くようになり、
底面７が押し潰されるよう変形するが、内方へ弯曲した
底部外周壁５による抵抗によりその変形は筈かに抑ええ
られる。また接地辺６に集中した応力は、傾斜面６ａを
弧面との境界部分から外側に折り曲げるように変形し、
ことにより接地辺６に対する応力は緩衝されて、接地辺
６に僅かな肉厚の差による強弱部分があっても、部分的
な応力の集中による接地辺６の不規則な膨出変形を生じ
ることなく、接地辺６が全体的に均一に膨出変形するよ
うになる。この結果、長時間の加熱後の容器１では、底
部に多少の変形はあっても、加熱前と何ら変わらぬ安定
性を有することになる。
（ＰＥＮでは約７６℃、ＰＥＮでは１１０℃以上）と内
容物の荷重とが加わると、加熱により軟化した接地辺６
に応力が集中して底部外周壁５を押し開くようになり、
底面７が押し潰されるよう変形するが、内方へ弯曲した
底部外周壁５による抵抗によりその変形は筈かに抑ええ
られる。また接地辺６に集中した応力は、傾斜面６ａを
弧面との境界部分から外側に折り曲げるように変形し、
ことにより接地辺６に対する応力は緩衝されて、接地辺
６に僅かな肉厚の差による強弱部分があっても、部分的
な応力の集中による接地辺６の不規則な膨出変形を生じ
ることなく、接地辺６が全体的に均一に膨出変形するよ
うになる。この結果、長時間の加熱後の容器１では、底
部に多少の変形はあっても、加熱前と何ら変わらぬ安定
性を有することになる。
【００１６】
【実施例】 成形素材 ポリエチレンテレナフタレート 容 器 ベヒーフード用包装容器 寸 法 高さ ９４．mm 直径 ５６．４mm 底面外径（境界部分間） ４０．９mm 底面内径（傾斜面と底面周壁との境界間） ３３mm 底面高さ ９．０mm 接地辺の外側弧面の曲率半径（Ｒ） ２mm 底面周壁の曲率半径（Ｒ） ９mm 見込膨出変形量 ０．７mm 胴部〜接地辺の肉厚 約０．１７５mm 底面頂部の肉厚 約２．１mm 加熱温度（スチーム） １１５℃ 加熱時間 ベビーフードを充填した状態で３５分間 結 果 膨出変形量は設定以内に収まり接地状態は良好 で安定性を維持していた。
【図１】 この発明に係わるポリエステル樹脂による耐
熱性包装用容器の要部縦断立面図である。
熱性包装用容器の要部縦断立面図である。
【図２】 膨出時の状態を示す説明図である。
１ 容器 ２ 首部 ４ 胴部 ５ 底部外周壁 ６ 接地辺 ６ａ 傾斜面 ７ 底面 ８ 頂部 ９ 底面周壁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１０年１１月２日（１９９８．１１．
２）
２）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】そこで、ＰＥＴと同様なポリエステル樹脂
で熱変形温度が約１２０℃のポリエチレンナフタレート
（ＰＥＮ）が採用されつつあるが、このＰＥＮによる場
合でも底部の熱変形を回避することが出来ず、これまで
の底部構造では１００℃以上の温度で長時間にわたり加
熱すると、底面周囲の接地辺が不規則に変形し、また内
容物の荷重により膨出して、接地辺の水平度が損なわれ
て不安定な状態となり易い。
で熱変形温度が約１２０℃のポリエチレンナフタレート
（ＰＥＮ）が採用されつつあるが、このＰＥＮによる場
合でも底部の熱変形を回避することが出来ず、これまで
の底部構造では１００℃以上の温度で長時間にわたり加
熱すると、底面周囲の接地辺が不規則に変形し、また内
容物の荷重により膨出して、接地辺の水平度が損なわれ
て不安定な状態となり易い。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１２
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１２】上記底部外周壁５は、胴部４よりも若干大
径に形成して垂直な胴壁に対して３０°前後の角度θ2
により内向きに弯曲形成され、また底面７は容器１内に
台形に凹入形成されて、その頂部８は熱変形を来さぬよ
うに接地辺６に比較して著しく厚肉に形成されている。
この頂部８と上記接地辺６との間の底面周壁９は、頂部
周辺から内方へ弯曲状態にて接地辺６にかけて順次薄肉
に、かつ容器１の中心線に対して２０°前後の角度θ1
で接地辺６の内側と接続している。
径に形成して垂直な胴壁に対して３０°前後の角度θ2
により内向きに弯曲形成され、また底面７は容器１内に
台形に凹入形成されて、その頂部８は熱変形を来さぬよ
うに接地辺６に比較して著しく厚肉に形成されている。
この頂部８と上記接地辺６との間の底面周壁９は、頂部
周辺から内方へ弯曲状態にて接地辺６にかけて順次薄肉
に、かつ容器１の中心線に対して２０°前後の角度θ1
で接地辺６の内側と接続している。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１５
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１５】このような底部構造では、底面４に加熱
（ＰＥＴでは約７６℃、ＰＥＮでは１１０℃以上）と内
容物の荷重とが加わると、加熱により軟化した接地辺６
に応力が集中して底部外周壁５を押し開くようになり、
底面７が押し潰されるよう変形するようになるが、内方
へ弯曲した底部外周壁５による抵抗によりその変形は筈
かに抑ええられる。また接地辺６に集中した応力は、傾
斜面６ａを弧面との境界部分から外側に折り曲げるよう
に変形し、これにより接地辺６に対する応力は緩和され
て、接地辺６に僅かな肉厚の差による強弱部分があって
も、部分的な応力の集中による接地辺６の不規則な膨出
変形を生じることなく、接地辺６が全体的に均一に膨出
変形するようになる。この結果、長時間の加熱後の容器
１では、底部に多少の変形はあっても、加熱前と何ら変
わらぬ安定性を有することになる。
（ＰＥＴでは約７６℃、ＰＥＮでは１１０℃以上）と内
容物の荷重とが加わると、加熱により軟化した接地辺６
に応力が集中して底部外周壁５を押し開くようになり、
底面７が押し潰されるよう変形するようになるが、内方
へ弯曲した底部外周壁５による抵抗によりその変形は筈
かに抑ええられる。また接地辺６に集中した応力は、傾
斜面６ａを弧面との境界部分から外側に折り曲げるよう
に変形し、これにより接地辺６に対する応力は緩和され
て、接地辺６に僅かな肉厚の差による強弱部分があって
も、部分的な応力の集中による接地辺６の不規則な膨出
変形を生じることなく、接地辺６が全体的に均一に膨出
変形するようになる。この結果、長時間の加熱後の容器
１では、底部に多少の変形はあっても、加熱前と何ら変
わらぬ安定性を有することになる。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１６
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１６】
【実施例】 成形素材 ポリエチレンナフタレート（ＰＥＮ） 容 器 ベビーフード用包装容器 寸 法 高さ ９４mm， 直径 ５６．４mm， 底面外径（境界部分間） ４０．９mm， 底面内径（傾斜面と底面周壁との境界間） ３３mm， 底面高さ ９．０mm， 接地辺の外側弧面の曲率半径（Ｒ） ２mm， 底面周壁の曲率半径（Ｒ） ９mm， 見込膨出変形量 ０．７mm， 胴部〜接地辺の肉厚 約０．１７５mm， 底面頂部の肉厚 約２．１mm， 角度（θ1 ） ２０°， 角度（θ2 ） ３０°， 角度（θ3 ） １０°， 加熱温度（スチーム） １１５℃， 加熱時間 ベビーフードを充填した状態で３５分間。 結 果 膨出変形量は設定以内に収まり接地状態は良好 で安定性を維持していた。
Claims (1)
- 【請求項１】 ポリエチレンテレフタレート（ＰＥ
Ｔ）、ポリエチレンナフタレート（ＰＥＮ）などのポリ
エステル樹脂を素材とし、その素材を延伸ブロー成形に
より二軸配向して形成された胴部が薄肉で底部周壁が内
向きに弯曲形成され、底面が容器内に台形に凹入形成さ
れた耐熱性包装用容器であって、その底面の頂部を厚肉
に形成して耐熱変形性となすとともに、底面周壁の肉厚
を頂部から底面周囲の弧状の接地辺にかけて順次薄肉に
形成し、その接地辺の内側から底部外周壁を胴部と同様
な薄肉に延伸成形して耐熱性となし、かつ接地辺の底面
周壁とにわたる内側を、加熱と荷重とによる接地辺の膨
出変形量を見込んで所要角度の上向の傾斜面に形成して
なることを特徴とするポリエステル樹脂による耐熱性包
装用容器。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29853698A JP2000128140A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | ポリエステル樹脂による耐熱性包装用容器 |
| EP99120538A EP0995687A3 (en) | 1998-10-20 | 1999-10-15 | Heat-resistant packaging container made of polyester resin |
| SG1999005192A SG72981A1 (en) | 1998-10-20 | 1999-10-18 | Heat-resistant packaging container made of polyester resin |
| AU55942/99A AU5594299A (en) | 1998-10-20 | 1999-10-19 | Heat-resistant packaging container made of polyester resin |
| US09/420,680 US6299007B1 (en) | 1998-10-20 | 1999-10-19 | Heat-resistant packaging container made of polyester resin |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29853698A JP2000128140A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | ポリエステル樹脂による耐熱性包装用容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000128140A true JP2000128140A (ja) | 2000-05-09 |
Family
ID=17861008
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29853698A Pending JP2000128140A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | ポリエステル樹脂による耐熱性包装用容器 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6299007B1 (ja) |
| EP (1) | EP0995687A3 (ja) |
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